JP5581459B1 - 足場板の固定具及び操作治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】足場枠の単管に掛け渡した足場板を単管に安全かつ簡単に固定することができ、しかも、繰り返し使用することができる足場板の固定具を提供する。
【解決手段】足場枠を構成している単管Pの上に掛け渡した隣接する2枚の足場板を単管Pに固定するための固定具1であって、単管Pに横方向から係合可能な横U字状で断面が四角形状の係合部材11と、横U字状の係合部材11の上面から立ち上がるように係合部材11に連設された、全ネジによって形成された軸部材12と、この軸部材12がねじ込まれた円形状の押圧板13とから構成されており、押圧板13が隣接する双方の足場板の側縁部に張り出すように、隣接する足場板間で係合部材11を単管に横方向から係合させた状態で、押圧板13を回転させてねじ込むことで、隣接する2枚の足場板の側縁部を単管に押圧して固定するようになっている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、足場枠を構成している単管の上に掛け渡した足場板を単管に固定する足場板の固定具及びその固定具を用いて固定作業を行う際に使用する操作治具に関する。
工事現場等において、足場を施工するには、単管を組み付けることによって足場枠を形成した後、この足場枠を構成している単管に足場板を掛け渡し、番線を用いて足場板を単管に固定するのが一般的である。
番線を用いて足場板を単管に固定するには、先ず、必要な長さに切断した番線で単管と足場板とを複数回巻き付け、その端部を締め付け工具であるシノを用いて締め付けた後、その余長部を切断して折り曲げることになる。
実用新案登録第3070348号公報
しかしながら、足場板と単管とを番線で固定しようとすると、単管に掛け渡した足場板の前方側に作業者が身を乗り出すようにして、単管にクロスさせながら足場板に番線を巻き付けていく必要があるので、作業者が足場板から転落する危険性があると共に、足場板と単管とに巻き付けた番線をシノを用いて締め付ける作業は、熟練と労力を要するものであり、手間と時間がかかるといった問題がある。
さらに、足場の解体時には、番線を切断することによって足場板と単管との固定を解除することになるので、切断した番線は他の現場で再利用することができず、廃棄しなければならないという問題もある。
そこで、この発明の課題は、足場枠の単管に掛け渡した足場板を単管に安全かつ簡単に固定することができ、しかも、繰り返し使用することができる足場板の固定具を提供することにある。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、足場枠を構成している単管の上に掛け渡した隣接する2枚の足場板を単管に固定する足場板の固定具であって、単管に横方向から係合可能な横U字状の係合部材と、横U字状の前記係合部材の上面から立ち上がるように前記係合部材に連設された、少なくとも上部外周面に雄ねじ部が形成された軸部材と、前記軸部材の雄ねじ部がねじ込まれた押圧板とを備え、前記押圧板が隣接する双方の足場板の側縁部に張り出すように、隣接する足場板間で前記係合部材を単管に横方向から係合させた状態で、前記押圧板を回転させてねじ込むことで、隣接する2枚の足場板の側縁部を単管に押圧して固定するようにした足場板の固定具を提供するものである。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の足場板の固定具において、前記押圧板には、その上面に回転操作用の係止部が設けられていることを特徴としている。
また、請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明の足場板の固定具における前記押圧板を回転操作するための操作治具であって、前記押圧板から突出した前記軸部材の上端部が挿通される挿通孔を有し、その挿通孔に挿通された軸部材を中心に回転可能に前記押圧板上に載置されるベース板と、前記ベース板の下面に設けられた、前記押圧板の係止部に係合する被係止部と、前記ベース板の上面側に設けられた、前記ベース板を回転操作するための操作部とを備えていることを特徴とする操作治具を提供するものである。
