JP5608312B2 - 濾過装置 - Google Patents

濾過装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5608312B2
JP5608312B2 JP2006248466A JP2006248466A JP5608312B2 JP 5608312 B2 JP5608312 B2 JP 5608312B2 JP 2006248466 A JP2006248466 A JP 2006248466A JP 2006248466 A JP2006248466 A JP 2006248466A JP 5608312 B2 JP5608312 B2 JP 5608312B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve device
vent valve
opening
housing
plug
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006248466A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007130631A (ja
Inventor
章義 小峯
美信 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamashin Filter Corp
Original Assignee
Yamashin Filter Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamashin Filter Corp filed Critical Yamashin Filter Corp
Priority to JP2006248466A priority Critical patent/JP5608312B2/ja
Priority to EP06811782.9A priority patent/EP1938881B1/en
Priority to PCT/JP2006/320509 priority patent/WO2007043669A1/ja
Publication of JP2007130631A publication Critical patent/JP2007130631A/ja
Priority to US11/935,798 priority patent/US7871517B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP5608312B2 publication Critical patent/JP5608312B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、例えば油圧アクチュエータなどを備えた液圧機器の液圧回路を循環する液を濾過するための濾過装置に関する。
液圧シリンダなどのアクチュエータを有する機器は、液圧回路を循環する作動油などの液を濾過するために濾過装置を備えている。濾過装置は、ハウジングと、該ハウジング内に収容されて濾過すべき液を濾過するフィルタエレメントと、を備えている。
濾過装置では、所定の期間が過ぎると、フィルタエレメントが目詰まりを起こすなどして、その濾過機能が低下する。それゆえ、フィルタエレメントは、交換される。
ハウジングには、ハウジング内の作動油を排出するためのドレン弁が設けられている。フィルタエレメントを交換する場合など、ハウジングを開ける場合には、まず、ドレン弁を開くことによって、ハウジング内の作動油が排出される。
この種のドレン弁は、ハウジングに形成されてハウジングの内側と外側とを連通する孔に収容されている。
フィルタエレメントが、例えば筒状の濾材を有し、濾材を通して作動油を濾材の内側と外側との間を移動することによって作動油を濾過するような構造である場合では、作動油は、フィルタエレメントの内側にも溜まる。
しかし、上記のようなドレン弁では、ハウジングと濾材との間に規定される空間に溜まった作動油は排出されるが、フィルタエレメントの内側に溜まった作動油は、排出されにくくなる。濾材の濾過抵抗によって、濾材の内側に溜まった作動油が濾材を通って濾材の外側に出るまでには、多くの時間を要する。
それゆえ、筒状の濾材を有するフィルタエレメントを備える濾過装置では、ドレン弁を通して作動油を排出するのに、多くの時間を要する。または、取り外したフィルタエレメント内に作動油が残っていることが考えられる。この場合、残っていた作動油が周囲にこぼれるなどすることが考えられるので好ましくない。いずれの場合にしても、フィルタエレメントの交換作業の効率が悪くなる。
したがって、本発明は、フィルタエレメントを効率よく交換できる濾過装置を提供することを目的とする。
本発明の濾過装置は、フィルタエレメントと、ハウジングと、ドレン装置と、を備える。前記フィルタエレメントは、環状の周壁部を有する筒状である。前記フィルタエレメントは、濾過すべき液を前記周壁部を通して前記周壁部の内側と外側との間を移動することによって濾過する。前記ハウジングは、前記フィルタエレメントを内側に収容する。前記ドレン装置は、前記ハウジングの下端部に設けられて前記ハウジング内の液を排出する。
前記ドレン装置は、本体と、プラグと、シール構造と、を備える。前記本体は、筒状であって前記ハウジングの下端部に設けられる貫通孔に固定されて一端が前記ハウジングの外側に位置し、他端が前記フィルタエレメントの内側に位置して前記フィルタエレメントとの間が液密にシールされる。前記本体は、前記一端の開口であって前記ハウジングの外側に連通する第1の開口部と、前記他端の開口であって前記フィルタエレメントの内側に連通する第2の開口部と、前記第1の開口部と前記第2の開口部とに連通する第1の通路部と、前記ハウジングの下端部と前記フィルタエレメントとの間の部分に設けられて前記フィルタエレメントと前記ハウジングとの間の空間と前記第1の通路部とに連通する第3の開口部と、を有する。前記第1の通路部の内周面において、前記第3の開口部が形成される範囲を含む中間部の第2の内周面と、前記第1の開口部から前記第2の内周面までの第1の内周面と、前記第2の内周面から前記第2の開口部までの第3の内周面とは、第1の内周面に対して第2の内周面が外側に位置し、第2の内周面に対して第3の内周面が外側に位置する。
が外側に位置する本体と、
前記プラグは、前記第1の通路部内に収容される。前記プラグは、前記第1の通路部において前記第1の内周面に対応する部分に摺動可能に収容される第1の開口部側部分と、前記第1の通路部において前記第2,3の内周面に対応する部分に摺動可能に収容されて外周面が前記第1の開口部側部分の外周面よりも外側に位置して前記第1,2の内周面間の段差に当接する大きさを有する第2の開口部側部分と、前記第1の開口部側部分内に設けられて一端が前記第1の開口部側部分の先端に開口する第2の通路部と、前記第1の開口部側部分の側面に開口して前記第2の通路部に連通する第4の開口部とを備える。前記プラグは、前記第4の開口部が前記第1の内周面に対向しかつ前記第2の開口部側部分が前記第3の開口部に対向する第1の位置と、前記第1の位置に対して内側に進んだ位置であって、前記第4の開口部と前記第3の開口部とが対向し、かつ、前記フィルタエレメントと前記ハウジングとの間の前記空間と前記フィルタエレメントの内側と前記第2の通路部とが、前記第3の開口部と前記第4の開口部と前記第1の通路部を通して互いに連通する第2の位置との間で移動可能である。
前記シール構造は、前記プラグが前記第1の位置にあるとき前記第2の開口部と前記第3の開口部との間を液密に塞ぐとともに、前記フィルタエレメントの内側と前記ハウジングの外側との間と、前記フィルタエレメントと前記ハウジングとの間の空間と前記ハウジングの外側との間と、を液密に塞ぐ。
この構成によれば、フィルタエレメントとハウジングとの間に溜まった液とフィルタエレメントの内側に溜まった液とを同時に排出することができる。それゆえ、ハウジング内の液を排出するために必要な時間を短縮することができる。
本発明の好ましい形態では、前記濾過装置は、前記プラグを前記第1の位置に位置決める位置決め機構を備える。
この構成によれば、濾過装置の使用時にプラグが第2の位置に移動することが抑制される。
本発明の好ましい形態では、前記位置決め機構は、付勢部材と、第1の接触部と、第2の接触部と、を備える。前記付勢部材は、前記プラグを前記第2の位置から前記第1の位置に向かって付勢する。前記第1の接触部は、前記プラグに設けられる。前記第2の接触部は、前記本体に設けられる。前記第2の接触部は、前記プラグが前記第1の位置にあるとき前記付勢部材の付勢方向に前記第1の接触部と接触する。
この構成によれば、プラグを第2の位置に移動する場合には、プラグを付勢方向の反対方向へ押圧するだけでよい。
本発明の好ましい形態では、前記プラグが前記第2の位置にあるとき、前記プラグを前記第2の位置に保持する保持機構を備える。
本発明の好ましい形態では、前記保持機構、前記プラグの外周部に形成される溝と、前記本体に設けられて着脱可能に前記溝に収容される係合部と、を備える。
本発明の好ましい形態では、前記シール構造は、シール部材を備える。前記シール部材は、前記プラグが前記第1の位置にあるとき前記プラグの側壁部において当該プラグの移動方向に沿って前記第3の開口部を挟んだ両側夫々に設けられて、前記本体の内壁に当接することによって前記第3の開口部を液密に塞ぐ。前記各シール部材が設けられる位置は、前記移動方向に平行に並んでいる。
この構成によれば、プラグが第1の位置にあるときは、第3の開口部を通してハウジング内の液の圧力がプラグにおいてのシール部材間に作用する。各シール部材が設けられる位置は、プラグの移動方向に平行にならんでいる。言い換えると、各シール部材が設けられる位置を結ぶ仮想線は、移動方向に平行である。それゆえ、第3の開口部を通して液の圧力がプラグに作用しても、一方のシール部材側に向かう圧力と当該圧力が作用する面積との積と、他方のシール部材に向かう圧力と当該圧力が作用する面積との積が等しくなるので、プラグの移動方向に作用する荷重は互いに打ち消される。
また、本発明の濾過装置は、フィルタエレメントと、ハウジングと、ドレン装置とを備える。前記フィルタエレメントは、環状の周壁部を有する筒状である。濾過すべき液は、前記周壁部を通して前記周壁部の内側と外側との間を移動することによって濾過される。前記ハウジングは、前記フィルタエレメントを内側に収容する。
前記ドレン装置は、前記ハウジングの下端部に設けられて前記ハウジング内の液を排出する。前記ドレン装置は、本体と、被収容部材と、被挿入部材と、シール部材とを備える。前記本体は、筒状であって前記ハウジングの下端部に設けられる貫通孔に固定されて一端が前記ハウジングの外側に位置し、他端が前記フィルタエレメントの内側に位置する。前記本体は、前記一端の開口であって前記ハウジングの外側に連通する第1の開口部と、前記他端の開口であって前記フィルタエレメントの内側に連通する第2の開口部と、前記第1の開口部と前記第2の開口部とに連通する第1の通路部と、前記ハウジングの下端部と前記フィルタエレメントとの間の部分に設けられて前記フィルタエレメントと前記ハウジングとの間の空間と前記第1の通路部とに連通する第3の開口部と、を有する。
前記第1の通路部の内周面において、前記第3の開口部が形成される範囲を含む中間部の第2の内周面と、前記第1の開口部から前記第2の内周面までの第1の内周面と、前記第2の内周面から前記第2の開口部までの第3の内周面とは、第1の内周面に対して第2の内周面が外側に位置し、第2の内周面に対して第3の内周面が外側に位置する。
前記被収容部材は、前記第1の通路部内において前記第2の内周面に対応する部分に収容されて第1,2の内周面間の段差に当接する大きさを有し、かつ、前記第3の開口部に対向する非排出位置と、前記第3の内周面に対向する排出位置との間で移動可能であり、前記排出位置と前記非排出位置とにあるとき前記第1の開口部を通して前記本体の外側に出ない。
前記被挿入部材は、前記第1の開口部を通して着脱可能に前記第1の通路内に挿入されて前記第2の開口部側の先端が前記被収容部材を押して移動することによって前記被収容部材を前記排出位置に位置決めし、かつ、内部に設けられて前記第1の開口部を通して前記ハウジングの外側と連通する通路部と、前記先端側の端部に設けられて前記挿入される方向を横切る方向に前記通路部を貫通して前記第1の通路部内に挿入された状態において前記通路部と前記第1の通路部とを連通する溝部とを有し、前記本体との間が液密にシールされる。
