以下に、図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」という)について説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一の部分には同一の符号を付している。
図1は、本発明の一実施の形態にかかる撮像装置の構成を示すブロック図である。図2は、本発明の一実施の形態にかかる撮像装置の被写体に面する側(前面側)の構成を示す図である。図3は、本発明の一実施の形態にかかる撮像装置のユーザに面する側(背面側)の構成を示す図である。
図1〜図3に示すように、撮像装置1は、被写体を撮像し、撮像した被写体の電子的な画像データを生成する撮像部2と、撮像装置1の加速度を検出する姿勢検出部3と、撮像部2が撮像する視野領域に光を照射する発光部4と、撮影日時の判定機能やタイマー機能を有する時計5と、撮像装置1の各種情報の入力を受け付ける操作入力部6と、撮像部2が生成した画像データに対応する画像を表示する表示部7と、外部からの接触位置に応じた信号の入力を受け付けるタッチパネル8と、撮像部2によって生成された画像データを含む各種情報を記憶する記憶部9と、インターネットを介して外部処理装置と相互方向に送受信を行う通信部10と、撮像装置1の動作を制御する制御部11と、を備える。
撮像部2は、レンズ部2aと、レンズ駆動機構2bと、絞り2cと、絞り駆動機構2dと、シャッタ2eと、シャッタ駆動機構2fと、撮像素子2gと、信号処理部2hとを有する。
レンズ部2aは、フォーカスレンズやズームレンズ等を用いて構成され、所定の視野領域からの光を集光する。レンズ駆動機構2bは、DCモータ等を用いて構成され、レンズ部2aのフォーカスレンズやズームレンズ等を光軸L1上で移動させることにより、レンズ部2aのピント位置や焦点距離等の変更を行う。
絞り2cは、レンズ部2aが集光した光の入射量を制限することにより露出の調整を行う。絞り駆動機構2dは、ステッピングモータ等を用いて構成され、絞り2cを駆動する。
シャッタ2eは、撮像素子2gの状態を露光状態または遮光状態に設定する。シャッタ駆動機構2fは、ステッピングモータ等を用いて構成され、レリーズ信号に応じてシャッタ2eを駆動する。
撮像素子2gは、レンズ部2aが集光した光を受光して電気信号(アナログ信号)に変換するCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等を用いて構成され、変換した電気信号を信号処理部2hに出力する。
信号処理部2hは、撮像素子2gから出力される電気信号に増幅等の信号処理を施した後、A/D変換を行うことによってデジタルの画像データに変換して制御部11に出力する。
姿勢検出部3は、加速度センサを用いて構成される。姿勢検出部3は、撮像装置1の加速度を検出することにより、撮像装置1の姿勢状態および/または動きを検出する。具体的には、姿勢検出部3は、水平面を基準としたときの撮像装置1の姿勢を検出する。
発光部4は、キセノンランプやLED(Light Emitting Diode)等を用いて構成される。発光部4は、撮像部2の視野領域へ向けて補助光であるストロボ光を照射する。
時計5は、撮像装置1の動作の基準となる時間信号を生成する。これにより、制御部11は、撮像素子2gから画像データを取得する取得時間や撮像素子2gの露光時間等を設定することができる。
操作入力部6は、撮像装置1の電源状態をオン状態またはオフ状態に切換える電源スイッチ6aと、撮影の指示を与えるレリーズ信号を入力するレリーズスイッチ6bと、撮像装置1の各種撮影のモードを切換えるモード切換スイッチ6cと、撮像装置1の各種設定を切換える操作スイッチ6dと、撮像装置1の各種撮影モードおよび特殊効果に関する情報を表示部7に表示させるメニュースイッチ6eと、撮像部2のズーム操作を行うズームスイッチ6fとを有する。
表示部7は、液晶または有機EL(Electro Luminescence)等からなる表示パネルを用いて実現される。表示部7は、撮像部2が生成する画像データに対応する画像を表示する。表示部7は、撮像装置1の操作情報および撮影に関する情報を適宜表示する。
