以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明が適用された情報配信システム100の概略的な構成の一例を示すブロック図である。図1に示す情報配信システム100は、携帯電話機1、充電スタンド2、車載情報端末3、POS端末4、および店舗サーバ5を含んでいる。
携帯電話機1は、ユーザに携行され、一般的な携帯電話機と同様の通話機能やメール機能等を有しているものである。携帯電話機1は請求項の携帯端末に相当する。
ここで、図2を用いて携帯電話機1の概略的な構成について説明を行う。なお、便宜上、一般的な携帯電話機が有している機能に関する構成のうち、本発明の説明に不要なものについては図示および説明を省略する。図2は、携帯電話機1の概略的な構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように携帯電話機1は、ICチップ部11、車両通信部12、表示部13、音声出力部14、および主制御部15を備えている。
ICチップ部11は、メモリ機能を有するICチップであり、ユーザを識別するための情報(以下、識別情報)等を保持する。よって、携帯電話機1が請求項の識別情報保持体に相当する。また、本実施形態では、ICチップ部11が例えば非接触型ICチップであるものとして説明を行う。識別情報には、例えば個々のユーザを識別するユーザID、および性別や年齢等のユーザを識別する情報などがあるが、本実施形態では例えばユーザIDであるものとして説明を行う。
車両通信部12は、車載情報端末3と通信を行う。例えば車両通信部12は、車載情報端末3との間で例えばBluetooth(登録商標)に従った通信(以下BT通信)を行う。携帯電話機1と車載情報端末3との間での通信は、例えばBluetoothに従って行う他にも、ZigBee(登録商標)等の近距離無線通信規格やIEEE802.11等の無線LAN規格などに従って行う構成としてもよいし、USB接続等による有線通信によって行う構成としてもよい。車両通信部12は、車載情報端末3から送信されてくる後述のサービス情報を受信して主制御部15に入力する。
サービス情報とは、店舗でのサービスの情報、その店舗周辺の情報、ユーザの店舗での購買傾向に沿ったサービスの情報等である。店舗でのサービスの情報としては、例えば商業施設の売れ筋(流行)の情報やお買い得品の情報といった広告の情報、値引きのクーポンの情報等がある。また、ユーザの店舗での購買傾向に沿ったサービスの情報としては、例えばユーザが良く利用する商業施設の売れ筋(流行)の情報やユーザが良く購入する商品のバーゲンの情報といった広告の情報、ユーザが良く利用する商業施設や商品の値引きのクーポンの情報等がある。さらに、店舗周辺の情報とは、店舗周辺の商業施設の情報、店舗周辺の商業施設のサービスの情報、店舗周辺の地図の情報等がある。
表示部13は、主制御部15の指示に従った情報を表示するものであって、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等を用いて構成することができる。音声出力部14はスピーカ等から構成され、主制御部15の指示に基づいて各種案内音声などを出力する。
主制御部15は、CPU、ROM、RAM、EEPROM等(いずれも図示せず)よりなるマイクロコンピュータを主体として構成され、ROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで各種の処理を実行するものである。
例えば主制御部15は、車載情報端末3からサービス情報が送信されてきた場合には、車両通信部12を介してこのサービス情報の入力を受け付ける。なお、主制御部15は、図示しない操作入力部に、車載情報端末3からサービス情報を取得することを要求する旨のユーザからの入力が行われた場合に、車両通信部12を介して車載情報端末3にサービス情報の取得を要求する信号(以下、サービス情報要求信号)を送信することで、車載情報端末3からサービス情報を取得する構成としてもよい。他にも、主制御部15は、携帯電話機1と車載情報端末3との通信が確立したときに、サービス情報要求信号を車載情報端末3に送信し、車載情報端末3が保持するサービス情報を自動的に取得する構成としてもよい。
また、主制御部15は、図示しない操作入力部に、サービス情報を提示することを要求する旨の入力が行われた場合に、車載情報端末3から受信したサービス情報を表示部13で表示させたり、音声出力部14から音声出力させたりする。例えばサービス情報が広告の情報であった場合には、その広告を表示部13に表示させたり、その広告の内容を音声出力部14に音声出力させたりする。また、サービス情報がクーポン情報であった場合には、そのクーポン情報を表示部13に表示させることになる。
図1に戻って、充電スタンド2は、店舗の駐車場に設置され、充電スタンド2と外部充電車両を電気的に接続する充電ケーブル6を介して外部充電車両の走行用バッテリへ電力を供給することによって走行用バッテリの充電を行う充電器である。充電スタンド2が請求項の外部充電装置に相当する。ここで言うところの店舗は、単一の商業施設からなるものであってもよいし、複数の商業施設が集合した複合商業施設であってもよいが、本実施形態では複合商業施設である場合を例に挙げて説明を続ける。例えば、店舗の例としてはスーパーマーケットやコンビニエンスストアやショッピングセンターなどがある。
外部充電車両は、電動機(モータ)のみを走行駆動源として用いる電気自動車(EV)やモータとエンジンとを走行駆動源として併用するプラグインハイブリッド自動車(PHV)等であり、車両外部から電力供給を受けて走行用バッテリを充電できる構成を有する。
ここで、図3を用いて充電スタンド2の概略的な構成について説明を行う。図3は充電スタンド2の概略的な構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように充電スタンド2は、リーダライタ21、サーバ通信部22、電力線通信部23、充電切り替え部24、提示部25、および主制御部26を備えている。
リーダライタ21は、携帯電話機1のICチップ部11との通信が可能な距離においてICチップ部11からユーザIDを読み取る。読み取ったユーザIDは主制御部26に送られる。
サーバ通信部22は、店舗サーバ5との通信に用いられ、主制御部26の指示に従って情報を店舗サーバ5に送信したり、店舗サーバ5から情報を受信して主制御部26に入力したりする。詳しくは、主制御部26の指示に従ってユーザIDや後述する電力供給開始情報や接続状態情報を店舗サーバ5に送信したり、店舗サーバ5から後述する認証成立情報や料金情報を受信して主制御部26に入力したりする。
