以下に、図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」という)について説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一の部分には同一の符号を付している。
図1は、本発明の一実施の形態にかかる撮像装置の構成を示すブロック図である。図2は、本発明の一実施の形態にかかる撮像装置の被写体に面する側(前面側)の構成を示す図である。図3は、本発明の一実施の形態にかかる撮像装置のユーザに面する側(背面側)の構成を示す図である。
図1〜図3に示すように、撮像装置1は、被写体を撮像し、撮像した被写体の電子的な画像データを生成する撮像部2と、撮像装置1の加速度を検出する姿勢検出部3と、撮像部2が撮像する視野領域に光を照射する発光部4と、撮影日時の判定機能やタイマー機能を有する時計5と、撮像装置1の各種情報の入力を受け付ける操作入力部6と、撮像部2が生成した画像データに対応する画像を表示する表示部7と、外部からの接触位置に応じた信号の入力を受け付けるタッチパネル8と、撮像部2によって生成された画像データを含む各種情報を記憶する記憶部9と、インターネットを介して外部処理装置と相互方向に送受信を行う通信部10と、撮像装置1の動作を制御する制御部11と、を備える。
撮像部2は、レンズ部2aと、レンズ駆動機構2bと、絞り2cと、絞り駆動機構2dと、シャッタ2eと、シャッタ駆動機構2fと、撮像素子2gと、信号処理部2hとを有する。
レンズ部2aは、フォーカスレンズやズームレンズ等を用いて構成され、所定の視野領域からの光を集光する。レンズ駆動機構2bは、DCモータ等を用いて構成され、レンズ部2aのフォーカスレンズやズームレンズ等を光軸L1上で移動させることにより、レンズ部2aのピント位置や焦点距離等の変更を行う。
絞り2cは、レンズ部2aが集光した光の入射量を制限することにより露出の調整を行う。絞り駆動機構2dは、ステッピングモータ等を用いて構成され、絞り2cを駆動する。
シャッタ2eは、撮像素子2gの状態を露光状態または遮光状態に設定する。シャッタ駆動機構2fは、ステッピングモータ等を用いて構成され、レリーズ信号に応じてシャッタ2eを駆動する。
撮像素子2gは、レンズ部2aが集光した光を受光して電気信号(アナログ信号)に変換するCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等を用いて構成され、変換した電気信号を信号処理部2hに出力する。
信号処理部2hは、撮像素子2gから出力される電気信号に増幅等の信号処理を施した後、A/D変換を行うことによってデジタルの画像データに変換して制御部11に出力する。
姿勢検出部3は、加速度センサを用いて構成される。姿勢検出部3は、撮像装置1の加速度を検出することにより、撮像装置1の姿勢状態および/または動きを検出する。具体的には、姿勢検出部3は、水平面を基準としたときの撮像装置1の姿勢を検出する。
発光部4は、キセノンランプやLED(Light Emitting Diode)等を用いて構成される。発光部4は、撮像部2の視野領域へ向けて補助光であるストロボ光を照射する。
時計5は、撮像装置1の動作の基準となる時間信号を生成する。これにより、制御部11は、撮像素子2gから画像データを取得する取得時間や撮像素子2gの露光時間等を設定することができる。
操作入力部6は、撮像装置1の電源状態をオン状態またはオフ状態に切換える電源スイッチ6aと、撮影の指示を与えるレリーズ信号を入力するレリーズスイッチ6bと、撮像装置1の各種撮影のモードを切換えるモード切換スイッチ6cと、撮像装置1の各種設定を切換える操作スイッチ6dと、撮像装置1の各種撮影モードおよび特殊効果に関する情報を表示部7に表示させるメニュースイッチ6eと、撮像部2のズーム操作を行うズームスイッチ6fとを有する。また、操作スイッチ6dは、表示部7が画像上に表示するアイコン、たとえば撮影モードおよび特殊効果に関するアイコンを選択または決定の指示を与える指示信号を制御部11に出力する。
表示部7は、液晶または有機EL(Electro Luminescence)等からなる表示パネルを用いて実現される。表示部7は、撮像部2が生成する画像データに対応する画像を表示する。表示部7は、撮像装置1の操作情報および撮影に関する情報を適宜表示する。
タッチパネル8は、表示部7の表示画面上に重ねて設けられる(図3を参照)。タッチパネル8は、ユーザが表示部7で表示される情報に基づいて接触(タッチ)した位置を検出し、この接触位置に応じた操作信号の入力を受け付ける。一般に、タッチパネルとしては、抵抗膜方式、静電容量方式、光学式等がある。本実施の形態では、いずれの方式のタッチパネルであっても適用可能である。なお、本実施の形態では、タッチパネル8が入力部として機能する。
記憶部9は、撮像装置1の内部に固定的に設けられるフラッシュメモリやRAM(Random Access Memory)等の半導体メモリを用いて実現される。記憶部9は、撮像部2が撮影した画像データを記憶する画像データ記憶部9aと、撮像装置1が実行する各種プログラムおよび本発明の一実施の形態にかかる撮像プログラムを記憶するプログラム記憶部9bと、特殊効果(アートフィルター)を画像に施す際に特殊効果と撮影モードとの組み合わせに応じた推奨度を与える推奨度情報テーブルを記憶する推奨度情報記憶部9cと、特殊効果と撮影モードとの組み合わせの使用履歴を示す使用履歴情報を記憶する使用履歴情報記憶部9dとを有する。なお、記憶部9に対し、外部から装着されるメモリカード等の記憶媒体に対して情報を記憶する一方、記憶媒体が記憶する情報を読み出す記録媒体インターフェースとしての機能を具備させてもよい。
