JP5586356B2 - 育児器具の座席構造 - Google Patents

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本発明は、育児器具の座席構造に関するものであり、特に、拘束ベルトによって幼児を座席に拘束する育児器具の座席構造に関するものである。
幼児を着座させるために用いる育児器具においては、安全のために、拘束ベルトによって幼児を座席に拘束するものが一般的である。このような育児器具の一つの典型例として、自動車用のチャイルドシートがある。従来のチャイルドシートとして、例えば特開2008−290587号公報(特許文献1)が、開示されている。
特許文献1に記載のチャイルドシートは、幼児を下方から支持する座部、および幼児の背を背後から支持する背もたれ部を有する座席本体と、幼児を座席本体に拘束するための拘束ベルトとを備える。背もたれ部には、厚み方向に貫通する肩ベルト孔が、左右一対となるように、上下方向に所定の間隔で複数段に亘って設けられている。拘束ベルトは、幼児の両肩に掛け渡される左右の肩ベルトと、下端が座部に連結され、幼児の股部に掛け渡される股ベルトとから構成されている。左右の肩ベルトは、それぞれの前端が上記した左右の肩ベルト孔に挿通され背もたれ部の前方へと引き出されて幼児の両肩に掛け渡されている。
特許文献1に記載のチャイルドシートは、幼児の両肩と肩ベルトとが直接接触することを防ぐための肩パッド組立体をさらに備えている。この肩パッド組立体は、左右一対のパッド部と、これら二つのパッド部を所定の間隔を空けて相互に連結するパッド連結紐体とを有する。肩パッド組立体をチャイルドシートに取り付ける場合には、使用者は、上記した左右の肩ベルトが挿通されている肩ベルト孔に、左右のパッド部を後方側からそれぞれ挿通し、背もたれ部の前方側へと引き出す。次いで、上記左右の肩ベルトを左右それぞれのパッド部の内部に形成された貫通孔に挿通させる。そして、座席本体に拘束されている幼児の肩近辺にパッド部を配置し、幼児の両肩と肩ベルトとが直接触れることを防止する。また、このパッド部には、幼児と当接する領域において、グリップ性のある滑り止め部が設けられている。
特許文献1に記載のチャイルドシートは、上記の構成を備えることから、以下の特徴を有している。幼児の肩近辺に配置されたパッド部によって、幼児の両肩が肩ベルトと接触することを防ぐことができるため、幼児を肩ベルトとの摩擦から保護することができる。さらに、パッド部には、上記のように滑り止め部が取り付けられている。これにより、車が前方衝突した場合に、拘束ベルトによって幼児を座席本体に拘束する作用に加え、滑り止め部が設けられたパッド部と、パッド部と連結するパッド連結紐体とを介して幼児を背もたれ部に拘束することができる。したがって、幼児の前方への移動を抑止する効果を向上させることができる。このような特徴によって、特許文献1に記載のチャイルドシートは、着座する幼児の快適性、安全性に優れるとしている。
特開2008−290587号公報
特許文献1に記載のチャイルドシートにおいては、肩パッド組立体が、背もたれ部に複数対設けられている肩ベルト孔のいずれに挿通されても、肩ベルト孔の前面開口から前方側に延出する上記パッド連結紐体の長さが、ほぼ一定となる。すなわち、肩パッド組立体がいずれの肩ベルト孔に挿通されても、肩ベルト孔の前面開口から左右のパッド部までの距離が不変である。
このような構成は、幼児の快適性および安全性に関して課題がある。これについて、図14および図15を用いて以下に説明する。図14は、従来のチャイルドシート101に年齢の小さな幼児Aを着座させた状態を概略的に示す側方断面図である。図15は、従来のチャイルドシート101に年齢の大きな幼児Bを着座させた状態を概略的に示す側方断面図である。なお、図14および図15においては、比較対照を明確にするために、図中の幼児Aと幼児Bとの相対的な大きさの差を誇張して記載していることを理解されたい。
図14および図15を参照して、従来のチャイルドシート101に年齢が小さい幼児Aを着座させると、パッド部102は、図14に示すように、幼児の胸から腹部に亘って配置されることとなる。これは、幼児Aの身体の前後方向の幅が比較的に小さいため、肩ベルト孔103の前面開口104から前方側に延出するパッド連結紐体105の長さx、すなわち肩ベルト孔103からパッド部102までの距離xが、身体幅に対して相対的に大きくなってしまうためである。これに対し、従来のチャイルドシート101に、年齢が大きい幼児Bを着座させた場合は、図15に示すように、パッド部102は、幼児Bの肩上方に配置されることとなる。これは、上記した小さい幼児Aの場合とは反対に、大きい幼児Bは身体幅も大きいため、肩ベルト孔103からパッド部102までの距離xが、幼児の身体幅に対して比較的に短くなってしまうためである。
図14に示した小さい幼児Aの場合、肩上部にパッド部102が配置されないため、肩ベルトと幼児の首とが直接触れることによって、幼児の快適性を著しく損なう恐れがある。また、一般的に、パッド部の滑り止め部が幼児の肩上部から胸付近に亘るように配置された場合に、前方衝突事故時において最も効果的に幼児の前方移動を抑止することができる。したがって、図14に示すようにパッド部102の位置が下方にずれてしまうと、幼児Aの前方移動を抑える抑止力を効果的に発揮することができない。一方、図15に示した大きい幼児Bの場合は、パッド部102の位置が胸の上方側にずれてしまい、幼児Bの胸付近をパッド部102によって抑えることができない。したがって、この場合においても幼児Bの前方移動を抑える抑止力を効果的に発揮することができない。
このような課題があるため、従来のチャイルドシートにおいては、複数種類のパッド部を用意し、子供の成長に合わせてその都度パッド部を付け替えていくといった手段や、必要以上に長いパッドを取り付けるといった手段がとられてきた。しかしながら、このような手段には、付け替え作業の煩雑さや、製造コストの増大といった課題がある。
