JP5574882B2 - 高所作業車 - Google Patents

高所作業車 Download PDF

Info

Publication number
JP5574882B2
JP5574882B2 JP2010187489A JP2010187489A JP5574882B2 JP 5574882 B2 JP5574882 B2 JP 5574882B2 JP 2010187489 A JP2010187489 A JP 2010187489A JP 2010187489 A JP2010187489 A JP 2010187489A JP 5574882 B2 JP5574882 B2 JP 5574882B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic pump
vehicle
engine
traveling
driven
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010187489A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012046264A (ja
Inventor
明宏 遠山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tadano Ltd
Original Assignee
Tadano Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tadano Ltd filed Critical Tadano Ltd
Priority to JP2010187489A priority Critical patent/JP5574882B2/ja
Publication of JP2012046264A publication Critical patent/JP2012046264A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5574882B2 publication Critical patent/JP5574882B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Description

本発明は、エンジンによって走行する車両に、油圧式のアクチュエータによって作動する高所作業装置が設けられた高所作業車に関する。
従来、この種の高所作業車としては、車両が走行しているか停止しているかを検出し、車両が停止している状態が検出されたときにはエンジンの出力によって油圧ポンプを駆動してアクチュエータを作動させ、車両が走行している状態が検出されたときにはエンジンの出力を車両の走行にのみ用いるとともに、電動モータによって油圧ポンプを駆動してアクチュエータを作動させるようにしたものが知られている(例えば、引用文献1)。
特許第4190811号公報
前記高所作業車では、車両が走行している状態が検出されたときに、電動モータのみによって油圧ポンプを駆動して高所作業装置のアクチュエータを作動させているため、電動モータの出力のみではアクチュエータを十分な速度で作動させることができない。この場合、車両が走行している状態において、高所作業装置の作業台の移動量が大きくなる場合には、作業台を目的の位置に移動させるまでに要する時間が長時間となり、作業効率が低下する。
本発明は、車両が走行している状態においても、高所作業装置のアクチュエータの作動速度を高速化することのできる高所作業車を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の発明は、車両に油圧式のアクチュエータによって作動する高所作業装置が設けられた高所作業車において、前記アクチュエータを駆動するための油圧ポンプと、前記車両の動力源としてのエンジンと、前記エンジンの動力を前記油圧ポンプの駆動用として伝達可能な動力伝達機構と、前記油圧ポンプを駆動可能な電動モータと、前記電動モータに電力を供給可能なバッテリと、前記車両の走行または停止の状態を検出する走行状態検出手段と、前記走行状態検出手段によって車両の走行が検出されないときには、前記エンジンの出力によって前記油圧ポンプを駆動させ、前記走行状態検出手段によって車両の走行が検出されたときには、前記エンジンの出力及び電動モータの出力によって油圧ポンプを駆動させる油圧ポンプ駆動手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の発明は、車両に油圧式のアクチュエータによって駆動される高所作業装置が設けられた高所作業車において、前記アクチュエータを駆動するための油圧ポンプと、前記車両の動力源としてのエンジンと、前記エンジンの動力を前記油圧ポンプの駆動用として伝達可能な動力伝達機構と、前記油圧ポンプを駆動可能な電動モータと、前記電動モータに電力を供給可能なバッテリと、前記車両の走行または停止の状態を検出する走行状態検出手段と、前記アクチュエータの作動速度を決定する操作を検出する操作検出手段と、前記走行状態検出手段によって車両の走行が検出されないときには、前記エンジンの出力によって前記油圧ポンプを駆動させ、前記走行状態検出手段によって前記車両の走行が検出された場合において、前記操作検出手段によって検出された作動速度が所定速度未満のときには、エンジンの出力によって油圧ポンプを駆動させるとともに、前記操作検出手段によって検出された作動速度が所定速度以上のときには、前記エンジンの出力及び電動モータの出力によって油圧ポンプを駆動させる油圧ポンプ駆動手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の発明は、請求項2の高所作業車において、前記油圧ポンプは、前記動力伝達機構を介してエンジンによって駆動可能な第1油圧ポンプと、前記電動モータによって駆動可能な第2油圧ポンプとからなり、前記走行状態検出手段によって車両の走行が検出された場合において、操作検出手段によってアクチュエータの作動速度を決定する操作を検出しないときには、第1油圧ポンプから圧送される油圧流体によって第2油圧ポンプを油圧モータとして駆動させ、第2油圧ポンプによって駆動される前記電動モータを発電機として用いることでバッテリを充電するバッテリ充電手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の発明は、請求項2または3の高所作業車において、前記アクチュエータの作動速度を決定する操作は、中立位置から傾倒可能であり、傾倒角度の大きさと作動速度が対応付けられた操作レバーによって行われることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の発明は、請求項2または3の高所作業車において、前記アクチュエータの作動速度を決定する操作は、異なる2種類の作動速度が対応付けられた押しボタンスイッチによって行われることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、車両の走行中にはエンジンの出力及び電動モータの出力によってアクチュエータが作動される。したがって、車両の走行中においても車両の走行速度を変化させることなくアクチュエータの作動速度を高速化することができるので、作業の安全性を維持しつつ高所作業装置による作業の作業効率を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、車両の走行中において、操作検出手段によって検出された作動速度が所定速度未満のときには、エンジンの出力のみによってアクチュエータが作動される。また、車両の走行中において、操作検出手段によって検出された作動速度が所定速度以上のときには、エンジンの出力及び電動モータの出力によってアクチュエータが作動される。したがって、車両の走行中に車両の走行速度を変化させることなくアクチュエータの作動速度を高速化することができるとともに、アクチュエータの作動速度を低速のまま作動させることもできるので、作業の安全性を向上させるとともに、作業性を向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、第1油圧ポンプから吐出される作動油によって第2油圧ポンプを油圧モータとして駆動させることによってバッテリを充電することができるので、バッテリを充電する頻度を低減することができ、高所作業車の保守点検作業のコストを低減することができる。
