JP5583518B2 - 原子炉検査用ロボット - Google Patents

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Description

本発明は、原子炉の保守検査時に用いられる原子炉検査用ロボットに関するものである。
放射能化した原子炉の保守検査などを行う際に、原子炉の内部に差し込まれる作業工具を遠隔操作によって移動する原子炉検査用ロボットが用いられる。
この種の原子炉検査用ロボットとして、特許文献1に開示されたものは、作業工具を移動する駆動機構としてモータによって駆動されるボールねじを用いられている。
また、従来の原子炉検査用ロボットの駆動機構として油圧シリンダや油圧モータ等の油圧機器が用いられたものがある。
特開平11−52090号公報
しかしながら、このような従来の原子炉検査用ロボットは、原子炉に溜められた水の中で作動するため、油圧機器から洩れる作動油、油圧機器のシール部に生じる油滲み、ボールねじを潤滑するオイル、あるいはボールねじから発生する磨耗粉が原子炉に溜められた水を汚染する可能性があった。
こうしたオイル洩れなどがあった場合には、放射能環境下にある原子炉を洗浄したり、修復作業を行うことが困難であり、環境負荷が大きいという問題点があった。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、原子炉に溜められた水を汚染しない原子炉検査用ロボットを提供することを目的とする。
本発明は、原子炉を構成する筒状のシュラウドの内部にて作業台を移動させる原子炉検査用ロボットであって、シュラウドの内部に差し込まれる旋回支柱と、この旋回支柱を水圧によって鉛直軸まわりに回動させる水圧旋回駆動手段と、作業台を水圧によって旋回支柱から展開させる水圧展開駆動手段と、作業台を水圧によって昇降させる水圧昇降駆動手段とを備え、水圧昇降駆動手段は、作業台を水圧によって昇降する水圧シリンダを備え、この水圧シリンダは、作業台を支持するシリンダチューブと、このシリンダチューブの両端から突出するシリンダロッドと、を備え、このシリンダロッドの両端が水圧展開駆動手段によって支持される構成とした
また、本発明は、原子炉を構成する筒状のシュラウドの内部にて作業台を移動させる原子炉検査用ロボットであって、シュラウドの内部に差し込まれる旋回支柱と、この旋回支柱を水圧によって鉛直軸まわりに回動させる水圧旋回駆動手段と、作業台を水圧によって旋回支柱から展開させる水圧展開駆動手段と、作業台を水圧によって昇降させる水圧昇降駆動手段と、を備え、水圧昇降駆動手段は、旋回支柱に支持される第一、第二水圧シリンダと、この第一、第二水圧シリンダによって旋回支柱に沿って動かされ、作業台を支持する第一、第二移動部と、を備え、第一、第二水圧シリンダは、第一、第二移動部としてのシリンダチューブと、このシリンダチューブの両端から突出するシリンダロッドと、を備え、このシリンダロッドの両端が旋回支柱によって支持される構成とした。
本発明によると、原子炉を構成するシュラウドの内壁の保守点検時に、原子炉検査用ロボットは、旋回支柱と作業台が互いに近づくように格納された状態にて、上部格子板を通してシュラウドの内側に差し込まれる。そして、水圧展開駆動手段が作業台を旋回支柱から展開させてシュラウドの内壁に近づけ、水圧旋回駆動手段が旋回支柱を鉛直軸まわりに回動させるとともに、水圧昇降駆動手段が作業台を昇降させることによって、作業台がシュラウドの内壁に対峙する所定位置に配置される。これにより、作業台に取り付けられたアタッチメントにより水中でシュラウドの内壁の保守点検作業を行うことができる。
水圧旋回駆動手段、水圧展開駆動手段、水圧昇降駆動手段の全てが水圧ユニットによって給排される加圧作動水によって作動する機構に統一されるため、制御性に優れるとともに、保守、メンテナンス性の向上がはかられる。そして、作動流体として作動水が用いられるため、この作動水がシュラウド内に洩れ出しても、シュラウド内に溜められた水を汚染することがなく、環境負荷が極めて少ない、クリーン度が高い安全なシステムを提供できる。
