JP5587746B2 - 電動ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、ポンプ部,モータ部,モータ制御部及びヒートシンクからなり、モータ部とモータ制御部との組付け及び端子同士の溶接固着の作業性を向上させると共に、モータ制御部とヒートシンクとの間の防水性,防塵性を確保しつつ、モータ部の呼吸孔も容易に具備することができる電動ポンプに関する。
ヒートシンクを有する車両用のウォータポンプとして使用される電動ポンプが種々存在する。代表的な電動ポンプとして、特許文献1に開示されたものが存在する。特許文献1を概説すると、ステータアセンブリ46がモータの固定子の役割を果たし、マグネット21がモータの回転子の役割を果たしている。そして、マグネット21とインペラ7aが一体となることにより、インペラ7aが回転する仕様である。
特許文献1の構成としては、ロアケース4にステータアセンブリ46が挿入される。ロア
ケース4の底部4bの外側に形成された位置決めピン19に、サーキットアセンブリ47の基板61の貫通穴64が係合される。ステータアセンブリ46のインシュレータ57のターミナルピン59は、サーキットアセンブリ47の基板61の外周部近傍にて係合した後に溶着支持してなる
。これでステータアセンブリ46とサーキットアセンブリ47とを電気的に接合することができる。その後でサーキットアセンブリ47をエンドカバー48で覆うことで、エンドカバー48はサーキットアセンブリ47に対して防水、防汚、防塵等の機能を発揮する。
特開2003−222094
特許文献1の構成では、ターミナルピン59を基板61に溶着する時は、エンドカバー48を配置しない状態で溶着箇所を開放しておく必要がある。詳述すると、溶着手段としては、レーザ溶接、スポット溶接、抵抗溶接、かしめ、又は半田付け等の適宜の手段が考えられるが、いずれの手段にせよ溶着箇所の外側から電極や半田ごて等を溶着箇所もしくは溶着箇所近傍に移動させる必要があるため、溶着箇所を開放しておく必要がある。
特許文献1のようにエンドカバー48を溶着後に組み付ける仕様では溶着が可能であるが、組付け工場の設備等、種々の条件によって、組付け行程を変更しなくてはならないことが十分に有り得る。たとえば、サーキットアセンブリ47とエンドカバー48を先に組みつけておき、その後にハウジング45に組み付けたいという要望が発生する場合がある。このような場合では、サーキットアセンブリ47とエンドカバー48をハウジング45に組み付ける段階では、まだステータアセンブリ46とは接続されていないため、サーキットアセンブリ47とステータアセンブリ46との接続を、サーキットアセンブリ47とエンドカバー48をハウジング45に組み付けた後に行う必要がある。
しかし、サーキットアセンブリ47とエンドカバー48をハウジング45に組み付けた後では、ターミナルピン59と基板61の溶着箇所はエンドカバー48に覆われてしまっているため、溶着することが出来ない。よって、特許文献1の構成では、サーキットアセンブリ47とエンドカバー48を先に組み付けておき、その後にハウジング45に組み付けるという要望に答えることが出来なかった。そこで、本発明の目的(技術的課題)は、ポンプ部,モータ部,モータ制御部及びヒートシンクを組付けた状態で電気素子側の端子と回路側の端子を容易に抵抗溶接でき、一つの組付け工程に限定されることなく組付け工程を適宜変更することができると共に、抵抗溶接箇所が呼吸機能及び防水,防塵の機能も兼ね備え且つ安価に前記構成を達成可能とした電動ポンプを提供することにある。