また、従来のチャイルドシートには、パッド部の位置を調整させるために、上記パッド連結紐体の長さを調整する機構を別途備えているものや、左右のパッド部同士をパッド連結紐体により連結せずに、幼児に張り渡された左右の肩ベルトに左右のパッド部をそれぞれ摺動可能に挿通させる構成としたものもあった。しかしながら、前者は、使用者にパッド連結紐体の長さ調節の作業を強いることから、利便性に関して課題があるとともに、別部材を追加しなければならないため製造コストの増大にも繋がる。また、後者は、パッド部が肩ベルトに対して摺動可能であるため、前方衝突事故時において、パッド部によって幼児の前方移動を抑止する効果がないため、安全性に関して課題がある。
本発明の目的は、上記課題に鑑み、肩パッド組立体を座席本体に取り付けるだけで、パッド部を幼児の成長に応じた最適な位置に配置させることができる育児器具の座席構造を提供することである。
本発明に係る育児器具の座席構造は、幼児を下方から支持する座部と、左右で対をなす肩ベルト孔が上下方向に所定の間隔で複数対配設された背もたれ部とを有する座席本体と、左肩ベルト孔に挿通されて前方側に引き出され、幼児の左肩に張り渡される左肩ベルトと、右肩ベルト孔に挿通されて前方側に引き出され、幼児の右肩に張り渡される右肩ベルトとを有し、幼児を座席本体に拘束する拘束ベルトと、幼児と左肩ベルトとが当接する領域に配置される左パッド部と、幼児と右肩ベルトとが当接する領域に配置される右パッド部と、左右パッド部を前記背もたれ部に連結させるための紐体であって、肩ベルトが挿通されている肩ベルト孔に挿通されて前方側に引き出され、左右パッド部に連結するパッド連結紐体とを有する肩パッド組立体とを備える。ここで、この育児器具の座席構造は、下方に位置する一対の肩ベルト孔の一方の前面開口から背もたれ部の背面を通り他方の前面開口まで至る経路長Kと、それよりも上方に位置する一対の肩ベルト孔の一方の前面開口から背もたれ部の背面を通り他方の前面開口まで至る経路長Kとが、K>Kを満たすように構成される。
この構成によれば、より上方に設けられた肩ベルト孔における上記経路長Kが、より短くなるように、座席本体が、構成されている。これにより、肩パッド組立体が、より上方に設けられた肩ベルト孔に取り付けられると、背もたれ部に挿通されているパッド連結紐体の長さのうち、肩ベルト孔の前面開口から前方側へ延出する部分の長さが、より長くなる。つまり、座席本体の構成によって、選択された肩ベルト孔の上下方向の位置に応じて、当該肩ベルト孔に対するパッド部の相対的な位置を調整することが可能となる。したがって、使用者が幼児の身長と適合する位置に設けられた肩ベルト孔を選択し、この肩ベルト孔に上記肩パッド組立体を挿通して取り付けるだけで、幼児の成長とともに大きくなる幼児の身体幅に応じたパッド部の配置とすることが可能となるため、対象年齢に関わらず、パッド部を常に幼児の肩部から胸部に亘る最適な位置に配置させることができる。これにより、幼児に常に快適性をもたらすことができるとともに、衝突事故時における安全性を効果的に向上させることができる。
好ましくは、背もたれ部は、上方に向かうにつれて厚みが漸減する形状を有しており、上記経路長Kと上記経路長Kとの差は、下方に位置する一対の肩ベルト孔における背もたれ部の厚みと、上方に位置する一対の肩ベルト孔における背もたれ部の厚みとの差によってもたらされる。この構成によれば、背もたれ部の厚みを、背もたれ部の高さに応じて適切に漸減するように設定することによって、肩ベルト孔に肩パッド組立体を挿通して取り付けるだけでパッド部を幼児の成長に応じた最適な位置に配置させることが可能となる。したがって、パッド部位置の調整のために別部材を設ける必要もなく、且つ製品の量産化にも適した形態であるため、製造コストを増加させることなく、上記の効果を有する座席構造を実現することができる。
好ましくは、パッド連結紐体は、左パッド部と右パッド部とを連結する紐体であって、一端が左肩ベルト孔の前面開口から前方側へ引き出されて左パッド部と連結し、他端が右肩ベルト孔の前面開口から前方側へ引き出されて右パッド部と連結し、その中央領域が背もたれ部の背面に張り渡される。この構成によれば、使用者が左右パッド部を後方側から左右肩ベルト孔に挿通させ、前方側へと引き出すだけで、パッド連結紐体が背もたれ部背面に張り渡されて、左右パッド部と背もたれ部とが連結される。すなわち、肩パッド組立体を背もたれ部に取り付ける作業が、より容易となる。また、パッド連結紐体の構成をより単純なものとすることができるため、製造コストを削減することができる。
好ましくは、背もたれ部の背面には、当該背面から後方へと突出するリブが設けられ、背もたれ部の背面に張り渡されたパッド連結紐体が、当該リブ上を通過するように張り渡され、経路長Kと経路長Kとの差は、上方に位置する一対の肩ベルト孔の位置におけるリブの高さと、下方に位置する一対の肩ベルト孔の位置におけるリブの高さとの差によってもたらされる。この構成によれば、各肩ベルト孔対の位置におけるリブの高さを、当該リブの背もたれ部における上下方向高さに応じて適切に漸減するように設計することによって、肩ベルト孔に肩パッド組立体を挿通して取り付けるだけでパッド部を幼児の成長に応じた最適な位置に配置させることが可能となる。したがって、パッド部位置の調整のために別部材を設ける必要もなく、且つ製品の量産化にも適した形態であるため、製造コストを増加させることなく、上記の効果を有する座席構造を実現することができる。
好ましくは、リブは、背もたれ部の背面において、複数対の肩ベルト孔の間に設けられ、上下方向に連なって延びる突条リブである。または、リブは、背もたれ部の背面において、肩ベルト孔の周囲を取り囲むように設けられた円筒状リブである。この構成によれば、形状が単純であることから成型の容易な突条リブまたは円筒状リブによって、上記の効果を有する座席構造を実現することができる。
好ましくは、この育児器具は、自動車に用いられるチャイルドシートである。この構成によれば、上記のように肩パッド組立体を座席本体に取り付けるだけで、パッド部を幼児の成長に応じた最適な位置に自動的に配置させることが可能なチャイルドシートを提供することができる。
