JP5599519B2 - キノリン誘導体化合物、その製造方法およびそれを含む薬学組成物 - Google Patents

キノリン誘導体化合物、その製造方法およびそれを含む薬学組成物 Download PDF

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Description

本発明は、キノリン誘導体化合物、その光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、それらの水和物または溶媒和物、それらの製造方法およびそれを含む薬学組成物に関する。
機能性胃腸疾患、例えば胃腸管運動障害疾患などの病的メカニズムは、同時に作用して一つの症状を示すこともあるが、主に複合的作用によって発生する。機能性胃腸疾患は症状によって潰瘍性消化不良(ulcer-like dyspepsia)、運動不全型消化不良(dysmotility-like dyspepsia)、逆流性消化不良(reflux-like dyspepsia)、非特異的機能性消化不良(nonspecific or unspecified functional dyspepsia)などに分類される。
このような機能性胃腸疾患は全世界的に25〜50%の有病率が観察され、 その中でも治療が必要な患者は全ての医療診察の約5%を占める。機能性胃腸疾患の発病率は、英国22%、米国19%など西欧では低いが、日本では35〜42%、東アフリカでは62%を示すなど、地域によって大きく異なる。韓国では、消化器系疾患が全体疾患の2位に該当し、特に胃腸疾患の発生頻度が高く、全体国民の30〜40%が機能性胃腸疾患を経験している。このように機能性胃腸疾患は、有病率が高いうえ、症状が激しくて患者の生活の質を低下させ、頻繁な診療を必要として勤務に支障をもたらす疾患であるため、効果的な治療が求められる。
このような機能性胃腸疾患の場合、症状を誘発させた原因が明らかな場合もあるが、その原因が明らかでない場合が多い。このように原因が明らかでない機能性胃腸疾患は、組織病理的および生化学的な器質的病変ではなく機能性症状により疾患が定義されるので、症状を減少させる方向に治療が行われている。主に胃腸管運動を促進することにより、機能性胃腸障害に現れる多くの症状を治療することができる。
代表的な胃腸管運動障害疾患の一つである機能性消化不良も、明確な器質的病変なしに多様な消化不良症状による診断であるため、その治療も単純でなく、大部分の症状は好転と悪化を繰り返しながら飲食やストレスなどにより変化が激しい。このような病的メカニズムは同時に作用して一つの症状を示すこともあるが、主に複合的作用により発生する。具体的に、機能性消化不良は食後の膨満感、食欲不振、腹部膨満感、早期満腹感、げっぷ、上腹部の不快感または痛み、胃もたれ、悪心(ムカツキ)、嘔吐、胃酸の逆流、胸焼け(heartburn)などの消化器系症状をすべて含み、未だ病態生理が明らかに解明されていない(Panganamamula et.al, Functional(Nonulcer) Dyspepsia, Current Treatment Options in Gastroenterology, 5, pp.153-160, 2002)。
代表的な機能性消化不良治療剤としては、胃腸管運動促進剤であって、ドンペリドン(Domperodone)、メトクロプラミド(metoclopramide)、レボスルピリド(levosulpiride)、モサプリド(mosapride)、イトプリド(itopride)、エリトロマイシン(erythromycin)などの薬物がある。また、機能性消化不良の代表的な症状が胃もたれおよび潰瘍であるから、胃酸分泌抑制剤および制酸剤が使用されるが、H2拮抗薬をはじめとした胃酸分泌抑制剤および制酸剤は主に一時的な効果を示す場合が多い(Vincenzo Stanghellini et al., Delayed Gastric Emptying in Functional Dyspepsia, Current Treatment Options in Gastroenterology, 7, 259-264, 2004)。
最近、機能性消化不良症の治療のために新しく使用される胃腸管運動促進(prokinetic)薬物の一つである5−HT4受容体効能薬は、胃基底部の緊張を増加させることなく症状を改善させる。5−HT4受容体効能薬の一つであるシサプリド(cisapride)は、胃空腹促進効果があり、他の薬物に比べて統計的に有意な効果が認められたが、十二指腸または胃内圧の波長(>6cm)と連関して、患者だけでなく健康な人の胃膨張認知のための閾値も高く、かつ心臓に致命的な副作用をもたらすおそれがある。
一方、シサプリド以外の既存の胃腸管運動調節剤は、その効果がシサプリドに一層及ばないので、副作用がなくて安定で優れた効果を示す、機能性消化不良または胃腸管運動障害疾患の治療剤の開発が求められる。
本発明は、新規なキノリン誘導体化合物、その光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、およびそれらの水和物または溶媒和物を提供しようとする。
本発明は、新規なキノリン誘導体化合物、その光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、およびそれらの水和物または溶媒和物を製造する方法を提供しようとする。
本発明は、新規なキノリン誘導体化合物、その光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、それらの水和物または溶媒和物を含む胃腸管運動障害疾患予防または治療用薬学組成物を提供しようとする。
本発明は、新規なキノリン誘導体化合物、その光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、それらの水和物または溶媒和物を含む組成物の胃腸管運動障害疾患予防または治療用途を提供しようとする。
本発明は、キノリン誘導体化合物、その光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、およびそれらの水和物または溶媒和物を用いて胃腸管運動障害疾患を予防または治療する方法を提供しようとする。
本発明は、下記化学式1で表されるキノリン誘導体化合物、その光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、およびそれらの水和物または溶媒和物を提供する。
前記化学式1において、
前記R〜Rは独立に−H;またはメトキシであり、
はC1〜C4の直鎖または分岐鎖のアルキルである。
