JP5611395B2 - 香炉 - Google Patents

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Description

本発明は香炉に関し、特に持ち運びに適した香炉に関する。
従来、灰等の難燃材を香炉の凹部内に敷き詰め、この難燃材の上で香を焚くか、種火の上に抹香等を載せて薫香が行われている。
しかしながら、香炉での薫香後、燃焼床の灰と残留物の後始末に時間が掛かるため、特に仏教儀式の際に連続して薫香するには、複数個の香炉を用意しなければならないという問題があった。また、葬儀、法要等に用いる柄香炉、火舎香炉は香炉本体の凹部内に灰等の燃焼床を設け、この燃焼床の上で薫香しているが、外気の温度が低かったり、湿気が多かったりすると、しばしば薫香中に立ち消えを起こすという問題があった。
また、柄香炉等を持ち出して儀式に使用する場合、持ち運ぶ最中に燃焼床が天地逆になると灰や残留物が外部に飛散してしまうという問題があった。これを防ぐため、従来は、香炉を常に水平に保って運ばなければならず、香炉を持ち出すのに手間が掛かっていた。これにより、儀式に必要な柄香炉や火舎香炉を手軽に持ち出すことができず、儀式の荘厳さが欠ける場合が生じるという問題があった。
また、香炉と、香炉内の難燃材(灰)とを別々に分けて持ち出せば、持ち運ぶ最中に香炉を厳密に水平に保たなくてもよくなるが、持ち出す前に香炉内の灰を別の容器に入れ替え、薫香前に再び香炉に灰を入れ替えなければならず、手間が掛かるという問題があった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、薫香中に立ち消えを起こし難く、手間を掛けることなく連続して薫香することが可能であり、且つ、容易に携行して持ち出すことができる香炉を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明の香炉は、凹部を有する香炉本体と、開口部を有すると共に香を薫香するための薫香装置を内部に配置可能な香炉部と、を備え、香炉部が、香炉本体の凹部内に着脱可能に保持されるように構成されている。
このように構成された本発明では、香炉本体の凹部内に灰等の難燃性の床を敷き詰めず、その代わりに、香炉本体の凹部内に着脱可能に香炉部を配置し、この香炉部の中に設けられた薫香装置の中又はその上で薫香できる。したがって、本発明では、香炉本体から香炉部を取り出せば香炉本体の凹部内は空の状態にすることができる。よって、香炉本体から香炉部を取り外した状態で携行することが可能であり、持ち運びの際に香炉本体を水平に保つ必要がなくなり、香炉の持ち運びを容易に行うことができる。
また、本発明では、点火した香を香炉部内の薫香装置に配置し、この香炉部を香炉本体に挿入すれば、容易に薫香することができる。さらに、葬儀,護摩等の宗教儀式に火舎香炉,柄香炉を長時間にわたって使用することがあるが、本発明では、複数の香炉部を取り替えて薫香することにより容易に連続的な薫香が可能である。
また、本発明では、薫香後に香炉部を香炉本体から取り外し、香炉部を天地逆にして振動を与えたり、薫香装置を香炉部から外したりすることにより、容易に香炉部に溜まった灰や残留物を外部に捨てることができるので、後始末を簡単に行うことができる。
また、本発明では、香炉部を不燃性材料で形成することにより、薫香時の煙により付着したヤニをガスバーナーで燃焼させた後、洗剤,水で洗浄すれば簡単に取り除くことが可能である。
また、本発明において好ましくは、香炉部の開口部を密閉して閉じるための蓋体を更に備えている。
このように構成された本発明では、香炉部の開口部を蓋体で密閉することができるので、香炉部を持ち運ぶ際に、香炉がどのような角度になっても、内部の燃焼床が飛び出したり、薫香終了後の残留物が外部に漏れ出したりすることを防止することができる。
また、本発明では、たとえ香が点火中であっても、香炉部を不燃性の蓋体で密閉することにより香は消火するので、火の始末を容易にできると共に、安全に携帯することができる。またこのとき、点火している部分を除外するために香を折ったり切り落とさなくてもよいので、手間を省くことができる。更に、再び着火する時は、残った香の先端の燃えさしに点火して薫香を再開することができる。このように、本発明では、薫香後の後始末が簡単にできるため、葬儀,護摩等で柄香炉や火舎香炉の持ち込みが簡単になり、儀式を略式にせず、深みを増すことができる。
なお、香炉部の蓋体は、密閉性が良好でありながら、着脱が容易であることが望ましい。このような蓋体には、ネジ蓋式と茶筒のような嵌め込み式蓋がある。ネジ蓋式の場合、香炉部の側面外周に雄ネジを設け、蓋体の側面内周に雌ネジを設けて、香炉部と蓋体とを螺合によって固定するとよい。また、嵌め込み式蓋の場合、茶筒の蓋のように単に嵌め込むだけでも良いが、香炉部にボルトを立て、このボルトに対応させて蓋体に同径の貫通穴を設け、ボルトが貫通穴を通過するように蓋体を香炉部に載置し、蓋体の上部に出ているボルトにナットをネジ込んでいき、蓋体を香炉部へ押し付けるようにナットを締め付けることにより、蓋体と香炉部を固定してもよい。
また、本発明において好ましくは、香炉本体は、香炉部を永久磁石による引力により凹部内に保持する。