通信部10は、通信インターフェースとしての機能を有し、ネットワーク(図示せず)を介してサーバ(図示せず)やパーソナルコンピュータ等の外部処理装置と相互方向に送受信を行う。通信部10は、外部処理装置との間で送受信を行うことにより、撮像装置1の各種プログラムデータや推奨度情報テーブルに関するデータを取得する。なお、通信部10は、有線または無線LAN(Local Area Network)を介してネットワークに接続される。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等によって実現される。制御部11は、操作入力部6からの操作信号等に応じて記憶部9のプログラム記憶部9bからプログラムを読み出して実行し、撮像装置1を構成する各部に対する指示やデータの転送等を行って撮像装置1の動作を統括的に制御する。制御部11は、画像処理部11aと、撮影モード設定部11bと、特殊効果画像生成部11cと、使用履歴更新部11dと、推奨度変更部11eと、初期化部11fと、表示制御部11gとを有する。
画像処理部11aは、信号処理部2hから出力された画像データに対して各種の画像処理を施して記憶部9に出力する。具体的には、画像処理部11aは、信号処理部2hから出力された画像データに対してエッジ強調、色補正およびγ補正等の処理を施す。
撮影モード設定部11bは、各撮影シーンに適した撮影条件が予め設定された複数の撮影モードの中からいずれかの撮影モードを撮像装置1に設定する。具体的には、撮影モード設定部11bは、モード切換スイッチ6cまたはメニュースイッチ6e等から入力される操作信号、あるいは撮像部2が生成する画像データの特性に基づいて撮像装置1の撮影モードを設定する。ここで、撮影条件とは、絞り値、シャッタ速度、ISO感度、ホワイトバランスおよび彩度等のパラメータ情報である。また、画像データの特性とは、画像データに含まれるコントラスト、彩度および主要被写体が画像内に占める占有面積等である。
特殊効果画像生成部11cは、タッチパネル8が入力を受け付けた情報に応じた特殊効果を、撮像部2が生成した画像データに対応する画像に特殊効果を施して特殊効果画像を生成する。具体的には、特殊効果画像生成部11cは、撮像部2が生成する画像データに対して、撮像部2のレンズ部2aの前面に各種の光学フィルター、たとえば色変換フィルターやコントラスト調整フィルター等を用いた場合に得られる特殊効果、または特定用途の撮影レンズ、たとえば魚眼レンズやアオリ機構付き撮影レンズ等を用いた場合に得られる特殊効果と同様の効果を施した特殊効果画像を生成する。なお、特殊効果画像生成部11cは、撮像部2が生成する画像データに対して効果が異なる2以上の特殊効果を施した特殊効果画像を生成してもよい、さらに、特殊効果画像生成部11cは、撮像部2が連続的に生成する画像データに対して特殊効果を順次施して特殊効果画像を連続的に生成してもよい。
使用履歴更新部11dは、特殊効果画像生成部11cが特殊効果画像を生成するごとに、使用履歴情報記憶部9dが記憶する使用履歴情報を更新する。
推奨度変更部11eは、使用履歴情報記憶部9dが記憶する使用履歴情報に基づいて、推奨度情報記憶部9cが記憶する推奨度情報テーブルに含まれる特殊効果と撮影モードとの組み合わせの中で使用回数が所定回数を超える組み合わせの推奨度を変更する。
初期化部11fは、推奨度変更部11eが変更した推奨度情報テーブルの推奨度を初期状態に戻す。具体的には、初期化部11fは、メニュースイッチ6eからの操作信号に応じて、メーカが撮像装置1の集荷時に設定した推奨度情報テーブルの初期状態に戻す。
表示制御部11gは、表示部7の表示を制御する。表示制御部11gは、撮影モード設定部11bが設定した撮影モードで撮像部2が生成した画像データに対応する画像を表示部7に表示させるとともに、推奨度情報記憶部9cが記憶する推奨度情報テーブルを参照して、特殊効果画像生成部11cが画像に施すべき特殊効果に関する情報を、撮影モードとの組み合わせに応じた推奨度の高い順に表示部7に表示させる。表示制御部11gは、特殊効果に関する情報をアイコンによって表示部7に表示させる。具体的には、表示制御部11gは、特殊効果に対応する特殊効果アイコンを、推奨度情報テーブルを参照して、撮影モードとの組み合わせに応じた推奨度の高い順に表示部7に表示させる。
以上の構成を有する撮像装置1が行う処理について説明する。図4は、撮像装置1が行う処理の概要を示すフローチャートである。なお、以下においては静止画撮影を例に説明するが、動画撮影にも適用することができる。
図4において、まず、制御部11は、撮像装置1の電源がオンになっているか否かを判断する(ステップS101)。撮像装置1の電源がオンになっている場合(ステップS101:Yes)、撮像装置1はステップS102に移行する。一方、撮像装置1の電源がオンになっていない場合(ステップS101:No)、撮像装置1は本処理を終了する。
続いて、制御部11は、撮像装置1が撮影モードに設定されているか否かを判断する(ステップS102)。撮像装置1が撮影モードに設定されている場合(ステップS102:Yes)、撮像装置1は後述するステップS103に移行する。一方、撮像装置1が撮影モードに設定されていない場合(ステップS102:No)、撮像装置1は後述するステップS123に移行する。
ステップS102において、撮像装置1が撮影モードに設定されている場合(ステップS102:Yes)について説明する。この場合、表示制御部11gは、撮像部2が一定の微小な時間間隔で連続的に生成する画像データに対応する画像のスルー画像(ライブビュー画像)を表示部7に表示させる(ステップS103)。
