JP5604422B2 - 転動材料をパイルに貯蔵し、パイルから回収するための装置 - Google Patents

Description

本発明は、転動材料を屋外の貯蔵パイルに貯蔵するための装置に関するものであり、より具体的には材料を積み上げるための及び回収するための装置、すなわちスタッカ／リクレイマに係るものである。本発明は木材チップの貯蔵に関するものが最も好ましいが、樹皮、石炭、とうもろこし、又は細粒の材料などの他の粒状材料を貯蔵するためにも適用可能である。

貯蔵パイルは材料を均質化するために、他方では混合を可能にするために必要である。この種の貯蔵パイル用のスタッカ／リクレイマは、例えば中央柱、スタッカ・コンベア、およびリクレイマ・コンベアを備える。この中央柱は、上部のスタッカ・コンベア及び下部のリクレイマ・コンベアを同軸に支持する。このスタッカ・コンベアは、ばらの材料をパイルに加え、他方、リクレイマ・コンベアは、パイルからスタッカ／リクレイマの回転中心に向かって材料を搬送する。この回転中心で、払い出すべき材料は、この材料を移動させる地下コンベアに移される。したがって、このスタッカ／リクレイマは回転可能であり、それ自体の周りにアーチ形のパイルを形成する。

従来技術のスタッカ／リクレイマでは、この中央柱は、傾いた巨大な鋼及びコンクリートの支持部によりホッパー上に又は地表面上に支持される。その上、中央柱のこのコンクリート建造物は、回転ヒンジまで延在する。この型式の建造物は重く、構築に費用がかかる。やはり垂直である中央柱の全ての力を傾いた支持部で支持しなければならないからである。

公知の解決策によれば、５００〜２５００ｉ−ｍ^３／時間（＝例えばチップの、時間当たりばらの立法メートル）の典型的な回収能力でも、スタッカ／リクレイマの構造に起因して、ホッパー基礎の深さは約６メートルでなければならない。

ホッパーの深さにより、しばしば困難が生じる。多くの場所では地表面に近接したところで水が出て、このためにトンネル及びホッパーを掘ることが困難になり費用を高くする。地下水による問題が生じない場合でさえ、深いホッパー及びトンネルを作ることは、全ての場合で巨大な土木作業を伴い高価になる。その上、中央柱の支持部は大量の鋼を必要とするが、それは建造を考えれば困難であり、構築に費用がかかる。

本発明は、上記問題点に対する解決策を提供する。スタッカ／リクレイマの完全に新規な型式のホッパー及び中央柱が開発された。本発明によれば、スタッカ／リクレイマの中央柱は、コンベアの間、又はコンベアの傍で、ホッパー基礎の底部にホッパーを貫通して直接支持され、それによって垂直力を直接地面に導くことができる。これによって、従来技術の解決策よりも著しく簡単な、軽い支持建造物を使用することが可能になる。この中央柱が支持される基礎の基板は、垂直荷重を負担できるように厚く、垂直荷重を地面に伝達できるように広く寸法設定される。条件（貯蔵サイズ、地面の耐荷重能力等）に応じて、このプレートは適切に広く、容易に構築することができる。横方向支持部は、ホッパーの基礎の壁に配置される。さらに本発明によれば、この中央柱は、横方向荷重に対して、貯蔵場所の底部水平面の近傍のより高い面で、すなわち地表面に近接して、コンクリート及び鋼から作られる横方向支持梁及び断続的な壁によりホッパー基礎の壁により支持される。対称形の構造のために、壁に対称な荷重を掛けることになる。この壁表面は、底部プレートと共に、周囲地面に対して頑丈になるように基礎の安定化に寄与する。本発明によるこの型式の構造は、その単純さ及び構造的に明快且つ有利である形態のために、実施も著しくより容易になる。

本発明による解決策によれば、回収された材料をリクレイマ・コンベアから地下払い出しコンベアまで搬送するコンベアの数は、１つ又は複数、好ましくは２つであることができる。これらのコンベアは、スクリュー・コンベア又はこの目的に適した他のコンベアであることができる。

