JP5592155B2 - ヘッドジンバルアセンブリ及び情報記録再生装置 - Google Patents

ヘッドジンバルアセンブリ及び情報記録再生装置 Download PDF

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Description

本発明は、光を集光したスポット光を利用して記録媒体に各種の情報記録再生するヘッドジンバルアセンブリ及び情報記録再生装置に関するものである。
近年、コンピュータ機器におけるハードディスク等の記録媒体(以下、ディスクという)は、より大容量且つ高密度情報の記録再生を行いたい等のニーズを受けて、更なる高密度化が求められている。そのため、隣り合う磁区同士の影響や、熱揺らぎを最小限に抑えるために、保持力の強いものがディスクとして採用され始めている。そのため、ディスクに情報を記録することが困難になっていた。
そこで、上述した不具合を解消するために、近接場光を利用して磁区を局所的に加熱して一時的に保持力を低下させ、その間にディスクへの書き込みを行うハイブリッド磁気記録方式の情報記録再生装置が提案されている。特に、近接場光を利用する場合には、従来の光学系において限界とされていた光の波長以下となる領域を加熱することが可能となる。よって、従来の磁気記録再生装置を超える記録ビットの高密度化を図ることができる。
上述したハイブリッド磁気記録方式による情報記録再生装置としては、各種のものが提案されているが、その1つとして、スライダ外部の光源からの光を導光部で導き、スライダ上に設けられた近接場光ヘッドにその光を供給することで、微小開口から十分大きな近接場光を生成し、超高分解能の再生記録、高速記録再生、高SN比化を図ることができる情報記録再生装置が知られている。この情報記録再生装置は、近接場光ヘッドを備えたスライダをディスク上でスキャンさせ、スライダをディスク上の所望する位置に配置する。その後、近接場光ヘッドから放射された近接場光とスライダから発生する記録磁界とを協働させることで、ディスクに情報を記録することができる。またその中でも、ディスク面と近接場光ヘッドとの間の距離をより近接させるために、近接場光ヘッドをスライダの先端面(流出端)側に配置するような構成が知られている。
ここで、近接場光ヘッドに光束を供給する構成としては、特許文献1や特許文献2に示すように、切り欠きや開口といった加工を施したサスペンションにスライダと共に導光部を固定し、光源から出射される光束を、導光部を介して近接場光ヘッドまで導くような構造が知られている。
特開2008−310865号公報 特開2009−4006号公報 特開2008−130165号公報 特開平7−192421号公報
ところが、特許文献1および特許文献2に開示されているハイブリッド磁気記録方式の情報記録再生装置においては、サスペンションにフレクシャや舌部といった、微小距離の浮上を適正に維持するために不可欠な構造が備えられていない。よって、このような構造では、スライダの浮上力を抑える圧力を適正に制御することが困難である。また、安定した記録再生を行うことができない可能性がある。
一方、特許文献3の場合、フレクシャや舌部を有するサスペンション構造となっている。ゆえに、スライダを安定浮上させることができる。ところが、厚さ方向に撓みやすい舌部上に導光部やスライダを配置しなければならない。そのため、導光部やスライダを配置し難いという問題があった。
さらに、特許文献4の場合、厚さ方向に撓みやすい舌部上にスライダを配置しやすくするため、スライダと舌部の双方に位置決め機構が設けられている。ところが、ハイブリッド磁気記録方式の情報記録再生装置においては、スライダに加えて光ファイバやレーザなどの光学部品を配置する必要がある。一方で、このような光学部品は、舌部に対向する面の設置面積が小さい場合がある。そのため、舌部に配置する際に転がり易く、位置決めし難いという問題があった。
そこで本発明は、このような事情に考慮してなされたものである。その目的は、導光部やスライダを舌部に容易に位置決めすることができると共に、安定した記録再生を行うことのできるヘッドジンバルアセンブリ及び情報記録再生装置を提供することである。
本発明は、上記目的を達成するために、以下の手段を提供する。
本発明に係るヘッドジンバルアセンブリは、近接場光により記録媒体に情報を記録するヘッドジンバルアセンブリであって、記録媒体の表面に沿って延設され、厚さ方向に撓むサスペンションと、サスペンションの先端側に備えられており、サスペンションよりも厚さ方向に撓む支持部と、支持部に対向する支持対向部分を有するとともに、近接場光の生成に用いられる光束を導入する導光部と、支持部に備えられ、支持部の所望部分に支持対向部分を位置決めするために用いられる立体構造部とを備え、支持対向部分は、サスペンションの長手方向に直交する断面の幅が支持部に接触する接触面の幅よりも大きい部分を有することを特徴とするものである。
本発明に係るヘッドジンバルアセンブリにおいては、サスペンションよりもサスペンションの厚み方向に撓み易い支持部をサスペンション先端部分に設けてその支持部にスライダを備える。これにより、本発明のヘッドジンバルアセンブリを情報記録再生装置の一部として使用した際に、浮上を抑える圧力を適正に制御することができる。ゆえに、安定した記録再生を行うことができる。また、支持部は厚さ方向に撓み易く、導光部からなる支持対向部分を位置決めすることが困難である。しかし、支持対向部分を位置決めするための立体構造部を設けている。ゆえに、支持対向部分を支持部に容易に配置することができる。またさらに、支持部に対向する導光部の設置面積が小さい。これにより、導光部の支持対向部分を支持部に配置する際、導光部が転がる。ゆえに、支持対向部分を支持部に位置決めすることが困難である。しかし、支持部に立体構造部を設けることにより導光部が転がることを防ぐことができる。ゆえに、支持対向部分を支持部に容易に配置することができる。
また、本発明に係るヘッドジンバルアセンブリは、支持対向部分は、曲面を有することを特徴とするものである。
本発明に係るヘッドジンバルアセンブリは、支持対向部分が曲面である場合においても、導光部と支持部の位置決めを容易に行うことができる。
また、本発明に係るヘッドジンバルアセンブリは、立体構造部は、支持部と一体に形成されており、支持部を変形して構成されていることを特徴とするものである。
本発明に係るヘッドジンバルアセンブリは、立体構造部が支持部を変形し、支持部と一体に形成される。このことにより、立体構造部を別に形成する工程と、別に形成した立体構造部を支持部に位置決めする工程と、そして支持部に立体構造部を固定する工程を省くことができる。ゆえに、導光部と支持部の位置決め機構を低コストに行うことができる。またさらに、導光部と支持部の位置決め機構を容易に形成することができる。
また、本発明に係るヘッドジンバルアセンブリは、サスペンションの先端側において、記録媒体の表面と対向するように配置され、光束を用いて近接場光を発生するスライダを備え、立体構造部は、スライダを支持部の所望部分に位置決めするために用いられることを特徴とするものである。
本発明に係るヘッドジンバルアセンブリにおいては、導光部を支持部に容易に位置決めできることに加えて、スライダを支持部に容易に位置決めすることができる。
また、本発明に係るヘッドジンバルアセンブリは、立体構造部は、凸部を備えることを特徴とするものである。
本発明に係るヘッドジンバルアセンブリにおいては、支持対向部分の位置決めをするための立体構造部は、凸部になっている。これにより、凸部に沿わせて支持対向部分の位置決めをすることができる。ゆえに、支持対向部分の配置をより容易に行うことができる。
また、本発明に係るヘッドジンバルアセンブリは、凸部は、複数備えられ、支持対向部分は、凸部のそれぞれの間に配置されることを特徴とするものである。
本発明に係るヘッドジンバルアセンブリにおいては、立体構造部である凸部が複数備えられている。これにより、複数の凸部に支持対向部分を沿わせながら、支持対向部分を支持部に配置することができる。ゆえに、支持部が厚さ方向に大きく撓むものであっても、支持対向部分を支持部に容易に配置することができる。
