JP5583449B2 - 冷却貯蔵庫 - Google Patents

冷却貯蔵庫 Download PDF

Info

Publication number
JP5583449B2
JP5583449B2 JP2010078464A JP2010078464A JP5583449B2 JP 5583449 B2 JP5583449 B2 JP 5583449B2 JP 2010078464 A JP2010078464 A JP 2010078464A JP 2010078464 A JP2010078464 A JP 2010078464A JP 5583449 B2 JP5583449 B2 JP 5583449B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
condenser
compressor
heat
box
circuit board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010078464A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011208908A (ja
Inventor
有悟 笹谷
隆 関口
弘行 栗原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2010078464A priority Critical patent/JP5583449B2/ja
Priority to CN201110038182.8A priority patent/CN102207349B/zh
Publication of JP2011208908A publication Critical patent/JP2011208908A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5583449B2 publication Critical patent/JP5583449B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Compressor (AREA)
  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Description

本発明は、機械室内に冷却装置を構成する圧縮機、凝縮器、凝縮器用送風機、更には、冷却装置を制御する回路基板が収納された電装箱等を設置して成る冷却貯蔵庫に関する。
従来より、業務用の冷蔵庫、冷凍庫などの冷却貯蔵庫は、レストランの厨房やスーパーマーケットの店舗などに設置されるものであり、圧縮機、凝縮器、減圧装置及び冷却器などから冷媒回路が構成された冷却装置を備え、冷却器と熱交換した冷気を送風機により貯蔵室内に循環して食品等を設定温度に冷却保存するものである。
圧縮機や、凝縮器、凝縮器用送風機などの冷却装置は、貯蔵室外に設けられた機械室内に設置され、当該機械室内には、これ以外にも、冷却装置を制御する回路基板が収納された電装箱が配設される。
そして、凝縮器用送風機が運転されることで、圧縮機や凝縮器、更には、発熱素子を含む回路基板が配設された電装箱は、機械室外から吸い込まれた外気によって空冷される。
特開2004−116863号公報
ここで、インバータによって運転周波数を無段階で変化させて制御する圧縮機を採用した場合、当該圧縮機を制御する回路基板には、インバータ等のスイッチング回路としてIGBTやMOS−FET等のスイッチング素子が設けられている。
そのため、圧縮機のインバータ制御によってスイッチング素子の発熱が顕著となるため、回路基板からの発熱による電装箱内の温度上昇を招来し、異常な高温となることで各機器の不具合を生じるおそれがある。当該不都合を回避すべく、電装箱内に通風ファンを格別に設ける必要があった。
本発明は、従来の技術的課題を解決するためになされたものであり、電装箱内に配設された回路基板上の発熱素子からの廃熱を効果的に電装箱外に放熱させることにより、円滑な制御を行うことができる冷却貯蔵庫を提供する。
