JP5604191B2 - エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム、並びにそれを用いた合わせガラス及び太陽電池 - Google Patents
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Description
前記エンボスを有する面の算術平均粗さRa(JIS−B0601(2001))が、3.0μm以上20μm以下であり、且つ前記エンボスを有する面の粗さ曲線要素の平均長さRSm(JIS−B0601(2001))が、300μm以上600μm未満であることを特徴とするエチレン−酢酸ビニル共重合体フィルムによって達成される。
(1)前記架橋剤の含有量が、前記エチレン−酢酸ビニル共重合体100質量部に対して、0.5〜2.5質量部である。これによりEVAフィルムの使用時に、必要且つ十分な架橋構造を付与することが出来る。
(2)前記架橋剤が、有機過酸化物である。
(3)フィルムの平均厚さが、50μm〜2mmである。より熱収縮を抑制できる。
(4)合わせガラス用中間膜又は太陽電池用封止膜である。これらは本発明のEVAフィルムの用途として好適である。
本発明のEVAフィルムの組成物は、EVAの他に架橋剤を含む。これにより、EVAの架橋構造を形成することができ、EVAフィルムの接着力を高めることができる。
これらの中でも、優れた接着力、耐熱性、耐紫外線性を有する硬化膜が得られることから、ジアルキルパーオキサイド系化合物、特に、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンを用いるのが好ましい。
本発明のEVAフィルムの組成物は、必要に応じて、さらに架橋助剤を含んでいてもよい。前記架橋助剤は、EVAのゲル分率を向上させ、EVAフィルムの接着性及び耐久性を向上させることができる。
本発明のEVAフィルムの組成物は、用途によって、更に優れた接着力を有するのが好ましい。そのために、接着向上剤をさらに含んでいても良い。接着向上剤としては、シランカップリング剤を用いることができる。これにより、優れた接着力を有するEVAシートとすることが可能となる。前記シランカップリング剤としては、γ−クロロプロピルメトキシシラン、ビニルエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、ビニルトリクロロシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランを挙げることができる。これらシランカップリング剤は、単独で使用しても、又は2種以上組み合わせて使用しても良い。なかでも、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランが特に好ましく挙げられる。
本発明のEVAフィルムの組成物は、EVAシートの種々の物性(機械的強度、透明性等の光学的特性、耐熱性、耐光性、架橋速度等)の改良あるいは調整のため、必要に応じて、可塑剤、本発明における化合物Iの他のアクリロキシ基含有化合物、メタクリロキシ基含有化合物及び/又はエポキシ基含有化合物などの各種添加剤をさらに含んでいてもよい。
本発明のEVAフィルムを製造するには、例えば、(a)EVA及び架橋剤を含む組成物をシート状に成形して成形体を得る工程、(b)前記成形体の少なくとも一方の面にエンボス加工により、算術平均粗さRaが、3.0μm以上20μm以下、粗さ曲線要素の平均長さRSmが、300μm以上600μm未満のエンボスを付与する工程を含む方法が用いられる。
本発明の合わせガラスは、本発明のEVAフィルムを合わせガラス用中間膜として用いていれば良い。上記のように本発明のEVAフィルムは、ブロッキングが防止され、且つ熱収縮の発生が抑制されているので、本発明の合わせガラスは、生産性が高く、ガラス板のズレによる外観不良が生じ難い合わせガラスである。
本発明の太陽電池は、本発明のEVAフィルムを太陽電池用封止膜として用いていれば、特に制限されない。例えば、表面側透明保護部材と裏面側保護部材との間に、本発明のEVAフィルムを太陽電池用封止膜として用い、架橋一体化させることにより太陽電池用セルを封止させた構造などが挙げられる。なお、本発明において、太陽電池セルの光が照射される側(受光面側)を「表面側」と称し、太陽電池セルの受光面とは反対面側を「裏面側」と称する。
1.EVAフィルム試料の作製
下記の配合1及び配合2の組成物を原料としてカレンダ成形法によりシート状の成形体(厚さ1.0mm)を得た。なお、組成物の混練は80℃で15分行い、またカレンダロールの温度は80℃、加工速度は5m/分であった。その後、ミニエンボスロールを用いて、成形体をエンボス加工することにより、表1に示した表面性状(算術平均粗さRa、粗さ曲線要素の平均長さRSm)の実施例1〜6、及び比較例1〜4の各EVAフィルム試料(厚さ0.5mm、幅100mm、長さ305mm)を得た。