タッチパネル8は、表示部7の表示画面上に重ねて設けられる(図3を参照)。タッチパネル8は、ユーザが表示部7で表示される情報に基づいて接触(タッチ)した位置を検出し、この接触位置に応じた操作信号の入力を受け付ける。一般に、タッチパネルとしては、抵抗膜方式、静電容量方式、光学式等がある。本実施の形態では、いずれの方式のタッチパネルであっても適用可能である。なお、本実施の形態では、タッチパネル8が入力部として機能する。
記憶部9は、撮像装置1の内部に固定的に設けられるフラッシュメモリやRAM(Random Access Memory)等の半導体メモリを用いて実現される。記憶部9は、撮像部2が連続的に撮像した画像データを記憶する画像データ記憶部9aと、撮像装置1が実行する各種プログラムおよび本発明の一実施の形態にかかる撮像プログラムを記憶するプログラム記憶部9bと、各撮影シーンに適した撮影のフレームレートが設定された撮影モードに関する情報が記憶された撮影モード情報記憶部9cと、特殊効果を画像に施す際に特殊効果と撮影モードのフレームレートとの組み合わせ応じた推奨度を与える推奨度情報テーブルを記憶する推奨度情報記憶部9dとを有する。なお、記憶部9に対し、外部から装着されるメモリカード等の記憶媒体に対して情報を記憶する一方、記憶媒体が記憶する情報を読み出す記録媒体インターフェースとしての機能を具備させてもよい。
通信部10は、通信インターフェースとしての機能を有し、ネットワーク(図示せず)を介してサーバ(図示せず)やパーソナルコンピュータ等の外部処理装置と相互方向に送受信を行う。通信部10は、外部処理装置との間で送受信を行うことにより、撮像装置1の各種プログラムデータや推奨度情報テーブルに関するデータを取得する。なお、通信部10は、有線または無線LAN(Local Area Network)を介してネットワークに接続される。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等によって実現される。制御部11は、操作入力部6からの操作信号等に応じて記憶部9のプログラム記憶部9bからプログラムを読み出して実行し、撮像装置1を構成する各部に対する指示やデータの転送等を行って撮像装置1の動作を統括的に制御する。制御部11は、画像処理部11aと、撮影モード設定部11bと、特殊効果画像生成部11cと、表示制御部11dとを有する。
画像処理部11aは、信号処理部2hから出力された画像データに対して各種の画像処理を施して記憶部9に出力する。具体的には、画像処理部11aは、信号処理部2hから出力された画像データに対してエッジ強調、色補正およびγ補正等の処理を施す。
撮影モード設定部11bは、各撮影シーンに適した撮影のフレームレートが予め設定された複数の撮影モードの中からいずれかの撮影モードを設定する。具体的には、撮影モード設定部11bは、モード切換スイッチ6cまたはメニュースイッチ6e等から入力される操作信号に基づいて、撮影モード情報記憶部9cが記憶する複数の撮影モードの中から撮像装置1の撮影モードを設定する。
特殊効果画像生成部11cは、タッチパネル8が入力を受け付けた情報に応じた特殊効果を、撮像部2が生成した画像データに対応する画像に特殊効果を施して特殊効果画像を生成する。具体的には、特殊効果画像生成部11cは、撮像部2が連続的に生成する画像データに対して、撮像部2のレンズ部2aの前面に各種の光学フィルター、たとえば色変換フィルターやコントラスト調整フィルター等を用いた場合に得られる特殊効果、または特定用途の撮影レンズ、たとえば魚眼レンズやアオリ機構付き撮影レンズ等を用いた場合に得られる特殊効果と同様の効果を施した特殊効果画像を生成する。なお、特殊効果画像生成部11cは、撮像部2が生成する画像データに対して効果が異なる2以上の特殊効果を施した特殊効果画像を生成してもよい。さらに、特殊効果画像生成部11cは、操作スイッチ6dから入力される操作信号に応じた特殊効果を撮影部2が生成する画像データに対応する画像に特殊効果を施して特殊効果画像を生成してもよい。
表示制御部11dは、表示部7の表示を制御する。表示制御部11dは、撮影モード設定部11bが設定した撮影モードのフレームレートで順次生成された画像データに対応する画像を時系列に沿って表示部7に表示させるとともに、推奨度情報記憶部9dが記憶する推奨度情報テーブルを参照して、特殊効果画像生成部11cが画像に施すべき特殊効果に関する情報を、撮影モードのフレームレートとの組み合わせに応じた推奨度の高い順に表示部7に表示させる。さらに、表示制御部11dは、特殊効果に関する情報をアイコンによって表示部7に表示させる。具体的には、表示制御部11dは、特殊効果に対応する特殊効果アイコンを、推奨度情報テーブルを参照して、撮影モードのフレームレートとの組み合わせに応じた推奨度の高い順に表示部7に表示させる。
