JP5585341B2 - ブラシレスモータの駆動装置 - Google Patents

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本発明は、ブラシレスモータの駆動装置に関し、特に、ロータの位置を検出・推定するようにしたブラシレスモータの駆動装置に関するものである。
従来、ブラシレスモータの駆動装置としては、ブラシレスモータに三相の駆動電流を供給するインバータ回路と、このインバータ回路に正弦波のPWM信号を供給するPWM回路と、モータの回転位置を推定して位置信号を出力する位置推定回路と、外部からの速度指令信号と位置信号に基づいてPWM回路に制御信号を出力するモータの駆動装置が種々提案されている。(例えば、特許文献1参照)
上記ブラシレスモータの駆動装置では、出力波形形成回路を備え、位置信号に基づいて、PWM回路に出力する制御信号の変調波形を形成し、出力する。
図6は、特許文献1に開示されるブラシレスモータの駆動装置での出力波形形成回路が変調波形を形成するときの方法を示す図である。図6(a)に示す波形図は、ブラシレスモータに設置された3つのホールIC等により検出される位置信号Hu,Hv,Hwの時間変化を示している。図6(b)に示す波形図は、出力波形形成回路により形成され出力される変調波信号Su,Sv,Swである。
ブラシレスモータの駆動装置に設けられたカウンタ回路により、例えば位置信号Huのアップエッジ(図中の矢印100で示す)から位置信号Hwの次のダウンエッジ(図中の矢印101で示す)までの時間をカウントする。このアップエッジ100から次のダウンエッジ101までの時間は、60°位相分の時間幅である。得られた時間幅は、図中の区間102で示す。出力波形形成回路は、この区間102の時間幅T102を次の60°位相分の変調波形を形成する際の時間幅データとして使用する。出力波形形成回路では、変調波形の波形データが記憶されている。その波形データは、変調波信号Suの360°位相分のデータと変調波信号Svの360°位相分のデータと変調波信号Swの360°位相分のデータからなり、変調波信号Su,Sv,Swのそれぞれの360°位相分のデータは、6×n個に分割されたデータからなり、各60°位相分がn個に分割されたデータ(例えば、32データ)からなっている。そして、出力波形形成回路では、区間102の時間幅T102と、符号103の矢印で示した次の60°位相分の区間103におけるn個に分割された波形データに基づいて変調波形を形成し、出力する。
次に、ブラシレスモータの駆動装置に設けられたカウンタ回路により、位置信号Hwのダウンエッジ(図中の矢印101で示す)から位置信号Hvの次のアップエッジ(図中の矢印104で示す)までの時間をカウントする。このダウンエッジ101から次のアップエッジ104までの時間は、60°位相分の時間幅である。得られた時間幅は、図中の符号105の区間で示す。出力波形形成回路は、この区間105の時間幅T105を次の60°位相分の変調波形を形成する際の時間幅データとして使用する。出力波形形成回路では、区間105の時間幅T105と、符号106の矢印で示した次の60°位相分の区間106におけるn個に分割された波形データに基づいて変調波形を形成し、出力する。
さらに、ブラシレスモータの駆動装置に設けられたカウンタ回路により、位置信号Hvのアップエッジ(図中の矢印104で示す)から位置信号Huの次のダウンエッジ(図中の矢印107で示す)までの時間をカウントする。このアップエッジ104から次のダウンエッジ107までの時間は、60°位相分の時間幅である。得られた時間幅は、図中の区間108で示す。出力波形形成回路は、この区間108の時間幅T108を次の60°位相分の変調波形を形成する際の時間幅データとして使用する。出力波形形成回路では、区間108の時間幅T108と、符号109の矢印で示した次の60°位相分の時間幅109におけるn個の分割された波形データに基づいて変調波形を形成し、出力する。
上記のように、特許文献1に開示されるブラシレスモータの駆動装置では、3つの位置信号の変化するタイミングの時間、すなわち、60°位相分の時間幅をパルスカウントにより測定する。そして、測定されたこの時間幅を次の変調波形の60°位相分の時間幅データとして使用する。
