JPS5927748Y2 - 蚊取線香燻煙器

Info

【考案の詳細な説明】本考案は燻煙器本体内に収納したる複数個の適当な間隔
においた金属製鋸歯状線香支持体とその中心部に線孔が
燃焼し続ける耐熱性蚊取線香載置台を設け、燻煙中の蚊
取線香が妄りに移動しない様設けられた固定用支持杆を
有する蚊取線香燻煙器に関するものである。

蚊取線香燻煙器に関する考案は現在までに数多く成され
ており、中でも金属製鋸歯式の燻煙器は構造が簡単であ
り、又ヤニの耐着した器具の洗浄が容易である。

それ故に種種改曳されたものが考案されているが、未だ
満足すべきものが出ていないのが現状である。

即ち金属製鋸歯式燻煙器は前述した様な利点はあるが線
香中心部の燃焼時に金属に熱が奪われる為にしばしば中
心部を残して立消えする。

又、折れた線香片を燃焼出来ず、不経済であった。

この解決に本考案者は種々研究の結果、金属製鋸歯状支
持体を適当な間隔に設け、本体底面の中心部に耐熱性の
線香載置台を設けることにより、従来この種の燻煙器の
もつ欠点をことごとく解決した。

即ち本考案による場合は蚊取線香の中心部に当る位置に
線香が燃焼し続ける耐熱性の材質から出来た載置台を設
け、金属に熱を奪われて立消えする事なく燃焼せしめ、
又折れた線香は載置台に置いて使用することにより経済
的に燃焼させ得る。

以下実施例に基づいて説明する。

図に於て１は蚊取線香を収納するに充分な大きさと形状
を有する燻煙器の本体で、通常渦巻状をした蚊取線香に
合わせた円形とそれ以外に由型、多角形、円柱形、長方
形、楕円形など種々考えられる。

燻煙器本体底面には線香を燻煙せしめるべき適当な間隔
においた金属製鋸歯状支持体２を説け、その中心部には
線香の載置及び立消えの防止を行なわしめるようにした
載置台３を設ける。

この金属製鋸歯状支持体２は図１〜５の如く燻煙器本体
１の底面に適当な間隔をおいて設置し、放射状、並列、
十字状その他ランダムに設ける。

即ち線香が金属製鋸歯状支持体に支持出来れば、いずれ
の形態をとってもよい。

又突出部の形状は図７．２−ａ、２−ｂ、２−ｃ等
が考えられ、又、本体底面に接する基部にはスリン）２
−ｄ或いは空隙部２− ｅを設けるとヤニの洗浄が容易
になる。

載置台３はガラスクロス、ガラス坏ソト、ガラスマット
、石綿等、線香が燻煙しつづける耐熱性の材料であれば
採用することが出来、円形、多角形、方形、楕円形等各
種の形状が考えられる。

又燻煙器本体の一部には本体の外周部に蚊取線香を抑圧
支持せしめるため固定用支持杆４を設ける。

この固定用支持杆４は蚊取線香を本体内に設けた載置台
へ抑圧支持せしめる為の所望の弾力性を有するものであ
れば各種の形状を採用することが出来る。

次にこの本体を携行したり、吊り下げて、燻煙器を垂直
状態で使用する場合には、先に出願した実用新案登録願
昭和５２年第１４５３３３号で述べている如く種々欠点
がある為に本体下部に灰溜めを設けなげればならない。

灰溜め５の形状としては円形、多角形、円柱形、楕円形
などがあり、大きさは１巻から１０巻の灰量が入ること
が適当で、それ以上大きくなると形態上好ましくない。

蓋６は燻煙孔７を有し本体の形状に合わせた形状でかん
合せしめ、燻煙器上に他の物体が覆ったような時でも直
接蚊取線香に接触しないように保護し、且つ吊り下げて
使用する時、或は燻煙器本体を垂直に吊った場合、灰が
外部にとび出さないような形状とするものである。

又燻煙孔７は煙が十分に器外へ放出される構造であれば
いかなる形状でも良い。

【図面の簡単な説明】

第１〜第５図は燻煙器本体の実施例外観図、第６図は蓋
外観図、第７図は金属製鋸歯状支持体の実施例を示す。１・・・・・・燻煙器本体、２・・・・・・金属製鋸歯
状支持体、３・・・・・・載置台、４・・・・・・蚊取
線香固定用支持杆、５・・・・・・灰溜め、６・・・・
・・蓋、７・・・・・・燻煙孔。

【実用新案登録請求の範囲】