JP5610491B2 - 電子顕微鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、電子顕微鏡に関する。
従来の電子顕微鏡として、走査型電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)や透過型電子顕微鏡(TEM:Transmission Electron Microscope)が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。これらの電子顕微鏡では、内部の真空度を維持すると共に浮遊磁場を遮蔽する筐体内に電子レンズ等が配置されている。
特開2006−54094号公報 特開2006−127805号公報
ところで、従来の電子顕微鏡においては、試料や絞り等の位置調整が金属ロッドを介して筐体外から行われる。このように金属ロッドを使用するのは、試料や絞り等の位置調整にアクチュエータとしてマグネットモータを使用すると、筐体内の磁場に変動を生じさせ、深刻な像障害に繋がるからである。参考として、電子顕微鏡の許容浮遊磁場は100〜200nT(ナノテスラ)にまで制限される場合があり、このような場合には、マグネットモータを筐体外に配置したとしても、筐体内の磁場に変動を生じさせるおそれがある。
しかしながら、金属ロッドを介して筐体外から試料や絞り等の遠隔操作を行うためには、筐体内の真空度を維持するために、複雑な気密構造が必要となる。また、操作距離が長くなることによる機械的誤差や温度変化による金属ロッドの熱膨張等に起因して、試料や絞り等の位置調整を高精度に行うことが困難である。
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、像障害の発生を抑制することができ、しかも、筐体内に配置された駆動対象物の位置調整を、簡易な構造でかつ目的に応じた速度及び精度で行うことができる電子顕微鏡を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る電子顕微鏡は、試料の像を取得するために、電子レンズを用いて電子線を収束させ、試料に電子線を照射する電子顕微鏡であって、試料及び電子レンズを収容し、内部の真空度を維持すると共に浮遊磁場を遮蔽する筐体と、筐体内に配置された駆動対象物を駆動させる圧電アクチュエータと、を備え、圧電アクチュエータは、駆動対象物に一体的に組み込まれ、パルス信号によって制御されることを特徴とする。
本発明者は、像障害の発生を抑制する観点から、電気信号によって制御されるアクチュエータを駆動対象物の位置調整に使用すること(ましてや、そのようなアクチュエータを筐体内に配置すること)が全く想定されていない電子顕微鏡分野の技術常識下において、圧電アクチュエータを駆動源として駆動対象物の位置調整に使用することを案出した。同時に、本発明者は、圧電アクチュエータの制御信号としてパルス信号を使用すれば、圧電アクチュエータを筐体内に配置しても像障害の発生が抑制されて実用上問題のない画像が得られること、及び金属ロッドを使用した場合のような複雑な気密構造が不要となり、駆動対象物の高精度な位置調整が可能であることを見出した。よって、本発明に係る電子顕微鏡によれば、像障害の発生を抑制することができ、しかも、筐体内に配置された駆動対象物の位置調整を、簡易な構造でかつ目的に応じた速度及び精度で行うことができる。
本発明に係る電子顕微鏡においては、駆動対象物は、電子線を絞る絞り部材であることや、試料を支持する支持部材であることが好ましい。絞り部材や支持部材の駆動には、サイズの異なる絞りの切替えや種類の異なる試料の切替えのため粗動と、高精度な位置調整のための微動とが要求される。また、そのような粗微動を実現するための圧電アクチュエータの制御信号には、磁界を発生させない、或いは磁界を発生させたとしてもごく短時間となる信号が要求される。このような条件を満たす絞り部材や支持部材の駆動源として、パルス信号によって制御される圧電アクチュエータを使用することは極めて有効である。
本発明に係る電子顕微鏡においては、パルス信号は、配線を介して筐体外から圧電アクチュエータに送信されることが好ましい。この構成によれば、筐体内の真空度を保持しつつ、筐体外から容易且つ確実に圧電アクチュエータを制御することができる。
本発明に係る電子顕微鏡においては、駆動対象物は、電子線を絞る絞り部材、及び試料を支持する支持部材の少なくとも一方であり、第1の像倍率で絞り部材又は支持部材を駆動させる場合には、圧電アクチュエータは、第1のパルス信号であるパルス信号によって制御され、第1の像倍率よりも高い第2の像倍率で絞り部材又は支持部材を駆動させる場合には、圧電アクチュエータは、第1のパルス信号よりも周波数及び振幅の少なくとも一方が小さい第2のパルス信号であるパルス信号によって制御されることが好ましい。これによれば、像倍率が高くなるほど、パルス信号の周波数及び振幅の少なくとも一方が小さくなるので、絞り部材又は支持部材を低速で移動させてそれらの位置調製を高精度に行うことができると共に、像障害の程度を低減することができる。
本発明に係る電子顕微鏡においては、駆動対象物は、電子線を絞る絞り部材、及び試料を支持する支持部材の少なくとも一方であり、第1の像倍率で絞り部材又は支持部材を駆動させる場合には、圧電アクチュエータは、第1の移動速度で絞り部材又は支持部材を移動させ、第1の像倍率よりも高い第2の像倍率で絞り部材又は支持部材を駆動させる場合には、圧電アクチュエータは、第1の移動速度よりも低い第2の移動速度で絞り部材又は支持部材を移動させることが好ましい。これによれば、像倍率が高くなるほど、絞り部材又は支持部材が低速で移動させられるので、絞り部材又は支持部材の位置調整を高精度に行うことができると共に、像障害の程度を低減することができる。