特開2001−037279号公報
しかしながら、特許文献1に開示されるような従来の装置では、事前に測定した時間幅を次の60°位相分の時間幅データとするため、ホールセンサの実装位置がずれていると、ホールセンサから出力されるホール信号も位置ずれを起こし、それにより、変調波形が不連続となるという問題点があった。
本発明の目的は、上記の課題に鑑み、ホール信号の位置ずれによる変調波形の不連続性の問題が解消されるブラシレスモータの駆動装置を提供することにある。
本発明に係るブラシレスモータの駆動装置は、上記の目的を達成するため、次のように構成される。
第1のブラシレスモータの駆動装置(請求項1に対応)は、ブラシレスモータに駆動電流を供給するドライバ回路と、ドライバ回路を駆動するプリドライバ回路と、プリドライバ回路に正弦波形のPWM信号を供給するPWM回路と、ブラシレスモータの回転位置を検出し、位置信号を出力する位置検出部と、外部からの速度指令信号と位置信号とに基づいてPWM回路に変調波形の制御信号を出力して制御する制御部と、を有するブラシレスモータの駆動装置であって、制御部は、位置検出部から出力される3つの位置信号の変化タイミング間の時間をパルスカウントし、その時間を次の周期の同じ位相の変調波形の60°位相分の時間幅データとして使用して、変調波形を形成し、その変調波形をPWM回路に出力して、ブラシレスモータを駆動することを特徴とする。
第2のブラシレスモータの駆動装置(請求項2に対応)は、上記の構成において、好ましくは、制御部は、位置検出部からの位置信号の変化タイミングに基づいて時間をカウントし、それによって得られるカウント数を出力するカウンタ回路と、カウンタ回路から出力されるカウント数を記憶するカウント数記憶部と、外部からの速度指令信号とカウンタ回路からのカウント数、又はカウント数記憶部に記憶されるカウント数に基づいて、変調波形を形成し、変調波形をPWM回路に出力する出力波形形成部を備えていることを特徴とする
第3のブラシレスモータの駆動装置(請求項3に対応)は、上記の構成において、好ましくは、出力波形形成部は、変調波形の最後の波形データの出力の終了タイミングと位置信号のエッジのタイミングが一致しない場合で、変調波形の最後の波形データの出力が終了しても位置信号のエッジのタイミングが来ない場合には、エッジのタイミングまで最後の波形データを出力し続け、エッジのタイミングでリセットすることを特徴とする。
第4のブラシレスモータの駆動装置(請求項4に対応)は、上記の構成において、好ましくは、出力波形形成部は、変調波形の最後の波形データの出力の終了タイミングと位置信号のエッジのタイミングが一致しない場合で、変調波形の最後の波形データの出力を行う前に位置信号のエッジのタイミングが来たときは、その時刻に次の60°位相分の変調波信号の出力を開始することを特徴とする。
本発明によれば、制御部が、位置検出部から出力される3つの位置信号の変化タイミング間の時間をパルスカウントし、その時間を次の周期の同じ位相の変調波形の60°位相分の時間幅データとして使用して、変調波形を形成し、その変調波形をPWM回路に出力して、ブラシレスモータを駆動するため、ホール信号の位置ずれによる変調波形の不連続性の問題が解消されるブラシレスモータの駆動装置を提供することができる。
本発明の本実施形態に係るブラシレスモータの駆動装置の構成を示すブロック図である。 本発明の本実施形態に係るブラシレスモータの駆動装置での出力波形形成部が変調波形を形成するときの方法を示す図であり、(a)は、ブラシレスモータに設置された3つのホールICにより検出される位置信号の時間変化を示しており、(b)は、出力波形形成部により形成され出力される変調波形である。 図2に示す変調波形Svのうちの区間61の変調波形Sv61を出力波形形成部によって形成する仕方を説明する図である。 変調波形Sv61の最後の波形データDの時間tの間の出力の終了タイミングと位置信号Hwのダウンエッジのタイミングが一致しない場合の出力波形形成部での処理を説明する図である。 変調波形Sv61の最後の波形データDの時間tの間の出力の終了タイミングと位置信号Hwのダウンエッジのタイミングが一致しない場合の出力波形形成部での処理を説明する図である。 従来のブラシレスモータの駆動装置での出力波形形成回路が変調波形を形成するときの方法を示す図である。