このように構成された本発明では、香炉本体の凹部内に、香炉部を永久磁石の磁力により固定的に保持することができるので、宗教儀式の際に、香炉(例えば、柄香炉)を携えて移動しながら薫香する場合、移動しながらの作法中に香炉部が香炉本体の凹部内で不所望に動くことを防止することができる。香炉部が香炉本体内で動くことを防止することにより、異音が発生したり、燃焼中の香が香炉部から飛び出したり、香の火が香炉部に接触して熱を奪われ立ち消えしたりすることを防止することができる。
例えば、本発明において、香炉本体と香炉部にそれぞれ永久磁石を互いに引き合うように配置すればよい。
また、香炉部を磁性材料で形成すれば、香炉本体に永久磁石を配置することにより、香炉部を香炉本体内に磁力による引力で固定することができる。この場合、磁性材料の香炉部内面には耐熱塗装を施すのが好ましい。一方、香炉部が陶磁器等の非磁性体である場合には、香炉部に磁石や磁性材料を取り付ければよい。
また、本発明において好ましくは、香炉部を収納する伸縮自在な収納部を更に備え、収納部は、香炉部を収納した状態で、蓋体が香炉部の開口部を閉じた状態を保持するように、蓋体を香炉部に押し付けるように構成されている。
このように構成された本発明では、蓋体が香炉部の開口部を閉じた状態を保持するように収納部が香炉部を収納するので、持ち運びの際に、香炉部の蓋体が不用意に外れて、香炉部内の灰や残留物が外部に散乱するのを防ぐことができる。
本発明の香炉は、容易に持ち運び可能なことを意図して構成されており、その際に、香炉部を伸縮自在な収納部に入れて携帯することができる。例えば、蓋体がネジ式ではなく嵌め込み式である場合、持ち運びの際に蓋体が不用意に開き、中の灰等が散乱するおそれがある。
このため、本発明では、伸縮自在な収納部に香炉部を入れることにより、蓋体が不用意に開かないように構成している。収納部は、例えば、ゴム,ナイロン等の樹脂製素材と繊維とでできた伸縮自在の織物で作製することができ、その寸法は縮んでいる状態で香炉部よりも小さく製作される。
また、本発明において好ましくは、蓋体は、香炉部の開口部の縁部との接触部分にパッキンを有しており、開口部を気密的に閉じる。
このように構成された本発明では、香炉部に蓋体を取り付けた状態で、香炉部の開口部の先端部分(縁部)が蓋体のパッキンに押し当てられることにより、香炉部と蓋体とが気密的に閉じられ、香炉部内の灰等が開口部の縁部を越えて香炉部と蓋体の間に入り込むことが防止されるので、蓋体を開けたときに灰等が散乱することを防止することができる。
例えば、香炉部の蓋体がネジ蓋式の蓋である場合、香炉部を天地逆さにして持ち運ぶと、蓋体と香炉部の双方のネジの谷間に灰等が入り込み、蓋体を開けたとき、ネジの谷間に詰まった灰等が散乱するおそれがある。
このため、本発明では蓋体の裏側面全体か、蓋体の裏側面のうち香炉部の開口部の先端部分が接触する部分に、可撓性を有するOリング等のパッキンを取り付けている。これにより、蓋体をねじ込んでいくと香炉部の開口部の先端部分がパッキンに食い込む。その結果、薫香後の灰や残留物がネジの谷間に入り込まないので、蓋体を開けたときに灰等が外部に飛散することを防止することができる。
また、本発明において好ましくは、香炉本体は、その底面及びこの底面から立ち上がる側面の少なくとも一方に、外部空気を前記香炉部へ供給するための通風孔が設けられている。
このように構成された本発明では、香炉本体に通風孔を設けることにより、香炉部で燃焼する香へ空気を効率的に送り込むことができ、薫香途中の立ち消えを防止することができる。
従来、仏教の密教儀式で使う火舎香炉等には蓋に通風孔が形成されており、点火されている種火や馬蹄形香の上に抹香を載せ、蓋を開けたり閉じたりして薫香が行われる。しかしながら、外気温度の低い冬季や、尚且つ燃焼床の灰が湿っている状態では、薫香途中でしばしば立ち消えが起こっていた。
そこで、本発明では、香炉本体の立ち上がり側面に通風孔を開け、空気の吸い込みを増加させることにより、燃焼効率を上げて立ち消えを防止している。
本発明によれば、薫香中に立ち消えを起こし難く、連続して薫香することが可能であり、且つ、容易に携行して持ち出すことができる香炉を提供することができる。
本発明の実施形態による香炉の全体図である。 本発明の実施形態による香炉本体の断面図である。 本発明の実施形態による香炉本体から香炉部を取り出す方法の説明図である。 本発明の実施形態による香炉本体から香炉部を取り出す方法の説明図である。 本発明の実施形態による香炉部と蓋体の側面図である。 本発明の実施形態による収納部の説明図である。 本発明の実施形態による香炉部の説明図である。 本発明の実施形態の改変例に係る香炉部(コイルバネ式)の説明図である。 本発明の実施形態の改変例に係る香炉部(コイルバネ式)の説明図である。 本発明の実施形態の改変例に係る香炉部(バインダー式)の説明図である。 本発明の実施形態の改変例に係る香炉部(剣山式)の説明図である。 本発明の実施形態の改変例に係る香炉部(軽石式)の説明図である。 本発明の実施形態の改変例に係る香炉部(籠埋め込み式)の説明図である。 本発明の実施形態の改変例に係る香炉部(網直立式)の説明図である。 本発明の実施形態の改変例に係る香炉部(吊り下げ式)の説明図である。 本発明の実施形態の改変例に係る香炉部の説明図である。 本発明の実施形態の改変例に係る香炉部の説明図である。
