JP5602400B2 - アンテナ設置方向の調整支援方法、およびデジタル放送受信装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、テレビは屋内に設置され、アンテナは屋外に設置することが一般的である。したがって、テレビ画面の確認とアンテナの方向調整とを一人が同時に行うことは通常は困難である。このような場合には、少なくとも二人で、アンテナの方向を調整する役と、テレビ画面を確認する役とに担当を分担して、声を掛け合いながら、アンテナの方向調整を行うことが多い。
また、二人で、それぞれテレビの画面の確認と、アンテナの調整を分担する方法は、作業員の確保とそれによる設置費用の増大の問題があった。
また、テレビとアンテナの設置場所がさらに遠く離れている場合には、二人で互いに声を掛け合って、確認し合うことも困難になるという問題があった。
また、特許文献1に開示された、受信強度情報を周波数変調(FM:Frequency Modulation)して接続ケーブルに重畳させて、強度情報を再生し確認しながら、アンテナの方向調整を行う場合には、周波数変調用のトランミッタ等が必要でコストアップになるという問題がある。また、FM(周波数変調)とUHF(テレビ信号、UHF:Ultra High Frequency)は周波数帯が近いので信号分離(セパレーション)に対処する必要があるという問題もあった。
さらには、アンテナ側の場所でのスイッチ操作により、チャンネルの変更を可能とし、また、音声による状況のガイダンスを可能とし、また、音声出力において、L(左側音声)とR(右側音声)切り替えも可能として、その結果、調整過程の最適と現在値との比較も可能となって、より効率的、より正確なアンテナの方向調整が行える支援方法を提供することである。
すなわち、本発明のアンテナ設置方向の調整支援方法は、受信装置に用いるアンテナの方向調整において、前記受信装置が前記アンテナからの受信信号の強弱に応じた音声を生成する機能と、該音声の信号を前記受信装置と前記アンテナを接続するケーブルに重畳する機能と、前記受信装置と前記アンテナを接続する前記ケーブルの間に、前記重畳された音声信号を分離する音声信号分離器と、前記アンテナ側で、前記音声信号分離器によって分離された受信強度に応じた音声信号を再生してアンテナの調整者に聴かせる再生手段と、
前記音声信号分離器にケーブルの芯線とシールド線を交流的もしくは直流的にショートするスイッチと、前記受信装置にケーブルの芯線とシールド線がショート状態になったことを検出する機能と、を備え、前記音声信号分離器に備えられた前記スイッチを開閉することによって、前記受信装置側で前記スイッチが前記ケーブルの芯線とシールド線をショートしたことを検出し、前記受信装置の前記音声を生成する機能の音声信号を右側音声と左側音声に切り替えて、前記アンテナの方向による受信強度を前記調整者に確認させながら方向調整を支援することを特徴とする。
また、アンテナ側でアンテナの調整者がショートスイッチを開閉することにより、受信装置のチャンネルの変更や、左右音声の切り替えによる過去の最適値と現在値の比較や、ガイダンスの内容の選択を行えるように支援する。
また、アンテナ側の場所でのスイッチ操作により、チャンネルの変更が可能となる。
また、音声による状況のガイダンスが可能となる。
また、音声出力において、L(左側音声)とR(右側音声)切り替えも可能である。その結果、調整過程の最適と現在値との比較も可能となり、より効率的、より正確なアンテナの方向調整が行える。
(アンテナ設置方向の調整支援方法の第1の実施形態)
図1は本発明に係るアンテナ設置方向の調整支援方法の第1の実施形態を示す各装置の構成図である。デジタル放送受信装置(衛星デジタル放送と地上デジタル放送を受信する機能を有するテレビ、もしくはアナログテレビに衛星デジタル放送と地上デジタル放送を映すための信号の変換装置であるデジタルチューナ(STB:Set Top Boxと同義))に本発明の方式に必要な回路、部品を追加することにより、衛星デジタル放送用アンテナと地上デジタル放送用アンテナの方向調整を容易にするものである。