また、本発明に係るヘッドジンバルアセンブリは、立体構造部の一部は、支持対向部分のサスペンションの幅方向において支持部の所望部分に位置決めする機能を有しており、立体構造部の残りの部分は、サスペンションの長手方向において、支持部の所望部分に位置決めする機能を有していることを特徴とするものである。
本発明に係るヘッドジンバルアセンブリにおいては、立体構造部の一部が支持対向部分をサスペンションの幅方向において位置決めする機能を有している。また同時に、それ以外の立体構造部が支持対向部分をサスペンションの長手方向において位置決めする機能を有している。これにより、支持部のサスペンション長手方向とサスペンション幅方向において、同時に、支持対向部分を容易に位置決めすることができる。
本発明に係るヘッドジンバルアセンブリは、前記立体構造部は、長手部分を備え、前記支持対向部分は、前記長手部分の側方に備えられることを特徴とするものである。
本発明に係るヘッドジンバルアセンブリにおいては、立体構造部が所定方向に長い長手部分を備えている。これにより、長手部分に沿って支持対向部分をスライドさせながら支持対向部分を配置することができる。ゆえに、支持部が厚さ方向に大きく撓むものであっても、支持対向部分を支持部に容易に配置することができる。
本発明に係るヘッドジンバルアセンブリは、前記立体構造部は、前記支持対向部分が嵌め込まれる支持対向部分固定部分を備えることを特徴とするものである。
本発明に係るヘッドジンバルアセンブリにおいては、支持部が支持対向部分を嵌め込むための立体構造を備えている。これにより、支持対向部分が支持部に固定できる程度に十分な面積を備えていない場合であっても、支持部に対して支持対向部分の配置、および固定を容易に行うことができる。
本発明に係るヘッドジンバルアセンブリは、前記支持対向部分固定部分は、前記支持対向部分固定部分の幅が前記支持対向部分の幅とほぼ同じであるように構成されること特徴とするものである。
本発明に係るヘッドジンバルアセンブリにおいては、支持対向部分固定部分の幅が支持対向部分の幅とほぼ同じであるように構成されている。これにより、支持対向部分を支持部に配置する際、サスペンションの幅方向の配置をより容易にそして正確に行うことができる。
本発明に係るヘッドジンバルアセンブリは、支持対向部分固定部分の内形は、支持対向部分の長手方向に直交する面の断面の外形とほぼ同じ形状であることを特徴とするものである。
本発明に係るヘッドジンバルアセンブリにおいては、支持対向部分固定部分が支持対向部分の外形とほぼ同じ形状に形成されている。これにより、支持対向部分を支持対向部分固定部分に確実に固定できるため、支持対向部分をより容易にそして確実に配置することができる。
本発明に係るヘッドジンバルアセンブリは、前記立体構造部は、基部と前記基部に接続された板とを有し、前記板は前記基部から所定の方向に延びる2つの分割部分を有し、前記分割部分のそれぞれの間に前記支持対向部分が備えられることを特徴とするものである。
本発明に係るヘッドジンバルアセンブリにおいては、支持部が切り欠きを備えている。これにより、切り欠き部分を目印に支持対向部分を配置することができる。ゆえに、支持部と支持対向部分の位置決めを容易に行うことができる。
また、本発明に係るヘッドジンバルアセンブリには、導光部の全部はレーザであることを特徴とするものである。
本発明に係るヘッドジンバルアセンブリにおいては、導光機能や集光機能がレーザに組み込まれて構成された導光部であっても、支持部と支持対向部分の位置決めを容易に行うことができる。
また、本発明に係るヘッドジンバルアセンブリは、導光部の一部はレーザであることを特徴とするものである。
本発明に係るヘッドジンバルアセンブリにおいては、導光機能や集光機能がレーザに接続されて構成されている導光部であっても、支持部と支持対向部分の位置決めを容易に行うことができる。
また、本発明に係るヘッドジンバルアセンブリは、導光部の全体は前記スライダの浮上面とは反対側の面に備えられていることを特徴とするものである。
本発明に係るヘッドジンバルアセンブリにおいては、導光部がスライダの浮上面とは反対側の面に備えられている場合であっても、支持部と支持対向部分の位置決めを容易に行うことができる。
また、本発明に係るヘッドジンバルアセンブリは、導光部のレーザの部分は、スライダとは離間したところに備えられていることを特徴とするものである。
本発明に係るヘッドジンバルアセンブリにおいては、レーザがスライダとは離間したところに備えられている場合であっても、支持部と支持対向部分の位置決めを容易に行うことができる。
本発明に係るヘッドジンバルアセンブリは、導光部は、レーザから出射される光のスポットの形状と位置を調節するレンズを備えていることを特徴とするものである。
本発明に係るヘッドジンバルアセンブリにおいては、導光部に、導光部のレーザからの出射スポット光を調節するレンズが備えられている。このため、レーザから出射されたスポット光と、そのスポット光を入射する側の入射口の形状が合致しない場合であっても、レンズで出射スポット光を調節し、合致させることができる。ゆえに、光効率を向上させることができる。またさらに、このようなレンズが備わっている場合であっても、支持部と支持対向部分の位置決めを容易に行うことができる。
本発明に係るヘッドジンバルアセンブリは、レーザは、出射する光のスポットの形状と位置を調節するレンズを備えていることを特徴とするものである。
本発明に係るヘッドジンバルアセンブリにおいては、レーザに、レーザからの出射スポット光を調節するレンズが備えられている。このため、レーザから出射されたスポット光と、そのスポット光を入射する側の入射口の形状が合致しない場合でも、レンズで出射スポット光を調節し、合致させることができる。ゆえに、光効率を向上させることができる。またさらに、このようなレンズが備わっている場合であっても、支持部と支持対向部分の位置決めを容易に行うことができる。
本発明に係るヘッドジンバルアセンブリは、サスペンションの先端側において、記録媒体の表面と対向するように配置され、光束を用いて近接場光を発生するスライダを備え、レンズは、レンズを通る光の光軸がスライダの浮上面に垂直な方向になるように配置されていることを特徴とするものである。
本発明に係るヘッドジンバルアセンブリにおいては、光束の光軸がスライダの浮上面に垂直な方向の場合のスポット光の形状を調節することができる。またさらに、そのようなスポット光を調節できるようにレンズが配置されている場合であっても、支持部と支持対向部分の位置決めを容易に行うことができる。
本発明に係るヘッドジンバルアセンブリは、サスペンションの先端側において、記録媒体の表面と対向するように配置され、光束を用いて近接場光を発生するスライダを備え、レンズは、レンズを通る光の光軸が前記スライダの浮上面に平行な方向になるように配置されていることを特徴とする特徴とするものである。
本発明に係るヘッドジンバルアセンブリにおいては、光束の光軸がスライダの浮上面に平行な方向の場合のスポット光の形状を調節することができる。またさらに、そのようなスポット光を調節できるようにレンズが配置されている場合であっても、支持部と支持対向部分の位置決めを容易に行うことができる。
本発明に係る情報記録再生装置は、近接場光により記録媒体に情報を記録するヘッドジンバルアセンブリであって、記録媒体の表面に沿って延設され、厚さ方向に撓むサスペンションと、サスペンションの先端側に備えられており、サスペンションよりも厚さ方向に撓む支持部と、支持部に備えられ、支持部に対向する支持対向部分を有するとともに、近接場光の生成に用いられる光束を導入する導光部と、支持部に備えられ、支持部の所望部分に支持対向部分を位置決めするために用いられる立体構造部とを備え、支持対向部分は、サスペンションの長手方向に直交する断面の幅が支持部に接触する接触面の幅よりも大きい部分を有することを特徴とするヘッドジンバルアセンブリと、ヘッドジンバルアセンブリを回転可能に支持するピボット軸と、ピボット軸を中心にヘッドジンバルアセンブリを回転制御する制御部とを備えることを特徴とするものである。
本発明に係る情報記録再生装置においては、サスペンションの支持部に支持対向部分を位置決めするための立体構造部が備わったヘッドジンバルアセンブリを用いている。これにより、支持部に支持対向部を容易に位置決めすることができる。ゆえに、情報記録再生装置を組み立てる工程を簡略化することができる。またさらに、支持対向部が支持部に適切に配置できる。ゆえに、情報記録装置として動作させた際に、スライダの浮上を安定させることができる。よって、安定した記録再生を行うことができる情報記録再生装置を提供することができる。
