JP5607495B2 - リクライニング装置 - Google Patents

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本発明は、円周方向に沿った内歯が形成された第1部材と、前記内歯と噛合可能な外歯を有した複数のポールと、前記第1部材と前記円周方向に相対回転可能に設けられ、前記各ポールの両側面を挟み、前記外歯が前記内歯と噛合するロック位置,前記外歯が前記内歯から離れたアンロック位置の間で前記各ポールをガイド手段が形成された第2部材と、前記相対回転の回転軸上で回転可能な第1カムと、該第1カムに押されると、前記ポールの外歯が設けられた面と反対側の面を押圧し、前記外歯が前記内歯に噛合する方向へ前記ポールを移動させると共に、前記第2部材から見て時計方向側の前記ガイド手段の面、反時計方向側の前記ガイド手段の面のうち、どちらか一方の面へ前記ポールを移動させる第2カムと、を有し、前記ポールの外歯が前記第1部材の前記内歯に噛合することにより、前記第1部材と第2部材との相対回転が禁止されるリクライニング装置に関する。
図10、図11を用いて従来のリクライニング装置の一例を説明する。図10はシートの構成図、図11は従来の車両のシート用のリクライニング装置の断面図である。
図10に示すように、シート1は、着座者の臀部を支持するシートクッション2と、シートクッション2に対して前後方向に傾動可能に設けられ、着座者の背部を支持するシートバック3とからなっている。4はシートバック3の傾動の回転軸上に設けられ、シートバック3の傾動を許可/禁止するリクライニング装置である。
リクライニング装置は、図11に示すように、円周方向に沿った内歯7aが形成された第1部材7と、該第1部材7と前記円周方向に相対回転可能に設けられた第2部材5とを有している。本従来例では、第1部材7がシートバック3側に、第2部材5がシートクッション2側に取り付けられている。
第1部材7と第2部材5との間には、内歯7aと噛合可能な外歯10aを有した2つのポール10が配置されている。また、第2部材5には、前記各ポール10の両側面を挟み、各ポール10を半径方向に案内するガイド5aが形成されている。更に、第1部材7,第2部材5との間には、前記相対回転の中心軸上で回転可能に支持されたシャフト8に固着された第1カム9が配置されている。
ポール10の側部とガイド5aとの間には、第1カム9に押されると、ポール10の外歯10aが設けられた面と反対側の面を押圧し、外歯10aが内歯7aに噛合する方向へポール10を移動させると共に、第2部材5から見て反時計方向側のガイド5aの面へポール10を移動させる第2カム13が配置されている。
シャフト8には、カム穴11aが形成されたレリーズプレート11も固着されている。カム穴11aには、ポール10に形成された突起10bが係合している。
また、内端部が第2部材5に係止され、外端部が第1カム9に係止されたスプリング15により、第1カム9を介して、外歯10aが第1部材7の内歯7aに噛合する方向にポール10は付勢されている。
通常、スプリング15の付勢力により、第1カム9,第2カム13を介して、第2部材5に設けられた各ポール10は、外歯10aが、第1部材7の内歯7aに噛合したロック位置にあり、第1部材7と第2部材5との相対回転は禁止され、シートバック3はシートクッション2に対して回転ができない状態(ロック状態)にある。
スプリング13の付勢力に抗して、シャフト7を回転させると、レリーズプレート11が回転する。するとカム穴11aに案内されて、各ポール10は、外歯10aと内歯7aとの噛合が解除されたロック解除位置に移動し、第1部材7と第2部材5との相対回転が可能となり、シートバック3はシートクッション2に対して回転可能となる(アンロック状態)。
シャフト7への操作力を解除すると、スプリング13の付勢力により、各ポール10はロック状態へ復帰する。
特表2008−506481号公報
しかし、図11に示すリクライニング装置では、第1部材と第2部材とを相対回転させる大きな衝撃荷重が作用した場合、例えば、図11に示すように、各ポール10に矢印L方向の衝撃荷重が作用した場合、この荷重は、直接あるいは第2カム13を介してガイド5aに全て伝達され、車輌のフロアに伝達される。
この際、ガイド5aが強固で、ガイド5aの変形量が少ない場合、着座者に与える衝撃力が大きいという問題点がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、大きな衝撃荷重が作用した場合、ロックが解除されず、着座者への衝撃力が小さいリクライニング装置を提供することにある。
