JP5584949B2 - モータ制御装置及びモータ制御方法 - Google Patents

モータ制御装置及びモータ制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、モータ制御装置及びモータ制御方法に関する。例えば、モータ回転子の位置を検出するにあたり、ホールセンサなどのような位置センサの出力からパルス形態で生成される第1信号を所望のサンプリング周波数で1周期の間サンプリングし、サンプリングした回数をカウントして、サンプリングした回数を所望の数(この数を「解像度」と呼んでもよい)で分けて区間カウンタ値及び誤差値を生成した後、これを次の周期の第1信号サンプリングに反映することにより、モータ回転子の位置を所望の精度で検出し、回転子位置の検出時の誤差を低減してモータを効率的に制御することができるモータ制御装置及びモータ制御方法に関する。
一般に、BLDC(Brushless DC)モータは、パルス幅変調(Pulse Width Modulation、PWM)信号で制御することができる。アナログ回路を基盤にしたモータ制御装置では、遅延時間などが外部素子によって決定されるため、モータの速度に関係なく固定された値を有することができるが、素子の数がデジタル回路に比べて増加するという問題がある。これにより、デジタル回路でアナログ回路を代替するとともに、モータ回転子の速度と現在の位置を正確に検出するための技術が必要となる。
従来は、ホールセンサなどを用いてモータ回転子の位置を検出する際に、ホールセンサから出力する信号をパルス形態の信号に変換し、パルス信号の値がローレベルからハイレベルに、またはハイレベルからローレベルに変化する1周期内においてパルス信号をサンプリングする方式が適用された。例えば、計N回のサンプリング回数がパルス信号の直前周期内において発生した場合には、現在周期においても同様にN回のサンプリング回数が示されると仮定してモータ回転子の位置を検出することができた。
このとき、パルス信号の1周期内においてモータ回転子の速度及び位置などを検出できる精度は、パルス信号の周期及びパルス信号をサンプリングする信号の周期によって決定される。従って、解像度を任意の数値に選択したとき、パルス信号の1周期内においてサンプリングした回数が解像度の倍数でない場合には、所望の精度で正確な位置を検出することができないという問題があった。
引用発明1は、移動通信端末に含まれるRTC周波数補償回路に関するものであり、低周波クロック信号を高周波クロック信号でカウンタし、誤差が発生した場合には、誤差値を算出して低周波クロック信号のカウンタ値を補償する内容を開示している。しかし、引用発明1には、所望の検出解像度を適用したとき、直前周期において算出される誤差値及び直前周期に対するカウンタ値と現在周期のカウンタ値とを比較してモータ回転子の位置を検出する内容については開示されていない。
韓国公開特許公報 KR10ー2007ー0071671
本発明は、上記従来技術の問題点を解決するためのものであり、モータ回転子の位置を示す第1信号の直前周期において検出した区間カウンタ値と、第1信号の現在周期に対するサンプリングカウンタ回数とを比較する。所望の精度で第1信号の1周期においてモータ回転子の位置を検出するために、サンプリングカウンタ回数と区間カウンタ値とが一致したときに出力信号を変化させ、直前周期の誤差値をサンプリング結果に合算する。
本発明の第1技術的側面によると、モータ回転子の位置情報を示す第1信号を生成する信号生成部と、上記第1信号と異なる第2信号により上記第1信号を1周期の間にサンプリングしてサンプリング回数をカウントするカウンタ部と、上記第1信号の直前周期を上記第2信号によりサンプリングして得られた区間カウンタ値及び誤差値を保存するメモリ部と、上記カウンタ部がカウントするサンプリング回数と上記区間カウンタ値とが一致したときに出力信号を増減する比較部と、を含み、上記比較部は、上記カウンタ部が上記第1信号の1周期に対するサンプリングを終了する前に上記誤差値に該当するサンプリング回数を上記第1信号のサンプリング回数に合算するモータ制御装置が提案される。
また、上記比較部は、上記出力信号が上記誤差値を補償するための区間に含まれる場合、上記誤差値に該当するサンプリング回数を上記第1信号のサンプリング回数に合算するモータ制御装置を提案する。
また、上記比較部は、上記誤差値を補償するための区間において上記誤差値に該当する全てのサンプリング回数と上記第1信号のサンプリング回数とを同時に合算するモータ制御装置を提案する。