以上の構成を有する撮像装置1が行う処理について説明する。図4は、撮像装置1が行う処理の概要を示すフローチャートである。なお、以下においては動画撮影を例に説明する。
図4において、まず、制御部11は、撮像装置1の電源がオンになっているか否かを判断する(ステップS101)。撮像装置1の電源がオンになっていない場合(ステップS101:No)、撮像装置1は本処理を終了する。一方、撮像装置1の電源がオンになっている場合(ステップS101:Yes)、撮像装置1はステップS102に移行する。
続いて、制御部11は、撮像装置1が撮影モードに設定されているか否かを判断する(ステップS102)。撮像装置1が撮影モードに設定されている場合(ステップS102:Yes)、レリーズスイッチ6bから動画撮影を指示するレリーズ信号が入力されたか否かを判断する(ステップS103)。動画撮影を指示するレリーズ信号が入力された場合(ステップS103:Yes)、撮像装置1は、設定された撮影モードおよび特殊効果で動画撮影を開始する(ステップS104)。この動画撮影は、後述するメニュー操作処理で設定された撮影モードのフレームレートで撮像部2が連続的に生成する画像データ、または撮像部2が連続的に生成する画像データに対して特殊効果画像生成部11cが特殊効果を施した特殊効果画像データを画像データ記憶部9aに記憶させるものである。一方、動画撮影を指示するレリーズ信号が入力されていない場合(ステップS103:No)、撮像装置1はステップS105に移行する。
その後、表示制御部11dは、撮像部2が連続的に生成する画像データに対応する画像のスルー画像(ライブビュー画像)を表示部7に表示させる(ステップS105)。
図5は、撮像装置1が被写体を撮影する際の状況および表示部7が表示する画像の一例を示す図である。図5において、表示部7が時系列に沿って順次表示するスルー画像のうち代表的な一枚の画像Wn(n=自然数)を示す。図5に示すように、撮影者は、たとえば表示部7が表示する画像Wnのようなスルー画像を見ながら被写体O1の撮影を行う。
ステップS106において、制御部11は、メニュースイッチ6eが操作されることにより、メニュースイッチ6eから操作メニューの表示を指示する指示信号が入力されたか否かを判断する。メニュースイッチ6eから操作メニューの表示を指示する指示信号が入力された場合(ステップS106:Yes)、撮像装置1は、撮像装置1の撮影モードおよび特殊効果を設定するメニュー操作処理を実行し(ステップS107)、撮像装置1はステップS108に移行する。一方、メニュースイッチ6eから操作メニューの表示を指示する指示信号が入力されていない場合(ステップS106:No)、撮像装置1はステップS108に移行する。
続いて、制御部11は、撮像装置1が撮影中であるか否かを判断する(ステップS108)。撮像装置1が撮影中でない場合(ステップS108:No)、撮像装置1はステップS101に戻る。一方、撮像装置1が撮影中である場合(ステップS108:Yes)、制御部11は、撮影の終了操作が行われたか否かを判断する(ステップS109)。具体的には、制御部11は、レリーズスイッチ6bが操作されることにより、レリーズスイッチ6bから撮影終了を指示する指示信号が入力されたか否かを判断する。撮影の終了操作が行われていない場合(ステップS109:No)、撮像装置1はステップS105に戻る。一方、撮影の終了操作が行われた場合(ステップS109:Yes)、撮像装置1はステップS110に移行する。
その後、制御部11は、撮像装置1の動画撮影を終了し(ステップS110)、制御部11は、撮影した画像データの画像ファイルを作成する(ステップS111)。この画像ファイルには、撮影した画像データ、撮影した撮影モード情報、撮影した動画のフレームレート情報、特殊効果の有無情報、特殊効果情報、特殊効果の回数情報および日付情報等が格納される。
続いて、制御部11は、設定された撮影モードおよび特殊効果を初期化し(ステップS112)、撮像装置1はステップS101に戻る。具体的には、制御部11は、メニュー操作処理で設定された撮像装置1の各種設定をメーカの出荷時に設定された初期状態に設定する。