本発明に係るヘッドジンバルアセンブリによれば、サスペンションよりもサスペンションの厚み方向に撓み易い支持部を、サスペンション先端部分に設けてある。これより、その支持部にスライダを備えたヘッドジンバルアセンブリを情報記録再生装置の一部として使用した際に、浮上を抑える圧力を適正に制御することができる。このため、安定した記録再生を行うことができる。また、支持部は厚さ方向に撓み易く、導光部からなる支持対向部分を位置決めすることが困難である。しかし、支持対向部分を位置決めするための立体構造部を設けることにより、支持対向部分を支持部に容易に配置することができる。またさらに、導光部の支持対向部分を支持部に配置する際、導光部と支持部の接触面積が小さい。これにより、導光部の支持対向部分を支持部に配置する際、導光部が転がり、支持対向部分を支持部に位置決めすることが困難である。しかし、支持部に立体構造部を設けることにより、支持対向部分が転がることを防ぐことができる。ゆえに、支持対向部分を支持部に容易に配置することができる。
図1は、第1実施形態に係る情報記録再生装置1の一実施形態を示す構成図である。 図2は、図1に示すスライダ2を拡大した断面図である。 図3は、図1に示すサスペンション3を部品ごとに分離して見た斜視図である。 図4は、図3のジンバル17とジンバル17に固定する部材を追加し、拡大して示した斜視図である。 図5は、ジンバル17の先端部とスライダ2と導光部32の上視平面図(図中の左)であるとともに、左図中矢印A方向から見た図(図中の右)である。 図6は、第2実施形態に係るジンバル17の先端部とスライダ2と導光部32の上視平面図(図中の左)であるとともに、左図中矢印A方向から見た図(図中の右)である。 図7は、第3実施形態に係るジンバル17の先端部とスライダ2と導光部320の上視平面図(図中の左)であるとともに、左図中矢印A方向から見た図(図中の右)である。 図8は、第4実施形態に係るジンバル17の先端部とスライダ2と導光部32の上視平面図(図中の左)であるとともに、左図中矢印A方向から見た図(図中の右)である。 図9は、第5実施形態に係るジンバル17の先端部とスライダ2と導光部32の上視平面図(図中の左)であるとともに、左図中矢印A方向から見た図(図中の右)である。 図10は、第6実施形態に係るジンバル17の先端部とスライダ2と導光部32の上視平面図(図中の左)であるとともに、左図中矢印A方向から見た図(図中の右)である。 図11は、第7実施形態に係るジンバル17の先端部とスライダ2と導光部32の斜視図(図中の左)であるとともに、左図中矢印A方向から見た図(図中の右)である。 図12は、第8実施形態に係るジンバル17の先端部とスライダ2と導光部32の斜視図(図中の左)であるとともに、左図中矢印A方向から見た図(図中の右)である。 図13は、第9実施形態に係るジンバル17の先端部とスライダ2と導光部32の上視平面図(図中の左)であるとともに、左図中矢印A方向から見た図(図中の右)である。 図14は、第10実施形態に係るジンバル17の先端部とスライダ2と導光部32または導光部321の上視平面図(図中の左)であるとともに、左図中矢印A方向から見た図(図中の右)である。 図15は、第11実施形態におけるヘッドジンバルアセンブリ12の先端側から見た断面図(a)であるとともに、断面図(a)の線分B−B′における切断面の図(b)である。 図16は、第12実施形態におけるヘッドジンバルアセンブリ12の断面図である。 図17は、第13実施形態におけるヘッドジンバルアセンブリ12の斜視図である。 図18は、第14実施形態におけるヘッドジンバルアセンブリ12の断面図である。
(第1実施形態)
(情報記録再生装置)
以下、本発明に係る第1実施形態を、図1から図5を参照して説明する。図1は、本発
明に係る情報記録再生装置1の一実施形態を示す構成図である。なお、本実施形態の情報
記録再生装置1は、垂直記録層を有するディスク(記録媒体)Dに対して、垂直記録方式
で書き込みを行う装置である。
本実施形態の情報記録再生装置1は、キャリッジ11、レーザ20、ヘッドジンバルアセンブリ(HGA)12、アクチュエータ6、スピンドルモータ7、制御部5と、これら各構成品を内部に収容するハウジング(不図示)とを備えている。
レーザ20は、キャリッジ11の基端側から光束を供給するものである。
ヘッドジンバルアセンブリ(HGA)12は、キャリッジ11の先端側に支持されている。そしてヘッドジンバルアセンブリ(HGA)12は、サスペンション3とスライダ2から構成されている。スライダ2は、サスペンション3の先端に形成されている。
アクチュエータ6は、ヘッドジンバルアセンブリ12をディスクDの表面に平行なXY方向に向けてスキャン移動させるものである。
スピンドルモータ7は、ディスクDを所定の方向に向けて回転させるものである。
制御部5は、配線4を介してレーザ20に接続されている。そして、制御部5は、情報に応じて変調した電流をスライダ2に対して供給するものである。
ハウジングは、アルミニウム等の金属材料からなる上部開口部を有する箱型形状のものである。そして、ハウジングは、上面視四角形状の底部9と、底部9の周縁において底部9に対して鉛直方向に立設する周壁(不図示)とで構成されている。そしてさらに、周壁に囲まれた内側には、上述した各構成品等を収容する凹部が形成される。なお、図1においては、説明を分かりやすくするため、ハウジングの周囲を取り囲む周壁を省略する。また、このハウジングには、ハウジングの開口を塞ぐように、図示しない蓋が着脱可能に固定されるようになっている。底部9の略中心には、上述したスピンドルモータ7が取り付けられている。そして、該スピンドルモータ7に中心孔を嵌め込むことでディスクDが着脱自在に固定される。
ディスクDの外側、つまり底部9の隅角部には、上述したアクチュエータ6が取り付けられている。このアクチュエータ6には、ピボット軸10を中心にXY方向に対して回動可能なキャリッジ11が取り付けられている。このキャリッジ11は、アーム部14と基部15が削り出し加工等により一体形成されたものである。アーム部14は、キャリッジ11の基端部から先端部に向けてディスクDの表面に沿って延設されたものである。基部15は、キャリッジ11の基端部を介してアーム部14を片持ち状に支持するものである。
基部15は、ピボット軸10まわりを回動可能に支持されている。つまり、基部15はピボット軸10を介してアクチュエータ6に連結されている。そして、このピボット軸10がキャリッジ11の回転中心となっている。
アーム部14は、基端部から先端部に向かうにつれ先細るテーパ形状に形成されている。そして、各アーム部14の間に、ディスクDが挟み込まれるように配置されている。つまり、アーム部14とディスクDとが、互い違いになるように配されている。そして、アクチュエータ6の駆動によって、アーム部14がディスクDの表面に平行な方向(XY方向)に移動可能とされている。なお、キャリッジ11及びヘッドジンバルアセンブリ12は、ディスクDの回転停止時にアクチュエータ6の駆動によって、ディスクD上から退避するようになっている。
(ヘッドジンバルアセンブリ)
ヘッドジンバルアセンブリ12は、レーザ20から導光部32を介してスライダ2へ入射させた光束を、スライダ2の先端から近接場光として発生させるものである。そして、ヘッドジンバルアセンブリ12は、該近接場光を利用してディスクDに各種情報を記録再生させるものである。また、スライダ2をディスクDからわずかに浮上させる機能を有している。
本実施形態のヘッドジンバルアセンブリ12では、導光部32と電気配線31がスライダ2に隣接して接続されている。導光部32は、上述したレーザ20からスライダ2まで光束を導くためのものである。電気配線31は、スライダ2に備えられる後述する記録素子42や再生素子41などを動作させるための電流を供給するものである。
この導光部32と電気配線31を挟んで、スライダ2を固定させるためのサスペンション3が備えられている。
(スライダ)
