JP5598203B2 - サーボシステム - Google Patents

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Description

本発明は、モータの回転情報を検出するエンコーダと、エンコーダからの情報に基づきモータを駆動する制御装置において、低速回転時でも精度よく速度検出を行うサーボシステムに関するものである。
従来、半導体製造装置やロボット、各種工作機械などのFA(Factory Automation)システム装置は高精度の位置決め制御を行うため、サーボモータが広く利用されている。サーボモータの回転位置の検出にはエンコーダが用いられ、モータ軸の回転に合わせて90度位相差の2相パルスを生成し、生成したパルスをカウントして回転位置を検出している。更に、90度位相差の2相パルスと、それらパルスに同期した正弦波と余弦波の信号を内挿分割して高分解能化を実現したものが近年増加している。エンコーダで検出した回転位置の情報を上位装置へ伝える手段として、検出した90度位相差の2相パルスをそれぞれ差動信号に変換してA相信号とB相信号の差動パルス信号と、1回転で1パルス信号を出力するZ相の差動パルス信号とを出力するパラレル出力方式が従来一般的に採用されていた。しかし、パラレル出力方式はエンコーダの高分解能化が進むに従ってパルスの周波数が高くなり、ノイズ等の影響を受けることなく、正確にパルス信号を伝えることが難しくなってきている。そのため近年では、エンコーダで生成した位置情報を、上位装置へシリアル通信方式によって送信する手法が採用されている。
一方、FA分野ではサーボモータの高速化や低速域での安定性が要求されている。パラレル出力方式のエンコーダの場合、低速域では速度情報となるパルス数が少ないことから、速度検出が困難となるため、これまで低速時の速度検出方法が各種提案されている。
図15はパラレル出力方式のエンコーダから出力された信号を用いて、制御装置で速度検出を行う場合の構成図であり、図16は各部の動作を表している。中速から高速域の回転時には、A相とB相のパルス数をアップダウンカウンタで計数し、一定時間毎にカウントした差分値から速度を検出している。低速域ではパルス数が減少し、検出誤差が大きくなるために、A相、B相の各エッジ間の時間をカウンタで計数して速度を検出する構成としている。図16は低速域の速度検出方法を示す例であり、A相信号50の立下りを検出してカウンタ44を起動し、B相パルス信号の立上りを検出してカウンタ44で計数したカウント値59を位置検出信号生成手段41に出力し、位置検出信号生成手段はカウント値59から低速時でも精度の高い速度データ56を得ることができる構成となっている(例えば、特許文献1及び特許文献2)。
特開2003−262649号公報 特開2009−85716号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2の手法では、A相、B相パルスが出力されるパラレル出力方式のエンコーダに対しては有効であるが、内挿分割によって高分解能化を図ったエンコーダの場合、A相、B相のパルスを生成することができない。そのため制御装置で速度を検出するには、低速域での速度検出においても中速から高速域と同様に一定時間の回転位置の変化量から求めるため、低速域での速度検出の精度が悪化するという課題がある。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、モータの回転情報を検出するエンコーダと、エンコーダからの情報に基づきモータを駆動する制御装置において、低速回転時でも精度よく速度を検出するサーボシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために請求項1に記載のサーボシステムは、モータ軸と同期して回転する回転板の位置を位置検出器で検出して制御装置へ伝達するエンコーダと、前記エンコーダからの位置検出データを用いてモータを回転制御する制御装置からなるサーボシステムにおいて、前記位置検出器で検出した位置検出データが変化した場合にこの位置検出データを記