そこで、発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、 ポンプ部と、該ポンプ部を駆動するモータ部と、該モータ部を制御する回路部が装着された回路ケースを有するモータ制御部と、前記回路ケースの外面側にて突出すると共に接合する前記モータ部の複数のステータ端子と前記モータ制御部の複数の回路端子とを露出させる位置に形成される開口部を有するヒートシンクと、前記開口部を塞ぐ蓋体とからなり、複数の前記ステータ端子と複数の前記回路端子とは略同一の配列で近接するように集合して配置され、前記ヒートシンクは薄板状の立上り片からなるフィン部を有すると共に,前記開口部の周囲には前記立上り片が存在しない平坦な面とした平坦面部を有し、前記蓋体は前記平坦面部に密着状に接合して前記開口部に着脱自在に装着され、前記蓋体には、呼吸孔が形成され、該呼吸孔には、透湿膜を有する通気キャップが具備され、該通気キャップの透湿膜が前記呼吸孔を被覆するようにして、前記通気キャップが前記呼吸孔に装着されてなる電動ポンプとしたことにより、上記課題を解決した。
請求項2の発明を、請求項1において、前記蓋体の下面側には前記開口部の周囲を包囲する大きさのループ状の浅溝が形成されてなる電動ポンプとしたことにより、上記課題を解決した。
請求項1の発明では、ポンプ部,モータ部,モータ制御部及びヒートシンクの組付け作業において、特にモータ部とモータ制御部における端子同士の接合に溶接を施す作業が必要であるにも係わらず、ポンプ部,モータ部,モータ制御部及びヒートシンクの組付が完了してから、ステータ端子と回路端子との抵抗溶接による固着ができる。詳述すると、モータ部のステータ端子と、モータ制御部の回路端子同士を抵抗溶接にて接合するために、抵抗溶接用の電極が挿通可能な大きさの開口部がヒートシンクに形成されており、この開口部は、ヒートシンクがモータ制御部の回路ケースの外面側に接続された状態でステータ端子と回路端子とが露出される位置に形成されている。そのために、ヒートシンクの開口部から抵抗溶接用の電極を容易に挿入して抵抗溶接を行うことが可能となるため、組み付け能率が向上する。
また、前記ステータ端子と、前記回路端子との接合箇所は集合状態に設けられると共にその端子同士の接合箇所は回路ケースの外周寄りの位置に設けることにより、抵抗溶接にて接合する箇所は主要なパワーデバイス及び回路基板が装着されている回路ケースの中央箇所ではなく、該回路ケースの中央から端の位置に配置されている。よって、抵抗溶接を行うときにもパワーデバイスや回路基板に対して悪影響を及ぼすことがない。
さらに、前記パワーデバイスや前記回路基板は、回路ケースの略中央位置に配置することができ、しかもヒートシンクの開口部は中央から離れた位置となるので、パワーデバイスや回路基板等の電気素子から発生した熱がヒートシンクの中央から周囲に拡散し易くなり、放熱性をより一層向上させることができる。また、ヒートシンクの開口部は、前述したように抵抗溶接用の電極挿通孔としての機能を兼ねると共に呼吸孔としての機能も備えたものである。したがって、ヒートシンクの開口部は、電極挿通孔とは別に呼吸孔を設ける必要がなく、構造が簡素化されることによりコストダウンにつながる。
また、開口部が呼吸孔としての役目をなすことにより、ヒートシンクがアルミ合金による鋳造品として製造されるならば、ヒートシンクの開口部は金型により形成可能であるため、加工費用は略ゼロとなり、逆に開口部を形成することでアルミ合金の使用量が削減されるので、軽量化、材料費の低減につながるという利点も存在する。一般にヒートシンクは、熱伝導率の良いアルミ合金が使用されることが多く、且つヒートシンクのフィンは切削加工よりも鋳造に好適であるということ観点から、本発明におけるヒートシンクは、鋳造にすることでより一層コスト的に有利といえる。
請求項2の発明では、蓋体の下面側に前記開口部の周囲を包囲する大きさのループ状の浅溝が形成されているので、開口部箇所に蓋体を装着すると、前記浅溝が開口部の周囲を包囲するようにしてヒートシンクの表面側と蓋体の下面側との間にループ状の空隙部分が形成される。これがヒートシンクの開口部の周囲においてラビリンス構造を構成し、毛細管現象による水の浸入を防止することができる。
