JP5578500B2 - 腕時計機構部のための差動歯車 - Google Patents

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Description

[0001]本発明は、第1および第2のホイールが回転可能に取り付けられる中心シャフトを備え、第1および第2のホイールのそれぞれには、中心シャフトに取り付けられるサテライトキャリアによって支持される少なくとも1つのサテライト(衛星歯車部材)の歯と噛み合うようになっている歯が設けられる、腕時計機構部のための差動歯車に関する。第1および第2のホイールは腕時計機構部の第1および第2のモバイル(mobile:可動体)と係合されるようになっており、中心シャフトは、腕時計機構部の第3のモバイルと係合されるようになっている歯を備える。
[0002]特に、本発明は、モータ機関としてバレルを備える時計においてバレルスプリングのランニングリザーブ(駆動時間)の表示機構を制御するようになっているこの種の差動歯車に関する。
[0003]本発明は、特にランニングリザーブの表示機構を制御するためにそのような差動歯車を備える腕時計機構部、および、そのような腕時計機構部を備える時計に関する。
[0004]この種の差動歯車は、自動または手動の巻き取り機を有する腕時計機構部で既に一般に使用されている。
[0005]一例として、1949年12月1日に公開されたスイス国特許第263 707号は、前述した特徴に対応する腕時計のランニングリザーブの表示のための差動歯車について記載している。
[0006]この差動歯車は2つの大型ホイールを備え、該ホイールには、一方で、バレルスプリングの一端および他端に動力学的に接続される径方向歯が設けられ、他方で、従来のピニオンの形態を成すサテライトと係合されるべく配置されるコントレート(contrate)歯が設けられる。この種の差動歯車は、それらの厚さに関して扱いにくく、したがって、腕時計ではめったに使用されない。
[0007]また、ランニングリザーブ表示を伴う機構において考慮に入れられる必要がある一般的な問題は、自動巻き取り機構によりまたは手動巻き取りによりバレルのスプリングが完全に巻き取られるときに表示されるべき値の管理である。巻き取りが継続される場合、バレルは、一般に、起こり得る損傷を防止するためにスリップスプリングを備え、一方、ランニングリザーブの表示機構は、表示部材が更に回転しないように所定の場所または他の場所にストッパを備える。しかしながら、差動歯車のホイールは、スプリングが完全に巻き取られたときであっても巻き取り中に回転し続けるバレルドラムに対して動力学的に接続される。したがって、ランニングリザーブのディスプレイに含まれる歯車がこれらの状態で何ら損傷を受けないようにするためのシステムを設ける必要がある。
[0008]前述した特許は、差動歯車のホイールのうちの1つを粘性摩擦によりそのシャフトに取り付けて、バレルスプリングが完全に巻き取られたときにホイールがシャフト上で摺動できるようにすることを提案する。
[0009]なお、そのような手段は、更に、ランニングリザーブを表示する部材の配置のためにペアリングを行なうという要件をなくすことができるようにする。これは、前記部材の位置を前述したストッパによって調整できるという事実に起因する。
[0010]2001年10月4日に公開された欧州特許出願第1 139 182 A1号は、前述した差動歯車ほど扱いにくくない円錐型の歯車を実装する交互差動歯車を提案する。また、この特許出願は、差動歯車とランニングリザーブを表示するためのモバイルとの間に特定のモバイルを挿入することに存する前述の状況を考慮に入れることができるようにする解決策を提案するが、複雑である。
[0011]本発明の主な目的は、簡単であまり扱いにくくない構造をさらに有しつつバレルスプリングの過度な巻回に関連する危険を防止する装置を組み込む差動歯車を提案することにより、特にランニングリザーブ表示を伴う機構を制御するべく、従来技術で知られる差動歯車に代わるものを提案することである。また、本発明は、ランニングリザーブの表示機構以外の機構で実施されるときに同様の危険を防止する装置を備えるそのような差動歯車にも関連する。
[0012]この目的のため、本発明は、特に、前述した種類の差動歯車であって、そのサテライトキャリアが、中心シャフトに当接して配置される第1の部分とサテライトキャリアに当接して配置される少なくとも1つの第2の部分とを有するチューブを備える摩擦装置の介在によって中心シャフトと一体で回転されるという事実によって特徴付けられる差動歯車に関する。
