JP5607887B2 - 厨房設備の水栓装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シンクに吐水するための厨房設備の水栓装置に関する。
住宅の流し台(シンク)に設置される水栓設備として、特許文献1に記載されているものが知られている。この水栓設備は、流し台の上面に設置され、斜め上方に突出する枝分かれ部を有する水栓と、その水栓の枝分かれ部に着脱可能に固定される吐水ヘッドと、その吐水ヘッドと水栓とをつなぐ引き出しホースとを備えたものである(特許文献1参照)。
特開2008−111237号公報
この特許文献1の水栓装置は、流し台の上面に取り付けるため、流し台表面での調理器具や調理材料を置くスペースが減少して調理作業がしにくくなったり、また、流し台の表面から突出した水栓基部側の隅角まわりは、特に汚れが溜まりやすく、しかも清掃に手間を要し、さらに給水源からの水道配管を流し台の下方内部に設けなければならず、例えば温水配管と冷水配管の二系統を使用することになれば、下方内部の狭いスペースでの配管作業が難しく、しかも下方内部での配管が占める領域が大きくなり、流し台内部での収納スペースが低減され、さらに、水栓の取付位置で流し台を使う作業者の立ち位置が決まってしまう問題点を有している。
本発明は、上記の問題点を解決するものであり、流し台表面及び収納スペースの有効利用を図り、調理作業や清掃作業を良好にし、かつ形態的な特徴を備えさせ斬新的なデザイン効果を付与するようにした厨房設備の水栓装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明の厨房設備の水栓装置は、
床から立ち上がる筒状のポスト部と、そのポスト部の上部から円弧状又は屈曲状に方向転換して厨房設備のシンクに対応する領域に臨む筒状の誘導部と、その誘導部の先端に形成された吐水部とを含み、誘導部の頂部が床面から最高部となり、かつその誘導部の下側空間が利用者の全身が通過できるようにその最も高い位置においてシンクを上面に有する厨房台の高さの少なくとも2倍以上の高さを有する空間とされていることを特徴とする。
上記構成とすることにより、厨房設備としての厨房台からはシンクへの吐水のための水栓装置を突出させていないため、シンクを含む厨房台の表面から突出物を無くすことができ、これによって厨房台表面の有効利用を図り、調理作業や清掃作業を良好にできる。また、水栓装置が流し台の上面に取り付けてなく、厨房設備の周囲にも利用者の通過を妨げる障害物はないため、厨房設備での作業位置にとらわれなく作業することができる。また、厨房台と水栓装置とは離れた形態であり、しかも利用者が通過できる空間を水栓装置で形成しているため、円弧状又は屈曲状に形成する誘導部とポスト部とによる形態が斬新な印象を与えるデザイン効果を奏する厨房設備の水栓装置を提供することができる。
また、本発明の厨房設備の水栓装置の前記水栓のポスト部の基端を、床面に対して垂直軸まわりに回動可能に支持する回動支持部が、ポスト部の基端と床面又はポスト部の基端と床下との間に設けられ、そのポスト部が垂直軸まわりに回動させられることにより、そのポスト部に続く誘導部が回動し、その誘導部の先端の吐水部が前記厨房設備のシンクに対応する領域でその位置が変更されることを特徴とすることにより、床に回動支持部が設けられているため、ポスト、誘導部からなる大型の水栓本体でも確実に保持して回動させるための強固な回動支持部とすることが可能となる。また、厨房設備のシンクの下方内部以外の他の場所(床下など)に配管スペースを設けることが可能となる。
