JP5576467B2 - 蓄電システム、及びカートリッジ - Google Patents

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Description

本発明は、蓄電システム、及びカートリッジに関する。
蓄電池は電気自動車を中心に需要の伸びが期待されている。他方、定置用としても注目を集めており、緊急時の電源確保、再生可能エネルギーの導入に伴う平準化蓄電、および効率的なエネルギーの利用を促進する省エネデバイスとしてクローズアップされている。V2H(Vehicle to Home)や蓄電池のリサイクルなどの蓄電池の使われ方は多岐にわたり、今後の蓄電池ビジネスは注目されるものになると考えられる。
現在考案されている定置用蓄電池は、全電池パックが溶接などによりシステムに固定されている。他方、大型二次電池を有効活用する方法として、電池をカートリッジ化することが挙げられる。ここでいうカートリッジ化とは、電池を交換可能、または交換が容易な部品であり、可搬できることを表す。例えば住宅用蓄電池をカートリッジ化することにより、走行状態によって航続距離が大きく変わる電気自動車のエクステンダーとして利用したり、自転車に利用すれば電池充電時間も省略でき、利便性が向上する(例えば、先行技術文献1参照)。
また、家庭内の電力使用量が変わる際、容量を容易に増やすことができ、新しいシステムを入れる必要がないことから高い経済性が得られる。更に、コミュニティーレベルや工場などの大型蓄電池にも応用でき、劣化した電池パックのみを交換できることから非常に更新が容易に可能なシステムとなる。
特開2001−016706号公報
しかしながら、上述した技術において、課題となるのが、筐体・バッテリーマネジメントシステムである。従来、住宅用途では、電池パックは溶接で固定化するのが常套であるが、これらをカートリッジ化するには取り外し可能であることが絶対である。つまり、カートリッジ化を実現するためには、蓄電システムとカートリッジが確実に、かつ安全に接続することが重要である。また、複数のカートリッジのうち1つのカートリッジが接続されない状況でも、蓄電システムとして電力の供給あるいはカートリッジへの充電を行うことが必須となる。
更に、充電容量が異なる電池が蓄電システムに入ったとしても、これを全体の中でマネジメントをしなければならない。従来の電池パックが直列接続の場合、充電容量の多いカートリッジの充電容量を100、充電容量の少ないカートリッジの充電容量を90とした場合、トータルの電池容量は100+90でなく、90×2=180となってしまう。つまり、最も低いカートリッジの電圧に全体の電圧が低下してしまい、取り出せるエネルギー容量が小さくなってしまう。また、例えば並列の場合、電圧の高いカートリッジからユニット電圧の低いカートリッジへ、電位差に応じた突入電流(横流ともいう)が流れることがある。
このような問題点を解決するため、カートリッジを容量均等化(平準化)する処理を行うことが考えられる。しかしながら、このような処方を行なうと、蓄電システムの処理が複雑になってしまうという問題がある。
他方、付加価値として、太陽電池および系統からの電力の有効活用化を推進するため、蓄電システムをLANに接続させて天気予報を入手し、生活パターンも考慮したエネルギートータルマネジメントシステムを構築することが望ましい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、電池パックをカートリッジ化し、電力を有効活用することができる蓄電システムを提供することにある。また、平準化によるカートリッジ間のエネルギーバランスの処理を不要としつつ、個々のカートリッジのエネルギーを十分引き出すことができる蓄電システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の蓄電システムは、複数個接続したセルからなるカートリッジを複数個並列で接続し、カートリッジのそれぞれに対する電流を放電方向または充電方向の一方向に制限する横流防止回路を設け、複数個並列接続されたカートリッジに対して商用電圧を直流電圧に変換して同時に充電し、または複数個並列接続されたカートリッジから同時に放電して商用電圧を出力する蓄電システムであって前記カートリッジのうちいずれかのカートリッジをユーザーが抜き取ることを意図していることを表すカートリッジ抜き取り信号が入力された場合、当該カートリッジに対して、回路を非導通とし、当該カートリッジが抜き取り可能であることを表す信号を出力することを特徴とする。
この構成によれば、複数のカートリッジに対して同時に放電または充電を行い、放電または充電の効率を上げることができ、しかも、複数のカートリッジに対して同時に放電または充電を行っても、横流の発生が防止できる。また、ユーザーが抜き取ることを意図したカートリッジを、安全に引き抜くことができる。
さらに、本発明は、上述の蓄電システムであって、複数個並列で接続されたカートリッジに共通に設けられ、複数個並列接続されたカートリッジに対して商用電圧を直流電圧に変換して同時に充電し、または複数個並列接続されたカートリッジから同時に放電して商用電圧を出力するパワーコンディショナーと、カートリッジのそれぞれに対する電流を放電方向または充電方向の一方向に制限するダイオード及びスイッチ回路を含む横流防止回路と、複数の横流防止回路を構成するスイッチ回路の導通または非導通を制御する制御回路とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、複数のカートリッジに対して同時に放電または充電を行い、放電または充電の効率を上げることができ、しかも、複数のカートリッジに対して同時に放電または充電を行っても、横流の発生が防止できる。
本発明は、上述の蓄電システムであって、横流防止回路は、カートリッジのそれぞれに対して放電方向にのみ電流路を形成する直列接続された第1のダイオード及び第1のスイッチ回路と、カートリッジのそれぞれに対して充電方向にのみ電流路を形成する直列接続された第2のダイオード及び第2のスイッチ回路とを含むことを特徴とする。
この構成によれば、カートリッジのそれぞれに対する電流を、放電方向または充電方向の一方向に制限することで、各カートリッジの間の横流を防止することができる。
また、本発明は、上述の蓄電システムであって、制御回路は、蓄電システムからの放電を指示する放電指示信号が入力されると、複数個並列で接続されたカートリッジに対して、放電方向にのみ電流路を形成する第1のスイッチ回路を同時に導通させ、当該複数のカートリッジの維持電圧が第1の電圧になるまで、商用電圧を出力することを特徴とする。
この構成によれば、複数のカートリッジを同時に放電したときに、カートリッジの端子電圧間の差により生じる横流の発生を防止できる。
また、本発明は、上述の蓄電システムであって、制御回路は、蓄電システムへの充電を指示する充電指示信号が入力されると、複数個並列で接続されたカートリッジに対して、充電方向にのみ電流路を形成する第2のスイッチ回路を同時に導通させ、当該カートリッジの維持電圧が第2の電圧になるまで、商用電圧に応じて充電することを特徴とする。
この構成によれば、複数のカートリッジを同時に充電したときに、カートリッジの端子電圧間の差により生じる横流の発生を防止できる。
また、本発明は、上述の蓄電システムであって、制御回路は、放電指示信号が入力されている場合であって、複数個並列に接続されたカートリッジのうちいずれかのカートリッジをユーザーが抜き取ることを意図していることを表すカートリッジ抜き取り信号が入力された場合、当該カートリッジが放電中であれば、当該カートリッジに対して、放電方向にのみ電流路を形成する第1のスイッチ回路を非導通とすることにより、当該カートリッジが抜き取り可能であることを表す信号を出力することを特徴とする。
この構成によれば、蓄電システムのカートリッジからの放電中に、ユーザーは抜き取ることを意図するカートリッジを安全に引き抜くことができる。
また、本発明は、上述の蓄電システムであって、制御回路は、充電指示信号が入力されている場合であって、複数個並列に接続されたカートリッジのうちいずれかのカートリッジをユーザーが抜き取ることを意図していることを表すカートリッジ抜き取り信号が入力された場合、当該カートリッジが充電中であれば、当該カートリッジに対して、充電方向にのみ電流路を形成する第2のスイッチ回路を非導通とすることにより、当該カートリッジが抜き取り可能であることを表す信号を出力することを特徴とする。
