JP5577918B2 - 飲料用粉末原料の計量供給装置 - Google Patents

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本発明は、カップ式自動販売機や飲料ディスペンサなどに適用され、コーヒーなどの飲料を調理する際に、ミルなどから送り出されるコーヒー粉などの粉末原料を受け取りながら計量し、その計量した粉末原料を供給する飲料用粉末原料の計量供給装置に関する。
従来、この種の計量供給装置として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。この計量供給装置は、コーヒー飲料の製造装置に適用されたものであり、コーヒー豆をコーヒーミルで粉砕することによって作製された粉状のコーヒー豆(以下「粉末原料」という)を計量し、その計量した粉末原料をコーヒー抽出機に供給するものである。具体的には、計量供給装置は、水平に延びる円筒状のシリンダと、このシリンダ内を長さ方向に沿って摺動するピストンと、シリンダの前端部に開閉自在に設けられた前蓋と、ピストンを駆動する駆動機構などを備えている。シリンダの前端部には、上方に開口する原料投入口が設けられており、この原料投入口を介して、コーヒーミルから供給された粉末原料が、シリンダのピストンと前蓋との間に画成された計量室に収容される。また、前蓋は、左右の一端部を支点として回動自在に構成されており、閉鎖状態から若干開放されたことが、センサによって検出されるようになっている。
この計量供給装置は、コーヒーの製造時に次のように動作する。まず、製造すべきコーヒーの種類や量に応じて、シリンダ内においてピストンを移動させ、計量室の容積を設定する。次いで、コーヒーミルを作動させ、粉末原料を原料投入口から計量室に投入する。この場合、粉末原料が計量室に次第に溜まってゆき、計量室を満杯にするように充填されると、その粉末原料によって前蓋が前方に押され、若干開放する。そして、そのことがセンサによって検出されたときに、コーヒーミルを停止させるとともに、ピストンを前蓋側に移動させる。これにより、計量室に充填された粉末原料は、ピストンで押されることにより、前蓋を押し開きながら、外部に送り出され、計量供給装置の下方に設置されたコーヒー抽出機に供給される。
特許第3825610号公報
上述したように、上記の計量供給装置では、水平に延びるシリンダ内をピストンが移動することによって計量室の容積を設定し、その設定された容積分の粉末原料を供給することが可能である。しかし、この計量供給装置では、シリンダの前端部に設けられた原料投入口を介して、上方から計量室内に粉末原料が充填されるため、計量室内の原料投入口付近では粉末原料の充填密度が高いものの、ピストン付近では充填密度が不安定になりやすく、計量精度が十分とは言えない。特に、計量室の容積を大きくするために、ピストンが原料投入口から離れるほど、原料投入口付近に比べて、ピストン付近の粉末原料の充填密度が低下し、それにより、計量精度が悪化してしまう。
また、コーヒー製造時の時間短縮を図るために、あらかじめコーヒーミルでコーヒー豆を粉砕し、一定量の粉末原料を計量室に充填しておくことが考えられる。しかし、製造すべきコーヒーが、計量室に充填されている量よりも多い粉末原料を必要とする場合、ピストンを後退させることで計量室を拡大しても、原料投入口付近に充填密度が高い状態で粉末原料が充填されていると、計量室の既存の粉末原料に、必要な粉末原料を適正に継ぎ足すことができないことがある。
さらに、上記の計量供給装置では、長期間の使用により、シリンダの内面に汚れが堆積すると、駆動機構におけるピストンの駆動負荷が大きくなり、それにより、粉末原料の安定した供給を確保できなくなることがある。また、前蓋の計量室側に粉末原料が付着して残留すると、その分、コーヒー抽出機に供給される粉末原料が少なくなり、適正量の粉末原料を安定してコーヒー抽出機に供給できないという問題もある。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、粉末原料を精度良く計量し、飲料の調理に要する粉末原料を適正にかつ安定して供給することができる飲料用粉末原料の計量供給装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、粉末原料送出し手段から送り出される飲料用の粉末原料を受け取りながら計量し、計量した粉末原料を供給する飲料用粉末原料の計量供給装置であって、互いに前後方向に所定間隔を隔てて対向する前壁部および後壁部と、これらの前壁部と後壁部の間にわたるように形成されるとともに、不動に設けられた不動側壁部と、いずれも前壁部と後壁部の間にわたるように形成され、不動側壁部に対向する可動側壁部および可動側壁部の下端から不動側壁部側に延びる可動底壁部を有し、可動側壁部および可動底壁部が、不動側壁部に対して近づいたり離れたりするように移動自在に構成されるとともに、前壁部、後壁部および不動側壁部とによって、粉末原料を計量するための可変容積の計量室を画成する可動体と、この可動体を駆動する駆動モータと、この駆動モータを制御するモータ制御手段と、供給すべき粉末原料の重量を設定するための重量設定手段と、粉末原料送出し手段から計量室に送り出された粉末原料が、設定された重量に対応する容積である設定重量対応容積に達したか否かを検出する検出手段と、粉末原料が設定重量対応容積に達したことが検出されたときに、粉末原料送出し手段による粉末原料の送出しを停止させる停止手段と、を備え、モータ制御手段は、計量時には、計量室の底部が可動底壁部によって閉鎖した状態になるように、可動体を不動側壁部に係合させるとともに、計量室の容積が設定重量対応容積になるよう、駆動モータを制御し、計量後の供給時には、計量室の粉末原料を落下させることによって払い出すために、可動体を不動側壁部から離し、計量室の底部を開放するよう、駆動モータを制御することを特徴とする。
この構成によれば、互いに前後方向に所定間隔を隔てて対向する前壁部および後壁部と、これらの間にわたるように形成された不動側壁部と、前壁部と後壁部の間にわたるように形成され、不動側壁部に対して近づいたり離れたりするように移動自在の、可動体の可動側壁部および可動壁部とによって、粉末原料を計量するための可変容積の計量室が画成される。つまり、前壁部、後壁部、不動側壁部、可動側壁部および可動底壁部により、前後左右および底が仕切られた可変容積の計量室が画成される。可動体を駆動する駆動モータを、モータ制御手段によって制御することにより、粉末原料の計量時および供給時に、可動体が以下のように動作する。
計量時にはまず、計量室の底部を可動底壁部によって閉鎖した状態になるように、可動体を不動側壁部に係合させるとともに、計量室の容積を設定重量対応容積、すなわち供給すべき粉末原料の重量に対応する容積になるよう、可動体を所定の位置にセットする。次いで、粉末原料送出し手段から粉末原料を計量室に送り出す。これにより、計量室に粉末原料が次第に溜まってゆき、その粉末原料が設定重量対応容積に達したこと、すなわち計量室が粉末原料で満杯になったことが、検出手段によって検出されたときに、停止手段により、粉末原料送出し手段による粉末原料の送り出しが停止される。この場合、計量室には、設定重量対応容積分の粉末原料、すなわち供給すべき重量分の粉末原料が充填され、以上により、供給すべき粉末原料の計量が終了する。そして、計量後の供給時には、可動体を不動側壁部から離し、計量室の底部を開放する。これにより、計量室の粉末原料が落下しながら払い出され、下方に供給される。