[0013]好ましくは、チューブが略円筒状のスカートを備え、少なくとも1つの第1のタブが、別の実施形態によれば向心力または遠心力であってもよい径方向成分を有する力をサテライトキャリアに対して及ぼすように形成されることが提供され得る。また、スカートは、中心シャフトの肩部に対するチューブの位置決めストッパを形成するために第1のタブの長さよりも僅かに長い長さを有する少なくとも1つの更なるタブを含むことができる。
[0014]これらの特徴のおかげで、歯車を保全するための特定の、かつ別個の機構が必要とされない。これは、そのような機構が差動歯車に直接に組み込まれるからである。それにもかかわらず、差動歯車は、摩擦チューブの賢明な配置に起因して、非常に適正な寸法を保持する。
[0015]チューブは、ホイールのうちの一方のための軸方向保持を成す縁部を備える基部を有し得ることが更に有益である。
[0016]また、本発明に係る差動歯車によって占められる全体の空間を制限するために、サテライトが、第1および第2のホイールの歯と径方向で同時に噛み合って配置される摺動ピニオン型の歯を有するようにすることが有益となり得る。
[0017]また、本発明は、前記特徴に対応して差動歯車を組み込む腕時計機構部に関し、この場合、機構部は、バレルスプリングを収容するバレルを備え、バレルスプリングの第1の端部がゴーイングトレインに対して動力学的に接続され、第2の端部が巻き取りのための装置に対して動力学的に接続され、差動歯車が、バレルスプリングのランニングリザーブの表示機構を制御するようになっていることが好ましい。
[0018]本発明の他の特徴および利点は、非限定的な例として与えられる添付図面に関連して提供される以下の好ましい実施形態の詳細な説明を読むと更に明確になる。
本発明の好ましい実施形態に係る差動歯車の断面斜視図を示している。 図1の差動歯車を備える要素の簡略斜視図を示している。 図2の要素の簡略断面図を示している。 特定の構造細部を示す図1の差動歯車の一部の簡略斜視図を示している。 別の実施形態に係る差動歯車を備える要素の斜視図を示している。
[0024]図1は、本発明の好ましい実施形態に係る差動歯車1の断面斜視図を示している。より正確には、差動歯車のほぼ前半分が、その内部構造を示すために除去されている。
[0025]差動歯車1は、腕時計機構部のフレーム要素に取り付けることができるようになっている中心シャフト2を備え、該中心シャフトにはそのそれぞれの端部3、4に枢軸が設けられる。
[0026]末端ピニオン5が中心シャフトの一方の端部3の近傍で中心シャフトと一体形成されている。無論、ピニオンは、本発明の範囲から逸脱することなく別個に形成された後に付加することもできる。ピニオンには円柱支持部6が後続し、また、該円柱支持部自体にはシャフトの主要部7が後続しており、この主要部7も円柱であるが直径が更に小さく且つシャフトの他端部4へ向けて延びている。
[0027]ハブ9により支持される差動歯車の第1の入力ホイール8は、支持部6に支持して配置されており、ピニオン5によって軸方向に保持される。ハブは径方向歯10が配置される基部を備え、該基部上にはパイプ11が設けられ、それにより第1のホイール8が駆動される。
[0028]支持部6の長さは、ハブ9の高さよりも極僅かだけ大きい。
[0029]この場合、中間チューブ12が、中心シャフト2の主要部7と係合して、主要部を中心シャフトの第2の端部4までほぼ覆っている。チューブ12の構造については、図2および図3の詳細な説明に関連して更に詳しく説明する。チューブ12の横断面図に係る図1から既に明らかなように、チューブは、保持リング15の形態を成す環状縁部を備える基部14を有しており、該基部には実質材料厚を有する支持部16が後続し、また、支持部自体には更に細い主要部17つまりスカートが後続しており、該主要部17は、中心シャフトの支持部6と中心シャフトの主要部7との間の接合部によって形成される中心シャフト2の肩部18まで延びている。
[0030]中心シャフト2上の所定位置にチューブ12をセットする前に、サテライトキャリア20がチューブの主要部17と係合される。
[0031]サテライトキャリア20は、フランジ24によって互いに接続される第1および第2の同軸リング21、22を備える。また、中心シャフト2の方向に対して垂直な方向に延びるシャフト25がリングによって支持されており、該シャフトはサテライト26を支持する。