この構成によれば、蓄電システムのカートリッジへの充電中に、ユーザーは抜き取ることを意図するカートリッジを安全に引き抜くことができる。
また、本発明は、蓄電システムとカートリッジの接続部について、蓄電システムおよびカートリッジ側にカバーが設けられており、カートリッジを蓄電システムにはめ込むと接続部が露出して電気的接続を形成することを特徴とする。
この構成によれば、蓄電システムとカートリッジとを、確実に、かつ安全に接続することが可能となる。
また、本発明は、蓄電システムとカートリッジの接続部について、蓄電システムおよびカートリッジ側にワイヤレス電力輸送装置が設けられており、物理的に接続しなくとも電力の授受が可能であることを特徴とする。
また、本発明は、用途として一般住宅、店舗、ビル、工場、バックアップ電源、メガソーラー電力貯蔵、風力電力貯蔵、地熱発電電力貯蔵、電気自動車、プラグインハイブリッド車、ハイブリッド車に転用可能な蓄電システムである。
これにより、カートリッジを定置用だけでなく、他の機器にも共有して用いることができるので、蓄電システムにて充電された電力を他のシステムにも供給することが可能となり、自然エネルギーによってカートリッジに充電された電力を有効活用することができる。
また、本発明は、蓄電システムがLANに接続されており、天気予報を基に未来の太陽電池の発電量を算出し、算出された結果、太陽電池の発電量が、定格出力の半分以上である期間が予め決められた時間未満であるなら天気予報から太陽電池の出力量を予測し、天気予報を基に未来の太陽電池の発電量を算出し、算出された結果、太陽電池の発電量が、定格出力の半分以上である期間が予め決められた時間以上であるなら、系統からの蓄電をしないことを特徴とする。
この構成によれば、太陽電池および系統からの電力の有効活用化を推進するため、蓄電システムをLANに接続させて天気予報を入手し、生活パターンも考慮したエネルギートータルマネジメントシステムを構築することができる。
また、本発明のカートリッジは、上述の蓄電システムから取り外しても、単独で直流電圧および交流電圧を出力できることを特徴とする。
本発明によれば、複数のカートリッジを同時に、効率的に、放電または充電することができる。また、本発明によれば、カートリッジのそれぞれに対する電流を放電方向または充電方向の一方向に制限する横流防止回路が設けられているので、複数のカートリッジを同時に放電または充電したときに、カートリッジの端子電圧間の差により生じる横流の発生を防止できる。
本発明の一実施形態である蓄電システム6を備えた電力コントロールシステムの電力系統を示すブロック図である。 セル101、及びカートリッジ100の外観例を表す図である。 セル101及びカートリッジ100の仕様の一例を表す図である。 蓄電装置60の外観例を表す図である。 蓄電システム6におけるカートリッジ100_1〜100_4の接続について説明する図である。 蓄電システム6における逆流防止回路65_iの接続について説明する図である。 蓄電システム6からの放電の処理を説明するためのフローチャートである。 蓄電システム6への充電の処理を説明するためのフローチャートである。 蓄電システム6の放電中においてカートリッジを抜き取る際の処理を説明するためのフローチャートである。 蓄電システム6の充電中においてカートリッジを抜き取る際の処理を説明するためのフローチャートである。 蓄電システム6の第1のサイクル試験の結果を示す図である。 蓄電システム6の第2のサイクル試験の結果を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態である蓄電システムを備えた電力コントロールシステムの電力系統を示すブロック図である。図1を参照して、区画されたエリア、例えば住宅の電力制御コントロールシステムの一例について説明する。図1は、住宅内の電力の供給経路を示し、電力の種類として、直流(DC)および交流(AC)が示されている。例えば家庭内の電力ネットワークには、220V(60Hz)の交流電力が流れる。なお、本発明はこれに限定されるものではなく、自動車用等にも転用できるものとする。
電力供給網1を通じて発電所が発電した電力が住宅の電力メータ2を介して家庭内に引き込まれる。発電所は、火力発電所、原子力発電所、太陽光や風力発電の自然エネルギー等である。なお、電力供給会社が供給する電力を住宅のオーナーが買い取る料金は、1日の内の時間帯によって変化する。例えば電力需要が少ない夜間の電力料金が昼間の料金に表示して安価に設定される。
電力メータ2は、家庭の電力ネットワークのゲートウェイを兼用する電力管理装置4と、例えば無線LAN(Local Area Network)により接続される。電力メータ2は、電力供給網1から家庭に対して供給された電力の正確な測定を所定周期で行い、測定値を通信部によって電力管理装置4に対して無線LANを通じて伝送する。この場合、測定時刻が測定値に付随して送信される。時刻は、電力ネットワークに共通の時刻情報である。例えば電力ネットワーク上のいずれかの場所、例えば電力管理装置4内部に基準時刻発生源が設けられる。
配電装置3(プラグストリップ)には、電力メータ2から家庭内に入った商用電力が供給される。配電装置3は、交流電力を供給するために複数の電源プラグを有する器具である。交流電力が、配電装置3を介して、電力管理装置4、通電モニタ5、及び本発明の蓄電システム6に対して供給される。配電装置3は、通電モニタ5を介して、家庭内の電気器具51、例えばテレビジョン装置、照明に対して交流電力を供給する。なお、これらの電気器具は、一例であって、実際には、より多くの種類の電気器具が家庭内で使用される。
通電モニタ5は、自身に接続される電気器具51各々の電力消費量を、所定周期、例えば1秒周期で測定する。通電モニタ5は、測定された各電気器具の消費電力情報と測定時刻を示す時刻情報とを、電力管理装置4に対して無線通信により送信する。
ソーラパネル9は、太陽光電池により構成され、直流電力を生成し、生成した直流電力をソーラモジュール10に対して供給する。ソーラモジュール10は、例えばDC−ACインバータによって構成され、家庭内の交流電力と同期した交流電力を生成し、生成した交流電力を配電装置3に供給する。配電装置3において、電力メータ2からの交流電力とソーラモジュール10からの交流電力、及び蓄電システム6からの交流電力が加算されて住宅内の電力として使用される。ソーラパネル9に限らず、再生可能なエネルギーによって発電を行う風力発電器等を電力発生装置として使用しても良い。
ソーラモジュール10は、電力管理装置4と無線LANにより接続される。ソーラモジュール10は、ソーラパネル9が発生した直流電力と、直流電力が変換されて電力ネットワークに対して供給された交流電力量を測定する。ソーラモジュール10は、交流電力量の測定値と測定時刻を示す時刻情報とを、電力管理装置4に対して無線通信により送信する。
蓄電システム6は、家庭内の電力蓄積装置として、例えば4個のカートリッジ100_1〜100_4が格納された蓄電装置60、PCS(パワーコンディショナー)、及び制御回路62を備えている。制御回路62は、電力管理装置4から送信される指示信号により(詳細後述)、PCSによるカートリッジ100_1〜100_4の充電および放電等の動作を制御する。PCSは、蓄電システム6に蓄積されている直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を配電装置3に対して出力する。また、PCSは、配電装置3からの交流電力を直流電力に変換し、カートリッジ100_1〜100_4を充電する。カートリッジ100_1〜100_4とPCSとは、例えば、SPI(Serial Peripheral Interface)などの有線インターフェースにより接続される。
蓄電装置60は、カートリッジ100_1〜100_4がそれぞれ挿入、離脱される、接続部として複数の電気的接続部を備えている。これについては後述する。
制御回路62は、カートリッジ100_1〜100_4の状態を管理し、安全性および信頼性をモニタリングする。制御回路62は、電力管理装置4と無線LANにより接続される。電力管理装置4は、制御回路62からのカートリッジ100_1〜100_4に関する情報(蓄電容量情報)を常時受信し、また、カートリッジ100_1〜100_4に関連する制御信号を制御回路62に対して送信する。各カートリッジは、詳細については後述するが、蓄電システム6から取り外し可能な構成とされ、取り外して他の用途に使用される。すなわち、電気装置、例えば電気自動車18の動力源として使用される。