電力線通信部23は、充電ケーブル6を介した電力線通信によって車載情報端末3と通信を行う。電力線通信部23は、主制御部26の指示に従って、サービス情報を車載情報端末3へ送信する。
なお、本実施形態では、充電スタンド2と車載情報端末3との通信を電力線通信によって行う場合を例に挙げて説明を行うが、必ずしもこれに限らない。例えば、IEEE802.11等の無線LAN規格などに従って行う無線通信等によって行う構成としてもよい。
充電切り替え部24は、主制御部26に制御されることにより、電気的な接続状態を切り替え、電源27から得られる電力を外部充電車両に供給したり、電源27から得られる電力の外部充電車両への供給を遮断したりする。なお、充電切り替え部24としては、スイッチやリレーを用いる構成とすればよい。提示部25は、表示装置や音声出力装置を用いて構成され、主制御部26の指示に従って情報を表示したり情報を音声出力したりする。
主制御部26は、CPU、ROM、RAM、EEPROM等(いずれも図示せず)よりなるマイクロコンピュータを主体として構成され、ROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで各種の処理を実行するものである。
主制御部26は、リーダライタ21でICチップ部11から読み取ったユーザIDを取得し、ユーザIDを取得した充電スタンド2を特定するための識別子(例えば充電スタンドIDとする)とともに、サーバ通信部22から店舗サーバ5へ送信させる。よって、主制御部26が請求項の充電装置側情報取得部に相当する。充電スタンドIDは、例えば主制御部26のROM等の不揮発性メモリに記憶されているものとする。
主制御部26は、サーバ通信部22で受信した認証成立情報が入力された場合には、充電切り替え部24を制御して外部充電車両に電力を供給する。また、主制御部26は、外部充電車両に対する電力の供給を開始したときに、電力の供給を開始したことを示す情報(以下、電力供給開始情報)をユーザIDおよび充電スタンドIDとともにサーバ通信部22から店舗サーバ5に送信させる。
他にも、主制御部26は、充電スタンド2と外部充電車両との間の充電ケーブル6を介した接続の状態を検知する。この接続の状態は、例えば充電スタンド2における充電ケーブル6のプラグの差込口に、当該プラグの差込により押し込まれるスイッチをセンサとして設け、このセンサからの出力をもとにして検知する構成とすればよい。主制御部26は、検知したこの接続の状態の情報(以下、接続状態情報)をサーバ通信部22から店舗サーバ5へ送信させる。
また、主制御部26は、外部充電車両に対する電力の供給の開始(つまり、充電開始)から、充電スタンド2の利用を終了させる処理(以下、終了処理)が行われるまで、サーバ通信部22を介して店舗サーバ5から受信するサービス情報を、電力線通信部23を介して車載情報端末3に送信させる。終了処理の一例としては、充電スタンド2と外部充電車両との間の充電ケーブル6を介した接続を解除するプラグアウト、後述する充電停止、充電料金の決定の処理、課金処理などがある。
主制御部26は、上記接続が行われたことを検知してから一定時間が経過してもリーダライタ21でユーザIDを取得していない場合に、提示部25でその旨を知らせる表示や音声出力を行って警告する。また、主制御部26は、認証成立情報が未入力の状態でプラグアウトを検知してから一定時間が経過しても、提示部25でその旨を知らせる表示や音声出力を行って警告する。ここで言うところの一定時間とは任意に設定可能な時間であって、例えば数分以内程度の時間を設定する構成とすればよい。
主制御部26は、認証成立情報が入力されて外部充電車両への電力の供給(つまり、外部充電車両の充電)を開始した後、リーダライタ21でICチップ部11から読み取ったユーザIDを取得したときには、このユーザIDをもとに、充電中の外部充電車両のユーザであるか否かを判定する。充電中の外部充電車両のユーザであるか否かの判定については、充電開始前に既に取得していたユーザIDをRAM等のメモリに一時的に記憶しておき、充電開始前に取得したユーザIDと充電開始後に取得したユーザIDとを比較することで行う。そして、一致した場合には肯定判定し、一致しなかった場合には否定判定する。
充電中の外部充電車両のユーザであると判定した場合には、充電切り替え部24を制御して外部充電車両への電力の供給を中止する。主制御部26は、外部充電車両への電力の供給を開始してから中止するまでに供給した電力量を積算しており、その積算しておいた、電力量の情報(以下、充電情報)をユーザIDおよび充電スタンドIDとともにサーバ通信部22から店舗サーバ5へ送信させる。また、主制御部26は、サーバ通信部22で受信した後述する料金情報が入力された場合に、この料金情報が示す充電料金を提示部25で提示させる。
図1に戻って、車載情報端末3は、外部充電車両に搭載され、携帯電話機1や充電スタンド2と通信可能なものである。車載情報端末3は、例えば外部充電車両の電源スイッチがオン(またはACC電源がオン)になった場合に起動し、外部充電車両の電源スイッチがオフ(またはイグニッションオフ)になった場合に一部の機能を除いて停止するものとする。車載情報端末3の停止時にも動作する一部の機能は、バックアップ電源によって動作するものとする。また、車載情報端末3の停止時にも動作する一部の機能とは、後述するサービス情報の受信の機能である。
ここで、図4を用いて車載情報端末3の概略的な構成について説明を行う。図4は、車載情報端末3の概略的な構成の一例を示すブロック図である。図4に示すように車載情報端末3は、充電スタンド通信部31、携帯通信部32、表示部33、音声出力部34、車両情報取得部35、および主制御部36を備えている。
充電スタンド通信部31は、充電ケーブル6を介した電力線通信によって充電スタンド2と通信を行う。充電スタンド通信部31は、充電スタンド2から送信されてくるサービス情報を受信して主制御部36に入力する。よって、充電スタンド通信部31が、請求項のサーバ側通信部に相当する。
携帯通信部32は、携帯電話機1(詳しくは車両通信部12)と通信を行う。携帯通信部32は、携帯電話機1との間で例えばBT通信を行う。前述したように、携帯電話機1と車載情報端末3との間での通信は、例えばBluetoothに従って行う他にも、ZigBee等の近距離無線通信規格やIEEE802.11等の無線LAN規格などに従って行う構成としてもよいし、USB接続等による有線通信によって行う構成としてもよい。携帯通信部32は、携帯電話機1からサービス情報要求信号を受けた場合に、主制御部36の指示に従って、車載情報端末3が保持しているサービス情報を携帯電話機1に送信する。