本発明の実施形態における原子炉を構成するシュラウドと原子炉検査用ロボットの概略的な構成を示す斜視図。 他の実施形態を示す原子炉を構成するシュラウドと原子炉検査用ロボットの概略的な構成を示す斜視図。 同じく原子炉検査用ロボットの概略的な構成を示す斜視図。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、原子炉のシュラウド50と、このシュラウド50に配設された原子炉検査用ロボット1の概略的な構成を示す斜視図である。
原子炉を構成するシュラウド50は、半径が例えば4〜5m、高さが7〜8m、壁の厚さが3〜5cm程度の円筒状に形成され、圧力容器30(図2参照)の内側に設置される。
通常、シュラウド50の内側には、上部格子板51と下部格子板52の間に複数の炉心(図示せず)が収容されている。原子炉の作動時には、各炉心内で核分裂反応が行われ、その熱エネルギによってシュラウド50内に溜められた水が加熱され、発生した水蒸気がシュラウド50から取り出されて、蒸気タービン(図示せず)に供給されるようになっている。
図1は、シュラウド50の保守検査時の状態を示す。シュラウド50の保守検査時、シュラウド50の上部に設けられる蓋(図示せず)が取り外され、シュラウド50内に収容される各種機器(図示せず)と炉心(図示せず)が取り外され、シュラウド50内に水が溜められている。
原子炉検査用ロボット1は、シュラウド50の内側からシュラウド50の内壁53の保守検査を行うものである。
以下、原子炉検査用ロボット1の構成について説明する。
原子炉検査用ロボット1が折り畳まれた状態で、クレーン(図示せず)によって吊り下げられ、上部格子板51に設けられる巾300mm程度の格子孔を通して、上部格子板51と下部格子板52の間に設置される。
原子炉検査用ロボット1は、上部格子板51から差し込まれる旋回支柱4と、この旋回支柱4から展開してシュラウド50の内壁53に沿って移動する作業台6を備え、この作業台6には、シュラウド50の内壁53の保守検査をする各種アタッチメント(図示せず)が取り付けられる。
原子炉検査用ロボット1は、上部格子板51上に着座する上部ベース台2と、この上部ベース台2に対して鉛直軸まわりに回動する上部旋回台3とを備える。
上部ベース台2は、上部格子板51上に着座する円盤状に形成される。上部ベース台2には半円弧状の開口部2aが形成され、この開口部2aに後述する複数の水圧配管11、12が挿通される。なお、これに限らず、水圧配管11、12の途中には、スイベルジョイントまたはロータリジョイントを用いて、旋回支柱4が回動しても水圧配管11、12が捩れないようにしてもよい。
上部旋回台3は、旋回シャフト15を介して上部格子板51より下方に設置され、この上部旋回台3から旋回支柱4が垂下するように延びている。
旋回支柱4を水圧によって鉛直軸まわりに回動させる水圧旋回駆動手段7として、上部ベース台2に対して旋回支柱4を水圧によって回転駆動する水圧モータ8と減速機9が設けられる。
水圧モータ8は水圧ユニット(図示せず)から延びる水圧配管10を介して給排される作動水によって正逆両方向に回転作動する。水圧モータ8の回転は減速機9によって減速して旋回シャフト15に伝えられ、上部旋回台3と旋回支柱4が図中矢印で示すように回転駆動される。
なお、これに限らず、減速機9を廃止し、水圧モータ8によって旋回シャフト15を直接回転駆動する構成としてもよい。
旋回支柱4は、その上端が上部旋回台3に結合され、その下端が下部旋回台16に結合される。
下部格子板52上に着座する下部ベース台17が設けられる。この下部ベース台17に対して下部旋回台16が鉛直軸回りに回動可能に支持される。
こうして、旋回支柱4は、上部格子板51、下部格子板52に対して回動可能に両持ち支持されることにより、十分な支持剛性が確保される。
