JP2005021529A - 乳幼児キャリア - Google Patents
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Abstract
【課題】両手を使わずに子供をだっこしながら作業でき、安全・安定した乳幼児キャリアの提供。
【解決手段】乳幼児を座る姿勢で収容するチェア部とフレーム部とから構成されるキャリア本体と、両端をキャリア本体のフレーム部に連結され、いずれかの箇所において取り外し可能にされた前当てベルトと、前当てベルト及び前記のチェア部に連結されて、キャリア本体のチェア部下端と前当てベルトとにより形成され乳幼児の足を通す開口部を仕切るように固着された前当てと、乳幼児を収容した状態において前当てを上から被うクッション機能を備え、左右両端が前記のフレーム部に連結され一方の端において着脱可能にされた前当てパッドと、キャリア本体のフレーム部に連結されて左右に設けられた長さ調節可能な一対のショルダーベルトとを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】乳幼児を座る姿勢で収容するチェア部とフレーム部とから構成されるキャリア本体と、両端をキャリア本体のフレーム部に連結され、いずれかの箇所において取り外し可能にされた前当てベルトと、前当てベルト及び前記のチェア部に連結されて、キャリア本体のチェア部下端と前当てベルトとにより形成され乳幼児の足を通す開口部を仕切るように固着された前当てと、乳幼児を収容した状態において前当てを上から被うクッション機能を備え、左右両端が前記のフレーム部に連結され一方の端において着脱可能にされた前当てパッドと、キャリア本体のフレーム部に連結されて左右に設けられた長さ調節可能な一対のショルダーベルトとを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乳幼児を持つ母親などが、家事の際や子供に食事をさせるときなどに、両手を使わずに子供をだっこしながら作業をすることが可能な乳幼児キャリアに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、母親などが幼児をおんぶ、あるいはだっこするためのベビーキャリアとして様々なタイプのものが提案され開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
たとえば特開2001−137082「対面・前向きだっこ兼用ベビーキャリア」において、対面または前向きのどちらの方向でも幼児を安全快適にだっこできる対面・前向きだっこ兼用ベビーキャリアが提案されている。
幼児の身体を収容するキャリア本体と、キャリア本体に取り付けられてキャリア本体を使用者の身体に装着する装着手段とを備えるベビーキャリアであって、キャリア本体は背当て部を有し、背当て部を幼児の背面に当てて保持する対面だっこ、および背当て部を幼児の胸腹部に当てて保持する前向きだっこのいずれの状態にも幼児を収容でき、かつ背当て部は前向きだっこ状態において両脚の鼠蹊部間の股当て幅を縮小しうる狭幅手段を具備するというものである。
ところで、乳幼児を持つ母親などが、家事の際や子供に食事をさせるときなどに、両手を使わずに子供をだっこしながら作業をするためには、対面だっこ、および前向きだっこなどのように乳幼児の姿勢を変える必要はなく、少なくともだっこができる状態であれば乳幼児の様子を見ることができ、作業をすることができる。対面だっこ、前向きだっこの両用にするためには、姿勢を変えても乳幼児を保持できるように、ベルトなどの部材が多くなり、前向きだっこ状態において両脚の鼠蹊部間の股当て幅を縮小しうる狭幅手段を必要とするなど、構造が複雑になる。
一方、作業などがしやすく、しかもその際にも乳幼児を安全に、安定して保持するためには、キャリアの構造を安定的な構造にする必要がある。
【0004】
特開2000−296033「縦抱き・横抱き兼用ベビーキャリア」においても、縦抱きにも横抱きにも使用でき、しかも乳幼児の身体を安全に安定して保持できるベビーキャリアが提案されている。
乳幼児の身体を保持するキャリア本体と、キャリア本体)に左右一対が取付けられ、縦抱きで両肩掛け使用時と横抱きで2本一括たすき掛け使用時とで長さ調節可能なショルダーベルトと、キャリア本体に取付けられ、使用者の腰周りに巻き留められる腰ベルトとを備えることを特徴とする縦抱き・横抱き兼用ベビーキャリアである。
この発明においても、縦抱き・横抱き兼用にするために、ショルダーベルトを両肩掛け使用時と横抱きで2本一括たすき掛け使用時とに使い分けられる構造にするなど、姿勢を変えても乳幼児を保持できるようにベルトなどの部材が多く複雑になる。
一方、作業などがしやすく、しかもその際にも乳幼児を安全に、安定して保持するためには、キャリアの構造を安定的な構造にする必要がある。
【0005】
特開2001−70107「パッド付ベビーキャリア」においては、対面または前向きのどちらの方向でも幼児を安全快適にだっこ、さらに横抱きやおんぶもできるベビーキャリアが提案されている。
少なくとも背当て部を有し、背当て部を幼児の背面に当てて保持する対面だっこ、および背当て部を幼児の胸腹部に当てて保持する前向きだっこのいずれの状態にも幼児を収容保持しうるキャリア本体と、キャリア本体に取り付けられて、左右の肩に掛けるショルダーベルトとを備え、さらにキャリア本体の内側に着脱自在に装着され、前記背当て部を覆い、かつその下部両側間が、前記背当て部の前向きだっこにおける股当て相当位置よりも幅広に形成されているパッドを備えるというものである。