また、上記の課題を解決するため、請求項4に係る発明は、足場枠を構成している単管の上に掛け渡した最端位置の足場板の外側縁部を単管に固定する足場板の固定具であって、単管に横方向から係合可能な横U字状の係合部材と、横U字状の前記係合部材の上面から立ち上がるように前記係合部材に連設された、少なくとも上部外周面に雄ねじ部が形成された軸部材と、足場板の外側縁部における上面角部に配置される、足場板の上面に対応する部分に前記軸部材が挿通される断面逆L字状の押圧部材と、前記押圧部材に挿通した状態で、前記軸部材の雄ねじ部にねじ込まれたナットとを備え、前記押圧部材の角部には、足場板の上面に対応する部分から足場板の側端面に対応する部分に渡って、前記軸部材が挿通される長孔が形成されており、前記押圧部材を足場板の外側縁部における上面角部に沿わせるように、前記係合部材を単管に横方向から係合させた状態で、前記ナットをねじ込むことで、前記押圧部材が足場板の外側縁部を単管に押圧して固定するようにした足場板の固定具を提供するものである。
請求項1に係る発明の足場板の固定具では、係合部材を単管に横方向から係合させる際、押圧板を足場板の上側に位置させた状態で、足場板の側縁に沿わせながらスライドさせることによって係合部材を単管に係合させればよいので、足場板と単管とを番線で固定する場合のように、単管に掛け渡した足場板の前方側に作業者が身を乗り出す必要がなく、作業者が足場板から転落する危険性が大幅に低減される。
また、この足場板の固定具を用いて隣接する2枚の足場板の側縁部を単管に固定するには、係合部材を単管に係合させた状態で、隣接する双方の足場板の側縁部に張り出している押圧板を回転させてねじ込むだけでよいので、作業者は熟練及び労力を必要とせず、簡単に短時間で足場板を単管に固定することができる。
また、足場を解体する際は、押圧板を逆方向に回転させて足場板の押圧状態を解除した後、係合部材を単管から離反する方向にスライドさせて単管との係合を解除するだけで取り外すことができるので、単管に対する足場板の固定解除作業も簡単に行うことができ、取り外した固定具は他の工事現場で繰り返し使用することができる。
また、この足場板の固定具を用いて足場板を単管に固定した状態では、足場板上に押圧板が載置され、その押圧板の中央部に軸部材の上端部が突出することになるが、その突出量が5〜2mm程度になるように軸部材の長さを設定しておけば、足場板上を歩行する作業者の障害となることもない。
特に、請求項2に係る発明の足場板の固定具のように、押圧板の上面に回転操作用の係止部を設けておくと、請求項3に係る発明の操作治具を押圧板の上に載せ、操作治具のベース板の下面に設けられた被係止部を押圧板の係止部に係合させた後、操作治具の操作部を操作することによってベース板を回転させると、それに伴って押圧板が回転し、押圧板を簡単に締め込んだり、緩めたりすることができるので、作業性が向上する。
また、請求項4に係る発明の足場板の固定具では、押圧部材を足場板の外側縁部における上面角部に沿わせるように、係合部材を単管に横方向から係合させる際、単管の後方側から係合部材を前方側に押し出すようにして単管に係合させればよいので、足場板と単管とを番線で固定する場合のように、単管に掛け渡した足場板の前方側に作業者が身を乗り出す必要がなく、作業者が足場板から転落する危険性が大幅に低減される。
また、この足場板の固定具を用いて足場板の外側縁部を単管に固定するには、係合部材を単管に係合させた後、ナットをねじ込むだけでよいので、作業者は熟練及び労力を必要とせず、簡単に短時間で足場板を単管に固定することができる。
また、足場を解体する際は、ナットを緩めて足場板の押圧状態を解除した後、係合部材を単管から離反する方向にスライドさせて単管との係合を解除すればよいので、単管に対する足場板の固定解除作業も簡単に行うことができ、取り外した固定具は他の工事現場で繰り返し使用することができる。
また、この足場板の固定具を用いて足場板を単管に固定した状態では、足場板の外側縁部の上面角部に配設された押圧部材における足場板の上面に対応する部分に軸部材の上端部が突出することになるが、その突出位置は最端位置の足場板の外側縁部であるので、軸部材の突出部が足場板上を歩行する作業者の障害となることもない。