表示部33は、主制御部36の指示に従った情報を表示するものであって、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等を用いて構成することができる。音声出力部34はスピーカ等から構成され、主制御部36の指示に基づいて各種案内音声などを出力する。よって、表示部33および音声出力部34が請求項の車両側提示部に相当する。
車両情報取得部35は、外部充電車両の各種センサや各種ECUから、外部充電車両の状態を示す情報を取得する。例えば車両情報取得部35は、外部充電車両のシフト位置を検出するシフトポジションセンサのセンサ信号を取得し、主制御部36に入力する。他にも、パーキングブレーキのオンオフの信号や運転席のシートに設けられた着座センサのセンサ信号や車速センサの信号等を取得して主制御部36に入力する構成としてもよい。
主制御部36は、CPU、ROM、RAM、EEPROM等(いずれも図示せず)よりなるマイクロコンピュータを主体として構成され、ROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで各種の処理を実行するものである。
例えば主制御部36は、充電スタンド2からサービス情報が送信されてくるごとに、充電スタンド通信部31を介してこのサービス情報の入力を受け付け、例えばEEPROM等の電気的に書き換えが可能なメモリに格納する。充電スタンド2からサービス情報を受信してメモリに格納する処理は、バックアップ電源を利用することによって、前述したように車載情報端末3の停止時にも行われる。
メモリに格納したサービス情報は、メモリの容量を超えた場合に古いものから消去する構成としてもよいし、格納してから数日等の一定期間が経過した場合に消去する構成としてもよい。また、サービス情報に期限の情報が付されている場合には、その期限が経過した場合に消去する構成としてもよいし、サービス情報に優先度の情報が付されているものがある場合には、優先度の情報が付されていないものや優先度の低いものを優先して消去する構成としてもよい。
さらに、主制御部36は、外部充電車両にユーザが乗車したことを判断する乗車判断処理を実行する。よって、主制御部36が請求項の乗車判断部に相当する。乗車判断処理では、例えば外部充電車両の電源スイッチがオン(またはACC電源がオン)になり、車載情報端末3が起動したことを検出した場合に、外部充電車両にユーザが乗車したと判断する構成とすればよい。他にも、着座センサのセンサ信号から運転席にユーザが着座したことを検出した場合に、外部充電車両にユーザが乗車したと判断するといったように、他の方法によって判断する構成としてもよい。
そして主制御部36は、乗車判断処理で外部充電車両にユーザが乗車したと判断した場合、充電スタンド2からの電力の供給開始後から前述の終了処理までに充電スタンド2から受信していたサービス情報をメモリから読み出す。そして、読み出したサービス情報を表示部13で表示させたり、音声出力部14から音声出力させたりする。
また、主制御部36は、外部充電車両の走行開始を判断する走行開始判断処理を実行する。よって、主制御部36が請求項の走行開始判断部に相当する。走行開始判断処理では、例えばシフトポジションセンサのセンサ信号からシフト位置が走行位置や後退位置にあることを検出した場合に、外部充電車両の走行開始を判断する構成とすればよい。他にも、パーキングブレーキがオフになった信号を検出した場合や車速センサのセンサ信号から車速が所定値以上(例えば5km/hなど)となったことを検出した場合に、外部充電車両の走行開始を判断するといったように、他の方法によって判断する構成としてもよい。
そして主制御部36は、走行開始判断処理で外部充電車両の走行開始を判断した場合、表示部13でのサービス情報の表示を中止させる。これによれば、サービス情報の表示によってユーザの運転への集中を妨げないで済む。
他にも、主制御部36は、図示しない操作入力部に、車載情報端末3が保持しているサービス情報を携帯電話機1に転送することを要求する旨のユーザからの入力(例えば転送ボタンの操作入力)が行われた場合に、メモリに保持しているサービス情報を、携帯通信部32を介して携帯電話機1に送信させる。なお、主制御部36は、携帯電話機1と車載情報端末3との通信が確立したときに、車載情報端末3が保持するサービス情報を自動的に携帯電話機1に送信する構成としてもよい。
図1に戻って、POS端末4は、前述の店舗の商業施設に設置され、その商業施設の顧客の購買履歴の登録や商品の会計処理を行うためのキャッシュレジスタ端末装置である。POS端末4は、例えばLAN(Local Area Network)によって店舗サーバ5と接続されている。
ここで、図5を用いて、POS端末4の概略的な構成について説明を行う。なお、便宜上、一般的なPOS端末が有している機能に関する構成のうち、本発明の説明に不要なものについては図示および説明を省略する。図5は、POS端末4の概略的な構成の一例を示すブロック図である。図5に示すようにPOS端末4は、リーダライタ41、スキャナ部42、操作入力部43、サーバ通信部44、および主制御部45を備えている。
リーダライタ41は、携帯電話機1のICチップ部11との通信が可能な距離においてICチップ部11からユーザIDを読み取る。そして、読み取ったユーザIDを主制御部45に入力する。スキャナ部42は、商品に付されたバーコードをスキャンして商品コードを読み取り、読み取った商品コードを主制御部45に入力する。
操作入力部43は、例えば表示装置と一体になったタッチスイッチもしくはメカニカルなスイッチ等が用いられ、スイッチ操作により主制御部45へ会計に関する各種機能の操作指示等を行う。例えば、会計時におけるクーポン情報の利用の有無について、操作入力部43で入力を受け付けてその情報を主制御部45に入力する構成としてもよい。
サーバ通信部44は、店舗サーバ5との通信に用いられ、主制御部45の指示に従って情報を店舗サーバ5に送信したり、店舗サーバ5から情報を受信して主制御部45に入力したりする。
主制御部45は、CPU、ROM、RAM、EEPROM等(いずれも図示せず)よりなるマイクロコンピュータを主体として構成され、ROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで各種の処理を実行するものである。
主制御部45は、会計時においてリーダライタ41でICチップ部11から読み取ったユーザID、およびスキャナ部42で読み取った商品コードを取得する。さらに、主制御部45は、会計時の日時や曜日等の時間情報を図示しない計時手段等から取得する。そして、取得したユーザIDや時間情報や商品コードをサーバ通信部44から店舗サーバ5へ送信させる。よって、主制御部45が請求項の店舗側情報取得部に相当する。