この発明においても、対面・前向き兼用にするために、ショルダーベルトを使い分けられる構造にするなど、姿勢を変えても乳幼児を保持できるようにベルトなどの部材が多く複雑になる。
一方、作業などがしやすく、しかもその際にも乳幼児を安全に、安定して保持するためには、キャリアの構造を安定的な構造にする必要があり、この発明においては幅広に形成されているパッドを備えるが、図面からも明らかなようにパッドはキャリア本体全体よりも大きく、サイズがかさばり、キャリアを使用する者に負担がかかったり動きにくかったりして使用しづらい。
【0006】
特開2000−296034「足ぐりベルト付ベビーキャリア」においては、キャリア本体が縦抱きにも横抱きにも使用でき、しかも乳幼児の身体を安全に安定して保持できるベビーキャリアが提案されている。
背当て部の下端に股当て部が連続形成されたキャリア本体と、股当て部分離可能に連結された取外し自在な前当て片と、前記股当て部から引出されて前当て片の取外し状態において背当て部に分離可能に止着される足ぐりベルトとを有している。左右に1対のショルダーベルトが、背当て部から上方に引き出されており、その中間位置に取付位置変更自在に装着された第1バックルが前記股当て部の前端部外面両側縁部に設けられた第2バックルに連結される。また、前記キャリア本体の背当て部の上部に頭当て部材が着脱自在に設けられ、さらに使用者の腰回りに巻き留める腰ベルトがキャリア本体に着脱可能に取付けられる。
この発明においても、縦抱き・横抱き兼用にするために、第1バックル、第2バックルなどを設けてショルダーベルトを使い分けられる構造にするなど、姿勢を変えても乳幼児を保持できるようにベルトなどの部材が多く複雑になる。
また、股当て部や足ぐりベルトにより乳幼児の姿勢を保持するようにされているが、乳幼児をキャリアに乗せて座らせたり下ろしたりする作業が簡単にできることが好ましく、一方、作業などがしやすく、しかもその際にも乳幼児を安全に、安定して保持するためには、キャリアの構造を安定的な構造にする必要がある。
【0007】
そこで、本発明においては、上記の様々な課題を解決し、乳幼児を持つ母親などが、家事の際や子供に食事をさせるときなどに、両手を使わずに子供をだっこしながら作業をすることが可能であって、複雑な構造やかさばったり動きにくかったりする欠点をなくすとともに、乳幼児をキャリアに乗せて座らせたり下ろしたりする作業が簡単にでき、しかも作業などがしやすく、さらにその際にも乳幼児を安全に、安定して保持するために安定的な構造にした乳幼児キャリアを提供することを目的とする。
これにより、両手を使わずに子供を見ながら作業ができ、育児中の母親などの家事の作業効率アップになり、しかも肩こりなど身体への負担を軽減させ、さらにしっかりした補強により子供をきちんと保護することが可能なキャリアの構造とすることができる。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明においては、
乳幼児を座る姿勢で収容するチェア部と、その上縁を形成するフレーム部とから構成されるキャリア本体と、
両端を前記のキャリア本体のフレーム部に連結されるとともに、いずれかの箇所において取り外し可能にされた前当てベルトと、
前記の前当てベルト及び前記のチェア部に連結されて、キャリア本体のチェア部下端と前当てベルトとにより形成され乳幼児の足を通す開口部を仕切るように固着された前当てと、
乳幼児を収容した状態において、前記の開口部にそれぞれの足を通し、前当てを上から被うクッション機能を備え、左右両端が前記のフレーム部に連結されるとともに少なくとも一方の端において着脱可能にされた前当てパッドと、
前記キャリア本体のフレーム部に連結されて、左右に設けられた長さ調節可能な一対のショルダーベルトとを含み構成された乳幼児キャリアであることを特徴としている。
【0009】
また、上記課題を解決するため、請求項2に記載の発明においては、
請求項1に記載の発明において、
前記の前当てには、その上部に、前当てベルトを通すための前当てベルト貫通部が設けられ、前当てベルト貫通部に前当てベルトを通すことにより連結された乳幼児キャリアであることを特徴としている。
【0010】
また、上記課題を解決するため、請求項3に記載の発明においては、
請求項1または2のいずれかに記載の発明において、
前記の前当ては、前記の前当てベルトの中央部及び前記のチェア部下端の中央部に連結されて、キャリア本体のチェア部下端と前当てベルトとにより形成され乳幼児の足を通す開口部を、左右それぞれの足を通すために仕切るように固着された前当て本体と、
前記の前当てベルトの左右それぞれと、前記のチェア部下端の中央部を通りキャリア本体とに連結された、左右2本の前当て紐とから構成された乳幼児キャリアであることを特徴としている。
【0011】
また、上記課題を解決するため、請求項4に記載の発明においては、
請求項3に記載の発明において、
前記の左右2本の前当て紐は、クロス掛けされて構成された、乳幼児キャリアであることを特徴としている。
【0012】
また、上記課題を解決するため、請求項5に記載の発明においては、
請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、
チェア部底部は補強部材により二重またはそれ以上の構成を有し、前記の左右2本の前当て紐は前記のチェア部底部に連結されて固着された、乳幼児キャリアであることを特徴としている。
【0013】
また、上記課題を解決するため、請求項6に記載の発明においては、