図5は、撮像装置1が撮影モードで被写体を撮影する際の状況および表示部7が表示する画像の一例を示す図である。図5において、表示部7が時系列に沿って順次表示するスルー画像のうち代表的な一枚の画像Wn(n=自然数)を示す。図5に示すように、撮影者は、たとえば表示部7が表示する画像Wnのようなスルー画像を見ながら被写体O1を撮影する際の構図を決定する。
ステップS104において、制御部11は、レリーズスイッチ6bから撮影を指示するレリーズ信号が入力されたか否かを判断する。撮影を指示するレリーズ信号が入力されていない場合(ステップS104:No)、制御部11は、ユーザがメニュースイッチ6eを操作することにより、メニュースイッチ6eから操作メニューの表示を指示する指示信号が入力されたか否かを判断する(ステップS105)。メニュースイッチ6eから操作メニューの表示を指示する指示信号が入力されていない場合(ステップS105:No)、撮像装置1はステップS101に戻る。一方、メニュースイッチ6eから操作メニューの表示を指示する指示信号が入力された場合(ステップS105:Yes)、撮像装置1はステップS106に移行する。
続いて、表示制御部11gは、操作メニューを表示部7が表示する画像Wn上に表示させる(ステップS106)。具体的には、図6に示すように、表示制御部11gは、撮影モードメニューアイコンQ1、特殊効果メニューアイコンQ2、ストロボメニューアイコンQ3および終了アイコンQ4を操作メニューとして画像Wn上に表示させる。
ここで、図6に示した表示制御部11gが表示部7に表示させる各種アイコンについて説明する。撮影モードメニューアイコンQ1は、各撮影シーンそれぞれに適した撮影条件が予め設定された複数の撮影モードに関する情報を表示部7に表示させる指示信号が入力されるアイコンである。特殊効果メニューアイコンQ2は、撮像部2が生成する画像データに施すことが可能な複数の特殊効果に関する情報を表示部7に表示させる指示信号が入力されるアイコンである。ストロボメニューアイコンQ3は、ストロボ(フラッシュ)のストロボ動作条件の詳細パラメータを表示部7に表示させる指示信号が入力されるアイコンである。ここで、ストロボ動作条件の詳細パラメータとしては、自動発光、発光禁止、赤目発光および強制発光等のパラメータが表示される。終了アイコンQ4は、操作メニューの表示を終了させる指示信号が入力されるアイコンである。
表示制御部11gが操作メニューを表示部7が表示する画像Wn上に表示させた後、制御部11は、撮影モードメニューアイコンQ1が選択されたか否かを判断する(ステップS107)。具体的には、図6に示すように、制御部11は、ユーザが表示部7の画像Wn上に表示される撮影モードメニューアイコンQ1をタッチすることにより、タッチパネル8が入力を受け付けた信号によって撮影モードメニューアイコンQ1が選択されたか否かを判断する。撮影モードメニューアイコンQ1が選択された場合(ステップS107:Yes)、撮像装置1は後述するステップS108に移行する。一方、撮影モードメニューアイコンQ1が選択されていない場合(ステップS107:No)、撮像装置1は後述するステップS114に移行する。
ステップS107において、撮影モードメニューアイコンQ1が選択された後、表示制御部11gは、撮影モードの一覧を表示部7が表示する画像Wn上に表示させる(ステップS108)。具体的には、図7に示すように、表示制御部11gは、人物撮影モードアイコンQ11、スポーツ撮影モードアイコンQ12、風景撮影モードアイコンQ13、夜景撮影モードアイコンQ14、マクロ撮影モードアイコンQ15、夜景&人物撮影モードアイコンQ16および自動設定撮影モードアイコンQ17を表示部7が表示する画像Wn上に表示させる。
ここで、図7に示した各撮影モードそれぞれについて説明する。人物撮影モードとは、人物撮影に適した撮影条件が設定された撮影モードである。スポーツ撮影モードとは、移動する被写体の撮影に適した撮影条件が設定された撮影モードである。風景撮影モードとは、風景撮影に適した撮影条件が設定された撮影モードである。夜景撮影モードとは、夜景撮影に適した撮影条件が設定された撮影モードである。マクロ撮影モードとは、マクロ(接写)撮影に適した撮影条件が設定された撮影モードである。夜景&人物撮影モードとは、夜景で人物を撮影する際に適した撮影条件が設定された撮影モードである。自動設定撮影モードとは、撮像部2が生成する画像データに基づいて、撮影シーンを自動で判別し、判別した撮影シーンに適した撮影条件を自動的に設定する撮影モードである。これに対して、人物撮影モード、スポーツ撮影モード、風景撮影モード、夜景撮影モード、マクロ撮影モードおよび夜景&人物撮影モードは、ユーザが撮影シーンを自ら判断して設定する手動設定による撮影モードである。
図4に戻り、ステップS109において、制御部11は、手動設定による撮影モードが選択されたか否かを判断する。具体的には、制御部11は、人物撮影モードアイコンQ11、スポーツ撮影モードアイコンQ12、風景撮影モードアイコンQ13、夜景撮影モードアイコンQ14、マクロ撮影モードアイコンQ15および夜景&人物撮影モードアイコンQ16が選択されたか否かを判断する。手動設定による撮影モードアイコンが選択された場合(ステップS109:Yes)、撮影モード設定部11bは、選択された撮影モードアイコンに対応する撮影モードを撮像装置1に設定する(ステップS110)。