スライダ2は、ディスクDとサスペンション3との間に配置された状態で、サスペンション3の下面にジンバル17を挟んで支持されている。図2は、スライダ2をX方向から見た時の断面を拡大して示してある。スライダ2は、ディスクD(図1参照)の表面から所定距離だけ浮上した状態でディスクDに対向配置されている。そしてスライダ2は、スライダ基板60、記録素子42、再生素子41、及び近接場光発生素子40から構成される。スライダ基板60は、ディスクDの表面に対向する浮上面2aを有している。記録素子42は、スライダ基板60の先端面60cに備えられている。近接場光発生素子40は、導光部32(図2参照)から供給された光束をディスクD側から近接場光として光を発生させるものである。
ここで、記録素子42、近接場光発生部40、及び再生素子41の配置はこの限りではない。例えば、スライダ基板60の先端面60cに再生素子41、その隣に記録素子42、さらにその隣に近接場光発生素子40が配置されていてもよい。
また、スライダ2(スライダ基板60)の底面は、上述したようにディスクDの表面に対向する浮上面2aとなっている。この浮上面2aは、回転するディスクDによって生じた空気流の粘性から、浮上するための圧力を発生させる面であり、ABS(Air Bearing Surface)と呼ばれている。
(サスペンション)
図3は、スライダ2が下側に備えられる方向から、サスペンション3を部品ごとに分離して見た斜視図である。サスペンション3は、ベースプレート22、ロードビーム24とフレクシャ25で構成されている。
ベースプレート22は、上面視略四角状に形成されている。そして、ベースプレート22は、ステンレス等の厚みの薄い金属材料によって構成されており、基端側には厚さ方向に貫通する開口22aが形成されている。そして、この開口22aを介してベースプレート22がアーム部14(図1参照)の先端に固定されるようになっている。ベースプレート22の下面には、ステンレス等の金属材料により構成されたシート状のヒンジ板23が配置されている。このヒンジ板23は、ベースプレート22の下面の全面に亘って形成された平板状のものである。ヒンジ版23の先端部分にロードビーム24が連結されている。
ロードビーム24は、ベースプレート22の先端側にヒンジ板23を介して連結された平面視略三角状のものである。そして、ロードビーム24は、ベースプレート22と同様にステンレス等の厚みの薄い金属材料によって構成されている。ベースプレート22の基端は、ベースプレート22の先端との間に間隙を有した状態でヒンジ板23に連結されている。これにより、サスペンション3は、ベースプレート22とロードビーム24との間を中心に屈曲して、ディスクDの表面に垂直なZ方向に向けて撓み易くなっている。
フレクシャ25は、ステンレス等の金属材料により構成されたシート状のものである。フレクシャ25は、シート状に形成されることで厚さ方向に撓み変形可能に構成されている。フレクシャ25は、ジンバル17と支持体18とで構成されている。ジンバル17は、ロードビーム24の先端側に固定されている。そして、ジンバル17は、外形が上面視略五角形状に形成されたものである。支持体18は、ジンバル17より幅狭に形成されている。そして、支持体18は、ジンバル17に一体形成されたシート状のものである。そしてさらに支持体18は、サスペンション3上をアーム部14(図1参照)に向かって延設されている。つまり、支持体18は、サスペンション3が変形した際にサスペンション3の変形に追従するように構成されている。
また、ロードビーム24の先端には、ジンバル17及び突起部19が形成されている。突起部19は、スライダ2の略中心に向かってロードビーム24から突出しているものである。この突起部19の先端は、丸みを帯びた状態となっている。そして突起部19は、スライダ2がディスクDから受ける風圧により浮上したときに、ジンバル17の表面(上面)に点接触するようになっている。つまり、突起部19は、ジンバル17と導光部32を介して、スライダ2を支持する。そして同時に、ディスクDの表面に向けて(Z方向に向けて)スライダ2に荷重を付与するようになっている。
(ジンバル)
図4は、図3のジンバル17の部分を抜き出して拡大したものに、ジンバル17に固定する部材を追加して示した斜視図である。ジンバル17は、先端部分に腕部21と支持部16を備えている。腕部21は、ジンバル17の中ほどから二分岐して先端部分で繋がっている。電気配線31は、ジンバル17上で分岐する。そして、電気配線31は、腕部21に沿ってジンバル17の先端まで引き回されて、スライダの先端部に接続されている。支持部16は、腕部21に囲われたジンバル17の内部空地に備えられている。そして、支持部16は、ジンバル17の先端で腕部21に支持されている。導光部32は、スライダ2と支持部16の間に備えられている。支持部16には、導光部32と支持部16とを位置決めするために用いられる立体構造部50が設けられている。導光部32は、光ファイバで構成されたものである。導光部32の支持部16に対向する面は曲面になっている。立体構造部50は、このような曲面をもった固定し難い導光部32を、支持部16に配置する際に、支持部16上で導光部32が転がることを防止する。
図5は、左にジンバル17の先端部と共にスライダ2と導光部32のX,Y平面図を示し、左図中矢印A方向から見たX,Z平面図を右に示したものである。立体構造部50は、図5(a)に示すように、支持部16に設けられた支持部16からスライダ2の方向に突起した凸状の立体構造である。立体構造部50に沿わせて導光部32を配置することで、支持部16と導光部32を適切に位置決めすることができる。また、導光部32を立体構造部50に接して配置することで、導光部32を支持部16に配置する際、支持部16に対向する面が曲面である導光部32が転がることを防ぐことができる。ゆえに、容易に位置決めすることができる。立体構造部50は1つである必要はなく、連なるように複数あってもよい。また、図5(b)に示すように、立体構造部51の一部は、導光部32と支持部16を位置決めする立体構造部511であり、また残りの立体構造部512は、スライダ2の位置決めをする機能を有する立体構造部512からなる二つの立体構造部51のようなものでもよい。
このように、サスペンション3よりもサスペンション3の厚み方向に撓み易い支持部16をサスペンション3の先端部分に設ける。そして、その支持部16にスライダ2を備える。これにより、本発明のヘッドジンバルアセンブリ12を情報記録再生装置1の一部として使用した際に、浮上を抑える圧力を適正に制御することができる。ゆえに、安定した記録再生を行うことができる。また、支持部16は厚さ方向に撓み易いため、導光部32やスライダ2を支持部16に位置決めすることは困難である。しかし、導光部32やスライダ2を位置決めするための立体構造部51を設ける。これにより、導光部32やスライダ2を支持部16に容易に配置することができる。またさらに、導光部32の支持部16と対向する面における、導光部32と支持部16の接触面積が小さいことにより、導光部32を支持部16に配置する際、導光部32が転がる。これにより、導光部32を支持部16に位置決めすることが困難であるという問題があった。しかし、支持部16に立体構造部51を設けることにより、導光部32が転がることを防ぐことができる。ゆえに、導光部32を支持部16に容易に配置することができる。
(組み立て方法)
次に、このように構成されたヘッドジンバルアセンブリ12の組み立て手順について以下に説明する。基本的には、従来通りの組み立て手順で組み立てる。ただし、ディスクDから微小距離を浮上させるヘッドジンバルアセンブリ12の先端部分については、支持部16に対しての導光部32及びスライダ2の配置に依って浮上特性が大きく影響を受ける。このため、支持部16にスライダ2や導光部32を組み付ける際には、これらの位置合わせを精度よく行う必要がある。