以上のように、計量室の容積が、設定重量対応容積になるよう、可動体を駆動し、計量室に粉末原料を充填することによって計量した後、計量室の底部を開放することによって、計量室の粉末原料を落下させて払い出すので、粉末原料を精度良く計量し、飲料の調理に要する粉末原料を適正にかつ安定して供給することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の飲料用粉末原料の計量供給装置において、可動体は、可動底壁部と、この可動底壁部から上方に延びるアーム部と、このアーム部の上端部に前後方向に延びるように設けられた回動支点部と、を有し、回動支点部を支点として、駆動モータによって回動駆動される回動底壁部材と、可動側壁部と、この可動側壁部から不動側壁部と反対方向に所定長さ突出する突出部と、を有し、上端部において回動底壁部材の回動支点部に回動可能に支持され、回動底壁部材の回動に連動する回動側壁部材と、を有し、前壁部と後壁部の間に設けられ、計量後の供給時に、不動側壁部から離れるように回動する可動体が当接し、可動体の回動を阻止するストッパを、さらに備え、可動体は、回動側壁部材の突出部がストッパに当接することによって、回動側壁部材の回動が阻止された後、回動底壁部材がストッパに当接するまでさらに回動するときに、回動底壁部材の可動底壁部が回動側壁部材の可動側壁部の下端に対して摺動するように構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、可動体が、可動底壁部を有する回動底壁部材と、可動側壁部を有する回動側壁部材で構成されている。また、回動底壁部材は、可動底壁部に加えて、この可動底壁部から上方に延びるアーム部、およびこのアーム部の上端部に前後方向に延びるように設けられた回動支点部を有している。一方、回動側壁部材は、可動側壁部に加えて、この可動側壁部から不動側壁部と反対方向に所定長さ突出する突出部を有している。この回動側壁部材は、その上端部において、回動底壁部材の回動支点部に回動可能に支持されており、回動底壁部材が駆動モータで回動駆動されると、それに連動して、回動側壁部材も回動する。したがって、駆動モータで回動底壁部材を回動駆動することにより、その回動底壁部材の可動底壁部および回動側壁部材の可動側壁部が、不動側壁部に対して変位し、それにより、計量室の容積を容易に変更することができる。
また、計量後の供給時に、可動体が不動側壁部から離れるように回動すると、その可動体がストッパに当接し、回動が阻止される。具体的にはまず、可動体のうち、回動側壁部材の突出部がストッパに当接し、それにより、回動側壁部材の回動が阻止される。その後、回動底壁部材が、ストッパに当接するまでさらに回動し、この回動時に、回動底壁部材の可動底壁部が、回動側壁部材の可動側壁部の下端に対して摺動する。換言すると、回動側壁部材の可動側壁部の下端が、回動底壁部材の可動底壁部上において、その先端に向かって相対的に摺動する。これにより、可動底壁部上に残留する粉末原料が、可動側壁部によって掻き出されるように、払い出される。したがって、計量室に充填されたすべての粉末原料を、適切に払い出すことができる。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の飲料用粉末原料の計量供給装置において、駆動モータは、ステッピングモータで構成され、出力軸が回動底壁部材の回動支点部に直結されていることを特徴とする。
この構成によれば、ステッピングモータで構成された駆動モータの出力軸が、回動底壁部材の回動支点に直結されているので、回動底壁部材およびこれに連動する回動側壁部材の回動角度を、きめ細かく制御することができる。これにより、計量室を構成する可動底壁部および可動側壁部の移動量を制御し、計量室の容積を、設定重量対応容積に容易に設定することができる。また、駆動モータの出力軸が、回動底壁部材の回動支点に直結されているので、計量後の供給時に、駆動モータの出力軸の回転に伴い、これと一体に回動する回動底壁部材がストッパに当接し、その回動が阻止されると、駆動モータの出力軸の回転が強制的に停止させられる。この場合、ステッピングモータである駆動モータは脱調し、それに伴い、振動が発生する。この振動が、回動底壁部材の回動支点部を介して、回動側壁部材の可動側壁部に伝わるので、それに付着して残留する粉末原料を、可動側壁部から振るい落とすことができる。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の飲料用粉末原料の計量供給装置において、モータ制御手段は、計量室の基準となる基準容積における粉末原料の重量と、設定された粉末原料の重量との比に応じて、駆動モータの出力軸の回転角度を制御することを特徴とする。
この構成によれば、計量室の基準容積における粉末原料の重量と、設定された粉末原料の重量との比に応じて、駆動モータの出力軸の回転角度を制御する。前述したように、計量室は、回動底壁部材および回動側壁部材を有する可動体が回動することによって、容積が変更され、しかも、駆動モータの出力軸が可動体の回動底壁部材に直結されているので、計量室の容積と、可動体の回動角度、すなわち駆動モータの出力軸の回転角度との間には、一定の相関関係が成立する。したがって、上記のようにして、駆動モータの出力軸の回転角度、すなわち可動体の回動角度を制御することにより、計量時に、計量室の容積を、設定重量対応容積に容易に設定することができる。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の飲料用粉末原料の計量供給装置において、可動体は、回動支点部を支点として不動側壁部側に回動したときに、回動底壁部材の可動底壁部が不動側壁部の下端を回り込むように移動するように構成されており、モータ制御手段は、可動体の回動側壁部材が不動側壁部に当接しかつ回動を阻止されることによって、駆動モータに脱調が生じたときの出力軸の回転角度位置を、基準容積に対応する基準回転角度位置として設定することを特徴とする。
この構成によれば、前記可動体が、不動側壁部側に回動したときに、回動底壁部材の可動底壁部が不動側壁部の下端を回り込むように移動する。つまり、可動底壁部が、不動側壁部に対してオーバーラップし、そのオーバーラップの度合を変更することにより、計量室の容積を容易に変更することができる。また、可動体が、不動側壁部側に回動し、回動側壁部材が不動側壁部に当接することで、回動が阻止される。これにより、駆動モータの出力軸の回転が強制的に停止させられ、ステッピングモータである駆動モータが脱調する。そして、この脱調が生じたときの出力軸の回転角度位置を、前記基準容積に対応する基準回転角度位置として設定する。これにより、計量室の基準容積と、そのときの駆動モータの出力軸の回転角度位置としての基準回転角度位置が関連付けられるので、基準回転角度位置からの出力軸の回転角度を制御することにより、計量室の容積を、基準容積から設定重量対応容積に容易に設定することができる。
請求項6に係る発明は、請求項3ないし5のいずれかに記載の飲料用粉末原料の計量供給装置において、後壁部の所定位置には、粉末原料送出し手段から計量室に粉末原料を送り出す原料送出し口が設けられており、計量時に原料送出し口を開放し、計量後の供給時に原料送出し口を閉鎖する原料送出し口開閉部を、さらに備えていることを特徴とする。