上記課題を解決するために、本発明の冷却貯蔵庫は、機械室内に、冷却装置を構成する圧縮機、凝縮器、凝縮器用送風機等を設置して成るものであって、機械室内に設けられ、冷却装置を制御する回路基板が収納された電装箱と、回路基板上の発熱素子と熱伝導関係に設けられた放熱フィンと、電装箱の内側の面に、複数の保持部材によって所定の絶縁距離を存して回路基板が取り付けられ、電装箱の外側の面に放熱フィンが取り付けられた取付板と、回路基板と放熱フィン間に設けられた熱伝導材とを備え、電装箱には透孔が形成されており、放熱フィンが透孔より電装箱外に臨んだ状態で、取付板は電装箱に固定され、取付板により透孔が閉塞されると共に、熱伝導材は電装箱の内部に配置され、回路基板と放熱フィンとの間に挟まれた熱伝導材の側面は電装箱内に臨んでいることを特徴とする。
請求項2の発明は、上記において、圧縮機は凝縮器の後方に配置され、電装箱は凝縮器の側方に配置されており、凝縮器用送風機の運転により吸い込まれ、圧縮機の前面に衝突した空気の一部は凝縮器と電装箱の間に送風され、放熱フィンは、この送風が通過する位置に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、機械室内に、冷却装置を構成する圧縮機、凝縮器、凝縮器用送風機等を設置して成る冷却貯蔵庫において、機械室内に設けられ、冷却装置を制御する回路基板が収納された電装箱と、回路基板上の発熱素子と熱伝導関係に設けられた放熱フィンとを備え、この放熱フィンを電装箱外に臨ませたことにより、回路基板上の発熱素子によって発生した熱を電装箱外に臨ませた放熱フィンを介して円滑に電装箱外に放熱させることができる。
これにより、格別に電装箱用の通風ファンを設けることなく、電装箱内が異常な高温となることによる不都合を効果的に解消することができる。そのため、部品点数の削減を図りつつ、円滑な冷却装置の制御を実現することができる。
また、電装箱の内側の面に、複数の保持部材によって所定の絶縁距離を存して回路基板が取り付けられ、電装箱の外側の面に放熱フィンが取り付けられた取付板と、回路基板と放熱フィン間に設けられた熱伝導材とを備え、電装箱には透孔が形成されており、この放熱フィンが透孔より電装箱外に臨んだ状態で、取付板は電装箱に固定され、取付板により透孔が閉塞されており、熱伝導材は電装箱の内部に配置され、回路基板と放熱フィンとの間に挟まれた熱伝導材の側面を電装箱内に臨ませている。これにより、当該取付板により透孔が閉塞されるので、取付板によって回路基板と電装箱との絶縁距離を確保しつつ、透孔を閉塞することが可能となる。
これにより、発熱素子からの熱を、熱伝導材を介して取付板に設けられた放熱フィンに伝導し、電装箱外に臨んだ放熱フィンによって効果的な放熱を実現することができる。また、放熱フィンが取り付けられた取付板は電装箱の透孔を閉塞するため、当該透孔を介して電装箱内に塵埃が侵入する不都合を抑制することができる。
請求項2の発明によれば、上記に加えて、放熱フィンを、凝縮器用送風機による送風が通過する位置に配置したことにより、凝縮器用送風機による送風によって、放熱フィンに伝導された発熱素子からの熱を放熱させることができる。これにより、放熱性能の向上を図ることができる。
特に、圧縮機を凝縮器の後方に配置し、電装箱を凝縮器の側方に配置すると共に、凝縮器用送風機の運転により吸い込まれ、圧縮機の前面に衝突した空気の一部を、凝縮器と電装箱の間に送風し、放熱フィンを、この送風が通過する位置に配置したので、電装箱を凝縮器の側方に配置した場合にも、支障無く放熱フィンに凝縮器用送風機から送風することが可能となり、機器設置上の自由度が増すものである。
本発明を適用した冷却貯蔵庫の縦断側面図である。 冷却装置の斜視図である。 冷却装置の平面図である。 図3のA−A線断面図である。 圧縮機及びその取付装置の正面図である。 シリコン防振材の透視平面図である。 シリコン防振材の透視側面図である。 電装箱の部分拡大断面図である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を詳述する。図1は本発明を適用した冷却貯蔵庫Rの縦断側面図である。本実施例における冷却貯蔵庫Rは、例えば、レストランの厨房等に設置される業務用の冷却貯蔵庫であり、前面に開口する断熱箱体1により本体が構成される。この断熱箱体1は、何れもステンレスなどの鋼板から成る外箱2及びこの外箱2内に組み込まれた内箱3と、内外両箱2、3間に現場発泡方式にて充填されたポリウレタン断熱材4から構成されている。そして、この断熱箱体1(内箱3)内を貯蔵室5が構成されていると共に、貯蔵室5の前面開口22は、二組の観音開き式の扉6によって開閉自在に閉塞されている。また、7は貯蔵室5内に架設された棚である。
