JP5595870B2 - シャトルコック用ベース本体及びそれに用いる発泡成形体の製造方法 - Google Patents
シャトルコック用ベース本体及びそれに用いる発泡成形体の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5595870B2 JP5595870B2 JP2010242261A JP2010242261A JP5595870B2 JP 5595870 B2 JP5595870 B2 JP 5595870B2 JP 2010242261 A JP2010242261 A JP 2010242261A JP 2010242261 A JP2010242261 A JP 2010242261A JP 5595870 B2 JP5595870 B2 JP 5595870B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- base body
- shuttlecock
- parts
- kneading
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
<1>略半球状のベース本体の上面に、複数本の羽根が環状に植設されてスカート部が形成されるシャトルコック用のベース本体であって、前記ベース本体が、アイオノマー樹脂100重量部に対して、(1)化学発泡剤である4,4’−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド0.1〜20重量部、(2)ポリオレフィンワックス0.1〜20重量部を配合した架橋発泡性樹脂組成物からなることを特徴とするシャトルコック用ベース本体。
<2>ポリオレフィンワックスがポリエチレンワックスであることを特徴とする上記<1>に記載のシャトルコック用ベース本体。
<3>さらに、化学架橋剤0.1〜5重量部を配合した架橋発泡性樹脂組成物からなることを特徴とする上記<1>又は<2>に記載のシャトルコック用ベース本体。
<4>シャトルコック用ベース本体に用いる発泡成形体の製造方法であって、アイオノマー樹脂100重量部に対して、(1)化学発泡剤である4,4’−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド0.1〜20重量部、(2)ポリオレフィンワックス0.1〜20重量部を配合してなる樹脂組成物を、ミキシングロール、カレンダーロール、バンバリーミキサー、ニーダー及び押出機からなる群より選択される混練機を使用して、化学発泡剤の分解温度以下で溶融混練し、該溶融混練物を金型中で加熱して発泡成形することを特徴とする発泡成形体の製造方法。
<5>ポリオレフィンワックスがポリエチレンワックスであることを特徴とする上記<4>に記載の製造方法。
<6>さらに、化学架橋剤0.1〜5重量部を配合した架橋発泡性樹脂組成物からなることを特徴とする上記<4>又は<5>に記載の製造方法。
また、架橋を電子線により行う場合には、未発泡成形体を電子線照射装置に導入して電子線を照射し架橋反応を進めた後、加熱炉またはコンベヤー炉内において発泡させればよい。
アイオノマー樹脂(商品名「ハイミラン1702」、エチレン・メタクリル酸共重合体の亜鉛中和品、MFR14g/10分、密度0.950g/cm3、三井・デュポンポリケミカル社製)100重量部、4,4’−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド系化学発泡剤(商品名「ネオセルボンUM−65」、永和化成工業社製)3.6重量部、酸化ポリエチレンワックス(「セルペーストLS」、永和化成工業社製)1.0重量部、軽質炭酸カルシウム10重量部、ジクミルパーオキサイド(以下、DCPと称すことがある、商品名「パークミルD」、日油社製)1.0重量部を100℃のミキシングロールにて、約15分間練和した。この際、ミキシングロールへのアイオノマー樹脂の粘着は全く認められなかった。160℃に加熱されたプレス内金型(110×110×20mm)に、上記練和物を充填し、160℃で20分間加圧下で加熱し、高温熱時、除圧して、発泡成形体を取り出した。得られた発泡成形体の評価結果を表1に示した。得られた発泡成形体の白度はシャトルコック用ベース本体に好適な明らかな白さを呈していた。
また、前記のミキシングロールでの練和後には、ミキシングロールへのポリエチレンワックスの付着はなく、ミキシングロールを清掃せずに新しい材料を使用して上記条件での練和を繰り返し行うことが可能であり、連続練和を3回繰り返した後にもポリエチレンワックスの付着およびアイオノマー樹脂の粘着はなく練和可能であった。
実施例1において、ネオセルボンUM−65を3.3重量部に変えた以外は、実施例1と同様にして発泡成形体を得た。実施例1と同じくミキシングロールへのアイオノマー樹脂の粘着は全く認められなかった。得られた発泡成形体の白度はシャトルコック用ベース本体に好適な明らかな白さを呈していた。また、実施例1と同様に連続練和を3回繰り返した後にもポリエチレンワックスの付着およびアイオノマー樹脂の粘着はなく練和可能であった。