前記シール部材は、前記被収容部材において当該被収容部材が前記非排出位置にあるときに前記第3の開口部を挟んで前記被収容部材の移動方向に沿って両側の位置に設けられる。前記シール部材は、前記被収容部材が前記非排出位置にあるときに、前記第1の通路部と前記被収容部材との間を液密にシールする。
前記排出位置は、前記被収容部材と前記第3の内周面との間と前記溝部とを通して前記第2の開口部と前記通路部とが連通し、かつ、前記第3の開口部と前記溝部とを通して前記フィルタエレメントと前記ハウジングとの間の前記空間と前記通路部とが連通する位置である。
この構成によれば、フィルタエレメントとハウジングとの間に溜まった液とフィルタエレメントの内側に溜まった液とを同時に排出することができる。それゆえ、ハウジング内の液を排出するために必要な時間を短縮することができる。さらに、本実施形態では、ハウジング内の液を排出するとき以外では、被挿入部材は、外される。それゆえ、不意に被収容部材が排出位置に達するまで移動することが抑制される。
上記形態の好ましい形態では、前記各シール部材が設けられる位置は、前記移動方向に平行に並んでいる。
この構成によれば、被収容部材が非排出位置にあるときは、第3の開口部を通してハウジング内の液の圧力が被収容部材において各シール部材間に作用する。各シール部材が設けられる位置は、被収容部材の移動方向に平行である。言い換えると、各シール部材が設けられる位置を結ぶ仮想線は、移動方向に平行である。それゆえ、第3の開口部を通して液の圧力が被収容部材に作用しても、一方のシール部材側に向かう圧力と当該圧力が作用する面積との積と、他方のシール部材に向かう圧力と当該圧力が作用する面積との積とが等しくなるので、被収容部材の移動方向に作用する荷重は互いに打ち消される。
本発明の好ましい形態では、濾過装置は、ベント弁装置を備える。前記ベント弁装置は、ベント弁装置用本体と、ベント弁装置用プラグと、ベント弁装置用シール構造と、を備える。前記ベント弁装置用本体は、前記ハウジングの外側に連通する第1のベント弁装置用開口部と、前記フィルタエレメントの内側に連通する第2のベント弁装置用開口部と、前記第1のベント弁装置用開口部と前記第2のベント弁装置用開口部とに連通する第1のベント弁装置用通路部と、前記フィルタエレメントと前記ハウジングとの間の空間と前記第1のベント弁装置用通路部とに連通する第3のベント弁装置用開口部と、を有する。前記ベント弁装置用プラグは、前記第1のベント弁装置用通路部内に収容され、前記ハウジング内の気体を排出しないベント弁装置用非排出位置と前記ハウジング内の気体を排出するベント弁装置用排出位置との間で移動可能である。前記ベント弁装置用プラグは、前記ベント弁装置用排出位置にあるとき前記第2のベント弁装置用開口部と前記第3のベント弁装置用開口部と連通するとともに前記第1のベント弁装置用開口部を通して前記ハウジングの外側と連通する第2のベント弁装置用通路部を備える。ベント弁装置用シール構造は、前記ベント弁装置用非排出位置にあるとき前記フィルタエレメントの内側と前記ハウジングの外側との間と、前記フィルタエレメントと前記ハウジングとの間の空間と前記ハウジングの外側との間と、を気密に塞ぐ。
この構成によれば、フィルタエレメントとハウジングとの間に溜まった気体とフィルタエレメントの内側に溜まった気体とを同時に排出することができる。それゆえ、ハウジング内の気体を排出するために必要な時間を短縮することができる。
また、フィルタエレメントの内側と、ハウジングとフィルタエレメントとの間と、がそれぞれハウジングの外側と連通可能であるので、ハウジング内の液を排出する場合などでも、フィルタエレメントの内側に空気などの気体を供給することができる。
本発明の好ましい形態では、前記濾過装置は、前記ベント弁装置用プラグを前記ベント弁装置用非排出位置に位置決めるベント弁装置用位置決め機構を備える。
この構成によれば、濾過装置の使用時にベント弁装置用プラグがベント弁装置用排出位置に移動することが抑制される。
本発明の好ましい形態では、前記ベント弁装置用位置決め機構は、ベント弁装置用付勢部材と、第1のベント弁装置用接触部と、第2のベント弁装置用接触部と、を備える。前記ベント弁装置用付勢部材は、前記ベント弁装置用プラグを前記ベント弁装置用排出位置から前記ベント弁装置用非排出位置に向かって付勢する。前記第1のベント弁装置用接触部は、前記ベント弁装置用プラグに設けられる。前記第2のベント弁装置用接触部は、前記ベント弁装置用本体に設けられる。前記第2のベント弁装置用接触部は、前記ベント弁装置用プラグが前記ベント弁装置用非排出位置にあるとき前記ベント弁装置用付勢部材の付勢方向に前記第1のベント弁装置用接触部と接触する。
この構成によれば、ベント弁装置用プラグをベント弁装置用排出位置に移動する場合には、ベント弁装置用プラグを付勢方向の反対方向へ押圧するだけでよい。
本発明の好ましい形態では、前記ベント弁装置用プラグが前記ベント弁装置用排出位置にあるとき、前記ベント弁装置用プラグを前記ベント弁装置用排出位置に保持するベント弁装置用保持機構を備える。
この構成によれば、ハウジング内の気体を排出する際に、ベント弁装置用プラグが第4の位置にあることが抑制される。
本発明の好ましい形態では、前記ベント弁装置用保持機構は、前記ベント弁装置用プラグの外周部に形成されるベント弁装置用溝と、前記ベント弁装置用本体に設けられて着脱可能に前記ベント弁装置用溝に収容されるベント弁装置用係合部と、を備える。
この構成によれば、ベント弁装置用保持機構は、ベント弁装置用溝とベント弁装置用係合部とを備える比較的簡単な構造である。
本発明によれば、フィルタエレメントを効率よく交換できる。
本発明の第1の実施形態に係る濾過装置10を、図1から図4を用いて説明する。図1は、濾過装置10の断面図である。本実施形態の濾過装置10は、例えば油圧アクチュエータを備える重機などの液圧回路5に組み込まれている。液圧回路5中には、作動油Lが流動している。図1は、濾過装置10が、液圧回路5に組み込まれている状態を示している。
液圧回路5は、流出部5aと、流入部5bと、を備えている。流出部5aを通して濾過装置10内に作動油L中濾過すべき作動油L1が供給される。流入部5bを通して、濾過された作動油L2が液圧回路5に戻される。
図2は、濾過装置10が分解された状態を示す断面図である。図1と図2とに示すように、濾過装置10は、ハウジング20と、フィルタエレメント40と、ドレン装置50と、を備える。
ハウジング20は、ハウジング本体21と、ヘッド30と、を備えている。ハウジング本体21は、第1の部材23と、第2の部材24と、備えている。
第1の部材23は、一端が略閉塞された例えば円筒状の部材である。第2の部材24は、その内周が第1の部材23の内周と略同じに形成された例えば円筒状の部材である。第2の部材24の両端は、開口している。
第1の部材23の開口端23aと第2の部材24の一方の開口端24aとは、互いに内周面が略面一になるように、例えば溶接によって接合されている。それゆえ、ハウジング本体21は、一端が略閉塞され、かつ他端が開口する略円筒状である。
ヘッド30は、リリーフ弁33を備えている。ヘッド30は、流入路34と、流出路35と、を有している。図1に示すように、流入路34は、液圧回路5の流出部5aに接続されている。流入路34は、略L字状に折れ曲がっている。なお、流入路34は、ヘッド30に組み付く後述するフィルタエレメント40に向かって折れ曲がっている。
図2に示すように、ヘッド30の略中央には、突部36が形成されている。突部36は、ヘッド30に組み付く後述するフィルタエレメント40に向かって突出している。ヘッド30内には、突部36とヘッド30の周壁部30bとの間に、空間Aが規定されている。空間Aは、流入路34に連通している。周壁部30bは、例えば円筒状に形成されており、開口端24aに略嵌合する。周壁部30bの外周部には、雄ねじ部31bが形成されている。
流出路35の一部は、突部36内に形成されている。流出路35の一端は、突部36の先端に開口している。図1に示すように、流出路35の他端は、液圧回路5の流入部5bに接続されている。
図2に示すように、流入路34と流出路35とは、互いに壁部37を隔てて隣り合っている。リリーフ弁33は、壁部37に設けられている。リリーフ弁33が開くと、流入路34と流出路35とは、互いに連通する。流入路34に流入した作動油L1の圧力が所定値以上になるとリリーフ弁33は、開く。
上記のようにハウジング本体21とヘッド30とが互いに組み付けられることによって、ヘッド30の突部36は、ハウジング本体21内に突出する。突部36は、ハウジング本体21と略同心上に配置されている。
フィルタエレメント40は、ハウジング本体21の開口20a(第2の部材24の開口端24a)からハウジング本体21内に収容される。図2に示すように、フィルタエレメント40は、濾材41と、内筒42と、第1の支持部材43と、第2の支持部材44と、エレメント押さえ部材32と、を備えている。
濾材41は、樹脂製であって、例えばプリーツ状で筒状に丸められている。濾材41は、本発明で言う、フィルタエレメントの周壁部である。内筒42は、筒状である。内筒42の周壁部には、該周壁部を径方向に貫通する貫通孔45が複数形成されている。
内筒42は、濾材41の内側に収容されている。内筒42の上端は、濾材41の上端よりも上方に突出している。内筒42は、濾材41と略同心上に配置されている。濾材41が内側に向かって付勢された場合などでは、内筒42は濾材41と接触することによって濾材41を支持し、濾材41が内側に向かって変形することを抑制する。
第1の支持部材43は、濾材41の下端と、内筒42の下端と、を支持している。第1の支持部材43は、濾材41と対向する第1の範囲43aと、内筒42の内側42aと対向する第2の範囲43bと、を有している。なお、内筒42の内側42aは、フィルタエレメント40の内側空間のことである。
第2の支持部材44は、濾材41の上端と、内筒42の上端部42bと、を支持している。第2の支持部材44には、上端部42bが嵌る嵌合孔44aが形成されている。上端部42bと嵌合孔44aの縁部との間には、Oリング101が設けられている。
Oリング101は、上端部42bと嵌合孔44aの縁部との間を液密にシールする。上端部42bの外周部には、雄ねじ部400が形成さている。嵌合孔44aの内周部には、雌ねじ部401が形成されている。雄ねじ部400が雌ねじ部401に螺合することによって、内筒42は、第2の支持部材44に固定される。
エレメント押さえ部材32は、フィルタエレメント40がハウジング本体21内から出ないようにフィルタエレメント40をハウジング本体21内に固定する部材である。エレメント押さえ部材32は、上端部42bに組み付けられる。
エレメント押さえ部材32は、上端部42bに固定される本体部300と、上端部42bの周方向に広がる広がり部301と、を有している。
本体部300は、上端部42bが内側に嵌合する例えば円筒状である。本体部300の内周部には、雌ねじ部303が形成されている。上端部42bの外周部には、雌ねじ部303に螺合する雄ねじ部304が形成されている。雄ねじ部304は、上端部42bにおいて第2の支持部材44の外側に出る部分に形成されている。雄ねじ部304が雌ねじ部303に螺合することによって、本体部300は、上端部42bに固定される。
また、本体部300の内周部のうち、上端部42bが固定される側反対側には、突部36の先端部が略嵌合する。本体部300の内周部には、突部36との間を液密にシールするOリング305が設けられている。それゆえ、内筒42の内側42aと流出路35とは、互いに連通する。
広がり部301は、本体部300の外周部に一体に成形されている。広がり部301は、フィルタエレメント40がハウジング本体21内に収容された状態において、ハウジング本体21の第2の部材24の内面に達するまで広がっている。図1に示すように、広がり部301には、空間Aと連通する貫通孔301aが複数形成されている。
広がり部301の外周部32aには、雄ねじ部32bが形成されている。第2の部材24の内周部には、雌ねじ部24bが形成されている。雄ねじ部32bが雌ねじ部24bに螺合することによって、エレメント押さえ部材32は、第2の部材24に固定される。