この構成によれば、後壁部の所定位置に設けられた原料送出し口を開閉する原料送出し口開閉部は、計量時には原料送出し口を開放するので、原料送出し口からの粉末原料が計量室に円滑に送り出される。一方、計量後の供給時には、原料送出し口開閉部が、原料送出し口を閉鎖する。これにより、計量後の供給時に、原料送出し口から余分な粉末原料が計量室側にこぼれ出ることがなく、計量した分の粉末原料のみを供給することができる。
請求項7に係る発明は、請求項6に記載の飲料用粉末原料の計量供給装置において、原料送出し口開閉部は、回動底壁部材に一体に設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、原料送出し口開閉部が、回動底壁部材に一体に設けられているので、原料送出し口開閉部を駆動するための専用の駆動機構などが不要であり、回動底壁部材の回動に連動して、原料送出し口を容易に開閉することができる。
請求項8に係る発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の飲料用粉末原料の計量供給装置において、検出手段は、計量室に上方から臨み、上下方向に回動自在のスイッチ板と、このスイッチ板の上側に配置され、計量時に、計量室に送り出された粉末原料によって、スイッチ板が上方に回動するように押し上げられたときに、ON状態およびOFF状態の一方から他方に切り換えられ、計量後の供給時に、計量室の粉末原料が払い出されるのに伴い、スイッチ板が下方に回動したときに、ON状態およびOFF状態の他方から一方に切り換えられるスイッチと、を有していることを特徴とする。
この構成によれば、計量室に送り出された粉末原料が前記設定重量対応容積に達したか否かを検出する検出手段が、スイッチ板およびスイッチを有している。スイッチ板は、計量室に上方から臨み、上下方向に回動自在であり、計量時に、計量室に送り出された粉末原料によって上方に回動するように押し上げられたときに、スイッチをON状態およびOFF状態の一方から他方に切り換える。前述したように、粉末原料送出し手段から送り出された粉末原料が、計量室に次第に溜まってゆくと、それに伴って、計量室の粉末原料の上面の高さが上昇する。そして、計量室の粉末原料が、設定重量対応容積に達することで、計量室の上面の高さが所定の高さに達し、その粉末原料によってスイッチ板が押し上げられ、スイッチが切り換えられる。このように、スイッチ板およびスイッチを有する比較的簡単な構成の検出手段によって、計量室の粉末原料が設定重量対応容積に達したか否かを容易に検出することができる。
また、計量後の供給時には、計量室の粉末原料が払い出されるのに伴い、粉末原料で押し上げられていたスイッチ板が元の状態に戻り、それにより、スイッチをON状態およびOFF状態の他方から一方に切り換える。これにより、計量室から粉末原料が払い出されたことを、容易に検出することができる。
請求項9に係る発明は、請求項8に記載の飲料用粉末原料の計量供給装置であって、スイッチは、スイッチ板に上方から当接し、ばね性を有するスイッチレバーを有していることを特徴とする。
この構成によれば、スイッチが、ばね性を有するスイッチレバーを有しているので、計量室の粉末原料が、設定重量対応容積に達すると、スイッチ板は、スイッチレバーのばね性による付勢力に抗して上方に回動し、スイッチレバーを押圧する。一方、計量後の供給時において、計量室の粉末原料が払い出される際には、スイッチ板によるスイッチレバーへの押圧が解除され、逆に、スイッチレバーの復元力によって、スイッチ板が下方に回動するよう付勢される。これにより、計量後の供給時には、計量室の粉末原料は、自重による落下に加えて、スイッチ板による上方からの押し下げにより、計量室の互いに対向する壁面間が粉末原料によってつがなる、いわゆるブリッジを防止でき、計量室からの粉末原料の円滑な払出しを確保することができる。
本発明の計量供給装置を適用可能なコーヒーミルを示す斜視図である。 図1のコーヒーミルを示す図であり、(a)は平面図、(b)は右側面図である。 コーヒーミルの内部構造を示す断面図である。 コーヒーミルの不動ミル部を示す斜視図、およびその分解斜視図である。 コーヒーミルの回転ミル部を示す斜視図、およびその分解斜視図である。 コーヒーミルにおけるコーヒー豆の粉砕動作を説明するための説明図である。 コーヒーミルにおけるコーヒー豆のブリッジの発生防止および解消の動作を説明するための説明図である。 本発明の一実施形態による計量供給装置を備えたコーヒーミルを示す斜視図である。 図8のコーヒーミルを示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 計量供給装置を示す図であり、(a)は右上から見たときの斜視図、(b)は左上から見たときの斜視図、(c)は(a)の分解斜視図である。 計量供給装置を示す図であり(a)はスイッチが押されていないときの状態を示す左側面図、(b)は正面図、(c)はスイッチが押されたときの状態を示す左側面図である。 計量供給装置の動作を順に説明するための説明図である。 図12に続く説明図である。 粗粉砕リングの変形例を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。なお、以下の説明ではまず、本発明の計量供給装置を適用可能なコーヒーミルの基本構造について説明し、その後で、計量供給装置を備えたコーヒーミルについて説明するものとする。
図1および図2に示すように、このコーヒーミル1Aは、例えばカップ式自動販売機や飲料ディスペンサなどに内蔵され、コーヒーを抽出によって調理する際に、その原料であるコーヒー豆を、コーヒー1杯分ずつ粉砕し、コーヒー粉(以下「粉末原料」という)を作製するものである。
図1および図2に示すように、このコーヒーミル1Aは、中央部にコーヒー豆を粉砕するミル本体部2を有しており、その後ろ側には、ミル本体部2を駆動するモータ3が配置され、前側には、ミル本体部2から送り出された粉末原料を下方のコーヒー抽出機(図示せず)に供給する粉末原料供給部4が配置されている。なお、コーヒーミル1Aは、その外郭を構成するケース1aが、複数の外郭部品を互いに組み付けて構成されており、上記のミル本体部2およびモータ3が、ケース1aに適宜、組み付けられている。また、粉末原料供給部4の左端部に設けられた円筒部4aは、ケース1aの内外を連通するように構成されており、例えば、コーヒー豆の粉砕時に生じるコーヒーの香りを、外部に放出するためなどに利用される。
図3は、コーヒーミル1Aの内部構造を示している。同図に示すように、ミル本体部2は、上半部がケース1aの上方に突出した状態で、ケース1aに組み付けられ、コーヒーミル1Aの作動時には不動の不動ミル部6と、ケース1aに内蔵され、コーヒーミル1Aの作動時に回転する回転ミル部7とを有している。
図4に示すように、不動ミル部6は、上下方向に延びる円筒状に形成され、上方から投入されたコーヒー豆を受け取るホッパ11と、このホッパ11内の下部にねじ止めされ、コーヒー豆を比較的粗い状態に粉砕(以下「粗粉砕」という)するための粗粉砕リング12と、この粗粉砕リング12の下面にねじ止めされ、回転ミル部7の後述する下側細粉砕リング25と協働して、粗粉砕されたコーヒー豆を、より細かい状態に粉砕(以下「細粉砕」という)するための上側細粉砕リング13とを有している。
