JP5580657B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶表示装置に関する。より詳細には、柱状スペーサを有する液晶表示装置に関する。
液晶表示装置は、薄膜トランジスタ、配向膜などを積層したTFT素子基板等のアレイ基板と、カラーフィルタ、配向膜等を積層したカラーフィルタ基板等の対向基板とが面内スペーサを用いて所定の間隔を隔てて重ね合わされている。そして、一対の対向基板間の周縁部に形成されたシールパターン内に液晶が充填されている。アレイ基板、対向基板の非対向面側には、それぞれ偏光板が配置され、片方の基板側にバックライトなどが配置されている。
面内スペーサには、球状スペーサや柱状スペーサが用いられる。柱状スペーサを用いる方式によれば、スペーサ周辺の光漏れを抑制して、コントラスト比を改善することができるので、球状スペーサを用いる場合に比して、表示品位を高めることができる。また、柱状スペーサを用いることで、スペーサ移動による配向異常を避けることが可能となり、耐振動衝撃性を向上させることができる。
しかしながら、柱状スペーサについては、以下の課題がある。柱状スペーサを配設した横電界方式の液晶表示装置においては、黒表示の際、複屈折ムラが発生する場合がある。複屈折ムラは、柱状スペーサが形成されている対向基板に対してアレイ基板が外部からの力によってずれた際に、柱状スペーサとアレイ基板とに摩擦力が生じて柱状スペーサが元の状態に戻らず、基板間に応力が残存することにより生じると考えられる。
柱状スペーサを配設した縦電界方式のTN(Twisted Nematic)モードの液晶表示装置においては、低温において液晶層が収縮した際、その収縮にセルギャップが追従できずに、液晶層内で発砲が生じてしまう(低温発砲)という問題がある。低温発砲を解決する方法として、柱状スペーサの密度(単位面積当たりの柱状スペーサの数)を抑えてアレイ基板と柱状スペーサの摩擦を減らす方法が考えられる。しかしながら、柱状スペーサの本数を減らすことにより耐荷重特性も低下する。このため、外部から圧力が加わった際に、柱状スペーサが塑性変形してギャップムラが発生しやすくなるという問題が生じる。
そこで、柱状スペーサの塑性変形を防ぐ方法が提案されている(特許文献1〜3)。特許文献1において、第1群の柱状スペーサと対向する第1基板上には、無機膜層からなる段差膜を形成し、第2群の柱状スペーサと対向するアレイ基板上には、第2群の柱状スペーサと通常状態では間隔を有するように段差膜を形成しない構造が提案されている。特許文献2には、第1基板と第2基板との間のギャップを維持する第1柱状スペーサと、第1基板のコンタクトホールの上部に所定の離間距離をおいて第2基板上に形成された第2柱状スペーサとを有する構造が提案されている。特許文献3には、第2基板の所定部位に形成された第1柱状スペーサ及び第2柱状スペーサと、第1柱状スペーサに対応して第1基板上に形成され、第1柱状スペーサと当接する突起と、第2柱状スペーサの周辺に対応して第1基板上に形成された補償パターンを有する構造が提案されている。
特開2005−338770号公報 特開2007−11367号公報 特開2007−164129号公報
上記特許文献1においては、前述したように、アレイ基板上に、第1群の柱状スペーサと常時当接する段差膜を形成し、かつ、第2群の柱状スペーサと通常時は当接しないように、当該領域に段差膜を設けない構成とする必要があった。また、第1群の柱状スペーサ、第2群の柱状スペーサの両者において、周辺部で液晶分子の配向異常が発生して表示に悪影響が出ることを避けるために、基本的には、これらの柱状スペーサを遮光領域に設ける必要がある。その結果、開口率が低下してしまうという問題があった。上記特許文献2及び3においても、同様の問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、柱状スペーサの塑性変形を防止しつつ、開口率が低下しない液晶表示装置を提供することである。
本発明に係る液晶表示装置は、互いに交差して画素領域を画定するゲート配線及びソース配線と、前記ゲート配線とソース配線との交差部に形成されたスイッチング素子と、前記画素領域に形成された画素電極を具備するアレイ基板と、前記アレイ基板と対向配置され、当該アレイ基板との間に液晶が封止された対向基板と、前記対向基板の前記アレイ基板との対向面側に形成され、前記アレイ基板と前記対向基板とのギャップを保持する複数の柱状スペーサと、細線パターンとスペースパターンからなり、前記柱状スペーサの先端面が、常時、その上面に当接する土台とを備え、前記土台は、前記アレイ基板上に形成された電極又は配線と同一材料により一体的に形成されているものである。
本発明によれば、柱状スペーサの塑性変形を防止しつつ、開口率が低下しない液晶表示装置を提供することができるという優れた効果を有する。
実施形態1に係る液晶表示装置の模式的平面図。 図1のII−II切断線における模式的断面図。 実施形態1に係る液晶表示装置の表示領域内における柱状スペーサの設置位置を説明するための模式的説明図。 実施形態1に係る土台の形状を説明するための模式的平面図。 変形例に係る土台の形状を説明するための模式的平面図。 変形例に係る土台の形状を説明するための模式的平面図。 実施形態1に係る液晶表示用セルの模式的平面図。 実施形態1に係る液晶表示装置の製造方法を説明するためのフローチャート図。 実施形態1に係る液晶表示装置の基板面に水平な方向に圧力が加わった場合の模式的説明図。 実施形態1に係る液晶表示装置の基板面に垂直な方向に圧力が加わった場合の模式的説明図。 実施形態3に係る液晶表示装置の表示領域内における柱状スペーサの設置位置を説明するための模式的説明図。 実施形態3に係る土台の形状を説明するための模式的平面図。 実施形態4に係る土台の形状を説明するための模式的平面図。 実施形態4に係る液晶表示装置の基板面に水平な方向に圧力が加わった場合の模式的説明図。 実施形態4に係る液晶表示装置の基板面に垂直な方向に圧力が加わった場合の模式的説明図。 実施形態5に係る液晶表示装置の表示領域内における柱状スペーサの設置位置を説明するための模式的説明図。 実施形態5に係る土台の形状を説明するための模式的平面図。 実施形態6に係る土台の形状を説明するための模式的平面図。 実施形態7に係る土台の形状を説明するための模式的平面図。 実施形態8に係る土台の形状を説明するための模式的平面図。