また、本発明の厨房設備の水栓装置の前記誘導部の吐水部は、その誘導部の先端に形成されたノズル着脱口と、そのノズル着脱口に着脱可能に保持される吐水ノズルと、その吐水ノズルを、給水源につなげるとともに筒状の前記誘導部及びポスト部の内部空間に挿通されて、前記吐水ノズルが利用者により前記ノズル着脱口から引き出される際に前記内部空間を前記引出し方向に移動し、前記吐水ノズルが前記ノズル着脱口に保持される際は、前記引出し方向とは反対の戻し方向に移動するホース部材と、を含むことを特徴とすることにより、筒状に形成される誘導部及びポスト部の内部空間に吐水ノズルに接続されるホース部材が収納されるため、外部から見えないので水栓装置全体としてスマート感を呈することができる。また、ノズル着脱口から吐水ノズルが引き出せるようにした場合(引き出せなく固定式もある)、水栓装置全体の移動と相まって吐水ノズルによる吐水領域を広域にすることができる。
また、本発明の厨房設備の水栓装置における前記水栓は、前記誘導部が逆U字状をなし、その逆U字状形態の一方の筒状部から前記ポスト部が連続的に垂下して床面に至る湾曲一体形状をなし、逆U字状形態の他方の筒部が前記厨房設備のシンクの領域に向かって垂下し、その先端部に前記吐水部が形成されていることを特徴とすることにより、筒状部とポスト部とが湾曲一体形状である水栓装置は、他に類を見ない形態であり、しかも逆U字のアーチ状であるため吐水時の流れ感覚と形態一致させる印象を与えることができるデザイン効果を奏することができる。
本発明の厨房設備の水栓装置を示す斜視図。 水栓装置を示す正面図。 水栓装置の回転支持部を示す要部断面図。 水栓装置の回転支持部を示す要部断面図。 図4のA部詳細図。 回転支持部のフランジ部を示す平面図。 水栓装置の水栓本体の移動範囲を示す平面図。 水栓装置の回転支持部の他の例を示す要部断面図。 図8のB部詳細図。 回転支持部のフランジ部を示す平面図。 水栓本体の誘導部先端に装着する吐水ノズル示す要部断面図。 吐水ノズルを装着する誘導部先端を示す要部断面図。 図12において、吐水ノズルを断面にした要部断面図。 水栓本体の誘導部先端から吐水ノズルを引き出した状態を示す要部断面図。 吐水ノズルの吐水孔を示す図。 弾性係合部を示す図。 (a)キャップの斜視図、(b)キャップの作用前の断面図、(c)キャップの作用後の断面図。 水栓装置の吐水開閉のための操作手段を示す概要図。 水栓装置の吐水開閉のための操作手段の他の例を示す概要図。 水栓装置の水栓本体の変形例を示す斜視図。
以下、本発明の実施の形態につき図面に示す実施例を参照して説明する。図1は、本発明に係る厨房設備の水栓装置の斜視図である。図1において、厨房設備1は、ガスや電気を利用した調理器具2とシンク3を有する厨房台4が床5に設置され、該厨房台4の周囲のスペースSを利用者が移動(通過)できるようにしている。また、この厨房台4のシンク3で使用する水を吐水するための水栓装置6を備えている。
この水栓装置6は、利用者が通過するスペースS分だけ離れた位置の床5から立ち上がる筒状のポスト部7と、そのポスト部7の上部から円弧状又は屈曲状に方向転換して厨房設備1のシンク3に対応する領域に臨む筒状の誘導部8と、その誘導部8の先端に形成された吐水部9とを含み、誘導部8の頂部8aが床5の床面5aからの高さの最高部となり、かつその誘導部8の下側の空間Tが利用者が通過できる高さHを備えている。
その具体的な形態としては、図2に示すように、誘導部8が略逆U字状をなし、その略逆U字状形態の一方の筒状部からポスト部7が連続的に垂下して床面5aに至る湾曲一体形状をなして水栓本体10を形成している。この水栓本体10の略逆U字状形態の他方の筒状部が厨房台4のシンク3の領域に向かって垂下し、その先端部に吐水部9が形成されている。また、図20に示す変形例としては、垂直に立ち上がるポスト部7から角張った角部を介して水平方向に延び、その水平部からさらに角張った角部を介してシンク3の領域に向かって垂下するように誘導部8を延ばし、略逆コ字状に形成したものである。
また、水栓本体10は、金属製で例えば錆びにくい材質であるステンレス、アルミ合金などからなる管材や、硬質プラスチックなどに金属外観を付与させるプラスチックメッキを施したものなどが挙げられる。
