JP5588199B2 - 鋏 - Google Patents

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Description

本発明は、開閉中心部で開閉可能に支持した一対の刀身にその開閉中心部より先端側で刃体を設けるとともにその開閉中心部より基端側で刃体の基端部に把持部を取着した鋏に関するものである。
従来、下記特許文献1にかかる鋏の柄では、金属製の刃体の基端部に樹脂製の基部が取着され、この基部に設けられた樹脂製の内側把持環内に樹脂製の外側把持環が取着されている。この外側把持環は内側把持環よりも軟質の樹脂により成形されている。
実開平4−77869号公報
上記特許文献1にかかる鋏の柄では、刃体の基端部が取着される基部に設けられた内側把持環については強度を必要とする一方で、内側把持環内に取着された外側把持環については触れた指の感触や操作性を良くするために軟質樹脂により成形している。しかし、軟質樹脂により成形された外側把持環に使用者の指を挿入して使用する際、その外側把持環のうち使用者の指が触れた部分だけが変形してその部分だけに対する指の感触を良くすることはできるが、触れた指の感触や操作性を良くするために外側把持環を軟質樹脂により成形する必要があって、外側把持環の材質に制限があるため、外側把持環に触れた指の感触や操作性に変化を持たせることは難しい。
この発明は、触れた指の感触や操作性に変化を持たせてより一層使い勝手を良くすることができる鋏を提供することを目的としている。
後記実施形態の図面(図1〜10)の符号を援用して本発明を説明する。
請求項1の発明にかかる鋏は、開閉中心部5で開閉可能に支持した一対の刀身1,2にその開閉中心部5より先端側で刃体3,4を設け、その開閉中心部5より基端側で刃体3,4の基端部に把持部8,9を取着したものである。この把持部8,9は、開閉中心部5に近い上端部10e側で刃体3,4の基端部が取着されてその上端部10e側から開閉中心部5に対し遠い下端部10f側へ延びる基部10と、指掛孔11aを囲う内側部分11bと外側部分11cと上側部分11dと下側部分11eとを外周に有する指掛環11と、基部10と指掛環11の内側部分11bとの間でその基部10及び指掛環11の内側部分11bに沿って設けた介在部24でその基部5に指掛環11を連結する連結部12とを有している。この基部5と連結部12の介在部24と指掛環11の内側部分11bと指掛孔11aと指掛環11の外側部分11cとを順次並べている。この指掛環11は樹脂で成形された基部5より硬度の小さい柔軟な樹脂またはその基部5と同じ硬度の樹脂で成形されている。この連結部12は基部5及び指掛環11より硬度の小さい柔軟な樹脂である弾性体で成形されている。
請求項1の発明は下記の特徴(イ)〜(チ)を有している。
(イ) 基部10に対し指当部11は、変形または変位など、状態を変えることができるように変態可能な連結部12を介して連結されているため、使用者の使い勝手を考慮した任意の設計により指掛環11の感触や操作性を維持した場合にも、基部10に対する指掛環11の動きを連結部12により維持したまま、指掛環11に触れた指の感触や操作性に変化を持たせてより一層使い勝手を良くすることができる。また、把持部8,9に触れて色々な向きに力を付与しても、基部10及び指掛環11より変態し易い連結部12により把持部8,9がその力を和らげることができる。
(ロ) 弾性体である連結部12により、基部10に対し指掛環11を弾性復帰させて指掛環11を同じ押圧解除状態で使用することができる。
(ハ) 連結部12は基部10と指掛環11との間でその基部10及び指掛環11に沿って成形された介在部24を有し、この基部10と介在部24と指掛環11とが順次並んでいるので、基部10と指掛環11との間で連結部12の介在部24を基部10及び指掛環11に沿って配置して、把持部8,9をコンパクトに設けることができる。
(ニ) 連結部12は基部10及び指掛環11より硬度の小さい柔軟な材料で成形されているので、基部10及び指掛環11に対し連結部12を変態させ易い。
(ホ) 指掛環11は、基部10より硬度の小さい柔軟な材料で成形されているか、または、同じ硬度の材料で成形されているので、指掛環11に対する感触を良くすることができる。
(ヘ) 基部10と連結部12と指掛環11とはそれぞれ樹脂で成形されているので、基部10と連結部12と指掛環11とを容易に成形することができるとともに、基部10と連結部12と指掛環11とを変態させ易い。