上部旋回台3、下部旋回台16、下部ベース台17は、互いに同軸上に配置される円盤状にそれぞれ形成される。上部旋回台3、下部旋回台16、下部ベース台17の外径は、上部格子板51の格子孔の開口巾より小さく形成され、上部格子板51の格子孔を挿通するようになっている。
作業台6を水圧によって旋回支柱4から展開させる水圧展開駆動手段20として、X字形に交差するリンク機構5と、このリンク機構5を水圧によって拡縮する水圧シリンダ25とが旋回支柱4に沿って設けられる。リンク機構5が図のように展開した状態にて、作業台6がシュラウド50の内壁53に近づけられる。
水圧シリンダ25は、旋回支柱4に固定されるシリンダチューブ26と、このシリンダチューブ26の下端から突出するシリンダロッド27と、このシリンダロッド27に結合されるピストン(図示せず)と、このピストンによって画成される2つの水圧室(図示せず)とを備え、一対の水圧配管11を介して各水圧室に導かれる水圧力差によって伸縮作動する。
リンク機構5は、X字形に交差するリンク21、22を備える。リンク21、22は、それぞれの中央部がピン23を介して回動可能に連結される。2本のリンク22の間に1本のリンク21が挟まれるように配置される。
リンク21の上端部がピン28を介して旋回支柱4に連結され、リンク22の下端部がピン29を介してシリンダロッド27の先端部に連結される。水圧シリンダ25が伸縮作動することにより、X字形に交差するリンク21、22がピン23を介して回動して拡縮する。
リンク機構5は、鉛直方向に延びる展開ガイド支柱31と、この展開ガイド支柱31の上下端に結合される上下ブロック34、35と、展開ガイド支柱31に摺動可能に支持されるスライダ32とを備える。
リンク22の上端がピン33を介して上ブロック34に回動可能に連結される。リンク21の下端がピン36を介してスライダ32に回動可能に連結される。
リンク21、22がピン23を介して回動して拡縮するのに伴って、スライダ32が展開ガイド支柱31に沿って昇降し、展開ガイド支柱31が鉛直方向に延びる姿勢を保ちながら図中矢印で示すように水平方向に移動する。
作業台6を水圧によって昇降させる水圧昇降駆動手段40として、作業台6を水圧によって昇降する水圧シリンダ41が展開ガイド支柱31に設けられる。
この水圧シリンダ41は、作業台6を支持するシリンダチューブ42と、このシリンダチューブ42の両端から突出するシリンダロッド43とを備える、両ロッド式のものが用いられる。
シリンダロッド43は、その上下端が上下ブロック34、35にそれぞれ支持され、展開ガイド支柱31と平行に延びる。
シリンダロッド43の中程にはピストン(図示せず)が結合される。シリンダチューブ42の内側には、このピストンによって2つの水圧室(図示せず)が画成され、各水圧室に水圧配管12がそれぞれ接続される。水圧シリンダ41は、各水圧室に導かれる水圧力差によってシリンダチューブ42がシリンダロッド43に対して移動する。
作業台6は、シリンダチューブ42に結合され、水圧シリンダ41の作動によってシリンダチューブ42と共に図中矢印で示すように昇降する。
作業台6は、その背面が展開ガイド支柱31に摺接し、シリンダチューブ42と共に回転することが係止される。
作業台6には、シュラウド50の内壁53の保守検査をする作業工程に応じた各種アタッチメントが取り付けられる。例えば、シュラウド50の内壁53の検査時には作業台6にカメラが取り付けられる。シュラウド50の内壁53の洗浄時には作業台6に洗浄工具が取り付けられる。シュラウド50の内壁53の補修時には作業台6に例えばレーザー溶接機などが取り付けられる。
次に、原子炉検査用ロボット1の動作を説明する。
原子炉検査用ロボット1の搬入時には、水圧シリンダ25が最伸張作動して、リンク21、22が互いに沿うように畳まれ、作業台6、展開ガイド支柱31、水圧シリンダ41が旋回支柱4に近づいた格納姿勢に保持される。この格納姿勢をした原子炉検査用ロボット1は、クレーンによって吊り下げられ、上部格子板51の格子孔を通して、上部格子板51と下部格子板52の間に据え付けられる