また、水栓本体10は、床面5aに対して垂直軸Zまわりに、回動支持部11によって回動可能に支持されている。この回動支持部11は、図3に示すように、床面5aの下方である建物のコンクリート構造物CにアンカーボルトC1を介して固定する固定ベース12に組付けられている。この固定ベース12の中央側には、垂直軸Zと同心に配置される円錐コロベアリング13a、13bなどの軸受装置14が配設され、該軸受装置14によってポスト部7の基端を支持している。
すなわち、ポスト部7の基端には、径方向に突設するフランジ部15が形成され、該フランジ部15からさらに垂下形成される軸部16を軸受装置14によって支持することにより、水栓本体10が垂直軸Zまわりに回動可能となる。なお、軸受装置14は、水栓本体10の垂直荷重などを支持可能なものであれば、この例には限定されない。
また、水栓本体10の回動位置を所定位置に保持するための位置決め機構17を備えている。該位置決め機構17は、図4ないし図6に示すように、フランジ部15に設けられるボールプランジャー18と、該ボールプランジャー18内のスプリング18aによってボール19が弾発的に嵌り込むべき、凹状に形成される位置決め穴20によって構成されている。
この位置決め穴20は、垂直軸Zを中心として所定円弧範囲Rにわたって、固定ベース12の表面12aに形成される平面視円弧状の係合溝21の底部21aに、円弧方向で所定の間隔をもって複数形成されている。なお、位置決め穴20は係合溝21内に設けなくても固定ベース12の表面12aに直接形成することもできる。また、この固定ベース12の表面12aとフランジ部15とは非接触状態となしたり、低摩擦材でフランジ部15、固定ベース12の表面12aが形成される場合には、接触形態とすることもできる。
そして、利用者が水栓本体10の任意位置を把持しながら垂直軸Zを中心としてポスト部7を垂直軸Zまわりに回動させることにより、そのポスト部7に続く誘導部8が回動し、その誘導部8の先端の吐水部9が厨房台4のシンク3に対応する領域でその位置が変更されることとなる。この位置変更において、ボールプランジャー18のボール19がスプリング18aの弾発力によってボール19が位置決め穴20に係合されたり、また係合溝21の底部21aにボール19が圧接されることにより、かかる位置で利用者による回動操作力が解除されると、ボールプランジャー18はストッパの役割をして位置決めされることとなる。
また、位置決め機構17の変形例として、図8、図9、図10に示す。この図8、図9、図10において、かかる位置決め機構17はフランジ部15に設けられるボールプランジャー18のボール19を、固定ベース12の表面12a上を滑動するようにし、垂直軸Zまわりの回動状態をスムーズにさせるものである。このボールプランジャー18の個数は少なくとも一個以上であればよく、図10に示す例では3個のボールプランジャー18を使用している。また、垂直軸Zまわりの所定位置に水栓本体10を固定させるために、フランジ部15に垂直軸Zを軸心として円弧状となし、そのフランジ部15の厚み方向に貫通状に形成される首振り角度制限用の扇型スロット15aを形成している。そして、この扇型スロット15aに、締結手段としてのボルト15bを挿通させ、当該ボルト15bによってフランジ部15を固定ベース12に締め付け固定するようにしている。なお、水栓本体10の基端側における軸部16、フランジ部15には、ホース部材24を床下に配設するためのホース抜き穴16aを形成している。
誘導部8の吐水部9は、図11に示すように、その誘導部8の先端に形成されたノズル着脱口22と、そのノズル着脱口22に着脱可能に保持される吐水ノズル23と、その吐水ノズル23を給水源(図示せず)につなげるとともに、筒状の誘導部8及びポスト部7の内部空間に挿通されて、吐水ノズル23が利用者によりノズル着脱口22から引き出される際に内部空間を引出し方向に移動し、吐水ノズル23がノズル着脱口22に保持される際は、引出し方向とは反対の戻し方向に移動するホース部材24とを含んでいる。この吐水ノズル23の装着は、ホース部材24が接続されている外殻ケース部35におねじ部23aを形成し、一方ノズル着脱口22の内周には、めねじ部22aが形成され、おねじ部23aとめねじ部22aとをねじ結合させることにより装着するものである。なお、吐水ノズル23の引出しを不能にするためにおねじ部23aとめねじ部22aとをロック手段(例えば接着剤)によって固定することも可能である。
