JP5596009B2 - 標識装置 - Google Patents

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首都高速道路株式会社
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Description

本発明は、主に高速道路において、非常電話及び非常口の場所などを表示する誘導標識灯として使用される標識装置に関する。
周知のとおり、高速道路などにはその先の道路情報などを知らせる道路標識の他、そこから最も近い非常電話や非常口の設置場所などを知らせる誘導標識灯が設置されている。誘導標識灯は様々あり、例えば、略矩形の箱型筐体の正面に透光性を有するパネルに文字や図形が描かれた表示面が設けられ、筐体内にLEDなどの光源が配設され、この光源によって表示面の裏側を照射し、表示面の表側を発光表示させる内照式標識がある。なお、下記特許文献1にはこのような誘導標識灯に使用される内照式標識が開示されている。
特開2007−199518号公報
ところで、誘導標識灯は全国に多数設置されているが、それゆえ、従来は誘導標識灯が損傷しても生産が間に合わないなどの理由で早急に交換することができないことがあった。稀ではあるが、設置場所によっては損傷したままの状態で数カ月間放置されることも現状としてある。しかしながら、誘導標識灯の特に表示面が損傷した状態のままこのように交換がなさていなければ、事故が発生したときに利用者が非常電話や非常口などの場所を知ることができない可能性があるため、表示面だけでも一時的に交換するなどの応急処置を行う必要がある。
また、上述した表示面の交換に加えて、従来の誘導標識灯のうち、内照式標識は筐体内の電気的装置のメンテナンスを定期的に行うことが好ましいことから、メンテナンス性の向上の要望がある。
そこで本発明は、上記状況に鑑みてなされたものであり、誘導標識灯において、表示部を簡単に交換可能に構成することと、筐体内のメンテナンス性を向上させることを同時に実現させた標識装置を提供することを目的としている。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明に係る請求項1記載の標識装置は、上面6a、下面6b、左側面6c及び右側面6dがそれぞれ略矩形枠状の断面となるように形成されたアルミ合金などの軽金属材からなる略矩形筒状の筐体5(52)と、
前記筐体5(52)の前側に配置され、上辺23a、下辺23b、左側辺23c及び右側辺23dからなる略矩形の枠体22の間に表示シート24が張設された表示部21と、
前記筐体5(52)と前記表示部21を該表示部21が該筐体5(52)に対して開閉可能となるように連結するヒンジ部41と、を備えた標識装置1(51)であって、
前記ヒンジ部41は、
前記筐体5(52)の上面6aの前側端縁部に該筐体5(52)の幅方向に沿って設けられ、円弧状内面を有する凹溝16と、
前記表示部21の前記枠体22の上辺23aから後側に突出して設けられるとともに該枠体22の幅方向に沿って設けられ、円弧状の内面を有し、更に該内面の先端側に鉤部34が設けられた凸片33と、
前記筐体5(52)の幅方向に延びた板材からなり、前記凹溝16を覆うように該筐体5(52)の上面6aに取り付けられた蓋部42と、を備え、
前記凸片42が前記凹溝16に円弧方向に摺動可能に嵌入されてヒンジ構造を形成することを特徴としている。
請求項2記載の標識装置は、前記筐体52の後側に配置され、上辺23a、下辺23b、左側辺23c及び右側辺23dからなる略矩形の枠体22の間に表示シート24が張設された他の表示部61と、
前記筐体52と前記他の表示部61を該表示部61が該筐体52に対して開閉可能となるように連結する他のヒンジ部71と、を更に備え、
前記他のヒンジ部71は、
前記筐体52の上面6aの後側端縁部に該筐体52の幅方向に沿って設けられ、円弧状内面を有する凹溝16と、
前記他の表示部61の前記枠体22の上辺23aから前側に突出して設けられるとともに該枠体22の幅方向に沿って設けられ、円弧状の内面を有し、更に該内面の先端側に鉤部34が設けられた凸片33と、