ステップS102において、撮像装置1が撮影モードに設定されていない場合(ステップS102:No)について説明する。この場合、撮像装置1は撮影した画像データを再生する再生表示処理を実行し(ステップS113)、撮像装置1はステップS101に戻る。
つぎに、図4に示したメニュー操作処理について説明する。図6は、図4に示したメニュー操作処理の概要を示すフローチャートである。
図6に示すように、まず、表示制御部11dは、撮像メニューを表示部7に表示させる(ステップS201)。具体的には、図7に示すように、表示制御部11dは、操作メニューM1として撮影モードメニューアイコンQ1および特殊効果メニューアイコンQ2を表示部7に表示させる。撮影モードメニューアイコンQ1は、各撮影シーンそれぞれに適した撮影のフレームレートが予め設定された複数の撮影モードに関する情報を表示部7に表示させる指示信号が入力されるアイコンである。特殊効果メニューアイコンQ2は、撮像部2が生成する画像データに施すことが可能な複数の特殊効果に関する情報を表示部7に表示させる指示信号が入力されるアイコンである。なお、表示制御部11dは、たとえばストロボメニューや露出設定メニュー等に関する情報に対応するアイコンを操作メニューM1の一部として表示部7に表示させてもよい。
表示制御部11dが操作メニューを表示部7に表示させた後、制御部11は、撮影モードメニューアイコンQ1が操作されたか否かを判断する(ステップS202)。具体的には、図7に示すように、制御部11は、ユーザが表示部7の画像Wn上に表示される撮影モードメニューアイコンQ1をタッチすることにより、タッチパネル8が入力を受け付けた信号によって撮影モードメニューQ1が操作されたか否かを判断する。撮影モードメニューアイコンQ1が操作されていない場合(ステップS202:No)、撮像装置1は後述するステップS207に移行する。一方、撮影モードメニューアイコンQ1が操作された場合(ステップS202:Yes)、表示制御部11dは、撮影モードの一覧を表示部7に表示させ(ステップS203)、撮像装置1はステップS204に移行する。
ステップS204において、制御部11は、フレームレートの変更を伴う撮影モードが選択されたか否かを判断する。具体的には、ユーザが操作スイッチ6dを操作することにより、表示部7が表示する撮影モードの一覧からフレームレートの変更を伴う撮影モードが選択されたか否かを判断する。フレームレートの変更を伴う撮影モードが選択された場合(ステップS204:Yes)、撮影モード設定部11bは、選択されたフレームレートの変更を伴う撮影モードを撮像装置1に設定し(ステップS205)、撮像装置1はステップS207に移行する。一方、所定時間、たとえば30秒経過した後、フレームレートの変更を伴う撮影モードが選択されていない場合(ステップS204:No)、撮影モード設定部11bは、通常撮影モードを撮像装置1に設定し(ステップS206)、撮像装置1はステップS207に移行する。ここで、通常撮影モードとは、撮影する画像のフレームレートが30fpsの撮影モードである。
続いて、制御部11は、特殊効果メニューアイコンQ2が操作されたか否かを判断する(ステップS207)。特殊効果メニューアイコンQ2が操作された場合(ステップS207:Yes)、制御部11は、フレームレートの変更を伴う撮影モードが撮像装置1に設定されているか否かを判断する(ステップS208)。フレームレートの変更を伴う撮影モードが撮像装置1に設定されている場合(ステップS208:Yes)、表示制御部11dは、推奨度情報記憶部9dが記憶する推奨度テーブルを参照して、特殊効果画像生成部11cが表示部7によって表示される画像に施すべき特殊効果に関する情報を、撮影モード設定部11bが設定した撮影モードのフレームレートとの組み合わせに応じた推奨度の高い順に表示部7に表示させる(ステップS209)。具体的には、図8に示すように、ミニチュアアイコンQ11およびポップアイコンQ12を表示部7に表示させる。
ここで、図9を参照して、表示制御部11dが表示部7に表示させる特殊効果アイコンの表示方法について説明する。図9は、推奨度情報記憶部9dが記憶する推奨度情報テーブルの一例を示す図である。
