JP5580123B2 - 超音波ショットピーニング施工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、原子力関連施設及びその他の施設における構造物に対してショットピーニング処理を行うための超音波ショットピーニング施工装置に関するものである。
原子炉内構造物は、オーステナイト系ステンレス鋼及びインコネル材などの耐食性及び高温強度に優れた材料により形成されている。しかし、溶接部近傍では溶接入熱により残留応力が形成されており、応力腐食割れ発生の可能性を有している。そのため、応力腐食割れのリスクを低減するために溶接部近傍に対しては、定期又は不定期に実施されるメンテナンスの際に、種々のピーニング処理が行われている。超音波ショットピーニングもそのひとつである(例えば特許文献1参照)。
特開2006−346775号公報
ところで、原子炉内構造物においては、超音波ショットピーニングの処理対象となる溶接個所が数多く有るため、多くの作業時間を要し、メンテナンスの工期短縮を図るのが困難となっている。また、作業時間の増大に伴って作業員の被爆量も、ともすれば増加しがちになる虞がある。
このように超音波ショットピーニングに多くの作業時間を要する主な理由は、溶接個所の多さに加えて、ショットピーニングの処理内容の性質に起因するものである。つまり、超音波ショットピーニング処理においては、溶接ラインに沿って施工装置を円滑に移動させると共に、この移動の際にショットが極力外部に漏れないようにすることが要求されるが、溶接個所の形状や大きさは多種多様であるため、円滑な移動及びショットの漏れ防止を必ずしも確保できるわけではない。
そのため、毎回の処理毎に施工装置外に漏れたショットを回収し、その後に施工装置内にショットを供給しなければならず、したがって、ショットの供給及び回収に多くの時間及び労力を費やさなければならなかった。
また、原子炉内構造物においては、原子炉底部などアクセスの困難な溶接個所がいくつか存在するが、このような溶接個所に対する超音波ショットピーニング処理は、構造物の取換作業等と並行して実施されるのが通常であるため、メンテナンスの工期短縮を図るのが一層困難となっていた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、円滑な移動及びショットの漏れ防止を図ることが可能な超音波ショットピーニング施工装置を提供することを目的としている。
本発明は上記課題を解決するための手段として、超音波振動を発生させるヘッド本体部、及びこのヘッド本体部の端部に取り付けられたショットホルダ部を有する施工ヘッドを備え、前記ショットホルダ部内に導入された多数のショットを、超音波振動を利用して施工対象物表面に対して投射する、超音波ショットピーニング施工装置において、前記ショットホルダ部は、前記ヘッド本体部から伝達される超音波振動によって前記施工対象物に向けて投射されるショットを、前記施工対象物表面との間に形成される空間内に保持するチャンバ部材と、前記チャンバ部材に取り付けられ、前記ショットがショットホルダ部の外部に漏れるのを防止すると共に、前記施工対象物表面に接触した状態でこの表面上での移動を円滑にするショット漏れ防止部材と、により形成されるものである、ことを特徴とする。
本発明に係る超音波ショットピーニング施工装置によれば、円滑な移動及びショットの漏れ防止を図ることが可能になる。
本発明の各実施形態に係る超音波ショットピーニング施工装置の原子炉内における使用状況を示す説明図。 本発明の第1の実施形態の要部である施工ヘッド10周りの構成を示す説明図。 本発明の第2の実施形態の要部である施工ヘッド10周りの構成を示す説明図。 本発明の第3の実施形態の要部である施工ヘッド10周りの構成を示す説明図。 図4のV-V矢視図であり、チャンバ部材21の肉厚部21a内に配設された複数のピン部材28についての配列状態を示した縦断面図。 図5に示した構成の変形例を示す縦断面図。
図1は、本発明の各実施形態に係る超音波ショットピーニング施工装置の原子炉内における使用状況を示す説明図である。この図において、原子炉圧力容器1の底部にはシュラウド2が設けられており、更にこのシュラウド2の内側領域にはCRD(制御棒駆動機構)ハウジング3がスタブチューブ4を介して取り付けられている。原子炉圧力容器1の側面部には再循環水入口5及び再循環水出口6が設けられており、また、原子炉圧力容器1の内周壁とシュラウド2の外周壁との間にはプレート部材7が設けられている。