本発明によるこの解決策によって、対称形の最適な寸法を有するホッパーを構築することが可能になる。対称形は、構造体の強度を考えると有利であり、その上、それによって類似のコンベア及び構成部品を使用することが可能になる。地下では、この中央柱の形態は基本的に四角形、好ましくは正方形であり、それによって建造がより容易に、より安価になる。本発明によれば、搬送領域の後の、地表面よりも上方の中央柱の部分は、基本的に円形の横断面を有する鋼により建造される。本発明によるこの支持部によって、ホッパーを低く、約４．５メートルまで低くさえ構築することが可能になり、それによって従来技術の問題点が避けられる。

本発明の他の効果は、例えば以下に示すとおりである。
中央柱及びホッパーの直線的な単純な形態は、コンクリート建造物にとって有利である。
基礎の基板の厚さ及びサイズを変更することによって、異なるサイズのスタッカ／リクレイマの支持部のわずかな建造的変更、及び異なる耐荷重能力を有する土地の条件を処理することが可能になる。
ホッパーが対称形の基礎を有するために、中央柱の横方向支持部を壁及び基礎の上縁部に対して有利に配置できる。
ホッパー及びコンベアを、上方から下向きに基礎に自由に設置できる。
開放構造のために、スクリュー及び駆動構成部品などのコンベアを容易に持ち上げることができる。
以下に、本発明を添付の図面を参照してより詳細に開示する。

従来技術によるスタッカ／リクレイマの中央柱及びその支持部を示す図。 本発明によるスタッカ／リクレイマの中央柱及びその支持部を部分的な横断面で（側面で）示す図。 本発明によるホッパーを上から示す図。

図１は、従来技術によるスタッカ／リクレイマを示す。このスタッカ／リクレイマの中央柱３０は、ホッパー７５の壁上に／地表面上でコンクリートおよび鋼の建造物（脚）７６により支持される。この中央柱は円形形状を有する。コンベアが、回収された材料を払い出しコンベアに移すために中央柱よりも下方に配置される。ホッパーは、形状が長方形であり、約２５００ｉ−ｍ^３／時間の最大排出能力を有し、約６メートル深さの基礎上に設置される。

図２は本発明の好ましい実施例による一解決策を示す。この装置は、木材チップなどの転動材料（転がり動く材料、ｒｏｌｌｉｎｇ ｍａｔｅｒｉａｌ）をパイル１０に積み上げ、パイル１０から貯蔵地点よりも下方の払い出しコンベア２０に回収する。このスタッカ／リクレイマは中央柱３０を備え、その上にスタッカ・ブーム（スタッカ腕部）４０及びリクレイマ・ブーム（リクレイマ腕部）５０が支持される。さらにこの装置は、回収された材料をコンベア２０まで搬送するための少なくとも１つのコンベア２５を有するホッパー６０を備える。コンベア２５は、スクリュー・コンベアが好ましいが他の型式のコンベアも使用できる、この中央柱３０は、コンベア２５の傍で、又は複数のコンベア２５の間で、ホッパー６０の基礎の底部上にホッパーを貫通して鉛直に直接支持される。コンベア、例えばスクリュー・コンベア２５の数は、１つ又は複数、好ましくは２つであることができ、それらの傍に又は間に中央柱が基礎の底部プレート上に支持される。別法として、このコンベア２５はホッパー６０内に、中央柱３０のやはり傍で、１つ又は複数の側に配置できる。また、本発明による解決策では、中央柱３０の横方向支持は、最大限の堅固さを達成するために貯蔵地点（地表面）の底部水平面に出来るだけ近接して、すなわち基板に対して考え得る最も上の点のところで、支持部７０及び支持壁８０によりホッパー６０の基礎の壁で行われる。