本発明によれば、より上方に設けられた肩ベルト孔における上記経路長Kが、より短くなるように、座席本体が、構成されている。これにより、肩パッド組立体が、より上方に設けられた肩ベルト孔に取り付けられると、背もたれ部に挿通されているパッド連結紐体の長さのうち、肩ベルト孔の前面開口から前方側へ延出する部分の長さが、より長くなる。つまり、座席本体の構成によって、選択された肩ベルト孔の上下方向の位置に応じて、当該肩ベルト孔に対するパッド部の相対的な位置を調整することが可能となる。したがって、使用者が幼児の身長と適合する位置に設けられた肩ベルト孔を選択し、この肩ベルト孔に上記肩パッド組立体を挿通して取り付けるだけで、幼児の成長とともに大きくなる幼児の身体幅に応じたパッド部の配置とすることが可能となるため、対象年齢に関わらず、パッド部を常に幼児の肩部から胸部に亘る最適な位置に配置させることができる。これにより、幼児に常に快適性をもたらすことができるとともに、衝突事故時における安全性を効果的に向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るチャイルドシートを左前方から見た外観図である。 図1に示すチャイルドシートの背もたれ部を正面から見た拡大図である。 図1に示す肩パッド組立体を正面からみた外観図である。 図1に示す肩パッド組立体を背面から見た外観図である。 図3に示す肩パッド組立体の左右パッド部を開いた状態を示す外観図である。 図1に示すチャイルドシートの側方断面図を示す。 図6中のVII−VIIで切断して上方から見た断面図を示す。 図1に示すチャイルドシートをリクライニングさせ、年齢の小さな乳児を寝かせて用いた状態を示す側方断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係るチャイルドシートを右後方から見た外観図である。 図9に示すチャイルドシートの側方断面図を示す。 図10中のXI−XIで切断し上方から見た断面図を示す。 本発明に係るチャイルドシートに設けられるリブの実施例を示す。 本発明に係るチャイルドシートに設けられるリブの実施例を示す。 従来のチャイルドシートに年齢の小さな幼児を着座させた状態を示す側方断面図である。 従来のチャイルドシートに年齢の大きな幼児を着座させた状態を示す側方断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。なお、本発明の概念は、座席構造を備える育児器具全般に適用可能である。そのような育児器具として、例えばチャイルドシートや乳母車、ベビーラック、ベビーチェア等があるが、以下の説明においては、例示的にチャイルドシートについて説明する。
まず、図1および図2を用いて、本発明の一実施形態に係るチャイルドシート11の概要について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るチャイルドシート11を左前方から見た外観図である。図2は、図1に示すチャイルドシート11の背もたれ部13を正面から見て拡大した拡大図である。なお、理解の容易の観点から、図2においては左右肩ベルト18、19を二点鎖線により示している。また、以下の説明中における左右方向は、幼児から見た方向を基準とする。すなわち、図2において、紙面左方向が以下の説明中における右方向である。
図1および図2を参照して、本発明の一実施形態に係るチャイルドシート11は、着座する幼児(図示せず)を下方から支持する座部12と、リクライニング可能に座部12に取り付けられ、着座する幼児を背後から支持する背もたれ部13とから構成された座席本体14と、着座する幼児を座席本体14に拘束するための拘束ベルト15と、後述する肩パッド組立体16とを備える。背もたれ部13には、左右一対となる貫通孔である肩ベルト孔17が、上下方向に所定の間隔で配設されている。肩ベルト孔17は、背もたれ部13の左側に設けられた左肩ベルト孔17aと、背もたれ部13の右側に設けられた右肩ベルト孔17bとによって構成されている。拘束ベルト15は、使用時に幼児の左肩に張り渡される左肩ベルト18と、使用時に幼児の右肩に張り渡される右肩ベルト19と、幼児の股部に張り渡される股ベルト20とから構成されている。左肩ベルト18は、背もたれ部13の後方側から左肩ベルト孔17aに挿通され、前方側へと引き出される。同様に、右肩ベルト19は、右肩ベルト孔17bに後方側から挿通され、前方側へと引き出される。そして左肩ベルト18および右肩ベルト19の先端が、股ベルト20の上端に設けられたバックル21を介して、股ベルト20に連結される。
上記したように、背もたれ部13には、左右一対の肩ベルト孔17が上下方向に複数対配設されている。ここで、上下方向の最下方に位置する左右一対の肩ベルト孔17は、第一肩ベルト孔171であり、且つ第一肩ベルト孔171は、第一左肩ベルト孔171aおよび第一右肩ベルト孔171bから構成されている。すなわち、本実施形態においては、肩ベルト17は、最下方に設けられた第一肩ベルト孔171から最上方に設けられた第五肩ベルト孔175まで所定の間隔を空けて五段に亘って設けられており、且つそれぞれの段に左右一対となる左肩ベルト孔17aおよび右肩ベルト孔17bが設けられている。そして、左肩ベルト孔17aは、最下方に設けられた第一左肩ベルト孔171aから最上方に設けられた第五左肩ベルト孔175aまで垂直に配列し、且つ右肩ベルト孔17bは、最下方に設けられた第一右肩ベルト孔171bから最上方に設けられた第五右肩ベルト孔175bまで垂直に配列している。本実施形態においては、肩ベルト孔17は、左肩ベルト孔17aと右肩ベルト孔17bとの間の距離d(図2中に示す)が全て同じとなるように設けられている。
使用者は、五段に亘って配設されている肩ベルト孔17のうち、着座した幼児の背丈に最も適した位置に設けられている一対の肩ベルト孔17を選択し、上記左右肩ベルト18、19を挿通させて用いる。例えば図1および図2に示す実施形態においては、使用者は、第四肩ベルト孔174を選択し、左肩ベルト18を第四左肩ベルト孔174aに挿通させ、右肩ベルト19を第四右肩ベルト孔174bに挿通させている。
次に、図1〜図5を用いて、本発明の一実施形態に係る肩パッド組立体16について説明する。図3は、図1に示す肩パッド組立体16を正面からみた外観図である。図4は、図1に示す肩パッド組立体16を背面から見た外観図である。図5は、図3に示す肩パッド組立体16の左右パッド部161、162を開いた状態を示す外観図である。
