JP5600223B1 - 室内で用いる抱っこ用、授乳用、入浴用を兼ねた保育用具 - Google Patents

室内で用いる抱っこ用、授乳用、入浴用を兼ねた保育用具 Download PDF

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【課題】首がすわるまでの新生児を抱っこ、授乳、入浴させる際には、保育者は様々な疲労を感じている。疲労を軽減するためにスリングやバスネット等の保育用具が用いられているが、使用感に充分満足が得られない。これを改善するため、使用方法が簡単で、保育者にも新生児にも使用感が楽で安全である保育用具を提供する。
【解決手段】 おおむね座椅子状の形状であって、新生児の頭部から胴体下部までの背面を安定保持する背もたれ部Aと、臀部と臀部体側部、太腿部後側を安定保持する座面部Bと、横方向への脱落を防ぐ胴体安定保持部Cと、新生児が自然な体位で座るための空き部Eと、保育者が手掛かりとするための反り部Dと、入浴の際に滑り止めとなる滑り止め部Iとで成り、単独でも、ベビーバスに固定しても用いる事が出来る、強度のある材料で形成され、その表面に柔軟性、摩擦性、耐熱性、耐水性、耐アレルギー性を併せ持つ材料で加工が施された保育用具。
【選択図】 図1

Description

本発明は、生後から首がすわるまでの新生児を、室内で抱っこする際、授乳する際、入浴する際に用いる保育用具に関するものである。
従来、生後から首がすわるまでの新生児を抱っこする際の方法は、主に保育者が両手で直接新生児を抱きかかえるというものである。その際、保育者と新生児の体格差は大きく、新生児は身体の発達が未熟なため、扱いに慎重を要し、保育者は常に新生児の大きさに合わせて抱き方を工夫している。
抱っこを補助するための保育用具として、スリングが販売されており、これを使用する場合もある。(注:抱っこ紐も抱っこに使用されるが、ここでは室内用保育用具を考えているため、外出用として設計されている抱っこ紐は除外する。)
母乳を授乳する際の方法は、母親が直接新生児を抱っこし、新生児の体重を支えながら、新生児の口元を母親の乳首の位置に維持し続けるというものである。抱き方の工夫として、授乳クッションが用いられることもある。スリングは、抱っこしたまま授乳することが出来る保育用具としても使用されている。
入浴の際の方法は、大人用と浴槽を分けベビーバスを使用し、新生児を直接湯船に入れ、保育者は片方の手で新生児の頭を支え、もう一方の手で体を洗っている。
その他の方法として、様々な入浴用保育用具が販売されており、以下に代表的な例を挙げる。
商品名「ベビーレーベルサポートベビーバス」:製造社「コンビ社」0〜3か月用、ベビーバスの底部に新生児の身体を安定してサポートすることが出来る設計が組み込まれている。 商品名「新生児用ふんわりバスネット」:製造社「永和社」 0〜3か月用、プラスチック製のベビーバスに取り付けて、新生児を座椅子に座らせた状態に保持できる。 商品名「伸縮ベビーバスタブ」:製造社「アイリスショーワ社」 0〜6か月用、ベビーバスのシンク部の形が座椅子状に形成されている。 商品名「バスサポートチェア」:製造社「エンジェルケア社」 新生児〜13KG用、背中、お尻を乗せるところがメッシュ状になった浴室用座椅子。 商品名「沐浴タブ」:製造社「パジ社」 0〜6か月用、洗面台に設置してベビーバスとして使用。座椅子状に形成されている。 商品名「安心柔らか沐浴マット」:製造社「赤ん坊カンパニー社」 0〜12か月用、洗面台にセットしてベビーバスとして使用。浴室内での沐浴にも使える。
保育者が新生児を抱っこする際には、両者の体格差が大きいうえ、新生児は身体の発達が未熟であるため、保育者は常に慎重に新生児の大きさに抱き方を合わせ、その姿勢を維持し続けなければならない。そのため抱きにくさがあり、抱っこ時には疲労感を感じている。