請求項4に記載の発明によれば、操作レバーの傾倒角度を変更するだけでアクチュエータの作動速度を変更することができるので、操作性を向上させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、押しボタンスイッチを押下する簡単な操作でアクチュエータの作動速度を変更することができるので、操作性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態の高所作業車の側面図である。 本発明の第1実施形態の油圧供給装置の概略構成図である。 本発明の第1実施形態の操作レバーの傾倒動作を示す図である。 本発明の第1実施形態の油圧ポンプ制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態の油圧供給装置の概略構成図である。 本発明の第2実施形態のバッテリ充電処理を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態の油圧供給装置の概略構成図である。 本発明の第3実施形態の油圧ポンプ制御処理を示すフローチャートである。
図1乃至図4は、本発明の第1実施形態を示すものである。
本発明の高所作業車1は、図1に示すように、走行する機能を有する車両10と、高所作業を行うための高所作業装置20と、を備えている。
車両10は、前部及び後部のそれぞれに左右一対の車輪11を有し、エンジン12(図1に図示せず)を動力源として走行する。車両の前部側の車輪11の上方には、車両10を走行する操作を行うためのキャビン13が設けられている。また、車両10の前部側及び後部側の左右両側には、車両10を停止させた状態における高所作業時に車両10の転倒を防止するとともに、車両10を地面に対して安定的に支持するためのアウトリガ14が設けられている。アウトリガ14は、ジャッキシリンダ(図示せず)によって下方に伸長させて下端を接地させることにより使用される。
高所作業装置20は、車両10の後部に旋回可能に設けられた旋回台21と、旋回台21に対して起伏可能に設けられるとともに、伸縮可能に設けられたブーム22と、ブーム22の先端に設けられたバケット23と、を有している。
旋回台21は、ボールベアリング式やローラーベアリング式の図示しない旋回サークルによって車両10に対して旋回自在に設けられ、旋回用の油圧モータ24(図1に図示せず)の駆動によって旋回するように構成されている。
ブーム22は、複数のブーム部材からなり、ブーム部材の内部に先端側に隣り合うブーム部材が収納可能な多段式に構成されている。最基端側のブーム部材(ベースブーム)22a内には、油圧シリンダ25(図1に図示せず)が設けられ、油圧シリンダ25の伸縮によってブーム22が伸縮可能となる。また、最基端側のブーム部材22aは、基端部が旋回台21のブラケット21aに上下方向に回転自在に連結されている。ブーム部材22aの伸長方向中央部の基端部側と旋回台21との間には、起伏用の油圧シリンダ26が連結され、油圧シリンダ26の伸縮によってブーム22を起伏可能にしている。
バケット23は、最先端側のブーム部材(トップブーム)22bに対して上下方向を中心軸として旋回可能に支持されている。バケット23とブーム部材22bとの連結部には、油圧モータ27(図1に図示せず)が設けられ、油圧モータ27の駆動によってバケット23が水平方向に旋回する。また、バケット23は、ブーム22の伸縮と起伏とによって上下方向の位置を調節することができ、旋回台21の旋回によって水平方向の位置を調節することができる。バケット23には、バケット23内に搭乗した作業者が旋回台21の旋回、ブーム22の伸縮及び起伏、ブーム22に対するバケットの旋回の操作を行うための後述する操作装置28(図1に図示せず)が設けられている。
前述した油圧モータ24,27及び油圧シリンダ25,26等のアクチュエータは、作動油が供給されることによって作動し、アクチュエータ24〜27を作動させる作動油は、図2に示す油圧供給装置30によって供給される。
油圧供給装置30は、エンジン12によって駆動される第1油圧ポンプ31と、電動モータ32によって駆動される第2油圧ポンプ33と、エンジン12の動力を第1油圧ポンプ31に伝達するためのPTO(パワーテイクオフ)機構34と、電動モータ32を駆動させる電力を供給するためのバッテリ35と、を備えている。また、油圧供給装置30は、アクチュエータ24〜27を作動させない場合に第1油圧ポンプ31から吐出された作動油を無負荷で流通させるためのアンロード弁36と、アクチュエータ24〜27の作動をそれぞれ制御するためのコントロールバルブ37と、を備え、これらは作動油回路38に接続されている。
作動油回路38には、第1油圧ポンプ31と第2油圧ポンプ33とが互いに並列に接続され、第1油圧ポンプ31及び第2油圧ポンプ33の吸入側が作動油タンク38aに接続されている。第1油圧ポンプ31及び第2油圧ポンプ33の吐出側は、アンロード弁36のポンプ側のポートに接続されている。また、第1油圧ポンプ31及び第2油圧ポンプ33のそれぞれの吐出側とアンロード弁36との間の作動油流路には、アンロード弁36側から第1油圧ポンプ31及び第2油圧ポンプ33側への作動油の流通を規制するための逆止弁38bが設けられている。アンロード弁36のアクチュエータ側のポートには、コントロールバルブ37が接続されている。アンロード弁36のタンク側のポートには、作動油タンク38aが逆止弁付きリターンフィルタ38cを介して接続されている。また、作動油回路38には、回路内の圧力が所定以上の圧力となることを防止するための安全弁38dがアンロード弁36と並列に設けられている。
アンロード弁36は、ポンプ側のポートとタンク側のポートとを連通するアンロード状態と、ポンプ側のポートとアクチュエータ側のポートを連通すると同時にアクチュエータ側のポートとタンク側のポートとを連通するオンロード状態と、を切り換えるようにしている。また、コントロールバルブ37は、例えば、各アクチュエータ24〜27ごとにそれぞれ設けられた4ポート3位置の電磁弁である。コントロールバルブ37は、ソレノイドに通電したときに作動油回路38のアンロード弁36側とアクチュエータ24〜27側を連通し、ソレノイドに通電しないとき(非通電時)に中立位置で全てのポートを閉鎖する。
また、バッテリ35の電力を電動モータ32に供給するための給電ラインには、リレースイッチ39が設けられている。
さらに、油圧供給装置30は、図2に示すように、アンロード弁36及びコントロールバルブ37の切り換え、および、リレースイッチ39のオンオフ等の制御を行うためのコントローラ40を備えている。
コントローラ40は、CPU、ROM、RAMを有している。コントローラ40は、入力側に接続された装置からの入力信号を受信すると、CPUが、入力信号に基づいてROMに記憶されたプログラムを読み出すとともに、入力信号によって検出された状態をRAMに記憶したり、出力側に接続された装置に出力信号を送信したりする。