電力管理装置4は、制御装置4a、及び操作盤4bを少なくとも備えて構成される。
また、電力管理装置4は、例えばADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)を介してインターネット16上の外部サーバ17と接続されている。
制御装置4aは、ユーザー(居住者)が運転操作を設定できる運転操作部である操作盤4b上の各種のスイッチ、インターネット16上の外部サーバ17、及び蓄電システム等からの各種の通信信号が入力される入力回路(図1において不図示)を有している。また、制御装置4aは、当該入力回路からの信号を用いて各種演算を実行するマイクロコンピュータと、マイクロコンピュータによる演算に基づいて電力メータ2、及び蓄電システム6を制御する信号を無線により出力する出力回路とを備えている。このマイクロコンピュータは、演算結果等を記憶するRAM、あらかじめ設定された制御プログラムや更新可能な制御プログラムを記憶するROMを内蔵し、後述する蓄電システム6等の運転を制御する。
例えば、制御装置4aは、ソーラモジュール10にソーラパネル9から入力される直流電圧をソーラモジュール10からの無線信号に基づいて、ソーラモジュール10が供給することが可能な交流電力を演算する。また、制御装置4aは、蓄電システム6からの無線信号により入力される各カートリッジの充電容量に基づいて、蓄電システム6が供給することが可能な交流電力を演算する。また、制御装置4aは、通電モニタ5から電気器具51に要する交流電力を無線信号により受信する。制御装置4aは、これらの各装置が無線信号により通信する交流電力に基づいて、電力メータ2を制御し、電力供給網1から配電装置3への交流電力の入力を制御、例えば制限する。或いは、制御装置4aは、配電装置3を制御して、ソーラモジュール10から蓄電システム6への交流電力の供給、電力メータ2から蓄電システム6への交流電力の供給、蓄電システム6またはソーラモジュール10から電気器具51への交流電力の供給を行なわせる。なお、蓄電システム6の運転状況、及び各カートリッジの充電容量は、制御装置4aからの出力信号によって、操作盤4bに設けられた表示画面に表示される。
また、制御装置4aは、インターネット16上の外部サーバ17における天候予測結果、及び過去の住宅における発電量実績に基づいて、ソーラパネル9による発電量の予測値を求める発電量予測手段を有している。また、制御装置4aは、発電量の予測値に応じて蓄電システムに蓄える蓄電量を求める蓄電量算出手段としての機能を有する。
例えば、制御装置4aは、ユーザーが操作盤4b上のスイッチを介して、蓄電システム6を稼動状態に移行させる指示を入力している場合、天候予測結果と蓄電システム6に蓄えられた蓄電量を加味して深夜料金時間帯の蓄電システム6への蓄電量を決定する。この蓄電量は、例えば、ユーザーの過去の使用電力量実績による学習値から、蓄電システム6内に残存する蓄電量と、翌日の発電量(発電量の予測値)とを減算することにより算出される。そして、制御装置4aは、蓄電量算出手段として算出した蓄電量分の電力量を、電力が安価な深夜料金時間帯に電力供給網1から交流電力を受電するように電力メータ2へ通信信号を無線通信する。電力メータ2は、配電装置3を介して蓄電システム6に交流電力を供給する。制御装置4aは、蓄電システム6の制御回路62に対して電流変換を指示する通信信号(充電指示信号)を無線により通信する。蓄電システム6は、配電装置3からの交流電力を直流電力に電力変換してカートリッジ100_1〜100_4を充電する。
また、制御装置4aは、ユーザーが操作盤4b上のスイッチを介して、蓄電システム6を稼動状態に移行させる指示を入力している場合、日照時間帯にソーラパネル9で発電可能な状態になると、ソーラモジュール10に対して電力変換を指示する通信信号を無線により通信する。また、制御装置4aは、蓄電システム6の制御回路62に対して電流変換を指示する通信信号(充電指示信号)を無線により通信する。ソーラモジュール10はソーラパネル9から直流電力を取り込み、直流電力を交流電力に電力変換して配電装置3を介して蓄電システム6に対して供給する。蓄電システム6のPCSは、配電装置3からの交流電力を直流電力に電力変換して蓄電システム6のカートリッジ100_1〜100_4を充電する。
また、制御装置4aは、ユーザーが操作盤4b上のスイッチを介して、蓄電システム6を稼動状態に移行させる指示を入力している場合、例えば、契約電力量(電力供給網1からの電力量)を超えないように、蓄電システム6からの交流電力を利用するように管理する。具体的には、蓄電システム6の制御回路62に対して、カートリッジ100_1〜100_4からの電力放電を指示する無線信号(放電指示信号)を出力する。蓄電システム6のPCSは、カートリッジが維持する直流電力を交流電力に変換して配電装置3に対して出力する。配電装置3は、通電モニタ5を介して電気器具51に対して交流電力を供給する。例えば、ソーラモジュール10からの交流電力量と蓄電システム6からの交流電力量とが、ユーザーが使用する電気器具51の消費電力量より多ければ、電力供給網1からの交流電力を使用する必要がなくなる。そのため、電力管理装置4は、電力メータ2が電力供給網1からの交流電力を受電しないように電力メータ2を制御することにより、電気料金の支払額を減らすことができる。もちろん、図1において図示していないが、電気器具51を使用しない場合など、ソーラモジュール10からの交流電力を、或いはソーラモジュール10からの交流電力と蓄電システム6からの交流電力とを、電力会社等に売電する構成としてもよい。
また、制御装置4aは、ユーザーが操作盤4b上のスイッチを介して、蓄電システム6におけるいずれかのカートリッジを抜き取る意図があることを入力した場合、以下の制御を行なう。すなわち、制御装置4aは、蓄電システム6が充電中または放電中のいずれにあっても、カートリッジ抜き取り信号、及び当該カートリッジの識別番号を示す信号を、蓄電システム6の制御回路62に対して無線により通信する。蓄電システム6の制御回路62は、蓄電システム6が充電中か放電中か、また、当該カートリッジの蓄電状態(放電または充電状態にあるか否か)によって、蓄電システム6に設けられたスイッチ回路(後述)の導通または非導通制御を行なう。
電力管理装置4からの指示信号による蓄電システムの制御(充電、放電、カートリッジ抜き取り)の詳細については後述し、本願の特徴的部分である蓄電システム6の構成について、以下に詳述する。
図2は、セル101、及びカートリッジ100の外観例を表す図である。図3は、セル101及びカートリッジ100の仕様の一例を表す図である。
セル101は、図2(a)に示す様に、略直方体の形状をしており、タブ(正極端子、及び負極端子)が1つの面に設けられる。セル101の大きさは、例えば、図3に示すように、横幅が160mm程度、高さ(厚み)が3mm程度、縦幅(奥行き)が80mm程度である。なお、セルの大きさは、これに限られるものではなく、各用途に応じて自由に設計することができるものとする。例えば、住宅定置用の場合、交換やカートリッジ単独での使用の観点で、横幅が100~300mm程度、高さ(厚み)が1~10mm程度、縦幅(奥行き)が50~200mm程度であることが好ましく、横幅が130~180mm程度、高さ(厚み)が2~5mm程度、縦幅(奥行き)が60~100mm程度であることが更に好ましい。また、大型用途の場合、交換の観点で、横幅が200~1000mm程度、高さ(厚み)が5~20mm程度、縦幅(奥行き)が200~1000mm程度であることが好ましく、横幅が300~700mm程度、高さ(厚み)が8~15mm程度、縦幅(奥行き)が300~700mm程度であることが更に好ましい。セルの形状も図2に示されるものに限らず、楕円体、円筒状、長方体、正方体、菱体又は複数個の楕円体、円筒状、長方体、正方体、菱体の組み合わせによるものでも良く、異なる種類の形状のものの組み合わせでも良い。なお、生産性の観点で、長方体、正方体、楕円体、円筒状のいずれか又はそれらの組み合わせであることが好ましい。
蓄電するデバイスとしてのセル101は、リチウムイオン二次電池(以下LiBとも呼ぶ)、ニッケル水素二次電池、鉛蓄電池、ニッカド電池、レドックスフロー電池、亜鉛塩素電池、亜鉛臭素電池、リチウム空気電池、アルミニウム空気電池、空気亜鉛電池、ナトリウム硫黄電池、リチウム硫化鉄電池、空気マグネシウム電池のいずれかから構成される。