原子炉圧力容器1内には、昇降動可能な作業架台装置8が図示を省略した上方側から降下してきており、その下端側に設けられている作業台9上には作業員M1が乗っている。また、プレート部材7上には別の作業員M2が乗っており、原子炉圧力容器1及びシュラウド2間に、施工ヘッド押圧手段12及び施工ヘッド移動手段13を介して着脱可能に取り付けられている施工ヘッド10を見守っている。
施工ヘッド10は、ケーブル部材11を介して超音波制御装置14及び施工ヘッド移動制御装置15に接続されている。本発明の各実施形態に係る超音波ショットピーニング施工装置は、これら施工ヘッド10、施工ヘッド押圧手段12、施工ヘッド移動手段13、超音波制御装置14、及び施工ヘッド移動制御装置15等により構成されている。
図2は、本発明の第1の実施形態の要部である施工ヘッド10周りの構成を示す説明図である。施工ヘッド10は、施工ヘッド押圧手段12に取り付けられており、プレート部材7(施工対象物)の表面に対して一定の圧力で押圧されるようになっている。そして、この施工ヘッド押圧手段12は施工ヘッド10と共に、施工ヘッド移動手段13によって移動できるようになっている。なお、図2における施工ヘッド押圧手段12及び施工ヘッド移動手段13は、抽象化して図示したものであり、実際の外観形状とは異なっている。
施工ヘッド10は、超音波振動を発生させるヘッド本体部16と、このヘッド本体部16の端部に取り付けられたショットホルダ部17とで構成されている。ヘッド本体部16の内部には、超音波振動発生源となるピエゾ素子18、及びこのピエゾ素子18で発生した超音波振動を増幅するアンプ19が配設されている。そして、アンプ19の端部には振動部20が取り付けられており、アンプ19からの増幅された超音波振動が伝達されるようになっている。
ショットホルダ部17は、振動部20に取り付けられた筒体形状のチャンバ部材21(例えば樹脂製又は金属製)、このチャンバ部材21の周囲に取り付けられプレート部材7に対向する開口端を有する筒体形状に形成されたブラシ部材23(例えば、直径0.1〜1.0mmのプラスチック製毛材を使用)、更にこのブラシ部材23の周囲に取り付けられた筒体形状のゴム製カバー部材24により構成されている。そして、このブラシ部材23、及びゴム製カバー部材24によりショット漏れ防止部材25が構成されている。
このブラシ部材23及びゴム製カバー部材24は、その材質が変形可能なものなので、下端部はプレート部材7の表面に対して密着性が良好になっている。また、プレート部材7の表面に接触するのは、チャンバ部材21よりも下方に向かって長く伸びているブラシ部材23及びゴム製カバー部材24の下端部だけなので、接触面積が小さくなり移動時の摩擦が小さくなっている。
プレート部材7表面とチャンバ部材21との間に形成される空間内には多数のショット22が保持されている。図2では図示を省略しているが、ショットホルダ部17の適当個所にはショット導入窓が設けられており、ショット22はこの導入窓から導入されるようになっている。なお、ショット22は、直径が0.5mm〜5mmの球体で、材質はステンレス鋼又はニッケル基合金である。
また、ショットホルダ部17にはエア供給管26が取り付けられており、このエア供給管26の先端部は、ゴム製カバー部材24、ブラシ部材23、及びチャンバ部材21を貫通して、ショット22に対向している。エア供給管26には、エアホース27が接続されており、圧縮エア供給源(図示せず)からのエアがチャンバ部材21及びブラシ部材23により形成される空間内に放出されるようになっている。
このエアの放出により、当初はプレート部材7表面上に静止していた多数のショット22は舞い上がって振動部20に衝突し、振動部20に衝突したショット22は振動エネルギーを得て今度はプレート部材7の表面に衝突する。このように、エア供給管26から放出されるエアによりショットホルダ部17の空間内の多数のショット22は撹拌され、振動部20及びプレート部材7表面間での衝突の繰り返しにより、施工対象物であるプレート部材7の表面に対するショットピーニング処理が行われるようになっている。