本発明に係るチャイルドシート11は、使用時において、幼児と、幼児の肩に張り渡される左右肩ベルト18、19とが直接接触することを防ぐための肩パッド組立体16を備えている。肩パッド組立体16は、左右肩ベルト18、19が挿通されている肩ベルト孔、すなわち本実施形態においては、図2に示すように、第四肩ベルト孔174に挿通されている。
肩パッド組立体16は、使用時に幼児と左肩ベルト18とが当接する領域に配置される左パッド部161と、使用時に幼児と右肩ベルト19とが当接する領域に配置される右パッド部162と、左パッド部161および右パッド部162を連結するパッド連結紐体163とを有する。左右パッド部161、162の背面側には、グリップ性の高い材料によって構成された滑り止め部164が、それぞれ設けられている。なお、グリップ性の高い材料とは、例えばゴム系材料やウレタン系材料のように、衣類や人肌等に対して高い摩擦係数を有する材料である。
左右パッド部161、162は、図5に示すように、略楕円形の布体を長手方向に沿って延びる折り曲げ線167で二つ折りにすることにより形成されている。この楕円形布体の前面の左右両端部には、面ファスナ165、166が、長手方向に延在するように設けられている。略楕円形の布体を上記折り曲げ線167で二つ折りにし、面ファスナ165、166を連結させると、図3および図4に示す二つ折り状の左右パッド部161、162が形成される。
本実施形態においては、パッド連結紐体163は、左パッド部161と右パッド部162とを連結する所定の長さを有する一本の紐体であって、一端が左パッド部161に縫着され、他端が右パッド部162に縫着されている。なお、パッド連結紐体163は、高引張強度を有する材料によって構成されている。ここで、左パッド部161の上端から右パッド部162の上端に至るパッド連結紐体163の全長は、図3に示すように所定の長さLである。
肩パッド組立体16を背もたれ部13に取り付け、チャイルドシート11を図1に示す状態とする場合には、使用者は、まず左パッド部161を、左肩ベルト18が挿通されている第四左肩ベルト孔174aに背もたれ部13の後方側から挿通させ、前方側へと引き出す。同様に、右パッド部162を、右肩ベルト19が挿通されている第四右肩ベルト孔174bに背もたれ部13の後方側から挿通させ、前方側へと引き出す。そうすると、左パッド部161と右パッド部162とを連結するパッド連結紐体163が、背もたれ部13の背面に張り渡されることとなる。このように、肩パッド組立体16を左右パッド部161、162と、これらを連結するパッド連結紐体163とによって構成することにより、肩パッド組立体16を背もたれ部13に取り付ける作業をより容易とすることができる。すなわち、使用者は、肩パッド組立体16を取り付ける場合、左右パッド部161、162を後方側から左右肩ベルト孔17a、17bに挿通させ、前方側へと引き出すだけでよい。この作業により、パッド連結紐体163が背もたれ部13の背面に張り渡されるため、左右パッド部161、162と背もたれ部13とを連結することができる。また、パッド連結紐体163の構成をより単純なものとすることができるため、製造コストを削減することができる。
肩パッド組立体16を背もたれ部13に取り付けた後、二つ折りとなっている左右パッド部161、162を開き、左右肩ベルト18、19を内部に包み込んで再度二つ折りとし、上記面ファスナ165、166を連結させて閉じる。こうして左右パッド部161、162を幼児と左右肩ベルト18、19との間に配置させ、幼児と左右肩ベルト18、19とが直接触れることを防止する。ここで、左右パッド部161、162が、幼児と左右肩ベルト18、19との間に入り込むように配置されると、左右パッド部161、162の背面に設けられた滑り止め部164が、幼児と当接することとなる。これにより、幼児と当接する左右パッド部161、162が幼児をグリップする効果が生じるため、これら左右パッド部161、162と、背もたれ部13に張り渡されたパッド連結紐体163とを介して、上記左右肩ベルト18、19とは別に、幼児を背もたれ部13に拘束することができる。
次に、図6および図7を用いて、本実施形態に係るチャイルドシート11の座席本体14の構造について詳細に説明する。図6は、図1に示すチャイルドシート11に幼児Cを着座させた状態を示す側方断面図である。図7は、図6中のVII−VIIで切断して上方から見た断面図を示す。
図6および図7を参照して、本実施形態に係るチャイルドシート11の座席本体14は、上方に向かうにつれて厚みが漸減するように構成された背もたれ部13を有している。すなわち、第一肩ベルト孔171が設けられている位置における背もたれ部13の厚みをtとし、以下順に第二肩ベルト孔172の位置の厚みをt、第三肩ベルト孔173の位置の厚みをt、第四肩ベルト孔174の位置の厚みをt、第五肩ベルト孔175の位置の厚みをtとすると、
>t>t>t>t・・・・・(1)
を満たすように、背もたれ部13が、構成されている。
ここで、第四左肩ベルト孔174aの前面開口22から背もたれ部13の背面を通り、第四右肩ベルト孔174bの前面開口23にまで至る経路長Kは、図6および図7から明らかなように、
=d+2t・・・・・ (2)
である。なお、d(図2、図7中に示す)は、上記したように、左肩ベルト孔17aと右肩ベルト孔17bとの間隔である。
そして、背もたれ部13に張り渡されたパッド連結紐体163のうち、第四左肩ベルト孔174aの前面開口22から背もたれ部13の背面を通り、第四右肩ベルト孔174bの前面開口23にまで至る部分の長さである紐体張り渡し長さLは、近似的に、
≒K=d+2t・・・・・ (3)
となる。
ここで、背もたれ部13に張り渡されているパッド連結紐体163のうち、第四左肩ベルト孔174aの前面開口22から前方側へ延出して左パッド部161の上端まで至る部分の長さをx(図6中に示す)とする。なお、肩パッド組立体16は、左パッド部161および右パッド部162の配置が略対称となるように背もたれ部13に取り付けられるため、第四右肩ベルト孔174bの前面開口23から前方側へ延出して右パッド部162の上端まで至る部分の長さも同様にxとなる。