コントローラ40の出力側には、エンジン12、アンロード弁36、コントロールバルブ37およびリレースイッチ39が接続されている。コントローラ40は、エンジン12に対して出力に関するアクセル信号を送信し、アンロード弁36に対してアンロード状態とオンロード状態とを切り換えるためのアンロード信号又はオンロード信号を送信する。また、コントローラ40は、コントロールバルブ37に対してアクチュエータ24〜27の作動方向の切り換えの信号を送信し、リレースイッチ39に対してオンオフの切り換えの信号を送信する。
また、コントローラ40の入力側には、後述する旋回操作レバー28a、伸縮操作レバー28b、起伏操作レバー28c、バケット操作レバー28d、および、車両10走行用の変速機41が接続されている。コントローラ40には、各操作レバー28a〜28dの操作量および操作方向に関する操作信号、変速機41がニュートラルである場合のニュートラル信号が入力される。
操作装置28は、旋回台21を旋回させるための旋回操作レバー28aと、ブーム22を伸縮させるための伸縮操作レバー28bと、ブーム22を起伏させるための起伏操作レバー28cと、ブーム22に対してバケット23を旋回させるためのバケット操作レバー28d等を有している。これらの操作レバー28a〜28dは、中立位置から傾倒操作可能に設けられており、傾倒操作量及び傾倒操作方向が対応付けられた操作信号がコントローラ40に入力される。本実施形態においては、図3に示すように、操作レバー28a〜28dの傾倒操作量(傾倒角度A)が第1操作量(傾倒角度A:小)、第2操作量(傾倒角度A:中)及び第3操作量(傾倒角度A:大)に対応付けられる三段階の操作信号がコントローラ40に入力される。
以上のように構成された高所作業車において、作業者によるアクチュエータ24〜27を作動させる操作は、エンジン12の回転数が低回転の状態で開始される。このとき、コントローラ40は、図4に示す油圧ポンプ制御処理を行う。
(ステップS1)
ステップS1において、CPUは、いずれかの操作レバー28a〜28dの操作信号が入力されたか否かを判定する。操作レバー28a〜28dの操作信号が入力されたと判定した場合にはステップS2に処理を移す。
(ステップS2)
上記ステップS1において操作レバー28a〜28dの操作信号が入力されたと判定した場合に、ステップS2において、CPUは、アンロード弁36をオンロード状態に切り換えて、ステップS3に処理を移す。
(ステップS3)
ステップS3において、CPUは、変速機41のニュートラル信号が入力されたか否か(車両10が走行しているか否か)を判定する。変速機41のニュートラル信号が入力されたと判定した場合にはステップS4に処理を移し、変速機41のニュートラル信号が入力されたと判定されなかった場合(車両が走行している状態)にはステップS6に処理を移す。
(ステップS4)
上記ステップS3において変速機41のニュートラル信号が入力されたと判定した場合に、ステップS4において、CPUは、リレースイッチ39をオフにしてステップS5に処理を移す。
(ステップS5)
ステップS5において、CPUは、エンジン12の回転数を、操作レバー28a〜28dの操作量に対応する回転数に調整し、ステップS9に処理を移す。
つまり、変速機41のニュートラル信号が入力されたと判定した場合には、車両10は停止しているものと判断し、各操作レバー28a〜28dの操作量の変化に応じてエンジン12の出力を変化させ、第1油圧ポンプ31の作動油の吐出量を変化させることによってアクチュエータ24〜27の作動速度を変化させる。
(ステップS6)
上記ステップS3において変速機41のニュートラル信号が入力されたと判定されなかった場合に、ステップS6において、CPUは、操作レバー28a〜28dの操作量が所定の操作量以上であるか否かを判定する。操作レバー28a〜28dの操作量が所定の操作量以上であると判定した場合には、ステップS7に処理を移し、操作レバー28a〜28dの操作量が所定の操作量未満であると判定した場合には、ステップS8に処理を移す。
(ステップS7)
上記ステップS6において操作レバー28a〜28dの操作量が所定の操作量以上であると判定した場合に、ステップS7において、CPUは、リレースイッチ39をオンにしてステップS9に処理を移す。
具体的には、操作レバー28a〜28dの傾倒角度が「中」または「大」の場合には、エンジン12の出力を変化させることなく、バッテリ34の電力を電動モータ32に供給して第2油圧ポンプ33を駆動させる。これにより、アクチュエータ24〜27は、エンジン12の出力によって駆動される第1油圧ポンプ31と、電動モータ32の出力によって駆動される第2油圧ポンプ33とによって作動するため、高速で作動する。
また、電動モータ32を起動して第2油圧ポンプ33を駆動させる際には、アクチュエータ24〜27の作動速度が急激に変化することを防止するために、緩起動装置によって緩起動処理を行う。緩起動装置は、コントローラ40からの出力信号によって電動モータ32の起動時の回転数を徐々に増加させたり、バッテリ34から供給される電力の出力電圧を回路構成によって徐々に増加させるようにしたりして第2油圧ポンプ33の駆動を開始するものである。また、緩起動装置は、電動モータ32の起動時の回転数を徐々に増加させるものに限られず、第2油圧ポンプ33として可変容量式の油圧ポンプを用い、第2油圧ポンプ33の駆動開始時に作動油の吐出量を徐々に増加させるようにするものでもよい。
(ステップS8)
上記ステップS6において操作レバー28a〜28dの操作量が所定の操作量未満である場合に、ステップS8において、CPUは、リレースイッチ39をオフにしてステップS9に処理を移す。
具体的には、操作レバー28a〜28dの傾倒角度が「小」の場合には、第2油圧ポンプ33を駆動させることなく、低回転で運転しているエンジン12の出力によって第1油圧ポンプ31を駆動させる。これにより、アクチュエータ24〜27は、エンジン12の出力によって駆動される第1油圧ポンプ31のみによって作動するため、低速で作動する。
(ステップS9)
ステップS9において、CPUは、操作レバー28a〜28dの操作信号の入力が中止されたか否かを判定する。操作レバー28a〜28dの操作信号の入力が中止(操作レバー28a〜28dの操作が解除)された場合には、ステップS10に処理を移し、操作レバー28a〜28dの操作信号の入力が中止されない場合には、ステップS1に処理を移す。
(ステップS10)
上記ステップS9において操作レバー28a〜28dの操作信号の入力が中止されたと判定された場合に、ステップS10において、CPUは、リレースイッチ39をオフにして、ステップS11に処理を移す。
具体的には、操作レバー28a〜28dの操作が解除されると、リレースイッチ39をオフにすることによってバッテリ34から電動モータ32への電力の供給を停止し、第2油圧ポンプ33の駆動を停止する。
電動モータ32の駆動を停止して第2油圧ポンプ33の駆動を停止させる際には、アクチュエータ24〜27の作動速度が急激に変化することを防止するために、緩停止装置によって緩停止処理を行う。緩停止装置は、コントローラ40からの出力信号によって電動モータ32の回転数を徐々に減少させたり、バッテリ34から供給される電力の出力電圧を回路構成によって徐々に減少させるようにしたりして第2油圧ポンプ33の駆動を停止するものである。また、緩停止装置は、電動モータ32の停止時の回転数を徐々に減少させるものに限られず、第2油圧ポンプ33として可変容量式の油圧ポンプを用い、第2油圧ポンプ33の駆動停止時に作動油の吐出量を徐々に減少させるようにするものでもよい。
(ステップS11)
ステップS11において、CPUは、アンロード弁36をアンロード状態に切り換えて油圧ポンプ制御処理を終了する。
このように、本実施形態の高所作業車によれば、変速機41がニュートラルであると判定したときには、エンジン12の出力によってアクチュエータ24〜27を作動させ、変速機41がニュートラルでないと判定したときには、エンジン12の出力及び電動モータ32の出力によってアクチュエータ24〜27を作動させることを可能としている。これにより、車両10の走行中においても車両10の走行速度を変化させることなくアクチュエータ24〜27の作動速度を速くすることができるので、作業の安全性を維持しつつ高所作業装置20による作業の作業効率を向上させることができる。