先ず、図1を参照して、本発明の一実施形態の香炉を説明する。
図1に示すように、本実施形態の香炉1は、凹部を有する香炉本体10と、香炉本体10の内部に配置された香炉部20と、香炉部20内に配置された薫香装置30と、香炉本体10の上部開口を閉じる本体蓋40と、香炉本体10に連結された柄50とを備えている。本体蓋40は、通風孔41を有しており、ヒンジ部を中心に開閉動作可能である。
なお、本実施形態では、香炉が柄香炉の形態を有するが、火舎香炉のような柄のないタイプの香炉であってもよい。
図2は、香炉本体10内に香炉部20が保持された状態を示している。
香炉本体10は、底部11と、底部11から上方へ立ち上がる側壁13とを有し、上部が開口した凹部形状を有している。香炉本体10内に香炉部20を配置した状態で、上部開口を本体蓋40によって閉じることができる。薫香中は、本体蓋40に設けられた複数の通風孔41を通して、香炉本体10の内部から外部へ煙が通過する。
また、香炉本体10の側壁13には、複数の通風孔14が設けられており、薫香中に外部空気を効率的に取り入れ、香Aの立ち消えを防止することができる。なお、通風孔14は、底部11に設けてもよく、また、側壁13のいずれの位置に設けてもよい。通風孔14は、香炉本体10の側壁13や底部11にドリルによって形成してもよいし、特に香炉1が火舎香炉である場合に好ましいが、切除手段(カッター、鋸等)によって壁の一部を切除して形成してもよい。
香炉部20は、底部21と、底部21から上方へ立ち上がる側壁23とを有し、上部が開口した凹部形状を有している。薫香中に香Aの熱が香炉部20を介して香炉本体10に熱が逃げることによって香Aが立ち消えしないように、香炉部20は難燃性の素材(例えば、陶磁器,石,琺瑯,難燃性合成樹脂等)で形成することが好ましい。
また、香炉部20を金属製とする場合には、表面に耐熱塗料等を塗布して熱伝導率を低くするとよい。
このように、本実施形態の香炉1は、香炉本体10の凹部に灰等の難燃素材を敷いて薫香を行うのではなく、香炉本体10の内部に香炉部20を配置し、香炉部20内の薫香装置30によって香Aを薫香するように構成されている。すなわち、本実施形態の香炉1は、二重香炉の構造を有している。よって、薫香後に香炉部20を取り出し、灰や残留物を香炉部20から外に除去可能である。このため、本実施形態では、複数の香炉部20を交換していくことにより、連続して薫香可能である。
次に、図3(A)により、香炉本体10への香炉部20の固定方法を説明する。
図3(A)に示すように、香炉本体10の底部11の上面には、円板状の永久磁石12が接着材,ビス等により固定的に取り付けられている。また、香炉部20の底部21の下面にも、円板状の永久磁石22が接着剤,ビス等により固定的に取り付けられている。これにより、香炉部20を香炉本体10内に挿入したとき、永久磁石12,22の磁気引力により、香炉部20を香炉本体10内の中央部に位置決めした状態で固定することができる。永久磁石12,22は、例えば、直径12.5〜20mm、厚さ4〜6mmである。
なお、本実施形態では、永久磁石12,22を設けているが、いずれか一方を磁性材料(磁性体)としてもよく、また、香炉部20や香炉本体10が磁性材料を含む場合には、永久磁石をいずれか一方のみに設けても良い。さらに、永久磁石12,22(又は磁性体)は、底部11,21の下面及び上面のいずれに固定されていてもよいが、いずれか一方は、底部11と底部21を互いに離間させるように底部11,21の間に配置されることが望ましい。
このように、本実施形態では、香炉部20を香炉本体10内に挿入することによって、香炉部20を磁力によって香炉本体10内に位置決めした状態に固定できるので、薫香中に香炉1を動かしても香炉部20が香炉本体10から飛び出したり、香炉部20が香炉本体10内で移動して異音を発生したりすることを防止することができる。
次に、図3及び図4により、香炉本体10から香炉部20を取り出す方法を説明する。
香炉部20は、外径ができるだけ大きい方が望ましい。このため、図3(A)に示すように、香炉部20と香炉本体10との間には僅かな隙間しかなく、取り出しのために隙間に指先を入れることが困難である。
そこで、本実施形態では、香炉部20を取り出す場合、図3(B)及び図4に示すように、香炉部20の一端側の縁を下方へ指で押圧する。これにより、永久磁石同士が引き離され、永久磁石12,22をテコの支点として香炉部20の他端を持ち上げることができる。そして、持ち上げられた香炉部20の他端の縁を指で摘み上げることにより、簡単に香炉部20を取り出すことができる。
なお、香炉部20を指で傾ける際の角度は、永久磁石12,22の高さによるので、角度調整可能なように永久磁石の高さを変更可能とすることが好ましい。例えば、永久磁石12,22を複数枚の永久磁石の組合せで構成し、枚数を増減することにより高さを変更可能とすることができる。
なお、好ましくは、香炉部20の上部開口端と香炉本体10の上部開口端との高さの差が10mm以下となるように、永久磁石12,22の高さが設定される。
