JP5579558B2 - エアコン室外機 - Google Patents

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本発明は、送風装置及びエアコン室外機に関する。
近年、エアコンの室外機から排出される温風がヒートアイランド現象を促進させていることが問題になっている。その対策として、特許文献1には、放熱フィンに細かい粒又は霧状の水を散布して室外機から排出される温風の温度を低下させることが提案されている。また、特許文献2には、光触媒を含む多孔体でろ過した後のドレイン水を、光触媒が塗布された放熱フィン表面に流し、温風の温度を低下させることが提案されている。更に、特許文献3には、コンデンサーファンの排気側に多孔質の湾曲体を設置し、その湾曲体の内面に散水し、室外機から排出される温風がその湾曲体を通過することで温風の温度を低下させることが提案されている。
一方、エアコンの熱効率を向上させて節電させることも提案されている。例えば、特許文献4には、金属線を格子状に組んだ本体部材の表面に超親水層が形成されたものをコンデンサーファンの上流側に配置し、超親水層にドレイン水を供給することで、コンデンサーに当たる空気を冷却し、熱効率を向上させることが提案されている。なお、この場合も、コンデンサーに当たる空気が冷やされるため、結果として室外機から排出される温風の温度も低くなると考えられる。
特開平10−213361号公報 特開2002−250543号公報 特開2009−68795号公報 特開2006−322642号公報
しかしながら、特許文献1,2では、水が散布される放熱フィンに保水性がなく、特許文献4では、超親水層を有しているため水に濡れやすいものの保水性がないため、いずれにおいても多量の水を供給する必要があるうえ、すぐに水が流れ落ちるため冷却効果が十分得られないという問題があった。また、特許文献3では、多孔質の湾曲体を用いているため、保水性はあるものの、コンデンサーファンの排気の圧力損失が大きくなりすぎるおそれがあった。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、気化熱を利用して風の温度を低下させるに際し、圧力損失を小さく抑えると共に、液体の供給量は少量でありながら冷却効果を十分得られるようにすることを主目的とする。
本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の送風装置は、
ファンと、
前記ファンの上流側及び下流側の少なくとも一方に配置され、液体の気化熱を利用して前記ファンによって生じる風の温度を低下させる低温化手段と、
を備えた送風装置であって、
前記低温化手段は、前記ファンによって生じる風の流れに沿う方向に貫通した通気穴を複数有するセラミック製のハニカム多孔体であり、前記液体を気孔内で保持可能なものである。
この送風装置では、低温化手段として、ファンによって生じる風の流れに沿う方向に貫通した通気穴を複数有するセラミック製のハニカム多孔体を用いている。このハニカム多孔体は、多孔体であるがゆえに内部に気孔を有しており、液体をその気孔内で保持可能である。このため、気化熱を利用して風の温度を低下させるに際し、低温化手段が液体を保持できない場合に比べて、液体の供給量を少なくすることができ、しかも単位体積あたりの気化熱が大きくなるため冷却効果を十分得ることができる。また、ハニカム多孔体は、ファンによって生じる風の流れに沿う方向に貫通した通気穴を複数有しているため、このような通気穴を有していない低温化手段を用いる場合に比べて、圧力損失が小さくなる。
本発明のエアコン室外機は、
コンデンサーに風を当てるためのコンデンサーファンと、
前記コンデンサーファンの上流側及び下流側の少なくとも一方に配置され、液体の気化熱を利用して前記コンデンサーファンによって生じる風の温度を低下させる低温化手段と、
を備えたエアコン室外機であって、
前記低温化手段は、前記コンデンサーファンによって生じる風の流れに沿う方向に貫通した通気穴を複数有するセラミック製のハニカム多孔体であり、前記液体を気孔内で保持可能なものである。