実施例1において、ネオセルボンUM−65を2.8重量部に変えた以外は、実施例1と同様にして発泡成形体を得た。実施例1と同じくアイオノマー樹脂のミキシングロールへの粘着は全く認められなかった。得られた発泡成形体の白度はシャトルコック用ベース本体に好適な明らかな白さを呈していた。また、実施例1と同様に連続練和を3回繰り返した後にもポリエチレンワックスの付着およびアイオノマー樹脂の粘着はなく練和可能であった。
実施例1において、ネオセルボンUM−65を2.5重量部、セルペーストLSを4.0重量部に変えた以外は、実施例1と同様にして発泡成形体を得た。実施例1と同じくミキシングロールへのアイオノマー樹脂の粘着は全く認められなかった。得られた発泡成形体の白度はシャトルコック用ベース本体に好適な明らかな白さを呈していた。また、実施例1と同様に連続練和を3回繰り返した後にもポリエチレンワックスの付着およびアイオノマー樹脂の粘着はなく練和可能であった。
実施例1において、ハイミラン1702の代わりにアイオノマー樹脂(商品名「ハイミラン1605」、エチレン・メタクリル酸共重合体のナトリウム中和品、MFR2.8g/10分、密度0.940g/cm3、三井・デュポンポリケミカル社製)100重量部を用い、ネオセルボンUM−65を2.3重量部に変えた以外は、実施例1と同様にして発泡成形体を得た。実施例1と同じくミキシングロールへのアイオノマー樹脂の粘着は全く認められなかった。得られた発泡成形体の白度はシャトルコック用ベース本体に好適な明らかな白さを呈していた。また、実施例1と同様に連続練和を3回繰り返した後にもポリエチレンワックスの付着およびアイオノマー樹脂の粘着はなく練和可能であった。
実施例1において、ネオセルボンUM−65の代わりにビニホールAC#3(アゾジカルボンアミド系発泡剤、永和化成工業社製)4.0重量部を用い、セルペーストLSを2.0重量部とし、酸化亜鉛2.0重量部、ステアリン酸亜鉛1.0重量部を加えた以外は、実施例1と同様にして発泡成形体を得た。実施例1と同じくアイオノマー樹脂のミキシングロールへの粘着は全く認められなかったが、発泡成形体は明らかに黄色に着色しており、白色顔料等の添加無しにはシャトルコックのベース本体への適用は困難であった。
実施例1において、ネオセルボンUM−65の代わりにセルラーD(ジニトロソペンタメチレンテトラミン系発泡剤、永和化成工業社製)4.0重量部を用い、セルペーストLSを2.0重量部とし、尿素系発泡助剤(商品名「セルペースト101」、永和化成工業社製)4.0重量部を加えた以外は実施例1と同様にして100℃のミキシングロールにて練和しようとしたが、尿素系発泡助剤を投入した途端に混和物とロールの粘着性が増大し、加工が困難となった。
実施例1において、ネオセルボンUM−65の代わりにビニホールAC#3(アゾジカルボンアミド系発泡剤、永和化成工業社製)4.0重量部を用い、セルペーストLSの代わりにステアリン酸アミド2.0重量部、ステアリン酸亜鉛4.0重量部を加えた以外は実施例1と同様にして100℃のミキシングロールにて練和しようとしたが、混和物とロールの粘着性が増大してロールに粘着してしまい加工することができなかった。
実施例1において、ネオセルボンUM−65を3.3重量部とし、セルペーストLSの代わりにアクリル系高分子滑剤(商品名:メタブレンL−1000、三菱レイヨン社製)7.0重量部を用いた以外は実施例1と同様にして発泡成形体を得た。実施例1と同じくミキシングロールへのアイオノマー樹脂の粘着は認められなかった。しかしながら、実施例1〜5とは異なり、練和時にアクリル系高分子滑剤が接触したロール表面全体にアクリル系高分子滑剤が付着していたため、練和終了時にミキシングロールに付着したアクリル系高分子滑剤をへら等で削り落とす作業が必要であり、ミキシングロールを清掃せずに連続練和することはできなかった。
2 ベース本体
3 羽根
Claims (4)
- 略半球状のベース本体の上面に、複数本の羽根が環状に植設されてスカート部が形成されるシャトルコック用のベース本体であって、前記ベース本体が、アイオノマー樹脂100重量部に対して、(1)化学発泡剤である4,4’−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド0.1〜20重量部、(2)数平均分子量が1000〜5000であるポリエチレンワックス0.1〜20重量部を配合した架橋発泡性樹脂組成物からなることを特徴とするシャトルコック用ベース本体。
- さらに、化学架橋剤0.1〜5重量部を配合した架橋発泡性樹脂組成物からなることを特徴とする請求項1に記載のシャトルコック用ベース本体。
- シャトルコック用ベース本体に用いる発泡成形体の製造方法であって、アイオノマー樹脂100重量部に対して、(1)化学発泡剤である4,4’−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド0.1〜20重量部、(2)数平均分子量が1000〜5000であるポリエチレンワックス0.1〜20重量部を配合してなる樹脂組成物を、ミキシングロール、カレンダーロール、バンバリーミキサー、ニーダー及び押出機からなる群より選択される混練機を使用して、化学発泡剤の分解温度以下で溶融混練し、該溶融混練物を金型中で加熱して発泡成形することを特徴とする発泡成形体の製造方法。