カートリッジ100は、複数のセル101から構成されている。図2(b)においては、カートリッジ100は、17個のセルから構成される場合について図示している。カートリッジ100には、17個のセルが並んで収納され、各セルのタブは溶接により電気的に接続されており、カートリッジの筐体中に収納されている。
カートリッジの大きさは、例えば、図3に示すように、横幅200mm程度、高さ(厚み)50mm程度、縦幅(奥行き)120mm程度である。なお、カートリッジの大きさは、これに限られるものではなく、各用途に応じて自由に設計することができるものとする。例えば、住宅定置用の場合、交換・カートリッジ単独での使用の観点で、横幅が150~700mm程度、高さ(厚み)が10~150mm程度、縦幅(奥行き)が75~500mm程度であることが好ましく、横幅が200~500mm程度、高さ(厚み)が30~120mm程度、縦幅(奥行き)が100~300mm程度であることが更に好ましい。また、大型用途の場合、設置、及びメンテナンスの観点で、横幅が300~2000mm程度、高さ(厚み)が40~300mm程度、縦幅(奥行き)が300~2000mm程度であることが好ましく、横幅が300~1500mm程度、高さ(厚み)が50~150mm程度、縦幅(奥行き)が300~1500mm程度であることが更に好ましい。
各セルは、カートリッジ100に搭載されると、カートリッジ100側において各セルが直列に接続される。なお、この図2(b)、及び図3においては、カートリッジは、17個のセルを有している場合について説明したが、セルの個数は、これに限られるものではなく、各用途、所要電圧、パワー量に等に応じて自由に設計することができるものとする。例えば、住宅定置用の場合、系統連系およびカートリッジ単独での使用の観点で、10~150つ程度が好ましく、15~120つ程度が更に好ましい。大型用途の場合、系統連系の観点で、80~300つ程度が好ましく、100~250つが更に好ましい。また、薄型のカートリッジを作成する場合、1つ、2つ、あるいは4つ以上であってもよい。
カートリッジ100内には、安全回路102が設けられる。安全回路102は、過充電や過放電が生じないように各セルの充放電を制御する。また、これらのセル101への均一な充電を制御するために、アクティブセルバランスおよびパッシブセルバランスのBMS(Battery Management System)をカートリッジ内に設置しても良い。なお、BMS、及び安全回路は後述する制御回路62によって制御されるものであるが、本願については特徴的部分ではないので説明を省略する。他方、BMSはカートリッジの中ではなく、蓄電システム側に設置されていても良い。その際は、蓄電池システム側にあるBMSから、カートリッジ内部の各セルの電圧を検知できるように、回路が組み込まれていることが必要となる。
ハンドル103は、カートリッジの外部に設けられており、カートリッジ100を蓄電装置60に取り付け、取り外し、運搬の際に利用される。また、カートリッジ100には、正極側端子である+(プラス)端子111、及び負極側端子である−(マイナス)端子112が設けられる。カートリッジ100の+端子111と−端子112とから、直列接続されたセル101の直流電圧をカートリッジ外部へ取り出すことが可能となる。また、この端子間に直流電圧を印加することにより、直列接続された各セルへの充電が可能となる。
前記カートリッジ100、セル101、安全回路102、ハンドル103、正極側端子である+(プラス)端子111、及び負極側端子である−(マイナス)端子112は、前記機能を果たすことができれば、図2、図5に限られるものではなく、各用途に応じて自由設計できるものとする。
カートリッジ100は、セル101が複数個接続したカートリッジタイプのパックである。カートリッジ100は、次に説明するように、蓄電装置60から取り外し可能な部品である。なお、セル101、及びカートリッジ100の重量、定格については図3に示すとおりである。例えば、セル101のエネルギーは11.1Whであるが、これに限られるものではなく、各用途に応じて自由に設計することができるものとする。例えば、住宅定置用の場合、カートリッジ単独での使用の観点で、5~500Wh程度であることが好ましく、10~300Wh程度であることが更に好ましい。大型用途の場合、メンテナンスの観点で、100~5000Wh程度であることが好ましく、500~3000Wh程度であることが更に好ましい。
図4は、蓄電装置60の外観例を表す図である。この図において、蓄電装置60の側面の1つの面に、カバー22が開閉可能に設けられている。このカバー22は横方向に開く。カバー22内には、電圧が入出力される電気的接続部として端子が2つ設けられている(図4において不図示)。カートリッジ100を蓄電装置60にはめ込む際、カバー22が開き、カートリッジ100の+端子111、及び−端子112との蓄電装置60側の電気的接続部が露出する。カートリッジを蓄電装置60にはめ込むと、蓄電装置60の接続部において、蓄電装置60とカートリッジ100との電気的な接続が形成される。この図4においては、3つのカートリッジ(カートリッジ100_1、100_2、100_3)が、蓄電装置60に搭載されている。
本実施形態では、蓄電装置60には、最大で略同一の形状の4つのカートリッジが接続可能である。また、蓄電システム側の受け口さえ形が変わっていれば、カートリッジの形や容量が異なっていても使用可能である。この蓄電装置60の大きさは、蓄電システム6の応用環境によって自由に設計変更でき、4個以上のカートリッジの接続も可能である。
また、各カートリッジは、蓄電装置60から容易に着脱(はめ込み、及び抜き取り)可能である。なお、蓄電装置60において、カートリッジはそれぞれ、図4においては不図示のPCSを介して後述するスイッチ回路に対して並列接続される。これらの発明により、住宅・ビル・工場などの電力貯蔵用システムとして利用可能だけでなく、カートリッジ、及びPCS、あるいはカートリッジ単体を、例えば電気自動車18(図1参照)などにも転用が可能で、更にメンテナンスも後述するように、制御回路62の制御により容易となる。
図5は、蓄電システム6におけるカートリッジ100_1〜100_4の接続について説明する図である。また、図6は、蓄電システム6における逆流防止回路65_iの接続について説明する図である。
蓄電システム6は、蓄電装置60、PCS(パワーコンディショナー)、制御回路62、横流防止回路(CCP)65_1〜65_4を有する。PCSは、双方向DC−DCコンバータ61a、及び双方向DC−ACインバータ61bを含んで構成される。
横流防止回路65_i(符号iは1〜4のいずれかであって、符号iを制御対象の構成(回路、及び制御信号)に対応した符号として用いるものとする。)は、図6に示すように、ダイオード66_i(第2のダイオード)、スイッチ回路67_i(第2のスイッチ回路)、スイッチ回路68_i(第1のスイッチ回路)、及びダイオード69_i(第1のダイオード)を含んで構成されている。横流防止回路65_iは、カートリッジ100_1〜100_4のそれぞれに対する電流を一方向に制限することで、横流の発生を防止する。
ダイオード66_iと、スイッチ回路67_iとは、直列に接続されている。ダイオード66_i及びスイッチ回路67_iにより、カートリッジ100_iに対して、充電方向の一方向にのみ電流Iaを流す電流路が形成される。
すなわち、ダイオード66_iにおいて、アノード端子はスイッチ回路67_iの一端に接続され、カソード端子はカートリッジ100_iの+端子111_iに接続される。スイッチ回路67_iにおいて、一端はダイオード66_iのアノード端子に接続され、他端は双方向DC−DCコンバータ61aの入出力端子(正極側端子)に接続される。
ダイオード69_iとスイッチ回路68_iとは、直列に接続されている。ダイオード69_i及びスイッチ回路68_iにより、放電方向の一方向にのみ電流Ibを流す電流路が形成される。
すなわち、スイッチ回路68_iにおいて、その一端はカートリッジ100_iの+端子111_iに接続され、その他端はダイオード69_iのアノード端子に接続される。ダイオード69_iにおいて、アノード端子はスイッチ回路68_iの他端に接続され、カソード端子は双方向DC−DCコンバータ61aの入出力端子(正極側端子)に接続される。