また、変速機41がニュートラルであると判定したときには、エンジン12の出力によって高所作業装置20を作動させ、変速機41がニュートラルでないと判定した場合において、操作レバー28a〜28dの操作量が所定の操作量未満のときには、エンジン12の出力によって高所作業装置20を作動させるとともに、操作レバー28a〜28dの操作量が所定の操作量以上のときには、エンジン12の出力及び電動モータ32の出力によって高所作業装置20を作動させるようにしている。これにより、車両10の走行中においても車両10の走行速度を変化させることなく高所作業装置20の作動速度を速くすることができるので、作業の安全性を維持しつつ高所作業装置20による作業の作業効率を向上させることができる。また、車両10の走行中において、操作レバー28a〜28dの操作量が所定量未満のときには、エンジン12の出力のみによって高所作業装置20を作動させることができるので、車両10の走行中においてもアクチュエータを低速のまま作動させることができる。これにより、バケット23を確実に目的の場所の移動させることができるので、作業の安全性を向上させるとともに、作業性を向上させることができる。
また、高所作業装置20を作動させる操作は、中立位置から傾倒可能であり、傾倒角度Aの大きさと作動速度が対応付けられた操作レバー28a〜28dによって行われるようにしている。これにより、操作レバー28a〜28dの傾動角度Aを変更するだけで高所作業装置20の作動速度を変更することができるので、操作装置28の操作性を向上させることができる。
図5及び図6は、本発明の第2実施形態を示すものである。尚、前記第1実施形態と同様の構成部分には同一の符号を付して示す。
この高所作業車1は、油圧供給装置30の第2油圧ポンプ33の吐出側に、第1実施形態における逆止弁38bの代わりに、電磁弁38eが設けられている。この電磁弁38eは、非通電時には作動油の流路を閉状態とし、通電時にのみ開状態となる電磁弁である。また、第2油圧ポンプ33の吸入側は、第1油圧ポンプ31の吸入側に接続されることなく、独立して作動油タンク38aに接続されている。
以上のように構成された高所作業車において、電動モータ32によって第2油圧ポンプ33を駆動する際には、電磁弁38eを開状態とする。これにより、第2油圧ポンプ33から吐出された作動油は、前記第1実施形態と同様に、作動油回路38を流通する。
また、高所作業車1は、車両が走行状態であり、作業者によって操作装置28の操作が行われていない場合に、第2油圧ポンプ33を油圧モータとして用いるとともに、電動モータ32を発電機として用いることによってバッテリ35を充電する動作を行う。このバッテリ35を充電する動作は、第1油圧ポンプ31から吐出される作動油によって第2油圧ポンプ33を駆動させることによって電動モータ32のロータを回転させ、電動モータ32のロータを回転させることによって発電した電力をバッテリ35に充電するものである。
作業者が操作装置28を操作してアクチュエータ24〜27を作動させる操作を行うとき、及び、バッテリ35を充電する動作を行うときに、コントローラ40は、図6に示す油圧ポンプ制御処理を行う。
(ステップS21)
ステップS21において、CPUは、いずれかの操作レバー28a〜28dの操作信号が入力されたか否かを判定する。操作レバー28a〜28dの操作信号が入力されたと判定した場合にはステップS22に処理を移す。
(ステップS22)
上記ステップS21において操作レバー28a〜28dの操作信号が入力されたと判定した場合に、ステップS22において、CPUは、アンロード弁36をオンロード状態に切り換えて、ステップS23に処理を移す。
(ステップS23)
ステップS23において、CPUは、変速機41のニュートラル信号が入力されたか否か(車両10が走行しているか否か)を判定する。変速機41のニュートラル信号が入力されたと判定した場合にはステップS24に処理を移し、変速機41のニュートラル信号が入力されたと判定されなかった場合(車両が走行している状態)にはステップS27に処理を移す。
(ステップS24)
上記ステップS23において変速機41のニュートラル信号が入力されたと判定した場合に、ステップS24において、CPUは、電磁弁38eを「閉」にしてステップS25に処理を移す。
(ステップS25)
ステップS25において、CPUは、リレースイッチ39をオフにしてステップS26に処理を移す。
(ステップS26)
ステップS26において、CPUは、エンジン12の回転数を、操作レバー28a〜28dの操作量に対応する回転数に調整し、ステップS32に処理を移す。
つまり、変速機41のニュートラル信号が入力されたと判定した場合には、車両10は停止しているものと判断し、各操作レバー28a〜28dの操作量の変化に応じてエンジン12の出力を変化させ、第1油圧ポンプ31の作動油の吐出量を変化させることによってアクチュエータ24〜27の作動速度を変化させる。
(ステップS27)
上記ステップS23において変速機41のニュートラル信号が入力されたと判定されなかった場合に、ステップS27において、CPUは、操作レバー28a〜28dの操作量が所定の操作量以上であるか否かを判定する。操作レバー28a〜28dの操作量が所定の操作量以上であると判定した場合には、ステップS28に処理を移し、操作レバー28a〜28dの操作量が所定の操作量未満であると判定した場合には、ステップS30に処理を移す。
(ステップS28)
上記ステップS27において操作レバー28a〜28dの操作量が所定の操作量以上であると判定した場合に、ステップS28において、CPUは、電磁弁38eを「開」にしてステップS29に処理を移す。
(ステップS29)
ステップS29において、CPUは、リレースイッチ39をオンにしてステップS32に処理を移す。
具体的には、操作レバー28a〜28dの傾倒角度が「中」または「大」の場合には、エンジン12の出力を変化させることなく、バッテリ34の電力を電動モータ32に供給して第2油圧ポンプ33を駆動させる。これにより、アクチュエータ24〜27は、エンジン12の出力によって駆動される第1油圧ポンプ31と、電動モータ32の出力によって駆動される第2油圧ポンプ33とによって作動するため、高速で作動する。
また、電動モータ32を起動して第2油圧ポンプ33を駆動させる際には、アクチュエータ24〜27の作動速度が急激に変化することを防止するために、緩起動装置によって緩起動処理を行う。
(ステップS30)
上記ステップS27において操作レバー28a〜28dの操作量が所定の操作量未満である場合に、ステップS30において、CPUは、電磁弁38eを「閉」にしてステップS31に処理を移す。
(ステップS31)
ステップS31において、CPUは、リレースイッチ39をオフにしてステップS32に処理を移す。
具体的には、操作レバー28a〜28dの傾倒角度が「小」の場合には、第2油圧ポンプ33を駆動させることなく、低回転で運転しているエンジン12の出力によって第1油圧ポンプ31を駆動させる。これにより、アクチュエータ24〜27は、エンジン12の出力によって駆動される第1油圧ポンプ31のみによって作動するため、低速で作動する。
(ステップS32)
ステップS32において、CPUは、操作レバー28a〜28dの操作信号の入力が中止されたか否かを判定する。操作レバー28a〜28dの操作信号の入力が中止(操作レバー28a〜28dの操作が解除)された場合には、ステップS33に処理を移し、操作レバー28a〜28dの操作信号の入力が中止されない場合には、ステップS21に処理を移す。
