JP5576622B2 - 感光性樹脂組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、主に光学用途を目的とした半導体デバイス、マイクロプラスチックレンズ、液晶偏光板、光導波路などの電気部品として有用な感光性樹脂組成物に、及び半導体デバイス、多層配線基板などの電気・電子材料に用いられる樹脂絶縁膜に関する。本発明は、さらに詳細には、携帯電話、監視カメラ等のカメラモジュール用プラスチックミニレンズ及びカメラモジュール周辺材料、光通信用マイクロプラスチックレンズ、CCD、CMOSイメージセンサーなどの固体撮像素子用のマイクロプラスチックレンズ、LEDの封止剤、LED高輝度化のためのフォトニック結晶、ディスプレイ分野における薄膜トランジスタアレイあるいは反射防止膜形成のための材料、または液晶プロジェクター用の偏光板用光学素子の材料、LSIチップのバッファコートもしくは層間絶縁膜を作製するための材料に関する。
プラスチックレンズは、ガラスに較べて成型が容易で安価であることから、各種の光学製品に広く用いられている。例えば、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレンなどの熱可塑性プラスチックやポリジエチレングリコールビスアリルカーボネートなどの熱硬化性プラスチックなどが使用されている。近年、UV硬化性を有する樹脂を光学材料として使用することが増えてきているが、レンズとして使用されるUV硬化性を有する樹脂には、粘度、速硬化性、耐熱性、低収縮率、及び透明性といった一般的な光学材料に求められる性質に加え、高屈折率を有する材料が、レンズの薄型化、軽量化及び高解像度化を実現するために求められている。例えば、CCD及びCMOSイメージセンサーにおいては、微細化に伴う1画素あたりの集光量の低下を、高屈折率を有するインナーマイクロレンズを配置することで感度の低下を防いでおり、また、高解像度カメラモジュールには複数枚のレンズが用いられるがこの中の一枚の波長補正レンズとしても高屈折率を有する光学材料は要求されている。
高屈折率を有する材料は多々存在するが、光学材料に要求される高透明性、耐熱性等の基本的性質を維持しながら、高屈折率化を実現するのは非常に困難である。例えば、光学材料として使用される高屈折材料の先行文献として、以下の特許文献1及び特許文献2の開示があるが、いずれの技術においても機械的物性が不十分であると考えられる。
また、以下の特許文献3には、コーティング材料として、貯蔵安定性が良く、紫外線でキュアでき、高透明性を有し、1〜150μmの膜厚で製膜することができる感光性ポリオルガノシロキサン組成物についての開示がある。具体的には、Ba(OH)(水酸化バリウム)を触媒として重合可能基を有する有機シラン及び加水分解反応点を有する有機シランからなる、ドイツ国 Fraunhofer ISC製のコーティング材料、ORMOCER ONEが開示されている。ORMOCER ONEは、150℃という低温でのキュアが可能であり、その硬化物は、300℃以上の耐熱性、10MPa以下の残留低応力、平坦性3%以内など、光学材料として優れた特性を有する。しかしながら、特許文献3に開示されている技術だけでは、ポリジメチルシロキサンのようなもろい材料からなる型を用いての転写成型プロセスに適した、優れた成型性を有する材料を提供するのは難しく、更にレンズなどの永久材料として使用する際に要求される高透明性、高屈折率、耐候性及び耐光性を併せて有する光学材料については開示されていない。
特開昭63−309509号公報 特開平04−045401号公報 欧州特許第1196478号公報
本発明が解決しようとする課題は、ポリジメチルシロキサンのようなもろい材料からなる型を用いての転写成型プロセスに適した、成型性に優れた特性を有する感光性樹脂組成物を提供することである。さらに、感光性樹脂組成物に特定の光重合開始剤、紫外線吸収剤及びヒンダードアミンを含む光安定剤を添加することで、前述の特性に加え、高透明性、高屈折率を維持したまま、耐候性及び耐光性が優れた成型物を成型可能な感光性樹脂組成物を提供することも、本発明が解決しようとする課題である。
本発明者らは、前記課題を解決するために、鋭意検討し実験を重ねた結果、少なくとも2種類の特定のシラン化合物を混合し、特定の触媒を用いて重合させたポリオルガノシロキサンに光重合開始剤及び1分子内に1つ又は2つの(メタ)アクリロイル基を有する化合物を添加し、ここに特定の紫外線吸収剤及びヒンダードアミンを含む光安定剤を組み合わせて添加することにより、上記課題を解決することができることを予想外に見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、以下の通りである。
[1]下記(a)〜(d)成分:
(a)下記一般式(1):
Figure 0005576622
{式中、複数のRは、それぞれ独立に、芳香族基を少なくとも1つ含む炭素数6〜18の有機基である。}で示されるシラノール化合物、下記一般式(2):
Figure 0005576622
{式中、Rは、エポキシ基及び炭素−炭素二重結合基からなる群より選択される基を少なくとも1つ含む炭素数2〜17の有機基であり、複数存在する場合、同一であっても異なっていてもよく、R及び複数のRは、それぞれ独立に、メチル基又はエチル基であり、aは、1又は2の整数であり、bは0又は、1の整数であり、そしてa+bは2以下である。}で示されるアルコキシシラン化合物、及び触媒を混合し、積極的に水を添加することなく重合させる方法で得られる、ポリオルガノシロキサン100質量部、
(b)光重合開始剤0.1〜30質量部、
(c)紫外線吸収剤、及びヒンダードアミンを含む光安定剤からなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物0.1〜20質量部、及び
(d)1分子内に1つ又は2つの(メタ)アクリロイル基を有する化合物からなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物10〜1000質量部、
を含む感光性樹脂組成物。
[2]前記(a)ポリオルガノシロキサンが、上記一般式(1)で示されるシラノール化合物としてジフェニルシランジオールを用い、かつ、上記一般式(2)で示されるアルコキシシラン化合物としてaが1であり、かつ、bが0である化合物を用いて重合したものである、前記[1]に記載の感光性樹脂組成物。
[3]前記(a)ポリオルガノシロキサンが、下記一般式(3):
Figure 0005576622
{式中、Mは、ケイ素、ゲルマニウム、チタニウム又はジルコニウムのいずれかであり、そして複数のRは、それぞれ独立に、炭素数1〜4のアルキル基である。}で表される金属アルコキシド、及び下記一般式(4):
Figure 0005576622
{式中、Mは、ホウ素又はアルミニウムであり、そして複数のRは、それぞれ独立に、炭素数1〜4のアルキル基である。}で表される金属アルコキシドの内の少なくとも1つの触媒を用いて重合したものである、前記[1]に記載の感光性樹脂組成物。
[4]前記(a)ポリオルガノシロキサンが、上記一般式(1)で示されるシラノール化合物としてジフェニルシランジオールを用い、かつ、上記一般式(2)で示されるアルコキシシラン化合物として3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルメチルトリメトキシシラン、ビニルエチルトリメトキシシラン、p−スチリルトリメトキシシラン、及びp−スチリルトリエトキシシランからなる群より選ばれる少なくとも1つの化合物を用いて重合したものである、前記[1]に記載の感光性樹脂組成物。
[5]上記(b)光重合開始剤が、下記一般式(5):
Figure 0005576622
で示される化合物及び下記一般式(6):
Figure 0005576622
で示される化合物から選ばれる、前記[1]〜[4]のいずれかに記載の感光性樹脂組成物。
[6]上記(c)紫外線吸収剤、及びヒンダードアミンを含む光安定剤からなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物として、下記一般式(7)〜(9):
Figure 0005576622
{式中、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数が6〜25の有機基である。}、
Figure 0005576622
{式中、R及びR10は、それぞれ独立に、炭素数が0〜35の有機基である。}、
Figure 0005576622
{式中、R11及びR12は、それぞれ独立に、炭素数が0〜35の有機基である。}で示される紫外線吸収剤、及び下記一般式(10):
Figure 0005576622