デジタル放送受信装置11がテレビの場合には後記する破線11の内部の構成以外に映像モニタ等がある。また、デジタル放送受信装置11がデジタルチューナの場合には、映像出力端子119や音声出力端子118を通して、アナログテレビや映像モニタに接続される。
また、地上デジタル放送用(受信)アンテナ122は音声信号分離器124と同軸ケーブル128を経由してデジタル放送受信装置11のデジタル放送信号入力端子112に接続されている。デジタル放送受信装置11において、本願発明に関係する構成要素を次に説明する。
なお、デジタル放送受信装置11において、本願発明の特徴とする構成はRF/音声信号混合器101(102)と後記するショート検出回路105をさらに備えたことである。これらは従来のデジタル放送受信装置(テレビ、もしくはデジタルチューナ)にはない構成要素である。
また、デジタル放送受信装置11はテレビの場合でもデジタルチューナの場合でも、図1の破線11の内部に示した機能ブロック101〜110で表した構成要素以外に様々な要素を有しているが、本願の発明には直接の関連がないので、説明は省略し、図としても明示していない。
さて、地上デジタル放送用アンテナ122を設置し、受信に最適なアンテナの方向を調整する場合において、その担当者はイヤホーンやスピーカ等の音声再生器126の音声を聞きながら、アンテナの方向を調整する。
なお、アンテナの最適方向が確定し、調整が終了したときには、音声信号分離器123、124は取り除いて、同軸ケーブル127(128)と衛星デジタル放送用アンテナ121(地上デジタル放送用アンテナ122)を直結する。
ショートスイッチ351をアンテナの方向調整を行う担当者がアンテナ121の近くで作動させると、同軸ケーブル127の芯線とシールド線はショートする。これにより、デジタル放送受信装置11のなかのショート検出回路105が同軸ケーブル127の芯線とシールド線がショートしたことを検出する。
このショートスイッチ351を単にショートするのみならず、開閉(オン・オフ)を時系列的に繰り返せばショート検出回路105はその開閉の時系列を検出する。あらかじめこのショートの開閉の時系列を1、0から構成されるデジタル信号の意味ある命令としてCPU107とROM109、RAM110の間で設定しておけば、アンテナの方向調整を行う担当者が音声信号分離器123(124)のショートスイッチ351を、前記のあらかじめ設定した時系列にしたがって開閉することによって、デジタル放送受信装置11に命令を伝達することができる。
さらに前記あらかじめ設定した時系列を複数個、用意して、それぞれの異なる時系列にそれぞれの異なる命令を対応させることにより、様々な命令を設定して用いることができる。
例えば、音声生成部108の音声信号はステレオ音声を生成するので左耳用のL出力信号(左側音声)と右耳用のR出力信号(右側音声)がある。L出力信号にアンテナ調整中に受信したビープ音の最高値を記憶して再生させ、R出力信号にはアンテナ調整中の現在のビープ音を再生するように設定し、担当者が音声信号分離器123から音声信号を音声再生器125で聞きながら、音声信号分離器123に備えられたショートスイッチ351をあらかじめ設定したある時系列にしたがって、オン・オフ(開閉)させる。これにより音声信号分離器123からデジタル放送受信装置11に1と0の時系列の命令信号が伝達され、L出力信号とR出力信号を切り替え、それにより調整過程における過去の最高音と現状音を切り替えながら、比較することによって、アンテナの最適方向がより効率的、かつ明確に探索、決定することができる。
なお、デジタル放送用受信装置11の中においてはショート検出回路105が前記ショートスイッチ351の開閉を検出し、CPU107がL出力信号とR出力信号を切り替える処理をする。