図9に示すように、推奨度情報テーブルT1には、特殊効果画像生成部11cが画像データに施すことが可能な特殊効果と撮影モードのフレームレートとの組み合わせに応じた推奨度(0〜2)が記載されている。具体的には、撮影モードが「ぱらぱら1(4fps)撮影モード」の場合、特殊効果において「ミニチュア」、「ポップ」、「セピア」および「白黒」の組み合わせの推奨度として「2」が記載されている。さらに、「魚眼」、「ソフト」および「スケッチ」との組み合わせの推奨度として「1」が記載されている。すなわち、推奨度情報テーブルT1には、撮影モードのフレームレートと特殊効果との組み合わせの相性が良いほど数値が高く設定されている。
ここで、図9に示した各特殊効果および撮影モードのフレームレートと特殊効果との組み合わせの推奨度について説明する。
まず、図9に示した各特殊効果それぞれについて説明する。ミニチュアとは、周辺のピントをぼかして目の前の実風景をまるで玩具の世界のように仕上げる効果である。ポップとは、色をカラフルで印象的に強調する効果である。たとえば画像データの色相および彩度を高めた処理を行う。魚眼とは、魚眼レンズを用いて撮影したように直線を円弧状に歪ませた画像に仕上げる効果である。たとえば画像データを座標変換等によって歪ませた画像に変更する処理を行う。ソフトとは、ソフトフォーカスレンズを用いて撮影したように画像全体を柔らかに仕上げる効果である。セピアとは、セピア調のモノクロームに仕上げる効果である。たとえばホワイトバランスおよびトーンカーブのレベルを低くした処理を行う。白黒とは、グレートーンで表現される白黒に画像を仕上げる効果である。たとえばホワイトバランスのレベルを低くした処理を行う。スケッチとは、輪郭を線画で描写するスケッチ風に画像を仕上げる効果である。
つぎに、撮影モードのフレームレートと特殊効果との組み合わせの推奨度について説明する。ミニチュアは、実風景をまるで玩具の世界のように仕上げたいときにより効果が発揮されるため、ぱらぱら1撮影モード(4fps)およびぱらぱら2撮影モード(8fps)では推奨度が「2」となる。さらに、ミニチュアは、フレームレートが早すぎると再生時の動画が不自然になるため、早送り撮影モード(2fps)では推奨度が「1」となる。さらにまた、ミニチュアは、静止画撮影に適した特殊効果であるため、通常撮影モード(30fps)では推奨度が「1」となる。また、ミニチュアは、画像に施す処理に時間が掛かるため、3D撮影モード(60fps)、スローモーション1撮影モード(120fps)およびスローモーション2撮影モード(240fps)では、推奨度が「0」となる。
ポップは、色をカラフルで印象的に強調してテンポよく仕上げたときにより効果が発揮されるため、ぱらぱら1撮影モード、ぱらぱら2撮影モード、通常撮影モードおよび3D撮影モードでは推奨度が「2」となる。さらに、ポップは、スローテンポでは効果を強調することが難しいため、スローモーション1撮影およびスローモーション2撮影モードでは推奨度が「1」となる。さらにまた、ポップは、テンポが速すぎると再生時の動画が不自然になるため、早送り撮影モードでは推奨度が「1」となる。
魚眼は、歩きながら風景を撮影する際に風景が徐々に変わっていく表現を行うことができるため、早送り撮影モードでは推奨度が「2」となる。さらに、魚眼は、静止画撮影に適した特殊効果であるため、ぱらぱら1撮影モード、ぱらぱら2撮影モードおよび通常撮影モードでは推奨度が「1」となる。さらにまた、魚眼は、画像に施す処理に時間が掛かるため、3D撮影モード、スローモーション1撮影モードおよびスローモーション2撮影モードでは推奨度が「0」となる。
ソフトは、画像全体を柔らかに仕上げ、回想シーンをより強調して表現を行うことができるため、スローモーション1撮影、スローモーション2撮影および通常撮影モードでは推奨度が「2」となる。さらに、ソフトは、回想シーンを表現することが難しいため、早送り撮影モード、ぱらぱら1撮影モードおよびぱらぱら2撮影モードでは推奨度が「1」となる。さらにまた、ソフトは、左右の目で認識することができる情報量が少なくなり3次元画像をユーザに認識させることが難しくなるため、3D撮影モードでは推奨度が「1」となる。
セピアおよび白黒は、昔の映画のような表現を行うことができるため、ぱらぱら1撮影モードおよびぱらぱら2撮影モードでは推奨度が「2」となる。さらに、セピアおよび白黒は、強調した回想シーンを強調して表示することができるため、通常撮影モードおよび、スローモーション1撮影モードおよびスローモーション2撮影モードでは推奨度が「2」となる。さらにまた、セピアおよび白黒は、左右の目で認識することができる情報量が少なくなり3次元画像をユーザに認識させることが難しくなるため、3D撮影モードでは推奨度が「1」となる。さらにまた、セピアおよび白黒は、再生時の動画が不自然になるため、早送り撮影モードでは推奨度が「1」となる。