また、吐水ノズル23は、図12ないし図14に示すように全体として浅い円筒状をなし、ベース部34と外殻ケース部35とを備えている。ベース部34は浅い有底円筒状の形態をなし、その底部中心部には、円筒状のボス部34aが一体的に形成され、このボス部34aの内周に、ホース部材24がその先端部に取り付けられた端部プラグ33の結合部33aにおいて、液密に圧入等により固定されている。
ホース部材24の端部プラグ33は、結合部33aと同心的にこれより大径とされた被拘束部33bを備え被拘束部33bが、その外側に装着されたテーパ筒部材32により抱きかけるようにして保持される。テーパ筒部材32は、被拘束部33bに離脱不能に嵌合され、このテーパ筒部材32の内側に形成されためねじと、ボス部34aの外周に形成されたおねじとのねじ結合により、ホース部材24の端部が、吐水ノズル23に対して抜け止めされた状態で結合されている。
吐水ノズル23のベース部34の外周にはおねじが形成され、外殻ケース35は浅い有底円筒状の形態をなして、その内周にめねじが形成され、その外殻ケース35の開口部内周がベース部34の開口部外周にめねじとおねじのねじ結合により締め込まれ、両者の間がシール38で液密にシールされた状態で、両者間に蓄水スペース39が形成される。この外殻ケース部35の底部には、それを厚さ方向に貫通して、蓄水スペース39に連通する複数の吐水孔36が形成されている。より詳しくは、例えば図15に示すように外殻ケース35の中心に関して同心円状に形成された複数の円に沿って、多数の吐水孔36が位置している。
水栓本体10の先端開口部には、円環状のリング部材40が圧入・溶接その他適宜の手段により固定され、そのリング部材40の内側に円環状の締付リング41によりテーパ外筒部材42が、水栓本体10及び吐水ノズル23の中心線と同心的に固定されている。
テーパ外筒部材42は、水栓本体10の開口側に外方フランジ43を備え、この外方フランジ43が締付リング41の内方フランジ44に係止され、かつリング部材40の、吐水ノズル23側の端面から締め込まれた複数のねじ部材(例えばボルト、ビス等)45により、テーパ外筒部材42の外方フランジ43が締付リング41とリング部材40との間に狭圧されることによって、テーパ外筒部材42が水栓本体10と一体化されている。なお、締付リング41とリング部材40に対応する水栓本体10の先端側を別体の短筒部46として、この内側に予め締付リング41を固定しておく。そして、短筒部46の端部と、水栓本体10の端部とを突き合わせてその境界で溶接等し、さらにその境界を仕上げ加工することにより、外観上は一体の水栓本体10となる。その後、締付リング41の内方フランジ44にテーパ外筒部材42の外方フランジ43を組み付けた状態で、リング部材40を締付リング41に重ねて、ねじ部材45を締め込むことにより、テーパ外筒部材42、締付リング41、リング部材40が一体化される。なお、この組付順序は適宜変更できる。
ねじ部材45が締付リング41に締めこまれた後、そのねじ部材(ボルト、ビス等)45の背後にキャップ47が嵌め込まれている。キャップ47とのその装着構造及び機能を図17(a)〜図17(c)により説明する。キャップ47は、図17(a)に示すように、円筒状の胴部47aと、その一端を覆うように形成された、きのこ状の頭部47bと、胴部47aの外周に連続(もしくは不連続)に形成された装着凸条47c(胴部47aの外面から外方へ突出する複数の装着凸部でもよい)とを備え、弾性(柔軟性)を有する素材、例えば樹脂、ゴム等から構成される。頭部47bの下面には、外方へ突出するフランジ面47dが形成され、内部には空洞47eが存在する。