また、以上においてはビープ音による探索について述べてきたが、アンテナの最適方向の探索過程をデジタル放送受信装置11に、殊にCPU107とRAM110に記憶させておき、かつROM109に記憶させた方式と音声によって、その状況にふさわしい音声ガイダンスを提供させ、それにしたがって探索する方法もある。このとき、音声信号分離器123で分離された音声ガイダンスを音声再生器125で聞きながら、アンテナの最適方向の探索をするとともに、音声信号分離器123に備えられたショートスイッチ351をあらかじめ設定したある時系列にしたがってオン・オフ(開閉)させることにより、デジタル放送受信装置11に適切な音声ガイダンスを求める命令とすることができる。
(RF/音声信号混合器の構成)
図2は図1におけるRF/音声信号混合器102(101)の具体的な回路構成の一例を示した回路図である。図2において、信号線241は同軸ケーブル128(127)(図1)の芯線に接続される配線である。シールド線243は同軸ケーブル128(127)(図1)のシールド線に接続される配線である。コンデンサ256とダイオード257は互いに並列に接続され、信号線241の途中に介在し、ダイオード257のカソード側がRF信号入力/音声出力端子212の芯線に接続され、アノード側がRF信号出力端子214の芯線に接続されている。コイル255とコンデンサ254は直列に接続され、コイル255側の他端が信号線241に接続され、RF信号入力/音声出力端子212の芯線に接続されている。また、コンデンサ254側の他端が音声入力端子216の芯線に接続されている。シールド線243はRF信号入力/音声出力端子212とRF信号出力端子214と音声入力端子216のそれぞれのシールド線、もしくはシールド線と同電位となる配線に接続されている。
なお、このときRF信号は数百メガヘルツから数千メガヘルツであるのに対し、音声信号は可聴領域レベルの数十ヘルツから一万数千ヘルツであり、周波数に大きな隔たりがあるので、分離が容易である。
図3は図1における音声信号分離器124(123)の具体的な回路構成の一例を示した回路図である。図3において、信号線341は同軸ケーブル128(127)(図1)の芯線に接続される配線である。シールド線343は同軸ケーブル128(127)(図1)のシールド線に接続される配線である。
信号線341はRF信号入力端子321とRF信号出力/音声入力端子327を直結している。コイル355とコンデンサ354は直列に接続され、コイル355側の他端は信号線341に接続され、コンデンサ354の他端は音声出力端子325に接続されている。シールド線343はRF信号入力端子321とRF信号出力/音声入力端子327と音声出力端子325のそれぞれのシールド線、もしくはシールド線と同電位となる配線に接続されている。
また、同軸ケーブル128(127)を通してRF信号と音声信号が重畳された状態の信号がRF信号出力/音声入力端子327から入力し、信号線341とシールド線343の間に存在する。ここからコイル355とコンデンサ354を通じてRF信号が除去され、音声信号のみが音声出力325から取り出される。
なお、コンデンサ354よりコンデンサ352の静電容量値は充分大きくとる。これにより、ショートスイッチ351のショート状態を信号線341とシールド線343の音声信号から識別することが、デジタル放送受信装置11(図1)のなかのショート検出回路105(図1)において容易となる。
図4は本発明に係るアンテナ設置方向の調整支援方法の第2の実施形態を示す各装置の構成図である。複数の地上デジタル放送の放送局が異なる方向にあり、地上デジタル放送用(受信)アンテナがひとつではすまない場合を示している。
図4において、地上デジタル放送用アンテナ422と地上デジタル放送用アンテナ432はともに混合器463に接続されている。混合器463では地上デジタル放送用アンテナ422からの地上デジタル放送信号と地上デジタル放送用アンテナ432からの地上デジタル放送信号とを混合している。混合器463の出力信号は音声信号分離器424に入り、同軸ケーブル128を経由して、図1のデジタル放送受信装置11に接続されている。また、イヤホーンやスピーカ等の音声再生器426が音声信号分離器424に接続されている。
