JP2016016702A - ジュニアシート - Google Patents

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Michitaka Hagishima
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Abstract

【課題】児童が安全に拘束されつつも窮屈とはならない程度の身体の自由な動きが可能となるジュニアシートを提供する。【解決手段】保護座席10がシートベルトSで自動車の座席に固定され、保護座席には肩拘束部21a、21bと胴拘束部22、23とから成る児童拘束ベルト20が装着される。肩拘束部は、ベルト下部が台座部12の後ろ中央に設けた掛止金具40に掛止されて両側がV字形に立ち上げられ、ベルト中間部が背もたれ部11上部のヘッドレスト13の下部の左右に設けたベルト掛部17a、17bに夫々掛けられ、ベルト先端部が台座部の肘掛14a、14bの前側間に配され、胴拘束部は、ベルト左右の後端部が肩拘束部のV字形左右のベルト中間高さ部位に夫々固着され、ベルト中間部が左右の肘掛の外側に配され、ベルト前端部寄りの中間部位が肩拘束部のベルト先端部に係止されると共に左右の端部同士を着脱可能とする着脱金具50が設けられる。【選択図】図1

Description

本発明は交通事故等によって衝撃を受けた際、児童の身体を保護するため自動車の座席に設置するジュニアシートに関する。
従来、自動車の座席に設置されるチャイルドシートが提供されているが、これは身長が100cm程度以下の乳児や幼児に使用され、身長が130〜140cm程度となる児童にはサイズが合わないので使用されない。
児童が自動車に備え付けられたシートベルトをそのまま使用すると、児童は大人よりも座高が低いので斜めに延びる上側のシートベルトが首を吊るように掛かってしまい、事故時には大変危険となるだけではなく、使用する児童にとって不快となる。
このようなシートベルトによる児童の首吊り状態を解消させるため、下記特許文献1には上側のシートベルトを引き下げた状態に固定することで児童の首からシートベルトを離すことが提案されている。しかしながら、大人用にできているシートベルトを引き下げたとしても児童に対してはシートベルトが長過ぎるので、事故時には衝撃荷重でシートベルトから児童の身体が抜け出てしまう危険性を解消することにはならなかった。
一方、下記特許文献2には自動車の座席に厚い座部を乗せて、身体を高く保つことで児童の首がシートベルトに掛からない状態で身体を自動車の座席にシートベルトで拘束できるジュニアシートが提案されている。
更に、下記特許文献3には座部の厚さで身体を高く上げて首からシートベルトを離すと共に児童の座高に応じて背もたれの高さを調節可能としたジュニアシートが提案されている。
しかし、上記特許文献2及び3の技術は、幼児よりも座高の高い児童を、自動車に備わる上側のシートベルトが首に掛からないように児童の胸部分に斜めに掛けられるように児童の着座位置を高くするものであり、シートベルトは依然として小柄な児童に対しては長過ぎるので事故時にシートベルトから児童が抜け出てしまう危険性が解消されない。
更に、ジュニアシートが自動車の座席に児童の身体と一緒にシートベルトに固定されるので身体を保護するためのジュニアシート自体も大変不安定であり、事故時の安全性には疑問があった。
特開2002−283951公報 特開2002−136399公報 特開2001−294064公報
ところで、従来のチャイルドシートは、体力のない幼児を確実に保護するためベルトで身動きできないように強く身体を拘束するものであるが、そのようなチャイルドシートを大型化して幼児より身長の高い児童に対応させようとしても、児童の身動きが極めて狭い範囲に制限されるので、自由に身体を動かしたい盛りの児童にとっては大変窮屈に感じて不愉快な思いをすることとなる。
そこで本発明は、事故時のシートからの抜け出しを確実に防止できるように児童の身体をシートに確実に拘束して高い安全性を得ると同時に児童が窮屈さを感じない程度に身体を自由に動かすことが可能となるジュニアシートを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のジュニアシートは、肘掛付き台座部とヘッドレスト付き背もたれ部とを連結して成る保護座席がシートベルトで自動車の座席に固定され、前記保護座席には着座した児童の両肩を押さえる肩拘束部と腹部を押さえる胴拘束部とから成る児童拘束ベルトが装着される。