上部ベース台2を上部格子板51上に着座させるとともに、下部ベース台17を下部格子板52上に着座させる。これにより、旋回支柱4は、その上下端が上部旋回台3、下部旋回台16を介して上部格子板51、下部格子板52に対して回動可能に支持される。
原子炉検査用ロボット1の作動時には、水圧ユニットから水圧配管10を介して給排される加圧作動水によって水圧モータ8を回転作動させ、減速機9を介して上部旋回台3を回動させる。これにより、旋回支柱4は、図中矢印で示すように鉛直軸まわりに旋回し、作業台6を所定の方向に向ける。
続いて、水圧ユニットから水圧配管11を介して給排される加圧作動水によって水圧シリンダ25を収縮作動させ、リンク21、22をX字形に展開する。これにより、作業台6は図中矢印で示すように水平方向に移動する。
続いて、水圧ユニットから水圧配管12を介して給排される加圧作動水によって水圧シリンダ41を作動させ、作業台6は図中矢印で示すようにシュラウド50の内壁53に沿って鉛直方向に移動する。
こうして作業台6がシュラウド50の内壁53に近接する所定位置に配置されると、作業台6に取り付けられたアタッチメントが遠隔操作によって水中で作業を行う。
原子炉検査用ロボット1の据え付け位置をかえる際には、水圧シリンダ25が最伸張作動して、リンク21、22が畳まれ、展開ガイド支柱31、水圧シリンダ41が、旋回支柱4に近づいて畳まれた格納姿勢にされる。この格納姿勢をした原子炉検査用ロボット1が、クレーンによって引き上げられ、上部格子板51の格子孔から抜き取られた後、別の格子孔から差し込まれることによって、据え付け位置がかえられる。
原子炉検査用ロボット1の搬出時も同様にして格納姿勢をした原子炉検査用ロボット1がクレーンによって引き上げられる。
以上のように、本実施形態では、原子炉を構成する筒状のシュラウド50の内部にて作業台6を移動させる原子炉検査用ロボット1であって、シュラウド50の内部に差し込まれる旋回支柱4と、この旋回支柱4を水圧によって鉛直軸まわりに回動させる水圧旋回駆動手段7と、作業台6を水圧によって旋回支柱4から展開させる水圧展開駆動手段20と、作業台6を水圧によって昇降させる水圧昇降駆動手段40とを備え、作業台6をシュラウド50の内壁53に沿って移動させる構成とした。
上記構成に基づき、水圧旋回駆動手段7、水圧展開駆動手段20、水圧昇降駆動手段40の全てが水圧ユニットによって給排される加圧作動水によって作動する機構に統一されるため、制御性に優れるとともに、保守、メンテナンス性の向上がはかられる。そして、作動流体として作動水(水)が用いられるため、この作動水がシュラウド50内に洩れ出しても、シュラウド50内に溜められた水を汚染することがなく、環境負荷が極めて少ない、クリーン度が高い安全なシステムを提供できる。
本実施形態では、水圧旋回駆動手段7は、シュラウド50の内側に設けられる上部格子板51の上に設置される上部ベース台2と、この上部ベース台2に対して旋回支柱4を水圧によって回転駆動する水圧モータ8とを備える構成とした。
上記構成に基づき、水圧によって回転作動する水圧モータ8が旋回支柱4を鉛直軸まわりに回動させることにより、作業台6がシュラウド50の内壁53の周方向に移動し、作業台6の位置を精度よく制御することができる。
本実施形態では、水圧展開駆動手段20は、X字形に交差するリンク機構5と、このリンク機構5を水圧によって拡縮する水圧シリンダ25とを備え、リンク機構5を介して作業台6が展開する構成とした。
上記構成に基づき、水圧によって伸縮作動する水圧シリンダ25がリンク機構5を拡縮することにより、作業台6が旋回支柱4とシュラウド50の内壁53の間で移動し、作業台6の位置を精度よく制御することができる。
本実施形態では、水圧昇降駆動手段40は、作業台6を水圧によって昇降する水圧シリンダ41を備え、この水圧シリンダ41は、作業台6を支持するシリンダチューブ42と、シリンダチューブ42の両端から突出するシリンダロッド43とを備え、このシリンダロッド43の両端が水圧展開駆動手段(展開ガイド支柱31)によって支持される構成とした。