スケッチは、被写体の輪郭を線画で描写してアニメーションのような表現を行うことができるため、ぱらぱら2撮影モードでは推奨度が「2」となる。さらに、スケッチでは、静止画撮影に適して特殊効果であるため、早送り撮影モード、ぱらぱら1撮影モード、通常撮影モード、スローモーション1撮影モードおよびスローモーション2撮影モードでは推奨度が「1」となる。さらにまた、スケッチは、左右の目で認識することができる情報量が少なくなり3次元画像をユーザに認識させることが難しくなるため、3D撮影モードでは推奨度が「0」となる。
このように、推奨度情報テーブルT1の推奨度には、撮影モードのフレームレートと特殊効果との組み合わせの相性が良いほど数値が段階的に高く設定されている。さらに、推奨度情報テーブルT1の推奨度には、撮影モードのフレームレートと特殊効果との不向きな組み合わせに「0」を設定している。これにより、表示制御部11dは、特殊効果に関する情報を特殊効果アイコンとして表示部7に表示させる場合、推奨度情報記憶部9dが記憶する推奨度情報テーブルT1を参照して、撮影モード設定部11bが設定した撮影モードのフレームレートとの組み合わせの推奨度が高い順に表示させる。
さらに、表示制御部11dは、撮影モード設定部11bが設定した撮影モードのフレームレートに対して組み合わせることが可能な特殊効果に関する情報のみ表示部7に表示させる。たとえば、表示制御部11dは、撮影モード設定部11bがスローモーション1撮影モードを設定した場合、ポップ、ソフト、セピア、白黒およびスケッチに関する特殊効果アイコンのみを表示部7に表示させる。この結果、撮像装置1は、設定された撮影モードのフレームレートで生成された画像データに最適な特殊効果の組み合わせの指針となる情報をユーザに提示することができる。なお、図9に示す数値は、あくまでも例示にすぎずこれに限定されるものではなく、たとえば操作スイッチ6d等で推奨度の数値を変更することも可能である。また、推奨度は、特殊効果と撮影モードのフレームレートとの組み合わせの相性が良いほど数値を段階的に低く設定してもよい。
図6に戻り、ステップS210において、制御部11は、特殊効果アイコンの切換操作が行われたか否かを判断する。具体的には、図8に示すように、制御部11は、表示部7によって現在表示される特殊効果アイコンから次の推奨度が高い特殊効果アイコンに切換えを指示する指示信号の入力を受け付ける切換アイコンQ13または切換アイコンQ14をユーザがタッチしたか否かを判断する。ユーザによって特殊効果アイコンの切換操作が行われた場合(ステップS210:Yes)、表示制御部11dは、推奨度情報テーブルT1を参照して、次に推奨度が高い特殊効果に関する特殊効果アイコンに切換えて表示部7に表示させる(ステップS211)、撮像装置1はステップS210に戻る。具体的には、図10に示すように、表示制御部11dは、ミニチュアアイコンQ11およびポップアイコンQ12からセピアアイコンQ21および白黒アイコンQ22を表示させる(図10(a)→図10(b))。これにより、ユーザは、推奨度の高い順に特殊効果を切換えながら選択することができる。
ステップS210において、特殊効果アイコンの切換操作が行われていない場合(ステップS210:No)について説明する。この場合、制御部11は、特殊効果アイコンが操作されたか否かを判断する(ステップS212)。特殊効果アイコンが操作された場合(ステップS212:Yes)、特殊効果画像生成部11cは、撮像部2が生成した画像データに対し、ユーザがタッチした特殊効果アイコンに応じた特殊効果、たとえばポップを施した特殊効果画像を生成する(ステップS213)。
続いて、表示制御部11dは、特殊効果画像生成部11cが生成した特殊効果画像を表示部7に表示させ(ステップS214)、撮像装置1は図4に示したメインルーチンに戻る。具体的には、図11に示すように、表示制御部11dは、特殊効果画像生成部11cが画像データに特殊効果、たとえばポップを施した特殊効果画像Wm(m=整数)を表示部7に表示させる。これにより、表示部7が表示するスルー画像は、特殊効果が施された画像になり、ユーザは特殊効果と撮影の構図を確認しながらリアルタイムで撮影を行うことができる。なお、図11では、ポップの特殊効果を表現するため、太線で表現しているがあくまでも例示にすぎない。