本発明に係る電子顕微鏡においては、駆動対象物は、電子線を絞る絞り部材であり、40〜60倍の像倍率で絞り部材を駆動させる場合には、圧電アクチュエータは、1〜2m/sの移動速度で絞り部材を移動させ、100〜200倍の像倍率で絞り部材を駆動させる場合には、圧電アクチュエータは、100〜200μm/sの移動速度で絞り部材を移動させ、3000〜5000倍の像倍率で前記絞り部材を駆動させる場合には、前記圧電アクチュエータは、5〜10μm/sの移動速度で前記絞り部材を移動させることが好ましい。これによれば、各像倍率の範囲において、絞り部材の位置調整、及び像の取得を実用上問題のないレベルで実現することができる。
また、本発明に係る電子顕微鏡においては、駆動対象物は、試料を支持する支持部材であり、40〜60倍の像倍率で支持部材を駆動させる場合には、圧電アクチュエータは、0.5〜1mm/sの移動速度で支持部材を移動させ、100〜200倍の像倍率で支持部材を駆動させる場合には、圧電アクチュエータは、100〜200μm/sの移動速度で支持部材を移動させ、3000〜5000倍の像倍率で支持部材を駆動させる場合には、圧電アクチュエータは、5〜10μm/sの移動速度で支持部材を移動させ、30000〜50000倍の像倍率で支持部材を駆動させる場合には、圧電アクチュエータは、0.5〜3μm/sの移動速度で支持部材を移動させ、50000倍を超える像倍率で支持部材を駆動させる場合には、圧電アクチュエータは、0.5μm/s未満の移動速度で支持部材を移動させることが好ましい。これによれば、各像倍率の範囲において、支持部材の位置調整、及び像の取得を実用上問題のないレベルで実現することができる。
本発明によれば、像障害の発生を抑制することができ、しかも、筐体内に配置された駆動対象物の位置調整を、簡易な構造でかつ目的に応じた速度及び精度で行うことができる。
本発明に係る電子顕微鏡の第1の実施形態である薄膜透過像観察試料ホルダを装備した走査型電子顕微鏡の縦断面図である。 図1の走査型電子顕微鏡の薄膜透過像観察試料ホルダの分解斜視図である。 図2の試料ホルダのYZ平面に沿っての断面図である。 図2の試料ホルダのZX平面に沿っての断面図である。 図2の試料ホルダのトップパーツ、Yパーツ及びXパーツの組立状態の下面図である。 図2の試料ホルダのトップパーツの下面図である。 図2の試料ホルダのYパーツの下面図である。 図2の試料ホルダのXパーツの下面図である。 図2の試料ホルダの動作状態のYZ平面に沿って断面図である。 図2の試料ホルダの動作状態のZX平面に沿っての断面図である。 図2の試料ホルダのトップパーツ、Yパーツ及びXパーツの動作状態の下面図である。 図2の試料ホルダに組み込まれる圧電アクチュエータの斜視図である。 図12の圧電アクチュエータの動作原理を示す図である。 図1の走査型電子顕微鏡の絞り部材駆動機構の分解斜視図である。 図14の絞り部材駆動機構のYZ平面に沿っての断面図である。 本発明に係る電子顕微鏡の第2の実施形態である透過型電子顕微鏡の縦断面図である。 図16の透過型電子顕微鏡の支持部材駆動機構の分解斜視図である。 透過型電子顕微鏡用の絞り及び薄膜試料の双方の駆動機構のYZ平面に沿っての断面図である。 図16の透過型電子顕微鏡における試料及びグリッドと観察位置との位置調整について説明するための視野の図である。 図16の透過型電子顕微鏡における試料及びグリッドと観察位置との位置調整について説明するための視野の図である。 図16の透過型電子顕微鏡における試料及びグリッドと観察位置との位置調整ついて説明するための視野の図である。 図16の透過型電子顕微鏡における絞り部材の位置調整について説明するための視野の図である。 本発明に係る電子顕微鏡の第3の実施形態であるバルク試料観察ホルダを装備した走査型電子顕微鏡の縦断面図である。 図23の支持部材駆動機構のYZ平面に沿っての断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1の実施形態:薄膜試料の透過2次電子像観察]
図1に示されるように、走査型電子顕微鏡1Aは、試料ホルダ20がボルト3によって固定された試料台4を備えている。試料ホルダ20は、観察対象となる試料Sを保持している。走査型電子顕微鏡1Aは、試料Sの像を取得するために、電子レンズを用いて電子線を収束させ、試料Sに電子線を照射する装置である。なお、試料台4は、手動によって位置調整が可能となっている。
軸線L上において試料台4と対向する位置には、試料台4に向かって電子線を出射する電子銃5、及び電子銃5から出射された電子線を試料台4に向かって加速させるアノード6が設置されている。軸線L上においてアノード6と試料台4との間には、電子線の中心線を軸線Lに位置合わせする軸合せコイル2、電子線を収束させる電子レンズとしての収束レンズ7及び対物レンズ8、並びに電子線を偏向させる偏向コイル9が設置されている。
軸線L上において収束レンズ7と偏向コイル9との間には、収束レンズ7によって収束させられた電子線を絞る絞り部材(駆動対象物)11が設置されている。また、軸線L上において対物レンズ8と試料台4との間には、対物レンズ8によって収束させられた電子線を絞る絞り部材(駆動対象物)12が設置されている。各絞り部材11,12は、絞り部材駆動機構30によって駆動させられる。
更に、走査型電子顕微鏡1Aは、試料Sを透過した電子線の照射によって試料ホルダ20から発生させられた2次電子を検出する2次電子検出器13と、走査型電子顕微鏡1Aの全体を制御する制御装置14と、を備えている。制御装置14は、例えばパーソナルコンピュータであり、そのディスプレイには、試料Sの透過2次電子像等が表示される。
試料ホルダ20、試料台4、電子銃5、アノード6、軸合せコイル2、収束レンズ7、対物レンズ8、偏向コイル9、各絞り部材11,12を駆動させる絞り部材駆動機構30、及び2次電子検出器13の2次電子検出部は、真空引きされる筐体15内に収容されている。筐体15の上部及び下部には、筐体15の内部を真空引きするための排気管16が設けられており、筐体15の中間部には、筐体15の内部を上部と下部とに仕切るための仕切弁17が設けられている。筐体15は、例えば鉄やアルミニウム合金からなり、内部の真空度を維持すると共に浮遊磁場を遮蔽する。
ここで、上述した試料ホルダ20について、図2〜図11を参照して説明する。なお、各図に示されるように、X軸、Y軸、Z軸を設定する。以下、X軸方向において一方の側を左側とし、その反対側を右側とする。また、Y軸方向において2次電子検出器13側を前側とし、その反対側を後側とする。更に、Z軸方向において電子銃5側を上側とし、その反対側を下側とする。
