JP5585043B2 - 駆動装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動装置及び画像形成装置に関する。
特許文献1の画像形成装置は、感光体を駆動させるドラム駆動ギヤと、中間転写ベルトを駆動させるベルト駆動ギヤと、を有する1系統のギヤ列が1つのモータに接続されており、ドラム駆動ギヤはベルト駆動ギヤよりも該ギヤ列の下流側に配置されている。
特許文献2の画像形成装置は、イエロー、マゼンタ、シアンの各色のトナーに対応した感光体を駆動する機構として、時間の経過に伴って変化する転写材上のトナー像の位置ずれ量を表した位置ずれ曲線を用いて、イエローの位置ずれ曲線とシアンの位置ずれ曲線との位相差内にマゼンタの位置ずれ曲線が位置するように、マゼンタの感光体ギヤの周方向位置が調整されている。
特許文献3の画像形成装置は、イエロー、マゼンタ、シアンの各色に対応した感光体を駆動する機構として、駆動ギヤにシアンの感光体ギヤ及びマゼンタの感光体ギヤが噛み合っており、マゼンタの感光体ギヤにはイエローに噛み合っているアイドラギヤが噛み合っている。そして、イエローの感光体ギヤは、イエローの感光体ギヤとアイドラギヤとが噛み合う位置よりも回転方向の下流側に角度θずらした位置が基準位置となっている。
特開2006−259678号公報 特開2005−308799号公報 特開2009−122480号公報
本発明は、1つの駆動源で複数の像保持体と1つの移動部材を駆動する場合に、像保持体から移動部材又は記録媒体へ転写される画像の位置ずれを抑えることができる駆動装置及び画像形成装置を得ることを目的とする。
本発明の請求項1に係る駆動装置は、歯車を回転させる駆動源と、光照射後の現像で得られた現像剤像を保持するため像保持体同軸で一体で回転するように取り付けられた像保持体用の歯車と、前記像保持体回転されるように前記駆動源の歯車の回転を前記像保持体用の歯車に伝達する第1歯車列と、前記像保持体と対向配置される無端状の移動部材を現像剤像が転写される転写位置へ向けて周方向に移動させる回転部材と、前記回転部材同軸で一体で回転するように取り付けられた回転部材用の歯車と、前記移動部材が移動されるように前記駆動源の歯車の回転を前記回転部材用の歯車に伝達する第2歯車列と、を備え、前記第1歯車列及び前記第2歯車列の何れか一方は、噛み合っている歯車どうしの歯数が整数倍又は整数分の1の関係にあり、前記第1歯車列又は前記第2歯車列の他方は、前記像保持体用の歯車の総歯数又は前記回転部材用の歯車の総歯数の整数倍又は整数分の1となる総歯数を有し、前記像保持体用の歯車又は前記回転部材用の歯車と噛み合う整数化歯車と、前記整数化歯車よりも前記駆動源側に設けられ前記像保持体と前記移動部材との相対速度を前記像保持体から記録媒体又は前記移動部材への転写のために許容される特定の範囲とするための速度設定用の歯車と、を有し、前記速度設定用の歯車は、回転軸と、前記回転軸に設けられ前記駆動源側の歯車と第1位置で噛み合う第1の歯車と、前記回転軸に設けられ前記整数化歯車側の歯車と第2位置で噛み合う第2の歯車と、を備え、前記第1の歯車及び前記第2の歯車は、前記第1位置での角速度誤差の位相と、前記第2位置での角速度誤差の位相とをずらして前記回転軸に設けられている本発明の請求項2に係る駆動装置は、前記第1の歯車及び前記第2の歯車は、前記第1位置での角速度誤差の位相と、前記第2位置での角速度誤差の位相とが、180°ずれている。
本発明の請求項に係る駆動装置は、前記像保持体が複数設けられ、前記回転部材は、前記移動部材又は該移動部材で搬送される記録媒体に前記複数の像保持体から現像剤像が転写される複数の転写位置のうち、隣り合う前記転写位置の間隔の整数分の1となるように周長が設定されている。本発明の請求項4に係る駆動装置は、前記第1歯車列は、噛み合っている歯車どうしの総歯数が整数倍又は整数分の1の関係にあり、前記第2歯車列では、前記速度設定用の歯車と前記整数化歯車とが噛み合っている。
本発明の請求項に係る駆動装置は、前記第1歯車列は、噛み合っている歯車どうしの総歯数が整数倍又は整数分の1の関係にあり、前記像保持体用の歯車は、前記像保持体の外周上で光が照射される光照射位置から前記転写位置までの長さに対応する歯数が、前記第1歯車列のうち前記像保持体用の歯車と噛み合っている歯車の総歯数の整数倍となっている。
本発明の請求項に係る駆動装置は、前記像保持体用の歯車の総歯数と、前記像保持体用の歯車と噛み合っている歯車の総歯数とが、整数倍又は整数分の1の関係にある。
本発明の請求項に係る駆動装置は、前記像保持体は、黒色系、青色系、赤色系、黄色系の現像剤に対応してそれぞれ設けられ、前記第1歯車列は、青色系及び赤色系の前記像保持体用の歯車に回転を伝達し、且つ青色系及び赤色系の前記像保持体用の歯車の回転を黒色系及び黄色系の前記像保持体用の歯車に伝達する伝達歯車を有する。
本発明の請求項に係る駆動装置は、前記伝達歯車は、総歯数が、前記像保持体の外周上で光が照射される光照射位置から前記転写位置までの長さに対応する前記像保持体用の歯車の歯数の整数分の1となっている。
本発明の請求項に係る画像形成装置は、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の駆動装置と、前記像保持体用の歯車の回転により回転される複数の像保持体と、前記複数の像保持体と対向配置されると共に前記回転部材用の歯車の回転により移動される移動部材と、前記像保持体の外周面を帯電する帯電手段と、前記帯電手段で帯電された前記像保持体に光を照射して静電潜像を形成する光照射手段と、前記光照射手段により形成された静電潜像を現像剤で現像する現像手段と、前記転写位置で現像剤像を前記移動部材又は該移動部材で搬送される記録媒体に転写する転写手段と、を有する。
請求項1の発明は、1つの駆動源で複数の像保持体と1つの移動部材を駆動する場合において、像保持体から移動部材又は記録媒体へ転写される画像の位置ずれを抑えることができる。
