JP5579944B1 - 動力伝達機構及びバリ取り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】旋回テーブルを回転駆動させる動力伝達機構の摩耗を軽減して、安定したバリ取りを実行する。
【解決手段】鋳造されたワークWのバリBを研削するグラインダ102と、ワークを支持する旋回テーブル104とを備えるバリ取り装置100の旋回テーブルを回転駆動させる動力伝達機構129であって、駆動源126と、旋回テーブルの一部と接触し、駆動源の回転駆動力を接触した旋回テーブルに伝達する駆動力伝達部128と、旋回テーブルに支持されたワークに対してグラインダから所定の大きさ以上の押圧力が付与された際に、駆動力伝達部からの旋回テーブルへの駆動力の伝達を調整する動力伝達制御部128aと、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、鋳造により成型されたワークの表面の端部等に発生したバリを除去するバリ取り装置に備わる旋回テーブルを回転駆動させる動力伝達機構及びバリ取り装置に関する。
ダイカスト機等で鋳造されたワークの表面端部等には、当該表面端部から突出した鋳バリが発生するので、鋳造品の製造過程において、当該バリを回転砥石等の研削装置により研削、除去してワークを仕上げるバリ取り加工が不可欠である。このため、バリを効率的に精度よく研削するバリ取り装置が種々開発されている。
特許文献1には、ワークの上面外周縁や内周縁の局面形状を持つワークの糸面取りを高精度で行えるバリ取り研削装置が開示されている。当該バリ取り研削装置は、低速回転する旋回テーブルに把持したワークの外周縁乃至内周縁の面取りを行う砥石ユニットと、加圧力をワークに対して付与する低摩擦型シリンダの加圧制御部と、砥石ユニット及び加圧制御部を進退動させる移動部材とを具備することを特徴とする。
特開平06−000756号公報
鋳造により成型されたワークに発生するバリは、そのサイズの大小や形状等が不均一である。鋳造品を所望の型にするには、研削装置(グラインダ)からワークに付与される接触圧や押圧負荷を変動させる必要があるが、それに伴いワークを支持する旋回テーブルを回転駆動させる動力伝達機構への回転負荷も変動する。すなわち、ワークの小さなバリには、一定速度の回転でもモータに影響を与えることなくバリ取り作業を終わらせることができるが、大きなバリに対しては、ワークが一定速度で回転すると、大きなバリの研削に時間を要するため、この回転力がグラインダの砥石やモータ自体に過負荷を与えることになる。
このため、かかる回転負荷の変動に伴い、旋回テーブルの動力伝達機構の摩耗が進むと、旋回テーブルの動力伝達にばらつきが生じて、旋回テーブルに支持されたワークのバリ取り動作が不安定となり、精度よくバリを研削するのに支障をきたす。すなわち、旋回テーブルに支持されたワークに対するグラインダの砥石に対する押圧力を平準化して、当該砥石に対して過剰な押圧力がかからないようにするためにも、旋回テーブルに伝達される回転駆動力を所定の大きさ以上にならないように平準化する必要がある。特許文献1では、ワークの上面外周縁や内周縁に発生したバリを精度よく研削できるバリ取り研削装置に関しては、開示されているが、旋回テーブルの動力伝達機構の摩耗対策や旋回テーブルに伝達される回転駆動力の平準化に関しては、特に言及していない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、旋回テーブルを回転駆動させる動力伝達機構の摩耗を軽減した上で旋回テーブルに伝達される回転駆動力を平準化させて、安定したバリ取りを実行することの可能な、新規かつ改良された動力伝達機構及びバリ取り装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、鋳造されたワークのバリを研削するグラインダと、前記ワークを支持する旋回テーブルとを備えるバリ取り装置の前記旋回テーブルを回転駆動させる動力伝達機構であって、駆動源と、前記旋回テーブルの一部と接触し、前記駆動源の回転駆動力を接触した前記旋回テーブルに伝達する駆動力伝達部と、前記旋回テーブルに支持された前記ワークに対して前記グラインダから所定の大きさ以上の押圧力が付与された際に、前記駆動力伝達部から前記旋回テーブルへの前記回転駆動力の伝達を調整する動力伝達制御部と、を備え、前記動力伝達制御部は、所定の大きさ以上の摩擦係数を有する材質で形成され、前記旋回テーブルの一部と接触して前記駆動源の回転駆動力を前記旋回テーブルに伝達する接触部からなり、前記グラインダから前記ワークに対して所定の大きさ以上の押圧力が付与された際に、前記旋回テーブルと前記駆動力伝達部の前記接触部で滑りを生じさせることによって、前記回転駆動力の伝達を調整し、かつ、前記動力伝達制御部は、中心が前記駆動源により回転駆動し、周縁部が前記材質で形成される略円板形状の回転体を備え、この回転体の前記周縁部が前記旋回テーブルの外周面と摩擦可能に接触する前記接触部となり、前記旋回テーブルの前記外周面と前記駆動力伝達部の前記接触部との接点における摩擦力に基づく滑りを生じさせることによって、前記駆動源の前記回転駆動力の伝達を調整可能な構成となっていることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、グラインダから所定の大きさ以上の押圧力がワークに付与された際に、駆動力伝達部と旋回テーブルとの摩擦力により、駆動源からの回転力を調整することができるので、旋回テーブルを回転駆動させる動力伝達機構の摩耗を軽減し、旋回テーブルに伝達する回転駆動力を平準化できる。また、グラインダから所定の大きさ以上の押圧力がワークに付与された際に、駆動力伝達部と旋回テーブルとの接触部が互いに滑るので、駆動源の回転駆動力が調整されて、旋回テーブルに伝達される回転駆動力が平準化されるとともに、旋回テーブルを回転駆動させる動力伝達機構の摩耗を軽減することができる。このため、ワークに有する大きなバリを削る際に、グラインダに過大な負荷をかけないようにできる。さらに、旋回テーブルに伝達される回転駆動力を平準化することができ、低速回転する旋回テーブルの回転動作を安定させるとともに、旋回テーブルを回転駆動させる動力伝達機構の摩耗を軽減することができる。
このとき、本発明の一態様では、前記ワークが略円筒形の鋳造品であることとしてもよい。
このようにすれば、特に、略円筒形の鋳造品のバリ取りを精度よく行うことができる。