図2〜5に示されるように、試料ホルダ20は、例えばアルミニウム合金からなる直方体状のベース21を備えている。ベース21の前面には、断面V字状の切欠き部22が形成されており、ベース21において切欠き部22上に突き出した部分には、断面円形状の電子線通過孔23が形成されている。なお、ベース21の上面の四隅には、ネジ穴24が形成されており、ベース21の下面には、試料台4の挿通孔を介してボルト3が螺合されるネジ穴25が形成されている。
ベース21において切欠き部22を画定し且つ電子線通過孔23と対向する傾斜面は、電子線通過孔23を通過した電子線が照射されることで2次電子を発生する2次電子発生面(2次電子発生部)29となっている。2次電子発生面29は、例えばアルミニウム合金の研磨面である。
図2〜6に示されるように、ベース21の上面には、例えばアルミニウム合金からなる直方体キャップ状のトップパーツ26が固定されている。トップパーツ26は、その四隅に形成された挿通孔27を介してベース21のネジ穴24にボルトが螺合されることにより、ベース21に取り付けられる。トップパーツ26には、Z軸方向においてベース21の電子線通過孔23と対向するように電子線通過孔28が形成されており、電子線通過孔28の上側部分は、径方向に拡幅されている。電子線通過孔28の拡幅部28aの底面には、薄膜状の試料Sを支持するグリッド31が配置されており、グリッド31は、拡幅部28aに嵌合する円環状の押え部材32によって固定されている。
トップパーツ26の下面には、下側だけでなく前側にも開口した断面長方形状の収容凹部33が形成されている。収容凹部33は、左側及び右側に拡幅されている。なお、収容凹部33の左側には切欠き部34が形成されており、収容凹部33の後側には切欠き部35が形成されている。
図2〜5,7に示されるように、トップパーツ26の収容凹部33内には、例えばアルミニウム合金からなる直方体環状のYパーツ36が配置されている。Yパーツ36には、左側に突出する突出部36a、及び右側に突出する突出部36bが一体的に設けられている。突出部36aは、トップパーツ26の収容凹部33の左側の拡幅部33a内に配置されており、一方、突出部36bは、トップパーツ26の収容凹部33の右側の拡幅部33b内に配置されている。これにより、Yパーツ36は、ベース21及びトップパーツ26に対してY軸方向に所定の範囲で往復動可能となる。
Yパーツ36の突出部36aの上面に形成された凹部内には、パルス信号によって駆動を制御される圧電アクチュエータ51の圧電体52がシリコーン等の弾性接着剤によって固定されている。圧電アクチュエータ51の支軸53の両端部は、突出部36aから前側及び後側に向かって突出し、トップパーツ26の拡幅部33aの前側及び後側に形成された凹部33c内に固定されている。なお、圧電アクチュエータ51の配線54は、例えばフレキシブルプリント基板(FPC:Flexible Printed Circuits)等であり、トップパーツ26の切欠き部34を介して試料ホルダ20外に延在させられている。
Yパーツ36には、Z軸方向から見た場合に電子線通過孔23,28を含むように断面長方形状の開口部37が形成されている。開口部37の下側部分は、前側及び後側に拡幅されている。なお、開口部37の後側には切欠き部38が形成されている。
図2〜5,8に示されるように、Yパーツ36の開口部37内には、例えばアルミニウム合金からなる直方体板状のXパーツ41が配置されている。Xパーツ41には、前側に突出する突出部41a、及び後側に突出する突出部41bが一体的に設けられている。突出部41aは、Yパーツ36の開口部37の前側の拡幅部37a内に配置されており、一方、突出部41bは、Yパーツ36の開口部37の後側の拡幅部37b内に配置されている。これにより、Xパーツ41は、ベース21及びトップパーツ26に対してX軸方向に所定の範囲で往復動可能となる。
Xパーツ41の上面に形成された凹部内には、パルス信号によって駆動を制御される圧電アクチュエータ61の圧電体62がシリコーン等の弾性接着剤によって固定されている。圧電アクチュエータ61の支軸63の両端部は、Xパーツ41から左側及び右側に向かって突出し、Yパーツ36の開口部37の左側及び右側に形成された凹部37c内に固定されている。なお、圧電アクチュエータ61の配線64は、例えばフレキシブルプリント基板等であり、Yパーツ36の切欠き部38及びトップパーツ26の切欠き部35を介して試料ホルダ20外に延在させられている。
Xパーツ41には、Z軸方向においてベース21の電子線通過孔23及びトップパーツ26の電子線通過孔28と対向し、且つZ軸方向から見た場合にYパーツ36の開口部37に含まれるように、断面長円形状の電子線通過孔42が形成されており、電子線通過孔42の上側部分は、径方向に拡幅されている。電子線通過孔42の拡幅部42aの底面には、試料Sを透過した電子線を絞る絞り部材43が配置されており、絞り部材43は、拡幅部42aに嵌合する長円環状の押え部材44によって固定されている。絞り部材43は、例えばモリブテンからなる箔状の部材であり、X軸方向に沿って並設された2種類の径のアパーチャ43a,43bを有している。
以上のように構成された試料ホルダ20においては、図9〜11に示されるように、圧電アクチュエータ51にパルス信号が送信されて圧電アクチュエータ51が動作することにより、ベース21及びトップパーツ26に対してYパーツ36がY軸方向に所定の範囲で往復動を行う。また、圧電アクチュエータ61にパルス信号が送信されて圧電アクチュエータ61が動作することにより、ベース21及びトップパーツ26に対してXパーツ41がX軸方向に所定の範囲で往復動を行う。これにより、試料Sに対する視野絞りとして、絞り部材43のアパーチャ43a又はアパーチャ43bを選択することが可能となる。また、選択されたアパーチャ43a又はアパーチャ43bを試料Sの全領域に合わせることが可能となる。