以下、本発明を適用した実施形態の一例について説明する。なお、本発明の趣旨に合致する限り、他の実施形態も本発明の範疇に属し得ることは言うまでもない。また、以降の図における各部材のサイズや比率は、説明の便宜上のものであり、実際のものとは異なる。
[実施形態1]
図1に、本実施形態1に係る液晶表示装置100の平面図を、図2に、液晶表示装置100の一部を拡大した模式的断面図を示す。本実施形態1に係る液晶表示装置は、スイッチング素子としてTFT(薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor))を有するアクティブマトリクス型の表示装置である。ここでは、TN(Twisted Nematic)液晶を用いる縦電界モードの透過型の液晶表示装置について説明する。なお、説明の便宜上、図1においては対向基板等の図示を省略している。
液晶表示装置100は、図2に示すように、第1基板としてのアレイ基板10と、アレイ基板10に対向配置される第2基板としての対向基板20を備える。そして、この一対の基板間の周縁に形成されたシールパターンにより両基板が貼り合わされ、その間に液晶7が充填されている。
アレイ基板10は、光透過性を有するガラス基板等からなる第1絶縁性基板11を備える。第1絶縁性基板11の対向基板20との対向面には、液晶7を配向させるための第1配向膜16が形成され、外側主面には第1偏光板17が配設されている。第1配向膜16の下層には、液晶7を駆動する電圧を印加する画素電極15、画素電極15に電圧を供給するTFT等のスイッチング素子(不図示)、スイッチング素子に信号を供給する配線12等を備える。また、スイッチング素子、配線12を覆う絶縁膜14、スイッチング素子に供給する信号を外部から受け入れる端子電極13、端子電極13から入力された信号を後述する共通電極24へ伝達するためのトランスファ電極(不図示)等を備える。アレイ基板10には、その名称の如く画素電極15やスイッチング素子が画素毎にアレイ状に配置されている。
対向基板20は、光透過性を有するガラス基板等からなる第2絶縁性基板21を備える。第2絶縁性基板21のアレイ基板10との対向面には、液晶7を配向させるための第2配向膜26が形成され、外側主面には第2偏光板27が配設されている。第2配向膜26の下層には、アレイ基板10上に設けられた画素電極15との間に電界を印加して液晶7を駆動する共通電極24を備える。共通電極24の下部には、カラーフィルタ層23、遮光層22等を備える。
共通電極24は、アレイ基板10と対向基板20間に形成されたトランスファ材(不図示)を介して、アレイ基板10上に配置されたトランスファ電極(不図示)と電気的に接続されるように構成されている。そして、外部から端子電極13に入力された信号は、トランスファ電極及びトランスファ材を介して共通電極24に伝達するように構成されている。これにより、共通電極24に共通電位が供給され、画素電極15と共通電極24の間で電界を生じることによって液晶7を駆動することができる。
アレイ基板10と対向基板20との間隙における周縁領域には、表示領域8を囲むように、パネル内シール3が形成されている(図1参照)。パネル内シール3は、図1に示すように液晶を注入するための液晶注入口3aを備える。
アレイ基板10は、図2に示すように、対向基板20より外径寸法が大きく、対向基板20との非対向領域に、上記端子電極13が配置されている。アレイ基板10と対向基板20との間隙は、面内スペーサである柱状スペーサ5によって、所定の間隔となるように保持されている。柱状スペーサ5は、対向基板20側に製造工程段階で形成され、柱状スペーサ5がアレイ基板10の所定領域と重なるように対向基板20とアレイ基板10を貼り合わせることにより、液晶表示装置100内に配置される。
液晶表示装置100は、上記の他、各種駆動信号を発生する制御基板31、制御基板31を端子電極13に電気的に接続するFFC(Flexible Flat Cable)32、バックライトユニット(不図示)等も備えている。バックライトユニットは、液晶表示パネルの背面側から光を照射するように、液晶表示装置100の反視認側に配置されている。
次に、本実施形態1に係る液晶表示装置100の動作について説明する。制御基板31から電気信号が入力されると、各種信号がFFC32を介して端子電極13に供給される。そして、端子電極13から、走査信号や表示信号が配線12に供給される。これにより、配線12と電気的に接続された画素電極15に表示電圧が印加される。また、端子電極13から入力された信号がトランスファ電極及びトランスファ材を介して共通電極24に伝達し、共通電極24に共通電位が供給される。これにより、画素電極15及び共通電極24間に電界が発生する。
画素電極15と共通電極24との間の電界に応じて液晶7の分子の方向が変わる。そして、バックライトユニットの発する光がアレイ基板10、液晶7、対向基板20を介して外部へ透過あるいは遮断されることにより、液晶表示装置に映像等が表示される。
図3に、本実施形態1に係る液晶表示装置100の柱状スペーサ5の設置位置を説明するための模式的平面図を示す。説明の便宜上、説明に必要な部材のみを図示する。以降の図においても同様とする。