(ト) 連結部12は基部10と指掛環11との間でその基部10及び指掛環11に沿って成形された介在部24を有しているので、基部10と指掛環11との間で連結部12の介在部24を基部10及び指掛環11に沿って配置して、把持部8,9をコンパクトに設けることができる。
(チ) 連結部12は指掛環11の外周全体でその指掛環11に沿って成形されているので、指掛環11の外周全体にある連結部12により、指掛環11に対する感触を良くすることができる。
請求項1の発明を前提とする請求項2の発明において、連結部12は、指掛環11の外周全体を囲い、基部10と指掛環11の内側部分11bとの間でその基部10及び指掛環11の内側部分11bに沿って設けた介在部としての内側部分24と、指掛環11の外側部分11cに沿って設けた外側部分25と、指掛環11の上側部分11dに沿って設けた上側部分26と、指掛環11の下側部分11eに沿って設けた下側部分27とを有し、この基部10と連結部12の内側部分24と指掛環11の内側部分11bと指掛孔11aと指掛環11の外側部分11cと連結部12の外側部分25とを順次並べている。請求項2の発明では、基部10と指掛環11の内側部分11bとの間で連結部12の内側部分24を基部10及び指掛環11の内側部分11bに沿って配置して、基部10と連結部12の内側部分24と指掛環11の内側部分11bと指掛孔11aと指掛環11の外側部分11cと連結部12の外側部分25とを順次並べているので、把持部8,9をコンパクトに設けることができるとともに、指掛環11にある連結部12の外側部分25により指掛環11に対する感触を良くすることができる。
請求項1または請求項2の発明を前提とする請求項3の発明において、把持部8,9の基部10は刃体3,4に対しロック手段により取着され、このロック手段は、把持部8,9の基部10及び刃体3,4に形成した係止孔14,19と、その係止孔14,19に挿着したロックピン21とを有し、把持部8,9の連結部12は、ロックピン21の両端部のうち少なくとも一端部側を被覆して刃体3,4に対する基部10の離脱を抑制する抑制部32を有している。請求項3の発明では、係止孔14,19とロックピン21とによる簡単なロック手段により、ロックピン21の少なくとも一端部側を被覆して基部10に対するロックピン21の離脱を連結部12の抑制部32により抑制して、刃体3,4に対する基部10の離脱を抑制することができる。
請求項1〜3のうちいずれか一つの請求項の発明を前提とする請求項4の発明において、指掛環11の厚み方向両面間範囲に連結部12の厚み方向両面を配置して、その指掛環11と連結部12との間で段差部28を形成している。請求項4の発明では、連結部12が指掛環11の厚み方向両面から厚み方向へ突出しないため、指掛環11に触れた指が連結部12に当たりにくくなって指掛環11に対する操作性を良くすることができる。
請求項1〜4のうちいずれか一つの請求項の発明を前提とする請求項5の発明において、連結部12は薄肉部31を有している。請求項5の発明では、薄肉部31により連結部12を変態させ易い。
請求項1〜5のうちいずれか一つの請求項の発明を前提とする第6の発明において、連結部12は指掛部27a,29を有している。第6の発明では、連結部12の指掛部27a,29に指を当てがってより一層使い勝手を良くすることができる。
本発明は、触れた指の感触や操作性に変化を持たせてより一層使い勝手を良くすることができる鋏を提供することができる。
(a)は本実施形態にかかる洋鋏において両刀身を互いに組み付けた状態を示す正面図であり、(b)は(a)のA−A線断面図であり、(c)は(a)のB−B線断面図である。 (a)(b)は上記両刀身の把持部において刃体が取着される基部を示す斜視図であり、(c)はその基部の断面図である。 (a)(b)は上記両刀身において刃体を示す斜視図である。 (a)(b)は上記刃体を把持部の基部に挿入した状態を示す斜視図であり、(c)はその基部の断面図である。 (a)(b)は上記刃体を基部に固定するロックピンを示す斜視図である。 (a)(b)は上記刃体を基部に固定した状態を示す斜視図であり、(c)はその基部の断面図である。 (a)(b)は上記両刀身の把持部において指掛環を示す斜視図である。 (a)(b)は上記両刀身の把持部において互いに分離して成形した基部と指掛環とを金型にセットする状態を示す斜視図である。 (a)(b)は上記両刀身の把持部において基部と指掛環とを連結部により連結した状態を示す斜視図であり、(c)(d)はその把持部の断面図である。 (a)(b)はそれぞれ上記両刀身において把持部と刃体とを分離する途中状態を示す部分断面図であり、(c)は同じくそれらの分離状態を斜視図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1(a)に示すように、手動利器である洋鋏は一対の刀身1,2を備え、それぞれの刀身1,2においては、機能部としての刃体3,4が開閉中心部5(回動中心5a)で回動可能に支持され、その開閉中心部5より基端側で刃体3,4に取着された把持部8,9を有する柄6,7が設けられている。それぞれの把持部8,9は、刃体3,4の基端部3a,4aが挿着された基部10と、指当部としての指掛環11と、その基部10に対し指掛環11を連結する連結部12とを有している。