また、上記比較部は、上記誤差値を補償するための区間において上記誤差値に該当するサンプリング回数を分割して複数回にわたって上記第1信号のサンプリング回数に合算するモータ制御装置を提案する。
また、上記比較部は、上記誤差値を補償するための区間で上記誤差値に該当するサンプリング回数と上記第1信号のサンプリング回数とを合算するときに上記出力信号の値をそのまま維持するモータ制御装置を提案する。
また、上記モータ回転子の位置情報を検出する精度によって上記区間カウンタ値及び上記誤差値を生成する演算部をさらに含むモータ制御装置を提案する。
また、上記比較部は、上記カウンタ部が上記第1信号の1周期をサンプリングする回数と上記区間カウンタ値とが一致する度に、上記出力信号を所定の値だけ増加させるモータ制御装置を提案する。
一方、本発明の第2技術的側面によると、モータ回転子の位置情報を示す第1信号の1周期を第2信号によりサンプリングしてサンプリング回数をカウントする段階と、上記第1信号の直前周期に対する区間カウンタ値と上記サンプリング回数とを比較する段階と、上記サンプリング回数と上記区間カウンタ値とが一致すると、出力信号値を調節する段階と、を含み、上記第1信号の1周期に対するサンプリングが終了する前に、上記第1信号の直前周期に対する誤差値に該当するサンプリング回数と上記第1信号の1周期に対するサンプリング回数とを合算するモータ制御方法が提案される。
また、上記出力信号が上記誤差値を補償するための区間に含まれる場合、上記誤差値に該当する全てのサンプリング回数と上記第1信号のサンプリング回数とを同時に合算するモータ制御方法を提案する。
また、上記出力信号が上記誤差値を補償するための区間に含まれる場合、上記誤差値に該当するサンプリング回数を分割して複数回にわたって上記第1信号のサンプリング回数に合算するモータ制御方法を提案する。
また、上記第1信号の直前周期に対する誤差値に該当するサンプリング回数と上記第1信号の1周期に対するサンプリング回数とを合算するときに上記出力信号の値をそのまま維持するモータ制御方法を提案する。
また、上記出力信号調節段階は、上記第1信号の1周期をサンプリングした回数と上記区間カウンタ値とが一致する度に、上記出力信号を所定の値だけ増加させるモータ制御方法を提案する。
また、上記第1信号の1周期に対するサンプリングが終了すると、上記1周期全体に対するサンプリング回数、区間カウンタ値及び誤差値を生成する段階と、上記第1信号の直前周期に対する区間カウンタ値及び誤差値を上記1周期全体に対する区間カウンタ値及び誤差値でアップデートする段階と、をさらに含むモータ制御方法を提案する。
本発明によると、モータ回転子の位置を示す第1信号の直前周期をサンプリングして得られた区間カウンタ値と、第1信号の現在周期をサンプリングしたカウンタ回数とを比較し、カウンタ回数と区間カウンタ値とが一致する度に比較器が出力信号の値を調節する。また、サンプリング回数が所望の位置検出解像度の倍数でない場合に発生する誤りを補償するために、第1信号の直前周期の誤差値に該当するサンプリング回数と現在周期のサンプリング回数とを合算してモータ回転子の位置を正確に検出する。これにより、モータをより精密に制御することができる。
本発明の実施例によるモータ制御装置を簡単に示したブロック図である。 本発明の実施例によるモータ制御装置の動作を説明するためのグラフである。 本発明の実施例によるモータ制御方法を説明するために提供されるフローチャートである。
以下では、添付の図面を参照し、本発明の好ましい実施形態について説明する。しかし、本発明の実施形態は様々な他の形態に変形されることができ、本発明の範囲は以下で説明する実施形態に限定されない。また、本発明の実施形態は、当該技術分野で平均的な知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。なお、図面における要素の形状及び大きさなどはより明確な説明のために誇張されることがある。
図1は本発明の実施例によるモータ制御装置を簡単に示したブロック図である。
図1を参照すると、本実施例によるモータ制御装置100は、信号生成部110と、カウンタ部120と、メモリ部130と、比較部140と、演算部150と、を含む。信号生成部110は、モータに含まれるホールセンサなどの回転子位置検出センサからセンサ信号を受信し、センサ信号に基づいてパルス形態の第1信号を生成することができる。