上記のように構成されるフィルタエレメント40をハウジング本体21内に収容する際、雄ねじ部32bを雌ねじ部24b螺合することによって、フィルタエレメント40は、ハウジング本体21内に固定される。
上記のように互いに固定されたフィルタエレメント40とハウジング本体21とのユニットを、雄ねじ部31bを雌ねじ部24bに螺合することによって、ヘッド30に組み付けると、突部36が本体部300内に嵌合するので、本体部300を通して内筒42の内側42aと流出路35とは、互いに連通する。
このとき、図1に示すように、外周部32aの一部は、ヘッド30の周壁部30bの内面に対向する。外周部32aにおいてヘッド30の周壁部30bに対向する部分には、Oリング500が設けられている。Oリング500は、外周部32bと周壁部30bとの間を液密にシールする。
フィルタエレメント40は、上記のように構成されるので、その形状は、略円筒状である。図1に示すように、濾過すべき作動油L1は、流入路34と空間Aとを通ったのち、濾材41の外側に達する。
フィルタエレメント40とハウジング20との間には、作動油L1が流動できるだけの空間Bが設けられている。この空間Bは、第1の支持部材43とハウジング本体21の閉塞端部26との間にも設けられている。空間Bは、貫通孔301aを通して空間Aと連通している。
ドレン装置50は、ハウジング本体21の閉塞端部26に設けられている。閉塞端部26は、ハウジング本体21の下端部である。具体的に説明すると、図1に示すように、ドレン装置50は、閉塞端部26において、第1の支持部材43の第2の範囲43bと対向する位置に配置されている。
図3は、図1に示されたF3の範囲を拡大して示す断面図である。図3に示すように、ドレン装置50は、本体51と、プラグ60と、を備えている。
本体51は、筒状の部材である。本体51は、ハウジング20の外側から内筒42の内側42aに渡って設けられる。ハウジング20には、本体51を通す貫通孔53が形成されている。貫通孔53は、ハウジング20の閉塞端部26を貫通している。本体51は、貫通孔53の縁部53aに例えば溶接されることによって固定されている。第1の支持部材43の第2の範囲43bには、貫通孔54が形成されている。貫通孔54は、第1の支持部材43を貫通している。貫通孔54の縁部54aには、本体51との間を液密にシールするOリング55が設けられている。
本体51の一方の第1の開口部51aは、ハウジング20の外側に開口している。本体51の他方の第2の開口部51bは、内筒42の内側42aに開口している。第1の開口部51aと第2の開口部51bとは、互いに連通している。本体51の内側は、本発明で言う、第1の通路部51cとして機能する。
それゆえ、内筒42の内側42aは、第2の開口部51bと第1の通路部51cと第1の開口部51aとを通して、ハウジング20の外側と連通する。
本体51において、空間Bを通る部分(ハウジング20の閉塞端部26から第1の支持部材43までの間の部分)には、第3の開口部56が形成されている。第3の開口部56は、第1の通路部51cと連通している。
図中、第3の開口部56は、第2の開口部51bの下方に位置している。そして、第2の開口部51bの開口方向と第3の開口部56の開口方向とは,略90度交差している。
プラグ60は、本体51の第1の通路部51c内に収容されている。図中、プラグ60は、その一部が切りかかれて示されて内部が示されている。プラグ60は、一方向に延びる形状であって、第1の部分61と、第2の部分62と、第3の部分63と、を有している。
第1の部分61は、第1の開口部51aを通して常に外側で出ている部分である。第1の部分61には、例えばホース(図示せず)などが取り付けられる取り付け部64が形成されている。
第2の部分62は、第1の部分61と連続している。第2の部分62は、本体51における第1の開口部51a側の端部57内に嵌合する形状であるとともに、端部57の内周面57aに沿って摺動する部分である。
プラグ60の内部には、第2の通路部65が形成されている。第2の通路部65は、第1の部分61と第2の部分62の範囲にわたって形成されている。第2の通路部65は、第1の部分61の先端から外側に開口している。
第2の部分62には、第4の開口部66が形成されている。第4の開口部66は、第2の通路部65と連通するとともに、プラグ60の外側と連通している。第2の部分62の外周部には、第4の開口部66を挟んで両側にOリング67,68が設けられている。Oリング67,68は、本体51の端部57の内周面57aとプラグ60との間を液密にシールしている。
ここで、第2の部分62の長さについて説明する。第2の部分62は、プラグ60が第1の位置P1と第2の位置P2との間で本体51に対して摺動できるだけの長さを有している。
第1の位置P1とは、第4の開口部66が、図3に示すように端部57の内周面57aによって液密に塞がれる位置である。これにより、内筒42の内側42aとハウジング20の外との間は、液密に塞がれる。空間Bとハウジング20の外側との間は、液密に塞がれる。それゆえ、プラグ60が第1の位置P1にある状態では、ハウジング20内の作動油L1,L2は、排出されない。内周面57aとOリング67,68は、本発明で言うシール構造100を構成する。
第2の位置P2とは、第4の開口部66が、図4に示すように、本体51の第3の開口部56と対向する位置である。プラグ60が第2の位置P2にあるときでは、ハウジング内の空間Bと、内筒42の内側42aと、プラグ60の第2の通路部65とは、第3の開口部56と第4の開口部66と第1の通路部51cとを通して、連通する。
例えば、第1の部分61には、ストッパ部200が設けられている。ストッパ部200は、プラグ60が第2の位置P2まで押し上げられると、本体51の端面に当接する。つまり、ストッパ部200が本体51に当接するまでプラグ60を押し上げると、ハウジング内の空間Bと、内筒42の内側42aと、プラグ60の第2の通路部65とは、互いに連通する。
第3の部分63は、プラグ60において第2の部分62を挟んで第1の部分61と反対側の部分である。第3の部分63は、第2の部分62と連続している。図3に示すように、第3の部分63は、プラグ60が第1の位置P1にあるとき、第2の開口部51bと第3の開口部56との間を液密に塞いでいる。
この点について、具体的に説明する。本体51において軸方向に端部57よりも内側の中間部70の内周面71、つまり本体51において第3の開口部56の近傍の内周面71は、端部57の内周面57aよりも一段外側に位置している。つまり、内周面57aと内周面71との間には、軸方向に段差が形成されている。
第3の部分63は、中間部70内に収容される。第3の部分63の外周面63aは、第2の部分62の外周面62aよりも外側に位置している。つまり、第3の部分63の断面形状は、周方向外側に向かって第2の部分62の断面形状よりも大きい。
上記のように、内周面71と内周面57aとの間には、段差があり、内周面71は、内周面57aよりも外側に位置している。それゆえ、第3の部分63の外周面と63aと第2の部分62の外周面62aとの間には、段差がある。第3の部分63における第2の部分62側の先端面63bは、内周面57aと内周面71との間の段差部72に接触する。
第3の部分63には、プラグ60が第1の位置P1にある状態において、第3の開口部56を挟んでOリング68の反対側にOリング69が設けられている。Oリング69は、プラグ60が第1の位置P1にある状態において、内周面71と第3の部分63との間を液密に塞いでいる。
それゆえ、プラグ60が第1の位置P1にあるときでは、第3の部分63の先端面63bが段差部72に接触するとともに、Oリング68,69によって、第3の開口部56は、液密に塞がれる。
つまり、第3の開口部56が液密に塞がれることによって、第3の開口部56と第2の開口部51bとの間が液密に塞がれることになるので、プラグ60が第1の位置P1にあるときでは、内筒42の内側42aと空間Bとは、連通しなくなる。それゆえ、第3の部分63は、本発明で言う、シール構造100を構成する。
また、本体51において中間部70から第2の開口部51bまでの部分73の内周面74は、中間部70の内周面71よりも一段外側に位置している。図4に示すように、プラグ60が第2の位置P2にあるときには、第2の部分62の一部が本体51の中間部70の内周面71と対向するので、内周面71と第2の部分62の外周面62aとの間に隙間Cが規定される。
さらに中間部70から第2の開口部51bまでの部分73の内周面74と第3の部分63の外周面63aとの間にも隙間Dが規定される。これら隙間C,Dは、互いに連通する。
それゆえ、プラグ60が第2の位置P2にあるときには、第2の開口部51bと隙間Cと隙間Dと第4の開口部66と第2の通路部65とを通して、内筒42の内側42aとハウジング20の外側とは、連通する。第3の開口部56と隙間Cと第4の開口部66と第2の通路部65とを通して、空間Bとハウジング20の外側とは、連通する。
図1に示すように、このように構成される濾過装置10では、液圧回路5の流出部5aから濾過すべき作動油L1がヘッド30の流入路34内に流入する。作動油L1は、流入路34と、突部36と周囲に規定される空間Aと、を通って、濾材41とハウジング20との間に達する。
濾材41の外側に達した作動油L1は、矢印に示すように、濾材41内を通る過程で濾過される。濾材41通り濾過された作動油L2は、内筒42の貫通孔45を通過して内筒42の内側に出る。
ついで、濾過された作動油L2は、流出路35を通って液圧回路5の流入部5bに流入し、液圧回路5に戻る。
それゆえ、濾過装置10の使用時では、内筒42の内側42a内に濾過された作動油L2が満たされている。したがって、プラグ60には、濾過された作動油L2の圧力が作用するので、プラグ60は、第1の位置P1に向かって付勢される。
例えばフィルタエレメント40と交換するときなどヘッド30からハウジング本体21を取り外すときには、プラグ60を押し上げることによってその位置を第2の位置P2に移動する。これによって、内筒42の内側42aに溜まっている濾過された作動油L2と空間Bに溜まっている濾過されるべき作動油L1とが同時にハウジング20外へ排出される。
このように構成される濾過装置10は、フィルタエレメント40の内側42aと空間Bとに溜まった作動油L1,L2を同時に排出することができる。それゆえ、ハウジング20内の作動油を排出するために必要な時間を短縮することができる。したがって、フィルタエレメント40を交換する際には、その作業時間を短縮することができるので、その作業効率が向上する。
つぎに、本発明の第2の実施形態に係る濾過装置10を図5と図6とを用いて説明する。なお、第1の実施形態と同様な機能を有する構成は、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、ドレン装置50の構造が第1の実施形態と異なる。具体的には、ドレン装置50が位置決め機構80と、保持機構90と、を備える点が、第1の実施形態と異なる。この点について、詳細に説明する。
図5は、本実施形態の濾過装置10のドレン装置50の近傍を拡大して示す断面図である。図5は、プラグ60が第1の位置P1にある状態を示している。図6は、プラグ60が第2の位置P2にある状態を示す断面図である。
図5と図6とに示すように、ドレン装置50は、位置決め機構80を備えている。位置決め機構80は、コイルばね81と、第1のばね支持部材82と、第2のばね支持部材83と、先端面63bと、段差部72と、を備えている。コイルばね81は、本発明で言う、付勢部材の一例である。
コイルばね81は、第3の部分63と第2の開口部51bとの間に配置されている。第1のばね支持部材82は、コイルばね81の第2の開口部51b側の端部を支持している。第2のばね支持部材83は、第1のばね支持部材82を支持するとともに、第2の開口部51bの内周部に形成される溝84にその一部が嵌合して固定されている。
これにより、コイルばね81は、第1のばね支持部材82と第3の部分63との間に収容される。
それゆえ、プラグ60は、コイルばね81によって第1の位置P1に向かって付勢される。このとき、第3の部分63の先端面63bと本体51の段差部72とは、当接する。つまり、プラグ60は、コイルばね81に付勢されるとともに、第3の部分63の先端面63bと本体51の段差部72とが当接することによって、第1の位置P1に位置決められる。先端面63bは、本発明で言う、第1の接触部である。段差部72は、本発明で言う、第2の接触部である。
