JP5585448B2 - 皮膚貼付用粘着シート - Google Patents

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Description

本発明は、医療分野で使用される皮膚貼付用粘着シートに関する。
サージカルテープや絆創膏、皮膚保護材、創傷治療用のフィルムドレッシング材やハイドロコロイドドレッシング材、あるいはストーマケア用粘着材、経皮吸収製材、心電図測定用ベース材等のように、医療分野では種々の形態で粘着シートが用いられている。皮膚貼付用に用いられる粘着シートとしては、ゴム系の粘着材が使用されているが、ゴム系粘着材の透湿性は一般的に低く、しばしばかぶれ等の問題を引き起こすことがある。そこで、接着性および透湿性に優れるアクリル系粘着剤が用いられる(例えば、特許文献1)。しかしながら、アクリル系重合体は、有機溶媒等を用いて粘度を調整した後に、例えば、支持体基材や剥離紙へ塗布されるのが一般的である。粘度調整に使用した有機溶媒等は、塗布後に揮発除去されるが、完全に除去することは難しく、粘着剤中に残留した有機溶媒が皮膚から体内に吸収されて発疹等の炎症を引き起こすことがある。
このような皮膚に対する物理的刺激を低減させ、かつ有機溶媒を用いない粘着剤としてシリコーン系の粘着剤が提案されている(例えば、特許文献2)。これによれば、透湿性が高く皮膚に対する刺激を低減させ、かつ有機溶媒を用いないため潜在的な皮膚刺激性要因を排除することができる。しかしながら、上記シリコーン系粘着剤では、接着力が十分でなく、長時間の皮膚貼付に適さないことがある。
特許第3190713号 特開2005−110875号公報
本発明は、これまでの皮膚貼付用粘着シートに比較して皮膚刺激性が小さく、十分な粘着力を持ち、長時間の皮膚への貼付が可能な皮膚貼付用粘着シートを提供することを目的とする。
本発明者らは、かかる課題に鑑み鋭意検討の結果、本発明を完成させるに至った。すなわち本発明は、支持体と該支持体上に形成された粘着剤層を有し、該粘着剤層が(A)1分子中に少なくとも1個のアルケニル基を有するポリオキシアルキレン重合体、(B)両末端にヒドロシリル基を有する化合物、(C)1分子中に平均2個以上のヒドロシリル基を含有する化合物、および(D)ヒドロシリル化触媒を含有する粘着剤用組成物を硬化してなり、上記化合物(B)が下記式(1)で示される化合物であり、上記化合物(C)が下記式(6)で示される化合物であることを特徴とする、皮膚貼付用粘着シートに関する。
Figure 0005585448

なお、上記式(1)中、aおよびbはそれぞれ1以上の整数を表す。
また、上記式(6)中、R 8 は主鎖の炭素数が2〜20の炭化水素基を表し、gは2〜10であり、g+hは2〜50である。
また本発明の好ましい態様としては、上記化合物(B)の数平均分子量が300〜4000である。
また本発明の好ましい態様としては、上記化合物(B)の25℃における屈折率が1.45〜1.50である。
また本発明の好ましい態様としては、上記化合物(B)の25℃における粘度が5〜500cPである。
また本発明の好ましい態様としては、前記ポリオキシアルキレン重合体(A)の数平均分子量が3000〜50000である。
また本発明の好ましい態様としては、前記ポリオキシアルキレン重合体(A)の主鎖がポリオキシプロピレンである。
また本発明の好ましい態様としては、上記粘着剤用組成物において〔化合物(B)のヒドロシリル基量〕/〔ポリオキシアルキレン重合体(A)のアルケニル基量〕が0.1〜0.9である。
本発明の皮膚貼付用粘着シートによれば、これまでの皮膚貼付用粘着シートに比較して皮膚刺激性が小さく、十分な粘着力および長時間の皮膚への固定力を得ることが出来る。
以下本発明について詳細に説明する。
本発明の皮膚貼付用粘着シートは、支持体と該支持体上に設けられた少なくとも一層の粘着剤層を有する。
支持体の材質としては特に限定されるものではなく、皮膚貼付剤に用いられている通常の材料が用いられる。