また、本発明の他の態様は、鋳造されたワークのバリを研削するグラインダと、前記ワークを支持する旋回テーブルとを備えるバリ取り装置の前記旋回テーブルを回転駆動させる動力伝達機構であって、駆動源と、前記旋回テーブルの一部と接触し、前記駆動源の回転駆動力を接触した前記旋回テーブルに伝達する駆動力伝達部と、前記旋回テーブルに支持された前記ワークに対して前記グラインダから所定の大きさ以上の押圧力が付与された際に、前記駆動力伝達部から前記旋回テーブルへの前記回転駆動力の伝達を調整する動力伝達制御部と、を備え、前記動力伝達制御部は、前記駆動源となるモータに設けられた滑り機構であって、前記グラインダから前記ワークに対して所定の大きさ以上の押圧力が付与された際に、前記旋回テーブルに対して前記モータの回転軸に滑りを生じさせることによって、前記モータからの前記回転駆動力の伝達を調整することを特徴とする。
このようにすれば、旋回テーブルに伝達される回転駆動力を平準化することができ、低速回転する旋回テーブルの回転動作を安定させるとともに、旋回テーブルを回転駆動させる動力伝達機構の摩耗を軽減することができる。
また、本発明の他の態様では、前記ワークが略円筒形の鋳造品であることとしてもよい。
このようにすれば、特に、略円筒形の鋳造品のバリ取りを精度よく行うことができる。
また、本発明の他の態様は、バリ取り装置であって、上記の何れかに記載の動力伝達機構で回転駆動される旋回テーブルと、前記旋回テーブル上に支持されるワークのバリを研削するグラインダとを備えることを特徴とする。
本発明の他の態様によれば、動力伝達機構による旋回テーブルへの回転駆動力の伝達が平準化されるので、より安定したバリ取りを実行できる。
以上説明したように本発明によれば、旋回テーブルに伝達する回転駆動力が過負荷とならないように平準化でき、安定したバリ取りを実行できるとともに、旋回テーブルを回転駆動させる動力伝達機構の摩耗が軽減される。
本発明の一実施形態に係るバリ取り装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係るバリ取り装置に備わる旋回テーブルの概略構成図である。 図2のA−A断面図である。 本発明の一実施形態に係るバリ取り装置に備わる設定値入力部の概略図の一例である。 (a)は、本発明の一実施形態に係るバリ取り装置で研削するワークのバリの説明図であり、(b)は、(a)をB方向から見た平面図である。 本発明の一実施形態に係るバリ取り装置の機能構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るバリ取り装置によるバリ取りの動作例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る動力伝達機構による旋回テーブルの回転駆動の水平方向移動工程における動作例を示すフローチャートである。 (a)、(b)は、本発明の一実施形態に係るバリ取り装置に備わる動力伝達機構による旋回テーブルの回転駆動の動作説明図である。 本発明の一実施形態に係る動力伝達機構による旋回テーブルの回転駆動の高さ方向移動工程における動作例を示すフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
まず、本発明の一実施形態に係るバリ取り装置の構成について、図面を使用しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るバリ取り装置の概略構成図であり、図2は、本発明の一実施形態に係るバリ取り装置に備わる旋回テーブルの概略構成図であり、図3は、図2のA−A断面図であり、図4は、本発明の一実施形態に係るバリ取り装置に備わる設定値入力部の概略図の一例である。
本発明の一実施形態に係るバリ取り装置は、鋳造により成型されたワークに発生するバリを研削しながら除去する装置である。本実施形態に係るバリ取り装置100は、図1に示すように、鋳造された略円筒形のワークWのバリを研削するグラインダ102と、ワークWを支持する旋回テーブル104と、各種設定値を入力する設定値入力部105とを備える。そして、設定入力部105から入力した設定値に基づいて、グラインダ102と旋回テーブル104を適宜移動させながら、ワークWの外周面のバリをオートメーション機能で研削することを特徴とする。
グラインダ102は、略円板形状の回転砥石であり、その回転軸102aが動力伝達部106を介してグラインダ駆動部となるモータ108で回転駆動して、ワークWのバリを研削する。本実施形態では、グラインダ102は、ワークWのバリ取りが行われる研削領域以外の部分は、ケーシング110で覆われており、その下側には、ワークWから研削して除去したバリを回収して排出するための排出口112が設けられている。排出口112から回収されたバリは、排出管114を介して、系外に排出される。
また、本実施形態では、グラインダ102は、鉛直方向(高さ方向)に移動可能な構成となっている。具体的には、グラインダ102のケーシング110が接続部材116を介して、駆動力伝達部106とモータ108を収容するケーシング118と連結され、接続部材116が不図示のシリンダ等の移動機構を介して、案内レール120に沿って鉛直方向に昇降可能となっている。
すなわち、グラインダ102は、不図示の移動機構と案内レール120が基準面からの高さを調整する高さ調整機構となって、接続部材116、ケーシング118を介して高さ方向に移動可能となっている。本実施形態では、グラインダ102は、当該高さ調整機構によって、研削領域において複数段階に移動可能となっている。
さらに、本実施形態では、グラインダ102の高さ方向の移動量を測定する高さ方向移動量測定部122が設けられている。具体的には、高さ方向移動量測定部122は、図1に示すように、案内レール120の上端側に設置され、鉛直方向に延出可能なワイヤ122aの一端が接続部材116に取り付けられている。そして、高さ方向移動量測定部122は、当該ワイヤ122aの延出量、巻取量に基づいて、グラインダ102の高さ方向の移動量を測定する。なお、高さ方向移動量測定部122は、グラインダ102の高さ方向の移動量を測定できる手段であれば、他の態様の測定手段でも代用可能である。
旋回テーブル104は、ワークWを固定する固定治具124を介して、載置されたワークWを支持しながら、ワークWのバリ取り作業時に回転駆動する。本実施形態では、旋回テーブル104は、図1に示すように、外側近傍に有する旋回テーブル駆動部となるモータ126の回転駆動を略円板形状の回転体となる駆動力伝達部128を介して、旋回テーブル104を回転駆動させる。すなわち、モータ126と、その中心が当該モータ126によって回転駆動する駆動力伝達部128が旋回テーブル104を回転駆動させる本実施形態に係る動力伝達機構129となっている。