保持機構90は、保持部材91と、溝92と、を備えている。保持部材91は、本体部91aと、係合部91bと、を有しいている。本体部91aは、本体51の外周部に固定されている。係合部91bは、本体部91aに略L状に折れ曲がっており、本体51の先端を回りこんでプラグ60に向かって延びている。
溝92は、プラグ60の外周部に形成されている。係合部91bは、溝92に嵌合する。図6に示すように、溝92は、プラグ60が第2の位置P2にあるときに、係合部91bが嵌合するように、配置されている。係合部91bが溝92に嵌合することによって、プラグ60は、第2の位置P2に保持される。
本体部91aは、係合部91bが溝92から出ることができるように、例えば可撓性を有している。それゆえ、プラグ60を第1の位置P1に戻す場合には、図中2点鎖線で示すように本体部91aたわませることによって、係合部91bを溝92から外す。
係合部91bが溝92内から出ると、プラグ60は、濾過された作動油L2の圧力およびコイルばね81の付勢力によって、第1の位置P1に向かって付勢される。
本実施形態では、濾過装置10が位置決め機構80を備えることによって、濾過装置10の使用時にプラグ60が第2の位置P2に移動することが抑制される。さらに、位置決め機構80がコイルばね81を利用する構造であるため、プラグ60を第2の位置P2に移動する場合は、プラグ60を押圧するだけでよい。それゆえ、作動油L1,L2を排出する作業の効率が向上する。
また、濾過装置10が保持機構90を備えることによって、プラグ60を第2の位置P2に保持できるので、作動油L1,L2を排出する作業の効率を向上することができる。
また、保持機構90が保持部材91と溝92とを利用する簡素な構造であるので、濾過装置10のコストを抑えることができる。
つぎに、本発明の第3の実施形態に係る濾過装置を、図7〜9を用いて説明する。なお、第2の実施形態と同様な機能を有する構成は、同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態では、ドレン装置50の構造が第2の実施形態と異なる。他の構造は、第2の実施形態と同じであってよい。上記異なる構造について、具体的に説明する。
図7は、本実施形態のドレン装置50の近傍を拡大して示す断面図である。図7に示すように、ドレン装置50は、第2の実施形態で説明されたプラグ60に替えて、被収容部材600と、被挿入部材700とを備えている。
被収容部材600は、第1の通路部51c内に収容されている。被収容部材600は、第3の開口部56を液密に覆う機能を有している。具体的には、被収容部材600は、第3の開口部56を液密に覆う非排出位置P3と、第3の開口部56を開放する排出位置P4(図8に示す)との間で移動可能である。
被収容部材600の形状について、具体的に説明する。被収容部材600は、略円柱状であって、段差部72と第2の開口部51bとの間に収容される大きさを有している。被収容部材600の先端が段差部72に当接すると、第3の開口部56は、被収容部材600の側面によって液密に塞がれる。この位置が、非排出位置P3である。
また、被収容部材600は、非排出位置P3から第2の開口部51bに向かって、第3の開口部56が開放されるまでつまり被収容部材600の先端が第3の開口部56よりも第2の開口部51b側に位置するまで移動できるだけの大きさを有している。被収容部材600が、第3の開口部56が開放されるまで第2の開口部51b側に移動した位置が、図8に示す排出位置P4である。
被収容部材600の側壁部には、Oリング601,602が設けられている。具体的には、被収容部材600が非排出位置P3にあるとき、図中矢印で示す被収容部材600の移動方向Eに沿って第3の開口部56を挟んだ両側の位置に、環状の収容溝607が一つづつ設けられている。Oリング601,602は、収容溝607内に収容されている。各収容溝607は、同じ形状である。Oリング601,602は、互いに同じものである。
被収容部材600の側面603は、移動方向Eに平行である。それゆえ、本体51の中間部70の内周面71も、移動方向Eに平行に形成されている。
被収容部材600が非排出位置P3にあるとき、Oリング601,602が中間部70の内周面71に当接することによって、第1,3の開口部51a,56は、液密に塞がれる。本実施形態では、被収容部材600とOリング601,602とが本発明で言うシール構造100を構成している。
被収容部材600において第1の開口部51a側の先端部には、第1の開口部51aに向かって突出する突部604が形成されている。突部604は、例えば略円柱状であって被収容部材600の軸線と同軸に配置されている。なお、突部604は、被収容部材600が非排出位置P3にあるとき、第1の開口部51aから外側に突出することがない大きさである。
被収容部材600において第2の開口部51b側の端部には、位置決め機構80のコイルばね81の端部を保持する保持溝605が形成されている。被収容部材600は、コイルばね81によって第1の開口部51aに向かって付勢されて段差部72に当接し、その結果、非排出位置P3に位置決められる。
被挿入部材700は、第1の開口部51aから第1の通路部51c内に着脱可能に挿入される。被挿入部材700は、被挿入部材本体701と、取手部702とを備えている。
被挿入部材本体701は、例えば樹脂性の円筒状であって、第1の通路部51c内に挿入される。図8は、被挿入部材本体701が第1の通路部51c内に挿入された状態を示す断面図である。図8に示すように、被挿入部材本体701は、第1の通路部51c内に略嵌合する大きさを有している。被挿入部材本体701の中間近傍には、被挿入部材本体701と本体51との間を液密にシールするシール部材としてOリング610が設けられている。
図9は、被挿入部材本体701が第1の通路部51c内に挿入された状態における第1の通路部51c内の状態を、一部きり欠いて示す斜視図である。図8,9に示すように、被挿入部材本体701の内部には、当該被挿入部材本体701を貫通する第3の通路部703が形成されている。第3の通路部703は、本発明で言う通路部である。
被挿入部材本体701の挿入先端部704における第3の通路部703の大きさは、内側に被収容部材600の突部604が例えば嵌合できる大きさを有している。また、被挿入部材本体701の挿入先端部704には、溝705が形成されている。溝705は、被挿入部材本体701の軸線を横切る方向に被挿入部材本体701を貫通している。溝705は、第3の通路部703と連通している。
被挿入部材本体701が第1の通路部51c内に挿入されると、被挿入部材本体701の先端面706は、被収容部材600に当接する。このとき、被収容部材600の突部604が第3の通路部703内に嵌合する。
さらに被挿入部材本体701を第1の通路部51c内に押し込むと、被収容部材600が非排出位置P3から排出位置P4まで移動する。被収容部材600が排出位置P4まで移動すると、第3の開口部56を通して流入する濾過すべき作動油L1と、濾過された作動油L2とが、溝705を通って第3の通路部703内に浸入する。
図7に示すように、取手部702は、例えば一対備えられている。各取手部702は、被挿入部材本体701に略沿って延びており、例えば板状である。各取手部702は、被挿入部材本体701を挟んで向かい合う位置に配置されており、連結部708を介して被挿入部材本体701に接続されている。
連結部708は、例えば比較的細く形成されており、たわむことができるようになっている。このことによって、取手部702は、連結部708を中心に変位することができる。なお、図7,8に示すように被挿入部材本体701と各連結部708と各取手部702とは、互いに一体に形成されてもよい。または、それぞれが別々に形成されており、例えば接着剤などで接着される構造であってもよい。要は、これらが一体になればよい。
取手部702の先端部には、被挿入部材本体701に向かって突出する第1の係合突部709が形成される。また、本体51の側壁部には、被挿入部材本体701が排出位置P4に達するまで被挿入部材本体701が挿入された時に、第1の係合突部709が係合する第2の係合突部711が形成されている。
なお、被挿入部材本体701において連結部708を挟んで挿入先端部704の反対側端部には、作動油の排出用の管部材900が取付けられる取付部710が形成されている。
このように構成される濾過装置10では、例えばフィルタエレメント40を交換するときなどヘッド30からハウジング本体21を取り外すときには、被挿入部材700を第1の開口部51aから第1の通路部51c内に挿入する。そして、第1の係合突部709が第2の係合突部711に係合するまで、被挿入部材700を押し込む。この結果、第1の通路部51c内の被収容部材600は、非排出位置P3から排出位置P4まで移動する。
これによって、内筒42の内側42aに溜まっている濾過された作動油L2と空間Bに溜まっている濾過されるべき作動油L1とが同時にハウジング20外へ排出される。
また、内筒42の内側42aに溜まっている濾過された作動油L2と空間Bに溜まっている濾過されるべき作動油L1の排出が終了すると、取手部702において第1の係合突部709と反対側の端部を握るなどする。このようにすると、連結部708がたわむことによって図8中矢印で示すように取手部702が開く。この結果、第1の係合突部709と第2の係合突部711との係合が解除される。第1の係合突部709と第2の係合突部711との係合が解除されると、被挿入部材700を本体51から抜き出す。
被挿入部材700が本体51から出ると、被収容部材600は、コイルばね81の付勢力によって、排出位置P4から非排出位置P3まで移動される。それゆえ、第1の開口部51aは、液密に塞がれる。
本実施形態では、内筒42の内側42aに溜まっている濾過された作動油L2と空間Bに溜まっている濾過されるべき作動油L1を排出するとき以外では、被挿入部材700は、外されている。それゆえ、不意に被収容部材600が排出位置P4に達するまで移動することが抑制される。つまり、内筒42の内側42aに溜まっている濾過された作動油L2と空間Bに溜まっている濾過されるべき作動油L1が、不意に排出されてしまうことが抑制される。
また、濾過されるべき作動油L1が濾過されている最中に排出されることが抑制される。この点について、具体的に説明する。被収容部材600が非排出位置P3にあるときは、第3の開口部56を通して空間Bに溜まっている濾過されるべき作動油L1の圧力が、被収容部材600の側面603においてOリング601,602間の範囲に作用する。
被収容部材600において保持溝605側の先端面には、内筒42の内側42aに溜まっている濾過された作動油L2の圧力が作用するとともに、コイルばね81の付勢力が作用する。一般に、空間Bに溜まっている濾過されるべき作動油L1の圧力は、内筒42の内側42aに溜まっている濾過された作動油L2の圧力よりも高い。
一方、被収容部材600の側面603においてOリング601,602間は、移動方向Eに平行である。さらに、各収容溝607の形状も同じであって、Oリング601の位置とOリング602の位置とは、移動方向Eに平行に並んでいる。
被収容部材600において、空間Bに溜まっている濾過されるべき作動油L1の圧力を移動方向Eに受ける部位は、収容溝607しかないが、これら収容溝607の形状が同じであるので、作動油L1の圧力が収容溝607に作用しても、移動方向Eに作用する荷重は互いに打ち消される。
この結果、万が一、空間Bに溜まっている濾過されるべき作動油L1の圧力が上昇した場合であっても、当該作動油L1の圧力によって被収容部材600が非排出位置P3から排出位置P4に向かって移動することが抑制される。それゆえ、濾過されるべき作動油L1が、濾過されている最中に排出されることが抑制される。
つぎに、本発明の第4の実施形態に係る濾過装置10を、図10を用いて説明する。なお、第1の実施形態と同様な機能を有する構成は、同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態では、プラグ60の形状が第1の実施形態と異なる。他の構造は、第1の実施形態と同様であってよい。
上記異なる点について、具体的に説明する。本実施形態では、第2の部分62の外周面62aの一部と第3の部分63の外周面63aとは、プラグ60の移動方向Fに平行な連続した面となっている。言い換えると、第2の部分62の断面形状と第3の部分63の断面形状は、同形状である。さらに、Oリング68,69を収容する溝800,801の形状も互いに同じである。それゆえ、Oリング68,69は、互いに同じである。