本発明の新規な前記キノリン誘導体化合物、その光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、それらの水和物またはそれらの溶媒和物は、胃腸管運動を活性化することができる。よって、本発明の前記キノリン誘導体化合物、その光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、それらの水和物またはそれらの溶媒和物を含む組成物は、機能性消化不良または胃腸管運動障害疾患に現れる多様な症状を効果的に予防または治療することができる。
本発明の前記化学式1で表される化合物は不斉炭素を含むことができる。このような場合、本発明は、前記化学式1で表される化合物だけでなく、その光学異性体もすべて含むことができる。
本発明において、前記化学式1で表されるキノリン誘導体化合物は、下記化学式2で表される化合物でありうる。
前記化学式2において、*は不斉炭素を示す。
本発明は、前記化学式2で表される化合物、その光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、それらの水和物または溶媒和物をすべて含むことができる。
本発明は、下記の化合物、その光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、それらの水和物または溶媒和物を含む。
(S)−4−オキソ−4−(1,2,9,10−テトラメトキシ−4,5,6a,7−テトラヒドロ−ジベンゾ[de,g]キノリン−6−イル)−酪酸エチルエステル((S)-4-oxo-4-(1,2,9,10-tetramethoxy-4,5,6a,7-tetrahydro-dibenzo[de,g]quinoline-6-yl)-butyric acid ethyl ester)
本発明において、前記薬学的に許容される塩は、医薬業界で通常使用される塩を意味し、例えば、カルシウム、カリウム、ナトリウムおよびマグネシウムなどから製造された無機イオン塩、塩酸、硝酸、リン酸、ホウ酸、ヨウ素酸、過塩素酸、スズ酸および硫酸などから製造された無機酸塩、酢酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸、マレイン酸、コハク酸、シュウ酸、安息香酸、酒石酸、フマル酸、マンデル酸、プロピオン酸、クエン酸、乳酸、グリコール酸、グルコン酸、ガラクツロン酸、グルタミン酸、グルタル酸、グルクロン酸、アスパラギン酸、アスコルビン酸、炭酸、バニリン酸、ヨウ化水素酸、マンデル酸、粘液酸、硝酸、パモ酸、パントテン酸、コハク酸、酒石酸などから製造された有機酸塩、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホンン酸、カンファスルホン酸またはナフタレンスルホン酸などから製造されたスルホン酸塩、グリシン、アルギニン、リシンなどから製造されたアミノ酸塩、およびトリメチルアミン、トリエチルアミン、アンモニア、ピリジン、ピコリンなどから製造されたアミン塩などがあるが、本発明で意味する塩の種類は列挙されたそれらの塩に限定されない。例えば、前記薬学的に許容される塩は、無機酸として塩酸、有機酸としてメタンスルホン酸であってもよい。
本発明の前記化学式1または2で表される化合物、前記列挙された化合物、それらの光学異性体またはそれらの薬学的に許容される塩の水和物は、非共有的分子間力で結合する化学量論的または非化学量論的量の水を含むことができる。前記水和物は、1当量以上、好ましくは1当量〜5当量の水を含有することができる。このような水和物は、水または水を含有する溶媒から、本発明の前記化学式1または2で表される化合物、その光学異性体またはそれらの薬学的に許容される塩を結晶化させて製造できる。
本発明の前記化学式1または2で表される化合物、前記列挙された化合物、それらの光学異性体またはそれらの薬学的に許容される塩の溶媒和物は、非共有的分子間力で結合する化学量論的または非化学量論的量の溶媒を含むことができる。前記溶媒としては、好ましくは不揮発性、非毒性またはヒトへの投与に適した溶媒を挙げることができ、例えば、エタノール、メタノール、プロパノール、塩化メチレンなどがある。
本発明の前記化学式1または2で表される化合物、前記列挙された化合物、それらの光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、それらの水和物または溶媒和物は、胃腸管運動障害疾患を予防または治療することができる。本発明の前記化合物は、前記化学式1または2で表される化合物、前記列挙された化合物、それらの光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、それらの水和物または溶媒和物は、ドーパミン−D2受容体、セロトニン−1A受容体およびセロトニン−1B受容体に対して親和度を有し、前記受容体との作用によって、胃腸管運動障害疾患に現れる多様な症状および疾患を効果的に予防または治療することができる。
本発明は、下記化学式3で表される化合物またはその光学異性体を塩基存在の下で、下記化学式4で表される化合物またはその光学異性体と反応させる段階を含む、下記化学式1で表される化合物、その光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、それらの水和物または溶媒和物を製造する方法を提供する。
前記化学式1、3および4において、
前記R〜Rは独立に−H;またはメトキシであり、
はC1〜C4の直鎖または分岐鎖のアルキルであり、
XはCl、BrまたはIであり、
*は不斉炭素を示す。
前記化学式3で表される化合物またはその光学異性体は、公知の方法によって製造でき、或いは市販のものを購入して使用することができる。例えば、前記化合物は、エンゴサク(Corydalis tuber)の抽出物から公知の方法(Tae Ho Lee et al., Biol. Pharm. Bull. 33(6) 958-962(2010), "Effects of Corydaline from Corydalis Tuber on Gastric Motor Function in an Animal Model", Ki Hyun Kim et al., Planta Med. 2010 May 27, "New Cytotoxic Tetrahydroprotoberberine-Aporphine Dimeric and Aporphine Alkaloids from Corydalis Turtschaninovii")によって収得することができる。