ホッパ11は、プラスチックの成形品から成り、その外周面には、上下方向の中央よりも若干高い位置に、ギヤ部14が設けられている。また、ホッパ11の外周面の下半部には、雄ねじ部15が形成されており、この雄ねじ部15がねじ込まれた状態で、ホッパ11がケース1aに取り付けられている。したがって、図1などに示すように、ギヤ部14に噛み合うウォームギヤ10aを有する粒度調整ねじ10を、適宜回すことにより、不動ミル部6がケース1aに対して回るように移動しながら昇降し、不動ミル部6の上側細粉砕リング13と、回転ミル部7の下側細粉砕リング25との間の隙間が調整される。これにより、上側細粉砕リング13および下側細粉砕リング25によって細粉砕されるコーヒー豆の粒度を簡単に調整することができる。
また、ホッパ11内の上端部には、コーヒー豆の粉砕時に、そのコーヒー豆がホッパ11内において飛び跳ねるのを抑制するための原料飛跳ね抑制プレート16が設けられている。この原料飛跳ね抑制プレート16は、底面が所定の径を有する円錐台状に形成され、中心部からホッパ11の内面に向かって前下がりに傾斜する傾斜面16aを有している。この傾斜面16aの先端とホッパ11の内面との間には、コーヒー豆の通過を許容するスペースが確保されている。また、原料飛跳ね抑制プレート16の中心部には、コーヒー豆の粒径よりも一回り大きい径を有する貫通孔16bが形成されている。さらに、原料飛跳ね抑制プレート16は、ホッパ11の内面から斜め上に向かって延び、互いにホッパ11の周方向に等間隔に配置された3つのプレート支持部17によって下方から支持されている。なお、これらの原料飛跳ね抑制プレート16およびプレート支持部17は、ホッパ11と一体に成形されている。
粗粉砕リング12は、金属やセラミックなどから成り、周壁が比較的厚い円筒状に形成されている。この粗粉砕リング12の底部には、周方向の全体にわたって延びるとともに内方に突出し、後述する原料フィーダ21と協働して、コーヒー豆を粗粉砕する粉砕凸部18が設けられている。この粉砕凸部18は、原料フィーダ21との間に、コーヒー豆の粒径よりも小さい所定の間隔を隔てた状態で突出するように構成されている。また、粉砕凸部18は、所定の厚さを有しており、その上面18aが原料フィーダ21と直交する平面に沿うように形成され、この上面18aに連なりかつ原料フィーダ21に対向する先端面18bが、上面18aとで直角を為す角部を形成している。なお、粉砕凸部18の上面18aおよび先端面18bは、後述する図14の粗粉砕リング12の変形例と異なり、平坦な面で構成されており、この場合には、粗粉砕時の負荷を低減することができる。
また、粗粉砕リング12の内面には、粉砕凸部18の上方に、周方向に沿って複数(本実施形態では12個)の凹部19が形成されている。図2および図4に示すように、各凹部19は、粗粉砕リング12の上面から内面にわたって開放するように形成されており、その内面が、粗粉砕リング12の径方向にほぼ沿うように形成された、三角形状の三角面19aと、この三角面19aに連なり、反時計方向に円弧状に延びるように形成された円弧面19bとで構成されている。
後述するように、原料フィーダ21が反時計方向に回転することにより、原料フィーダ21の周囲のコーヒー豆は、原料フィーダ21と同じ反時計方向に回るように移動するものの、その移動が、粗粉砕リング12の上記の各凹部19、より具体的には、三角面19aによって抑制される。このように、コーヒー豆がホッパ11内の周方向に回るのを抑制することにより、原料フィーダ21によってコーヒー豆を下方に効率よく送ることができる。
図4に示すように、上側細粉砕リング13は、金属やセラミックなどから成り、下側細粉砕リング25と上下対称に形成されている。この上側細粉砕リング13は、粗粉砕リング12の粉砕凸部18の内径よりも若干大きい内径を有するとともに、粗粉砕リング12の外径よりも若干大きい外径を有している。また、上側細粉砕リング13は、内側から外側に向かって厚さが厚く形成されており、下面が、内側の傾斜面13aと、その外側の平坦な粉砕面13bとで構成されている。なお図示しないが、粉砕面13bには、多数の細かい溝が形成されている。
図5に示すように、回転ミル部7は、上下方向に延び、ホッパ11に投入されたコーヒー豆を下方に送る原料フィーダ21と、原料フィーダ21の回転軸22の下部に固定されたミルギヤ23と、回転軸22のミルギヤ23の上方に固定された粉末原料収集プレート24と、この粉末原料収集プレート24上にねじ止めされた下側細粉砕リング25とを有している。
原料フィーダ21は、金属やセラミックなどから成り、上下方向に所定長さ延びる円筒状に形成された回転部21aと、この回転部21aの外周面から所定長さ突出し、回転部21aの上端部から下端部にわたって反時計方向に1周するように、螺旋状に延びる螺旋凸部21bとを有している。そして、この原料フィーダ21は、上下方向に延びる回転軸22が回転部21aに下方から挿入された状態で、回転軸22に固定されている。なお、回転軸22は、その下端部および上下方向の中央よりも若干下側の位置において、ケース1a内に固定された軸受22a、22aによって回転自在に支持されている。
ミルギヤ23は、比較的大きな径を有する平歯車で構成され、図3に示すように、回転軸22の上下の軸受22a、22a間に固定されている。また、ミルギヤ23は、モータ3の出力軸に固定された駆動ギヤ31に噛み合う中間ギヤ32に噛み合っている。
粉末原料収集プレート24は、下側細粉砕リング25の外径よりも一回り大きい径を有する円盤状に形成され、その外周部には、中心に対して周方向に沿って互いに等角度(120°)ごとに配置され、上方に突出する3つの収集凸部24aが設けられている。図3に示すように、これらの収集凸部24aは、ケース1a内において、上側細粉砕リング13および下側細粉砕リング25との間に形成され、平面形状がリング状の粉末原料吐出通路33を移動しながら、両細粉砕リング13、25間から吐出された粉末原料を収集し、それを、粉末原料吐出通路33の所定位置に設けられた粉末原料吐出口34に送り出す。なお、この粉末原料吐出口34から吐出された粉末原料は、ケース1a内に設けられた補助シュート35、およびこれに接続され、下方に延びるメインシュート36を介して、下方のコーヒー抽出機(図示せず)に供給される。
図5に示すように、下側細粉砕リング25は、前述した上側細粉砕リング13に対し、上下が逆であること以外は同様に構成されており、上面には、上側細粉砕リング13の傾斜面13aおよび粉砕面13bとそれぞれ同様で、かつ対向する傾斜面25aおよび粉砕面25bが設けられている。
以上のように構成されたコーヒーミル1Aは、モータ3が電気的に接続された、マイクロコンピュータから成る制御装置(図示せず)によって制御される。
次に、以上のように構成されたコーヒーミル1Aにおけるコーヒー豆の粉砕動作について、図6を参照して説明する。なお、このコーヒーミル1Aは、粉砕前のコーヒー豆を供給するコーヒー豆供給装置(図示せず)の下方に設置され、そのコーヒー豆供給装置から下方に延びる原料シュート37が、ホッパ11に接続されている。また、コーヒー豆供給装置は、種類や焙煎度合の異なるコーヒー豆(ホットコーヒー用やアイスコーヒー用など)がコーヒーミル1Aに供給可能になっている。