なお、圧電アクチュエータ51,61は、パルス信号によって駆動を制御されるものであり、ニュースケールテクノロジーズ(New Scale Technologies)社のスクイグル(SQUIGGLE:登録商標)モータ、特に、マイクロスクイグルモータシリーズが好適である。図12に示されるように、スクイグルモータ100は、ボルト(以下、「スクリュー」と称する)101(支軸53,63に相当する)に螺合している四角柱伏のナット(以下、「コア」と称する)102の外側の4面のそれぞれにピエゾ素子103(圧電体52,62に相当する)が貼り付けられて構成されている。
スクイグルモータ100においては、各ピエゾ素子103に位相の異なるパルス信号が入力されることにより、図13に示されるように、2つの節Jを有して一方向に回転するフラフープのような廻旋運動(図13の二点鎖線を参照)がコア102に起こる。これにより、コア102が螺合しているスクリュー101が従動的に一方向に回転させられ、その回転軸方向の一方にスクリュー101が移動制御される。各ピエゾ素子103に入力するパルス信号の位相を変更して、コア102の廻旋運動を逆転させれば、スクリュー101の回転方向が逆転するので、スクリュー101の逆方向への移動が可能となる。より詳細な動作原理については、米国特許第6,940,209号、米国特許第7,170,214号、米国特許第7,309,943号、米国特許第7,339,306号が参照可能である。また、http://www.newscaletech.com/も参照可能である。
スクイグルモータ100の外形寸法は、例えばSQL−1.8で、1.82mm×1.82mm×12mmの角柱状である。このような形状は、電子顕微鏡の筐体内に設置される駆動対象物に一体的に組み込むのに極めて好都合な形状である。また、スクイグルモータ100の駆動対象物への組付けは、前述のように、2つの節Jを有してフラフープのような廻旋運動をコア102に起こす必要があることから、駆動対象物に強固に固定せずに、例えば弾性接着剤により動きが許容される状態で行われる。
続いて、上述した絞り部材駆動機構30について説明する。図14,15に示されるように、絞り部材駆動機構30は、ベース21が長方形板状である点、トップパーツ26が試料Sを支持していない点、及びXパーツ41が絞り部材11(12)を支持している点で、試料ホルダ20と主に相違している。以下、試料ホルダ20との主な相違点について説明する。
絞り部材駆動機構30において、ベース21は、例えばアルミニウム合金からなる直方体板状の部材である。ベース21には、断面円形状の電子線通過孔23が形成されており、その四隅には、ネジ穴24が形成されている。
トップパーツ26には、Z軸方向においてベース21の電子線通過孔23と対向するように断面円形状の電子線通過孔28が形成されている。トップパーツ26は、その四隅に形成された挿通孔27を介してベース21のネジ穴24にボルトが螺合されることにより、ベース21に取り付けられる。
Xパーツ41には、Z軸方向においてベース21の電子線通過孔23及びトップパーツ26の電子線通過孔28と対向し、且つZ軸方向から見た場合にYパーツ36の開口部37に含まれるように、断面長円形状の電子線通過孔42が形成されており、電子線通過孔42の上側部分は、径方向に拡幅されている。電子線通過孔42の拡幅部42aの底面には、電子線を絞る絞り部材11(12)が配置されており、絞り部材11(12)は、拡幅部42aに嵌合する長円環状の押え部材44によって固定されている。絞り部材11(12)は、例えばモリブテンからなる箔状の部材であり、X軸方向に沿って並設された2種類の径のアパーチャ11a,11b(12a,12b)を有している。
以上のように構成された絞り部材駆動機構30においては、圧電アクチュエータ51にパルス信号が送信されて圧電アクチュエータ51が動作することにより、ベース21及びトップパーツ26に対してYパーツ36がY軸方向に所定の範囲で往復動を行う。また、圧電アクチュエータ61にパルス信号が送信されて圧電アクチュエータ61が動作することにより、ベース21及びトップパーツ26に対してXパーツ41がX軸方向に所定の範囲で往復動を行う。これにより、軸線Lに位置合わせすべき絞り部材11(12)のアパーチャ11a(12a)又はアパーチャ11b(12b)の選択や、選択されたアパーチャ11a(12a)又はアパーチャ11b(12b)の軸線Lに対する位置調整が可能となる。
圧電アクチュエータ51,61に対するパルス信号の送信は、図1に示されるように、圧電アクチュエータ51,61の配線54,64に接続されたUSBケーブル等の配線19を介して、筐体15外の制御装置14から行われる。これにより、筐体15内の真空度を保持しつつ、筐体15外から容易且つ確実に圧電アクチュエータを制御することができる。
なお、走査型電子顕微鏡1Aにおいては、電子銃5から電子線が出射されると、グリッド31によって支持された試料Sを透過し且つ選択されたアパーチャ43a又はアパーチャ43bを通過した電子線が2次電子発生面29に照射され、それにより、2次電子発生面29から2次電子が発生させられる。2次電子発生面29から発生させられた2次電子は、2次電子検出器13によって検出され、それにより、試料Sの透過像が制御装置14のディスプレイに表示される。このとき、試料Sによる散乱電子が絞り部材43によって遮断されるため、高分解能で試料Sを観察することができる。従って、走査型電子顕微鏡1A及び試料ホルダ20によれば、試料Sの略全域についてその透過像を取得することが可能となる。
以上説明したように、走査型電子顕微鏡1Aでは、筐体15内において絞り部材11,12,43がYパーツ36及びXパーツ41を介して圧電アクチュエータ51,61によって駆動させられる。このように、パルス信号によって制御される圧電アクチュエータを駆動対象物の位置調整に使用すれば、その圧電アクチュエータを筐体15内に配置しても像障害の発生が抑制されて実用上問題のない画像が得られ、また、金属ロッドを使用した場合のような複雑な気密構造が不要となり、駆動対象物の高精度な位置調整が可能となる。つまり、走査型電子顕微鏡1Aによれば、像障害の発生を抑制することが可能となり、しかも、筐体15内に配置された駆動対象物の位置調整を簡易な構造で高精度に行うことが可能となる。