スイッチ回路67_iは、制御回路62からのPCS制御信号PCSC_iにより制御される。すなわち、スイッチ回路67_iは、PCS制御信号PCSC_iがLレベルのときにオフし、PCS制御信号PCSC_iがHレベルのときにオンする。スイッチ回路68_iは、制御回路62からのPCS制御信号PCSD_iにより制御される。すなわち、スイッチ回路68_iは、PCS制御信号PCSD_iがLレベルのときにオフし、PCS制御信号PCSD_iがHレベルのときにオンする。
スイッチ回路68_iがオフで、スイッチ回路67_iがオンすると、カートリッジ100_iの充電方向にのみ電流Iaを流すように制限できる。スイッチ回路67_iがオフで、スイッチ回路68_iがオンすると、カートリッジ100_iの放電方向にのみ電流Ibを流すように制限できる。
なお、横流防止回路65_iにおけるダイオード66_i及びスイッチ回路67_iは、直列に接続されていればよく、+端子111_i側にスイッチ回路67_iを配設し、双方向DC−DCコンバータ61a側にダイオード66_iを配設して、これらを直列接続してもよい。また、横流防止回路65_iにおけるダイオード69_i及びスイッチ回路68_iは、直列に接続されていればよく、+端子111_i側にダイオード69_iを配設し、双方向DC−DCコンバータ61a側にスイッチ回路68_iを配設して、これらを直列接続してもよい。
図5に戻って、カートリッジ100_1〜100_4の+端子111_1〜111_4は、横流防止回路65_1〜65_4を介して、双方向DC−DCコンバータ61aの蓄電装置60側の入出力端子(正極側端子)に接続される。カートリッジ100_1〜100_4の−端子112_1〜112_4は、双方向DC−DCコンバータ61aの蓄電装置60側の入出力端子(負極側端子)に接続される。
PCSを構成する双方向DC−DCコンバータ61aにおいて、蓄電装置60側の入出力端子(正極側端子)は、上述の通り、横流防止回路65_1〜65_4を介して、カートリッジ100_1〜100_4の+端子111_1〜111_4に、それぞれ接続される。PCSを構成する双方向DC−DCコンバータ61aにおいて、蓄電装置60側の入出力端子(負極側端子)は、カートリッジ100_1〜100_4の−端子112_1〜112_4に接続される。
PCSを構成する双方向DC−ACインバータ61bにおいて、蓄電装置60側の入出力端子は、双方向DC−DCコンバータ61aの配電装置3側の入出力端子に接続され、蓄電装置60と反対側の入出力端子(商用電圧を出力するノード)は、配電装置3に接続される。
なお、本実施形態では、PCS(パワーコンディショナー)の構成を、双方向DC−DCコンバータ、及び双方向DC−ACインバータからなる構成としている。しかしながら、これは一例であって、PCSの構成を、片方向DC−DCコンバータ、及び片方向DC−ACインバータからなる組を二組(それぞれPCS1、PCS2とする)設け、それぞれの組が反対方向に電圧を供給する構成としてもよい。この構成を採る場合、PCS1、PCS2各々と、カートリッジ100_1〜100_4、及び配電装置3との接続は次のようになる。
すなわち、PCS1においては、蓄電装置60側の入力端子(正極側端子)は、横流防止回路65_1〜65_4を介して、カートリッジ100_1〜100_4の+端子111_1〜111_4に、それぞれ接続される。また、PCS1においては、蓄電装置60側の入力端子(負極側端子)は、カートリッジ100_1〜100_4の−端子112_1〜112_4に接続される。また、PCS1においては、蓄電装置60側の出力端子は、配電装置3に接続される。
一方、PCS2においては、蓄電装置60側の出力端子(正極側端子)は、横流防止回路65_1〜65_4を介して、カートリッジ100_1〜100_4の+端子111_1〜111_4に、それぞれ接続される。また、PCS2においては、蓄電装置60側の出力端子(負極側端子)は、カートリッジ100_1〜100_4の−端子112_1〜112_4に接続される。また、PCS2においては、蓄電装置60側の入力端子は、配電装置3に接続される。
このように、PCS(パワーコンディショナー)は、複数個並列接続されたカートリッジ100_1〜100_4に対して商用電圧を直流電圧に変換して同時に充電し、または複数個並列接続されたカートリッジ100_1〜100_4から同時に放電して商用電圧を出力すればよく、双方向、片方向のDC−DCコンバータ、及びDC−ACインバータのいずれを用いてもよい。
制御回路62は、双方向DC−DCコンバータ61aによる昇圧、降圧動作、及び双方向DC−ACインバータ61bによる電力変換動作を、電力管理装置4が送信する制御信号(放電指示信号、充電指示信号)に応じて行なう。
具体的には、制御回路62は、放電指示信号が入力される場合、双方向DC−DCコンバータ61aを制御して、蓄電装置60側の入出力端子に入力される直流電圧(カートリッジの維持電圧)を昇圧して、昇圧した直流電圧(例えば300Vの直流電圧)を配電装置3側の入出力端子へ出力させる。また、制御回路62は、双方向DC−ACインバータ61bを制御して、蓄電装置60側の入出力端子に入力される直流電圧を、交流電圧(例えば100Vまたは200Vの交流電圧)に変換させ、配電装置3側の入出力端子へ出力させる。配電装置3は、この交流電圧が入力され、例えば通電モニタ5を介して電気器具51に動作電圧を供給する。なお、制御回路62によるPCSに対する制御は、放電指示信号が入力される期間を通じて行なわれる。
また、制御回路62は、充電指示信号が入力される場合、双方向DC−ACインバータ61bを制御して、配電装置3側の入出力端子に入力される交流電圧を直流電圧に変換させ、蓄電装置60側の入出力端子に出力させる。また、制御回路62は、双方向DC−DCコンバータ61aを制御して、配電装置3側の入出力端子に入力される直流電圧を降圧して、降圧した直流電圧を蓄電装置60側の入出力端子へ出力させる。蓄電装置60におけるカートリッジ100_1〜100_4は、この直流電圧が供給されて充電される状態へ移行する。なお、制御回路62によるPCSに対する制御は、充電指示信号が入力される期間を通じて行なわれる。
また、制御回路62は、電力管理装置4から送信される制御信号により、横流防止回路65_1〜65_4を構成する各スイッチ回路67_1〜67_4及び各スイッチ回路68_1〜68_4の開閉(非導通、導通)を制御する。
具体的には、制御回路62は、放電指示信号、及び充電指示信号のいずれも入力されない場合(デフォルト状態の場合)、横流防止回路65_1〜65_4における、スイッチ回路67_1〜67_4及びスイッチ回路68_1〜68_4を、全て開く状態(非導通、オフの状態)にしている。
制御信号が放電指示信号(蓄電装置60からの放電指示を表す信号)の場合、制御回路62は、PCS制御信号PCSD_1〜PCSD_4をHレベルにし、PCS制御信号PCSC_1〜PCSC_4をLレベルにする。制御回路62は、横流防止回路65_1〜65_4における、スイッチ回路68_1〜68_4が導通し、スイッチ回路67_1〜67_4が非導通となるように制御する。この場合、それぞれの横流防止回路65_iにおいて、スイッチ回路68_i及びダイオード69_iにより、放電方向の一方向にのみ電流Ibを流す電流路が形成される。
制御信号が充電指示信号(蓄電装置60への充電指示を表す信号)の場合、制御回路62は、PCS制御信号PCSC_1〜PCSC_4をHレベルにし、PCS制御信号PCSD_1〜PCSD_4をLレベルにする。制御回路62は、横流防止回路65_1〜65_4における、スイッチ回路67_1〜67_4が導通し、スイッチ回路68_1〜68_4が非導通となるように制御する。この場合、それぞれの横流防止回路65_iにおいて、スイッチ回路67_i及びダイオード66_iにより、充電方向の一方向にのみ電流Iaを流す電流路が形成される。
また、放電中に、電力管理装置4から入力される制御信号がカートリッジ抜き取り信号、及び当該カートリッジの識別番号を示す信号であったとする。上述のように、放電中では、横流防止回路65_1〜65_4において、スイッチ回路68_1〜68_4が導通し、スイッチ回路67_1〜67_4が非導通となっている。制御回路62は、カートリッジ抜き取り信号、及び当該カートリッジの識別番号を示す信号を入力すると、PCS制御信号PCSD_j(jは抜き取りの対象となるカートリッジを示すものとする)をLレベルにして、ユーザーが抜き取りを意図するカートリッジに対応するスイッチ回路68_jを非導通とする。そして、制御回路62は、ユーザーが抜き取りを意図するカートリッジを抜き取ってもよいとの表示を指示する信号を、電力管理装置4に対して出力する。電力管理装置4は、操作盤4bの表示部にカートリッジを抜き取ってもよいことを示す表示を行い、ユーザーは当該カートリッジを安全に蓄電装置60から引き抜くことができる。
