JP5578128B2 - 導電性パターン部材形成方法 - Google Patents
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Description
本発明の導電性パターン部材に用いられる基材としては、光透過性であっても、光不透過性であっても良い。例えば、基材としての硬度に優れ、またその表面への導電層の形成のし易さ等の点で、ガラス基板、樹脂基板、樹脂フィルムなどが好適に挙げられるが、軽量性と柔軟性の観点から樹脂フィルムを用いることが好ましい。
導電性パターンは、金、銀、銅などの金属材料やカーボン、導電性高分子等を含有する組成物で構成される。
インクジェットを用いて前記導電性パターンを形成するための導電性インクは、導電性付与材料として金属微粒子、カーボン微粒子、導電性高分子を含有する。
次に前記表面処理について説明する。表面処理は、機能性インクをインクジェット法を用いて導電性パターン上の少なくとも一部に付与することで機能性膜を形成する際に、所望の膜厚であっても、はじき故障なく、均一な厚みで所定の範囲に機能膜を形成することを目的に行う処理である。上記目的を達成するため、表面処理は機能性インクの濡れ性を制御するものである。
表面処理を導電性パターンの任意の部分に適用する場合、非適用部分にマスク処理をして行うことができる。
前記機能性膜は電気の作用により機能を発揮する膜であり、透明導電性膜、半導体膜、発光膜、光電変換膜、液晶膜、絶縁性膜などが挙げられる。
前記機能性膜はインクジェット法を用いて前記機能性インクを印字することにより形成される。
インクジェット記録に用いるインクジェットヘッドは、種々の方法を用いることができる。水系ベースから溶剤ベースまで種々の液媒体に適応範囲が広い、ピエゾ型ヘッドを用いることが好ましい。
表1に示す、基材の準備、基材の前処理、導電性パターン形成、表面処理、機能性膜形成、の工程を順に実施し、試料1〜25を作製した。ただし、表1に「なし」と記載されている欄はその工程を実施せず次の工程に進んだことを表わす。以下に表1の各工程を説明する。
基材として、サイズ100mm*150mm、厚さ0.5mmのガラス、およびサイズ100mm*150mm、厚さ0.3mmのPETフィルム(東レ社製)を用意した。両者とも純水及びイソプロピルアルコールを用いて超音波洗浄し、100℃にて乾燥したものを用いた。
表1の前処理の「ポリマーA」は下記フッ素系ポリマーAの濃度1.0質量%のイソプロピルアルコール溶液を用いて、各基材上にスピンコータを用いて、乾燥固形分付きが、30mg/m2になるよう塗布し、塗布後80℃にて1時間乾燥したことを表わす。「ポリマーB」は同様に、下記フッ素系ポリマーBの濃度1.0質量%のイソプロピルアルコール溶液を塗布乾燥したことを表わす。
フッ素系ポリマーB:共重合物(アクリル酸C4F9エステル/アクリル酸n−ブチル/アクリル酸=25/65/10(モノマー質量比)、重量平均分子量=8000)
なお、試料1〜20は基材の前処理の工程でUV−オゾン処理を施さなかったが、試料21〜25はポリマーAの層を設けた後にジヨードメタンの接触角が21°と成るようにUV−オゾン処理を行った。接触角の測定は下記の方法に準じて行った。
表1の通り、下記スクリーン印刷法またはIJ法(インクジェット法)で下記の格子パターン(導電性パターン)を形成した。
銀ナノインキ(平均粒子径80nm,銀固形分量60質量%)をスクリーンメッシュ(#730メッシュ)を用いて、下記パターンのスクリーンにて印刷した。
(インクジェット法)
銀ナノインク(平均粒子径50nm,銀固形分量60質量%)により以下の条件にて、下記パターンを印字した。
液滴量:4pl
ノズル解像度:360dpi
操作方向解像度:3600dpi
1パス印字
基材温度70℃
パターン:縦横1mmピッチラインの格子パターン(格子パターン部分90mm*90mm)
前記基材上に形成された格子パターンを図1(a)に示す。図1(a)において、基材1上に格子パターン2が形成されている。下記の表面処理は、形成された格子パターン2を囲む目標の表面処理境界線3内を、はみ出したり、未処理部分が残ることなく正確に実施することが、前記機能性膜を正確な位置に設けるために好ましい。
上記により、導電性パターンを設けた試料1〜25の基材について、導電性パターンの線幅と高さをWYKOで測定した。
導電性パターン(1mmピッチラインの格子)を形成後、表1に示したとおり、UV照射またはUV−オゾン処理の表面処理を行った。
試料2、3は表面処理として下記の条件でUV照射を行った。
ランプと導電性パターンの距離:50mm
照射時間:3分
(UV−オゾン処理)
UV−オゾン洗浄機を用いて、導電パターン部材前面を低圧水銀灯(UV波長254nm,185nm)で30mmの距離から照度2mW/cm2で照射し処理を行った。
送風条件2 4L/min
送風条件3 6L/min
ただし、試料19、20および21では、導電性パターン部に合わせて型紙状のマスク(シリコーンゴムシート製、厚さ5mm)を重ね合わせて、導電性パターン部のみを露出させUV−オゾン処理を行った。試料20では、導電性パターン部に合わせて型紙状のマスク(PET板製、厚さ7mm)を重ね合わせて、導電性パターン部のみを露出させUV−オゾン処理を行った。
上記により表面処理された試料1〜25の基材の接触角を下記の方法で測定した。
機能性インクとして、PH510(PEDOT/PSSの2%溶液 H.C.Starck製)を導電性パターン部の目標の領域に以下の条件にて印字した。
ノズル解像度360dpi
操作方向解像度 360dpi、720dpi
1パス印字
基材温度:30℃
インクジェットヘッド名:KM512L(コニカミノルタ製)
インク付き量:操作方向解像度を変えて、表1のように調整した。操作方向解像度を360dpiにすることにより厚さ10μmとなり、操作方向解像度を720dpiにすることにより厚さ20μmとなった。
上記により、機能性膜を形成した試料1〜25について、下記の測定を行った。
湿度50%に調湿した試料の機能性膜上から下記抵抗率計を用い四探針法にてシート抵抗を測定。
(塗布性評価)
20枚を印字し、はじき故障個所を数えた。
評価4:はじき個数1〜2
評価3:はじき個数3〜5
評価2:はじき個数6〜10
評価1:はじき個数11以上
(塗布端部評価)
設計位置と機能性膜外周とのずれを計測した。4辺について各辺5点を計測し、合計20点のずれの絶対値の平均値を求めた。
評価4:50μm以上100μm未満
評価3:100μm以上300μm未満
評価2:300μm以上1mm未満
評価1:1mm以上
結果を表1に示す。
Claims (3)
- 基材上に形成された導電性パターンの表面の少なくとも一部に、型紙状のマスクを通して施されるUV−オゾン処理により表面処理を行った後、機能性インクをインクジェット法を用いて該表面処理を行った導電性パターン上に付与することで機能性膜を形成することを特徴とする導電性パターン部材形成方法。
- 前記機能性インクを付与する領域にのみ前記表面処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の導電性パターン部材形成方法。
- 前記基材がガラスであり、導電性パターン部の表面が、導電性パターンの表面Aおよび該導電性パターンに囲まれ該導電性パターンに覆われていない基材の表面Bからなり、前記表面処理後の表面Bに対する純水の接触角が5°以上20°以下になるように処理することを特徴とする請求項1または2に記載の導電性パターン部材形成方法。
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