{式中、R13及びR14は、それぞれ独立に、炭素数が6〜30の有機基であり、そしてnは、1又は2である。}で示されるヒンダードアミンを含む光安定剤からなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物を含む、前記[1]〜[5]のいずれかに記載の感光性樹脂組成物。
[7]上記(d)1分子内に1つ又は2つの(メタ)アクリロイル基を有する化合物からなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物として、(d−1)下記一般式(11):
Figure 0005576622
{式中、R15及びR16は、それぞれ独立に、炭素数2〜4のアルキレン基であり、R17及びR18は、それぞれ独立に、水素原子又はメチル基であり、c及びdは、整数であり、c+d=0〜24であり、それぞれ同じであっても異なっていてもよく、そしてフルオレン骨格は、炭素数1〜28の置換基を有していてもよい。}で表されるフルオレン化合物10〜700質量部を含む、前記[1]〜[6]のいずれかに記載の感光性樹脂組成物。
[8]上記(d)1分子内に1つ又は2つの(メタ)アクリロイル基を有する化合物からなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物として、(d−2)芳香族基含有(メタ)アクリレート化合物5〜500質量部を含む、前記[1]〜[7]のいずれかに記載の感光性樹脂組成物。
[9]前記[1]〜[8]のいずれかに記載の感光性樹脂組成物を光硬化して得られうる硬化物。
[10]前記[1]〜[8]のいずれかに記載の感光性樹脂組成物を成型用の型に充填するステップ、該成型用の型の開口部を基板に押し付けるステップ、露光するステップ、該型を剥離するステップ、基材ごと過熱するステップを含む成型物の製造方法。
[11]前記型の開口部を基板に押し付けるステップの前に、前記基板上に、シランカップリング剤を塗布するステップを含み、該型の開口部を基板に押し付けるステップにおいては、該型の開口部を基板の該シランカップリング剤を塗布した面に押し付ける、前記[10]に記載の成型物の製造方法。
[12]前記[10]又は[11]に記載の方法によって得られうる成型物。
[13]基材上に前記[1]〜[8]のいずれかに記載の感光性樹脂組成物を塗布して塗布膜を得るステップ、塗布膜に活性光線を照射し露光部を光硬化させるステップ、現像液を用いて該膜の未硬化の部分を除去するステップ、基材ごと加熱するステップを含む、硬化レリーフパターンの形成方法。
[14]前記[13]に記載の方法によって得られる硬化レリーフパターン。
[15]前記[14]に記載の硬化レリーフパターンを含む半導体装置。
本発明の感光性樹脂組成物は、ポリジメチルシロキサンのようなもろい材料からなる型を用いる転写成型プロセスに適した、優れた成型性を有し、さらに該感光性樹脂組成物から成型さたな成型物は高透明性、高屈折率を維持したまま耐候性及び耐光性に優れた特性を有する。
本発明の感光性樹脂組成物を構成する各成分について、以下に具体的に説明する。
<感光性樹脂組成物>
a)ポリオルガノシロキサン
本発明に係る感光性樹脂組成物に用いられるポリオルガノシロキサンは、下記一般式(1):
Figure 0005576622
{式中、複数のRは、それぞれ独立に、芳香族基を少なくとも1つ含む炭素数6〜18の有機基である。}で表されるシラノール化合物、下記一般式(2):
Figure 0005576622
{式中、Rは、エポキシ基及び炭素−炭素二重結合基からなる群より選択される基を少なくとも1つ含む炭素数2〜17の有機基であり、複数存在する場合、同一であっても異なっていてもよく、R及び複数のRは、それぞれ独立に、メチル基又はエチル基であり、aは、1又は2の整数であり、bは0又は、1の整数であり、そしてa+bは2以下である。}で表されるアルコキシシラン化合物、及び触媒を混合し、積極的に水を添加することなく重合させる方法で得られる。
上記一般式(1)で示されるシラノール化合物(以下、単に「シラノール化合物」ということがある。)において、Rは芳香族基を少なくとも1つ含む炭素数6〜18の有機基であるが、具体的には、以下の構造:
Figure 0005576622
{式中、Aは、炭素原子数1〜4のアルキル基、−CH=CH、−CH=CH−CH、及び−CH−CH=CHからなる群から選ばれる一種の基であり、yは、0、1又は2の整数であり、そしてAは、複数存在する場合、同一であっても異なっていてもよい。}で表される基の中から選ばれる少なくとも1つの基であることが好ましい。
好適なシラノール化合物としては、ジフェニルシランジオール、ジ−p−トルイルシランジオール、ジ−p−スチリルシランジオール、ジナフチルシランジオールなどが挙げられるが、共重合、耐熱性の観点などを考慮すると、ジフェニルシランジオール(以下、「DPD」ともいう。)が特に好適である。
上記一般式(2)で示されるアルコキシシラン化合物(以下、単に「アルコキシシラン化合物」ともいう。)において、Rは、エポキシ基、及び炭素−炭素二重結合基からなる群より選択される少なくとも1つの基を含む炭素数2〜17の有機基である。Rの具体例としては、以下の構造:
Figure 0005576622
{式中、Bは、炭素原子数1〜4のアルキル基であり、zは、0、1又は2の整数であり、そしてBは、複数存在する場合、同一であっても異なっていてもよい。}で表される基の中から選ばれることが好ましい。
好適なアルコキシシラン化合物としては、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、ビニルメチルトリメトキシシラン、ビニルエチルトリメトキシシラン、ビニルメチルトリエトキシシラン、ビニルエチルトリエトキシシラン、1−プロペニルトリメトキシシラン、1−プロペニルトリエトキシシラン、2−プロペニルトリメトキシシラン、2−プロペニルトリエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、p−スチリルトリメトキシシラン、p−スチリルトリエトキシシラン、p−(1−プロペニルフェニル)トリメトキシシラン、p−(1−プロペニルフェニル)トリエトキシシラン、p−(2−プロペニルフェニル)トリメトキシシラン、p−(2−プロペニルフェニル)トリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、p−スチリルメチルジメトキシシラン、p−スチリルメチルジエトキシシランなどが挙げられる。
中でも、上記一般式(2)で示されるアルコキシシラン化合物としては、aが1であり、かつ、bが0である化合物が好ましい。
さらに優れたUV−i線感光特性を得るためには、光重合性の炭素−炭素二重結合を有する化合物、例えば、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、ビニルメチルトリメトキシシラン、ビニルエチルトリメトキシシラン、p−スチリルトリメトキシシラン、p−スチリルトリエトキシシランがより好ましく、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルメチルトリメトキシシラン、ビニルエチルトリメトキシシラン、p−スチリルトリメトキシシラン、p−スチリルトリエトキシシランがさらに好ましく、屈折率向上の観点からp−スチリルトリメトキシシランが特に好ましい。
前記触媒としては、シラノール化合物のシラノール基と、アルコキシシラン化合物のアルコキシシリル基との脱アルコール縮合反応を促進する化合物を使用できる。
好適な触媒としては、下記一般式(3):
Figure 0005576622
{式中、Mは、ケイ素、ゲルマニウム、チタニウム又はジルコニウムのいずれかであり、そして複数のRは、それぞれ独立に、炭素数1〜4のアルキル基である。}で表される金属アルコキシド、及び下記一般式(4):
Figure 0005576622
{式中、Mは、ホウ素又はアルミニウムであり、そして複数のRは、それぞれ独立に、炭素数1〜4のアルキル基である。}で表される金属アルコキシド(以下、単に「金属アルコキシド」とも略称する)の内の少なくとも1つの触媒、又はアルカリ金属水酸化物及びアルカリ土類金属水酸化物からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物が挙げられる。
中でも、上記一般式(3)及び上記一般式(4)からなる群より選択される少なくとも1つの金属アルコキシドであることが好ましい。
上記一般式(3)又は上記一般式(4)で示される金属アルコキシドは、シラノール化合物(シラノール基)とアルコキシシラン化合物(アルコキシシリル基)の脱アルコール縮合反応を触媒しつつ、自身もアルコキシ基含有化合物として振る舞って脱アルコール縮合反応に関与し、分子内に取り込まれる形でポリシロキサン又はポリシルセスキオキサン構造を形成する。