[0032]また、サテライトキャリア20は、チューブの支持部16と予め係合される差動歯車の第2の入力ホイール28を保持する機能を更に果たす。
[0033]第1のホイール8と同様の態様で、第2の入力ホイール28は、径方向歯30が配置される基部を備えるハブ29によって支持され、該基部上にはパイプ31が設けられ、それにより第2のホイール28が駆動される。ハブ29は、一方では、保持リング15に対して押し付けられて配置され、他方では、サテライトキャリア20によって保持される。
[0034]ハブ9、29は、サテライト26と協働できるべく、それらの歯が互いに向かい合うように反対方向に配置される。
[0035]従来、ホイールの一方は、特にバレルドラムまたはバレルシャフトの介在によりバレルスプリングの第1の端部に動力学的に接続され、一方、他方のホイールは、バレルスプリングの他端に動力学的に接続される。したがって、既知の態様において、対応する時計の正常な動作または手動もしくは自動巻きの想定し得る動作にしたがったバレルスプリングの巻回状態の変化は、差動歯車1の出口または末端ピニオン5を発端としてランニングリザーブのディスプレイモバイルへ伝えられるべく考慮に入れられる。
[0036]なお、入力ホイールは、反対方向に回転して、それぞれの反対方向の回転でサテライトキャリアを駆動する。
[0037]図2は、分離されたチューブ12の簡略斜視図を示しており、チューブの構造、特にチューブの主要部17の構造をより明確に理解できるようにする。
[0038]主要部は、略円筒形状を有しているが、非限定的な態様で示されるこの実施形態では、2対のタブ34、35から構成され、同じ対の2つのタブは、チューブの軸に対して正反対にある。
[0039]チューブが中心シャフト2と係合されるときに位置決めストッパの役目を特に果たすようになっている一対の長いタブ34は、既に前述したように区別される。
[0040]タブの自由端は全て、チューブの主要部17の直径がタブの自由端で主要部17の反対側端部すなわち支持部16に接続される端部の直径と同様になるように遊びを有する。この直径は、図1に示されるようにサテライトキャリア20のリング21の内径にほぼ対応する。
[0041]したがって、サテライトキャリア20はチューブ12で調整される。しかしながら、チューブの主要部17の特定の構造は、特に、チューブとサテライトキャリアとの間の相対的な摺動をこれらの要素間に伝えられるトルクがバレルスプリングが完全に巻回されるときに達する所定の値を超えるときに可能にするタブ35の変形により、主要部に対して弾性特性を与える。この所定の値を下回ると、タブ35は、径方向成分を有する力、ここでは遠心力を、サテライトキャリア20に対して及ぼし、それにより、これらの2つの要素が一体回転される。
[0042]短いタブ35が中心シャフトに押し付けられないという事実は、摺動前に望まれる最大トルクの値の定義付けにおけるこれらのタブの寄与度のより良い制御を可能する。
[0043]図3は、図2のチューブ12の簡略断面図を示しており、この場合、サテライトキャリアに作用することが望まれる力にしたがってタブ35の変形度合いをどのように調整できるのかを示すために、タブ35の様々な形態が描かれている。
[0044]図4は、特定の構造細部を示す図1の差動歯車の一部の簡略斜視図を示している。より正確には、本発明のこの好ましい実施形態に係るサテライトキャリア20およびサテライト26をより明確に示すために第1の入力ホイール8が除去されている。
[0045]この図は、第1および第2のリング21、22を接続するフランジ24が特にそれを軽くするために複数の開口40を有することを示している。無論、代わりに、本発明の範囲から逸脱することなく、フランジに代えて第1および第2のリングを互いに接続するためにアームを使用することもできる。
[0046]また、フランジ24は更なる開口41を備え、該開口内にはシャフト25により支持されるサテライト26が収容される。
[0047]また、図4から明らかなように、サテライト26は特定の形状を有する。すなわち、その形状は、巻回機構で使用される摺動ピニオンの形状に類似しており、この場合、従来のブレゲー歯がカットされていない。