そうすると、左パッド部161の上端から右パッド部162の上端に至るパッド連結紐体163の全長L(図3中に示す)は、
=L+2x≒d+2t+2x・・・・・ (4)
として表される。(4)式より、第四肩ベルト孔174から前方側へ延出するパッド連結紐体163の長さxは、
≒(L−d−2t)/2 ・・・・・ (5)
となる。
すなわち、(2)〜(5)式を一般化すると、背もたれ部13において最下方からn段目の位置に設けられた第n肩ベルト孔において、第n左肩ベルト孔の前面開口から背もたれ部13の背面を通り第n右肩ベルト孔の前面開口まで至る経路長Kは、第n肩ベルト孔の位置における背もたれ部13の厚みをtとし、
=d+2t・・・・・ (6)
として表される。
この場合、背もたれ部13に張り渡されたパッド連結紐体163のうち、第n左肩ベルト孔の前面開口から背もたれ部13の背面を通り、第n右肩ベルト孔の前面開口にまで至る部分の長さである紐体張り渡し長さLは、
≒K=d+2t・・・・・ (7)
となる。したがって、第n肩ベルト孔から前方側へ延出するパッド連結紐体163の長さxは、
≒(L−d−2t)/2 ・・・・・ (8)
となる。(8)式より、第n肩ベルト孔の位置における背もたれ部13の厚みtは、
≒(L−d−2x)/2 ・・・・・ (9)
で表される。
ここで、本実施形態においては、パッド連結紐体163の全長L、および左肩ベルト孔17aと右肩ベルト孔17bとの間の距離dは、一定であるため、(8)式より、第n肩ベルト孔から前方側へ延出するパッド連結紐体163の長さxが、第n肩ベルト孔の位置における背もたれ部13の厚みtに依ることとなる。
また、上記(1)式に示したように、第n肩ベルト孔の位置における厚みtと、第n肩ベルト孔と上方において隣接する第(n+1)肩ベルト孔の位置における厚みtn+1とは、t>tn+1を満たす。したがって、第n肩ベルト孔における経路長Kと、第n肩ベルト孔と上方において隣接する第(n+1)肩ベルト孔における経路長Kn+1とは、(6)式より、K>Kn+1を満たす関係となる。また、(7)式より、第n肩ベルト孔に肩パッド組立体16が挿通された場合における紐体張り渡し長さLと、第(n+1)肩ベルト孔に肩パッド組立体16が挿通された場合における紐体張り渡し長さLn+1とは、L>Ln+1を満たすこととなる。
すなわち、本実施形態に係る座席本体14は、より上方に設けられた肩ベルト孔17における経路長Kがより短くなるように構成されているため、肩パッド組立体16がより上方に設けられた肩ベルト孔17に取り付けられると、背もたれ部13の背面を通るパッド連結紐体163の張り渡し長さLが、より短くなる。つまり、肩ベルト孔17から前方側へ延出するパッド連結紐体163の長さxが、より長くなる。
上記したように、パッド連結紐体163には、主に二つの機能がある。一つは、幼児の両肩または首が肩ベルト18、19と接触することにより摺り傷を生じてしまう防ぐことである。もう一つは、幼児をグリップする滑り止め部164が設けられた左右パッド部161、162と、パッド連結紐体163とを介して幼児を背もたれ部13に拘束することにより、車が前方衝突した場合に、幼児の前方への移動を抑止する効果を向上させることである。そして、左右パッド部161、162の背面に設けられた滑り止め部164が、着座する幼児の肩上部から胸付近に亘って当接するように配置された場合に、この効果は最も効果的に発揮される。
ここで、上記したように、幼児の身体幅は、幼児の成長とともに大きくなっていく。したがって、使用時に左右パッド部161、162を幼児の安全上最適な位置に配置させるためには、より上方の肩ベルト孔17に肩パッド組立体16が取り付けられた場合に、肩ベルト孔17から前方側へ延出するパッド連結紐体163の長さxが、より長くなる構成とする必要がある。すなわち、最適な長さxは、座部12から幼児の背丈に適合するように選択された第n肩ベルト孔までの上下方向高さhに依るパラメータとなる。
ここで、以下の表1に、第n肩ベルト孔の座部12からの高さhと、左右パッド部161、162を最適位置に配置させるために必要となる上記長さxとの対比表の一例を示す。
Figure 0005586356
表1によれば、例えば図6において、第四肩ベルト孔174が座部12から上方に325mmの高さの位置に設けられている場合、すなわちh=325mmである場合、左右パッド部161、162を最適位置に配置させるために必要な長さxは、27.5mmである。このxの値と(9)式より、最適な背もたれ部13の厚みtが決定されることとなる。すなわち、本実施形態に係るチャイルドシート11は、上記のような条件に基づいて背もたれ部13の厚みtを適宜設定することにより、肩ベルト孔17から前方側へ延出するパッド連結紐体長さxを最適化することが可能となる。
この構成によれば、図6に示すように、使用者が幼児Cの身長と適合する位置に設けられた第四肩ベルト孔174を選択し、この第四肩ベルト孔174に肩パッド組立体16を挿通して取り付けるだけで、幼児Cの成長とともに大きくなる幼児Cの身体幅に応じて、左右パッド部161、162を幼児Cの肩上部から胸付近に亘って当接するように配置させることが可能となる。これにより、幼児Cの両肩または首が肩ベルト18、19と接触して摺り傷を生じることを防ぐことができるとともに、衝突事故時における幼児Cの前方への移動を効果的に抑止することができる。また、左右パッド部161、162の位置調整のために別部材を設ける必要もなく、且つ製品の量産化にも適した形態であるため、製造コストを抑えつつ、上記の効果を得ることができる。
ここで、参考として、本実施形態に係るチャイルドシート11を年齢の小さな乳児Dに適用した場合について、図8を用いて説明する。図8は、図1に示すチャイルドシート11をリクライニングさせ、年齢の小さな乳児Dを寝かせて用いた状態を示す側方断面図である。図8を参照して、この場合においては、乳児Dの背丈に適合する肩ベルト孔として、第一肩ベルト孔171が選択され、左右肩ベルト18、19および肩パッド組立体16がそれぞれ挿通されている。また、座部12から第一肩ベルト孔171までの上下方向高さは、図8に示すhであり、例えば上記表1を参照すると、h=190mmである。この場合における左右パッド部161、162の配置の最適化に必要な長さxは、5mmである。そして、第一肩ベルト孔171が設けられている位置における背もたれ部13の厚みtが、