そして、前記肩拘束部は、前記保護座席の後側において、ベルト下部が前記台座部の中央に設けた掛止金具に掛止されて両側がV字形に立ち上げられ、ベルト中間部が前記ヘッドレストの下部の左右に設けたベルト掛部に夫々掛けられ、前記保護座席の前側において、ベルト先端部が前記台座部の肘掛の前側間に配される。
又、前記胴拘束部は、前記保護座席の後側において、ベルト左右の後端部が前記肩拘束部のV字形左右のベルト中間高さ部位に夫々固着され、ベルト中間部が前記左右の肘掛の外側に夫々配され、前記保護座席の前側において、ベルト前端部寄りの中間部位が前記肩拘束部のベルト先端部に係止されると共に左右のベルト前端部に両側の端部同士を着脱可能とする着脱金具が設けられたことを特徴とする。
請求項2の発明にあっては、上記発明において、前記児童拘束ベルトの肩拘束部の両先端部に、帯筒を形成すると共に該帯筒内に胴拘束部の中間部を自由に移動可能となるように挿通させたことを特徴とする。
請求項3の発明にあっては、上記発明において、前記保護座席の後側において、背もたれ部の下部両側部とその上方の両側部に、シートベルトを引き上げ状態に支持すると共に該シートベルトを着脱可能としたベルト掛止部を設け、前記保護座席を上部と下部のシートベルトで自動車の座席に押さえ付けるように固定可能としたことを特徴とする。
請求項4の発明にあっては、上記発明において、前記背もたれ部の上部とヘッドレストの下部との間に、ヘッドレストの高さ位置を上下に調節可能とする高さ調節部を設けたことを特徴とする。
請求項5の発明にあっては、上記発明において、前記台座部と背もたれ部との間に、該台座部と背もたれ部の連結角度を変えるリクライニング部を設けたことを特徴とする。
請求項6の発明にあっては、上記発明において、前記肩拘束部を掛止した掛止金具が、着脱可能なバックル部とトング部とから成り、該バックル部は保護座席の台座部に固定され、トング部には児童拘束ベルトが掛止されたことを特徴とする。
請求項7の発明にあっては、上記発明において、前記肩拘束部を掛止する掛止金具に児童拘束ベルトを挿通可能とした掛止孔を設け、該掛止孔に児童拘束ベルトを往復自在に挿通させたことを特徴とする。
本発明のジュニアシートは、台座部と背もたれ部とを連結した保護座席がシートベルトで自動車の座席に固定される。そして、該保護座席に着座した児童の身体は両肩を押さえる肩拘束部と腹部を押さえるに胴拘束部とで確実に保護座席に拘束される。
即ち、児童の身体は長過ぎるシートベルトによって保護されるのではなく、最適な長さの児童拘束ベルトに拘束されるため、事故時に座席からの抜け出しが防止でき、児童の安全を確実に守ることが可能となる。
そして、前記保護座席に着座した児童は、前記肩拘束部と胴拘束部とで窮屈さを感じない一定範囲に自由に体を動かすことが可能となる。
例えば、前記胴拘束部については、前記保護座席の後部の前記台座部に設けた掛止金具に掛止されて両側にV字形に開いて立ち上げられた肩拘束部の中間部位が両側に引くことで両側が平仮名の「く」の字形に開閉し、その開閉幅だけ前記胴拘束部に緩みが生じ、その緩みによって腹部分の窮屈さが解消される。
又、前記肩拘束部については、前記胴拘束部の前端部寄りの中間部位が前記肩拘束部の先端部に係止されているので、その係止部分が引き上げられると前記肩拘束部に緩みが生じ、その緩みによって肩部分の窮屈さが解消される。
又例えば、右前の肩を前にせり出すと、前記胴拘束部の右側の前端部寄りの係止部分が引き上げられ、且つ後側で平仮名の「く」の字形に屈曲していた部分が引っ張れて直線状に伸びることでベルトが前記ヘッドレストの下部の右側のベルト掛部をスライドして前に引き出される。この結果、前記肩拘束部の前側と後側から同時に緩みが生じ、その緩みによって右の肩部分の窮屈さが解消される。
逆に、左前の肩を前にせり出すと、前記胴拘束部の左側の前端部寄りの係止部分が引き上げられ、且つ後側で平仮名の「く」の字形に屈曲していた部分が引っ張れて直線状に伸びることでベルトが前記ヘッドレストの下部の左側のベルト掛部をスライドして前に引き出される。この結果、前記肩拘束部の前側と後側から同時に緩みが生じ、その緩みによって左の肩部分の窮屈さが解消される。
