JP5587505B2 - 圧延製品をせん断するためのせん断機及び関連した製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、圧延した長尺製品をせん断するためのせん断機に関し、特には、焼き入れ焼き戻し(Q&T)区域の出口にてせん断を直接行うのに適したせん断機に関するものである。
現在、中間温度範囲で、即ち、冷間せん断温度を超え(それ故に150℃を超え)同時に熱間せん断温度未満に(つまり、800℃未満に)分類できる温度範囲で、圧延した長尺製品をせん断するには、具体的には、圧延製品の表面が該温度範囲の下限に向かう傾向があり、その内部はその上限に向かう傾向があるため、様々な種類の工具スチールが、せん断機の刃を作るために使用されるが、その刃は、十分に頑丈ではなく、それ故に、圧延機に存在する各種せん断機で構成される鎖の性能の観点からすれば、弱い結合を構成する。この弱い結合は、ただ問題になっているせん断機の刃を取り換えるためだけに、圧延機の頻繁な停止を必要としており、それがプログラムされた停止を除いて生じるすべての場合において、かなり余分な維持費及び生産の損失を伴う。
更に、温度範囲150〜800℃では、温度変化それ自体が、せん断した材料の最大単位荷重(MPa)の顕著な変化を生じ、その結果、硬度に応じた刃それ自体の摩耗速度の顕著な変化を生じ、並びに、せん断を行うためにそれを通して伝達されるエネルギーの顕著な変化を生じることを念頭に置くことが重要である。
現在、圧延機において、圧延された材料の焼き入れ焼き戻し処理を行うのに適し、冷却板の上流に位置する焼き入れ焼き戻しボックス(QTB)の下流で中間温度にてせん断するためのせん断機は、以下のことを想定している:
・冷間せん断用の工具スチールで作られた刃の使用である。これは、二次硬度ピーク(スチールの焼き戻しダイアグラムを参照)周辺での焼き戻しによる熱処理によって、その材料の最大靱性を、硬度の比較的小さな損失と、結果として生じる耐摩耗性の損失とを犠牲にして、得ることを可能にする。これら刃は、二次ピーク周辺での焼き戻しにもかかわらず、高い耐摩耗性を示すが、熱衝撃に耐えることができず、より低い温度範囲で用いる場合、それらの靭性は、多くの場合、せん断、特にはより実質的な厚さのせん断を行うのに不十分となる。これらの影響は、深面割れの形成につながり、刃の更なる使用を危うくし、その破損を引き起こす;
・或いは、熱間せん断用の工具スチールで作られた刃の使用である。これは、このカテゴリーに予測される標準的な熱処理を受けた後に、実質的な厚さの冷間せん断を行うのにも十分な高い靱性と、良好な耐熱衝撃性とを示すが、反対に、上述したスチールよりも低い耐摩耗性を持ち、軟らかすぎで、それ故に、せん断した棒によって跡が付き易い。
上述した2種類の刃の違いは、炭素及びクロムの異なる濃度によるものであるが、それは、冷間せん断用の工具スチールの場合により高く、それ故に、二次硬度ピーク近くでの熱処理後に、より高い値の硬度と耐摩耗性を得ることを可能にする。第二に、より高い濃度のモリブデンは、炭素濃度の低下と組み合わされ、熱間加工用の工具スチールによって、より大きな靱性と改善された耐熱性とが達成されることを可能にする。
要するに、操作上の観点からすれば、冷間せん断用の工具スチールの使用は、例えばそれらが良好な耐摩耗性を示しても、刃それ自体の切断端に生じる割れのために早期の刃の交換を必要とし;一方、熱間せん断用の工具スチールの使用は、それらが満足できる靱性及び耐熱衝撃性を特徴としても、その低い硬度のために、刃の切断面の跡と、切断端の迅速な艶消しとをもたらし、それ故に、迅速な摩耗をもたらすと言うことができる。更に、冷間せん断用の工具スチールで作られた刃の使用は、前述の冷却を想定した場合、刃それ自体の冷却ができない。
従って、上述の欠点を克服することを可能にするせん断機が必要である。
本発明の主な目的は、熱間せん断用の工具スチールの群に典型的な靱性及び耐熱衝撃性の特徴を有し、同時に冷間せん断用の工具スチールに典型的な表面硬度及び耐摩耗性の充分に高い特徴を有する刃を少なくとも1つ備えたせん断機を発明することにある。