また、商業施設を特定するための施設名コードを取得してサーバ通信部44から店舗サーバ5へ送信させる構成としてもよい。商品コード、時間情報、および施設名コードが請求項のユーザの店舗での購買履歴に相当する。
主制御部45は、店舗サーバ5に送信した商品コードに対して、店舗サーバ5から商品の単価を合計した精算額情報をサーバ通信部44で受信した場合に、この精算額情報を図示しない表示部に表示したり、この精算額情報をもとに精算処理を行ったりする。
図1に戻って、店舗サーバ5は、前述の店舗に設置されるローカルなサーバ装置である。ここで、図6を用いて、店舗サーバ5の概略的な構成について説明を行う。図6は店舗サーバ5の概略的な構成の一例を示すブロック図である。図6に示すように店舗サーバ5は、充電スタンド通信部51、POS端末通信部52、認証用データベース(DB)54、商品データベース(DB)55、購買傾向データベース(DB)56、サービス情報データベース(DB)57、および主制御部58を備えている。
充電スタンド通信部51は、充電スタンド2との通信に用いられ、主制御部58の指示に従って認証成立情報やサービス情報を充電スタンド2に送信したり、充電スタンド2から送信されてくるユーザIDおよび充電スタンドIDや電力供給開始情報や接続状態情報を受信して主制御部58に入力したりする。
POS端末通信部52は、POS端末4との通信に用いられ、主制御部58の指示に従って精算額情報をPOS端末4に送信したり、POS端末4から送信されてくるユーザIDや商品コードを受信して主制御部58に入力したりする。
認証用DB54には、充電スタンド2を利用可能なユーザのユーザIDが予め登録されている。商品DB55には、商品コードと商品名や商品の種別や単価等の商品情報との対応関係が予め格納されている。購買傾向DB56には、少なくともユーザIDとそのユーザIDが示すユーザの店舗での購買履歴との対応関係が格納されている。よって、購買傾向DB56が請求項の対応関係格納部に相当する。サービス情報DB57には、前述したサービス情報を生成するための情報が格納されている。
ここで言うところの購買履歴とは、例えばユーザが商品を購入したことのある商業施設名、その商業施設で購入したことのある商品名や商品の品目、その商品の単価、その商品を購入した日時や曜日等の情報である。
主制御部58は、CPU、ROM、RAM、EEPROM等(いずれも図示せず)よりなるマイクロコンピュータを主体として構成され、ROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで各種の処理を実行するものである。
主制御部58は、充電スタンド通信部51で受信したユーザIDが入力された場合には、このユーザIDをもとに認証用DB54を参照し、ユーザIDが示すユーザが外部充電スタンド2を利用可能なユーザであるか否かの認証(つまり、ユーザの認証)を行う。詳しくは、ユーザIDが認証用DB54に登録されていた場合には認証が成立し、ユーザIDが認証用DB54に登録されていなかった場合には認証が成立しない。よって、主制御部58が請求項の認証部に相当する。
なお、本実施形態では、認証を店舗サーバ5で行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、前述の店舗外に設置された店舗サーバ5以外のサーバ装置で認証を行う構成としてもよい。詳しくは、そのサーバ装置が認証用DB54を備え、店舗サーバ5からネットワーク等を介して送信するユーザIDをもとに認証用DB54を参照し、認証を行う構成とすればよい。この場合には、店舗サーバ5と上記管理サーバ以外のサーバ装置とが請求項の管理サーバに相当することになる。
また、充電スタンド2で携帯電話機1からユーザIDを取得するだけでなく、個々の外部充電車両を特定するための車両IDを、充電ケーブル6を介した電力線通信等によって外部充電車両から取得するとともに、認証用DB54に盗難車両の車両IDが予め登録されている構成とし、車両IDが盗難車両のIDと一致するか否かに応じて認証を行うようにしてもよい。
なお、認証を充電スタンド2で行う構成としてもよい。この場合には、認証用DB54を店舗サーバ5に備える代わりに、充電スタンド2に認証用DB54と同様のデータベースを備え、充電スタンド2の主制御部25がユーザIDをもとに当該データベースを参照し、ユーザの認証を行う構成とすればよい。
主制御部58は、認証が成立したときに、充電スタンド通信部51から認証が成立したことを示す情報である認証成立情報を、認証に用いたユーザIDを送信してきた充電スタンド2に送信させる。認証に用いたユーザIDを送信してきた充電スタンド2の特定は、認証に用いたユーザIDとともに送信されてきた充電スタンドIDをもとに行う構成とすればよい。認証成立情報を受信した充電スタンド2では、前述したように外部充電車両の充電が可能になる。また、主制御部58は、認証が成立したときに、認証に用いたユーザIDおよびそのユーザIDとともに送信されてきた充電スタンドID、つまり、外部充電車両を充電中のユーザのユーザIDと当該外部充電車両を充電中の充電スタンドの充電スタンドIDとを記憶しておく。
主制御部58は、充電スタンド通信部51を介して電力供給開始情報の入力を受け付けたときに、サービス情報DB57に格納されている情報をもとに、例えば前述したサービス情報のうちの店舗でのサービスの情報やその店舗周辺の情報を生成する。ここで生成するサービス情報は、ユーザの店舗での購買傾向を考慮していないサービス情報(以下、通常サービス情報)であって、例えば店舗側が売りたい商品や提供したい役務などの店舗側の都合で予め設定されているものとする。なお、通常サービス情報が予め生成されて主制御部58のメモリに格納されている構成としてもよい。
そして、通常サービス情報を、認証に用いたユーザIDを送信してきた充電スタンド2へ充電スタンド通信部51を介して送信させる。充電スタンド2へ送信された通常サービス情報は、充電スタンド2から車載情報端末3へ送信され、車載情報端末3に保持されることになる。なお、通常サービス情報については、充電スタンド2に予め保持させておく構成としてもよい。
また、主制御部58は、認証に用いたユーザIDが示すユーザの店舗での購買傾向を分析し、分析した購買傾向に沿ったサービス情報(以下、最適サービス情報)を、そのユーザIDを送信してきた充電スタンド2へ充電スタンド通信部51を介して送信させる。よって、主制御部58が請求項の決定部に相当する。充電スタンド2へ送信された最適サービス情報は、充電スタンド2から車載情報端末3へ送信され、車載情報端末3に保持されることになる。なお、購買傾向を分析し、分析した購買傾向に沿ったサービス情報を選定する処理の詳細については後述する。