前記筐体52の幅方向に延びた板材からなり、前記凹溝16を覆うように該筐体52の上面6aに取り付けられた蓋部42と、を備え、
前記凸片33が前記凹溝16に円弧方向に摺動可能に嵌入されてヒンジ構造を形成することを特徴としている。
請求項3記載の標識装置は、前記蓋部42の下面には下向きに突出した回動規制部44が設けられ、前記凸片33の前記鉤部34が前記蓋部44の前記回動規制部に当接することにより前記表示部21又は前記他の表示部61の開放角度を規制することを特徴としている。
請求項4記載の標識装置は、前記表示シート24が透光性を有するとともに、
前記筐体5(52)内に配設され、前記表示シート24の裏側を照射し、該表示シート24の表側を発光表示する光源となるLEDユニット9(53)を備えたことを特徴としている。
本発明に係る請求項1記載の標識装置によれば、ヒンジ構造を形成するヒンジ部の蓋部を取り外せば、表示部は筐体から分離するようになる。これにより、筐体に対して表示面が一体的に設けられたような、分離不可能に設けられた連結部材の場合に手間がかかっていた表示部の交換を簡単に行えるようになる。また同時に、このようなヒンジ部によって表示部は開閉可能になることから、筐体内のメンテナンスを簡単に行えるようになり、メンテナンス性が向上する。
また、筐体の上面、下面、左側面及び右側面がそれぞれ略矩形枠状の断面となるように形成されているため、筐体を中空体としても筐体強度は低下せず、さらに、筐体にアルミ合金などの軽金属材を使用しても筐体強度は低下しない。これにより、筐体強度を低下させずに軽量化を図ることができる。
請求項2記載の標識装置によれば、筐体の後側に他の表示部を備え、更にその表示部を他のヒンジ部によって筐体に開閉可能に連結することから、両面表示の標識においても、表示部の交換が容易になるとともに、メンテナンス性が向上するようになる。
請求項3記載の標識装置によれば、ヒンジ部の回動規制部が凸片を回動規制することで表示部又は他の表示部の開放角度を規制することが可能となり、必要以上に開放することにより生じるヒンジ部の摩耗や疲労などを軽減することができる。
請求項4記載の標識装置によれば、筐体内に光源を備えてこの光源からの照射によって表示面を表示する内照式標識においても、上記請求項1乃至3と同等の効果を得ることができる。
本発明の実施の形態(第一の実施の形態)を設置した状態を示す斜視図である。 (a)第一の実施の形態を示す正面図である。 (b)同底面図である。 (c)同側面図である。 図2(a)におけるA−A線断面図(一部省略)である。 図2(a)におけるB−B線断面図(一部省略)である。 図4におけるC部の拡大図である。 (a)第二の実施の形態を示す正面図である。 (b)同底面図である。 (c)同側面図である。 図6(a)におけるD−D線断面図(一部省略)である。 図6(a)におけるE−E線断面図(一部省略)である。 図6(a)における下部の拡大図(表示面省略)である。
以下、本発明の各実施の形態を図面を参照して具体的に説明する。まず、図1乃至5を参照して第一の実施の形態について説明する。
「第一の実施の形態」
図1に示すように、この実施の形態は、例えば高速道路2脇などに立てられた支柱4に取り付けられて設置され、非常電話や非常口の設置場所などを表示する誘導標識灯として使用される標識装置1である。この標識装置1は片面表示タイプであり、通常は、二つの標識装置1,1が支柱4を間に挟んで背中合わせに配置され、さらに、これらの標識装置1,1は略矩形板状の接続金具4aによって接続されている。なお、符号3は道路2の側壁である。
図2乃至4に示すように、標識装置1は、筐体5と、表示部21と、ヒンジ部41とを備えている。筐体5は、上面6a、下面6b、左側面6c及び右側面6dがそれぞれ略矩形枠状の断面となるように形成され、全体として扁平な略矩形筒状に形成されている。各面6a,6b,6c,6dはアルミ合金などの軽金属材により形成されている。