なお、本実施形態では、プラグ60が本体51から抜け出ることを防止する抜け止機構910が設けられている。抜け止機構910は、本体51の第1の開口部51aの内縁に設けられた抜け止突部911を備えている。
抜け止突部911は、第1の開口部51aの内縁の例えば全周に設けられており、内側に向かって突出している。
プラグ60の第2の部分62の周壁において当該プラグ60が第1の位置P1にあるとき抜け止突部911と対向する部位912からプラグ60の先端までの範囲の径は、抜け止突部911の内径(抜け止突部911の内縁の径)よりも若干小さく形成されている。
また、プラグ60の周壁において当該プラグ60が第1の位置P1にあるとき抜け止突部91と対向する部位912から反対端までの範囲は、抜け止突部911の内径よりも大きい。
ストッパ部200は、別途に形成されたストッパ部材201が例えばプラグ60に螺合するなどして一体に設けられることによって、形成される。
それゆえ、ストッパ部材201が取り外された状態で例えばプラグ60をハウジング20の内側から差し込むと、抜け止突部911は、プラグ60の部位912に引っかかる。プラグ60が本体51内に収容された後に、プラグ60に取付けられる。
本実施形態では、第1の実施形態の効果に加えて、濾過されるべき作動油L1が濾過されている最中に排出されることが抑制される。この点について、具体的に説明する。プラグ60が第1の位置P1にあるときは、第3の開口部56を通して空間Bに溜まっている濾過されるべき作動油L1の圧力が、プラグ60の外周面63aにおいてOリング68,69間に作用する。
プラグ60において第2の開口部51b側の端面には、内筒42の内側42aに溜まっている濾過された作動油L2の圧力が作用する。一般に、空間Bに溜まっている濾過されるべき作動油L1の圧力は、内筒42の内側42aに溜まっている濾過された作動油L2の圧力よりも高い。
しかしながら、プラグ60の外周面63aにおいてOリング68,69間は、プラグ60の移動方向Fに平行である。さらに、溝800,801の形状は、互いに同じであるとともに、Oリング68の位置とOリング69の位置とは、移動方向Fに平行に並んでいる。
プラグ60において空間Bに溜まっている濾過されるべき作動油L1の圧力を移動方向Fに受ける部位は、溝800,801しかないが、これら溝800,801の形状が同じであるので、作動油L1の圧力が溝800,801に作用しても、移動方向Fに作用する荷重は互いに打ち消される。
この結果、万が一、空間Bに溜まっている濾過されるべき作動油L1の圧力が上昇した場合であっても、当該作動油L1の圧力によってプラグ60が第1の位置P1から第2の位置P2に向かって移動することが抑制される。それゆえ、濾過されるべき作動油L1が、濾過されている最中に排出されることが抑制される。
なお、第2の実施形態のプラグ60に、本実施形態と同様な技術が組み込まれても、同様の効果が得られる。
つぎに、本発明の第5の実施形態に係る濾過装置を、図11〜19を用いて説明する。なお、第1の実施形態と同様な機能を有する構成は、同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態では、濾過装置10がさらにベント弁装置1050を備える点が第1の実施形態と異なる。他の構造は、第1の実施形態と同様であってよい。上記異なる点について具体的に説明する。
図11は、本実施形態の濾過装置10を示す断面図である。図11に示すように、ベント弁装置1050は、ヘッド30の上端部30aに設けられている。図12は、図11に示されたF12の範囲を拡大して示す断面図である。図12に示すように、ベント弁装置1050は、ベント弁装置用本体1051と、ベント弁装置用プラグ1060と、を備えている。
図13は、ベント弁装置1050が分解された状態を示す断面図である。図13に示すように、ベント弁装置用本体1051は、筒状の部材である。ベント弁装置用本体1051は、ヘッド30の外側から流出路35の内側に渡って設けられる。ヘッド30の上壁部30cには、ベント弁装置用本体1051が収容される収容孔1053が形成されている。収容孔1053は、ヘッド30の上壁部30cを、外側から流出路35の内側にかけて貫通している。
それゆえ、収容孔1053は、隔壁部403によって、空間Aと隔てられている。隔壁部403には、貫通孔404が形成されている。貫通孔404は、隔壁部403を貫通しており、収容孔1053と空間Aとに連通している。
ベント弁装置用本体1051の先端には、係止部1050bが形成されている。係止部1050bは、ベント弁装置用本体1051が収容孔1053内に収容されている状態において、収容孔1053から外に出ている。係止部1050bは、ベント弁装置用本体1051の周方向に延びている。それゆえ、図中に示すように、ベント弁装置用本体1051の断面形状は、略T字状である。
ベント弁装置用本体1051において収容孔1053内に収容されている部位の外周部には、雄ねじ部1700が形成されている。収容孔1053の内周部において開口端側には、雌ねじ部1701が形成されている。ベント弁装置用本体1051は、係止部1050bがヘッド30の外周面に当接するまで収容孔1053内に収容されるとともに、雄ねじ部1700が雌ねじ部1701に螺合することによって、ヘッド30に固定される。
収容孔1053の内周部において開口端の近傍には、雌ねじ部1701を避けた位置にOリング1702が設けられている。図12に示すように、Oリング1702は、収容孔1053の内周面とベント弁装置用本体1051の外周面との間を気密にシールしている。ベント弁装置用本体1051の他端(挿入先端)は、貫通孔404を覆う位置まで延びている。
ベント弁装置用本体1051の一方の開口である第1のベント弁装置用開口部1051aは、ヘッド30の外側に開口している。ベント弁装置用本体1051の他方の開口である第2のベント弁装置用開口部1051bは、収容孔1053内に開口している。第1のベント弁装置用開口部1051aと第2のベント弁装置用開口部1051bとは、互いに連通している。ベント弁装置用本体1051の内側は、ベント弁装置用通路部1051cとして機能する。ベント弁装置用通路部1051cは、本発明で言う第1のベント弁装置用通路部である。
それゆえ、流出路35つまり内筒42の内側42aは、第2のベント弁装置用開口部1051bとベント弁装置用通路部1051cと第1のベント弁装置用開口部1051aとを通して、ハウジング20の外側と連通する。
ベント弁装置用本体1051において、貫通孔404と対向する位置には、第3のベント弁装置用開口部1056が形成されている。ベント弁装置用本体1051の外周部において他端(係止部1050bの反対側端)と第3のベント弁装置用開口部との間には、Oリング405が設けられている。Oリング405は、収容孔1053の内面とベント弁装置用本体1051の外周面との間を気密にシールしている。
第3のベント弁装置用開口部1056は、ベント弁装置用通路部1051cと連通している。それゆえ、空間Aは、貫通孔404と第3のベント弁装置用開口部1056とを通してベント弁装置用通路部1051cと連通する。
ベント弁装置用プラグ1060は、一方向に延びる形状であって、ベント弁装置用本体1051のベント弁装置用通路部1051c内に摺動可能に嵌合されている。
ベント弁装置用プラグ1060の一端部1061は、ベント弁装置用通路部1051cを抜けて収容孔1053内に出ている。一端部1061には、第2のベント弁装置用開口部1051bの縁部に当接可能な係止部406が形成されている。係止部406は、ベント弁装置用プラグ1060の周方向に延びている。ベント弁装置用プラグ1060は、係止部406がベント弁装置用本体1051において第2のベント弁装置用開口部1051b側に位置する第2のベント弁装置用開口部側端面800に当接するので、ベント弁装置用通路部1051c内を通ってハウジング20の外側へ抜け出ることがない。
係止部406が第2のベント弁装置用開口部1051bの縁部に当接した状態において、ベント弁装置用本体1051の外周部において第3のベント弁装置用開口部1056よりも第1のベント弁装置用開口部1051a側には、Oリング407が設けられている。Oリング407は、ベント弁装置用本体1051(通路部1051c)の内周面とベント弁装置用プラグ1060の外周面との間を気密にシールしている。
ベント弁装置用本体1051の外周部においてOリング407よりも他端部1062側には、第1の溝1063が形成されている。第1の溝1063は、例えばベント弁装置用プラグ1060の摺動方向に沿って延びている。図15は、図12に示されるF15−F15線に沿う断面図である。図15は、第1の溝1063を示している。
図12,13に示すように、ベント弁装置用本体1051において、Oリング407よりも他端部1062側には、第2の溝1064が形成されている。第2の溝1064は、ベント弁装置用本体1051の周方向に環状に形成されている。第1の溝1063と第2の溝1064とは、互いに交差している。
ベント弁装置用プラグ1060は、ベント弁装置用非排出位置P5とベント弁装置用排出位置P6との間で、収容孔1053内で摺動可能である。
ベント弁装置用非排出位置P5とは、ハウジング20内の空気などの気体をハウジング20の外側へ排出しない位置である。具体的に説明すると、ベント弁装置用非排出位置P5とは、図12に示すように、係止部406が第2のベント弁装置用開口部1051bの縁部に当接した状態である。
ベント弁装置用プラグ1060がベント弁装置用非排出位置P5にある状態では、ベント弁装置用通路部1051cは、ベント弁装置用通路部1051cの内面とOリング407とによって、気密にシールされるので、空間A,Bおよび流出路35内に溜まった空気などの気体は、ハウジング20の外へ排出されない。
また、ベント弁装置用プラグ1060がベント弁装置用非排出位置P5にある状態では、第2のベント弁装置用開口部1051bは、係止部406が第2のベント弁装置用開口部1051bに当接することによって、気密にシールされるとともに、第3のベント弁装置用開口部1056は、ベント弁装置用プラグ1060の外周面とOリング405,407とによって略気密にシールされる。それゆえ、第2のベント弁装置用開口部1051bと第3のベント弁装置用開口部1056との間は、気密に塞がれる。
したがって、Oリング407とベント弁装置用通路部1051cの内面と、およびベント弁装置用プラグ1060と係止部406は、本発明で言う、ベント弁装置用シール構造1100を構成する。
図14は、ベント弁装置用プラグ1060がベント弁装置用排出位置P6にある状態を示すベント弁装置1050の断面図である。図14に示すように、ベント弁装置用排出位置P6とは、ハウジング20内の空気などの気体を排出する位置である。
ベント弁装置用排出位置P6は、第2の溝1064が第3のベント弁装置用開口部1056と対向する位置である。ここで、第1の溝1063の長さについて詳細に説明する。
第1の溝1063は、ベント弁装置用プラグ1060がベント弁装置用排出位置P6にあるときに、その一端がベント弁装置用通路部1051cを出て収容孔1053内と連通するように延びている。さらに、第1の溝1063は、ベント弁装置用プラグ1060がベント弁装置用排出位置P6にあるとき、その他端がヘッド30の外側と連通するように、つまりヘッド30の外側に出るように延びている。
図16は、図14に示されたF16−F16線に沿う断面図である。図16は、ベント弁装置用プラグ1060がベント弁装置用排出位置P6にある状態における第3のベント弁装置用開口部1056と第2の溝1064と第1の溝1063とを断面した状態を示している。
図14と図16とに示すように、ベント弁装置用プラグ1060がベント弁装置用排出位置P6にある状態では、流出路35は、収容孔1053と第1の溝1063とを通って、ハウジング20の外側と連通する。さらに、空間Aは、貫通孔404と第3のベント弁装置用開口部1056と第2の溝1064と第1の溝1063とを通って、ハウジング20の外側と連通する。第1,2の溝1063,1064は、本発明で言う第2のベント弁装置用通路部を構成する。
これにより、ベント弁装置用プラグ1060がベント弁装置用排出位置P6にある状態では、流出路35内に溜まった空気などの気体G1および空間A,Bに溜まった空気などの気体G2は、ハウジング20の外へ排出される。