パルス形態を有する第1信号はカウンタ部120に伝達され、カウンタ部120は第1信号を第2信号によりサンプリングし、サンプリング回数をカウントする。カウンタ部120は、パルス形態を有する第1信号より短い周期を有する第2信号により第1信号をサンプリングすることができる。例えば、第1信号の1周期が900μsであり、第2信号の周期が0.1μsである場合、カウンタ部120は、第1信号の1周期を9,000回サンプリングし、サンプリングした回数をカウントすることができる。
演算部150は、カウンタ部120のサンプリング結果から区間カウンタ値及び誤差値を生成する。本明細書全体にわたって用いられる「区間カウンタ値」及び「誤差値」という用語は、第1信号の1周期を第2信号によりサンプリングした回数及びモータ回転子の位置を検出するための解像度によって決定される値と定義することができる。
例えば、第1信号の1周期が900μsであり、第2信号の周期が0.1μsであり、モータ回転子の位置を検出するための解像度が100であると仮定すると、区間カウンタ値は第1信号の1周期内のサンプリング回数9,000を解像度100に分けた90となり、誤差値は0となる。即ち、区間カウンタ値及び誤差値は、[区間カウンタ+誤差値)×解像度=第1信号の1周期を第2信号によりサンプリングした回数]の数式のように定義することができる。
従って、第1信号の1周期を第2信号によりサンプリングした回数がモータ回転子の位置を検出するための解像度の倍数でない場合、誤差値が存在する。上記仮定において、解像度が128である場合には、区間カウンタ値が70となり、誤差値が0.3125となる。誤差値に解像度を掛けると、誤差値に該当するサンプリング回数を算出することができる。上記実施例では、誤差値に該当するサンプリング回数が40となる。
メモリ部130は、演算部150が生成する誤差値及び区間カウンタ値を保存する。メモリ部130に保存された区間カウンタ値及び誤差値は、比較部140によって引出されてモータ回転子の位置を検出し、モータを制御するために必要な出力信号を生成するのに用いられる。
例えば、900μsの周期を有する第1信号の第一周期の間に第1信号を0.1μsの周期を有する第2信号によりサンプリングし、モータ回転子の位置を検出するための解像度が128である場合、上記計算式に従い、区間カウンタ値は70となり、誤差値は0.3125となり、誤差値に該当するサンプリング回数は40となる。このように計算された区間カウンタ値及び誤差値はメモリ部130に保存される。比較部140は、カウンタ部120が第1信号の現在周期を第2信号によりサンプリングした回数をカウントし、カウントした回数とメモリ部130に保存された区間カウンタ値とを比較する。
同一の周期で値が変化する第1信号及び第2信号に対し、カウンタ部120が第1信号の第二周期を計9,000回サンプリングする。比較部140は、カウンタ部120が第1信号の第二周期を1回から9,000回までサンプリングした回数をカウントし、カウントしたサンプリング回数がメモリ部130に保存された第1信号の直前周期の区間カウンタ値、即ち、上記で仮定した70と一致する度に出力信号を1ずつ増加させることができる。つまり、比較部140は、カウンタ部120がサンプリングした回数が70であるときに出力信号に1を合算し、カウンタ部120がサンプリングした回数が140になると、再び出力信号に1を合算する方式で出力信号の値を変化させることができる。
カウンタ部120がサンプリングした回数を順にカウントし、その結果と区間カウンタ値とを比較して出力信号を増加させながら、カウントしたサンプリング回数が誤差値補償区間に進入したと判断すると、比較部140は、出力信号をそのまま維持しながらカウントしたサンプリング回数とメモリ部130に保存された誤差値に該当するサンプリング回数とを合算する。例えば、モータ回転子の位置を検出するために必要なサンプリング区間が0〜30%及び70〜100%である場合を仮定すると、モータ回転子の位置を検出するのに実際に用いられない30〜70%のサンプリング区間を誤差値補償区間と設定することができる。上記仮定によると、第1信号の1周期内におけるサンプリング回数が9,000回であることから、2,700〜6,300回のサンプリング区間を誤差値補償区間と設定することができる。
上記で仮定した実施例によると、カウンタ部120においてサンプリングした回数が70の倍数になる度に比較部140の出力信号が1ずつ増加する。これにより、区間カウンタ値との計39回の比較が完了して出力信号が39まで増加したとき、比較部140がカウントしたサンプリング回数は2,730となり、誤差値補償区間に進入する。比較部140は、誤差値補償区間内で出力信号の値を39にそのまま維持し、その時点までカウントしたサンプリング回数2,730とメモリ部130に保存された誤差値に対応するサンプリング回数40とを合算してサンプリング回数を2,770に合わせる。この時点から再びサンプリング回数をカウントして区間カウンタ値である70まで増加する度に出力信号を変化させることにより、位置検出解像度を所望する任意の数に設定する場合でも、位置検出の誤りを防止することができる。