具体的にはポリエーテルウレタン等のウレタン系ポリマー、ポリエーテルアミド等のアミド系ポリマー、ポリアクリレート等のアクリル系ポリマー、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のオレフィン系ポリマー、ポリエーテルポリエステル等のエステル系ポリマー、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系ポリマー、ポリジメチルシロキサン、ポリジフェニルシロキサン等のシリコン系ポリマー、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール等のフィルム、または上記高分子材料を発泡してなる発泡シート、不織布、金属箔などが例示出来る。これらは一種又は二種以上が組み合わせて用いられるが、透湿性を有するポリウレタンフィルム、不織布が好適に用いられる。
支持体の厚みは皮膚への刺激性や耐久性から5〜2000μmが好ましく、より好ましくは5〜1000μmの範囲である。支持体の厚みが2000μmよりも厚いと皮膚に対する追従性が低下して剥がれやすくなり、皮膚への物理的刺激が強くなるなどして好ましくない。支持体の厚みが5μmよりも薄いと耐久性の観点から好ましくない。
前記粘着剤層は、(A)1分子中に少なくとも1個のアルケニル基を有するポリオキシアルキレン重合体、(B)両末端にヒドロシリル基を有する化合物、(C)1分子中に平均2個以上のヒドロシリル基を含有する化合物、および(D)ヒドロシリル化触媒を含有する組成物を硬化してなる粘着剤層からなる。ここで、硬化とは、加熱により重合体(A)と化合物(B)および化合物(C)とでヒドロシリル化反応を行わせることをいう。硬化条件としては、40〜180℃で1〜60分間放置することが例示される。硬化をより完全に行いたい場合には、さらに40〜80℃にて数日間放置しておいてもよい。
重合体(A)は、1分子中に少なくとも1個のアルケニル基を有するポリオキシアルキレン重合体である。アルケニル基としては、ヒドロシリル化反応に対して活性のある炭素−炭素二重結合を含む基であれば特に制限されるものではない。アルケニル基としては、炭素数が好ましくは2〜20個、より好ましくは2〜6個の脂肪族不飽和炭化水素基(例:ビニル基、アリル基、メチルビニル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基等)、炭素数が好ましくは3〜20個、より好ましくは3〜6個の環式不飽和炭化水素基(例:シクロプロペニル基、シクロブテニル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基等)、メタクリル基等が挙げられる。
化合物(B)および(C)とのヒドロシリル化反応を容易に行える点から、好ましいアルケニル基としては、以下の(2)、または(3)で示される基が挙げられる。下記式において、RまたはRは水素原子または炭素数1〜10の炭化水素基であり、好ましくは水素原子またはメチル基である。
(2)HC=C(R)−
(3)HC(R)=CH−
重合体(A)は、1分子中に平均して少なくとも1個、好ましくは1〜5個、より好ましくは1〜3個、さらに好ましくは1〜2個のアルケニル基を有する。重合体(A)1分子中のアルケニル基の数が平均して1個未満では硬化性が不十分になり、また1分子中に含まれるアルケニル基の数が多すぎると網目構造が密になるため、粘着特性が低下する傾向にある。
重合体(A)のポリオキシアルキレン重合体としては特に制限はなく、各種のものを用いることができる。具体的には、重合体の主鎖が一般式(−R−O−)で表される繰り返し単位を有するものが挙げられる。ここで、−R−は、2価のアルキレン基である。1種類の繰り返し単位からなるものであっても、複数の繰り返し単位からなるものであってもよい。上記ポリオキシアルキレン重合体は、直鎖状の重合体であってもよいし、分岐を有する重合体であってもよい。
粘着特性、皮膚刺激性、皮膚への濡れ性から、好ましい重合体(A)の主鎖はポリオキシプロピレンである(すなわち、上記−R−が−CHCH(CH)−である)。主鎖がポリオキシプロピレンである重合体(A)は、入手の容易さ、作業性の点からも好ましい。