一方、断熱箱体1の天壁1Aには矩形状の窓孔8が形成されており、この窓孔8を上から閉塞するかたちで断熱板にて構成されるユニットベース9が取り付けられる。このユニットベース9の下面には冷却装置10を構成する蒸発器11と、その前側に冷気循環用の送風機12が取り付けられており、これら蒸発器11及び送風機12は貯蔵室5内上部に位置している。そして、蒸発器11の下側には、該蒸発器11が取り付けられる冷却室14と貯蔵室5側とを区画する仕切板13が配置される。送風機12に対応する仕切板13には、吸込口15が、また、仕切板13の後端には吐出口16が形成される。
他方、断熱箱体1の天壁1A上(天井)には機械室17が構成され、この機械室17の前方には開閉自在の前面パネル21が取り付けられて隠蔽される。そして、この前面パネル21の下縁と断熱箱体1との間には隙間23が構成されている。
ここで、図2乃至図6を参照して、機械室17内に配設される冷却装置10について説明する。図2は冷却装置10の斜視図、図3は冷却装置10の平面図、図4は図3のA−A線断面図、図5は圧縮機18及びその取付装置の正面図、図6はシリコン材48、49の透視平面図、図7はシリコン材48、49の透視側面図、図8は電装箱28の部分拡大断面図をそれぞれ示している。
断熱箱体1の天壁1A上の窓孔8を上方から閉塞するユニットベース9の上面には、前記蒸発器11と共に前記冷却装置10を構成する圧縮機18、凝縮器19及び凝縮器用送風機20、更には、電装箱28が設置されてこれらは機械室17内に位置する。
冷却装置10は、圧縮機18と、凝縮器19、減圧手段としての膨張弁、蒸発器11とを順次環状に配管接続することにより、周知の冷媒回路24を形成する。そして、この冷媒回路24内には、所定量の冷媒が封入されている。
本実施例における凝縮器19は、複数枚並設された放熱フィン30と、各放熱フィン30を貫通する蛇行状の冷媒配管31と、管板32、32と、上面板37とから成り、ユニットベース9の前部に配置される。凝縮器用送風機20は、凝縮器19の近傍、本実施例では、蒸発器19の後方に配設される。凝縮器19の放熱フィン30の向きは、凝縮器用送風機20の運転によって前方(前面パネル21側)から後方に向けて空気が流通するように設定されている。
管板32、32は、上記凝縮器用送風機20による通風方向の両側に位置して配設される。各管板32には、冷媒配管31を保持する保持孔32Aが複数形成されている。そのため、蛇行状に配設される冷媒配管31は、各保持孔32A内に挿通されることで、各管板32、32に保持される。この冷媒配管31内には、冷媒が上から下に向けて流されている。
また、この管板32の下端には、外方に向けて略直角に折曲形成された固定片33を有し、この固定片33は、ユニットベース9上にボルト等の固定手段34によって固定される。本実施例において、この管板32の固定片33とユニットベース9との間には、防振材35が介設されている(図4参照)。
この防振材35は、ゴム板などの弾性材料、即ち、その性質により振動を吸収可能とする材料にて構成されている。そのため、同一のユニットベース9上に配設される圧縮機18からの振動を当該防振材35にて吸収することができる。これにより、管板32(固定片33)とユニットベース9との振動による騒音を低減することができる。
他方、各管板32、32の上端間に渡って、放熱フィン30の上方を閉塞する上面板37が取り付けられている。この上面板37の凝縮器用送風機20による空気の流入側、本実施例では、前側には空気流入孔37Aが形成されている。この空気流入孔37Aは、並設される放熱フィン30の並設方向に渡って延在して形成されており、少なくとも、凝縮器用送風機20による空気の流入側に蛇行状に配設される冷媒配管31の一列目乃至二列目に対応する寸法とされている。
そのため、凝縮器用送風機20が運転されると、凝縮器19前方から各放熱フィン30間に空気が流入すると共に、上面板37の前側に形成された空気流入孔37Aを介して凝縮器19上方からも各放熱フィン30間に空気が流入する。
これにより、凝縮器19前方から各放熱フィン30間に流入した空気によって各放熱フィン30を貫通する蛇行状の冷媒配管31を流れる冷媒が冷却される。特に、本実施例では、各放熱フィン30の上方を閉塞する上面板37の前側に形成された空気流入孔37Aからも放熱フィン30間に空気を流入させることができるため、凝縮器19上方から流入した空気によって、冷媒配管31内を上から下に流れる冷媒の上部を効率的に冷却することができる。これにより、高い放熱効率を実現することが可能となる。
