JP5603808B2 - コーティング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コーティング装置に関するものである。
特許文献1には、上下開放の固定槽内にディスクを収容したコーティング槽を備え、コーティング槽内にセンターとコーティング剤を投入してディスクを回転させることにより、センターをコーティングする装置が開示されている。このコーティング装置では、固定槽の周壁部とディスクの外周縁との隙間から、粉状のコーティング剤がディスクの下方空間へ落下するのを防止する手段として、エアブロー機構が設けられている。このエアブロー機構は、固定槽の底壁部とディスクとの間の空間にエアを供給し、そのエアを、固定槽とディスクとの隙間からディスクの上方へ噴出させることにより、コーティング剤の落下を防止するようになっている。
特公平06−024620号公報
上記のコーティング装置は、センターに遠心力を付与するためにディスクを高速回転させるので、センターが衝撃によって割れや欠けを生じる虞があり、また、光沢を有するコーティング層を形成することが難しい等の問題がある。その対策としては、ディスクを回転槽内に収容し、回転槽とディスクを独立させて回転させることが考えられる。しかし、上記のエアブロー機構は、エア供給源を固定槽に接続していたので、回転槽とディスクを互いに独立して回転させるコーティング槽には適用することができない。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、回転槽とディスクを互いに独立して回転させるコーティング槽において、回転槽の周壁部とディスクの外周縁との隙間にエアを供給するエアブロー機構を適用できるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、上面開放の回転槽内にディスクを収容して、前記回転槽と前記ディスクを独立して回転駆動するコーティング槽と、前記回転槽の底壁部と前記ディスクとの間の通気空間から、前記回転槽の周壁部と前記ディスクの外周縁との隙間にエアを供給するためのエアブロー機構とを備え、菓子の表面にコーティング層を形成するコーティング装置であって、前記エアブロー機構は、エア供給源との接続部を有し、前記コーティング槽を回転可能に支持する支持部材と、前記支持部材と前記コーティング槽との間に設けられ、前記接続部に連通する流入空間と、前記コーティング槽の中心部に設けられ、前記流入空間を前記通気空間に連通させる通気路と、前記通気路から上向きに出たエアを、反射させて、前記通気空間内での流動過程で周方向においてほぼ均一に拡散させるセンターカバーとを備えて構成されているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記ディスクの中心部には、前記底壁部の中心孔を貫通した形態の軸部が設けられ、前記軸部の下方に配されて前記支持部材を構成する上向きの面と、前記軸部の下端面との間が、前記流入空間となっており、前記支持部材を構成する軸受部材の内周と、前記軸部の外周との間には、ベアリングが設けられており、前記通気路は、径方向において前記ベアリングよりも中心側の位置に配置されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記通気路が前記軸部に形成されているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記通気路には、前記通気空間側から前記通気路内への流体の流動を規制する逆止弁が設けられているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
エア供給源から圧送されたエアは、接続部と流入空間と通気路と通気空間とを順に通ることによって、回転槽の周壁部とディスクの外周縁との隙間に供給される。通気空間と通気路はコーティング槽と一体に回転するのであるが、本発明では、回転するコーティング槽と、エア供給源に接続される支持部材との間に、通気路と連通する流入空間を設けたので、エア供給源から圧送されたエアをコーティング槽内の通気路及び通気空間へ供給することができる。
<請求項2の発明>
通気路は径方向においてベアリングよりも中心側の位置に配置されているので、ベアリングに塗布されている潤滑油が、コーティング槽の回転に伴う遠心力によって径方向外側へ漏出しても通気路内に侵入する虞はない。
<請求項3の発明>
通気路は、ディスクの中心部の軸部に設けられているので、通気路から通気空間内に流入したエアは、周方向においてほぼ均一に拡散していく。これにより、回転槽の周壁部とディスクの外周縁との隙間に供給されるエアの流量は、周方向においてほぼ均一となる。