重合体(A)のアルケニル基以外の部分はすべてポリオキシアルキレン骨格からなることが好ましいが、それ以外の構造単位を含んでいてもよい。その場合、重合体(A)に占めるポリエーテル骨格の総量は好ましくは80重量%以上であり、より好ましくは90重量%以上である。
室温での作業性がよく、良好な粘着特性が得られる点から、重合体(A)の分子量は、数平均で3000〜50000が好ましく、5000〜50000がより好ましく、5000〜40000が特に好ましい。数平均分子量が3000未満のものでは、得られる硬化物が脆くなる傾向があり、逆に数平均分子量が50000を超えると、高粘度になって作業性が低下する傾向にある。上記分子量は、GPCで測定されるポリスチレン換算数平均分子量である。アルケニル基のポリエーテル系重合体への結合様式は特に限定はなく、アルケニル基の直接結合、エーテル結合、エステル結合、カーボネート結合、ウレタン結合、ウレア結合等が例示される。
重合体(A)の製造方法は特に限定なく、例えば、ポリエーテル系重合体を得た後にアルケニル基を導入する方法が例示される。この場合、ポリエーテル系重合体は種々の公知の製造法を適用することができ、さらに市販のポリエーテル系重合体を用いてもよい。
ポリオキシアルキレン重合体にアルケニル基を導入する方法をとしては、種々の方法を用いることができる。例えば、アリルグリシジンエーテルのようなアルケニル基を有するモノマーとオキシアルキレンモノマーとの共重合によって導入することができる。また、主鎖あるいは側鎖に水酸基、アルコキシド基等の官能基を有するオキシアルキレン重合体に、これらの官能基に対して反応性を有する官能基及びアルケニル基を有する有機化合物を反応させることによってアルケニル基を主鎖あるいは側鎖に導入することができる。特に、アルケニル基が主鎖末端に存在する場合には、硬化物における有効網目鎖長が大きくなり、機械的特性に優れた硬化物を得ることができる点から好ましい。
上記の官能基に対して反応性を有する官能基およびアルケニル基を有する有機化合物の例としては、アクリル酸、メタクリル酸、酢酸ビニル、アクリル酸クロライド若しくはアクリル酸ブロマイド等の炭素数3〜20の不飽和脂肪酸の酸ハライド、酸無水物、アリルクロロホルメート、アリルクロライド、アリルブロマイド、ビニル(クロロメチル)ベンゼン、アリル(クロロメチル)ベンゼン、アリル(ブロモメチル)ベンゼン、アリル(クロロメチル)エーテル、1−ヘキセニル(クロロメトキシ)ベンゼン、アリルオキシ(クロロメチル)ベンゼン等が挙げられる。
化合物(B)は、両末端にヒドロシリル基を有する化合物である。ヒドロシリル基とはSi−H結合を有する基を意味する。本発明においては、同一ケイ素原子(Si)に水素原子(H)が2個結合している場合は、ヒドロシリル基2個と計算する。化合物(B)のより具体的な構造は下記式(4)で表される。
Figure 0005585448
上記式(4)において、cおよびdはそれぞれ独立して0(ゼロ)または正の整数を表す。cおよびdの両方が0とならない限り、cおよびdの値は特に限定されない。また、c+dの値は特に限定されないが、好ましくは2〜50である。
〜Rはそれぞれ主鎖の炭素数が1〜20の炭化水素基である。重合体(A)、化合物(C)、および触媒(D)との相溶性、または、分散安定性の点から、好ましい炭化水素基としてはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、フェニル基等が挙げられる。
室温での作業性の点から、化合物(B)の好ましい数平均分子量としては、300〜4000が好ましく、300〜3000のものがさらに好ましい。数平均分子量300未満のものは加熱硬化時に揮発して十分な硬化物が得られなく、4000を超えるものでは十分な硬化速度が得られなくなる。
化合物(B)の屈折率は、25℃において1.45〜1.55の範囲が好ましく、さらに好ましくは1.45〜1.50の範囲であり、1.47〜1.49が特に好ましい。化合物(B)の屈折率がこの範囲内にあれば、重合体(A)との相溶性に優れ好ましい。化合物(B)の屈折率がこの範囲外である場合は、重合体(A)との相溶性が低く、相分離が起こり重合体(A)との反応が十分でなく、十分な粘着特性を得ることが出来ない可能性がある。