まず、コーヒー豆供給装置から所定量のコーヒー豆が、原料シュート37を介して、コーヒーミル1Aのホッパ11に投入される。これに前後して、モータ3が作動し、駆動ギヤ31および中間ギヤ32を介して、ミルギヤ23が回転駆動される。これにより、回転ミル部7の回転軸22が反時計方向に回転し、これに伴い、原料フィーダ21、粉末原料収集プレート24および下側細粉砕リング25も、反時計方向に回転する。
また、ホッパ11に投入されたコーヒー豆は、図6において矢印で示すように、原料飛跳ね抑制プレート16とホッパ11の内面との間、および原料飛跳ね抑制プレート16の貫通孔16bを通って落下し、原料フィーダ21に到達する。この原料フィーダ21の上端部に到達したコーヒー豆は、原料フィーダ21が反時計方向に回転することで、下方に送られる。この場合、原料フィーダ21の螺旋凸部21bと粗粉砕リング12の粉砕凸部18とが協働して、コーヒー豆を粗粉砕する。
具体的には、原料フィーダ21の周囲のコーヒー豆には、螺旋凸部21bによる上方からの押圧力が作用し、そのコーヒー豆が、粗粉砕リング12の粉砕凸部18の先端部に上方から押し付けられることによって剪断される。これにより、原料フィーダ21と粉砕凸部18との間を通過可能なサイズに粗粉砕されたコーヒー豆は、原料フィーダ21によってさらに、下方の両細粉砕リング13、25の間に送られる。
上記のように粗粉砕されたコーヒー豆には、回転する原料フィーダ21、粉末原料収集プレート24および下側細粉砕リング25により遠心力が作用し、両細粉砕リング13、25の傾斜面13a、25a間を通って、粉砕面13b、25b間に到達する。そして、粗粉砕されたコーヒー豆は、これらの粉砕面13b、25bによってより細かく、すなわち細粉砕される。
細粉砕されたコーヒー豆である粉末原料は、両細粉砕リング13、25から、粉末原料吐出通路33に吐出され、粉末原料収集プレート24の収集凸部24aによって収集されながら、粉末原料吐出口34に送り出される。そして、この送り出された粉末原料は、前述したように、補助シュート35およびメインシュート36を介して、コーヒー抽出機に供給される。
図7は、ホッパ11に投入されたコーヒー豆Bにより、原料飛跳ね抑制プレート16の上方において、原料シュート37の対向する内面間がつながるブリッジの発生防止、および解消の動作を示している。同図に示すように、所定量のコーヒー豆Bがまとまった状態で、ホッパ11に一気に投入されると、そのコーヒー豆Bのうち、原料飛跳ね抑制プレート16の傾斜面16a上に位置する原料は、その傾斜面16aに沿って滑り落ち、ホッパ11の内面との間を通って落下する。また、原料飛跳ね抑制プレート16の貫通孔16b上に位置し、そのサイズよりも小さいコーヒー豆Bは、貫通孔16bを通って落下する。そして、これらのコーヒー豆Bは、前述したように、回転する原料フィーダ21と、粗粉砕リング12の粉砕凸部18とによって粗粉砕される。
この場合、直ぐには粗粉砕されず、回転する原料フィーダ21によって弾かれたコーヒー豆Bは、ホッパ11内で飛び跳ね、原料飛跳ね抑制プレート16に下方から当たることにより、そのプレート16が振動する。これにより、原料飛跳ね抑制プレート16上に、コーヒー豆Bによるブリッジが発生しようとしても、その発生を防止したり、一旦発生しても、その発生したブリッジを解消したりすることができる。
また、飛び跳ねたコーヒー豆Bが、原料飛跳ね抑制プレート16の貫通孔16bを介して、そのプレート16の上側に達し、原料飛跳ね抑制プレート16からの落下前のコーヒー豆Bに、直接当たることにより、上記と同様、コーヒー豆Bによるブリッジの発生防止および解消を実現することができる。
以上のように、コーヒーミル1Aによれば、コーヒー豆を細粉砕する前に、粗粉砕するので、コーヒー豆を直接、細粉砕する従来に比べて、モータ3の駆動負荷の変動を抑制することができる。しかも、コーヒー豆の粗粉砕は、比較的径の小さい原料フィーダ21を回転させることによって行うので、モータ3として、出力トルクが比較的小さいものを採用しても、原料フィーダ21によるコーヒー豆の粗粉砕を十分に行うことができる。したがって、上記のコーヒーミル1Aによれば、コーヒー豆を十分かつ安定して粉砕することができ、モータ3として出力トルクが小さいもの、すなわちサイズが小さく安価なものを採用できるので、コーヒーミル1Aを、装置全体としてコンパクトに、かつ低コストで製造することができる。
また、粗粉砕リング12の粉砕凸部18では、その上面18aと先端面18bとで構成される直角の角部が、粗粉砕時のエッジとして利用されるので、原料フィーダ21と協働して、コーヒー豆の粗粉砕を安定して行うことができる。また、粗粉砕リング12の各凹部19により、コーヒー豆を下方に効率よく送ることができ、それにより、コーヒー豆の粗粉砕を効率的に行うことができる。したがって、コーヒーミル1Aにおけるコーヒー豆の粗粉砕はもちろん、細粉砕も効率的に行うことができ、その結果、上記のような凹部19と同様の機能を備えていないコーヒーミルに比べて、コーヒー豆の粉砕時間を短縮することができる。
次に、図8〜図13を参照して、本発明の一実施形態による計量供給装置を備えたコーヒーミルについて説明する。このコーヒーミル1Bは、例えばエスプレッソコーヒーを抽出によって調理する際に、コーヒー豆を粉砕し、所定量のコーヒー粉である粉末原料を、エスプレッソコーヒー抽出機に供給するものである。なお、このコーヒーミル1Bは、上述したコーヒーミル1Aに対し、コーヒー豆を粉砕する基本構造は同じであるので、以下の説明では、上述したコーヒーミル1Aと同じ機能を有する構成部品については同じ符号を付して説明を省略し、計量供給装置を中心に説明するものとする。
また、このコーヒーミル1Bでは、コーヒーミル1Aと異なり、原料飛跳ね抑制プレート16が省略されている。これは、コーヒーミル1Bが、エスプレッソコーヒー専用のミルとして、1種類のコーヒー豆の粉砕に使用され、多量のコーヒー豆が収容される原料収容器(図示せず)がホッパ11に直結されるため、ホッパ11内のコーヒー豆の飛跳ね抑制やブリッジの発生防止を考慮する必要がないからである。
図8および図9に示すように、計量供給装置41は、粉末原料供給部4に設けられている。この粉末原料供給部4は、その外郭を構成するケース40を有しており、このケース40は、前壁部40a、後壁部40b、左側壁部40cおよび右側壁部40dにより、前後左右の壁部が構成されている。前壁部40aおよび後壁部40bは、互いに所定間隔を隔てて平行に対向する一方、左右の側壁部40cおよび40dは、上半部が互いに所定間隔を隔てて平行に対向し、下半部が下方に向かってテーパ状に形成されている。
計量供給装置41は、ケース40の前面上部に設けられた駆動モータ42と、ケース40内において左側壁部40cに取り付けられた側壁部材43(不動側壁部)と、ケース40内のほぼ中央に回動自在に設けられ、側壁部材43に係脱可能な可動体44と、ケース40内の上部に回動自在に設けられたスイッチ板45と、このスイッチ板45によってON/OFF切り替えされるスイッチ46などを備えている。そして、前述したケース40の前壁部40aおよび後壁部40b、ならびに上記の側壁部材43、可動体44およびスイッチ板45によって、粉末原料を計量するための可変容積の計量室50が画成される。