続いて、表示制御部11gは、撮影モード設定部11bが設定した撮影モードに対応する撮影モードアイコンを表示部7が表示する画像Wn上に表示させ(ステップS111)、撮像装置1はステップS101に戻る。具体的には、図8に示すように、表示制御部11gは、人物撮影モードに対応する人物アイコンQ21を表示部7が表示する画像Wn上に表示させる。
ステップS109において、手動設定による撮影モードが選択されていない場合(ステップS109:No)について説明する。この場合、制御部11は、撮影シーンを自動で判別する自動設定撮影モードアイコンQ17が選択されたか否かを判断する(ステップS112)。自動設定撮影モードアイコンQ17が選択された場合(ステップS112:Yes)、撮像装置1はステップS110に移行する。一方、自動設定撮影モードアイコンQ17が選択されていない場合(ステップS112:No)、制御部11は、撮影モードの一覧を表示してから所定時間、たとえば30秒経過したか否かを判断する(ステップS113)。撮影モードの一覧を表示してから所定時間経過していない場合(ステップS113:No)、撮像装置1はステップS109に戻る。一方、撮影モードの一覧を表示してから所定時間経過した場合(ステップS113:Yes)、撮像装置1はステップS101に戻る。
ステップS107において、撮影モードメニューアイコンQ1が選択されていない場合(ステップS107:No)について説明する。この場合、制御部11は、特殊効果メニューアイコンQ2が選択されたか否かを判断する(ステップS114)。特殊効果メニューアイコンQ2が選択されていない場合(ステップS114:No)、撮像装置1は後述するステップS121に移行する。一方、特殊効果メニューアイコンQ2が選択された場合(ステップS114:Yes)、撮像装置1は後述するステップS115に移行する。
ステップS115において、表示制御部11gは、推奨度情報記憶部9cが記憶する推奨度情報テーブルを参照して、表示部7が表示する画像に施すべき特殊効果に関する情報を、撮影モード設定部11bが設定した撮影モードとの組み合わせに応じた推奨度の高い順に表示部7に表示させる。具体的には、図9に示すように、表示制御部11gは、ファンタジックフォーカスアイコンQ31とラフモノクロアイコンQ32とを表示部7が表示する画像Wn上に表示させる。
ここで、図10を参照して、表示制御部11gが表示部7に表示させる特殊効果アイコンの表示方法について説明する。図10は、推奨度情報記憶部9cが記憶する推奨度情報テーブルの一例を示す図である。
図10に示すように、推奨度情報テーブルT1には、特殊効果画像生成部11cが画像データに施すことが可能な特殊効果と撮影モードとの組み合わせに応じた推奨度(0〜2)が記載されている。具体的には、撮影モードが「人物撮影モード」の場合、特殊効果において「ファンタジックフォーカス」、「ラフモノクロ」、「デイドリーム」、「ライトトーン」、「HDR」、「スケッチ」および「ドラマチックトーン」の組み合わせの推奨度として「2」が記載されている。さらに、「トイフォト」の組み合わせの推奨度として「1」が記載され、「ポップアート」の組み合わせの推奨度として「0」が記載されている。
ここで、図10に示した各特殊効果および撮影モードと特殊効果との組み合わせの推奨度について説明する。
まず、図10に示した各特殊効果それぞれについて説明する。ポップアートとは、撮影画像をカラフルで鮮やかな元気な色の作風に仕上げる効果である。ファンタジックフォーカスとは、撮影画像をソフトフォーカス特有の幻想的な作風に仕上げる効果である。ラフモノクロームとは、撮影画像をモノクロ写真ならではの力強さや荒々しさを強調した作風に仕上げる効果である。トイフォトとは、撮影画像をトイカメラで撮影したような周辺が減光された作風に仕上げる効果である。デイドリームとは、撮影画像を青く柔らかな光に満ちた旅行の作風に仕上げる効果である。HDRとは、撮影画像を現実の風景が持つ広いダイナミックレンジで作風を仕上げる効果である。スケッチとは、撮影画像を線画で描写して輪郭を強調した作風に仕上げる効果である。ドラマチックトーンとは、撮像画像を局所的なコントラスト変化からつくり出される現実ではありえないような明暗によって実際の空間をフィクションのような作風に仕上げる効果である。
つぎに、撮影モードと特殊効果との組み合わせの推奨度について説明する。ポップアートは、彩度を非常に高くして撮影するため、人物の撮影には不向きである。さらに、ポップアートは、色を持った部分を多く必要とするため、夜景の撮影にはやや不向きである。このため、人物撮影モードでは、推奨度を「0」とし、夜景撮影モードおよび夜景&人物撮影モードでは、推奨度を「1」とする。
ファンタジックフォーカスは、激しい動きとファンタジックとはイメージが相反し効果が弱くなるので、動きのある人物の撮影にはやや不向きである。このため、スポーツ撮影モードでは、推奨度を「1」とする。
ラフモノクロームは、モノクロで撮影するため、夜景の撮影にはやや不向きである。このため、夜景撮影モードおよび夜景&人物撮影モードでは、推奨度を「1」とする。
トイフォトは、周辺部を減光させるため、夜景のように空が暗いと減光しているかどうか認識することが難しくなるので、夜景の撮影には不向きである。さらに、トイカメラは、風景を想定しているため、人物や動きのある人物の撮影にはやや不向きである。このため、夜景撮影モードおよび夜景&人物撮影モードでは、推奨度を「0」とし、人物撮影モードおよびスポーツ撮影モードでは、推奨度を「1」とする。
デイドリームは、画素を黒浮きさせるため、夜景らしさが失われる可能性が高くなるので、夜景の撮影には不向きである。このため、夜景撮影モードでは、推奨度を「0」とし、夜景&人物撮影モードでは、推奨度を「1」とする。