化合物(B)の粘度は、25℃において5〜500cPの範囲が好ましく、さらに好ましくは20〜300cPの範囲が好ましい。化合物(B)の粘度が低すぎると加熱硬化時に揮発して十分な硬化物が得られなくなる。また、高すぎると硬化速度が遅くなる傾向にあるためである。
化合物(B)の具体的な例としては、ジメチルシロキサンおよび/またはジフェニルシロキサンよりなる化合物が例示され、以下の構造が挙げられる。
Figure 0005585448
上記式(1)において、aおよびbはそれぞれ独立して0(ゼロ)または正の整数を表す。aおよびbの両方が0とならない限りaおよびbの値は特に限定されないが、重合体(A)、化合物(C)、および触媒(D)との相溶性、分散安定性の点からそれぞれ1以上であることが好ましい。特に、本発明の効果を十分に発揮させる観点からは、少なくともaは1以上であること、すなわち、ジフェニルシロキサンユニットを必ず含むことが好ましい。また、a+bの値は特に限定はないが、好ましくは2〜50である。化合物(B)の製造方法は特に限定なく、例えば、特開平5−32783に記載の方法で合成することができる。
本発明において、硬化した粘着剤用組成物が良好な粘着力を発現できる詳細なメカニズムは不明であるが、硬化物が適当な架橋を形成することが粘着特性の発現に有効であると推測される。そのため、化合物(B)を単独で重合体(A)と反応させても、適当な架橋を形成することができないため粘着特性を示す硬化物を得ることはできない。化合物(C)と併用することにより、適当な架橋を形成することができ、粘着特性を示す硬化物を得ることができる。
化合物(C)は1分子中に平均2個以上のヒドロシリル基を含有する化合物である。化合物(C)の、ヒドロシリル基以外の化学構造は特に限定はない。滴定によって得られるSiH基価から算出される化合物(C)の数平均分子量は、好ましくは400〜4000であり、より好ましくは500〜2000である。数平均分子量が低すぎると加熱硬化時に揮発し易く、十分な硬化物が得られ難い傾向にあり、高すぎると硬化速度が遅くなる傾向にあるためである。
化合物(C)1分子に含まれるヒドロシリル基の個数は、平均2〜10個であり、好ましくは2〜8個である。ヒドロシリル基が3個以上であれば、硬化の際に複数の重合体(A)分子を架橋することができ、皮膚用粘着剤として好ましい凝集力を発現し、皮膚へ貼付して剥離した時に糊残り等が起こり難くなる。但し、ヒドロシリル基の数によっては、架橋が密になりすぎて、皮膚用粘着剤として皮膚粘着力、タック感等の粘着物性が低下する原因となりやすい。なお、架橋の粗密は、重合体(A)の主鎖たるポリエーテル部同士間の粗密に影響し、さらには粘着剤全体の透湿性にも影響を及ぼす。よって、粘着特性とのバランスを考慮して化合物(C)のヒドロシリル基の数を選択すべきである。また化合物(C)は単独で用いてもよいし、2種類以上併用してもよい。
化合物(C)は、重合体(A)と良好に相溶するものが好ましい。原材料の入手のし易さや、重合体(A)への相溶性の面から、好適な化合物(C)として、有機基で変性されたオルガノハイドロジェンシロキサンが例示される。オルガノハイドロジェンシロキサンの典型例は、下記式(6)で表される化合物である。
Figure 0005585448
上記式(6)において、gおよびhはそれぞれ正の整数を表し、gの値が分子中のヒドロシリル基の数と一致する。ヒドロシリル基の数が平均で2個以上となる限り、gおよびhの値は特に制限されない。また、g+hの値も特に限定されないが、好ましくは2〜50である。
は主鎖の炭素数が2〜20の炭化水素基を表す。上記式(6)の化合物は、未変性のメチルハイドロジェンシリコーンを変性してRを導入することにより得ることができる。未変性のメチルハイドロジェンシリコーンとは、下記式(7)
Figure 0005585448
(式中、iは正の整数を示す)
で表される化合物に相当し、株式会社シーエムシー発行(1990.1.31)の「シリコーンの市場展望−メーカー戦略と応用展開−」にも記載されているように、各種変性シリコーンの原料として用いられている。