[第2の実施形態:透過電子顕微鏡による試料と絞りの移動]
図16に示されるように、透過型電子顕微鏡1Bは、観察対象となる試料Sを支持する支持部材駆動機構40を備えている。透過型電子顕微鏡1Bは、試料Sの像を取得するために、電子レンズを用いて電子線を収束させ、試料Sに電子線を照射する装置である。
軸線L上において支持部材駆動機構40と対向する位置には、支持部材駆動機構40に向かって電子線を出射する電子銃5、及び電子銃5から出射された電子線を支持部材駆動機構40に向かって加速させるアノード6が設置されている。軸線L上においてアノード6と支持部材駆動機構40との間には、電子線を収束させる電子レンズとしての収束レンズ7が設置されている。一方、軸線L上において支持部材駆動機構40に対し電子銃5と反対側には、蛍光板71が設置されている。軸線L上において支持部材駆動機構40と蛍光板71との間には、電子線を偏向させる偏向コイル9、電子線像を拡大する中間レンズ72、及び電子線像を蛍光板71に投射する投射レンズ73が設置されている。蛍光板71で生じた蛍光像は、カメラ等によって撮像され、制御装置14のディスプレイに表示される。
軸線L上において収束レンズ7と支持部材駆動機構40との間には、コンデンサ絞りとしての絞り部材(駆動対象物)74が設置されている。また、軸線L上において支持部材駆動機構40と偏向コイル9との間には、対物絞りとしての絞り部材(駆動対象物)75が設置されている。更に、軸線L上において偏向コイル9と中間レンズ72との間には、視野絞りとしての絞り部材(駆動対象物)76が設置されている。各絞り部材74〜76は、絞り部材駆動機構30によって駆動させられる。なお、絞り部材75を駆動させる絞り部材駆動機構30は、支持部材駆動機構40と一体的に構成されている。
更に、透過型電子顕微鏡1Bは、透過型電子顕微鏡1Bの全体を制御する制御装置14を備えている。制御装置14は、例えばパーソナルコンピュータであり、そのディスプレイには、試料Sの透過像等が表示される。
支持部材駆動機構40、電子銃5、アノード6、収束レンズ7、偏向コイル9、蛍光板71、中間レンズ72、投射レンズ73、及び各絞り部材74〜76を駆動させる絞り部材駆動機構30は、真空引きされる筐体15内に収容されている。筐体15の所定の部位には、筐体15の内部を真空引きするための排気管16が設けられている。筐体15は、例えば鉄やアルミニウム合金からなり、内部の真空度を維持すると共に浮遊磁場を遮蔽する。
ここで、上述した支持部材駆動機構40について説明する。図17,18に示されるように、支持部材駆動機構40は、Xパーツ41が試料Sを支持している点で、第1の実施形態の絞り部材駆動機構30と主に相違している。以下、第1の実施形態の絞り部材駆動機構30との主な相違点について説明する。
Xパーツ41には、Z軸方向においてベース21の電子線通過孔23及びトップパーツ26の電子線通過孔28と対向し、且つZ軸方向から見た場合にYパーツ36の開口部37に含まれるように、断面円形状の電子線通過孔77が形成されており、電子線通過孔77の上側部分は、径方向に拡幅されている。電子線通過孔77の拡幅部77aの底面には、薄膜状の試料Sを支持するグリッド31が配置されており、グリッド31は、拡幅部77aに嵌合する円環状の押え部材78によって固定されている。
以上のように構成された支持部材駆動機構40においては、圧電アクチュエータ51にパルス信号が送信されて圧電アクチュエータ51が動作することにより、ベース21及びトップパーツ26に対してYパーツ36がY軸方向に所定の範囲で往復動を行う。また、圧電アクチュエータ61にパルス信号が送信されて圧電アクチュエータ61が動作することにより、ベース21及びトップパーツ26に対してXパーツ41がX軸方向に所定の範囲で往復動を行う。これにより、軸線Lに対する試料Sの位置調整が可能となる。同様に、絞り部材駆動機構30によって、軸線Lに対する各絞り部材74〜76のアパーチャの位置調整が可能となる。
そして、圧電アクチュエータ51,61に、ニュースケールテクノロジーズ(New Scale Technologies)社のスクイグル(SQUIGGLE:登録商標)モータ、特に、マイクロスクイグルモータシリーズを使用することで、絞り部材駆動機構30及び支持部材駆動機構40の小型化(特に薄型化)を実現することができ、絞り部材駆動機構30と支持部材駆動機構40とを一体的に構成しても、電子レンズ中のポールピース間という非常に狭い空間に配置することが可能となる。
[第2の実施形態における試料移動手順]
次に、透過型電子顕微鏡1Bにおける試料S及びグリッド31と観察位置との調整について説明する。まず、図19(a)に示されるように、40〜60倍の像倍率で、直径3mmのシートメッシュであるグリッド31の全体を観察する。グリッド31には、薄膜状の試料Sが張られている。続いて、図19(b)に示されるように、40〜60倍の像倍率で試料S及びグリッド31と観察位置とを観察しながら、観察希望部位Aが視野の中心Cに位置するように、支持部材駆動機構40によって試料S及びグリッド31が駆動させられる。
40〜60倍の像倍率で試料S及びグリッド31を駆動させる場合には、移動距離が最大で3mm(グリッド31の直径相当)となるので、圧電アクチュエータ51,61は、0.5〜1mm/sの移動速度で試料S及びグリッド31を移動させることが好ましい。このとき、圧電アクチュエータ51,61は、周波数F1のパルス信号PS1によって制御される。
続いて、図20(a)に示されるように、100〜200倍の像倍率となるように視野を拡大する。これにより、視野の中心Cを中心として像が拡大される。この像の拡大により、観察希望部位Aが視野の中心Cからずれていることを確認した場合、図20(b)に示されるように、100〜200倍の像倍率で試料S及びグリッド31と視野中心とを観察しながら、観察希望部位Aが視野の中心Cに位置するように、支持部材駆動機構40によって試料S及びグリッド31が精密に駆動させられる。