このように、児童拘束ベルトで着座している児童の身体が拘束されつつも上半身の広い範囲で自由に身体を動かすことが可能となる。
請求項2の発明においては、前記児童拘束ベルトの肩拘束部の両先端部の帯筒内に胴拘束部のベルト中間部位が自由に往復可能となる。このため、前側で前記児童拘束ベルトの肩拘束部と胴拘束部とが固定されずに一定範囲でスライドフリーとなるため、その分身体を大きく移動させることが可能となる。
請求項3の発明においては、前記保護座席の後部において、背もたれ部の下部両側部とその上方の両側部が前記保護座席を上部と下部のシートベルトで自動車の座席に強く押さえ付けられる。
この結果、事故時には保護座席が前記児童拘束ベルトとは個別にシートベルトで自動車の座席に4箇所で強く固定されるため、該保護座席に着座した児童の安全性が高められる。
請求項4の発明においては、高さ調節部によってベルト掛部を設けたヘッドレストの高さが調節可能となるため、身長の変化の著しい時期にある児童に対してその座高の応じた調節が前記児童拘束ベルトの肩拘束部の高さ調節と同時にできる。
請求項5の発明においては、前記台座部と背もたれ部との間に設けたリクライニング部によって、台座部と背もたれ部の連結角度が児童の好みに応じて適宜変られるが、その際、児童拘束ベルトは上半身の拘束が窮屈ではないので、着座したままの状態で、改めて児童拘束ベルトの長さ調節をせずに角度を変えることが可能となる。
請求項6の発明においては、前記肩拘束部を掛止する掛止金具が分離可能であるので、前記保護座席の後側における前記保護座席の台座部への児童拘束ベルトの固定部分と、前記保護座席の前側における、左右のベルト前端部の着脱金具の固定部分とを分離し、前記ヘッドレストの下部のベルト掛部から掛けられているベルトの中間部を外せば、前記保護座席から前記児童拘束ベルトの全体を着脱させることが可能となる。
このため、前記児童拘束ベルトを記保護座席から外すことで、汚れたベルトを容易に洗浄することが可能となる。
請求項7の発明においては、前記児童拘束ベルトの肩拘束部が、台座部後部の掛止金具の掛止孔に往復自在に挿通されるため、例えば、右前の肩を前にせり出すと、その力で前記掛止孔からが前記ヘッドレストの右側のベルト掛部を通して肩拘束部が前に引き出される。
この際、前記肩拘束部の前側でも前記胴拘束部の係止部分も引き上げられるため、前側と後側から同時に緩みが生じ、その緩みによって右の肩部分の窮屈さが解消されることとなる。
自動車の座席に設置した状態を示す本発明の斜視図である。 自動車の座席に設置した状態を示す本発明の背面図である。 自動車の座席に設置し、肩拘束部のV字形の左右のベルトを開いた状態を示す背面図である。 自動車の座席に設置し、右側の肩拘束部を引き上げた状態を示す背面図である。 (イ)は常態の児童拘束ベルトを示し、(ロ)右側の肩拘束部を引き上げた状態を示す各正面図である。
本発明のジュニアシートの実施形態を、以下図を参照して説明する。
本発明は、図1に示すように、着座した児童の身体を取り巻く児童拘束ベルト20を装着した保護座席10が既設のシートベルトSで自動車の座席に固定される身体保護用のジュニアシートである。
自動車の座席の座部aの側部の窓側にシートベルトリトタクタgが備わり、1本の帯のシートベルトSの一方端は、シートベルトの上側部S1の端部側が繰り出し可能となって且つ引き込まれるように巻き取られる。
シートベルトSの他方端であるシートベルトの下側部S2の端部は、座部aのシートベルトリトタクタgが備わる側の窓側の側部に設けたシートベルト固定部eに固定される。
前記シートベルトのトング部fは自動車の側枠上部のシートベルト吊掛部cの挿通孔に通されて挿通孔を備えたトング部fが挿通孔に通されて装着される。
該トング部fを自動車の座席の背部bに沿って引くとシートベルトSがシートベルトリトタクタgから引き出される。そして、座部a中央に設けたバックル部dに前記トング部fが着脱されてシートベルトSが使用される。
以下本発明では、引き出されたシートベルトSの前記トング部fを境にして上側をシートベルトの上側部S1、下側をシートベルトの下側部S2と呼ぶこととする。