ステップS212において、所定時間、たとえば30秒間内に特殊効果アイコンが操作されていない場合(ステップS212:No)について説明する。この場合、表示制御部11dは、表示部7が表示する特殊効果アイコンの表示を終了させ(ステップS215)、撮像装置1は図4に示したメインルーチンに戻る。
ステップS208において、フレームレートの変更を伴う撮影モードが撮像装置1に設定されていない場合(ステップS208:No)について説明する。この場合、表示制御部11dは、特殊効果に関する特殊効果アイコンの一覧を表示部7に表示させ(ステップS216)、撮像装置1はステップS212に移行する。
ステップS207において、特殊効果メニューアイコンが操作されていない場合(ステップS207:No)について説明する。この場合、制御部11は、表示部7が操作メニューM1を表示してから所定時間、たとえば30秒経過したか否かを判断する(ステップS217)。表示部7が操作メニューM1を表示してから所定時間経過していない場合(ステップS217:No)、撮像装置1はステップS201に戻る。一方、表示部7が操作メニューM1を表示してから所定時間経過した場合(ステップS217:Yes)、表示制御部11dは、表示部7が表示する操作メニューM1の表示を終了させ(ステップS218)、撮像装置1は図4に示したメインルーチンに戻る。
つぎに、図4に示した再生表示処理について説明する。図12は、図4に示す再生表示処理の概要を示すフローチャートである。
図12に示すよう、まず、表示制御部11dは、画像データ記憶部9aに記憶された複数の画像データをまとめて表示した画像選択画面を表示部7に表示させる(ステップS301)。
続いて、制御部11は、ユーザがタッチパネル8をタッチすることによって表示部7が表示する画像選択画面の中から画像が選択されたか否かを判断する(ステップS302)。所定時間、たとえば30秒経過後に、ユーザによって画像選択画面の中から画像が選択されていない場合(ステップS302:No)、撮像装置1は後述するステップS306に移行する。一方、ユーザによって画像選択画面の中から画像が選択された場合(ステップS302:Yes)、制御部11は、選択された画像が動画であるか否かを判断する(ステップS303)。具体的には、制御部11は、選択された画像の画像ファイルに格納された動画情報、たとえば記録方式に基づいて判断する。選択された画像が動画である場合(ステップS303:Yes)、撮像装置1は後述するステップS304に移行する。一方、選択された画像が動画でない場合(ステップS303:No)、撮像装置1は後述するステップS307に移行する。
ステップS303において、選択された画像が動画である場合(ステップS303:Yes)について説明する。この場合、表示制御部11dは、動画の画像ファイルに格納された撮影モードのフレームレートに基づいて動画を再生し(ステップS304)、制御部11は、動画の再生が終了したか否かを判断する(ステップS305)。動画の再生が終了していない場合(ステップS305:No)、制御部11は、この判断を繰り返す。一方、動画の再生が終了した場合(ステップS305:Yes)、撮像装置1はステップS306に移行する。
続いて、制御部11は、画像再生の終了操作が行われたか否かを判断する(ステップS306)。画像再生の終了操作が行われていない場合(ステップS306:No)、撮像装置1はステップ301に戻る。一方、画像再生の終了操作が行われた場合(ステップS306:Yes)、撮像装置1は図4に示すメインルーチンに戻る。
ステップS303において、選択された画像が動画でない場合(ステップS303:No)について説明する。この場合、表示制御部11dは、選択された画像を表示部7に全画面表示させ(ステップS307)、制御部11は、画像の切換操作が行われたか否かを判断する(ステップS308)。具体的には、操作スイッチ6dが操作されることにより、操作スイッチ6dから表示部7が表示する画像の切換を指示する指示信号が入力されたか否かを判断する。画像の切換操作が行われた場合(ステップS308:Yes)、表示制御部11dは、表示部7が現在表示している画像の切換を行い(ステップS309)、撮像装置1はステップS307に戻る。一方、画像を全画面表示してから所定時間、たとえば30秒間後に、画像の切換操作が行われていない場合(ステップS308:No)、撮像装置1はステップS306に移行する。