上面板37は、前側にのみ空気流入孔37Aが形成されているため、前側以外の部分では、各放熱フィン30上を閉塞されるため、凝縮器19上方からの空気の流入は、前側に制限することができ、凝縮器19内への積極的な空気の流入が促進される。
更に、本実施例では、当該上面板37と各管板32との間には、防振材38が介設されている(図4参照)。この防振材38は、上記防振材35と同様に、ゴム板などの弾性材料、即ち、その性質により振動を吸収可能とする材料にて構成されている。そのため、同一のユニットベース9上に配設される圧縮機18からの振動を当該防振材38にて吸収することができる。これにより、管板32と上面板37との振動による騒音を低減することができる。
次に、本実施例における圧縮機18は、一例としてロータリ圧縮機であり、縦型の密閉容器40内に駆動要素とこの駆動要素にて駆動される圧縮要素が収納されている。密閉容器40は前記駆動要素及び圧縮要素を収納する縦長円筒状の容器本体40Aの上端開口部を閉塞する略椀状のエンドキャップ40Bとで構成され、エンドキャップ40Bの上端中心部には、当該圧縮機18の圧縮要素にて圧縮された高温高圧の冷媒を外部に吐出するための吐出配管43が接続されている。
また、容器本体40Aの側面には、圧縮要素に冷媒を導入するための吸込配管42が接続されている。更に、本実施例では、当該圧縮機18には、圧縮機冷却装置としてのデスーパーヒータ41が取り付けられている。このデスーパーヒータ41は、凝縮器用送風機20によって凝縮器19を経た空気が通風されて空冷される位置に配設される。
そして、この密閉容器40の容器本体40Aの底部には、複数(本実施例では、それぞれ略120°の間隔を存して3本)の脚部45が設けられている。脚部45は、厚い鋼板により構成されており、外方に向けて突出して形成されている。
次に、圧縮機18の取付装置44について説明する。圧縮機18の取付装置44は、圧縮機用ベース47と、各脚部45に設けられるゴム製の防振材(以下、ゴム材と称する)46と、同じく各脚部45に対応して設けられる第1及び第2のシリコン製の防振材(以下、第1、第2のシリコン材と称する)48、49と、これらとユニットベース9とを固定するボルト50とから構成される。圧縮機用ベース47は、ユニットベース9上に配設されて、各脚部45を固定するための複数のボルト50がそれぞれ貫通する複数の図示しないボルト貫通孔が形成されている。
各脚部45の最も外方に突出した先端部には、図示しないボルト貫通孔が形成されており、当該先端部下側には、ゴム材46が設けられている。このゴム材46は弾性を有する本体により構成され、軸方向の中心には、上記脚部45のボルト貫通孔と重合する図示しないボルト貫通孔が形成されている。
そして、各ゴム材46と圧縮機用ベース47との間には、第1のシリコン材48が、対応する位置における圧縮機用ベース47とユニットベース9との間には、第2のシリコン材49が介設される。
各シリコン材48、49は、ゴム材46よりも柔らかく弾性を有するシリコン材料にて構成されており、軸方向の中心には、上記脚部45のボルト貫通孔と重合するボルト貫通孔52が形成されている。
ここで、当該シリコン材48、49は、何れも図6の平面図に示すように、その上面51Aには、ボルト貫通孔52から外方に向けて放射状に延在する(半径方向に延在する)溝53・・が複数形成されている。本実施例では、それぞれ略90°の間隔を存して4本形成されている。
そして、図6では破線にて示すように、その下面51Bには、上面51Aに形成された各溝53・・・と上下方向で一致しない位置にボルト貫通孔52から外方に向けて放射状に延在する(半径方向に延在する)溝54・・が複数形成されている。本実施例では、各溝54は、それぞれ略90°の間隔を存して4本形成され、上面の各溝53・・と略45°回転させた(ずらした)位置に形成される。
本実施例において、上面51Aに形成される各溝53及び下面51Bに形成される各溝54は、何れもその深さは、当該シリコン材48又は49の厚さ寸法の1/2よりも小さい寸法とされる。また、各溝は、4本形成されているが、これに限定されず、3本又は5本以上であっても良い。
かかる構成により、圧縮機18をユニットベース9上に固定する際には、先ず、ユニットベース9に複数穿設されたボルト貫通孔(図示しない)のそれぞれに第2のシリコン材49、その上に圧縮機用ベース47を載置する。そして圧縮機用ベース47の各ボルト貫通孔に対応する位置に第1のシリコン材48を載置し、その上方にゴム材46を載置する。何れもボルト貫通孔を重合させる。