このエアコン室外機では、低温化手段として、コンデンサーファンによって生じる風の流れに沿う方向に貫通した通気穴を複数有するセラミック製のハニカム多孔体を用いている。このハニカム多孔体は、多孔体であるがゆえに内部に気孔を有しており、液体をその気孔内で保持可能である。このため、気化熱を利用して風の温度を低下させるに際し、低温化手段が液体を保持できない場合に比べて、液体の供給量を少なくすることができ、しかも単位体積あたりの気化熱が大きくなるため冷却効果を十分得ることができる。また、ハニカム多孔体は、コンデンサーファンによって生じる風の流れに沿う方向に貫通した通気穴を複数有しているため、このような通気穴を有していない低温化手段を用いる場合に比べて、圧力損失が小さくなる。
本発明のエアコン室外機において、前記低温化手段は、前記コンデンサーを通過した後の風が通過可能な位置に配置されていてもよい。こうすれば、コンデンサーを通過した後の温風の温度を低くすることができるため、ヒートアイランド現象を抑制することができる。
本発明のエアコン室外機において、前記低温化手段は、前記コンデンサーを通過する前の風が通過可能な位置に配置されていてもよい。こうすれば、コンデンサーを通過する前の風の温度を低くすることができるため、エアコンの冷媒を効率よく冷やして液化することができ、熱効率が向上する。また、コンデンサーに当たる空気が冷やされるため、結果として室外機から排出される温風の温度も低くなる。
本発明の送風装置及びエアコン室外機において、ハニカム多孔体に、抗黴作用及び/又は抗菌作用を有する物質を含有させてもよい。こうすれば、多孔体の表面に黴や菌が発生するのを防止することができる。このような物質としては、例えば、二酸化チタンなどの光触媒、銀や銅などを含む無機系抗菌剤などが挙げられる。
エアコン10の概略説明図。 室外機18を筐体19の上面と平行な面で切断したときの概略断面図。 室外機18を筐体19の側面と平行な面で切断したときの概略断面図。 ハニカム多孔体24の斜視図。 実施例1の結果を示すグラフ。 実施例2の結果を示すグラフ。 実施例3の結果を示すグラフ。 実施例4の結果を示すグラフ。 実施例5の結果を示すグラフ。 実施例6の結果を示すグラフ。
次に、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1はエアコン10の概略説明図、図2は室外機18を筐体19の上面と平行な面で切断したときの概略断面図、図3は室外機18を筐体19の側面と平行な面で切断したときの概略断面図、図4はハニカム多孔体24の斜視図である。なお、図1では、便宜上、ハニカム多孔体24を省略した。
エアコン10は、図1に示すように、放熱フィン14aの付いたエバポレーター14を内蔵する室内機12と、放熱フィン20aの付いたコンデンサー20を内蔵する室外機18と、エバポレーター14とコンデンサー20との間でハイドロフルオロカーボンなどの冷媒を循環させる冷媒循環通路30とを備えている。
室内機12は、室内の空気を取り込みエバポレーター14を通過させたあと室内に送り出すブロワーファン16を有している。
室外機18は、図2及び図3に示すように、直方体形状の筐体19内に、コンデンサー20に風を当てるためのコンデンサーファン22を有している。筐体19には、図示しないフィルタを介して空気を吸い込む吸気面19aと、この吸気面19aに対向する面であり空気を排出する排気面19bとが設けられている。この室外機18は、コンデンサーファン22が作動すると、吸気面19aから室外機18内に空気を取り込み、排気面19bから室外機18の外部へ空気を排出する。コンデンサー20は、コンデンサーファン22と吸気面19aとの間に配置されている。また、室外機18は、コンデンサーファン22の上流側(つまり吸気面19a側)にセラミック製のハニカム多孔体24,26を備え、コンデンサーファン22の下流側(つまり排気面19b側)にセラミック製のハニカム多孔体28を備えている。また、ハニカム多孔体24は、コンデンサー20を通過する前の風が通過可能な位置に配置され、ハニカム多孔体26,28は、コンデンサー20を通過した後の風が通過可能な位置に配置されている。ハニカム多孔体24,26,28の上部には、各多孔体24,26,28へ水分を供給可能な貯水槽21が設けられている。この貯水槽21は、図示しないドレインパイプと接続されている。また、貯水槽21の水が枯渇したときに備えて、雨水を受けることができるように上部が筐体19の上面ネット19cを介して外部に露出している。なお、上面ネット19cはゴミなどが貯水槽21に入るのを防止する役割を果たす。供給水は、上述の他、風呂のバスタブから残り湯を供給できるようにしてもよいし、水道などから適時水を供給できるようにしてもよい。ハニカム多孔体24,26,28は、エアコン10の稼働中、貯水槽21から供給される水によって内部の気孔内に水を保持した状態となっている。なお、ハニカム多孔体24,26,28の下側には、ハニカム多孔体24,26,28で保持しきれなかった水を受けるためのパン23が配置されている。