また、充電中に、電力管理装置4から入力される制御信号がカートリッジ抜き取り信号、及び当該カートリッジの識別番号を示す信号であったとする。上述のように、充電中では、横流防止回路65_1〜65_4において、スイッチ回路67_1〜67_4が導通し、スイッチ回路68_1〜68_4が非導通となっている。制御回路62は、カートリッジ抜き取り信号、及び当該カートリッジの識別番号を示す信号を入力すると、PCS制御信号PCSC_j(jは抜き取りの対象となるカートリッジを示すものとする)をLレベルにして、ユーザーが抜き取りを意図するカートリッジに対応するスイッチ回路67_jを非導通とする。そして、制御回路62は、ユーザーが抜き取りを意図するカートリッジを抜き取ってもよいとの表示を指示する信号を、電力管理装置4に対して出力する。電力管理装置4は、操作盤4bの表示部にカートリッジを抜き取ってもよいことを示す表示を行い、ユーザーは当該カートリッジを安全に蓄電装置60から引き抜くことができる。
図7は、蓄電システム6からの放電の処理を説明するためのフローチャートである。
制御回路62は、電力管理装置4から放電指示信号、及び充電指示信号のいずれの信号の入力がない状態では、横流防止回路65_1〜65_4における、スイッチ回路67_1〜67_4及びスイッチ回路68_1〜68_4をオフ状態にしている(ステップS1)。具体的には、制御回路62は、PCS制御信号PCSC_1〜PCSC_4及びPCS制御信号PCSD1〜PCSD4を全てLレベルに維持している。
制御回路62は、電力管理装置4から放電指示信号が入力されると(ステップS2)、カートリッジから配電装置3への交流電圧供給動作へ移行する。制御回路62は、PCS制御信号PCSD_1〜PCSD_4をLレベルからHレベルへ変化させる。これにより、横流防止回路65_1〜65_4において、スイッチ回路68_1〜68_4がオンとなる(ステップS3)。このため、それぞれの横流防止回路65_iにおいて、スイッチ回路68_i及びダイオード69_iにより、カートリッジ100_iの放電方向にのみ電流Ibが流れる電流路が形成される。
また、制御回路62は、双方向DC−DC61aを制御して、各カートリッジ100_1〜100_4から入力される直流電圧を、例えば300Vの直流電圧に昇圧させる。また、制御回路62は、双方向DC−ACインバータ61bを制御して、双方向DC−DCコンバータ61aから入力される直流電圧を、例えば100Vまたは200Vの交流電圧に変換させる。配電装置3は、各カートリッジ100_1〜100_4の各々の直流電圧から変換された交流電圧が入力され、例えば通電モニタ5を介して電気器具51に動作電圧を供給する。これにより、複数のカートリッジ100_1〜100_4が同時に放電状態となる(ステップS4)。
制御回路62は、カートリッジ電圧を監視しており、全てのカートリッジ100_1〜100_4のカートリッジ電圧が46.8V(第1の電圧)以下になると(ステップS5)、PCS制御信号PCSD_1〜PCSD_4をHレベルからLレベルへ変化させる。これにより、横流防止回路65_1〜65_4におけるスイッチ回路68_1〜68_4がオフとなり(ステップS6)、それぞれの横流防止回路65_iにおいて、放電電流Ib及び充電電流Iaの双方の電流路が遮断される。
制御回路62は、例えば電力管理装置4に対して放電終了を表す信号を出力する(ステップS7)。電力管理装置4は、操作盤4bに設けられた表示装置に、蓄電システム6からの放電動作が終了したことを表す表示を行う。なお、電力管理装置4が放電指示信号を蓄電システム6に対して出力してから放電終了まで、電力管理装置4は蓄電システム6が放電中であることを表す表示を行なう構成としてもよい。
次に、蓄電システム6への充電の処理について説明する。図8は、蓄電システム6への充電の処理を説明するためのフローチャートである。
制御回路62は、電力管理装置4から放電指示信号、及び充電指示信号のいずれの信号の入力がない状態では、横流防止回路65_1〜65_4における、スイッチ回路67_1〜67_4及びスイッチ回路68_1〜68_4をオフ状態にしている(ステップS11)。具体的には、PCS制御信号PCSC_1〜PCSC_4及びPCS制御信号PCSD_1〜PCSD_4をLレベルに維持している。
制御回路62は、電力管理装置4から充電指示信号が入力されると(ステップS12)、カートリッジへの直流電圧供給動作へ移行する。制御回路62は、PCS制御信号PCSC_1〜PCSC_4をLレベルからHレベルに変化させる。これにより、横流防止回路65_1〜65_4において、スイッチ回路67_1〜67_4がオンとなる(ステップS13)。このため、それぞれの横流防止回路65_iにおいて、スイッチ回路67_i及びダイオード66_iにより、カートリッジ100_iの充電方向にのみ電流Iaが流れる電流路が形成される。
また、制御回路62は、双方向DC−ACインバータ61bを制御して、配電装置3から入力される交流電圧を直流電圧に変換させる。また、制御回路62は、双方向DC−DCコンバータ61aを制御して、双方向DC−ACコンバータ61aから入力される直流電圧を、直流電圧に降圧させる。これにより、複数のカートリッジ100_1〜100_4が同時に充電状態となる。(ステップS14)
制御回路62は、カートリッジ電圧を監視しており、全てのカートリッジ100_1〜100_4のカートリッジ電圧が68V(第2の電圧)以上になると(ステップS15)、PCS制御信号PCSC_1〜PCSC_4をHレベルからLレベルに変化させる。これにより、横流防止回路65_1〜65_4において、スイッチ回路67_1〜67_4がオフとなり(ステップS16)、それぞれの横流防止回路65_iにおいて、放電電流Ib及び充電電流Iaの双方の電流路が遮断される。ただし、カートリッジ内のセルの個数が変わると、第2の電圧は変化する。例えば、セルの終止電圧が4.15Vとした際、100個直列接続したカートリッジであると、第2の電圧は415Vとなる。
制御回路62は、例えば電力管理装置4に対して充電終了を表す信号を出力する(ステップS17)。電力管理装置4は、操作盤4bに設けられた表示装置に、蓄電システム6からの充電動作が終了したことを表す表示を行う。なお、電力管理装置4が充電指示信号を蓄電システム6に対して出力してから充電終了まで、電力管理装置4は蓄電システム6が充電中であることを表す表示を行なう構成としてもよい。
次に、蓄電システム6への放電中にカートリッジを抜き取る際の処理について説明する。図9は、蓄電システム6の放電中においてカートリッジを抜き取る際の処理を説明するためのフローチャートである。
図9においては、カートリッジが放電中にカートリッジ抜き取り信号、及びカートリッジ100_jの識別番号を示す信号が制御回路62に入力された場合の処理を示している。なお、カートリッジ100_jとは、カートリッジ100_1〜カートリッジ100_4のうち、抜き取りの対象となるカートリッジを示すものとする。
制御回路62は、電力管理装置4から放電指示信号、及び充電指示信号のいずれの信号の入力がない状態では、横流防止回路65_1〜65_4における、スイッチ回路67_1〜67_4及びスイッチ回路68_1〜68_4をオフ状態にしている(ステップS21)。具体的には、制御回路62は、PCS制御信号PCSC_1〜PCSC_4及びPCS制御信号PCSD_1〜PCSD_4をLレベルに維持している。
制御回路62は、電力管理装置4から放電指示信号が入力されると(ステップS22)、カートリッジ100_1〜100_4から配電装置3への交流電圧供給動作へ移行する。制御回路62は、PCS制御信号PCSD_1〜PCSD_4をLレベルからHレベルへ変化させる。これにより、横流防止回路65_1〜65_4において、スイッチ回路68_1〜68_4がオンとなる(ステップS23)。このため、それぞれの横流防止回路65_iにおいて、スイッチ回路68_i及びダイオード69_iにより、カートリッジ100_iへの放電方向にのみ電流Ibが流れる電流路が形成される。また、制御回路62は、双方向DC−DCコンバータ61aを制御して、カートリッジ100_1〜100_4から入力される直流電圧を、例えば300Vの直流電圧に昇圧させる。また、制御回路62は、双方向DC−ACインバータ61bを制御して、双方向DC−DCコンバータ61aから入力される直流電圧を、例えば100Vまたは200Vの交流電圧に変換させる。配電装置3は、カートリッジ100_1〜100_4の直流電圧から変換された交流電圧が入力され、例えば通電モニタ5を介して電気器具51に動作電圧を供給する(ステップS24)。