上記構成に基づき、水圧によってシリンダチューブ42が上下方向に移動することにより、作業台6がシュラウド50の内壁53に沿って上下方向に移動し、作業台6の位置を精度よく制御することができる。
両ロッド式の水圧シリンダ41は、水圧展開駆動手段(展開ガイド支柱31)に対して作業台6を昇降可能に支持する機能を果たすことにより、作業台6を昇降可能に支持する機構などを別に設ける必要がなく、作業台6の支持剛性が十分に確保される。
(第2実施形態)
次に図2、3に示す他の実施形態を説明する。図2は、原子炉を構成するシュラウドと原子炉検査用ロボット1の概略的な構成を示す斜視図であり、図3は原子炉検査用ロボット1の概略的な構成を示す斜視図である。なお、前記図1の実施形態と同一構成部には同一符号を付す。
図2に示すように、原子炉検査用ロボット1は、水圧モータ8によって回転駆動される旋回支柱4と、旋回支柱4に支持される第一、第二水圧シリンダ60、70を備える。
図3に示すように、第一、第二水圧シリンダ60、70は、それぞれのシリンダロッド61、71がシリンダチューブ62、72の両端から突出する両ロッド式のものが用いられる。
旋回支柱4の上下端には上下旋回板81、82が結合される。シリンダロッド61、71は、その上下端が上下旋回板81、82にそれぞれ支持され、旋回支柱4と平行に設置されている。
シリンダロッド61、71の中程にはピストン(図示せず)がそれぞれ結合される。シリンダチューブ62、72の内側には、このピストンによって2つの水圧室(図示せず)がそれぞれ画成され、各水圧室に水圧配管がそれぞれ接続される。第一、第二水圧シリンダ60、70は、水圧ユニット80から各水圧室に導かれる水圧力差によってシリンダチューブ62、72がシリンダロッド61、71に対してそれぞれ移動する。
このように、シリンダチューブ62、72が第一、第二水圧シリンダ60、70によって旋回支柱4に沿ってそれぞれ動かされる第一、第二移動部を構成する。
なお、これに限らず、第一、第二水圧シリンダ60、70としてシリンダロッドがシリンダチューブの一方の端部のみから突出する片ロッド式のものを用いてもよい。この場合、シリンダロッドが第一、第二水圧シリンダ60、70によって旋回支柱4に沿ってそれぞれ動かされる第一、第二移動部を構成する。
作業台6は、第一、第二アーム63、73を介してシリンダチューブ62、72に結合される。第一、第二アーム63、73は、それぞれの基端がシリンダチューブ62、72に回動可能に連結され、それぞれの先端が作業台6に回動可能に連結される。
第一、第二水圧シリンダ60、70がシリンダチューブ62、72どうしの距離を変えることによって、第一、第二アーム63、73の挟み角度(交差角度)が変えられ、旋回支柱4に対する作業台6の距離が変わるようになっている。
次に、原子炉検査用ロボット1の動作を説明する。
原子炉検査用ロボット1の搬入時には、水圧ユニット80から給排される加圧作動水によって第一水圧シリンダ60のシリンダチューブ62が上昇するとともに第二水圧シリンダ70のシリンダチューブ72が下降して、第一、第二アーム63、73がその挟み角度を大きくして旋回支柱4に沿うように畳まれ、作業台6が旋回支柱4に近づいた格納姿勢に保持される。この格納姿勢をした原子炉検査用ロボット1は、クレーンによって吊り下げられ、上部格子板51の格子孔を通して、上部格子板51と下部格子板52の間に据え付けられる。
原子炉検査用ロボット1の作動時には、水圧ユニット80から給排される加圧作動水によって水圧モータ8を回転作動させ、旋回支柱4を回動させる。これにより、旋回支柱4は、図中矢印で示すように鉛直軸まわりに旋回し、作業台6を所定の方向に向ける。