図2に示す前記基部10は、樹脂により一体成形され、前記開閉中心部5の回動中心線5aに沿う方向の両側で上端部10e側から下端部10f側へ延びる外面10a,10bと、この回動中心線5aに直交する方向の両側で上端部10e側から下端部10f側へ延びる外面10c,10dとを有している。この基部10内には前記刃体3,4の基端部3a,4aを挿着するための支持孔13が上端部10eから下端部10f側へ延びるように形成されて上端部10eで外側へ開放されている。この基部10の上端部10eには支持孔13を貫通する係止孔14が両外面10a,10b間で形成されている。この係止孔14の一端部側では軸孔14aより直径の大きい頭孔14bが形成されているとともにこの頭孔14bより直径の大きい蓋孔14cが形成されて外面10aの外側へ開放されている。この基部10の外面10cには突条部15が上端部10eから下端部10f側へ延びるように形成されてこの突条部15の両端部に小孔15aが貫設されている。この基部10の外面10dには上端部10eと下端部10fとの間で当接部16が突設されている。
図3に示す前記刃体3,4においては、前記開閉中心部5の回動中心孔17より先端側に刃部18が形成され、その刃部18から延設された基端部3a,4aに係止孔19が貫設されている。この刃部18の相対向面側には図1(c)に示すように互いに噛み合う刃縁部20が段差状に形成されている。図示しないが、一対の刃体の素材となる一枚の板をプレスで打抜成形して、その板の長手方向両端部のうち一方の側に一方の基端部形成部分を設けるとともに他方の側に他方の基端部形成部分を設け、それらの基端部形成部分間に刃部形成部分を設けた後、その刃部形成部分をプレス成形して、その刃部形成部分の幅方向中央部に段差状の刃縁部形成部分を互いに隣接して繋いだ状態で設ける。次に、その刃縁部形成部分を打抜成形するか切削加工して幅方向両側で分断し、段差状の刃縁部を有する一対の刃体素材を設けた後、その刃体素材の刃縁部摺接部分を平面研削するとともにその刃縁部を刃付け研削して、前記刃体3,4を成形する。これらの刃体3,4では、段差状の刃縁部20の相対向摺接面のみが互いに摺接するため、接着剤付きのテープなどを切断した際にその接着剤が刃体3,4に付着しにくい。なお、刃縁部20に対し反対側になる刃体3,4の背部にも段差部を形成してそれらの段差部も互いに摺接するようにしてもよいが、それらの段差部を省略して段差状の刃縁部20のみを形成することが好ましい。
図4に示すように、前記刃体3,4の基端部3a,4aは前記基部10の支持孔13に対しある程度の摩擦抵抗を持たせて挿着され、その基端部3a,4aの係止孔19が基部10の係止孔14に合致する。図5に示す樹脂製のロックピン21(ロック部材)は図6に示すようにそれらの係止孔14,19に対しある程度の摩擦抵抗を持たせて挿着される。その際、ロックピン21の軸部21aが係止孔14の軸孔14aに挿嵌されて基部10の外面10bに露出するとともに、ロックピン21の頭部21bが係止孔14の頭孔14bに挿嵌されて係止孔14の蓋孔14cに露出する。
図7に示す前記指掛環11は、樹脂により一体成形され、指掛孔11aを囲う内側部分11bと外側部分11cと上側部分11dと下側部分11eとを有している。指掛環11の下側部分11eの外周には切欠凹部22が形成されている。この切欠凹部22及び内側部分11bを除く指掛環11の外周には突条部23が形成されている。
図8に示すように、互いに分離して成形された基部10と指掛環11とは、図示しない金型のキャビティに互いに並べられてセットされる。その際、基部10の外面10cにおける突条部15が指掛環11の内側部分11bに対し間隔をあけて面する。そのキャビティに成形材として樹脂を注入すると、図9に示すように、ロックピン21により刃体3,4に固定された基部10に対し指掛環11が前記連結部12で連結されて前記把持部8,9が設けられる。
