JP5608467B2 - 三重管式熱交換器を用いた冷凍装置 - Google Patents

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本発明は、3つの独立した流路を流れる流体同士を熱交換させる三重管式熱交換器で、コンデンサで凝縮した液冷媒を過冷却して冷凍能力を高めるようにした冷凍装置に関するものである。
一般に冷凍装置は、コンプレッサ、コンデンサ、減圧器及びエバポレータを冷媒配管によって直列に接続して閉ループの冷媒循環回路を構成するものであって、コンプレッサによって圧縮された高圧のガス冷媒をコンデンサでの放熱によって液化させて液冷媒とし、この高圧の液冷媒を膨張弁等の減圧器によって膨張させて減圧した後、沸点が下がった低圧の液冷媒をエバポレータにおいて蒸発させ、このときの蒸発潜熱を庫内等から奪うことによって庫内等を冷却するものである。
斯かる冷凍装置の冷凍能力或いは成績係数(COP)を向上させる方法として、例えば特許文献1には、気液熱交換器を設け、コンデンサで液化した高圧液冷媒とその一部を抽出して減圧させた低圧のガス冷媒とを熱交換させて高圧液冷媒を過冷却する方法が提案されている。
又、特許文献2には、気液熱交換器(補助熱交換器)と気液分離器を設け、コンデンサで液化した高圧液冷媒と気液分離器において分離された低圧ガス冷媒とを気液熱交換器において熱交換させて高圧液冷媒を過冷却する方法が提案されている。
実開平1−169772号公報 特開平11−014167号公報
しかしながら、特許文献1において提案された方法では、コンプレッサに吸入されるガス冷媒が過熱されてコンプレッサの吐出温度が上昇するため、コンデンサで液化した高圧液冷媒の一部を抽出してガス冷媒にインジェクションし、コンプレッサの吐出温度を下げる必要がある。そして、このようにコンデンサで液化した高圧液冷媒の一部を抽出してインジエクションを行うと、エバポレータ内の冷媒循環量が減少するために冷凍能力が低下するという問題がある。
又、特許文献2において提案された方法では、気液分離器において分離された低温低圧のガス冷媒がエバポレータをバイパスしてコンプレッサに流入するため、負荷変動やコンプレッサの回転数の変動によっては気液分離器の分離性能が低下し、液冷媒の一部がコンプレッサに吸い込まれる液バックの現象が発生し、コンプレッサの負荷が増大する等の問題が生じる。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、高圧液冷媒の過冷却によって冷凍能力の向上を図るとともに、液冷媒のコンプレッサへの流入による液バックの発生を防ぐことができる冷凍装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、少なくともコンプレッサ、コンデンサ、三重管式熱交換器、減圧器、気液分離器及びエバポレータを冷媒配管によって直列に接続して閉ループの冷媒循環回路を構成して成る冷凍装置を、
前記三重管式熱交換器を、管形状の長手方向に垂直な断面において、円管状の第1管と、前記第1管の外周に周方向に管壁を連続して凹凸状に形成した第2管と、前記第2管の外周に配置した円管状の第3管と、から構成して、前記第1管の内部を内側流路とし、前記第2管の内部を第1の外側流路とし、前記第2管と前記第3管との間の空間を第2の外側流路としたときに、
前記コンデンサから前記減圧器に向かう液冷媒記第1の外側流路を通過させ、前記気液分離器によって分離されたガス冷媒記内側流路を通過させ、前記エバポレータによって蒸発したガス冷媒記第2の外側流路を通過させるとともに、該第2の外側流路を通過したガス冷媒と前記内側流路を通過したガス冷媒を合流させて前記コンプレッサに導入するよう構成したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、少なくともコンプレッサ、コンデンサ、三重管式熱交換器、減圧器、気液分離器及びエバポレータを冷媒配管によって直列に接続して閉ループの冷媒循環回路を構成して成る冷凍装置であって、