≒(L−d−2x)/2 ・・・・・ (10)
により適宜設定されている。これにより、第一肩ベルト孔171に肩パッド組立体16を挿通して取り付けるだけで、図8に示すように、左右パッド部161、162が乳児Dの肩上部から胸付近に亘って当接するように配置されることとなる。
次に、図9〜図11を用いて、本発明のさらに他の実施形態に係るチャイルドシート41について説明する。図9は、本発明のさらに他の実施形態に係るチャイルドシート41を右後方から見た外観図である。図10は、図9に示すチャイルドシート41に幼児Cが着座した状態を示す側方断面図であり、図6に対応する図である。図11は、図10中のXI−XIで切断し上方から見た断面図を示しており、図7に対応する図である。
図9〜図11を参照して、本実施形態に係るチャイルドシート41は、座部12と、一定の厚みtを有する背もたれ部43とからなる座席本体44を備える。背もたれ部43には、図1および図2に示した実施形態と同様に、左右一対の肩ベルト孔17が上下方向に複数対配設され、且つ左肩ベルト孔17aと右肩ベルト孔17bとの間の距離d(図9に示す)が、全て同じとなるように設けられている。
背もたれ部43の背面46には、当該背面46から後方へと突出するリブ45が設けられており、パッド連結紐体163が、当該リブ45上を通過するように張り渡されている。リブ45は、背もたれ部43の背面46における左右方向の中央部に設けられ、第一肩ベルト171の下方から第五肩ベルト175の上方に亘り、上下方向に連なって延びる突状のリブであり、左右方向に一定の幅rを有している。ここで、リブ45は、リブ45の下端部から上方へ向かうにつれて、背面46からリブ後端部47までに亘るリブ45の高さwが、漸減するように形成されている。より具体的には、第一肩ベルト孔171の位置におけるリブ45の高さをwとし、以下順に第二肩ベルト孔172の位置におけるリブ45の高さをw、第三肩ベルト孔173の位置におけるリブ45の高さをw、第四肩ベルト孔174の位置におけるリブ45の高さをw、第五肩ベルト孔175の位置におけるリブ45の高さをwとすると、
>w>w>w>w・・・・・(20)
を満たすように、リブ45が設けられている。
ここで、上記の実施形態と同様に、左右肩ベルト18、19および肩パッド組立体16が、第四肩ベルト孔174に挿通されている場合について考える。この場合、第四左肩ベルト孔174aの前面開口22から背もたれ部43の背面を通り、第四右肩ベルト孔174bの前面開口23にまで至る経路長Kは、リブ高さW、リブ幅r、背もたれ部厚みt、および第四肩ベルト孔174の間隔dに依る長さとなる。すなわち、背もたれ部43に張り渡されたパッド連結紐体163のうち、第四左肩ベルト孔174aの前面開口22から背もたれ部43の背面46に設けられたリブ45上を通り、第四右肩ベルト孔174bの前面開口23にまで至る部分の長さである紐体張り渡し長さLは、リブ高さW、リブ幅r、背もたれ部厚みt、および第四肩ベルト孔174の間隔dに依る長さとなる。
また、上記の実施形態と同様に、パッド連結紐体163のうち、第四左肩ベルト孔174aの前面開口22から前方側へ延出して左パッド部161の上端まで至る部分の長さを
とする。すなわち、第四右肩ベルト孔174bの前面開口23から前方側へ延出して右パッド部162の上端まで至る部分の長さも同様にxである。
そうすると、左パッド部161の上端から右パッド部162の上端に至るパッド連結紐体163の全長Lは、上記紐体張り渡し長さLと、第四肩ベルト孔174から前方側へ延出するパッド連結紐体163の長さx×2との和として表されることとなる。したがって、上記長さxは、リブ高さW、全長L、リブ幅r、背もたれ部厚みt、および第四肩ベルト孔174の間隔dに依る長さとなる。
上記を一般化すると、背もたれ部43において最下方からn段目の位置に設けられた第n肩ベルト孔において、第n左肩ベルト孔の前面開口から背もたれ部43の背面を通り第n右肩ベルト孔の前面開口まで至る経路長Kは、第n肩ベルト孔の位置におけるリブ45の高さW、リブ45の幅r、背もたれ部43の厚みt、および第n肩ベルト孔の間隔dに依る長さとなる。すなわち、背もたれ部43に張り渡されたパッド連結紐体163のうち、第n左肩ベルト孔の前面開口から背もたれ部43の背面46に設けられたリブ45上を通り、第n右肩ベルト孔の前面開口にまで至る部分の長さである紐体張り渡し長さLは、リブ高さW、リブ幅r、背もたれ部厚みt、および第n肩ベルト孔の間隔dに依る長さとなる。
ここで、上記(20)式に示したように、第n肩ベルト孔の位置におけるリブ45の高さwと、第n肩ベルト孔と上方において隣接する第(n+1)肩ベルト孔の位置におけるリブ45の高さwn+1とは、w>wn+1を満たす。また、本実施形態においては、全長L、リブ幅r、厚みt、および間隔dは、一定の数値である。したがって、第n肩ベルト孔における経路長Kと、第n肩ベルト孔と上方において隣接する第(n+1)肩ベルト孔における経路長Kn+1とは、K>Kn+1を満たす関係となる。すなわち、第n肩ベルト孔に肩パッド組立体16が挿通された場合における紐体張り渡し長さLと、第(n+1)肩ベルト孔に肩パッド組立体16が挿通された場合における紐体張り渡し長さLn+1とは、L>Ln+1を満たすこととなる。
すなわち、本実施形態に係る座席本体44は、より上方に設けられた肩ベルト孔17における上記経路長Kがより短くなるように構成されているため、肩パッド組立体16がより上方に設けられた肩ベルト孔17に取り付けられると、背もたれ部43の背面を通るパッド連結紐体163の張り渡し長さLが、より短くなる。つまり、肩ベルト孔17から前方側へ延出するパッド連結紐体163の長さxが、より長くなる。