なお、エア供給管26は、図2のように、ショットホルダ部17を下向きにして施工ヘッド10を使用する場合にのみ必要となる部材である(ショット22がプレート部材7表面上に静止したままでは振動部20の振動は意味をなさない)。これに対し、前述した特許文献1の構成では、ショットホルダ部が上向きの姿勢でその上方に施工対象物が位置しており、当初からショットが振動部に接触しているので、振動部を振動させればそれだけでショットは跳ね上がるので、エア供給管26のような部材は不要である。
次に、以上のように構成される第1の実施形態に係る超音波ショットピーニング施工装置を用いて行うショットピーニング処理につき図1及び図2を参照しつつ説明する。
作業員M2は、施工ヘッド10が取り付けられている施工ヘッド押圧手段12、及び施工ヘッド移動手段13を原子炉圧力容器1及びシュラウド2間に固定し、ショットホルダ部17の下端側をプレート部材7の表面に密着させた後、前述したショット導入窓から所定量のショット22を内部に導入する。
そして、作業員M1が超音波制御装置14を操作すると、ピエゾ素子18からの振動がアンプ19を介して振動部20に伝達されると共に、圧縮エア供給源からのエアがエアホース27及びエア供給管26を通ってショットホルダ部17の内部に放出される。これにより、プレート部材7表面上に静止していた多数のショット22は舞い上がって、ショットホルダ部17の空間内において撹拌され、振動部20及びプレート部材7表面間でショット22の衝突が繰り返され、施工対象物であるプレート部材7の表面に対するショットピーニング処理が開始される。
次いで、作業員M1が施工ヘッド移動制御装置15を操作すると、施工ヘッド押圧手段12が施工ヘッド10と共にプレート部材7表面の溶接部に沿って移動する。このとき、チャンバ部材21よりも下方に向かって長く伸びているブラシ部材23及びゴム製カバー部材24の下端部だけがプレート部材7の表面に接触し、接触面積が小さくなって摩擦が小さくなっているので円滑な移動が可能になっている。
また、施工ヘッド押圧手段12は、一定圧力で施工ヘッド10を下方に押圧しているので、ブラシ部材23及びゴム製カバー部材24すなわちショット漏れ防止部材25の下端側は、プレート部材7表面に対する密着が良好に維持される。したがって、たとえプレート部材7の表面が平坦ではなく凹凸になっていたとしても、移動中にショットホルダ部17の外部に漏れるショット22を大きく低減することができる。
このように、図2の構成を有する施工ヘッド10を用いてショットピーニング処理を行えば、施工ヘッド10を円滑に移動させることができると共に、施工ヘッド10から外部に漏れるショット22の量を充分低減することができる。したがって、作業時間を低減しメンテナンスの工期短縮を図ることが可能になり、また、これに伴って作業員の被爆量も大きく低減することが可能になる。
なお、図2における施工ヘッド10は、傾斜した姿勢で施工ヘッド押圧手段12に取り付けられており、ショットホルダ部17も傾斜姿勢に対応した形状に形成されているが、必ずしも傾斜した姿勢に限定されるわけではなく、垂直姿勢で施工ヘッド押圧手段12に取り付けられるものであってもよい(この場合は、ショットホルダ部17も垂直姿勢に対応した形状に形成される)。
また、施工ヘッド押圧手段12に取り付けられている施工ヘッド10は、この施工ヘッド押圧手段12から容易に取り外しできるようになっている。したがって、施工ヘッド移動手段13ではショットホルダ部17をショットピーニング処理領域まで移動させることができないような場合、又は、ショットピーニング処理領域の形状が複雑な場合などでは、作業員M2は、施工ヘッド10をハンディタイプとして手に持って使用することが可能であり、一層の利便性を享受することができる。
図3は、本発明の第2の実施形態の要部である施工ヘッド10周りの構成を示す説明図である。図3が図2と異なるのは、ショット漏れ防止部材25Aが、チャンバ部材21の周囲に取り付けられプレート部材7に対向する開口端を有する筒体形状に形成された厚手の(例えば10mm〜20mm程度の厚さ)軟質性樹脂部材(例えば合成ゴム、シリコンゴム等)のみで形成されている点である。
図2のショット漏れ防止部材25は、ブラシ部材23及びゴム製カバー部材24の2つの部材により構成されているが、ブラシ部材23を形成している毛材同士の隙間から若干のショット22が外部に漏れ出す可能性がある。しかし、この第2の実施形態のように、厚手の軟質性樹脂部材のみによってショット漏れ防止部材25Aを形成するようにすれば、ショット22が外部に漏れ出す可能性を大きく低減することができる。そして、軟質性樹脂部材は伸縮性を有しているため、施工対象物であるプレート部材7表面に凹凸があっても、この凹凸に沿って変形可能であり、良好な密着性を維持することができる。