ライトトーンは、画像の明暗を柔らかく仕上げるため、夜景の撮影にはやや不向きである。このため、夜景撮影モードおよび夜景&人物撮影モードでは、推奨度を「1」とする。
HDRは、複数枚の画像を重ね合わせるため、手ブレ防止が必要になるので、動きのある被写体や近接した被写体の撮影には不向きである。このため、スポーツ撮影モードでは、推奨度を「0」とし、マクロ撮影では、推奨度を「1」とする。
スケッチは、線画で描写して輪郭を強調するため、夜景の撮影には不向きである。さらに、スケッチは、空や雪等を含む風景では平坦になるため、風景の撮影にはやや不向きである。このため、夜景撮影モードでは、推奨度を「0」として、風景撮影モードおよび夜景&人物撮影モードでは、推奨度を「1」とする。
ドラマチックトーンは、濃淡を強調するため、夜景の撮影にはやや不向きである。このため、夜景撮影モードおよび夜景&人物撮影モードでは、推奨度を「1」とする。
このように、推奨度情報テーブルT1の推奨度には、特殊効果と撮影モードとの組み合わせの相性が良いほど数値が段階的に高く設定されている。さらに、推奨度情報テーブルT1の推奨度には、特殊効果と撮影モードとの不向きな組み合わせに「0」を設定している。これにより、表示制御部11gは、特殊効果に関する情報を特殊効果アイコンとして表示部7に表示させる場合、推奨度情報記憶部9cが記憶する推奨度情報テーブルT1を参照して、撮影モード設定部11bが設定した撮影モードとの組み合わせの推奨度が高い順に表示させる。たとえば、表示制御部11gは、図9に示すように、表示部7によって現在表示される画像Wn上に人物撮影モードを示す人物アイコンQ21を表示している場合、特殊効果アイコンとしてファンタジックフォーカスアイコンQ31およびラフモノクロアイコンQ32を表示部7に表示させる。
さらに、表示制御部11gは、撮影モード設定部11bが設定した撮影モードに対して組み合わせることが可能な特殊効果に関する情報のみ表示部7に表示させる。たとえば、表示制御部11gは、撮影モード設定部11bが人物撮影モードを設定した場合、人物撮影モードに対して組み合わせえることが可能なファンタジックフォーカス、ラフモノクローム、トイフォト、デイドリーム、ライトトーン、HDR、スケッチおよびドラマチックトーンに関する特殊効果アイコンのみを表示部7に表示させる。この結果、撮像装置1は、設定された撮影モードで撮像部2が生成した画像に最適な特殊効果の組み合わせの指針となる情報をユーザに提示することができる。なお、図10に示す数値は、あくまでも例示にすぎずこれに限定されるものではなく、たとえば操作スイッチ6d等で推奨度の数値を変更することも可能である。また、推奨度は、特殊効果と撮影モードとの組み合わせの相性が良いほど数値を段階的に低く設定してもよい。
図4に戻り、ステップS116において、制御部11は、特殊効果アイコンが選択されたか否かを判断する。具体的には、図9に示すように、制御部11は、ユーザが表示部7の画面上に表示されるファンタジックフォーカスアイコンQ31またはラフモノクロアイコンQ32をタッチしたか否かを判断する。特殊効果アイコンが選択された場合(ステップS116:Yes)、特殊効果画像生成部11cは、表示部7が現在表示している画像に対し、ユーザがタッチした特殊効果アイコンに応じた特殊効果、たとえばファンタジックフォーカスを施した特殊効果画像を生成する(ステップS117)。
続いて、表示制御部11gは、特殊効果画像生成部11cが生成した特殊効果画像を表示部7に表示させ(ステップS118)、撮像装置1はステップS101に戻る。具体的には、図11に示すように、表示制御部11gは、特殊効果画像生成部11cが画像に特殊効果、たとえばファンタジックフォーカスを施した特殊効果画像Wm(m=自然数)を表示部7に表示させる。これにより、表示部7が表示するスルー画像は、特殊効果が施された画像になり、ユーザは撮影モードと特殊効果を確認しながら撮影を行うことができる。なお、図11では、ファンタジックフォーカスの特殊効果を表現するため、点線で表現しているがあくまでも例示にすぎない。
ステップS116において、ユーザによって特殊効果アイコンが選択されていない場合(ステップS116:No)について説明する。この場合、制御部11は、特殊効果アイコンの切換操作が行われたか否かを判断する(ステップS119)。具体的には、図9に示すように、制御部11は、ユーザが表示部7によって現在表示される特殊効果アイコンから次の推奨度が高い特殊効果アイコンに切換えを指示する指示信号の入力を受け付ける切換アイコンQ33または切換アイコンQ34をタッチしたか否かを判断する。所定時間、たとえば30秒内にユーザによって特殊効果アイコンの切換操作が行われていない場合(ステップS119:No)、撮像装置1はステップS101に戻る。一方、ユーザによって特殊効果アイコンの切換操作が行われた場合(ステップS119:Yes)、撮像装置1はステップS120に移行する。
続いて、表示制御部11gは、推奨度情報テーブルT1を参照して、次に推奨度が高い特殊効果アイコンを表示部7に表示させ(ステップS120)、撮像装置1はステップS116に戻る。具体的には、図12に示すように、表示制御部11gは、ファンタジックフォーカスアイコンQ31およびラフモノクロアイコンQ32からデイドリームアイコンQ41およびライトトーンアイコンQ42を表示部7に表示させる(図12(a)→図12(b))。これにより、ユーザは、所望の特殊効果を適宜選択することができる。