図11に示すように、このように構成される濾過装置10では、濾過すべき作動油L1を濾過している最中では、ベント弁装置用プラグ1060は、押し込まれることによって、ベント弁装置用非排出位置P5にある。なお、本実施形態では、流出部は、紙面手前側に配置されているため、図示されていない。流入部は、濾過装置10の奥に配置されているので、図示されていない。濾過された作動油L2は、流出路35の端部35aから流入部に流入する。
ハウジング20内の空気などの気体をハウジング20外へ排出する際には、ベント弁装置用プラグ1060を引っ張ることによってベント弁装置用プラグ1060をベント弁装置用排出位置P6に移動する。ベント弁装置用プラグ1060がベント弁装置用排出位置P6に移動されると、流出路35内の空気などの気体G1と、空間A,B内に溜まった空気などの気体G2とは、ハウジング20の外へ排出される。
または、フィルタエレメント40と交換するときなど、ドレン装置50によってハウジング20内の作動油をハウジング20外へ排出する際にもベント弁装置用プラグ1060をベント弁装置用排出位置P6に移動する。
作動油のL1,L2の排出時にベント弁装置用プラグ1060をベント弁装置用排出位置P6に移動することによって、内筒42の内側42aとハウジング20の外側とが互いに連通するので、内筒42の内側42a内に空気が流入する。それゆえ、内側42a内の作動油L2が排出されやすくなる。同様に、空間Bにも空気が流入するので、作動油L1が排出されやすくなる。
このように構成される濾過装置10は、フィルタエレメント40の内側42aと空間A,Bとに溜まった気体G1,G2を同時に排出することができる。それゆえ、ハウジング20内の空気などの気体を排出するために必要な時間を短縮することができる。
また、ドレン装置50によるハウジング20内の作動油の排出時に、内筒42の内側42aと空間Bに空気を流入することができるので、ハウジング20内の作動油の排出時間を短縮することができる。
また、ベント弁装置用プラグ1060が一方向に延びる形状であるので、ベント弁装置用プラグ1060の位置をベント弁装置用非排出位置P5とベント弁装置用排出位置P6との間で移動する場合では、ベント弁装置用プラグ1060を引っ張ったり、押し込んだりするだけでよい。それゆえ、ベント弁装置用プラグ1060の操作が単純になるので、ベント弁装置用プラグ1060の操作効率が向上する。
つぎに、本発明の第6の実施形態に係る濾過装置10を、図17,18とを用いて説明する。なお、第5の実施形態と同様な機能を有する構成は、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、ベント弁装置1050の構造が第5の実施形態と異なる。具体的には、ベント弁装置1050がベント弁装置用位置決め機構1080と、ベント弁装置用保持機構1090と、を備える点が、第1の実施形態と異なる。この点について、詳細に説明する。
図17は、本実施形態の濾過装置10のベント弁装置1050の近傍を拡大して示す断面図である。図17は、ベント弁装置用プラグ1060がベント弁装置用非排出位置P5にある状態を示している。図18は、ベント弁装置用プラグ1060がベント弁装置用排出位置P6にある状態を示す断面図である。
図17と図18とに示すように、ベント弁装置1050は、ベント弁装置用位置決め機構1080を備えている。ベント弁装置用位置決め機構1080は、ベント弁装置用コイルばね1081と、段差部1082と、ばね支持穴1603と、係止部406と、第2のベント弁装置用開口部側端面800と、を備えている。ベント弁装置用コイルばね1081は、本発明で言う、ベント弁装置用付勢部材の一例である。
段差部1082について説明する。収容孔1053は、ベント弁装置用第1の部分1600と、ベント弁装置用第2の部分1601と、ベント弁装置用第3の部分1602と、を有している。ベント弁装置用第1の部分1600は、収容孔1053において、ベント弁装置用本体1051が収容される部分である。ベント弁装置用第2の部分1601は、収容孔1053においてベント弁装置用第1の部分1600に隣接する部分である。ベント弁装置用第2の部分1601は、ベント弁装置用第1の部分1600よりも径方向に狭い。ベント弁装置用第2の部分1601は、ベント弁装置用プラグ1060の摺動方向に沿って延びている。
ベント弁装置用第3の部分1602は、収容孔1053においてベント弁装置用第2の部分1601を挟んでベント弁装置用第1の部分1600の反対側の部分である。ベント弁装置用第3の部分1602は、流出路35に連通している。ベント弁装置用第3の部分1602は、ベント弁装置用第2の部分1601よりも径方向に狭い。それゆえ、収容孔1053の内周部には、ベント弁装置用第2の部分1601とベント弁装置用第3の部分1602との間に、段差部1082が形成される。
ベント弁装置用プラグ1060の係止部406には、ばね支持穴1603が形成されている。ばね支持穴1603は、ベント弁装置用プラグ1060の摺動方向に凹んでいる。
ベント弁装置用コイルばね1081の一端は、ばね支持穴1603内に収容されことによって、ベント弁装置用プラグ1060に支持される。ベント弁装置用コイルばね1081の他端は、ベント弁装置用第2の部分1601内に収容されることによって段差部1082に当接し、ヘッド30に支持される。
上記のようにベント弁装置用コイルばね1081が配置されることによって、ベント弁装置用コイルばね1081は、段差部1082と係止部406との間に挟まれる。それゆえ、ベント弁装置用プラグ1060は、ベント弁装置用コイルばね1081の弾性力によって、ベント弁装置用排出位置P6からベント弁装置用非排出位置P5に付勢されるとともに、係止部406が第2のベント弁装置用開口部側端面800に当接することによって、ベント弁装置用非排出位置P5に位置決められる。係止部406は、本発明で言う第1のベント弁装置用接触部である。第2のベント弁装置用開口部側端面800は、本発明で言う第2のベント弁装置用接触部である。
ベント弁装置用保持機構1090は、ベント弁装置用保持部材1091と、ベント弁装置用溝1092と、を備えている。ベント弁装置用保持部材1091は、ベント弁装置用本体部1091aと、ベント弁装置用係合部1091bと、を有している。ベント弁装置用本体部1091aは、係止部1050bの外周部に固定されている。ベント弁装置用係合部1091bは、ベント弁装置用本体部1091aに対して略L状に折れ曲がっており、ベント弁装置用本体1051の先端を回りこんでベント弁装置用プラグ1060に向かって延びている。
ベント弁装置用溝1092は、ベント弁装置用プラグ1060の外周部に形成されている。ベント弁装置用係合部1091bは、ベント弁装置用溝1092に嵌合する。図18に示すように、ベント弁装置用溝1092は、ベント弁装置用プラグ1060がベント弁装置用排出位置P6にあるときに、ベント弁装置用係合部1091bが嵌合するように、配置されている。ベント弁装置用係合部1091bがベント弁装置用溝1092に嵌合することによって、ベント弁装置用プラグ1060は、ベント弁装置用排出位置P6に保持される。
図17に2点鎖線で示すように、ベント弁装置用本体部1091aは、ベント弁装置用係合部1091bがベント弁装置用溝1092から出ることができるように、例えば可撓性を有している。それゆえ、ベント弁装置用プラグ1060をベント弁装置用非排出位置P5に戻す場合には、図中2点鎖線で示すようにベント弁装置用本体部1091aたわませることによって、ベント弁装置用係合部1091bをベント弁装置用溝1092から外す。
ベント弁装置用係合部1091bがベント弁装置用溝1092内から出ると、ベント弁装置用プラグ1060は、ベント弁装置用コイルばね1081の付勢力によって、ベント弁装置用非排出位置P5に向かって付勢される。
本実施形態では、濾過装置10がベント弁装置用位置決め機構1080を備えることによって、濾過装置10の使用時にベント弁装置用プラグ1060がベント弁装置用非排出位置P5に位置決められる。さらに、ベント弁装置用位置決め機構1080がベント弁装置用コイルばね1081を利用する構造であるため、ベント弁装置用プラグ1060をベント弁装置用排出位置P6に移動する場合は、ベント弁装置用プラグ1060を押圧するだけでよい。それゆえ、作動油L1,L2を排出する作業の効率が向上する。
また、濾過装置10がベント弁装置用保持機構1090を備えることによって、ベント弁装置用プラグ1060をベント弁装置用排出位置P6に保持できるので、ハウジング20内の気体G1,G2の排出作業および作動油L1,L2を排出する作業の効率を向上することができる。
また、ベント弁装置用保持機構1090がベント弁装置用保持部材1091とベント弁装置用溝1092とを利用する簡素な構造であるので、濾過装置10のコストを抑えることができる。
つぎに、本発明の第7の実施形態に係る濾過装置を、図19を用いて説明する。なお、第3,5の実施形態と同様な機能を有する構成は、同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態は、第3の実施形態で説明されたドレン装置50を備える濾過装置10が、第5の実施形態で説明されたベント弁装置1050を備える点が、第3,5の実施形態と異なる。本実施形態では、第3,5の実施形態と同様の効果を得ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る濾過装置の断面図。 図1に示された濾過装置が分解された状態を示す断面図。 図1に示されたF3の範囲を拡大して示す断面図。 図3に示されたプラグが第2の位置にある状態を示す断面図。 本発明の第2の実施形態に係る濾過装置のドレン装置の近傍を拡大して示す断面図。 図5に示されたプラグが第2の位置にある状態を拡大して示す断面図。 本発明の第3の実施形態に係る濾過装置のドレン装置の近傍を拡大して示す断面図。 図7に示された被挿入部材が、被収容部材が排出位置に達するまで挿入された状態を示す断面図。 図7に示された被挿入部が第1の通路部内に挿入された状態における第1の通路部内の状態を一部切り欠いて示す斜視図。 本発明の第4の実施形態に係る濾過装置のドレン装置の近傍を拡大して示す断面図。 本発明の第5の実施形態に係る濾過装置を示す断面図。 図11に示されたF12の範囲を拡大して示す断面図。 図12に示されたベント弁装置が分解された状態を示す断面図。 図12に示されたプラグがベント弁装置用排出位置にある状態を示すベント弁装置の断面図。 図12に示されたF15−F15線に沿って示すベント弁装置の断面図。 図14に示されたF16−F16線に沿って示すベント弁装置の断面図。 本発明の第6の実施形態に係る濾過装置のベント弁装置の近傍を拡大して示す断面図。 図17に示されたベント弁装置用プラグがベント弁装置用排出位置にある状態を示す断面図。 本発明の第7の実施形態に係る濾過装置を示す断面図。
符号の説明
10…濾過装置、20…ハウジング、40…フィルタエレメント、41…濾材(周壁部)、50…ドレン装置、51…本体、51a…第1の開口部、51b…第2の開口部、51c…第1の通路部、56…第3の開口部、60…プラグ、63b…先端面(第1の接触部)、65…第2の通路部、72…段差部(第2の接触部)、80…位置決め機構、81…コイルばね(付勢部材)、90…保持機構、91b…係合部、92…溝、100…シール構造、406…係止部(第1の接触部)、600、被収容部材、700…被挿入部材、703…第3の通路部(通路部)、800…第2のベント弁装置用開口部側端面(第2のベント弁装置用接触部)、1050…ベント弁装置、1051a…第1のベント弁装置用開口部、1051b…第2のベント弁装置用開口部、1051c…ベント弁装置用通路部(第1のベント弁装置用通路部)、1056…第3のベント弁装置用開口部、1060…ベント弁装置用プラグ、1063…第1の溝(第2の通路部)、1064…第2の溝(第2の通路部)、1080…ベント弁装置用位置決め機構、1081…ベント弁装置用コイルばね(ベント弁装置用付勢部材)、1090…ベント弁装置用保持機構、1091b…ベント弁装置用係合部、1092…ベント弁装置用溝、1100…ベント弁装置用シール構造、P5…ベント装置用非排出位置、P6…ベント装置用排出位置、G1…気体(ハウジング内の気体)、G2…気体(ハウジング内の気体)。