前記保護座席10は児童が着座可能となるように側面視L字形に連結された台座部12と背もたれ部11とを備える。
前記台座部12は、クッション材等で7cm〜15cm程度の厚さを有し、座した児童をその厚さ分高く上げる。
自動車の座席には前記台座部12を座部aに載せ、背もたれ部11を自動車の座席の背部bに当て、図2に示すように、該保護座席10の背面の設けたベルト掛止部30で自動車の座席に備わる既存のシートベルトSに固定される。
そして、前記台座部12の両側部には着座した児童の左右の肘が乗せられる位置に肘掛14a、14bを設け、前記背もたれ部11の上部には着座した児童の後頭部に当接する位置にヘッドレスト13を装着する。
前記児童拘束ベルト20は、児童の身体が事故の衝撃で自動車の座席から抜けて飛び出さないように前記保護座席10内に身体を拘束するものであり、児童の肩から胸までの上半身を拘束させるための肩拘束部21a、21bと、腹と腰部分を拘束させるための帯状の胴拘束部22、23とが繋がれた状態で形成され前記台座部12及び前記背もたれ部11に対して以下の如く装着する。
前記肩拘束部21a、21bは、前記保護座席10の後側において、図2に示すように、ベルト下部21cが前記台座部12の中央に設けた掛止金具40に掛止されて両側がV字形に立ち上げられる。
そして、ベルト中間部が前記背もたれ部11の上部に装着したヘッドレスト13の下部の左右に設けたベルト掛部17a、17bに夫々掛けられる。
更に、前記保護座席10の前側において、図1に示すように、ベルト先端部が前記台座部12の肘掛14a、14bの前側間に配される。
又、前記胴拘束部22、23は、前記保護座席10の後側において、図2に示すように、ベルト左右の後端部が前記肩拘束部21a、21bのV字形左右のベルト中間高さ部位に夫々固着される。なお、図2中の符号22a、23aは胴拘束部の肩拘束部への固着部22a、23aである。
そして、ベルト中間部が前記左右の肘掛14a、14bの外側に夫々配される。
更に、前記保護座席10の前側において、図1に示すように、ベルト前端部寄りの中間部位が前記肩拘束部21a、21bのベルト先端部に係止さる。
そして、左右のベルト前端部には両側の端部同士を着脱可能とする着脱金具50を設ける。
前記肩拘束部21a、21bの前端部は前記胴拘束部22、23の前側部位に固着しても良いが、前記肩拘束部21a、21bの前端部に帯筒24a、24bを設けた形態が可能である。
この形態では前記胴拘束部22、23の前端部に設けて接続した着脱金具50の両側を前記肩拘束部21a、21bの各帯筒24a、24bに各々固着させずに挿通させる。このように前記肩拘束部21a、21bの前端部と前記胴拘束部22、23の前側中間部とを係止すると、前側部分の前記胴拘束部22、23が該帯筒24a、24b内を通って横方向に移動可能となる。
次に、前記肩拘束部21a21bと胴拘束部22、23を詳述する。
前記保護座席10に着座した児童は、前記児童拘束ベルト20に拘束されるが、その際に肩拘束部21が両肩から平行に配されて腹部までを前から拘束し、胴拘束部22、23が肘掛14a、14bの外側から前側の腹部を拘束する。
例えば、児童が腹を突き出した場合には、胴拘束部22、23との係止部が前に引かれて、後部のV字形の前記肩拘束部21a、21bの中間部位に固定されている胴拘束部22、23の後端部が両側に引かれる。その際、肩拘束部21a、21bへの胴拘束部22、23の固着部22a、23aが、図3の矢印で示す如く左右に開く。
この結果、左右の胴拘束部22、23が前に大きく引き出される。
即ち、児童は窮屈さを感じないで一定範囲自由に腹を突き出すことが可能となる。
又例えば、児童が身体を左右斜め前に移動させた場合には、図4に示すように、掛止金具40に掛止部分が一方側にスライドすることで前記肩拘束部21a、21bのいずれか一方が大きく引き出されるため、出された方に大きく膨らみができて、より大きな身体移動が可能となる。
図3は、着座した児童が右側の身体を前に突き出した場合を示す。該図3に示すように、腹部分の突き出しで、V字形の上部が両側に広がり胴拘束部22、23の前側が大きく膨らみ、又、肩胸の突き出しで右側の肩拘束部21aが上に引き上げられ前側が大きく膨らむ。