憶するデータ記憶器と、前記データ記憶器で記憶した位置検出データと、前記位置検出器で検出した最新の位置検出データを比較し、位置検出データが変化した場合に位置検出データの変化量を演算するデータ判定器と、前記位置検出器で検出した位置検出データが変化したタイミングで計数を開始し、次に位置検出データが変化するまでの時間(位置変化量時間)を計数するカウンタと、前記位置検出データの変化量と前記カウンタで前記位置変化量時間を計数したカウント値を位置情報として送信するための情報伝達手段と、前記エンコーダから送信された前記位置情報を受信する情報伝達手段を備えた制御装置からなり、前記制御装置は前記エンコーダから送信された位置検出データの変化量をカウント値で除算することにより速度を求める。
また、請求項2に記載のサーボシステムは、前記位置検出データの変化量がゼロのとき、速度をゼロとする。
また、請求項3に記載のサーボシステムは、前記制御装置は前記エンコーダから送信されたn回分(nは2以上)前記位置情報を用いて速度を求める。
また、請求項4に記載のサーボシステムは、前記位置情報のカウント値、前記カウンタで計数した時間遅れを補償するカウント値も含み、前記制御装置は、このカウント値を用いて時間遅れを補償する。
また、請求項5に記載のサーボシステムは、前記エンコーダは、前記位置検出データと前記位置情報一定周期毎に送信し、前記制御装置は、前回の位置検出データと今回の位置検出データの差分から速度を求める速度検出器1と、前記位置検出データの変化量を前記位置変化量時間のカウンタ値で除算して速度を求める速度検出器2とを備え、設定速度より高い場合は速度検出器1で求めた速度を選択し、設定速度より低い場合は速度検出器2で求めた速度を選択する。
請求項1に記載のサーボシステムによれば、モータが低速回転でパルス数が少ない、つまり位置検出データの変化量が少ない場合でも、エンコーダ内部で位置検出データの変化量と、変化するまでの時間をカウンタで正確に計数したカウント値を検出し、制御装置でデータの変化量とカウント値を用いて速度を求めることができるため、低速回転時の速度
検出の精度を高めることができる。
また、請求項2に記載のサーボシステムによれば、制御装置へ位置検出データを送信する周期間に位置検出データの変化がない場合でも、モータ軸が停止している情報と、モータ軸が停止してからの経過時間を出力するため、制御装置でモータ軸が停止したという判定を容易に行うことができる。
また、請求項3に記載のサーボシステムによれば、位置検出データの変化を1回のデータではなく、複数回のデータをまとめて処理することで、制御装置で速度を求める際に応答性よく、安定したデータを生成することができる。
また、請求項4に記載のサーボシステムによれば、位置検出データが最後に変化した時点から制御装置へ位置検出データを送信するまでの時間を検出することができるため、制御装置では検出遅れを精度よく補正することができるため、応答性を高めることができる。
また、請求項5に記載のサーボシステムによれば、制御装置は低速で精度の良い速度検出方法と、高速で精度の良い速度検出方法の2通りの速度検出方法を有しており、現状の速度に応じてどちらかの速度を選択することで、低速から高速まで精度よく速度を求めることができる。
従って、内挿分割による高分解能エンコーダにおいて、位置検出データの変化量と変化時間を正確に検出するため、低速回転時でも応答性を損なうことなく、精度よく速度検出を行うことができるサーボシステムを提供することができる。
本発明の実施例1におけるサーボシステムのブロック図 実施例1のエンコーダの信号処理のブロック図 実施例1のデータ判定器のブロック図 実施例1のエンコーダの各種動作波形図 実施例1の制御装置の各種動作波形図 実施例2のエンコーダの各種動作波形図 実施例2の制御装置の各種動作波形図 実施例3のエンコーダの各種動作波形図 実施例3の制御装置の各種動作波形図 実施例4のエンコーダの信号処理のブロック図 実施例4のエンコーダの各種動作波形図 実施例4の制御装置の各種動作波形図 実施例4の制御装置の動作図 実施例5の制御装置の動作図 従来例におけるサーボシステムのブロック図 従来例のサーボシステムの各種動作波形図