本発明の他の目的は、長尺製品のための圧延ラインにおいて、既知のせん断機と比べてより優れた効率で且つより長い時間、それらの焼き入れ焼き戻し熱処理の下流にて、150〜800℃の切断材又は棒の温度で、切断材又は棒のせん断を行うことができるせん断機を発明することにある。
本発明の更なる目的は、上述の結果を達成できるようにするせん断機の刃の関連した製造方法を提供することである。
そこで、本発明は、請求項1に従い、スチール製の刃を少なくとも1つ備えており、該スチールの化学組成が、質量百分率で、炭素0.45〜0.55%、ケイ素0.10〜0.30%、マンガン0.20〜0.50%、クロム4.00〜5.50%、モリブデン2.00〜3.00%、及びバナジウム0.45〜0.65%と、鉄及び避けられない不純物である残り部分とからなり、該スチールの微細構造が、焼き戻しマルテンサイトで構成される、圧延機用せん断機を提供することによって、先に論じた目的を達成することを提案する。
本発明の第2の態様は、請求項4に従い、以下に示す段階を含むせん断機の刃の製造方法を想定する:
・スチールの第1のインゴットを提供する段階であって、該スチールの化学組成が、質量百分率で、炭素0.45〜0.55%、ケイ素0.10〜0.30%、マンガン0.20〜0.50%、クロム4.00〜5.50%、モリブデン2.00〜3.00%、及びバナジウム0.45〜0.65%と、鉄及び避けられない不純物である残り部分とからなる段階;
・前記第1のインゴットのエレクトロスラグ再溶融を提供し、新たに凝固した第2のインゴットを得る段階;
・所定の形状を有する刃のブランクが得られるまで、前記第2のインゴットの圧延を提供する段階;
・それぞれが590〜610℃及び840〜860℃に等しい中間温度での2つの予熱工程によって、1035〜1055℃に含まれるスチールのオーステナイト化温度まで、刃を加熱することと、次いで、該刃を真空下で室温まで冷却することとからなる焼き入れサイクルを提供する段階;
・510℃〜550℃の温度での3回の焼き戻しサイクルを提供する段階。
本発明のせん断機及び方法は、以下に示す利点を可能にする:
・刃又はナイフの実用寿命を、小径(約16mm)の棒で約5倍、及び大径(約25mm〜32mm)の棒で約2.5倍、増大させる;
・刃の交換のために圧延機を停止させる回数を低減し、それ故に、生産の損失、刃の交換等の相対費用を低減する。
骨の折れる長期の調査の後、本発明のせん断機の刃を作製するために使用される材料は、以下に示す量及び熱間せん断用の工具スチールに典型的な合金化元素の特徴と併せて、圧延機用せん断機に現在用いられる冷間せん断用の工具スチールのもの(約0.5%)との間に差が無い炭素含有量を有する:
・材料の弾性の低下を犠牲にして、焼き入れ後の硬度を増加させるため、冷間せん断用のスチールと比較して減少した量のマンガン(Mn0.5%未満);
・耐摩耗性及びレジリエンスの低下を減らすため、冷間せん断用のスチールと比較して減少した量のケイ素(Si0.3%未満);
・十分な靱性を維持するため、せん断機の刃に適用するためのスチールに現在使用されているものに等しい量のクロム(Cr約5%);
・炭化モリブデンの形成を促進し、耐摩耗性、機械的特性及び耐熱性を増加させる目的で、冷間せん断用のスチールと比較して増大した量のモリブデン(Mo2.0%以上);
・非常に微細で、極めて硬い(約2000HV)炭化バナジウムの形成を有利に促進し、更には、耐摩耗性を改善し、微細構造を精錬し、切断端をより長い間保持できるバナジウムの存在(V約0.55%)。
従属請求項は、本発明の好適な実施態様を記載する。
本発明の更なる特徴及び利点は、添付の図面の助けを借りて、限定されない例として説明される好適であるが排他的ではないせん断機の実施態様の詳細な説明から明らかになる。
本発明に従うせん断機の刃の表面微細構造の画像を示す。 本発明に従うせん断機の刃の厚さの最も深い区域に相当する微細構造の画像を示す。
本発明に従うせん断機の好適な実施態様は、以下に示す化学組成を質量百分率で有し、残り部分が鉄及び避けられない不純物であるスチールで作られた刃を少なくとも1つ備える。
Figure 0005587505
上述のスチールで作られた前述のせん断機の刃又はナイフの製造方法は、以下に示す段階を有利に備える:
・上述の組成を有する金属装填材料を溶融し、その溶融材料をインゴットモールド中に注ぎ、続いて溶融材料を凝固させ、第1のインゴットを形成させる;
・スラグを除去し、更には新たに凝固させる第2のインゴットの微細構造の均一性を増大させる目的で、移動インゴットモールドを用いて、前述の第1のインゴットのエレクトロスラグ再溶融(ESR)を行う;
・所定の形状を有する刃が作られるブランクを得るために、前述の第2のインゴットを圧延するが、厚みは、約60mm未満であるか又はそれに等しい;
・それぞれが590〜610℃及び840〜860℃に等しい中間温度での2つの予熱工程によって、約1035〜1055℃のスチールのオーステナイト化温度まで、刃を加熱することと、次いで、冷却速度10〜12℃/sにて、真空下、室温まで冷却することとからなる焼き入れサイクルを行う;
・510℃〜550℃の温度での3回の焼き戻しサイクルを行い、焼き戻しマルテンサイトで完全に構成され、硬度が56〜58HRCである微細構造を与える。
図1及び2は、せん断機の刃の微細構造の画像をそれぞれ表面及び刃の最深区域又は心臓部にて示す。2枚の画像が極めて類似していることが分かる:これは、表面及び深さの両方で焼き入れの完全な浸透があったことの表れである。本発明のせん断機の刃の厚さは、約60mm未満であるか又はそれに等しい。
選択されたスチールは、焼き入れ焼き戻し機の圧延した製品用の出口にて、後者が150〜800℃の温度である場合、圧延機に使用されるせん断機の刃の分野において現在使用されるものより優れた靱性の特徴を有する。
実験結果
本発明に従うせん断機は、圧延機に備え付けられた焼き入れ焼き戻し機からの圧延製品の出口に配置され、前述の製品が150〜800℃の温度であるときに作動した。上記せん断機は、前述の焼き入れ焼き戻し機の下流で且つ冷却板又はベッドの上流にて有利に配置される。特定の変異形においては、上記せん断機が、焼き入れ焼き戻し機の下流直後に配置され、前述の焼き入れ焼き戻し機と前述のせん断機の間には更なる中間装置がない。
本発明のせん断機は、研究開発の段階で推定されたものよりはるかに優れた極めて驚くべき結果を提供した。
例1
せん断機の刃を作るため、以下に示す好適な化学組成を質量百分率で有し、残り部分が鉄及び避けられない不純物である第1のスチールを選択した。
Figure 0005587505
上述のスチールは、以下に示す段階を含む方法にかけられた:
・上述の組成を有する金属装填材料を溶融し、その溶融材料をインゴットモールド中に注ぎ、続いて溶融材料を凝固させ、第1のインゴットを形成させる;
・スラグを除去し、更には新たに凝固させる第2のインゴットの微細構造の均一性を増大させる目的で、移動インゴットモールドを用いて、前述の第1のインゴットのエレクトロスラグ再溶融を行う;
・最大厚さが約60mmに等しい刃のブランクを得るために、前述の第2のインゴットを圧延する;
・それぞれが600℃及び850℃に等しい中間温度での2つの予熱工程によって、1050℃に等しいスチールのオーステナイト化温度まで刃を加熱することと、次いで、平均冷却速度を10〜12℃/sとするために3.5barに等しいN圧力を用いて、真空下、室温まで冷却することとからなる焼き入れサイクルを行う;
・焼き戻しマルテンサイトで完全に構成され、硬度が57.1HRCである微細構造を得ることを可能にする、それぞれ550℃、550℃及び530℃に等しい温度での3回の連続する焼き戻しサイクルを行う。
この特定のスチールから作られた刃を備えたせん断機は、圧延機に備え付けられた焼き入れ焼き戻し機からの出口にて、圧延された丸い棒をせん断するために使用されたが、前述の棒は、約620℃の温度であった。
刃の交換が必要になる前に行われたせん断回数に関する結果が、重要な圧延棒の直径(ミリメートル)との関連で、以下の表中に与えられ、圧延機用せん断機に典型的に使用される冷間せん断用の工具スチールの群に属するスチールX50CrVMo5−1で作られた刃を用いて行われたせん断回数と比較されている。
Figure 0005587505
例2
せん断機の刃を作るため、以下に示す好適な化学組成を質量百分率で有し、残り部分が鉄及び避けられない不純物である第2のスチールを選択した。
Figure 0005587505