支持部16に導光部32を組み付ける際には、図5(a)に示すように、支持部16と導光部32の位置決めのために、支持部16に設けられている立体構造部50を用いる。立体構造部50に沿わせて導光部32を配置する。これにより、導光部32は支持部16に対して、ヘッドジンバルアセンブリ12の幅方向に適切な位置に容易に配置することができる。その後、スライダ2は導光部32からの光束がスライダ2に効率よく入射されるように配置し、固定する。スライダ2と導光部32の配置及び固定は、導光部32と支持部16の位置決めを行う前に、あらかじめ行っておいてもよい。ただし、図5(b)に示すように、導光部32だけでなく、スライダ2も支持部16に位置決めするための機能を含む立体構造部51のような場合、まず初めに、導光部32を立体構造部511に沿わせて支持部16に位置決めする。その後、スライダ2を立体構造部512に沿わせて位置決めし、支持部16に固定する。スライダ2と支持部16、および、導光部32と支持部16の位置決めは、同時に行ってもよい。
(情報記録再生方法)
次に、このように組み立てられたヘッドジンバルアセンブリ12により、ディスクDに各種の情報を記録再生する手順について以下に説明する。まず、図1に示すように、スピンドルモータ7を駆動させてディスクDを所定方向に回転させる。次いで、アクチュエータ6を作動させて、ピボット軸10を回転中心としてキャリッジ11を回動させる。次いで、キャリッジ11を介してヘッドジンバルアセンブリ12をXY方向にスキャンさせる。これらの動作により、ディスクD上の所望する位置にスライダ2を位置させることができる。このとき、スライダ2は、サスペンション3によって支持されている、と共に、所定の力でディスクD側に押さえ付けられている。また、これと同時に、スライダ2は、浮上面2aがディスクDに対向しているので、回転するディスクDによって生じる風圧の影響を受けて浮上する力を受けている。この両者の力のバランスによって、スライダ2はディスクD上から離間した位置に浮上している状態となっている。また、ディスクDの凹凸やうねり等により、スライダ2にXY方向に向かう風圧が加わる。そのときに、ジンバル17の支持部16に備えられたスライダ2は、突起部19を中心としてX軸及びY軸の2軸回りに捩じれるようになっている。これにより、ディスクDのうねりによるZ方向の変位(ディスクDの表面に略直交する方向への変位)を吸収することができる。ゆえに、スライダ2の姿勢が安定するようになっている。
ここで、情報の記録を行う場合、制御部5は、レーザ20を作動させる。そして同時に、制御部5は、情報に応じて変調した電流をスライダ2へ供給し、記録素子42を作動させる。
レーザ20から出射された光束は、導光部32内を先端(流出端)側に向かって進む。そして光束は、導光部32の先端でディスクDに向かって垂直方向に曲げられる。曲げられた光束は、図2に示すように、スライダ2の上面2d側から近接場光発生素子40に入射される。そして光束は、近接場光発生素子40を介することにより、近接場光として発生される。すると、ディスクDは、この近接場光によって局所的に加熱されて一時的に保磁力が低下する。
一方、制御部5(図1参照)によってスライダ2に電流が供給されると、スライダ2内部の記録素子42により、ディスクDに対して垂直方向の記録磁界を発生させることができる。
その結果、近接場光発生素子40から発生した近接場光と、記録素子42で発生した記録磁界と、を協働させたハイブリッド磁気記録方式により情報の記録を行うことができる。このとき、垂直記録方式で記録を行うので、熱揺らぎ現象等の影響を受け難く、安定した記録を行うことができる。よって、書き込みの信頼性を高めることができる。さらに、記録磁界が局所的に作用する位置に加熱温度のピーク位置を入れることができる。従って、本実施形態においては、確実に記録を行うことができる。ゆえに、信頼性の向上化を図ることができる、と共に、高密度記録化を図ることができる。
次に、ディスクDに記録された情報を再生する場合には、再生素子41が、ディスクDから漏れ出ている磁界を受けると、その磁界の大きさに応じて再生素子41の電気抵抗が変化する。よって、再生素子41の電圧が変化する。これにより、制御部5(図1参照)は、ディスクDから漏れ出た磁界の変化を電圧の変化として検出することができる。そして制御部5は、この電圧の変化から信号の再生を行うことで、情報の再生を行うことができる。
このように、スライダ2を利用してディスクDに対して各種の情報を記録再生することができる。
(第2実施形態)
次に、図6に基づいて本実施形態について説明する。本実施形態は、ヘッドジンバルアセンブリ12の先端部分について、第1実施形態と相異しており、それ以外は第1実施形態とほぼ同様である。なお、以下の説明では、上述した第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明は省略する。
図6は、第2実施形態におけるジンバル17の先端部分とスライダ2、導光部32を示したものである。左図はX,Y平面図を示し、右図は左図中矢印A方向から見たX,Z平面図を示したものである。図6(a)に示すように、本実施形態におけるヘッドジンバルアセンブリ12の先端部分においては、導光部32と立体構造部50が、支持部160のスライダ2が備えられる側とは反対側の面に備えられている。そして支持部160には、光学的開口70が設けられている。光学的開口70は、導光部32から出射し、スライダ2へ入射する光束が伝播するためのものである。光学的開口70は、支持部160を構成する材料を切り取った穴や、光の伝播効率のよい樹脂または石英などの材料で構成された開口である。
ここで、図6(b)に示すように、立体構造部50は単数である必要はなく、導光部32を支持部160に位置決めする立体構造部511に加えて、スライダ2を支持部160に位置決めする立体構造部512を含んだ複数の立体構造部51であってもよい。この場合、立体構造部51の凸形状は、Z方向に支持部160の両面に備えられる。
支持部160に、導光部32を組み付ける際には、立体構造部511を用いる。また、支持部160に、スライダ2を組み付ける際には、立体構造部522を用いる。導光部32およびスライダ2は、それぞれ立体構造部511および立体構造部512に沿わせて配置する。このように配置することで、導光部32またはスライダ2は支持部160に対して、X方向に適切な位置に配置することができる。ただし、図6(a)のように、導光部32と支持部160を位置決めするための立体構造部50のみしかない場合は、立体構造部50を用いて導光部32を位置決めした後に、導光部32からの光束がスライダ2に効率よく入射されるようにスライダ2を配置し、固定する。
(第3実施形態)
次に、図7に基づいて本実施形態について説明する。本実施形態は、ヘッドジンバルアセンブリ12の先端部分について、第1実施形態と相異しており、それ以外は第1実施形態とほぼ同様である。なお、以下の説明では、上述した第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明は省略する。
図7は、第3実施形態におけるジンバル17の先端部分、スライダ2、そして導光部320を示したものである。左図はX,Y平面図を示し、右図は左図中矢印A方向から見たX,Z平面図を示したものである。本実施形態における導光部320は、光導波路33と光学素子34から構成されている。光導波路33は、レーザ20からスライダ2の先端付近まで光束を導いてくるものである。光学素子34は、光導波路33から出射された光束をスライダ2へ入射するように光束を曲げるためのものである。立体構造部50は、光学素子34の片端が立体構造部50に沿うように導光部320を配置した場合に、導光部320を支持部16に適切に位置決めできるように設けられている。
支持部16に導光部320を組み付ける際は、光学素子34を立体構造部50に沿わせて導光部320を配置する。その後、光学素子34から出射した光束がスライダ2に効率よく入射するようにスライダ2を配置し、固定する。スライダ2と導光部320の配置及び固定は、導光部320と支持部16の位置決めを行う前に、あらかじめ行っておいてもよい。
(第4実施形態)
次に、図8に基づいて本実施形態について説明する。本実施形態は、ヘッドジンバルアセンブリ12の先端部分について、第1実施形態と相異しており、それ以外は第1実施形態とほぼ同様である。なお、以下の説明では、上述した第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明は省略する。