アレイ基板10上には、矩形状に形成された表示領域8と、この外側に枠状に形成された額縁領域9を有する(図1参照)。表示領域には、複数のゲート配線51と複数のソース配線52が形成されている(図3参照)。ゲート配線51は、図3中の横方向に延在し、縦方向に複数並設されている。ソース配線52は、ゲート配線51と絶縁層(不図示)を介して交差するように、図3中の縦方向に延在し、横方向に複数並設されている。
ゲート配線51とソース配線52の交差点付近には、マトリクス状にTFT60が設けられている。そして、隣接するゲート配線51とソース配線52とで囲まれた領域に画素電極15が形成され、この領域が画素50として機能する。すなわち、ゲート配線51とソース配線52とで囲まれた領域が画素領域となる。さらに、この画素領域がマトリクス状に配置され、表示領域8が構成される。TFT60を構成するゲート電極61、ソース電極62及びドレイン電極63は、それぞれゲート配線51、ソース配線52、及びドレイン配線53に接続されている。ドレイン配線53は、画素電極15に接続されている。画素電極15は、例えば、ITO(Indium Thin Oxide)などの透明導電性薄膜から形成されている。
柱状スペーサ5は、対向基板20に設けられている。柱状スペーサ5の配置位置は、柱状スペーサ5の先端面が対向基板10の土台55と当接する位置に配設されている。土台55は、ドレイン配線53の一部の領域に配設されている。具体的には、ドレイン配線53のうち、TFT60を構成するドレイン電極3が形成されていない側の端部に、土台55が設けられている。
図3中の符号70は、ブラックマトリックスである。表示領域8に形成される柱状スペーサ5は、周辺部で液晶分子の配向異常が発生して表示に悪影響が出ることを避けるために、基本的には、これらの柱状スペーサを遮光領域とする必要がある。本実施形態1においては、柱状スペーサ5が設置される領域に、ブラックマトリックス70が配設されるように設計されている。
図4Aに、土台55近傍のドレイン配線53の模式的平面図を示す。土台55は、複数の細線パターンであるラインパターン56と、スペースパターン57を有する。本実施形態1の例においては、4本の幅細のラインパターン56と、隣接するラインパターン56間に形成された3つのスペースパターン57により土台55が形成されている。図4A中の点線の位置に、柱状スペーサ5の先端面が当接される。スペースパターン57は、ドレイン配線53が形成されていない空隙部となっている。
本実施形態1においては、柱状スペーサ5の先端面の直径D1と、ドレイン配線53の幅は、略同一となるようにし、土台55内に、柱状スペーサ5の先端面が収まるようにした。柱状スペーサ5の先端面の重心位置が安定するように配置することが、均一にセルギャップを形成するためや、耐振動衝撃性の観点から好ましい。土台55に対する柱状スペーサ5のサイズは、適宜、設定することが可能である。例えば、図4Bに示すように、ドレイン配線53の幅を柱状スペーサ5の直径よりも大きくしてもよい。また、図4Cに示すように、ドレイン配線53の幅を柱状スペーサ5の直径よりも小さくなるようにしてもよい。
続いて、本実施形態1に係る液晶表示装置用セル200について説明する。図5は、本実施形態1に係る液晶表示装置用セル200の模式的平面図である。液晶表示装置用セル200は、第1マザー基板1、第2マザー基板2からなる一対の基板を備える。図2の例においては、説明の便宜上、第1マザー基板1、第2マザー基板2の他、パネル内シール3、周縁シール4、柱状スペーサ5、周縁封止材6のみを図示する。
液晶表示装置用セル200は、後述する分断工程において、第1マザー基板1及び第2マザー基板2を分断することにより複数の液晶表示パネルが得られる。図5の例においては、矩形状の一対のマザー基板に、4×4個の液晶表示パネルが形成されている例を示している。周縁シール4、周縁封止材6は、両者併せて封止手段として機能する。これにより、第1マザー基板1、又は/及び第2マザー基板2を薄型加工する際に、水やエッチング液等が侵入することを防止する。
一対のマザー基板間における周縁領域は、全周に亘って周縁封止材6により封止されている。なお、薄型加工する際に水やエッチング液等の侵入を防ぐことができれば、必ずしも周縁封止材6が基板端部全周に亘って形成されていなくてもよい。柱状スペーサ5は、液晶表示パネル形成領域のみならず、一対のマザー基板間の周縁部近傍領域A1にも形成されている(図5参照)。
次に、本実施形態1に係る液晶表示装置用セル200及び液晶表示装置100の製造方法について図6のフローチャート図を用いて説明する。
まず、第1マザー基板1及び第2マザー基板2にそれぞれ複数のアレイ基板部、カラーフィルタ基板部を作製する(ステップS1)。具体的には、ガラス基板からなる第1マザー基板1の一主面に、端子電極13、絶縁膜14、画素電極15,ゲート配線51、ソース配線52、ドレイン配線53、土台55、TFT60等を形成する。また、ガラス基板からなる第2絶縁性基板21の一主面に、遮光層22、着色層23、及び共通電極24をパターン形成する。これらは、成膜、フォトリソグラフィー法によるパターニング、エッチング等により得ることができる。第1マザー基板1、第2マザー基板2から多数の液晶表示装置100が効率よく製造できるように、各マザー基板の短辺、及び長辺と平行に液晶表示装置の面付けが並ぶように規則正しく配置する。
さらに、本実施形態1においては、第2マザー基板2上に柱状スペーサ5を形成する。柱状スペーサ5は、前述したとおり、各液晶表示パネルの他、第2マザー基板2の周縁部近傍領域A1にも形成する。但し、第2マザー基板2の周縁部近傍領域A1の柱状スペーサの密度は、その他の領域の柱状スペーサの密度よりも低くなるようにする。