前記コンデンサから前記減圧器に向かう液冷媒を前記三重管式熱交換器の第1の外側流路を通過させ、前記気液分離器によって分離されたガス冷媒を前記三重管式熱交換器の内側流路を通過させ、前記エバポレータによって蒸発したガス冷媒を前記三重管式熱交換器の第2の外側流路を通過させるとともに、該第2の外側流路を通過したガス冷媒と前記内側流路を通過したガス冷媒を合流させて前記コンプレッサに導入するよう構成し、
前記コンデンサから前記減圧器に向かう液冷媒の一部を、前記気液分離器と前記三重管式熱交換器の内側通路とを接続する冷媒配管にインジェクションさせることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記三重管式熱交換器の前記内側流路の断面積を前記第1及び第2の外側流路の各断面積よりも小さく設定したことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、コンデンサでの凝縮によって液化して減圧器へと向かう高圧液冷媒は、三重管式熱交換器の第1の外側流路を通過する過程で、内側流路を通過するガス冷媒(気液分離器によって分離されたガス冷媒)と第2の外側流路を通過するガス冷媒(エバポレータによって蒸発したガス冷媒)との熱交換によって効率良く過冷却されるため、その過冷却分の熱量だけエバポレータでの蒸発潜熱が大きくなって冷凍装置の冷凍能力及び成績係数(COP)が高められる。
請求項記載の発明によれば、三重管式熱交換器の内側流路の断面積を第1及び第2の外側流路の各断面積よりも小さく設定したため、負荷変動等によって気液分離器から液冷媒が三重管式熱交換器の内側流路へと流入しても、その液冷媒は第1の外側流路を流れる高圧液冷媒との熱交換によって蒸発するため、液冷媒のコンプレッサへの流入による液バックの発生が防がれる。
請求項記載の発明によれば、三重管式熱交換器での高圧液冷媒の過冷却に供されるガス冷媒(気液分離器で分離されて内側通路を通過するガス冷媒)の温度上昇は、気液分離器と三重管式熱交換器の内側通路とを接続する冷媒配管にインジェクションされる液冷媒の蒸発によって冷却されるため、減圧器の温度制御に影響を与えることなく、コンプレッサに吸入されるガス冷媒の温度上昇を抑えることができる。このため、コンプレッサの吐出温度の上昇が抑えられてコンプレッサ内のオイルの劣化が防がれる。尚、インジェクションされる液冷媒の量だけエバポレータ内の冷媒循環量が減少するが、この冷媒循環量の減少に伴う冷凍能力の低下は三重管式熱交換器での高圧液冷媒の効率的な過冷却によって補償される。
本発明に係る冷凍装置の冷媒回路図である。 本発明に係る冷凍装置の三重管式熱交換器の接続図である。 図2のX−X線断面図である。 本発明に係る冷凍装置における冷媒の状態変化を示すモリエル線図である。 本発明に係る冷凍装置の三重管式熱交換器の冷媒流量に対する気液熱交換量を従来の螺旋式熱交換器のそれと比較して示す図である。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る冷凍装置の冷媒回路図、図2は同冷凍装置の三重管式熱交換器の接続図、図3は図2のX−X線断面図である。
本発明に係る冷凍装置は、図1に示すように、基本的にコンプレッサ1、コンデンサ2、三重管式熱交換器3、減圧器としての膨張弁4、気液分離器5、エバポレータ6等の主要機器を冷媒配管L1,L2,L3,L4,L5,L6によって接続して構成されている。