請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、
前記のキャリア本体にはさらに、取り外し可能な背もたれ部が備えられた乳幼児キャリアであることを特徴としている。
【0014】
また、上記課題を解決するため、請求項7に記載の発明においては、
請求項6に記載の発明において、
前記の背もたれ部は、キャリア本体の背面に設けられたポケットと、ポケットに収容可能な背もたれとから構成された乳幼児キャリアであることを特徴としている。
【0015】
また、上記課題を解決するため、請求項8に記載の発明においては、
請求項1〜7のいずれかに記載の発明において、
前記のキャリア本体にはさらに、キャリア保持者の腰廻りに着脱可能なウェストベルトが備えられた乳幼児キャリアであることを特徴としている。
【0016】
また、上記課題を解決するため、請求項9に記載の発明においては、
請求項1〜8のいずれかに記載の発明において、
前記の前当てパッドは、左右両端が前記のフレーム部に連結されるとともに、少なくとも一方の端においてファスナー、面ファスナー、スナップ、ボタン、ホックのいずれかの着脱部材を用いて着脱可能にされた乳幼児キャリアであることを特徴としている。
【0017】
また、上記課題を解決するため、請求項10に記載の発明においては、
請求項1〜9のいずれかに記載の発明において、
前記のショルダーベルトは、キャリア保持者の背中部分において、左右クロス掛けするように構成された乳幼児キャリアであることを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の乳幼児キャリアの好ましい基本的な構成の一例を示す図である。
図1および各図において、符号1はキャリア本体、10はフレーム部、11はチェア部、12は補強部材を示している。符号2は前当てベルト、3は前当て、30はベルト貫通部、31は前当て本体、32は前当て紐を示している。また符号4は前当てパッド、5はショルダーベルト、6は背もたれ部、60はポケット、61は背もたれ、7はウェストベルトを示している。
【0019】
初めに、図1を参照すると、本発明の乳幼児キャリアは、幼児を座る姿勢で収容するチェア部11と、その上縁を形成するフレーム部10とから構成されるキャリア本体1を備えている。
キャリア本体1は、乳幼児が座るための背もたれ、ひじ当て、座面のそれぞれの機能を備え、さらに乳幼児キャリアを保持する保持者のお腹に当たる部分である。図1に示すように、チェア部11は、乳幼児が座る座面を構成し、チェア部11に連結されて少なくとも背からひじ当て部分に、安定感のある背・ひじ当てフレームとして機能するフレーム部10が備えられる。子供の背中、乳幼児キャリア保持者のお腹に負担のないようにクッション機能を備え、またキャリア本体1が型崩れしないで乳幼児を保持できるようにされている。
キャリア本体1の素材には様々なものを採用することができる。好ましくは強靭な繊維素材、より具体的にはキャンバス地、デニム生地や、アクリル、ポリエステル、ナイロンなどの合成繊維などを採用することができる。
【0020】
次に本発明の乳幼児キャリアは、両端を前記のキャリア本体1のフレーム部10に連結されるとともに、いずれかの箇所において取り外し可能にされた前当てベルト2を備えている。
また、本発明の乳幼児キャリアは、前記の前当てベルト2及び前記のチェア部11に連結されて、キャリア本体のチェア部11下端と前当てベルト2とにより形成され乳幼児の足を通す開口部を、左右それぞれの足を通すために仕切るように固着された前当て3を備えている。
前当てベルト2は、前当て3をその上部において固定するために主として機能する。前当てベルト2は、バックルなどの着脱部材が設けられることにより、いずれかの箇所において取り外し可能にされている。
【0021】
前当て3の好ましい構成の一例を図面を参照して説明する。
前当て3には、その上部に、前当てベルト2を通すための前当てベルト貫通部30が設けられ、前当てベルト貫通部30に前当てベルト2を通すことにより連結される。前当てベルト貫通部30は前当てベルト2を通すようになっており、左右に位置が動くようになっているので、乳幼児が足を動かしたりした場合にも、足をきつく締めてしまうことがない。
【0022】
前当て3は、前当て本体31と、前当て紐32とから構成されている。
前当て本体31は、前当てベルト2の中央部及びチェア部11下端の中央部に連結されて、キャリア本体1のチェア部11下端と前当てベルト2とにより形成され乳幼児の足を通す開口部を、左右それぞれの足を通すために仕切るように固着されている。前当て本体31はクッション性、弾力性を備えていることが望ましい。
前当て紐32は、前当てベルト2の左右それぞれと、チェア部11下端の中央部とに連結されており、左右2本の前当て紐32として構成されている。
前当て紐32は、バックルなどにより長さの調節やあるいは着脱が可能にされていることが好ましい。前当て紐32が、前当て本体31と共に、前当てベルト2の左右それぞれからチェア部11下端の中央部を引っ張り支えることにより、チェア部11の前端部が引き上げられ保持される。
【0023】
前当て紐32の左右2本は、1本の紐状部材から形成されてチェア部11下端の中央部左右に延びるようにされていてもよいが、2本の紐状部材から形成されていてもよい。
図2は、キャリア本体1を底面から見た底面図である。図2において図の上部が、乳幼児の前面側にあたり足を出す側である。