以下に、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の本実施形態に係るブラシレスモータの駆動装置の構成を示すブロック図である。ブラシレスモータの駆動装置10は、ドライバ回路11、電源12、プリドライバ回路13、PWM回路14、基本波形形成部15、位置検出部16、カウンタ回路17、カウント数記憶部22、出力波形形成部18、3個のホールIC19u,19v,19wより構成されている。そして、制御部5は、カウンタ回路17、カウント数記憶部22、出力波形形成部18によって構成される。
ドライバ回路11は、スイッチングトランジスタTr1〜Tr6と逆並列接続したダイオードD1〜D6よりなるスイッチング素子を6個用いて三相ブリッジ回路を構成したインバータ回路(図示せず)で、電源12から供給される直流電圧によって駆動する。この6つのスイッチングトランジスタは、PWM回路14からプリドライバ回路13を介して入力されるPWM信号によってオン/オフすることにより、三相の固定子巻線20u,20v,20wに三相の駆動電流Iu,Iv,Iwを供給する。
3個のホールIC19u,19v,19wは、モータ21の回転子のS極とN極の位置を検出し、位置検出部16に位置信号Hu,Hv,Hwを出力する。
位置検出部16は、検出した位置信号Hu,Hv,Hwをカウンタ回路17および出力波形形成部18に出力する。
カウンタ回路17は、位置検出部16からの位置信号に基づいて位置信号の変化タイミング間の時間をカウントし、それによって得られるカウント数をカウント数記憶部22に出力する。
カウント数記憶部22は、第1〜第6の6つのレジスタを備えている。そして、モータの回転速度が所定値以上になり、カウンタ回路17によって位置信号の変化タイミング間の時間がカウント可能となり、カウンタ回路17によりカウント数が得られるようになったならば、そのカウント数C1は、まず、第1のレジスタに記憶される。次の位置信号の変化タイミング間の時間がカウントされたならば、第1のレジスタに記憶されたカウント数C1は、第2のレジスタに移動して記憶され、カウント数C2が第1のレジスタに記憶される。
そして、カウント数記憶部22では、カウンタ回路17で得られたカウント数を第1のレジスタで記憶し、カウント数が得られる毎に、第1〜第6のレジスタに記憶されるカウント数がシフトして記憶され、第6のレジスタに記憶されるカウント数を順次、出力波形形成部18に出力する。なお、モータの起動時は、第1〜第6のレジスタにカウンタ回路17からのカウント数が記憶されていないため、位置検出部16からの位置信号Hu,Hv,Hwに基づく矩形波駆動によってモータを駆動しても良い。同様に、モータの回転速度が所定値未満の場合は、カウント周期が長いのでカウンタ回路17がオーバーフローしてしまい60°位相分の時間幅が正確に計測できないため、位置検出部16からの位置信号Hu,Hv,Hwに基づく矩形波駆動によってモータを駆動しても良い。
出力波形形成部18は、外部からの速度指令信号Aと位置検出部16からのHu,Hv,Hwとカウント数記憶部22からのカウント数に基づいて、変調波信号Su,Sv,Swを形成し、その変調波信号Su,Sv,SwをPWM回路14に出力する。なお、モータの回転速度が所定値以上になり、第1のレジスタにカウンタ回路17からのカウント数が記憶され、第2〜第6のレジスタにカウンタ回路17からのカウント数が記憶されるまでは、この第1のレジスタに記憶されたカウント数に基づいて、変調波信号Su,Sv,Swを形成するようにしても良い。
PWM回路14は、出力波形形成部18から出力された変調波信号Su,Sv,Swと基本波形形成部15から出力される三角波を比較して、変調波信号Su,Sv,Swで変調されたPWM信号をプリドライバ回路13に出力する。