図8は、第4実施形態におけるジンバル17の先端部分とスライダ2、導光部32を示したものである。左図はX,Y平面図を示し、右図は左図中矢印A方向から見たX,Z平面図を示したものである。本実施形態における支持部16には、立体構造部52が導光部32を挟んで導光部32の両側に設けられている。立体構造部52は、複数ある立体構造部52のすべてに導光部32が沿うように配置した場合に、導光部32を支持部16に適切に位置決めできるように設けられている。
係る実施形態においては、複数の立体構造から成る立体構造部52に、導光部32を沿わせながら支持部16に配置することにより、支持部16が厚さ方向に大きく撓むものであっても、導光部32を支持部16に容易に配置することができる。
(第5実施形態)
次に、図9に基づいて本実施形態について説明する。本実施形態は、ヘッドジンバルアセンブリ12の先端部分について、第1実施形態と相異しており、それ以外は第1実施形態とほぼ同様である。なお、以下の説明では、上述した第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明は省略する。
図9は、第5実施形態におけるジンバル17の先端部分とスライダ2、導光部32を示したものである。左図はX,Y平面図を示し、右図は左図中矢印A方向から見たX,Z平面図を示したものである。本実施形態における支持部16は、図9(a)に示すように、立体構造部531と立体構造部532を含む立体構造部53を備えている。立体構造部531は、X方向に位置決めすることができる。そして、立体構造部532は、導光部32と支持部16を、Y方向に位置決めすることができる。立体構造部531は、導光部32の側面が立体構造部531に沿うように導光部32を配置することで、導光部32と支持部16のX方向における位置決めが適切に行えるように設けられている。一方、立体構造部532は、導光部32の先端部分が立体構造部531に当たる様に導光部32を配置すると、導光部32と支持部16のY方向における位置決めが適切に行えるように設けられている。ここで、Y方向の位置決めを行うための立体構造部542は、図9(b)に示すようなものでもよい。すなわち、立体構造部542の凸形状が導光部32の厚みよりも厚く構成されている。これにより、立体構造部542は、導光部32の上に配置されたスライダ2の先端部分にも当たる。ゆえに、スライダ2と導光部32を同時に支持部16のY方向に位置決めすることができる。このような立体構造部542を含む立体構造部54でもよい。
導光部32とスライダ2を組み付ける際には、まず導光部32を立体構造部541に沿うように支持部16に配置する。次に導光部32をY方向に動かして立体構造部542に導光部32の先端部分が当たるところで導光部32を固定する。その後、スライダ2をスライダ2の先端部分が立体構造部542に当たる様に配置し、固定する。この時、スライダ2のX方向の位置は、導光部32からの光束がスライダ2に効率よく入射されるように配置する。ただし、図9(a)のように、Y方向に位置決めする立体構造が、導光部32のみを位置決めする機能しか備えていない立体構造部532のような場合は、次に示す手順に従い組み付けを行う。まず、立体構造部53を用いて導光部32のみをXY方向に位置決めする。次に、導光部32から出射する光束がスライダ2へ効率よく入射されるようにスライダ2を配置し、固定する。
また、図9(a),(b)いずれの構成であっても、スライダ2と導光部32の配置及び固定は導光部32と支持部16の位置決めを行う前に、あらかじめ行っておいてもよい。
係る実施形態においては、立体構造部53または54が、導光部32またはスライダ2またはその両方を、支持部16のY方向に位置決めする機能を有している。これにより、導光部32またはスライダ2を、支持部16のY方向に容易に配置することができる。
(第6実施形態)
次に、図10に基づいて本実施形態について説明する。本実施形態は、ヘッドジンバルアセンブリ12の先端部分について、第1実施形態と相異しており、それ以外は第1実施形態とほぼ同様である。なお、以下の説明では、上述した第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明は省略する。
図10は、第6実施形態におけるジンバル17の先端部分、スライダ2、そして導光部32を示したものである。左図はX,Y平面図を示し、右図は左図中矢印A方向から見たX,Z平面図を示したものである。図10(a)に示すように、本実施形態における支持部16は、Y方向に長い凸形状の立体構造部55を一つ備えている。立体構造部55は、導光部32を立体構造部55の長手方向に沿わせて配置した際に、導光部32を支持部16のX方向に適切に配置できるように設けられている。ここで、立体構造部55のような立体構造は一つである必要はなく、図10(b)に示すように導光部32を挟んで導光部32の両側に備えられる立体構造部56のようなものでもよい。また、立体構造部は図10(c)に示すように、支持部163と一体形成されており、導光部32の外形に沿うように形成された立体構造81のようなものでもよい。
支持部163に導光部32を組み付ける際には、導光部32をジンバル17の基端側から先端側に向かって挿し込むようにして配置する。その際、立体構造部81の片方に導光部32を沿わせながら行う。または、支持部163に導光部32を適当な位置に配置した後、立体構造部81の片方の長手側面全体に亘って導光部32の側面が接するようにスライドさせて配置してもよい。
係る実施形態においては、立体構造部55または56が所定方向に長い長手部分を備えている。これにより、長手部分に沿って導光部32をスライドさせながら導光部32を配置することができる。ゆえに、支持部16または163が厚さ方向に大きく撓む場合にも、導光部32を支持部16または163に容易に配置することができる。
(第7実施形態)
次に、図11に基づいて本実施形態について説明する。本実施形態は、ヘッドジンバルアセンブリ12の先端部分について、第1実施形態と相異しており、それ以外は第1実施形態とほぼ同様である。なお、以下の説明では、上述した第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明は省略する。
図11は、第7実施形態におけるジンバル17の先端部分、スライダ2、そして導光部32を示したものである。左図はスライダ2が上に見える向きからジンバル17と共にスライダ2と導光部32を見た斜視図である。右図は左図中矢印A方向から見たX,Z平面図を示したものである。本実施形態における支持部161は、立体構造部57が設けられている。立体構造部57は、スライダ2が備えられる側とは反対側のZ方向に突起している。そして、立体構造部57はその突起した部分に導光部32が嵌め込まれるように構成されている。そしてまた、立体構造部57は、支持部161と一体形成されている。立体構造部57の導光部32が嵌め込まれる側の面(内側)の片側に沿わせて、導光部32を配置する。このようにすることで、支持部161と導光部32の位置決めを行えるように立体構造部57は設けられている。
支持部161に導光部32を組み付ける際には、支持部161に設けられた立体構造部57を用いる。まず、導光部32の先端部分を立体構造部57の突起の内部に嵌め込み、突起の内側面の片側に沿うように配置する。その後、スライダ2を導光部32からの光束がスライダ2に効率よく入射されるように配置し、固定する。スライダ2と導光部32の配置及び固定は導光部32と支持部161の位置決めを行う前に、あらかじめ行っておいてもよい。
係る実施形態においては、支持部161が導光部32を嵌め込むための立体構造部57を備えている。これにより、導光部32が支持部16に固定できる程度に十分な面積を備えていない場合であっても、支持部16に対して導光部32の配置および固定を容易に行うことができる。
(第8実施形態)
次に、図12に基づいて本実施形態について説明する。本実施形態は、ヘッドジンバルアセンブリ12の先端部分について、第2実施形態と相異しており、それ以外は第2実施形態とほぼ同様である。なお、以下の説明では、上述した第2実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明は省略する。