課題を解決する請求項1に係る発明は、円周方向に沿った内歯が形成された第1部材と、前記内歯と噛合可能な外歯を有した複数のポールと、前記第1部材と前記円周方向に相対回転可能に設けられ、前記各ポールの両側面を挟み、前記外歯が前記内歯と噛合するロック位置,前記外歯が前記内歯から離れたアンロック位置の間で前記各ポールを案内するガイド手段が形成された第2部材と、前記相対回転の回転軸上で回転可能な第1カムと、該第1カムに押されると、前記ポールの外歯が設けられた面と反対側の面を押圧し、前記外歯が前記内歯に噛合する方向へ前記ポールを移動させると共に、前記第2部材から見て時計方向側の前記ガイド手段の面、反時計方向側の前記ガイド手段の面のうち、どちらか一方の面へ前記ポールを移動させる第2カムと、を有し、前記ポールの外歯が前記第1部材の前記内歯に噛合することにより、前記第1部材と第2部材との相対回転が禁止されるリクライニング装置において、前記第2カムは、隣接する前記2つのポールを跨ぐように配置され、前記2つのポール間を通って前記内歯方向に向かって延びるガイド部を有し、前記隣接する2つのポールの間の前記第2部材に形成され、前記隣接する2つのポールのうちの一方のポールの他方の側面に対向する第1ガイドと、前記隣接する2つのポールの間の前記第2部材に形成され、前記第1ガイドとの間に隙間を有し、前記隣接する2つのポールのうちの他方のポールの一方の側面に対向する第2ガイドと、を設け、前記第1ガイドと前記第2ガイドとの間の隙間に前記第2カムのガイド部が配置されることを特徴とするリクライニング装置である。
請求項2に係る発明は、前記ガイド手段は、前記第1ガイドと、前記第2部材に形成され、前記隣接する2つのポールのうちの一方のポールの一方の側面に対向し、前記第1ガイドと協働して前記隣接する2つのポールのうちの一方のポールを案内する第3ガイドと、前記第2ガイドと、前記第2部材に形成され、前記隣接する2つのポールのうちの他方のポールの他方の側面に対向し、前記第2ガイドと協働して前記隣接する2つのポールのうちの他方のポールを案内する第4ガイドと、とからなることを特徴とする請求項1記載のリクライニング装置である。
請求項1−2に係る発明によれば、前記第2カムは、隣接する前記2つのポールを跨ぐように配置され、前記2つのポール間を通って前記内歯方向に向かって延びるガイド部を有し、前記隣接する2つのポールの間の前記第2部材に形成され、前記隣接する2つのポールのうちの一方のポールの他方の側面に対向する第1ガイドと、前記隣接する2つのポールの間の前記第2部材に形成され、前記第1ガイドとの間に隙間を有し、前記隣接する2つのポールのうちの他方のポールの一方の側面に対向する第2ガイドと、を設け、前記第1ガイドと前記第2ガイドとの間の隙間に前記第2カムのガイド部が配置されることにより、第1部材と第2部材とを相対回転させる大きな衝撃荷重がポールに作用すると、先ず、第1ガイド、第2ガイドのうちの一方のガイドに伝達される。
第1ガイド、第2ガイドは、従来のガイドに比べて小さく、剛性が低いので、衝撃荷重により一方のガイドが大きく変形し、第2カムのガイド部を介して他方のガイドに衝撃荷重が伝達され、車輌のフロアに伝達される。
また、第2カムのガイド部は、第1のガイド、第2ガイドに挟まれ、固定され、移動しない。よって、外歯が内歯に噛合する状態にポールは保持され、ロックは解除されない。
そして、一方のガイドが大きく変形することにより、衝撃荷重のエネルギーが吸収され、着座者への衝撃力が小さくなる。
本実施形態のリクライニング装置の分解斜視図である。 図1のリクライニング装置を組み付けた際の矢印C方向から見た斜視図である。 図1のリクライニング装置を組み付けた際の外周リング、ラチェットを取り除いた状態で、矢印C方向から見た図である。 図3において、外周リング、ラチェットを組み付けた状態での切断線A−Aでの断面図である。 図3において、外周リング、ラチェットを組み付けた状態での切断線B−Bでの断面図である。 図1のリクライニング装置を組み付けた際の矢印D方向から見た図である。 図1のリクライニング装置を組み付けた際の矢印E方向から見た図である。 図1の第2カムからポールへ作用する力を説明する図である。 図1のポールから第2カムへ作用する力を説明する図である。 シートの構成図である。 従来の車両のシート用のリクライニング装置の断面図である。