このように、本実施形態では、指で香炉部20を傾けることにより、香炉部20を容易に取り出すことができる。
次に、図5により、香炉部20を密閉するための蓋体について説明する。
図5(A)に示す蓋体25は嵌め込み式であり、香炉部20の内側面に接触状態で嵌り込む挿入部25aと、挿入部25aよりも大きな径寸法を有する蓋本体25bと、挿入部25aと蓋本体25bとの境界部分に配置されたパッキン(Oリング)25cとを備えている。これにより、蓋体25を香炉部20の開口部に取り付けると、挿入部25aが香炉部20内に嵌まり込み、香炉部20の上端(開口部の縁部)とパッキン25cとが当接することにより、香炉部20を気密状態で閉じることができる。これにより、香炉部20を密閉状態とすることができるので、香炉部20を持ち運ぶ際に、香炉部20内から灰や香の残留物が外部に漏れ出すことを防止することができる。
なお、本実施形態では、蓋体25の一部が香炉部20内に嵌り込むように構成されているが、これに限らず、香炉部20の一部が蓋体25内に嵌り込むように蓋体25を構成してもよい。
また、香炉部20と蓋体25とをボルト及びナットでさらに固定するように構成してもよい。例えば、香炉部20の底部21から上方へ延びるようにボルトを固定し、蓋体25に対応するボルト貫通孔を設けることにより、蓋体25で香炉部20を閉じた後に、蓋体25のボルト貫通孔を貫通するボルトをナットで締め付けることができる。
また、図5(B)は改変例を示している。この例では、蓋体125がねじ蓋式であり、香炉部120に蓋体125が螺合するように構成されている。すなわち、香炉部120の上部の外壁には雄ねじ120dが形成され、蓋体125の内壁には雌ねじ125dが形成されている。蓋体125を香炉部120に取り付けると、香炉部120の上端(開口部の縁部)が蓋体125に設けられたパッキン125cと当接することにより、香炉部120を気密的に閉じることができる。
次に、図6により、香炉部20を収納するための収納部60について説明する。
収納部60は、蓋体25で密閉された状態の香炉部20を持ち運ぶ際に、誤って蓋体25が開いて内部から灰等が放出されることを防止する。図6(A)に示すように、収納部60は、一方側(右側)が開口した袋体であり、ゴム,ナイロンなど樹脂製の素材と繊維とでできた伸縮自在の織物である。非伸長状態では、収納部60の上下寸法(開口寸法)は、蓋体25で閉じられた香炉部20の外径よりも小さく設定されている。
収納部60の開口部61を指で拡げて開口部61から蓋体25と一体の香炉部20を完全に収納部60の収納本体62内に挿入した状態では、収納本体62が香炉部20の外形に合わせて伸長すると共に、開口部61が非伸長状態に収縮して閉じる。これにより、収納部60は、収納本体62の収縮力で香炉部20を圧迫し続け、蓋体25が開くことを防止すると共に、収納部60により香炉部20が収納部60の外へ容易に飛び出さないように保持することができる。
なお、図6(A)は収納部60の片側に開口部61が設けられた例であるが、左右両側に開口部61が設けられていてもよい。
図6(B)及び図6(C)は、改変例を示している。
図6(B)の収納部160は、スポンジ状のクッション材で形成されており、一側に形成された開口部160aから蓋体25と一体の香炉部20を挿入可能に構成されている。香炉部20が内部に挿入されると、クッション材の収縮力により、蓋体25が香炉部20に対して押圧され蓋体25が不用意に開くことがなく、また、香炉部20が収納部160の外部へ飛び出さないように保持される。
図6(C)の収納部260は、伸縮性に乏しい非伸縮性素材で形成されており、内部にスポンジ状の反発性素材(クッション材)261を有している。また、開口部がファスナ262で閉じることができるように構成されている。これにより、本体内に挿入された香炉部20は、反発性素材261によって押圧力を受け、蓋体25が容易に開くことが防止される。また、ファスナ262により、外部へ香炉部20が飛び出すことを防止することができる。
次に、図7により、香炉部20内の薫香装置30について説明する。
図7(A)は香炉部20を上から見た図であり、図7(B)は図7(A)のB−B矢視図である。図7(A)に示すように、燃焼床として用いる薫香装置30は、平面視略円形の金網籠を逆さまにして香炉部20内に配置した構成となっている(金網籠式)。金網籠は、線径が0.2mm以下、網目寸法が2mm角以上5mm角以下となるようにステンレス鋼で形成されることが好ましい。
なお、金網の網目が細か過ぎると、空気の流通が悪くなり、薫香中の煙によって網目がタール化して目詰りをおこし、立ち消えの原因となり易い。また、金網籠の線径は細い方が香の燃焼率が高くて好ましいが、細過ぎて網目が細かいと残留物によって網目が目詰まりを起し、立ち消えの原因になる。一方、線径が太いと、金網の上で点火されている香は金網に熱を奪われて立ち消えし易くなる。よって、香の種類によって金網の線径、網目寸法を決定することがより好ましい。
また、本実施形態では、金網籠がステンレス製で形成されているので、金網にタールが詰まった場合に、このタールをガス等の炎で焼き除くことが可能であり、水で洗い流すことも可能である。
