JP5600791B2 - 表示装置および表示装置の作製方法 - Google Patents
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Description
、各画素に絶縁ゲート型トランジスタ又は薄膜トランジスタなどの能動素子と、それに接
続する発光素子が設けられた表示装置に関する。
に設けられた能動素子により、ビデオ信号に基づいた当該画素の光強度を制御することに
より映像を表示している。能動素子の代表例は薄膜トランジスタ(以下TFTと記す)で
あり、各画素に書き込まれた電圧により光強度を制御する手段として、電圧に応答する液
晶を用いる構成は今日広く用いられている。
また、その他の構成として、各画素に発光素子を設け、当該発光素子に流れる電流により
光強度を制御することで映像を表示する方法も知られている。
、エレクトロルミネセンスを利用していることから有機エレクトロルミネセンス素子とも
呼ばれている。発光性の有機化合物材料は各種知られているが、その発光機構は一重項励
起状態を介して発光する蛍光と、三重項励起状態を介して発光する燐光とがあることも知
られている。
−234683号公報などで開示されている。図12に示した画素は、TFT50、51
と、保持容量52と、発光素子53とをから成っている。TFT50は、ゲートが走査線
55に接続されており、ソース側が信号線54に、ドレイン側がTFT51のゲートに接
続されている。TFT51は、ソースが電源線56に接続されており、ドレインが発光素
子53の一方の端子に接続されている。発光素子53の他方の端子は電源57に接続され
ている。保持容量部32はTFT51のゲートとソース間の電圧を保持するように設けら
れている。
されたビデオ信号がTFT51のゲートに印加される。ビデオ信号が入力されると、入力
されたビデオ信号の電圧に従って、TFT51のゲート電圧(ゲートとソース間の電圧差
)が定まる。そして、該ゲート電圧によって流れるTFT51のドレイン電流は、発光素
子53に供給され、発光素子53は供給された電流値に応じて発光する。発光素子におけ
る発光は、次のビデオ信号が入力されるまで維持されるので、この動作を全画素に渡って
特定期間毎に行うことによって静止画や動画を表示することができる。また、発光素子の
発光体に、赤、緑、青の各色を発光する材料を適用し、それらを用いた画素を配列させる
ことにより、カラー表示を行うこともできる。
る。しかし、そのためにはTFTに高い電流駆動能力が要求される。それを満足させるに
は、TFT活性領域を多結晶シリコン膜で形成することが望ましいと考えられている。絶
縁表面上への多結晶シリコンの形成法として、プラズマCVD法などで堆積した非晶質シ
リコンを、レーザービームの照射により結晶化する方法がある。これはレーザーアニール
と呼ばれている。その特徴は、歪み点が700℃以下の耐熱性の低いガラス基板上であっ
ても、基板をさほど加熱することなくシリコンのみを選択的に加熱して結晶化できる点に
ある。レーザーとしては、エキシマレーザーなどの固体レーザーや、YAGレーザー、Y
VO4レーザーなどの固体レーザーなどが用いられている。
向にばらつきがあること以外にも、十分結晶化が成されず結晶性が十分でない領域が存在
する。また、チャネル形成領域のサイズが縮小、或いは結晶粒が大型化して、一つのチャ
ネルの中に存在する粒界の数が減少すると、むしろTFTの特性ばらつきが大きくなるこ
とが問題となっている。図12に示した画素において、TFT51の閾値やオン電流等の
特性が画素毎にばらつくと、ビデオ信号の電圧が同じであってもTFT51のドレイン電
流の大きさが画素間で異なり、発光素子53の輝度にばらつきが生じることになる。
値のばらつきは1.5%以下にする必要がある。また、保持容量部の電荷を保持するため
に、オフ電流値は1pA以下とする必要がある。
ルミネセンス素子に接続するTFTを並列接続する構成が開示されている。同公報によれ
ば、エレクトロルミネセンス素子に接続するTFTを複数個、並列に接続することで、T
FTの特性にばらつきがあっても、発光輝度のばらつきは生じず均一な表示を得ることが
できるとされている。
えTFTを並列に配置したとしても、レーザービームの幅よりも小さいサイズで形成され
る活性層の隣接間の結晶性のばらつきを抑制することがでても、画素領域全面に渡って線
状のパルス発振レーザービームを走査したことによる周期的に発生するような輝度のばら
つきを低減することはできない。これもTFTの特性ばらつきに起因するものであるが、
この周期的な特性ばらつきは10%以上であり、これを隣接間のTFTを並列に接続して
補うことはできない。