次に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
本実施の形態例のりクライング装置は、図10に示すリクライニング装置4と同様に、シートバック3の傾動の回転軸上に設けられるものである。
図1−図7を用いて、本実施形態のリクライング装置を説明する。図1は本実施形態のリクライニング装置の分解斜視図、図2は図1のリクライニング装置を組み付けた際の矢印C方向から見た斜視図、図3は図1のリクライニング装置を組み付けた際の外周リング、ラチェットを取り除いた状態で、矢印C方向から見た図、図4は図3において、外周リング、ラチェットを組み付けた状態での切断線A−Aでの断面図、図5は図3において、外周リング、ラチェットを組み付けた状態での切断線B−Bでの断面図、図6は図1のリクライニング装置を組み付けた際の矢印D方向から見た図、図7は図1のリクライニング装置を組み付けた際の矢印E方向から見た図、図8は図1の第2カムからポールへ作用する力を説明する図、図9は図1のポールから第2カムへ作用する力を説明する図である。
図1において、シートバック側に設けられるラチェット(第1部材)21は、円板状の板材をプレスにより半抜加工し、円形凹部21aが形成されている。この円形凹部21aの内周面には、内歯23が円周方向全域に形成されている。また、円形凹部21aの中心には、貫通した穴21bが形成されている。
シートクッション側に設けられるベースプレート(第2部材)25も、円板状の板材をプレスにより半抜加工し、円形凹部25aが形成されている。この円形凹部25aの径は、ラチェット21の外径より若干大きく設定されている。そして、円形凹部25aに、ラチェット21が嵌め込まれ、ベースプレート25とラチェット21とは相対回転可能となっている。また、ラチェット21の中心には、貫通した穴25bが形成されている。なお、ベースプレート25の穴25bの径は、ラチェット21の穴21aの径より大きく設定されている。
そして、ラチェット21の外周部と、ベースプレート25の外周部とは、リング状の外周リング27により挟持され、ラチェット21とベースプレート25とは、相対回転の軸(図1においてO)方向に分離されることなく、相対回転可能に保持されている。
ラチェット21の円形凹部21aとベースプレート25の円形凹部25aとが形成する空間には、カム本体31cと、第1軸部31aと第2軸部31bとからなる第1カム31が配置される。第1軸部31aはカム本体31cの一方の面側に形成され、ラチェット21の穴21aに回転可能に支持される。第2軸部31bは第1カム31の一方の面側に、第1軸部31aと同軸上となるように形成される。本実施形態では、第1軸部31a,第2軸部31bは、断面が同一小判形の円筒としている。
第1カム31とラチェット21の円形凹部21aとの間には、レリーズプレート33が配置される。このレリーズプレート33の中央部には、第1カム31の第1軸部31aの断面形状より若干大きな小判形の穴33aが形成されている。そして、この穴33aに、第1カム31の第1軸部31aが挿通することにより、第1カムと31とレリーズプレート33とは一体となって回転する。
図1、図2、図3に示すように、レリーズプレート33とベースプレート25の円形凹部25aとの間には、円周方向に沿ってポール41とポール43とが交互に計4つ配置されている。更に、図3に示すように、ポール41とポール43とは、円周の径方向に沿った線分に関して対称な形状(線対称形状)となっている。
ポール41,ポール43の内歯23と対向する面には、内歯23に噛合可能な外歯41a,43aが形成されている。
また、ベースプレート25の円形凹部25aには、ラチェット21方向に突出した2つの第1突出部35が円周方向に沿って180°間隔で形成さている。2つの第1突出部35の間には、2つの第2突出部37,2つの第3突出部39が円周方向に沿ってそれぞれ180°間隔で形成されている。第1突出部35の両側部は、ベースプレート25の円形凹部25aの底面と直交し、円周の半径方向と平行なガイド面35a,35bとなっている。第2突出部37の両側部は、ベースプレート25の円形凹部25aの底面と直交し、円周の半径方向と平行なガイド面37a,37bとなっている。第3突出部39の両側部は、ベースプレート25の円形凹部25aの底面と直交し、円周の半径方向と平行なガイド面39a,39bとなっている。