主制御部58は、POS端末通信部52で受信したユーザIDやクーポン情報や商品コードや施設名コードが入力されたときに、商品コードについては、商品DB55を参照することによって、その商品コードに対応する商品名や商品の種別や単価等の商品情報を得る。つまり、主制御部58は、ユーザIDおよびそのユーザIDが示すユーザの一度の会計時における商品情報や施設名を得る。よって、主制御部58が請求項の収集部に相当する。
また、主制御部58は、POS端末4から得られたユーザIDと前述の認証が成立したときに記憶しておいたユーザIDとを照合する。そして、一致した場合には、照合に用いたユーザIDおよびそのユーザIDが示すユーザの一度の会計時における商品情報や施設名を紐付けて購買傾向DB56に登録する。
例えば、このユーザIDと商品情報や施設名との対応関係は、会計の日時および曜日ごとに登録されていくものとする。つまり、ユーザが店舗で買い物をして会計するごとに購買傾向DB56に格納されている上記対応関係が更新されていくことになる。よって、主制御部58が請求項の更新部に相当する。購買傾向DB56では、例えば会計の日時および曜日ごとにユーザIDと商品を購入した施設名と購入した商品の種別と単価とが対応付けられる。
続いて、ユーザの購買傾向を分析し、分析した購買傾向に沿った最適サービス情報を生成する主制御部58での処理(以下、最適サービス情報生成処理)についての説明を行う。最適サービス情報生成処理では、認証に用いたユーザIDをもとに、購買傾向DB56に格納されているそのユーザIDに対応付けられている会計の日時および曜日ごとの商品情報や施設名を抽出する。
購買傾向の分析では、ユーザIDに対応付けられている会計の日時および曜日ごとの商品情報や施設名をもとに、どの商品を頻繁に購入しているか、どの商業施設を頻繁に利用しているか、どの曜日においてどの商品を頻繁に購入しているか、どの曜日においてどの商業施設を頻繁に利用しているかなど、例えば頻度に関する分析を行う。
また、商品の種別の情報にその商品を消費する目安の期間の情報が含まれていた場合には、この商品を消費する目安の期間の情報をもとに、対象日時から数日以内にその商品を購入する必要性が高いかなど、例えば必要性に関する分析を行う。ここで言うところの対象日時とは、上記ユーザIDをもとに認証を行った日、つまり、そのユーザIDが示すユーザの来店日時を指している。
そして、分析した購買傾向をもとに、サービス情報DB57に格納されている情報を用いて、ユーザの店舗での購買傾向に沿った(つまり、ユーザの嗜好に合わせた)サービス情報を生成する。一例としては、ユーザが頻繁に購入する商品や頻繁に利用する商業施設についての広告やクーポンといった最適サービス情報を生成したり、対象日時の翌日や翌々日等の直近の曜日に頻繁に利用されている商業施設についての広告やクーポンといった最適サービス情報を生成したりする。また、対象日時の数日以内に購入する必要性が高い商品があると分析した場合には、その商品についての広告やクーポンといった最適サービス情報を生成したりする。
以上のような、ユーザが実際に購入した商品や利用した商業施設の情報から分析された購買傾向をもとに生成した最適サービス情報については、例えば通常サービス情報に優先して提示するための優先度情報が主制御部58で付与されるものとする。通常サービス情報には、優先度情報が付与されない構成としてもよいし、最適サービス情報よりも優先度が低い優先度情報が付与される構成としてもよい。
なお、本実施形態では、ユーザが実際に購入した商品情報とそのユーザのユーザIDとの対応関係が購買傾向DB56に格納されており、ユーザIDをもとにそのユーザIDが示すユーザの購買傾向を分析する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、性別や年代別ごとに予め求められた購買傾向の情報(例えば人気の商業施設や売れ筋の商品等)が対応付けられた対応関係が購買傾向DB56に格納されており、ユーザの性別や年齢をもとにそのユーザの性別や年代に応じた購買傾向を分析する構成としてもよい。この場合には、識別情報としてユーザIDの他にユーザの性別や年齢の情報も扱う構成とすればよい。
なお、性別や年代別ごとに予め求められた購買傾向をもとに生成する最適サービス情報については、ユーザが実際に購入した商品や利用した商業施設の情報から分析された購買傾向をもとに生成した最適サービス情報よりも優先度の低い優先度情報が付与されるものとする。これによれば、ユーザの購買傾向により即している可能性の高いサービス情報を優先してユーザに提示することが可能になる。
また、主制御部58は、充電スタンド通信部51で受信した充電情報およびユーザIDが入力された場合に、この充電情報およびこのユーザIDに購買傾向DB56で対応付けられている直近の商品情報をもとに、このユーザの外部充電車両の充電料金を決定する。詳しくは、商品情報をもとにユーザが何かしらの商品を購入したことが判別できる場合に充電料金を免除する一方、商品を購入したことが判別できない場合には充電料金を免除しない。
充電料金を免除しない場合には、充電情報に応じた充電料金を課金する。また、充電料金の免除を行う構成に限らず、減額を行う構成としてもよい。減額を行う場合には、充電情報に応じた充電料金から減額分を差し引いた金額を充電料金として決定する。なお、商品情報をもとに、店舗での商品の購入料金の合計を算出し、購入料金の合計が所定の金額以上であった場合に、充電料金を減免する構成としてもよい。
主制御部58は、充電料金を決定した後に、決定した充電料金の課金を行う課金処理を行う。課金処理は、駐車料金の課金・決済処理に用いられている周知の処理と同様にして行う構成とすればよい。例えば、携帯電話機1のICチップ部11にユーザのクレジットカードの個人情報が記憶されている場合には、充電スタンド2のリーダライタ21でこのクレジットカードの個人情報を読み取り、この個人情報を利用して銀行口座から充電料金を引き落とすなどの構成とすればよい。
また、主制御部58は、充電料金を決定した後に、決定した充電料金の情報(以下、料金情報)を充電スタンド通信部51から充電スタンド2に送信させる。料金情報を受信した充電スタンド2では前述したように料金情報が示す充電料金を提示することになる。
なお、本実施形態では、商品の購入時に充電料金を減免する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、充電料金の減免を行わない構成としてもよいし、商品の購入の有無に関わらず充電料金を課金しない構成としてもよい。