このため、左右一方の身体を動かすのにいずれの側でも窮屈さを感じない程の身体の移動が可能となる。
又、前記肩拘束部21a、21bの左右いずれか一方の身体を前に押し出した場合には、前側の帯筒24a、24bが上に引き上げられると共に掛止金具40に掛かる部分が一方側にスライドすることで前記肩拘束部21a、21bのいずれか一方が大きく引き出されるため、身体のより大きな動きが可能となる。
その際、前記肩拘束部21a、21bは後部で前記胴拘束部22、23が別々に固着され、その固着部分が連結していないので相互に拘束されずに自由に大きく移動できる。
又、前記肩拘束部21a、21bの前端部に帯筒24a、24bを設けた態様では、図4に示すように、該帯筒24a、24bが前記胴拘束部22、23に固着されていないので前記胴拘束部22、23に前記肩拘束部21a、21bは、平常時の図4の(イ)の状態から身体を動かしたときの(ロ)に状態に自由にスライドし、前記肩拘束部21a、21bが最大に引き出されることで身体のより大きな移動が可能となる。
一方、事故時等で児童の身体が前に強く飛び出そうとしたとき、胴拘束部22、23と前記肩拘束部21a、21bとは各所が同時に引っ張られるため相互に緊縛状態となるためベルト同士の相互の移動が瞬間的に停止し身体の拘束が強化される。
このように、平常時には児童の身体の大きな移動が可能となるにもかかわらず、事故などの異常時には高い安全性が得られることとなる。
なお、各ベルトの中間部位のスライドする部位の障害とならない位置に、ベルトの長さ調節部を設けることができる。図1中では金属製のバックルをベルトに設けて長さ調節可能とした態様を示している。
又、本発明では背もたれ部11にヘッドレスト13の高さ調節部15を設ける形態が可能である。例えば、ヘッドレスト13の下部に該背もたれ部11に上部に設けた穴に出没可能な縦板を固定し、上下数段に設けた縦板の段差部が穴内の突起に乗ってその位置で係止される態様等が可能である。
この形態ではヘッドレスト13の昇降と同時にベルト掛部17a、17bに掛けられている前記肩拘束部21a、21bも昇降するので、前記肩拘束部21a、21bを別々に引き上げる操作を行う必要はない。
又、前記台座部12と背もたれ部11との間に、台座部12と背もたれ部11の連結角度を変えるリクライニング部16を設けることも可能である。
このリクライニング部16には、一般に提供されている座椅子等に使用されているリクライニング装置の使用が可能である。
そして、操作の際、前記台座部12と背もたれ部11の角度を変えると、児童拘束ベルト20が引っ張られる部分があるがその移動の変化に児童拘束ベルト20が追随し、別個にベルト調節を行うことなくリクライニング角度の変更を行うことが可能となる。
又、前記肩拘束部21a、21bを掛止する掛止金具40の形態は各種可能であるが、例えば前記保護座席10の台座部12に固定されたバックル部41と、児童拘束ベルト20を掛止にしたトング部42とから成る形態が可能である。
この形態では、前記バックル部41に前記トング部42を着脱可能とすることで、前記保護座席10から児童拘束ベルト20の全体を着脱可能となる。
そして、児童拘束ベルト20を前記保護座席10から分離させることで、汚れたベルトを外して別に洗浄するこが可能となる。又、何種類か着色したものを用意すれば、自動車の車体の色に合わせて好みのものを交換して使用することもできる。
又、前記児童拘束ベルト20の前記肩拘束部21の後側の左右両側は下部をV字形に縫い着けることもできるが、それとは別に左右両側を一本の帯で形成することができる。
この形態では、その一本の肩拘束部を台座部12後部の掛止金具40の掛止孔43に往復自在に挿通させることによって、例えば、右前の肩を前にせり出すと、その力で前記掛止孔43からが前記ヘッドレスト13の右側のベルト掛部17aを通してベルトが前に引き出されたとき、前記肩拘束部21a、21bの前側でも前記胴拘束部22、23の係止部分も引き上げられるため、前側と後側から同時に緩みが生じ、その緩みによって右の肩部分の窮屈さが解消されることとなる。
次に、保護座席10を自動車の既存のシートベルトSに固定する態様を説明する