そして、第1突出部35のガイド面35aと、第3突出部39のガイド面39aとの間隔はポール41の幅より若干広く設定され、これら2つのガイド面間にポール41が配置されることにより、第1突出部35、第3突出部39はポール41を円周の半径方向に案内するガイド手段として機能する。同様に、第1突出部35のガイド面35bと、第2突出部37のガイド面37aとは、ポール43の幅より若干広く設定され、これら2つのガイド面間にポール43が配置されることにより、第1突出部35、第2突出部37はポール43を円周の半径方向に案内するガイドとして機能する。
そして、図2において、反時計方向を一方の方向、時計方向を他方の方向とすると、第2突出部37は、隣接する2つのポール41、ポール43の間のベースプレート(第2部材)25に形成され、隣接する2つのポール41、ポール43のうちの一方のポールであるポール43の他方の側面に対向する第1ガイドとして機能する。
第3突出部39は、隣接する2つのポール41、ポール43の間のベースプレート(第2部材)25に形成され、第1ガイドとしての第2突出部37との間に隙間を有し、前記隣接する2つのポール41、ポール43のうちの他方のポールであるポール41の一方の側面に対向する第2ガイドとして機能する。
2つある第1突出部35の一方の第1突出部35は、第2突出部(第1ガイド)37と協働してポール43を円周の半径方向に案内する第3ガイドとして機能する。
更に、2つある第1突出部35の他方の第1突出部35は、第3突出部(第2ガイド)39と協働してポール43を円周の半径方向に案内する第4ガイドとして機能する。
ポール41の外歯41aが形成された面と反対側の面(以下、背面という)の第1突出部35側には第1カム31方向に突出する突部41bが形成され、第3突出部39側には、凹部41cが形成されている。また、ポール43の外歯43aが形成された面と反対側の面(以下、背面という)の第1突出部35側には、第1カム31方向に突出する突部43bが形成され、第2突出部37側には、凹部43cが形成されている。
そして、第2突出部37,第3突出部39を介して隣接する2つのポール41,ポール43を跨ぐように、第2カム45が配置される。第2カム45は、2つのポール41,ポール43に当接可能な本体部45aと、2つのポール41,ポール43の間の隙間を通って内歯23に向かって延びるガイド部45bとからなっている。一方、第2突出部37のガイド面37bと、第3突出部39のガイド面39bとの間隔は、第2カム45のガイド部45bの幅より若干広く設定され、これら2つのガイド面間に第2カム45のガイド部45bが配置されることにより、第2突出部37、第3突出部39は第2カム45を円周の半径方向に案内するガイド(第2ガイド)として機能する。
第2カム45の本体部45aのポール41,ポール43と対向する面側には、ポール41の凹部41c,ポール43の凹部43cに当接可能なロック部45d,45cが形成されている。
第1カム31のカム本体31cの周部には、ポール41、ポール43の背面に形成された突部41b,突部43bが当接可能な4つのポール突起31dが形成されている。また、第1カム31のカム本体31cの周部には、第1カム31が一方の方向に回転すると、第2カム45の本体部45aのロック部45c,45dが形成された面と反対側の面(以下、背面という)を押して、外歯41a,外歯43aがラチェット21の内歯23に噛合する方向にポール41,ポール43を追い込む第2カム突起31eが形成されている。
本実施の形態例では、図8に示すように、第2カム45のロック部45cが当接するポール43の凹部43cの面は、第2カム45のロック部45cが押接すると、外歯43aがラチェット21の内歯23に噛合する方向にポール43を追い込む分力F1と、ポール43が第1突出部35側に押される分力F2とからなる力Fが発生するような斜面となっている。
同様に、第2カム45のロック部45dが当接するポール41の凹部41cの面は、第2カム45のロック部45dが押接すると、外歯41aがラチェット21の内歯23に噛合する方向にポール41を追い込む分力と、ポール41が第1突出部35側に押される分力とからなる力が発生するような斜面となっている。
即ち、第2カム45とポール41、43との押接のうち、第2カム45とポール41との押接は、ベースプレート(第2部材)25から見て時計方向側の第1ガイド35の面35aへポール41を移動させ、他の押接である第2カム45とポール43との押接は、ベースプレート(第2部材)25から見て反時計方向側の第1ガイド35の面35bへポール43を移動させている。