[0048]したがって、サテライト26は、摺動ピニオン型の歯42、すなわち、サテライトの回転軸と略平行な方向にしたがって方向付けられるコントライト(contrite)歯を、この軸にしたがって対称性を有することにより備える。この特徴により、サテライトは、ここに示される実施形態ではハブ9、29により支持される歯である従来の径方向歯と噛み合うことができる。したがって、本発明に係る差動歯車によって占められる空間は、サテライトが径方向歯を有する従来のピニオンの形状を成す従来の差動歯車に対して高さ方向に減少する。
[0049]また、サテライト26は、ここではサテライトキャリア20のフランジ24に配置されるフィンガ44と協働してサテライトキャリアに対する、したがって第1および第2の入力ホイール8、28に対するサテライトの良好な位置決めを確保するようになっている環状溝43を備える。
[0050]図4における図は、特に、この好ましい実施形態に係る差動歯車の構造が、厚さ方向に減少する空間と従来技術の歯車に対して簡略化されるアセンブリとを有するだけでなく、サテライト26のそのシャフト25に対する大きな安定性をこれらの2つの要素の実質長さに起因してもたらすことも更に可能にすることを示している。
[0051]図5は、前述したチューブと協働するようになっている別の実施形態に係る中心シャフト60の斜視図を示している。
[0052]中心シャフト60は、タブ35の端部と協働するようになっているテーパ部61を備えており、そのため、タブは、内部の方向に変形されるしかなく、もはや先の実施形態の場合のように外部へ向けて変形されない。したがって、チューブは、中心シャフト60に対して向心力を及ぼして、前述した効果と同様の効果をもたらす。この場合、チューブは、サテライトキャリアと一体回転される。
[0053]なお、一方のケースも他方のケースも同様に、チューブの回転の動きをサテライトキャリア(第1のケースにおいて)または中心シャフト(第2のケースにおいて)へ伝える摩擦力FをμとNとの積に等しくなるように表わすことができる。ここで、μは、互いに接触する2つの材料に応じた摩擦係数であり、また、Nは、チューブのタブ35の変形に起因してサテライトまたは中心シャフトに対してチューブにより及ぼされる径方向力である。チューブの特定の構造は、関連する材料が選択された瞬間から知られるN、μの値の比較的正確な調整を可能にする。したがって、接触する2つの要素間で示される力のモーメントに直接に関連するFの値を比較的正確な態様で調整することができる(モーメントは、Fの印加点または関連する2つの部材間の接触点での半径とFとの積に等しい)。
[0054]結果として、チューブが関連する他の部材に対して摺動し始める力のモーメントの閾値を、対応する腕時計機構の適切な動作をもたらすために必要とされる力のモーメントの伝達に必要な値の付近になるように調整することができ、それにより、摩擦に関連する部品の摩耗および裂けを従来技術で知られる機構と比べて減らすことができる。また、タブ35が所定の方向に過度に変形される場合には、これらのタブを、場合により使用される材料の性質にしたがって可逆的な態様で、反対方向に戻すことができることに留意されたい。
[0055]以上の説明は、非限定的な例のために特定の実施形態を説明することに焦点を合わせており、また、本発明は、例えばサテライトキャリアについて具体的に図示されて説明された形状、入力ホイールについて示される実施形態、または、中心シャフトについて示される実施形態のような、ここで説明されたある特定の特徴の実施に限定されない。したがって、一例として、本発明の範囲から逸脱することなく、末端ピニオン5を、チューブ12の保持リング15の外周に直接に配置される歯と置き換えることができることに留意されたい。同様に、チューブに2つのタブだけを設け、そのうちの一方のタブが、径方向成分を有する力をサテライトキャリアまたは中心シャフトに対して及ぼして摩擦機能を与え、一方、他方のタブが、中心シャフトに対するチューブの位置決めおよび/またはサテライトキャリアの案内をもたらすことを考慮することができる。
[0056]当業者は、この開示内容を自分達自身の必要性に適合させる際に、また、ここで説明される実施形態に係る差動歯車と異なる差動歯車を実施する際に、特定の困難に何ら直面しないが、その場合、サテライトキャリアは、本発明の範囲から逸脱することなく、中心シャフトに当接して配置される第1の部分とサテライトキャリアに当接して配置される少なくとも1つの第2の部分とを有するチューブを備える摩擦装置の介在によって中心シャフトと一体で回転される。また、ランニングリザーブを表示するようになっている腕時計機構以外の腕時計機構でも本発明の差動歯車を実施できることにも留意されたい。