また、金網籠をグラスファイバー,スチールウール,セラミックファイバー等で形成してもよい。
薫香装置30は、金網からなる上面部31と、上面部31からほぼ垂直に立ち下がっている側面部33とを有している。薫香装置30の外径は、香炉部20の上部開口端の内径とほぼ同じである。また、薫香装置30の高さは香炉部20の高さよりも低い。薫香装置30は、開口側を下にして香炉部20内へ挿入されており、上面部31の上側に香Aを置いて薫香することができる。
薫香装置30は、香炉部20の上部開口から弾性的に縮径させた状態で香炉部20内へ挿入される。このため、薫香装置30が香炉部20内に配置されると、薫香装置30は香炉部20の側壁23を弾性的に押圧し、薫香装置30は香炉部20から不用意に飛び出すことはない。
上面部31は、外周縁部31bが他の平面部31aよりも一段高くなるように(例えば、2mm程度)形成されており、さらに、平面部31aには、平面視で十文字型の窪み溝31cが形成されている。
平面部31aに配置された香Aは、儀式中に香炉1が動かされても、一段高くなった外周縁部31bによって平面部31a内に保持される。また、たとえ香Aが移動したとしても、外周縁部31bによって香Aが香炉部20と直接接触することを防止することができる。平面部31aには、馬蹄形香,渦巻形香を配置することができる。
また、香Aが板状,棒状,円錐状の形状である場合には、窪み溝31c内に配置することにより、より安定的に保持することができる。
また、香炉部20の底部21には、香Aを支持するための不燃性の支持棒35が固定されている。この支持棒35は、金網籠の網目を通過して上方に延びており、例えば馬蹄形の香Aに形成された孔に通すことによって、香Aを固定することができる。なお、支持棒35は、香炉部20の底面ではなく、金網籠に直接取り付けてもよい。
このように、本実施形態の香炉1では、薫香中に香炉1が移動した際にも、香Aを不用意に薫香装置30上で移動させることなく、最後まで安定して燃焼させることができる。
また、薫香後は、灰や残留物を取り除くために香炉本体10から香炉部20を取り出して、金網籠上に溜まった残留物を捨てることができる。灰は、金網籠上で香Aの形のまま残るので、この灰に激しい振動を与えなければ、金網籠に残すことなく灰を捨てることができる。これにより、次回の薫香のために金網籠を整備する必要がなくなり、香炉部20の整備の手間を省くことができる。
香炉1を使用する際には、先ず蓋体25を取り外した香炉部20内の薫香装置30に点火した香Aを配置する。そして、この香炉部20を香炉本体10内に挿入する。香炉部20は、磁力により香炉本体10内の所定位置に位置決めした状態で保持される。
香Aが燃え尽きた場合には、香炉本体10から香炉部20を取り出して、燃焼した香Aを有する別の香炉部20を香炉本体10に挿入すれば、連続的に薫香を継続することができる。
次に、図8乃至図17により、香炉部の変形例を説明する。
なお、上記実施形態と同様な構成には同様な符号を付し、重複する説明は省略する。
先ず、図8及び図9は、コイル状のバネを薫香床として用いるコイルバネ式の薫香装置を備えた例である。
図8(A)に示すように、本実施形態では薫香装置130が、内部に香Aを挿入して薫香するためのコイルバネ131と、コイルバネ131の一端を支持する基部132とを備えている。基部132は、永久磁石132aと、コイルバネ131の一端を取り付ける取付部132bとを有しており、香炉部20の底部21に配置されている。基部132は、永久磁石132aと永久磁石22との磁気的な引力によって、香炉部20の底部21に着脱可能に固定できる。
なお、本例では、基部132が磁力によって香炉部20に固定されるが、これに限らず、接着材やビス等によって香炉部20の任意の部位に固定してもよい。
また、薄板状の断熱材133(例えば、板状のシリコンゴム)を、基部132と香炉部20との間に配置してもよい。断熱材133を用いることにより、香Aからの熱がコイルバネ131及び基部132を介して香炉部20へ伝わり難くなるため、香Aの立ち消えを防止することができる。また、ボルト等により基部132を香炉部20に取付ける場合は、難燃性の樹脂ボルト,ナットを使用するのが好ましい。
また、香炉部20の永久磁石22とは別の永久磁石132cを用いて、香炉部20の他の部位(底部、側壁)に基部132を配置してもよい。例えば、図8(B)は、香炉部20の側壁23に配置した例である。図8では、渦巻き線香Aを薫香する場合を示している。なお、香炉部20が磁性体を含む場合は、別の永久磁石132cは不要である。
また、コイルバネ131の弾性により、又は、コイルバネ131を変更することにより、図9(A),(B)に示すように、種々の香Aを取り付けることができる。図9(A)は、馬蹄形の香Aをコイルバネ131に取り付けた例である。図9(B)は、コイルバネの径寸法が先細りとなるテーパー状のコイルを用いて、円錐形の香Aを取り付けた例である。図9(B)のように、テーパー状のコイルを用いると、種々の形状の香を取付け易くなる。なお、側壁23と基部132の間に断熱材を配置してもよい。