第1の発明は、モータ軸と同期して回転する回転板の位置を位置検出器で検出して制御装置へ伝達するエンコーダと、前記エンコーダからの位置検出データを用いてモータを回転制御する制御装置からなるサーボシステムにおいて、
前記位置検出器で検出した位置検出データが変化した場合にこの位置検出データを記憶するデータ記憶器と、前記データ記憶器で記憶した位置検出データと、前記位置検出器で検出した最新の位置検出データを比較し、位置検出データが変化した場合に位置検出デー
タの変化量を演算するデータ判定器と、前記位置検出器で検出した位置検出データが変化したタイミングで計数を開始し、次に位置検出データが変化するまでの時間(位置変化量時間)を計数するカウンタと、前記位置検出データの変化量と前記カウンタで前記位置変化量時間を計数したカウント値を位置情報として送信するための情報伝達手段と、前記エンコーダから送信された前記位置情報を受信する情報伝達手段を備えた制御装置からなり、 前記制御装置は前記エンコーダから送信された位置検出データの変化量をカウント値で除算することにより速度を求めることにより速度を求めることにより、モータが低速回転でパルス数が少ない、つまり位置検出データの変化量が少ない場合でも、エンコーダ内部で位置検出データの変化量と、変化するまでの時間をカウンタで正確に計数したカウント値を検出し、制御装置でデータの変化量とカウント値を用いて速度を求めることができるため、低速回転時の速度検出の精度を高めることができる。
第2の発明は、前記位置検出データの変化量がゼロのとき、速度をゼロとすることにより、制御装置へ位置検出データを送信する周期間に位置検出データの変化がない場合でも、モータ軸が停止している情報と、モータ軸が停止してからの経過時間を出力するため、制御装置でモータ軸が停止したという判定を容易に行うことができる。
第3の発明は、前記制御装置は前記エンコーダから送信されたn回分(nは2以上)前記位置情報を用いて速度を求めることにより、位置検出データの変化を1回のデータではなく、複数回のデータをまとめて処理することで、制御装置で速度を求める際に応答性よく、安定したデータを生成することができる。
第4の発明は、前記位置情報のカウント値、前記カウンタで計数した時間遅れを補償するカウント値も含み、前記制御装置は、このカウント値を用いて時間遅れを補償することにより、位置検出データが最後に変化した時点から制御装置へ位置検出データを送信するまでの時間を検出することができるため、制御装置では検出遅れを精度よく補正することができるため、応答性を高めることができる。
第5の発明は、前記エンコーダは、前記位置検出データと前記位置情報一定周期毎に送信し、前記制御装置は、前回の位置検出データと今回の位置検出データの差分から速度を求める速度検出器1と、前記位置検出データの変化量を前記位置変化量時間のカウンタ値で除算して速度を求める速度検出器2とを備え、設定速度より高い場合は速度検出器1で求めた速度を選択し、設定速度より低い場合は速度検出器2で求めた速度を選択することにより、制御装置は低速で精度の良い速度検出方法と、高速で精度の良い速度検出方法の2通りの速度検出方法を有しており、現状の速度に応じてどちらかの速度を選択することで、低速から高速まで精度よく速度を求めることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明によるサーボシステムにいて、図1から図5を用いて説明する。図1は実施例1におけるサーボシステムのブロック図、図2はエンコーダの信号処理のブロック図、図3はデータ判定器のブロック図、図4はエンコーダの各種動作波形、図5は制御装置の各種動作波形であり、以下に各動作について説明する。
図1において、10はモータ軸の位置情報を検出するエンコーダ、60は上位装置からのモータを駆動させる指令と、エンコーダからの位置情報を受けてモータを駆動する制御装置であり、上位からの指令とモータを追従させるように制御を行う。エンコーダ10の詳細について図2及び図3を用いて説明する。