本発明の前記方法において、好ましくは、前記化学式3で表される化合物は、1,2,9,10−テトラメトキシ−5,6,6a,7−テトラヒドロ−4H−ジベンゾ[de,g]キノリン((+)−ノルグラウシン)であってもよく、前記化学式4で表される化合物はエチル−4−クロロ−4−オキソブタノエート(ethyl-4-chloro-4-oxobutanoate)であってもよい。
本発明の前記製造方法は、下記反応式1で表される反応を含むことができる。
[反応式1]
前記反応式1において、
前記R〜Rは独立に−H;またはメトキシであり、
はC1〜C4の直鎖または分岐鎖のアルキルであり、
XはCl、BrまたはIであり、
*は不斉炭素を示す。
前記反応式1において、R〜Rはメトキシであり、前記Rはエチルであり、XはClであってもよい。
前記反応式1による本発明の製造方法において、前記化学式1で表される化合物の光学純度は、前記化学式3で表される化合物の光学純度によって決定できる。よって、前記化学式3で表される化合物の純粋な光学異性体を使用する場合、前記化学式1で表される化合物の特定の光学異性体が収得できる。例えば、(S)の光学立体構造を有する化学式3で表される化合物の光学異性体を使用する場合、(S)の光学立体構造を有する化学式1で表される化合物の光学異性体が収得できる。
また、前記化学式3で表されるラセミ化合物を使用する場合、化学式1で表されるラセミ化合物が収得でき、このような場合、公知の方法によって、所望の光学立体構造を有する化合物を分離して収得することができる。
前記反応式1で表される反応は、有機溶媒の下で行われ得る。前記有機溶媒は、その種類は特に限定されず、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ジメチルスルホキシド(DMSO)、テトラヒドロフラン(THF)、アセトニトリル(ACN)、ジメチルホルムアミド(DMF)、N−メチルピロリジノン(NMP)、ジメチルアセトアミド(DMA)またはこれらの混合物などを使用することができる。
前記反応式1で表される反応は、塩基の存在下で行われ得る。前記塩基は多様な塩基を適切に選択して使用することができ、例えば、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルポルフィリン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジン、N,N−ジメチルアニリン、2,6−ルチジン、第三リン酸カリウム、炭酸カリウム、ピリジンまたはこれらの混合物を使用することができ、好ましくはトリエチルアミンを使用することができる。
本発明は、下記化学式1で表されるキノリン誘導体化合物、その光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、それらの水和物または溶媒和物を含む、胃腸管運動障害疾患予防または治療用薬学組成物を提供する。
前記化学式1において、
前記R〜Rは独立に−H;またはメトキシであり、
はC1〜C4の直鎖または分岐鎖のアルキルである。
本発明の前記薬学組成物は、下記化学式2で表される化合物、その光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、それらの水和物または溶媒和物を含むことができる。
前記化学式2において、*は不斉炭素を示す。
好ましくは、本発明の薬学組成物は、下記の化合物、その光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、それらの水和物または溶媒和物を含むことができる。
(S)−4−オキソ−4−(1,2,9,10−テトラメトキシ−4,5,6a,7−テトラヒドロ−ジベンゾ[de,g]キノリン−6−イル)−酪酸エチルエステル((S)-4-oxo-4-(1,2,9,10-tetramethoxy-4,5,6a,7-tetrahydro-dibenzo[de,g]quinoline-6-yl)-butyric acid ethyl ester)
前記薬学組成物において、前記薬学的に許容される塩、水和物および溶媒和物は、前述したのと実質的に同様である。
本発明の前記薬学組成物は、胃腸管運動障害疾患などの機能性胃腸疾患障害の予防または治療に使用できる。
前記胃腸管運動障害疾患は、早期満腹感、疼痛、上腹部の不快感、鼓腸、胸焼け、悪心、嘔吐などの機能性消化不良、潰瘍性消化不良、非潰瘍性消化不良、胃−食道逆流疾患、逆流性食道炎、胃アトニー、偽性腸閉塞、胃運動麻痺、便秘、過敏性大腸症状、一般な過敏性大腸炎、便秘を伴う過敏性大腸炎、下痢を伴う過敏性大腸炎、糖尿病性胃腸運動障害、化学療法による胃腸運動障害、消化管運動障害による腸閉鎖症、筋強直性ジストロフィー(myotonic dystrophy)による胃腸管運動障害、および非心因性胸痛を含む。
また、前記胃腸管運動障害疾患の中でも、前記機能性消化不良は、組織病理的および生化学的な器質的病変ではなく機能性症状により、上腹部に持続的な不快感または痛みなどの症状を示す疾患であって、医学的に持続及び反復的に上腹部に局限して不快感や痛みなどに伴う諸般症状を意味する。具体的に、機能性消化不良は食後の膨満感、食欲不振、腹部膨満感、早期満腹感、げっぷ、上腹部の不快感または痛み、胃もたれ、悪心(ムカツキ)、嘔吐、胃酸の逆流、胸焼けなどの消化器系症状を含む。
前記機能性消化不良を持つ患者の約30%は、胃の幽門部を介して飲食物が小腸に越える胃排出時間が遅延しているなど胃腸の運動障害があるものと知られている。また、飲食物を摂取したとき、胃が適切に伸びて胃腸内圧を維持させる胃順応度が低下して少量の飲食摂取のみでも早期満腹感が発生する。
本発明の薬学組成物は、飲食物の胃排出能、胃順応度および胃腸管転移を向上させることができ、かつ胃腸管運動を活性化させることができる。よって、機能性消化不良または胃腸管運動障害疾患に現れる多様な症状を効果的に予防または治療することができる。
また、本発明の薬学組成物は、心臓に悪影響をもたらすなどの副作用が無いながらも、胃排出能、胃順応度および胃腸管転移を向上させることができ、かつ胃腸管運動を向上させることができる。
本発明の前記薬学組成物は、ドーパミン−D2受容体、セロトニン−1A受容体およびセロトニン−1B受容体に対して高い親和度を有し、前記受容体との作用によって胃腸管運動障害疾患に現れる多様な症状および疾患を効果的に予防または治療することができる。
本発明の薬学組成物は、ドーパミン−D2受容体に対して高い親和度を有する。