特に、の足場板の固定具、押圧部材の角部における足場板の上面に対応する部分から足場板の側端面に対応する部分に渡って、軸部材が挿通される長孔形成されているので、ナットを外すことなく、軸部材の挿通位置を変更することができ、足場板の上面に対応する部分を足場板の側端面に対応する部分に、足場板の側端面に対応する部分を足場板の上面に対応する部分に入れ替えた状態で押圧部材を使用することが可能となる。従って、使用する足場板の厚みに合わせて、両部分の張出し長さをそれぞれ異なる長さに設定しておくと、厚みの異なる足場板に対応することができる。
(a)はこの発明に係る、隣接する2枚の足場板を単管に固定するための固定具の一実施形態を示す平面図、(b)は同上の固定具を示す正面図、(c)は同上の固定具を示す側面図である。 (a)は同上の固定具を構成している係合部材を示す正面図、(b)は同上の係合部材を示す側面図である。 (a)は同上の固定具を構成している押圧板を示す平面図、(b)は(a)のX−X線に沿った断面図である。 (a)は同上の固定具を構成している押圧板を回転操作するための操作治具を示す平面図、(b)は同上の操作治具を示す側面図、(c)は同上の操作治具を示す底面図である。 (a)〜(c)は同上の固定具及び操作治具を用いて足場枠を構成している単管の上に掛け渡した隣接する2枚の足場板を単管に固定する足場板の固定作業を示す工程図((a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図)である。 (a)〜(c)は同上の固定具及び操作治具を用いて足場枠を構成している単管の上に掛け渡した隣接する2枚の足場板を単管に固定する足場板の固定作業を示す工程図((a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図)である。 (a)〜(c)は同上の固定具及び操作治具を用いて足場枠を構成している単管の上に掛け渡した隣接する2枚の足場板を単管に固定する足場板の固定作業を示す工程図((a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図)である。 (a)〜(c)は同上の固定具及び操作治具を用いて足場枠を構成している単管の上に掛け渡した隣接する2枚の足場板を単管に固定する足場板の固定作業を示す工程図((a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図)である。 (a)〜(c)は同上の固定具及び操作治具を用いて足場枠を構成している単管の上に掛け渡した隣接する2枚の足場板を単管に固定する足場板の固定作業を示す工程図((a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図)である。 (a)はこの発明に係る、最端位置の足場板の外側縁部を単管に固定する足場板の固定具の一実施形態を示す平面図、(b)は同上の固定具を示す左側面図、(c)は同上の固定具を示す正面図、(d)は同上の固定具を示す右側面図である。 (a)は同上の固定具を構成している押圧部材を示す平面図、(b)は同上の押圧部材を示す側面図、(c)は同上の押圧部材を示す正面図である。 (a)、(b)は同上の固定具を厚みの異なる他の足場板に使用する場合の使用方法を説明するための説明図である。 (a)〜(c)は同上の固定具を用いて足場枠を構成している単管の上に掛け渡した最端位置の足場板を単管に固定する足場板の固定作業を示す工程図((a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図)である。 (a)〜(c)は同上の固定具を用いて足場枠を構成している単管の上に掛け渡した最端位置の足場板を単管に固定する足場板の固定作業を示す工程図((a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図)である。 (a)〜(c)は同上の固定具を用いて足場枠を構成している単管の上に掛け渡した最端位置の足場板を単管に固定する足場板の固定作業を示す工程図((a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図)である。 (a)〜(c)は同上の固定具を用いて足場枠を構成している単管の上に掛け渡した最端位置の足場板を単管に固定する足場板の固定作業を示す工程図((a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図)である。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1(a)〜(c)は、この発明に係る固定具1を示している。この固定具1は、同図に示すように、足場枠を構成している単管の上に掛け渡した隣接する2枚の足場板を単管に固定するためのものであり、単管Pに横方向から係合可能な横U字状で断面が四角形状の係合部材11と、横U字状の係合部材11の上面から立ち上がるように係合部材11に連設された、全ネジによって形成された軸部材12と、この軸部材12がねじ込まれた円形状の押圧板13とから構成されている。
前記係合部材11は、図2(a)、(b)に示すように、単管Pに係合する半円部11aと、この半円部11aの上下端からそれぞれ水平に張り出す直線部11b、11bとから構成されており、直線部11b、11bの先端部には、単管Pに半円部11aを係合し易くするために傾斜面sが形成されている。
前記押圧板13には、図3(a)、(b)に示すように、中心に軸部材12がねじ込まれるねじ穴13aが形成されていると共に、ねじ穴13aを中心とした対称位置に、図4(a)〜(c)に示す回転操作用の操作治具3の凸部32が嵌合する一対の嵌合穴13bが形成されており、ねじ穴13aにねじ込まれた軸部材12の上端部には、押圧板13が脱落しないように、ねじ穴13aよりも大径のストッパ部材12aが固着されている。
前記操作治具3は、図4(a)〜(c)に示すように、押圧板13から突出した軸部材12の上端部(ストッパ部材12a)が挿通される挿通孔31aを有し、その挿通孔31aに挿通された軸部材12を中心に回転可能に押圧板13上に載置される円形状のベース板31と、このベース板31の下面から突出する、押圧板13に形成された一対の嵌合穴13bに嵌合可能な一対の凸部32と、ベース板31の上面から突出する、電動ドライバーのソケットビットに嵌合する平面六角形状の操作部33と、ベース板31に形成された吊下穴34とから構成されており、操作部33はベース板31の挿通孔31aに一致する、軸部材12の上端部が挿通可能な中心穴33aを有している。
以上のように構成された固定具1及び操作治具3を用いて足場枠を構成している単管の上に掛け渡した隣接する2枚の足場板を単管に固定する足場板の固定方法について、図5〜図9を参照しながら説明する。
まず、図5(a)〜(c)に示すように、固定済みの足場板SPに一方の側縁を当接させるように新たな足場板SPを単管Pの上に掛け渡した後、図6(a)〜(c)に示すように、固定具1の押圧板13を軸部材12の最上位に移動させ、その押圧板13を足場板SPの上側に位置させた状態で、2個の固定具1を足場板SPの他方の側縁に沿わせてスライドさせることによって、それぞれの係合部材11を足場板SPの長手方向の両端側に位置する2本の単管Pにそれぞれ係合させる。
続いて、図7(a)〜(c)に示すように、新たな足場板SPを、その一方の側縁を固定具1に当接させるように、単管Pの上に掛け渡した後、図8(a)〜(c)に示すように、操作治具3を、その挿通孔31aに固定具1の軸部材12の上端部(ストッパ部材12a)を挿通すると共に、一対の凸部32を固定具1の押圧板13の嵌合穴13bに嵌合させた状態で、押圧板13の上に載置し、この操作治具3の操作部33を、電動ドライバーED等の工具を用いて回転操作することによって、固定具1の押圧板13を締め込むと、図9(a)〜(c)に示すように、固定具1の押圧板13によって隣接する2枚の足場板SPの側縁部が単管Pに押圧され、固定具1を介して隣接する2枚の足場板SPが単管Pに固定される。なお、固定具1を用いて足場板SPを単管Pに固定した状態では、軸部材12の上端部の突出量が5〜2mm程度になるように、ストッパ部材12aを含む軸部材12の長さが設定されている。