請求項2の発明は、像保持体から移動部材又は記録媒体へ転写される画像の位置ずれを抑えることができる。請求項3の発明は、像保持体から移動部材又は記録媒体へ転写される画像の位置ずれを抑えることができる。請求項4の発明は、回転部材用の歯車の直前に速度設定用の歯車が配置される場合に比べて、回転部材の駆動系の持つ回転変動が各現像剤像間の位置ずれに及ぼす影響を低減することができる。
請求項の発明は、像保持体の外周上の光照射位置から転写位置までの長さに対応する像保持体用の歯車の歯数が、該像保持体用の歯車と噛み合っている歯車の歯数の整数倍となっていないものに比べて、各色の現像剤像の位置ずれを低減することができる。
請求項の発明は、像保持体用の歯車の歯数と、像保持体用の歯車と噛み合っている歯車の歯数とが、整数倍又は整数分の1の関係にないものに比べて、各転写位置での複数の像保持体の位相を合わせることができる。
請求項の発明は、黒色系及び黄色系の像保持体用の歯車の回転を青色系及び赤色系の像保持体用の歯車に伝達させるものに比べて、青色系の現像剤像と、赤色系の現像剤像の位置ずれを低減することができる。
請求項の発明は、伝達歯車の総歯数が、像保持体の外周上の光照射位置から転写位置までの長さに対応する像保持体用の歯車の歯数の整数分の1となっていないものに比べて、各色の現像剤像の位置ずれを低減することができる。
請求項の発明は、1つの駆動源で複数の像保持体と1つの移動部材を駆動する場合において、像保持体から移動部材又は記録媒体へ転写される画像の位置ずれを抑えることができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置を裏面側から見た全体図である。 本発明の実施形態に係る画像形成ユニットの構成図である。 (a)本発明の実施形態に係る駆動ユニットの構成図である。(b)本発明の実施形態に係る感光体と駆動ロールの配置状態を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る各ギヤの配置及び噛み合い状態を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る感光体ギヤの位相合せの状態を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る感光体の光照射位置及び転写位置と感光体ギヤの総歯数の関係を示す模式図である。 (a)本発明の実施形態に係る調整ギヤの配置を示す模式図である。(b)本発明の実施形態に係る調整ギヤにおける駆動により発生する角速度誤差と調整ギヤに伝わる角速度誤差のグラフである。 本発明の実施形態に係る感光体を駆動する側の各ギヤにおける周期と角速度誤差の関係を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る中間転写ベルトを駆動する駆動ロール側の各ギヤにおける周期と角速度誤差の関係を示すグラフである。 本発明の他の実施例である各ギヤの配置及び噛み合い状態を示す模式図である。
本発明の実施形態に係る駆動装置及び画像形成装置の一例について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る画像形成装置10の装置本体10A内には、記録媒体としての用紙Pを給紙するための給紙部20と、給紙部20から用紙Pを上方に向けて搬送する用紙搬送路18と、互いに異なった色のトナー画像(現像剤像)を形成する画像形成部30と、画像形成部30で形成されたトナー画像が転写される移動部材の一例としての中間転写ベルト32を有する中間転写部40と、中間転写部40から用紙Pに転写されたトナー画像を定着する定着部60と、画像形成装置10の各部の動作を制御する制御部50とが設けられている。なお、図1は、画像形成装置10を裏面側から見た状態を表しており、図中に示す矢印Zは鉛直方向上方を示し、矢印Xは水平方向を示している。
給紙部20は、装置本体10Aの底部に設けられ、サイズの異なる用紙Pが収容された第1収容部22及び第2収容部24で構成されている。第1収容部22及び第2収容部24には、収容された用紙Pを取り出す給紙ロール23がそれぞれ設けられており、給紙ロール23の用紙搬送方向の下流側には、用紙Pを用紙搬送路18に1枚ずつ搬送するための搬送ロール対26がそれぞれ設けられている。
用紙搬送路18には、搬送ロール対26により搬送された用紙Pを上方に向けて搬送する複数の搬送ロール対27が設けられている。そして、搬送ロール対27の用紙搬送方向の下流側には、用紙Pを一端停止させ、予め定められたタイミングで後述する二次転写位置へ送り出す位置調整ロール対28が設けられている。
画像形成部30は、黄色系のイエロー(Y)、赤色系のマゼンタ(M)、青色系のシアン(C)、黒色系の黒(K)のトナー各色に対応した4つの画像形成ユニット31Y、31M、31C、31Kで構成されている。画像形成ユニット31Y、31M、31C、31Kは、最初に中間転写ベルト32に転写されるイエロー(Y)のトナー画像が形成される画像形成ユニット31Yの位置が高く、最後に中間転写ベルト32に転写される黒(K)のトナー画像が形成される画像形成ユニット31Kの位置が低くなるように、矢印H方向に対して傾斜した状態で並べられている。
これらの4つの画像形成ユニット31Y、31M、31C、31Kは、基本的に同じ部材で構成されている。なお、以下の説明では、画像形成装置10を構成する各部材において、各トナー色を区別する場合には符号に各トナー色に対応する文字(Y、M、C、K)を付加し、特に区別しない場合には各トナー色に対応する文字を省略する。
図2に示すように、各トナー色の画像形成ユニット31には、図示しない駆動手段によって矢印+R方向(図示の時計回り方向)に回転すると共に光照射によって形成される静電潜像を保持する像保持体の一例としての感光体34が設けられている。感光体34の回転方向上流側には、図示しない通電手段により通電されて生じる電位差によって感光体34の表面を帯電する帯電手段の一例としての帯電ロール36が設けられている。帯電ロール36は、矢印−R方向(図示の反時計回り方向)に回転するようになっている。