好ましい形態の一例によれば、左右2本の前当て紐32は、図2に示すようにクロス掛けされて構成されており、キャリア本体1のチェア部11を下から支え、チェア部11下端の中央部からさらに背中方向まで延びてキャリア本体1に連結されている。
【0024】
チェア部10底部は補強部材12により二重またはそれ以上の構成を有し、座り心地をよくすると共に安定性を高める。前記の左右2本の前当て紐は前記のチェア部10底部に連結されて固着されることにより、より強固に保持される。
【0025】
次に本発明の乳幼児キャリアは、乳幼児を収容した状態において、前記の開口部にそれぞれの足を通し、前当てを上から被うクッション機能を備え、左右両端が前記のフレーム部11に連結されるとともに少なくとも一方の端において着脱可能にされた前当てパッド4を備えている。
図3は、前当てパッドの好ましい一例を示す図である。前当てパッドは2重、あるいは3重構造によりクッション性を備える。
図4は、前当てパッドの使用状態の好ましい一例を示す図である。
前当てパッド4は、左右両端が前記のフレーム部11に連結されるとともに、少なくとも一方の端においてファスナー、面ファスナー、スナップ、ボタン、ホックのいずれかの着脱部材を用いて着脱可能にされており、乳幼児を座らせてから前当て3を覆うように装着し固定する。
【0026】
次に本発明の乳幼児キャリアは、前記キャリア本体1のフレーム部11に連結されて、左右に設けられた長さ調節可能な一対のショルダーベルト5を備えている。
前記のショルダーベルト5は、キャリア保持者の背中部分において、左右クロス掛けするように構成されている。
図5は、ショルダーベルト5を、キャリア保持者の背中部分において、左右クロス掛けした状態を示す図である。
【0027】
キャリア本体1にはさらに、キャリア保持者の腰廻りに着脱可能なウェストベルト7が備えられていることが好ましい。
ウエストベルト7は、幅を広くとったりウェストパッドを設けたりすることにより、腰に負担がかからないようにすることが好ましい。
図6は、乳幼児キャリアを使用する状態を示す図である。また図7はウェストベルトの一例を示す図である。
【0028】
次に、キャリア本体1にはさらに、取り外し可能な背もたれ部6が備えられ手いることが好ましい。
図8は、背もたれ部の好ましい構成の一例を示す図である。
前記の背もたれ部6は、キャリア本体の背面に設けられたポケット60と、ポケットに収容可能な背もたれ61とから構成されている。クッション機能を備えた背もたれ61は、ポケット60に収納して使用することができ、ポケット60から取り出せば取り外しが可能である。特に乳児は頭部が固定しやすく、クッション機能が必要であり、お座りができる頃まで成長すれば外して使用することができる。背もたれ61はポケット60に差し込むだけで収納でき、乳幼児キャリア保持者のお腹にも負担を与えない効果もある。
【0029】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、乳幼児を持つ母親などが、家事の際や子供に食事をさせるときなどに、両手を使わずに子供をだっこしながら作業をすることが可能であって、複雑な構造やかさばったり動きにくかったりする欠点をなくすとともに、乳幼児をキャリアに乗せて座らせたり下ろしたりする作業が簡単にでき、しかも作業などがしやすく、さらにその際にも乳幼児を安全に、安定して保持するために安定的な構造にした乳幼児キャリアを提供することができる。
これにより、両手を使わずに子供を見ながら作業ができ、育児中の母親などの家事の作業効率アップになり、しかも肩こりなど身体への負担を軽減させ、さらにしっかりした補強により子供をきちんと保護することが可能なキャリアの構造とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の乳幼児キャリアの好ましい基本的な構成の一例を示す図である。
【図2】キャリア本体1を底面から見た底面図である。
【図3】前当てパッドの好ましい一例を示す図である。
【図4】前当てパッドの使用状態の好ましい一例を示す図である。
【図5】ショルダーベルト5を、キャリア保持者の背中部分において、左右クロス掛けした状態を示す図である。
【図6】乳幼児キャリアを使用する状態を示す図である。
【図7】ウェストベルトの一例を示す図である。
【図8】背もたれ部の好ましい構成の一例を示す図である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、乳幼児を持つ母親などが、家事の際や子供に食事をさせるときなどに、両手を使わずに子供をだっこしながら作業をすることが可能な乳幼児キャリアに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、母親などが幼児をおんぶ、あるいはだっこするためのベビーキャリアとして様々なタイプのものが提案され開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
たとえば特開2001−137082「対面・前向きだっこ兼用ベビーキャリア」において、対面または前向きのどちらの方向でも幼児を安全快適にだっこできる対面・前向きだっこ兼用ベビーキャリアが提案されている。
幼児の身体を収容するキャリア本体と、キャリア本体に取り付けられてキャリア本体を使用者の身体に装着する装着手段とを備えるベビーキャリアであって、キャリア本体は背当て部を有し、背当て部を幼児の背面に当てて保持する対面だっこ、および背当て部を幼児の胸腹部に当てて保持する前向きだっこのいずれの状態にも幼児を収容でき、かつ背当て部は前向きだっこ状態において両脚の鼠蹊部間の股当て幅を縮小しうる狭幅手段を具備するというものである。