また、蓋体と、該ヒートシンクの表面の面積を小さくできるため加工面積を少なくできるので、製造コストの削減及び製品検査の簡略化を行える。また開口部以外の領域はフィンを有したヒートシンクとして使用できるため、放熱効果も高いものとできる。更にヒートシンクは放熱として確実に必要な構成であると考えると、本発明では防水専用の部材としては蓋体のみであり、構成も単純で、組み付け易いものとなる。
なお、ヒートシンクの開口部を塞ぐための蓋体が設けられれば、回路ケースにおける防水機能を発揮する。また前記開口部の周囲は、前記蓋体が密着状に接合する平坦面部が形成されているので、ヒートシンクの開口部と、蓋体との接合性が良好となり、より一層防水性を良好にすることができる。さらに、前記蓋体に、呼吸孔が形成されれば、該呼吸孔には、透湿膜を有するキャップ材が具備され、該キャップ材の透湿膜が前記呼吸孔を被覆するようにして、前記キャップ材が前記呼吸孔に装着された構成により、ヒートシンクの開口部自体が呼吸孔としての機能も兼ね備えることとなる。つまりヒートシンクの開口部は、抵抗溶接用の電極挿通機能の他に防水機能、呼吸機能を兼ね備えることができる。よってヒートシンクの開口部をそれぞれの用途ごとに複数設ける必要が無く、1つの孔が複数の機能を発揮できる。ヒートシンクの開口部の数を最小にできることにより、より多くの面積をフィンに割り振れるため、放熱能率を向上させることができる。
(A)は本発明の構成を示す縦断側面図、(B)は(A)の(ア)部拡大図である。 本発明における電動ポンプのモータ部とモータ制御部とヒートシンクと蓋体と通気キャップを分離した状態の縦断側面図である。 (A)はモータ制御部の一部とヒートシンクと蓋体と通気キャップの拡大した分離状態の縦断側面図、(B)はヒートシンクの開口部から電極を回路端子とステータ端子に当接させて抵抗溶接を行う工程図である。 (A)はヒートシンクの平面図、(B)は通気キャップ付きの蓋体を装着したヒートシンクをモータ制御部に接合された状態の平面図、(C)はヒートシンクの開口部からステータ端子及び回路端子が露出した状態の要部平面図である。 (A)は蓋体の斜視図、(B)は蓋体の平面図、(C)は(B)のY1−Y1矢視断面図、(D)は蓋体の下面図、(E)は通気キャップの斜視図、(F)は通気キャップの縦断側面図、(G)は(F)のX1−X1矢視断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明における電動ポンプの構成は、図1,図2に示すように、モータ制御部Aと、ヒートシンク6と、モータ部5と、蓋体7と、通気キャップ8と、ポンプ部9とから構成される。特にモータ制御部Aとヒートシンク6及び該ヒートシンク6の近傍箇所の相互に関連する構成に関するものである。また、本発明における電動ポンプのポンプ部9の種類については、ウォータポンプとして説明するが、ポンプ部9の種類が限定されるものではなく、オイルポンプ等にも好適なものである。
モータ制御部Aは、図1(A),図2に示すように、回路ケース1と、回路基板3と、FET等のパワーデバイス4とから構成される。回路ケース1は、合成樹脂にて形成され、略円板形状のベース板11の外周に両側面より突出する円筒形状の外周側部12が形成されている(図2参照)。前記回路ケース1のベース板11には、内面側1aと外面側1bとが存在する。
前記内面側1aは、回路ケース1がモータハウジング51に接合される側であり、閉鎖周壁部13が形成され、該閉鎖周壁部13に回路基板3が装着される〔図1(A),図2参照〕。前記外面側1bは、回路ケース1がヒートシンク6に接合される側であり、パワーデバイス4が組み込まれる側である〔図1(A),図2参照〕。回路基板3とパワーデバイス4とは、回路ケース1のベース板11にインサートされたリードフレーム2により電気的接合がなされる(図2参照)。