第n肩ベルト孔から前方側へ延出するパッド連結紐体163の長さxは、第n肩ベルト孔の位置におけるリブ高さWに依ることとなる。また、表1に例示したように、長さxは、座部12から第n肩ベルト孔までの上下方向高さhによって適宜決定される。すなわち、本実施形態に係るチャイルドシート41は、上記のような条件に基づいて第n肩ベルト孔の位置におけるリブ高さWを適宜設定することにより、肩ベルト孔から前方側へ延出するパッド連結紐体長さxを最適化することが可能となる。
この構成によれば、図10に示すように、使用者が幼児Cの身長と適合する位置に設けられた第四肩ベルト孔174を選択し、この第四肩ベルト孔174に肩パッド組立体16を挿通して取り付けるだけで、幼児Cの成長とともに大きくなる幼児Cの身体幅に応じて、左右パッド部161、162を最適な位置に配置させることが可能となる。これにより、幼児Cの両肩または首が肩ベルト18、19と接触して摺り傷を生じることを防ぐことができるとともに、衝突事故時における幼児Cの前方への移動を効果的に抑止することができる。また、左右パッド部161、162の位置調整のために別部材を設ける必要もなく、且つ製品の量産化にも適した形態であるため、製造コストを抑えつつ、上記の効果を得ることも可能である。
なお、本実施形態においては、第n肩ベルト孔から前方側へ延出するパッド連結紐体163の長さxを最適化するためのリブとして、上下方向に連なる突状リブ45を設けた場合について述べたが、これに限らず、上記効果をもたらすことが可能な種々のリブの形状が考えられる。図12および図13に、このようなリブの実施例を示す。図12および図13は、図7および図11に対応する断面図である。
図12を参照して、この実施例においては、背もたれ部53の背面56において、肩ベルト孔17の周囲を取り囲むように設けられた筒状のリブ48が設けられている。この筒状リブ48の高さWを適宜設定することにより、左肩ベルト孔17aの前面開口から背もたれ部53の背面を通り右肩ベルト孔17bの前面開口まで至る経路長Kを調整することが可能な構成となっている。すなわち、リブ48上を通過するパッド連結紐体163の紐体張り渡し長さLを調整し、上記長さxを最適化することができる。なお、図12に示す筒状リブ48のように、肩ベルト孔17の全周囲を取り囲むように設けることなく、肩ベルト孔17における背もたれ部53の中心側の一部を囲うリブであってもよい。
図13を参照して、この実施例においては、背もたれ部53の背面56から後方に突出し、且つ左肩ベルト孔17aから右肩ベルト孔17bまで断面円弧状に延在するリブ49が形成されている。パッド連結紐体163は、リブ49の後表面50と当接するように張り渡されている。この場合、リブ49の高さや曲率半径を適宜設定することによって、左肩ベルト孔17aの前面開口から背もたれ部53の背面を通り右肩ベルト孔17bの前面開口まで至る経路長Kを調整することが可能な構成となっている。すなわち、リブ49上を通過するパッド連結紐体163の紐体張り渡し長さLを調整し、上記長さxを最適化することができる。
このように、本発明に係るチャイルドシートにおいて背もたれ部の背面に設けられるリブは、リブ上を通過するパッド連結紐体163の紐体張り渡し長さLを上記表1の条件等に応じて適宜調整するためのものである。したがって、パッド連結紐体163が、背もたれ部の背面側において、左肩ベルト孔17aから右肩ベルト孔17bに至るまでに通過する経路長を、上記条件等に応じて適宜調整するものであれば、如何なる形状のリブも本発明に適用可能である。
さらに、本実施形態においては、左肩ベルト孔17aおよび右肩ベルト孔17bの間に設けられた上記リブによってパッド連結紐体163の紐体張り渡し長さLを調整する場合について述べたが、これに限らず、例えば一対の肩ベルト孔17の上方または下方の所定の位置に紐体挿通部を設け、左肩ベルト孔17aから背もたれ部の背面側に延出したパッド連結紐体163が、当該紐体挿通部を経由し、右肩ベルト孔17bに至る構成としてもよい。この場合は、当該紐体挿通部と肩ベルト孔17との間の距離を適宜設定することによって、パッド連結紐体163の紐体張り渡し長さLを調整し、上記長さxを最適化することができる。
なお、上記の実施形態においては、左肩ベルト孔の前面開口から背もたれ部の背面を通り右肩ベルト孔の前面開口まで至る経路長K、すなわち、上記の実施形態においては、その経路に張り渡されるパッド連結紐体の紐体張り渡し長さLを、背もたれ部の厚みt、または背もたれ部の背面に設けたリブの高さwによって調整し、肩ベルト孔から前方側へ延出するパッド連結紐体の長さxを最適化する構成について述べたが、本発明の概念は、上記経路長K(すなわち紐体張り渡し長さL)を、当該左右肩ベルト孔が設けられている上下方向の位置に応じて適宜調整する構成を設けることにより、パッド部の配置を最適化することである。したがって、上記の実施形態に限らず、経路長K(紐体張り渡し長さL)を上記した概念に基づいて調整する構成であれば、如何なる形態であっても本発明の範囲に含まれるものである。
また、上記の実施形態においては、パッド連結紐体が、左パッド部と右パッド部とを連結する紐体によって構成された場合について述べたが、これに限らず、パッド連結紐体は、左パッド部を背もたれ部に連結するための左パッド連結紐体と、右パッド部を背もたれ部に連結するための右パッド連結紐体とから構成され、左右パッド連結紐体は、それぞれ独立した紐体であってもよい。この場合、例えば左右パッド連結紐体の一端が左右肩ベルト孔の前面開口から前方側へ引き出されて左右パッド部と連結し、他端には係止部材を取り付け、当該係止部材が左右肩ベルト孔の後方側開口部に係止される構成であってもよい。このようにパッド連結紐体を構成した場合においても、例えば図6または図12に示した実施形態に適用した場合、肩ベルト孔から前方側へ延出するパッド連結紐体長さxを座席本体の構成によって最適化することが可能となるため、上記した効果を得ることができるからである。
また、上記の実施形態においては、左パッド部と右パッド部とを連結するパッド連結紐体が、一本の紐体によって構成された場合について述べたが、これに限らず、パッド連結紐体が、複数本の紐体によって構成されてもよい。