素子の輝度のばらつきを低減し、信頼性が高く、画質の優れた表示装置を提供することを
目的とする。
なくとも2つ設け、それぞれのTFTの活性層を形成する半導体領域の結晶性を異ならせ
るものである。当該半導体領域は、非晶質半導体膜をレーザーアニールにより結晶化させ
たものが適用されるが、結晶性を異ならせるために、連続発振レーザービームの走査方向
を変えて、結晶成長の方向を互いに異ならせる方法を適用する。或いは、連続発振レーザ
ービームの走査方向は同じとしても、個々の半導体領域間でTFTのチャネル長方向を変
えて、結晶の成長方向と電流の流れる方向を異ならせる方法を適用する。
に結晶が成長する。その場合結晶の粒界はほぼビームの走査方向に沿って形成されるので
、粒界トラップの影響が排除され、比較的高い電界効果移動度を得ることができる。しか
し、キャリアのドリフトを阻害する粒界が少なくなる結果、その存在比率の僅かな変動に
よりTFTの特性が大きくことなり、結果的にばらつきが大きくなってしまう。その影響
を低減するために、チャネル長方向に対する結晶の成長方向又はキャリアのドリフト方向
に対する結晶粒界の存在比率を変えた半導体領域を活性層とする複数のTFTを並列に発
光素子に接続する構成とする。
ース及びドレインの一方はいずれも発光素子と接続し、他方は配線によって同一電位が印
加されるように連結されたものとなる。また、複数のTFTにおいて、ゲート電極は共通
として、或いは同一の電位が印加されるものである。
ネル形成領域と重なる電極が、絶縁層を介して設けられている構成としても良い。この場
合、上下両方のゲート電極に同電位を印加しても良いしい、一方を固定電位としても良い
。それにより、半導体領域に接する絶縁層中の固定電荷の影響が排除され、しきい値電圧
のばらつきを低減することができる。
TFTとが設けられた画素を有する表示装置であって、第1及び第2のTFTを構成する
それぞれの半導体領域に形成されるチャネル形成領域は、そのチャネル長方向が異なるよ
うに配置され、当該半導体領域に形成されるソース及びドレインの一方はいずれも発光素
子と接続し、他方は配線によって同一電位が印加されるように連結され、ゲート電極を共
通として同一の電位が印加されるものである。
た画素を有する表示装置において、第1及び第2のTFTを構成するそれぞれの半導体領
域は、共にチャネル長方向に結晶が成長されており、当該半導体領域に形成されるソース
及びドレインの一方はいずれも発光素子と接続し、他方は配線によって同一電位が印加さ
れるように連結され、ゲート電極を共通として同一の電位が印加されるものである。
た画素を有する表示装置において、第1及び第2のTFTを構成するそれぞれの半導体領
域の一方はチャネル長方向に結晶が成長されており、他方はチャネル長方向と交差する方
向に結晶が成長されており、当該半導体領域に形成されるソース及びドレインの一方はい
ずれも発光素子と接続し、他方は配線によって同一電位が印加されるように連結され、ゲ
ート電極を共通として同一の電位が印加されるものである。
た画素を有する表示装置において、第1及び第2のTFTを構成するそれぞれの半導体領
域の一方はチャネル長方向と平行に結晶粒界が延在しており、他方はチャネル長方向と交
差する方向に結晶粒界が延在しており、当該半導体領域に形成されるソース及びドレイン
の一方はいずれも発光素子と接続し、他方は配線によって同一電位が印加されるように連
結され、ゲート電極を共通として、同一の電位が印加されるものである。
た画素を有する表示装置において、第1及び第2のTFTを構成するそれぞれの半導体領
域の一方はチャネル長方向と平行に結晶粒界が延在しており、他方はチャネル長方向と交
差する方向に結晶粒界が延在しており、当該半導体領域に形成されるソース及びドレイン
の一方はいずれも発光素子と接続し、他方は配線によって同一電位が印加されるように連
結され、ゲート電極を共通として同一の電位が印加されるものである。
ザーアニールによる結晶性のばらつきに起因する輝度のばらつきを低減して、高画質の表
示装置を提供することができる。また、定電流駆動とすることにより発光素子の信頼性を
高くすることができる。
装置の画素の構成を示す上面図である。図1に示す画素は、スイッチング用TFT101
、電流駆動用TFT102a、102b、保持容量部103が備えられている。また、図
2はこのような画素の構成を示す等価回路図であり、図1で示す構成の他に発光素子12
1が電流駆動用TFTに接続された回路が示されている。
た半導体領域110、ゲート電極112などで構成され、ソース領域はビデオ信号が入力
するデータ線116と接続している。ドレイン領域は配線117により電流駆動用TFT