の導入のための有機化合物としては、α−オレフィン、スチレン、α−メチルスチレン、アリルアルキルエーテル、アリルアルキルエステル、アリルフェニルエーテル、アリルフェニルエステル等が挙げられる。変性のために加える上述の有機化合物の量によって、分子中のヒドロシリル基の数を調節することができる。
基材の上に積層される粘着剤における重合体(A)、化合物(B)、および化合物(C)との量比は、重合体(A)に由来するアルケニル基の個数に対する、化合物(B)および化合物(C)に由来するヒドロシリル基の個数によって表現される。
上述のように、化合物(B)単独では、重合体(A)を適当に架橋することができないため、粘着特性を発現することが難しい。また、本発明における組成物が皮膚への良好な粘着特性を発現するメカニズムとしては、重合体(A)の鎖長が延長することにより、硬化物の架橋点間分子量が増大し、良好な粘着特性が発現することが推測される。そのため、本発明では、一定量の化合物(B)と化合物(C)を併用することにより良好な粘着特性が発現する。
適度な粘着力を考慮すると、粘着剤用組成物として好ましい量比は重合体(A)に由来するアルケニル基の総量1モルあたり化合物(B)に由来するヒドロシリル基の割合は0.1〜0.9が好ましく、0.3〜0.9がより好ましい。0.9を超えると上述の理由により良好な硬化物を得ることが難しく、0.1以下では、皮膚貼付に必要な粘着力を実現することが難しい。
また、硬化物の適度な凝集性と粘着力を考慮すると、重合体(A)のアルケニル基の総量1モルあたり、化合物(C)のヒドロシリル基量が0.1〜0.9であることが好ましく、0.2〜0.7がより好ましい。0.9を超えると架橋が密になりすぎるため良好な粘着力を発現することが難しく、0.1以下では、架橋が緩くなりすぎて、再剥離時の糊残りの発生や高温での特性保持が低下する危惧があるため好ましくない。
また、硬化物の安定性を考慮すると、重合体(A)のアルケニル基の総量が、化合物(B)及び化合物(C)に由来するヒドロシリル基総量にして1.5以下であることが好ましい。1.5を超える粘着剤用組成物の硬化物は過剰に存在する反応性のヒドロシリル基により硬化物の硬化が進み、経時的に粘着特性が変化する危惧があるため好ましくない。
(D)成分であるヒドロシリル化触媒としては特に限定されず、ヒドロシリル化反応を促進するものであれば任意のものを使用できる。具体的には、塩化白金酸、白金の単体、アルミナ、シリカ、カーボンブラック等の担体に固体白金を担持させたもの、白金−ビニルシロキサン錯体(例えば、白金−1,3−ジビニル−1,1,3,3,−テトラメチルジシロキサン錯体や白金−1,3,5,7−テトラビニル−1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン錯体)、白金−オレフィン錯体(例えば、Ptx(ViMe2SiOSiMe2Vi)y、Pt[(MeViSiO)4]z(但し、x、y、zは正の整数を示す))等が例示される。
これらのうちでも、触媒の活性の点からは、強酸の共役塩基を配位子として含まない白金錯体触媒が好ましく、白金−ビニルシロキサン錯体がより好ましく、白金−1,3−ジビニル−1,1,3,3,−テトラメチルジシロキサン錯体または白金−1,3,5,7−テトラビニル−1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン錯体が特に好ましい。
触媒(D)の量は特に制限はないが、重合体(A)によるアルケニル基の総量1モルに対して、好ましくは10−8〜10−1モルであり、より好ましくは10−6〜10−2モルである。上記範囲内であれば、適切な硬化速度、安定な硬化性、必要なポットライフの確保等が達成し易くなる。
粘着剤層の形成のための粘着剤用組成物には、上記(A)〜(D)の以外の成分を含んでいてもよい。それらの成分としては、粘着付与剤、化合物(B)および(C)のための貯蔵安定剤さらにその他の成分が挙げられる。