図2(a)に示すように、筐体5内には左右に長い略矩形板状の二つの横材7が上下に並んで設けられている。図3に示すように、各横材7の両端部は略直角に屈曲形成されており、それぞれの両端部が筐体5の左側面6c及び右側面6dの内面側に固定ピン7aにより固定されている。また、筐体5内には上下に長い略矩形板状の三つの縦材8が左右に並んで設けられている。図4に示すように、各縦材8の両端部は略直角に屈曲形成されており、それぞれの両端部が筐体5の上面6a及び下面6bの内面側に固定ピン8aにより固定されている。さらに、これらの横材7と縦材8は、それぞれの交点にて互いに連結固定されている。
縦材8の面には複数のLEDユニット9が一列に並んで設けられている。LEDユニット9(厳密にはLEDユニット9内のLED素子)は標識装置1の光源となり、さらに、複数のLEDユニット9が並んだ三つの縦材8が横材7と共に一体化されて一つの光源ユニット10を構成している。
また、筐体5内には、光源ユニット10の各LEDユニット9に対するLED電源及び非常電源ボックス11が設置されている。なお、符号12は端子台、符号13はSCロック13である。
図4に示すように、筐体5の下面6bの外面側には水抜き孔14が設けられており、この水抜き孔14から筐体5内に溜まった水などを取り除くことができる。また、図2(a)に示すように、筐体5の上面6aには、標識装置1を設置時に吊り上げるときや設置後に落下を防止するためにワイヤーなどが取り付けられるアイボルト15が設けられている。
図5に示すように、筐体5の上面6aの前側端縁部にはこの筐体5の幅方向(図2(a)における左右方向)に沿って凹溝16が設けられている。凹溝16は、略半円形の断面となるように形成された円弧状の内面を有している。この凹溝16は、後述するヒンジ部41を構成するものである。
なお、この実施の形態では、標識装置1は片面表示の誘導標識灯である。したがって、筐体5の後面には後面開口を遮蔽するアルミ合金などの軽金属材により形成された遮蔽板17が取付ピン18によって取り付けられている。
図3及び4に示すように、筐体5の前側には表示部21が配置されている。表示部21は、上辺23a、下辺23b、左側辺23c及び右側辺23dからなる略矩形の枠体22と、枠体22の各辺23a,23b,23c,23dの間に張設された表示シート24とを備えている。各辺23a,23b,23c,23dは、それぞれが略矩形枠状の断面となるように形成されている。また、各辺23a,23b,23c,23dは、アルミ合金などの軽金属材により形成されている。
表示シート24は、筐体5の前面開口を閉塞するように表示部21の前側に設けられている。表示シート24には透光性を有する不燃繊維シートを用いており、その表側には図1に示すような非常電話を表した文字や図形が印刷によって描かれている。表示シート24は、表示部21の各辺23a,23b,23c,23dの前側端縁部に設けられた引張機構26により上下左右の端部が引っ張られて平坦面となり、筐体5の前面に表示面を形成している。各辺23a,23b,23c,23dの前面には略L字形の断面を有する略矩形枠状の縁部25が設けられている。なお、表示シート24は、この縁部25と各辺23a,23b,23c,23dの前面の間に配置されている。
引張機構26は、表示シート24を張設するための支点となる支持部27と、表示シート24の端部を固定するための固定部29とからなる。支持部27は、各辺23a,23b,23c,23dの最前面に設けられており、外側に向けて突出した角(凸部28)を備えている。凸部28は、略三角形の断面を有し、各辺23a,23b,23c,23dのそれぞれの端縁部に沿ってレール状に延びて設けられている。また、凸部28は、表示シート24のそれぞれの引張方向に対して直交する方向に曲面を有する形状に形成されている。
固定部29は、各辺23a,23b,23c,23dの外面側に設けられたねじ孔30と、ねじ31と、押圧ブロック32とからなり、各辺23a,23b,23c,23dのそれぞれの端縁部に複数並んで設けられている。表示シート24は、押圧ブロック32に押えられ、ねじ31が押圧ブロック32を介してねじ孔30にねじ込まれることにより上下左右に適度に引っ張られた状態で固定されている。