- さらに、化学架橋剤0.1〜5重量部を配合した架橋発泡性樹脂組成物からなることを特徴とする請求項3に記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010242261A JP5595870B2 (ja) | 2010-10-28 | 2010-10-28 | シャトルコック用ベース本体及びそれに用いる発泡成形体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010242261A JP5595870B2 (ja) | 2010-10-28 | 2010-10-28 | シャトルコック用ベース本体及びそれに用いる発泡成形体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012090876A JP2012090876A (ja) | 2012-05-17 |
JP5595870B2 true JP5595870B2 (ja) | 2014-09-24 |
Family
ID=46384938
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010242261A Expired - Fee Related JP5595870B2 (ja) | 2010-10-28 | 2010-10-28 | シャトルコック用ベース本体及びそれに用いる発泡成形体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5595870B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018534005A (ja) * | 2015-09-09 | 2018-11-22 | シャム プラサド アナンドANAND, Syam Prasad | 運動用品に使用するための天然の羽根の改質 |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016167294A1 (ja) | 2015-04-16 | 2016-10-20 | 株式会社クレハ | 電極構造体およびその製造方法 |
CN105107173B (zh) * | 2015-08-19 | 2017-08-01 | 安徽省无为县正大羽毛制品有限责任公司 | 一种羽毛球球毛梳理器 |
KR20180132784A (ko) | 2016-07-06 | 2018-12-12 | 가부시끼가이샤 구레하 | 바인더 조성물, 전극 합제, 전극, 비수 전해질 이차전지 및 바인더 조성물의 제조 방법 |
WO2018008263A1 (ja) | 2016-07-06 | 2018-01-11 | 株式会社クレハ | バインダー組成物、電極合剤、電極、および非水電解質二次電池 |
JP6959751B2 (ja) | 2017-03-31 | 2021-11-05 | 株式会社クレハ | フッ化ビニリデン共重合体粒子及びその利用 |
CN108295448B (zh) * | 2018-01-17 | 2024-03-01 | 安徽玩就玩吧新零售有限责任公司 | 一种带有插接座的羽毛球 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1157096A (ja) * | 1997-08-19 | 1999-03-02 | Goosen:Kk | シャトルコック |
JP4917316B2 (ja) * | 2006-01-30 | 2012-04-18 | ミズノ テクニクス株式会社 | シャトルコック |
JP2008024914A (ja) * | 2006-06-22 | 2008-02-07 | Jsr Corp | 発泡成形体、及びその製造方法 |
JP5199556B2 (ja) * | 2006-08-03 | 2013-05-15 | 株式会社イノアックコーポレーション | アイオノマー樹脂発泡体の製造方法 |
-
2010
- 2010-10-28 JP JP2010242261A patent/JP5595870B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018534005A (ja) * | 2015-09-09 | 2018-11-22 | シャム プラサド アナンドANAND, Syam Prasad | 運動用品に使用するための天然の羽根の改質 |
US10240284B2 (en) * | 2015-09-09 | 2019-03-26 | Syam Anand | Modifying natural feathers for use in sporting goods |