ところで、乳幼児を持つ母親などが、家事の際や子供に食事をさせるときなどに、両手を使わずに子供をだっこしながら作業をするためには、対面だっこ、および前向きだっこなどのように乳幼児の姿勢を変える必要はなく、少なくともだっこができる状態であれば乳幼児の様子を見ることができ、作業をすることができる。対面だっこ、前向きだっこの両用にするためには、姿勢を変えても乳幼児を保持できるように、ベルトなどの部材が多くなり、前向きだっこ状態において両脚の鼠蹊部間の股当て幅を縮小しうる狭幅手段を必要とするなど、構造が複雑になる。
一方、作業などがしやすく、しかもその際にも乳幼児を安全に、安定して保持するためには、キャリアの構造を安定的な構造にする必要がある。
【0004】
特開2000−296033「縦抱き・横抱き兼用ベビーキャリア」においても、縦抱きにも横抱きにも使用でき、しかも乳幼児の身体を安全に安定して保持できるベビーキャリアが提案されている。
乳幼児の身体を保持するキャリア本体と、キャリア本体)に左右一対が取付けられ、縦抱きで両肩掛け使用時と横抱きで2本一括たすき掛け使用時とで長さ調節可能なショルダーベルトと、キャリア本体に取付けられ、使用者の腰周りに巻き留められる腰ベルトとを備えることを特徴とする縦抱き・横抱き兼用ベビーキャリアである。
この発明においても、縦抱き・横抱き兼用にするために、ショルダーベルトを両肩掛け使用時と横抱きで2本一括たすき掛け使用時とに使い分けられる構造にするなど、姿勢を変えても乳幼児を保持できるようにベルトなどの部材が多く複雑になる。
一方、作業などがしやすく、しかもその際にも乳幼児を安全に、安定して保持するためには、キャリアの構造を安定的な構造にする必要がある。
【0005】
特開2001−70107「パッド付ベビーキャリア」においては、対面または前向きのどちらの方向でも幼児を安全快適にだっこ、さらに横抱きやおんぶもできるベビーキャリアが提案されている。
少なくとも背当て部を有し、背当て部を幼児の背面に当てて保持する対面だっこ、および背当て部を幼児の胸腹部に当てて保持する前向きだっこのいずれの状態にも幼児を収容保持しうるキャリア本体と、キャリア本体に取り付けられて、左右の肩に掛けるショルダーベルトとを備え、さらにキャリア本体の内側に着脱自在に装着され、前記背当て部を覆い、かつその下部両側間が、前記背当て部の前向きだっこにおける股当て相当位置よりも幅広に形成されているパッドを備えるというものである。
この発明においても、対面・前向き兼用にするために、ショルダーベルトを使い分けられる構造にするなど、姿勢を変えても乳幼児を保持できるようにベルトなどの部材が多く複雑になる。
一方、作業などがしやすく、しかもその際にも乳幼児を安全に、安定して保持するためには、キャリアの構造を安定的な構造にする必要があり、この発明においては幅広に形成されているパッドを備えるが、図面からも明らかなようにパッドはキャリア本体全体よりも大きく、サイズがかさばり、キャリアを使用する者に負担がかかったり動きにくかったりして使用しづらい。
【0006】
特開2000−296034「足ぐりベルト付ベビーキャリア」においては、キャリア本体が縦抱きにも横抱きにも使用でき、しかも乳幼児の身体を安全に安定して保持できるベビーキャリアが提案されている。
背当て部の下端に股当て部が連続形成されたキャリア本体と、股当て部分離可能に連結された取外し自在な前当て片と、前記股当て部から引出されて前当て片の取外し状態において背当て部に分離可能に止着される足ぐりベルトとを有している。左右に1対のショルダーベルトが、背当て部から上方に引き出されており、その中間位置に取付位置変更自在に装着された第1バックルが前記股当て部の前端部外面両側縁部に設けられた第2バックルに連結される。また、前記キャリア本体の背当て部の上部に頭当て部材が着脱自在に設けられ、さらに使用者の腰回りに巻き留める腰ベルトがキャリア本体に着脱可能に取付けられる。
この発明においても、縦抱き・横抱き兼用にするために、第1バックル、第2バックルなどを設けてショルダーベルトを使い分けられる構造にするなど、姿勢を変えても乳幼児を保持できるようにベルトなどの部材が多く複雑になる。
また、股当て部や足ぐりベルトにより乳幼児の姿勢を保持するようにされているが、乳幼児をキャリアに乗せて座らせたり下ろしたりする作業が簡単にできることが好ましく、一方、作業などがしやすく、しかもその際にも乳幼児を安全に、安定して保持するためには、キャリアの構造を安定的な構造にする必要がある。
【0007】
そこで、本発明においては、上記の様々な課題を解決し、乳幼児を持つ母親などが、家事の際や子供に食事をさせるときなどに、両手を使わずに子供をだっこしながら作業をすることが可能であって、複雑な構造やかさばったり動きにくかったりする欠点をなくすとともに、乳幼児をキャリアに乗せて座らせたり下ろしたりする作業が簡単にでき、しかも作業などがしやすく、さらにその際にも乳幼児を安全に、安定して保持するために安定的な構造にした乳幼児キャリアを提供することを目的とする。
これにより、両手を使わずに子供を見ながら作業ができ、育児中の母親などの家事の作業効率アップになり、しかも肩こりなど身体への負担を軽減させ、さらにしっかりした補強により子供をきちんと保護することが可能なキャリアの構造とすることができる。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明においては、
乳幼児を座る姿勢で収容するチェア部と、その上縁を形成するフレーム部とから構成されるキャリア本体と、