図5に示すように、表示部21の枠体22の上辺23aにはこの枠体22の幅方向(図2(a)における左右方向)に沿って延びるとともに、上辺23aから後側に突出した凸片33が設けられている。凸片33は、略半円形の断面となるように形成された円弧状の内面を有している。凸片33は、上述した凹溝16に嵌まる程度の径に形成されている。また、凸片33の先端側にはその内面側に屈曲した鉤部34が設けられている。この凸片33は、凹溝16と共に後述するヒンジ部41を構成するものである。
前述したヒンジ部41は、上述した凹溝16及び凸片33と、蓋部42とからなる。蓋部42は、筐体5の幅方向(図2(a)における左右方向)に延びた板材からなり、複数の取付ねじ43によって凹溝16を覆うように筐体5の上面6aの前側端縁部に取り付けられている。また、蓋部42の下面には下向きに突出して筐体5の幅方向に延びた略矩形板状の回動規制部44が設けられている。ヒンジ部41は、筐体5と表示部21とを連結する連結部材となる。また、ヒンジ部41は、凸片33が凹溝16にその内面の円弧方向に摺動可能に嵌入されることでヒンジ構造を形成しており、表示部21を筐体5に対して所定の開放角度まで開放可能としている。このとき、回動規制部44は、凸片33が当接することで回動規制して表示部21の開放角度を設定しており、この実施の形態では、表示部21が40°程度(厳密には39°)まで開放可能となるように規制している。
図2(b),(c)に示すように、筐体5の左側面6c及び右側面6d、表示部21の左側辺23c及び右側辺23dには所定位置に表示部21を閉じたときにその閉鎖状態を維持するためのロック機能付きパチン錠45が設けられている。また、筐体5の下面6bには同じく表示部21の閉鎖状態を維持するための固定ボルト46が取り付けられている。
なお、標識装置1は、筐体5内の光源ユニット10により表示シート24の裏側を照射し、表示シート24の表側の表示面を発光表示させる内照式標識装置である。また、標識装置1は、筐体5後面の遮蔽板17に設けられた取付部47(図4参照)を介して、図示しないバンド金具などで支柱4に固定されている。
第一の実施の形態によれば、ヒンジ部41の蓋部42を取り外せば、表示部21は筐体5から分離するようになる。これにより、表示部21の交換を簡単に行えるようになる。また同時に、ヒンジ部41によって表示部21は開閉可能になることから、筐体5内のメンテナンスを簡単に行えるようになり、メンテナンス性が向上する。
また、筐体5の上面6a、下面6b、左側面6c及び右側面6dがそれぞれ略矩形枠状の断面となるように形成されているため、筐体5を中空体としても筐体強度は低下せず、さらに、筐体5にアルミ合金などの軽金属材を使用しても筐体強度は低下しない。これにより、筐体強度を低下させずに軽量化を図ることができる。
さらに、ヒンジ部41の回動規制部44が凸片33を回動規制することで表示部21の開放角度を規制することが可能となり、必要以上に開放することにより生じるヒンジ部41の摩耗や疲労などを軽減することができる。
次に、図6乃至9を参照して第二の実施の形態について説明する。なお、以下の第二の実施の形態において、上述した第一の実施の形態と同一又は同等の箇所には同一の符号を付し、その説明は省略する。
「第二の実施の形態」
この実施の形態は、両面表示の誘導標識灯に使用される標識装置51である。図6乃至9に示すように、標識装置51は、筐体52と、表示部21と、他の表示部61と、ヒンジ部41と、他のヒンジ部71とを備えている。筐体52は、上面6a、下面6b、左側面6c及び右側面6dがそれぞれ略矩形枠状の断面となるように形成され、全体として扁平な略矩形筒状に形成されている。各面6a,6b,6c,6dはアルミ合金などの軽金属材により形成されている。
筐体52内の縦材8の後面側には、上述したLEDユニット9と背中合せとなるように複数のLEDユニット53が一列に並んで設けられている。LEDユニット53(厳密にはLEDユニット53内のLED素子)はLEDユニット9と共に標識装置51の光源となる。この実施の形態では、上述した第一の実施の形態の光源ユニット10にこのLEDユニット53を加えて光源ユニット54を構成している。