また、帯電ロール36に対して感光体34の回転方向の下流側には、帯電ロール36により帯電した感光体34の外周面に各トナー色に対応した光を照射(露光)して静電潜像を形成する光照射手段の一例としての露光装置38が設けられている。ここで、感光体34表面で光が照射される位置を光照射位置PLとする。なお、本実施形態では、露光装置38としてLED(Light Emitting Diode)を用いているが、これに限らず、例えば、レーザー光をポリゴンミラーで走査するものであってもよい。
さらに、露光装置38に対して感光体34の回転方向の下流側には、感光体34の表面に形成された静電潜像を各色のトナーで現像し、トナー画像として可視化する現像ロール44を有する現像手段の一例としての現像器42が設けられている。現像ロール44は、図示しないモータによって矢印−R方向に回転するようになっている。
なお、図1に示すように、装置本体10A内で中間転写ベルト32の上方には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の現像器42にトナーを供給するトナーカートリッジ46Y、46M、46C、46Kが設けられている。そして、黒(K)色のトナーを収容したトナーカートリッジ46Kは、使用頻度が高いため、他のカラーのトナーカートリッジ46Y、46M、46Cと比較して大型化されている。
図2に示すように、中間転写ベルト32を挟んで感光体34の反対側には、感光体34の表面に形成されたトナー画像を中間転写ベルト32に転写するための転写手段の一例としての一次転写部材48が設けられている。一次転写部材48は、中間転写ベルト32の移動に伴い矢印−R方向に従動回転する回転体で構成されており、該回転体の芯金に図示しない通電手段によって通電することにより設定された電位で保持される。なお、感光体34から中間転写ベルト32にトナー画像が転写される位置を一次転写位置PAとする。
さらに、感光体34の回転方向で一次転写部材48の下流側には、感光体34から中間転写ベルト32に転写されずに感光体34の表面に残留した残留トナーを清掃するクリーニング部材52が設けられている。
一方、図1に示すように、各画像形成ユニット31の上側には中間転写部40が設けられている。中間転写部40は、各トナー色の画像形成ユニット31で形成されたトナー画像が転写される無端状の中間転写ベルト32を有している。中間転写ベルト32は、中間転写ベルト32に駆動力(回転力)を付与するための回転部材の一例としての駆動ロール54と、中間転写ベルト32に張力を付与すると共に従動回転する従動ロール56とに巻き掛けられている。そして、中間転写ベルト32は、後述する駆動ユニット70(図3(a)参照)により駆動ロール54が矢印−R方向に回転駆動され、従動ロール56が矢印−R方向に従動回転することで、矢印A方向に循環駆動するようになっている。なお、駆動ユニット70は、装置本体10A内に設けられ画像形成装置10の各部の動作開始又は停止を制御する制御部50により駆動制御される。また、中間転写ベルト32の外側で駆動ロール54と対向する位置には、中間転写ベルト32表面に残留した残留トナーを清掃するクリーニングユニット53が設けられている。
ここで、用紙搬送路18上で中間転写ベルト32を挟んで従動ロール56と対向する位置には、中間転写ベルト32上に一次転写されたトナー画像を用紙Pに二次転写するための二次転写部材62が設けられている。二次転写部材62は、矢印+R方向に回転可能に設けられた回転体であり、図示しない通電手段により通電され設定された電位となることで、用紙P上にトナー画像を二次転写させる。なお、中間転写ベルト32を挟んで従動ロール56と二次転写部材62が対向する位置を二次転写位置PBとする。
また、用紙搬送路18上で二次転写部材62の上方には、二次転写部材62によってトナー画像が転写された用紙Pにトナー画像を定着させる定着部60が設けられている。定着部60は、用紙Pのトナー画像面側に配置された加熱ロール64と、用紙Pを加熱ロール64に向けて加圧する加圧ロール66とが設けられている。さらに、用紙搬送路18における定着部60よりも用紙Pの搬送方向下流側には、トナー画像が定着された用紙Pを装置本体10Aに形成された排出口13から排出する排出ロール対68が設けられている。これにより、排出ロール対68で排出された用紙Pは、装置本体10Aの上部に設けられた集積部69に集積されるようになっている。
ここで、画像形成装置10の画像形成工程について説明する。
画像形成装置10では、まず、図示しない画像読取装置あるいはパーソナルコンピュータなどの外部機器から送られた画像データに基づいて、各露光装置38(Y、M、C、K)に図示しない画像処理部から各色の画像データが順次出力される。そして、これらの露光装置38(Y、M、C、K)から画像データに応じて出射された光は、対応する各感光体34の表面をそれぞれ露光する。これにより、各感光体34の表面には静電潜像が形成される。
続いて、各感光体34の表面に形成された静電潜像は、各現像器42(Y、M、C、K)によって、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー画像として現像される。そして、各感光体34の表面にそれぞれ形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー画像は、一次転写位置PAにおいて、一次転写部材48により中間転写ベルト32上に順次一次転写される。さらに、一次転写された中間転写ベルト32上のトナー画像は、二次転写位置PBに移動される。
一方、中間転写ベルト32上のトナー画像が二次転写位置PBに移動されるタイミングに合わせて、給紙部20から二次転写位置PBに向けて用紙Pが搬送される。用紙Pは、二次転写位置PBに到達する前に一旦搬送が停止され、中間転写ベルト32の移動タイミングに合わせて位置調整ロール対28が回転することで、用紙P上のトナー画像の位置合わせが行われる。