そして、その上方から圧縮機18を載置し、各脚部45をそれぞれのゴム材46上に対応させる。そして、各脚部45の上方から、ゴム材46、第1のシリコン材48、圧縮機用ベース47、第2のシリコン材49のそれぞれのボルト貫通孔にボルト50を挿通させ、ユニットベース9の下側に宛がわれた図示しないナットと螺合により固定する。
これにより、圧縮機18を直接ユニットベース9に取り付ける場合に比べて、圧縮機用ベース47を介在させてユニットベース9に取り付けることにより、効果的に圧縮機18の振動による変位を吸収することが可能となる。
特に、各脚部45と圧縮機用ベース47との間には、ゴム材46と第1のシリコン材48が介設され、更に、圧縮機用ベース47とユニットベース9との間には、第2のシリコン材49が介設される。そのため、ゴム材46と、各シリコン材48、49によって、効果的に圧縮機18の運転による振動を吸収することができる。
また、各シリコン材48、49は、ゴム材46よりも薄く柔らかく構成することができるため、振動吸収効果を向上させ、騒音を防止することができる。
特に、各シリコン材48、49の上面51A及び下面51Bには、それぞれ溝53、54を複数形成したので、シリコン材48、49の各溝53、54にて柔らかく振動を吸収することが可能となる。
即ち、圧縮機18の運転による振動を各溝53、54をその弾力性によって押し広げ、又は復元することで、効果的に吸収することができる。従って、圧縮機18と接続される吐出配管43等の変位を抑制することができ、配管等の損傷を防止することができる。
また、比較的振動の大きな圧縮機18であっても、シリコン材48、49を採用することで、厚さの薄い防振材にて高い振動吸収効果を実現することができるため、高さ寸法を制限しつつ、振動を抑制して取り付けることが可能となる。従って、高さ寸法が制限された機器への取付も実現することができる。
更に、本実施例では、シリコン材は、ゴム材46側に位置する第1のシリコン材48と、ユニットベース9側に位置する第2のシリコン材49とから構成することで、各シリコン材の単体を薄くすることができ、成形が容易となる。
また、本実施例で採用している各シリコン材48、49の溝53、54は、それぞれ略90°の間隔を存してボルト貫通孔52から外方に向けて放射状に延在して形成されているため、密閉容器40内部において水平方向にて回転運動が行われる圧縮機18の運転による回転方向への変位を効果的に吸収することが可能となる。
ボルト貫通孔52から外方に向けて放射状に形成するため、各溝53、54の加工性が良い。
更に、上面51Aに形成される各溝53と、下面51Bに形成される各溝54とは、上下方向で一致しない位置に形成されているため、上面51Aの溝53と下面51Bの溝54の位置が上下方向で一致した場合のような極端に薄い箇所が形成されてしまう不都合を回避できる。そのため、シリコン材48、49の強度を保持することが可能となる。
尚、本実施例では、シリコン材の上面51A及び下面51Bのそれぞれに溝が形成されているが、何れか一方のみに形成したものであっても良い。また、各溝53、54の形状は上記に限定されるものではなく、例えば、ボルト貫通孔52と同心円状に複数形成したものであってもよい。この場合にも、上面51Aと下面51Bとで上下方向で各溝の位置が一致しないような位置に形成することがより望ましい。これによっても、圧縮機18の振動による変位を効果的に吸収することができる。
また、これ以外にも、シリコン材の溝は、上面51Aに複数の平行する溝と、下面51Bに複数の平行する溝とを形成し、上面51Aの溝と、下面51Bの溝とが略90°で交差する格子状としても良い。
これにより、それぞれの面における各溝は、同一方向に形成することができるため、加工性の向上を図ることができる。圧縮機18の回転方向の変位による振動をそれぞれの面に形成され、各面51A、51Bとで略90°で直交する溝において吸収することができるため、防振効果を向上させることができる。
次に、上述した如き凝縮器19、圧縮機18と共にユニットベース9上に配設される電装箱28について説明する。本実施例において、電装箱28は、ユニットベース9の前部に配設される凝縮器19の側方に相当するユニットベース9前部一側に配設される。電装箱28は、例えば金属製材料により構成された矩形体により構成され、少なくとも一側面、本実施例では、凝縮器19側の側面が開口する外装ケース56と当該開口を開閉自在に閉塞する蓋体57とから構成される。当該蓋体57には、透孔58が形成されている。
外装ケース56内部には、回路基板60やトランスなどの電装部品が収納される。特に、本実施例では、回路基板60には、上述した如き圧縮機18の運転周波数をインバータにより制御するための回路が含まれている。当該回路は、インバータ等のスイッチング回路としてIGBTやMOS−FET等のスイッチング素子が設けられている。当該スイッチング素子は、インバータ制御によって発熱が顕著となる発熱素子である。
この回路基板60は、所定の絶縁距離を存して電装箱28の内壁に取り付けられる。具体的には、取付板61を介して電装箱28に取り付けられる。この取付板61は、電装箱28内側の面に複数の保持部材62によって回路基板60が固定される。この保持部材62は、回路基板60と取付板61との間に所定の絶縁距離を確保する。
そして、この取付板61は、少なくとも上記透孔58を閉塞可能な寸法に形成されており、当該透孔58に対応する位置には、所定間隔を存して複数の放熱フィン63が取り付けられている。
更に、この放熱フィン63に対応する位置の取付板61の内面側には、絶縁距離を存して設けられる回路基板60と、当該取付板61とを熱伝導関係に熱伝導材65が設けられる。
かかる構成により、回路基板60を電装箱28に取り付ける場合には、放熱フィン63、熱伝導材65が取り付けられた取付板61に保持部材62によって絶縁距離を確保した状態で固定する。そして、当該取付板61は、ビス等の固定部材66により、電装箱28の蓋体57に固定する。
これにより、当該取付板61が電装箱28に固定され、当該取付板61によって透孔58を閉塞した状態で、放熱フィン63は、透孔58より電装箱28外に臨んだ状態となる。
そのため、圧縮機18のインバータ制御によってスイッチング素子(発熱素子)の発熱が顕著となるが、回路基板60上にて発生した熱は、熱伝導関係に設けられた熱伝導材65及び取付板61を介して放熱フィン63に伝導する。当該放熱フィン63は、透孔58を介して電装箱28外に臨んで設けられるため、回路基板60にて発生した熱を円滑に電動箱28外に放熱させることができる。これにより、電装箱28外に臨んだ放熱フィン63によって発熱素子からの熱の効果的な排出を実現することができる。
これにより、格別に電装箱用の通風ファンを設けることなく、電装箱28内が異常な高温となることによる不都合を効果的に解消することができる。そのため、部品点数の削減を図りつつ、円滑な冷却装置10の制御を実現することができる。
このとき、取付板61は、回路基板60と電装箱28との絶縁距離を確保しつつ、放熱フィン63を外部に臨ませる透孔58を閉塞するので、当該透孔58を介して電装箱28内に塵埃が侵入する不都合を抑制することができる。
特に、本実施例では、凝縮器用送風機20の運転により、前面パネル21と断熱箱体1との間の隙間23から機械室17に吸い込まれた空気は、凝縮器19を経た後、その後方に配設される圧縮機18に至る。ここで、圧縮機18が所定の高さ寸法を有するものであるため、当該圧縮機18の前面に衝突した空気の一部が前側方に振り分けられ、凝縮器19と電装箱28間に送風される。電装箱28に設けられた放熱フィン63は、この凝縮器用送風機20による送風が通過する位置に配置されている。
そのため、凝縮器用送風機20による送風によって、放熱フィン63に伝導された発熱素子(回路基板60)からの熱を放熱させることができる。これにより、更なる放熱性能の向上を図ることができる。
R 冷却貯蔵庫
1 断熱箱体
5 貯蔵室
8 窓孔
9 ユニットベース(断熱板)
10 冷却装置
11 蒸発器
17 機械室
18 圧縮機
19 凝縮器
20 凝縮器用送風機
23 隙間
24 冷媒回路
28 電装箱
30 放熱フィン
31 冷媒配管
32 管板
32A 保持孔
33 固定片
34 固定手段(ボルト)
35 防振材
37 上面板
37A 空気流入孔
38 防振材
40 密閉容器
42 吸込配管
43 吐出配管
44 取付装置
45 脚部
46 ゴム材(ゴム製の防振材)
47 圧縮機用ベース
48 第1のシリコン材(シリコン製の防振材)
49 第2のシリコン材(シリコン製の防振材)
50 ボルト
51A 上面
51B 下面
52 ボルト貫通孔
53、54 溝
56 外装ケース
57 蓋体
58 透孔
60 回路基板
61 取付板
62 保持部材
63 放熱フィン
65 熱伝導材
66 固定部材