ドーパミン−D2受容体は、多くの種類の哺乳類の消化管壁から発見される受容体であって、胃腸管運動を阻害するものと知られている。このような阻害性受容体であるドーパミン−D2受容体に対する選択的拮抗剤であるドンペリドンとメトクロプラミドは、胃腸管運動促進効果を示す。また、ドーパミン−D2受容体の拮抗剤は嘔吐などを抑制するので、レボスルピリド、クレボプリド、ブロモプリドなどは胃腸管運動促進効果と共に抗嘔吐剤として幾つかの国家で使用されている(P. Moayyedi, S. Soo, J. Deeks, B. Delaney, M. Innes and D. Forman, Pharmacological interventions for non-ulcer dyspepsia, Cochrane Database SystRev18, 2006; G. Karamanolis and J. Tack, Promotility medications-now and in the future, DigDis24, 2006, pp. 297-307)。したがって、前記ドーパミン−D2受容体に対して高い親和度を有する本発明の薬学組成物は、前記薬物と共にドーパミン−D2受容体の拮抗剤として作用して胃腸管運動を促進する効果を示すことができる。
本発明の薬学組成物は、セロトニン−1A受容体に対して高い親和度を示す。セロトニン−1A受容体は、胃順応度を調節する役割を果たし、セロトニン−1A受容体の効能剤であるブスピロンは人体試験で用量依存的に胃順応度を増加させた。また、開発中のセロトニン−1A効能剤であるR−137696の場合、人体試験で用量依存的に胃近位部を弛緩させた(G.E. Boeckxstaens, G.N. Tytgat. E.Wajs, L. van Nueten, F.de Ridder, A. Meulemans and J. Tack, The influence of the novel 5-HT 1A agonist R137695 on the proximal stomach function in healthy volunteers, Neurogastoentero1 Motil 182006, pp.919-926)。したがって、前記セロトニン−1A受容体に対して親和度を示す本発明の薬学組成物も、胃順応度を向上させる効果を示すことができる。
また、本発明の薬学組成物は、セロトニン−1B受容体に対して高い親和度を示す。セロトニン−1B受容体に対する効能剤であるスマトリプタンは、胃腸弛緩効果を示し且つ機能性消化不良患者の食餌誘発膨満感を減少させて胃順応障害に効果を示す(Tack, H. Piessevaux, B. Coulie, P. Caenepeel and J. Janssens, Role of impaired gastric accommodation to a meal in functional dyspepsia, Gastroenterology 115(1998),pp.1346-1352; J. Tack, P. VandenBerghe, B. Coulie and J. Janssens, Sumatriptan is anagonist at 5-HT receptors on myenteric neurones in the guinea-piggastricantrum, Neurogastroenterol Motil(2007), pp.39-46)。よって、セロトニン−1B受容体に対して高い親和度を示す本発明の薬学組成物も、胃腸弛緩効果だけでなく、食餌により誘発された膨満感を減少させて胃順応障害を予防または治療する効果を示すことができる。
本発明の前記薬学組成物は、前記化学式1または2で表される化合物、前記の列挙された化合物、それらの光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、それらの水和物またはそれらの溶媒和物を少なくとも1種含むことができる。例えば、前記薬学組成物は、前記化学式1または2で表される化合物、前記の列挙された化合物、それらの光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、それらの水和物またはそれらの溶媒和物を1種または2種以上含むことができる。
また、本発明の前記薬学組成物は、前記化学式1または2で表される化合物、前記の列挙された化合物、それらの光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、それらの水和物またはそれらの溶媒和物以外に、他の種類の胃腸管運動障害疾患に対する予防または治療効果のある有効成分をさらに含むことができる。例えば、前記薬学組成物はドンペリドン(Domperodone)、メトクロプラミド(metoclopramide)、レボスルピリド(levosulpiride)、モサプリド(mosapride)、イトプリド(itopride)、エリトロマイシン(erythromycin)などをさらに含むことができる。
本発明の薬学組成物は、前記消化不良または胃腸管運動障害疾患以外の他の疾患に効果を示す別の薬学的有効成分をさらに含むことができる。
また、本発明の薬学組成物は、胃腸管運動障害疾患を予防または治療するために、単独で、或いは手術、ホルモン治療、薬物治療または生物学的反応調節剤を用いる方法と併用して使用することができる。
本発明の薬学組成物は、投与のために、前記化学式1または2で表される化合物、前記の列挙された化合物、それらの光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、それらの水和物またはそれらの溶媒和物以外に、薬学的に許容される担体を1種以上さらに含むことができる。前記薬学的に許容される担体は、食塩水、滅菌水、リンガー液、緩衝食塩水、デキストロース溶液、マルトデキストリン溶液、グリセロール、エタノールおよびこれらの成分のうち1成分以上を混合して使用することができ、必要に応じて、他の通常の添加剤、例えば抗酸化剤、緩衝液、静菌剤などを添加することができる。
本発明の薬学組成物は、目的の方法によって経口投与または非経口投与(例えば、静脈内、皮下、腹腔内または局所に適用)することができ、投与量は患者の体重、年齢、性別,健康状態、食餌、投与時間、投与方法、投与期間または間隔、排泄率、体質特異性、製剤の性質、疾患の重症度などによってその範囲が異なる。本発明の化学式1で表される化合物、その光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、それらの水和物またはそれらの溶媒和物の1日投与量は約0.01〜100mg/kgであり、好ましくは0.1〜30mg/kgであり、1日1回〜3回に分けて投与することがさらに好ましい。