また、上記の実施形態においては、背もたれ部の厚みt、または背もたれ部の背面に設けたリブの高さwのいずれか一つのパラメータを調整することによって、上記長さxを最適化する構成について述べたが、これに限らず、背もたれ部の厚み、およびリブの高さをともに適宜調整し、上記長さxを最適化する構成であってもよい。すなわち、上記長さxを最適化するために、上記経路長K(紐体張り渡し長さL)を上記条件に応じて調整するための手段が、複数併存していてもよい。
また、上記の実施形態においては、肩パッド組立体が、幼児の左右の肩に張り渡される左右肩ベルトが挿通されている左右肩ベルト孔に挿通されて用いられる場合について述べたが、これに限らず、肩パッド組立体は、左右肩ベルトが挿通されている肩ベルト孔以外の肩ベルト孔に挿通されて用いられてもよい。
また、上記の実施形態においては、第n肩ベルト孔の一方の前面開口から背もたれ部の背面を通り他方の前面開口まで至る経路長Kと、第n肩ベルト孔と上方において隣接する第(n+1)肩ベルト孔の一方の前面開口から背もたれ部の背面を通り他方の前面開口まで至る経路長Kn+1とが、K>Kn+1を満たすように座席本体が構成されている場合について述べたが、これに限らず、第n肩ベルト孔における上記経路長Kと、第n肩ベルト孔より上方に設けられている第m肩ベルト孔(m>n)における経路長Kとが、K>Kを満たしてさえいれば、上記した本発明の効果はもたらされる。
また、上記の実施形態においては、第n肩ベルト孔の座部からの高さhと、肩ベルト孔から前方側へ延出するパッド連結紐体の長さxとの対比データとして表1を例示したが、このデータに限定されるものではない。幼児の背丈(すなわち選択される肩ベルト孔の位置)に対する最適な長さxは、所定の数値範囲を有するものであり、用途に応じて適宜決定されるものである。
また、上記の実施形態においては、本発明に係る座席構造をチャイルドシートに適用した場合について述べたが、これに限らず、乳母車、ベビーラック、ベビーチェア等といった座席構造を備える育児器具全般に有利に適用することが可能である。
以上、図面を参照して本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、本発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
本発明は、着座する幼児の安全性、快適性を向上させることができる育児器具の座席構造を提供するものであり、座席構造を備える育児器具全般に有利に利用される。
11,41,101 チャイルドシート、12 座部、13,43,53 背もたれ部、14,44 座席本体、15 拘束ベルト、16 肩パッド組立体、161 左パッド部、162 右パッド部、163,105 パッド連結紐体、164 滑り止め部、165,166 面ファスナ、167 折り曲げ線、17,171,172,173,174,175,103 肩ベルト孔、17a,171a,172a,173a,174a,175a 左肩ベルト孔、17b,171b,172b,173b,174b,175b 右肩ベルト孔、18 左肩ベルト、19 右肩ベルト、20 股ベルト、21 バックル、22,23,104 前面開口、45,48,49 リブ、46 背面、47 リブ後端部、50 後表面、102 パッド部。

Claims (6)

  1. 幼児を下方から支持する座部と、左右で対をなす肩ベルト孔が上下方向に所定の間隔で複数対配設された背もたれ部とを有する座席本体と、
    左肩ベルト孔に挿通されて前方側に引き出され、幼児の左肩に張り渡される左肩ベルトと、右肩ベルト孔に挿通されて前方側に引き出され、幼児の右肩に張り渡される右肩ベルトとを有し、幼児を前記座席本体に拘束する拘束ベルトと、
    幼児と前記左肩ベルトとが当接する領域に配置される左パッド部と、幼児と前記右肩ベルトとが当接する領域に配置される右パッド部と、前記左右パッド部を前記背もたれ部に連結させるための紐体であって、前記肩ベルトが挿通されている前記肩ベルト孔に挿通されて前方側に引き出され、前記左右パッド部に連結するパッド連結紐体とを有する肩パッド組立体と、を備え、
    前記パッド連結紐体は、一端が前記左肩ベルト孔の前面開口から前方側へ引き出されて前記左パッド部と連結し、他端が前記右肩ベルト孔の前面開口から前方側へ引き出されて前記右パッド部と連結し、その中央領域が前記背もたれ部の背面に前記左肩ベルト孔および前記右肩ベルト孔と同じ高さに張り渡され、
    下方に位置する一対の肩ベルト孔の一方の前面開口から前記背もたれ部の背面を通り他方の前面開口まで至る、前記パッド連結紐体の張り渡し長さに対応する経路長Knと、それよりも上方に位置する一対の肩ベルト孔の一方の前面開口から前記背もたれ部の背面を通り他方の前面開口まで至る、前記パッド連結紐体の張り渡し長さに対応する経路長Kmとが、Kn>Kmを満たすように構成される、育児器具の座席構造。
  2. 前記背もたれ部は、上方に向かうにつれて厚みが漸減する形状を有しており、
    前記経路長Knと前記経路長Kmとの差は、前記下方に位置する一対の肩ベルト孔における前記背もたれ部の厚みと、前記上方に位置する一対の肩ベルト孔における前記背もたれ部の厚みとの差によってもたらされる、請求項1に記載の育児器具の座席構造。
  3. 前記背もたれ部の背面には、当該背面から後方へと突出するリブが設けられ、前記背もたれ部の背面に張り渡された前記パッド連結紐体が、当該リブ上を通過するように張り渡され、
    前記経路長Knと前記経路長Kmとの差は、前記上方に位置する一対の肩ベルト孔の位置における前記リブの高さと、前記下方に位置する一対の肩ベルト孔の位置における前記リブの高さとの差によってもたらされる、請求項に記載の育児器具の座席構造。
  4. 前記リブは、前記背もたれ部の背面において、前記複数対の肩ベルト孔の間に設けられ、上下方向に連なって延びる突条リブである、請求項に記載の育児器具の座席構造。
  5. 前記リブは、前記背もたれ部の背面において、前記肩ベルト孔の周囲を取り囲むように設けられた筒状リブである、請求項に記載の育児器具の座席構造。
  6. 前記育児器具は、自動車に用いられるチャイルドシートである、請求項1〜のいずれかに記載の育児器具の座席構造。
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