(ステップS33)
上記ステップS32において操作レバー28a〜28dの操作信号の入力が中止されたと判定された場合に、ステップS33において、CPUは、リレースイッチ39をオフにして、ステップS34に処理を移す。
具体的には、操作レバー28a〜28dの操作が解除されると、リレースイッチ39をオフにすることによってバッテリ34から電動モータ32への電力の供給を停止し、第2油圧ポンプ33の駆動を停止する。
電動モータ32の駆動を停止して第2油圧ポンプ33の駆動を停止させる際には、アクチュエータ24〜27の作動速度が急激に変化することを防止するために、緩停止装置によって緩停止処理を行う。
(ステップS34)
ステップS34において、CPUは、アンロード弁36をアンロード状態に切り換えて油圧ポンプ制御処理を終了する。
(ステップS35)
上記ステップS21において操作レバー28a〜28dの操作信号が入力されたと判定されなかった場合に、ステップS35において、CPUは、変速機41のニュートラル信号が入力されたか否か(車両10が走行しているか否か)を判定する。変速機41のニュートラル信号が入力されたと判定された場合(車両が停止している状態)にはステップS21に処理を移し、変速機41のニュートラル信号が入力されたと判定されなかった場合(車両が走行している状態)にはステップS36に処理を移す。
(ステップS36)
上記ステップS35において、変速機41のニュートラル信号が入力されたと判定されなかった場合に、ステップS36において、CPUは、アンロード弁36をオンロード状態に切り換えて、ステップS37に処理を移す。
アンロード弁36をオンロード状態に切り換えると、第1油圧ポンプ31から吐出された作動流体は、作動油タンク38aに無負荷で戻されることなく、コントロールバルブ37に向かって流通する。このとき、コントロールバルブ37は、中立位置で全てのポートが閉鎖しているため、作動油がアクチュエータ24〜27に流れることはなく、作動油回路38の第1油圧ポンプ31の吐出側の圧力が上昇する。作動油回路38の圧力が所定以上の圧力になった場合には、安全弁38dによって作動油タンク38a側に作動油が流通する。
(ステップS37)
ステップS37において、CPUは、電磁弁38eを開にしてステップS38に処理を移す。
電磁弁38eを開にすると、第1油圧ポンプ31から吐出した作動油は、第2油圧ポンプ33の吐出側から第2油圧ポンプ33内に流入し、第2油圧ポンプ33の吸入側から流出して作動油タンク38aに戻る。これにより、第2油圧ポンプ33は、作動油の流通によって駆動し、第2油圧ポンプ33に連結された電動モータ32のロータを回転させる。
(ステップS38)
ステップS38において、CPUは、リレースイッチ39をオンにしてステップS21に処理を移す。
これにより、電動モータ32のロータを回転させることによって発生した電力がバッテリ35に蓄えられ、バッテリ35が充電される。この状態は、操作レバー28a〜28dの操作信号が入力されるか、または、変速機41のニュートラル信号が入力されるまで継続される。
このように、本実施形態の高所作業車によれば、第1実施形態と同様に、車両10の走行中においても車両10の走行速度を変化させることなくアクチュエータ24〜27の作動速度を速くすることができるので、作業の安全性を維持しつつ高所作業装置20による作業の作業効率を向上させることができる。
また、車両10の走行中において、操作レバー28a〜28dの操作量が小さいときには、エンジン12の出力のみによってアクチュエータ24〜27を作動させることができるので、車両10の走行中においてもアクチュエータ24〜27を低速のまま作動させることができる。これにより、バケット23を確実に目的の場所の移動させることができるので、作業の安全性を向上させるとともに、作業性の向上させることができる。
また、変速機41のニュートラル信号が入力されたと判定するとともに、操作レバー28a〜28dの操作信号が入力されたと判定しないときには、第1油圧ポンプ31から圧送される油圧油によって第2油圧ポンプ33を油圧モータとして駆動させ、第2油圧ポンプによって駆動される電動モータ32を発電機として用いることでバッテリ35を充電するようにしている。これにより、第1油圧ポンプ31から吐出される作動油によって第2油圧ポンプ33を駆動させることによってバッテリ35を充電することができるので、バッテリ35を充電する頻度を低減することができ、高所作業車1の保守点検作業のコストを低減することができる。
図7及び図8は、本発明の第3実施形態を示すものである。尚、前記第1及び第2実施形態と同様の構成部分には同一の符号を付して示す。
この高所作業車1の操作装置29は、旋回台21を旋回させるための旋回操作レバー29aと、ブーム22を伸縮させるための伸縮操作レバー29bと、ブーム22を起伏させるための起伏操作レバー29cと、ブーム22に対してバケット23を旋回させるためのバケット操作レバー29d等を有している。これらの操作レバー29a〜29dは、中立位置から傾倒操作可能に設けられており、傾倒操作方向のみが対応付けられた操作信号がコントローラ40に入力される。また、操作装置29は、アクチュエータ24〜27を作動させる速度を変更するためのアクセルスイッチ29eを有している。アクセルスイッチ29eは、押下操作の度にオンとオフが切り換わる押しボタンスイッチからなり、二段階の操作信号がコントローラ40に入力される。
以上のように構成された高所作業車において、作業者が操作装置29を操作してアクチュエータ24〜27を作動させる操作は、エンジン12の回転数が低回転の状態で開始される。このとき、コントローラ40は、図8に示す油圧ポンプ制御処理を行う。
(ステップS41)
ステップS41において、CPUは、いずれかの操作レバー29a〜29dの操作信号が入力されたか否かを判定する。操作レバー29a〜29dの操作信号が入力されたと判定した場合にはステップS42に処理を移す。
(ステップS42)
上記ステップS41において操作レバー29a〜29dの操作信号が入力されたと判定した場合に、ステップS42において、CPUは、アンロード弁36をオンロード状態に切り換えて、ステップS43に処理を移す。
(ステップS43)
ステップS43において、CPUは、変速機41のニュートラル信号が入力されたか否か(車両10が走行しているか否か)を判定する。変速機41のニュートラル信号が入力されたと判定した場合にはステップS44に処理を移し、変速機41のニュートラル信号が入力されたと判定されなかった場合(車両が走行している状態)にはステップS47に処理を移す。
(ステップS44)
上記ステップS43において変速機41のニュートラル信号が入力したと判定した場合に、ステップS44において、CPUは、リレースイッチ39をオフにしてステップS45に処理を移す。
(ステップS45)
ステップS45において、CPUは、アクセルスイッチ29eの操作信号がオンであるか否かを判定する。アクセルスイッチ29eの操作信号がオンであると判定した場合にはステップS46に処理を移し、アクセルスイッチ29eの操作信号がオンあると判定しなかった場合にはステップS50に処理を移す。
(ステップS46)
上記ステップS45においてアクセルスイッチ29eの操作信号がオンであると判定した場合に、ステップS46において、CPUは、エンジンの回転数を高回転に調整し、ステップS50に処理を移す。
(ステップS47)
上記ステップS43において変速機41のニュートラル信号が入力されたと判定されなかった場合に、ステップS47において、CPUは、アクセルスイッチ29eの操作信号がオンであるか否かを判定する。アクセルスイッチ29eの操作信号がオンであると判定した場合にはステップS48に処理を移し、アクセルスイッチ29eの操作信号がオンあると判定しなかった場合にはステップS49に処理を移す。
(ステップS48)