そして、冷媒配管L1は、コンプレッサ1の吐出側とコンデンサ2の入口側を接続するものであって、この冷媒配管L1にはオイルセパレータ7と電磁開閉弁V1が接続されている。又、コンデンサ2の出口側から延びて三重管式熱交換器3の入口側に接続される冷媒配管L2にはレシーバタンク8とドライヤ(D)9及びサイトグラス(S.G)10が接続されている。更に、三重管式熱交換器3の出口側と気液分離器5とを接続する冷媒配管L3には前記膨張弁4が設けられており、エバホレータ6の出口側から延びる冷媒配管L5は三重管式熱交換器3に接続され、三重管式熱交換器3から延びてコンプレッサ1の吸入側に接続される冷媒配管L6には吸入圧調整弁(ZSP弁)V2とアキュームレータ11が接続されている。
又、オイルセパレータ7から延びるオイル戻し管L7は、冷媒配管L6の吸入圧調整弁V2とアキュームレータ11との間に接続され、その途中にはオイルクーラ12が設けられている。
そして、冷媒配管L2のサイトグラス10と三重管式熱交換器3との間からはインジェクション配管L8が分岐しており、このインジェクション配管L8は、気液分離器5の上部から延びて三重管式熱交換器3に接続された冷媒配管L9の途中に接続され、該冷媒配管L8の途中には電磁開閉弁V3と流量調整用のキャピラリチューブ13が設けられている。又、三重管式熱交換器3から延びる冷媒配管L10は、冷媒配管L6の三重管式熱交換器3から出た直後の部分に接続されている。
ここで、三重管式熱交換器3の構成とこれへの冷媒配管L2,L3,L5,L6,L9,L10の接続構造を図2及び図3に基づいて説明する。
三重管式熱交換器3は、図3に示すように、中心部に図3の紙面垂直方向に配された円管状の第1管14の外周に、周方向に断面放射状(花弁状)に管壁を連続して凹凸状に変形させて成る第2管15を配置し、該第2管15の外周に大径の円管状の第3管16を配置して構成されている。そして、第1管14の内部には内側流路S1が形成され、第2管15の内部には第1の外側流路S2が形成され、第2管15と第3管16との間の空間には第2の外側流路S3が形成されている。ここで、本実施の形態では、内側流路S1の断面積を第1及び第2の外側流路S2,S3の各断面積よりも小さく設定されている。
而して、図2に示すように、前記コンデンサ2(図1参照)から延びる冷媒配管L2は三重管式熱交換器3の第1の外側流路S2(図3参照)の入口に接続され、第1の外側流路S2の出口から延びる冷媒配管L3は気液分離器5に接続され、その途中には前記膨張弁4が設けられている。又、エバポレータ6から延びる冷媒配管L5は、三重管式熱交換器3の第2の外側流路S3(図3参照)の入口に接続され、第2の外側流路S3の出口にはコンプレッサ1(図1参照)へと連なる冷媒配管L6が接続されている。
更に、気液分離器5から延びる冷媒配管L9は、三重管式熱交換器3の内側流路S1(図3参照)の入口に接続され、その途中には冷媒配管L2から分岐するインジェクション配管L8が接続されており、このインジェクション配管L8の途中には前記電磁開閉弁V3と流量調整用の前記キャピラリチューブ13が設けられている。そして、内側流路S1の出口から延びる冷媒配管L10は、第2の外側流路S3の出口から延びる冷媒配管L6に接続されている。
次に、以上のように構成された冷凍装置の作用を図4に示すモリエル線図(P−i線図)を用いて以下に説明する。
コンプレッサ1が駆動源である不図示のエンジン等によって駆動されると、図4のaにて示す状態(圧力P 、エンタルピi )にあるガス冷媒がコンプレッサ1によって圧縮されて図4にbにて示す状態(圧力P 、エンタルピi)の高温高圧のガス冷媒となり(圧縮行程)、このガス冷媒は冷媒配管L1を通ってコンデンサ2へと導入される。尚、このときのコンプレッサ1の圧縮動力W(熱量換算)は(i −i )で表わされる。