この把持部8,9において基部10と指掛環11と連結部12とはいずれも樹脂で成形されてそれらの色は互いに異なる。基部10及びロックピン21は共に硬質樹脂(例えばポリプロピレン樹脂)により成形されている。指掛環11は硬度ショアA50以上ショアD50以下のエラストマー樹脂(弾性体)、連結部12は硬度ショアA10以上ショアA60以下のエラストマー樹脂(弾性体)でそれぞれ成形されている。連結部12は基部10及び指掛環11より硬度の小さい柔軟な材料で成形されているため、連結部12は基部10及び指掛環11より変形し易い。また、指掛環11は基部10より硬度の小さい柔軟な材料で成形されているため、指掛環11は基部10より変形(変態)し易い。なお、指掛環11の硬度を基部10の硬度と等しくしてもよい。
前記連結部12は、指掛環11の外周全体でその指掛環11に沿って成形され、基部10の外面10cと指掛環11の内側部分11bとの間でそれらに沿う内側部分24(介在部)と、その内側部分24に対する反対側で指掛環11の外側部分11cに沿う外側部分25と、その内側部分24と外側部分25との間で基部10の上端部10eに隣接して指掛環11の上側部分11dに沿う上側部分26と、その内側部分24と外側部分25との間で基部10の下端部10fに隣接して指掛環11の下側部分11eに沿う下側部分27とを有している。この基部10と連結部12の内側部分24と指掛環11の内側部分11bと指掛孔11aと指掛環11の外側部分11cと連結部12の外側部分25とは順次並んでいる。
図1(b)に示すように、指掛環11の外周全体(内側部分11bと外側部分11cと上側部分11dと下側部分11e)でその厚み方向両面間範囲に連結部12(内側部分24と外側部分25と上側部分26と下側部分27)の厚み方向両面が配置されて、その指掛環11の外周全体と連結部12との間で僅かな段差部28が形成されている。この連結部12の下側部分27には指掛部27aが指掛環11の下側部分11eにおける切欠凹部22に沿って形成されている。この連結部12の上側部分26には、指掛部29が形成されているとともに、この指掛部29と指掛環11の上側部分11dとの間で両凹み30により薄肉部31が形成されている。この薄肉部31に代えて貫通孔や空洞などを形成してもよい。前記基部10の突条部15及び指掛環11の突条部23は連結部12内に埋設され、この突条部15の両小孔15a内にも連結部12の樹脂が充填されているため、基部10及び指掛環11と連結部12との間の接触面積を増やし、それらの間の密着性を向上させたり結合強度を高めることができる。
前記基部10の係止孔14における蓋孔14cにも連結部12の樹脂が充填されてロックピン21の頭部21bを閉塞する蓋部32(抑制部)が形成されている。図10(a)(b)に示すように、ドライバー33などによりロックピン21の頭部21bに対する反対側からロックピン21の軸部21aを強く押すと、ロックピン21の頭部21bでこの蓋部32が押されて舌片状にめくれ上がり、ロックピン21を係止孔14,19から離脱させることができる。そのため、図10(c)に示すように、ロックピン21を係止孔14,19から離脱させて刃体3,4の基端部3a,4aを支持孔13から離脱させ、把持部8,9と刃体3,4とを互いに分離することができる。従って、刃体3,4と把持部8,9とを分別廃棄することができる。
本実施形態は下記の効果を有する。
(1) 洋鋏の把持部8,9において、刃体3,4を取着した基部10に対し指掛環11は弾性変形し易い連結部12を介して連結されている。従って、手指の大きさや使い方の異なる使用者に応じて、使用者の使い勝手を考慮した任意の設計により指掛環11の感触や操作性を維持した場合にも、基部10に対する指掛環11の動きを連結部12により維持したまま、指掛環11に触れた指の感触や操作性に変化を持たせて、より一層使い勝手を良くすることができる。本実施形態では、指掛環11の指掛孔11aに指を入れてその内側部分11bや外側部分11cや上側部分11dや下側部分11eを指で押圧すると、それらと並んで連結された連結部12の内側部分24や外側部分25や上側部分26や下側部分27が指掛環11とともに弾性変形し、指掛環11を使用者の好みに合わせた任意の設計にした場合でも、基部10に対する指掛環11の動きを維持してより一層使い勝手を良くすることができる。なお、それらの外側部分11c,25を指掛孔11a側へ押圧すると、それらの外側部分11c,25は、比較的小さな力で指掛孔11a側へ大きく突出するように湾曲し、その押圧解除により弾性復帰する。