ベースプレート25の穴25bには、外端部が穴25bの壁周面に形成された半径方向に延出する2つの溝25cのうちの一方の溝25cに係止され、内端部が第1カム31の断面形状が小判形の第2軸部31bに巻回されたスパイラルスプリング47が配置されている。このスパイラルスプリング47の付勢力により、第1カム31は、ポール41,ポール43の外歯41a,外歯43aがラチェット21の内歯23に噛合する方向に付勢されている。
ポール41,ポール43,第2カム45には、レリーズプレート33方向に突出する突起41d,突起43d,突起45eがそれぞれ形成されている。一方、レリーズプレート33には、ポール41の突起41d,ポール43の突起43dと、第2カム45の突起45eとがそれぞれ係合し、回転することにより、ポール41,ポール43,第2カム45を駆動するカム穴33bとカム穴33cとが形成されている。そして、カム穴33b,33cは、第1カム31(レリーズプレート33)を他方の方向に回転すると、外歯41a,外歯43aがラチェット21の内歯23から離れる方向にポール41,ポール43,第2カム45を引き上げるような形状に形成されている。
ラチェット21の内壁面で、内歯23より円形凹部21aの底面側の内壁面には、円周方向に沿って円周の中心に向かって突出する一組の突部51が形成されている。第2カム45には、この突部51の頂部に乗り上げ可能な突起45fが形成されている。突部51の突出量は、第2カム45の突起45fが乗り上げると、外歯41a,外歯43aがラチェット21の内歯23より離れた位置でポール41,ポール43を保持する量に設定されている。そして、第2カム45の突起45fが突部51に乗り上げると、第1カム31の一方の方向への回転(ポール41,ポール43の外歯41a,外歯43aがラチェット21の内歯23に噛合する方向への回転)が禁止され、第1カム31を操作しなくても、ラチェット21とベースプレート25との相対回転が可能となる。
また、図9に示すように、本実施形態では、ポール43の外歯43aがラチェット21の内歯23に噛合した状態で、ラチェット21とベースプレート25とを相対回転させると、ポール43から第2カム45へ作用する力F3は、第1カム31の第2カム突起31eと第2カム45との当接部Tに向かうようにした。
同様に、ポール41の外歯41aがラチェット21の内歯23に噛合した状態で、ラチェット21とベースプレート25とを相対回転させると、ポール41から第2カム45へ作用する力は、第1カム31の第2カム突起31eと第2カム45との当接部に向かうようにした。
次に、上記構成の作動を説明する。
通常、スパイラルスプリング47の付勢力により、第1カム31,第2カム45を介してベースプレート25側のポール41の外歯41a,ポール43の外歯43aがラチェット21の内歯23に噛合したロック位置にあり、ラチェット21とベースプレート25との相対回転は禁止され、シートバックはシートクッションに対して回転ができない状態(ロック状態)にある。
スプリング47の付勢力に抗して、第1カム31を操作して、他方の方向に回転させると、第1カム31と共に回転するレリーズプレート33が回転し、外歯41a,外歯43aがラチェット21の内歯23から離れる方向にポール41,ポール43,第2カム45が引き上げられ、ポール41,ポール43,第2カム45は、外歯41a,外歯43aとラチェット21の内歯23との噛合が解除されたロック解除位置に移動し、ラチェット21とベースプレート25との相対回転が可能となり、シートバック3はシートクッション2に対して回転可能となる。
なお、第2カム45の突起45fが突部51に乗り上げると、第1カム31を操作しなくても、ラチェット21とベースプレート25との相対回転が可能となる。
第1カム31への操作力を解除すると、スパイラルスプリング47の付勢力により、ベースプレート25に設けられたポール41,ポール43の外歯43a,外歯43aが、ラチェット21の内歯23に噛合し、ラチェット21とベースプレート25との相対回転は禁止され、再びロック状態となる。