上記ステップS47においてアクセルスイッチ29eの操作信号がオンであると判定した場合に、ステップS48において、CPUは、リレースイッチ39をオンにしてステップS50に処理を移す。
具体的には、アクセルスイッチ29eがオンの場合には、バッテリ34の電力を電動モータ32に供給して第2油圧ポンプ33を駆動させる。これにより、アクチュエータ24〜27は、エンジン12の出力によって駆動される第1油圧ポンプ31と、電動モータ32の出力によって駆動される第2油圧ポンプ33とによって作動するため、高速で作動する。
また、電動モータ32を起動して第2油圧ポンプ33を駆動させる際には、アクチュエータ24〜27の作動速度が急激に変化することを防止するために、緩起動装置によって緩起動処理を行う。
(ステップS49)
上記ステップS47においてアクセルスイッチ29eの操作信号がオンであると判定しなかった場合に、ステップS49において、CPUは、リレースイッチ39をオフにしてステップS50に処理を移す。
具体的には、アクセルスイッチ29eがオフの場合には、第2油圧ポンプ33を駆動させることなく、低回転で運転しているエンジン12の出力によって第1油圧ポンプ31を駆動させる。これにより、アクチュエータ24〜27は、エンジン12の出力によって駆動される第1油圧ポンプ31のみによって作動するため、低速で作動する。
(ステップS50)
ステップS50において、CPUは、操作レバー29a〜29dの操作信号の入力が中止されたか否かを判定する。操作レバー29a〜29dの操作信号の入力が中止された場合には、ステップS51に処理を移し、操作レバー29a〜29dの操作信号の入力が中止されなかった場合には、ステップS41に処理を移す。
(ステップS51)
上記ステップS50において操作レバー28a〜28dの操作信号の入力が中止されたと判定された場合に、ステップS51において、CPUは、リレースイッチ39をオフにして、ステップS52に処理を移す。
具体的には、操作レバー28a〜28dの操作が解除されると、リレースイッチ39をオフにすることによってバッテリ34から電動モータ32への電力の供給を停止し、第2油圧ポンプ33の駆動を停止する。
電動モータ32の駆動を停止して第2油圧ポンプ33の駆動を停止させる際には、アクチュエータ24〜27の作動速度が急激に変化することを防止するために、緩停止装置によって緩停止処理を行う。
(ステップS52)
ステップS52において、CPUは、アンロード弁36をアンロード状態に切り換えて油圧ポンプ制御処理を終了する。
このように、本実施形態の高所作業車によれば、第1実施形態と同様に、車両10の走行中においても車両10の走行速度を変化させることなくアクチュエータ24〜27の作動速度を速くすることができるので、作業の安全性を維持しつつ高所作業装置20による作業の作業効率を向上させることができる。
また、車両10の走行中において、アクセルスイッチ29eがオフのときには、エンジン12の出力のみによってアクチュエータ24〜27を作動させることができるので、車両10の走行中においてもアクチュエータ24〜27を低速のまま作動させることができる。これにより、バケット23を確実に目的の場所の移動させることができるので、作業の安全性を向上させるとともに、作業性を向上させることができる。
また、アクチュエータ24〜27を作動させる操作は、異なる2種類の作動速度が対応付けられた押しボタンスイッチからなるアクセルスイッチ29eによって行われるようにしている。これにより、アクセルスイッチ29eを押下する簡単な操作で高所作業装置20の作動速度を変更することができるので、操作装置28の操作性を向上させることができる。
尚、前記第1〜第3実施形態では、車両10の走行中において、操作レバー28a〜28dの操作量が所定の操作量以上となった場合や、アクセルスイッチ29eがオンの状態となった場合に、電動モータ32によって第2油圧ポンプ33を駆動するようにしたものを示したが、これに限られるものではない。例えば、車両10が走行している状態を検知して電動モータ32によって第2油圧ポンプ33を駆動すれば、車両10の走行中に車両10の走行速度を変化させることなくアクチュエータ24〜27の作動速度を速くすることができる。これにより、作業の安全性を維持しつつ高所作業装置20による作業の作業効率を向上させることができる。
また、前記第1〜第3実施形態では、エンジン12の出力によって駆動する第1油圧ポンプ31と、電動モータ32の出力によって駆動する第2油圧ポンプ33と、を備えたものを示したが、これに限られるものではない。例えば、PTO機構34と電動モータ32が同時に接続可能であり、エンジン12及び電動モータ32の一方または両方の出力によって駆動する油圧ポンプであれば、一台の油圧ポンプでもよい。また、エンジン12の出力によって駆動する油圧ポンプや電動モータ32の出力によって駆動する油圧ポンプがそれぞれ複数台の油圧ポンプから構成されていてもよい。
また、前記第1〜第3実施形態では、コントローラ40が変速機41のニュートラル信号を受信するか否かによって車両10が走行しているか否かを判断するようにしたものを示したが、車両10が走行しているか否かの判断はこれに限られるものではない。車両10が走行しているか否かの判断は、例えば、アウトリガ14の使用状態を検出し、アウトリガ14を使用している場合に車両10が停止していると判断してもよい。また、車両10のサイドブレーキの使用状態を検出し、サイドブレーキがかかっている場合に車両10が停止していると判断してもよい。
また、前記第1〜第3実施形態では、エンジン12の出力をPTO機構34によって第1油圧ポンプ31に伝達するようにしたものを示したが、エンジン12の出力を第1油圧ポンプ31に伝達することができるものであれば、PTO機構に限られるものではない。
また、前記第1及び第2実施形態では、操作レバー28a〜28dの傾倒操作量(傾倒角度A:小、中、大)に対応付けられた三段階の操作信号がコントローラ40に入力されるようにしたものを示したが、これに限られるものではない。例えば、操作レバー28a〜28dの傾倒操作量に対応付けられた複数段階の操作信号がコントローラ40に入力されるようにしてもよく、この場合、エンジン12の出力によってアクチュエータを作動させる場合の作動速度の微調整が可能となる。
また、前記第2実施形態では、第1実施形態における油圧供給装置30の第2油圧ポンプ33の吐出側及び吸入側の構成を変更することによって、バッテリ35の充電を可能としたものを示したがこれに限られるものではない。第3実施形態における油圧供給装置30においても、第2油圧ポンプ33の吐出側及び吸入側の構成を第2実施形態の構成に変更することにより、バッテリ35の充電が可能となる。
尚、本実施形態において、PTO機構34が本発明の動力伝達機構に相当する。また、本実施形態において、変速機41がニュートラルの状態の場合にコントローラ40が変速機41からニュートラル信号を受信することによって車両が停止していると判断する処理が本発明の走行状態検出手段に相当する。また、本実施形態において、ステップS3〜ステップS8の処理、ステップS23〜ステップS31の処理、ステップ43〜ステップ49の処理が本発明の油圧ポンプ駆動手段に相当する。また、本実施形態において、ステップS21、ステップS35〜ステップS38の処理が本発明のバッテリ充電手段に相当する。
1 高所作業車
10 車両
12 エンジン
20 高所作業装置
28 29 操作装置
28a 29a 旋回操作レバー
28b 29b 伸縮操作レバー
28c 29c 起伏操作レバー
28d 29d バケット操作レバー
29e アクセルスイッチ
30 油圧供給装置
31 第1油圧ポンプ
32 電動モータ
33 第2油圧ポンプ
34 PTO機構
35 バッテリ
36 アンロード弁
38 作動油回路
39 リレースイッチ
40 コントローラ
41 変速機