コンデンサ2では、高温高圧のガス冷媒が外気に凝縮熱Qを放出して図4のb→cへと状態変化(相変化)して液化し(凝縮行程)、図4にcにて示す状態(圧力P 、エンタルピi)の高圧液冷媒となる。尚、このときの放熱量(凝縮熱)Q は(i −i )で表わされる。
そして、上述のようにコンデンサ2において液化した高圧液冷媒は、その一部がインジェクション配管L8を通って冷媒配管L9にインジェクションされるが、この液冷媒はキャピラリチューブ13を通過することによって減圧されて断熱膨張(等エンタルピ膨張)し、図4にdにて示す状態(圧力P 、エンタルピi )となって、その一部がガス化し、後述のように気液分離器5において分離されて冷媒配管L9を図2の矢印方向に流れる図4の状態d’(圧力P 、エンタルピi ’)の低圧ガス冷媒に合流する。
他方、他の大部分の高圧液冷媒は、冷媒配管L2から三重管式熱交換器3へと流れ、三重管式熱交換器3の第1の外側流路S2(図3参照)を図2の矢印方向に流れる過程で、冷媒配管L9を流れて途中でインジェクション配管L8からインジェクションされる低圧液冷媒(一部はガス化している)と合流して三重管式熱交換器3の内側流路S1(図3参照)を図2の矢印方向に流れる低圧ガス冷媒と、エバポレータ6での蒸発によって気化して冷媒配管L5から三重式熱交換器3の第2の外側流路S3(図3参照)を図2の矢印方向に流れる図4の状態a’(圧力P 、エンタルピi ’)の低圧ガス冷媒との間での熱交換によって過冷却される。即ち、コンデンサ2から膨張弁4に向かう高圧液冷媒は、三重管式熱交換器3を通過することによって過冷却されて図4のc→c’の状態(圧力P 、エンタルピi ’)へと状態変化し、図示のΔQ(=i −i ’)分だけ過冷却される。尚、三重管式熱交換器3においては、図2に矢印にて示すように、高圧液冷媒の第1の外側流路S2を流れる方向と、2系統の低圧ガス冷媒の内側流路S1と第2の外側流路S3を流れる方向とは互いに逆(対向流)になっている。
而して、三重管式熱交換器3において過冷却された高圧液冷媒は、膨張弁4を通過することによって減圧されて断熱膨張(等エンタルピ膨張)し(膨張行程)、図4のc’→d’の状態(圧力P 、エンタルピi ’)へと状態変化し、その一部がガス化する。このように一部がガス化した冷媒は、冷媒配管L3を通って気液分離器5へと導入されて気液が分離され、低圧ガス冷媒は前述のように冷媒配管L9から三重管式熱交換器3に向かって流れる途中で、インジェクション配管L8からインジェンションされる低圧液冷媒(一部はガス化している)と合流し、合流したガス冷媒は、三重管式熱交換器3の内側流路S1を流れる過程で、第1の外側通路S2を流れる高圧液冷媒の過冷却に供される。そして、三重管式熱交換器3の内側通路S1を流れて冷媒配管L10へと排出される低圧ガス冷媒は、図1及び図2に示すように冷媒配管L6を流れる低圧ガス冷媒(エバポレータ6で蒸発して三重管式熱交換器3において高圧液冷媒の過冷却に供された低圧ガス冷媒)に合流する。
又、気液分離器5内の図4の状態d’(圧力P 、エンタルピi ’)の低圧液冷媒は、冷媒配管L4を通ってエバポレータ6に導入され、該エバポレータ6を通過する過程で周囲から蒸発熱Q を奪ってd’→a’(圧力P 、エンタルピi ’)へと状態変化して蒸発し(蒸発行程)、状態a’のガス冷媒となる。そして、このときの蒸発熱量(蒸発潜熱)Q は(i ’−i ’)で表わされるが、前述のように高圧液冷媒を気液熱交換器3においてΔQ (=i −i ’)だけ過冷却したため、この過冷却分の熱量ΔQ だけ蒸発熱量Q が増大し、その分だけ冷凍能力が高められる。