Claims (2)

  1. 機械室内に、冷却装置を構成する圧縮機、凝縮器、凝縮器用送風機等を設置して成る冷却貯蔵庫において、
    前記機械室内に設けられ、前記冷却装置を制御する回路基板が収納された電装箱と、前記回路基板上の発熱素子と熱伝導関係に設けられた放熱フィンと、
    前記電装箱の内側の面に、複数の保持部材によって所定の絶縁距離を存して前記回路基板が取り付けられ、前記電装箱の外側の面に前記放熱フィンが取り付けられた取付板と、
    前記回路基板と前記放熱フィン間に設けられた熱伝導材とを備え、
    前記電装箱には透孔が形成されており、
    前記放熱フィンが前記透孔より前記電装箱外に臨んだ状態で、前記取付板は前記電装箱に固定され、前記取付板により前記透孔が閉塞されると共に、
    前記熱伝導材は前記電装箱の内部に配置され、前記回路基板と前記放熱フィンとの間に挟まれた前記熱伝導材の側面は前記電装箱内に臨んでいることを特徴とする冷却貯蔵庫。
  2. 前記圧縮機は前記凝縮器の後方に配置され、前記電装箱は前記凝縮器の側方に配置されており、
    前記凝縮器用送風機の運転により吸い込まれ、前記圧縮機の前面に衝突した空気の一部は前記凝縮器と電装箱の間に送風され、前記放熱フィンは、この送風が通過する位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の冷却貯蔵庫。
JP2010078464A 2010-03-30 2010-03-30 冷却貯蔵庫 Active JP5583449B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010078464A JP5583449B2 (ja) 2010-03-30 2010-03-30 冷却貯蔵庫
CN201110038182.8A CN102207349B (zh) 2010-03-30 2011-02-12 冷藏柜