次に、図7を用いて、情報配信システム100におけるデータの流れについての説明を行う。図7は、情報配信システム100におけるデータの流れを示すシーケンス図の一例である。
まず、充電スタンド2における充電ケーブル6のプラグの差込口に、外部充電車両と接続された充電ケーブル6のプラグを差し込み(プラグイン)、外部充電車両と充電スタンド2とを充電ケーブル6で接続する(t1)。
続いて、携帯電話機1のICチップ部11が充電スタンド2のリーダライタ21と通信可能な距離にかざされた場合に、リーダライタ21がICチップ部11からユーザIDを読み取り、充電スタンド2でユーザ認証処理を開始する(t2)。そして、読み取ったユーザIDと充電スタンドIDとを店舗サーバ5に送信する(t3)。店舗サーバ5でのユーザの認証が成立した場合には、店舗サーバ5から充電スタンド2へ認証成立情報を送信する(t4)。
認証成立情報を受信した充電スタンド2は、外部充電車両の充電を開始(t5)し、電力供給開始情報を店舗サーバ5に送信する(t6)。電力供給開始情報を受信した店舗サーバ5では、まず、前述の通常サービス情報を生成(t7)し、充電スタンド2へ送信する(t8)。通常サービス情報を受信した充電スタンド2は、その通常サービス情報を車載情報端末3に送信する(t9)。そして、通常サービス情報を受信した車載情報端末3は、受信した通常サービス情報をメモリに格納することで蓄積していく(t10)。
続いて、外部充電車両のユーザが店舗で商品を購入したり、商業施設を利用したりすることによってPOS端末4で収集したデータをもとに、店舗サーバ5で前述の最適サービス情報生成処理を行い、ユーザの購買傾向に沿った最適サービス情報を生成(t11)し、充電スタンド2へ送信する(t12)。最適サービス情報を受信した充電スタンド2は、その最適サービス情報を車載情報端末3に送信する(t13)。そして、最適サービス情報を受信した車載情報端末3は、受信した最適サービス情報をメモリに格納することで蓄積していく(t14)。t11〜t14の処理は、ユーザが店舗で新たな商品を購入したり、商業施設を新たに利用したりすることで新たな最適サービス情報が生成される場合に、その都度繰り返されるものとする。
なお、ここでは、最適サービス情報の生成・送信に先んじて通常サービス情報の生成・送信を行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、通常サービス情報の生成・送信を行わず、サービス情報として最適サービス情報の生成・送信のみを行う構成としてもよい。また、ユーザの店舗での商品の購入や商業施設の利用を受けて最適サービス情報を生成・送信する前に、ユーザの性別や年齢をもとに生成した最適サービス情報の生成・送信を行う構成としてもよい。
続いて、ユーザが店舗から外部充電車両の充電位置に戻ってきて充電スタンド2と店舗サーバ5との間での充電終了処理を行わせる(t15)。ここで言うところの充電終了処理とは、充電料金の決定の処理や課金処理を指している。例えば充電終了処理では、携帯電話機1のICチップ部11が充電スタンド2のリーダライタ21と通信可能な距離にかざされた場合には、リーダライタ21がICチップ部11からユーザIDを読み取る。充電スタンド2は、ICチップ部11から読み取ったユーザIDをもとに、当該充電スタンド2で充電中のユーザであるか否かを判定する。上記判定は、前述したように、充電スタンド2に一時的に記憶しておいたユーザIDとICチップ部11から読み取ったユーザIDとが一致するか否かに応じて行う。
そして、充電中のユーザであると判定した場合には、外部充電車両への電力の供給を終了する。充電停止した後は、ユーザIDと充電情報を店舗サーバ5に送信する。なお、既に満充電になっていた場合には満充電になった時点で外部充電車両への電力の供給を終了するようにすればよい。
充電スタンド2から送信されたユーザIDと充電情報とを受信した店舗サーバ5は、前述したように、この充電情報およびこのユーザIDに購買傾向DB56で対応付けられている直近の商品情報をもとに充電料金を決定し、決定した充電料金の情報(つまり、料金情報)を充電スタンド2に送信する。店舗サーバ5から料金情報を受信した充電スタンド2は、前述したように、料金情報が示す充電料金を提示する。また、充電料金を決定した店舗サーバ5は、前述したように、決定した充電料金を課金する課金処理を行う。
充電終了処理の後、プラグアウトが行い(t16)、ユーザが外部充電車両に乗車する。ユーザが外部充電車両に乗車すると、車載情報端末3で前述した乗車判断処理を実行し、外部充電車両にユーザが乗車したと判断する(t17)。乗車判断処理で外部充電車両にユーザが乗車したと判断した場合、車載情報端末3が、充電スタンド2からの電力の供給開始後から前述の終了処理まで(本例では例えば充電終了処理の開始まで)に充電スタンド2から受信していたサービス情報をメモリから読み出し、サービス情報提示処理を実行する(t18)。
サービス情報提示処理では、読み出したサービス情報を表示部13で表示させたり、音声出力部14から音声出力させたりする。本例では、サービス情報提示処理ではサービス情報を表示部13で表示するものとする。サービス情報提示処理では、例えば最適サービス情報を通常サービス情報よりも先に表示させるといったように、最適サービス情報を通常サービス情報に優先させて表示させる。また、サービス情報に優先度が付与されている場合は、優先度のより高いサービス情報を、優先度のより低いサービス情報や優先度の付与されていないサービス情報より先に表示させるといったように優先させて表示させる構成としてもよい。これによれば、より有用である可能性が高いサービス情報を優先してユーザに提示することができ、利便性が向上する。なお、優先度の同じサービス情報については、メモリに格納された時間がより古いものから表示させる構成としてもよいし、より新しいものから表示させる構成としてもよい。
続いて、ユーザが外部充電車両のシフトポジションを走行位置としたり、実際に走行を開始したりすると、車載情報端末3で前述した走行開始判断処理を実行し、外部充電車両の走行開始を判断する(t19)。走行開始判断処理で外部充電車両の走行開始を判断した場合であって、表示部13にサービス情報を表示していた場合には、車載情報端末3が表示部13でのサービス情報の表示を中止させる(t20)。
以上の構成によれば、店舗の外部スタンド2からの外部充電車両の充電を開始した後、外部充電車両にユーザが乗車したと判断した場合に、充電開始後から終了処理の間に受信していたサービス情報を提示するので、ユーザが実際に利用した可能性の高い店舗およびその店舗の周辺の少なくともいずれかについてのサービス情報を提示することができる。ユーザが実際に利用した可能性の高い店舗は再度ユーザが訪れる可能性も高いため、その店舗のサービス情報はユーザにとって有用な情報である可能性が高い。また、ユーザが実際に利用した可能性の高い店舗の周辺であれば、その店舗の利用後に気軽に立ち寄ることが可能であるし、実際に立ち寄る予定である可能性も高い。よって、その店舗の周辺のサービス情報もユーザにとって有用な情報である可能性が高い。従って、ユーザに対して、より有用な情報を提供することが可能になる。