100〜200倍の像倍率で試料S及びグリッド31を駆動させる場合には、圧電アクチュエータ51,61は、100〜200μm/sの移動速度で試料S及びグリッド31を移動させることが好ましい。このとき、圧電アクチュエータ51,61は、周波数F1よりも低い(小さい)周波数F2のパルス信号PS2によって制御される。
続いて、図21(a)に示されるように、3000〜5000倍の像倍率となるように視野を拡大する。これにより、視野の中心Cを中心として像が拡大される。この像の拡大により、観察希望部位Aが視野の中心Cからずれていることを確認した場合、3000〜5000倍の像倍率で試料S及びグリッド31と観察位置とを観察しながら、観察希望部位Aが視野の中心Cに位置するように、支持部材駆動機構40によって試料S及びグリッド31が更に精密に駆動させられる。
3000〜5000倍の像倍率で試料S及びグリッド31を駆動させる場合には、圧電アクチュエータ51,61は、5〜10μm/sの移動速度で試料S及びグリッド31を移動させることが好ましい。このとき、圧電アクチュエータ51,61は、周波数F2よりも低い(小さい)周波数F3のパルス信号PS3によって制御される。なお、観察目的によっては、グリッド31のメッシュを構成するバーを越えて隣の窓に移動するときもあるので、そのようなときには、50μm/s程度の移動速度が必要になる場合もある。
続いて、必要に応じて、図21(b)に示されるように、30000〜50000倍の像倍率となるように視野を拡大する。これにより、視野の中心Cを中心として像が拡大される。この像の拡大により、観察希望部位Aが視野の中心Cからずれていることを確認した場合、30000〜50000倍の像倍率で試料S及びグリッド31を観察しながら、観察希望部位Aが視野の中心Cに位置するように、支持部材駆動機構40によって試料S及びグリッド31が駆動させられる。
30000〜50000倍の像倍率で試料S及びグリッド31を駆動させる場合には、圧電アクチュエータ51,61は、0.5〜3μm/sの移動速度で試料S及びグリッド31を移動させることが好ましい。このとき、圧電アクチュエータ51,61は、周波数F3よりも低い(小さい)周波数F4のパルス信号PS4によって制御される。
所望の像倍率で観察希望部位Aを視野に捉えられれば、観察希望部位Aの観察や写真撮影を行い、以降、視野の拡大や試料S及びグリッド31の移動を繰り返す。なお、50000倍を超える像倍率で試料S及びグリッド31を駆動させる場合には、圧電アクチュエータ51,61は、0.5μm/s未満の移動速度で試料S及びグリッド31を移動させることが好ましい。このとき、圧電アクチュエータ51,61は、周波数F4よりも低い(小さい)周波数F5のパルス信号PS5によって制御される。
[第2の実施形態における絞り位置調整手順]
次に、透過型電子顕微鏡1Bにおける絞り部材75の位置調整について説明する。なお、対物絞りとしての絞り部材75は、図22(a)に示されるように、X軸方向に沿って並設された直径300μmのアパーチャ75a及び直径60μmのアパーチャ75bを有している。アパーチャ75aは広視野用であり、アパーチャ75bは高分解能用であって、これらは必要に応じて切り替えられ、更に芯出しされて使用される。
まず、図22(a)に示されるように、40〜60倍の像倍率で、絞り部材75並びに試料S及びグリッド31の全体を観察する。このとき、絞り部材75とグリッド31とは殆ど重ねられていない。続いて、上述したように観察希望部位Aを視野の中心Cに位置させる。その後、図22(b)に示されるように、40〜60倍の像倍率で試料S及びグリッド31を観察しながら、アパーチャ75aの中心が視野の中心Cに位置するように、絞り部材駆動機構30によって絞り部材75が駆動させられる。
40〜60倍の像倍率で絞り部材75を駆動させる場合には、X軸方向への移動距離が最大で5mm程度となるので、X軸方向への駆動用の圧電アクチュエータ61は、1〜2mm/sの移動速度で絞り部材75を移動させることが好ましい。一方、Y軸方向へは芯出しのみの駆動となり、その移動距離は最大で1mm以下であるので、Y軸方向への駆動用の圧電アクチュエータ51は、100μm/s程度の移動速度で絞り部材75を移動させることが好ましい。このとき、圧電アクチュエータ51,61は、周波数F1のパルス信号PS1によって制御される。
続いて、100〜200倍の像倍率となるように視野を拡大する。これにより、視野の中心Cを中心として像が拡大される。この像の拡大により、アパーチャ75aの中心が視野の中心Cからずれていることを確認した場合、100〜200倍の像倍率で絞り部材75を観察しながら、アパーチャ75aの中心が視野の中心Cに位置するように、絞り部材駆動機構30によって絞り部材75が駆動させられる。
100〜200倍の像倍率で絞り部材75を駆動させる場合には、圧電アクチュエータ51,61は、100〜200μm/s程度の移動速度で絞り部材75を移動させることが好ましい。このとき、圧電アクチュエータ51,61は、周波数F1よりも低い(小さい)周波数F2のパルス信号PS2によって制御される。なお、3000〜5000倍の像倍率で絞り部材75を駆動させる場合には、圧電アクチュエータ51,61は、5〜10μm/s程度の移動速度で絞り部材75を移動させることが好ましい。このとき、圧電アクチュエータ51,61は、周波数F2よりも低い(小さい)周波数F3のパルス信号PS3によって制御される。
更に高い像倍率で試料Sを観察しようとする場合には、絞り部材駆動機構30によって広視野用のアパーチャ75aから高分解能用のアパーチャ75bに切り替えられ、アパーチャ75bの中心が視野の中心Cに位置するように、絞り部材駆動機構30によって絞り部材75が駆動させられる。
以上説明したように、透過型電子顕微鏡1Bにおいては、絞り部材75等(試料S及びグリッド31、絞り部材74,76等を含む)を駆動させるときの像倍率が高くなるほど、圧電アクチュエータ51,61を制御するためのパルス信号の周波数が低く(小さく)なる。つまり、像倍率が高くなるほど、絞り部材75等が低速で移動させられる。そのため、高像倍率下において絞り部材75等の位置調製を高精度に行うことができる。更に、パルス信号については、像倍率が高くなるほど、単位時間当たりの電圧印加時間の割合が減少するので、高像倍率下において像障害の程度(例えば画像全体に占めるノイズの割合)を低減することができる。