続いて、二次転写位置PBでは、タイミングを合わせて搬送されてきた用紙Pが、中間転写ベルト32と二次転写部材62とで挟まれる。このとき、二次転写部材62に通電(電圧印加)され、中間転写ベルト32上に保持されたトナー画像は、用紙P上に一括して二次転写される。
続いて、トナー画像が二次転写された用紙Pは定着部60に搬送される。定着部60では、用紙P上のトナー画像が加熱ロール64及び加圧ロール66によって加熱及び加圧され、用紙P上に定着される。そして、トナー画像定着後の用紙Pは、排出ロール対68によって、画像形成装置10の機外へ排出される。このようにして画像形成装置10の画像形成が行われる。
次に、駆動装置の一例としての駆動ユニット70について説明する。
図3(a)に示すように、装置本体10Aの側板11には、各感光体34と駆動ロール54(図3(b)参照)を駆動するための駆動ユニット70が取り付けられている。駆動ユニット70は、本体となるハウジング71を有しており、ハウジング71は、側板11に図示しないネジで固定され、後述の各ギヤを回転可能に支持している。
また、駆動ユニット70は、図示しない回転軸の先端にピニオン73が取り付けられた駆動源の一例としてのモータ72と、感光体34Y、34M、34C、34K(図1参照)と同軸且つ一体に回転される保持体用の歯車の一例としての感光体ギヤ84Y、84M、84C、84Kと、駆動ロール54(図1参照)と同軸且つ一体に回転される回転部材用の歯車の一例としての駆動ギヤ96と、ピニオン73の回転を感光体ギヤ84Y、84M、84C、84Kのそれぞれに伝達させる第1歯車列の一例としての第1ギヤ列80と、ピニオン73の回転を駆動ギヤ96に伝達させる第2歯車列の一例としての第2ギヤ列90と、を有している。なお、ピニオン73の総歯数は9でピッチ円の直径は4.19mm、感光体ギヤ84Y、84M、84C、84Kのそれぞれの総歯数は143でピッチ円の直径は66.6mmとなっており、駆動ギヤ96の総歯数は124でピッチ円の直径は72.6mmとなっている。
ここで、感光体ギヤ84Kは黒色トナー(現像剤)用であり、感光体ギヤ84Cはシアントナー用である。さらに、感光体ギヤ84Mはマゼンタトナー用であり、感光体ギヤ84Yはイエロートナー用である。そして、感光体ギヤ84C、84Mは、感光体ギヤ84Y、84Kよりもモータ72からの駆動伝達経路の上流側に配置されている。
図3(b)に示すように、感光体ギヤ84Y、84M、84C、84Kは、感光体34Y、34M、34C、34Kの回転軸であるシャフト35Y、35M、35C、35Kの一方の端部に連結部材37Y、37M、37C、37Kを介して同軸上に取り付けられており、駆動ギヤ96は、駆動ロール54の回転軸であるシャフト55の一方の端部に連結部材39を介して同軸上に取り付けられている。これにより、感光体ギヤ84Y、84M、84C、84Kが回転すると感光体34Y、34M、34C、34Kが回転し、駆動ギヤ96が回転すると駆動ロール54が回転するようになっている。
図4には、駆動ユニット70を構成する各ギヤの配置及び噛み合い状態の模式図が示されている。なお、図4は、図3(a)において駆動ユニット70を矢印Y方向に(表面側から)見た状態を表しており、各ギヤの噛み合い部分は簡略化して図示している。
図3(a)、(b)、及び図4に示すように、駆動ユニット70は、ハウジング71との間に各ギヤを挟むようにハウジング71にカバー部材75がネジで固定されており、連結部材37Y、37M、37C、37Kは、ハウジング71のカバー部材75とは反対側から突出している。一方、側板11からは、各感光体34Y、34M、34C、34Kのシャフト35Y、35M、35C、35Kの一端部が露出している。ここで、シャフト35Yの一端部と連結部材37Y、シャフト35Mの一端部と連結部材37M、シャフト35Cの一端部と連結部材37C、シャフト35Kの一端部と連結部材37Kをそれぞれ連結させた状態で、ハウジング71を側板11にネジで締結することにより、駆動ユニット70が側板11に固定されるようになっている。このように、駆動ユニット70は独立して着脱可能となっている。なお、画像形成装置10を裏面側から見たとき、駆動ロール54は、感光体34Yの左上に配置されており、駆動ギヤ96は、感光体ギヤ84Yよりも手前側に配置されている。
図4に示すように、第1ギヤ列80は、ピニオン73と噛み合って回転可能に設けられた中継ギヤ78と、中継ギヤ78、感光体ギヤ84M、及び感光体ギヤ84Cと噛み合って回転可能に設けられたアイドラギヤ82と、感光体ギヤ84Y及び感光体ギヤ84Mと噛み合って回転可能に設けられた伝達歯車の一例としてのアイドラギヤ86と、感光体ギヤ84C及び感光体ギヤ84Kと噛み合って回転可能に設けられた伝達歯車の一例としてのアイドラギヤ88と、を含んで構成されている。
中継ギヤ78は、総歯数が72、ピッチ円の直径が33.5mmであり、アイドラギヤ82は、総歯数が72、ピッチ円の直径が33.5mmとなっている。また、アイドラギヤ86は、総歯数が72、ピッチ円の直径が33.5mmであり、アイドラギヤ88は、総歯数が72、ピッチ円の直径が33.5mmとなっている。このように、第1ギヤ列80では、各ギヤの歯数が全て整数倍の関係にある。
一方、第2ギヤ列90は、ピニオン73と噛み合って回転可能に設けられた中継ギヤ91と、中継ギヤ91と噛み合って回転可能に設けられ、感光体34の周速度(以後、周速度V1とする)と中間転写ベルト32の移動速度(以後、移動速度V2とする)との相対速度を感光体34から用紙P又は中間転写ベルト32への転写のために許容される特定の範囲(一例として(V2−V1)/V1×100で得られる相対速度比の範囲で0%から0.5%までの範囲)にするための速度設定用の歯車の一例としての速度設定ギヤ92と、速度設定ギヤ92と噛み合って回転可能に設けられた整合化歯車の一例としての調整ギヤ94と、を含んで構成されている。