また、ユーザの店舗での購買傾向に沿った最適サービス情報は、当該ユーザの店舗での商品の購買傾向に沿っていないサービス情報や不特定多数に向けた広告等の情報に比べ、当該ユーザにとって、より有用な情報といえる。従って、ユーザに対して、さらに有用な情報を提供することが可能になる。
さらに、以上の構成によれば、店舗での会計時に取得する購買履歴および識別情報をもとに前述の対応関係を更新するので、外部充電車両の充電を行っているユーザの実際の購買傾向に沿った対応関係をもとにそのユーザの実際の購買傾向に沿った最適サービス情報を提供することが可能になる。従って、特に有用な情報を提供することも可能になる。そして、外部充電車両の充電中にユーザが店舗で買い物や飲食等を行うことで新たな購買傾向が決定された場合に、新たな購買傾向に沿った最適サービス情報を車載情報端末がその都度受信するので、外部充電車両の充電中にユーザが店舗を利用した結果が迅速に反映された最適サービス情報の提示を受けることができる。
また、以上の構成によれば、車載情報端末3で受信済みのサービス情報を携帯電話機1で取得することができるので、当該サービス情報を外部充電車両外でユーザが確認したりすることが可能になり、利便性が向上する。さらに、充電の認証や会計時等に用いるユーザIDを携帯電話機1が保持しているので、携帯電話機1以外にユーザIDを保持するICカード等をユーザが持ち歩く必要がなく、利便性が向上する。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、次の実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。以下では、この次の実施形態について図面を用いて説明を行う。図8は、本発明が適用された情報配信システム200の概略的な構成の一例を示す図である。なお、説明の便宜上、前述の実施形態の説明に用いた図に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図8に示す情報配信システム200は、携帯電話機1、充電スタンド2、車載情報端末3a、POS端末4、および店舗サーバ5aを含んでいる。情報配信システム200は、店舗サーバ5が充電スタンド2を介して車載情報端末3にサービス情報を送信する代わりに、店舗サーバ5aが充電スタンド2を介さずに車載情報端末3aにサービス情報を送信する点を除けば情報配信システム100と同様の構成である。
まず、図9を用いて車載情報端末3aについての説明を行う。図9は、車載情報端末3aの概略的な構成の一例を示すブロック図である。図9に示すように車載情報端末3aは、充電スタンド通信部31、携帯通信部32、表示部33、音声出力部34、車両情報取得部35、主制御部36、およびサーバ通信部37を備えている。車載情報端末3aは、サーバ通信部37を備え、サービス情報を充電スタンド2からではなく店舗サーバ5から受信する点を除けば車載情報端末3と同様の構成である。
サーバ通信部37は、携帯電話網やインターネット等の通信網を介した無線通信によって店舗サーバ5aと通信を行う。サーバ通信部37は、店舗サーバ5aから送信されてくるサービス情報を受信して主制御部36に入力する。また、主制御部36は、店舗サーバ5aからサービス情報が送信されてくるごとに、充電スタンド通信部31を介してこのサービス情報の入力を受け付け、例えばEEPROM等の電気的に書き換えが可能なメモリに格納する。
続いて、図10を用いて店舗サーバ5aについての説明を行う。図10は、店舗サーバ5aの概略的な構成の一例を示すブロック図である。図10に示すように店舗サーバ5aは、充電スタンド通信部51、POS端末通信部52、情報配信部53、認証用データベース(DB)54、商品データベース(DB)55、購買傾向データベース(DB)56、サービス情報データベース(DB)57、および主制御部58を備えている。店舗サーバaは、情報配信部53を備え、充電スタンド2を介さずにサービス情報を車載情報端末3aへ送信する点を除けば店舗サーバ5と同様の構成である。
情報配信部53は、携帯電話網やインターネット等の通信網を介した無線通信によって車載情報端末3aと通信を行う。情報配信部53は、主制御部58の指示に従ってサービス情報を車載情報端末3aに送信する。なお、充電スタンド通信部51を介しての充電スタンド2へのサービス情報の送信は行わないものとする。
店舗サーバ5aでは、例えば充電スタンド通信部51で電力供給開始情報を受信してから充電情報を受信するまでの間に、サービス情報を送信するものとする。よって、充電情報が請求項の終了処理情報に相当する。なお、他にもプラグアウトが行われたことを示す接続状態情報を請求項の終了処理情報とする構成としてもよい。以上の構成によっても、情報配信システム100と同様に、ユーザに対して、より有用な情報を提供することが可能になる。
前述の実施形態では、外部充電車両の充電を行いながら店舗の利用している間に受信しておいたサービス情報を、店舗利用後の乗車時に提示する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、店舗への接近時に受信しておいたサービス情報を、店舗到着後の降車時に提示する構成としてもよい。
以下では、この次の実施形態について図面を用いて説明を行う。図11は、情報配信システム300の概略的な構成の一例を示す図である。なお、説明の便宜上、前述の実施形態の説明に用いた図に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。図11に示すように、報配信システム300は、携帯電話機1、車載情報端末3b、店舗サーバ5、および路上機7を含んでいる。
車載情報端末3bは、車両に搭載され、路上機7との間で無線通信を行うことが可能なものである。車載情報端末3bは、路上機7との間で無線通信を行うための通信手段を備えている点を除けば車載情報端末3と同様の構成であるものとする。車載情報端末3bを搭載する車両は、必ずしも外部充電車両である必要はない。従って、車載情報端末3bは、充電スタンド2との通信や充電スタンド2からの充電に関する部材を必ずしも備えている必要はない。