粘着付与剤としては、フェノール樹脂、変性フェノール樹脂、テルペンフェノール樹脂、キシレンフェノール樹脂、シクロペンタジエン−フェノール樹脂、キシレン樹脂、石油樹脂、フェノール−変性石油樹脂、ロジンエステル樹脂、低分子量ポリスチレン系樹脂、テルペン樹脂などが挙げられる。粘着特性を良好にするためにこれらを用いる場合には、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これら粘着付与剤を用いる場合の使用量は、重合体(A)、化合物(B)、および化合物(C)の合計量100重量部に対して、好ましくは10〜100重量部、より好ましくは15〜50重量部である。使用量が多すぎると、粘着剤の透湿性が低下するので好ましくない。
化合物(B)および化合物(C)のための貯蔵安定剤としては、脂肪族不飽和結合を含有する化合物、有機リン化合物、有機硫黄化合物、窒素含有化合物、錫系化合物、有機過酸化物などが例示される。具体的には、2−ベンゾチアゾリルサルファイド、ベンゾチアゾール、チアゾール、ジメチルアセチレンダイカルボキシレート、ジエチルアセチレンダイカルボキシレート、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、ブチルヒドロキシアニソール、ビタミンE、2−(4−モルフォジニルジチオ)ベンゾチアゾール、3−メチル−1−ブテン−3−オール、アセチレン性不飽和基含有オルガノシロキサン、アセチレンアルコール、3−メチル−1−ブチン−3−オール、2−メチル−3−ブチン−2−オール、ジアリルフマレート、ジアリルマレエート、ジエチルフマレート、ジエチルマレエート、ジメチルマレエート、2−ペンテンニトリル、2,3−ジクロロプロペン等が挙げられるが、これらに限定されることはない。
貯蔵安定剤は、化合物(B)および化合物(C)におけるヒドロシリル基(Si−H基)のSi−OH基への転化(長時間の放置や湿分の混入に起因する)を抑制し、塗工のポットライフを向上させることができる。貯蔵安定剤の配合量は、化合物(B)および化合物(C)に起因して粘着剤用組成物に含まれるヒドロシリル基の総量1モルに対して、好ましくは10−6〜10−1モルである。
粘着剤層を形成するための粘着剤用組成物には、粘着剤層の耐水性、耐汗性、吸水性などの向上のための吸水性高分子およびこれを用いた粒子、繊維よりなる群から選ばれる少なくとも1種を添加してもよい。具体的には、親水性高分子としては、アクリル酸デンプン、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース(CMC)、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMCNa)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルピロリドン(PVP)、メチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ペクチン、ザンタンガム、キサンタンガム、ローカストビーンガム、グアーガム、アラビアノガラクタン、ヒアルロン酸ナトリウムなどが挙げられる。これら、親水性高分子は必要に応じて、1種類以上を適宜組み合わせて混合することができる。
さらにその他可塑剤、軟化剤、充填剤、顔料、界面活性剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、抗菌剤、薬効成分などを配合してもよい。このとき有機溶剤は使用しないことが好ましいが、その使用を否定するものではない。
支持体への粘着剤層の積層方法は特に限定されず、例えば、支持体の一方の面に上記粘着剤用組成物を塗工したのちに、上述の条件で硬化させる方法や、離型剤を塗布したシート(剥離シート)に上記粘着剤用組成物を塗工して硬化した後に支持体と貼りあわせる方法が挙げられる。離型剤としてはシリコーン系、オレフィン系、フッ素系等の各種離型剤が公知であり、適宜使用することができる。中でも、コストや離型性の面から無溶剤付加硬化型シリコーン系の離型剤が好ましい。
粘着剤用組成物を塗工する際の粘度は、好ましくは10〜1000Pa・sである。この粘度は(A)〜(D)成分の量の比や上述した化合物(B)および化合物(C)のための貯蔵安定剤の種類・量によって制御し得る。