本実施形態では、駆動力伝達部128の周縁部128aが旋回テーブル104の外周面104aと接触することによって、当該周縁部128aと旋回テーブル104との間に発生する摩擦力で駆動源となるモータ126の回転駆動力を伝達可能な構成となっている。具体的には、旋回テーブル104にモータ126の回転駆動を当該摩擦力で伝達するために、旋回テーブル104と駆動力伝達部128との接触部となる周縁部128aがNR天然ソリッドゴムや、ブタジエンゴム等の合成ゴム、合成樹脂等の所定の大きさ以上の摩擦係数を有する滑りにくい材質で形成されている。
また、本実施形態では、駆動力伝達部128は、旋回テーブル104の略半分の直径を有しており、旋回テーブル104の駆動源となるモータ126として1/485の減速モータを使用することによって、3.7回転/分の回転速度で回転駆動している。このため、旋回テーブル104は、駆動力伝達部128の回転速度の略半分となる1.85回転/分の低い回転速度で回転駆動するようになり、ゴム車輪となる駆動力伝達部128の周縁部128aとの間に発生する摩擦力によるモータ126の駆動力伝達が可能となる。なお、本実施形態では、駆動力伝達部128は、モータ126の回転動力を1/485乃至1/2000に減速可能な範囲で適宜、調整可能となっている。
このように、本実施形態では、モータ126からの回転駆動力をギア機構による駆動力伝達機構でなく、接触部となる周縁部128aを滑りにくい材質で形成することによって、摩擦による動力伝達機能でモータ126の回転駆動力の伝達が可能となる。すなわち、従来のギア機構による動力伝達機構では、モータの動力伝達が確実に行われるので、それに伴って、研削対象となるバリの大きさに関わらず、旋回テーブル104の回転駆動が一定速度で行われる。
これに対して、本実施形態では、ギアを設けずに駆動力伝達部128の周縁部128aと旋回テーブル104の外周面104aとの間に働く摩擦力によって、モータ126の回転駆動力を伝達している。動力伝達機構129をこのような構成とすることによって、大きなバリを研削する場合には、駆動力伝達部128の回転方向に対して抗力が働くので、駆動力伝達部128の周縁部128aと旋回テーブル104の外周面104aとの間の摩擦によるすべりが生じるようになる。このため、駆動力伝達部128の周縁部128aが旋回テーブル104の外周面104aから滑るようになり、当該周縁部128aがトルクリミッタとして機能するようになる。
すなわち、本実施形態では、駆動力伝達部128によるモータ126の回転駆動力を伝達する際に、上述したような摩擦力伝達を利用する。このため、バリの大きさに関わらず一定速度のトルク回転力でバリ研削を行うギア式の動力伝達機構よりも、所定の範囲内における一定の回転トルクを確保してスムーズなバリ研削ができるようになる。従って、大きなバリを研削する際に、モータ126や、駆動力伝達部128等に過大な負荷がかからないようになるので、動力伝達機構129及びバリ取り装置100の高寿命化が図れる。
また、本実施形態では、駆動力伝達部128の周縁部128aを上記材質で形成することにより、グラインダ102でワークWのバリBが大きい部位の研削を実行している際に、周縁部128aが旋回テーブル104の外周面104aからスリップする構成となっている。グラインダ102がワークWのバリBが大きい部位の研削を実行している際には、より多くのバリ取りを行う必要があるので、旋回テーブル104に支持されたワークWに対して、グラインダ102から所定の大きさ以上の押圧力が付与される。グラインダ102からの押圧力が大きいと、グラインダ102によるバリ取り実行によって旋回テーブル104の回転駆動が阻害された状態となるので、駆動力伝達部128の周縁部128aが旋回テーブル104の外周面104aで滑りを生じる。
すなわち、周縁部128aは、旋回テーブル104に支持されたワークWに対して、グラインダ102から所定の大きさ以上の押圧力が付与された際に、駆動力伝達部128と旋回テーブル104の外周面104aとの摩擦力でモータ126の回転駆動力の伝達を制御する動力伝達制御部となる。このように、周縁部128aが前述の材質で形成することにより、グラインダ102から所定の大きさ以上の押圧力がワークWに付与された際に、旋回テーブル104を回転駆動させる動力伝達機構129の摩耗を軽減し、かつ、旋回テーブル104に伝達される回転駆動力が過負荷とならないように平準化するために、駆動力伝達部128の周縁部128aと旋回テーブル104の外周面104aとの接触部が互いに滑る。すなわち、本実施形態では、旋回テーブル104の外周面104aと駆動力伝達部128の接触部となる周縁部128aとの接点における摩擦力に基づく滑りを生じさせることによって、モータ126の回転駆動力の伝達を調整可能な構成となっている。
このため、モータ126の回転駆動力が過負荷とならないように調整されて、旋回テーブル104の回転駆動が停止されるようになる。これによって、グラインダ102によるバリ取り作業中において、旋回テーブル104を回転駆動させる動力伝達機構129の摩耗が軽減されるので、安定した旋回テーブル104の回転駆動が可能となる。すなわち、モータ126から旋回テーブル104に伝達される回転駆動力は、ワークWのバリの状態に合わせて、駆動力伝達部128と旋回テーブル104との接触部で生じる滑り力の増減によって調整される。また、当該滑り力で回転駆動力の伝達を調整することによって、動力伝達機構129に過剰な負荷がかからなくなり、その結果、グラインダ102の砥石からワークWへの押圧力が調整される。このように回転駆動力の増減を当該滑り力の増減で調整することによって、グラインダ102にかかる押圧力を平準化することができる。なお、駆動力伝達部128を介したモータ126の回転駆動力を旋回テーブル104に伝達する動力伝達機構129の動作の詳細については、後述する。
また、本実施形態では、駆動力伝達部128が旋回テーブル104の外側に設けられ、駆動力伝達部128の回転軸と旋回テーブル104の回転軸が異なる態様となっているが、駆動力伝達部128の構成は、かかる態様に限定されない。すなわち、駆動力伝達部128が旋回テーブル104の内側に設けられ、駆動力伝達部128の回転軸を旋回テーブル104の回転軸と直結させる態様とすることも可能である。例えば、駆動源となるモータとして油圧モータや電力モータ等の各種のモータを使用して、旋回テーブル104の回転軸を当該モータと直結させる態様の駆動伝達機構として、グラインダ102から所定の大きさ以上の押圧力が付与された際に、そのモータの駆動源である油圧源や水圧源、空圧源、電力源に基づく回転駆動力に滑りを生じさせる動力伝達制御部を設けることによっても達成できる。旋回テーブルの駆動源である電力モータ自体に滑る機構を備える構成としては、当該電力モータの回転軸自体に滑りを生じさせる滑り機構を設けて、当該滑り機構を動力伝達制御部としてもよい。すなわち、本実施形態のバリ取り装置100に備わる動力伝達機構129では、駆動力伝達部128から旋回テーブル104への回転駆動力の伝達を調整する動力伝達制御部として、上述したような駆動源となるモータの回転軸に直接設けられた滑り機構による実施態様も含まれる。