プリドライバ回路13は、PWM回路14からの入力されたPWM信号に従って、ドライバ回路11のスイッチングトランジスタTr1〜Tr6を駆動する信号を出力する。
次に、本実施形態に係るブラシレスモータの駆動装置10の動作について説明する。本実施形態のブラシレスモータの駆動装置10の特徴は、制御部5が、位置検出部16から出力される3つの位置信号の変化タイミング間の時間をパルスカウントし、その時間を次の周期の同じ位相の変調波形の60°位相分の時間幅データとして使用して、変調波信号Su,Sv,Swを形成し、その変調波信号Su,Sv,SwをPWM回路14に出力して、それらの信号に基づいてブラシレスモータ21を駆動することである。
図2は、ブラシレスモータの駆動装置10での出力波形形成部18が変調波信号Su,Sv,Swを形成するときの方法を示す図である。図2(a)に示す波形図は、ブラシレスモータ21に設置された3つのホールIC19u,19v,19wからの信号に基づいて位置検出部16によって検出される位置信号Hu,Hv,Hwの時間変化を示している。図2(b)に示す波形図は、出力波形形成部18により形成され出力される変調波信号Su,Sv,Swの波形である。
ブラシレスモータの駆動装置10に設けられたカウンタ回路17により、位置信号Huのアップエッジ(図中の矢印A1で示す)から位置信号Hwの次のダウンエッジ(図中の矢印A2で示す)までの時間をカウントする。そして、カウントされたカウント数C1をカウント数記憶部22に出力し、カウント数記憶部22は、第1のレジスタにカウント数C1を記憶する。このアップエッジA1から次のダウンエッジA2までの時間は、60°位相分の時間幅である。得られた時間幅T1は、図中の区間51で示す。
次に、位置信号Hwのダウンエッジ(図中の矢印A2で示す)から位置信号Hvの次のアップエッジ(図中の矢印A3で示す)までの時間をカウントする。そして、カウントされたカウント数C2をカウント数記憶部22に出力し、カウント数記憶部22は、第1のレジスタに記憶されるカウント数C1を第2のレジスタに移動して記憶し、第1のレジスタにはカウント数C2を記憶する。このダウンエッジA2から次のアップエッジA3までの時間は、60°位相分の時間幅である。得られた時間幅T2は、図中の区間52で示す。
次に、位置信号Hvのアップエッジ(図中の矢印A3で示す)から位置信号Huの次のダウンエッジ(図中の矢印A4で示す)までの時間をカウントする。そして、カウントされたカウント数C3をカウント数記憶部22に出力し、カウント数記憶部22は、第2のレジスタに記憶されるカウント数C1を第3のレジスタに移動して記憶し、第1のレジスタに記憶されるカウント数C2を第2のレジスタに移動して記憶し、第1のレジスタにはカウント数C3を記憶する。このアップエッジA3から次のダウンエッジA4までの時間は、60°位相分の時間幅である。得られた時間幅T3は、図中の区間53で示す。
次に、位置信号Huのダウンエッジ(図中の矢印A4で示す)から位置信号Hwの次のアップエッジ(図中の矢印A5で示す)までの時間をカウントする。そして、カウントされたカウント数C4をカウント数記憶部22に出力し、カウント数記憶部22は、第3のレジスタに記憶されるカウント数C1を第4のレジスタに移動して記憶し、第2のレジスタに記憶されるカウント数C2を第3のレジスタに移動して記憶し、第1のレジスタに記憶されるカウント数C3を第2のレジスタに移動して記憶し、第1のレジスタにはカウント数C4を記憶する。このダウンエッジA4から次のアップエッジA5までの時間は、60°位相分の時間幅である。得られた時間幅T4は、図中の区間54で示す。
次に、位置信号Hwのアップエッジ(図中の矢印A5で示す)から位置信号Hvの次のダウンエッジ(図中の矢印A6で示す)までの時間をカウントする。そして、カウントされたカウント数C5をカウント数記憶部22に出力し、カウント数記憶部22は、第4のレジスタに記憶されるカウント数C1を第5のレジスタに移動して記憶し、第3のレジスタに記憶されるカウント数C2を第4のレジスタに移動して記憶し、第2のレジスタに記憶されるカウント数C3を第3のレジスタに移動して記憶し、第1のレジスタに記憶されるカウント数C4を第2のレジスタに移動して記憶し、第1のレジスタにはカウント数C5を記憶する。このアップエッジA5から次のダウンエッジA6までの時間は、60°位相分の時間幅である。得られた時間幅T5は、図中の区間55で示す。