柱状スペーサ5の材料、及び製造方法は、特に制限なく公知の材料、製造方法を適用することができる。製造工程を簡便化する観点からは、感光性樹脂を用いることが好ましい。本実施形態1に係る柱状スペーサ5は、まず、感光性樹脂等をスピンコート方式により塗布することにより塗膜を形成し、露光、現像等のフォトリソグラフィー工程を経て、柱状スペーサ5を形成する。柱状スペーサ5の設置位置やサイズについては、後述する。
次に、基板洗浄工程において、アレイ基板部が形成されている第1マザー基板1を洗浄する(ステップS2)。そして、配向膜形成工程において、第1マザー基板1の画素電極15が形成された面に、第1配向膜16を形成する(ステップS3)。この工程では、例えば印刷法により有機膜からなる第1配向膜16を塗布し、ホットプレートなどにより、焼成処理して乾燥させる。その後、ラビング工程において、第1配向膜16にラビングを施すことにより配向処理を行う(ステップS4)。
第2マザー基板2についても、上記ステップS2からステップS4と同様の工程、すなわち、基板洗浄、第2配向膜26形成、及びラビング処理を行う。なお、第2絶縁性基板21の場合、共通電極24が形成された面に、第2配向膜26を形成する。
続いて、シール材塗布工程において、スクリーン印刷装置により、第1マザー基板1若しくは第2マザー基板2の一方の対向面に、シール材によりパネル内シール3、周縁シール4の塗布処理を行う(ステップS5)。シール材には、例えばエポキシ系接着材等の熱硬化型樹脂や紫外線硬化型樹脂を用いる。周縁シール4には、シール硬化工程において、液晶表示パネル内に溜まったガスを基板外に放出するためのガイドを設けることが好ましい。次に、トランスファ材塗布工程において、第1マザー基板1、若しくは第2マザー基板2の一方の対向面に、トランスファ材の塗布処理を行う(ステップS6)。
その後、貼り合わせ工程において、第1マザー基板1と第2マザー基板2とを貼り合わせる(ステップS7)。これにより、それぞれのアレイ基板部及びカラーフィルタ基板部が貼り合わせられ、図5に示すように、複数の液晶表示パネルがアレイ状に形成される。そして、シール硬化工程において、第1マザー基板1と第2マザー基板2とを貼り合わせた状態で、パネル内シール3及び周縁シール4を完全に硬化させる(ステップS8)。この工程は、例えば用いるシール材の材質に合わせて熱を加えることや、紫外線を照射することにより行われる。
次いで、第1マザー基板1と第2マザー基板2とが貼り合わされた状態で、両基板間の周縁部の全周を覆うように周縁封止材を形成する(ステップS9)。この工程では、一対のマザー基板の厚み方向に圧力を加えた状態で、一対のマザー基板の間隙の側面部全周に、封止材として硬化型樹脂を塗布する。その後、一対のマザー基板に加えられた圧力を解除することにより、一対のマザー基板の間隙の周縁部近傍領域に硬化型樹脂が引き込まれる。そして、硬化型樹脂に光を照射することにより、一対のマザー基板の全周に周縁封止材が形成され、封止される。これにより、周縁シールのガイド部が塞がれる。
一対のマザー基板間の周縁部に封止パターンを形成した後、第1マザー基板1、第2マザー基板2のいずれか一方、若しくは両基板に対してガラス薄型加工を施す(ステップS10)。この薄型加工は、物理的な研磨や薬液などによる化学的な研磨等を適宜選択する。いずれの方法を用いた場合にも、薄型加工後に水による洗浄が行われる。このようにして液晶表示装置用セルが製造される。
次に、セル分断工程において、貼り合わされた一対のマザー基板を多数の個別のセル(液晶表示パネル)に分断する(ステップS11)。この分断工程において、個別セルに不要な基板周縁部は切断除去される。基板周縁部に形成された柱状スペーサ5や周縁封止材6、周縁シール4についても不要な周縁部として除去される。
そして、液晶注入工程において、個々の個別セルに対して液晶注入口3aから液晶7を注入する(ステップS12)。この工程は、液晶7を液晶注入口3aから真空注入により充填することにより行われる。さらに、封止工程において、液晶注入口3aをパネル封止材(不図示)によって封止する(ステップS13)。この工程では、液晶表示装置用セルの厚み方向に圧力を加えた状態で、液晶注入口3aに、パネル封止材として硬化型樹脂を塗布する。その後、液晶表示装置用セルに加えられた圧力を解除することにより、液晶注入口3a内へ硬化型樹脂が引き込まれる。そして、硬化型樹脂に光を照射することにより、パネル封止材が形成される。その後、偏光板貼付工程において、液晶セルに第1偏光板17、第2偏光板27を貼り付け(ステップS14)、制御基板実装工程において、制御基板31を実装する(ステップS15)。上記工程を経て、液晶表示装置100が完成する。
次に、本実施形態1の態様により、本発明の目的が達成できる理由について説明する。図7Aは、液晶表示装置100が基板面に水平な方向の外圧力を受けた場合の模式的説明図であり、図7Bは、液晶表示装置100が基板面に垂直な方向の外圧力を受けた場合の模式的説明図である。これらの図は、図4AのVII−VII切断線の位置に相当する。説明の便宜上、図7A及び図7Bにおいては、第1絶縁性基板11、第2絶縁性基板21、柱状スペーサ5、土台55のみを模式的に図示する。
本実施形態1においては、土台55をラインパターン56及びスペースパターン57により形成しているので、柱状スペーサ5の先端面と土台55の当接面積を縮小させることができる。その結果、液晶表示装置100が基板面に水平な方向の外圧力を受けた場合(図7A参照)、柱状スペーサ5の先端面の全領域が当接している場合に比して、土台55と柱状スペーサ5の先端面との摩擦力を低減させることができる。このため、基板面に水平な方向の外圧力に対し、柱状スペーサ5の塑性変形を抑制することができる。