駆動モータ42は、ステッピングモータで構成されており、前記制御装置(モータ制御手段、重量設定手段および停止手段)に電気的に接続されている。したがって、制御装置からのパルス信号および周波数により、駆動モータ42の出力軸42aが所定角度(例えば1°)ごとに制御されながら、正方向または逆方向に回転する。
図10に示すように、側壁部材43は、所定形状のプラスチック成形品で構成されており、ケース40の前壁部40aと後壁部40bの間にわたる奥行き寸法を有している。また、この側壁部材43は、ケース40の内方に向かって前下がりに傾斜し、計量室50の左側部を構成する傾斜面43aを有しており、ケース40の左側壁部40cに形成された取付け部(図示せず)に、上端部を下方から挿入した状態で、不動に取り付けられている。なお、この側壁部材43を左側壁部40cに取り付けた状態では、側壁部材43の傾斜面43aと、左側壁部40cの取付け部の内面とが面一になっている。
可動体44は、計量室50の底部を構成する可動底壁部51aを有する回動底壁部材51と、計量室50の右側部を構成する可動側壁部52aを有する回動側壁部材52とで構成されている。これらの回動底壁部材51および回動側壁部材52はいずれも、プラスチックの成形品で構成されている。
図10(c)に示すように、回動底壁部材51は、前記可動底壁部51aと、この可動底壁部51aの右前端部および右後端部からそれぞれ上方に所定長さ延びる前アーム53(アーム部)および後アーム54(アーム部)と、これらのアーム53および54の上端部にそれぞれ設けられた回動支点部55および56とを有している。可動底壁部51aは、平面形状がほぼ正方形状で、下方に凸に若干湾曲する板状に形成されており、ケース40の前壁部40aと後壁部40bの間にわたる奥行き寸法を有している。また、前後のアーム53および54は、互いに所定間隔を隔てて、上下方向に平行に延び、上端部が左方に屈曲するように形成されている。
また、前アーム53の上端部の回動支点部55は、前後方向に所定長さ延びる軸状で、後半部が前半部よりも径が小さく形成されている。また、この回動支点部55には、前方に開放し、前記駆動モータ42の出力軸42aが嵌入した状態で挿入される出力軸挿入穴55aが形成されている。一方、後アーム54の上端部の回動支点部56は、前後方向に延び、所定の径を有する円筒状に形成されている。また、この可動支点部56には、左方に所定長さ延び、前記粉末原料吐出口34(原料送出し口)を開閉するためのシャッタ部56a(原料送り出し口開閉部)が設けられている。
一方、回動側壁部材52は、前記可動側壁部52aと、この可動側壁部52aの右側面から、右方に大きく突出する突出部57と、可動側壁部52aの上端部に設けられ、回動底壁部材51の前後の回動支点部55および56に連結された連結部58とを有している。可動側壁部52aの上部には、左方に突出するとともに前下がりに傾斜する傾斜リブ52bが設けられている。また、可動側壁部52aの右側面の下端部には、突出部57の前後に、右方に若干突出するとともに前後方向に延び、回動底壁部材52の前アーム53および後アーム54がそれぞれ当接する前後の当接リブ52c(前側の当接リブのみ図示)が設けられている。
また、突出部57は、正面形状が直角三角形状に形成され、回動底壁部材51の前アーム53および後アーム54が対応する当接リブ52cに当接した状態では、それらのアーム53、54よりも、右方に大きく突出している。
さらに、連結部58は、前後方向に所定長さ延び、所定の径を有する円筒部58aと、この円筒部58の後端から後方に所定長さ延び、所定の径を有する軸部58bとで構成されている。
以上のように構成された回動底壁部材51および回動側壁部材52は、前者51の前アーム53の回動支点部55の後半部が、後者52の連結部58の円筒部58aに嵌入され、前者51の後アーム54の回動支点部56に、後者52の連結部58の軸部58bが、嵌入された状態で、連結されている。したがって、駆動モータ42の出力軸42aの回転に伴い、回動底壁部材51が回動支点部55、56を中心として回動するのに伴い、回動側壁部材52が連動して回動する。
スイッチ板45は、平面形状が矩形状に形成され、後端部に左右方向に延びる回動軸45aが設けられている。また、スイッチ板の上面右端部には、上方に突出しかつ前後方向に延びるスイッチ押圧リブ45bが設けられている。このように構成されたスイッチ板45は、回動軸45aを中心として上下方向に回動可能であり、常時は、図11(a)および(b)に示すように、回動側壁部材52の傾斜リブ52bに上方から当接した状態で、前下がりに傾斜した姿勢になっている。一方、後述するように、計量室50に粉末原料が送り出され、計量室50内が粉末原料で満杯になると、その粉末原料によって、スイッチ板45が下方から押圧されることで、図11(c)に示すように、上方に回動する。
スイッチ46は、前記制御装置に電気的に接続されており、また、スイッチレバー46aを有している。このスイッチレバー46aは、ばね性を有しており、その先端部が、常時、スイッチ板45のスイッチ押圧リブ45bに上方から当接している。したがって、このスイッチ46では、スイッチレバー46aが、そのばね性の付勢力に抗して、スイッチ板45で押圧されると、ON状態およびOFF状態の一方から他方に切り換えられ、スイッチ板45による押圧が解除されると、スイッチレバー46aの復元力で押圧前の状態に戻り、ON状態およびOFF状態の他方から一方に切り換えられる。
次に、図12および図13を参照して、コーヒーミル1Bにおける計量供給装置41の粉末原料の計量動作および供給動作を説明する。図12(a)は、計量供給装置41の待機状態を示しており、具体的には、可動体44の回動底壁部材51における可動底壁部51aが、側壁部材43の下端を回り込んだ状態に位置するとともに、回動側壁部材52における可動側壁部52aの下端部が、側壁部材43に当接している。
この待機状態において、計量室50の容積が最も小さくなっており、計量供給装置41では、この容積を基準容積V0として、オペレータにより、あらかじめ基準容積V0における粉末原料の重量(以下「基準重量」という)W0が計測され、その値W0が、前記制御装置に手入力されている。また、この基準容積V0における駆動モータ42の回転角度位置が、基準回転角度位置θ0として、制御装置に設定されている。さらに、計量室50の増減容積は、可動体44の回動角度と比例関係を有しており、計量室50における可動体44の単位回動角度(例えば1°)当たりの増減容積kV0(k:比例定数)が、制御装置に設定されている。
この計量供給装置41によって計量し、エスプレッソコーヒー抽出機に供給すべき粉末原料が、重量W(以下「所要重量W」という)である場合、この粉末原料の体積Vは、次式(1)により表される。
V=W/W0×V0 ・・・(1)
また、この体積Vを有する粉末原料について、基準容積V0からの増加分の容積dV(=V−V0)は、式(1)を用いて、次式(2)により表される。
dV=(W−W0)/W0×V0 ・・・(2)
そして、この増加分の容積dVを、計量室50における可動体44の単位回動角度当たりの増減容積kV0で除することにより、待機状態からの可動体44の回動角度、すなわち駆動モータ42の基準回転角度位置θ0からの増加角度dθは、次式(3)によって算出される。
dθ=(W−W0)/kW0 ・・・(3)