該リードフレーム2は、帯板状の導体である。リードフレーム2は、回路ケース1が樹脂成形される工程で鋳込み成形されるものである。リードフレーム2,回路基板3及びパワーデバイス4とは、モータ部5の電気的制御を行うものであり、これらのリードフレーム2,回路基板3及びパワーデバイス4の組み合わせたものをまとめて回路部Bと称する。
前記ベース板11には、その外面側1bで且つ外周寄りとなる直径方向端部箇所、すなわち、外周側部12付近の位置に複数本の回路端子2a,2a,…が立上り状態で突出形成されている〔図2,図3(A)参照〕。該回路端子2a,2a,…は、後述するモータ部5のステータ端子52c,52c,…と接合して、モータ部5を制御するものであり、具体的に個数は3本である〔図4(C)参照〕。回路端子2a,2a,…は、回路ケース1に後述するヒートシンク6が接合されたときに、ベース板11からヒートシンク6に向かって立ち上がるように形成されている。
ベース板11において、それぞれの回路端子2a,2a,…には、同一箇所又は近接した位置に端子接合孔14,14,…が形成されている〔図1,図2,図3(A)等参照〕。端子接合孔14は、後述するモータ部5のステータ端子52c,52c,…が挿入され、回路端子2a,2a,…と接触又は近接した状態で並設されるようになっている〔図1,図2,図3(A)等参照〕。
また、回路端子2a,2a,…は、複数(実際には3本)存在し、これらは相互に近接するように集合した状態にある。この回路端子2a,2a,…の集合した領域は、回路ケース1のベース板11の中心から離れた位置で外周側部12寄りの位置に設けられている〔図1,図2,図4(B),(C)参照〕。このような構成により、ベース板11の中心寄りの位置に回路部Bを構成する回路基板3及びパワーデバイス4が装着されている〔図1,図2参照〕。
モータ部5は、図1(A),図2に示すように、モータハウジング51の内部に鉄合金製のステータ52及びインナーマグネット53が装着されている。ステータ52は、ステータコア52aにコイル52bが巻き付けられており、これらが樹脂54に被覆され防水性も有する。そして、ステータコア52aに巻かれたコイル52bの通電を制御により順番に切り替えていくことで磁界が切り替わり、軸中心寄りに配置されたインナーマグネット53を回転駆動させることができる。インナーマグネット53がステータ52の磁力により回転することによって、インナーマグネット53に一体的に装着されているポンプ部9のインペラシャフト92が回転し、インペラシャフト92に装着されたインペラ91が回転し、ポンプとしての機能を果たすことができる。前記インナーマグネット53はプラスチックマグネットにて形成されている。
モータハウジング51には、インナーマグネット53が配置される領域まではエンジンの冷却水が浸入する。モータ部5のモータハウジング51において、モータ制御部Aの回路ケース1との接合箇所には区画壁51aが存在する。該区画壁51aは、ポンプ部9のインペラ91の羽根から離れた側で且つインペラシャフト92の軸端部近傍である。区画壁51aは、樹脂製又はアルミニウム合金製で、略円板状に形成されており、冷却水を密封するための壁であると共に、接合されるモータ制御部Aの回路基板3を区画壁51aを介して冷却する役目もなすものである〔図1(A)参照〕。