また、本実施形態では、旋回テーブル104は、図1に示すように、モータ130により回転駆動するスクリュージャッキ132によって、グラインダ102に向かってスライド用レール133に沿って、水平方向に移動可能な可動式台座134の上に設けられている。換言すると、旋回テーブル104は、スクリュージャッキ132の回転駆動により、スライド用レール133を跨った可動式台座134が当該スライド用レール133上を摺動することによって、グラインダ102に向かって水平方向に移動可能となっている。
すなわち、本実施形態では、スクリュージャッキ132が旋回テーブル104の基準点からの距離を調整する水平方向移動機構となっている。なお、旋回テーブル104の水平方向移動機構は、旋回テーブル104をグラインダ102の方向に水平移動させられる装置であれば、スクリュージャッキ132に限定されず、他の態様の移動手段でも代用可能である。
本実施形態では、スクリュージャッキ132は、グラインダ102によるワークWのバリ取りが行われる研削領域と、当該研削領域から所定の距離を介して基準点側に有する非研削領域との間に旋回テーブル104を移動させる構成となっている。すなわち、スクリュージャッキ132は、ワークWのバリ取りを実行する際には、研削領域に旋回テーブル104を押し込み、ワークWのバリ取りが終了したら、旋回テーブル104を非研削領域に有するワークWの旋回テーブル104への着脱を行う初期位置に戻す。
また、本実施形態では、旋回テーブル104が上記初期位置に戻された際に、スクリュージャッキ132の駆動源となるモータ130の駆動を停止する駆動停止部135が設けられている。駆動停止部135は、図1に示すように、接続部材135aと、掛止部135bと、駆動停止スイッチ135cとを備える。接続部材135aは、可動式台座134の一端から延出するように取り付けられ、スクリュージャッキ132と略平行に設けられる。掛止部135bは、当該接続部材135aの先端側に取り付けられる略板状の部材である。駆動停止スイッチ135cは、旋回テーブル104が初期位置に戻った際に、掛止部135bと当接することによってモータ130の駆動を停止するスイッチとなる。
さらに、本実施形態では、旋回テーブル104は、ベース部材137がレール139に沿って、スクリュージャッキ132による押し込み方向と略垂直方向に移動可能となっている。ベース部材137は、可動式台座134とスライド用レール133を載置した第1ベース部材137aと、その下側に有する第2ベース部材137bから構成され、図1に示すように、当該第2ベース部材137bがレール139上を移動可能な構成となっている。このようなベース部材137上に旋回テーブル104が設けられることによって、旋回テーブル104の押し込み方向と略垂直方向に旋回テーブル104を移動させながら、グラインダ102に対する当該旋回テーブル104上に支持されたワークWの位置調整が可能となる。
また、本実施形態では、旋回テーブル104の旋回テーブルの水平方向の移動量を測定する水平方向移動量測定部136が設けられている。具体的には、水平方向移動量測定部136は、図1に示すように、モータ130の近傍に設置され、水平方向に延出可能なワイヤ136aの一端が可動式台座134に取り付けられている。水平方向移動量測定部136は、当該ワイヤ136aの延出量、巻取量に基づいて、旋回テーブル104の水平方向の移動量を測定する。なお、水平方向移動量測定部136は、旋回テーブル104の水平方向の移動量を測定できる手段であれば、他の態様の測定手段でも代用可能である。
さらに、旋回テーブル104は、図2に示すように、旋回テーブル104の上にワークWを固定するための固定治具124が旋回テーブル104と同心円状に設けられている。本実施形態では、固定治具124は、略L字型の3本の支持部材124aが固定治具ベース部材124bの中心孔部124b1から放射状に延出され、支持部材124aの上面側にワークWの内周面に掛止される掛止部124a1が設けられている。そして、固定治具ベース部材124bの側面側に有する固定治具調整用孔125に不図示の固定治具調整具を挿入して、支持部材124aを中心孔部124b1内で移動させながら、掛止部124a1をワークWの下端側内周面に掛止させるように調整することによって、ワークWを固定する。
また、本実施形態では、旋回テーブル104の回転角度を計測するために、旋回テーブル104の回転基準位置からの回転位置を測定する回転測定部138が可動式台座134の端部に設けられている。本実施形態では、回転測定部138として、旋回テーブル104と可動式台座134との間に設けられている被検知体140への照射光に対する反射光を検知する光学式センサが使用されている。被検知体140は、図3に示すように、複数の被検知素子140aがコア部材140bの周囲に放射状に等間隔で設けられている。
このように、回転測定部138及び被検知体140を設けることによって、回転測定部138が照射光を照射しながら、その反射光で被検知素子140aを検知して、検知した被検知素子140aの個数に基づいて、旋回テーブル104の回転角度を求めるようになっている。なお、回転測定部138は、旋回テーブル104の回転角度を検知できる手段であれば、他の態様の測定手段でも代用可能である。
設定値入力部105は、バリ取りの対象となるワークWの寸法や、グラインダ102の基準面からの高さ、旋回テーブル104の基準点からの距離の設定値をそれぞれ高さ設定値、距離設定値として入力するデータ入力部である。本実施形態では、高さ設定値は、地面を基準面として、グラインダ102の地面からの高さを便宜上、高さ方向移動量測定部122の設置位置からの距離に基づいて定められる。また、距離設定値は、駆動停止スイッチ135cの位置を基準点として、旋回テーブル104の当該基準点からの距離を便宜上、水平方向移動量測定部136の設置位置からの距離に基づいて定められる。設定値入力部105は、図4に示すように、設定値等のデータの入力や、バリ取り装置100の自動・手動の制御切換を入力するための複数の操作ボタン105aと、入力データや当該入力データによるシミュレーション結果等を表示する表示画面105bとを備える。