前記保護座席10は、台座部12が自動車の座席の座部aに載せられ、背もたれ部11が背部bに当てられる。
この状態で保護座席10は、図2に示すように、該保護座席10の後部に設けたベルト掛止部30に自動車のシートベルトSが掛けられる。
具体的には、前記保護座席10の背もたれ部11の後側には下部両側部に設けた左右のベルト挿通輪31a、31bとその上方の両側部に設けた左右のベルト挿通輪32a、32bで前記シートベルトの下部S2と上部S1を引き上げ状態に支持する。
この結果、自動車のシートベルトSに4点で前記保護座席10が固定される。
前記ベルト掛部30は、図2では金属製の環状体を使用した例を示しているが、それに限定するものではなく、例えば、ベルト掛止部30はシートベルトSを引き下げるので、ベルトを下から受けられるようにプラスチック等でU字形に形成した吊具を用いても良い。
このように、シートベルトSを常に引き上げ状態に支持することで、シートベルトSを緊張させた状態で前記台座部12が自動車の座席の座部aに押し付けられるように装着される。
この結果、事故等の衝撃を受けたとき、前記保護座席10が座席から、該保護座席10の両側部の上下の4点で確実に浮き上がるのが防止されて安全性が高められる。
なお、図2に示すように、自動車の左右いずれの座席でも対応可能となるように、斜めとなるシートベルトの上側部S1の向きに対応するベルト挿通輪33a、33bも合わせて設けると良い。
(実施例)
次に、本発明のジュニアシートを更に具体的に説明する。
前記保護座席10は、台座部12が底面の硬質プラスチック板上に厚さ15mmの発泡樹脂製のクッション材を配し、その表面を防炎処理した布で覆う。
該台座部のサイズは横幅40cmで縦幅(着座の深さ方向の幅)50cmとする。
又、前記背もたれ部11は内部の縦に硬質プラスチック板を配し、中に厚さ8cmの発泡合成樹脂製のクッション材を入れ、その表面を防炎性能を有する布で覆う。サイズは横幅50cmで縦幅50cmとする。
前記台座部12と背もたれ部11とは側面視L字形に連結され、該両者の連結軸には係止爪及び歯車等から成り、もたれ角度が90〜120度に倒れるリクライニング部16を備える。
前記台座部12の両側部には着座した児童の左右の肘が乗る高さ15cmの位置に上面を形成した長さ20cmの肘掛14a、14bを設ける。
又前記背もたれ部11の上部には着座した児童の頭部に当接する位置に高さ20cmで横幅32cmのヘッドレスト13を設ける。該ヘッドレスト13は高さ方向へ前記前記背もたれ部11の上部から出没可能に高さ調節部15を設ける。
そして、該ヘッドレスト13の下部の左右両側に横幅5cmのベルト掛部17a、17bを設ける。
該ベルト掛部17a、17bは、図2に示すように、一箇所が開いたC字形の孔状とし、ベルトを孔に通して掛けるのではなく、ベルト中間部を横から掛けることができるようにする。
前記児童拘束ベルト10の前記肩拘束部21a、21bはナイロン等の合成樹脂製の糸で編んだ幅4cm厚さ1mmで長さ240cmの一本の帯とするか又は120cmの帯2本を用いる。
前記胴拘束部22、23は幅と厚さが前記肩拘束部21a、21bの帯と同じ帯で長さ70cmのものを左右対称に用いる。
上記帯を用いて前記肩拘束部21a、21bは、前記保護座席10の後側においては、前記保護座席10の台座部12の中央に設けた掛止金具40で掛止してV字形に立ち上げ、そのV字形部分の高さ20cmの部位に前記胴拘束部22、23の後部端部を固着する。
そして、該ベルト中間部を前記背もたれ部11の上部に装着したヘッドレスト13の下部に設けたベルト掛部17a、17bに夫々掛け、更に前記保護座席10の前側において、ベルト先端部を前記台座部12の肘掛14a、14bの前側間に配置する。
又、前記胴拘束部22、23は、前記保護座席10の後側において、ベルト左右の後端部を前記肩拘束部21a、21bのV字形左右のベルト中間高さ部位に夫々固着し、該ベルト中間部を前記左右の肘掛14a、14bの外側に夫々配置し、前記保護座席10の前側において、ベルト前端部寄りの中間部位を前記肩拘束部21a、21bのベルト先端部に係止し、更に左右のベルト前端部に両側の端部同士を着脱可能とする着脱金具50を設ける。
その端部同士を着脱可能とするには、図1に示すように、バックル部51にトング部52が差し込まれて連結されるタイプの該着脱金具50が使用可能である。