中継ギヤ91は、総歯数が72、ピッチ円の直径が33.5mmとなっている。また、調整ギヤ94は、総歯数が62、ピッチ円の直径が36.3mmであり、総歯数が駆動ギヤ96の歯数の2分の1(整数分の1)となっている。ここで、速度設定ギヤ92は、総歯数が71、ピッチ円の直径が33.1mmのギヤ92Aと、総歯数が82、ピッチ円の直径48.0mmでギヤ92Aよりも大径のギヤ92Bとが同軸で固定された構成となっており、ギヤ92Aと中継ギヤ91とが噛み合い、ギヤ92Bと調整ギヤ94とが噛み合っている。
上記構成により、第1ギヤ列80側では、モータ72が駆動されピニオン73が回転すると、中継ギヤ78、アイドラギヤ82の順で回転が伝達され、アイドラギヤ82から感光体ギヤ84C、84Mにそれぞれ回転が伝達される。そして、感光体ギヤ84Cの回転は、アイドラギヤ88を介して感光体ギヤ84Kに伝達され、感光体ギヤ84Mの回転は、アイドラギヤ86を介して感光体ギヤ84Yに伝達される。このようにして、感光体34Y、34M、34C、34K(図3(b)参照)が同じ方向(図2の矢印+R方向)に回転するようになっている。
一方、第2ギヤ列90側では、モータ72が駆動されピニオン73が回転すると、中継ギヤ91、速度設定ギヤ92(ギヤ92A、ギヤ92B)、調整ギヤ94、駆動ギヤ96の順で回転が伝達され、駆動ロール54(図3(b)参照)が矢印−R方向(図1参照)に回転するようになっている。
次に、駆動ユニット70における各ギヤの位相調整について説明する。
図5には、感光体ギヤ84の位相合せの状態を示す模式図が示されている。なお、図5では、ピニオン73、中継ギヤ91、速度設定ギヤ92、及び調整ギヤ94の図示を省略している。
図5に示すように、感光体34Y、34M、34C、34K上の一次転写位置PAをそれぞれ転写位置PA(Y)、PA(M)、PA(C)、PA(K)とする。なお、転写位置PA(Y)からPA(M)までの距離、転写位置PA(M)からPA(C)までの距離、及び転写位置PA(C)からPA(K)までの距離がいずれも距離Lとなるように、感光体34Y、34M、34C、34Kは配置されている。
また、感光体34Y、34M、34C、34Kの直径をD1(=30.0mm)とし、駆動ロール54の直径をD2(=22.6mm)とする。なお、駆動ロール54は、1回転分の周長をXとしnを整数として、nX=距離Lとなるように直径D2が設定されている。
一方、感光体ギヤ84Y、84M、84C、84Kには、それぞれ回転軸方向に見て周方向の1箇所に目印(基準位置)となる三角形のマークMKが形成されている。そして、各感光体34の回転中心(各感光体ギヤ84の回転中心)をOとして、回転中心OとマークMKとを結ぶ径方向の線分と感光体34Y、34M、34C、34Kの外周円とが交差する位置を、それぞれ位置E、F、G、Hとする。
ここで、駆動ユニット70を構成する各ギヤの製造時の誤差により、各ギヤの回転時には回転速度誤差(角速度誤差(角速度変動))が生じ、この誤差に起因して、中間転写ベルト32上での画像位置ずれが現れることが一般に知られている。この角速度誤差は、例えば、各ギヤの金型の精度(設計値からのずれ)に合わせて生じる偏心などによる誤差であり、累積ピッチ誤差や片歯面噛み合い誤差が含まれる。
本実施形態の駆動ユニット70では、アイドラギヤ82によって回転駆動される感光体ギヤ84M、84Cの回転を、アイドラギヤ86、88を介してそれぞれ感光体ギヤ84Y、84Kに伝達する構造となっている。このため、中間転写ベルト32上の各転写位置PA(Y、M、C、K)でトナー画像を重ねたときの角速度誤差による画像の位置ずれは、感光体ギヤ84M、84Cの角速度誤差だけでなく、噛み合った感光体ギヤ84Y、84Kの角速度誤差にも影響されるので、各感光体ギヤ84Y、84M、84C、84Kの配置角度(位相)を調整する必要がある。
本実施形態では、各感光体ギヤ84を取り付ける時に、まず、感光体ギヤ84Mとアイドラギヤ82とが噛み合う位置に感光体ギヤ84MのマークMKを一致させる。この状態で、感光体ギヤ84CのマークMKが、アイドラギヤ82と噛み合う位置から回転方向(矢印+R方向)の上流側に角度θ1(ここではθ1=360°×L/(π×(D1)))だけずれるように、感光体ギヤ84Cを配置する。続いて、感光体ギヤ84YのマークMKがアイドラギヤ86と噛み合う位置から回転方向(矢印+R方向)の下流側に角度θ2(但しθ2=θ1+α)ずれるように、感光体ギヤ84Yを配置する。なお、角度αは、後述する位相の補正項である。
さらに、感光体ギヤ84KのマークMKがアイドラギヤ88と噛み合う位置から回転方向(矢印+R方向)の上流側に角度θ1+角度θ3(但しθ3=θ1+β)だけずれるように、感光体ギヤ84Kを配置する。つまり、感光体ギヤ84Kでは、マークMKがアイドラギヤ88と噛み合う位置から角度θ1だけ上流側にずれた位置が、点線で表示したマークMAの位置であり、マークMAからさらに角度θ3上流側にずれた位置にマークMKを配置する。角度βは位相の補正項である。
なお、角度αは、感光体ギヤ84Mの駆動歯面と被駆動歯面の精度の違いなどによるトナー画像位置ずれの影響を相殺するように設定される。そして、角度βは、感光体ギヤ84Cの駆動歯面と被駆動歯面の精度の違いなどによるトナー画像位置ずれの影響を相殺するように設定される。例えば、角度αについては、横軸を周期(角度)、縦軸を画像位置ずれ(+が設定位置から移動方向へ進んだ位置、−が設定位置から移動方向に対して遅れた位置)として測定により得られる特性線図を感光体ギヤ84M、84Yのそれぞれについて得て、感光体ギヤ84Yの特性線図を角度θ1ずらして感光体ギヤ84Mの特性線図に重ね、この重ねた特性線図の差として求められる画像位置ずれの変動(誤差0を中心とする+、−の変動幅)が小さくなるように角度θ2、即ち角度αを設定すればよい。また、角度βについては、感光体ギヤ84Cと感光体ギヤ84Kについて同様の手順で特性線図を比較すればよい。
次に、感光体ギヤ84の歯数の設定について説明する。
図6には、一例として、感光体34M及び感光体ギヤ84Mが示されている。感光体34Mの外周面において、光照射位置PLから転写位置PA(M)までの中心の角度θ4は、181.3°に設定されている。なお、角度θ4は、現像ロール44(図2参照)と対向する側の角度である。