1…差動歯車、2…中心シャフト、3、4…端部、5、10、30、42…歯、6…円柱支持部、7…主要部、8…第1のホイール、9、29…ハブ、11、31…パイプ、12…チューブ、14…基部、15…保持リング、16…支持部、17…スカート、18…肩部、20…サテライトキャリア、21、22…同軸リング、25…シャフト、26…サテライト、28…第2のホイール、34、35…タブ。

Claims (11)

  1. 第1および第2のホイール(8、28)が回転可能に取り付けられる中心シャフト(2)を備え、前記第1および第2のホイールのそれぞれには、前記中心シャフトに取り付けられる衛星歯車部材キャリア(20)によって支持される少なくとも1つの衛星歯車部材(26)の歯(42)と噛み合うようになっている歯(10、30)が設けられ、前記第1および第2のホイール(8、28)が腕時計機構部の第1および第2の可動体と係合されるようになっており、前記中心シャフト(2)が、腕時計機構部の第3の可動体と係合されるようになっている歯(5)を備える、腕時計機構部のための差動歯車(1)において、
    前記衛星歯車部材キャリア(20)が、前記中心シャフトに当接して配置される第1の部分(14、16、17)と前記衛星歯車部材キャリア(20)に当接して配置される少なくとも1つの第2の部分(34、35)とを有するチューブ(12)を備える摩擦装置の介在によって前記中心シャフト(2)と一体で回転されることを特徴とする、腕時計機構部のための差動歯車(1)。
  2. 前記チューブ(12)が略円筒状のスカート(17)を備え、少なくとも1つの第1のタブ(35)が、径方向成分を有する力を前記衛星歯車部材キャリア(20)に対して及ぼすように形成されることを特徴とする、請求項1に記載の差動歯車(1)。
  3. 前記スカート(17)が、前記中心シャフト(2)の肩部(18)に対する前記チューブ(12)の位置決めストッパを形成するために前記第1のタブ(35)の長さよりも僅かに長い長さを有する少なくとも1つの更なるタブ(34)を備えることを特徴とする、請求項2に記載の差動歯車(1)。
  4. 前記チューブ(12)が、前記第1および第2のホイール(8、28)のうちの一方のための軸方向保持を成す縁部(15)を備える基部(14)を有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の差動歯車。
  5. 前記衛星歯車部材(26)が、前記第1および第2のホイール(8、28)の前記歯(10、30)と径方向で同時に噛み合って配置される摺動ピニオン型の歯(42)を有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の差動歯車(1)。
  6. 前記衛星歯車部材キャリア(20)が2つの同軸リング(21、22)を備え、前記衛星歯車部材(26)がシャフト(25)に回転可能に取り付けられ、該シャフトの両端が前記リングにより支持されることを特徴とする、請求項5に記載の差動歯車(1)。
  7. 前記衛星歯車部材(26)が、該衛星歯車部材の回転軸と同軸の外周溝(43)を有し、前記衛星歯車部材キャリア(20)が、前記衛星歯車部材の位置決めを確保するために前記衛星歯車部材の作業位置で前記溝内に係合されるようになっている少なくとも1つのフィンガ(44)を備えることを特徴とする、請求項5または6に記載の差動歯車(1)。
  8. 前記第1および第2のホイール(8、28)が、バレルスプリングの第1および第2の端部にそれぞれ動力学的に接続され、前記中心シャフト(2)が、バレルスプリングのランニングリザーブの表示機構に対して動力学的に接続されることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の差動歯車(1)。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の差動歯車を備える腕時計機構部。
  10. バレルスプリングを収容するバレルを備え、前記バレルスプリングの第1の端部がゴーイングトレインに対して動力学的に接続され、第2の端部が巻き取りのための装置に対して動力学的に接続され、前記差動歯車(1)が、前記バレルスプリングのランニングリザーブの表示機構を制御するようになっている、請求項9に記載の腕時計機構部。
  11. 請求項9または10に記載の腕時計機構部を備える時計。
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