さらに授乳時の抱っこにおいては、母親は新生児の口に乳首をあてがうために前のめりの姿勢を取るが、1日8回の授乳のたびに新生児の体重を支えながら約20分間この姿勢を維持し続けることは、大変な疲労を伴っている。疲労感を軽減するために、「母親の膝上にクッションを置き、その上に新生児を置いて、新生児の口と乳首の位置を近づける」という方法を行ったりして工夫している。しかしこの方法は安定感がなく、授乳中に体勢が崩れてしまうことがある。専用の授乳クッションを用いれば、より楽に授乳することは出来るが、母親が新生児の口の位置に合わせ前のめりの姿勢を維持しなければならない事は変わらず、背中や腰等の疲労感があった。このやり方は、抱っこするというより、クッション上に置く方法と言える。
これに対しスリングを用いて授乳をする方法では、母親の姿勢に合わせて新生児を抱き寄せて抱っこすることができる。新生児はスリングに安定保持されて身体の発達の未熟さは補われ、安定した抱っこを行うことが出来る。母親は前のめりの姿勢を維持する必要が無く、一旦抱っこしてしまえば、その後は楽に抱っこし続けることが出来、疲労感は軽減される。しかしスリングを用いるには、「装着する」と言う手間を要する。直接抱っこするよりも楽に抱っこすることは出来るが、装着時の煩わしさが精神的ストレスに繋がっている。
スリングで抱っこするためには、まず環状に整えたスリングを保育者の肩からたすき状に斜め掛けし、次にスリングのポーチ部に新生児を入れ、その後スリングの生地を絞って全体を整える。3段階の手間であるが、スリングは長くて幅のある1枚布をひだ状に構成したもので、扱いにくく、保育者の身体にフィットするように装着するには、ある程度の時間を要する。新生児は授乳の際、空腹に泣きながら、母親がスリングを整えるまで待たなければならない。昼夜を問わない1日8回に及ぶ授乳のたびにスリングを装着することは、母親と新生児の、両者の精神的ストレスとなっている。
また、スリングによる抱っこでは、ポーチ部に収納された新生児は、自分自身の体重によって沈下し丸まった姿勢となって、胸部、腹部に圧迫感のある姿勢になるということを問題視する意見もある。
以上のように、抱っこは新生児にとって不可欠な保育行為であるが、直接抱っこすることも、また授乳クッション、スリングを用いる事も、程度の差はあるが保育者と新生児の身体的疲労と精神的ストレスを伴っている。保育者にも新生児にも使用時のストレスを感じさせない、使用方法が簡単で使用感が楽な抱っこ用保育用具が望まれている。
また、生後間もない新生児の入浴については、大人と浴槽を分けて行い、ベビーバスが使用される。通常ベビーバスは浴室の床上におかれ、直接新生児を湯船に入れるという方法で入浴させる。この時保育者は前かがみの姿勢を取り、片方の手で新生児の後頭部から頭を支え、体重を受け止め、もう一方の手で体を洗っている。そのため、新生児を支える手は体重による負担があり、また前かがみの姿勢に無理があり、腰の疲労も大きかった。
保育者を援助するために、手や腰の負担を軽減する保育用具として、上記背景技術に挙げた製品等が販売されている。
前記非特許文献1〜5は、新生児を入浴させる際に、新生児の姿勢が傾斜を保って保持されるように保育用具が設計されている。そのため片手で新生児の頭部を保持しなくても斜めに寝かせた状態を保つことが出来る。また、非特許文献5、6は、保育者の腰の負担を軽減するために、洗面台に設置し使用する設計になっている。しかし、それぞれに使用感に満足できない問題点があり、以下にその点を述べる。
非特許文献1は、ベビーバスの底部に新生児の身体を安定してサポートすることが出来る設計が組み込まれている。そのため、次の問題点がある。
1.サポート部がベビーバスの底面に設計上組み込まれて作られており、使える湯量が少なく、冷めやすい。