Claims (5)

  1. 車両に油圧式のアクチュエータによって駆動される高所作業装置が設けられた高所作業車において、
    前記アクチュエータを駆動するための油圧ポンプと、
    前記車両の動力源としてのエンジンと、
    前記エンジンの動力を前記油圧ポンプの駆動用として伝達可能な動力伝達機構と、
    前記油圧ポンプを駆動可能な電動モータと、
    前記電動モータに電力を供給可能なバッテリと、
    前記車両の走行または停止の状態を検出する走行状態検出手段と、
    前記走行状態検出手段によって車両の走行が検出されないときには、前記エンジンの出力によって前記油圧ポンプを駆動させ、前記走行状態検出手段によって車両の走行が検出されたときには、前記エンジンの出力及び電動モータの出力によって油圧ポンプを駆動させる油圧ポンプ駆動手段と、を備えたことを特徴とする高所作業車。
  2. 車両に油圧式のアクチュエータによって駆動される高所作業装置が設けられた高所作業車において、
    前記アクチュエータを駆動するための油圧ポンプと、
    前記車両の動力源としてのエンジンと、
    前記エンジンの動力を前記油圧ポンプの駆動用として伝達可能な動力伝達機構と、
    前記油圧ポンプを駆動可能な電動モータと、
    前記電動モータに電力を供給可能なバッテリと、
    前記車両の走行または停止の状態を検出する走行状態検出手段と、
    前記アクチュエータの作動速度を決定する操作を検出する操作検出手段と、
    前記走行状態検出手段によって車両の走行が検出されないときには、前記エンジンの出力によって前記油圧ポンプを駆動させ、前記走行状態検出手段によって前記車両の走行が検出された場合において、前記操作検出手段によって検出された作動速度が所定速度未満のときには、エンジンの出力によって油圧ポンプを駆動させるとともに、前記操作検出手段によって検出された作動速度が所定速度以上のときには、前記エンジンの出力及び電動モータの出力によって油圧ポンプを駆動させる油圧ポンプ駆動手段と、を備えたことを特徴とする高所作業車。
  3. 前記油圧ポンプは、前記動力伝達機構を介してエンジンによって駆動可能な第1油圧ポンプと、前記電動モータによって駆動可能な第2油圧ポンプとからなり、
    前記走行状態検出手段によって車両の走行が検出された場合において、操作検出手段によってアクチュエータの作動速度を決定する操作を検出しないときには、第1油圧ポンプから圧送される油圧流体によって第2油圧ポンプを油圧モータとして駆動させ、第2油圧ポンプによって駆動される前記電動モータを発電機として用いることでバッテリを充電するバッテリ充電手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の高所作業車。
  4. 前記アクチュエータの作動速度を決定する操作は、中立位置から傾倒可能であり、傾倒角度の大きさと作動速度が対応付けられた操作レバーによって行われることを特徴とする請求項2または3に記載の高所作業車。
  5. 前記アクチュエータの作動速度を決定する操作は、異なる2種類の作動速度が対応付けられた押しボタンスイッチによって行われることを特徴とする請求項2または3に記載の高所作業車。
JP2010187489A 2010-08-24 2010-08-24 高所作業車 Active JP5574882B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010187489A JP5574882B2 (ja) 2010-08-24 2010-08-24 高所作業車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010187489A JP5574882B2 (ja) 2010-08-24 2010-08-24 高所作業車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012046264A JP2012046264A (ja) 2012-03-08
JP5574882B2 true JP5574882B2 (ja) 2014-08-20