102a、102bのゲート電極113と接続されている。ゲート電極112は走査線1
15に接続されている。
やLDD領域などが形成された半導体領域111を共通として構成されているが、そのチ
ャネル長方向は互いに異なっている。電流駆動用TFT102a、102bのソース領域
は共通部位として形成され、電源線118に接続している。また、それぞれのドレイン領
域は配線119により接続されている。
。図1では示されていないが、発光素子はこの電極120上に発光体を含む有機化合物層
や、対向する電極を積層して構成される。
電極114との間に絶縁層を介在させて構成されている。
長方向が異なって形成されている点にあり、このような構成とすることにより、電流駆動
用TFTの特性ばらつきを低減している。これは、並列接続される2つのTFTの半導体
領域において、キャリアがドリフトされる方向と、結晶の成長方向を異ならせることによ
って、隣接間のTFTにおける電気的特性に違いを持たせている。
や石英、又は半導体基板などが適用され、第1絶縁層160により絶縁表面が形成されて
いる。半導体領域110、111にはソース又はドレイン領域を形成する高濃度不純物領
域171、175、178、179、LDD領域を形成する低濃度不純物領域172、1
76、180、非ドープ領域173、174、177などが形成されている。第2絶縁層
161はゲート絶縁膜として機能するものであり、第3絶縁層162、第4絶縁層163
、第5絶縁層164はパッシベーションや層間膜として機能するものである。第6絶縁層
165は発光素子を形成するために平坦化膜として形成されものである。
。第1電極120と第2電極170は印加する順方向電圧の極性により陰極と陽極に区別
できるが、第1電極120を陰極とする場合には、仕事関数の低いアルカリ金属又はアル
カリ土類金属を含む層166を設け、第2電極170側には仕事関数の高い金、白金、窒
化チタンなどを含む層169を形成する。これらの層は、光透過性を持たせるために1〜
20nm程度の厚さで形成される。このような構成とすることで、発光素子からの光の放射
は図中に示す矢印の方向になされる。
成された非晶質半導体膜150をレーザーアニールにより結晶化する工程を示している。
レーザーアニールによるビーム形状は、楕円形、矩形、長円形など任意なものとすること
ができるが、好ましくは長手方向と短手方向のアスペクト比が10以上の楕円形又は線形
とし、その短手方向にビームを走査する。結晶化において連続発振レーザービームを走査
すると、固液界面が連続的に移動して、走査方向とほぼ平行な方向に結晶粒界が延在する
多結晶半導体膜を形成することができる。非晶質半導体膜の全面を結晶化する必要はなく
、半導体領域を形成する場所のみを結晶化させれば良い。ここで、図3中に示す矢印はレ
ーザービームの走査方向を示し、点線はその中で半導体領域110、111が形成される
部位を表している。
に流れるかで、キャリア移動度は10〜30%程度異なり、レーザービームを一方向にの
み走査することで電気的に異方性を持った結晶を形成することができる。
す構成である。このレーザーアニール装置は、基板の任意の位置を指定してレーザービー
ム照射して結晶化することを可能とするものであり、複数の方向から複数のレーザービー
ムを照射することにより、さらにスループットを向上させることができる。さらに、レー
ザービームを照射面において重ね合わせ、レーザーアニールに必要なエネルギー密度と、
光の干渉を除去することが可能な構成となっていることが特徴である。
である。図8と図9においては説明の便宜上、共通の符号を用いて示している。
ラー303a、第2ガルバノミラー304a、fθレンズ305aから成っている。ここ
で、第1ガルバノミラー303a、第2ガルバノミラー304aが偏向手段として設けら
れたものである。
バノミラーと第2ガルバノミラーの回転角のより偏向方向が制御され、載置台306上の
被処理物307に照射される。ビーム径はレンズ群302及び必要があればスリット等を
設けることで任意の形状とすることができるが、概略数十μm〜数百μmの円形、楕円形、
又は矩形とすれば良い。載置台306は固定とするが、レーザービームの走査と同期させ
ることも可能であるので、XYθ方向に移動可能としても良い。
せることにより、レーザーアニールに必要なエネルギー密度と、光の干渉を除去すること
が可能となる。異なるレーザー発振装置から放射されるレーザービームはそれぞれ位相が
異なっているので、これらを重ね合わせることにより干渉を低減することができる。
構成を示しているが、同様の効果はこの数に限定されず、複数本のレーザービームを重ね
合わせることで目的は達せられる。また、同様な効果が得られるものであれば、レーザー