<請求項4の発明>
コーティング槽の内部を水で洗浄したときに、その洗浄水が通気路内に侵入するのを逆止弁によって防止することができる。
実施形態1のコーティング装置の外観側面図 コーティング装置の断面図 コーティング装置の部分拡大断面図 図3の部分拡大断面図
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図4を参照して説明する。本実施形態のコーティング装置は、コーティング槽22の中で、例えば菓子等の核となるセンターの表面に、小麦粉等のコーティング剤からなるコーティング層を形成するようにしたものである。コーティング槽22は、床面に載置された基台10に設けた傾動機構11により、図1,2に示す起立姿勢(コーティング槽22の回転中心軸が概ね鉛直方向となる姿勢)と図示しない傾倒姿勢(コーティング槽22の回転中心軸が鉛直方向に対して斜め方向となる姿勢)との間で変位するようになっている。尚、以下の説明において、上下方向は、コーティング槽22が起立姿勢である状態を基準とする。
<傾動機構11>
傾動機構11は、図1に示すように、基台10に水平方向に間隔を空けて設けた一対の水平な傾動軸12と、傾動軸12を所定の角度回転させるための傾動用モータ(図示省略)とを備えて構成されている。傾動軸12には、コーティング槽22を支持する傾動フレーム14が一体的に傾動し得るように取り付けられている。傾動フレーム14には、水平なベースプレート24が固定して設けられている。図3に示すように、ベースプレート24は上下に貫通する第1逃がし孔61と第2逃がし孔62とを有する。ベースプレート24の上下には、第1逃がし孔61を包囲するような筒状をなす軸受部材63が取り付けられている。この傾動機構11により、コーティング装置は、センターの種類に応じて、起立姿勢でのコーティング処理と傾倒姿勢でのコーティング処理とを併用する使用形態と、傾倒姿勢でのみコーティング処理を行う使用形態との、いずれの使用形態にも対応できるようになっている。
<駆動機構>
図3に示すように、ベースプレート24には、第1モータ15と第2モータ17が一体に傾動し得るように取り付けられている。第1モータ15の上端面からは、コーティング槽22の回転中心と同軸状に正逆両方向に回転する第1駆動軸16が上方へ突出している。第1駆動軸16は、第1逃がし孔61を貫通してベースプレート24の上方に位置し、この第1駆動軸16には、後述するディスク38を構成する軸部材19(本発明の構成要件であるディスクの軸部)が一体回転するように取り付けられる。
第2モータ17は、第1駆動軸16と平行な第2駆動軸18を有し、第1モータ15に対して偏心した位置関係に配置されている。第2駆動軸18は、第2逃がし孔62を貫通してベースプレート24の上方に位置し、この第2駆動軸18には、駆動ギヤ23が一体回転し得るように取り付けられている。第2モータ17と第1モータ15は個別に作動するように制御され、第1駆動軸16と第2駆動軸18は、互いに独立して、正逆両方向に回転するようになっている。
<コーティング槽22>
図2,3に示すように、コーティング槽22は、ベースプレート24の上面側に配置され、このベースプレート24によって回転可能に支持されている。コーティング槽22は、回転槽25とステンレス製のディスク38とを備えて構成されている。回転槽25は、ステンレス製のアンダープレート26(本発明の構成要件である回転槽25の底壁部)と、ステンレス製のドラム28(本発明の構成要件である回転槽25の周壁部)とを備えて構成されている。
<回転槽25>
図2に示すように、アンダープレート26は、上面が凹んだ円形の皿状をなし、ベースプレート24の上方に第1駆動軸16と同軸状に配置されている。図3に示すように、アンダープレート26には、同心の円形をなす中心孔64が上下に貫通して形成され、中心孔64内には軸部材19が配置されている。アンダープレート26は、中心孔64の内周と軸受部材63の外周との間に設けた第2ベアリング65により、第1駆動軸16と同軸状に且つ第1駆動軸16に対して相対回転し得るように(つまり、第1駆動軸16とは独立して回転し得るように)ベースプレート24に支持されている。また、軸部材19の外周と中心孔64の内周との間は、シールリング66によって防水が図られている。