カートリッジ100_1〜カートリッジ100_4のうち、全てのカートリッジのカートリッジ電圧が46.8V(第1の電圧)になるまでの間に、ユーザーが電力管理装置4の操作盤4bからカートリッジ100_jを抜く指示を入力すると、制御回路62には、カートリッジ抜き取り信号、及びカートリッジ100_jの識別番号を示す信号が入力される(ステップS25)。ただし、カートリッジ内のセルの個数が変わると、第1の電圧は変化する。例えば、セルの終止電圧が2.7Vとした際、100個直列接続したカートリッジであると、第2の電圧は270Vとなる。
制御回路62は、カートリッジ100_jに対応する横流防止回路65_jにおけるスイッチ回路68_jをオフさせる(ステップS26)。具体的には、制御回路62は、PCS制御信号PCSD_jをHレベルからLレベルに変化させる。これにより、カートリッジ100_jに対応する横流防止回路65_jのスイッチ回路68_jはオフする。
次に、制御回路62は、カートリッジ100_jは放電状態ではなくなったので、カートリッジ100_jを抜いてもよいとの表示を指示する信号を電力管理装置4に対して出力する。電力管理装置4は、操作盤4bに設けられた表示装置に、蓄電システム6からカートリッジ100_jを抜いてもよいとの表示を行う(ステップS27)。ユーザーは、カートリッジ100_jは放電対象から除外されているので、カートリッジ100_jを安全に抜き取ることができる(ステップS28)。
次に、蓄電システム6からの充電中にカートリッジを抜き取る際の処理について説明する。図10は、蓄電システム6の充電中においてカートリッジを抜き取る際の処理を説明するためのフローチャートである。
図10においては、カートリッジが充電中にカートリッジ抜き取り信号、及びカートリッジ100_jの識別番号を示す信号が制御回路62に入力された場合の処理を示している。なお、カートリッジ100_jとは、カートリッジ100_1〜カートリッジ100_4のうち、抜き取りの対象となるカートリッジを示すものとする。
制御回路62は、電力管理装置4から放電指示信号、及び充電指示信号のいずれの信号の入力がない状態では、横流防止回路65_1〜65_4における、スイッチ回路67_1〜67_4及びスイッチ回路68_1〜68_4をオフ状態にしている(ステップS31)。具体的には、制御回路62は、PCS制御信号PCSC_1〜PCSC_4及びPCS制御信号PCSD_1〜PCSD_4をLレベルに維持している。
制御回路62は、電力管理装置4から充電指示信号が入力されると、カートリッジ100_1〜100_4への直流電圧供給動作へ移行する(ステップS32)。制御回路62は、PCS制御信号PCSC_1〜PCSC_4をLレベルからHレベルに変化させる。これにより、横流防止回路65_1〜65_4において、スイッチ回路67_1〜67_4がオンとなる(ステップS33)。このため、それぞれの横流防止回路65_iにおいて、スイッチ回路67_i及びダイオード66_iにより、カートリッジ100_iの充電方向にのみ電流Iaが流れる電流路が形成される。また、制御回路62は、双方向DC−ACインバータ61bを制御して、配電装置3から入力される交流電圧を直流電圧に変換させる。また、制御回路62は、双方向DC−DCコンバータ61aを制御して、双方向AC−DCコンバータ61bから入力される直流電圧を、降圧させる(ステップS34)。
カートリッジ100_1〜カートリッジ100_4のうち、全てのカートリッジのカートリッジ電圧が68V(第2の電圧)になるまでの間に、ユーザーが電力管理装置4の操作盤4bからカートリッジ100_jを抜く指示を入力すると、制御回路62には、カートリッジ抜き取り信号、及びカートリッジ100_jの識別番号を示す信号が入力される(ステップS35)。
制御回路62は、カートリッジ100_jに対応する横流防止回路65_jにおけるスイッチ回路67_jをオフさせる(ステップS36)。具体的には、制御回路62は、カートリッジ100_jに対応する横流防止回路65_jのPCS制御信号PCSC_jをHレベルからLレベルに変化させる。これにより、カートリッジ100_jに対応する横流防止回路65_jのスイッチ回路67_jはオフする。
次に、制御回路62は、カートリッジ100_jは充電状態ではなくなったので、カートリッジ100_jを抜いてもよいとの表示を指示する信号を電力管理装置4に対して出力する。電力管理装置4は、操作盤4bに設けられた表示装置に、蓄電システム6からカートリッジ100_jを抜いてもよいとの表示を行う(ステップS37)。ユーザーは、カートリッジ100_jは充電対象から除外されているので、カートリッジ100_jを安全に抜き取ることができる(ステップS38)。
次に、本実施形態を用いて複数のカートリッジを同時に充放電したときのサイクル試験の結果について説明する。図11は、蓄電システム6の第1のサイクル試験の結果を示す図である。また、図12は、蓄電システム6の第2のサイクル試験の結果を示す図である。
第1の試験は、図11(a)に示すように、同容量(2900Wh)のカートリッジを用いて、図11(a)に示すような条件で、放電と充電を繰り返すものである。図11(b)は放電結果を示し、図11(c)は充電結果を示す。このサイクル試験で、充電、放電を行っていない際に、電流値は観測されず、横流はないことが確認された。これは、ダイオード、及びスイッチ回路から構成される横流防止回路の作用によるものである。なお、充電及び放電容量が理論値に達していないのは、ダイオードによる熱ロスが発生したものと考えられる。
第2の試験は、図12(a)に示すように、異なる容量(2900Wh、2900Wh、2400Wh)のカートリッジを用いて、図12(a)に示すような条件で、放電と充電を繰り返すものである。図12(b)は放電結果を示し、図12(c)は充電結果を示す。このサイクル試験の場合でも、充電、放電を行っていない際に、電流値は観測されず、横流はないことが確認された。これは、ダイオード、及びスイッチ回路から構成される横流防止回路の作用によるものである。なお、充電及び放電容量が理論値に達していないのは、ダイオードによる熱ロスが発生したものと考えられる。
上述したように、本発明の蓄電システム6は、複数個接続したセルからなるカートリッジ100_1〜100_4を複数個並列で接続し、カートリッジ100_1〜100_4のそれぞれに対する電流を放電方向または充電方向の一方向に制限する横流防止回路65_1〜65_4を設け、並列接続された複数個のカートリッジ100_1〜100_4に対して商用電圧を直流電圧に変換して同時に充電し、または並列接続された複数個のカートリッジ100_1〜100_4から同時に放電して前記商用電圧を出力することを特徴とする。
蓄電システム6は、複数個並列で接続されたカートリッジ100_1〜100_4に共通に設けられる双方向DC−DCコンバータ61aと、双方向DC−DCコンバータ61aと商用電圧を出力するノードとの間に設けられる双方向DC−ACインバータ61bと、カートリッジ100_1〜100_4のそれぞれに対する電流を放電方向または充電方向の一方向に制限するダイオード66_1〜66_4、69_1〜69_4及びスイッチ回路67_1〜67_4、68_1〜68_4を含む横流防止回路65_1〜65_4と、複数の横流防止回路65_1〜65_4を構成するスイッチ回路67_1〜67_4、68_1〜68_4の導通または非導通を制御する制御回路62とを備えることを特徴とする。
本発明の蓄電システム6によれば、複数のカートリッジを同時に放電または充電するので、放電または充電を効率的に行うことができる。また、本発明の蓄電システム6によれば、電流を一方向に制限する横流防止回路65_1〜65_4が設けられているので、複数のカートリッジを同時に放電または充電を行っても、横流の発生が防止できる。
また、図1における蓄電システム6の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより充放電管理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の変更等も含まれる。