本発明の薬学組成物は、投与のために様々な製剤に剤形化できる。前記薬学組成物は、賦形剤を添加して多様な形態に剤形化できる。前記賦形剤は、非毒性で不活性な、薬学的に適した固相、準固相または液相の全類型の剤形補助物であって、例えば、充填剤、重量剤、結合剤、湿潤剤、崩壊剤、分散剤、界面活性剤または希釈剤などを挙げることができる。
本発明の前記薬学組成物は投薬単位形態に剤形化できる。前記化学式1または2で表される化合物、前記の列挙された化合物、それらの光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、それらの水和物またはそれらの溶媒和物を含む有効化合物の前記剤形当りの含量は、個別投薬量の分率または倍数に該当する。例えば、前記剤形化された投薬単位は、前記有効化合物の1日個別投薬量の1、2、3または4倍、或いは1/2、1/3または1/4倍である。好ましくは、前記個別投薬量は、有効化合物の1回投与量を含有し、これは通常1日投与量の全部、1/2、1/3または1/4倍に該当する。
本発明の前記薬学組成物を錠剤、被覆錠剤、カプセル剤、丸薬、顆粒剤、坐薬、液剤、懸濁液剤、エマルジョン剤、ペースト剤、軟膏剤、ゲル剤、クリーム剤、ローション剤、散剤または噴霧剤に剤形化できる。例えば、前記薬学組成物は、経口投与のために錠剤、丸薬、散剤、顆粒剤、カプセル剤などの固形製剤、または懸濁剤、内溶液剤、乳剤、シロップ剤などの液状製剤に剤形化できる。または、前記薬学組成物は非経口投与のために注射剤、懸濁剤、乳剤、凍結乾燥剤または坐薬などに製剤化できる。たとえば、前記薬学組成物を、前記化学式1で表される化合物、その光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、それらの水和物またはそれらの溶媒和物と1種以上の賦形剤を用いて微細カプセルの形態に剤形化できる。
本発明の薬学組成物を錠剤、被覆錠剤、カプセル剤、丸薬または顆粒剤などの固形製剤に剤形化する場合、(a)澱粉、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトールまたはケイ酸などの充填剤および重量剤、(b)カルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリエチレングリコール、微細結晶性セルロース、高分散性シリカ、天然ゴム、合成ゴム、ポビドン、コポビドン、ポリビニルピロリドンまたはゼラチンなどの結合剤、(c)グリセロールなどの吸湿剤、(d)寒天、炭酸カルシウムまたは炭酸ナトリウムなどの崩壊剤、(e)パラピンなどの溶解遅延剤、(f)第4級アンモニウム化合物などの吸収促進剤、(g)セチルアルコールまたはグリセロールモノステアレートなどの湿潤剤、(h)カオリンまたはベントナイトなどの吸着剤、または(i)滑石、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルクおよび固体ポリエチレングリコールなどの潤滑剤、または前記(a)〜(i)に記載した物質の混合物を添加して剤形化することができる。
前記薬学組成物を経口投与用懸濁剤、内溶液剤、乳剤またはシロップ剤などの液状製剤に剤形化する場合、前記薬学組成物に水、流動パラフィンなどの単純希釈剤、湿潤剤、甘味剤、芳香剤、保存剤、防腐剤、着色剤などの様々な添加剤を添加して剤形化することができる。例えば、前記薬学組成物にハッカ油、ユーカリ油またはサッカリンなどの甘味剤をさらに添加して剤形化することができる。
本発明の薬学組成物を坐薬に剤形化する場合、ポリエチレングリコール、カカオ脂などの脂肪、高級エステル(例えば、C16−脂肪酸を有するC14−アルコール)、Witepsol、マクロゴール、Tween61、ラウリン脂およびグリセロールゼラチンまたはそれらの混合物などの水溶性または不溶性賦形剤を用いて剤形化することができる。
本発明の薬学組成物を軟膏剤、ペースト剤、クリーム剤またはゲル剤などに剤形化する場合、動物性および植物性脂肪、ワックスパラフィン、澱粉、トラガカント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコン、ベントナイト、ケイ酸、滑石、酸化亜鉛またはそれらの混合物を用いて剤形化することができる。
本発明の薬学組成物を散剤または噴霧剤に製剤化する場合、ラクトース、滑石、ケイ酸、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウム、ポリアミド粉体またはそれらの混合物を用いて剤形化することができる。また、前記噴霧剤に剤形化する場合、クロロフルオロハイドロカーボンなどの通常のプロペラントをさらに使用することができ、PEG−4000とグリセリンを用いて鼻腔噴霧剤としても剤形化することができる。
本発明の薬学組成物を非経口投与用液剤またはエマルジョン剤に剤形化する場合、溶媒、可溶化剤または乳化剤などを用いて製剤化することができる。例えば、本発明の組成物を水、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、綿実油、落花生油、トウモロコシの胚種油、オーリブ油、ヒマシ油またはゴマ油などのオイル、グリセロール、グリセロールホルムアルコール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコール、ソルビタンの脂肪酸エステル、またはこれらの混合物を用いて液剤またはエマルジョン剤に剤形化することができる。
前記非経口投与用液剤またはエマルジョン剤は、血液と等張性の滅菌形態に剤形化することができる。
本発明の薬学組成物を懸濁剤に剤形化する場合、水、エチルアルコールおよびプロピレングリコール、ポリエチレングリコールなどの液状希釈剤、エトキシル化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールおよびソルビタンエステル、微細結晶性セルロース、アルミニウムメタヒドロキシド、ベントナイト、寒天、トラガカント、オレイン酸エチルなどの注射可能なエステル、それらの混合物を用いて剤形化できる。
本発明に係る薬学組成物は、担体、希釈剤、分散剤、界面活性剤、結合剤、潤滑剤および添加剤を用いて徐放性または速放性剤形に製剤化できる。例えば、本発明に係る薬学組成物は、特定の部位に、前記化学式1または2で表される化合物、前記の列挙された化合物、それらの光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、それらの水和物またはそれらの溶媒和物を放出することができるように徐放性または速放性製剤に剤形化できる。