また、本発明の粘着剤用組成物を支持体へ積層する際、必要に応じて、各種支持体に対する接着性を向上させるための接着付与剤を塗布することができる。接着付与剤の例としては、各種シランカップリング剤やエポキシ樹脂等が挙げられる。特に、エポキシ基、メタクリロイル基、ビニル基等の官能基を有するシランカップリング剤は、硬化性に及ぼす影響も小さく、接着性の発現にも効果が大きいため使いやすい。但し、使用できるシランカップリング剤としてはこれらに限定されるものではない。
粘着剤層の厚さは特に限定なく、例えば10〜5000μmでもよい。
本発明の皮膚貼付用粘着シートは、病気、怪我の治療、予防、健康状態の診断、皮膚面への医療機器の固定等のために皮膚に貼付されるシート全般を意味する。該粘着シートは、生理活性物質を含んでいてもよいし、含まなくてもよい。具体的な例としては、創傷被覆材、絆創膏、皮膚保護用粘着シート、創傷保護材、創傷予防材、創傷治癒用のフィルムドレッシング材、サージカルテープ、スポーツテープ、経皮吸収製剤等が挙げられるが、これらに限られることはない。
以下、実施例を示すことで、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の応用が可能である。なお、以下の記載において、化合物A、A−1、B・・・等の記載は、それぞれ次のような化合物を表す:
A:末端に少なくとも1個のアルケニル基を有するポリオキシアルキレン重合体
A−1:アリル基末端ポリオキシアルキレン(下記合成例参照、アルケニル基0.12mmol/g含有)
B:両末端にヒドロシリル基を有する化合物、
B−1:シリコンオイル(ヒドロシリル基1.16mmol/g含有)
B−2:シリコンオイル(ヒドロシリル基1.69mmol/g含有)
B−3:シリコンオイル(ヒドロシリル基0.76mmol/g含有)
C:1分子中に平均2個以上のヒドロシリル基を含有する化合物
C−1:シリコンオイル(ヒドロシリル基3.2mmol/g含有)
C−2:シリコンオイル(ヒドロシリル基4.2mmol/g含有)
D:ヒドロシリル化触媒
D−1:白金−1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン錯体(3重量%白金イソプロパノール溶液)。
(参考例1)重合体(A−1)の合成
苛性アルカリを用いた重合法により、数平均分子量3000のオキシプロピレン重合体グリコールを得た。特開平5−117521号公報の合成例1の方法に準じ、そのオキシプロピレン重合体グリコールを開始剤として複合金属シアン化物錯体触媒(亜鉛ヘキサシアノコバルテート)を用いてプロピレンオキシドを重合し、数平均分子量28000の重合物を得た。この重合物に対して、ナトリウムメチラートの28%メタノール溶液と塩化アリルを使用して末端をアリル基に変換した後、脱塩精製して、1分子中に概ね2個のアリル基末端を有するポリオキシアルキレン重合体(重合体(A−1))を得た。得られた重合体のアリル末端基量は0.12mmol/gであった。
(参考例2)化合物(B−1)の合成
特開平5−32783に記載の方法により、ジメチルシロキサンおよびジフェニルシロキサンからなり両末端にヒドロシリル基を有する化合物(B−1)を得た。化合物(B−1)1gあたりのヒドロシリル基量は1.16mmol/gであり、25℃での屈折率は1.482、粘度は54cPであった。
(参考例3)化合物(B−2)の合成
特開平5−32783に記載の方法により、ジメチルシロキサンおよびジフェニルシロキサンからなり両末端にヒドロシリル基を有する化合物(B−2)を得た。化合物(B−2)1gあたりのヒドロシリル基量は1.69mmol/gであり、25℃での屈折率は1.480、粘度は32cPであった。
(参考例4)化合物(B−3)の合成
特開平5−32783に記載の方法により、ジメチルシロキサンおよびジフェニルシロキサンからなり両末端にヒドロシリル基を有する化合物(B−3)を得た。化合物(B−3)1gあたりのヒドロシリル基量は0.76mmol/gであり、25℃での屈折率は1.483、粘度は81cPであった。
(参考例5)化合物(C−1)の合成