次に、位置信号Hvのダウンエッジ(図中の矢印A6で示す)から位置信号Huの次のアップエッジ(図中の矢印A7で示す)までの時間をカウントする。そして、カウントされたカウント数C6をカウント数記憶部22に出力し、カウント数記憶部22は、第5のレジスタに記憶されるカウント数C1を第6のレジスタに移動して記憶し、第4のレジスタに記憶されるカウント数C2を第5のレジスタに移動して記憶し、第3のレジスタに記憶されるカウント数C3を第4のレジスタに移動して記憶し、第2のレジスタに記憶されるカウント数C4を第3のレジスタに移動して記憶し、第1のレジスタに記憶されるカウント数C5を第2のレジスタに移動して記憶し、第1のレジスタにはカウント数C6を記憶する。このダウンエッジA6から次のアップエッジA7までの時間は、60°位相分の時間幅である。得られた時間幅T6は、図中の区間56で示す。そして、第6のレジスタに記憶されるカウント数C1を出力波形形成部18に出力する。
出力波形形成部18は、カウント数から時間幅を計算し、区間51〜56で測定された60°位相分の時間幅T1〜T6を、次の周期の同じ位相の図2の区間61〜66の60°位相分の時間幅T11〜T16として用い、変調波信号Su,Sv,Swを形成し、出力する。
図3は、図2に示す変調波形Svのうちの区間61で示す範囲の変調波形を出力波形形成部18によって形成する仕方を説明する図である。出力波形形成部18では、変調波信号の波形データが記憶されている。そして、その波形データは、変調波信号Suの360°位相分のデータと変調波信号Svの360°位相分のデータと変調波信号Swの360°位相分のデータからなり、変調波信号Su,Sv,Swのそれぞれの360°位相分のデータは、6×n個に分割されたデータからなり、各60°位相分がn個に分割されたデータD,D,D,・・・D(例えば、n=32)からなっている。そして、出力波形形成部18では、図2における符号61で示した時間幅T11に、区間61のn個に分割された波形データD,D,D,・・・Dが等しい時間間隔で収まるように変調波形を形成し、出力する。すなわち、区間61のn個に分割された波形データD,D,D,・・・Dの各1データが継続する時間tが、区間61の時間幅T11の1/nとなるように設定される(すなわち、t=T11×(1/n))。そして、波形データのD,D,D,・・・Dの各データが、この継続時間tで順次出力されることによって、区間61で示す60°位相分における変調波形Sv61が出力される。ここで変調波信号のデータは、Su,Sv,Swのいずれか1つを記憶しておき、他の2つは120°、240°移相して使用することもできる。
図4と図5は、変調波形Sv61の最後の波形データDの時間tの間の出力の終了タイミングと位置信号HwのダウンエッジA8のタイミングが一致しない場合の出力波形形成部18での処理を説明する図である。図4に示すように変調波形Sv61の最後の波形データDの時間tの間の出力が時刻tで終了しても位置信号HwのダウンエッジA8のタイミング(時刻)tが来ない場合には、ダウンエッジA8のタイミングtまで波形データDを出力し続け、ダウンエッジA8のタイミングtでリセットする。
また、図5に示すように、変調波形Sv55の最後の波形データDの時間tの間の出力を行う前に位置信号HwのダウンエッジA8のタイミング(時刻)tが来たときは、その時刻tに出力波形形成部18は次の60°位相分の変調波信号の出力を開始する。図3〜図5では、変調波信号Svの形成方法を示しているが、変調波信号Su,SwもSvを120°、240°移相させた波形として変調波信号Svの形成方法と同様にして形成される。