2.背中を洗うために体位移動をさせる際、少ない湯量の中での移動は難しいうえに、新生児に負担がかかる。
非特許文献2では、プラスチック製のベビーバスに取り付けて、新生児を座椅子に座らせた状態に保持できる。そのため、次の問題点がある。
1.ネットをプラスチック製の浴槽の縁に掛け、三方から引っ張って安定させる構造であるため、使用するベビーバスの材質を選ぶ。空気を入れるビニールタイプのベビーバスには使用できない。
2・雑菌の繁殖を防ぐため、使用後すぐに洗って乾燥させる必要がある。
非特許文献3は、ベビーバスのシンク部の形が座椅子状になっている。そのため、次の問題点がある。
1.シンク部の形状が座椅子状になっているため、湯量が少なく、冷めやすい。
2.座椅子状に形成されているため、背中を洗うために体位移動をさせる際、うつ伏せに出来ない。上半身を起こした時に下半身の逃げ場がなく、窮屈である。
非特許文献4は、背中、お尻を乗せるところがメッシュ状になった浴用座椅子である。そのため、次の問題点がある。
1.椅子であるため、体を温めるためのベビーバスが別に必要となる。
2.お湯の中でないため背中を洗うための体位移動の際、新生児に負担がかかる。
3.雑菌の繁殖を防ぐため、使用後すぐに洗って乾燥させる必要がある。
非特許文献5は、洗面台に設置してベビーバスとして使用でき、また、座椅子状に形成されている。そのため、次の問題点がある。
1.座椅子状に形成されているため、湯量が少なく冷めやすい。
2.座椅子状に形成されているため、背中を洗うために体位移動をさせる際、うつ伏せに出来ない。上半身を起こした時に下半身の逃げ場がなく、窮屈である。
非特許文献6は、洗面台にセットしてベビーバスとして使用でき、また、浴室内の沐浴にも使える。そのため、次の問題点がある。
1.材質がスポンジであるため、使用後スポンジ内に水分が残り、雑菌が繁殖する。清潔感に欠ける。
さらに、生後1か月間の新生児の入浴は、へその清潔が何より重要である。非特許文献6のスポンジ製の沐浴マットは、使用後スポンジ内に水分が残り、雑菌が繁殖する恐れがある。使用後乾燥させて清潔しておくために、労力を要する。非特許文献2、4についても、同様である。
新生児を斜めに寝かせた状態で入浴させることが出来る、座椅子状に傾斜をつけた保育用具であるこれらの非特許文献1〜5については、新生児を保持する機能がベビーバスに設計上組み込まれているか、固定して使う仕様になっている。そのため、保育者は新生児を扱う際、その保育用具の構造に合わせたうえで扱わなければならない。
しかし、新生児の背中を洗うための体位移動は、新生児は首がすわっていないうえに頭部が重いため、非常に慎重を要する作業である。不安定な首に注意を払いながら、耳・鼻・口にお湯が入らないように、体位をうつ伏せにさせる必要がある。体位移動をさせる際、保育用具の構造に合わせるのではなく、保育者と新生児に合わせて行うことができるかどうかは、保育者の疲労感に影響する。少ない湯量の中での体位移動は、新生児の身体を動かしづらく、浮力の効果が少なく、新生児にとっても負担がある。
さらに非特許文献1、3、5の製品は、使用できる湯量が少ないためお湯が冷めやすいという問題もある。
充分に湯量を使い、清潔に管理ができ、保育者にとって使い勝手が良く、新生児にとっても負担の少ない入浴が出来る保育用具が望まれている。
首がすわるまでの新生児の身体発達の未熟さ、保育者と新生児の体格差を補い、その結果、抱っこや授乳や入浴の際に新生児を楽に扱えるようになる、使用方法が簡単で、保育者にとっても新生児にとっても使用感の良い保育用具を考える。
新しく考える保育用具は、新生児の頭部から胴体下部までの背面と、臀部と臀部体側部と大腿部後側を座椅子状に安定保持する構造で、おおむね新生児の身体のつくりに沿って形作られ、保育用具からの脱落を防止する機能、保育者が安全に扱うための機能も持たせている。薄くて軽く新生児の身体にフィットする形状で、保育者が抱き寄せて使用する。抱っこするための事前準備は、保育用具内に新生児を座らせるように入れるだけという簡単なものである。