ここで、感光体ギヤ84Mの総歯数は143であるので、感光体ギヤ84Mにおける光照射位置PLから転写位置PA(M)までの長さに対応する歯数は、143×181.3°/360°≒72となり、感光体ギヤ84Mの直前に設けられたアイドラギヤ82の総歯数72の整数倍(1倍)となっている。つまり、アイドラギヤ82の1回転と、光照射位置PLから転写位置PA(M)までの感光体34Mの移動とが同期している。なお、同様にして、アイドラギヤ86、アイドラギヤ82、アイドラギヤ88の1回転と、光照射位置PLから転写位置PA(Y)、PA(C)、PA(K)までの感光体34Y、34C、34Kの移動とが同期しているが、図示及び説明を省略する。
次に、速度設定ギヤ92について説明する。
図7(a)に示すように、速度設定ギヤ92において、中継ギヤ91とギヤ92Aとが噛み合う位置を位置C、ギヤ92Bと調整ギヤ94とが噛み合う位置を位置Dとする。ギヤ92A及びギヤ92Bは、回転軸であるシャフト92Cに取り付けられている。なお、位置Cでは、中継ギヤ91によってギヤ92Aが回転駆動されることによる角速度誤差(ギヤ92Aの累積ピッチ誤差による)が発生し、位置Dでは、ギヤ92Bによって調整ギヤ94を回転駆動することによる角速度誤差(ギヤ92Bの累積ピッチ誤差による)が発生することになる。
ここで、ギヤ92Aとギヤ92Bのそれぞれについて得られる角速度誤差の特性線の位相(回転方向に対する位置Cと位置Dの相対的な位置関係)を0°から360°までの範囲で種々ずらし、そのときの調整ギヤ94の位置変動について測定したところ、図7(b)に示すように、ギヤ92Aの位置Cにおける角速度誤差の位相に対し、ギヤ92Bの位置Dにおける角速度誤差の位相が180°ずれている場合に、調整ギヤ94の位置変動が最小となることが確認された。なお、図7(b)において、+は基準位置から進む方向、−は基準位置から遅れる方向を表している。このため、本実施形態では、図7(a)において、ギヤ92Aの位置Cにおける角速度誤差の位相に対し、ギヤ92Bの位置Dにおける角速度誤差の位相が180°ずれるようにギヤ92Aとギヤ92Bの設置角度を調整して、それぞれシャフト92Cに取り付けている。
また、速度設定ギヤ92では、ギヤ92Aの総歯数が71、ギヤ92Bの総歯数が82に設定され、各感光体34(図5参照)に対する中間転写ベルト32(図5参照)の相対速度が調整されている。この調整は、感光体34とは直径の異なる駆動ロール54(図5参照)によって駆動される中間転写ベルト32と感光体34とが、1つのモータ72(図4参照)によって駆動されるため、感光体34の周速度V1と中間転写ベルト32の移動速度V2との相対速度を前述の特定の範囲にすることを目的として行っている。即ち、ここでは周速度V1≒移動速度V2となるようにギヤ92Aとギヤ92Bの総歯数が設定されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図8には、感光体34(図2参照)を駆動する側の各ギヤにおける周期と角速度誤差の関係が示されている。なお、ここでは、感光体34の駆動状態を分かり易くするため、ピニオン73の16周期分(感光体ギヤ84の1周期に相当)の回転を基準として表示している。
図8において、ピニオン73の総歯数が9、中継ギヤ78の総歯数が72(ピニオン73の総歯数の8倍)となっているため、ピニオン73が16周期で回転しているとき、中継ギヤ78は2周期で回転する。そして、アイドラギヤ82の総歯数が72(中継ギヤ78の総歯数の1倍)となっているため、中継ギヤ78が2周期で回転しているとき、アイドラギヤ82も2周期で回転する。
さらに、感光体ギヤ84C、84Mの総歯数が143(アイドラギヤ82のほぼ2倍)となっているため、アイドラギヤ82が2周期で回転しているとき、感光体ギヤ84C、84Mはそれぞれ1周期で回転する。そして、感光体ギヤ84K、84Yの総歯数が143(アイドラギヤ86、88のほぼ2倍)となっているため、感光体ギヤ84C、84Mが1周期で回転しアイドラギヤ86、88が2周期で回転しているとき、感光体ギヤ84K、84Yは、それぞれ1周期で回転する。このように、ピニオン73からアイドラギヤ82までの総歯数、及びアイドラギヤ86、88の総歯数が整数倍で揃えられているため、感光体ギヤ84Y、84M、84C、84Kの角速度誤差は、感光体ギヤ84Y、84M、84C、84Kの回転の1周期毎に同じ位相を繰り返す。
加えて、図5、6に示すように、アイドラギヤ82、86、88の1回転と、光照射位置PLから転写位置PA(Y)、PA(M)、PA(C)、PA(K)までの感光体34Y、34M、34C、34Kの移動とが同期しているので、感光体34Y、34M、34C、34Kが光照射位置PLから転写位置PA(Y)、PA(M)、PA(C)、PA(K)に到達するまでに、アイドラギヤ82、86、88とピニオン73の角速度誤差が相殺される。
一方、図9には、中間転写ベルト32を駆動する駆動ロール54(図1参照)側の各ギヤにおける周期と角速度誤差の関係が示されている。なお、ここでは、中間転写ベルト32の駆動状態を分かり易くするため、ピニオン73の11.9周期分(駆動ギヤ96の1周期分に相当)の回転を基準として表示している。
図9において、ピニオン73の総歯数が9、中継ギヤ91の総歯数が72(ピニオン73の総歯数の8倍)となっているため、ピニオン73が11.9周期で回転しているとき、中継ギヤ91は1.49周期で回転する。続いて、速度設定ギヤ92では、ギヤ92Aの総歯数が71となっているため、中継ギヤ91が1.49周期で回転しているとき、ギヤ92Aは1.51周期で回転する。同様に、同軸上のギヤ92Bも1.51周期で回転する。