図2に示した区間62〜66で示す60°位相分の変調波信号Su,Sv,Swの出力波形形成部18による形成も区間61と同様に行う。すなわち、出力波形形成部18は、区間52〜56で測定された60°位相分の時間幅T2〜T6を、それぞれ図2の区間62〜66で示す60°位相分の時間幅T12〜T16として用い、変調波信号Su,Sv,Swを形成し、出力する。この変調波形の形成の仕方は、図3〜図5で示した変調波信号Sv61と同様にして行われる。
以上のように、本実施形態によれば、制御部5が、位置検出部16から出力される3つの位置信号の変化タイミング間の時間をパルスカウントし、その時間を次の周期の同じ位相の変調波形の60°位相分の時間幅データとして使用して、変調波形Su,Sv,Swを形成し、その変調波形をPWM回路14に出力して、ブラシレスモータ21を駆動するため、ホール信号の位置ずれによる変調波形の不連続性の問題が解消されるブラシレスモータの駆動装置を提供することができる。
以上の実施形態で説明された構成、形状、大きさおよび配置関係については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎず、また数値および各構成の組成(材質)等については例示にすぎない。従って本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
本発明に係るブラシレスモータの駆動装置は、ファン装置、ポンプ、洗濯機、食器乾燥機等の駆動源として利用される。
5 制御部
10 ブラシレスモータの駆動装置
11 ドライバ回路
12 電源
13 プリドライバ回路
14 PWM回路
15 基本波形形成部
16 位置検出部
17 カウンタ回路
18 出力波形形成部
19u,19v,19w ホールIC
20u,20v,20w 固定子巻線
21 ブラシレスモータ
22 カウント数記憶部

Claims (4)

  1. ブラシレスモータに駆動電流を供給するドライバ回路と、
    前記ドライバ回路を駆動するプリドライバ回路と、
    前記プリドライバ回路に正弦波形のPWM信号を供給するPWM回路と、
    前記ブラシレスモータの回転位置を検出し、位置信号を出力する位置検出部と、
    外部からの速度指令信号と前記位置信号とに基づいて前記PWM回路に変調波形の制御信号を出力して制御する制御部と、
    を有するブラシレスモータの駆動装置であって、
    前記制御部は、
    前記位置検出部から出力される3つの位置信号の変化タイミング間の時間をパルスカウントし、前記時間を次の周期の同じ位相の変調波形の60°位相分の時間幅データとして使用して、変調波形を形成し、その変調波形を前記PWM回路に出力して、前記ブラシレスモータを駆動することを特徴とするブラシレスモータの駆動装置。
  2. 前記制御部は、位置検出部からの位置信号の変化タイミングに基づいて時間をカウントし、それによって得られるカウント数を出力するカウンタ回路と、前記カウンタ回路から出力されるカウント数を記憶するカウント数記憶部と、外部からの速度指令信号と前記カウンタ回路からのカウント数、又は前記カウント数記憶部に記憶されるカウント数に基づいて、変調波形を形成し、前記変調波形を前記PWM回路に出力する出力波形形成部を備えていることを特徴とする請求項1記載のブラシレスモータの駆動装置。
  3. 前記出力波形形成部は、前記変調波形の最後の波形データの出力の終了タイミングと前記位置信号のエッジのタイミングが一致しない場合で、前記変調波形の最後の波形データの出力が終了しても位置信号のエッジのタイミングが来ない場合には、エッジのタイミングまで最後の波形データを出力し続け、エッジのタイミングでリセットすることを特徴とする請求項2記載のブラシレスモータの駆動装置。
  4. 前記出力波形形成部は、前記変調波形の最後の波形データの出力の終了タイミングと前記位置信号のエッジのタイミングが一致しない場合で、前記変調波形の最後の波形データの出力を行う前に前記位置信号のエッジのタイミングが来たときは、その時刻に次の60°位相分の変調波信号の出力を開始することを特徴とする請求項2記載のブラシレスモータの駆動装置。
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