材質は、本体は新生児を入れても安全な強度がある材料で形作られ、その表面に、使用感と新生児の安全とを考慮した、柔軟性、摩擦性、耐水性、耐熱性、耐アレルギー性がある加工を施す。
以後、この保育用具を、「だっこ籠」と呼び、形状が座椅子と類似していることから、新生児をだっこ籠に入れる事を「座らせる」と表現する。
だっこ籠による抱っこによれば、新生児はだっこ籠によって安定保持され、保育者は新生児ではなく、自分の体格や姿勢に合わせて、だっこ籠を抱き寄せて持つ。だっこ籠には床上に置いて用いる乳幼児用チェアの脚のような付属物は付いておらず、強度があり、新生児の身体にフィットした薄くて軽い構造をしているため、気軽にだっこ籠を抱きかかえることが出来る。保育者はだっこ籠を抱きかかえるため、小さな新生児に合わせて無理のある姿勢を維持し続けるという抱き方をしなくても良くなり、抱っこ時の身体的ストレスが軽減される。
また、新生児はだっこ籠を介して抱っこされることになるが、だっこ籠は強度のある材質で形成されているため、保育者の抱き方によって生じる抱っこ時の圧迫感や不安定感が新生児には影響しない。スリングの様に、新生児自身の体重によってスリング内で丸くなってしまうと言う、保育用具の使用による圧迫感もない。どのように抱っこしても、新生児はだっこ籠内で安定保持されている。保育者にも、新生児にも使用感が良い保育用具である。
使用方法は、「だっこ籠に新生児を座らせる」という、一動作のみで完結する。そのため抱っこに際し、スリングを使用する時の様な、保育用具を使用するために生じる煩わしさを意識せずに使うことが出来る。しかも軽くて薄いため、直接腕だけで抱っこするような感覚で使用でき、使用時の精神的ストレスを感じにくい。そのため常用しやすく、常用することによって、身体的ストレスを受ける機会が減り、疲労は軽減される。
入浴の際、新生児の背中を洗うための体位移動は、新生児は首がすわっていないうえに頭部が重いため、非常に慎重を要する作業である。不安定な首に注意を払いながら、耳・鼻・口にお湯が入らないように、体位をうつ伏せにさせなければならない。
しかし、だっこ籠を使用することによってこの作業をより楽に行うことが出来るようになる。まずだっこ籠に新生児を座らせて、だっこ籠を斜めに保持して湯船に入れる。保育者は直接新生児の頭部を支えるのではなく、だっこ籠を支える。新生児はだっこ籠によって安定保持されているので、首の不安定感に注意を払う必要が減り、手の負担は軽減される。
新生児の洗い方は、身体の前側を洗った後、だっこ籠ごと新生児を起こし、新生児の身体が縦になった時にもう一方の手に新生児の身体を移す。だっこ籠を持っていた手を外し、その手で後頭部、背中、臀部を洗う。この時、だっこ籠はベビーバスに固定しなくても良く、単独で使用することが出来るため、シンク内で自由に位置を取ることが出来る。保育者はだっこ籠を自分の姿勢に合わせて持てば良い。前記非特許文献1、3、5のように、保育用具の構造に合わせるという束縛が無く、楽に入浴をさせることが出来る。
あるいは、両手を空けたい時もあるが、その様な時には、付属品のフックで固定する等の方法でベビーバスの構造にあずけて用いる事も出来る。(プラスチック製ベビーバスのみ。)
だっこ籠による入浴は、保育者とって楽な位置、姿勢を取ることが出来、充分な湯量で行えるので、新生児の身体を洗いやすく、湯温は冷めにくく、保育者にも、新生児にも、ストレスの少ない入浴となる。
また、抱っこ籠はその表面全体は耐水性となっているため、使用後はさっと水分を拭き取ることが出来、非特許文献2、4、6のように、使用後の管理に労力がかかるということが無い。
乾燥がはやいので雑菌の繁殖を防ぎ、清潔を保つことができる。