また、液晶表示装置100が基板面に対し垂直な方向の外圧力を受けた場合(図7B参照)、柱状スペーサ5の先端面の弾性変形により、柱状スペーサ5の先端面の接触面積が増加する。その結果、基板面に垂直な方向の外圧力に対し、塑性変形を抑制することができる。
本発明者が鋭意検討を重ねた結果、土台55のラインパターン56の配線幅D2、及びスペースパターン57の最適な幅D3について(図4参照)、以下の式(1)及び式(2)を満たすように設計することがより好ましいことがわかった。
式(1)
(表示領域の柱状スペーサの面積)/(表示領域の面積)>0.002
式(2)
(表示領域の柱状スペーサと土台との接触面積)/(表示領域の面積)<0.001
なお、上記式(1)、式(2)中の「表示領域の面積」とは、パネル内シール3で取り囲まれた表示領域8(図1参照)の面積であり、マトリクス状に配置されたすべての画素領域の和に相当する。「表示領域の柱状スペーサの面積」とは、表示領域8内に配設された柱状スペーサ5の先端面の面積の和である。また、「表示領域の柱状スペーサと土台の接触面積」とは、表示領域8内に配設された柱状スペーサ5の先端面の面積のうち、土台55と通常時に当接している面積の和である。
上記式(1)及び式(2)より、「表示領域の柱状スペーサの面積」は、「表示領域の柱状スペーサと土台との接触面積」の2倍よりも大きく設定することが好ましいことがわかる。換言すると、それぞれの柱状スペーサ5において、柱状スペーサ5の先端面は、土台55との当接領域よりも非当接領域を大きくすることが好ましいことがわかる。
本実施形態1においては、液晶表示装置100として、15.0インチXGA(1024×768フレーム)、一画素の大きさが99μm×297μmのものを作製した。柱状スペーサ5の設置間隔は、10画素に1個の割合とした。柱状スペーサ5の先端面の直径D1を28μmとした。また、土台55のラインパターン56の配線幅D2を4μm、隣接するラインパターン56の離間距離であるスペースパターン57の幅D3を4μmとした。
柱状スペーサ5の直径D1は、図4Aに示すようにドレイン配線53の幅と略同一とした。これらの条件は、上記式(1)及び(2)を満たす。本実施形態1においては、加圧力によるギャップムラの発生を大幅に改善できることを確認した。すなわち、加圧力による塑性変形を大幅に改善できる、加圧力に強い液晶表示装置が得られることを確認した。
本実施形態1によれば、柱状スペーサを配設したTNモードの液晶表示装置において、低温で液晶層が収縮した際、その収縮にセルギャップが追従できずに、液晶層内で発砲が生じてしまう(低温発砲)という問題を改善することができる。これは、土台55にスペースを設けているので、図7Bに示すように、液晶層の収縮に連動して、柱状スペーサの弾性変形を促すことができるためである。基板面に垂直方向の外圧力が加わった際も、図7Bに示すように、柱状スペーサ5の先端面が弾性変形可能な構成としているので、耐荷重特性を向上させることができる。
上記特許文献1〜3においては、通常時に必要十分な柱状スペーサを設置した上で、外部から圧力が加わった場合に当接させる柱状スペーサを別途設ける必要があった。本実施形態1によれば、柱状スペーサの先端面と当接する土台に対し、ラインパターン56とスペーサ57を設けているので、通常時に当接させる領域と、外部から圧力が加わった場合に当接させる領域とを1つの柱状スペーサ内で実現することができる。従って、効率よく柱状スペーサを設けることが可能とる。しかも、ドレイン配線53と同一材料により一体的に土台を設けているので土台を設けるスペースを効率的に確保することができる。その結果、開口率低下を抑制できる。
また、さらに、土台55を、ドレイン配線53と同一の材料により形成することにより、部材の増加等を防止することができる。また、本実施形態1によれば、塑性変形を抑制することができるので、応力ムラや高温時の重力ムラの問題も改善することができる。
なお、上記の液晶表示装置100の構成は一例であり、他の構成であってもよい。また、液晶表示装置100の動作モードは、TN(Twisted Nematic)モードに限定されるものではなく、STN(Super Twisted Nematic)モード、強誘電性液晶モード、VA(Vertical Alignment)モード、MVA(Multidomain Vertical Alignment)モード等でもよい。駆動方法は、単純マトリクスやアクティブマトリクス等でもよい。さらに、図1において対向基板20に設けた共通電極24をアレイ基板10側に配置して、画素電極15との間に横方向に電界を印加して液晶を駆動する横電界方式(FFS(Fringe Field Switching)モード、IPS(In-Plane Switching)モード等)を用いた液晶表示装置に適用することもできる。なお、横電解方式の液晶表示装置に適用した場合においては、横電解方式の液晶表示装置特有の課題である複屈折ムラの改善に対して特に有効である。
[実施形態2]
次に、上記実施形態1とは異なる構造の液晶表示装置の一例について説明する。なお、以降の説明において、上記実施形態と同一の要素部材は同一の符号を付し、適宜その説明を省略する。
本実施形態2に係る液晶表示装置は、横電界方式のFFSモードである点において、上記実施形態1に係る液晶表示装置と相違する。すなわち、上記実施形態1のTNモードは、基板に垂直な縦電界を印加し、電圧の印加状況に応じて液晶分子を基板面に対して立ち上がらせたり、倒したりすることにより表示状態を変化させる方式であったのに対し、本実施形態2に係るFFSモードは、基板に平行な横電界を印加することによって、基板に平行な面内において液晶分子を動かしてオンとオフの表示状態を変化させる方式である。