下記式(7)で表されるメチルハイドロジェンシリコーン(式中、iは平均5である)に白金触媒存在下、全ヒドロシリル基量の0.5当量のα−メチルスチレンを添加し、1分子中に平均2.5個のヒドロシリル基を有する化合物(化合物(C−1))を得た。この化合物のヒドロシリル基含有量は3.2mmol/gであった。
Figure 0005585448
(参考例6)化合物(C−2)の合成
式(7)で表されるメチルハイドロジェンシリコーン(式中、iは平均10である)に白金触媒存在下、全ヒドロシリル基量の0.5当量のα−メチルスチレンを添加し、1分子中に平均5個のヒドロシリル基を有する化合物(化合物(C−2))を得た。この化合物のヒドロシリル基含有量は4.2mmol/gであった。
(実施例1〜7、比較例1〜2)
重合体A(A−1)に対して、化合物B(B−1、B−2、B−3)および、化合物C(C−1、C−2)を表1に示した重量で混合し、更にヒドロシリル化触媒D(D−1)0.1重量部、2−メチル−3−ブチン−2−オール0.03重量部を十分に混合して粘着剤用組成物を得た。この粘着剤用組成物を室温でシリコーン剥離処理を施した剥離紙の処理面上に、硬化後の厚みが50μmになるように塗工して、130℃で3分間硬化させて粘着剤層を形成した。
(粘着力)
上記実施例において得た粘着剤層を、支持体としてポリエステルフィルム(東レ ルミラーフィルム 厚さ25μm)を速度2m/minの条件にて重さ2kgのゴムローラーを用いてラミネートし、粘着シートを得た。幅25mmに切断し、重さ2kgのゴムローラーを速度2m/minの条件でSUS304の板に貼付し、1時間放置した。各テープをSUS304板から300mm/minの速度にて180°の角度で剥がす際の応力を粘着力の測定値とした。結果を表1に示す。
Figure 0005585448

Claims (7)

  1. 支持体と該支持体上に形成された粘着剤層を有し、該粘着剤層が(A)1分子中に少なくとも1個のアルケニル基を有するポリオキシアルキレン重合体、(B)両末端にヒドロシリル基を有する化合物、(C)1分子中に平均2個以上のヒドロシリル基を含有する化合物、および(D)ヒドロシリル化触媒を含有する粘着剤用組成物を硬化してなり、
    上記化合物(B)が下記式(1)で示される化合物であり、
    上記化合物(C)が下記式(6)で示される化合物であることを特徴とする、皮膚貼付用粘着シート。
    Figure 0005585448
    (式(1)中、aおよびbはそれぞれ1以上の整数を表す。)
    Figure 0005585448
    (式(6)中、R 8 は主鎖の炭素数が2〜20の炭化水素基を表し、gは2〜10であり、g+hは2〜50である。)
  2. 上記化合物(B)の数平均分子量が300〜4000であることを特徴とする請求項1に記載の皮膚貼付用粘着シート。
  3. 上記化合物(B)の25℃における屈折率が1.45〜1.55であることを特徴とする請求項1または2に記載の皮膚貼付用粘着シート。
  4. 上記化合物(B)の25℃における粘度が5〜500cPであることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の皮膚貼付用粘着シート。
  5. 上記ポリオキシアルキレン重合体(A)の数平均分子量が3000〜50000であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の皮膚貼付用粘着シート。
  6. 上記ポリオキシアルキレン重合体(A)の主鎖がポリオキシプロピレンであることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の皮膚貼付用粘着シート。
  7. 〔化合物(B)のヒドロシリル基量〕/〔ポリオキシアルキレン重合体(A)のアルケニル基量〕が0.1〜0.9の範囲にある粘着剤用組成物を硬化してなることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の皮膚貼付用粘着シート。
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