まず、地上デジタル放送用アンテナ422を該アンテナで受信しようとするチャンネルの放送局の方向へ向けて、地上デジタル放送用受信装置11(図1)からのビープ音をイヤホーンやスピーカ等の音声再生器426で聞きながら、前記した方法で最適方向を見つけ、該受信アンテナを固定する。
なお、デジタル放送用受信装置11(図1)のチャンネルを変える際に、図4の音声信号分離器424に備えられたショートスイッチ351(図3)をあらかじめ設定された時系列の開閉を繰り返して、チャンネルを変える意図をデジタル放送用受信装置11(図1)に伝達してチャンネルを変えることもできる。なお、デジタル放送用受信装置11(図1)の中においてはショート検出回路105(図1)が前記ショートスイッチ351の開閉を検出し、CPU107(図1)がチャンネルを切り替える処理をする。
また、以上においては地上デジタル放送用アンテナ422と432とをそれぞれ方向調整を行い、設置する際にデジタル放送用受信装置11(図1)のチャンネルを変える例を示したが、地上デジタル放送用受信アンテナ422がひとつの場合であっても複数の地上局が狭い角度のなかで異なる方向にある場合、複数の地上局をすべて受信できる方向を見出す際には、チャンネルを頻繁に変えて調整する必要がある。このとき、図4の音声信号分離器424に備えられたショートスイッチ351(図3)を用いてデジタル放送用受信装置11(図1)のチャンネルを変えると非常に効率的である。
図5は本発明に係るアンテナ設置方向の調整支援方法の第3の実施形態を示す各装置の構成図である。衛星デジタル放送と地上デジタル放送を見ることができる既存のテレビに本実施形態のデジタル放送受信装置外付けアダプタを採用することにより、衛星デジタル放送用アンテナと地上デジタル放送アンテナ用アンテナの方向調整を容易にするものである。
図5において、第1の実施形態と共通する構成については図1と同じ符号を付して、説明は簡略化、もしくは省略する。
図5の衛星デジタル放送用(受信)アンテナ121は音声信号分離器123と同軸ケーブル127を経由してデジタル放送受信装置外付けアダプタ52のデジタル放送信号入力端子511に接続されている。また、地上デジタル放送用(受信)アンテナ122は音声信号分離器124と同軸ケーブル128を経由してデジタル放送受信装置外付けアダプタ52のデジタル放送信号入力端子512に接続されている。
RF/音声信号混合器501は衛星デジタル放送信号入力端子511から衛星デジタル放送信号(搬送波:RF)を入力し、RF/音声信号混合器502は地上デジタル放送信号入力端子512から地上デジタル放送信号(搬送波:RF)を入力している。またテレビからの音声を増幅する音声増幅器506はその出力をRF/音声信号混合器501、502に入力している。
RF/音声信号混合器501のひとつの出力信号は衛星デジタル放送信号出力端子513から出力する。
また、RF/音声信号混合器502のひとつの出力信号は地上デジタル放送信号出力端子514から出力する。
RF/音声信号混合器501とRF/音声信号混合器502は前記したように、音声増幅器506から音声信号を入力していて、それぞれ衛星デジタル放送信号と地上デジタル放送信号に音声信号を混合させ、それぞれ衛星デジタル放送信号入力端子511と地上デジタル放送信号入力端子512からそれぞれ同軸ケーブル127と同軸ケーブル128へ逆に出力し、それぞれ同軸ケーブル127と同軸ケーブル128を伝わって、それぞれ音声信号分離器123と音声信号分離器124で音声が分離され、それぞれ音声再生器125と音声再生器126でビープ音を聞きながら、それぞれ衛星デジタル放送用アンテナ121と地上デジタル放送用アンテナ122の方向調整に用いて、効率的にアンテナの最適方向を一人で調整できる。
また、可聴領域(数十ヘルツ〜一万数千ヘルツ)の音声信号を用いているので、特許文献1にみられるようなFMを用いる方式と異なって、RF(数百メガヘルツ〜数千メガヘルツ)との周波数が大きくひらいており、それらの分離(セパレーション)が容易であるため音声信号分離器123、124やRF/音声信号混合器501、502が特許文献1で必要とする装置、部品に比較して安価ですむ。