以上から、所要重量Wを有する粉末原料を計量するためには、計量室50の容積を、その粉末原料の体積Vと同じにすればよく、そのためには、粉末原料の所要重量W、基準重量W0および比例定数kを用い、上記(3)式で算出された増加角度dθ分、駆動モータ42の出力軸42aを基準回転角度位置θ0から、反時計方向に回転させればよい。
したがって、駆動モータ42の出力軸42aが上記のように回転することにより、可動体44が、図12(a)に示す待機状態から、同図(b)に示すように、増加角度dθ分、反時計方向に回動することによって、計量室50の容積が、粉末原料の所要重量Wに対応する容積(設定重量対応容積)となる。
次いで、コーヒーミル1Bのモータ3が作動し、前述したようにしてコーヒー豆が細粉砕され、粉末原料吐出口34を介して、計量室50に粉末原料が送り出される。これにより、計量室50に粉末原料が次第に溜まってゆき、それに伴い、計量室50の粉末原料の上面の高さが上昇する。そして、粉末原料が計量室50において満杯となり、設定重量対応容積に達すると、その粉末原料によってスイッチ板45が押し上げられる。これにより、スイッチ板45は、スイッチレバー46aのばね性による付勢力に抗して上方に回動することによって、スイッチレバー46aを押圧し(図11(c)参照)、スイッチ46がON状態およびOFF状態の一方から他方に切り換えられる。
このスイッチ46のON/OFF切り換えにより、コーヒーミル1Bのモータ3の作動が停止され、それに伴い、計量室50への粉末原料の送出しも停止する。また、スイッチ46の上記切り換えにより、出力軸42aを反時計方向に回転させるよう、駆動モータ42を所定時間、作動させる。この場合、出力軸42aが反時計方向に回転するのに伴い、図12(c)に示すように、可動体44も反時計方向に回動する。
そして、図13(a)に示すように、可動体44の回動底壁部材51の可動底壁部51aが、側壁部材43から離れ、計量室50の底部が開放されると、計量室50の粉末原料が自重で落下し始める。この場合、可動体44の回動側壁部材52は、その突出部57がケース40の右側壁部40dの内面(ストッパ)に当接することで、それ以上の回動が阻止される。
その後、駆動モータ42の出力軸42aが反時計方向にさらに回転することで、図13(b)に示すように、可動体44の回動底壁部材51のみが、反時計方向にさらに回動し、回動側壁部材52と同様、ケース40の右側壁部40dの内面に当接することで、それ以上の回動が阻止される。この場合、計量室50の底部が大きく開放され、計量室50に充填されたすべての粉末原料が落下することによって払い出される。
具体的には、計量室50の粉末原料が自重による落下で払い出される他、回動底壁部材51の可動底壁部51a上に残留する粉末原料が、回動側壁部材52の可動側壁部52aによって掻き出されるように、払い出される。すなわち、回動底壁部材51が、図13(a)から(b)に示すように回動することにより、可動底壁部51aが、回動側壁部材52の可動側壁部52aの下端に対して摺動する。換言すると、回動側壁部材52の可動側壁部52aの下端が、回動底壁部材51の可動底壁部51a上において、その先端に向かって相対的に摺動し、それにより、可動底壁部51a上に残留する粉末原料が、可動側壁部52aによって掻き出されるように、払い出される。
また、計量室50の粉末原料が払い出される際には、スイッチ板45によるスイッチレバー46aへの押圧が解除され、逆に、スイッチレバー46aの復元力によって、スイッチ板45が下方に回動するように付勢される。これにより、計量室50の粉末原料は、スイッチ板45による上方からの押し下げにより、計量室50におけるブリッジが防止され、計量室50からの円滑な払出しが確保される。
さらに、計量室50からの粉末原料の払出し時には、上述したように、回動底壁部材51の反時計方向への回動が阻止されることで、これに直結された駆動モータ42の出力軸42aの回転が強制的に停止させられる。このため、ステッピングモータである駆動モータ42は脱調し、それに伴い、振動が発生する。この振動が、回動底壁部材51の回動支点部55を介して、回動側壁部材52の可動側壁部52aに伝わり、これにより、その可動側壁部52aに粉末原料が付着していても、その粉末原料が振るい落とされる。
なお、回動底壁部材51が上記のように回動することにより、そのシャッタ部56aが、粉末原料吐出口34と計量室50の間を、一旦遮断するように動作する。これにより、粉末原料吐出口34側の粉末原料と、計量室50側の粉末原料との間が断ち切られ、計量室50からの粉末原料の払出し時に、その粉末原料に連なって、粉末原料吐出口34側の粉末原料がこぼれ落ちるのを防止することができる。
そして、計量室50の粉末原料の計量時におけるスイッチ46の切り換えから、駆動モータ42の作動時間が所定時間を経過した後、出力軸42aを時計方向に回転させるよう、駆動モータ42を所定時間、作動させる。この場合、出力軸42aが時計方向に回転するのに伴い、可動体44も時計方向に回動し、図13(c)に示すように、待機状態に戻る。
この待機状態では、回動側壁部材52の可動側壁部52aが側壁部材43に当接することで、可動体44のそれ以上の回動が阻止される。この場合、駆動モータ42の出力軸42aの回転が強制的に停止させられるので、上述した粉末原料の払出し時と同様、駆動モータ42が脱調し、それに伴い、振動が発生する。そして、この振動が、回動側壁部材52の可動側壁部52aに加えて、これが当接する側壁部材43にも伝わり、その傾斜面43aおよび可動側壁部52aに粉末原料が付着していても、その粉末原料が振るい落とされる。なお、この振るい落とされた粉末原料は、計量室50に保持され、次回の粉末原料の供給時に利用される。
以上詳述したように、本実施形態の計量供給装置41によれば、計量室50の容積が、粉末原料の所要重量Wに対応する設定重量対応容積になるよう、可動体44を回動させ、計量室50に粉末原料を充填することによって計量した後、計量室50の底部を開放することによって、計量室50の粉末原料を落下させて払い出すので、所要重量Wの粉末原料を精度良く計量し、コーヒーの調理に要する粉末原料を適正にかつ安定して供給することができる。
また、この計量供給装置41では、粉末原料の所要重量Wが基準重量W0よりも大きい場合、待機状態の計量室50に、あらかじめ粉末原料を充填しておき、コーヒーの調理時に、計量室50の容積を、所要重量Wに対応する設定重量対応容積に拡大し、粉末原料の不足分(W−W0)のコーヒー豆のみを粉砕して、その粉末原料を、計量室50の既存の粉末原料に継ぎ足すことが可能である。それにより、所要重量W分の粉末原料を、短時間で計量および供給することができ、コーヒーの調理時間の短縮を図ることができる。
なお、本発明は、説明した上記実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。本実施形態では、本発明の計量供給装置を、コーヒー豆を粉砕するコーヒーミルに適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、茶系飲料を抽出によって調理する際に、その原料である茶葉を粉砕する粉砕装置に適用したり、既に粉末状になっている原料を、計量し、供給するための装置に適用したりすることも可能である。