1は位置検出器であり、90度位相差のA相とB相の2つのパルス信号をアップ/ダウンカウントして得られるインクリメンタルデータの上位Mbit(Mは整数)と、これらのパルス信号に同期した90度位相差のある2つの正弦波信号を内挿処理して得られる下位Kbit(Kは整数)を合成してLbit(L=M+K)の位置検出データ21を生成する。上位bitを形成する信号が前述のようなインクリメンタルデータの場合、1回転で1度出力される基準位置(Z相)が必要となり、Z相を検出後にロータの位置が確定する。最近では、起動後直ぐに1回点内の位置が確定するアブソリュートタイプのエンコーダが増えており、上位Mbitと同数のM個のトラックを形成し、1回転で2のn乗に分割したグレーコードパターンとなるように形成している。また、小型化のため、1トラックの周囲上にM個の検出器を配置してMコードのパターンを形成したものも多く採用されている。
2はデータ判定器であり、図3に示すように位置検出データ差分器11、データ保持器12、データ更新タイミング検出器13で構成されている。データ更新タイミング検出器13は速度検出に用いるデータを更新するタイミングを生成するものであり、後述するデータ記憶器3で記憶した記憶位置検出データ27と、前記位置検出器1で検出した位置検出データ21を比較し、差が発生した場合にデータ更新タイミング信号23を出力する。位置検出データ差分器11は位置検出データの移動量を検出するものであり、前記データ更新タイミング検出器13からのデータ更新タイミング信号23を受けると、後述するデータ記憶器3で記憶した記憶位置検出データ27と前記位置検出器1で検出した位置検出データ21の差(位置検出データ21−記憶位置検出データ27)をとり、位置検出差分データ24を出力する。データ保持器12は最新の位置検出データ21を保持するためのものであり、前記データ更新タイミング検出器13から出力されたデータ更新タイミング信号23により、位置検出データ21を保持し、次にデータ更新タイミング信号23が入力されるまで、保持しているデータを更新位置検出データ26として出力する。
3はデータ記憶器であり、前記データ判定器2から出力された更新位置検出データを記憶して記憶位置検出データ27として出力し、前記位置検出器1で検出した最新の位置検出データ21と比較することによって、モータ軸の回転を検出する。
4はカウンタであり、前記データ判定器2から出力されるデータ更新タイミング信号23の信号を受けると、カウンタで計数した値を保持して、カウンタ計数ラッチデータ32を出力するとともに、カウンタ計数値25をゼロにクリアする。
6はタイミング生成回路であり、前記位置検出器1の動作開始信号となる位置検出タイミング信号20と、カウンタ4でカウンタを動作させるカウンタクロック22を生成する。
5は送信データ生成回路であり、検出した各データを送信できるように、各データを保持する役割を行い、後述する送受信回路7からの情報送信リクエスト信号31の要求コマンドによって、保持したデータを出力する。
7は送受信回路であり、制御装置60からのリクエスト信号30によってデータの要求を受けると、それに対応したデータをエンコーダデータ29として制御装置60へ返信する。リクエスト信号30の要求は、位置情報や温度情報、エラー情報、速度情報等がある。
以上がエンコーダの各ブロックの役割についての説明である。次に制御装置60の動作について説明する。
62はリクエスト生成器であり、エンコーダデータを取得するために、位置情報や温度常用、エラー情報、速度情報等のリクエストコマンド71を生成する。
61は送受信回路であり、前記リクエスト生成器62からのリクエストコマンド71を受け、リクエスト信号30を前記エンコーダ10へ送信し、前記エンコーダ10からエンコーダデータ29を受信する。前記エンコーダ10と前記制御装置60のデータの受け渡しは、ケーブルの省線化のためにシリアル通信で行われることが多い。エンコーダデータ29を受信した送受信回路61は、シリアルデータをパラレル変換し、エンコーダ情報70を生成する。
63は受信データ分配器であり、前記送受信回路61から出力されたエンコーダ情報70を、(1)検出データ72、カウント値73、位置検出差分値74に分配する。