さらに、水分の拭き取りに時間がかからないため、入浴後の授乳にもすぐに使うことが出来る。
斜視図 正面図 側面図 縦方向断面図 実施例1 だっこ籠に座った赤ちゃん 座り方(1) 実施例2 だっこ籠に座った赤ちゃん 座り方(2) デザイン例 胴体安定保持部C、空き部Eを設けない実施例 実施例3 入浴させている状態の斜視図 実施例4 身体の後側を洗う時の体位移動の様子を示す斜視図 実施例5 スリングとの併用例 実施例6 安全ベルトの使用例 実施例7 ベビーバスとだっこ籠の併用例(1) 実施例8 ベビーバスとだっこ籠の併用例(2)
全体の主な構成は、図1、2に示すように、生後から首がすわるまでの新生児の、頭部から胴体下部までの背面を、身体のつくりに沿って安定保持する背もたれ部Aと、臀部から臀部体側部、太腿部後側を身体のつくりに沿って安定保持する座面部Bと、背もたれ部Aの両側部の中ほどに、背もたれ部Aから続いて隆起する横方向への脱落を防ぐ胴体安定保持部Cと、背もたれ部Aの最上端に背もたれ部Aから続いて背面側へ反って成る反り部Dと、臀部から太腿部後側に続くカーブ上で、だっこ籠をベビーバスで使用の際に支点となる部分に設けられた滑り止め部Iとで成っており、おおむね座椅子状に構成されている。
背もたれ部Aは、縦方向の形状は、平坦、あるいは新生児の身体のつくりに沿って頭部と胴体の収まりが良い緩い曲面の組み合わせで形作られている。長さは、首がすわるまでの新生児の、少なくとも後頭部から胴体下部までを保持するに足る長さである。横方向の形状も、平坦か、あるいは新生児の身体のつくりに沿って頭と胴体の収まりが良い緩い曲面の組み合わせで形作られている。横方向の幅は、新生児の胴体が入り、不安定に横方向に移動しない幅である。
座面部Bは、背もたれ部A下部から続いて形成されており、やはり新生児の臀部と臀部体側部、太腿部後側のつくりに沿って緩い曲面状に形作られており、新生児の臀部から臀部体側部、太腿部後側を包むように安定保持し、かつ新生児が自然な姿勢で座ることが出来るような形状に形作られている。
座面部Bの両側部には、新生児が自然な体位で座るための空き部Eを設けても良い。新生児は両足を揃えて座らせると股関節脱臼を起こしやすいが、空き部Eを設ける事によって本来の体位を妨げずに座らせることが出来る。
背もたれ部Aの両側部の中ほどには、背もたれ部Aから続いて胴体安定保持部Cが隆起している。新生児の不安定な横方向の移動を制限し、だっこ籠から横方向に脱落することを防ぎ、胴体を安定保持する。高さは新生児の胴体の厚み程度の高さで、大きさは、新生児が顔を横に向けて母乳授乳を受けることを妨げず、座面部Bの両側部に、新生児を自然な体位で座らせるための空き部Eを設ける事を妨げない大きさである。
この胴体安定保持部Cと空き部Eは、図7に示すように、だっこ籠に求める機能によっては、設けなくとも良い。胴体安全保持部Cと空き部Eを設けないデザインは、入浴の際に体を洗いやすく、また新生児にとっては蒸れにくく使用感が良い。
反り部Dは、図3に示すように、背もたれ部Aの最上端がだっこ籠の背面側に反っているような形状で成っており、その大きさは反り部Dに保育者が手をかけてだっこ籠を安全に扱うことが出来、かつ扱う際に邪魔にならない大きさである。具体的には、背もたれ部Aの最上端部から続いて2cm度、背もたれ部Aと約90度の角度を取って背面側に反っている形状である。
背もたれ部Aには、図2に示すように、新生児を安定保持するための安全ベルトを通す穴、Hを設けても良い。その位置は、H1、H2、H3、H4の4か所で、新生児の両肩、両胴体体側部にあたる部分である。図11に示すように、安全ベルトJはX状の形状に作られ、4本のベルトの端が、だっこ籠の背面から4か所のベルト穴を通って前側に出され、新生児の胴体上で接合され、新生児の胴体をしっかりと保持し、だっこ籠の上方向および横方向からの脱落を防ぐ。