以上のように、この固定具1では、係合部材11を単管Pに横方向から係合させる際、押圧板13を足場板SPの上側に位置させた状態で、足場板SPの側縁に沿わせながらスライドさせることによって係合部材11を単管Pに係合させればよいので、足場板と単管とを番線で固定する場合のように、単管に掛け渡した足場板の前方側に作業者が身を乗り出す必要がなく、作業者が足場板から転落する危険性が大幅に低減される。
また、この固定具1を用いて隣接する2枚の足場板SPの側縁部を単管Pに固定するには、上述したように、係合部材11を単管Pに係合させた状態で、隣接する双方の足場板SPの側縁部に張り出している押圧板13を回転させてねじ込むだけでよいので、作業者は熟練及び労力を必要とせず、簡単に短時間で足場板を単管に固定することができる。
また、足場を解体する際は、押圧板13を逆方向に回転させて足場板SPの押圧状態を解除した後、係合部材11を単管Pから離反する方向にスライドさせて単管Pとの係合を解除するだけで取り外すことができるので、単管Pに対する足場板SPの固定解除作業も簡単に行うことができ、取り外した固定具1は他の工事現場で繰り返し使用することができる。
特に、この固定具1では、上述したように、操作治具3を用いて押圧板13を簡単に締め込んだり、緩めたりすることができるので作業性がよく、また、操作治具3には吊下穴34が形成されているので、作業員は、腰にぶら下げたカラビナ等に引っかけた状態で操作治具3を持ち歩くことができ、携帯性もよい。
また、固定具1の押圧板13や操作治具3のベース板31は円形状で周縁に角部を有していないので、締め込んだり、緩めたりするために電動ドライバー等の工具を用いて押圧板13を回転操作する場合であっても、作業者が手や指等に損傷を受けにくく、足場板SPの固定作業や固定解除作業を安全に行うことができる。
また、この固定具1を用いて足場板SPを単管Pに固定した状態では、足場板SP上に押圧板13が載置され、その押圧板13の中央部に軸部材12の上端部が突出することになるが、その突出量が5〜2mm程度になるように軸部材12の長さが設定されているので、足場板SP上を歩行する作業者の障害となることもない。
図10(a)〜(d)は、足場枠を構成している単管Pの上に掛け渡した最端位置の足場板の外側縁部を単管Pに固定する足場板の固定具2を示している。この固定具2は、同図に示すように、固定具1の係合部材11及び軸部材12と同様の係合部材21及び軸部材22と、足場板の外側縁部における上面角部に配置される、足場板の上面に対応する部分に軸部材22が挿通される断面逆L字状の押圧部材23と、この押圧部材23に挿通した状態で、軸部材22の雄ねじ部にねじ込まれたナット24とから構成されている。なお、軸部材22の上端部には、押圧部材23に挿通した状態でねじ込まれたナット24が脱落しないように、ナット24のねじ穴よりも大径のストッパ部材22aが固着されており、軸部材22の長さは、固定具1の軸部材12の長さよりも8mm程度長く設定されている。
前記押圧部材23は、図11(a)、(b)に示すように、足場板の側端面に沿う縦板23aと、縦板23aの上端から水平に張り出して足場板の上端面に沿う横板23bとから構成されており、縦板23aの長さ(高さ)L1は、足場板の厚みより僅かに短めに設定されていると共に、横板23bの張出長さL2は、厚みの異なる他の足場板の厚みより僅かに短めに設定されている。
また、前記押圧部材23の角部には、縦板23aから横板23bに渡って、軸部材22が挿通される長孔23cが形成されており、図12(a)、(b)に示すように、ナット24を外すことなく、押圧部材23を同図(a)に矢印で示す方向に回転させることで、軸部材22の挿通位置を変更することができ、厚みの異なる他の足場板を使用する場合は、縦板23aを足場板の上面に対応する部分に、横板23bを足場板の側端面に対応する部分に入れ替えた状態で押圧部材23を使用することができるようになっている。
以上のように構成された固定具2を用いて単管Pの上に掛け渡した最端位置の足場板の外側縁部を単管Pに固定する足場板の固定方法について、図13〜図16を参照しながら説明する。