続いて、水圧ユニット80から給排される加圧作動水によって第一水圧シリンダ60のシリンダチューブ62と第二水圧シリンダ70のシリンダチューブ72とが互いに近づくように作動することにより、第一、第二アーム63、73がその挟み角度を小さくして展開し、作業台6が旋回支柱4から離れてシュラウド50の内壁53に近づく。
続いて、水圧ユニット80から給排される加圧作動水によって第一、第二水圧シリンダ60、70のシリンダチューブ62、72を同一方向に移動し、作業台6は図中矢印で示すようにシュラウド50の内壁53に沿って鉛直方向に移動する。このとき、第一、第二アーム63、7の挟み角度が変わらず、旋回支柱4、シュラウド50の内壁53に対する作業台6の距離が一定に保たれる。
こうして作業台6がシュラウド50の内壁53に近接する所定位置に配置されると、作業台6に取り付けられたアタッチメントが遠隔操作によって水中で作業を行う。
原子炉検査用ロボット1の据え付け位置をかえる際には、第一水圧シリンダ60のシリンダチューブ62と第二水圧シリンダ70のシリンダチューブ72が互いに離れる方向に移動(昇降)して、第一、第二アーム63、73が旋回支柱4に沿うように畳まれ、作業台6が旋回支柱4に近づいた格納姿勢に保持される。この格納姿勢をした原子炉検査用ロボット1が、クレーンによって引き上げられ、上部格子板51の格子孔から抜き取られた後、別の格子孔から差し込まれることによって、据え付け位置がかえられる。
原子炉検査用ロボット1の搬出時も同様にして格納姿勢をした原子炉検査用ロボット1がクレーンによって引き上げられる。
以上のように、本実施形態では、水圧展開駆動手段20は、旋回支柱4に支持される第一、第二水圧シリンダ60、70と、この第一、第二水圧シリンダ60、70によって旋回支柱4に沿って動かされる第一、第二移動部(シリンダチューブ62、72)と、この第一、第二移動部(シリンダチューブ62、72)と作業台6の間に連結される第一、第二アーム63、73とを備え、第一、第二水圧シリンダ60、70が第一、第二移動部(シリンダチューブ62、72)どうしの距離を変えて第一、第二アーム63、73の挟み角度を変える構成とした。
上記構成に基づき、第一、第二水圧シリンダ60、70が互いに同期して逆方向に作動することにより、第一、第二アーム63、73がその挟み角度を小さくして展開して、作業台6がシュラウド50の内壁53に近づき、作業台6の位置を精度よく制御することができる。
本実施形態では、水圧昇降駆動手段40は、第一、第二水圧シリンダ60、70が第一、第二移動部(シリンダチューブ62、72)を同一方向に移動する構成とした。
上記構成に基づき、第一、第二水圧シリンダ60、70が互いに同期して作動し、第一、第二移動部(シリンダチューブ62、72)を同一方向に移動することにより、第一、第二アーム63、73の挟み角度が変わらず、旋回支柱4、シュラウド50の内壁53に対する作業台6の距離が一定に保たれた状態で作業台6が昇降し、作業台6の位置を精度よく制御することができる。
このように、原子炉検査用ロボット1は、第一、第二水圧シリンダ60、70によって動かされる第一、第二アーム63、73が、水圧展開駆動手段20と水圧昇降駆動手段40の両方を構成するため、構造の簡素化及びコンパクト化がはかれる。
本実施形態では、水圧展開駆動手段20と水圧昇降駆動手段40とを構成する第一、第二水圧シリンダ60、70は、第一、第二移動部としてシリンダチューブ62、72を備え、このシリンダチューブ62、72に第一、第二アーム63、73がそれぞれ連結され、このシリンダチューブ62、72の両端から突出するシリンダロッド61、71を備え、このシリンダロッド61、71の両端が旋回支柱4によって支持される構成とした。
上記構成に基づき、両ロッド式の第一、第二水圧シリンダ60、70は、シリンダロッド61、71の上下端が旋回支柱4によって支持されることにより、第一、第二移動部(シリンダチューブ62、72)を昇降可能に支持するガイド機構などを設ける必要がなく、第一、第二移動部(シリンダチューブ62、72)の支持剛性が十分に確保される。