例えば、上記実施形態では、一般住宅に転用可能な蓄電システムについて説明した。本発明の蓄電システムを、用途として店舗、ビル、工場、バックアップ電源、メガソーラー電力貯蔵、風力電力貯蔵、地熱発電電力貯蔵、電気自動車、プラグインハイブリッド車、ハイブリッド車に転用可能としてもよい。
また、上記実施形態では、カートリッジと蓄電システムとの接続を物理的に行う例について説明した。この蓄電システムとカートリッジの接続部について、蓄電システムおよびカートリッジ側にワイヤレス電力輸送装置が設けられており、物理的に接続しなくとも電力の授受が可能となる構成としてもよい。カートリッジの取り外しの際、安全上、接触不良回避の観点から、電極タブなどの接続部はむき出しにしないことが望ましい。よって電力授受側、および電力提供側にワイヤレス充電ができるよう電気的部品(渦巻状ワイヤなど)を施してもよい。
また、上記実施形態では、電気予報を基に、蓄電システム6への充電または蓄電システム6からの放電を、電力管理装置4が制御する構成とした。太陽電池および系統からの電力の有効活用化をより一層推進するため、以下の構成としてもよい。すなわち、天気予報を基に未来の太陽電池の発電量を算出し、算出された結果、太陽電池の発電量が、定格出力の半分以上である期間が予め決められた時間未満であるなら天気予報から太陽電池の出力量を予測し、天気予報を基に未来の太陽電池の発電量を算出し、算出された結果、太陽電池の発電量が、定格出力の半分以上である期間が予め決められた時間以上であるなら、系統からの蓄電をしない構成としてもよい。
また、図3に示したカートリッジ100、及びセル101のサイズ、特性は一例であって、図に示した寸法等に限定されるものではない。また、制御回路62がスイッチ回路67_1〜67_4及びスイッチ回路68_1〜68_4をオンまたはオフを行なう際の判定電圧(第1の電圧及び第2の電圧)の電圧値は一例であって、それらの電圧値に限定されるものではない。また、カートリッジ100は、蓄電システム6から取り外しても、単独で直流電圧および交流電圧を出力できることは言うまでもない。
2…電力メータ、3…配電装置、4…電力管理装置、4a…制御装置、4b…操作盤、5…通電モニタ、6…蓄電システム、60…蓄電装置、61a…双方向DC−DCコンバータ、61b…双方向DC−ACインバータ、62…制御回路、65_1,65_2,65_3,65_4…横流防止回路、66_1,66_2,66_3,66_4,69_1,69_2,69_3,69_4…ダイオード、67_1,67_2,67_3,67_4,68_1,68_2,68_3,68_4…スイッチ回路、101…セル、102…安全回路、103…ハンドル、111_1,111_2,111_3,111_4…+端子、112_1,112_2,112_3,112_4…−端子

Claims (12)

  1. 複数個接続したセルからなるカートリッジを複数個並列で接続し、
    前記カートリッジのそれぞれに対する電流を放電方向または充電方向の一方向に制限する横流防止回路を設け、
    前記複数個並列接続されたカートリッジに対して商用電圧を直流電圧に変換して同時に充電し、または前記複数個並列接続されたカートリッジから同時に放電して前記商用電圧を出力する蓄電システムであって
    前記カートリッジのうちいずれかのカートリッジをユーザーが抜き取ることを意図していることを表すカートリッジ抜き取り信号が入力された場合、当該カートリッジに対して、回路を非導通とし、当該カートリッジが抜き取り可能であることを表す信号を出力することを特徴とする蓄電システム。
  2. 複数個並列で接続されたカートリッジに共通に設けられ、複数個並列接続されたカートリッジに対して商用電圧を直流電圧に変換して同時に充電し、または複数個並列接続されたカートリッジから同時に放電して商用電圧を出力するパワーコンディショナーと、
    前記カートリッジのそれぞれに対する電流を放電方向または充電方向の一方向に制限するダイオード及びスイッチ回路を含む横流防止回路と、
    前記複数の横流防止回路を構成する前記スイッチ回路の導通または非導通を制御する制御回路とを備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の蓄電システム。
  3. 前記横流防止回路は、前記カートリッジのそれぞれに対して放電方向にのみ電流路を形成する直列接続された第1のダイオード及び第1のスイッチ回路と、
    前記カートリッジのそれぞれに対して充電方向にのみ電流路を形成する直列接続された第2のダイオード及び第2のスイッチ回路とを含む
    ことを特徴とする請求項2に記載の蓄電システム。
  4. 前記制御回路は、前記蓄電システムからの放電を指示する放電指示信号が入力されると、
    複数個並列で接続されたカートリッジに対して、前記放電方向にのみ電流路を形成する第1のスイッチ回路を同時に導通させ、
    当該複数のカートリッジの維持電圧が第1の電圧になるまで、前記商用電圧を出力することを特徴とする請求項3に記載の蓄電システム。
  5. 前記制御回路は、前記蓄電システムへの充電を指示する充電指示信号が入力されると、
    複数個並列で接続されたカートリッジに対して、前記充電方向にのみ電流路を形成する第2のスイッチ回路を同時に導通させ、
    当該カートリッジの維持電圧が第2の電圧になるまで、前記商用電圧に応じて充電することを特徴とする請求項4に記載の蓄電システム。
  6. 前記制御回路は、前記放電指示信号が入力されている場合であって、複数個並列に接続された前記カートリッジのうちいずれかのカートリッジをユーザーが抜き取ることを意図していることを表すカートリッジ抜き取り信号が入力された場合、
    当該カートリッジが放電中であれば、当該カートリッジに対して、放電方向にのみ電流路を形成する第1のスイッチ回路を非導通とすることにより、当該カートリッジが抜き取り可能であることを表す信号を出力する
    ことを特徴とする請求項4または請求項5のうちいずれかに記載の蓄電システム。
  7. 前記制御回路は、前記充電指示信号が入力されている場合であって、複数個並列に接続された前記カートリッジのうちいずれかのカートリッジをユーザーが抜き取ることを意図していることを表すカートリッジ抜き取り信号が入力された場合、
    当該カートリッジが充電中であれば、当該カートリッジに対して、充電方向にのみ電流路を形成する第2のスイッチ回路を非導通とすることにより、当該カートリッジが抜き取
    り可能であることを表す信号を出力する
    ことを特徴とする請求項4から請求項6のうちいずれか1項に記載の蓄電システム。
  8. 蓄電システムとカートリッジの接続部について、蓄電システムおよびカートリッジ側にカバーが設けられており、カートリッジを蓄電システムにはめ込むと接続部が露出して電気的接続を形成することを特徴とする請求項1から請求項7のうちいずれか1項に記載の蓄電システム。
  9. 蓄電システムとカートリッジの接続部について、蓄電システムおよびカートリッジ側にワイヤレス電力輸送装置が設けられており、物理的に接続しなくとも電力の授受が可能であることを特徴とする請求項1から請求項8のうちいずれか1項に記載の蓄電システム。
  10. 用途として一般住宅、店舗、ビル、工場、バックアップ電源、メガソーラー電力貯蔵、風力電力貯蔵、地熱発電電力貯蔵、電気自動車、プラグインハイブリッド車、ハイブリッド車に転用可能な請求項1から請求項9のうちいずれか1項に記載の蓄電システム。
  11. 蓄電システムがLANに接続されており、天気予報を基に未来の太陽電池の発電量を算出し、算出された結果、太陽電池の発電量が、定格出力の半分以上である期間が予め決められた時間未満であるなら天気予報から太陽電池の出力量を予測し、天気予報を基に未来の太陽電池の発電量を算出し、算出された結果、太陽電池の発電量が、定格出力の半分以上である期間が前記予め決められた時間以上であるなら、系統からの蓄電をしないことを特徴とする請求項1から請求項10のうちいずれか1項に記載の蓄電システム。
  12. 請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の蓄電システムから取り外しても、単独で直流電圧および交流電圧を出力できることを特徴とするカートリッジ。
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