このようなキャップ47が図17(b)に示すように、リング部材40に形成されたキャップ装着孔40a、40bに嵌め込まれ、胴部47aは装着凸部47c(又は凸条)の弾性変形をともなって、キャップ装着孔40aへ押し込まれ、頭部47bはキャップ装着孔40bへ収容されるとともに、胴部47aの底面がキャップ装着孔40aの底面に当接して(又は両装着孔40a、40bの境界に形成された肩面40cに、頭部47bのフランジ面47dが着座して)、押し込み方向の位置決めがされる。
図17(c)の例では、キャップ47の装着状態で、頭部47bのフランジ面47dと肩面40cとの間にスキマが生じている。頭部47bの先端面は、湾曲した凸面状(例えば、凸球面状)に形成され、キャップ47の固定状態でその頭部47bの先端は、リング部材40の端面から小寸法外方へ突出した位置にある。吐水ノズル23が、引き出された状態から水栓本体10へ装着される(嵌め込まれる)際には、図17(b)に示すように吐水ノズル23の端面23aがキャップ47の頭部47bに当たり、頭部47bを押し潰す向きに弾性変形させつつ(空洞47eがあるので弾性変形しやすく、消音効果もある)、またこの例では頭部47bのフランジ面47dと肩面40cとのスキマの減少(又は消滅)を伴って、キャップ47が軸方向に弾性的に圧縮されて、胴部47aが側方へ膨らみ、吐水ノズル23の端面23aがリング部材40の端面40eに当たる寸前で(多少当たってもよいが)、吐水ノズル23の装着(戻し操作)が完了する。
これによって、吐水ノズル23の水栓本体10への装着時の異音や衝撃が緩和される。キャップ47は弾性クッション材と言い換えることもできる。この例では、キャップ47の頭部47bの弾性変形と、胴部47aの弾性変形による二重の緩衝作用が生じる。なお、キャップ47は、吐水ノズル23が水栓本体10から引き出された際に、リング部材40の外端面が露出するため、ねじ部材45の頭部を隠す意味もある。50は空所である。
テーパ外筒部材42は、水栓本体10の開口端側に向かって漸次径が大きくなるテーパ内周面42aを備え、ここに吐水ノズル23側のテーパ筒部材32のテーパ外周面32aが嵌合するようになっている。
水栓本体10の先端部を構成するリング部材40には、その中心線の周りに複数(例えば4個)等角度間隔で、弾性係合部51が配置されている。各弾性係合部51は、リング部材40の中心側に開口する装着孔29と、この装着孔29にその中心線に沿う方向に移動可能に設けられたストッパ(例えば鋼球)26と、そのストッパ26をリング部材40の内周側へ付勢する弾性部材としてのスプリング27と、このスプリング27に所定の圧縮加重を付与するねじプラグ28とを備えている。なお、ストッパ26は装着孔29の開口から一部が突出する位置を限度として、それ以上の中心側への移動は阻止されるように装着孔29に配置されている。このような弾性係合部25と、上述のねじ部材45とは、例えば4個ずつが45度の角度差をもってリング部材40に均等に配置される。
吐水ノズル23のテーパ筒部材32は、その外端部側に円筒面状の部分を有し、ここに周方向に連続する係合凹部32bが環状溝として形成されている。係合凹部32bは浅い円弧状の断面を有し、ここに水栓本体10側のストッパ26が、スプリング27の弾性力で嵌まり込むことにより、吐水ノズル23が水栓本体10の先端部から下方へ抜け落ちることが防止される。これら、弾性係合部51と係合凹部32bとが協働して、吐水ヘッド固定機構を構成している。
なお、図16に示すように、吐水ノズル23が水栓本体10から引き出される際、ストッパ26の球面の一部A及び吐水ノズル23側の係合凹部32bの円弧面の一部Bとが力を及ぼしあい、そのうちBの面を斜面状のカム面と把握することができ、吐水ノズル23を引き出す際に、この斜面(B)がストッパ26(カムフオロア)に対し、A部において引っ込み方向の分力を付与する結果、スプリング27を押し縮めつつストッパ26が係合凹部32bから抜け出て、吐水ノズル23が引き出される。