このとき、誤差値に該当するサンプリング回数は、一括して合算することができ、または所定の値に分割して合算することもできる。即ち、上記で仮定した実施例を参照すると、最初に誤差値補償区間に進入した時点までカウントしたサンプリング回数2,730と誤差値に該当するサンプリング回数40とを同時に合算することができる。
または、誤差値に該当するサンプリング回数40を10ずつ4回に分けて合算することもできる。このように、4回に分けて10ずつ合算する場合、比較部140がカウントしたサンプリング回数と出力信号との関係は以下の表の通りである。
Figure 0005584949
即ち、比較器の出力信号が39から43まで増加したとき、出力信号が1ずつ増加する度に区間カウンタ値70と分割した誤差値サンプリング回数10がカウントしたサンプリング回数に合算される。また、表1を参照すると、比較器の出力信号が43から44に増加するとき、カウントしたサンプリング回数は誤差値が反映されていない状態に再び戻るため、メモリ部130に保存された区間カウンタ値70ずつ増加するようになる。
図2は本発明の実施例によるモータ制御装置の動作を説明するためのグラフである。
図2を参照すると、パルス形態を有する第1信号210はT1の周期を有し、第2信号220はT2の周期を有する。第1信号210は、第2信号220の周期T2によってサンプリングされる。例えば、第1信号210の周期が700μsであり、第2信号220の周期が0.2μsである場合、カウンタ部120は、各周期ごとに第1信号210を3,500回サンプリングするようになる。
モータ回転子の位置を検出するための解像度が100である場合を仮定して説明すると、第1信号210の第一周期内における区間カウンタ値は3,500/100=35となり、誤差値は0となる。カウンタ部120が第1信号210の第二周期の間に第1信号210を第2信号220によりサンプリングするとき、サンプリングした回数が累積されて区間カウンタ値の倍数になる度に比較部140の出力信号が1ずつ増加する。
このとき、誤差値が存在しないため、本実施例では、カウントしたサンプリング回数が誤差値補償区間に進入したか否かに関係なく、出力信号を生成することができる。即ち、サンプリングした回数が累積されて区間カウンタ値の倍数になる度に出力信号が1ずつ増加すると仮定すると、出力信号は0から35まで変化するようになり、誤差値に該当するサンプリング回数を合算する過程は省略されることができる。
次に、モータ回転子の位置を検出するための解像度が120である場合を仮定すると、第1信号210の第一周期内における区間カウンタ値は29となり、誤差値は1/6となる。これにより、誤差値に該当するサンプリング回数は1/6×120=20となり、比較部140が出力信号を生成するにあたり、誤差値に該当するサンプリング回数を補償する過程が必要となる。
モータ回転子の位置を検出するために必要なサンプリング区間が0〜40%及び60〜100%である場合を仮定すると、計3500回のサンプリング回数のうち、0〜1400回及び2100〜3500回がモータ回転子の位置を検出するために必要な区間に対応する。比較部140は、カウンタ部120がサンプリングした結果を順にカウントしてサンプリング回数が29の倍数になる度に出力信号を増減させるとともに、カウントしたサンプリング回数が1400〜2100回の誤差値補償区間に進入したとき、誤差値に該当するサンプリング回数20をカウントしたサンプリング回数に合算する。
比較部140がカウントしたサンプリング回数が29の倍数と一致して出力信号が49まで増加したときに、カウントしたサンプリング回数は49×29=1421となり、誤差値補償区間に進入する。比較部140は、カウントしたサンプリング回数1421に誤差値に対応するサンプリング回数20を合算して第1信号210の第二区間内において発生し得る位置検出の誤差を除去する。上記仮定の通り、40〜60%のサンプリング区間はモータ回転子の位置検出に用いられない区間であるため、誤差値補償区間において誤差値に該当するサンプリング回数を合算してもモータ回転子の位置を検出するのに影響を及ぼさない。
図3は本発明の実施例によるモータ制御方法を説明するために提供されるフローチャートである。