これらのハニカム多孔体24,26,28はいずれも同じ構成のため、ここではハニカム多孔体24を例に挙げて説明する。ハニカム多孔体24は、図4に示すように、厚さの薄いパネル状に形成され、パネルの表裏両面を貫通する複数のセル24a(通気穴)を有するものである。隣り合うセル24aは、隔壁によって区分されている。このハニカム多孔体24は、セル24aの軸方向がコンデンサーファン22によって生じる風の流れに沿う方向と一致するように配置されている。また、ハニカム多孔体24は、縦横の長さがコンデンサー20と同等となっており、厚さが0.5〜10cm程度となっている。なお、厚さは、室外機18の大きさをコンパクト化することを考慮すると、0.5〜5cm程度が好ましい。厚さが0.5〜5cm程度であっても、温風を十分冷却することができる。ハニカム多孔体24の材質としては、セラミックであれば特に限定されないが、例えば、コージェライト、ムライト、アルミナ、セルベン、アルミニウムチタネート、リチウムアルミニウムシリケート、炭化珪素、窒化珪素、又はこれらの混合物等が挙げられる。また、ハニカム多孔体24は、多孔体であるがゆえに内部に多数の気孔を有するものであるが、その気孔径の平均値は、例えば、水銀圧入法による測定値で1〜100μmであることが好ましい。気孔径が1μmを下回ると、水が孔に入りにくい点で好ましくなく、100μmを上回ると、毛細管現象が弱まる点で好ましくない。また気孔率が10〜90%であることが好ましい。気孔率が10%を下回ると、保水量の点で好ましくなく、90%を上回ると、強度の点で好ましくない。ハニカム多孔体24は、軸方向に垂直な面で切断したときの切断面1平方インチあたりに10〜1200のセル24aを有すること(つまりセル密度10〜1200cpsi)が好ましい。10cpsiを下回ると、強度の点で好ましくなく、1200cpsiを上回ると、圧力損失の点で好ましくない。セル24aを隔てる隔壁は、厚さが1.5〜32mil(0.0375〜0.8mm)であることが好ましい。1.5milを下回ると、強度の点で好ましくなく、32milを上回ると、圧力損失の点で好ましくない。このようなハニカム多孔体24は、例えば自動車の排気系に使用されるものを流用することができる。コージェライト製のものについては例えば特許第4094830号公報等、炭化珪素製のものについては例えば特開平5-23512号公報等を参照されたい。
冷媒循環通路30は、冷媒を高温高圧ガスにするコンプレッサー34と、冷媒を低圧低温の霧状にする膨張弁36とを有している。コンプレッサー34は、エバポレーター14からコンデンサー20へ冷媒が移動する通路の途中に設けられている。膨張弁36は、コンデンサー20からエバポレーター14へ冷媒が移動する通路の途中に設けられている。
次に、エアコン10の動作について説明する。エアコン10は、所定の温度に設定されると、周知のとおり、室内機12が設置された部屋の温度が設定された温度となるようにコンピュータ制御を実行する。冷房の原理を以下に簡単に説明する。まず、冷媒循環通路30内の冷媒は、コンプレッサー34で高温高圧ガスになったあと、室外機18のコンデンサー20へ送られる。コンデンサー20では、冷媒は、コンデンサーファン22の強制的な送風によって冷却され、低温高圧の液体となる。その後、冷媒は、膨張弁36によって低温低圧の霧状の液体となり、エバポレーター14へ送られる。エバポレーター14では、冷媒は、ブロワーファン16が取り込んだ室内空気から熱を奪って気化(蒸発)し、コンプレッサー34に戻る。このようにして、エアコン10は、室内空気の温度や湿度を低下させる。
また、室外機18からは、コンデンサーファン22の強制的な送風により温風が外部へ排出される。具体的には、コンデンサーファン22によって室外機18の吸気面19aから取り込まれた空気は、コンデンサー20を通過するが、その際、コンデンサー20内の冷媒と熱交換するため高温になり、温風として室外機18の排気面19bから外部へ排出される。本実施形態では、吸気面19aから取り込まれた空気は、気孔内に水を保持しているハニカム多孔体24を通過するため、その際に水の気化熱により低温化する。ハニカム多孔体24を通過した空気は、コンデンサー20を通過するため、その際に冷媒循環通路30内の冷媒と熱交換して高温になるが、続いて気孔内に水を保持しているハニカム多孔体26を通過するため、その際に水の気化熱により低温化し、更にコンデンサーファン22を経て水を保持しているハニカム多孔体28を通過するため、再度低温化されて排気面19bから排出される。したがって、室外機18の排気面19bから排出される温風は、このようなハニカム多孔体24,26,28を備えていない場合に比べて格段に温度が低くなる。