まず、図13(a)〜(c)に示すように、固定済みの足場板SPに一方の側縁を当接させるように最後の足場板SPを単管Pの上に掛け渡した後、図14(a)〜(c)に示すように、固定具2のナット24を軸部材22の上端側に移動させ、押圧部材23の横板23bを足場板SPの上側に位置させた状態で、2個の固定具2を足場板SPの他方の側縁に沿わせてスライドさせることによって、それぞれの係合部材21を足場板SPの長手方向の両端側に位置する2本の単管Pにそれぞれ係合させる。
続いて、図15(a)〜(c)に示すように、電動ドライバーED等の工具を用いてナット24を回転操作することによって締め込むと、図16(a)〜(c)に示すように、固定具2の押圧部材23(横板23b)によって最端位置の足場板SPの外側縁部が単管Pに押圧され、固定具2を介して最端位置の足場板SPが単管Pに固定される。
以上のように、この固定具2では、係合部材21を単管Pに横方向から係合させる際、押圧部材23を足場板SPの外側縁部における上面角部に配置した状態で、足場板SPの側縁に沿わせながらスライドさせることによって係合部材21を単管Pに係合させればよいので、足場板と単管とを番線で固定する場合のように、単管に掛け渡した足場板の前方側に作業者が身を乗り出す必要がなく、作業者が足場板から転落する危険性が大幅に低減される。
また、この固定具2を用いて足場板SPの外側縁部を単管Pに固定するには、係合部材21を単管Pに係合させた後、ナット24をねじ込むだけでよいので、作業者は熟練及び労力を必要とせず、簡単に短時間で足場板を単管に固定することができる。
また、足場を解体する際は、ナット24を緩めて押圧部材23による足場板SPの押圧状態を解除した後、係合部材21を単管Pから離反する方向にスライドさせて単管Pとの係合を解除すればよいので、単管Pに対する足場板SPの固定解除作業も簡単に行うことができ、取り外した固定具2は他の工事現場で繰り返し使用することができる。
また、この固定具2を用いて足場板SPを単管Pに固定した状態では、足場板SPの外側縁部の上面角部に配設された押圧部材23における横板23bの上に軸部材22の上端部が突出することになるが、その突出位置は最端位置の足場板SPの外側縁部であるので、軸部材22の突出部が足場板SP上を歩行する作業者の障害となることもない。
特に、この固定具2は、上述したように、ナット24を外すことなく、軸部材22の挿通位置を変更することができ、厚みの異なる他の足場板を使用する場合は、縦板23aを足場板の上面に対応する部分に、横板23bを足場板の側端面に対応する部分に入れ替えた状態で押圧部材23を使用することができるようになっているので、厚みの異なる複数種類の足場板に対応することができる。
なお、上述した固定具1では、操作治具3を用いて押圧板13を締め込んだり、緩めたりするようになっているが、これに限定されるものではなく、手動工具または電動工具を用いて、押圧板13自体を直接回転させるようにしてもよい。
また、上述した固定具1では、係合部材11が、単管Pに係合する半円部11aの上下端からそれぞれ水平に張り出す直線部11b、11bを備えているが、これに限定されるものではなく、直線部を省略することも可能である。ただし、直線部11b、11bを設けておくと、単管Pに係合させた係合部材11が単管Pから脱落しにくいという効果が得られる。
また、上述した固定具1、2では、係合部材11、21が断面四角形状の金属材料によって形成されているが、これに限定されるものではなく、断面円形状の金属材料によって係合部材を形成することも可能である。ただし、断面四角形状の金属材料によって係合部材11、21を形成しておくと、係合部材11を単管Pに係合させたときに単管Pから脱落しにくいので、足場板の固定作業時に固定具1、2が落下しにくいという効果がある。
また、上述した固定具2では、押圧部材23の角部に軸部材22が挿通される長孔23cが形成されているが、これに限定されるものではなく、横板23bまたは横板23b及び縦板23aの双方に、軸部材22が挿通可能な円形孔を形成することも可能である。ただし、厚さの異なる足場板に対応するために、横板23b及び縦板23aの双方に円形孔を形成する場合は、足場板に応じて2つの円形孔のいずれか一方に軸部材22を挿通し直す必要があるので、ナット24を軸部材22から取り外すことができるように、ストッパ部材を省略するか、ストッパ部材を着脱自在に設けておく必要がある。