67は速度検出器1であり、位置検出データ72から取得したデータと、一周期前に取得したデータの差分から移動量が求まり、データ更新周期で除算することで速度データ1(78)を算出する。
68は速度検出器2であり、位置検出差分値74をカウント値73で除算することで速度データ2(79)を算出する。速度データ2(79)の算出方法については、後ほど図を用いて説明する。
69は速度選択手段であり、設定したしきい値速度以上の高速回転時の場合は速度データ1(78)を選択し、しきい値速度より低速回転時の場合は速度データ2(79)を選択する。
以上が制御装置60の各ブロックの役割についての説明である。次に図4、図5を用いて低速回転時の動作について説明する。
Tcom1、Tcom2、・・・は前記制御装置60からデータの要求を受けるタイミングであり、Tcomはデータの要求周期を表している。前記タイミング生成回路6から周期的に生成される位置検出タイミング信号20毎に前記位置検出器1は位置検出データ21を生成するが、低速回転時の場合は図4に示すように位置検出データ21が変化しない場合が続く。Tcom1からTcom2までの間では1度位置検出データ21が変化した場合の例である。位置検出データ21が(n+1)から(n+2)へ変化すると、この差分である(n+2)−(n+1)を演算し、位置検出差分データ24(dif2)を生成する。更に同タイミングでデータ更新タイミング信号23が出力され、そのときに前記カウンタ4で計数しているカウンタ計数値25(cc1)はカウンタ計数ラッチデータ32として保持する。また、カウンタ4で係数したカウンタ計数値25は同時にゼロにクリアされ、再び計数を開始する。送信データ生成回路5は前記制御装置60からのデータ要求である情報送信リクエスト信号31を受けると、送信データを生成するため、ウンタ計数ラッチデータ32で保持されたデータ(cc1)からカウンタ計数ラッチ情報28bと、位置検出差分データ24で保持されたデータ(dif2)から位置検出差分データラッチ情報28aを出力する。ここで生成されたデータは送受信回路7によって送信データ29として前記制御装置60へ送信される。
また、Tcom2からTcom3までの間では、位置検出データ21は2度変化した場合の例であり、上述した1度変化の場合と同じ動作をするため、位置検出データ21が変化する毎にカウンタ計数ラッチデータ32と位置検出差分データ24が生成され、前記制御装置60からのデータ要求である情報送信リクエスト信号31を受けた時点のデータを
それぞれカウンタ計数ラッチ情報28bと位置検出差分データラッチ情報28aとして取り込み、前記制御装置60へ出力する。前記制御装置60へ出力されるデータは、前述のようにカウンタ計数ラッチ情報28bと位置検出差分データラッチ情報28aの他、位置検出データ21も含み、エンコーダデータ29として出力する。
前記制御装置60は、エンコーダ10からエンコーダデータ29を受信したデータを用いて、速度検出器1(67)では、前述したように位置検出データ72から取得したデータと、一周期前に取得したデータの差分から移動量が求まり、データ更新周期で除算することで速度データ1(78)を算出する。
速度検出器2(68)では図5に示すように、例えばTcom2のタイミングで取得したカウント値73と位置検出差分値74により、位置検出差分値74をカウント値73で除算することで速度データ2(79)を算出する。
以上のような構成とすることで、モータが低速回転でパルス数が少ない、つまり位置検出データ21の変化量が少ない場合でも、エンコーダ内部で位置検出データの変化量と、変化するまでの時間をカウンタで正確に計数することができるため、低速回転時の速度検出の精度を高めることができる。
(実施の形態2)
図6及び図7を用いて本発明の実施例2について説明する。実施例1と異なるのは、制御装置60からのデータ要求周期間Tcomの間で位置検出データ21が変化しなかった場合の送信データ生成回路5及び速度検出器2(68)の動作であり、エンコーダのブロック構成は図2と図3と同様である。これについて以下に説明する。