本実施形態では、グラインダ102の基準面からの高さ及び旋回テーブル104の基準点からの距離として、グラインダ102によるワークWの研削が行われる研削領域において、複数段階の設定値となるように異なる設定値を入力する。具体的には、グラインダ102の高さ設定値を3段階に設定する場合は、鋳物制作時の型合わせ面となるワークWの上面の高さ位置を最初の高さ設定値(第1高さ設定値)として設定し、ワークWに形成されたバリBの最下点を最後の高さ設定値(第3高さ設定値)とし、その中間点を第2高さ設定値とする。
一方、旋回テーブル104の距離設定値を3段階に設定する場合は、最初にワークWのバリBの取り始めが5〜8mmのバリ取りとなる位置を最初の距離設定値(第1距離設定値)として設定し、ワークWの外周面104aに到達する位置を最後の距離設定値(第3距離設定値)とし、その中間点を第2距離設定値とする。すなわち、それぞれの距離設定値は、2.5〜4.0mm間隔となるように設定される。また、設定値入力部105の近傍には、バリ取り装置100の動作を開始するための不図示のスイッチが設けられている。なお、当該スイッチは、設定値入力部105に直接設けられる構成としてもよい。
また、本実施形態では、バリ取り対象となるワークWが略円筒形の鋳造品であり、図5(a)に示すように、ワークWの端部W1にバリBが偏在して形成される。また、バリBは、図5(b)に示すように、ワークWの外周面からの長さが大きいバリB1や、殆どバリの無い部位B2があるように、バリBの大きさや形状が不規則的な不定形なものとなっている。このため、本実施形態では、かかる略円筒形のワークWに形成された不定形なバリBをオートメーション機能で効率的に精度よく研削、除去するために、バリ取り動作時におけるグラインダ102の高さ(高さ設定値)と旋回テーブル104の位置(距離設定値)をそれぞれワークWの研削領域で複数段階に分けて設定している。なお、バリ取り動作の詳細については、後述する。
次に、本発明の一実施形態に係るバリ取り装置の制御に係る機能構成について、図面を使用しながら説明する。図6は、本発明の一実施形態に係るバリ取り装置の機能構成例を示すブロック図である。
本実施形態のバリ取り装置100は、グラインダ102や旋回テーブル104等の各構成要素の動作が制御部150により制御されるようになっている。すなわち、本実施形態のバリ取り装置100は、設定値入力部105からバリ取りに必要なデータを事前に入力してから、制御部150が記憶部160に格納された制御プログラムを実行することによって、ワークWに形成されたバリを効率的に研削して除去するオートメーション機能を有する。本実施形態では、設定値入力部105は、バリ取りに必要なデータとして、グラインダ102の高さ設定値や、旋回テーブル104の基準点からの距離設定値、ワーク寸法データ等のデータを入力する。
制御部150は、CPU等で構成され、少なくとも高さ方向移動量測定部122、水平方向移動量測定部136、及び回転角度測定部138の測定結果と設定値入力部105からの入力データに基づいて、グラインダ102と旋回テーブル104の動作制御をする。具体的には、制御部150は、上記測定結果や入力データに基づいて、高さ方向移動機構120、水平方向移動機構132、及び旋回テーブル駆動部126を制御しながら、グラインダ102と旋回テーブル104の動作制御をする。
本実施形態では、制御部150は、グラインダ102の高さ及び旋回テーブル104の基準点からの距離がそれぞれ設定値入力部105から入力した複数段階の設定値となるように、高さ方向移動機構120と水平方向移動機構132を駆動させる。このように、制御部150が高さ方向移動機構120と水平方向移動機構132を駆動させることによって、研削領域におけるグラインダ102と旋回テーブル104の位置を調整するので、ワークWの外周面の自動バリ取りが実行可能となるオートメーション機能が備わる。
制御部150は、図6に示すように、グラインダ上下移動量算出部152と、ワーク送り量算出部154と、回転角度算出部156と、判定部158と、動作指令部159とを備える。グラインダ上下移動量算出部152は、高さ方向移動量測定部122での測定結果に基づいて、グラインダ102の基準面からの高さを算出する。ワーク送り量算出部154は、水平方向移動量測定部136での測定結果に基づいて、旋回テーブル104の基準点からの距離、すなわち、ワークWをグラインダ102に向けて送りこむ距離となるワーク送り量を算出する。回転角度算出部156は、回転角度測定部138の測定結果に基づいて、旋回テーブル104の回転角度を算出する。
判定部158は、バリ取り装置100によるバリ取り動作の制御を行う際における各種判定処理を行う。判定部158は、各算出部152、154、156の算出結果に基づいて、グラインダ102や旋回テーブル104の駆動動作の要否等を判定する。本実施形態では、グラインダ上下移動量算出部152とワーク送り量算出部154の算出結果から、グラインダ102が所定の高さ設定値に到達しているか否かを判定したり、旋回テーブル104が所定の距離設定値に到達しているかを判定する。
また、本実施形態では、判定部160は、グラインダ102の高さ設定値や旋回テーブル104の距離設定値におけるバリ取りが完了したか否かの判定も行う。具体的には、判定部160は、回転角度算出部156で算出された回転角度が360度すなわち旋回テーブル104が1周回転したら、それぞれの設定値におけるバリ取りが完了したと判定する。なお、ワークWによっては、バリ取り後のワークWの外周面に段差や継ぎ目が残る場合があるので、回転角度が380度と20度程度オーバー回転させてから、バリ取り完了と判定するように設定することも可能である。
動作指令部159は、判定部158の判定結果に基づいて、グラインダ駆動部108、高さ方向移動機構120、旋回テーブル駆動部126、水平方向移動機構132を駆動動作させるよう指令する機能を有する。すなわち、判定部158でグラインダ102や旋回テーブル104が当該設定値に到達していないと判定されたら、動作指令部159は、グラインダ102や旋回テーブル104が所定の設定値に到達するまで、高さ方向移動機構120、水平方向移動機構132の駆動を継続させるように指令する。このように動作制御することによって、グラインダ102や旋回テーブル104が当該所定の設定値まで移動させるようになる。
また、判定部158が回転角度算出部156で算出された回転角度が360度未満と判定されたら、動作指令部159は、旋回テーブル104の一回転が完了するまで、旋回テーブル駆動部126の駆動を継続させるように指令する。そして、旋回テーブル104の駆動を継続させて、グラインダ102によるワークWのバリ取りを継続する。