ステップS114において、撮影モードメニューアイコンQ1および特殊効果メニューアイコンQ2が選択されていない場合(ステップS114:No)について説明する。この場合、制御部11は、終了アイコンQ4が選択されたか否かを判断する(ステップS121)。終了アイコンQ4が選択されていない場合(ステップS121:No)、撮像装置1はステップS106に戻る。一方、終了アイコンQ4が選択された場合(ステップS121:Yes)、撮像装置1はステップS101に戻る。
ステップS104において、レリーズスイッチ6bから撮影を指示するレリーズ信号が入力された場合(ステップS104:Yes)について説明する。この場合、撮影装置1は、被写体を撮影する撮影処理を実行し(ステップS122)、撮像装置1はステップS101に戻る。
ステップS102において、撮像装置1が撮影モードでない場合(ステップS102:No)について説明する。この場合、撮影装置1は、撮影した画像データを再生する再生表示を実行し(ステップS123)、撮像装置1はステップS101に戻る。
つぎに、図4に示したステップS122の撮影処理について説明する。図13は、撮影処理の概要を示すフローチャートである。
図13に示すように、撮像装置1は、被写体に対して撮影を行う(ステップS201)。なお、この撮影には、撮影モード設定部11bが設定した撮影モードで撮像部2が生成した画像データに対応する画像に対して、特殊効果画像生成部11cが特殊効果を施して生成した特殊効果画像も含まれる。
続いて、制御部11は、撮影した画像データの画像ファイルを生成して画像データ記憶部9aに記憶させる(ステップS202)。この画像ファイルには、静止画撮影の場合、少なくとも画像データ、画像データに施した特殊効果の有無情報、画像データに施した特殊効果の種類情報、撮影モード情報および日時情報が含まれる。また、動画撮影の場合、少なくとも画像データ、画像データに施した特殊効果の有無情報、特殊効果の種類情報、特殊効果の使用回数情報、撮影モード情報および日時情報が含まれる。
その後、表示制御部11gは、撮影した画像データに対応する画像を所定時間、たとえば30秒間だけ表示部7にレックビュー表示させる(ステップS203)。
表示部7による撮影した画像のレックビュー表示後、制御部11は、レックビュー表示した画像が特殊効果画像であるか否かを判断する(ステップS204)。具体的には、制御部11は、レックビュー表示した画像の画像ファイルに含まれる情報に基づいて、レックビュー表示した画像に特殊効果が施されているか否かを判断する。レックビュー表示した画像に特殊効果画像が施されていない場合(ステップS204:No)、撮像装置1は図4に示したメインルーチンに戻る。一方、レックビュー表示した画像に特殊効果画像が施されている場合(ステップS204:Yes)、撮像装置1はステップS205に移行する。
続いて、使用履歴更新部11dは、使用履歴情報記憶部9dが記憶する使用履歴情報に対して、レックビュー表示した画像に施された特殊効果と撮影モードとの組み合わせの使用履歴を更新する(ステップS205)。
その後、推奨度変更部11eは、使用履歴情報記憶部9dが記憶する使用履歴情報に基づいて、推奨度情報記憶部9cが記憶する推奨度情報テーブルT1に含まれる特殊効果と撮影モードとの組み合わせの中で使用回数が所定回数を超えた組み合わせの推奨度を変更し(ステップS206)、撮像装置1は図4に示したメインルーチンに戻る。具体的には、推奨度変更部11eは、推奨度情報記憶部9cが記憶する推奨度情報テーブルT1に含まれる特殊効果と撮影モードとの組み合わせの中で使用回数が所定回数、たとえば100回を超えた組み合わせ、たとえば「トイフォト」と「人物撮影モード」との組み合わせの推奨度を「1」から「2」に変更する(図10を参照)。これにより、撮像装置1は、ユーザによる使用状況を加味した特殊効果と撮影モードとの組み合わせの指針となる情報をユーザに提示することができる。
つぎに、図4に示した再生表示処理について説明する。図14は、図4に示した再生表示処理の概要を示すフローチャートである。
図14に示したように、まず、表示制御部11gは、画像データ記憶部9aに記憶された複数の画像をまとめて表示した画像選択画面を表示部7に表示させる(ステップS301)。
続いて、制御部11は、ユーザがタッチパネル8をタッチすることによって表示部7が表示する画像選択画面の中から画像が選択されたか否かを判断する(ステップS302)。所定時間、たとえば3秒経過後に、ユーザによって画像選択画面の中から画像が選択されていない場合(ステップS302:No)、撮像装置1は後述するステップS306に移行する。一方、ユーザによって画像選択画面の中から画像が選択された場合(ステップS302:Yes)、表示制御部11gは、ユーザによって選択された画像を表示部7に全画面表示させ(ステップS303)、撮像装置1はステップS304に移行する。
ステップS304において、制御部11は、ユーザが操作スイッチ6dを操作することにより、操作スイッチ6dから表示部7が表示する画像の切換えを指示する指示信号が入力されたか否かを判断する。画像の切換えを指示する指示信号が入力された場合(ステップS304:Yes)、表示制御部11gは、表示部7が現在表示している画像の切換えを行い(ステップS305)、撮像装置1はステップS303に戻る。一方、画像の切換を指示する指示信号が入力されていない場合(ステップS304:No)、制御部11は、画像再生の終了操作が行われたか否かを判断する(ステップS306)。具体的には、制御部11は、ユーザによってモード切換スイッチ6cが操作されることにより、撮像装置1が再生モードから撮影モードに切換えられたか否かを判断する。画像再生の終了操作が行われていない場合(ステップS306:No)、撮像装置1はステップS301に戻る。一方、画像再生の終了操作が行われた場合(ステップS306:Yes)、撮像装置1は図4に示したメインルーチンに戻る。