その混合比率は、シラノール化合物とアルコキシシラン化合物をモル比1:1で混合するのを基本とし、シラノール化合物50モルに対して、アルコキシシラン化合物を30〜70モルの割合で混合できる。ここに金属アルコキシドを混合するに際して、上記アルコキシシラン化合物の一部を置き換える(アルコキシシラン化合物混合量を一定の比率で減じる)形で全体の混合比を調整するのが好ましい。
具体的には、金属アルコキシドとして、上記一般式(3)で表される4価の金属アルコキシドを用いる場合には、該4価の金属アルコキシドと上記アルコキシシラン化合物を、それぞれ1:2のモル比で換算して、置き換える(該4価の金属アルコキシド混合量を1モル増やす毎に、上記アルコキシシラン化合物を2モル減じる)のが好ましい。また、上記一般式(4)で示される3価の金属アルコキシドを用いる場合には、該3価の金属アルコキシドと上記アルコキシシラン化合物を、それぞれ2:3のモル比で換算して、置き換えるのが好ましい。
上記シラノール化合物と上記アルコキシシラン化合物の総モル%に対する触媒添加量は、0.05〜10モル%が好ましく、0.1〜3モル%がより好ましい。
また、好適な上記3価又は4価の金属アルコキシドとしては、トリメトキシアルミニウム、トリエトキシアルミニウム、トリ−n−プロポキシアルミニウム、トリ−iso−プロポキシアルミニウム、トリ−n−ブトキシアルミニウム、トリ−iso−ブトキシアルミニウム、トリ−sec−ブトキシアルミニウム、トリ−tert−ブトキシアルミニウム、トリメトキシボロン、トリエトキシボロン、トリ−n−プロポキシボロン、トリ−iso−プロポキシボロン、トリ−n−ブトキシボロン、トリ−iso−ブトキシボロン、トリ−sec−ブトキシボロン、トリ−tert−ブトキシボロンテトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラ−n−プロポキシシラン、テトラ−iso−プロポキシシラン、テトラ−n−ブトキシシラン、テトラ−iso−ブトキシシラン、テトラ−sec−ブトキシシラン、テトラ−tert−ブトキシシラン、テトラメトキシゲルマニウム、テトラエトキシゲルマニウム、テトラ−n−プロポキシゲルマニウム、テトラ−iso−プロポキシゲルマニウム、テトラ−n−ブトキシゲルマニウム、テトラ−iso−ブトキシゲルマニウム、テトラ−sec−ブキシゲルマニウム、テトラ−tert−ブトキシゲルマニウム、テトラメトキシチタン、テトラエトキシチタン、テトラ−n−プロポキシチタン、テトラ−iso−プロポキシチタン、テトラ−n−ブトキシチタン、テトラ−iso−ブトキシチタン、テトラ−sec−ブトキシタン、テトラ−tert−ブトキシチタン、テトラメトキシジルコニウム、テトラエトキシジルコニウム、テトラ−n−プロポキシジルコニウム、テトラ−iso−プロポキシジルコニウム、テトラ−n−ブトキシジルコニウム、テトラ−iso−ブトキシジルコニウム、テトラ−sec−ブトキシジルコニウム、テトラ−tert−ブトキシジルコニウム等が挙げられる。
中でも、得られる液体樹脂の透明性の観点、及び迅速かつ均一な重合反応を達成する観点から、触媒は、反応温度領域で液状であることが好ましく、また、触媒としての活性の高さや入手性等も考慮すると、触媒としてテトラ−iso−プロポキシチタン、テトラ−tert−ブトキシチタンが好ましく用いられる。
好適なアルカリ金属水酸化物としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が挙げられる。また、好適なアルカリ土類金属水酸化物としては、水酸化カルシウム、水酸化ストロンチウム、水酸化バリウム等のアルカリ土類金属水酸化物及びその水和物が挙げられる。
好適に用いられるシラノール化合物、アルコキシシラン化合物、及び触媒を適宜混合し、加熱することにより、ポリオルガノシロキサンを重合生成させることができる。この際の加熱温度は、生成するポリオルガノシロキサンの重合度を制御する上で重要なパラメーターである。目的の重合度にもよるが、上記原料混合物を70℃〜150℃で加熱し、重合させるのが好ましい。
屈折率向上のために好適に用いられるp−スチリルトリメトキシシランをアルコキシシラン化合物として用いる場合、より透明性の高いポリオルガノシロキサンを得る観点から、触媒の重合時添加量は0.05モル%以上1モル%以下であることが好ましく、より好ましくは0.1モル%以上0.5モル%以下である。
金属アルコキシドの重合添加量の上限は、目的とするポリオルガノシロキサンの性能に依存する。その最低必要量から計算して、金属アルコキシドの重合添加量の上限は、好適に用いられるシラノール化合物の総モル%に対して、40モル%以下が好ましく、より好ましくは30モル%以下である。
重合の反応条件は、40℃〜150℃で0.1〜10時間であることが好ましい。
上記シラノール化合物と上記アルコキシシラン化合物を、積極的に水を添加することなく75〜85℃の温度で30〜1時間加水分解するステップを経たものとしては、ドイツ国 Fraunhofer ISC社から「ORMOCER」ONE(登録商標)として入手することができる。
(b)光重合開始剤
本発明の感光性樹脂組成物には、感光性を付与する目的で、光重合開始剤を添加することが重要である。好ましいものとしては365nmに吸収を持つ以下の(1)〜(12)が挙げられる:
(1)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルケトン、ジベンジルケトン、フルオレノンなどのベンゾフェノン誘導体、
(2)2,2’−ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モフォリノプロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニル)−ベンジル]−フェニル}−2−メチルプロパン−1−オン、フェニルグリオキシル酸メチルなどのアセトフェノン誘導体、
(3)チオキサントン、2−メチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、ジエチルチオキサントンなどのチオキサントン誘導体、
(4)ベンジル、ベンジルジメチルケタール、ベンジル−β−メトキシエチルアセタール、(2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)−ベンジル]−フェニル}−2−メチル−プロパン−1−オン)(チバ・ジャパン株式会社製IRGACURE127)などのベンジル誘導体、
(5)ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、2−ヒドロキシ−2−メチル−1フェニルプロパン−1−オン、などのベンゾイン誘導体、
(6)1−フェニル−1,2−ブタンジオン−2−(O−メトキシカルボニル)オキシム、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(O−メトキシカルボニル)オキシム、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(O−エトキシカルボニル)オキシム、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(O−ベンゾイル)オキシム、1,3−ジフェニルプロパントリオン−2−(O−エトキシカルボニル)オキシム、1−フェニル−3−エトキシプロパントリオン−2−(O−ベンゾイル)オキシム、1,2−オクタンジオン,1−[4−(フェニルチオ)−2−(O−ベンゾイルオキシム)](チバ・ジャパン株式会社製OXE−01)、エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−アセチルオキシム)(チバ・ジャパン株式会社製、IRGACURE OXE02)などのオキシム系化合物、
(7)2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニル)−ベンジル]フェニル}−2−メチルプロパンなどのα−ヒドロキシケトン系化合物、
(8)2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1(チバ・ジャパン株式会社製IRGACURE369)、2−ジメチルアミノ−2−(4−メチルベンジル)−1−(4−モルフォリン−4−イル−フェニル)ブタン−1−オン、などのα−アミノアルキルフェノン系化合物、
(9)ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド(チバ・ジャパン株式会社製DAOCURE TPO)などのフォスフィンオキサイド系化合物、
