JP5574332B2 - 可撓性膜状太陽電池積層体 - Google Patents
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Description
(1)太陽電池モジュールとシート状基体間の接着耐久性が不十分であること。
太陽電池モジュールのシート状発電素子は金属電極で被覆されているため、発電素子が積層されている部分には太陽光(紫外線含む)は透過されないため、シート状基体との接合部の接着剤層は、紫外線が起因とされる樹脂劣化は生じない。
一方、発電素子を含まない端部は太陽光(紫外線を含む)を透過するため、経時的に樹脂劣化が生じ、接着耐久性が低下する。したがって、太陽電池モジュール層とシート状基体間の接着耐久性の改善が必要である。
(2)太陽電池モジュールの端部、厚み段差部分及び厚さ方向段差部分の防汚性を含む耐久性が不十分であること。
シート状基体上に積層された太陽電池モジュールの端部は、シート状基体上に全面埋没しない限り、厚さ方向に段差が生ずるため、長期間の屋外曝露によって、塵や埃などの汚れ成分が堆積し、外観上好ましくない。したがって、段差部の汚れ成分の付着、堆積による汚染の改善が必要であった。
(3)太陽電池モジュール端部断面の耐湿性、耐水性を含む耐久性が不十分であること。
太陽電池モジュールの端部断面は、保護フィルムと封止用シートが剥き出しとなっているため、端部断面から吸湿又は、吸水によって、発電素子部分へ浸入し、出力低下を引き起こす可能性がある。したがって、太陽電池モジュール端部断面への吸湿又は、吸水の改善が必要であった。
(1)前記可撓性シート状基体が、可撓性シート状基材層と、その上面上に接合している表面被覆層とを含み、
(2)前記表面被覆層において、メタクリル酸エステル系樹脂及び、フッ素系樹脂を含むアンカー層が、前記可撓性シート状基材層に接合し、フッ素系樹脂を主成分として含むトップ層が、前記アンカー層上に接合しており、そして、
(3)前記可撓性太陽電池モジュールと、前記可撓性シート状基体との接合部が、架橋性接着剤層により接着され、かつ、前記可撓性太陽電池モジュールの側面部、及び、この側面部の上端に連続する前記可撓性太陽電池モジュールの上表面の周縁部、並びに前記可撓性シート状基体の上面の、前記可撓性太陽電池モジュールの側面部の下端を取り囲む前記可撓性シート状基体の周囲部に、フッ素系樹脂を主成分として含む可撓性保護フィルムが、架橋性接着剤層を介して接着されていて、それによって、可撓性太陽電池モジュールの吸湿吸水防止耐久性を向上させていることを特徴とするものである。
本発明の可撓性膜状太陽電池積層体において、前記アンカー層がメタクリル酸エステル系樹脂、100〜80質量%及びフッ素系樹脂0〜20質量%とを含む接着層と、フッ素系樹脂100〜80質量%及びメタクリル酸エステル系樹脂、0〜20質量%とを含むバリヤー層とからなるものであってもよい。
本発明の可撓性膜状太陽電池積層体において、前記トップ層が、フッ素系樹脂80〜45質量%、メタクリル酸エステル系樹脂20〜45質量%、エポキシ系樹脂0〜5質量%及びシリコーン系樹脂0〜5質量%とを含み、防汚性及び耐久性を有することが好ましい。
本発明の可撓性膜状太陽電池積層体において、前記アンカー層及びトップ層用フッ素系樹脂が、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合体樹脂であることが好ましい。
本発明の可撓性膜状太陽電池積層体において、前記可撓性シート状基体の表面被覆層が、メタクリル酸エステル系樹脂100〜35質量%とフッ化ビニリデン系樹脂0〜65質量%とを含むアンカー層用樹脂、及びフッ化ビニリデン系樹脂100〜50質量%、メタクリル酸エステル系樹脂0〜50質量%とを含むトップ層用樹脂とを、溶融二層押出し積層法により一体化しながら、その押出されたアンカー層用溶融樹脂層表面を、前記可撓性シート状基材層上に接合して形成されたものであることが好ましい。
本発明の可撓性膜状太陽電池積層体において、前記架橋性接着剤層が、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂及びヒドロキシル基を含むフッ素系樹脂から選ばれた1種以上を含む樹脂成分と、エポキシ樹脂、イソシアネート化合物及びカップリング剤から選ばれた1種以上を含む架橋剤とを含む架橋性接着剤の架橋硬化物を含むものであることが好ましい。
本発明の可撓性膜状太陽電池積層体において、前記可撓性太陽電池モジュールの最外表面が、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体樹脂フィルムにより形成されていることが好ましい。
本発明の可撓性膜状太陽電池積層体において、前記可撓性保護フィルムが0.025〜0.10mmの厚さ、及び5g/m2/day以下の水蒸気透過率(JIS Z0208−1976条件Bにより測定)を有することが好ましい。
また、ここで使用されるフッ素形樹脂とは、フッ化ビニリデンの単独重合体又は、フッ化ビニリデンと、それと共重合可能な単量体との共重合体を言う。フッ素系共重合体としては、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン系共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン系共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン系共重合体、等がある。特に、メタクリル酸エステル系樹脂との相溶性のよいフッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン系共重合体樹脂が好ましい。
前記アンカー層及びトップ層に用いられるフッ素系樹脂が、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合体であることが好ましい。