さらに、動作指令部159は、ワークWの研削、バリ取りが高さ方向、水平方向の各設定値の全てにおいて完了した旨を確認したら、旋回テーブル104をワークWの研削領域から非研削領域に有する初期位置に移動させるように指令する。その際に、動作指令部159は、駆動停止部135の駆動停止スイッチ135c(図1参照)がONになったら、水平方向移動機構の駆動を停止するように指令する。
記憶部160は、バリ取り装置100のバリ取り動作を実行するために必要な各種データを保存する。本実施形態では、記憶部160は、バリ取り装置100を動作させるための各種データや制御プログラムをコンピュータで読み取り可能に格納するROM160aと、バリ取り装置100による各動作処理中に一時的にデータを記憶する作業領域として使用されるRAM160bを備える。
前述したように、設定値入力部105から入力される高さ設定値及び距離設定値は、それぞれ研削領域において例えば3段階等と複数段階に設定されている。本実施形態では、制御部150は、まず、水平方向移動機構132を駆動させて、旋回テーブル104が距離設定値の最小値に到達するようにグラインダ102に向けて移動させる。すなわち、旋回テーブル104の距離設定値が小さい値からバリ取りを開始して、その後、当該距離設定値が大きい値になるように、換言するとワーク送り量が段階的に大きくなるように、旋回テーブル104に支持されたワークWをグラインダ102に近づけて、バリ取りを行う。
一の距離設定値におけるバリ取りが完了したら、すなわち、当該距離設定値における旋回テーブル104の回転角度が360度であると判定部158で判定されると、動作指令部159は、水平方向移動機構132を駆動させて、旋回テーブル104が次の距離設定値になるまで移動させながら、バリ取りを行う。このとき、本実施形態では、移動距離の精度を高めるために、水平方向移動量測定部136で移動量を測りながら水平方向移動機構132を駆動させる。
水平方向における各距離設定値におけるバリ取りが終了したら、次に、制御部150は、まず、グラインダ104が高さ設定値の最大値に到達するように、高さ方向移動機構120を駆動させて、ワークWの外周面に沿って移動させながら、バリ取りを行う。すなわち、グラインダ102の高さ設定値が大きい値からバリ取りを開始して、その後、当該高さ設定値が小さい値になるように、換言するとグラインダ102の基準面からの高さが段階的に小さくなるように、グラインダ102をワークWの外周面に沿って移動させながら、バリ取りを行う。
一の高さ設定値におけるバリ取りが完了したら、すなわち、当該高さ設定値における旋回テーブル104の回転角度が360度であると判定部158で判定されると、動作指令部159は、高さ方向移動機構120を駆動させて、グラインダ102が次の高さ設定値となるまで移動させる。このとき、移動距離の精度を高めるために、高さ方向移動量測定部122で移動量を測りながら高さ方向移動機構120を駆動させる。
このように、本実施形態では、事前に研削領域となる領域でのグラインダの高さと旋回テーブルの距離に関して、複数段階の設定値を入力してから、グラインダ102と旋回テーブル104の位置を当該設定値に到達するように適宜調整させながら、それぞれを駆動させる。このため、自動運転で効率的に精度のよいバリ取りを実行できる。すなわち、バリ取り装置100に初期設定値を入力して、ワークWを旋回テーブル104にセットしてからバリ取りを開始する動作制御を行うオートメーション機能を追加させることにより、ワークWのバリ取り作業の負担が軽減される。
また、本実施形態では、前述したように、駆動力伝達部128が周縁部128aと旋回テーブル104の外周面104aとの摩擦力でモータ126の回転駆動力を伝達する構成となっている。このため、グラインダ102でワークWのバリBが大きい部位の研削を実行している際には、当該摩擦力以上の抗力が働いて、周縁部128aが旋回テーブル104の外周面104aからスリップする。
これによって、旋回テーブル104が所望の距離設定値に至るまでのバリ取りが完了するまで、又はグラインダ102が所望の高さ設定値に至るまでのバリ取りが完了するまで、旋回テーブル104の回転駆動が停止され、グラインダ102によるバリ取りが継続される。そして、当該所望の距離設定値や高さ設定値に至るまでのバリ取りが完了したら、駆動力伝達部128による旋回テーブル104の回転駆動が再開される。すなわち、距離設定値、高さ設定値を事前に設定して、かつ駆動力伝達部128を摩擦力による動力伝達機構としたので、オートメーション機能による精度の高いワークWのバリ取りが可能となる。
次に、本発明の一実施形態に係るバリ取り装置によるバリ取り方法の動作について、図面を使用しながら、説明する。図7は、本発明の一実施形態に係るバリ取り装置によるバリ取りの動作例を示すフローチャートである。
本実施形態では、まず、設定値入力部105は、バリ取りの対象となるワークWの寸法や、グラインダ102の基準面からの高さ、旋回テーブル104の基準点からの距離の設定値をそれぞれ高さ設定値、距離設定値として入力する(データ入力工程S10)。
各設定値等のデータの入力が完了したら、次に、ワークWを旋回テーブル104に設置する(ワーク設置工程S11)。本実施形態では、バリ取り対象となるワークWが略円筒形の鋳造品であり、図5(a)に示したように、バリが端部に形成されるので、効率よく自動バリ取りを行うために、バリ取り対象となる端部が上側となるように、ワークWを設置する。
設定値等のデータ入力、ワークWの設置等の初期設定が完了したら、次に、グラインダ102、旋回テーブル104の駆動を開始するために、グラインダ駆動部108と旋回テーブル駆動部126の駆動をONにする(駆動開始工程S12)。グラインダ駆動部108と旋回テーブル駆動部126の駆動をONにすると、グラインダ102の回転動作及び旋回テーブル104を旋回させるための駆動力伝達部128の回転動作が開始される。
次に、旋回テーブル104の基準点からの距離をデータ入力工程S10で入力した3段階の設定値となるように、段階的に調整する(水平方向移動工程S13)。本実施形態において、水平方向移動工程S13では、グラインダ102から所定の大きさ以上の押圧力がワークWに付与された際に、駆動力伝達部128の周縁部128aと旋回テーブル104との接触部が互いに滑って、旋回テーブル104の回転駆動が停止される。なお、本工程S13における旋回テーブルの回転駆動の動作の詳細については、後述する。
その後、水平方向移動工程S13の際に、各段階の設定値におけるワークWの研削の全てが完了したか否かを判定する(水平方向研削完了判定工程S14)。水平方向研削完了判定工程S14が終了したら、次に、グラインダ102の基準面からの高さを段階的に調整しながら、バリ取りを行う(高さ方向移動工程S15)。そして、高さ方向移動工程S15の際に、各段階の設定値におけるワークWの研削の全てが完了したか否かを判定する(高さ方向研削完了判定工程S16)。