(10)ビス(η−2,4−シクロペンタジエン−1−イル)−ビス(2,6−ジフルオロ−3−(1H−ピロール−1−イル)フェニル)チタニウムなどのチタノセン化合物(11)エチル−p−(N,N−ジメチルアミノベンゾエイト)などのベンゾエイト誘導体、
(12)9−フェニルアクリジンなどのアクリジン誘導体。
これらの使用にあたっては、単独でも2種以上の混合物でも構わない。
上記した光重合開始剤の中では、光感度の点で、上記(2)のアセトフェノン誘導体、上記(8)のα−アミノアルキルフェノン系化合物、及び上記(9)のフォスフィンオキサイド系化合物、からなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物が好ましい。
特に、光重合開始剤の中では、特に成形物の高透明性及び高感度の点で、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド(チバ・ジャパン株式会社製DAOCURE TPO、以下「DAROCURE TPO」ともいう。下記式(5):
Figure 0005576622
で表される化合物。)又は2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)−ベンジル]−フェニル}−2−メチル−プロパン−1−オン(チバ・ジャパン株式会社製IRGACURE127、以下、「IRGACURE127」ともいう。下記式(6):
Figure 0005576622
で表される化合物。)が好ましく、さらにDAOCURE TPOとIRGACURE127の両者も用いることがより好ましい。
その添加量は、(a)ポリオルガノシロキサン100質量部に対して、0.1〜30質量部とするのが好ましく、1〜10質量部とするのがより好ましい。添加量が0.1質量部以上で、露光に際して、光ラジカル重合が充分に進行するだけのラジカルが供給され、露光部の硬化が十分に進行し、実用的な硬化成形物を得ることができ、一方、添加量が30質量部以下であれば、塗膜表面付近での露光吸収が大きくなりすぎることはなく、基板面付近まで露光光線が到達し、光ラジカル重合が膜厚方向で均一となるため、実用的な硬化成形物を得ることができる。
(c)紫外線吸収剤、及びヒンダードアミンを含む光安定剤
本発明の感光性樹脂組成物には、硬化後成形物の耐候性及び耐光性に優れた特性を有する感光性樹脂組成物を提供する目的で紫外線吸収剤、及びヒンダードアミンを含む光安定剤からなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物を添加することが重要である。好ましいものとしては下記一般式(7)、下記一般式(8)、及び下記一般式(9)で示される紫外線吸収剤、並びに下記一般式(10)で示されるヒンダードアミンを含む光安定剤が挙げられる。
Figure 0005576622
{式中、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数が6〜25の有機基である。}。
上記一般式(7)で示される紫外線吸収剤において、R及びRは、炭素数が6〜25の有機基であるが、具体的には、以下の構造で表される基の中から選ばれる少なくとも1つの基であることが好ましい:
Figure 0005576622
Figure 0005576622
{式中、R及びR10は、それぞれ独立に、炭素数が0〜35の有機基である。}。
Figure 0005576622
{式中、R11及びR12は、それぞれ独立に、炭素数が0〜35の有機基である。}。
上記一般式(8)及び上記一般式(9)で示される紫外線吸収剤において、R、R10、R11及びR12は、炭素数が0〜35の有機基であるが、具体的には、以下の構造で表される基の中から選ばれる少なくとも1つの基であることが好ましい:
Figure 0005576622
Figure 0005576622
{式中、R13及びR14は、炭素数が6〜30の有機基であり、nは1又は2である。}。
上記一般式(10)で示されるヒンダードアミンを含む光安定剤において、R13及びR14は、炭素数が6〜30の有機基である。具体的には、以下に示す構造で表される基が好ましい:
Figure 0005576622
また、これらの使用にあたっては、上記に挙げた紫外線吸収剤、及びヒンダードアミンを含む光安定剤の中から単独でも2種以上の混合物でも構わない。
上記に挙げた紫外線吸収剤の中では、硬化成形物の初期の高透過性を維持しつつ耐光性及び耐候性を向上させることが可能なものとして特に、2−(2−ヒドロキシ−4−[1−オクチルオキシカルボニルエトキシ]フェニル)−4,6−ビス(4−フェニルフェニル)−1,3,5−トリアジン(チバ・ジャパン株式会社製TINUVIN479、以下「TINUVIN479」ともいう。下記式(12):
Figure 0005576622
で表される化合物。)、ヒンダードアミンを含む光安定剤の中では添加後の高透過性を維持しつつ耐光性及び耐候性を向上させる可能なものとして特に、2,4−ビス[N−ブチル−N−(1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ]−6−(2−ヒドロキシエチルアミン)(チバ・ジャパン株式会社製TINUVIN152、以下「TINUVIN152」ともいう。下記式(13):
Figure 0005576622
で表される化合物。)又は、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニ)セバシン酸とメチル(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)セバシン酸の混合物(チバ・ジャパン株式会社製TINUVIN292、以下「TINUVIN292」ともいう。それぞれ下記式(14)と下記式(15):
Figure 0005576622
Figure 0005576622
で表される化合物。)が好ましく、さらにTINUVIN479と、TINUVIN152及びTINUVIN292のいずれかを組み合わせて用いることがより好ましい。
紫外線吸収剤、及びヒンダードアミンを含む光安定剤の添加量は、(a)ポリオルガノシロキサン100質量部に対して、0.1〜20質量部とするのが好ましく、1〜10質量部とするのがより好ましい。添加量が0.1質量部以上で、硬化成形物の耐候性及び耐光性を向上させるのに有効である。添加量が20質量部以下であれば、添加後の感光性樹脂組成物及び硬化成形物の高透過性を維持しつつ耐光性及び耐候性を向上させることが可能である。
(d)1分子内に1つ又は2つの(メタ)アクリロイル基を有する化合物
本発明の感光性樹脂組成物には、屈折率の向上、硬化性の向上、密着性の向上、硬化成形物の柔軟性の向上及び、感光性樹脂組成物の低粘度化によるハンドリング性向上に優れた特性を有する感光性樹脂組成物を提供する目的でそれぞれの目的に適した(d)1分子内に1つ又は2つの(メタ)アクリロイル基を有する化合物を添加することが好ましい。これらの使用にあたっては、単独でも2種以上の混合物でも構わない。(d)1分子内に1つ又は2つの(メタ)アクリロイル基を有する化合物の添加量は(a)ポリオルガノシロキサン100質量部に対して、10〜1000質量部とするのが好ましく、50〜500質量部とするのがより好ましい。添加量が10質量部以上で、目的の性能を発揮するのに有効であり、添加量が1000質量部以下であれば、感光性樹脂組物及び硬化成形物の高透過性、及び高耐熱性を維持することが可能である。本発明の感光性樹脂組成物に、(d−1)下記一般式(11):
Figure 0005576622
{式中、R15及びR16は、それぞれ独立に、炭素数2〜4のアルキレン基であり、R17及びR18は、それぞれ独立に、水素原子又はメチル基であり、c及びdは、整数であり、c+d=0〜24であり、それぞれ同じであっても異なっていてもよく、そしてフルオレン骨格は、炭素数1〜28の置換基を有していてもよい。}で表されるフルオレン化合物を添加することは、レンズに成型したときの屈折率向上の観点から好ましい。
その中でも、下記一般式(16):
Figure 0005576622
で表される9,9−ビス[4−(2−アクリロイルオキシエトキシ)フェニル]フルオレン(以下、「A−BPEF」ともいう。)が好ましい。
(d−1)フルオレン化合物の添加量は、(a)ポリオルガノシロキサン100質量部に対して、10〜700質量部が好ましく、100〜400質量部とするのがより好ましい。硬化後、高屈折率を有する硬化成型物を得ると言う観点から、添加量が10質量部以上であることが好ましく、一方、耐熱性及び耐温度衝撃性の観点から、添加量が700質量部以下であることが好ましい。