Claims (13)

  1. 環状の周壁部を有する筒状のフィルタエレメントであって、濾過すべき液が前記周壁部を通して前記周壁部の内側と外側との間を移動することによって濾過されるフィルタエレメントと、
    前記フィルタエレメントを内側に収容するハウジングと、
    前記ハウジングの下端部に設けられて前記ハウジング内の液を排出するドレン装置と、
    を具備し、
    前記ドレン装置は、
    筒状であって前記ハウジングの下端部に設けられる貫通孔に固定されて一端が前記ハウジングの外側に位置し、他端が前記フィルタエレメントの内側に位置して前記フィルタエレメントとの間が液密にシールされる本体であって、前記一端の開口であって前記ハウジングの外側に連通する第1の開口部と、前記他端の開口であって前記フィルタエレメントの内側に連通する第2の開口部と、前記第1の開口部と前記第2の開口部とに連通する第1の通路部と、前記ハウジングの下端部と前記フィルタエレメントとの間の部分に設けられて前記フィルタエレメントと前記ハウジングとの間の空間と前記第1の通路部とに連通する第3の開口部と、を有し、前記第1の通路部の内周面において、前記第3の開口部が形成される範囲を含む中間部の第2の内周面と、前記第1の開口部から前記第2の内周面までの第1の内周面と、前記第2の内周面から前記第2の開口部までの第3の内周面とは、第1の内周面に対して第2の内周面が外側に位置し、第2の内周面に対して第3の内周面が外側に位置する本体と、
    前記第1の通路部内に収容されるプラグであって、前記第1の通路部において前記第1の内周面に対応する部分に摺動可能に収容される第1の開口部側部分と、前記第1の通路部において前記第2,3の内周面に対応する部分に摺動可能に収容されて外周面が前記第1の開口部側部分の外周面よりも外側に位置して前記第1,2の内周面間の段差に当接する大きさを有する第2の開口部側部分と、前記第1の開口部側部分内に設けられて一端が前記第1の開口部側部分の先端に開口する第2の通路部と、前記第1の開口部側部分の側面に開口して前記第2の通路部に連通する第4の開口部とを具備し、前記第4の開口部が前記第1の内周面に対向しかつ前記第2の開口部側部分が前記第3の開口部に対向する第1の位置と、前記第1の位置に対して内側に進んだ位置であって、前記第4の開口部と前記第3の開口部とが対向し、かつ、前記フィルタエレメントと前記ハウジングとの間の前記空間と前記フィルタエレメントの内側と前記第2の通路部とが、前記第3の開口部と前記第4の開口部と前記第1の通路部を通して互いに連通する第2の位置との間で移動可能なプラグと、
    前記プラグが前記第1の位置にあるとき前記第2の開口部と前記第3の開口部との間を液密に塞ぐとともに、前記フィルタエレメントの内側と前記ハウジングの外側との間と、前記フィルタエレメントと前記ハウジングとの間の空間と前記ハウジングの外側との間と、を液密に塞ぐシール構造と、
    を具備することを特徴とする濾過装置。
  2. 請求項1の記載において、
    前記プラグを前記第1の位置に位置決める位置決め機構を具備することを特徴とする請求項1に記載の濾過装置。
  3. 前記位置決め機構は、
    前記プラグを前記第2の位置から前記第1の位置に向かって付勢する付勢部材と、
    前記プラグに設けられる第1の接触部と、
    前記本体に設けられる第2の接触部であって、前記プラグが前記第1の位置にあるとき前記付勢部材の付勢方向に前記第1の接触部と接触する第2の接触部と、
    を具備することを特徴とする請求項2に記載の濾過装置。
  4. 請求項3の記載において、
    前記プラグが前記第2の位置にあるとき、前記プラグを前記第2の位置に保持する保持機構を具備することを特徴とする濾過装置。
  5. 前記保持機構は、
    前記プラグに形成される溝と、
    前記本体に設けられて着脱可能に前記溝に収容される係合部と、
    を具備することを特徴とする請求項4に記載の濾過装置。
  6. 前記シール構造は、
    前記プラグが前記第1の位置にあるとき前記プラグの側壁部において当該プラグの移動方向に沿って前記第3の開口部を挟んだ両側夫々に設けられて、前記本体の内壁に当接することによって前記第3の開口部を液密に塞ぐシール部材を備え、
    前記各シール部材が設けられる位置は、前記移動方向に平行に並んでいることを特徴とする請求項1に記載の濾過装置。
  7. 環状の周壁部を有する筒状のフィルタエレメントであって、濾過すべき液が前記周壁部を通して前記周壁部の内側と外側との間を移動することによって濾過されるフィルタエレメントと、
    前記フィルタエレメントを内側に収容するハウジングと、
    前記ハウジングの下端部に設けられて前記ハウジング内の液を排出するドレン装置と、
    を具備し、
    前記ドレン装置は、
    筒状であって前記ハウジングの下端部に設けられる貫通孔に固定されて一端が前記ハウジングの外側に位置し、他端が前記フィルタエレメントの内側に位置する本体であって、前記一端の開口であって前記ハウジングの外側に連通する第1の開口部と、前記他端の開口であって前記フィルタエレメントの内側に連通する第2の開口部と、前記第1の開口部と前記第2の開口部とに連通する第1の通路部と、前記ハウジングの下端部と前記フィルタエレメントとの間の部分に設けられて前記フィルタエレメントと前記ハウジングとの間の空間と前記第1の通路部とに連通する第3の開口部と、を有し、前記第1の通路部の内周面において、前記第3の開口部が形成される範囲を含む中間部の第2の内周面と、前記第1の開口部から前記第2の内周面までの第1の内周面と、前記第2の内周面から前記第2の開口部までの第3の内周面とは、第1の内周面に対して第2の内周面が外側に位置し、第2の内周面に対して第3の内周面が外側に位置する本体と、
    前記第1の通路部内において前記第2の内周面に対応する部分に収容されて第1,2の内周面間の段差に当接する大きさを有し、かつ、前記第3の開口部に対向する非排出位置と、前記第3の内周面に対向する排出位置との間で移動可能であり、前記排出位置と前記非排出位置とにあるとき前記第1の開口部を通して前記本体の外側に出ない被収容部材と、
    前記第1の開口部を通して着脱可能に前記第1の通路内に挿入されて前記第2の開口部側の先端が前記被収容部材を押して移動することによって前記被収容部材を前記排出位置に位置決めし、かつ、内部に設けられて前記第1の開口部を通して前記ハウジングの外側と連通する通路部と、前記先端側の端部に設けられて前記挿入される方向を横切る方向に前記通路部を貫通して前記第1の通路部内に挿入された状態において前記通路部と前記第1の通路部とを連通する溝部とを有し、前記本体との間が液密にシールされる被挿入部材と、
    前記被収容部材において当該被収容部材が前記非排出位置にあるときに前記第3の開口部を挟んで前記被収容部材の移動方向に沿って両側の位置に設けられるシール部材であって、前記被収容部材が前記非排出位置にあるときに、前記第1の通路部と前記被収容部材との間を液密にシールするシール部材と、
    を具備し、
    前記排出位置は、前記被収容部材と前記第3の内周面との間と前記溝部とを通して前記第2の開口部と前記通路部とが連通し、かつ、前記第3の開口部と前記溝部とを通して前記フィルタエレメントと前記ハウジングとの間の前記空間と前記通路部とが連通する位置である
    ことを特徴とする濾過装置。
  8. 前記各シール部材が設けられる位置は、前記移動方向に平行に並んでいることを特徴とする請求項7に記載の濾過装置。
  9. 請求項1または請求項7の記載において、ベント弁装置を備え、
    前記ベント弁装置は、
    前記ハウジングの外側に連通する第1のベント弁装置用開口部と、前記フィルタエレメントの内側に連通する第2のベント弁装置用開口部と、前記第1のベント弁装置用開口部と前記第2のベント弁装置用開口部とに連通する第1のベント弁装置用通路部と、前記フィルタエレメントと前記ハウジングとの間の空間と前記第1のベント弁装置用通路部とに連通する第3のベント弁装置用開口部と、を有するベント弁装置用本体と、
    前記第1のベント弁装置用通路部内に収容され、前記ハウジング内の気体を排出しないベント弁装置用非排出位置と前記ハウジング内の気体を排出するベント弁装置用排出位置との間で移動可能なベント弁装置用プラグであって、前記ベント弁装置用排出位置にあるとき前記第2のベント弁装置用開口部と前記第3のベント弁装置用開口部と連通するとともに前記第1のベント弁装置用開口部を通して前記ハウジングの外側と連通する第2のベント弁装置用通路部を備えるベント弁装置用プラグと、
    前記ベント弁装置用非排出位置にあるとき前記フィルタエレメントの内側と前記ハウジングの外側との間と、前記フィルタエレメントと前記ハウジングとの間の空間と前記ハウジングの外側との間と、を気密に塞ぐベント弁装置用シール構造と、
    を具備することを特徴とする濾過装置。
  10. 前記ベント弁装置用プラグを前記ベント弁装置用非排出位置に位置決めるベント弁装置用位置決め機構を具備することを特徴とする請求項9に記載の濾過装置。
  11. 前記ベント弁装置用位置決め機構は、
    前記ベント弁装置用プラグを前記ベント弁装置用排出位置から前記ベント弁装置用非排出位置に向かって付勢するベント弁装置用付勢部材と、
    前記ベント弁装置用プラグに設けられる第1のベント弁装置用接触部と、
    前記ベント弁装置用本体に設けられる第2のベント弁装置用接触部であって、前記ベント弁装置用プラグが前記ベント弁装置用非排出位置にあるとき前記ベント弁装置用付勢部材の付勢方向に前記第1のベント弁装置用接触部と接触する第2のベント弁装置用接触部と、
    を具備することを特徴とする請求項10に記載の濾過装置。
  12. 請求項9の記載において、
    前記ベント弁装置用プラグが前記ベント弁装置用排出位置にあるとき、前記ベント弁装置用プラグを前記ベント弁装置用排出位置に保持するベント弁装置用保持機構を具備することを特徴とする濾過装置。
  13. 前記ベント弁装置用保持機構は、
    前記ベント弁装置用プラグに形成されるベント弁装置用溝と、
    前記ベント弁装置用本体に設けられて着脱可能に前記溝に収容されるベント弁装置用係合部と、
    を具備することを特徴とする請求項12に記載の濾過装置。
JP2006248466A 2005-10-13 2006-09-13 濾過装置 Active JP5608312B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006248466A JP5608312B2 (ja) 2005-10-13 2006-09-13 濾過装置
EP06811782.9A EP1938881B1 (en) 2005-10-13 2006-10-13 Filtration device
PCT/JP2006/320509 WO2007043669A1 (ja) 2005-10-13 2006-10-13 濾過装置
US11/935,798 US7871517B2 (en) 2005-10-13 2007-11-06 Filter device