US10415180B2 (en) | 2015-09-09 | 2019-09-17 | Syam Anand | Modifying natural feathers for use in sporting goods |
US11332880B2 (en) | 2015-09-09 | 2022-05-17 | Durabird | Modifying natural feathers for use in sporting goods |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012090876A (ja) | 2012-05-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5595870B2 (ja) | シャトルコック用ベース本体及びそれに用いる発泡成形体の製造方法 | |
JP4786343B2 (ja) | 発泡体用樹脂組成物及びその用途 | |
KR101232846B1 (ko) | 신발창용 스펀지 조성물 | |
US20050288442A1 (en) | Polyolefin foams for footwear foam applications | |
US20080161438A1 (en) | Composition comprising copolyetherester elastomer | |
CN107151373A (zh) | 一种具有高回弹性的发泡材料用组合物及其制备方法 | |
KR20100097663A (ko) | 고도로 중화된 에틸렌 공중합체 및 유기산으로부터 제조된 코어 또는 중간층을 갖는 골프공 | |
US20050288440A1 (en) | Polyolefin foams for footwear foam applications | |
JPWO2018016399A1 (ja) | ポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子および該予備発泡粒子の製造方法 | |
JP2006247224A (ja) | ゴルフボール | |
US9328224B2 (en) | Dynamically crosslinked thermoplastic material process | |
US9598579B2 (en) | Dynamically crosslinked thermoplastic material process | |
JPH0254378B2 (ja) | ||
US20060205832A1 (en) | Polymer-ionomer blends and foams thereof | |
US8772410B1 (en) | Polyolefin foams for footwear foam applications | |
WO2000050499A1 (fr) | Melange caoutchoute pouvant etre transforme en mousse et caoutchouc mousse | |
JPS6140707B2 (ja) | ||
JP2008079669A (ja) | ゴルフボール材料およびこれを用いたゴルフボール | |
JP2000198889A (ja) | オレフィン系エラストマ―架橋発泡体およびその架橋発泡体用エラストマ―組成物 | |
JP3669468B2 (ja) | アイオノマー架橋発泡用樹脂組成物及びその成形体の製造方法 | |
CN107163417A (zh) | 一种发泡用组合物、发泡材料及其制造方法 | |
KR101252865B1 (ko) | 폴리올레핀 발포체 용품 | |
JP6955897B2 (ja) | アイオノマー樹脂発泡体 | |
JP2002121309A (ja) | 熱可塑性エラストマー押出発泡成形体及びその製造方法 | |
JP3705927B2 (ja) | 発泡用重合体組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130903 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140320 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140422 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140619 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140805 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140806 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |