JP5581603B2 - 撮像装置 - Google Patents
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Description
請求項1に記載の発明は、入射した被写体光を光電変換する撮像素子と、前記撮像素子よりも被写体側に配置され、入射した光を振動方向が互いに直交する2つの直線偏光成分に変換して射出する第1複屈折板と、前記第1複屈折板と前記撮像素子との間に配置され、入射した光を振動方向が互いに直交する2つの直線偏光成分に変換して射出する第2複屈折板と、を含む一体の光学ローパスフィルタと、前記光学ローパスフィルタよりも被写体側に配置され、単結晶の水晶であって前記水晶の光軸と平行な方向に切り出されて作製された第1の1/4波長板と、前記第1の1/4波長板に接着して設けられ、電圧の印加により前記第1の1/4波長板を振動させる振動発生手段と、を備えた撮像装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の撮像装置において、前記光学ローパスフィルタは、前記第1複屈折板と前記第2複屈折板と、入射した光を円偏光成分に変換する第2の1/4波長板と、赤外カットガラスと、が貼り合わされた一体の素子であり、前記第1複屈折板、前記第2複屈折板、前記第2の1/4波長板及び前記赤外カットガラスは、被写体側から前記撮像素子へ向かう方向に沿って前記第1複屈折板、前記赤外カットガラス、前記第2の1/4波長板及び前記第2複屈折板の順に配置されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の撮像装置において、前記振動発生手段は、前記第1の1/4波長板において光が入射する面に設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の撮像装置において、前記第1の1/4波長板は、入射した光を円偏光成分に変換して前記第1複屈折板に向かって射出することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の撮像装置において、前記第1の1/4波長板は、位相差が90度であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の撮像装置であって、前記第1の1/4波長板は、被写体側の表面に可視光のみを透過するコーティング膜が形成されていることを特徴とする。
(1)光学素子としての振動板24を、単結晶の水晶からなる波長板により構成したので、振動板24をガラスで構成した場合に比べて強度を高めることができる。また、単結晶の水晶からなる波長板は、OLPF23よりも被写体側に配置する場合に光軸方向を考慮する必要がないため、水晶複屈折板のように光学設計に制約を受けることがない。更に、単結晶の水晶からなる波長板は、水晶複屈折板のように、入射する光をすべて直線偏光することがなく、ガラスとほぼ同じ光学特性と見なすことができるため、撮像素子22側に配置されるOLPF23の構成に制約を与えることがない。
したがって、本実施形態によれば、光学特性や内部構成に影響を受けることのない光学素子としての振動板24を備えたカメラボディ10を提供することができる。
(2)振動板24の位相差が90度であるため、後方のOLPF23に対して最も良好な光学特性を得ることができる。
(3)振動板24に形成されるコーティング膜は、可視光のみを透過する可視光透過膜26であるため、ガラス表面にコーティング膜を形成したときのように、肉眼で見えない表面の汚れが目立つことがない。また、可視光透過膜26は、ガラス表面に形成するコーティング膜に比べて、容易に形成することができる。
(変形形態)
(1)振動板24の位相差は90度に限らず、0度でもよいし、45度であってもよい。
(2)圧電素子27の配置は図3の例に限らず、振動板24のY方向の一側縁部でもよいし、X方向の両側縁部や、Y方向の両側縁部に配置されていてもよい。また、圧電素子27は、振動板24の撮像素子22側表面に貼り付けられていてもよい。
(3)本発明に係わる撮像装置は、レンズ交換式のデジタルカメラに限らず、カメラボディとレンズとを一体化したカメラにも適用することができる。
Claims (6)
- 入射した被写体光を光電変換する撮像素子と、
前記撮像素子よりも被写体側に配置され、入射した光を振動方向が互いに直交する2つの直線偏光成分に変換して射出する第1複屈折板と、前記第1複屈折板と前記撮像素子との間に配置され、入射した光を振動方向が互いに直交する2つの直線偏光成分に変換して射出する第2複屈折板と、を含む一体の光学ローパスフィルタと、
前記光学ローパスフィルタよりも被写体側に配置され、単結晶の水晶であって前記水晶の光軸と平行な方向に切り出されて作製された第1の1/4波長板と、
前記第1の1/4波長板に接着して設けられ、電圧の印加により前記第1の1/4波長板を振動させる振動発生手段と、
を備えた撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置において、
前記光学ローパスフィルタは、前記第1複屈折板と前記第2複屈折板と、入射した光を円偏光成分に変換する第2の1/4波長板と、赤外カットガラスと、が貼り合わされた一体の素子であり、
前記第1複屈折板、前記第2複屈折板、前記第2の1/4波長板及び前記赤外カットガラスは、被写体側から前記撮像素子へ向かう方向に沿って前記第1複屈折板、前記赤外カットガラス、前記第2の1/4波長板及び前記第2複屈折板の順に配置されていることを特徴とする撮像装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の撮像装置において、
前記振動発生手段は、前記第1の1/4波長板において光が入射する面に設けられていることを特徴とする撮像装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の撮像装置において、
前記第1の1/4波長板は、入射した光を円偏光成分に変換して前記第1複屈折板に向かって射出することを特徴とする撮像装置。 - 請求項4に記載の撮像装置において、
前記第1の1/4波長板は、位相差が90度であることを特徴とする撮像装置。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の撮像装置であって、
前記第1の1/4波長板は、被写体側の表面に可視光のみを透過するコーティング膜が形成されていることを特徴とする撮像装置。
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