図3を参照すると、本実施例によるモータ制御方法は、第2信号220により第1信号210をサンプリングすることで開始する(S30)。図1及び図2で説明した通り、第1信号210は、モータ回転子の位置を検出するホールセンサ(Hall Sensor)などから出力されるセンサ信号より生成される所定周期T1を有するパルス信号であることができる。第2信号220は、第1信号210をサンプリングするための特定周期T2を有する信号であり、第2信号220の周期T2は第1信号210の周期T1より短い。
カウンタ部120が第2信号220により第1信号210をサンプリングすると、比較部140はサンプリング回数をカウントし(S31)、カウントした回数とメモリ部130に保存された区間カウンタ値とを比較する(S32)。区間カウンタ値は上記で定義した通りであり、S32段階において比較に適用される区間カウンタ値は、第1信号210の現在周期においてではなく直前周期において算出された区間カウンタ値であることができる。
S32段階における比較の結果、比較部140がカウントしたサンプリング回数とメモリ部130から引出された区間カウンタ値とが一致すると判断されると、比較部140は、出力信号を所定の値だけ増加させ(S33)、該当時点までカウントしたサンプリング回数が誤差値補償区間に進入したか否かを判断する(S34)。もし、該当時点までカウントしたサンプリング回数が誤差値補償区間に進入していないと判断されると、カウンタ部120がサンプリングした回数を継続してカウントする(S31)。そうでない場合は、誤差値に該当するサンプリング回数を該当時点までカウントしたサンプリング回数に合算する(S35)。
上述したように、誤差値補償区間において誤差値に該当するサンプリング回数は、該当時点までカウントしたサンプリング回数に一括して合算することができ、または複数回にわたって分割して合算することもできる。このとき、複数回にわたって分割して合算する場合には、カウントしたサンプリング回数が誤差値補償区間から外れる前に、誤差値に該当する全てのサンプリング回数が合算されるように制御しなければならない。また、複数回にわたって合算するとき、強いて同一の値で誤差値に該当するサンプリング回数を分割して合算する必要はない。これは、誤差値補償区間がモータ回転子の位置を検出するために用いられないサンプリング区間であることに起因する。
S32段階における判断の結果、該当時点までカウントしたサンプリング回数とメモリ部130から引出された区間カウンタ値とが一致しない場合には、比較部140の出力信号からモータ回転子の位置を検出し(S36)、第1信号210の1周期が終了したか否かを判断する(S37)。第1信号210の1周期が終了していない場合には、カウンタ部120から出力されるサンプリングの結果によってサンプリング回数を継続してカウントする(S31)。
これに対し、第1信号210の1周期が終了したと判断されると、演算部150は、カウンタ部120の全てのサンプリング回数とモータ回転子の位置を検出するための解像度値を用いて区間カウンタ値及び誤差値を生成する(S38)。S38段階で生成された区間カウンタ値及び誤差値はメモリ部130に保存され、第1信号210の次の周期をサンプリングしてモータ回転子の位置を検出するために用いられることができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されず、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的思想から外れない範囲内で多様な修正及び変形が可能であるということは、当技術分野の通常の知識を有するものには明らかである。
110 信号生成部
120 カウンタ部
130 メモリ部
140 比較部
150 演算部
210 第1信号
220 第2信号

Claims (13)

  1. モータ回転子の位置センサからの信号に基づいて前記モータ回転子の位置情報を示すパルス形態の第1信号を生成する信号生成部と、
    前記第1信号より短い周期の第2信号により前記第1信号を前記第1信号の1周期の間にサンプリングしてサンプリング回数をカウントするカウンタ部と、
    前記モータ回転子の位置情報を検出するための解像度および前記第1信号の直前の1周期を前記第2信号によりサンプリングしたサンプリング回数を用いて、(区間カウンタ値+誤差値)×解像度=前記第1信号の直前の1周期を第2信号によりサンプリングしたサンプリング回数、の数式から取得される前記区間カウンタ値及び前記誤差値を保存するメモリ部と、