本実施形態では、薫香装置130の取り付け位置や取り付け角度を種々に変更することにより、香Aが香炉部20の底部21や側壁23に接触しないようにして、薫香することができる。また、線香,渦巻き線香の他、長方形,馬蹄形,円錐形の香のように種々の香Aをコイルバネ131内に押し入れて配置し、薫香することができる。
また、例えば、図8のような渦巻き線香の場合、香Aの中央部分をコイルバネ131で支持することにより、香Aの両端に点火して薫香することが可能であり、香Aからの煙の量を調整することができる。具体的には、両端に点火することにより、煙の量を2倍にすることができる。
次に、図10は、バインダー(クリップ)を薫香床として用いるバインダー式の薫香装置を備えた例である。
図10(A),(B)に示すように、本実施形態では薫香装置230が、バインダーにより香Aを保持するように構成されている。
薫香装置230は、香Aを挟んで薫香するためのバインダー231と、バインダー231を支持する基部232とを備えている。基部232は、永久磁石232aと、バインダー231を支持する取付部(図示せず)とを有しており、香炉部20の底部21に配置されている。これにより、基部232は、永久磁石232aと永久磁石22との磁気的な引力によって、香炉部20の底部21に着脱可能に固定される。
なお、薄板状の断熱材233(シリコンゴム等)を基部232と香炉部20との間に配置してもよい。
なお、コイルバネ式の薫香装置130と同様に、別の永久磁石を用いることにより、底部21や側部23の任意の位置に基部232を配置してもよい。また、基部232を接着剤,ビス等によって固定してもよい。
なお、バインダーとして、一般的なバネクリップを用いる代わりに、2個の磁石の間に香Aを挟み込む構成としてもよい。
本実施形態では、バインダーを用いることにより、任意の形状の香Aを固定することができる。また、薫香時には灰は香炉部20の底面に脱落するので、薫香後は、香炉部20を香炉本体10の凹部11から取り出し天地逆にして振動を与えることにより、灰を容易に捨てることができる。
次に、図11は、剣山を薫香床として用いる剣山式の薫香装置を備えた例である。
図11(A),(B)に示すように、本実施形態では薫香装置330が、剣山により香Aを保持するように構成されている。
薫香装置330は、香Aを載置して薫香するための剣山331である。剣山331は、円板状の基部332と、基部332から垂直方向に延びる多数の針333とを備えている。剣山331は、任意に配置可能な薄板状の断熱材(図示せず)を介して、香炉部20の底部21に配置されている。剣山331は、磁性材料である基部332に対する永久磁石22からの磁気的な引力により、着脱可能に香炉部20の底部21に固定されている。また、基部332が磁性材料でない場合は、永久磁石又は磁性体を基部332の内部に取り付けるとよい。さらに、剣山331を香炉部20内に接着剤,ビス等によって固定してもよい。
熱伝導率の高い金属で形成した場合には、針の上で薫香中の香Aから針へ熱が奪われ易く、立ち消えするおそれがある。このため、本実施形態では、針333は、陶器,磁器,ガラス,ステンレス,鉛等の熱伝導率の低い難燃性の素材で形成され、さらに先端が細く加工されている。
また、線香等の細い香Aを薫ずる場合、針と針の間が疎であると、香が針の間に挟まって、香から針へ熱が奪われ易くなり、立ち消えするおそれがある。このため、香Aの大きさに応じて、香Aが針333と針333の間に落ち込まないように、針間の間隔を適宜に選択することが好ましい。
また、本実施形態では、最も外側の針333aの高さが、他の針333bの高さよりも高く(例えば、2mm)設定されている。このため、剣山331の中央部に配置された香Aは、薫香中に香炉1を動かした場合であっても、剣山331の中央部に保持され、香炉部20の内周面との直接的な接触、及び、剣山331上からの落下を防止することができる。
例えば線香や馬蹄形の香のような香Aは、外側の針333aの内側の窪んだ部分(針333bの部分)の上に配置して、薫香することができる。また、儀式の際に抹香を薫香する場合は、剣山331の上に種火を置き、抹香を種火に載せて薫香することができる。抹香は、外側の針333aの内側の窪んだ部分に置かれた種火の上に上方から落とされる。よって、抹香および燃焼後の灰も外側の針333aより低い位置に集まるので周囲には飛び散り難い。
薫香後は、剣山331を逆さに向けて振動を与えることにより、容易に残留物や灰を除去することができる。さらに、燃焼床が汚れてきた場合には、水で簡単に洗浄できる。また、針333の上に香Aのヤニが密着した場合には、ガス等の炎にかざすことにより、ヤニを燃焼して剣山331から除去し、ヤニに起因する立ち消えを防止することができる。
次に、図12は、軽石を薫香床として用いる軽石式の薫香装置を備えた例である。
図12(A)に示すように、本実施形態では薫香装置430が、軽石(人工軽石)により香Aを保持するように構成されている。
薫香装置430は、香Aを載置して薫香するための円板状をなす軽石431である。軽石431は、香炉部20内に固定配置されている。軽石431は、上面に香Aを配置するための窪み432が形成されている。この窪み432により上面の周縁部が中央部分よりも一段高くなっており、薫香中に香Aを窪み432内に保持することができる。