以上説明した室外機18によれば、低温化手段として、気孔内に水を保持可能なセラミック製のハニカム多孔体24,26,28を用いているため、気化熱を利用して排気面19bから排出される温風の温度を低下させるに際し、水を保持できない材質のハニカム多孔体を用いる場合に比べて、水の供給量を少なくすることができ、しかも単位体積あたりの気化熱が大きくなるため冷却効果を十分得ることができる。また、ハニカム多孔体24,26,28は、コンデンサーファン22によって生じる風の流れに沿う方向に貫通したセルを複数有しているため、このようなセルを有していない低温化手段を用いる場合に比べて、圧力損失が小さくなる。
また、ハニカム多孔体26,28は、コンデンサー20を通過した後の温風の温度を低くすることができるため、ヒートアイランド現象を抑制することができる。
更に、ハニカム多孔体24は、コンデンサー20を通過する前の風の温度を低くすることができるため、エアコン10の冷媒を効率よく冷やして液化することができ、熱効率が向上する。また、コンデンサー20に当たる空気が冷やされるため、結果として室外機18から排出される温風の温度も低くなる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態のハニカム多孔体24,26,28に、抗黴作用及び/又は抗菌作用を有する物質を含有させてもよい。こうすれば、ハニカム多孔体24,26,28の表面に黴や菌が発生するのを防止することができる。このような物質としては、例えば、二酸化チタンなどの光触媒、銀や銅などを含む無機系抗菌剤などが挙げられる。
上述した実施形態では、ハニカム多孔体24,26,28を矩形パネル状としたが、特に矩形に限定されるものではなく、例えば、円形、三角形、五角形、六角形等としてもよい。また、ハニカム多孔体24,26,28の大きさは、コンデンサー20と同等としたが、それよりやや大きいものとしてもよいし、やや小さいものとしてもよい。更に、セルを軸方向に垂直な面で切断したときの断面を四角形としたが、特にどのような形状でもよく、例えば、円形、三角形、六角形等、多角形としてもよい。
上述した実施形態では、室外機18内に3つのハニカム多孔体24,26,28を配置したが、3つのうちいずれか1つだけ配置してもよいし、3つのうちいずれか2つを配置してもよい。
上述した実施形態では、コンデンサーファン22と吸気面19aとの間にコンデンサー20を配置したが、コンデンサーファン22と排気面19bとの間にコンデンサー20を配置してもよい。その場合、コンデンサー20を通過した後の風が通過可能な位置(例えばコンデンサー20の下流側)及びコンデンサー20を通過する前の風が通過可能な位置(例えばコンデンサー20の上流側)の少なくとも1箇所にハニカム多孔体を配置する。
上述した実施形態では、室外機18を例示したが、その他の送風装置に本発明を適用してもよい。例えば、冷風扇において、水分を含んだ気化用のフィルター(スポンジや厚手の不織布等)の代わりに、上述したハニカム多孔体24を配置してもよい。こうすれば、吸気用のファンが回転すると、ファンによって吸い込まれた外気がハニカム多孔体24を通過するが、その際に水が気化することによりハニカム多孔体24を通過する風が低温化する。
上述した実施形態では、ハニカム多孔体24,26,28に水を保持させたが、水以外の液体を利用してもよい。
[実施例1]
ハニカム多孔体として、コージェライト製で縦5cm×横5cm×厚さ1.5cm、気孔径10μm、気孔率30%、リブ厚6mil(0.15mm)、セル密度400cpsiのサンプルを用意した。なお、セルは縦1.3mm×横1.3mm×奥行き1.5cmとした。このハニカム多孔体に水24gを保持させた状態で、ヘアドライヤーで50℃の温風を一方の面から他方の面へ吹き付け、ハニカム多孔体を通過する前の風の温度(入口温度)と、通過した後の風の温度(出口温度)と、経過時間との関係を調べた。その結果を図5のグラフに示す。なお、20分後には保水量は9.7g減少していた。
[実施例2]