本発明は上記の実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
1 原子炉検査用ロボット
2 上部ベース台
3 上部旋回台
4 旋回支柱
5 リンク機構
6 作業台
7 水圧旋回駆動手段
8 水圧モータ
9 減速機
20 水圧展開駆動手段
25 水圧シリンダ
31 展開ガイド支柱
40 水圧昇降駆動手段
41 水圧シリンダ
42 シリンダチューブ
43 シリンダロッド
50 シュラウド
51 上部格子板
52 下部格子板
53 シュラウド内壁
60 第一水圧シリンダ
61 シリンダロッド
62 シリンダチューブ(第一移動部)
63 第一アーム
70 第二水圧シリンダ
71 シリンダロッド
72 シリンダチューブ(第二移動部)
73 第二アーム

Claims (6)

  1. 原子炉を構成する筒状のシュラウドの内部にて作業台を移動させる原子炉検査用ロボットであって、
    前記シュラウドの内部に差し込まれる旋回支柱と、
    この旋回支柱を水圧によって鉛直軸まわりに回動させる水圧旋回駆動手段と、
    前記作業台を水圧によって前記旋回支柱から展開させる水圧展開駆動手段と、
    前記作業台を水圧によって昇降させる水圧昇降駆動手段とを備え、
    前記水圧昇降駆動手段は、前記作業台を水圧によって昇降する水圧シリンダを備え、
    この水圧シリンダは、
    前記作業台を支持するシリンダチューブと、
    このシリンダチューブの両端から突出するシリンダロッドと、を備え、
    このシリンダロッドの両端が水圧展開駆動手段によって支持される構成としたことを特徴とする原子炉検査用ロボット。
  2. 前記水圧旋回駆動手段は、
    前記シュラウドの内側に設けられる上部格子板の上に設置される上部ベース台と、
    この上部ベース台に対して前記旋回支柱を水圧によって回転駆動する水圧モータと、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の原子炉検査用ロボット。
  3. 前記水圧展開駆動手段は、
    X字形に交差するリンク機構と、
    このリンク機構を水圧によって拡縮する水圧シリンダと、を備え、
    前記リンク機構を介して前記作業台が展開する構成としたことを特徴とする請求項1または2に記載の原子炉検査用ロボット。
  4. 原子炉を構成する筒状のシュラウドの内部にて作業台を移動させる原子炉検査用ロボットであって、
    前記シュラウドの内部に差し込まれる旋回支柱と、
    この旋回支柱を水圧によって鉛直軸まわりに回動させる水圧旋回駆動手段と、
    前記作業台を水圧によって前記旋回支柱から展開させる水圧展開駆動手段と、
    前記作業台を水圧によって昇降させる水圧昇降駆動手段と、を備え、
    前記水圧昇降駆動手段は、
    前記旋回支柱に支持される第一、第二水圧シリンダと、
    この第一、第二水圧シリンダによって前記旋回支柱に沿って動かされ、前記作業台を支持する第一、第二移動部と、を備え、
    前記第一、第二水圧シリンダは、
    第一、第二移動部としてのシリンダチューブと、
    このシリンダチューブの両端から突出するシリンダロッドと、を備え、
    このシリンダロッドの両端が前記旋回支柱によって支持される構成としたことを特徴とする原子炉検査用ロボット。
  5. 前記水圧展開駆動手段は、
    前記第一、第二移動部と前記作業台の間に連結される第一、第二アームを備え、
    前記第一、第二水圧シリンダが前記第一、第二移動部どうしの距離を変えて前記第一、第二アームの挟み角度を変える構成としたことを特徴とする請求項4に記載の原子炉検査用ロボット。
  6. 前記水圧昇降駆動手段は、前記第一、第二水圧シリンダが前記第一、第二移動部を同一方向に移動する構成としたことを特徴とする請求項5に記載の原子炉検査用ロボット。
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