前記ステータ52におけるコイル52bには、ステータ端子52c,52c,…が接合され、該ステータ端子52c,52c,…は、前記区画壁51aから外部で且つ軸方向に沿って突出している〔図2、図3(A)図4参照〕。ここで、軸方向とは、モータ部5が接続しているポンプ部9のインペラシャフト92の軸方向のことである。ステータ端子52c,52c,…は、モータ制御部Aの回路ケース1と、モータ部5のモータハウジング51とが接合された状態で、前記ステータ端子52c,52c,…が、モータ制御部Aのベース板11の内面側1aより端子接合孔14,14,…に挿入され、ベース板11の外面側1bに突出するようになっている(図1参照)。
このとき、それぞれのステータ端子52c,52c,…は、それぞれの回路端子2a,2a,…と接触又は近接した状態で並設される。したがって、モータ部5におけるモータハウジング51からのステータ端子52c,52c,…の突出位置は、モータ制御部Aの回路ケース1に対して正規の状態で接合されたときに、ステータ端子52c,52c,…が前記端子接合孔14,14,…に円滑に挿入されると共に回路端子2a,2a,…と接合可能な位置となる。すなわち、複数の回路端子2a,2a,…と、複数のステータ端子52c,52c,…とは、対応するように略同一の配列で集合するように構成される〔図4(C)参照〕。
モータ部5は、前述したように、モータハウジング5の内周側まで流体が浸入する構成となっており、一般にステータ52は発熱部品であるため、モータハウジング5内周側に浸入する流体によってステータ52の熱が放熱される。よって、ステータ52の熱は、モータ制御部A側の回路基板3に伝わり難くなっている。また流体と回路基板3とが前記区画壁51aを介して近接しているので、流体によって回路基板3の熱は放熱され易く、該回路基板3の温度上昇も抑制できる。
ヒートシンク6には、図4(A)に示すように、主板61の表面側に薄板状の立上り片62a,62a,…からなるフィン部62が形成されている。該主板61は、略円板形状に形成されており、且つモータ制御部Aの回路ケース1に設けられたコネクタ部分のために中心に向かって直径方向に凹み61aが形成されている。前記主板61には、開口部63が形成されている。該開口部63は、前記ヒートシンク6が前記回路ケース1の外面側1bに正規に接合された状態で、集合配置された回路端子2a,2a,…及びその集合領域の周辺付近まで露出する程度の大きさである〔図4(C)参照〕。
そのために、開口部63は、回路端子2a,2a,…の集合領域に対応するように、ヒートシンク6の直径方向の端縁付近に形成される。開口部63の周囲には、前記フィン部62の立上り片62a,62a,…が存在しない平坦な面とした平坦面部6aとなっている。前記開口部63の形状及び大きさは、略長方形状に形成され、回路端子2a,2a,…とステータ端子52c,52c,…と接合箇所が集合する領域よりも僅か又は一回り程度大きくなる広さとし〔図4(C)参照〕、後述するように回路端子2aとステータ端子52cとを接合させて電極T,Tを押し当てて、抵抗溶接の作業が行える程度の広さとする。
蓋体7は、樹脂製もしくはアルミ合金製であり、具体的には、略長方形状をした平板であり、幅方向中間箇所には呼吸孔71が形成されている〔図2,図3(A),図5等参照〕。呼吸孔71の周辺には、該呼吸孔71を直径中心として扁平円筒状の円周側壁72が形成されている。該円周側壁72には、等間隔に切欠き72aが形成されている〔図5(A),(B)参照〕。さらに、蓋体7の幅方向両端には取付孔73,73が穿孔されている。蓋体7は、前記ヒートシンク6の平坦面部6aに配置され、開口部63が閉鎖されるものである〔図1,図4(B)参照〕。
蓋体7は、前記ヒートシンク6の開口部63に被せられることによって、開口部63から水や泥等が回路部B内に浸入しないようにする役目をなすものである。ヒートシンク6の平坦面部6aと、蓋体7との合わせ面は密着可能となるように、ヒートシンク6及び蓋体7は鋳造にて面精度を出せることが好ましいが、必要に応じて平坦面部6a及び蓋体7との合わせ面を切削加工にて仕上げても構わない。蓋体7のヒートシンク6との接合面側である下面側には、浅溝74が形成されることもある。