アニール装置の構成は図8及び図9で示す構成に限定されるものはない。
である。図10は、レーザー発振装置801、高変換ミラー802〜804、楕円ビーム
形成用光学系805、載置台808から成っているレーザーアニール装置の構成を正面図
と側面図により示すものである。楕円ビーム形成用光学系805の一例はシリンドリカル
レンズ806と凸レンズ807との組み合わせであり、シリンドリカルレンズ806でビ
ーム形状を楕円にして、凸レンズ807を設け集光している。こうして、レーザービーム
を楕円にすることで照射面積を広くして処理速度を向上させることができる。また、レー
ザービームの照射面直上又は近傍には、気体噴出手段820を設け、レーザービームが照
射されている領域の雰囲気を制御している。気体の種類は酸化性気体、還元性気体、不活
性気体など様々な気体を適用することが可能である。
り基板809のレーザーアニールを可能としている。一方の方向への移動は基板の一辺の
長さよりも長い距離を1〜200cm/secの等速度で連続的に移動させることが可能であり
、他方へは楕円ビームの長手方向と同程度の移動を不連続にステップ移動させることが可
能となっている。レーザー発振装置801の発振と、載置台808は、マイクロプロセッ
サを搭載した制御手段810により同期して作動するようになっている。また、レーザー
ビームの入射角を特定角度とすることにより、基板809で反射したレーザービーム(戻
り光)が再び光学系に入射しない構成としている。
、レーザー発振装置801、高変換ミラー802、803、楕円ビーム形成用光学系81
1、XYスキャン可能な一対のガルバノミラー812、fθレンズ813から成っている
レーザーアニール装置の構成を正面図と側面図により示すものである。楕円ビーム形成用
光学系805の一例は凹レンズ及び凸レンズの組み合わせである。こうして、レーザービ
ームを楕円にすることで照射面積を広くして処理速度を向上させることができる。ガルバ
ノミラー回転角のより偏向方向が制御され、載置台814上の基板809の任意の位置に
レーザービームを照射することができる。レーザー発振装置801の発振と、一対のガル
バノミラー812は、マイクロプロセッサを搭載した制御手段810により同期して作動
するようになっている。また、アイソレータ815は照射面で反射したレーザービーム(
戻り光)がレーザー発振装置に再度入射して光学系を痛めないように配慮されている。気
体噴出手段820を設け、レーザービームが照射されている領域の雰囲気を制御している
。気体の種類は酸化性気体、還元性気体、不活性気体など様々な気体を適用することが可
能である。
しても結晶性は保存され、図3との対比で結晶粒は半導体領域110の長手方向に延在し
ていることになる。
量電極114を形成する。ゲート電極112は同一の層で形成される走査線115と接続
されている。ゲート電極は半導体領域と交差するように形成されるが、図示するように、
それによってチャネル長方向が規定される。チャネル長はMOSトランジスタなどにおい
て、ソースとドレイン間の距離をいうものであり、ここでは同様の定義に従って、チャネ
ル長が規定される方向をチャネル長方向という。
形成される。一方、半導体領域111ではチャネル長方向と結晶成長方向が概略一致する
TFTと、一致しないTFTの2つが形成されることになる。
これは、半導体領域とゲート電極の位置関係で適宜形成することが可能であり、図5で示
す構成はその一例を示している。また、ここでは、半導体領域の配置によってキャリアの
ドリフト方向と結晶の成長方向を異ならせる態様を示したが、レーザーアニールにおける
ビームのスキャン方向を変えることによって同様な効果を得ることができる。
ータ線116、電源線118各種配線117、119が形成された状態を示している。こ
れにより、スイッチング用TFT101、電流駆動用TFT102a、102b、保持容
量部103が形成される。
は、電流制御用TFTにおいてドレイン電圧VDSをゲート電圧VGS以上に設定し、電流駆
動用TFTのドレイン電圧VDSに関わらず一定のドレイン電流IDを流す、飽和領域で動
作させる。これにより、発光素子には一定の電流が供給されることになる。
Tのゲート電圧VGSを5Vとして、表示期間における発光素子の対向電極と電源供給線と
の間の電圧(対向電位と電源電位との差)を15V程度とする。このとき、発光素子の両
電極間の電圧VELは5〜10V程度の値をとり、電流制御用TFTのドレイン電圧VDSは
5V以上となる。従って、ドレイン電圧VDSはゲート電圧VGS以上になって、電流制御用
TFTは飽和領域で動作することになる。電流駆動用TFTを飽和領域で動作させる場合
以下に示す式1が成立する。