本実施形態2に係る液晶表示装置は、画素電極として機能する平板状電極、共通電極として機能するスリット電極がアレイ基板上に形成されている。アレイ基板の構成は、上記実施形態1の図3で示した構成を具備する点を除き、公知のFFSモードの液晶表示装置を制限なく適用することができる。本実施形態2に係る柱状スペーサ5は、図3に示すように、ドレイン配線53から延在された土台55と当接するように配設されている。例えば、FFSモードの液晶表示装置における平板状電極は、図3において実施形態1で説明したドレイン配線53に接続される画素電極15と同様に形成し、スリット電極は、図3において図示されないが、画素電極15よりも上層に絶縁層を介して配置し、全ての画素のスリット電極が電気的に接続されて同電位となる様に構成するとよい。なお、別のFFSモードの液晶表示装置の例として、ドレイン配線53にスリット電極を接続し、ドレイン配線53及びスリット電極より下層に、絶縁層を介して共通電極として機能する平板状電極を全ての画素に亘って配置し、同電位となる様に構成してもよい。
本実施形態2に係る液晶表示装置は、上記実施形態1と下記の条件を同一として作製した。すなわち、15.0インチXGA(1024×768 フレーム)、一画素の大きさが99μm×297μmの液晶表示装置を作製した。柱状スペーサ5の設置間隔は、10画素に1個の割合とした。柱状スペーサ5の先端面の直径D1を28μmとした。また、土台55のラインパターン56の配線幅D2を4μm、隣接するラインパターン56の離間距離であるスペースパターン57の幅D3を4μmとした。
柱状スペーサ5の先端面は、図4Aに示すようにドレイン配線53の幅と略同一とした。本実施形態2においては、加圧力によるギャップムラの発生を大幅に改善できることを確認した。すなわち、加圧力による塑性変形を大幅に改善できる、加圧力に強い液晶表示装置が得られることを確認した。
本実施形態2によれば、柱状スペーサを配設したFFSモードの液晶表示装置において、黒表示の際、複屈折ムラが生じてしまうという問題を改善することができる。これは、柱状スペーサの先端面と土台との接触面積を低減させているので、アレイ基板と柱状スペーサ先端面との摩擦を、柱状スペーサの先端の全領域が当接する場合に比して減らすことができるためである。しかも、基板面に垂直方向の圧力が加わった際も、図7Bに示すように、柱状スペーサ5の先端面が弾性変形可能な構成としているので、耐荷重特性を向上させることができる。従って、液晶表示装置100に外圧力が加わった場合に、塑性変形を抑制することができる。
また、本実施形態2によれば、上記実施形態1と同様の理由により、設計自由度を高めつつ開口率低下を改善することができる。
なお、本実施形態2においては、FFSモードについて説明したが、IPSモード等にも適用することが可能であることは言うまでもない。
[実施形態3]
図8に、本実施形態3に係る液晶表示装置について説明する。本実施形態3に係る液晶表示装置は、以下の点を除く基本的な構成は上記実施形態1と同様である。すなわち、上記実施形態1においては、土台55がドレイン配線53の延在領域に配設されていたのに対し、本実施形態3においては、土台55bがドレイン配線53bではなく、ゲート配線51b上に配設されている点において相違する。
図9に、土台55b近傍のゲート配線51bの模式的平面図を示す。土台55bは、複数のラインパターン56bとスペースパターン57bを有し、ゲート配線51bの一部を構成している。すなわち、ゲート配線51b内の所定箇所に土台55bを形成するために、スペースパターン57bが設けられている。
柱状スペーサ5の先端面の直径D1と、ドレイン配線53の幅は、上記実施形態1と同様に略同一となるようにし、土台55内に、柱状スペーサ5の先端面が収まるようにした。
本実施形態3によれば、上記実施形態1と同様の理由により、塑性変形を抑制し、かつ設計自由度を高めつつ開口率低下を改善することができる。
[実施形態4]
本実施形態4に係る液晶表示装置は、以下の点を除く基本的な構成は上記実施形態3と同様である。すなわち、上記実施形態3においては、ゲート配線51bに設けられた土台55bのスペースパターン57bが、ゲート配線51bの上面と下面を貫通する開口部であったのに対し、本実施形態4に係るゲート配線に設けられた土台の空隙部は、ゲート配線の上面に形成された凹部形状となっている点において相違する。
図10に、土台55c近傍のゲート配線51cの模式的平面図を示す。土台55cは、複数のラインパターン56cと凹部57cを有し、ゲート配線51cの一部を構成している。すなわち、ゲート配線51c内の所定箇所に土台55cを形成するための凹部57cが設けられている。
凹部57cは、ゲート配線51c内の土台55cにおいて、ゲート配線51cの上面側に凹部形状となるように形成されている。
図11Aは、液晶表示装置が基板面に水平な方向の外圧力を受けた場合の模式的説明図であり、図11Bは、液晶表示装置が基板面に垂直な方向の外圧力を受けた場合の模式的説明図である。これらの図は、図10のXI−XI切断線の位置に相当する。説明の便宜上、第1絶縁性基板11、第2絶縁性基板21、柱状スペーサ5、土台55cのみを図示する。
本実施形態4においては、土台55cをラインパターン56c及び凹部57cにより形成しているので、柱状スペーサ5の先端面と土台55cの当接面積を縮小させることができる。その結果、液晶表示装置が基板面に水平な方向の外圧力を受けた場合(図11A参照)、柱状スペーサ5の先端面の全領域が当接している場合に比して、摩擦力を低減させることができる。このため、基板面に水平な方向の外圧力に対し、塑性変形を抑制することができる。