図4は、本発明の第3の実施形態の要部である施工ヘッド10周りの構成を示す説明図である。この実施形態は、ショットホルダ部を構成するショット漏れ防止部材の施工対象物表面に対する摩擦をより小さくすることにより、ショットホルダ部の移動を一層円滑に行うことができるようにしたものである。
図4において、筒体形状のチャンバ部材21は、その肉厚がかなり厚めに形成されている。このチャンバ部材21の肉厚部には全周に亘って、複数のピン部材28(金属製又は硬質樹脂製)が上下動自在に配設されている。複数のピン部材28の各下端部には摺動球体29(金属製又は硬質樹脂製)が固着されており、この摺動球体29が施工対象物であるプレート部材7の表面に当接している。
複数のピン部材28の上端部には係止部28aが形成されており、この係止部28aは、チャンバ部材21の肉厚部21a内に形成されている圧力室21bに収納されている。そして、圧力室21bには、エア供給管30及びエアホース31を介して圧縮エア供給源(図示せず)からのエアが供給されるようになっており、振動時には、この供給されたエアのエネルギーにより、ピン部材28の下端側が施工対象物対向面21dから突出した状態で押圧され、したがって、摺動球体29が一定圧力でプレート部材7の表面を押圧するようになっている。
図5は、図4のV-V矢視図であり、チャンバ部材21の肉厚部21a内に配設された複数のピン部材28についての配列状態を示した縦断面図である。この図に示すように、圧力室21bと施工対象物対向面21dとの間には孔部21cが形成されており、ピン部材28はこの孔部21cを挿通している。
そして、隣接するピン部材28同士のピッチPは、ショット22の直径Dとほぼ同じか又はやや小さくなっており、隣接するピン部材28同士の隙間からショット22が外部に漏れるのを充分に防止することが可能な値になっている。
次に、本実施形態の動作につき説明する。作業員M2がショット導入窓から所定量のショット22を内部に導入した後、作業員M1が超音波制御装置14を操作すると、エアホース27及びエア供給管26を通って圧縮エア供給源からのエアがショットホルダ部17の内部に放出される。これにより、振動部20及びプレート部材7表面間でショット22の衝突が繰り返され、プレート部材7の表面に対するショットピーニング処理が開始される。
このとき、圧縮エア供給源からのエアは、エアホース31及びエア供給管30も通って圧力室21b内に供給される。圧力室21b内にエアが供給されると、係止部28aが下方に向かって押し下げられるので、ピン部材28の下端側が施工対象物対向面21dから突出した状態で押圧される。したがって、ピン部材28の下端に固着された摺動球体29は、一定圧力でプレート部材7の表面を押圧する。
次いで、作業員M1が施工ヘッド移動制御装置15を操作すると、施工ヘッド押圧手段12が施工ヘッド10と共にプレート部材7表面の溶接部に沿って移動する。このとき、摺動球体29とプレート部材7表面との間は、ほぼ点接触状態となっているので、両者の間の摩擦は非常に小さなものであるため極めて円滑に移動することができる。
また、圧縮エア供給源からのエアによって、摺動球体29は常時一定圧力でプレート部材7の表面に押し付けられているので、プレート部材7表面に対する密着は良好に維持される。したがって、たとえプレート部材7の表面が平坦ではなく凹凸になっていたとしても、摺動球体29はこの凹凸状態に精度良く追従することができ、移動中にショットホルダ部17の外部に漏れるショット22を大きく低減することができる。
図6は、図5に示した構成の変形例を示す縦断面図である。図6が図5と異なる主な点は、圧力室21bの高さが低くなっており、圧力室21bの天井面と各係止部28aの上面との間にバネ部材32(コイルバネ)が介挿されている点と、エア供給管30(及びエアホース31も)が省略されている点である。