両端を前記のキャリア本体のフレーム部に連結されるとともに、いずれかの箇所において取り外し可能にされた前当てベルトと、
前記の前当てベルト及び前記のチェア部に連結されて、キャリア本体のチェア部下端と前当てベルトとにより形成され乳幼児の足を通す開口部を仕切るように固着された前当てと、
乳幼児を収容した状態において、前記の開口部にそれぞれの足を通し、前当てを上から被うクッション機能を備え、左右両端が前記のフレーム部に連結されるとともに少なくとも一方の端において着脱可能にされた前当てパッドと、
前記キャリア本体のフレーム部に連結されて、左右に設けられた長さ調節可能な一対のショルダーベルトとを含み構成された乳幼児キャリアであることを特徴としている。
【0009】
また、上記課題を解決するため、請求項2に記載の発明においては、
請求項1に記載の発明において、
前記の前当てには、その上部に、前当てベルトを通すための前当てベルト貫通部が設けられ、前当てベルト貫通部に前当てベルトを通すことにより連結された乳幼児キャリアであることを特徴としている。
【0010】
また、上記課題を解決するため、請求項3に記載の発明においては、
請求項1または2のいずれかに記載の発明において、
前記の前当ては、前記の前当てベルトの中央部及び前記のチェア部下端の中央部に連結されて、キャリア本体のチェア部下端と前当てベルトとにより形成され乳幼児の足を通す開口部を、左右それぞれの足を通すために仕切るように固着された前当て本体と、
前記の前当てベルトの左右それぞれと、前記のチェア部下端の中央部を通りキャリア本体とに連結された、左右2本の前当て紐とから構成された乳幼児キャリアであることを特徴としている。
【0011】
また、上記課題を解決するため、請求項4に記載の発明においては、
請求項3に記載の発明において、
前記の左右2本の前当て紐は、クロス掛けされて構成された、乳幼児キャリアであることを特徴としている。
【0012】
また、上記課題を解決するため、請求項5に記載の発明においては、
請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、
チェア部底部は補強部材により二重またはそれ以上の構成を有し、前記の左右2本の前当て紐は前記のチェア部底部に連結されて固着された、乳幼児キャリアであることを特徴としている。
【0013】
また、上記課題を解決するため、請求項6に記載の発明においては、
請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、
前記のキャリア本体にはさらに、取り外し可能な背もたれ部が備えられた乳幼児キャリアであることを特徴としている。
【0014】
また、上記課題を解決するため、請求項7に記載の発明においては、
請求項6に記載の発明において、
前記の背もたれ部は、キャリア本体の背面に設けられたポケットと、ポケットに収容可能な背もたれとから構成された乳幼児キャリアであることを特徴としている。
【0015】
また、上記課題を解決するため、請求項8に記載の発明においては、
請求項1〜7のいずれかに記載の発明において、
前記のキャリア本体にはさらに、キャリア保持者の腰廻りに着脱可能なウェストベルトが備えられた乳幼児キャリアであることを特徴としている。
【0016】
また、上記課題を解決するため、請求項9に記載の発明においては、
請求項1〜8のいずれかに記載の発明において、
前記の前当てパッドは、左右両端が前記のフレーム部に連結されるとともに、少なくとも一方の端においてファスナー、面ファスナー、スナップ、ボタン、ホックのいずれかの着脱部材を用いて着脱可能にされた乳幼児キャリアであることを特徴としている。
【0017】
また、上記課題を解決するため、請求項10に記載の発明においては、
請求項1〜9のいずれかに記載の発明において、
前記のショルダーベルトは、キャリア保持者の背中部分において、左右クロス掛けするように構成された乳幼児キャリアであることを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の乳幼児キャリアの好ましい基本的な構成の一例を示す図である。
図1および各図において、符号1はキャリア本体、10はフレーム部、11はチェア部、12は補強部材を示している。符号2は前当てベルト、3は前当て、30はベルト貫通部、31は前当て本体、32は前当て紐を示している。また符号4は前当てパッド、5はショルダーベルト、6は背もたれ部、60はポケット、61は背もたれ、7はウェストベルトを示している。
【0019】
初めに、図1を参照すると、本発明の乳幼児キャリアは、幼児を座る姿勢で収容するチェア部11と、その上縁を形成するフレーム部10とから構成されるキャリア本体1を備えている。
キャリア本体1は、乳幼児が座るための背もたれ、ひじ当て、座面のそれぞれの機能を備え、さらに乳幼児キャリアを保持する保持者のお腹に当たる部分である。図1に示すように、チェア部11は、乳幼児が座る座面を構成し、チェア部11に連結されて少なくとも背からひじ当て部分に、安定感のある背・ひじ当てフレームとして機能するフレーム部10が備えられる。子供の背中、乳幼児キャリア保持者のお腹に負担のないようにクッション機能を備え、またキャリア本体1が型崩れしないで乳幼児を保持できるようにされている。
キャリア本体1の素材には様々なものを採用することができる。好ましくは強靭な繊維素材、より具体的にはキャンバス地、デニム生地や、アクリル、ポリエステル、ナイロンなどの合成繊維などを採用することができる。