アンダープレート26の下面には、アンダープレート26と同軸状であって、内周に歯列が形成された内歯歯車27が一体に回転し得るように取り付けられ、この内歯歯車27は、第2駆動軸18の駆動ギヤ23に係合されている。この駆動ギヤ23と内歯歯車27との係合を介すことにより、アンダープレート26は、第2モータ17によって減速された状態で正逆両方向へ回転駆動されるようになっている。アンダープレート26には、内歯歯車27よりも外周側の部分を上下に貫通した形態であって、蓋部材68により開閉される排水口67が形成されている。
図2に示すように、ドラム28は、全体として上下両面が開放された略円筒状をなす。ドラム28は、内周の形状が互いに異なる上下3つの筒状部と、リング状をなす補強用の変形規制部32とが同心状に連なった形態である。一番上の筒状部は、上方に向かって縮径した形態の絞り部29となっている。中央高さの筒状部は、上端から下端に至るまで径寸法がほぼ一定の本体部30となっている。一番下の筒状部は、下方に向かって次第に縮径した形態のテーパ部31となっている。
絞り部29と本体部30とテーパ部31の板厚寸法は比較的薄いので、ドラム28の下端縁の形状を真円形に保持するための手段として、ドラム28の下端縁部には、円形のリング状をなす肉厚の変形規制部32が全周に亘って形成されている。
上記構成になるドラム28は、その変形規制部32をアンダープレート26の外周縁部に対して同軸状に載置した状態で離脱可能に取り付けられている。アンダープレート26の外面上端部にはベースリング35が固定され、ベースリング35には、その下方から貫通した複数の締付けボルト36の頭部が係止され、変形規制部32の外周に取り付けた締付けリング37に締付けボルト36の雄ネジ部が下からねじ込まれている。これにより、ドラム28は、アンダープレート26に一体に回転し得るように取り付けられている。
<ディスク38>
図2,3に示すように、ディスク38は、上記した軸部材19と、円板状をなして軸部材19に同軸状に取り付けられた取付部材39と、取付部材39に対して同軸状に組み付けられた円環形の機能部材48と、取付部材39を覆うように取り付けられるセンターカバー58とを備えており、全体として皿状に構成されている。
軸部材19は、第1駆動軸16に対し連結用のキー69を介して一体回転し得るように取り付けられている。軸部材19の外周と軸受部材63の内周との間には第1ベアリング70が設けられている。軸部材19の上面には、第1駆動軸16と同心状に位置する中央雌ネジ孔20と、中央雌ネジ孔20から偏心した位置であって中央雌ネジ孔20を挟んで対称な2ヵ所に位置する一対の偏心雌ネジ孔21とが、軸部材19の上面に開口するように形成されている。
取付部材39には、その中心位置において上下方向に貫通する中心貫通孔41と、取付部材39の中心から偏心した位置において上下方向に貫通する偏心貫通孔42とが形成されている。取付部材39には、取付部材39の中心から偏心した部分を比較的大きく貫通させた形態の複数の通気孔44が、周方向に等角度を空けて形成されている。この通気孔44は、後述するエアを流通させるための流路としての機能を有するだけでなく、ディスク38をアンダープレート26から外すときに作業者が指や手を引っかけるためにも利用される。
図3に示すように、取付部材39は、その底面の凹部40を軸部材19の上端部に嵌合することで、軸部材19に対して同軸状に且つ径方向への相対変位を規制された状態で組み付けられる。そして、偏心貫通孔42に貫通したハンドル付きボルト47を偏心雌ネジ孔21にねじ込むことにより、取付部材39は、軸部材19に対して、上方への相対変位を規制されるとともに、一体回転するように固定される。
機能部材48は、外枠49と、外枠49の上面側を覆う内枠54とからなる。外枠49は、水平な円形をなす環状部50と、環状部50の外周縁から斜め外上方へ延出するテーパ状の傾斜部51とからなる。環状部50の内周縁部は、取付部材39の外周縁に嵌合されてビス46により固定されている。これにより、機能部材48は、取付部材39に対して一体回転し得るように組み付けられている。
外枠49(傾斜部51)の外周縁部(最上端縁部)には、その外周面に沿って径方向の寸法を大きくした補強用の形状保持部53が一体に形成されている。この形状保持部53により、外枠49(つまり、ディスク38)の外周縁が真円形に維持される。内枠54は、その内周縁を環状部50の上面に対して隙間なく連ねるとともに、傾斜部51よりも小さい傾斜角度で斜め外上方へ延出したテーパ状をなす。内枠54と外枠49は、外周縁(最上端縁)同士において隙間なく連なっている。