高さ方向研削完了判定工程S16でワークWの研削、バリ取りが各設定値の全てにおいて完了した旨を確認した後に、旋回テーブル104をワークWの研削領域から非研削領域となるワーク設置工程S11が行われる初期位置に移動させる(リセット工程S17)。その際に、本実施形態では、駆動停止部135の掛止部13bが駆動停止スイッチに当接して、水平方向移動機構の駆動が停止される。
このように、本実施形態では、事前に所望の設定値を入力してから、グラインダ102と旋回テーブル104を駆動させながら、自動バリ取りを行う。このようなオートメーション機能をバリ取り装置100に設けて、グラインダ102と旋回テーブル104を適宜好適な位置に調整させながら、バリ取りを自動的に実行できるので、バリ取りの作業効率及び作業精度が向上する。
次に、本発明の一実施形態に係る動力伝達機構による旋回テーブルの回転駆動動作について、図面を使用しながら説明する。図8は、本発明の一実施形態に係る動力伝達機構による旋回テーブルの回転駆動の水平方向移動工程における動作例を示すフローチャートである。図9(a)、(b)は、本発明の一実施形態に係るバリ取り装置に備わる動力伝達機構による旋回テーブルの回転駆動の動作説明図であり、(a)は、旋回テーブルが回転駆動している状態、(b)は、旋回テーブルが停止している状態を示す。図10は、本発明の一実施形態に係る動力伝達機構による旋回テーブルの回転駆動の高さ方向移動工程における動作例を示すフローチャートである。なお、図9(a)、(b)は、水平方向移動工程S13における動力伝達機構による旋回テーブルの回転駆動の動作例を示す。
水平方向移動工程においてワークWのバリ取りを研削領域で段階的に実行するために、本実施形態では、図8に示すように、旋回テーブル104を所定の距離設定値となるように移動させながら、グラインダ102に近づける(工程S131)。次に、当該距離設定値に至るまでグラインダ102がワークWのバリBに接触するか判定する(工程S132)。工程S132での判定の際に、バリBのワークWの外周面からの高さがグラインダ102に接触しない程度に小さい場合には、図9(a)に示すように、旋回テーブル104は、回転駆動を継続する。
一方、工程S132の判定の際に、バリBのワークWの外周面からの高さが大きい場合には、図9(b)に示すように、グラインダ102がバリB1と接触して、バリB1の研削を開始する(工程S133)。その際に、研削するバリB1が大きい場合、すなわち研削するバリB1の量が多い場合には、グラインダ102から所定の大きさ以上の押圧力がワークWに付与される。
ワークWに所定の大きさ以上の押圧力が付与されると、ワークWを支持する旋回テーブル104の回転駆動が阻害された状態となるので、駆動力伝達部128の周縁部128aと旋回テーブル104との接触部が互いにスリップして、駆動力伝達部128が空回りする。このため、モータ126の回転駆動力の伝達が所定の大きさ以上にならないように平準化されるので、旋回テーブル104は、回転駆動を停止する(工程S134)。
旋回テーブル104の回転駆動が停止すると、所定の距離設定値への水平移動の完了、すなわち、当該所定の距離設定値に至るまでのワークWの研削、バリ取りが完了するまで、グラインダ102がバリ取りを継続する。その後、水平方向移動量測定部136の測定結果に基づいて、当該距離設定値での研削が完了したか判定する(工程S136)。すなわち、水平方向移動量測定部136での測定結果で当該距離設定値に到達した旨を検出すると、かかる距離設定値に至るまでのバリ取りが終了したと判定される。
工程S136で当該距離設定値でのバリ取り、ワーク研削が完了した旨を確認したら、駆動力伝達部128による旋回テーブル104の駆動伝達が再開されて、図9(a)に示すように、旋回テーブル104が回転駆動を再開する(工程S137)。そして、図7に示す水平方向研削完了工程S14に移行する。なお、旋回テーブル104の距離設定値が3段階等と複数段階に設定している場合は、同様の工程S131乃至工程S137を繰り返してから、水平方向研削完了判定工程S14に移行する。
また、高さ方向移動工程においてワークWのバリ取りを段階的に実行するために、本実施形態では、図10に示すように、グラインダ102を所定の高さ設定値に到達するまで移動させながら、グラインダ102を駆動させる(工程S151)。次に、当該高さ設定値に至るまでグラインダ102がワークWのバリBに接触するか判定する(工程S152)。工程S152の判定の際に、バリBのワークWの外周面からの高さがグラインダ102に接触しない程度に小さい場合には、旋回テーブル104は、回転駆動を継続する。
一方、工程S152の判定の際に、バリBのワークWの外周面からの高さが大きい場合には、グラインダ102がバリB1と接触して、研削を開始する(工程S153)。その際に、研削するバリBが大きい場合、すなわち研削するバリBの量が多い場合には、グラインダ102から所定の大きさ以上の押圧力がワークWに付与される。
ワークWに所定の大きさ以上の押圧力が付与されると、ワークWを支持する旋回テーブル104の回転駆動が阻害された状態となるので、駆動力伝達部128の周縁部128aと旋回テーブル104との接触部が互いにスリップして、駆動力伝達部128が空回りする。このため、モータ126の回転駆動力の伝達が所定の大きさ以上にならないように平準化されるので、旋回テーブル104は、回転駆動を停止する(工程S154)。
旋回テーブル104の回転駆動が停止すると、所定の高さ設定値への高さ方向移動の完了、すなわち、当該所定の高さ設定値でのワークWの研削、バリ取りが完了するまで、グラインダ102がバリ取りを継続する。その後、高さ方向移動量測定部122の測定結果から当該高さ設定値に到達したかの判定結果に基づき、当該高さ設定値での研削が完了したか判定する(工程S156)。すなわち、高さ方向移動量測定部122での測定結果から当該高さ設定値に到達した旨を検出すると、かかる高さ設定値に至るまでのバリ取りが終了したと判定される。
工程S156で当該高さ設定値でのバリ取り、ワーク研削が完了した旨を確認したら、駆動力伝達部128による旋回テーブル104の駆動伝達が再開されて、旋回テーブル104が回転駆動を再開する(工程S157)。そして、図7に示す高さ方向研削完了工程S16に移行する。なお、旋回テーブル104の高さ設定値が3段階等と複数段階に設定している場合は、同様の工程S151乃至工程S157を繰り返してから、高さ方向研削完了判定工程S16に移行する。