座面部Bの、臀部から太腿部後側へと続くカーブ上には、図3に示すように、滑り止め部Iが設けられている。滑り止め部Iはだっこ籠をベビーバスで用いる際にだっこ籠の支点になる部分で、だっこ籠とベビーバスの間の摩擦を大きくし、だっこ籠が滑る事を防ぐ。
材質については、図4に示すように、保育者が直接抱っこをしているような使用感を得られるように、新生児を座らせても安全な強度を持ちながら、薄く、軽量であることが必要である。例えば圧延アルミ板などの軽金属、強化プラスチック等を用いる。この材料で上記AからIの特徴を持たせた形状に成形し、これを本体Fとする。
本体Fには全面に表面加工Gを施す。表面加工Gの材料は、新生児にとって使用感の良い柔軟性と、使用の際に新生児とだっこ籠の間の摩擦で新生児が不安定に移動することを防ぎ、かつ保育者とだっこ籠の間の摩擦で保育者がだっこ籠を滑らせず安全に扱うことが出来る摩擦性と、入浴にも使用するため、耐水性、耐熱性、耐アレルギー性のある性質を併せ持った材料であることが必要である。例えば、シリコンやウレタンである。特に耐アレルギー性については、法令上の規制に適合した人体に対する無害性に十分対処された材料を使用する。
更に、情操に好影響となる、色彩やデザインを施すとなお良い。
なお、だっこ籠を使用する入浴は、保育者の姿勢に合わせて新生児を扱うことが出来る楽な方法ではあるが、場合によっては両手を開けたい時もある。そこで、図12に示すように、だっこ籠をベビーバスM(断面を示す)に固定して用いることが出来る様に、ベビーバスMの縁とだっこ籠の反り部Dとを連結する、幅広のS字状のフックK(断面を示す)を用いても良い。これを使用することによって、だっこ籠をベビーバスMに固定して保持することが出来る。あるいは、だっこ籠用に設計されたベビーバスNを作るのも良い。バスの縁に専用の掛け口Lを設け、ここに反り部Dを掛け、固定する。これらの使用方法を行うことが出来るベビーバスM、Nは、プラスチック製のものである。
以上がだっこ籠の形態説明であるが、新生児の身体の大きさの個体差や成長の変化、だっこ籠に求める機能や使用する季節に応じて、数種類のデザインや大きさのだっこ籠を用意することが望ましい。
あるいは成長の変化には座らせ方を変えることによって対応することが出来る。図5に示すように、新生児の身体が小さいうちは、だっこ籠に脚以外の身体がすっぽり入る様に座らせ、図6に示すように、成長に伴い窮屈になってくれば、手をだっこ籠の外側に出してゆったりと座らせることもできる。
A・・・背もたれ部
B・・・座面部
C・・・胴体安定保持部
D・・・反り部
E・・・空き部
F・・・本体
G・・・表面加工
H・・・安全ベルト用穴 H1、H2、H3、H4の4か所
I・・・滑り止め部
J・・・安全ベルト(付属品)
K・・・ベビーバスとだっこ籠を連結するフック(付属品)
L・・・だっこ籠専用ベビーバスの掛け口
M・・・ベビーバス
N・・・ベビーバス

Claims (1)

  1. 生後から首がすわるまでの新生児の、抱っこ、授乳、入浴に兼用できる室内用保育用具であって、頭部から胴体下部までの背面を安定保持する背もたれ部Aと、臀部と臀部体側部と大腿部後側を安定保持する座面部Bと、背もたれ部Aの最上端部から続いて背面側に反って成る反り部Dから成る保育用具であって、前記背もたれ部Aの形状は、平坦、あるいは新生児の身体のつくりに沿って、後頭部と胴体背面部が収まる曲面の組み合わせで形作られ、前記座面部Bは、前記背もたれ部A下部から続いて形成され、その座面部Bの形状は新生児の身体のつくりに沿って臀部、臀部体側部、大腿部後側が収まる曲面状に形作られており、前記反り部Dは、ベビーバスに当該保育用具を掛けること、かつ保育者の手を掛けることができる形状を成して形成されている保育用具。
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