図12は、第8実施形態におけるジンバル17の先端部分、スライダ2、そして導光部32を示したものである。左図はスライダ2が上に見える向きからジンバル17と共にスライダ2と導光部32を見た斜視図である。そして、右図は左図中矢印A方向から見たX,Z平面図を示したものである。本実施形態における支持部160には、スライダ2が備えられる側とは反対側に、立体構造部58が設けられている。立体構造部58は、内部に導光部32を備えることができる空洞をもっている。そして立体構造部58は、Y方向に長い凸形状である。立体構造部58は、立体構造部58の空洞内側面に沿わせて導光部32を配置することで、支持部160と導光部32の位置決めを行えるように設けられている。
支持部160に導光部32を組み付ける際には、まず、導光部32をジンバル17の基端側から先端側に動かして立体構造部58の空洞内部に嵌め込む。そして、導光部32を空洞内部の側面に沿うように配置し、固定する。その後、スライダ2を導光部32からの光束が支持部160の光学的開口70を介してスライダ2に効率よく入射されるように配置し、固定する。
係る実施形態においては、支持部160が導光部32を嵌め込むための立体構造部58を備えている。これにより、導光部32が支持部160に固定できる程度に十分な面積を備えていない場合であっても、支持部160に対して導光部32の配置および固定を容易に行うことができる。
(第9実施形態)
次に、図13に基づいて本実施形態について説明する。本実施形態は、ヘッドジンバルアセンブリ12の先端部分について、第1実施形態と相異しており、それ以外は第1実施形態とほぼ同様である。なお、以下の説明では、上述した第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明は省略する。
図13は、第9実施形態におけるジンバル17の先端部分、スライダ2、そして導光部32を示したものである。左図はX,Y平面図を示したものである。右図は左図中矢印A方向から見たX,Z平面図を示したものである。本実施形態における支持部16には、導光部32を位置決めするための立体構造部59が、導光部32を挟んで導光部32の両側に備えられている。立体構造部59は、立体構造部59の片方ともう片方の間の幅が、導光部32の幅と同程度になるように設けられている。また、立体構造部59は、導光部32が二つの立体構造部59の両方に沿うように備えた場合、導光部32と支持部16の位置決めを行えるように設けられている。
支持部16に導光部32を組み付ける際には、導光部32を立体構造部59の両方に沿うように支持部16に配置し、固定する。
係る実施形態においては、立体構造部59の片方と、もう片方の間の幅が導光部32の幅とほぼ同じであるように構成されている。これにより、導光部32を支持部16に配置する際、サスペンション3の幅方向の正確な配置をより容易に行うことができる。
(第10実施形態)
次に、図14に基づいて本実施形態について説明する。本実施形態は、ヘッドジンバルアセンブリ12の先端部分について、第1実施形態と相異しており、それ以外は第1実施形態とほぼ同様である。なお、以下の説明では、上述した第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明は省略する。
図14は、第10実施形態におけるジンバル17の先端部分、スライダ2、そして導光部32を示したものである。左図はX,Y平面図を示したものである。右図は左図中矢印A方向から見たX,Z平面図を示したものである。図14(a)に示すように、本実施形態における支持部162には、導光部32を支持部162に位置決めするための立体構造部80が備えられている。立体構造部80は、支持部162と一体形成された切り欠きである。立体構造部80は、導光部32が備えられる部分の支持部材料を導光部32の幅と同程度の幅で切り取られて形成されている。そして、立体構造部80は、導光部32の側面が切り欠きの長手外形に沿うように導光部32を配置した場合に、導光部32と支持部162のX方向の位置決めを適切に行えるように形成されている。さらに、立体構造部80は、切り欠きの短手外形に当たるように導光部32の先端部分を配置した場合に、導光部32と支持部162のY方向の位置決めを適切に行えるように形成されている。導光部32は、支持部162と同程度の厚みである。ただし、導光部32はこの限りではなく、図14(b)に示すように、断面外形が円弧状となった導光部321のようなものでもよい。導光部321は、例えば、スライダ2に対向する側の光ファイバの側面を平坦に削り落として形成されたものである。ここで、導光部321の厚みは、支持部162と同程度でなくてもよい。すなわち、導光部321の一部が支持部162のスライダ2とは反対側の面よりも迫り出していてもよい。
支持部162に導光部321を組み付ける際には、まずあらかじめ、導光部321から出射する光束が効率よくスライダ2に入射されるように、導光部321とスライダ2とを位置決めし、固定しておく。その後、導光部321の先端外形と立体構造部80の切り取り外形が一致するように、スライダ2がすでに固定されている導光部321を配置し、スライダ2と支持部162を固定する。
ここで、導光部321とスライダ2は、必ずしも導光部321と支持部162を位置決めする前に固定しておく必要はない。導光部321が支持部162に組み付けられた際に、導光部321からの光束がスライダ2へ効率よく入射されるように、スライダ2と支持部162を固定する。そしてその後で、立体構造部80の切り取り外形に導光部321の先端外形が一致するように配置し、スライダ2と導光部321を直接固定してもよい。しかしこのように組み立てる場合は、導光部321からの光が効率よくスライダ2へ入射されるように、スライダ2を固定する支持部162のスライダ2固定側に、スライダ2の位置決め用マークなどを設けておくとよい。
係る実施形態においては、支持部162が切り欠きを備えていることにより、切り欠き部分を目印に導光部32または321を配置することができる。このため、支持部162と導光部32または321の位置決めを容易に行うことができる。
(第11実施形態)
次に、図15に基づいて本実施形態について説明する。本実施形態は、導光部93について、第1実施形態と相異しており、それ以外は第1実施形態とほぼ同様である。なお、以下の説明では、上述した第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明は省略する。
図15(a)は、第11実施形態におけるヘッドジンバルアセンブリ12の先端部分をY方向から見た断面の拡大図である。また、図15(b)は、図15(a)中の線分B−B′で切断したときにX方向から見た断面図である。本実施形態における導光部93は、その全体がレーザ72で構成されている。レーザ72にはレーザ電極76が備えられている。そのため、レーザ72は、支持部16に配置する際に、転がり易く、不安定な形状である。レーザ72から出射した光は直接スライダ2へ入射される。
かかる実施形態によれば、第1実施形態の効果に加えて、レーザ72をスライダ2に搭載することで、光ファイバなどの光学部品が不要になるため、製造コストを低減することができる。
(第12実施形態)
次に、図16に基づいて本実施形態について説明する。本実施形態は、導光部94について、第1実施形態と相異しており、それ以外は第1実施形態とほぼ同様である。なお、以下の説明では、上述した第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明は省略する。
図16は、第12実施形態におけるヘッドジンバルアセンブリ12の先端部分をX方向から見た断面の拡大図である。本実施形態における導光部94は、レーザ73と導光部内レンズ88を備えている。そして導光部94の全部は、スライダ2の浮上面2aとは反対側の面に載っている。レーザ73は支持部16と接して設けられている。導光部内レンズ88はレーザ73に接して、支持部16とは反対側に設けられている。レーザ73から出射した光は導光部内レンズ88を介してそのスポット径を調節され、スライダ2へと入射する。ここで導光部内レンズ88は、レーザ73から出射された光を集光する機能を備えていてもよいし、集光せずに平行光を出すような機能を備えているものであってもよい。