図３は、図２の詳細を上から示す。図３は、本発明によるホッパー６０を示す。図で、中央柱３０は、２つのスクリュー・コンベア２５の間で、横方向支持部７０を用いてホッパーの基礎の壁に、並びにスクリュー・コンベアに対して平行な断続的な壁８０を用いて基板及び基礎の端部壁により支持される。このコンベア２５は、回収された材料を地下払い出しコンベア２０まで搬送する。このホッパー６０は対称形である。図では、本発明の好ましい実施例による中央柱３０は、基本的に正方形の地下横断面と、地表面よりも上方で基本的に円形の横断面とを有する。払い出しコンベア・トンネルの端部のところの、ホッパー６０よりも下方の非常口は、中央柱３０の中央からスタッカの作業プラットフォームまで通過する鉛直シャフトを経由して配置される。中央柱３０の内部への入口は、中央柱の中央壁建造物を通過する通路を用いて底部水平面に配置され、それによってこの解決策は、中央柱の堅固さを危うくすることはない。

上記の説明は、現在の知識に照らして最も好ましいと思われる本発明の実施例に関するが、本発明は、添付の特許請求の範囲によってのみ定義される、考え得る最も広い範囲内で多くの異なる方法で改変できることは、当業者に明らかである。

Claims (14)

1. 転動材料を、パイル（１０）に積み上げ、前記パイル（１０）から、貯蔵地点よりも下方に配置された払い出しコンベア（２０）に払い出すための装置であって、スタッカ・ブーム（４０）及びリクレイマ・ブーム（５０）が支持された中央柱（３０）と、ホッパー（６０）と、回収される材料を払い出しコンベア（２０）まで搬送するための前記ホッパー（６０）内の少なくとも１つのコンベア（２５）とを備える装置において、前記中央柱（３０）が前記ホッパー（６０）を貫通して前記ホッパー（６０）の基礎の底部により直接支持されていることを特徴とする、装置。
2. 前記少なくとも１つのコンベア（２５）が、前記ホッパーの基礎の底部により支持される前記中央柱（３０）の傍に、少なくとも片側に配置されることを特徴とする、請求項１に記載された装置。
3. 複数のコンベア（２５）が、前記ホッパーの基礎の底部により支持される前記中央柱（３０）の傍に、同じ側に配置されることを特徴とする、請求項１又は請求項２に記載された装置。
4. 前記中央柱（３０）が、前記ホッパー（６０）の基礎の底部上で、少なくとも２つのコンベア（２５）の間に支持されることを特徴とする、請求項１又は請求項２に記載された装置。
5. 前記コンベア（２５）がスクリュー・コンベアであることを特徴とする、請求項１から請求項４までのいずれか一項に記載された装置。
6. 前記中央柱が、横方向支持部（７０）を用いて前記ホッパー（６０）の基礎の壁によって支持されることを特徴とする、請求項１から請求項５までのいずれか一項に記載された装置。
7. 前記横方向支持部（７０）が、前記ホッパー（６０）の基礎の壁内で、前記貯蔵地点の底部水平面の近くに配置されることを特徴とする、請求項６に記載された装置。
8. 前記中央柱（３０）が、支持壁（８０）を用いて前記ホッパー（６０）の基礎の底部及び壁によって支持されることを特徴とする、請求項１から請求項７までのいずれか一項に記載された装置。
9. 前記ホッパー（６０）が対称形であることを特徴とする、請求項１から請求項８までのいずれか一項に記載された装置。
10. 前記中央柱（３０）の地下横断面が、四角形であることを特徴とする、請求項１から請求項９までのいずれか一項に記載された装置。
11. 地表面よりも上方の前記中央柱（３０）の横断面が円形であることを特徴とする、請求項１から請求項１０までのいずれか一項に記載された装置。
12. 地表面よりも上方の前記中央柱（３０）の構造体が、鋼により作られていることを特徴とする、請求項１から請求項１１までのいずれか一項に記載された装置。
13. 前記ホッパー（６０）よりも下方の前記基礎からの非常口が、前記中央柱（３０）の中央を上向きに通過して、前記中央柱（３０）から出ることを特徴とする、請求項１から請求項１２までのいずれか一項に記載された装置。
14. 前記ホッパー（６０）よりも下方の前記基礎から前記中央柱内への非常口が、前記支持壁内の通路として前記支持壁（８０）を通過することを特徴とする、請求項８に記載された装置。
    

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