なお、この方式ではテレビ53は衛星デジタル放送と地上デジタル放送、もしくはそのどちらか一方を受信する機能を有するテレビであればデジタル放送受信装置外付けアダプタ52を外付けするだけで、各社の様々なテレビ53を改造することなしに本方式を適用できて、効率的にアンテナの最適方向を調整できる。
図6は本発明に係るアンテナ設置方向の調整方法の第4の実施形態を示す各装置の構成図である。アナログテレビ(不図示)に衛星デジタル放送と地上デジタル放送を映すためのデジタルチューナ(STB:Set Top Boxと同義)を備えた環境において、本実施形態のデジタル放送受信装置外付けアダプタを採用することにより、衛星デジタル放送用アンテナと地上デジタル放送アンテナ用アンテナの方向調整を容易にするものである。
図6において、衛星デジタル放送用(受信)アンテナ121は音声信号分離器123と同軸ケーブル127を経由してデジタル放送受信装置外付けアダプタ52の衛星デジタル放送信号入力端子511に接続されている。また、地上デジタル放送用(受信)アンテナ122は音声信号分離器124と同軸ケーブル128を経由してデジタル放送受信装置外付けアダプタ52の地上デジタル放送信号入力端子512に接続されている。
RF/音声信号混合器501は衛星デジタル放送信号入力端子511から衛星デジタル放送信号(搬送波:RF)を入力し、RF/音声信号混合器502は地上デジタル放送信号入力端子512から地上デジタル放送信号(搬送波:RF)を入力している。またデジタルチューナであるデジタル放送受信装置63の音声を増幅する音声増幅器506はその出力をRF/音声信号混合器501、502に入力している。
RF/音声信号混合器501のひとつの出力信号は衛星デジタル放送信号出力端子513から出力する。
また、RF/音声信号混合器502のひとつの出力信号は地上デジタル放送信号出力端子514から出力する。
音声出力端子617からの音声信号は音声ケーブル619を通り、デジタル放送受信装置外付けアダプタ52の音声入力端子518から音声増幅器506に入力する。
RF/音声信号混合器501とRF/音声信号混合器502は前記したように、音声増幅器506から音声信号を入力していて、それぞれ衛星デジタル放送信号と地上デジタル放送信号に音声信号を混合させ、それぞれ衛星デジタル放送信号入力端子511と地上デジタル放送信号入力端子512からそれぞれ同軸ケーブル127と同軸ケーブル128へ逆に出力し、それぞれ同軸ケーブル127と同軸ケーブル128を伝わって、それぞれ音声信号分離器123と音声信号分離器124で音声が分離され、それぞれ音声再生器125と音声再生器126でビープ音を聞きながら、それぞれ衛星デジタル放送用アンテナ121と地上デジタル放送用アンテナ122の方向調整に用いて、効率的にアンテナの最適方向を一人で調整できる。
また、可聴領域の音声信号を用いているので、特許文献1にみられるようなFMを用いる方式と異なって、RFとの周波数が大きくひらいており、分離(セパレーション)が容易であるため音声信号分離器123、124やRF/音声信号混合器501、502が特許文献1で必要とする装置、部品に比較して安価ですむ。
なお、この方式ではテレビ53は衛星デジタル放送と地上デジタル放送、もしくはそのどちらか一方を受信する機能を有するテレビであればデジタル放送受信装置外付けアダプタ62を外付けするだけで、各社の様々なデジタル放送受信装置(デジタルチューナ)63を改造することなしに本方式を適用できて、効率的にアンテナの最適方向を調整できる。
なお、図5においてはデジタル放送受信装置がテレビ53の場合であり、図6においては、デジタル放送受信装置63がデジタルチューナの場合のそれぞれの実施形態を示したが、図5、および図6のデジタル放送受信装置外付けアダプタ52は同一の構成であり、共用できる。