また、計量供給装置41を適用するコーヒーミル1A、1Bについても、種々の態様で実施することが可能である。図14は、粗粉砕リング12の変形例を示している。同図に示すように、この粗粉砕リング12では、粉砕凸部18に、その周方向に沿って、凹状に形成された複数(本例では12個)の凹部18cが設けられている。各凹部18cは、粉砕凸部18の上面18aと先端面18bの間にわたって開放するように形成されている。これらの凹部18cにより、コーヒー豆の粗粉砕時に、コーヒー豆が各凹部18cの内面に当たることで、周方向へのコーヒー豆のスリップを抑制することができる。これにより、原料フィーダ21でコーヒー豆を下方に安定して送りながら、粗粉砕を効率的に行うことができる。
また、実施形態で示した計量供給装置41の細部の構成などは、あくまで例示であり、本発明の趣旨の範囲内で適宜、変更することができる。
1A コーヒーミル
1B コーヒーミル
2 ミル本体部(粉末原料送出し手段)
3 モータ
34 粉末原料吐出口(原料送出し口)
40a 前壁部
40b 後壁部
40c 左側壁部
40d 右側壁部(ストッパ)
41 計量供給装置
42 駆動モータ
42a 駆動モータの出力軸
43 側壁部材(不動側壁部)
44 可動体
45 スイッチ板
46 スイッチ
46a スイッチレバー
50 計量室
51 回動底壁部材
51a 可動底壁部
52 回動側壁部材
52a 可動側壁部
53 回動底壁部材の前アーム(アーム部)
54 回動底壁部材の後アーム(アーム部)
55 前アームの回動支点部
56 後アームの回動支点部
56a シャッタ部(原料送り出し口開閉部)
57 回動側壁部材の突出部

Claims (9)

  1. 粉末原料送出し手段から送り出される飲料用の粉末原料を受け取りながら計量し、当該計量した粉末原料を供給する飲料用粉末原料の計量供給装置であって、
    互いに前後方向に所定間隔を隔てて対向する前壁部および後壁部と、
    これらの前壁部と後壁部の間にわたるように形成されるとともに、不動に設けられた不動側壁部と、
    いずれも前記前壁部と前記後壁部の間にわたるように形成され、前記不動側壁部に対向する可動側壁部および当該可動側壁部の下端から前記不動側壁部側に延びる可動底壁部を有し、当該可動側壁部および可動底壁部が、前記不動側壁部に対して近づいたり離れたりするように移動自在に構成されるとともに、前記前壁部、前記後壁部および前記不動側壁部とによって、前記粉末原料を計量するための可変容積の計量室を画成する可動体と、
    この可動体を駆動する駆動モータと、
    この駆動モータを制御するモータ制御手段と、
    供給すべき粉末原料の重量を設定するための重量設定手段と、
    前記粉末原料送出し手段から前記計量室に送り出された粉末原料が、前記設定された重量に対応する容積である設定重量対応容積に達したか否かを検出する検出手段と、
    前記粉末原料が前記設定重量対応容積に達したことが検出されたときに、前記粉末原料送出し手段による粉末原料の送出しを停止させる停止手段と、
    を備え、
    前記モータ制御手段は、計量時には、前記計量室の底部が前記可動底壁部によって閉鎖した状態になるように、前記可動体を前記不動側壁部に係合させるとともに、当該計量室の容積が前記設定重量対応容積になるよう、前記駆動モータを制御し、計量後の供給時には、前記計量室の粉末原料を落下させることによって払い出すために、前記可動体を前記不動側壁部から離し、前記計量室の底部を開放するよう、前記駆動モータを制御することを特徴とする飲料用粉末原料の計量供給装置。
  2. 前記可動体は、
    前記可動底壁部と、この可動底壁部から上方に延びるアーム部と、このアーム部の上端部に前後方向に延びるように設けられた回動支点部と、を有し、当該回動支点部を支点として、前記駆動モータによって回動駆動される回動底壁部材と、
    前記可動側壁部と、この可動側壁部から前記不動側壁部と反対方向に所定長さ突出する突出部と、を有し、上端部において前記回動底壁部材の前記回動支点部に回動可能に支持され、当該回動底壁部材の回動に連動する回動側壁部材と、
    を有し、
    前記前壁部と前記後壁部の間に設けられ、計量後の供給時に、前記不動側壁部から離れるように回動する前記可動体が当接し、当該可動体の回動を阻止するストッパを、さらに備え、
    前記可動体は、前記回動側壁部材の前記突出部が前記ストッパに当接することによって、当該回動側壁部材の回動が阻止された後、前記回動底壁部材が前記ストッパに当接するまでさらに回動するときに、当該回動底壁部材の前記可動底壁部が前記回動側壁部材の前記可動側壁部の下端に対して摺動するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の飲料用粉末原料の計量供給装置。
  3. 前記駆動モータは、ステッピングモータで構成され、出力軸が前記回動底壁部材の前記回動支点部に直結されていることを特徴とする請求項2に記載の飲料用粉末原料の計量供給装置。
  4. 前記モータ制御手段は、前記計量室の基準となる基準容積における粉末原料の重量と、前記設定された粉末原料の重量との比に応じて、前記駆動モータの出力軸の回転角度を制御することを特徴とする請求項3に記載の飲料用粉末原料の計量供給装置。
  5. 前記可動体は、前記回動支点部を支点として前記不動側壁部側に回動したときに、前記回動底壁部材の前記可動底壁部が当該不動側壁部の下端を回り込むように移動するように構成されており、
    前記モータ制御手段は、前記可動体の前記回動側壁部材が前記不動側壁部に当接しかつ回動を阻止されることによって、前記駆動モータに脱調が生じたときの前記出力軸の回転角度位置を、前記基準容積に対応する基準回転角度位置として設定することを特徴とする請求項4に記載の飲料用粉末原料の計量供給装置。
  6. 前記後壁部の所定位置には、前記粉末原料送出し手段から前記計量室に粉末原料を送り出す原料送出し口が設けられており、
    計量時に前記原料送出し口を開放し、計量後の供給時に当該原料送出し口を閉鎖する原料送出し口開閉部を、さらに備えていることを特徴とする請求項3ないし5のいずれかに記載の飲料用粉末原料の計量供給装置。
  7. 前記原料送出し口開閉部は、前記回動底壁部材に一体に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の飲料用粉末原料の計量供給装置。
  8. 前記検出手段は、
    前記計量室に上方から臨み、上下方向に回動自在のスイッチ板と、
    このスイッチ板の上側に配置され、計量時に、前記計量室に送り出された粉末原料によって、前記スイッチ板が上方に回動するように押し上げられたときに、ON状態およびOFF状態の一方から他方に切り換えられ、計量後の供給時に、前記計量室の粉末原料が払い出されるのに伴い、前記スイッチ板が下方に回動したときに、ON状態およびOFF状態の前記他方から前記一方に切り換えられるスイッチと、
    を有していることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の飲料用粉末原料の計量供給装置。
  9. 前記スイッチは、前記スイッチ板に上方から当接し、ばね性を有するスイッチレバーを有していることを特徴とする請求項8に記載の飲料用粉末原料の計量供給装置。
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