以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、以下実施例では大判プリンタを用いた例となっているが、大判プリンタに限らずカット機能がある印刷装置で構成してもよい。また、大判プリンタ、印刷装置という用語を用いているが、いずれも本発明の実施形態においては同じものとする。
図1は、本発明実施形態における印刷制御システムのシステム構成図である。
印刷制御システムは、複数のクライアント端末と複数の大判プリンタである印刷装置がLAN106(ローカルエリアネットワーク)等のネットワークを介して通信可能に接続されて構成される。
クライアント端末101には、プリンタドライバがインストールされている。プリンタドライバは、大判プリントなどを行うためLAN106に接続されているプリンタ(図1、プリンタ102〜105)のプリンタドライバである。
この印刷制御装置は、クライアント端末101より、印刷指示があると、以下の後続の処理を行う機能を有する。
まず、印刷する用紙の希望出力サイズを受け付けると(S1)、複数の大判プリンタが接続されているネットワーク環境の中より、必要となる用紙の大きさと種別を満たす使用可能な全ての印刷処理装置の一覧をクライアント端末上に表示する(S2の印刷用紙準備可能装置表示)。
次に、クライアント端末101より、印刷装置一覧から、1台のプリンタ(例えば、プリンタ102)が選択されると(S2の印刷用紙準備可能装置選択)、実際に印刷をするために印刷可能な印刷装置一覧をクライアント端末上に表示する(S6の印刷可能装置表示)。
このように、クライアント端末101の操作部の画面は、印刷指示等の操作が可能な入力インタフェースを有する。
次に、クライアント端末101上でS6の印刷可能装置表示により表示されたプリンタ一覧より、1台のプリンタ(例えば、プリンタ104)が選択されると(S6の印刷可能印刷装置選択)、ここで、最初で使用する印刷用紙抽出用のプリンタ(プリンタ102)と次に使用する印刷と余白カット用のプリンタ(プリンタ104)の選択が全て終了する。
次に、最初の使用するプリンタ102で、印刷に必要な分だけの大きさを確保した大きさの印刷用紙が抽出され、カットされる(S4)。
次に、S4で印刷用紙確保指示し、S5において回収された印刷用紙を、次の印刷と余白をカットをするプリンタ104にセットする(S7)。
次に、プリンタ104にて、印刷が行われ(S8)、さらに余白がカットされ、出力サイズ受付部302で入力されたサイズの印刷物が生成される。
なお、プリンタ102で抽出された印刷用紙を、プリンタ104へ給紙するのは手動で行われる。
2度印刷装置を使用し所望するところの印刷物を生成させる方法についての詳細に関しては、後述の実施例にて述べる。
図2は、本発明の実施形態におけるクライアント端末のハードウェア構成を示す図である。
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
また、ROM203あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。RAM202は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM202にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
また、入力コントローラ205は、キーボード209や不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。
ビデオコントローラ206は、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイでも構わない。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。本発明には直接関係があるものではない。
メモリコントローラ207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピー(登録商標)ディスク(FD)或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
通信I/Fコントローラ208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
なお、CPU201は、例えばRAM202内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
本発明を実現するための印刷制御のプログラムは外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM202にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。
次に、図3を用いて、当システムの機能構成図について説明する。図3は、本発明の印刷制御装置の機能構成図の一例を示す図である。
本発明における印刷制御装置は、画像受付部301、出力サイズ受付部302、サイズ判定部303、画像印刷方向決定部304、余白面積算出部305、第1の印刷装置候補登録部306、第1の印刷装置決定部307、カット制御部308、第2の印刷装置候補登録部309、第2の印刷装置決定部310、印刷カット制御部311からなる。
まず、画像受付部301について説明する。画像受付部301は、ユーザが指定する印刷物として出力を希望する画像を受け付ける受付部である。
出力サイズ受付部302は、ユーザが指定する印刷物として出力を希望する画像の希望出力サイズの長辺と短辺の長さを受け付ける受付部である。
サイズ判定部303は、印刷装置毎にロール紙の横幅と、出力サイズ受付部302によって受け付けた長辺および短辺の長さを比較して、ロール紙の横幅が短辺の長さ以上であるか否かを判定する判定部である。
画像印刷方向決定部304は、サイズ判定部303により、ロール紙の横幅が短辺の長さ以上であると判定された場合に、希望出力サイズの大きさの画像を印刷した場合に、長辺と短辺のどちらをロール紙の横幅の方向とするかを決定する決定部である。
余白面積算出部305は、希望出力サイズの長辺および短辺の長さと、ロール紙の横幅、に基づき余白面積を算出する算出手段である。
第1の印刷装置候補登録部306は、希望出力サイズの大きさの画像の長辺または短辺の長さおよびロール紙の横幅との対応付け、印刷装置の種別、印刷装置に備えられているロール紙の種別、余白面積の情報、を印刷装置候補一覧に登録する登録部である。
第1の印刷装置決定部307は、第1の印刷装置候補登録部306で登録された第1の印刷装置候補がユーザに一覧として提示された後、ユーザがその候補一覧の中から、ロール紙をカットし印刷用紙を準備するために使用する印刷装置を決定する決定部である。
カット制御部308は、第1の印刷装置で対してロール紙をカットし必要な大きさ分の印刷用を抽出後、カットする制御部である。
第2の印刷装置候補登録部309は、ロール紙に印刷後に余白をカットすることで得られるカット紙の横幅の長さ以上の横幅を有する印刷をするための印刷装置の候補一覧を登録する登録部である。
第2の印刷装置決定部310は、第2の印刷装置候補登録部309で登録された第2の印刷装置候補がユーザに一覧として提示された後、ユーザがその候補一覧の中から、カット紙に印刷するために使用する印刷装置を決定する決定部である。
印刷カット制御部311は、画像を、第2の印刷装置決定部で決定した印刷装置でカット紙に印刷した際に余白がある場合にその余白をカットする制御部である。
次に、図4を用いて、最適なプリンタの選択方法の流れについて、説明をする。まず、ステップS401におき、ユーザが印刷したい大きさの紙面の長辺と短辺の長さが、図7に示す画面上より入力がされる。即ち、ここで印刷データの出力サイズが受付られる。
次に、ステップS402において等倍印刷を行うかどうかについて確認をとるために、図8の確認メッセージを出す。ユーザが、等倍印刷を行う場合(図8のメッセージにおいて、「はい」を選択した場合)はステップS403(使用可能プリンタ検索)へ移り、倍率を変えて印刷を行う場合(図8のメッセージにおいて、「いいえ」を選択した場合)、はステップS413へ移る。
なお、ステップS413へ移った場合は、ステップS414で所望の印刷装置で変倍印刷されこの処理を終了する。
次にユーザが等倍に印刷をそのまま行うステップS402でYESが選択された場合以降の処理について説明を行う。
まず、使用可能プリンタが検索され(ステップS403)、プリンタが存在する場合(ステップS404においてYESの場合)、ロール紙カットを行うための最初のプリンタを選択するステップS405に移る。プリンタが存在しない場合(ステップS404においてNOの場合)、ステップS401に再度処理が戻る。
なお、この最初に選択するプリンタを、今後この明細においては、プリンタAと表現する。
次に、ステップS403の使用可能プリンタの検索処理について説明をする。ステップS403からは、図5のプリンタAとして使用可能なプリンタの検索処理を、さらに、図6のプリンタBとして使用可能なプリンタの検索処理を呼ぶことになる。
まず、図5において、プリンタAとして使用するプリンタ検索の処理について説明をする。ステップS501からステップS507は、ネットワーク上に接続されていてアクセスが可能な全ての大判プリンタに対し、繰り返し行われる。
まず、ステップS501においてプリンタにおいて用紙があるかどうかを確認する。用紙がある場合(S501でYESの場合)は、ステップS502において、プリンタAの印刷装置候補となる印刷装置にセットされている用紙の用紙サイズを取得する。即ち、印刷装置に供えられた用紙サイズを取得する。
そして、プリンタにセットされているロール紙の横幅の長さが、ステップS503からステップS505のどの条件にあてはまるかを判定する。なお、用紙サイズの取得は、各プリンタごとにネットワークを介して取得要求を行って実行されてもよいし、各プリンタごとにクライアント端末101に記憶されているそれぞれのプリンタドライバから、用紙サイズの取得を行ってもよい。
ステップS501において、プリンタにおいて用紙が無い場合(S501でNOの場合)は、次のプリンタがプリンタAとしてリストアップできるかどうかを判定するため、再び図5の最初の処理へ戻る。
ステップS503からステップS505のどの条件にあてはまるかを判定する理由は、1.ロール紙が存在していても印刷をするだけの大きさがあるか、2.印刷をするだけの大きさがある場合でも、プリンタを一度だけ使用することだけで印刷が可能か、3.2回プリンタを使用し印刷物を生成する場合、各プリンタにおいてどれだけ最少の余白が発生するか、を各大判プリンタについて判定するためである。
ステップS503からステップS505の判定条件は以下の通り、入力された長辺と短辺の長さをプリンタのロール紙の横幅の長さとの関係から、以下5つの条件に分類する。
条件1(ステップS503)は、プリンタの「ロール紙の横幅の長さ」が長辺より長いケース、
条件2(ステップS503)は、プリンタの「ロール紙の横幅の長さ」が長辺と同じ長さのケース、
条件3(ステップS504)は、「ロール紙の横幅の長さ」が短辺よりも長く、長辺よりも短いケース、
条件4(ステップS504)は、プリンタの「ロール紙の横幅の長さ」が短辺と同じ長さのケース、
条件5(ステップS505)は、プリンタの「ロール紙の横幅の長さ」が短辺よりも短いケース、
とする。
次に、上記条件1から条件5についてそれぞれの条件判定後の後続処理について説明する。
まず図5のステップ503の条件1の後の処理、ステップS506を説明する。ステップS506は、条件1と条件2の場合である。つまり、プリンタの「ロール紙の横幅の長さ」が長辺の長さ以上ある場合であり、長辺を印刷装置における横幅の方向とし、短辺の長さを最初のプリンタAで用意し必要分だけの紙面を抽出後カットする辺を第一辺とし、次のプリンタBで印刷後に余白分をカットする辺を第二辺とした場合のことである。
ステップS503で第一辺と第二辺の長さが決定されると、ステップS506において、条件1と条件2の場合に大判プリンタで印刷を行った際の余白面積は、(ロール紙横幅−第一辺)×第二辺で求めることができる。
なお、長辺がプリンタの「ロール紙の横幅の長さ」が同じ長さの場合は、短辺の長さを最初のプリンタAで用意し必要分だけの紙面を抽出後カットする辺を第一辺とすると、次のプリンタBで印刷後に余白分をカットする必要がなくなる。このため、無駄なサイズが0となる。
次に、条件3と条件4における後続処理をステップS504より説明する。ステップS504は、条件3と条件4の場合である。つまり、「ロール紙の横幅の長さ」が短辺の長さ以上ある場合で、長辺よりも短いケース、であり、短辺を印刷装置における横幅の方向とし、長辺の長さ分のロール紙を最初のプリンタAで用意し、抽出後カットする辺を第一辺とし、次のプリンタBで印刷後に余白分をカットする辺を第二辺とする。
ステップS504で第一辺と第二辺の長さが決定されると、ステップS506において、条件3と条件4の場合に大判プリンタで印刷を行った際の余白面積は、条件1と条件2の場合と同じく(ロール紙横幅−第1辺)×第2辺で求めることができる。
なお、短辺がプリンタの「ロール紙の横幅の長さ」が同じ長さの場合は、長辺の長さを最初のプリンタAで用意し必要分だけの紙面を抽出後カットする辺を第一辺とすると、次のプリンタBで印刷後に余白分をカットする必要がなくなる。このため、無駄なサイズが0となる。
次に条件5における処理をステップS505において説明する。ステップS505は、条件5の場合、つまり、プリンタの「ロール紙の横幅の長さ」が短辺よりも短いケースであり、短辺の長さの横幅をもつロール紙をもつプリンタが無いということなので、このケースについては印刷が不可能なケースとなる。
条件の1から5のいずれかにあたるかが判定されたあとは、それぞれ次のステップへ処理が移る。
即ち、印刷装置のそれぞれに対して、ロール紙の横幅と、印刷データの長辺および短辺の長さと、を比較して、該ロール紙の横幅の長さが印刷データの短辺の長さ以上であるか否かを判定し、該ロール紙の横幅の長さが短辺の長さ以上であると判定した場合、出力サイズの大きさの画像を印刷した場合に、ロール紙における余白が最少になるように、ロール紙の横幅と、出力サイズの長辺および短辺の長さと、に基づき、長辺と短辺のいずれをロール紙の横幅の方向とするかを決定し、出力サイズの長辺および短辺の長さと、ロール紙の横幅と、に基づき余白面積を算出する。
まず、条件1〜4の場合はプリンタAとして使用可能ということであるため、ステップS506において余白面積が計算されたあと、ステップS507において、用紙を準備するための印刷装置の選択候補としてプリンタAとして特定され、選択リストへ追加がされる。即ち、ステップS401で受け付けた出力サイズと、ステップS502で取得された用紙サイズとに基づいて、該出力サイズのデータを印刷したときの余白が小さくなる印刷装置を特定し、ロール紙をカットすることにより印刷用紙を準備するための印刷装置をユーザに提示する。
この用紙準備用の印刷装置として提示するために追加された選択リストとは、ステップS405で表示される図9に図示するリストの図である。
条件5の場合は、印刷対象外となるため、次のプリンタがプリンタAとしてリストアップできるかどうかを判定するため、再び図5の最初の処理へ戻す。
ネットワーク上に接続されていてアクセスが可能な全ての大判プリンタに対し、ステップS501からステップS507までの処理が繰り返し行われた後は、ステップS508へ移る。
ステップS508は、S507において、プリンタAとして使用可能なプリンタが存在しているかどうかを判定している。
存在している場合(ステップS508でYESの場合)は図6の処理Aへ、存在していない場合(ステップS508でNOの場合)は図4の処理Bへ移る。なお、処理Bは図4のステップS404以降の後続処理へ処理が続く。
処理Aは、図6のプリンタBとして使用可能なプリンタの検索を行う処理を呼ぶ。
図6のステップS601からステップS603の処理は、図5の処理において、希望出力サイズが条件1から条件4を満たす場合に、ネットワーク上に接続されていてアクセスが可能な全ての大判プリンタに対し繰り返し行われる。
まずステップS601において、印刷が可能な状態のプリンタかどうかを判断する。ステップS601において、YESの場合は、ステップS602へ処理が移る。ステップS601において、NOの場合は、次のプリンタがプリンタBとしてリストアップできるかどうかを判定するため、再び図6の最初の処理へ戻る。
ステップS602は、プリンタBで印刷を行う場合に、印刷希望サイズのプリンタB上で横幅となる長さよりも、プリンタの横幅が大きいかどうかを判定している。印刷希望サイズのプリンタB上で横幅となる長さよりも、プリンタの横幅が大きい場合(ステップS602にでYESの場合)、ステップS603において、プリンタBの選択リストへ追加がされる。即ち、ロール紙に印刷後に余白をカットすることで得られるカット紙の抽出された長さ以上の横幅を有し、且つ、印刷可能状態である印刷装置をプリンタBの選択リストへ追加する。
この印刷用の印刷装置として提示するために追加された選択リストとは、ステップS406で表示される図11に図示するリストである。また、そのリストでは、プリンタBの印刷装置の機種名(図11、1101)と、印刷装置に備えられているインクの種別(図11、1102)を表示する。即ち、印刷装置に付随する情報として、該印刷装置の機種名と、該印刷装置に備えられているインクの種別、の情報を提示する。
印刷希望サイズのプリンタB上で横幅となる長さよりも、プリンタの横幅が小さい場合(ステップS602でNOの場合)は、次のプリンタがプリンタBとしてリストアップできるかどうかを判定するため、再び図6の最初の処理へ戻る。
図6のプリンタBの検索処理が終了すると、再び図4のS404以降の後続処理へ処理が続く。
再び図4の処理図に戻って説明をする。
ステップS405においては、図9に示すように、印刷可能なサイズの全てのプリンタがプルダウンに無駄なサイズ(余白面積)が小さい順に表示をする。(図9の902)即ち、ステップS507で特定された印刷装置をユーザに提示する。そして、ユーザからの選択を受け付ける。
また、各プリンタAの付随する情報として、印刷装置の機種名(図9の901)と備えられているロール紙の用紙の種別(図9の903)も合わせて表示する。即ち、ステップS507で特定された印刷装置の機種名と、余白面積と、用紙の種別とを表示する。
なお、図9では無駄なサイズの少ない順に、使用可能なプリンタAを一覧で表示をしているが、これについては、無駄となる面積を判定する処理を行って、その結果をもとにこのプルダウンの一覧に表示している(図9の900、904)。この情報の表示順については、以下の方法で行うことを可能とする。
図9の900においては、使用可能なプリンタAを、第一ソートキーを図9、902の余白面積にし、第二ソートキーを図9、903のロール紙の種別にし、昇順にソートすることにより、余白が少なくなる順番を、余白サイズ順に表示し、その中でさらにロール紙名を昇順に表示することによって、プリンタの一覧をユーザに提示する。
また、図9の904においては、使用可能なプリンタAを、第一ソートキーを図9、907のロール紙の種別にし、第二ソートキーを図9、906の余白面積にし、昇順にソートすることにより、余白が少なくなる順番を、ロール紙種別ごとに表示することによって、プリンタの一覧をユーザに提示する。
なお、これらの2つの方法については第二キーを指定しているが、必ずしも指定しないで表示をしても良いものとする。また、ソートキーについては、昇順ではなく、降順指定をしてもよいこととする。
即ち、余白面積、または、用紙の種別のどちらかを、ソート順の第一キーと第二キーとし、または、余白面積か、用紙の種別のどちらか一方を第一キーとすることにより、ステップS507でリストアップする、または、ステップS405で表示される印刷装置の表示を並べ変えることを可能とする。
このような方法によるプリンタ情報の提示により、ユーザは、余白が少なく、最適なロール紙の横幅を持ち、かつ所望する用紙の種別を備えているプリンタを選択することが容易になる。
なお、図9でプリンタAが選択されると、図10に示すように、選択したプリンタAのロール紙の紙種と、無駄になる用紙サイズを表示する画面となる。
次に、ステップS406について説明する。ステップS406は、印刷に必要となる分だけのプリンタAで最初の印刷用の用紙を備えるプリンタが選択された後に、印刷を行うためのプリンタBを選択する処理である。
なお、プリンタAで必要な用紙を確保後、印刷を行うためにその紙を給紙させるプリンタを、今後この明細においては、プリンタBと表現する。
このステップS406では、プリンタBの印刷で横幅となる長さよりも幅が大きいロール紙を備える、印刷可能なプリンタの全てが、図11のようにプルダウンの一覧形式で表示がされる。即ち、ステップS603においてプリンタBとして選択リストに追加された、ロール紙に印刷後に余白をカットすることで得られるカット紙の抽出された長さ以上の横幅を有し、且つ、印刷可能状態である印刷装置を、ユーザに提示する。
このプリンタBにおいては、実際の印刷とロール紙印刷後のカットを行う処理が入る。そのため、図11のプリンタBを選択するためのプルダウンの一覧では、プリンタとそのプリンタが備えるインクの種別が判別できるようにし、ユーザが望むインクで印刷ができるようにしている。
なお、図11でプリンタBが選択されると、図12に示すように、選択したプリンタBが備えるインクの種別と残量を表示する画面となる。
前記処理でプリンタBが選択された後は、ユーザからカットと印刷の指示を受けたプリンタドライバは、ステップS407におき、プリンタAに対してカットの指示を行う。このとき、プリンタAに対しては、印刷無しの用紙裁断だけを行うことを認識させるコマンドと、用紙先端から裁断するまでの長さの2種類を通知する(図18の1802)。
次に、ユーザからカットと印刷の指示を受けたプリンタドライバは、ステップS408におき、プリンタBに対して印刷の指示を行う。このとき、印刷を行うプリンタBに対しては、通常のPDLプリンタと同様の印刷データと、ユーザのカット紙給紙が行われるまで印刷を禁止するフラグ、そして給紙される用紙サイズの3つを通知する。(図18の1803)
ステップS409で、プリンタAでロール紙がカットされる。即ち、印刷装置において、画像を出力した場合に終了となる位置でカットする。次のステップS410では、ステップS409で準備をした用紙が確保され(図18の1804)、プリンタBへセットされた(図18の1805)ことが検知されると(ステップS410でYESの場合)、ステップS411において、プリンタBのパネル上に印刷要求を受けている印刷ジョブの一覧を表示する(図19)。
なお、ステップS410でNOの場合は、プリンタBにおいて用紙がセットされるまでステップS410の処理を繰り返す。
ステップS411で、プリンタBの印刷ジョブの一覧より、印刷処理を行うものが選択され(図19の1901)、印刷ボタン(図19の1902)が押下されると(図18の1806)、ステップS412でプリンタBは印刷処理を開始する。そして、印刷終了後に印刷データと給紙される用紙サイズから、印刷部と余白部を判断し、余白部が発生する場合にはその箇所で用紙のカットを実行する。即ち、印刷データを、プリンタBでカット紙に印刷させ余白がある場合は該余白をカットする。
このように、印刷終了後は余白分がカットされ、ユーザが所望するところの大きさ、紙質、インクで印刷物を生成することが出来る。
また、ステップS409でプリンタAにおき、ロール紙がカットされた後に、ステップS412で、プリンタBで印刷を行いさらに、余白をカットするが、その前にステップS410で、プリンタBに用紙をセットする場合に、どの方向でセットするのかをわかりやすくするために、最初のロール紙のカットを行うプリンタAより、必要分の用紙が抽出された後に切り取る前に、Bのプリンタへ紙面を挿入する方向と表面裏面の区別をするための補助情報を提示してあげてもよい。例えば図13の1301ように、余白に印刷をしてもよい。これはあくまで一例とする。即ち、プリンタBへ印刷のために用紙を挿入するための補助情報として、プリンタBへのロール紙を挿入する方向と表面裏面の情報を、プリンタAに印字させるよう制御する。
なお、図4のフローはあくまで、本発明を実現させるための一例であり他の構成もある。例えば、少なくとも図4のS401、S405、S406の3つの処理はクライアント側で構成するとして、クライアント側とサーバ側に分けて連携して動作させる構成にしても良い。
次に、図14以降において、無駄となる余白面積の本発明における効果について説明を行う。
まず、図14について説明をする。図14は、本発明実現前のユーザとシステムの処理の流れを図に表現したものである。
本発明がなされる前は、大判プリンタで印刷を行う場合、例えば、印刷物の出力サイズの短辺が22インチの場合には、印刷用紙の横幅が22インチ以上のロール紙を備え、かつ所望のインクを備えた大判プリンタを選択しなければならなかった。
逆に、59インチの方を横方向として印刷を試みようとし、もし59インチ以上のロール紙を備えるプリンタが有ったとしても、インクが無い等、そのプリンタで印刷が出来ない状態であると、印刷が出来なかった。
さらに、ユーザは、接続可能なプリンタで、印刷物の横幅サイズ以上のロール紙を備え、さらに、印刷可能な状態のプリンタからしか印刷が出来ず、用紙の選択が限定されるため、用紙の無駄になる面積が大きくなってしまうケースがあった。
また、従来の場合、縦方向、横方向共にロール紙の規格外サイズで印刷を行う場合、必ず余白が発生してしまうため、印刷が完了後手動でのカットが必要であった。
次に、図15について説明をする。図15は、本発明実現後のユーザとシステムの処理の流れを図に表現したものである。
本発明では、大判プリンタで、例えば一辺が22インチ、もう一辺が59インチの印刷物を印刷する場合、ネットワーク環境に接続されている複数の大判プリンタの中から、用紙が60インチ幅のロール紙がセットされている大判プリンタをまず、プリンタ用紙を抽出するためのプリンタAとして選択する。
次に、印刷を行い、さらに余白をプリンタにてカットするプリンタBを、プリンタBで印刷する時に横幅となる辺の長さ以上の横幅のサイズを備えるプリンタで、印字方式が適した(ユーザが所望するところのインクが備わっている、の意味)プリンタの中から選択する。この時プリンタBには印刷用紙が備わっていなくても良い。
この方法で印刷を行うと、初めに使用するプリンタAでは所望の用紙を選択することが出来る。次に印刷機能とカット機能として使用するプリンタBは、印刷に必要なインクを備えていれば、プリンタAとは別のプリンタであっても選択することが出来るため(ただし、プリンタAとプリンタBが同機であっても問題ない)、ユーザが印刷を行うために必要な資源が有効利用されている。
また、初回のプリンタ選択で選択されたプリンタAでは、必要となる用紙を抽出しカットした後に、次のプリンタBで印刷が行われた後余白がカットされるため、手動での余白のカットが不要となる。
更に、ユーザがそれぞれの印刷装置をプリンタAとして選択した際に、余白がどれだけになるかが提示されるようにしているため、所望の印刷用紙と所望のインクを用い、その中で、余白が一番小さくなるように印刷をすることが可能となる。なお、この余白は最少になるように自動計算がされる。
次に、本発明実現前の余白となる面積の例について、図16で説明する。
図16は、本発明がなされる前に大判プリンタが使用可能なネットワーク環境で所望印刷物の印刷を行った際に、各プリンタを使用した場合の無駄となる余白の面積を表わした図である。
まず、図16の縦の列の用語と各大判プリンタの各欄に記載されている値についてそれぞれ説明をする。
「プリンタサイズ(インチ)」の列は、各大判プリンタの各欄に横幅のサイズを表記している。
「ロール紙サイズ(インチ)」の列は、各大判プリンタにセットされているロール紙サイズの横幅の大きさを表す。なお、各大判プリンタには、ロール紙サイズが、プリンタサイズ(インチ)よりも、小さい値のものがセットされていても良い。また、「なし」と表記されているのは、ロール紙が現在無い状態を示す。
「印刷可/不可」の列は、各大判プリンタが印刷機として故障がしていず印刷が可能な状態か、否かを意味する。各大判プリンタの各欄には、大判プリンタとして故障がしていず、正常な場合で印刷可能な場合は、○と表記され、故障がして印刷不可な場合は、×と表記される。例えば、図16のプリンタ2は、「ロール紙サイズ(インチ)」の列に「24」という値が記述されている。これは、プリンタにはロール紙がセットされていて、「印刷可/不可」の列において、「○」(印刷可能の意味)の値が記載されているため、印刷が可能という意味になる。
「使用可」の列は、「印刷可/不可」の列で印刷可能であり(印字が出来る等、プリンタが正常な状態であり)、ロール紙がセットされていて(「ロール紙サイズ(インチ)」にインチの値が表記されていて)、さらに印刷しようとする横幅のサイズがセットされているロール紙のサイズ以下の場合に、各大判プリンタの各欄に、大判プリンタで印刷可能となるため○と表記している。
逆に、「印刷可/不可」の列で印刷可能であって(印字が出来る等、プリンタが正常な状態であって)も、ロール紙がセットされていない状態の場合(「ロール紙サイズ(インチ)」にインチの値が表記されていない場合)や、ロール紙がセットされていても、印刷しようとする横幅のサイズがセットされているロール紙のサイズよりも大きい場合は、印刷不可能であるため×と表記される。
例えば、図16のプリンタ1は、「ロール紙サイズ(インチ)」の列に「10」という値が記述されているため、プリンタにはロール紙がセットされていて、「印刷可/不可」の列において、「○」(印刷可能の意味)の値が記載されている。この場合は、印刷が可能ではあるが、今回は、横22インチ、縦59インチの大きさの印刷物を印刷する場合の例を挙げているため、短い方の辺の長さがプリンタ1に設定されているロール紙の横幅の大きさ以下ではないため印刷不可能となり、「印刷可/不可」の列において、「×」が記載されることになる。
「無駄サイズ(インチ2)」の列は、「使用可」の列において、○が表記されている大判プリンタにおいて、例として横幅22インチ、縦幅59インチの印刷を行った場合の、無駄となるサイズの値を、各大判プリンタの各欄に表記している。
例えば、プリンタ2においては、「プリンタサイズ(インチ)」が24インチで「ロール紙サイズ(インチ)」が24インチのロール紙がセットされていて使用可となっている。この場合に、横幅22インチ、縦幅59インチの印刷を行うと、(24インチ[ロール紙サイズ(インチ)]−22インチ[印刷要求された横幅サイズ])×59インチ[印刷要求された縦幅サイズ]=118インチ2[印刷がされない無駄となるサイズ]という計算式が成り立ち、無駄となる面積が計算される。
また、プリンタ6においては、「プリンタサイズ(インチ)」が36インチで「ロール紙サイズ(インチ)」が36インチのロール紙がセットされていて、使用可となっている。この場合に、横幅22インチ、縦幅59インチの印刷を行うと、(36インチ[ロール紙サイズ(インチ)]−22インチ[印刷要求された横幅サイズ])×59インチ[印刷要求された縦幅サイズ]=826インチ2[印刷がされない無駄となるサイズ]という計算式が成り立ち、無駄となる面積が計算される。
「備考」の列は、無駄となるサイズの計算式を、使用可となっている各大判プリンタの各欄に表記している。
次に、本発明における余白となる面積の例について、図17で説明する。
図17は、本発明において、大判プリンタが使用可能なネットワーク環境で所望印刷物の印刷を行った際に、各プリンタを使用した場合の無駄となる余白の面積を表わした図である。
まず、図17の縦の列の用語と各大判プリンタの各欄に記載されている値についてそれぞれ説明をする。「プリンタサイズ(インチ)」の列は、各大判プリンタの各欄に横幅のサイズを表記している。「ロール紙サイズ(インチ)」の列は、各大判プリンタにセットされているロール紙サイズの横幅の大きさを表す。なお、各大判プリンタには、ロール紙サイズがプリンタサイズ(インチ)よりも、小さい値のものがセットされていても良い。また、「なし」と表記されているのは、ロール紙が現在無い状態を表す。
「印刷可/不可」の列は、各大判プリンタが印刷機として故障がしていず印刷が可能な状態か、否かを意味する。各大判プリンタの各欄には、大判プリンタとして故障がしていず、正常な場合で印刷可能な場合は、○と表記され、故障がして印刷不可な場合は、×と表記される。
例えば、図17のプリンタ10は「ロール紙サイズ(インチ)」の列に「なし」という値が記述されているため、このプリンタにはロール紙がセットされていないが、「印刷可/不可」の列において、「○」(印刷可能の意味)の値が記載されている。これは、印刷をして余白をカットするプリンタBとしては使用が可能という意味になる。
「プリンタA使用可」の列は、「ロール紙サイズ(インチ)」にインチの値が表記されていてロール紙がセットされている状態であり、かつ、印刷物の長辺、短辺のいずれかが、ロール紙の横幅のサイズ以下である場合に、各大判プリンタの各欄に、最初に必要となる用紙を抽出するために使用可能なプリンタとして「○」が表記される。逆に、ロール紙が存在していないプリンタである場合や、印刷物の短辺がロール紙の横幅のサイズ以上である場合は「×」が表記される。
例えば、プリンタ1においては、「ロール紙サイズ(インチ)」の列に「10」という値が記載されている。これは、ロール紙は存在するが、今回は、長辺59インチ、短辺22インチの印刷を行った時の例を挙げていて、短辺の長さがこのロール紙の幅以内に収まらないため、「プリンタA使用可」の列の値が、用紙抽出用のプリンタAとして使用不可能という意味として、「×」の値が記載される。
また、プリンタ4においては、「ロール紙サイズ(インチ)」の列に「なし」という値が記述されているため、このプリンタにはロール紙がセットされていないためプリンタAとしては使用することは出来ない。
しかし、プリンタ7は、「ロール紙サイズ(インチ)」の列に「36」という値が記述されているため、このプリンタには横幅36インチのロール紙がセットされているためプリンタAとしては使用することは出来る。
「無駄サイズ(インチ2)」の列は、「プリンタA使用可」の列において、○が表記されている大判プリンタにおいて、例として横幅22インチ、縦幅59インチの印刷物の印刷を行うとして、印刷用紙を抽出して、プリンタBで最終的に印刷を行った場合に無駄となるサイズの値を、各大判プリンタの各欄に表記している。
例えば、プリンタ2をプリンタAに指定した場合、プリンタ2は「プリンタサイズ(インチ)」が24インチで「ロール紙サイズ(インチ)」が24インチのロール紙がセットされていて、まず、用紙印刷のために必要な59インチ分の紙面を抽出する。その後、印刷可能な状態なプリンタBで印刷をし、余白となる部分をカットする。このため、(24インチ[ロール紙サイズ(インチ)]−22インチ[印刷要求された横幅サイズ])×59インチ[印刷要求された縦幅サイズ]=118インチ2[印刷がされない無駄となるサイズ]という無駄な面積が計算される。
また、同じ大きさの印刷物(短辺22インチ、長辺59インチ)の印刷を、プリンタ9をプリンタAに指定した場合、プリンタ9は「プリンタサイズ(インチ)」が60インチで「ロール紙サイズ(インチ)」が60インチのロール紙がセットされていて、まず、用紙印刷のために必要な22インチ分の紙面を抽出し、その後、印刷可能な状態なプリンタBで印刷をし、余白となる部分をカットする。このため、(60インチ[ロール紙サイズ(インチ)]−59インチ[印刷要求された横幅サイズ])×22インチ[印刷要求された縦幅サイズ]=22インチ2[印刷がされない無駄となるサイズ]という無駄な面積が計算される。
「プリンタB使用可」の列は、「印刷可/不可」の列で印刷可能であり(印字が出来る等、プリンタが正常な状態であり)、かつ、印刷物の長辺、短辺のいずれかが、ロール紙の横幅のサイズ以下である場合に、印刷し余白をカットするために使用可能なプリンタとして○が表記される。
例えば、22インチ×59インチの印刷物を印刷する場合、図17のプリンタ3は、「ロール紙サイズ」列にインチ数が記入されているため、ロール紙が存在するため、プリンタAとして使用は可能である。しかし、「印刷可/不可」の列において「×」(印刷不可の意味)の値が記載されているため、印刷をして余白をカットするプリンタBとしては使用が不可能という意味になる。
逆に、図17のプリンタ4は、「ロール紙サイズ(インチ)」の列に「なし」という値が記述されているため、このプリンタにはロール紙がセットされていないためプリンタAとしては使用することは出来ない。しかし、「印刷可/不可」の列において、「○」(印刷可能の意味)の値が記載されているため、印刷をして余白をカットするプリンタBとしては使用が可能という意味になる。
「備考」の列は、無駄となるサイズの計算式を、使用可となっている各大判プリンタの各欄に表記している。
ここで、本発明実現前の余白の面積と、本発明における余白の面積について比較を行ってみる。出力希望サイズ22インチ×59インチの大きさの印刷物を、図16のプリンタ2で生成しようとすると、前述したように、「プリンタサイズ(インチ)」が24インチで「ロール紙サイズ(インチ)」が24インチのロール紙がセットされていて、使用可である場合に、横幅22インチ、縦幅59インチの印刷を行うと、(24インチ[ロール紙サイズ(インチ)]−22インチ[印刷要求された横幅サイズ])×59インチ[印刷要求された縦幅サイズ]=118インチ2[印刷がされない無駄となるサイズ]という計算式が成り立ち、無駄となる面積が計算される。
プリンタサイズが60インチの大判プリンタを使用し、59インチの辺を横幅として印刷しようとしても図16のプリンタ9は印刷不可であるし、プリンタ10はロール紙がないため60インチ幅プリンタを使用して印刷することは出来ない。
しかし、発明後の印刷システムにおいて、同じく横22インチ、縦59インチの大きさの印刷物を印刷すると、次のようになる。図17のプリンタ9は、印刷不可能ではあるが、ロール紙がセットされているため、ロール紙を抽出してカットするプリンタAとして使用する。この場合、前述の通り、プリンタ9は「プリンタサイズ(インチ)」が60インチで「ロール紙サイズ(インチ)」が60インチのロール紙がセットされているため、まず、用紙印刷のために必要な22インチ分の紙面を抽出することとする。その後、印刷可能な状態なプリンタBで印刷をし、余白となる部分をカットする。この時余白は、(60インチ[ロール紙サイズ(インチ)]−59インチ[印刷要求された横幅サイズ])×22インチ[印刷要求された縦幅サイズ]=22インチ2[印刷がされない無駄となるサイズ]として面積が計算される。
本発明においては、プリンタAとして使用できるプリンタとプリンタBとして使用できるプリンタが異なるため、印刷できない状態にあるプリンタ(例えば、図17のプリンタ9)であっても、ロール紙のみの抽出用としてプリンタAとして使用することができる。また、図17のプリンタ10は、ロール紙を備えていないため、ロール紙のみの抽出用としてプリンタAとして使用することができないが、印刷可能であるため、印刷とその後の余白をカットするためのプリンタBとしては使用可能となる。
このため、プリンタを2回の機能に分けて使用することにより、それぞれの機能ごとに使用可能なプリンタが存在するため、大判プリンタの無駄な用紙面積を減らすための選択肢が広がる。
従って、図14、図15の図からは、旧来の方法であると最少余白面積が118インチ2となるが、本発明では最少余白面積が22インチ2となる。このように、2回の機能に分けてプリンタを使用すると、さらに、無駄を少なくして印刷することが可能となる。
また、図9のプリンタAを選択するためのプルダウンリストで表示がされている各印刷装置の最少の余白は、自動的に計算がされて表示される。このため、ユーザが印刷物の長辺、短辺のどちらをプリンタAの横幅方向とし余白を抽出すれば一番余白が少なくなるかも、自分で計算を行う必要がない。
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
以上、1実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、本発明におけるプログラムは、図4〜図6に示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は図4〜図6の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは図4〜図6の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。 さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。