路上機7は、店舗の駐車場の例えば入口ゲートに設置され、車載情報端末3bとの間で無線通信を行う。路上機7と車載情報端末3bとの間の無線通信は、例えば狭い範囲(数m〜100m程度)を対象とする5.8GHz帯を利用したDSRC(Dedicate ShortRange Communication)通信や無線LANによる通信などで行う構成とすればよい。路上機7は、店舗サーバ5と通信可能となっており、店舗サーバ5が保持するサービス情報を取得可能となっている。
店舗サーバ5が保持するサービス情報は、前述したサービス情報と同様のものであるが、例えば広告の情報の内容が一部省略されたり簡略化されたりしたダイジェスト情報と、上述の省略や簡略化がされていない詳細情報とが存在するものとする。クーポンの情報や店舗の周辺の情報等をダイジェスト情報としてもよいし、例えばクーポンの情報の場合にはダイジェスト情報とせずに送信してもよい。
次に、図12を用いて、情報配信システム300におけるサービス情報の提示までの処理についての説明を行う。図12は、情報配信システム300におけるデータの流れを示すシーケンス図の一例である。
まず、車載情報端末3bが路上機7との無線通信の圏内に達した場合(t31でYES)に、車載情報端末3bと路上機7との無線通信の接続処理が行われ(t32)、サービス情報の取得を要求する信号(以下、情報リクエスト)を車載情報端末3bが路上機7に送信する(t33)。車載情報端末3bが路上機7との無線通信の圏内に達していない場合(t31でNO)には、接続処理は行われない。
情報リクエストを受信した路上機7では、店舗サーバ5からサービス情報のうちのダイジェスト情報を取得(t34)し、このダイジェスト情報を車載情報端末3bに送信する(t35)。車載情報端末3bでは、受信したダイジェスト情報をメモリに格納しておく(t36)。
なお、本実施形態では、車載情報端末3bからサービス情報の送信を要求する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、車載情報端末3bが路上機7との無線通信の圏内に達した場合に、路上機7からダイジェスト情報を車載情報端末3bに自動的に送信する構成としてもよい。また、車載情報端末3bと路上機7との無線通信の通信速度が十分の速い場合には、路上機7が店舗サーバ5からサービス情報のうちの詳細情報を取得し、この詳細情報を車載情報端末3bに送信する構成としてもよい。
続いて、ユーザが店舗の駐車場に車両を駐車させると、車載情報端末3bが駐車判断処理を実行し、車両が駐車したと判断する(t37)。駐車判断処理では、例えばシフトポジションセンサのセンサ信号からシフト位置が駐車位置にあることを検出した場合に、車両が駐車したと判断する構成とすればよい。
他にも、パーキングブレーキがオンになった信号を検出した場合に、車両が駐車したと判断する構成としてもよい。さらに、車両の電源スイッチがオフ(またはイグニッションオフ)となって車載情報端末3bが停止した場合に、車両が駐車したと判断する構成としてもよい。なお、車載情報端末3bが停止した場合にも、後述するサービス情報の表示が終了するまではバックアップ電源によって表示部33での情報の表示が可能となっており、電源はオフになっていないものとする。また、これらを組み合わせた構成としてもよい。
駐車判断処理で車両が駐車したと判断した場合、車載情報端末3bが路上機7から受信していたダイジェスト情報をメモリから読み出し、表示部33に表示する(t38)。また、ダイジェスト情報の詳細な内容を要求する旨の操作入力が車載情報端末3bに行われた(t39)場合には、選択されたダイジェスト情報に対応する詳細情報の取得を要求する信号(詳細情報リクエスト)を路上機7に送信する(t40)。詳細情報リクエストを受信した路上機7は、要求されている詳細情報を店舗サーバ5から取得(t41)し、車載情報端末3bに送信する(t42)。
なお、ダイジェスト情報とそのダイジェスト情報に対応する詳細情報とは、例えばID等で紐付けされており、選択したダイジェスト情報についてのIDを詳細情報リクエストとともに車載情報端末3bから送信することで、詳細情報を取得可能とする構成とすればよい。また、例えばブラウザのリンク押下によってダイジェスト情報に対応する詳細情報の取得を行う構成としてもよい。
詳細情報を受信した車載情報端末3bでは、受信した詳細情報を表示部33に表示する(t43)。また、表示中の詳細情報を携帯電話機1に転送したい場合には、それを指示する旨の操作入力(例えば転送ボタン押下)を携帯電話機1に行う(t44)ことで、表示中の詳細情報を携帯電話機1に転送する(t45)ものとする。なお、t39〜t45の処理はユーザが必要とする回数だけ繰り返すものとする。
続いて、ユーザが車両から降車すると、車載情報端末3bが降車判断処理を実行し、ユーザが降車したと判断する(t46)。降車判断処理では、例えば着座センサのセンサ信号から運転席にユーザが着座していないことを検出した場合に、ユーザが降車したと判断する構成とすればよい。他にも、ユーザが車載情報端末3bの電源をオフするスイッチを操作したことを検出した場合、ドアの開閉状態が開いた状態から閉じた状態に遷移したことやドアがロックされたことをドアECUの信号から検出した場合に、ユーザが降車したと判断する構成としてもよい。
そして、降車判断処理でユーザが降車したと判断した場合、車載情報端末3bの表示部33でのサービス情報の表示を終了(t47)し、車載情報端末3bの電源をオフにする(t48)。
なお、本実施形態では、路上機7を用いる構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば路上機7の代わりに、車載情報端末3との間での無線通信が可能な充電スタンド2を用いる構成としてもよい。
前述の実施形態では、請求項の識別情報保持体として携帯電話機1を用いる構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、請求項の識別情報保持体としてICカードを用いる構成としてもよい。この場合には、ICカードのICチッブにユーザIDを保持している構成とすればよい。
前述の実施形態では、ユーザの認証を行って、認証が成立した場合にのみ外部充電車両の充電が可能となる構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、ユーザの認証を行わずに外部充電車両の充電を可能とする構成としてもよい。
前述の実施形態では、請求項の携帯端末として携帯電話機1を用いる構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、携帯端末としてPDA等の他の端末を用いる構成としてもよい。
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。