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010078464A JP5583449B2 (ja) 2010-03-30 2010-03-30 冷却貯蔵庫

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011208908A JP2011208908A (ja) 2011-10-20
JP5583449B2 true JP5583449B2 (ja) 2014-09-03

Family

ID=44696303

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010078464A Active JP5583449B2 (ja) 2010-03-30 2010-03-30 冷却貯蔵庫

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5583449B2 (ja)
CN (1) CN102207349B (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104577809B (zh) * 2013-10-18 2017-05-10 佳兴电机股份有限公司 配电盘铜排散热装置
JP2019132568A (ja) * 2018-02-02 2019-08-08 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 冷蔵庫
JP7268832B2 (ja) * 2018-12-25 2023-05-08 アクア株式会社 冷蔵庫

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0451345Y2 (ja) * 1986-02-21 1992-12-03
DE29602184U1 (de) * 1996-02-08 1997-03-13 Siemens Ag Zwangsgekühlter Schaltschrank
CN1239872C (zh) * 2001-05-09 2006-02-01 株式会社日立制作所 冰箱
US7003970B2 (en) * 2001-07-09 2006-02-28 Daikin Industries, Ltd. Power module and air conditioner
CN100451501C (zh) * 2003-08-26 2009-01-14 株式会社东芝 冰箱
KR100557099B1 (ko) * 2003-12-09 2006-03-03 엘지전자 주식회사 빌트인 냉장고의 방열장치
JP2008082596A (ja) * 2006-09-27 2008-04-10 Daikin Ind Ltd パワーモジュール及びそれを用いた空気調和機
JP2009100638A (ja) * 2007-09-28 2009-05-07 Toshiba Carrier Corp インバータ装置および空気調和機の室外機
JP4888447B2 (ja) * 2008-06-27 2012-02-29 株式会社富士通ゼネラル 空気調和機の室外機

Also Published As

Publication number Publication date
CN102207349A (zh) 2011-10-05
JP2011208908A (ja) 2011-10-20
CN102207349B (zh) 2014-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7105816B2 (ja) 冷蔵庫
JP2011208909A (ja) 冷却装置
KR20150042319A (ko) 컨트롤박스 및 이를 포함하는 공기조화기의 실외기
US11280526B2 (en) Refrigerator
JP5482780B2 (ja) 空気調和機の室外機
US9353968B2 (en) Heat source unit of refrigerating apparatus
JP5583449B2 (ja) 冷却貯蔵庫
KR102420992B1 (ko) 냉장고
JP2014092322A (ja) 冷却装置およびそれを搭載したサーバー装置
WO2015045252A1 (ja) コンテナ用冷凍装置
JP6514974B2 (ja) 固定部材を備えた機器
JP2009185775A (ja) 冷却ユニット
US20160265797A1 (en) Appliance vent
JP2009002596A (ja) 冷却ユニット
WO2023213317A1 (zh) 冷藏冷冻装置
JP2014020680A (ja) 冷蔵庫
JP5523893B2 (ja) 圧縮機の取付装置
JP2006138609A (ja) 冷蔵庫
KR102531202B1 (ko) 냉장고
JP5259271B2 (ja) 冷却ユニット
CN114216295A (zh) 半导体制冷组件及半导体制冷储藏装置
JP2012255638A (ja) 冷蔵庫
JP3205225U (ja) 電子冷蔵庫
CN219390180U (zh) 半导体制冷的制冷设备
JP2016044824A (ja) 冷蔵庫

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130313

A977 Report on retrieval

Effective date: 20131216

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20131224

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20140617

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140716

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Ref document number: 5583449

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Country of ref document: JP