本発明に係る薬学組成物を徐放性製剤に剤形化する場合、腸溶性高分子、水不溶性重合体、疎水性化合物または親水性高分子などの重合成物質またはワックスなどの包埋剤組成物を用いて徐放性製剤に剤形化することができる。例えば、前記薬学組成物を錠剤、カプセル剤、丸薬または顆粒剤に剤形化する場合、外部にコーティング膜を形成して徐放性製剤に剤形化することができる。
本発明の薬学組成物の剤形化において、添加される担体、充填剤、重量剤、結合剤、湿潤剤、崩壊剤、分散剤、界面活性剤または希釈剤などの賦形剤および添加剤の含量を特に限定せず、通常の剤形化に使用される含量の範囲内で適切に調節できる。
本発明の薬学組成物は、本分野の適切な方法を用いて各疾患または成分に応じて適切な方法で剤形化できる。例えば、前記化学式1または2で表される化合物、前記の列挙された化合物、それらの光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、及び賦形剤を混合して所望の製剤に剤形化することができる。
本発明の薬学組成物は、前記化学式1または2で表される化合物、上記の列挙された化合物、それらの光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、それらの水和物または溶媒和物などの有効成分は、全体組成物に対して約0.1〜約99.5重量%、好ましくは0.5重量%〜約95重量%で含むことができる。
本発明は、前記化学式1または2で表される化合物、上記の列挙された化合物、それらの光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、それらの水和物またはそれらの溶媒和物を含む薬学組成物の胃腸管運動障害疾患予防または治療用途を提供する。
本発明は、前記化学式1または2で表される化合物、上記の列挙された化合物、それらの光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、それらの水和物またはそれらの溶媒和物を含む薬学組成物を用いて消化不良または胃腸管運動障害疾患を予防または治療する方法を提供する。前記薬学組成物を、哺乳類を含む対象体に投与することにより、消化不良または胃腸管運動障害疾患を予防または治療することができる。
以下、本発明の理解を助けるために好適な実施例を提示する。ところが、下記の実施例は、本発明をより容易に理解するために提供されるものに過ぎず、本発明の内容を限定するものではない。
また、以下に言及された試薬および溶媒は、特別な言及がない限り、Sigma−Aldrich社から購入した。(+)−ノルグラウシンは、エンゴサク(Corydalis tuber)の抽出物から公知の方法(Tae Ho Lee et al., Biol. Pharm. Bull. 33(6) 958-962(2010), "Effects of Corydaline from Corydalis Tuber on Gastric Motor Function in an Animal Model", Ki Hyun Kim et al., Planta Med. 2010 May 27, "New Cytotoxic Tetrahydroprotoberberine-Aporphine Dimeric and Aporphine Alkaloides from Corydalis Turtschaninovii")によって収得した。
H−NMRデータは、Varian社のUNITY INOVA 500 NMR spectrometerで測定した値であり、IRデータはBruker社のIFS−66/S FT−IR spectrometer、UVデータはShimadzu社のUV−1601 UV−visible spectrophotometer、CDデータはJASCO社のJ−715 Spectropolarimeterでそれぞれ測定した値である。MassデータはJEOL社のJMS700 mass spectrometerで測定した。
<実施例1>:
(S)−4−オキソ−4−(1,2,9,10−テトラメトキシ−4,5,6a,7−テトラヒドロ−ジベンゾ[de,g]キノリン−6−イル)−酪酸エチルエステル((S)-4-oxo-4-(1,2,9,10-tetramethyoxy-4,5,6a,7-tetrahydro-dibenzo[de,g]quinoline-6-yl)-butyric acid ethyl ester)の製造
200mgの1,2,9,10−テトラメトキシ−5,6,6a,7−テトラヒドロ−4H−ジベンゾ[de,g]キノリン((+)−ノルグラウシン)と0.24mLのトリエチルアミンをベンゼン10mLに溶解させた。前記混合液に、0.17mLのエチル4−クロロ−4−オキソブタノエート(ethyl 4-chloro-4-oxobutanoate)(Sigma−Aldrich社)を無水テトラヒドロフラン10mLに溶かした溶液を窒素の下で徐々に滴加し、2時間還流攪拌した。収得された反応液を常温に冷やし、濾過した後、濾液を減圧濃縮した。水と酢酸エチルで抽出した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。減圧蒸留して溶媒を除去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて220mgの前記化学式5で表される純粋な標題化合物を収得した。
IR (KBr): νmax=3388,2945,1667,1517,1461,1254,1030,676cm-1;
UVλmax(MeOH)nm(logε): 216 (3.75), 232 (2.75), 245 (3.12), 279 (4.42), 299 (4.80), 311 (4.27);
CD (MeOH)λmax
(Δε)216(+22.4),238(+12.4),243(+8.2),263(+4.3),279(-12.8),299(+15.7)nm;
FAB-MS:m/z=492[M+Na]+;
HR-FAB-MS:m/z=492.1995[M+Na]+(calcd.forC26H31NNaO7:492.1998);
1H-NMR(CD3OD,500MHz):1.23(t,3H), 2.64(m,2H), 2.65(m,2H), 2.74(m,1H), 2.80(t,1H), 3.06(dd,1H), 3.23(m,1H), 3.28(m,1H), 3.64(d,1H), 3.64(s,3H), 3.89(s,3H), 3.90(s,3H), 3.93(s,3H), 6.60(s,1H), 4.11(q,2H), 6.60(s,1H), 6.79(s,1H), 8.09(s,1H);