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005299421 2005-10-13
JP2005299421 2005-10-13
JP2006248466A JP5608312B2 (ja) 2005-10-13 2006-09-13 濾過装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007130631A JP2007130631A (ja) 2007-05-31
JP5608312B2 true JP5608312B2 (ja) 2014-10-15

Family

ID=38152712

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006248466A Active JP5608312B2 (ja) 2005-10-13 2006-09-13 濾過装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5608312B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6684071B2 (ja) * 2015-08-28 2020-04-22 ヤマシンフィルタ株式会社 フィルタ装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6283509U (ja) * 1985-11-18 1987-05-28
JPS6394067A (ja) * 1986-10-09 1988-04-25 Yanmar Diesel Engine Co Ltd 燃料こし器のエア抜き装置
JPS6456561U (ja) * 1987-09-30 1989-04-07
JPH0710407U (ja) * 1993-07-15 1995-02-14 東京濾器株式会社 オイルフィルタ
DE19613847A1 (de) * 1996-04-06 1997-10-09 Hydac Filtertechnik Gmbh Filtervorrichtung
JP3415410B2 (ja) * 1997-10-06 2003-06-09 株式会社 マーレ テネックス 液体処理用のフィルタ
JP3804949B2 (ja) * 2002-11-12 2006-08-02 トヨタ紡織株式会社 流体フィルタ及びそのドレン機構、流体フィルタに使用されるドレン用冶具並びに流体フィルタのドレン方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007130631A (ja) 2007-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2007043669A1 (ja) 濾過装置
EP3002050B1 (en) Spin-on filter cartridge and spin-on filter assembly
JP6339101B2 (ja) 3つの部分の端部キャップ及び同様な要素を含むフィルタエレメント
JP5557903B2 (ja) バイパス弁を有するフィルタ端部キャップアセンブリ
US20090249754A1 (en) Replaceable filter cartridge with removal feature
JP5016045B2 (ja) フィルタ装置
KR20110053380A (ko) 여과 시스템
US7661539B2 (en) Liquid filtration device
JP2008069684A (ja) オイルフィルタ
JP5608312B2 (ja) 濾過装置
JP4117864B2 (ja) オイルフィルタの出口切換弁機構
JP2007105639A (ja) 濾過装置
JP5100996B2 (ja) 濾過装置
WO2007043668A1 (ja) 濾過装置
JP3831496B2 (ja) オイルフィルタ
JP4987765B2 (ja) フィルタエレメント
CA2758905A1 (en) Combination of a filter element and a core element, and a filter element
JP2008280897A (ja) 流体フィルタ及びそのドレン用弁体
JPH1128319A (ja) オイルフィルタハウジング
JP4881698B2 (ja) 濾過装置、濾過構造
US7799219B2 (en) Filter and method of making
JP4484645B2 (ja) 流体濾過フィルタの安全装置
JP2004255310A (ja) フィルタ
JP2005254103A (ja) スピンオンフィルタ
JP2006175441A (ja) 流体フィルタ及びそのドレン機構、流体フィルタに使用されるドレン用冶具並びに流体フィルタのドレン方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120508

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120529

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120709

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130507

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140422

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140623

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20140710

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140805

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140901

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5608312

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250