以上説明した本発明の一実施の形態では、表示制御部11gが、撮影モード設定部11bによって設定された撮影モードで生成された画像データを表示部7に表示させるとともに、推奨度情報記憶部9cが記憶する推奨度情報テーブルT1を参照して、特殊効果画像生成部11cが撮像部2によって生成された画像データに施すべき特殊効果に関する情報を、撮影モード設定部11bが設定した撮影モードとの組み合わせに応じた推奨度の高い順に表示部7に表示させる。これにより、撮像装置1は、設定された撮影モードで生成された画像データに対して特殊効果の組み合わせの指針となる情報をユーザに提示することができる。
さらに、本発明の一実施の形態では、表示制御部11gが、最初に推奨度が高い特殊効果のアイコンを表示部7に表示させるので、ユーザは特殊効果の選択操作によって被写体のシャッタチャンスを逃すことなく、設定した撮影モードで生成される画像データに対して特殊効果を施した特殊効果画像を得ることができる。
さらにまた、本発明の一実施の形態では、推奨度変更部11eが使用履歴情報記憶部9dによって記憶された使用履歴情報に基づいて、推奨度情報記憶部9cが記憶する推奨度情報テーブルT1に含まれる前記特殊効果と前記撮影モードとの組み合わせの中で使用回数が所定回数を超える組み合わせの推奨度を変更する。これにより、撮像装置1は、ユーザによる使用状況を加味した特殊効果と撮影モードとの組み合わせの指針となる情報をユーザに提示することができる。
なお、本発明の一実施の形態では、制御部11が、表示部7によって画像上に表示される各種アイコンがタッチされた際にタッチパネル8が入力を受け付けた信号によってユーザが所望するアイコンを選択して決定していたが、操作スイッチ6dから入力される指示信号に応じてユーザが所望するアイコンを選択して決定してもよい。これにより、ユーザは、操作スイッチ6dを操作することで表示部7が表示する撮影モードに関する情報および特殊効果に関する情報を選択して決定することができる。
また、本発明の一実施の形態では、表示制御部11gが推奨度情報記憶部9cによって記憶された推奨度情報テーブルT1を参照して、撮影モード設定部11bが設定した撮影モードで生成された画像データに対して特殊効果の組み合わせの推奨度が高い順に特殊効果アイコンの色および/または大きさを変えて表示部7に表示させてもよい。これにより、ユーザは、撮影モードと特殊効果との組み合わせの選択の指針となる情報を直感的に確認することができる。
また、本実施の一実施の形態では、表示制御部11gは、特殊効果アイコンを2つのみ表示部7に表示させていたが、たとえば同じ推奨度の特殊効果に対応する特殊効果アイコンを表示部7に表示させるようにしてもよい。この場合、表示制御部11gは、各特殊効果アイコンをそれぞれ縮小して縦一例または横一列に並べて表示するようにしてもよい。
また、本発明の一実施の形態では、メニュースイッチ6eから操作メニューの表示を指示する指示信号が入力された場合、表示制御部11gが推奨度情報記憶部9cによって記憶された推奨度情報テーブルT1を参照して、撮影モード設定部11bが設定した撮影モードで生成された画像に対して特殊効果の組み合わせの推奨度が高い順に特殊効果を縦一列に並べて表示してもよい。具体的には、図15に示すように、表示制御部11gは、ユーザが操作スイッチ6dを操作することにより、操作スイッチ6dから特殊効果メニューM1の選択を指示する指示信号が入力された場合、特殊効果メニューの一覧を表示部7に表示させてもよい。この際、ユーザによって操作スイッチ6dが操作されて初期化M2が選択された場合、初期化部11fが推奨度変更部11eによって変更された推奨度情報テーブルT1の推奨度を初期化する。これにより、撮像装置1は、メーカが出荷時に設定された推奨度情報テーブルT1に戻ることができる。
また、本発明の一実施の形態では、ユーザによってメニュースイッチ6eから推奨度情報記憶部9cが記憶する推奨度情報テーブルT1の表示を指示する指示信号が入力された場合、表示制御部11gが推奨度情報テーブルT1を表示部7に表示させてもよい。具体的には、図16に示すように、表示制御部11gは、推奨度情報テーブルT1を表示部7に表示させてもよい。この際、ユーザは、操作スイッチ6dを操作することにより、推奨度情報テーブルT1に記載された推奨度を変更してもよい。これにより、ユーザは、撮影モードと特殊効果との組み合わせの指針となる推奨度を視認しながら変更することができる。
また、上述した表示部7が表示する推奨度情報テーブルの表示方法において、別の表示方法も可能である。図17に示すように、表示制御部11gは、推奨度情報テーブルT2を表示部7に表示させるとともに、推奨度情報テーブルT2に記載された推奨度に対応する色で表示部7に表示させてもよい。これにより、ユーザは、撮影モードと特殊効果との組み合わせの指針となる推奨度を直感的に視認することができる。なお、図17では、色を模様で表現している。さらに、表示制御部11gは、推奨度を色で表す場合、推奨度が高い順番に目立つ色、たとえば赤→緑→黒等の順番で表示部7に表示させてもよい。さらに、表示制御部11gは、推奨度を模様で表示部7に表示させてもよい。
また、上述した表示部7が表示する推奨度情報テーブルの表示方法において、別の表示方法も可能である。図18に示すように、表示制御部11gは、推奨度情報テーブルT3を表示部7に表示させるとともに、推奨度情報テーブルT3に記載された推奨度を棒グラフに変更して表示部7に表示させてもよい。さらに、表示制御部11gは、ユーザの使用回数に応じて、棒グラフの長さを変化させてもよい。さらにまた、表示制御部11gは、棒グラフにユーザの使用回数を併記させて表示部7に表示させてもよい。これにより、ユーザは、撮影モードと特殊効果との組み合わせの指針となる推奨度を直感的に視認することができる。