13C-NMR(CD3OD,125MHz):14.3, 27.5, 29.5, 29.5, 32.2, 53.2, 56.1(×2), 56.2(×2), 60.5, 60.9, 110.3, 111.1, 111.8, 121.5, 123.9, 127.1, 127.5, 129.5, 145.3, 148.2, 148.8, 153.5, 172.7, 176.4
以下、本発明の理解を助けるために好適な実験例を提示する。ところが、下記の実験例は、本発明をより容易に理解するために提供されるものに過ぎず、本発明の内容を限定するものではない。
<実験例1>:ドーパミン受容体に対する親和度の測定
胃腸管運動を阻害しかつ哺乳類の消化管壁から発見されるドーパミン−D2受容体に対する本発明の化合物の結合力を、親和度を知っている放射性標識の特定物質の受容体結合を阻害する度合いを測定して確認した。実験方法は、文献[Heys G et al. Mol Endocrinol. 6:920, 1992]および文献[Grandy DK et al. Proc Natl Acad Sci USA. 86:9762, 1989]に記載された方法によって行った。
ヒトのドーパミンD2遺伝子を移植したチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞150μgをトリス塩酸緩衝液(50nM Tris−HCl、pH7.4、120mM NaCl、5mM KCl、2mM CaCl、1mM MgCl)にトリツムスピペロン([3H]Spiperon[NEN、250uCi])0.16nMおよび前記ドーパミン受容体に対する親和度を調べようとする実施例の化合物10μMと共に分注して25℃で120分間反応させた。反応が終わった後、Whatman GF/Bフィルター(unifilter−96、Lot:6005177、PerkinElmer)で濾過して結合型の受容体を分離した。分離された前記結合型の受容体をトリス塩酸緩衝液で3回洗浄した。その後、シンチレーションカクテル(Lot:03999、Fluka)10mLを添加し、16時間以上反応させた後、受容体と結合したトリツムスピペロンの量を計算するために、β−カウンター(pakcard)を用いて放射線量を測定した。非特異的結合値を算出するために、0.16nMのトリツムスピペロンに10μMのハロペリドール(haloperidol)(H1512、Sigma)を添加して測定した値を用いた。実験を2回繰り返し行った。下記式1を用いて受容体親和度を算出し、その平均を下記表1に示した。
[式1]
受容体親和度(%)={(全CPM−非特異的結合CPM−本発明の化合物の添加後に残っているトリツムスピペロンによるCPM)/(全CPM−非特異的結合CPM)}×100
(CPM:counter per minute)
表1に示すように、本発明の化合物は、10μMの濃度でドーパミン−D2受容体に対して高い親和度を示した。このことから、本発明の化合物が、ドーパミン−D2受容体に対する拮抗剤として作用するドンペリドン、メトクロプラミドまたはイトプリドと共に胃腸管運動を促進することができることが分かった。
<実験例2>:セロトニン−1A受容体に対する親和度の測定
効能剤が胃順応度を増加させることが可能なセロトニン−1A受容体に対する本発明の化合物の親和度を測定した。
ヒトのドーパミン5−HT1A受容体を移植(transfection)したチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞150μgをトリス塩酸緩衝液(50mM Tris−HCl、pH7.4、120mM NaCl、5mM KCl、2mM CaCl、1mM MgCl)で濃度1.5nMの[3H]8−OH−DPATおよび実施例の化合物10μMと共に37℃で1時間30分培養した。培養が終わった後、Whatman GF/Bフィルター(unifilter−96、Lot:6005177、PerkinElmer)で濾過して結合型の受容体を分離した。分離された前記結合型の受容体を5mLのトリス−塩酸緩衝液で3回洗浄した。その後、シンチレーションカクテル(Lot:03999、Fluka)10mLを添加し、16時間以上反応させた後、受容体と結合した[3H]8−OH−DPATの量を計算するためにβ−カウンター(pakcard)を用いて放射線量を測定した。
非特異的結合値を算出するために、1.5nMの[3H]8−OH−DPATに10μMのメテルゴリン(metergoline)を添加した後に測定した値を用いた。実験を2回繰り返し行った。式2を用いて受容体親和度を算出し、その平均を下記表2に示した。
[式2]
受容体親和度(%)={(全CPM−非特異的結合CPM−本発明の化合物の添加による残っている[3H]8−OH−DPATによるCPM)/(全CPM−非特異的結合CPM)}×100
表2に示すように、本発明の化合物は、10μMの濃度でセロトニン−1A受容体に対して一定以上の親和度を示した。このことから、本発明の化合物がセロトニン−1Aに結合して胃順応を向上させることができることが分かった。
<実験例3>:セロトニン−1B受容体に対する親和度の測定
効能剤が胃腸弛緩効果を示し且つ機能性消化不良患者の胃順応障害を緩和させることができると知られているセロトニン−1B受容体に対する本発明の化合物の親和度を測定した。
ウェル当り175±25gの雄ウィスター系ラット(Wister rat)から分離した大脳皮質部の細胞膜4mgをトリス−塩酸緩衝液(50mM Tris−HCl、pH7.4、120mM NaCl、5mM KCl、2mM CaCl、1mM MgCl)で濃度10pMのヨード125シアノピンドロール([125I]cyanopindolol、PerkinElmer、100uCi)および親和度を調べようとする本発明の化合物10μMと共に37℃で1時間30分培養した。培養が終わった後、Whatman GF/Bフィルター(unifilter−96、Lot:6005177、PerkinElmer)で濾過して結合型の受容体を分離した。分離された前記結合型の受容体を5mLのトリス−塩酸緩衝液で3回洗浄した。その後、シンチレーションカクテル(Lot:03999、Fluka)10mLを添加し、16時間以上反応させた後、受容体と結合したヨード125シアノピンロドールの量を計算するために、β−カウンター(pakcard)を用いて放射線量を測定した。
非特異的結合値を算出するために、10pMのヨード125シアノピンドロールに10μMのセロトニン(H9523、Sigma)を添加した後に測定した値を用いた。実験を2回繰り返し行った。下記式3を用いて受容体親和度を算出し、その平均を下記表3に示した。
[式3]