該浅溝74は、蓋体7の下面側に凹状に形成された略長方形状で且つループ状とした溝条である〔図5(C),(D)参照〕。該浅溝74は、ヒートシンク6の開口部63の周囲を包囲する大きさを有しており、開口部63に蓋体7を密着状に閉じたときに、ラビリンス構造を構成し、蓋体7による開口部63のシール性を向上させる〔図1(B)参照〕。特に、開口部63の周辺に平坦面部6aが形成されている場合には、該平坦面部6aと、蓋体7の下面側との密着性がさらに良好なものとなり、前述したラビリンス構造がより一層明確に形成され、シール性が極めて良好となる。
蓋体7の呼吸孔71には、通気キャップ8が装着される〔図1、図3(A)参照〕。該通気キャップ8の機能は、空気(圧力)をモータ制御部Aの回路ケース1内外でバランスを取るようにし、ポンプ内とポンプ外(外気)の圧力差を無くし、ポンプ内外で水蒸気をやり取りすることでポンプ内外の湿度差を無くすものである。該通気キャップ8は、合成樹脂製であり、上蓋板81,下蓋板82,連結立上り片83及び嵌合脚部85とから構成される。
上蓋板81は円板形状に形成され、下蓋板82は、前記上蓋板81と同等直径の円板で、且つ同心円となる貫通孔82aが形成されている〔図3(A),図5(F)参照〕。上蓋板81と下蓋板82とは、適宜の間隔をおいて、上蓋板81及び下蓋板82の外周に等間隔の空隙84,84,…が形成されるようにして連結立上り片83,83,…が形成される。前記空隙84,84,…は、空気を流通させ、モータ制御部Aの回路ケース1の内部と外部との気圧や湿度を同等にする役目をなすものであり〔図1(B)の太線矢印参照〕、空隙84,84,…は3箇所形成されている。
前記下蓋板82には、複数の嵌合脚部85,85,…が形成されている。該嵌合脚部85は、帯板形状に形成され、前記下蓋板82の貫通孔82aの周方向に沿って等間隔に形成されたものであり、その先端に端に対して直径方向の外方に突出する嵌合突起85aが形成されている。また複数の嵌合脚部85の間には、帯板状の案内板86,86,…が形成されている。
嵌合脚部85の嵌合突起85aは、断面三角形状の突起として形成され、蓋体7の呼吸孔71に対して挿入容易となるように先端部分が斜面として形成されている。また、嵌合突起85aは、呼吸孔71から抜け難いように斜面と反対となる面は挿入方向に対して垂直面として形成されている。前記嵌合脚部85,85,…と、前記案内板86,86,…との間にはスリット状の隙間が存在し〔図5(E),(F)参照〕、蓋体7の呼吸孔71に通気キャップ8を装着するときに、嵌合脚部85,85,…が中心側に弾性的に窄まるようになっており、復元力によって、嵌合突起85aが呼吸孔71の周囲に嵌合するようになっている〔図1(B)参照〕。
通気キャップ8は、蓋体7の呼吸孔71にその嵌合脚部85側から挿入されて固定されるものである。下蓋板82の貫通孔82aには、透湿膜87が装着される〔図5(F),(G)参照〕。また、前記嵌合脚部85,85,…及び前記案内板86,86,…には、Oリング88が配置される。Oリング88は、透湿膜87以外の箇所から浸入しようとする水、水蒸気、圧力、泥等の浸入を防止するものである。Oリング88は、通気キャップ8を蓋体7の呼吸孔71に挿入して、押し付けて嵌合脚部85によって呼吸孔71に固定されることで、下蓋板82とヒートシンク6の裏面側によってOリング88が潰された状態となって密封効果を発揮する。
上記構造により、モータ制御部Aの回路部B(回路基板3,パワーデバイス4)の圧力や水蒸気は、前記透湿膜87を介して回路ケース1の内部と外部とを連通する。透湿膜87は、空気や水蒸気は通すが水滴は通さない膜であり、水滴よりは小さく水蒸気よりは大きい孔が無数に形成されたものである。透湿膜87には、無数の微小孔が形成されたタイプの物や、繊維状の物がランダムに積層されたタイプの物等が存在する。