続いて、総歯数が82のギヤ92Bが1.51周期で回転しているとき、総歯数が62の調整ギヤ94は2周期で回転する。そして、総歯数62の調整ギヤ94が2周期で回転しているとき、総歯数124(調整ギヤ94の総歯数の2倍)の駆動ギヤ96は、1周期で回転することになる。このように、中継ギヤ91の歯数及び速度設定ギヤ92の歯数が整数倍又は整数分の1の関係になっておらず、角速度誤差が0となる周期を揃えられない状態でも、調整ギヤ94と駆動ギヤ96の総歯数が整数倍(2倍)の関係にあるため、駆動ギヤ96と調整ギヤ94が同じところで噛み合い、駆動ギヤ96の角速度誤差が1周期毎に同じ位相となる。
ここで、図5に示すように、感光体ギヤ84Y、84M、84C、84Kでは、マークMKを基準として回転の位相が揃えられている。また、各転写位置PA間の距離Lは、駆動ロール54の1回転分(1周期分)の外周長と同期されている。このため、各ギヤの角速度誤差は低減され、感光体34Yの位置Eを始点として形成されたトナー画像が、転写位置PA(Y)で中間転写ベルト32に転写され矢印A方向に距離L移動したとき、このトナー画像に対して、転写位置PA(M)では、感光体34Mの位置Fを始点としたトナー画像が重ねて転写される。続いて、このトナー画像に対して、転写位置PA(Y)から矢印A方向に距離2L移動した転写位置PA(C)では、感光体34Cの位置Gを始点としたトナー画像が重ねて転写され、転写位置PA(Y)から矢印A方向に距離3L移動した転写位置PA(K)では、感光体34Kの位置Hを始点としたトナー画像が順次重ねて転写される。
以上の作用により、本実施形態によれば、中間転写ベルト32に転写されたトナー画像の位置は、例えばYのトナー画像が基準位置(誤差0)に対して中間転写ベルト32の移動方向に進んだ位置(+)にずれて転写されたとき、残りのM、C、Kのトナー画像も基準位置(誤差0)に対して中間転写ベルト32の移動方向に進んだ位置にずれて転写されることになる。また、Yのトナー画像が基準位置(誤差0)に対して中間転写ベルト32の移動方向で遅れた位置(−)にずれて転写されたとき、残りのM、C、Kのトナー画像も基準位置(誤差0)に対して中間転写ベルト32の移動方向で遅れた位置にずれて転写されることになる。このため、Y、M、C、Kのトナー画像の基準位置からの位置ずれが小さくなる。
また、本実施形態によれば、図5、6に示すように、感光体34Y、34M、34C、34Kが、光照射位置PLから転写位置PA(Y)、PA(M)、PA(C)、PA(K)に到達するまでに、感光体ギヤ84Y、84M、84C、84Kのアイドラギヤ82、86、88に対する角速度誤差は同じ位相となるので、より各トナー画像の位置ずれが小さくなる。
さらに、本実施形態によれば、図7(a)、(b)に示すように、シャフト92Cに同軸で取り付けられるギヤ92Aとギヤ92Bについて、角速度誤差の特性線の位相を、ギヤ92Aの位置Cにおける角速度誤差の位相に対して、ギヤ92Bの位置Dにおける角速度誤差の位相が180°ずれるように配置したので、位置Cで進んだ位相が位置Dで遅れることにより全体の角速度誤差が調整され、速度設定ギヤ92の後段の駆動対象である調整ギヤ94及び駆動ギヤ96における角速度誤差(回転むら)が小さくなり、結果的に各トナー画像の位置ずれが小さくなる。
また、本実施形態によれば、図4に示すように、モータ72に近い側に感光体ギヤ84M、84Cを配置し、モータ72から離れる側に感光体ギヤ84Y、84Kを配置したので、アイドラギヤ82から直接回転の伝達が行われる感光体ギヤ84M、84Cでは、アイドラギヤ86、88による角速度誤差の影響を受けにくい。
なお、本実施形態は上記の構成に限定されない。
第1ギヤ列80に速度設定ギヤ92と調整ギヤ94を設け、第1ギヤ列80と感光体ギヤ84Y、84M、84C、84Kとの回転位相を調整するようにしてもよい。また、中間転写ベルト32に換えて用紙搬送ベルト(用紙搬送装置)を設け、該用紙搬送ベルト上に感光体34Y、34M、34C、34Kを配置して、用紙搬送ベルト上で搬送される記録媒体(用紙P)にトナー画像を転写する画像形成装置に適用してもよい。
さらに、駆動ユニット70において、感光体34Kがモータ72とは別のモータで駆動され、感光体34Y、34M、34Cと中間転写ベルト32とが1つのモータ72で駆動されるものであってもよい。また、モータ72によって駆動される感光体34の数は4つに限らず、例えば3つであってもよい。各ギヤの総歯数、ピッチ円の直径は、自由に設定することができ、例えば、各感光体ギヤ84の総歯数を143ではなく144としてもよい。
また、駆動ユニット70の他の実施例として、図10に示す駆動ユニット100を用いてもよい。なお、前述した駆動ユニット70と基本的に同一の部品には、前記駆動ユニット70と同一の符号を付与してその説明を省略する。駆動ユニット100は、図示しないハウジングを有しており、このハウジングは、後述の各ギヤを回転可能に支持している。また、駆動ユニット100は、第1ギヤ列80に代えて、ピニオン73の回転を感光体ギヤ84Y、84M、84C、84Kのそれぞれに伝達させる第1歯車列の一例としての第1ギヤ列110を備える点で駆動ユニット70とは異なる。
第1ギヤ列110は、中継ギヤ78と、中継ギヤ78と噛み合って回転可能に設けられた中間ギヤ102と、中間ギヤ102及びアイドラギヤ82(82A)と噛み合って回転可能に設けられた中間ギヤ104と、中間ギヤ102とは異なる位置で中継ギヤ78と噛み合って回転可能に設けられた中間ギヤ106と、中間ギヤ106及びアイドラギヤ82(82B)と噛み合って回転可能に設けられた中間ギヤ108と、を含んで構成されている。アイドラギヤ82Aは、感光体ギヤ84C及び感光体ギヤ84Kと噛み合って回転可能に設けられており、アイドラギヤ82Bは、感光体ギヤ84Y及び感光体ギヤ84Mと噛み合って回転可能に設けられている。なお、中間ギヤ102、104、106、108は中継ギヤ78と総歯数及びピッチ円の直径が同じとなっている。このように、第1ギヤ列110を中継ギヤ78から2系列としたギヤ列で構成してもよい。
10 画像形成装置
32 中間転写ベルト(移動部材)
34 感光体(像保持体)
36 帯電ロール(帯電手段)
37Y 連結部材
37M 連結部材
37C 連結部材
