JP5586393B2 - 壁面緑化システム - Google Patents
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Description
(1)建物の壁面に取り付けられたベルト状物と、収納部を形成した四角形のシート状物とを備え、ベルト状物の側部に取り付けられる第1のファスナー部材と、シート状物の縁部に取り付けられる第2のファスナー部材とを有し、それぞれのファスナー部材は、これらファスナー部材同士の間をスライダーが走ることで開閉するエレメントを有し、ベルト状物とシート状物同士は、それぞれのファスナー部材のエレメント同士の係合によって接合され、接合時に走らせるスライダーが、エレメントの端に到達し、エレメントから離脱できることにより、ベルト状物とシート状物同士の脱着を可能とし、シート状物に形成された収納部に植物生育手段を配置することを特徴とする壁面緑化システム。
(2)四角形のシート状物が、2以上のベルト状物と接合されていることを特徴とする(1)記載の壁面緑化システム。
(3)ベルト状物が、2以上の四角形のシート状物と接合されていることを特徴とする(1)または(2)記載の壁面緑化システム。
壁面2に取り付けられるベルト状物1の方向は、図1では、鉛直方向であるが、シート状物3のファスナー部材の取り付け方向が対応しておれば、例えば図2に示すように水平方向でも、またそれらから角度を有する方向でもよい。
ベルト状物1におけるファスナー部材の長さは、接合するシート状物3のファスナー部材の長さより長くてもよい。ベルト状物1におけるファスナー部材の長さを長くすることによって、複数のシート状物3を同一のベルト状物1に接合することが可能となり、またシート状物3の接合位置の変更も容易となる。
また、シート状物3には、エレメント6を有するファスナー部材が取り付けられ、このエレメント6は、ベルト状物1に設けられたエレメント5と係合する。
シート状物3におけるファスナー部材の取り付け方向は、建物壁面2に取り付けられたベルト状物1の方向と同じ方向とする。
またシート状物3におけるファスナー部材の取り付け位置は、限定されないが、植物生育手段8が安定してシート状物3に収納できる位置であればよい。シート状物3におけるファスナー部材の取り付け位置としては、たとえば、シート状物3の上端部の他、図1に示すようにシート状物3の左右両端部、図2に示すようにシート状物3の上下左右4端部などが挙げられる。
(ベルト状物の作製)
強度が8.0g/デニールの1000d/192f、500d/96f、250d/48fの原糸(ユニチカ社製E−750)を用いて、ニードル織機の経糸に1000d/192f、耳部の経糸に250d/48f、緯糸に500d/96fに用いて、耳部緯糸は250d/48fの絡み糸でループを形成してほつれ止めをし、本体部を2/2杉綾組織、耳部を2/2綾織で二重織として製織した後、180℃×10分間で熱処理加工を行って、経密度150本/in、緯密度20本/in、厚さ1.3mm、幅25mmのベルトを得た。
このベルトの長さ方向にエスケィオー社製の15VS線ファスナーを縫製して左右端部両側に取り付け、巾75mm×長さ700cmのベルト状物を作製した。
(収納部を形成したシート状物の作製)
ユニチカ社製ポリエステル原糸1100T192f(E750タイプ)を用いて、ウォータージェットルームで平組織、20×20(本/2.54cm)の織密度にて製織を行い、押し出しカレンダー加工にてLDPE(例えば、住友化学社製スミカセン)を被覆加工し、シートを作製した。
このシートを、巾187.5cm×長さ187.5cmと、巾187.5cm×長さ100cmと、側面用の1/4円(r=0.23m)とに切断し、図1に示すような収納部を形成したシート状物を作製した。なお、収納部を吊り下げるベルトには上記方法で作製したベルトを使用した。
このシート状物の左端部と右端部に、エスケィオー社製の15VS線ファスナーを縫製して取り付けた。
(建物壁面へのベルト状物の取り付けとシート状物の接合)
ベルト状物4本を2mおきに建物壁面に鉛直方向に取り付けし、収納部を形成したシート状物を、左端ゾーンには下部方向から50cmの個所に、中心ゾーンには下部方向から250cmの個所に、右端ゾーンには下部方向から450cmの個所に、それぞれベルト状物とシート状物のファスナー部材のエレメント同士を係合して接合した。
(植物生育手段の配置)
ベルト状物に接合されたシート状物の収納部に植物生育用の土壌を配置した。
(ベルト状物の作成)
実施例1と同様にして、巾75mm×長さ600cmのベルト状物を作製した。
また、実施例1と同様にして作製した巾75mm×長さ700cmのベルト状物の裏面に、端部から50、250、450、650cm毎に85mmのベルト通しを作製した。
(収納部を形成したシート状物の作製)
実施例1と同様にして作製したシート状物について、その上下左右端部に、エスケィオー社製の15VS線ファスナーを縫製して取り付けた。
(建物壁面へのベルト状物の取り付けとシート状物の接合)
ベルト通しを有する巾75mm×長さ700cmのベルト状物4本を2mおきに建物壁面に鉛直方向に取り付けた。また、巾75mm×長さ600cmのベルト状物4本を2mおきに水平方向にして、先に取り付けたベルト状物のベルト通しに通してから、建物壁面に取り付けた。
得られた格子状のベルト状物に、実施例1と同じ配置になるように、シート状物を接合した。
(植物生育手段の配置)
ベルト状物に接合されたシート状物の収納部に植物生育用の土壌を配置した。
2 建物壁面
3 シート状物
4 収納部
5、6 エレメント
7 スライダー
8 植物生育手段
Claims (3)
- 建物の壁面に取り付けられたベルト状物と、収納部を形成した四角形のシート状物とを備え、ベルト状物の側部に取り付けられる第1のファスナー部材と、シート状物の縁部に取り付けられる第2のファスナー部材とを有し、それぞれのファスナー部材は、これらファスナー部材同士の間をスライダーが走ることで開閉するエレメントを有し、ベルト状物とシート状物同士は、それぞれのファスナー部材のエレメント同士の係合によって接合され、接合時に走らせるスライダーが、エレメントの端に到達し、エレメントから離脱できることにより、ベルト状物とシート状物同士の脱着を可能とし、シート状物に形成された収納部に植物生育手段を配置することを特徴とする壁面緑化システム。
- 四角形のシート状物が、2以上のベルト状物と接合されていることを特徴とする請求項1記載の壁面緑化システム。
- ベルト状物が、2以上の四角形のシート状物と接合されていることを特徴とする請求項1または2記載の壁面緑化システム。
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