また、液晶表示装置が垂直方向の外圧力を受けた場合(図11B参照)、柱状スペーサ5の先端面の弾性変形により、柱状スペーサ5の先端面の接触面積が増加する。その結果、基板面に垂直な方向の外圧力に対し、塑性変形を抑制することができる。
本実施形態4によれば、上記実施形態1と同様の理由により、塑性変形を抑制し、かつ設計自由度を高めつつ開口率低下を改善することができる。また、ゲート配線51cに凹部57cを設ける構成としているので、配線抵抗の増加を抑制することができる。
[実施形態5]
図12に、本実施形態5に係る液晶表示装置について説明する。本実施形態5に係る液晶表示装置は、以下の点を除く基本的な構成は上記実施形態1と同様である。すなわち、上記実施形態1においては、土台55がドレイン配線53の延在領域に配設されていたのに対し、本実施形態5においては、土台55dがドレイン配線53dではなく、ソース配線52d及びその延在領域に配設されている点において相違する。
図13に、土台55d近傍のソース配線52dの模式的平面図を示す。土台55dは、複数のラインパターン56dとスペースパターン57dを有し、ソース配線52dの一部を構成している。すなわち、ソース配線52d内の所定箇所に土台55dを形成するために、スペースパターン57dが設けられている。
本実施形態5においては、柱状スペーサ5の先端面の直径D1と、土台55dの横幅D4は、上記実施形態1と同様に略同一となるようにした。
本実施形態5によれば、上記実施形態1と同様の理由により、塑性変形を抑制し、かつ設計自由度を高めつつ開口率低下を改善することができる。また、本実施形態5のように、ソース配線52dとゲート配線51との交差部に土台55dを設けることにより、ソース配線52dが断線しやすいゲート配線51dとの交差部の冗長性を上げることができる。その結果、歩留まりや信頼性を向上させることができる。しかも、ソース配線とゲート配線の交差部は、比較的面積を広くとれることから、開口率の低下を効果的に抑制することができる。
[実施形態6]
本実施形態6に係る液晶表示装置は、以下の点を除く基本的な構成は上記実施形態1と同様である。すなわち、本実施形態6に係る土台の形状が、上記実施形態1と相違する。
図14に、土台55e近傍のドレイン配線53eの模式的平面図を示す。土台55eは、複数のラインパターン56e、スペースパターン57e、連結部58を有し、ドレイン配線53eの一部を構成している。ラインパターン56eと連結部58が、細線パターンを構成する。すなわち、ドレイン配線53e内の所定箇所に土台55eを形成するために、スペースパターン57eが設けられている。土台55e内のスペースパターン57eの形状を調整することにより、柱状スペーサ5の先端面と土台55eとの接触面積や接触箇所を微調整することができる。
本実施形態6によれば、上記実施形態1と同様の理由により、塑性変形を抑制し、かつ設計自由度を高めつつ開口率低下を改善することができる。
[実施形態7]
本実施形態7に係る液晶表示装置は、以下の点を除く基本的な構成は上記実施形態1と同様である。すなわち、本実施形態7に係る土台の形状が、上記実施形態1と相違する。
図15に、土台55f近傍のドレイン配線58fの模式的平面図を示す。土台55fは、複数のラインパターン56fとスペースパターン57fと連結部58fを有し、ドレイン配線53fの延在部にドレイン配線53と一体的に形成されている。土台55gは、閉環状のストライプ形状となっている。土台55f内のスペースパターン57fの形状を調整することにより、柱状スペーサ5の先端面と土台55fとの接触面積や接触箇所を微調整することができる。
本実施形態7によれば、上記実施形態1と同様の理由により、塑性変形を抑制し、かつ設計自由度を高めつつ開口率低下を改善することができる。また、本実施形態7に係る土台は、図15に示すようなストライプ状の冗長構造を採用しているので、配線切れを低減することができ、歩留まりや信頼性が向上するという優れたメリットを有する。
[実施形態8]
本実施形態8に係る液晶表示装置は、以下の点を除く基本的な構成は上記実施形態1と同様である。すなわち、本実施形態8に係る土台の形状が、上記実施形態1と相違する。
図16に、土台55g近傍のドレイン配線53gの模式的平面図を示す。土台55gは、複数のラインパターン56gとスペースパターン57gと連結部58gを有し、ドレイン配線53gの延在部にドレイン配線53gと一体的に形成されている。連結部58gは、ドレイン配線53gの土台55g側端部に形成されている。土台55eは、閉環状のメッシュ形状となっている。土台55g内のスペースパターン57gの形状を調整することにより、柱状スペーサ5の先端面と土台との接触面積や接触箇所を微調整することができる。
本実施形態8によれば、上記実施形態1と同様の理由により、塑性変形を抑制し、かつ設計自由度を高めつつ開口率低下を改善することができる。また、本実施形態8に係る土台は、図16に示すようなメッシュ状の冗長構造を採用しているので、配線切れを低減することができ、歩留まりや信頼性が向上するという優れたメリットを有する。
なお、上記実施形態1〜8は、一例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。また、上記実施形態1〜8は、好適に組み合わせて適用することができる。例えば、土台をドレイン配線とソース配線の両者に配設したりしてもよい。また、実施形態1の説明において、実施形態1の液晶表示装置の構成が横電界方式の液晶表示装置にも適用可能であることを説明したが、実施形態3〜8で説明した土台の構成についても同様に、横電界方式の液晶表示装置と組み合わせて適用することが可能である。横電界方式の液晶表示装置と組合せた場合においては、横電界方式の液晶表示装置特有の課題である複屈折ムラの改善に対して特に有効である。