内枠54の内面(上面)は、全体として擂り鉢状をなし、花びら形をなす概ね平面状の6つの扇形不連続面55と、二等辺三角形状をなす概ね平面状の6つの三角形不連続面56とを有している。これらの扇形不連続面55と三角形不連続面56は、周方向において交互に並び、鈍角状(つまり、不連続状)をなして隣接している。この内枠54の上面に載置されたセンターは、隣接する不連続面55,56間の鈍角状の境界に引っ掛かることにより、内枠54上での滑りが生じ難くなっている。内枠54の上面のうち外周縁に沿った領域は、全周に亘って連続した形態であって曲面のみから構成される周縁曲面57となっている。
センターカバー58は、ドーム状をなし、その中央の最上端位置には、上下方向に貫通する取付孔59が形成されている。取付孔59には、固定ボルト60が上下方向への相対変位を規制された状態で、且つ相対回転を許容された状態で組み付けられている。センターカバー58は、取付部材39を覆うように配置され、中心貫通孔41に貫通させた固定ボルト60が中央雌ネジ孔20にねじ込まれる。これにより、センターカバー58は、取付部材39及び機能部材48に対して、上下方向及び水平方向への相対変位を規制された状態で、且つ一体に回転するように固定される。
組み付けられたセンターカバー58の外周縁は、機能部材48の環状部50における内周縁部(扇形不連続面55と三角形不連続面56よりも内周側の領域)に当接する。つまり、センターカバー58は、取付部材39の全体と、環状部50における扇形不連続面55及び三角形不連続面56よりも内周側の内周縁領域とを覆い隠す。以上の構成になるディスク38は、第1駆動軸16に対し軸部材19を介して一体に回転し得るように結合されている。つまり、ディスク38は、高速で回転駆動されるようになっている。また、ディスク38は、軸部材19(第1モータ15)に対して着脱可能となっている。
<コーティング工程>
上記構成のコーティング装置は、コーティング槽22を起立姿勢(回転中心軸は鉛直方向と平行でも、鉛直方向に対して15°程度傾いた状態でもよい)にしてコーティングを行うことができる。この場合、ドラム28とアンダープレート26を比較的低速で回転させるとともに、ディスク38を高速で回転させた状態で、コーティング槽22内にセンターを投入する。投入されたセンターは、ディスク38上において扇形不連続面55と三角形不連続面56との境界による引っ掛かり作用により回転力を付与され、遠心力により機能部材48のテーパ状の上面とドラム28の内壁に沿って螺旋方向に上動した後、表層に出現して重力により螺旋方向に滑落してディスク38上に戻り、再びディスク38により回転駆動される、という螺旋状の循環流動を繰り返す。この渦流状の循環流動によって撹拌されているセンター群にコーティング剤を散布すれば、各センターの表面にコーティング層が形成される。
この渦流を利用したコーティング方法では、センターに遠心力を付与するためにディスク38を高速で回転させるので、螺旋流動中におけるセンターへの衝撃が大きくなることは避けられない。しかし、その反面、センター群の流動速度が速く、撹拌効果も高いので、コーティング処理が短時間で済むという利点がある。尚、ドラム28の回転方向とディスク38の回転方向は、互いに同じ方向でもよく、互いに反対方向でもよい。
また、コーティング装置は、コーティング槽22を傾倒姿勢にしてコーティングすることができる。この場合、ドラム28とディスク38を、比較的低速で、且つ互いに同じ方向へ回転させた状態で、コーティング槽22内にセンターを投入する。コーティング槽22内に投入されたセンターは、コーティング槽22の内周(ドラム28の内壁面とディスク38の上面)との摩擦、及び不連続面による引っ掛かり作用とによって、回転方向前方へ持ち上げられた後、自重により落下して、再びコーティング槽22の内周との摩擦及び不連続面55,56による引っ掛かり作用により持ち上げられる、という循環流動を繰り返す。この循環流動によって撹拌されているセンター群にコーティング剤を散布すれば、各センターの表面にコーティング層が形成される。
このコーティング方法では、コーティング槽22を高速回転させると、センター群が、強い遠心力によってコーティング槽22の内周に張り付いた状態となって循環流動しなくなるため、コーティング槽22は比較的低速で回転駆動される。コーティング槽22の回転速度が遅いと、撹拌力が低下するため、コーティング剤の粘度が高い場合には、コーティング済みのセンター同士が粘着することによって流動性の低いセンター群が形成され、このセンター群とコーティング槽22の内周面との間でスリップする現象が生じる。このようになると、センター間でコーティング層の厚さにばらつきが生じる等のコーティング不良を生じることになる。しかし、その反面、センターに対する衝撃が弱いので、センターが破損したり変形したりする、といった不具合の虞はない。