さらに、感光性樹脂組成物に、上記(d)成分として、更に(d−2)芳香族基含有(メタ)アクリレート化合物を含有させることは、硬化性の向上及び、密着性の向上の効果の観点から、好ましい。特に、(d−1)フルオレン化合物と合わせて添加することにより、硬化成形物の柔軟性の向上及び、感光性樹脂組成物の低粘度化によるハンドリング性向上の観点から更に好ましい。(d−2)芳香族基含有(メタ)アクリレート化合物は、構造内にケイ素を含有せず、芳香族基を含有する(メタ)アクリレート化合物である。但し、上記一般式(11)で表されるフルオレン化合物は除く。例として、フェノキシエチルアクリレート(以下、「PEA」ともいう。)、パラフェニルフェノキシエチルアクリレート(東亞合成株式会社製アロニックスTO−1463)、パラフェニルフェニルアクリレート(東亞合成株式会社製アロニックスTO−2344)、フェニルグリシジルエーテルアクリレート(以下、「PGEA」ともいう。)、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、3〜15モルのエチレンオキサイドで変性させたフェノール(メタ)アクリレート、1〜15モルのエチレンオキサイドで変性させたクレゾール(メタ)アクリレート、1〜20モルのエチレンオキサイドで変性させたノニルフェノール(メタ)アクリレート、1〜15モルのプロピレンオキサイドで変性させたノニルフェノール(メタ)アクリレート、1〜30モルのエチレンオキサイドで変性させたビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、1〜30モルのプロピレンオキサイドで変性させたビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、1〜30モルのエチレンオキサイドで変性させたビスフェノールFジ(メタ)アクリレート、及び1〜30モルのプロピレンオキサイドで変性させたビスフェノールFジ(メタ)アクリレートなどが好ましく挙げられる。これらの使用にあたっては、単独でも2種以上の混合物でも構わない。
上記の(d−2)芳香族基含有(メタ)アクリレート化合物の中では、価格、毒性などの入手性の観点からはPEAを用いることが好ましく、基板との密着性を向上させるためにはPGEAを用いることが好ましい。より好ましくはPEA及びPGEAのいずれをも用いることである。
(d−2)芳香族基含有(メタ)アクリレート化合物の添加量は、(a)ポリオルガノシロキサン100質量部に対して5〜500質量部であることが好ましく、50〜400質量部がより好ましい。添加量が5質量部以上であれば硬化時の収縮や温度衝撃によるクラックを防ぐことができ、一方、添加量が500質量部以下であれば屈折率の著しい低下がなく高屈折を維持することができる。
(e)溶媒
本発明の感光性樹脂組成物には、溶媒を添加して粘度を調整することもできる。好適な溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン(以下、「NMP」ともいう。)、N−エチル−2−ピロリドン、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホルアミド、ピリジン、シクロペンタノン、γ−ブチロラクトン、α−アセチル−γ−ブチロラクトン、テトラメチル尿素、1,3−ジメチル−2−イミダゾリノン、N−シクロヘキシル−2−ピロリドン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アニソール、酢酸エチル、乳酸エチル、乳酸ブチルなどが挙げられ、これらは単独又は二種以上の組合せで用いることができる。これらの中でも、N−メチル−2−ピロリドンやγ−ブチロラクトン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートが、特に好ましい。これらの溶媒は、塗布膜厚、粘度に応じて、本発明の感光性樹脂組成物に適宜加えることができるが、(a)ポリオルガノシロキサン100質量部に対して、0〜1000質量部の範囲で用いることが好ましい。
(f)その他の添加剤
本発明の感光性樹脂組成物には、所望により、光感度向上のための増感剤を添加することができる。このような増感剤としては、例えば、ミヒラーズケトン、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、2,5−ビス(4’−ジエチルアミノベンジリデン)シクロペンタノン、2,6−ビス(4’−ジエチルアミノベンジリデン)シクロヘキサノン、2,6−ビス(4’−ジメチルアミノベンジリデン)−4−メチルシクロヘキサノン、2,6−ビス(4’−ジエチルアミノベンジリデン)−4−メチルシクロヘキサノン、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)カルコン、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)カルコン、2−(4’−ジメチルアミノシンナミリデン)インダノン、2−(4’−ジメチルアミノベンジリデン)インダノン、2−(p−4’−ジメチルアミノビフェニル)ベンゾチアゾール、1,3−ビス(4−ジメチルアミノベンジリデン)アセトン、1,3−ビス(4−ジエチルアミノベンジリデン)アセトン、3,3’−カルボニル−ビス(7−ジエチルアミノクマリン)、3−アセチル−7−ジメチルアミノクマリン、3−エトキシカルボニル−7−ジメチルアミノクマリン、3−ベンジロキシカルボニル−7−ジメチルアミノクマリン、3−メトキシカルボニル−7−ジエチルアミノクマリン、3−エトキシカルボニル−7−ジエチルアミノクマリン、N−フェニル−N−エチルエタノールアミン、N−フェニルジエタノールアミン、N−p−トリルジエタノールアミン、N−フェニルエタノールアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アニリン、4−モルホリノベンゾフェノン、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、4−ジエチルアミノ安息香酸イソアミル、ベンズトリアゾール、2−メルカプトベンズイミダゾール、1−フェニル−5−メルカプト−1,2,3,4−テトラゾール、1−シクロヘキシル−5−メルカプト−1,2,3,4−テトラゾール、1−(tert−ブチル)−5−メルカプト−1,2,3,4−テトラゾール、2−メルカプトベンゾチアゾール、2−(p−ジメチルアミノスチリル)ベンズオキサゾール、2−(p−ジメチルアミノスチリル)ベンズチアゾール、2−(p−ジメチルアミノスチリル)ナフト(1,2−p)チアゾール、2−(p−ジメチルアミノベンゾイル)スチレンなどが挙げられる。また、使用にあたっては、単独でも2種以上の混合物でも構わない。その添加量は、他の添加剤成分量との兼ね合いもあるが、(a)ポリオルガノシロキサンに対して0〜10質量部であることが好ましく、1〜5質量部であることがより好ましい。
本発明の感光性樹脂組成物には、所望により、保存時の粘度や光感度の安定性を向上させる目的で、重合禁止剤を添加することができる。このような重合禁止剤としては、例えば、ヒドロキノン、N−ニトロソジフェニルアミン、p−tert−ブチルカテコール、フェノチアジン、N−フェニルナフチルアミン、エチレンジアミン四酢酸、1,2−シクロヘキサンジアミン四酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、2,6−ジ−tert−ブチル−p−メチルフェノール、5−ニトロソ−8−ヒドロキシキノリン、1−ニトロソ−2−ナフトール、2−ニトロソ−1−ナフトール、2−ニトロソ−5−(N−エチル−N−スルフォプロピルアミノ)フェノール、N−ニトロソ−N−フェニルヒドロキシアミンアンモニウム塩、N−ニトロソ−N−フェニルヒドロキシルアミンアンモニウム塩、N−ニトロソ−N−(1−ナフチル)ヒドロキシルアミンアンモニウム塩、ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジtert−ブチル)フェニルメタンなどを用いることができる。その添加量は、(a)ポリオルガノシロキサン100質量部に対して、0〜5質量部であることが好ましく、0.01〜1質量部であることがより好ましい。
以上の他にも、本発明の感光性樹脂組成物には、紫外線吸収剤や塗膜平滑性付与剤などをはじめ、本発明の感光性樹脂組成物の諸特性を阻害するものでない限り、必要に応じて、種々の添加剤を適宜配合することができる。
<硬化レリーフパターン及びポリオルガノシロキサン膜の形成方法>
次に、本発明の感光性樹脂組成物を用いて硬化レリーフパターンを形成する方法の好適例を以下に示す。