他方、吐水ノズル23が押し込まれる際には、テーパ外周面32a(C)がカム面として機能し、その押し込みに従いカム面Cがストッパ26を徐々に退避方向へスプリング27を圧縮しつつ押し動かした後、ストッパ26が係合凹部32bに嵌入(着座)して、吐水ノズル23が固定状態となる。その際図12に示すように、水栓本体10側のテーパ内周面42aに、吐水ノズル23側のテーパ外周面32aがほぼ嵌合し、その状態でストッパ26が係合凹部32bに嵌入する結果、これらテーパ内周面42a及びテーパ外周面32aが吐水ノズル23の押し込み動作を誘導・案内し、いわばセンタリング作用をなすこととなる。
また、吐水ノズル23の外周面には凸凹部としてローレット加工部52が外周面全体にわたって施され、このローレット加工部52が存在することで、吐水ノズル23を把持して引き出したり戻したりする際、滑りにくく安定した操作ができるようになっている。
また、水栓装置6における吐水のオン・オフ制御や温度調整としては、図18に示すように、電気的制御を行うための操作スイッチ類を集合させたタッチパネルなどの操作パネル70を、厨房台4の底面側を除く側面4a、上面4b側のいずれかに必要数装着している。具体的には、操作パネル70によって水道配管経路71中に配設される電磁バルブ72の開閉を、操作パネル70に設けられる吐水開始ボタン70a、吐水停止ボタン70bの操作や、温度調整を行うことができる。なお、操作パネル70に代えて床5にフットスイッチ75を配置することもでき、このフットスイッチ75の踏み込み操作によって水栓装置6における吐水のオン・オフ制御や温度調整を行うこともできる。
また、図19に示すように、吐水部9に利用者が手を近づけることによって、その手をセンサ73が検知し、この検知信号を基に制御装置74によって電磁バルブ72の開閉制御を行うようにすることもできる。これらの電気配線は筒状で水栓本体10が形成されているため、その内部空間を通してセンサ73と制御装置74を接続することができることとなる。このような電気的接続に関しては、有線方式に限定されず、無線方式にすることも可能である。
1 厨房設備
3 シンク
5 床
5a 床面
6 水栓装置
7 ポスト部
8 誘導部
8a 頂部
9 吐水部
22 ノズル着脱口
23 吐水ノズル
24 ホース部材
Z 垂直軸

Claims (3)

  1. 床から立ち上がる筒状のポスト部と、そのポスト部の上部から円弧状又は屈曲状に方向転換して厨房設備のシンクに対応する領域に臨む筒状の誘導部と、その誘導部の先端に形成された吐水部とを含み、
    前記誘導部の頂部が床面から最高部となり、かつその誘導部の下側空間が利用者の全身が通過できるようにその最も高い位置において前記シンクを上面に有する厨房台の高さの少なくとも2倍以上の高さを有する空間とされていることを特徴とする厨房設備の水栓装置。
  2. 前記ポスト部の基端を、床面に対して垂直軸まわりに回動可能に支持する回動支持部が、ポスト部の基端と床面又はポスト部の基端と床下との間に設けられ、そのポスト部が垂直軸まわりに回動させられることにより、そのポスト部に続く誘導部が回動し、その誘導部の先端の吐水部が前記厨房設備のシンクに対応する領域でその位置が変更されることを特徴とする請求項1に記載の厨房設備の水栓装置。
  3. 前記誘導部の吐水部は、その誘導部の先端に形成されたノズル着脱口と、そのノズル着脱口に着脱可能に保持される吐水ノズルと、その吐水ノズルを、給水源につなげるとともに筒状の前記誘導部及びポスト部の内部空間に挿通されて、前記吐水ノズルが利用者により前記ノズル着脱口から引き出される際に前記内部空間をその引出し方向に移動し、前記吐水ノズルが前記ノズル着脱口に保持される際は、前記引出し方向とは反対の戻し方向に移動するホース部材と、を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の厨房設備の水栓装置。
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