    前記カウンタ部がカウントするサンプリング回数と前記区間カウンタ値の倍数とが一致したときに出力信号を増減する比較部と、を含み、
    前記比較部は、前記出力信号の値に対応するサンプリング回数が前記モータ回転子の位置検出に不要なサンプリング区間に進入した場合、前記誤差値に該当するサンプリング回数を前記第1信号のサンプリング回数に合算する、モータ制御装置。
  2. 前記比較部は、前記カウンタ部が前記第1信号の1周期に対するサンプリングを終了する前に前記誤差値に該当するサンプリング回数を前記第1信号のサンプリング回数に合算する、請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記比較部は、前記モータ回転子の位置検出に不要なサンプリング区間において前記誤差値に該当する全てのサンプリング回数前記第1信号のサンプリング回数に一度に合算する、請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記比較部は、前記モータ回転子の位置検出に不要なサンプリング区間において前記誤差値に該当するサンプリング回数を分割して複数回にわたって前記第1信号のサンプリング回数に合算する、請求項2に記載のモータ制御装置。
  5. 前記比較部は、前記モータ回転子の位置検出に不要なサンプリング区間において前記誤差値に該当するサンプリング回数前記第1信号のサンプリング回数合算するときに前記出力信号の値をそのまま維持する、請求項2から4の何れか1項に記載のモータ制御装置。
  6. 記区間カウンタ値及び前記誤差値を生成する演算部をさらに含む、請求項1から5の何れか1項に記載のモータ制御装置。
  7. 前記比較部は、前記カウンタ部が前記第1信号の1周期をサンプリングする回数と前記区間カウンタ値の倍数とが一致する度に、前記出力信号の値を所定の値だけ増加させる、請求項1から6の何れか1項に記載のモータ制御装置。
  8. モータ回転子の位置センサからの信号に基づいて生成された、前記モータ回転子の位置情報を示すパルス形態の第1信号の1周期を、前記第1信号より短い周期の第2信号によりサンプリングしてサンプリング回数をカウントするカウント段階と、
    前記モータ回転子の位置情報を検出するための解像度および前記第1信号の直前の1周期を前記第2信号によりサンプリングしたサンプリング回数を用いて、(区間カウンタ値+誤差値)×解像度=前記第1信号の直前の1周期を第2信号によりサンプリングしたサンプリング回数、の数式から前記区間カウンタ値及び前記誤差値を取得する取得段階と、
    前記区間カウンタ値の倍数と前記サンプリング回数とを比較する比較段階と、
    前記サンプリング回数と前記区間カウンタ値の倍数とが一致すると、出力信号値を調節する出力信号調節段階と、を含み、
    前記出力信号の値に対応するサンプリング回数が前記モータ回転子の位置検出に不要なサンプリング区間に進入した場合、前記誤差値に該当するサンプリング回数前記第1信号の1周期に対するサンプリング回数合算する、モータ制御方法。
  9. 前記第1信号の1周期に対するサンプリングが終了する前に前記誤差値に該当する全てのサンプリング回数前記第1信号のサンプリング回数に一度に合算する、請求項8に記載のモータ制御方法。
  10. 前記モータ回転子の位置検出に不要なサンプリング区間において前記誤差値に該当するサンプリング回数を分割して複数回にわたって前記第1信号のサンプリング回数に合算する、請求項8に記載のモータ制御方法。
  11. 前記モータ回転子の位置検出に不要なサンプリング区間において前記誤差値に該当するサンプリング回数前記第1信号の1周期に対するサンプリング回数合算するときに前記出力信号の値をそのまま維持する、請求項8から10の何れか1項に記載のモータ制御方法。
  12. 前記出力信号調節段階は、前記第1信号の1周期をサンプリングしたサンプリング回数と前記区間カウンタ値の倍数とが一致する度に、前記出力信号の値を所定の値だけ増加させる、請求項8から11の何れか1項に記載のモータ制御方法。
  13. 前記第1信号の1周期に対するサンプリングが終了すると、この1周期全体に対するサンプリング回数、前記区間カウンタ値及び前記誤差値を生成する段階と、
    前記第1信号の直前の1周期に対する前記区間カウンタ値及び前記誤差値を前記1周期全体に対する前記区間カウンタ値及び前記誤差値でアップデートする段階と、をさらに含む、請求項8から12の何れか1項に記載のモータ制御方法。
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