図6は実施例2のエンコーダの速度検出回路の各種動作波形である。Tcom1とTcom2間、Tcom3とTcom4間は位置検出データ21の変化がないため、データ更新タイミング信号23の信号は発生せず、位置検出差分データ24は更新されず、カウンタ計数値25もクリアされずに計数を続けている。このような場合に送信データ生成回路5は、Tcom2とTcom4のタイミングで前記制御装置60から情報送信リクエスト信号31を受けると、位置検出差分データラッチ情報28aをゼロにセットし、カウンタ計数ラッチ情報28bは前記カウンタ4で計数中のカウンタ計数値25をセットする。図7は制御装置の各種動作波形を示しており、実施例1と同様に前記制御装置60はカウント値73と位置検出差分値74を受け取る。ここで、図7に示すように位置検出差分値74がゼロの場合は、データ要求周期間Tcomで位置検出データ21が変化せずにモータ軸が停止していることが分かり、速度データ2(79)はゼロとする。またカウント値73からは停止している時間を検出することができるため、カウント値73が大きく停止している時間が長い場合は速度をゼロとし、カウント値73が小さく停止している時間が短い場合は、カウント値73とデータ要求周期Tcomの比率と、一周期前に求めた速度から速度の減衰量を求め、今回の速度データを演算することができる。
以上のような構成とすることで、位置検出データを送信する周期間に位置検出データ21の変化がない場合でも、モータ軸が停止している情報と、モータ軸が停止してからの経過時間を出力するため、モータ軸が停止したという判定を容易に行うことができる。
(実施の形態3)
図8と図9を用いて本発明の実施例3について説明する。実施例1および実施例2と異なるのは、位置検出データ21がn回(nは2以上の整数)以上変化した際にデータ更新タイミング信号23が生成される点であり、エンコーダのブロック構成は図2と図3と同様である。これについて以下に説明する。
実施例3で構成するデータ判定器2は、データ記憶器3で記憶した記憶位置検出データ27と、前記位置検出器1で検出した位置検出データ21を比較し、差が発生した回数をカウントし、設定したカウント数に達した場合にデータ更新タイミング信号23を出力し、カウンタをクリアするように動作する。図8はカウンタ設定値が2の場合の例であり、位置検出データ21が2回変化した場合に、データ更新タイミング信号23が生成される。Tcom1とTcom2間で位置検出データ21はn+1からn+2へ1回変化し、Tcom2で上位装置からデータの要求を受けた際は、位置検出差分データラッチ情報28aはゼロ、カウンタ計数ラッチ情報28bは現状のカウント値cc1を送信する。次にTcom2とTcom3間では、位置検出データ21はn+2からn+3へ変化し、位置検出データ21は2回目の変化が発生したので、Tcom3で上位装置からデータの要求を受けた際は、位置検出差分データラッチ情報28aはn+3とn+1の差分値であるdif3、カウンタ計数ラッチ情報28bは位置検出データ21が2回変化するのに要したカウント値cc2を制御装置60へ送信する。
制御装置60は受信したカウント値73と位置検出差分値74から速度データ1を求める。位置検出差分値74がゼロの場合は、実施例2と同様に速度1をゼロとする。制御装置60でn回分のデータをまとめて処理した場合は、サンプリング時間(Tcom)が長すぎるため、応答性が悪化してしまうが、本実施例のようにエンコーダ内でn回分のデータを使用して生成した検出値を用いれば、位置検出データのサンプリングはTcomに比べて十分に短いので、応答性を悪化させることがない。
以上のような構成とすることで、位置検出データ21の変化を1回のデータではなく、複数回のデータをまとめて処理することで、応答性よく、安定したデータを生成することができる。
(実施の形態4)
図10から図13を用いて本発明の実施例4について説明する。実施例1から実施例3と異なるのは、制御装置60から情報送信リクエスト信号31を受けて、カウンタ4で計数しているカウンタ計数値25を保持するカウンタ値保持器8を設けた点である。これについて以下に説明する。