本発明は前記の実施形態に限定されるものではない。以下に例をあげる。
以上において、テレビやデジタルチューナは、衛星デジタル放送と地上デジタル放送の両方の受信を対象としたデジタル放送受信装置を例にあげたが、衛星デジタル放送のみを対象としたデジタル放送受信装置であってもよい。また、地上デジタル放送のみを対象としたデジタル放送受信装置であってもよい。
本発明では一人でも容易にアンテナの調整が行え、かつコストアップも従来の方式に比較すると少ないので、本発明の方式が広く採用される可能性も高い。かつ本方式で用いる回路と部品がテレビの中にデファクトスタンダードとして採用されていけば、日本のみならず世界中で汎用的に使用される可能性がある。
52 デジタル放送受信装置外付けアダプタ
53 テレビ(デジタル放送受信装置)
101、102、501、502 RF/音声信号混合器(音声の信号をケーブルに重畳する機能)
103 衛星デジタルNIM
104 地上デジタルNIM
105 ショート検出回路(ショート状態になったことを検出する機能)
106、506 音声増幅器
107 CPU
108 音声生成部(アンテナからの受信信号の強弱に応じた音声を生成する機能)
109 ROM
110 RAM
111、112、118、119、212、214、216、321、325、327、511、512、513、514、515、516、517、518、615、616、617 端子
121 衛星デジタル放送用アンテナ(受信アンテナ、アンテナ)
122、422、432 地上デジタル放送用アンテナ(受信アンテナ、アンテナ)
123、124、424 音声信号分離器(音声信号を分離する機能)
125、126、426 音声再生器(音声信号の再生手段)
127、128 同軸ケーブル(ケーブル)
351 ショートスイッチ(スイッチ)
463 混合器
519、619 音声ケーブル
Claims (10)
- 受信装置に用いるアンテナの方向調整において、
前記受信装置が前記アンテナからの受信信号の強弱に応じた音声を生成する機能と、
該音声の信号を前記受信装置と前記アンテナを接続するケーブルに重畳する機能と、
前記受信装置と前記アンテナを接続する前記ケーブルの間に、前記重畳された音声信号を分離する音声信号分離器と、
前記アンテナ側で、前記音声信号分離器によって分離された受信強度に応じた音声信号を再生してアンテナの調整者に聴かせる再生手段と、
前記音声信号分離器にケーブルの芯線とシールド線を交流的もしくは直流的にショートするスイッチと、
前記受信装置にケーブルの芯線とシールド線がショート状態になったことを検出する機能と、
を備え、
前記音声信号分離器に備えられた前記スイッチを開閉することによって、前記受信装置側で前記スイッチが前記ケーブルの芯線とシールド線をショートしたことを検出し、前記受信装置の前記音声を生成する機能の音声信号を右側音声と左側音声に切り替えて、前記アンテナの方向による受信強度を前記調整者に確認させながら方向調整を支援することを特徴とするアンテナ設置方向の調整支援方法。 - 受信装置に用いるアンテナの方向調整において、
デジタル放送用の受信アンテナと、
デジタル放送信号を伝達する同軸ケーブルと、
デジタル放送信号搬送波と音声信号を合成する混合器と、デジタル放送信号のNIMと、デジタル放送の映像と音声を処理するCPUと、前記CPUが映像と音声を処理する際に用いるRAMとROMと、デジタル放送の音声、あるいはガイダンスの音声を生成する音声生成部と、同軸ケーブルの芯線とシールド線の短絡状態を検出するショート検出回路と、を具備し、デジタル放送信号から映像と音声を同調、復調、再生し、かつ受信強度に相関を持つ該音声信号を前記同軸ケーブルに重畳する機能を有するデジタル放送受信装置と、
デジタル放送信号搬送波から音声信号を分離する音声信号分離器と、
前記音声信号分離器によってデジタル放送信号搬送波から分離された音声信号を再生する音声再生器と、
前記音声信号分離器に前記同軸ケーブルの芯線とシールド線を交流的もしくは直流的にショートするショートスイッチと、
を備え、