本実施形態のコーティング装置を用いれば、上記の2つのコーティング方法の有利点と不利点に着目することにより、センターやコーティング剤の性状等に応じた好適なコーティング処理を行うことが可能である。
<コーティング槽22の分解及び洗浄工程>
コーティング槽22を清掃や部品交換などのために分解する際には、締付けボルト36を緩めてドラム28をアンダープレート26から外し、回転槽25を分解する。次に、固定ボルト60を緩めて、センターカバー58を取付部材39及び機能部材48から外す。その後、ハンドル付きボルト47を緩めて軸部材19から外し、取付部材39と機能部材48を軸部材19から外し、ディスク38を分解する。このように回転槽25とディスク38を分解すると、軸部材19とアンダープレート26は、ベアリング65,70を介して後述する支持部材71に取り付けられたままで残る。この状態で、洗浄水を上方からアンダープレート26に供給し、アンダープレート26の上面(内面)を水洗いする。この間、アンダープレート26から除去された汚れ等は、洗浄水とともに排水口67から排出する。コーティング槽22の組付けは、上記と逆の手順で行う。
<エアブロー機構13>
ドラム28の変形規制部32の内周面とディスク38の外周縁の形状保持部53との間には、回転槽25とディスク38との円滑な相対回転を可能にするためにごく僅かな隙間が設けられているため、コーティング工程の際に、粉状のコーティング剤がドラム28とディスク38の隙間からアンダープレート26上に落下する虞がある。本実施形態では、その対策として、アンダープレート26とディスク38との間に形成された通気空間72から、ドラム28とディスク38の隙間へエアを供給するためのエアブロー機構13を設けている。
図2〜4に示すように、エアブロー機構13は、コーティング槽22を回転可能に支持する支持部材71と、エア供給源76に接続される接続部材75(本発明の構成要件である接続部)と、接続部材75と連通するように支持部材71とコーティング槽22との間に設けられた流入空間74と、流入空間74と連通するようにコーティング槽22に設けた通気路77と、通気路77及び通気空間72とに連通するようにコーティング槽22に設けた連通空間78とを備えて構成されている。
図3に示すように、支持部材71は、上記ベースプレート24と、上記軸受部材63と、第1モータ15の上端面と、第1モータ15の上端部外周に形成されてベースプレート24に固定されたフランジ部73とを備えて構成されている。軸部材19の下端面は第1モータ15の上端面と対向しており、支持部材71と軸部材19とによって囲まれた空間は、コーティング槽22と同心の円形をなす流入空間74となっている。接続部材75は、フランジ部73に取り付けられ、流入空間74に連通している。この接続部材75には、ホースを介してエア供給源76が接続されている。
図3,4に示すように、通気路77は、軸部材19を上下方向に直線状に貫通する形態で形成されている。水平方向において、通気路77は、コーティング槽22の回転中心から少し外れた偏心位置に配置されている。通気路77の下端は流入空間74に臨むように開口している。取付部材39には、通気路77の上端の開口部と対応するように孔状の切欠部43が形成されている。
取付部材39の上面とセンターカバー58の下面とで囲まれた空間は、コーティング槽22と同心の円形をなす連通空間78となっている。連通空間78は、取付部材39に形成した通気孔44を介して通気空間72と連通している。通気路77の上端は、切欠部43において連通空間78に臨むように開口している。この通気路77の上端部(通気路77と連通空間78との連通部分)には、逆止弁79がねじ込みにより取り付けられている。逆止弁79は、通気路77内に流入したエア(流体)が連通空間78(通気空間72側)へ流出することを許容するが、連通空間78(通気空間72側)から通気路77内への流体(洗浄水)の流入を規制する。
エア供給源76から接続部材75に圧送されたエアは、接続部材75と流入空間74と通気路77と連通空間78と通気空間72とを順に通ることによって、ドラム28とディスク38の外周縁との隙間に供給され、この隙間を通過したエアが、ディスク38の上方へ噴出する。ドラム28とディスク38との隙間においては、エアの噴出により、コーティング槽22内に投入されたコーティング剤がアンダープレート26上へ落下することが防止される。
さて、通気空間72と通気路77はコーティング槽22と一体に回転するのであるが、本実施形態では、回転するコーティング槽22と、エア供給源76に接続される支持部材71との間に、通気路77と連通する流入空間74を設けたので、エア供給源76から圧送されたエアをコーティング槽22内の通気路77及び通気空間72へ供給することが実現されている。このように、本実施形態のエアブロー機構13は、回転槽25とディスク38を互いに独立して回転させるコーティング槽22においても、回転槽25の周壁部(ドラム28)とディスク38の外周縁との隙間にエアを供給することが可能である。