ID=μC0W/L(VGS−VTH)2/2
チャネル形成領域のチャネル幅Wとチャネル長Lの比、VTHを閾値、ドレイン電流をID
とする。ここでμ、C0、W/L、VTHは全て個々のTFTによって決まる固定の値であ
る。式1から電流駆動用TFT102aと102bはWとLが同じであってもμが異なる
。従って、ドレイン電流IDはそれぞれ異なり、このようなTFTを並列に接続すること
により、結晶性のばらつきに起因するIDのばらつきを平準化することができる。
のゲート長Lに対する比W/Lを小さくし、且つゲート電圧VGSを大きくすることは有効
である。これにより、電流駆動用TFTのしきい値電圧Vthのばらつきによるドレイン電
流IDのばらつきを抑えることができ、接続される発光素子の輝度のばらつきを低減する
ことができる。
、正孔注入層、電子注入層、正孔輸送層、電子輸送層などが含まれる。
発光素子の構成は、陽極/発光層/陰極が順に積層された構造を有しており、この構造に
加えて、陽極/正孔注入層/発光層/陰極や、陽極/正孔注入層/発光層/電子輸送層/
陰極等の順に積層した構造を有していても良い。有機化合物層は、低分子系有機化合物と
高分子系有機化合物のどちらでも適用可能である。低分子系有機化合物の一例は、正孔注
入層として銅フタロシアニン(CuPc)芳香族アミン系材料であるα−NPD(4,4'-
ビス-[N-(ナフチル)-N-フェニル-アミノ]ビフェニル)やMTDATA(4,4',4"-トリス(
N-3-メチルフェニル-N-フェニル-アミノ)トリフェニルアミン)、発光層としてトリス−
8−キノリノラトアルミニウム錯体(Alq3)などが知られている。高分子有機発光材
料では、ポリアニリンやポリチオフェン誘導体(PEDOT)などが知られている。
が、逆スタガ型や順スタガ型の構造を有するTFTをもっても同様に適用することができ
る。また、電流制御TFTを2個並列に接続する場合について説明したが、本発明はそれ
に限定されるものではなく、3つ以上のTFTを並列に接続した場合や、直並列に接続し
た場合についても同様に適用できるものである。
示装置について説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、発光体が無機化合
物で形成される発光素子を備えた表示装置、発光ダイオードでなる発光素子を備えた表示
装置、電子源素子を備えた表示装置にも適用が可能であり、同様の効果が得られる。
Claims (3)
- 第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、発光素子と、容量素子と、を有する画素を有する表示装置の作製方法であって、
基板上に非晶質半導体膜を形成し、
前記非晶質半導体膜にレーザ光を照射し、前記非晶質半導体膜を第1の方向に沿って結晶粒を成長させて結晶質半導体膜にし、
前記結晶質半導体膜を、第1乃至第3の領域を有する島状の結晶質半導体層に加工し、
前記第1の領域を第1のチャネル形成領域とする前記第1のトランジスタと、前記第2の領域を第2のチャネル形成領域とする前記第2のトランジスタと、前記第3の領域を一方の電極とする前記容量素子と、を形成し、
前記第1のトランジスタは、前記発光素子と電気的に接続され、
前記第2のトランジスタは、前記発光素子と電気的に接続され、
前記第1のチャネル形成領域のチャネル長方向は前記第1の方向であり、
前記第2のチャネル形成領域のチャネル長方向は前記第1の方向と交差する方向であることを特徴とする表示装置の作製方法。 - 請求項1において、
前記レーザ光は、連続発振レーザであることを特徴とする表示装置の作製方法。 - 第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、発光素子と、容量素子と、を有する画素を有する表示装置であって、
基板上に島状の結晶質半導体層を有し、
前記島状の結晶質半導体層は、第1の領域と第2の領域と第3の領域とを有し、
前記第1のトランジスタは、前記第1の領域に第1のチャネル形成領域を有し、
前記第2のトランジスタは、前記第2の領域に第2のチャネル形成領域を有し、
前記容量素子は、前記第3の領域に前記容量素子の一方の電極を有し、
前記第1のトランジスタは、前記発光素子と電気的に接続され、
前記第2のトランジスタは、前記発光素子と電気的に接続され、
前記島状の結晶質半導体層は、第1の方向に結晶粒が延在し、
前記第1のチャネル形成領域のチャネル長方向は前記第1の方向であり、
前記第2のチャネル形成領域のチャネル長方向は前記第1の方向と交差する方向であることを特徴とする表示装置。
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