軽石431は、表面が凹凸形状を有し、多数の連続気泡を有しているので、香Aから熱が奪われ難くいと共に、香Aへの空気の供給を十分に行うことが可能である。本実施形態は、線香,棒状の溝付き香,馬蹄形香を薫香するのに適している。
また、図12(B)は改変例を示している。この例では、軽石431の上面に窪み432を設ける代わりに、不燃性の支持棒433が上面から上方へ突出するように固定されている。香Aに設けられた貫通孔を支持棒433に貫通させることにより、香Aを軽石431上に固定的に保持することができる。
薫香終了後は、軽石431を逆さに向けて振動を与えることにより、容易に残留物や灰を除去することができる。さらに、燃焼床が汚れてきた場合には、水で簡単に洗浄することができる。
次に、図13は、灰中に埋め込まれた籠を有する籠埋め込み式の薫香装置を備えた例である。
図13(A)に示すように、本実施形態の薫香装置530は、香炉部20内に敷き詰められた草木灰等の灰531と、この灰531に埋め込まれた網籠532とを備えている。図13(B)に示すように、網籠532は略円錐形を有している。網籠532は、水平に保った状態で尖った先端部分を下に向け、開口部の縁がほとんど見えなくなるまで灰531の中に埋め込まれる。
本実施形態では、例えば薫香炭のような木炭を粉にした後再び固めた火種や馬蹄形等の香Aを網籠532内に配置し、抹香を指で摘んで火種の上に落し薫香する。網籠532が逆円錐形であるので、抹香が網籠532の中心から外れて落されても自然に網籠532内の底へ向けて落下し種火に近付くので、薫香後に抹香が殆ど燃え残ることがない。また、抹香の燃え残りがあっても次回に種火を置いた際に完全に燃え尽きてしまう。
薫香終了後は、網籠532を灰531から取り出し、香炉部20の上で振動させると網籠532がふるいの役目を果たし、残留物だけが網籠532の中に残る。その後、網籠532の天地を逆さにして振動を与えることにより、残留物を落下させて捨てることができる。また、水洗いも容易である。
また、図13(C)に示すように、角錐形の網籠533を円錐形の網籠532の代わりに用いてもよい。
次に、図14は、二重に網を配置することにより、線香を直立させる網直立式の薫香装置を備えた例である。
図14(B)は本実施形態の薫香装置630の断面図、図14(A)は薫香装置630を構成する2枚の網枠を示している。
薫香装置630は、香炉部20内に配置された金網籠631と、金網籠631の上部開口を覆うように金網籠631に取り付けられた第1の金網枠632と、香炉部20の上部開口を覆うように香炉部20に取り付けられた第2の金網枠633とを備えている。第1の金網枠632及び第2の金網枠633は、線香Aの転倒防止用である。
なお、第2の金網枠633は、第1の金網枠632の上方に離間して配置されていれば、香炉部20の開口部に取り付けなくてもよい。また、第1の金網枠632及び第2の金網枠633を香炉部20の側壁23に装着してもよい。
金網籠631,金網枠632,633は、熱伝導率の低い金属で形成することが望ましく、例えば、ステンレス製とすることができる。ステンレス製とした場合には、線香Aを網目に入れるときに線香Aが金網の網目に接触しても接触抵抗が少ないため、線香Aを網目に通し易くなる。
線香Aは、上方から第2の金網枠633及び第1の金網枠632の網目を順次に通過させることにより、上下の2箇所の網目によって支持されるので、略垂直に立てて薫香することができる。第1の金網枠632及び第2の金網枠633は、それぞれの網目寸法が線香Aの直径よりも大きく設定されている。例えば、線香の直径が2.1mmの場合、網目は2.5mm角とすることができる。
第1の金網枠632及び第2の金網枠633は、好ましくは、香炉本体10の開口位置よりも低い位置(すなわち、香炉本体10の底部に近い位置)に配置される。このように配置することにより、直立された線香Aのうち、薫香できる部分の長さを長くすることができる。
また、第1の金網枠632と金網籠631の底面との垂直距離は、例えば30mmである。線香Aの先端が第1の金網枠632よりも低くなるまで燃焼して、金網籠631上に倒れたあとも、線香Aは、香炉部20に接触せずに金網籠631上で燃え尽きる。このため、通常使用されている焼香用香炉のように、立てた灰の中に線香が燃え残ることがなく、本実施形態では、薫香後の後片付けが簡単になる。
また、金網籠631,第1の金網枠632,第2の金網枠633に付着したヤニは、ガスの炎等で燃焼可能であり、水洗いもできて整備が簡単である。
次に、図15は、本体蓋40から吊るして配置された吊り下げ式の薫香装置を備えた例である。
図15(A)に示すように、本実施形態の薫香装置730は、本体蓋40から針金等の支持部材732によって、着脱可能に吊り下げられた金網籠731からなる。金網籠731は、他の実施形態と同様に、熱伝導率の低い金属等で形成するのが好ましい。
なお、本実施形態では、香炉部20が配置されていないが、金網籠731の網目を通して落下するおそれのある灰を回収できるように、香炉本体10内に香炉部20を配置するように構成してもよい。また、この香炉部20が金網籠731を収納可能であることが好ましい。