ポンプ部9は主に、図1(A)、図2に示すように、吸入口と吐出口とを有するポンプカバー部93と、複数枚の羽根が放射状に周方向角度均等に配置された樹脂製のインペラ91と、該インペラ91に固着され、該インペラ91の回転中心に配置された鉄合金製のインペラシャフト92とからなる。該インペラシャフト92は、前記モータ部5に配置される永久磁石であるインナーマグネット53と一体となっており、該インナーマグネット53の回転によって、インペラシャフト92が回転し、該インペラシャフト92と共にインペラ91は回転する。
次に、モータ制御部A,モータ部5,ポンプ部9,ヒートシンク6を組み付ける工程において、回路端子2a,2a,…とステータ端子52c,52c,…とを接合して、抵抗溶接を行う作業について説明する。モータ制御部A,モータ部5,ポンプ部9,ヒートシンク6とは、ボルト・ナットにより接合固着される。モータ制御部Aとモータ部5とを接合する工程で、モータ部5のステータ端子52c,52c,…がモータ制御部Aの回路ケース1の内面側1aより端子接合孔14,14,…に挿入され、回路ケース1の外面側1bに突出し、回路ケース1の回路端子2a,2a,…と接合する〔図3(A)参照〕。
ヒートシンク6は、回路ケース1に接合されており、ヒートシンク6の開口部63から、回路端子2a,2a,…とステータ端子52c,52c,…との接合箇所が露出した状態となる〔図4(C)参照〕。回路端子2a,2a,…とステータ端子52c,52c,…とはベース板11の外面側1bからヒートシンク6に向かって立ち上がるように構成されており、端子同士に互いを押し付けるような荷重を加えると共に、前記開口部63から電極T,Tを挿入し、回路端子2aとステータ端子52cに電極T,Tを当接させて大電流を加え抵抗溶接される〔図3(B)参照〕。
この時、ヒートシンク6の開口部63を通して、回路ケース1側の回路端子2a,2a,…及びステータ端子52c,52c,…を目視しながら、電極T,Tを端子に当接させることができる。開口部63は、そのまま呼吸孔として使用することができる。
A…モータ制御部、B…回路部、5…モータ部、1…回路ケース、1a…内面側、
1b…外面側、14…端子接合孔、2a…回路端子、52c…ステータ端子、
6…ヒートシンク、63…開口部、7…蓋体、71…呼吸孔、8…通気キャップ、
87…透湿膜、9…ポンプ部。

Claims (2)

  1. ポンプ部と、該ポンプ部を駆動するモータ部と、該モータ部を制御する回路部が装着された回路ケースを有するモータ制御部と、前記回路ケースの外面側にて突出すると共に接合する前記モータ部の複数のステータ端子と前記モータ制御部の複数の回路端子とを露出させる位置に形成される開口部を有するヒートシンクと、前記開口部を塞ぐ蓋体とからなり、複数の前記ステータ端子と複数の前記回路端子とは略同一の配列で近接するように集合して配置され、前記ヒートシンクは薄板状の立上り片からなるフィン部を有すると共に,前記開口部の周囲には前記立上り片が存在しない平坦な面とした平坦面部を有し、前記蓋体は前記平坦面部に密着状に接合して前記開口部に着脱自在に装着され、前記蓋体には、呼吸孔が形成され、該呼吸孔には、透湿膜を有する通気キャップが具備され、該通気キャップの透湿膜が前記呼吸孔を被覆するようにして、前記通気キャップが前記呼吸孔に装着されてなることを特徴とする電動ポンプ。
  2. 請求項1において、前記蓋体の下面側には前記開口部の周囲を包囲する大きさのループ状の浅溝が形成されてなることを特徴とする電動ポンプ。
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