Family

ID=45901616

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010187489A Active JP5574882B2 (ja) 2010-08-24 2010-08-24 高所作業車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5574882B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6704716B2 (ja) * 2015-11-26 2020-06-03 株式会社モリタ環境テック 切断処理装置及び切断処理装置の運転方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0743448Y2 (ja) * 1989-09-14 1995-10-09 株式会社アイチコーポレーション ハイブリッド油圧ユニット
JP3189862B2 (ja) * 1994-08-29 2001-07-16 株式会社アイチコーポレーション 作業装置の検出器診断装置
JP2002095112A (ja) * 2000-09-11 2002-03-29 Tcm Corp 産業用車両の走行駆動装置
JP4190811B2 (ja) * 2001-08-30 2008-12-03 株式会社アイチコーポレーション 高所作業車
JP2006273514A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Toyota Industries Corp ハイブリッド型フォークリフト
JP5224874B2 (ja) * 2008-03-31 2013-07-03 株式会社タダノ 作業機の駆動力切替装置及びこれを備える作業車

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012046264A (ja) 2012-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107949707B (zh) 作业机械的液压驱动装置
KR100986925B1 (ko) 백호의 유압 시스템
WO2013114948A1 (ja) フォークリフトの油圧制御装置
KR102107579B1 (ko) 건설 기계의 유압 구동 장치
KR101669452B1 (ko) 포크 리프트의 유압 제어 장치
JP6156452B2 (ja) 移動式クレーン
JP2012148724A (ja) アウトリガ制御装置
JP5574882B2 (ja) 高所作業車
JP6398863B2 (ja) フォークリフトの油圧制御装置
JP7091046B2 (ja) 作業機の油圧システム
WO2017030163A1 (ja) 荷役車両の油圧駆動装置
JP6455405B2 (ja) 荷役車両の油圧駆動装置
JP6259631B2 (ja) 作業機械の油圧ポンプの容量制御装置
JP2018080025A (ja) 荷役車両の油圧駆動装置
CN115516212A (zh) 液压挖掘机驱动系统
JP5641239B2 (ja) フォークリフトの油圧制御装置、及びフォークリフト
JP2008115923A (ja) 作業機械の制御装置
JP3793739B2 (ja) 作業車の作動制御装置
EP3945165A1 (en) Method and system for actuating an arm of a work vehicle
CN114319497B (zh) 液压挖掘机及其智能控制系统
JP2003020692A (ja) 油圧ショベルの油圧回路
JP2001164596A (ja) フロントローダ
JPH02193899A (ja) バッテリ式産業車両における油圧装置
JP2015021276A (ja) 作業機械
JP2013217070A (ja) 建設機械の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130808

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140610

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140624

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140701

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5574882

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250