その後、エバポレータ6にて蒸発した低圧ガス冷媒は、冷媒配管L5を通って三重管式熱交換器3へと供給され、前述のように三重管式熱交換器3の第2の外側流路S3を流れる過程で、第1の外側流路S2を流れる高圧液冷媒の過冷却に供される。そして、このように高圧液冷媒の過冷却に供された低圧ガス冷媒は、高圧液冷媒との熱交換と冷媒配管L10からのガス冷媒との合流によって温度が上昇し、コンプレッサ1に吸入される段階では状態は図4に示すa’→a(圧力P 、エンタルピi )へと変化して図示の熱量ΔQ (=i −i’)だけ過熱される。そして、このガス冷媒は、コンプレッサ1によって再度圧縮され、以後は以上と同様の状態変化(冷凍サイクル)が繰り返されるが、コンプレッサ1から吐出される高圧ガス冷媒に含まれるオイルは、オイルセパレータ7によって冷媒と分離され、分離されたオイルは、オイル戻し管L6から冷媒配管L6へと戻され、アキュームレータ11においてガス冷媒と混合されてコンプレッサ1に吸引され、コンプレッサ1内の各部の潤滑に供される。
而して、本発明に係る冷凍装置においては以上説明した冷凍サイクルが繰り返され、エバポレータ6での低圧液冷媒の蒸発に伴う吸熱によって所要の冷凍が行われるが、本発明に係る冷凍装置によれば以下のような効果が得られる。
即ち、コンデンサ2での凝縮によって液化して膨張弁4へと向かう高圧液冷媒は、三重管熱交換器3の第1の外側流路S2を通過する過程で、内側流路S1を通過するガス冷媒(気液分離器5によって分離されたガス冷媒)とインジェクション配管L8からインジェクションされる低圧液冷媒(一部はガス化している)及び第2の外側流路S3を通過するガス冷媒(エバポレータ6によって蒸発したガス冷媒)との熱交換によって効率良く過冷却されるため、その過冷却分の熱量だけエバポレータ6での蒸発潜熱が大きくなって冷凍能力及び成績係数(COP)が高められる。尚、本実施の形態では、冷凍装置のプルダウン時間が3%短縮され、後述のように三重管式熱交換器3の熱交換効率が30%〜70%程度向上した。
そして、三重管式熱交換器3においては、周方向に断面放射状に管壁を連続して凹凸状に変形させて成る第2管15の伝熱面積が拡大するために高い熱交換効率が確保される。又、第2管15の内部の第1の外側流路S2を流れる高圧液冷媒と内側流路S1及び第2の外側流路S3をそれぞれ流れる2系統の低圧ガス冷媒との間で熱交換を行って第1の外側流路S2を流れる高圧液冷媒を過冷却することができるため、第1の外側流路S2を流れる高圧液冷媒と内側流路S1及び第2の外側流路S3を流れる2系統の低圧ガス冷媒との熱交換量が増大し、第1の外側流路S2を流れる高圧液冷媒が効果的に過冷却されて冷凍装置の冷凍能力が高められる。
又、本発明に係る冷凍装置によれば、三重管式熱交換器3の内側流路S1の断面積を第1及び第2の外側流路S2,S3の各断面積よりも小さく設定したため、負荷変動等によって気液分離器5から液冷媒が三重管式熱交換器3の内側流路S1へと流入しても、その液冷媒は第1の外側流路S2を流れる高圧液冷媒との熱交換によって蒸発するため、液冷媒のコンプレッサ1への流入による液バックの発生が防がれる。
更に、本発明に係る冷凍装置によれば、三重管式熱交換器3での高圧液冷媒の過冷却に供されるガス冷媒(気液分離器5で分離されて内側流路S1を通過するガス冷媒)の温度上昇は、気液分離器5と三重管式熱交換器3の内側流路S1とを接続する冷媒配管L9にインジェクションされる液冷媒の蒸発によって冷却されるため、膨張弁4の温度制御に影響を与えることなく、コンプレッサ1に吸入されるガス冷媒の温度上昇を抑えることができる。このため、コンプレッサ1の吐出温度の上昇が抑えられてコンプレッサ1内のオイルの劣化が防がれるという効果が得られる。尚、インジェクションされる液冷媒の量だけエバポレータ6内の冷媒循環量が減少するが、この冷媒循環量の減少に伴う冷凍能力の低下は三重管式熱交換器3での高圧液冷媒の効率的な過冷却によって補償される。