また、筐体52内には、上述した第一の実施の形態と同様、光源ユニット54の各LEDユニット53に対するLED電源及び非常電源ボックス11や端子台12などが設置されている。
図8に示すように、筐体52の上面6aの後側端縁部にはこの筐体52の幅方向(図6(a)における左右方向)に沿って凹溝16が設けられている。凹溝16は、略半円形の断面となるように形成された円弧状の内面を有している。この凹溝16は、後述する他のヒンジ部71を構成するものである。
図8に示すように、筐体52の後側には他の表示部61が配置されている。表示部61は、上辺23a、下辺23b、左側辺23c及び右側辺23dからなる略矩形の枠体22と、枠体22の各辺23a,23b,23c,23dの間に張設された表示シート24とを備えている。
表示シート24は、筐体52の後面開口を閉塞するように他の表示部61の後側に設けられている。表示シート24は、他の表示部61の各辺23a,23b,23c,23dの後側端縁部に設けられた引張機構26により上下左右の端部が引っ張られて平坦面となり、筐体52の後面に表示面を形成している。各辺23a,23b,23c,23dの後面には略L字形の断面を有する略矩形枠状の縁部25が設けられている。なお、表示シート24は、この縁部25と各辺23a,23b,23c,23dの後面の間に配置されている。
引張機構26は、表示シート24を張設するための支点となる支持部27と、表示シート24の端部を固定するための固定部29とからなる。支持部27は、各辺23a,23b,23c,23dの最後面に設けられている。
図8に示すように、他の表示部61の枠体22の上辺23aにはこの枠体22の幅方向(図6(a)における左右方向)に沿って延びるとともに、上辺23aから前側に突出した凸片33が設けられている。凸片33は、凹溝16と共に後述するヒンジ部71を構成するものである。
前述した他のヒンジ部71は、凹溝16及び凸片33と、蓋部42とからなる。蓋部42は、凹溝16を覆うように筐体52の上面6aの後側端縁部に取り付けられている。また、他のヒンジ部71は、凸片33が回動規制部44に当接することで回動規制して他の表示部61の開放角度を設定しており、この実施の形態では、表示部21の場合と同様に他の表示部61が40°程度(厳密には39°)まで開放可能となるように規制している。
なお、第二の実施の形態においても、上述した第一の実施の形態と同様に標識装置51には筐体52の下面6bの外面側に水抜き孔14が設けられている。
また、標識装置51には、筐体52の左側面6c及び右側面6d、表示部21の左側辺23c及び右側辺23d、他の表示部の左側辺23c及び右側辺23dの所定位置に表示部21及び他の表示部61を閉じたときにその閉鎖状態を維持するためのロック機能付きパチン錠45が設けられている。
標識装置51は、筐体52内の光源ユニット54によって表示部21の表示シート24及び他の表示部61の表示シート24のそれぞれの裏側を照射し、表示シート24,24のそれぞれの表側の表示面を発光表示させる内照式標識装置である。
図8及び9に示すように、標識装置51は、筐体52の下面に設けられたアングルなどの取付部55を介して所定の取付ベース56上にボルト57aとナット57bにより固定されている。なお、図9における符号58は、標識装置51の落下を防止するためのワイヤーである。
第二の実施の形態によれば、上述した第一の実施の形態における表示部21と同様に、他のヒンジ部71の蓋部42を取り外せば、他の表示部61は筐体52から分離するようになる。これにより、他の表示部61の交換を簡単に行えるようになる。また同時に、他のヒンジ部71によって他の表示部61は開閉可能になることから、筐体52内のメンテナンスを簡単に行えるようになり、メンテナンス性が向上する。
また、筐体52の上面6a、下面6b、左側面6c及び右側面6dがそれぞれ略矩形枠状の断面となるように形成されているため、筐体52を中空体としても筐体強度は低下せず、さらに、筐体52にアルミ合金などの軽金属材を使用しても筐体強度は低下しない。これにより、筐体強度を低下させずに軽量化を図ることができる。