また、本実施形態1においては、柱状スペーサ5を第2絶縁性基板に形成する例について述べたが、第1絶縁性基板、第2絶縁性基板の例として、ガラス基板を用いた例について述べたが、ポリカーボネート等の他の基板についても本件発明を適用することができる。
また、上記実施形態においては、土台を構成する配線として、ゲート配線、ソース配線、ドレイン配線の例を挙げたが、これに限定されるものではなく、画素電極や共通電極を適用することも可能である。
また、上記実施形態においては、透過型の液晶表装置について説明したが、反射型や半透過型のものに適用することも可能である。また、土台を形成する材料は、単層膜のみならず、積層膜としてもよい。また、上記実施形態においては、表示領域8内に配設される柱状スペーサ5を、対向基板20上に配設されたブラックマトリックス70と対向配置される例を述べたが、用途や目的に応じ、柱状スペーサ5がブラックマトリックス70と対向配置されていなくてもよい。
1 第1マザー基板
2 第2マザー基板
3 パネル内シール
4 周縁シール
5 柱状スペーサ
6 周縁封止材
7 液晶
8 表示領域
9 額縁領域
10 アレイ基板
11 第1絶縁基板
12 配線
13 端子電極
14 絶縁膜
15 画素電極
16 第1配向膜
17 第1偏光板
20 カラーフィルタ基板
21 第2絶縁基板
22 遮光層
23 カラーフィルタ層
24 共通電極
26 第2配向膜
27 第2偏光板
31 制御基板
32 FFC
51 ゲート配線
52 ソース配線
53 ドレイン配線
55 土台
56 ラインパターン
57 スペースパターン
58 連結部
60 TFT
61 ゲート電極
62 ソース電極
63 ドレイン電極
70 ブラックマトリックス
100 液晶表示装置
200 液晶表示装置用セル

Claims (10)

  1. 互いに交差して画素領域を画定するゲート配線及びソース配線と、前記ゲート配線とソース配線との交差部に形成されたスイッチング素子と、前記スイッチング素子に接続された画素電極を具備するアレイ基板と、
    前記アレイ基板と対向配置され、当該アレイ基板との間に液晶が封止された対向基板と、
    前記対向基板の前記アレイ基板との対向面側に形成され、前記アレイ基板と前記対向基板とのギャップを保持する複数の柱状スペーサと、
    複数の細線パターンとスペースパターンからなり、前記柱状スペーサの先端面が、常時、前記複数の細線パターンの上面に当接する土台とを備え、
    前記柱状スペーサの先端面は、
    通常においては平坦面よりなり、前記土台を構成する前記細線パターン上面のみで当接し、
    前記対向基板面に対して垂直方向に圧力が加わった際には弾性変形して、前記土台との接触面積が増加し、
    前記土台は、前記アレイ基板上に形成された電極又は配線と同一材料により一体的に形成されている液晶表示装置。
  2. 前記柱状スペーサのそれぞれにおいて、当該柱状スペーサの先端面は、前記土台の形成領域内に収まるよう配置されることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記土台は、前記アレイ基板に形成された前記ゲート配線、前記ソース配線、若しくはドレイン配線のいずれかと一体的に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記土台は、前記ゲート配線、若しくは前記ソース配線の途中において形成されると共に、細線パターンが互いに接続された閉環状であることを特徴とする請求項に記載の液晶表示装置。
  5. 前記柱状スペーサと前記土台は、下記式(1)及び式(2)を満たすように配設されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
    式(1) (表示領域の柱状スペーサの面積)/(表示領域の面積)>0.002
    式(2) (表示領域の柱状スペーサと土台との接触面積)/(表示領域の面積)<0.001
    但し、前記式(1)、式(2)中の前記表示領域の面積とは、前記液晶が封止された領域内にマトリクス状に配置された前記画素領域の面積の和である。また、前記表示領域の柱状スペーサの面積とは、前記表示領域内に配設された前記柱状スペーサの先端面の面積
    の和である。また、前記表示領域の柱状スペーサと土台の接触面積とは、前記表示領域内に配設された前記柱状スペーサの先端面の面積のうち、前記土台の上面と通常時に当接している面積の和である。
  6. 前記柱状スペーサのそれぞれにおいて、当該柱状スペーサの先端面は、通常時に前記土台との当接領域よりも前記土台との非当接領域の方が大きいことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  7. 前記土台は、前記ソース配線と一体的に形成され、かつ、前記ゲート配線と前記ソース配線の交差部に配設されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  8. 前記土台は、前記対向基板に形成されたブラックマトリックスと対向配置されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  9. 前記アレイ基板は、前記画素電極との間に電界を印加して前記液晶を駆動する共通電極が形成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  10. 前記対向基板の全面に前記画素電極との間に電界を印加して前記液晶を駆動する共通電極が形成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
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