上記構成によれば、第2カム45は、隣接する2つのポール41、ポール43を跨ぐように配置され、2つのポール41、ポール43間を通って内歯23方向に向かって延びるガイド部45bを有し、隣接する2つのポール41,ポール43の間のベースプレート(第2部材)25に形成され、隣接する2つのポール41,ポール43のうちの一方のポール43の他方の側面に対向する第2突出部(第1ガイド)37と、隣接する2つのポール41,ポール43の間のベースプレート25に形成され、第2突出部37との間に隙間を有し、隣接する2つのポール41、ポール43のうちの他方のポール43の一方の側面に対向する第3突出部(第2ガイド)39とを設け、第2突出部37と第3突出部39との間の隙間に第2カム45のガイド部45bが配置される。よって、図3に示すように、ラチェット21とベースプレート25とを相対回転させる大きな衝撃荷重Mがポール43に作用すると、先ず、第2突出部(第1ガイド)37に伝達される。第2突出部(第1ガイド)、第3突出部(第2ガイド)39は、従来のガイドに比べて小さく、剛性が低いので、衝撃荷重により第2突出部37が大きく変形し、第2カム45のガイド部45bを介して他方のガイドである第3突出部(第2ガイド)39に衝撃荷重が伝達され、車輌のフロアに伝達される。
また、第2カム45のガイド部45bは、第2突出部37、第3突出部39に挟まれ、固定され、移動しない。よって、外歯43aが内歯23に噛合する状態にポール43は保持され、ロックは解除されない。
そして、第2突出部37が大きく変形することにより、衝撃荷重のエネルギーが吸収され、着座者への衝撃力が小さくなる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定するものではない。上記実施の形態では、ラチェット21をシートバック側にベースプレート25をシートクッション側に設けたが、ラチェット21をシートクッション側に、ベースプレート25をシートバック側に設けてもよい。
21 ラチェット(第1部材)
25 ベースプレート(第2部材)
31 第1カム
35,37 第1ガイド
35,39 第1ガイド
41,43 ポール
41a,43a 外歯
45 第2カム

Claims (2)

  1. 円周方向に沿った内歯が形成された第1部材と、
    前記内歯と噛合可能な外歯を有した複数のポールと、
    前記第1部材と前記円周方向に相対回転可能に設けられ、前記各ポールの両側面を挟み、前記外歯が前記内歯と噛合するロック位置,前記外歯が前記内歯から離れたアンロック位置の間で前記各ポールを案内するガイド手段が形成された第2部材と、
    前記相対回転の回転軸上で回転可能な第1カムと、
    該第1カムに押されると、前記ポールの外歯が設けられた面と反対側の面を押圧し、前記外歯が前記内歯に噛合する方向へ前記ポールを移動させると共に、前記第2部材から見て時計方向側の前記ガイド手段の面、反時計方向側の前記ガイド手段の面のうち、どちらか一方の面へ前記ポールを移動させる第2カムと、
    を有し、
    前記ポールの外歯が前記第1部材の前記内歯に噛合することにより、前記第1部材と第2部材との相対回転が禁止されるリクライニング装置において、
    前記第2カムは、隣接する前記2つのポールを跨ぐように配置され、前記2つのポール間を通って前記内歯方向に向かって延びるガイド部を有し、
    前記隣接する2つのポールの間の前記第2部材に形成され、前記隣接する2つのポールのうちの一方のポールの他方の側面に対向する第1ガイドと、
    前記隣接する2つのポールの間の前記第2部材に形成され、前記第1ガイドとの間に隙間を有し、前記隣接する2つのポールのうちの他方のポールの一方の側面に対向する第2ガイドと、
    を設け、
    前記第1ガイドと前記第2ガイドとの間の隙間に前記第2カムのガイド部が配置されることを特徴とするリクライニング装置。
  2. 前記ガイド手段は、
    前記第1ガイドと、
    前記第2部材に形成され、前記隣接する2つのポールのうちの一方のポールの一方の側面に対向し、前記第1ガイドと協働して前記隣接する2つのポールのうちの一方のポールを案内する第3ガイドと、
    前記第2ガイドと、
    前記第2部材に形成され、前記隣接する2つのポールのうちの他方のポールの他方の側面に対向し、前記第2ガイドと協働して前記隣接する2つのポールのうちの他方のポールを案内する第4ガイドと、
    とからなることを特徴とする請求項1記載のリクライニング装置。
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