また、上述した固定具2では、押圧部材23の縦板23a(図12(b)に示すように、横板23bを縦にして使用する場合は、横板23b)の長さが、使用する足場板の厚みより僅かに短くなるように設定されているが、縦板23a(横板23bを縦にして使用する場合は横板23b)の長さが足場板の厚みよりも長い場合であっても、その余剰長さが5mm程度であれば、ナット24を締め込むことによって、横板23b(横板23bを縦にして使用する場合は縦板23a)が先端側に向かって下がり傾斜となるように押圧部材23が傾き、横板23bまたは縦板23aの先端部が足場板SPの上面を押圧することになるので、特に問題なく、足場板を固定することができる。
本発明の固定具及び操作治具は、足場板を単管に固定する際に利用することができる。
1、2 固定具
3 操作治具
11 係合部材
11a 半円部
11b 直線部
12 軸部材
12a ストッパ部材
13 押圧板
13a ねじ穴
13b 嵌合穴(係止部)
21 係合部材
22 軸部材
22a ストッパ部材
23 押圧部材
23a 縦板
23b 横板
23c 長孔
24 ナット
31 ベース板
31a 挿通孔
32 凸部(被係止部)
33 操作部
33a 中心穴
34 吊下穴
ED 電動ドライバー
P 単管
SP 足場板
s 傾斜面

Claims (4)

  1. 足場枠を構成している単管の上に掛け渡した隣接する2枚の足場板を単管に固定する足場板の固定具であって、
    単管に横方向から係合可能な横U字状の係合部材と、
    横U字状の前記係合部材の上面から立ち上がるように前記係合部材に連設された、少なくとも上部外周面に雄ねじ部が形成された軸部材と、
    前記軸部材の雄ねじ部がねじ込まれた押圧板と
    を備え、
    前記押圧板が隣接する双方の足場板の側縁部に張り出すように、隣接する足場板間で前記係合部材を単管に横方向から係合させた状態で、前記押圧板を回転させてねじ込むことで、隣接する2枚の足場板の側縁部を単管に押圧して固定するようにした足場板の固定具。
  2. 前記押圧板には、その上面に回転操作用の係止部が設けられている請求項1に記載の足場板の固定具。
  3. 請求項2に記載の足場板の固定具における前記押圧板を回転操作するための操作治具であって、
    前記押圧板から突出した前記軸部材の上端部が挿通される挿通孔を有し、その挿通孔に挿通された軸部材を中心に回転可能に前記押圧板上に載置されるベース板と、
    前記ベース板の下面に設けられた、前記押圧板の係止部に係合する被係止部と、
    前記ベース板の上面側に設けられた、前記ベース板を回転操作するための操作部と
    を備えていることを特徴とする操作治具。
  4. 足場枠を構成している単管の上に掛け渡した最端位置の足場板の外側縁部を単管に固定する足場板の固定具であって、
    単管に横方向から係合可能な横U字状の係合部材と、
    横U字状の前記係合部材の上面から立ち上がるように前記係合部材に連設された、少なくとも上部外周面に雄ねじ部が形成された軸部材と、
    足場板の外側縁部における上面角部に配置される、足場板の上面に対応する部分に前記軸部材が挿通される断面逆L字状の押圧部材と
    前記押圧部材に挿通した状態で、前記軸部材の雄ねじ部にねじ込まれたナットと
    を備え、
    前記押圧部材の角部には、足場板の上面に対応する部分から足場板の側端面に対応する部分に渡って、前記軸部材が挿通される長孔が形成されており、
    前記押圧部材を足場板の外側縁部における上面角部に沿わせるように、前記係合部材を単管に横方向から係合させた状態で、前記ナットをねじ込むことで、前記押圧部材が足場板の外側縁部を単管に押圧して固定するようにした足場板の固定具。
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