受容体親和度(%)={(全CPM−非特異的結合CPM−本発明の化合物の添加による残っているヨード125シアノピンドロールによるCPM)/(全CPM−非特異的結合CPM)}×100
表3に示すように、本発明の化合物は、10μMの濃度でセロトニン−1Bに対して高い親和度を示した。このことから、本発明の化合物をセロトニン−1Bに結合して胃腸弛緩効果を示し、胃順応障害を緩和させることができることが分かった。
<実験例4>:正常ラットに対する胃排出効果の実験
本発明の化合物の胃排出(gastric empty)向上効果を確認するために、下記の実験を行った。
6週齢のSDラット(Sprague-Dawley rat)を体重を基準として群分離した後、1週間22〜24℃の温度、60〜80%の湿度状態で標準食餌と水を供給しながら馴化飼育した後、実験前24時間絶食させた。絶食期間に飲み水を供給し、実験3時間前からは飲み水の供給も中断した。3%のヒドロキシプロピルメチルセルロース(hydroxy prophyl methyl cellulos)に10μg/Kgの濃度で実施例の化合物を溶解させた後、匹当り1mLずつ経口投与した。
45分経過後、動物飼料を水に入れ、粉砕して作った半固形試験食(semi-solid test meal、0.05% phenol red solution containing 1.5% MC)を匹当り2mLずつ経口投与した。35分後、前記SDラットを犠牲させて胃を摘出した後、胃の内容物が抜けないように胃の重さを測定し、蒸留水で前記胃を洗浄し、胃内側に残っている内容物を除去し乾燥させた後、さらに胃の重さを測定し、胃に残存する半固形試験食の重さを計算した。胃排出率を下記式4によって計算し、その結果は表4に示した。前記4において、対照群は3%のヒドロキシメチルセルロース1mLのみを経口投与した。
[式4]
胃排出率(gastric emptying)(%)=[1−(胃に残存する半固形試験食の重さ/0時間の半固形試験食の重さ)]×100
(0時間半固形試験食の重さは半固形試験食を投与し次第犠牲させ、胃に残存する半固形試験食を測定した値である。)
表4から分かるように、ヒドロキシプロピルメチルセルロースのみを投与した対照群と比較して、実施例の化合物を投与した場合は胃排出率が約2倍程度増加した。このことから、本発明の化合物が正常マウスの胃排出能を向上させることが分かった。
本発明の新規な前記キノリン誘導体化合物、その光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、それらの水和物またはそれらの溶媒和物は胃腸管運動を活性化することができる。よって、本発明の新規な前記キノリン誘導体化合物、その光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、それらの水和物またはそれらの溶媒和物を含む組成物は、機能性消化不良または胃腸管運動障害疾患に現れる多様な症状を効果的に予防または治療することができる。

Claims (7)

  1. 下記化学式1で表されるキノリン誘導体化合物、その光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、それらの水和物または溶媒和物。
    (前記化学式1において、
    前記R〜Rは独立に−H;またはメトキシであり、
    はC1〜C4の直鎖または分岐鎖のアルキルである。)
  2. 前記化学式1で表されるキノリン誘導体化合物は下記化学式2で表される化合物であることを特徴とする、請求項1に記載のキノリン誘導体化合物、その光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、それらの水和物または溶媒和物。
    (前記化学式2において、*は不斉炭素を示す。)
  3. 前記化学式1で表されるキノリン誘導体化合物が、
    (S)−4−オキソ−4−(1,2,9,10−テトラメトキシ−4,5,6a,7−テトラヒドロ−ジベンゾ[de,g]キノリン−6−イル)−酪酸エチルエステル((S)-4-oxo-4-(1,2,9,10-tetramethoxy-4,5,6a,7-tetrahydro-dibenzo[de,g]quinoline-6-yl)-butyric acid ethyl ester)であることを特徴とする、請求項1に記載のキノリン誘導体化合物、その光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、それらの水和物または溶媒和物。
  4. 塩基存在の下で、下記化学式3で表される化合物またはその光学異性体を、下記化学式4で表される化合物と反応させる段階を含む、下記化学式1で表される化合物、その光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、それらの水和物または溶媒和物を製造する方法。
    (前記化学式1、3および4において、
    前記R〜Rは独立に−H;またはメトキシであり、
    はC1〜C4の直鎖または分岐鎖のアルキルであり、
    XはCl、BrまたはIであり、
    *は不斉炭素を示す。)
  5. 前記化学式1、3および4において、前記R〜Rはメトキシであり、前記Rはエチルであり、前記XはClであることを特徴とする、請求項4に記載の化学式1で表される化合物、その光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、それらの水和物または溶媒和物を製造する方法。
  6. 下記化学式1で表されるキノリン誘導体化合物、その光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、それらの水和物または溶媒和物をを含む、胃腸管運動障害疾患予防または治療用薬学組成物。
    (前記化学式1において、
    前記R〜Rは独立に−H;またはメトキシであり、
    はC1〜C4の直鎖または分岐鎖のアルキルである。)
  7. 前記化学式1で表されるキノリン誘導体化合物が(S)−4−オキソ−4−(1,2,9,10−テトラメトキシ−4,5,6a,7−テトラヒドロ−ジベンゾ[de,g]キノリン−6−イル)−酪酸エチルエステル((S)-4-oxo-4-(1,2,9,10-tetramethoxy-4,5,6a,7-tetrahydro-dibenzo[de,g]quinoline-6-yl)-butyric acid ethyl ester)であることを特徴とする、請求項6に記載の薬学組成物。
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