このように、本実施形態では、グラインダ102によるバリ取り量が多いオーバーワーク状態の場合には、グラインダ102から所定の大きさ以上の押圧力がワークWに付与されるので、駆動力伝達部128の周縁部128aと旋回テーブル104との接触部を互いにスリップさせる。このため、駆動力伝達部128による旋回テーブル104へのモータ126の回転駆動力の伝達が所定の大きさ以上とならないように平準化され、旋回テーブル104の回転駆動力が平準化された状態でグラインダ102に対して一定の押圧力がかかる状態で停止して、バリ取りが行われるようになる。
これによって、グラインダ102によるバリ取り作業中において、旋回テーブル104を回転駆動させる動力伝達機構129の摩耗を軽減し、かつ、動力伝達機構129により旋回テーブル104に伝達される回転駆動力の平準化が図られる。すなわち、モータ126から旋回テーブル104に伝達される回転駆動力は、ワークWのバリの状態に合わせて、駆動力伝達部128と旋回テーブル104との接触部で生じる滑り力の増減によって調整される。また、当該滑り力で回転駆動力の伝達を調整することによって、動力伝達機構129に過剰な負荷がかからなくなり、グラインダ102の砥石からワークWへの押圧力が調整される。すなわち、このように回転駆動力の増減を当該滑り力で調整することによって、グラインダ102にかかる押圧力を平準化することができる。このため、動力伝達機構129によって旋回テーブル104に伝達される回転駆動力の平準化が図られることによって、安定した旋回テーブル104の回転駆動及びバリ取り動作が可能となり、ワークWのバリ取り精度も向上する。
なお、上記のように本発明の各実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項及び効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは、当業者には、容易に理解できるであろう。従って、このような変形例は、全て本発明の範囲に含まれるものとする。
例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義又は同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また、動力伝達機構、及びバリ取り装置の構成、動作も本発明の各実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
100 バリ取り装置、102 グラインダ、102a 回転軸、104 旋回テーブル、104a 外周面、105 設定値入力部、106 動力伝達部、108 モータ(グラインダ駆動部)、110 ケーシング、112 排出口、114 排出管、116 接続部材、118 ケーシング、120 案内レール(高さ方向移動機構)、122 高さ方向移動量測定部、122a ワイヤ、124 固定治具、126 モータ(旋回テーブル駆動部)、128 駆動力伝達部(回転体)、128a 周縁部(動力伝達制御部、接触部)、129 動力伝達機構、130 モータ、132 スクリュージャッキ(水平方向移動機構)、133 スライド用レール、134 可動式台座、135 駆動停止部、135a 接続部材、135b 掛止部、135c 駆動停止スイッチ、136 水平方向移動量測定部、136a ワイヤ、137 ベース部材、137a 第1ベース部材、137b 第2ベース部材、138 回転測定部、139 レール、140 被検知体、140a 被検知素子、140b コア部材、150 制御部、152 グラインダ上下移動量産出部、154 ワーク送り量産出部、156 回転角度産出部、158 判定部、159 動作指令部、160 記憶部、B、B1、B2 バリ、W ワーク

Claims (5)

  1. 鋳造されたワークのバリを研削するグラインダと、前記ワークを支持する旋回テーブルとを備えるバリ取り装置の前記旋回テーブルを回転駆動させる動力伝達機構であって、
    駆動源と、
    前記旋回テーブルの一部と接触し、前記駆動源の回転駆動力を接触した前記旋回テーブルに伝達する駆動力伝達部と、
    前記旋回テーブルに支持された前記ワークに対して前記グラインダから所定の大きさ以上の押圧力が付与された際に、前記駆動力伝達部から前記旋回テーブルへの前記回転駆動力の伝達を調整する動力伝達制御部と、を備え
    前記動力伝達制御部は、所定の大きさ以上の摩擦係数を有する材質で形成され、前記旋回テーブルの一部と接触して前記駆動源の回転駆動力を前記旋回テーブルに伝達する接触部からなり、前記グラインダから前記ワークに対して所定の大きさ以上の押圧力が付与された際に、前記旋回テーブルと前記駆動力伝達部の前記接触部で滑りを生じさせることによって、前記回転駆動力の伝達を調整し、
    かつ、前記動力伝達制御部は、中心が前記駆動源により回転駆動し、周縁部が前記材質で形成される略円板形状の回転体を備え、この回転体の前記周縁部が前記旋回テーブルの外周面と摩擦可能に接触する前記接触部となり、前記旋回テーブルの前記外周面と前記駆動力伝達部の前記接触部との接点における摩擦力に基づく滑りを生じさせることによって、前記駆動源の前記回転駆動力の伝達を調整可能な構成となっていることを特徴とする動力伝達機構。
  2. 前記ワークが略円筒形の鋳造品であることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達機構。
  3. 鋳造されたワークのバリを研削するグラインダと、前記ワークを支持する旋回テーブルとを備えるバリ取り装置の前記旋回テーブルを回転駆動させる動力伝達機構であって、
    駆動源と、
    前記旋回テーブルの一部と接触し、前記駆動源の回転駆動力を接触した前記旋回テーブルに伝達する駆動力伝達部と、
    前記旋回テーブルに支持された前記ワークに対して前記グラインダから所定の大きさ以上の押圧力が付与された際に、前記駆動力伝達部から前記旋回テーブルへの前記回転駆動力の伝達を調整する動力伝達制御部と、を備え、
    前記動力伝達制御部は、前記駆動源となるモータに設けられた滑り機構であって、前記グラインダから前記ワークに対して所定の大きさ以上の押圧力が付与された際に、前記旋回テーブルに対して前記モータの回転軸に滑りを生じさせることによって、前記モータからの前記回転駆動力の伝達を調整することを特徴とする動力伝達機構。
  4. 前記ワークが略円筒形の鋳造品であることを特徴とする請求項に記載の動力伝達機構。
  5. 請求項1乃至請求項の何れか1項に記載の動力伝達機構で回転駆動される旋回テーブルと、
    前記旋回テーブル上に支持されるワークのバリを研削するグラインダと、を備えることを特徴とするバリ取り装置。
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