上述のスチールは、以下に示す段階を含む方法にかけられた:
・上述の組成を有する金属装填材料を溶融し、その溶融材料をインゴットモールド中に注ぎ、続いて溶融材料を凝固させ、第1のインゴットを形成させる;
・スラグを除去し、更には新たに凝固させる第2のインゴットの微細構造の均一性を増大させる目的で、移動インゴットモールドを用いて、前述の第1のインゴットのエレクトロスラグ再溶融を行う;
・最大厚さが約60mmに等しい刃のブランクを得るために、前述の第2のインゴットを圧延する;
・それぞれが610℃及び860℃に等しい中間温度での2つの予熱工程によって、1035℃に等しいスチールのオーステナイト化温度まで刃を加熱することと、次いで、平均冷却速度を10〜12℃/sとするために3.5barに等しいN圧力を用いて、真空下、室温まで冷却することとからなる焼き入れサイクルを行う;
・焼き戻しマルテンサイトで完全に構成され、硬度が56.6HRCである微細構造を得ることを可能にする、それぞれ540℃、540℃及び510℃に等しい温度での3回の連続する焼き戻しサイクルを行う。
この特定のスチールから作られた刃を備えたせん断機は、圧延機に備え付けられた焼き入れ焼き戻し機からの出口にて、圧延された丸い棒をせん断するために使用されたが、前述の棒は、約600〜650℃の温度であった。
刃の交換が必要になる前に行われたせん断回数に関する結果が、重要な圧延棒の直径(ミリメートル)との関連で、以下の表中に与えられ、圧延機用せん断機に典型的に使用される冷間せん断用の工具スチールの群に属するスチールX50CrVMo5−1で作られた刃を用いて行われたせん断回数と比較されている。
Figure 0005587505
例3
せん断機の刃を作るため、以下に示す好適な化学組成を質量百分率で有し、残り部分が鉄及び避けられない不純物である第3のスチールを選択した。
Figure 0005587505
上述のスチールは、以下に示す段階を含む方法にかけられた:
・上述の組成を有する金属装填材料を溶融し、その溶融材料をインゴットモールド中に注ぎ、続いて溶融材料を凝固させ、第1のインゴットを形成させる;
・スラグを除去し、更には新たに凝固させる第2のインゴットの微細構造の均一性を増大させる目的で、移動インゴットモールドを用いて、前述の第1のインゴットのエレクトロスラグ再溶融を行う;
・最大厚さが約60mmに等しい刃のブランクを得るために、前述の第2のインゴットを圧延する;
・それぞれが610℃及び860℃に等しい中間温度での2つの予熱工程によって、1040℃に等しいスチールのオーステナイト化温度まで刃を加熱することと、次いで、平均冷却速度を10〜12℃/sとするために3.5barに等しいN圧力を用いて、真空下、室温まで冷却することとからなる焼き入れサイクルを行う;
・焼き戻しマルテンサイトで完全に構成され、硬度が56.3HRCである微細構造を得ることを可能にする、それぞれ540℃、540℃及び510℃に等しい温度での3回の連続する焼き戻しサイクルを行う。
この特定のスチールから作られた刃を備えたせん断機は、圧延機に備え付けられた焼き入れ焼き戻し機からの出口にて、圧延された丸い棒をせん断するために使用されたが、前述の棒は、約600〜650℃の温度であった。
刃の交換が必要になる前に行われたせん断回数に関する結果が、重要な圧延棒の直径(ミリメートル)との関連で、以下の表中に与えられ、圧延機用せん断機に典型的に使用される冷間せん断用の工具スチールの群に属するスチールX50CrVMo5−1で作られた刃を用いて行われたせん断回数と比較されている。
Figure 0005587505
上記例1〜3に基づき、刃の交換のための費用の低下と、現在使用される解決法と比較した前述の刃の価格差とを考慮に入れる量的分析を行う上で、注目すべきことは、直径が32及び25mmでは、50〜55%の節約があり、一方、直径が16mmでは、この節約が60〜65%程度に定量化できることである。この評価は、予定されている停止を除いた刃の交換のため、生産の損失を考慮に入れないが、数十万ユーロに定量化することもできる。
例4
せん断機の刃を作るため、以下に示す好適な化学組成を質量百分率で有し、残り部分が鉄及び避けられない不純物である第4のスチールを選択した。