以上説明した本発明の一実施の形態では、表示制御部11dが、撮影モード設定部11bによって設定された撮影モードのフレームレートで生成された画像データに対応する画像を表示部7に表示させるとともに、推奨度情報記憶部9dが記憶する推奨度情報テーブルT1を参照して、特殊効果画像生成部11cが画像データに施すべき特殊効果に関する情報を、撮影モード設定部11bが設定した撮影モードのフレームレートとの組み合わせに応じた推奨度の高い順に表示部7に表示させる。これにより、撮像装置1は、設定された撮影モードのフレームレートで生成された画像に対して最適な特殊効果の組み合わせの指針となる情報をユーザに提示することができる。
さらに、本発明の一実施の形態では、表示制御部11dが、最初に推奨度の高い特殊効果のアイコンを表示部7に表示させるので、ユーザは特殊効果の選択操作によって被写体のシャッタチャンスを逃すことなく、設定した撮影モードのフレームレートで生成される画像に対して特殊効果を施すことができる。
なお、本発明の一実施の形態では、制御部11が、表示部7によって画像上に表示される各種アイコンがタッチされた際にタッチパネル8が入力を受け付けた信号によってユーザが所望するアイコンを選択して決定していたが、操作スイッチ6dから入力される指示信号に応じてユーザが所望するアイコンを選択して決定してもよい。これにより、ユーザは、操作スイッチ6dを操作することで表示部7が表示する撮影モードに関する情報および特殊効果に関する情報を選択して決定することができる。
また、本発明の一実施の形態では、表示制御部11dが推奨度情報記憶部9dによって記憶された推奨度情報テーブルT1を参照して、撮影モード設定部11bが設定した撮影モードで生成された画像に対して特殊効果の組み合わせの推奨度が高い順に特殊効果アイコンの色および/または大きさを変えた表示態様で表示部7に強調表示させてもよい。これにより、ユーザは、撮影モードと特殊効果との組み合わせの選択の指針となる情報に基づいて、最適な撮影モードと特殊効果との組み合わせをより直感的に選択することができる。
また、本実施の一実施の形態では、表示制御部11dは、特殊効果アイコンを2つのみ表示部7に表示させていたが、たとえば同じ推奨度の特殊効果に対応する特殊効果アイコンを表示部7に表示させるようにしてもよい。この場合、表示制御部11dは、各特殊効果アイコンをそれぞれ縮小して縦一例または横一列に並べて表示するようにしてもよい。
また、本発明の一実施の形態では、通信部10を介してパーソナルコンピュータやサーバ等の外部処理装置に接続することによって、制御部11が通信部10を介して受信した情報に基づいて推奨度情報記憶部9dに記憶された推奨度情報テーブルT1の更新または書き換えを行ってもよい。これにより、表示制御部11dは、新たに追加された特殊効果と撮影モードのフレームレートとの組み合わせを加味した推奨度で特殊効果アイコンを表示することができる。さらに、記憶部9に装着可能な記憶媒体、たとえばメモリカード等に新たに追加された特殊効果や撮影モードの組み合わせの推奨度を記憶させ、制御部11が記憶媒体から取得して推奨度情報記憶部9dに記憶させることで推奨度情報テーブルT1の更新または書き換えを行ってもよい。
また、本発明の一実施の形態では、姿勢検出部3は、撮像装置1の姿勢状態を検出していたが、たとえば、ユーザが表示部7の表示画面をタップした際に生じる加速度を検出することにより、撮像装置1の各種撮影モードまたは各種設定を切換えるタッチ操作の操作信号を受け付け、この操作信号を制御部11に出力するようにしてもよい。
また、本発明の一実施の形態では、ユーザによって切換アイコンQ13,Q14がタッチされた場合に、表示制御部11dが特殊効果アイコンを切換えていたが、たとえばユーザが表示部7の画像上に表示される特殊効果アイコンの領域上でタッチパネル8にタッチした軌跡に応じて表示制御部11dが特殊効果アイコンに切換えてもよい。
また、本発明の一実施の形態では、撮像装置1をデジタルカメラとして説明していたが、たとえば一眼デジタルスチールカメラ、デジタルビデオカメラ、カメラ付き携帯電話等の撮影機能を備えた各種電子機器に適用することができる。