ここで、本発明に係る冷凍装置の三重管式熱交換器と従来の螺旋式熱交換器の冷媒流量に対する気液熱交換量を図5に曲線A,Bにてそれぞれ示すが、両者を比較すると本発明に係る冷凍装置の三重管式熱交換器の気液熱交換量の方が従来の螺旋式熱交換器のそれよりも大きいことが分かる。
又、本発明に係る冷凍装置の三重管式熱交換器と従来の螺旋式熱交換器の各種庫内温度(−20℃、−10℃、0℃、10℃)に対する各気液熱交換量(W)を下表に示す。
Figure 0005608467
上表からも本発明に係る冷凍装置の三重管式熱交換器の気液熱交換量の方が従来の螺旋式熱交換器のそれよりも大きく、本発明に係る冷凍装置の三重管式熱交換器の著しい性能向上が図られることが分かる。
尚、本実施の形態では、減圧器として膨張弁を用いたが、減圧器としてはキャピラリチューブやボルテックスチューブ等の他の任意のものを使用することができる。
1 コンプレッサ
2 コンデンサ
3 三重管式熱交換器
4 膨張弁(減圧器)
5 気液分離器
6 エバポレータ
7 オイルセパレータ
8 レシーバタンク
9 ドライヤ
10 サイトグラス
11 アキュームレータ
12 オイルクーラ
13 キャピラリチューブ
14 第1管
15 第2管
16 第3管
L1〜L6 冷媒配管
L7 オイル戻し管
L8 インジェクション配管
L9,L10 冷媒配管
S1 内側流路
S2 第1の外側流路
S3 第2の外側流路
V1 電磁開閉弁
V2 吸入圧調整弁(ZSP弁)
V3 電磁開閉弁

Claims (3)

  1. 少なくともコンプレッサ、コンデンサ、三重管式熱交換器、減圧器、気液分離器及びエバポレータを冷媒配管によって直列に接続して閉ループの冷媒循環回路を構成して成る冷凍装置であって、
    前記三重管式熱交換器を、管形状の長手方向に垂直な断面において、円管状の第1管と、前記第1管の外周に周方向に管壁を連続して凹凸状に形成した第2管と、前記第2管の外周に配置した円管状の第3管と、から構成して、前記第1管の内部を内側流路とし、前記第2管の内部を第1の外側流路とし、前記第2管と前記第3管との間の空間を第2の外側流路としたときに、
    前記コンデンサから前記減圧器に向かう液冷媒記第1の外側流路を通過させ、前記気液分離器によって分離されたガス冷媒記内側流路を通過させ、前記エバポレータによって蒸発したガス冷媒記第2の外側流路を通過させるとともに、該第2の外側流路を通過したガス冷媒と前記内側流路を通過したガス冷媒を合流させて前記コンプレッサに導入するよう構成したことを特徴とする三重管式熱交換器を用いた冷凍装置。
  2. 少なくともコンプレッサ、コンデンサ、三重管式熱交換器、減圧器、気液分離器及びエバポレータを冷媒配管によって直列に接続して閉ループの冷媒循環回路を構成して成る冷凍装置であって、
    前記コンデンサから前記減圧器に向かう液冷媒を前記三重管式熱交換器の第1の外側流路を通過させ、前記気液分離器によって分離されたガス冷媒を前記三重管式熱交換器の内側流路を通過させ、前記エバポレータによって蒸発したガス冷媒を前記三重管式熱交換器の第2の外側流路を通過させるとともに、該第2の外側流路を通過したガス冷媒と前記内側流路を通過したガス冷媒を合流させて前記コンプレッサに導入するよう構成し、
    前記コンデンサから前記減圧器に向かう液冷媒の一部を、前記気液分離器と前記三重管式熱交換器の内側通路とを接続する冷媒配管にインジェクションさせることを特徴とする三重管式熱交換器を用いた冷凍装置。
  3. 前記三重管式熱交換器の前記内側流路の断面積を前記第1及び第2の外側流路の各断面積よりも小さく設定したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の三重管式熱交換器を用いた冷凍装置。
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