薫香する際には、図15(B)に示すように、本体蓋40を開けて、香Aを金網籠731内に配置した後、本体蓋40を閉じればよい。香Aは、薫香中、香炉本体10内から金網籠731の網目を通して空気が十分に供給されるため立ち消えし難い。
薫香後は、金網籠731を本体蓋40から取り外すことにより、容易に残留物や灰を除去することができる。また、水で簡単に洗浄することもできる。
次に、図16及び図17は、多量の線香を焚くのに適した薫香装置の例である。
墓参の時に使う香炉は金属の皿に、ステンレスの網が皿の底から浮かせて配置された構成であり、網の上に着火した線香を載せ薫香する。従来の香炉は皿状の香炉の深さが浅いため、参拝者の人数が多い場合、あるいは線香の量が多い場合、着火した線香が皿からこぼれ落ち、見た目も荘厳さにかけていた。
図16(A)は本実施形態の薫香装置830を上側から見た図、図16(B)は図16(A)のB−B矢視図である。薫香装置830は、有底の矩形の金属製の枠体831と、枠体831内に配置された平面視で矩形の金網832と、金網832の上側に取り付けられた開閉自在の延長枠833とを備えている。
図17は、図16に対応しており、延長枠833を開いた状態を示している。
延長枠833は、例えば、5mm径の針金により形成されており、固定枠834と、固定枠834に対して回動可能に取り付けられた2つの可動枠835からなる。固定枠834は、左右に延びる4本の平行な針金834aと、これら4本の針金よりも外側に配置された同じく左右に延びる2本の平行な支持用の針金834bとが、これらと直交方向に延びる3本の連結用の針金834cによって一体に連結されている。支持用の針金834bの左右の両端が、枠体831の左右の側壁を貫通することにより、固定枠834は枠体831に取り付けられている。支持用の針金834bは、枠体831の高さ方向において略中央に位置する。
可動枠835は、左右に延びる3本の針金835aと、これらと直交方向に延びる3本の針金835bとが連結されて一体に形成されている。3本の針金835bは、固定枠834の支持用の針金834bに回動可能に取り付けられており、連結用の針金835aにより互いに連結されている。3本の針金835bは、支持用の834bを回動中心として回動可能であり、支持用の834bが枠体831の側壁の高さ方向において中央部分且つ側壁よりも中央側に配置している。よって、針金835bが枠体831の側壁の上縁に当接するまで可動枠835を少なくとも90度以上回動させることができる。この例では、可動枠835はほぼ垂直になるまで回動し、枠体831の側壁にもたれかけさせることにより自立し、直立状態に保持される。
延長枠833は、薫香しないときは、図16に示すように2つの可動枠835を固定枠834の上に寝かせた状態に保持する。一方、薫香する際には、図17に示すように2つの可動枠835を自立した状態に保持し、線香を固定枠834の上に配置する。このとき、大量の線香が配置された場合であっても、可動枠853によって、線香が枠体831から溢れてこぼれ落ちることを防止することができる。
1 香炉
10 香炉本体
20 香炉部
25 蓋体
30 薫香装置
40 本体蓋
60 収納部

Claims (3)

  1. 凹部を有する香炉本体と、
    開口部を有すると共に香を薫香するための薫香装置を内部に配置可能な香炉部と、
    前記香炉本体を移動させながら薫香するために前記香炉本体に連結された柄と、を備えた携行用の香炉であって、
    前記香炉を携行するときに前記香炉部を前記香炉本体から取り出した状態で携行可能とするように、前記香炉本体が前記香炉部を永久磁石による引力により前記凹部内に保持することにより、前記香炉部が、前記香炉本体の凹部内に着脱可能に保持されるように構成されており、
    前記香炉部を前記香炉本体から取り出した状態において前記香炉部の開口部を密閉して閉じるための嵌め込み式又はねじ蓋式の蓋体であって、前記香炉部の開口部を気密的に閉じるために、前記香炉部の開口部の縁部との接触部分にパッキンを有する前記蓋体を備え、
    前記蓋体により前記開口部が閉じられた前記香炉部を収納する伸縮自在な収納部を更に備え、前記収納部は、前記香炉部を収納した状態で、前記蓋体が前記香炉部の開口部を閉じた状態を保持するように、前記蓋体を前記香炉部に押し付けるように構成されている、香炉。
  2. 前記永久磁石は、前記香炉本体の凹部の底部よりも上方に前記香炉部の底部を離間させた状態で前記香炉部を保持すると共に、前記香炉部を前記香炉本体から取り出す際に、前記香炉部の開口部の一端側を下方へ押圧することによって前記香炉部の開口部の他端側を一端側よりも上方へ移動させることが可能なように、前記香炉部の底部と前記香炉本体の凹部の底部との間に配置されている、請求項1に記載の香炉。
  3. 前記香炉本体は、その底面及びこの底面から立ち上がる側面の少なくとも一方に、外部空気を前記香炉部へ供給するための通風孔が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の香炉。
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