また、本発明の一実施の形態では、推奨度情報記憶部9cは、複数の推奨度情報テーブルを記憶していてもよい。たとえば、図19に示すように、推奨度情報記憶部9cは、推奨度情報テーブルT4を記憶していてもよい。推奨度情報テーブルT4には、推奨度情報テーブルT1と異なる各特殊効果が記載されている。具体的には、各特殊効果として、シェーディング、クロス、枠、ノイズ、フレア、ボケ、ホワイトアウト、照明およびシャボン玉が記載されている。ここで、図19に示した各特殊効果について説明する。シェーディングは、画像の端部周辺を黒くする効果である。クロスは、画像に星型のアイコンを付加する効果である。枠は、画像に枠を付加する効果である。ノイズは、画像全体にノイズを付加する効果である。フレアは、画像に斜線を付加する効果である。ボケは、画像全体に対してぼかす効果である。ホワイトアウトは、画像の端部周辺を白くする効果である。照明は、画像全体にカラーフィルタを施した効果である。シャボン玉は、画像にシャボン玉のアイコンを付加する効果である。シャボン玉は、ズーム変倍が異なる複数のズーム光学系および撮像素子2gが組み込まれた撮像装置では、ズーム変倍率に応じてシャボン玉の大きさを変更させる画像処理、あるいは姿勢検出部3の検出結果に応じて枠を水平方向に合わせる画像処理を行ってもよい。さらにまた、特殊効果の種類は、推奨度情報テーブルT1,T4の内容に限定されず、たとえば、アート、ボール、カラーマスク、キューブ、ミラー、モザイク、セピア、白黒、ウェーブ、ボール枠および風船エフェクト等を追加することも可能である。また、表示部7が推奨度情報テーブルT1を表示しているときに、撮像スイッチ6dから別の推奨度情報テーブルの切り換えを指示する指示信号が入力された場合、表示制御部11gは、推奨度情報テーブルT4を表示部7に表示させてもよい。
(その他の実施の形態)
また、本発明の一実施の形態では、表示部7が推奨度情報テーブルT1を表示しているときに、ユーザがタッチパネル8にタッチした場合において、表示制御部11gは、タッチされた領域付近の推奨度情報テーブルT1を拡大して表示部7に表示させてもよい。
図20は、ユーザによってタッチパネル8がタッチされた領域付近の拡大表示を説明する図である。図20に示すように、表示部7が表示している推奨度情報テーブルT1上の領域R1がタッチされた場合(図20(a))、表示制御部11gは、タッチされた領域R1付近の推奨度情報テーブルT1を拡大して表示部7に表示させる(図20(b))。さらに、表示制御部11gは、各特殊効果に対して補助的な視覚効果を生じさせることが可能な特殊効果に関するアイコンを表示する。具体的には、図20(b)に示すように、撮像モードが「人物」で特殊効果が「ポップアート」の場合、補助的な視覚効果を生じさせることが可能な特殊効果として「シェーディング」、「クロス」および「ボケ」をアイコンとして表示させる。
その後、ユーザは、所望のアイコンを選択してタッチすることにより(図20(c))、タッチしたアイコンに対応する特殊効果を追加する設定を行うことができる。さらに、表示制御部11gは、特殊効果と、この特殊効果に対して補助的な視覚効果を生じさせることが可能な特殊効果との組み合わせに応じてアイコンの色を付加して表示してもよい。さらにまた、表示制御部11gは、推奨度を色で表す場合、推奨度が高い順番に目立つ色、たとえば赤→緑→黒等の順番で表示部7に表示させてもよい。また、表示制御部11gは、特殊効果に対して補助的な視覚効果を生じさせることが可能な特殊効果のみアイコンとして表示部7に表示させてもよい。なお、図20では、色を模様で表現している。
また、本発明の一実施の形態では、通信部10を介してパーソナルコンピュータやサーバ等の外部処理装置に接続することによって、推奨度変更部11eが通信部10を介して受信した情報に基づいて推奨度情報記憶部9cが記憶する推奨度情報テーブルT1の更新または書き換えを行ってもよい。これにより、表示制御部11gは、新たに追加された特殊効果や撮影モードの組み合わせを加味した推奨度で特殊効果アイコンを表示することができる。さらに、記憶部9に装着可能な記憶媒体、たとえばメモリカード等に新たに追加された特殊効果や撮影モードの組み合わせの推奨度を記憶させ、制御部11が記憶媒体から新たに追加された特殊効果や撮影モードの組み合わせの推奨度を取得し、推奨度変更部11eが推奨度情報記憶部9cに記憶させることで推奨度情報テーブルの更新または書き換えを行ってもよい。
また、本発明の一実施の形態では、姿勢検出部3は、撮像装置1の姿勢状態を検出していたが、たとえば、ユーザが表示部7の表示画面をタップした際に生じる加速度を検出することにより、撮像装置1の各種撮影モードまたは各種設定を切換えるタッチ操作の操作信号を受け付け、この操作信号を制御部11に出力するようにしてもよい。
また、本発明の一実施の形態では、ユーザによって切換アイコンQ33,Q34がタッチされた場合に、表示制御部11gが特殊効果アイコンを切換えていたが、たとえばユーザが表示部7の画像上に表示される特殊効果アイコンの領域上でタッチパネル8にタッチした軌跡に応じて表示制御部11gが特殊効果アイコンに切換えてもよい。
また、本発明の一実施の形態では、撮像装置1をデジタルカメラとして説明していたが、たとえば一眼デジタルスチールカメラ、デジタルビデオカメラ、カメラ付き携帯電話等の撮影機能を備えた各種電子機器に適用することができる。