なお、像倍率に対する移動速度の好適な値は次のとおりである。すなわち、40〜60倍の像倍率で絞り部材75を駆動させる場合には、圧電アクチュエータ51,61は、1〜2m/sの移動速度で絞り部材75を移動させ、100〜200倍の像倍率で絞り部材75を駆動させる場合には、圧電アクチュエータ51,61は、100〜200μm/sの移動速度で絞り部材75を移動させ、3000〜5000倍の像倍率で絞り部材75を駆動させる場合には、圧電アクチュエータ51,61は、5〜10μm/sの移動速度で絞り部材75を移動させることが好ましい。これによれば、各像倍率の範囲において、絞り部材71の位置調整、及び像の取得を実用上問題のないレベルで実現することができる。
また、40〜60倍の像倍率で試料S及びグリッド31を駆動させる場合には、圧電アクチュエータ51,61は、0.5〜1mm/sの移動速度で試料S及びグリッド31を移動させ、100〜200倍の像倍率で試料S及びグリッド31を駆動させる場合には、圧電アクチュエータ51,61は、100〜200μm/sの移動速度で試料S及びグリッド31を移動させ、3000〜5000倍の像倍率で試料S及びグリッド31を駆動させる場合には、圧電アクチュエータ51,61は、5〜10μm/sの移動速度で試料S及びグリッド31を移動させることが好ましい、更に、30000〜50000倍の像倍率で試料S及びグリッド31を駆動させる場合には、圧電アクチュエータ51,61は、0.5〜3μm/sの移動速度で試料S及びグリッド31を移動させ、50000倍を超える像倍率で試料S及びグリッド31を駆動させる場合には、圧電アクチュエータ51,61は、0.5μm/s未満の移動速度で試料S及びグリッド31を移動させることが好ましい。これによれば、各像倍率の範囲において、試料S及びグリッド31の位置調整、及び像の取得を実用上問題のないレベルで実現することができる。
また、圧電アクチュエータ51,61には、最大で3mm以上の移動距離、0.5μm/s〜2mm/sの範囲で像倍率に応じて制御可能な移動速度、及び位置ホールド機能を有することが要求される。更に、圧電アクチュエータ51,61には、高さ10mm程度でかつ奥行き及び幅共に20mm程度である対物レンズポールピースのギャップに挿入することができるサイズが要求される。このような要求を満足するアクチュエータとしては、例えば、ニュースケールテクノロジーズ(New Scale Technologies)社のスクイグル(SQUIGGLE:登録商標)モータ、SQL−RV−1.8がある。
[第3の実施形態:走査電子顕微鏡によるバルク試料の2次電子と反射電子像の観察]
図23に示されるように、走査型電子顕微鏡1Cは、試料ホルダ20に代えて支持部材駆動機構50が試料台4に取り付けられている点で、第1の実施形態の走査型電子顕微鏡1Aと主に相違している。そして、支持部材駆動機構50は、図24に示されるように、絞り部材11(12)に代えて試料載置台50aをXパーツ41が支持している点で、図14,15に示される絞り部材駆動機構30と主に相違している。以下、絞り部材駆動機構30との主な相違点について説明する。
トップパーツ26には、試料載置台50aからZ軸方向に延在する脚部50bが貫通する開口26aが形成されている。脚部50bは、試料載置台50aと一体的に形成されており、Xパーツ41の拡幅部42a内に嵌合されて固定されている。
このように構成された支持部材駆動機構50においては、圧電アクチュエータ51にパルス信号が送信されて圧電アクチュエータ51が動作することにより、ベース21及びトップパーツ26に対してYパーツ36がY軸方向に所定の範囲で往復動を行う。また、圧電アクチュエータ61にパルス信号が送信されて圧電アクチュエータ61が動作することにより、ベース21及びトップパーツ26に対してXパーツ41がX軸方向に所定の範囲で往復動を行う。これにより、試料載置台50aに載置された試料Sの軸線Lに対する位置調整が可能となる。なお、開口26aは、Yパーツ36及びXパーツ41の動作範囲において脚部50bがトップパーツ26に接触しないように形成されている。
以上のように構成された走査型電子顕微鏡1Cにおいては、試料Sに対して電子線が走査され、それによって励起された2次電子や反射電子が有する形態情報がモニタに描画される。そして、走査型電子顕微鏡1Cにおいても、第2の実施形態の透過型電子顕微鏡1Bと同様に、段階的に像倍率を高くしつつ、各像倍率において試料S及びグリッド31等(絞り部材11,12等を含む)の位置調整が行われる。そして、試料S及びグリッド31等を駆動させるときの像倍率が高くなるほど、圧電アクチュエータ51,61を制御するためのパルス信号の周波数が低く(小さく)なる。つまり、像倍率が高くなるほど、試料S及びグリッド31等が低速で移動させられる。そのため、高像倍率下において試料S及びグリッド31等の位置調製を高精度に行うことができる。更に、パルス信号については、像倍率が高くなるほど、単位時間当たりの電圧印加時間の割合が減少するので、高像倍率下において像障害の程度(例えば画像全体に占めるノイズの割合)を低減することができる。
なお、走査型電子顕微鏡1Cにおいては、比較的低い像倍率で試料S及びグリッド31を観察しながら試料S及びグリッド31を移動させる場合には、比較的速い走査モード(例えばTVモード:30フレーム/s)での走査が行われる。そして、観察や写真撮影をする場合には、高精細走査モードでの走査が行われる。これにより、観察時や写真撮影時には、S/Nの良い画像を得られる。
[第3の実施形態における試料移動手順]