本発明は児童用のジュニアシートであるが、全体をコンパクト化してチャイルドシートとして使用することも可能である。
10 保護座席
11 背もたれ部
12 台座部
13 ヘッドレスト
14a、14b 肘掛
15 高さ調節部
16 リクライニング部
17a、17b ベルト掛部
20 児童拘束ベルト
21a、21b 肩拘束部
22、23 胴拘束部
22a、23a 胴拘束部の肩拘束部への固着部
24a、24b 帯筒
30 ベルト掛止部
31a、31b ベルト挿通輪
32a、32b ベルト挿通輪
33a、33b ベルト挿通輪
40 掛止金具
41 バックル部
42 トング部
43 掛止孔
50 着脱金具
51 バックル部
52 トング部
a 自動車の座席の座部
b 自動車の座席の背部
c シートベルト吊掛部
d バックル部
e シートベルト固定部
f トング部
g シートベルトリトラクタ
S シートベルト
S1 シートベルトの上側部
S2 シートベルトの下側部


Claims (7)

  1. 肘掛付き台座部とヘッドレスト付き背もたれ部とを連結して成る保護座席がシートベルトで自動車の座席に固定され、
    前記保護座席には着座した児童の両肩を押さえる肩拘束部と腹部を押さえる胴拘束部とから成る児童拘束ベルトが装着され、
    前記肩拘束部は、前記保護座席の後側において、ベルト下部が前記台座部の中央に設けた掛止金具に掛止されて両側がV字形に立ち上げられ、ベルト中間部が前記ヘッドレストの下部の左右に設けたベルト掛部に夫々掛けられ、前記保護座席の前側において、ベルト先端部が前記台座部の肘掛の前側間に配され、
    前記胴拘束部は、前記保護座席の後側において、ベルト左右の後端部が前記肩拘束部のV字形左右のベルト中間高さ部位に夫々固着され、ベルト中間部が前記左右の肘掛の外側に夫々配され、前記保護座席の前側において、ベルト前端部寄りの中間部位が前記肩拘束部のベルト先端部に係止されると共に左右のベルト前端部に両側の端部同士を着脱可能とする着脱金具が設けられたことを特徴とするジュニアシート。
  2. 児童拘束ベルトの肩拘束部の両先端部に、帯筒を形成すると共に該帯筒内に胴拘束部の中間部を自由に移動可能となるように挿通させたことを特徴とする請求項1に記載のジュニアシート。
  3. 保護座席の後側において、背もたれ部の下部両側部とその上方の両側部に、シートベルトを引き上げ状態に支持すると共に該シートベルトを着脱可能としたベルト掛止部を設け、前記保護座席を上部と下部のシートベルトで自動車の座席に押さえ付けるように固定可能としたことを特徴とする請求項1又は2に記載のジュニアシート。
  4. 背もたれ部の上部とヘッドレストの下部との間に、ヘッドレストの高さ位置を上下に調節可能とする高さ調節部を設けたことを特徴とする請求項1から3のうちいずれかに記載のジュニアシート。
  5. 台座部と背もたれ部との間に、該台座部と背もたれ部の連結角度を変えるリクライニング部を設けたことを特徴とする請求項1から4のうちいずれかに記載のジュニアシート。
  6. 肩拘束部を掛止した掛止金具が、着脱可能なバックル部とトング部とから成り、該バックル部は保護座席の台座部に固定され、トング部には児童拘束ベルトが掛止されたことを特徴とする請求項1から5のうちいずれかに記載のジュニアシート。
  7. 肩拘束部を掛止する掛止金具に、児童拘束ベルトを挿通可能とした掛止孔を設け、該掛止孔に児童拘束ベルトを往復自在に挿通させたことを特徴とする請求項1から6のうちいずれかに記載のジュニアシート。


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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109549770A (zh) * 2019-01-21 2019-04-02 谢贞 一种精神科患者专用护理保护座椅
CN112793536A (zh) * 2021-02-26 2021-05-14 郭东亮 一种汽车儿童座椅安全装置及汽车儿童座椅

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