また、コーティング槽22と支持部材71との間には、コーティング槽22の回転を円滑に行わせるためのベアリング65,70と、防水のためのシールリング66が設けられているため、ベアリング65,70やシールリング66に塗布されている潤滑油が、コーティング槽22の回転に伴う遠心力によって径方向外側へ漏出する虞がある。しかし、本実施形態では、通気路77を、径方向においてベアリング65,70及びシールリング66よりも中心側の位置に配置しているので、漏出した潤滑油が通気路77内に侵入する虞はない。
また、ディスク38の中心部には流入空間74に臨む軸部材19が設けられ、この軸部材19に通気路77を形成している。このように、通気路77をディスク38の中心部に配置したので、通気路77から上向きに出てセンターカバー58で一旦反射したエアは、連通空間78及び通気空間72内を流動する過程で周方向においてほぼ均一に拡散していく。これにより、回転槽25の周壁部(ドラム28)とディスク38の外周縁との隙間に供給されるエアの流量は、周方向においてほぼ均一となる。
また、通気路77には、通気空間72側から通気路77内への流体の流動を規制する逆止弁79を設けたので、コーティング槽22の内部(アンダープレート26の上面や軸部材19の上面)を水で洗浄したときに、その洗浄水が通気路77内に侵入するのを逆止弁79によって防止することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、通気路が、軸部を直線状に貫通する形態としたが、通気路は、略L字形に屈曲した経路とし、軸部の下端面と外側面とに開口する形態としてもよい。
(2)上記実施形態では、通気路をディスクの軸部に形成したが、通気路は、回転槽の底壁部(アンダープレート)に形成してもよい。
(3)上記実施形態では、通気路に逆止弁を設けたが、このような逆止弁を設けない形態としてもよい。
(4)上記実施形態では、回転槽をドラムとアンダープレートとを組み付けて構成したが、回転槽は単一の部品であってもよい。
13…エアブロー機構
19…軸部材(軸部)
22…コーティング槽
25…回転槽
26…アンダープレート(回転槽の底壁部)
28…ドラム(回転槽の周壁部)
38…ディスク
65,70…ベアリング
71…支持部材
72…通気空間
74…流入空間
75…接続部材(接続部)
76…エア供給源
77…通気路
79…逆止弁

Claims (4)

  1. 上面開放の回転槽内にディスクを収容して、前記回転槽と前記ディスクを独立して回転駆動するコーティング槽と、
    前記回転槽の底壁部と前記ディスクとの間の通気空間から、前記回転槽の周壁部と前記ディスクの外周縁との隙間にエアを供給するためのエアブロー機構とを備え、
    菓子の表面にコーティング層を形成するコーティング装置であって、
    前記エアブロー機構は、
    エア供給源との接続部を有し、前記コーティング槽を回転可能に支持する支持部材と、
    前記支持部材と前記コーティング槽との間に設けられ、前記接続部に連通する流入空間と、
    前記コーティング槽の中心部に設けられ、前記流入空間を前記通気空間に連通させる通気路と、
    前記通気路から上向きに出たエアを、反射させて、前記通気空間内での流動過程で周方向においてほぼ均一に拡散させるセンターカバーとを備えて構成されていることを特徴とするコーティング装置。
  2. 前記ディスクの中心部には、前記底壁部の中心孔を貫通した形態の軸部が設けられ、
    前記軸部の下方に配されて前記支持部材を構成する上向きの面と、前記軸部の下端面との間が、前記流入空間となっており、
    前記支持部材を構成する軸受部材の内周と、前記軸部の外周との間には、ベアリングが設けられており、
    前記通気路は、径方向において前記ベアリングよりも中心側の位置に配置されていることを特徴とする請求項1記載のコーティング装置。
  3. 前記通気路が前記軸部に形成されていることを特徴とする請求項2記載のコーティング装置。
  4. 前記通気路には、前記通気空間側から前記通気路内への流体の流動を規制する逆止弁が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のコーティング装置。
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