感光性樹脂組成物を塗布して塗布膜を得るステップ:まず、上記感光性樹脂組成物をシリコンウェハー、セラミック基板、アルミ基板などの他、所望の各種基材上に塗布する。塗布装置又は塗布方法としては、スピンコーター、ダイコーター、スプレーコーター、浸漬、印刷、ブレードコーター、ロールコーティング等が利用できる。塗布された基材を80〜200℃で時間10秒〜1時間ソフトベークする。
塗布膜に活性光線を照射し露光部を光硬化させるステップ:コンタクトアライナー、ミラープロジェクション、ステッパー等の露光投影装置を用いて、所望のフォトマスクを介して活性光線を照射する。
活性光線としては、X線、電子線、紫外線、可視光線などが利用できるが、本発明においては、200〜500nmの波長のものを用いるのが好ましい。パターンの解像度及び取扱い性の点で、その光源波長は、特にUV−i線(365nm)が好ましく、露光投影装置としてはステッパーが特に好ましい。
この後、光感度の向上などの目的で、必要に応じて、任意の温度、時間の組み合わせ(好ましくは温度40℃〜200℃、時間10秒〜30分間)による露光後ベーク(PEB)や、現像前ベークを施してもよい。
現像液を用いて該膜の未硬化の部分を除去するステップ:浸漬法、パドル法、及び回転スプレー法等の方法から選択して行うことができる。現像液としては、本発明の感光性樹脂組成物の良溶媒を単独で、又は良溶媒と貧溶媒を適宜混合して用いることができる。良溶媒としては、N−メチル−2−ピロリドン、N−アセチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ガンマブチロラクトン、α−アセチル−ガンマブチロラクトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、などが、貧溶媒としてはメタノール、エタノール、イソプロパノール、及び水などが用いられる。 現像終了後、リンス液により洗浄を行い、現像液を除去することにより、レリーフパターン付き塗膜が得られる。リンス液としては、蒸留水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、プロピレングリコールモノメチルエーテル等を単独または適宜混合して用いたり、段階的に組み合わせたりして用いることもできる。
基材ごと加熱するステップ:上述のようにして得られたレリーフパターンは、150〜260℃で硬化レリーフパターンに変換される。この加熱硬化は、ホットプレート、イナートオーブン、温度プログラムを設定できる昇温式オーブンなどを用いて行うことができる。加熱硬化させる際の雰囲気気体としては空気を用いてもよく、必要に応じて窒素、アルゴン等の不活性ガスを用いてもよい。
上述した硬化レリーフパターンを、シリコンウェハー等の基材上に形成された半導体装置の表面保護膜、層間絶縁膜、α線遮蔽膜、及びマイクロレンズアレイなどのミクロ構造体とそのパッケージ材との間の支持体(隔壁)からなる群から選択されるいずれかとして使用し、他の工程は周知の半導体装置の製造方法を適用することで、CMOSイメージセンサーなどの光学素子を含む、各種の半導体装置を製造することができる。また、上述した感光性樹脂組成物を硬化させた樹脂からなる塗膜を有する電子部品や半導体装置を得ることができる。
<成型物の製造方法>
本発明の感光性樹脂組成物を用いた成型物の製造方法について以下に述べる。
成型物としては、例えば、プラスチックレンズや液晶偏光板用光学素子が挙げられる。
ここで、プラスチックレンズとは、一般に直径数μmから数mmの微小なプラスチック製のレンズのこといい、携帯電話などのカメラモジュール用では直径数mm程度のミニレンズ、CCD撮像素子やLCDプロジェクターでは光利用効率向上のため直径数十μm程度のマイクロレンズを多数配置したマイクロレンズアレイ、光通信用のコネクタなどでは直径250μm程度のマイクロレンズなどが利用されている。
また、液晶偏光板用光学素子とは液晶プロジェクターや液晶ディスプレイ部材の一つである偏光フィルタ(偏光板)上の構造体をさす。一般に液晶パネルには液晶を封入した透明基板の表裏に、一組の偏光フィルタ(偏光板)を設けるものが主流であり、ある振動方向の偏光のみを通過させる。液晶版はフィルムを延伸し、組成物を配向させることなどにより作製することができるが、基板上に0.2〜0.3μmピッチで特定の構造体を形成させることによっても偏光フィルタとしての特性を持つ材料が作製可能である。
マイクロプラスチックレンズ及び液晶偏光板用光学素子は、型の大きさ、種類が異なるだけであり、製造方法は同じである。
1)感光性樹脂組成物を成型用の型に充填するステップ:成型用の型の開口部から、感光性樹脂組成物を成型用の型に充填させるか、又はガラス基板側のどちらか一方に感光性樹脂組成物からなる溶液を塗布し、溶媒を乾燥させて感光性樹脂組成物の薄膜を形成させ、該薄膜に型を押し当て、感光性樹脂組成物を成型用の型に充填する。成型用の型の開口部に塗布する場合、スポイトやディスペンサーを用いて感光性樹脂組成物を成型用の型の開口部に滴下すればよい。また、基板側に塗布する場合、スポイトやディスペンサーを用いて滴下するか、スピンコーター、バーコーター、ブレードコーター、カーテンコーター、スクリーン印刷機等で塗布するか、スプレーコーター等で噴霧塗布する方法により、必要に応じて前処理を施したガラス基板上にコートし、感光性樹脂組成物の膜を形成する。感光性樹脂組成物の厚みは0.01〜10mmが好ましく、より好ましくは0.05〜1mm、さらに好ましくは100〜500μmである。感光性樹脂組成物を塗布する際、NMPなどの溶剤を使って希釈しても構わないが、この場合、加熱により用いた溶媒を除去する工程が必要である。加熱はコートしたガラス基板の感光性樹脂組成物の薄膜形成面を上にして行い、用いる装置としては、オーブン、遠赤外線炉、ホットプレートなど、加熱できる装置であれば公知のものを用いることができる。加熱条件は、50℃〜150℃、好ましくは100℃〜140℃の範囲で1分〜30分間、好ましくは5分〜10分間行う。なお、溶剤を用いて感光性樹脂組成物を希釈していない場合でもガラス基板と感光性樹脂組成物の密着性を高める観点から、任意に加えることができ、この場合用いる装置としてはホットプレートが好ましい。
2)成型用の型の開口部をガラス基板上に押し付けるステップ:成型用の型、例えば、マイクロプラスチックレンズの型又は液晶偏光板用光学素子の型の開口部を、ガラス基板の薄膜形成面に押し付ける。この際、必要に応じて加圧を行っても良い。成型用の型の材質には、ゴム、ガラス、ポリジメチルシロキサン等のプラスチック、Ni等の金属が用いられる。特に、ポリジメチルシロキサンが好ましい。
3)ガラス基板側から露光するステップ:ガラス基板と成型用の型で感光性樹脂組成物を挟んだ状態で、ガラス基板側から紫外線照射する。この際、使用した成型物用の型が透過性の高いものであれば型側から紫外線照射しても構わない。光硬化型樹脂としてのパターンの解像度及び取扱い性の点で、露光光源波長はi線が好ましく、装置としては近接露光タイプのプロジェクションアライナーが好ましい。さらに、必要に応じて、150℃〜260℃で1分間〜2時間加熱する工程を加えてもよい。
4)型を剥離するステップ:紫外線硬化後、成型用の型をガラス基板から剥離する。
5)基板ごと加熱するステップ:150℃〜270℃の温度で5秒〜5時間加熱することで、残存する反応基を結合させ、耐熱性に優れた成型物、例えば、プラスチックレンズ及び液晶偏光板用光学素子を得ることができる。加熱は、ホットプレート、オーブン、温度プログラムを設定できる昇温式オーブンにより行うことが出来る。加熱変換させる際の雰囲気気体としては空気を用いてもよいが、窒素、アルゴン等の不活性ガスを用いるのが好ましい。なお、この工程は、成型物、例えば、プラスチックレンズ及び液晶偏光板用光学素子の硬度を高めるために任意に加えることができる工程である。
次に、合成例、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
[合成例1]ポリオルガノシロキサンの合成
1Lのナス型フラスコ中にシラノール化合物としてDPD(ジフェニルシランジオール)1.337モル(289.3g)、アルコキシシラン化合物としてp−スチリルトリメトキシシラン1.337モル(300.0g)、触媒としてテトラターシャルブトキシチタン0.003モル(1.140g)を仕込み、冷却器をナスフラスコに取り付けて攪拌子をもちいて攪拌を行いながらオイルバスで室温から95℃まで、徐々に昇温させた。縮合反応により生成されたメタノールが還流していることを確認した後、1時間同温度で加熱した。反応終了後、冷却器を取り外し、突沸が起こらないように徐々に真空度を上げ1〜3torr程度にし、70℃で攪拌しながら真空引きを継続し、生成したメタノールを減圧留去し、ポリオルガノシロキサンを得た。