さらに、ヒンジ部41及び他のヒンジ部61の各回動規制部44,44が各凸片33,33を回動規制することで表示部21及び他の表示部61の開放角度を規制することが可能となり、必要以上に開放することにより生じるヒンジ部41及び他のヒンジ部71の摩耗や疲労などを軽減することができる。
1,51…標識装置、2…道路、3…(道路の)側壁、4…支柱、4a…接続金具、5,52…筐体、6a…上面、6b…下面、6c…左側面、6d…右側面、7…横材、7a…固定ピン、8…縦材、8a…固定ピン、9,53…(光源としての)LEDユニット、10,54…光源ユニット、11…LED電源及び非常電源ボックス、12…端子台、13…SCロック、14…水抜き孔、15…アイボルト、16…凹溝、17…遮蔽板、18…取付ピン、21…表示部、22…枠体、23a…上辺、23b…下辺、23c…左側辺、23d…右側辺、24…表示シート、25…縁部、26…引張機構、27…支持部、28…凸部、29…固定部、30…ねじ孔、31…ねじ、32…押圧ブロック、33…凸片、34…鉤部、41…ヒンジ部、42…蓋部、43…取付ねじ、44…回動規制部、45…ロック機能付きパチン錠、46…固定ボルト、47,55…取付部、56…取付ベース、57a…ボルト、57b…ナット、58…ワイヤー、61…他の表示部、71…他のヒンジ部

Claims (4)

  1. 上面(6a)、下面(6b)、左側面(6c)及び右側面(6d)がそれぞれ略矩形枠状の断面となるように形成されたアルミ合金などの軽金属材からなる略矩形筒状の筐体(5,52)と、
    前記筐体の前側に配置され、上辺(23a)、下辺(23b)、左側辺(23c)及び右側辺(23d)からなる略矩形の枠体(22)の間に表示シート(24)が張設された表示部(21)と、
    前記筐体と前記表示部を該表示部が該筐体に対して開閉可能となるように連結するヒンジ部(41)と、を備えた標識装置(1,51)であって、
    前記ヒンジ部は、
    前記筐体の上面の前側端縁部に該筐体の幅方向に沿って設けられ、円弧状内面を有する凹溝(16)と、
    前記表示部の前記枠体の上辺から後側に突出して設けられるとともに該枠体の幅方向に沿って設けられ、円弧状の内面を有し、更に該内面の先端側に鉤部(34)が設けられた凸片(33)と、
    前記筐体の幅方向に延びた板材からなり、前記凹溝を覆うように該筐体の上面に取り付けられた蓋部(42)と、を備え、
    前記凸片が前記凹溝に円弧方向に摺動可能に嵌入されてヒンジ構造を形成することを特徴とする標識装置。
  2. 前記筐体(52)の後側に配置され、上辺(23a)、下辺(23b)、左側辺(23c)及び右側辺(23d)からなる略矩形の枠体(22)の間に表示シート(24)が張設された他の表示部(61)と、
    前記筐体と前記他の表示部を該表示部が該筐体に対して開閉可能となるように連結する他のヒンジ部(71)と、を更に備え、
    前記他のヒンジ部は、
    前記筐体の上面の後側端縁部に該筐体の幅方向に沿って設けられ、円弧状内面を有する凹溝(16)と、
    前記他の表示部の前記枠体の上辺から前側に突出して設けられるとともに該枠体の幅方向に沿って設けられ、円弧状の内面を有し、更に該内面の先端側に鉤部(34)が設けられた凸片(33)と、
    前記筐体の幅方向に延びた板材からなり、前記凹溝を覆うように該筐体の上面に取り付けられた蓋部(42)と、を備え、
    前記凸片が前記凹溝に円弧方向に摺動可能に嵌入されてヒンジ構造を形成することを特徴とする請求項1記載の標識装置。
  3. 前記蓋部(42)の下面には下向きに突出した回動規制部(44)が設けられ、前記凸片(33)の前記鉤部(34)が前記蓋部の前記回動規制部に当接することにより前記表示部(21)又は前記他の表示部(61)の開放角度を規制することを特徴とする請求項1又は2記載の標識装置。
  4. 前記表示シート(24)が透光性を有するとともに、
    前記筐体(5,52)内に配設され、前記表示シートの裏側を照射し、該表示シートの表側を発光表示する光源(10,53)を備えたことを特徴とする請求項1又は2又は3記載の標識装置。
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