すなわち、図5の構成では、圧力室21b内にエア供給管30から供給される圧縮エアによって係止部28aが下方に向かって押し下げられるようになっているのに対し、図6の構成では、バネ部材32の付勢力によって係止部28aが下方に向かって押し下げられるようになっている。したがって、図6の構成によれば、エア供給管30及びエアホース31という圧縮エア供給径路の部材が不要になるので、より簡単な構成とすることができ、また、チャンバ部材21の高さ寸法を短くすることができる。
1:原子炉圧力容器
2:シュラウド
3:CRDハウジング
4:スタブチューブ
5:再循環水入口
6:再循環水出口
7:プレート部材(施工対象物)
8:作業架台装置
9:作業台
10:施工ヘッド
11:ケーブル部材
12:施工ヘッド押圧手段
13:施工ヘッド移動手段
14:超音波制御装置
15:施工ヘッド移動制御装置
16:ヘッド本体部
17:ショットホルダ部
18:ピエゾ素子
19:アンプ
20:振動部
21:チャンバ部材
21a:肉厚部
21b:圧力室
21c:孔部
21d:施工対象物対向面
22:ショット
23:ブラシ部材
24:ゴム製カバー部材
25,25A,25B:ショット漏れ防止部材
26:エア供給管
27:エアホース
28:ピン部材
28a:係止部
29:摺動球体
30:エア供給管
31:エアホース
32:バネ部材
M1,M2:作業員

Claims (3)

  1. 超音波振動を発生させるヘッド本体部、及びこのヘッド本体部の端部に取り付けられたショットホルダ部を有する施工ヘッドを備え、
    前記ショットホルダ部内に導入された多数のショットを、超音波振動を利用して施工対象物表面に対して投射する、超音波ショットピーニング施工装置において、
    前記ショットホルダ部は、
    前記ヘッド本体部から伝達される超音波振動によって前記施工対象物に向けて投射されるショットを、前記施工対象物表面との間に形成される空間内に保持するチャンバ部材と、
    前記チャンバ部材に取り付けられ、前記ショットがショットホルダ部の外部に漏れるのを防止すると共に、前記施工対象物表面に接触した状態でこの表面上での移動を円滑にするショット漏れ防止部材と、
    により形成され
    このショット漏れ防止部材は、
    前記チャンバ部材の肉厚部内に、ショットの漏れを防止するのに充分な程度に狭いピッチで上下動自在に配設され、振動時にはエア供給源から供給されたエアのエネルギーにより施工対象物対向面から突出した状態で前記施工対象物へ向けて押圧される複数のピン部材と、
    前記複数のピン部材の各下端部に固着され、前記施工対象物の表面を押圧する複数の摺動球体と、
    により形成されるものである、
    ことを特徴とする超音波ショットピーニング施工装置。
  2. 超音波振動を発生させるヘッド本体部、及びこのヘッド本体部の端部に取り付けられたショットホルダ部を有する施工ヘッドを備え、
    前記ショットホルダ部内に導入された多数のショットを、超音波振動を利用して施工対象物表面に対して投射する、超音波ショットピーニング施工装置において、
    前記ショットホルダ部は、
    前記ヘッド本体部から伝達される超音波振動によって前記施工対象物に向けて投射されるショットを、前記施工対象物表面との間に形成される空間内に保持するチャンバ部材と、
    前記チャンバ部材に取り付けられ、前記ショットがショットホルダ部の外部に漏れるのを防止すると共に、前記施工対象物表面に接触した状態でこの表面上での移動を円滑にするショット漏れ防止部材と、
    により形成され、
    このショット漏れ防止部材は、
    前記チャンバ部材の肉厚部内に、ショットの漏れを防止するのに充分な程度に狭いピッチでバネ部材を介して上下動自在に配設され、振動時にはこのバネ部材の付勢力により施工対象物対向面から突出した状態で前記施工対象物へ向けて押圧される複数のピン部材と、
    前記複数のピン部材の各下端部に固着され、前記施工対象物の表面を押圧する複数の摺動球体と、
    により形成されるものである、
    ことを特徴とする超音波ショットピーニング施工装置。
  3. 前記施工ヘッドを前記施工対象物表面に対して押圧する施工ヘッド押圧手段と、
    前記施工ヘッド及び前記施工ヘッド押圧手段を移動する施工ヘッド移動手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の超音波ショットピーニング施工装置。
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