(2) 互いに分離して成形した基部10と指掛環11とを金型のキャビティにセットし、そのキャビティには前述した連結部12を成形するエラストマー樹脂を注入して、前記把持部8,9を有する柄6,7を容易に製造することができる。
(3) 基部10の係止孔14と刃体3,4の係止孔19とにロックピン21を挿着し、その係止孔14の蓋孔14cにも連結部12の樹脂を充填してロックピン21の頭部21bを蓋部32で閉塞したので、ドライバー33などによりロックピン21の頭部21bに対する反対側からロックピン21の軸部21aを強く押してロックピン21の頭部21bでこの蓋部32を舌片状にめくり上げれば、ロックピン21の頭部21bが開放され、ロックピン21を係止孔14,19から離脱させて、把持部8,9と刃体3,4とを互いに分離して分別廃棄することができる。
前記実施形態以外にも例えば下記のように構成してもよい。
・ 基部10に対し指掛環11を回動可能な連結部で変位させるようにしてもよい。
・ 基部10と指掛環11の内側部分11bとの間にコイルばねや板ばねなどの弾性体を連結部として介在させることができる。
・ 連結部12を基部10と指掛環11の内側部分11bとの間にのみ介在させることができる。
・ 連結部12を基部10と指掛環11の上側部分11d及び下側部分11eとの間にのみ介在させ、基部10と指掛環11の内側部分11bとの間には空隙を設けてもよい。
・ 基部10と指掛環11とを一体成形して基部10と指掛環11の内側部分11bとの間を薄肉部で繋ぎ、指掛環11の外周全体に連結部12を成形して連結部12内にその薄肉部を埋設してもよい。
・ 刃体3,4の基端部3a,4aを基部10内及び連結部12内に挿着してもよい。
・ ドライバー33などにより蓋部32を舌片状にめくり上げて、ロックピン21を係止孔14,19から離脱させてもよい。
1,2…刀身、3,4…刃体(機能部)、6,7…柄、8,9…指掛環(把持部)、10…基部、11…指掛環(指当部)、12…連結部、14…基部の係止孔、19…刃体の係止孔、21…ロックピン(ロック部材)、24…連結部の介在部、32…連結部の蓋部(抑制部)。

Claims (5)

  1. 開閉中心部で開閉可能に支持した一対の刀身にその開閉中心部より先端側で刃体を設け、その開閉中心部より基端側で刃体の基端部に把持部を取着した鋏において、
    この把持部は、開閉中心部に近い上端部側で刃体の基端部が取着されてその上端部側から開閉中心部に対し遠い下端部側へ延びる基部と、指掛孔を囲う内側部分と外側部分と上側部分と下側部分とを外周に有する指掛環と、基部と指掛環の内側部分との間でその基部及び指掛環の内側部分に沿って設けた介在部でその基部に指掛環を連結する連結部とを有し、
    この基部と連結部の介在部と指掛環の内側部分と指掛孔と指掛環の外側部分とを順次並べ、
    この指掛環は樹脂で成形された基部より硬度の小さい柔軟な樹脂またはその基部と同じ硬度の樹脂で成形されているとともに、この連結部は基部及び指掛環より硬度の小さい柔軟な樹脂である弾性体で成形されている
    ことを特徴とする
  2. 前記連結部は、指掛環の外周全体を囲い、基部と指掛環の内側部分との間でその基部及び指掛環の内側部分に沿って設けた前記介在部としての内側部分と、指掛環の外側部分に沿って設けた外側部分と、指掛環の上側部分に沿って設けた上側部分と、指掛環の下側部分に沿って設けた下側部分とを有し、
    この基部と連結部の内側部分と指掛環の内側部分と指掛孔と指掛環の外側部分と連結部の外側部分とを順次並べた
    ことを特徴とする請求項1に記載の鋏
  3. 前記把持部の基部は刃体に対しロック手段により取着され、
    このロック手段は、把持部の基部及び刃体に形成した係止孔と、その係止孔に挿着したロックピンとを有し、
    前記把持部の連結部は、ロックピンの両端部のうち少なくとも一端部側を被覆して刃体に対する基部の離脱を抑制する抑制部を有している
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の鋏
  4. 前記指掛環の厚み方向両面間範囲に連結部の厚み方向両面を配置して、その指掛環と連結部との間で段差部を形成したことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一つの請求項に記載の鋏
  5. 前記連結部は薄肉部を有していることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一つの請求項に記載の鋏
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