[実施例1]感光性樹脂組成物の調整
合成例1で合成した(a)ポリオルガノシロキサン100重量部に対し、(b)光重合開始剤として上記一般式(6)の化合物であるIRGACURE127(チバ・ジャパン株式会社製)を3重量部、及び上記一般式(5)の化合物であるDAOCURE TPO(チバ・ジャパン株式会社製)を9重量部添加した。さらに(c)成分として上記一般式(12)で示した化合物であるTINUVIN479(チバ・ジャパン株式会社製)を0.4重量部、及び上記一般式(13)で示した化合物であるTINUVIN152(チバ・ジャパン株式会社製)を2.1重量部、(d−1)成分として上記一般式(11)で示したフルオレン化合物であるA−BPEF(新中村工業化学製)を200重量部、(d−2)成分として芳香族基含有アクリレート化合物であるPEA(株式会社共栄社製ライトアクリレートPOA)を100重量部、及びPGEA(東亞合成株式会社製アロニックス5700)を21重量部添加した。以上の化合物を全て調合したものを70℃の加熱下で溶解するまでウェブローター等で攪拌し、感光性樹脂組成物(P−1)を調製した。
[実施例2]マイクロプラスチックレンズの製造方法
1)ガラス基板へのコート及び加熱ステップ:コーニング製無アルカリガラス基板(10cm正方形、厚み0.7mm)上に、P−1を適量、滴下した。
2)型を押し付けるステップ:P−1を滴下したガラス基板にポリジメチルシロキサン(以下、「PDMS」ともいう。)製のマイクロプラスチックレンズの型を押し当て密着させ、マイクロプラスチックレンズの型の開口部にP−1が満ちるようにした。
3)露光ステップ:ガラス基板とマイクロプラスチックレンズの型で感光性樹脂を挟んだ状態で、ガラス基板側から高圧水銀ランプ((株)オーク製作所製 16mW HMW−40−1)を用いて、紫外線を全面マスク無しで照射した。i線波長(365nm)での照射量は1000mJ/cmであった。
4)型剥離ステップ:紫外線硬化後、PDMS型をガラス基板から剥離した。
5)最終加熱ステップ:キュアオーブン(光洋サーモシステム株式会社、CLH−21CD−S)を用いて窒素雰囲気下で195℃の温度で3時間加熱した。
[比較例1]
P−1の調製において、(c)成分のTINUVIN479及びTINUVIN152を添加しない以外、同様のプロセスで感光性樹脂組成物を調製した。
[実施例3]
P−1の調製において、(c)成分のTINUVIN479の添加重量部を4.3重量部とし、TINUVIN152を添加しない以外、同様のプロセスで感光性樹脂組成物(P−2)を調製した。
[実施例4]
P−1の調製において、(c)成分のTINUVIN152の添加重量部を4.3重量部としTINUVIN479を添加しない以外、同様のプロセスで感光性樹脂組成物(P−3)を調製した。
[実施例5]
P−1の調製において(c)成分としてTINUVIN152の代わりにTINUVIN292(チバ・ジャパン株式会社製)を添加して、同様のプロセスで感光性樹脂組成物(P−4)を調製した。
[実施例6]
P−1の調製において、合成例1で合成した(a)ポリオルガノシロキサン100重量部に対し、(b)光重合開始剤としてIRGACURE127を10重量部、及びDAOCURE TPOを20重量部、(c)成分としてTINUVIN479を10重量部、及びTINUVIN152を10重量部、(d−1)成分としてA−BPEFを600重量部、(d−2)成分として芳香族基含有アクリレート化合物であるPEAを300重量部、及びPGEAを50重量部添加し、実施例1に記載したものと同様のプロセスで感光性樹脂組成物(P−5)を調製した。
[実施例7]
P−1の調製において、合成例1で合成した(a)ポリオルガノシロキサン100重量部に対し、(b)光重合開始剤としてIRGACURE127を1.4重量部、及びDAOCURE TPOを4重量部、(c)成分としてTINUVIN479を0.1重量部、(d−1)成分としてA−BPEFを56重量部、(d−2)成分として芳香族基含有アクリレート化合物であるPEAを28重量部添加し、実施例1で示すのと同様のプロセスで感光性樹脂組成物(P−6)を調製した。
[成型レンズの触針式表面粗さ計による表面粗さ評価]
実施例1、3〜7及び比較例1で得た感光性樹脂組成物を実施例2で示すマイクロプラスチックレンズの製造プロセスにおいて1)ガラス基板へのコート及び加熱ステップから4)型剥離ステップまでを同一PDMSモールドを用いて繰り返し行い、60回マイクロプラスチックレンズの成型を行った。60回マイクロプラスチックレンズを成型した後、実施例2で示す5)最終加熱ステップを行い、マイクロプラスチックレンズを得た。得られたマイクロプラスチックレンズを触針式の表面粗さ計(テーラー・ホブソン社製タリサーフ1240)を用いて頂点付近0.3mmの範囲を測定し、平均線から絶対値偏差の平均値を表す算術平均粗さ(以下、Ra値ともいう。)により、Ra値が10nmを超えるPDMSモールド回数を評価した。結果を以下の表1に示す。比較例1で示した感光性樹脂組成物からなるマイクロプラスチックレンズはPDMSモールド使用回数29回でRa値が10nmを超えてしまったのに対して、実施例1、3〜7の組成物からなるマイクロプラスチックレンズはPDMSモールド使用回数35回を越してもRa値が10nmを超さなかった。
[成型性評価:成型レンズの光学顕微鏡による表面粗さ評価]
上記と同様に実施例1、3〜7及び比較例1で得た感光性樹脂組成物から同一のPDMSモールドを用いて60回マイクロプラスチックレンズの成型を行い、得られたマイクロプラスチックレンズ表面を光学顕微鏡(株式会社ニコン製、エクリプスL200)により観察した。成型されたマイクロプラスチックレンズ表面に線状または突起状の傷が確認されたPDMSモールドの使用回数を評価した。結果を以下の表1に示す。比較例1で示した感光性樹脂組成物からなるマイクロプラスチックレンズはPDMSモールド使用回数20回で線状又は突起状の傷が確認されたのに対して、実施例1、3〜7の組成物からなるマイクロプラスチックレンズはPDMSモールド使用回数30回を超してもマイクロプラスチックレンズ表面に傷が確認されなかった。
[硬化膜の透明性評価:透過率測定]
実施例1、3〜7及び比較例1で得た感光性樹脂組成物をそれぞれ用いて、無アルカリガラス(厚み0.7mm、縦横5cm×10cm、コーニング製)上にスポイトを用いて5滴滴下した。このとき、感光性樹脂組成物を滴下した後、無アルカリガラス上に、ポリエチレンテレフタレート製フィルム膜を敷き、感光性樹脂組成物を無アルカリガラスとポリエチレンテレフタレート製フィルム膜の間に挟み、酸素硬化阻害が無視できる嫌気下とした。その後、マスク無しで前面より、高圧水銀ランプ((株)オーク製作所製 16mW HMW−40−1)を用いて1000mJ/cmの光量で紫外線照射し、実施例2で示す5)最終加熱ステップ(PEB)を行い、膜厚130μmの硬化膜を作製した。この硬化膜の透過率をSHIMADZU製、UV3101PCにてスリット幅5.0nmで測定した。結果を以下の表1に示す。実施例1、3〜7の組成物及び比較例1で得た組成物からなる硬化膜はすべて85%以上の透過率があり、(c)成分を添加しても、高透明性が維持されることが確認できた。
[硬化膜の屈折率測定]
実施例1、3〜7及び比較例1で得られた感光性樹脂組成物をそれぞれ用いて、無アルカリガラス(厚み0.7mm、縦横5cm×5cm、コーニング製)上にスポイトを用いて1滴、滴下した。あらかじめ無アルカリガラス上に、ポリエチレンテレフタレート製フィルム膜を敷き、感光性樹脂組成物を無アルカリガラスとポリエチレンテレフタレート製フィルム膜の間に挟み、酸素硬化阻害が無視できる嫌気下として、マスク無しで前面より、高圧水銀ランプ( (株)オーク製作所製 16mW HMW−40−1)を用いて1000mJ/cmの光量で紫外線照射し、膜厚130μmの硬化膜を作製した。この硬化膜をカッターの刃先を用いて無アルカリガラスの基板から剥がし、多波長アッベ屈折計(株式会社アタゴ製DR−M2)を用いて589nmの波長における屈折率を測定した。測定は、作製した硬化膜をプリズムと採光ガラスに挟んで行い、プリズムとの界面、採光ガラスとの界面に中間液としてモノブロモナフタレンを滴下した。
以下の表1に結果を示すように実施例1、3〜7及び比較例1で得られた感光性樹脂組成物から作製した硬化膜の屈折率はそれぞれ1.601、1.603、1.599、1.600、1.601、1.596、及び1.605であり、(c)成分の添加量に関わらずいずれも1.59を超す高屈折率は維持していることが確認された。
[硬化膜の耐候性及び耐光性試験]