図10は実施例4におけるエンコーダの信号処理のブロック図、図11はエンコーダの各種動作波形、図12は制御装置60の各種動作波形、図13は制御装置の動作図である。まず、図10と図11を用いて実施例1から実施例3までと異なるエンコーダ10aの動作について説明する。
8はカウンタ値保持器であり、前記カウンタ4からの出力値であるカウンタ計数値25が入力される。Tcom1、Tcom2、・・・のタイミングで制御装置60から情報送信リクエスト信号31を受けると、図11に示すようにカウンタ値保持器8はカウンタ計数値25で計数しているカウンタ値を取り込み、前記送信データ生成回路5へ取り込んだカウント値として、カウンタ計数ラッチ情報2(28c)を出力する。前記送信データ生成回路5は、位置検出差分データラッチ情報28aと、カウンタ計数ラッチ情報28b、カウンタ計数ラッチ情報2(28c)を上位装置へ送信するためのデータを生成し、前記送信回路7を経由して制御装置60へ送信する。カウンタ計数ラッチ情報2(28c)には、前回位置検出データ21が変化した時点から、制御装置60へデータを送信するまでの時間(例えば、Tcom1とTcom2間で位置検出データ21が変化したときのカウント計数値25はcc1であり、この後上位装置へデータを送信するまでの時間はtc2)が含まれる。
次に図12と図13を用いて制御装置60の動作について説明する。
制御装置60は実施例1から実施例3と同様に、エンコーダ11aから入手したエンコーダ情報70を用いて速度データを生成する。速度1は位置検出差分値74をカウント値73で除算し、各タイミングで図12のように求める。カウント値2(75)は(1)検出データ21が最後に変化してから情報送信リクエスト信号31を受信するまでの時間であり、このカウント値2(75)と、制御装置60がリクエスト信号30を送信してから速度1を算出するまでのディレイ時間αを加算した時間を戻すことで、時間遅れ補正を行った速度(図12の速度2)を求める。次に時間遅れ補正を行った速度から速度制御で使用する速度を求める。図13のようにTcom1とTcom2のタイミングで検出した速度を用いて制御タイミング1で使用する速度(VE4)を推定する。
以上のような構成とすることで、位置検出データが最後に変化した時点から制御装置へ位置検出データを送信するまでの時間を検出することができるため、検出遅れを精度よく補正した速度を求めることができるため、応答性を高めることができる。
(実施の形態5)
図1と図14を用いて本発明の実施例5について説明する。実施例1から実施例4と異なるのは、速度選択手段69によって速度を選択するために設定するしきい値速度にヒステリシスを備えたことである。前述したように速度検出器1(67)は位置検出データ72から取得したデータと、一周期前に取得したデータの差分から移動量が求まり、データ更新周期で除算することで速度データ1(78)を算出し、速度検出器2(68)は位置検出差分値74をカウント値73で除算することで速度データ2(79)を算出し、図14のようになる。
速度選択手段69には速度データ1と速度データ2の選択を判断するための速度しきい値を設定し、図14に示すようにヒステリシス(VH−VL)を持たせている。ここで、しきい値VHより速度が高くなれば、速度データ1で求めた速度を選択し、速度がVLまで下がれば速度データ2で求めた速度を選択し、速度選択手段69は速度データ(80)を出力する。
以上のように速度検出器1(67)と速度検出器2(68)で求めたそれぞれの速度に、精度のよい部分をヒステリシスを持たせることで、低速から高速まで精度よく安定した速度検出を行うことができる。
更に、送信データ29をシリアルデータに変換し、差動信号によってシリアル通信で送信することにより、耐ノイズ性の向上と信号線の省線化によるコスト低減を図った低速回転時の速度検出を行うことができる。
また、実施例1から実施例5まで、回転型エンコーダを例に説明したが、リニア型のエンコーダに対しても同じ構成とすることで、同様の効果を得ることができる。
本発明のサーボシステムは、低速時の速度検出精度を高めることができるため、低速で動作させる搬送機の駆動用、またはギアを介さずにダイレクトで低速で駆動する産業用ロボットのアーム等のサーボシステムとして特に有効である。