前記デジタル放送用の受信アンテナから受信したデジタル放送信号を、前記音声信号分離器と、前記同軸ケーブルとを経由して前記デジタル放送受信装置に入力し、
前記デジタル放送受信装置の前記音声生成部の音声をデジタル放送信号搬送波と混合させる前記混合器から前記同軸ケーブルに前記デジタル放送受信装置の音声信号を重畳させ、
受信強度に応じた該音声信号を前記音声再生器によって再生してアンテナの調整者に聴かせながら、かつ前記調整者が前記音声信号分離器に備えられた前記ショートスイッチを開閉して指示をだしたのを、前記デジタル放送受信装置の前記ショート検出回路が前記ショートスイッチの開閉を検出し、
前記指示にしたがって、前記デジタル放送受信装置の設定を変えて、該デジタル放送受信装置の前記音声生成部の音声信号を右側音声と左側音声に切り替え、最も受信強度の高い前記デジタル放送用の受信アンテナの方向調整を支援することを特徴とするアンテナ設置方向の調整支援方法。 - 前記音声を生成する機能の音声信号の右側音声もしくは左側音声には調整過程における最も音程の高い、もしくは特定の規則の最高の音声を記憶しておき、その音声を出力し、他の左側音声もしくは右側音声には現在の調整中の音声を出力することを特徴とする請求項1に記載のアンテナ設置方向の調整支援方法。
- 前記音声生成部の音声信号の右側音声もしくは左側音声には調整過程における最も音程の高い、もしくは特定の規則の最高の音声を記憶しておき、その音声を出力し、他の左側音声もしくは右側音声には現在の調整中の音声を出力することを特徴とする請求項2に記載のアンテナ設置方向の調整支援方法。
- 前記ケーブルに重畳する前記音声信号はビープ音であることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のアンテナ設置方向の調整支援方法。
- 前記ケーブルに重畳する前記音声信号は音声によるガイダンス音であることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のアンテナ設置方向の調整支援方法。
- 前記音声信号分離器に備えられた前記スイッチを開閉することによって、変更が可能な音声によるガイダンス音を出力することを特徴とする請求項3に記載のアンテナ設置方向の調整支援方法。
- 前記音声信号分離器に備えられた前記ショートスイッチを開閉することによって、変更が可能な音声によるガイダンス音を出力することを特徴とする請求項4に記載のアンテナ設置方向の調整支援方法。
- デジタル放送信号搬送波と音声信号を混合するRF/音声信号混合器と、
デジタル放送信号のNIMと、
デジタル放送の映像と音声を処理するCPUと、
前記CPUが映像と音声を処理する際に用いるRAMと、
前記CPUが映像と音声を処理する際に用いるROMと、
デジタル放送の音声、あるいはガイダンスの音声を生成する音声生成部と、
前記音声生成部の音声信号を増幅する音声増幅器と、
同軸ケーブルの芯線とシールド線の交流的もしくは直流的なショート状態を検出するショート検出回路と、を備え、
デジタル放送信号は前記RF/音声信号混合器と前記NIMを経由して前記CPUに入力し、該CPUと前記RAMと前記ROMとで映像信号と音声信号を再生し、該音声信号が前記音声生成部と前記音声増幅器を経て、前記RF/音声信号混合器に入力し、該RF/音声信号混合器から前記同軸ケーブルへ音声信号を前記デジタル放送信号搬送波に重畳して出力し、
前記ショート検出回路によって、前記同軸ケーブルの芯線とシールド線の交流的もしくは直流的なショート状態を検出し、ショート状態の開閉による所定の時系列の信号によって、前記CPUが音声生成部の過去の音声の最大値と現在値とを切り替える演算処理を行うことを特徴とするデジタル放送受信装置。 - 前記デジタル放送受信装置が、衛星デジタル放送と地上デジタル放送を受信する機能を備えたことを特徴とする請求項9に記載のデジタル放送受信装置。
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