実施例1、3〜7及び比較例1で得た感光性樹脂組成物をそれぞれ用いて、無アルカリガラス(厚み0.7mm、縦横5cm×10cm、コーニング製)上にスポイトを用いて5滴滴下した。このとき、感光性樹脂組成物を滴下した後、無アルカリガラス上に、ポリエチレンテレフタレート製フィルム膜を敷き、感光性樹脂組成物を無アルカリガラスとポリエチレンテレフタレート製フィルム膜の間に挟み、酸素硬化阻害が無視できる嫌気下とした。その後、マスク無しで前面より、高圧水銀ランプ((株)オーク製作所製 16mW HMW−40−1)を用いて1000mJ/cmの光量で紫外線照射し、実施例2で示す5)最終加熱ステップ(PEB)を行い、膜厚130μmの硬化膜を作製した。この硬化膜を325W/m、400時間の照射条件でキセノンランプによる耐候性及び耐光性試験を行った。耐候性及び耐光性試験はスガ試験機(株)製、キセノンロングライトフェードメーターFAL−25AX−HC−Ecを用いて行い、試験終了後の透過率をSHIMADZU製、UV3101PCにてスリット幅5.0nmで測定した。結果を以下の表1に示す。比較例1で得た感光性樹脂組成物からなる硬化膜の透過率が93%から75%に低下しているのに対し、実施例1、3〜6からなる硬化膜はすべてキセノン耐候性及び耐光性試験前の透過率(表では「透過率@400nm」の「初期値」と標記)と比較して透過率(表では「透過率@400nm」の「Xe照射試験400時間後」と標記)が増加していることが確認された。又、キセノン耐候性及び耐光性試験の前後で透過率が低下した実施例7で得た感光性樹脂組成物からなる硬化膜でも透過率の低下は93%から89%と比較例1で得た感光性樹脂組成物からなる硬化膜の透過率の低下と比較して透過率の低下はわずかであり、(c)成分を添加することにより、感光性樹脂組成物からなる成形物の耐候性及び耐光性が向上することが確認された。
Figure 0005576622
本発明により、PDMSのような安価な材料からなる型を用いての転写成型プロセスに適した感光性樹脂組成物を得ることができる。さらにハンダリフロー工程を必要とする固体撮像素子や電子部品一体型製品の材料として有用な耐熱性感光性透明樹脂を得ることができる。

Claims (13)

  1. 下記(a)〜(d)成分:
    (a)下記一般式(1):
    Figure 0005576622
    {式中、複数のRは、それぞれ独立に、芳香族基を少なくとも1つ含む炭素数6〜18の有機基である。}で示されるシラノール化合物、下記一般式(2):
    Figure 0005576622
    {式中、Rは、エポキシ基及び炭素−炭素二重結合基からなる群より選択される基を少なくとも1つ含む炭素数2〜17の有機基であり、複数存在する場合、同一であっても異なっていてもよく、R及び複数のRは、それぞれ独立に、メチル基又はエチル基であり、aは、1又は2の整数であり、bは0又は、1の整数であり、そしてa+bは2以下である。}で示されるアルコキシシラン化合物、及び触媒を混合し、水を添加することなく重合させる方法で得られる、ポリオルガノシロキサン100質量部、
    (b)光重合開始剤0.1〜30質量部、
    (c)紫外線吸収剤、及びヒンダードアミンを含む光安定剤からなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物0.1〜20質量部、並びに
    (d)1分子内に1つ又は2つの(メタ)アクリロイル基を有する化合物からなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物10〜1000質量部、
    を含み、
    前記(d)成分として、
    (d−1)下記一般式(11):
    Figure 0005576622
    {式中、R 15 及びR 16 は、それぞれ独立に、炭素数2〜4のアルキレン基であり、R 17 及びR 18 は、それぞれ独立に、水素原子又はメチル基であり、c及びdは、整数であり、c+d=0〜24であり、それぞれ同じであっても異なっていてもよく、そしてフルオレン骨格は、炭素数1〜28の置換基を有していてもよい。}で表されるフルオレン化合物10〜700質量部、及び
    (d−2)芳香族基含有(メタ)アクリレート化合物5〜500質量部
    を含む感光性樹脂組成物。
  2. 前記(a)ポリオルガノシロキサンが、上記一般式(1)で示されるシラノール化合物としてジフェニルシランジオールを用い、かつ、上記一般式(2)で示されるアルコキシシラン化合物としてaが1であり、かつ、bが0である化合物を用いて重合したものである、請求項1に記載の感光性樹脂組成物。
  3. 前記(a)ポリオルガノシロキサンが、下記一般式(3):
    Figure 0005576622
    {式中、Mは、ケイ素、ゲルマニウム、チタニウム又はジルコニウムのいずれかであり、そして複数のRは、それぞれ独立に、炭素数1〜4のアルキル基である。}で表される金属アルコキシド、及び下記一般式(4):
    Figure 0005576622
    {式中、Mは、ホウ素又はアルミニウムであり、そして複数のRは、それぞれ独立に、炭素数1〜4のアルキル基である。}で表される金属アルコキシドの内の少なくとも1つの触媒を用いて重合したものである、請求項1に記載の感光性樹脂組成物。
  4. 前記(a)ポリオルガノシロキサンが、上記一般式(1)で示されるシラノール化合物としてジフェニルシランジオールを用い、かつ、上記一般式(2)で示されるアルコキシシラン化合物として3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルメチルトリメトキシシラン、ビニルエチルトリメトキシシラン、p−スチリルトリメトキシシラン、及びp−スチリルトリエトキシシランからなる群より選ばれる少なくとも1つの化合物を用いて重合したものである、請求項1に記載の感光性樹脂組成物。
  5. 上記(b)光重合開始剤が、下記一般式(5):
    Figure 0005576622
    で示される化合物及び下記一般式(6):
    Figure 0005576622
    で示される化合物から選ばれる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の感光性樹脂組成物。
  6. 上記(c)紫外線吸収剤、及びヒンダードアミンを含む光安定剤からなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物として、下記一般式(7)〜(9):
    Figure 0005576622
    {式中、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数が6〜25の有機基である。}、
    Figure 0005576622
    {式中、R及びR10は、それぞれ独立に、炭素数が0〜35の有機基である。}、
    Figure 0005576622
    {式中、R11及びR12は、それぞれ独立に、炭素数が0〜35の有機基である。}で示される紫外線吸収剤、及び下記一般式(10):
    Figure 0005576622
    {式中、R13及びR14は、それぞれ独立に、炭素数が6〜30の有機基であり、そしてnは、1又は2である。}で示されるヒンダードアミンを含む光安定剤からなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の感光性樹脂組成物。
  7. 請求項1〜のいずれか一項に記載の感光性樹脂組成物を光硬化して得られうる硬化物。
  8. 請求項1〜のいずれか一項に記載の感光性樹脂組成物を成型用の型に充填するステップ、該成型用の型の開口部を基板に押し付けるステップ、露光するステップ、該型を剥離するステップ、基材ごと過熱するステップを含む成型物の製造方法。
  9. 前記型の開口部を基板に押し付けるステップの前に、前記基板上に、シランカップリング剤を塗布するステップを含み、該型の開口部を基板に押し付けるステップにおいては、該型の開口部を基板の該シランカップリング剤を塗布した面に押し付ける、請求項に記載の成型物の製造方法。
  10. 請求項又はに記載の方法によって得られうる成型物。
  11. 基材上に請求項1〜のいずれか一項に記載の感光性樹脂組成物を塗布して塗布膜を得るステップ、塗布膜に活性光線を照射し露光部を光硬化させるステップ、現像液を用いて該膜の未硬化の部分を除去するステップ、基材ごと加熱するステップを含む、硬化レリーフパターンの形成方法。
  12. 請求項11に記載の方法によって得られる硬化レリーフパターン。
  13. 請求項12に記載の硬化レリーフパターンを含む半導体装置。
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