Figure 0005587505
上述のスチールは、以下に示す段階を含む方法にかけられた:
・上述の組成を有する金属装填材料を溶融し、その溶融材料をインゴットモールド中に注ぎ、続いて溶融材料を凝固させ、第1のインゴットを形成させる;
・スラグを除去し、更には新たに凝固させる第2のインゴットの微細構造の均一性を増大させる目的で、移動インゴットモールドを用いて、前述の第1のインゴットのエレクトロスラグ再溶融を行う;
・最大厚さが約40mmに等しい刃のブランクを得るために、前述の第2のインゴットを圧延する;
・それぞれが610℃及び860℃に等しい中間温度での2つの予熱工程によって、1040℃に等しいスチールのオーステナイト化温度まで刃を加熱することと、次いで、平均冷却速度を10〜12℃/sとするために3.6barに等しいN圧力を用いて、真空下、室温まで冷却することとからなる焼き入れサイクルを行う;
・焼き戻しマルテンサイトで完全に構成され、硬度が57.0HRCである微細構造を得ることを可能にする、それぞれ530℃、530℃及び510℃に等しい温度での3回の連続する焼き戻しサイクルを行う。
この特定のスチールから作られた刃を備えたせん断機は、圧延機に備え付けられた焼き入れ焼き戻し機からの出口にて、圧延された丸い棒をせん断するために使用されたが、前述の棒は、約600〜650℃の温度であった。
刃の交換が必要になる前のせん断された棒のトン数に関する結果が、重要な圧延棒の直径(ミリメートル)との関連で、以下の表中に与えられ、熱間せん断用の工具スチールの群に属するスチール40NiCrMoV16で作られた刃を用いてせん断した棒のトン数と比較されている。
Figure 0005587505
上記例に基づき、刃の交換のための費用の低下と、現在使用される解決法と比較した前述の刃の価格差とを考慮に入れる量的分析を行って、注目すべきことは、直径12〜14mmでは、60〜65%程度の節約が定量化できることである。この評価は、予定されている停止を除いた刃の交換のため、生産の損失を考慮に入れないが、数十万ユーロに定量化することもできる。

Claims (4)

  1. 圧延機用のせん断機であって、スチール製の刃を少なくとも1つ有しており、該スチールの化学組成が、質量百分率で、炭素0.45〜0.55%、ケイ素0.10〜0.30%、マンガン0.20〜0.50%、クロム4.00〜5.50%、モリブデン2.00〜3.00%、及びバナジウム0.45〜0.65%と、鉄及び避けられない不純物である残り部分とからなり、該スチールの微細構造が、焼き戻しマルテンサイトで構成される、せん断機。
  2. 圧延機における請求項1に記載のせん断機の使用であって、前記せん断機が、焼き入れ焼き戻し機の下流で且つ冷却板の上流に配置される、使用。
  3. 請求項2に記載のせん断機の使用であって、前記せん断機が、前記焼き入れ焼き戻し機の下流に配置され、前記焼き入れ焼き戻し機と前記せん断機の間に更なる中間の装置がない、使用。
  4. 請求項1に記載のせん断機の刃を作るための製造方法であって、
    ・スチールの第1のインゴットを提供する工程であって、該スチールの化学組成が、質量百分率で、炭素0.45〜0.55%、ケイ素0.10〜0.30%、マンガン0.20〜0.50%、クロム4.00〜5.50%、モリブデン2.00〜3.00%、及びバナジウム0.45〜0.65%と、鉄及び避けられない不純物である残り部分とからなる工程と;
    ・前記第1のインゴットのエレクトロスラグ再溶融を提供し、新たに凝固した第2のインゴットを得る工程と;
    ・所定の形状を有する刃のブランクが得られるまで、前記第2のインゴットの圧延を提供する工程と;
    ・それぞれが590〜610℃及び840〜860℃に等しい中間温度での2つの予熱工程によって、1035℃〜1055℃に含まれるスチールのオーステナイト化温度まで刃を加熱することと、次いで、該刃を真空下で周囲温度まで冷却することとからなる焼き入れサイクルを提供する工程と;
    ・510℃〜550℃の温度での3回の焼き戻しサイクルを提供する工程と
    を含む、製造方法。
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