37K 連結部材
38 露光装置(光照射手段)
39 連結部材
42 現像器(現像手段)
48 一次転写部材(転写手段)
54 駆動ロール(回転部材)
70 駆動ユニット(駆動装置)
72 モータ(駆動源)
73 ピニオン(駆動源)
78 中継ギヤ(第1歯車列)
80 第1ギヤ列(第1歯車列)
82 アイドラギヤ(第1歯車列)
84Y 感光体ギヤ(像保持体用の歯車)
84M 感光体ギヤ(像保持体用の歯車)
84C 感光体ギヤ(像保持体用の歯車)
84K 感光体ギヤ(像保持体用の歯車)
86 アイドラギヤ(伝達歯車、第1歯車列)
88 アイドラギヤ(伝達歯車、第1歯車列)
90 第2ギヤ列(第2歯車列)
91 中継ギヤ(第2歯車列)
92 速度設定ギヤ(速度設定用の歯車、第2歯車列)
94 調整ギヤ(整合化歯車、第2歯車列)
96 駆動ギヤ(回転部材用の歯車)
110 第1ギヤ列(第1歯車列)
P 用紙(記録媒体)
PA 一次転写位置(転写位置)
PL 光照射位置

Claims (9)

  1. 歯車を回転させる駆動源と、
    光照射後の現像で得られた現像剤像を保持するため像保持体同軸で一体で回転するように取り付けられた像保持体用の歯車と、
    記像保持体回転されるように前記駆動源の歯車の回転を前記像保持体用の歯車に伝達する第1歯車列と、
    記像保持体と対向配置される無端状の移動部材を現像剤像が転写される転写位置へ向けて周方向に移動させる回転部材と、
    前記回転部材同軸で一体で回転するように取り付けられた回転部材用の歯車と、
    前記移動部材が移動されるように前記駆動源の歯車の回転を前記回転部材用の歯車に伝達する第2歯車列と、を備え、
    前記第1歯車列及び前記第2歯車列の何れか一方は、噛み合っている歯車どうしの歯数が整数倍又は整数分の1の関係にあり、
    前記第1歯車列又は前記第2歯車列の他方は、
    前記像保持体用の歯車の総歯数又は前記回転部材用の歯車の総歯数の整数倍又は整数分の1となる総歯数を有し、前記像保持体用の歯車又は前記回転部材用の歯車と噛み合う整数化歯車と、
    前記整数化歯車よりも前記駆動源側に設けられ前記像保持体と前記移動部材との相対速度を前記像保持体から記録媒体又は前記移動部材への転写のために許容される特定の範囲とするための速度設定用の歯車と、を有し、
    前記速度設定用の歯車は、回転軸と、前記回転軸に設けられ前記駆動源側の歯車と第1位置で噛み合う第1の歯車と、前記回転軸に設けられ前記整数化歯車側の歯車と第2位置で噛み合う第2の歯車と、を備え、
    前記第1の歯車及び前記第2の歯車は、前記第1位置での角速度誤差の位相と、前記第2位置での角速度誤差の位相とをずらして前記回転軸に設けられている駆動装置。
  2. 前記第1の歯車及び前記第2の歯車は、前記第1位置での角速度誤差の位相と、前記第2位置での角速度誤差の位相とが、180°ずれている請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記像保持体が複数設けられ、
    前記回転部材は、前記移動部材又は該移動部材で搬送される記録媒体に前記複数の像保持体から現像剤像が転写される複数の転写位置のうち、隣り合う前記転写位置の間隔の整数分の1となるように周長が設定されている請求項1又は請求項2に記載の駆動装置。
  4. 前記第1歯車列は、噛み合っている歯車どうしの総歯数が整数倍又は整数分の1の関係にあり、
    前記第2歯車列では、前記速度設定用の歯車と前記整数化歯車とが噛み合っている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の駆動装置。
  5. 前記第1歯車列は、噛み合っている歯車どうしの総歯数が整数倍又は整数分の1の関係にあり、
    前記像保持体用の歯車は、前記像保持体の外周上で光が照射される光照射位置から前記転写位置までの長さに対応する歯数が、前記第1歯車列のうち前記像保持体用の歯車と噛み合っている歯車の総歯数の整数倍となっている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の駆動装置。
  6. 前記像保持体用の歯車の総歯数と、前記像保持体用の歯車と噛み合っている歯車の総歯数とが、整数倍又は整数分の1の関係にある請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の駆動装置。
  7. 前記像保持体は、黒色系、青色系、赤色系、黄色系の現像剤に対応してそれぞれ設けられ、
    前記第1歯車列は、青色系及び赤色系の前記像保持体用の歯車に回転を伝達し、且つ青色系及び赤色系の前記像保持体用の歯車の回転を黒色系及び黄色系の前記像保持体用の歯車に伝達する伝達歯車を有する請求項3又は請求項3を引用する請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の駆動装置
  8. 前記伝達歯車は、総歯数が、前記像保持体の外周上で光が照射される光照射位置から前記転写位置までの長さに対応する前記像保持体用の歯車の歯数の整数分の1となっている請求項7に記載の駆動装置
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の駆動装置と、
    前記像保持体用の歯車の回転により回転される複数の像保持体と、
    前記複数の像保持体と対向配置されると共に前記回転部材用の歯車の回転により移動される移動部材と、
    前記像保持体の外周面を帯電する帯電手段と、
    前記帯電手段で帯電された前記像保持体に光を照射して静電潜像を形成する光照射手段と、
    前記光照射手段により形成された静電潜像を現像剤で現像する現像手段と、
    前記転写位置で現像剤像を前記移動部材又は該移動部材で搬送される記録媒体に転写する転写手段と、
    を有する画像形成装置。
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