1 位置検出器
2 データ判定器
3 データ記憶器
4 カウンタ
5 送信データ生成回路
6 タイミング生成回路
7 送受信回路
10、10a エンコーダ
11 位置検出データ差分器
12 データ保持器
13 データ更新タイミング検出器
20 位置検出タイミング信号
21、54、72 位置検出データ
22 カウンタクロック
23 データ更新タイミング信号
24 位置検出差分データ
25 カウンタ計数値
26 更新位置検出データ
27 記憶位置検出データ
28a 位置検出差分データラッチ情報
28b カウンタ計数ラッチ情報
28c カウンタ計数ラッチ情報2
29 エンコーダデータ
30 リクエスト信号
31 情報送信リクエスト信号
32 カウンタ計数ラッチデータ
40 アップダウンカウンタ
41 位置検出信号生成手段
43 エッジ検出
44 カウンタ
50 A相信号
51 B相信号
52 AB相カウンタ値
53 エッジ検出パルス信号
55 カウンタ計数値
56 速度データ
58 アップ/ダウン切替信号
59 エッジ間カウンタ計数ラッチ情報
60 制御装置
61 送受信回路
62 リクエスト生成器
63 受信データ分配器
67 速度検出器1
68 速度検出器2
69 速度選択手段
70 エンコーダ情報
71 リクエストコマンド
73 カウント値
74 位置検出差分値
75 カウント値2
78 速度データ1
79 速度データ2
80 速度データ

Claims (5)

  1. モータ軸と同期して回転する回転板の位置を位置検出器で検出して制御装置へ伝達するエンコーダと、前記エンコーダからの位置検出データを用いてモータを回転制御する制御装置からなるサーボシステムにおいて、
    前記位置検出器で検出した位置検出データが変化した場合にこの位置検出データを記憶するデータ記憶器と、前記データ記憶器で記憶した位置検出データと、前記位置検出器で検出した最新の位置検出データを比較し、位置検出データが変化した場合に位置検出データの変化量を演算するデータ判定器と、前記位置検出器で検出した位置検出データが変化したタイミングで計数を開始し、次に位置検出データが変化するまでの時間(位置変化量時間)を計数するカウンタと、前記位置検出データの変化量と前記カウンタで前記位置変化量時間を計数したカウント値を位置情報として送信するための情報伝達手段と、前記エンコーダから送信された前記位置情報を受信する情報伝達手段を備えた制御装置からなり、
    前記制御装置は前記エンコーダから送信された位置検出データの変化量をカウント値で除算することにより速度を求めることを特徴とするサーボシステム。
  2. 前記位置検出データの変化量がゼロのとき、速度をゼロとすることを特徴とする請求項1に記載のサーボシステム。
  3. 記制御装置は前記エンコーダから送信されたn回分(nは2以上)前記位置情報を用いて速度を求めることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のサーボシステム。
  4. 前記位置情報のカウント値、前記カウンタで計数した時間遅れを補償するカウント値も含み、前記制御装置は、このカウント値を用いて時間遅れを補償することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のサーボシステム。
  5. 前記エンコーダは、前記位置検出データと前記位置情報一定周期毎に送信し、前記制御装置は、前回の位置検出データと今回の位置検出データの差分から速度を求める速度検出器1と、前記位置検出データの変化量を前記位置変化量時間のカウンタ値で除算して速度を求める速度検出器2とを備え、設定速度より高い場合は速度検出器1で求めた速度を選
    択し、設定速度より低い場合は速度検出器2で求めた速度を選択する速度選択手段を設けたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のサーボシステム。
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