かかる実施形態によれば、第11実施形態の効果に加えて、レーザ73から出射する光が広がりや歪みをもつような場合であっても、導光部94内に導光部内レンズ88があることで、レーザ73から出射した光を効率よくスライダ2に入射することができる。ゆえに、光効率の高いヘッドジンバルアセンブリ12を実現することができる。
(第13実施形態)
次に、図17に基づいて本実施形態について説明する。本実施形態は、導光部95について、第1実施形態と相異しており、それ以外は第1実施形態とほぼ同様である。なお、以下の説明では、上述した第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明は省略する。
図17は、スライダ2を上向きにした状態でヘッドジンバルアセンブリ12を見た斜視図である。本実施形態における導光部95は、その一部にレーザ74を備えている。そしてレーザ74は、支持体18上のスライダ2から離れた位置に配置されている。レーザ74より出射した光は、光ファイバ78を介してスライダ2の先端部へ伝播する。そして、スライダ2の先端部にて、スライダ2の浮上面2aとは垂直な方向に回折されてスライダ2へ入射する。
かかる実施形態によれば、レーザ74がスライダ2とは離れたところに配置される。これにより、第1実施形態の効果に加えて、スライダ2はレーザ74から発せられる熱の影響を受け難くなる。ゆえに、熱による浮上特性への影響などを回避することができ、安定して記録再生を行うことができる。
(第14実施形態)
次に、図18に基づいて本実施形態について説明する。本実施形態は、導光部96について、第1実施形態と相異しており、それ以外は第1実施形態とほぼ同様である。なお、以下の説明では、上述した第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明は省略する。
図18は、第14実施形態におけるヘッドジンバルアセンブリ12の先端部分をX方向から見た断面の拡大図である。本実施形態における導光部96は、レーザ75と導光部内レンズ89を備えている。導光部内レンズ89はレーザ75の内部に配置されている。そして、導光部内レンズ89は、予めレーザ75と一体形成されている。またレーザ75は、スライダ2と一部接触していない部分がある。
かかる実施形態によれば、レーザ75から出射する光がスライダ2の浮上面2aに平行な方向であってもレーザ75からの光を効率よくスライダ2へ導くことができる。このため、第1実施形態の効果に加えて、光効率の高いヘッドジンバルアセンブリ12を実現することができる。また、レーザ75と導光部内レンズ89が一体形成されている。これにより、ヘッドジンバル12を組み立てる際に、レーザ75と導光部内レンズ89の光学的な位置合わせを行うための工程を減らすことができる。さらに、レーザ75の一部がスライダ2に接していないことにより、レーザ75から放出される熱の一部を空気中に放出することができる。そのため、レーザ75から放出される熱の影響を低減することができる。ゆえに、熱による浮上特性への影響などを軽減することができ、より安定して記録再生を行うことができる。
本発明に係るヘッドジンバルアセンブリによれば、支持部をサスペンション先端部分に設けてある。これにより、安定した記録再生を行うことができるハイブリッド磁気記録方式の高密度情報記録再生装置を実現することができる。また、このような厚み方向に撓み易い支持部を設けたとしても、支持対向部分を位置決めするための立体構造部を設けてある。これにより、支持対向部分を支持部に容易に配置することができる。ゆえに、製造効率を向上させることができる。
D:ディスク(記録媒体)
1:情報記録再生装置
2:スライダ
2a:浮上面
2d:スライダ側面
3:サスペンション
4:配線
5:制御部
6:アクチュエータ
7:スピンドルモータ
9:ハウジング底部
10:ピボット軸
11:キャリッジ
12:ヘッドジンバルアセンブリ
14:アーム部
15:基部
16,160〜163:支持部
17:ジンバル
18:支持体
19:突起部
20,72,73,74,75:レーザ
22:ベースプレート
22a:開口
23:ヒンジ板
24:ロードビーム
25:フレクシャ
31:電気配線
32,320,321,93,94,95,96:導光部
33:光導波路
34:光学素子
40:近接場光発生素子
41:再生素子
42:記録素子
50〜59,80,81:立体構造部
511:導光部を支持部に位置決めする立体構造部
512:スライダを支持部に位置決めするための立体構造部
60:スライダ基板
60c:スライダ基板の先端面
70:光学的開口
78:光ファイバ
88,89:導光部内レンズ
76:レーザ電極

Claims (13)

  1. 近接場光により記録媒体に情報を記録するヘッドジンバルアセンブリであって、
    前記記録媒体の表面に沿って延設され、厚さ方向に撓むサスペンションと、
    前記サスペンションの先端側に備えられており、前記サスペンションよりも厚さ方向に撓む支持部と、
    前記近接場光を発生し、前記支持部により支持されるスライダと、
    前記支持部に対向する支持対向部分を有するとともに、前記近接場光の生成に用いられる光束を導入する導光部と、
    前記支持部に備えられ、前記支持部の前記導光部に沿って延設され前記支持対向部分を位置決めするために用いられる立体構造部とを備え、
    前記支持対向部分は、前記サスペンションの長手方向に直交する断面の幅が前記支持部に接触する接触面の幅よりも大きい部分を有することを特徴とするヘッドジンバルアセンブリ。
  2. 前記支持対向部分は、曲面を有することを特徴とする請求項1に記載のヘッドジンバルアセンブリ。
  3. 前記立体構造部は、前記支持部と一体に形成されており、前記支持部を変形して構成されていることを特徴とする請求項1に記載のヘッドジンバルアセンブリ。
  4. 記立体構造部は、前記スライダを前記支持部の所望部分に位置決めするために用いられることを特徴とする請求項1に記載のヘッドジンバルアセンブリ。
  5. 前記立体構造部は、凸部を備えることを特徴とする請求項1に記載のヘッドジンバルアセンブリ。
  6. 前記凸部は、複数備えられ、
    前記支持対向部分は、前記凸部のそれぞれの間に配置されることを特徴とする請求項5に記載のヘッドジンバルアセンブリ。
  7. 前記立体構造部の一部は、前記支持対向部分の前記サスペンションの幅方向において前記支持部の所望部分に位置決めする機能を有しており、前記立体構造部の残りの部分は、前記サスペンションの長手方向において、前記支持部の所望部分に位置決めする機能を有していることを特徴とする請求項1に記載のヘッドジンバルアセンブリ。
  8. 前記立体構造部は、長手部分を備え、前記支持対向部分は、前記長手部分の側方に配置されることを特徴とする請求項1に記載のヘッドジンバルアセンブリ。
  9. 前記立体構造部は、前記支持対向部分が嵌め込まれる支持対向部分固定部分を備えることを特徴とする請求項1に記載のヘッドジンバルアセンブリ。
  10. 前記支持対向部分固定部分は、前記支持対向部分固定部分の前記支持対向部分が嵌め込まれる幅が前記支持対向部分の幅とほぼ同じであるように構成されることを特徴とする請求項9に記載のヘッドジンバルアセンブリ。
  11. 前記支持対向部分固定部分の内形は、前記支持対向部分の長手方向に直交する面の断面の外形とほぼ同じ形状であることを特徴とする請求項9に記載のヘッドジンバルアセンブリ。
  12. 前記立体構造部は、基部と前記基部に接続された板とを有し、前記板は前記基部から所定の方向に延びる2つの分割部分を有し、前記分割部分のそれぞれの間に前記支持対向部分が配置されることを特徴とする請求項1に記載のヘッドジンバルアセンブリ。
  13. 請求項1に記載の前記ヘッドジンバルアセンブリと、
    前記サスペンションの先端側において、前記記録媒体の表面と対向するように配置され、前記光束を用いて前記近接場光を発生するスライダと、
    前記ヘッドジンバルアセンブリを回転可能に支持するピボット軸と、
    前記ピボット軸を中心に前記ヘッドジンバルアセンブリを回転制御する制御部と
    を備えることを特徴とする情報記録再生装置。
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