ハニカム多孔体として、コージェライト製で縦5cm×横5cm×厚さ3.5cm、気孔径10μm、気孔率30%、リブ厚6mil(0.15mm)、セル密度400cpsiのサンプルを用意した。なお、セルは縦1.3mm×横1.3mm×奥行き3.5cmとした。このハニカム多孔体に水47gを保持させた状態で、ヘアドライヤーで50℃の温風を一方の面から他方の面へ吹き付け、入口温度と出口温度と経過時間との関係を調べた。その結果を図6のグラフに示す。なお、20分後には保水量は4.7g減少していた。
[実施例3]
ハニカム多孔体として、コージェライト製で縦5cm×横5cm×厚さ5cm、気孔径10μm、気孔率30%、リブ厚6mil(0.15mm)、セル密度400cpsiのサンプルを用意した。なお、セルは縦1.3mm×横1.3mm×奥行き5cmとした。このハニカム多孔体に水62gを保持させた状態で、ヘアドライヤーで50℃の温風を一方の面から他方の面へ吹き付け、入口温度と出口温度と経過時間との関係を調べた。その結果を図7のグラフに示す。なお、20分後には保水量は4.4g減少していた。
[実施例4]
実施例1で使用したハニカム多孔体に水24gを保持させた状態で、ヘアドライヤーで25℃の温風を一方の面から他方の面へ吹き付け、入口温度と出口温度と経過時間との関係を調べた。その結果を図8のグラフに示す。なお、20分後には保水量は2.7g減少していた。
[実施例5]
実施例2で使用したハニカム多孔体に水47gを保持させた状態で、ヘアドライヤーで25℃の温風を一方の面から他方の面へ吹き付け、入口温度と出口温度と経過時間との関係を調べた。その結果を図9のグラフに示す。なお、20分後には保水量は2.4g減少していた。
[実施例6]
実施例3で使用したハニカム多孔体に水62gを保持させた状態で、ヘアドライヤーで25℃の温風を一方の面から他方の面へ吹き付け、入口温度と出口温度と経過時間との関係を調べた。その結果を図10のグラフに示す。なお、20分後には保水量は2.0g減少していた。
図5〜図7に示すように、実施例1〜3のいずれにおいても、50℃の温風を30℃以下まで冷却できることがわかった。また、ハニカム多孔体の厚さが1.5〜5cmの範囲では、出口温度に大きな差が見られなかった。一方、図8〜図10に示すように、実施例4〜6のいずれにおいても、25℃の温風を20〜22℃まで冷却できることがわかった。この場合も、ハニカム多孔体の厚さが1.5〜5cmの範囲では、出口温度に大きな差が見られなかった。以上のことから、ハニカム多孔体は、厚さが薄くても、一旦十分な水を保持させておけば、温風を冷却する効果が十分得られることがわかった。また、室外機の大きさをコンパクトにすることを考慮すると、できるだけ厚さを薄くすることが好ましいが、厚さ1.5cm程度であれば十分実用化できることがわかった。
10 エアコン、12 室内機、14 エバポレーター、14a 放熱フィン、16 ブロワーファン、18 室外機、19 筐体、19a 吸気面、19b 排気面、19c 上面ネット、20 コンデンサー、20a 放熱フィン、21 貯水槽、22 コンデンサーファン、23 パン、24 ハニカム多孔体、24a セル、26 ハニカム多孔体、28 ハニカム多孔体、30 冷媒循環通路、34 コンプレッサー、36 膨張弁

Claims (3)

  1. コンデンサーと、
    前記コンデンサーに風を当てるためのコンデンサーファンと、
    体の気化熱を利用して前記コンデンサーファンによって生じる風の温度を低下させる低温化手段と、
    を備えたエアコン室外機であって、
    前記コンデンサーと前記低温化手段と前記コンデンサーファンとは、前記エアコン室外機の筐体内にて該エアコン室外機の吸気面から排気面に向かってこの順に配置され、
    前記低温化手段は、前記コンデンサーファンによって生じる風の流れに沿う方向に貫通した通気穴を複数有するセラミック製のハニカム多孔体であり、前記液体を気孔内で保持可能である、
    エアコン室外機。
  2. 前記低温化手段とは別の第2の低温化手段が、前記エアコン室外機の筐体内のうち前記コンデンサーファンを通過した後の風が通過可能な位置に配置されている、
    請求項に記載のエアコン室外機。
  3. 前記低温化手段とは別の第3の低温化手段が、前記エアコン室外機の筐体内のうち前記コンデンサーを通過する前の風が通過可能な位置に配置されている、
    請求項1又は2に記載のエアコン室外機。
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