【0020】
次に本発明の乳幼児キャリアは、両端を前記のキャリア本体1のフレーム部10に連結されるとともに、いずれかの箇所において取り外し可能にされた前当てベルト2を備えている。
また、本発明の乳幼児キャリアは、前記の前当てベルト2及び前記のチェア部11に連結されて、キャリア本体のチェア部11下端と前当てベルト2とにより形成され乳幼児の足を通す開口部を、左右それぞれの足を通すために仕切るように固着された前当て3を備えている。
前当てベルト2は、前当て3をその上部において固定するために主として機能する。前当てベルト2は、バックルなどの着脱部材が設けられることにより、いずれかの箇所において取り外し可能にされている。
【0021】
前当て3の好ましい構成の一例を図面を参照して説明する。
前当て3には、その上部に、前当てベルト2を通すための前当てベルト貫通部30が設けられ、前当てベルト貫通部30に前当てベルト2を通すことにより連結される。前当てベルト貫通部30は前当てベルト2を通すようになっており、左右に位置が動くようになっているので、乳幼児が足を動かしたりした場合にも、足をきつく締めてしまうことがない。
【0022】
前当て3は、前当て本体31と、前当て紐32とから構成されている。
前当て本体31は、前当てベルト2の中央部及びチェア部11下端の中央部に連結されて、キャリア本体1のチェア部11下端と前当てベルト2とにより形成され乳幼児の足を通す開口部を、左右それぞれの足を通すために仕切るように固着されている。前当て本体31はクッション性、弾力性を備えていることが望ましい。
前当て紐32は、前当てベルト2の左右それぞれと、チェア部11下端の中央部とに連結されており、左右2本の前当て紐32として構成されている。
前当て紐32は、バックルなどにより長さの調節やあるいは着脱が可能にされていることが好ましい。前当て紐32が、前当て本体31と共に、前当てベルト2の左右それぞれからチェア部11下端の中央部を引っ張り支えることにより、チェア部11の前端部が引き上げられ保持される。
【0023】
前当て紐32の左右2本は、1本の紐状部材から形成されてチェア部11下端の中央部左右に延びるようにされていてもよいが、2本の紐状部材から形成されていてもよい。
図2は、キャリア本体1を底面から見た底面図である。図2において図の上部が、乳幼児の前面側にあたり足を出す側である。
好ましい形態の一例によれば、左右2本の前当て紐32は、図2に示すようにクロス掛けされて構成されており、キャリア本体1のチェア部11を下から支え、チェア部11下端の中央部からさらに背中方向まで延びてキャリア本体1に連結されている。
【0024】
チェア部10底部は補強部材12により二重またはそれ以上の構成を有し、座り心地をよくすると共に安定性を高める。前記の左右2本の前当て紐は前記のチェア部10底部に連結されて固着されることにより、より強固に保持される。
【0025】
次に本発明の乳幼児キャリアは、乳幼児を収容した状態において、前記の開口部にそれぞれの足を通し、前当てを上から被うクッション機能を備え、左右両端が前記のフレーム部11に連結されるとともに少なくとも一方の端において着脱可能にされた前当てパッド4を備えている。
図3は、前当てパッドの好ましい一例を示す図である。前当てパッドは2重、あるいは3重構造によりクッション性を備える。
図4は、前当てパッドの使用状態の好ましい一例を示す図である。
前当てパッド4は、左右両端が前記のフレーム部11に連結されるとともに、少なくとも一方の端においてファスナー、面ファスナー、スナップ、ボタン、ホックのいずれかの着脱部材を用いて着脱可能にされており、乳幼児を座らせてから前当て3を覆うように装着し固定する。
【0026】
次に本発明の乳幼児キャリアは、前記キャリア本体1のフレーム部11に連結されて、左右に設けられた長さ調節可能な一対のショルダーベルト5を備えている。
前記のショルダーベルト5は、キャリア保持者の背中部分において、左右クロス掛けするように構成されている。
図5は、ショルダーベルト5を、キャリア保持者の背中部分において、左右クロス掛けした状態を示す図である。
【0027】
キャリア本体1にはさらに、キャリア保持者の腰廻りに着脱可能なウェストベルト7が備えられていることが好ましい。
ウエストベルト7は、幅を広くとったりウェストパッドを設けたりすることにより、腰に負担がかからないようにすることが好ましい。
図6は、乳幼児キャリアを使用する状態を示す図である。また図7はウェストベルトの一例を示す図である。
【0028】
次に、キャリア本体1にはさらに、取り外し可能な背もたれ部6が備えられ手いることが好ましい。
図8は、背もたれ部の好ましい構成の一例を示す図である。
前記の背もたれ部6は、キャリア本体の背面に設けられたポケット60と、ポケットに収容可能な背もたれ61とから構成されている。クッション機能を備えた背もたれ61は、ポケット60に収納して使用することができ、ポケット60から取り出せば取り外しが可能である。特に乳児は頭部が固定しやすく、クッション機能が必要であり、お座りができる頃まで成長すれば外して使用することができる。背もたれ61はポケット60に差し込むだけで収納でき、乳幼児キャリア保持者のお腹にも負担を与えない効果もある。
【0029】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、乳幼児を持つ母親などが、家事の際や子供に食事をさせるときなどに、両手を使わずに子供をだっこしながら作業をすることが可能であって、複雑な構造やかさばったり動きにくかったりする欠点をなくすとともに、乳幼児をキャリアに乗せて座らせたり下ろしたりする作業が簡単にでき、しかも作業などがしやすく、さらにその際にも乳幼児を安全に、安定して保持するために安定的な構造にした乳幼児キャリアを提供することができる。