(配合1)
EVA(EVAにおける酢酸ビニル含有率26質量%):100質量部、
架橋剤(2,5−ジメチル−2,5−ビス(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン):1.0質量部、
架橋助剤(トリアリルイソシアヌネート):2.0質量部
(配合2)
EVA(EVAにおける酢酸ビニル含有率28質量%):100質量部、
架橋剤(2,5−ジメチル−2,5−ビス(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン):1.0質量部、
架橋助剤(トリアリルイソシアヌネート):2.0質量部
EVAフィルム試料のエンボス面の算術平均粗さRa、及び粗さ曲線要素の平均長さRSmの測定は、JIS−B0601(2001)に従い、表面粗さ測定機(Rank Taylor Hobson社製 Surtronic 3+)を用いて測定した。また、測定は10箇所行い、その測定値の平均値を求めた。測定条件は、測定距離:7.5cm、測定速度:1mm/s、カットオフ波長:2.5μm、長波長基準長さλc:2.5mm、短波長基準長さλs:0.0025mmとした。
(1)ガラス板上での熱収縮性
上記で作製したEVAフィルム試料をガラス板(大きさ:305mm×305mm、厚さ:3mm)上に、エンボス面をガラス板側にして載せ、155℃に加熱したオーブン中に投入した。3分後に封止膜を取り出し、空気中に10分間放置した。その後、封止膜の加熱前の長辺方向の長さA1(305mm)と、加熱後の長辺方向の長さA2(mm)を測定し、式[(A1−A2)/A1×100]により熱収縮率(%)を算出した。0.8%以下を合格とした。
(2)タック性(ブロッキング性)の評価
上記で作製したEVAフィルムサンプルのエンボス面をガラス板に接触させ、500gの荷重を90秒かけた後、300mm/分の速度で剥がしたときの密着力をタックメータ(MODEL:DPX−SOT(イマダ社製))にて測定した。密着力が0.15〜0.35Nを適度なタック性として合格とした。
評価結果を表1に示す。
なお、本発明は上記の実施の形態の構成及び実施例に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々変形が可能である。
12 中間膜
21 表面側透明保護部材
22 裏面側保護部材
23A 表面側封止膜
23B 裏面側封止膜
24 太陽電池用セル
Claims (7)
- エチレン−酢酸ビニル共重合体及び架橋剤を含む組成物からなり、当該フィルムの少なくとも一方の面にエンボスを有するエチレン−酢酸ビニル共重合体フィルムにおいて、
当該フィルムが、引っ張られることによりテンションが付与されるカレンダ成形法による製膜工程であって、製膜時の加熱温度が40〜90℃である工程を含む製造方法により得られ、
前記エチレン−酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニル繰り返し単位の含有率が、エチレン−酢酸ビニル共重合体の質量を基準として、26〜28質量%であり、
前記エンボスを有する面の算術平均粗さRa(JIS−B0601(2001))が、3.0μm以上20μm以下であり、且つ
前記エンボスを有する面の粗さ曲線要素の平均長さRSm(JIS−B0601(2001))が、300μm以上600μm未満であることを特徴とするエチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム。 - 前記架橋剤が、有機過酸化物である請求項1に記載のエチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム。
- 前記架橋剤の含有量が、前記エチレン−酢酸ビニル共重合体100質量部に対して、0.5〜2.5質量部である請求項1又は2に記載のエチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム。
- フィルムの平均厚さが、50μm〜2mmである請求項1〜3のいずれか1項に記載のエチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム。
- 合わせガラス用中間膜又は太陽電池用封止膜である請求項1〜4のいずれか1項に記載のエチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載のエチレン−酢酸ビニル共重合体フィルムを合わせガラス用中間膜として用いたことを特徴とする合わせガラス。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載のエチレン−酢酸ビニル共重合体フィルムを太陽電池用封止膜として用いたことを特徴とする太陽電池。
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