次に、走査型電子顕微鏡1Cにおける試料Sの観察位置調整について説明する。まず、図23に示されるように、試料Sは観察位置を低倍率から徐々に必要な倍率まで倍率を上げながら観察される。まず、40〜60倍の像倍率で、最大数ミリの試料S全体から観察位置を定めて視野も中心に移動される。このときの試料移動距離は数mm、移動速度は0.5〜1mm/sで移動させられる。次に像倍率を上げ、目的の像倍率まで徐々に拡大され、100〜200倍の像倍率では100〜200μm/sの移動速度、3000〜5000倍の像倍率では5〜10μm/sの移動速度、30000〜50000倍の像倍率では0.5〜3μm/sの移動速度、50000倍を超える像倍率では0.5μm/s未満の移動速度で移動させられる。
最後に、像倍率に対する移動速度の好適な値を以下の表1にまとめる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、圧電アクチュエータによって駆動させられる駆動対象物としては、試料を支持する支持部材、及び電子線を絞る絞り部材の他に、筐体内において試料を解剖するためのプローブ等がある。特に、駆動対象物が支持部材や絞り部材である場合は、高精度な位置調整が必要とされることから、それを駆動させるために、パルス信号によって制御される圧電アクチュエータを使用することは極めて有効である。
また、駆動対象物を駆動させるときの像倍率が高くなるほど、圧電アクチュエータ51,61を制御するためのパルス信号の周波数を小さくすることに限定されず、当該像倍率が高くなるほど、当該パルス信号の振幅を小さくしてもよいし、或いは、当該パルス信号の周波数及び振幅の両方を小さくしてもよい。つまり、当該像倍率が高くなるほど、当該パルス信号において単位時間当たりの電圧印加時間の割合が減少するように、当該パルス信号の周波数及び振幅の少なくとも一方を小さくすればよい。
本発明によれば、像障害の発生を抑制することができ、しかも、筐体内に配置された駆動対象物の位置調整を、簡易な構造でかつ目的に応じた速度及び精度で行うことができる。
1A,1C…走査型電子顕微鏡、1B…透過型電子顕微鏡、7…収束レンズ(電子レンズ)、8…対物レンズ(電子レンズ)、11,12,43,74〜76…絞り部材(駆動対象物)、15…筐体、19…配線、31…グリッド(駆動対象物)、51,61…圧電アクチュエータ、54,64…配線、S…試料。

Claims (7)

  1. 試料の像を取得するために、電子レンズを用いて電子線を収束させ、前記試料に前記電子線を照射する電子顕微鏡であって、
    前記試料及び前記電子レンズを収容し、内部の真空度を維持すると共に浮遊磁場を遮蔽する筐体と、
    前記筐体内に配置された駆動機構と、を備え、
    前記駆動機構は、
    ベースと、
    前記ベースに固定されたトップパーツと、
    前記トップパーツの収容凹部内に配置され、前記ベース及び前記トップパーツに対してY軸方向に所定の範囲で往復動するYパーツと、
    前記収容凹部内に配置され、パルス信号が送信されることにより、前記ベース及び前記トップパーツに対してY軸方向に所定の範囲で前記Yパーツを往復動させる第1の圧電アクチュエータと、
    前記収容凹部内に配置され、前記ベース及び前記トップパーツに対してX軸方向に所定の範囲で往復動するXパーツと、
    前記収容凹部内に配置され、パルス信号が送信されることにより、前記ベース及び前記トップパーツに対してX軸方向に所定の範囲で前記Xパーツを往復動させる第2の圧電アクチュエータと、
    前記Xパーツに支持された駆動対象物と、を備えることを特徴とする電子顕微鏡。
  2. 前記駆動対象物は、前記電子線を絞る絞り部材であることを特徴とする請求項1記載の電子顕微鏡。
  3. 前記駆動対象物は、前記試料を支持する支持部材であることを特徴とする請求項1記載の電子顕微鏡。
  4. 前記パルス信号は、配線を介して前記筐体外から前記第1及び前記第2の圧電アクチュエータに送信されることを特徴とする請求項1記載の電子顕微鏡。
  5. 前記駆動対象物は、前記電子線を絞る絞り部材、及び前記試料を支持する支持部材の少なくとも一方であり、
    第1の像倍率で前記絞り部材又は前記支持部材を駆動させる場合には、前記第1及び前記第2の圧電アクチュエータは、第1のパルス信号である前記パルス信号によって制御され、
    前記第1の像倍率よりも高い第2の像倍率で前記絞り部材又は前記支持部材を駆動させる場合には、前記第1及び前記第2の圧電アクチュエータは、前記第1のパルス信号よりも周波数及び振幅の少なくとも一方が小さい第2のパルス信号である前記パルス信号によって制御されることを特徴とする請求項1記載の電子顕微鏡。
  6. 前記駆動対象物は、前記電子線を絞る絞り部材、及び前記試料を支持する支持部材の少なくとも一方であり、
    第1の像倍率で前記絞り部材又は前記支持部材を駆動させる場合には、前記第1及び前記第2の圧電アクチュエータは、第1の移動速度で前記絞り部材又は前記支持部材を移動させ、
    前記第1の像倍率よりも高い第2の像倍率で前記絞り部材又は前記支持部材を駆動させる場合には、前記第1及び前記第2の圧電アクチュエータは、前記第1の移動速度よりも低い第2の移動速度で前記絞り部材又は前記支持部材を移動させることを特徴とする請求項1記載の電子顕微鏡。
  7. 試料の像を取得するために、電子レンズを用いて電子線を収束させ、前記試料に前記電子線を照射する電子顕微鏡の筐体内に配置される駆動機構であって、
    ベースと、
    前記ベースに固定されたトップパーツと、
    前記トップパーツの収容凹部内に配置され、前記ベース及び前記トップパーツに対してY軸方向に所定の範囲で往復動するYパーツと、
    前記収容凹部内に配置され、パルス信号が送信されることにより、前記ベース及び前記トップパーツに対してY軸方向に所定の範囲で前記Yパーツを往復動させる第1の圧電アクチュエータと、
    前記収容凹部内に配置され、前記ベース及び前記トップパーツに対してX軸方向に所定の範囲で往復動するXパーツと、
    前記収容凹部内に配置され、パルス信号が送信されることにより、前記ベース及び前記トップパーツに対してX軸方向に所定の範囲で前記Xパーツを往復動させる第2の圧電アクチュエータと、
    前記Xパーツに支持された駆動対象物と、を備えることを特徴とする駆動機構。
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