これにより、両手を使わずに子供を見ながら作業ができ、育児中の母親などの家事の作業効率アップになり、しかも肩こりなど身体への負担を軽減させ、さらにしっかりした補強により子供をきちんと保護することが可能なキャリアの構造とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の乳幼児キャリアの好ましい基本的な構成の一例を示す図である。
【図2】キャリア本体1を底面から見た底面図である。
【図3】前当てパッドの好ましい一例を示す図である。
【図4】前当てパッドの使用状態の好ましい一例を示す図である。
【図5】ショルダーベルト5を、キャリア保持者の背中部分において、左右クロス掛けした状態を示す図である。
【図6】乳幼児キャリアを使用する状態を示す図である。
【図7】ウェストベルトの一例を示す図である。
【図8】背もたれ部の好ましい構成の一例を示す図である。
Claims (10)
- 乳幼児を座る姿勢で収容するチェア部と、その上縁を形成するフレーム部とから構成されるキャリア本体と、
両端を前記のキャリア本体のフレーム部に連結されるとともに、いずれかの箇所において取り外し可能にされた前当てベルトと、
前記の前当てベルト及び前記のチェア部に連結されて、キャリア本体のチェア部下端と前当てベルトとにより形成され乳幼児の足を通す開口部を仕切るように固着された前当てと、
乳幼児を収容した状態において、前記の開口部にそれぞれの足を通し、前当てを上から被うクッション機能を備え、左右両端が前記のフレーム部に連結されるとともに少なくとも一方の端において着脱可能にされた前当てパッドと、
前記キャリア本体のフレーム部に連結されて、左右に設けられた長さ調節可能な一対のショルダーベルトとを含み構成されたことを特徴とする乳幼児キャリア。 - 請求項1に記載の発明において、
前記の前当てには、その上部に、前当てベルトを通すための前当てベルト貫通部が設けられ、前当てベルト貫通部に前当てベルトを通すことにより連結されたことを特徴とする、乳幼児キャリア。 - 請求項1または2のいずれかに記載の発明において、
前記の前当ては、前記の前当てベルトの中央部及び前記のチェア部下端の中央部に連結されて、キャリア本体のチェア部下端と前当てベルトとにより形成され乳幼児の足を通す開口部を、左右それぞれの足を通すために仕切るように固着された前当て本体と、
前記の前当てベルトの左右それぞれと、前記のチェア部下端の中央部を通りキャリア本体とに連結された、左右2本の前当て紐とから構成されたことを特徴とする乳幼児キャリア。 - 請求項3に記載の発明において、
前記の左右2本の前当て紐は、クロス掛けされて構成されたことを特徴とする、乳幼児キャリア。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、
チェア部底部は補強部材により二重またはそれ以上の構成を有し、前記の左右2本の前当て紐は前記のチェア部底部に連結されて固着されたことを特徴とする、乳幼児キャリア。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、
前記のキャリア本体にはさらに、取り外し可能な背もたれ部が備えられたことを特徴とする乳幼児キャリア。 - 請求項6に記載の発明において、
前記の背もたれ部は、キャリア本体の背面に設けられたポケットと、ポケットに収容可能な背もたれとから構成されたことを特徴とする乳幼児キャリア。 - 請求項1〜7のいずれかに記載の発明において、
前記のキャリア本体にはさらに、キャリア保持者の腰廻りに着脱可能なウェストベルトが備えられたことを特徴とする乳幼児キャリア。 - 請求項1〜8のいずれかに記載の発明において、
前記の前当てパッドは、左右両端が前記のフレーム部に連結されるとともに、少なくとも一方の端においてファスナー、面ファスナー、スナップ、ボタン、ホックのいずれかの着脱部材を用いて着脱可能にされたことを特徴とする乳幼児キャリア。 - 請求項1〜9のいずれかに記載の発明において、
前記のショルダーベルトは、キャリア保持者の背中部分において、左右クロス掛けするように構成されたことを特徴とする乳幼児キャリア。
Priority Applications (1)
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JP2003192485A JP2005021529A (ja) | 2003-07-04 | 2003-07-04 | 乳幼児キャリア |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10441090B2 (en) | 2015-01-15 | 2019-10-15 | Lillebaby, Llc | Child carrier having adjustable seat coupling |
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-
2003
- 2003-07-04 JP JP2003192485A patent/JP2005021529A/ja active Pending
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