ポリエステルポリオールは、具体的には、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スペリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ブラシル酸などの脂肪族系、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸などの芳香族系の二塩基酸の1種以上、そして、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、メチルペンタンジオール、ヘキサンジオール、ヘプタンジオール、オクタンジオール、ノナンジオール、デカンジオール、ドデカンジオールなど脂肪族系、シクロヘキサンジオール、水添キシレングリコールなどの脂環式系、キシレングリコールなどの芳香族系ジオールの1種以上を用いることができる。また、ポリエーテルポリオールとしては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどのエーテル系のポリオールを用いることができる。カーボネートポリオールとしては、カーボネート化合物とジオールとを反応させて得ることができる。カーボネート化合物としては、ジメチルカーボネート、ジフェニルカーボネート、エチレンカーボネートなどを用いることができる。ジオールとしてはエチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、メチルペンタンジオール、ヘキサンジオール、ヘプタンジオール、オクタンジオール、ノナンジオール、デカンジオール、ドデカンジオールなどの脂肪族ジオール、シクロヘキサンジオール、水添キシリレングリールなどの脂環式ジオール、キシリレングリールなど芳香族ジオールなどの1種以上の混合物が用いられたカーボネートを用いることができる。
シラン系カップリング剤としては、アミノシラン類、例えば、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、及びN−フェニル−γ−アミノプロピルトリエトキシシランなど;エポキシシラン類、例えば、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、及びβ−(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランなど;ビニルシラン類、例えば、ビニルトリエトキシシラン、及びビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シランなど;メルカプトシラン類、例えば、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシランなど、が挙げられる。
チタン系カップリング剤としては、アルコキシ類、例えば、テトライソプロポキシチタン、テトラ−n−ブトキシチタン、及びテトラキス(2−エチルヘキソキシ)チタンなど;アシレート類、例えば、トリ−n−ブトキシチタンステアレート、及びイソプロポキシチタントリステアレートなどが挙げられる。
ジルコニウム系カップリング剤としては、例えば、テトラブチルジルコネート、テトラ(トリエタノールアミン)ジルコネート、及びテトライソプロピルジルコネートなどが挙げられる。アルミニウム系カップリング剤としては、例えば、アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレートが挙げられる。
さらに、ジルコアルミニウム系カップリング剤としては、テトラプロピルジルコアルミネートが挙げられる。これらカップリング剤の中で、耐湿性、耐光性の観点から、特にはγ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、及びβ−(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランなどのエポキシシランを用いることが好ましい。
上記フッ素系樹脂フィルムとして、フッ化ビニリデン、トリフルオロエチレン、トリフルオロクロロエチレン、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、フロロアルキルビニルエーテル及びエチレンからなる群から選ばれた2種以上のモノマーからなる少なくとも1種の共重合体樹脂フィルムが使用できる。特には、防湿性の点から、厚さが0.025〜0.10mmのトリフルオロクロロエチレンフィルムを用いることが好ましい。可撓性樹脂フィルム3の厚さは、0.025〜0.10mmであることが好ましく、特には、0.04〜0.075mmが好ましい。厚さが0.025mm未満であると防湿性が不十分となることがあり、またそれが0.075mmを越えると柔軟性が不充分となることがある。
下記実施例及び比較例において製造された太陽電池積層体は下記の試験に供された。
(1)発電出力測定
JIS−C8935−1995に基づき、供試体の環境試験前後の発電出力を測定した。
(2)耐湿熱性
供試体を85℃,85%RHの環境下にて、1000時間放置後の発電出力保持率(%)を計測し、かつ外観(色相、フィルム剥がれ、浮き、その他)を下記のように4段階に評価した。
(外観評価)
4:測定開始前の状態に比べて変化なし。
3:着色が僅かに見られる。
2:黄変が認められ、供試体の一部分にフィルム(表面被覆層、可撓性太陽電池モジュ ール層、可撓性保護フィルム層)の浮き、剥がれが一部見られる。
1:黄変が認められ、供試体の全面にフィルム(上記)の浮き、剥がれが認められる。
(3)耐候性
供試体をメタルウェザー超促進耐候試験機に装着し、これに下記条件で紫外線照射した後の発電出力保持率を計測し、及び、外観(色相、フィルム剥がれ、浮き、その他)を下記4段階に評価した。
(試験条件)
紫外線強度;50(mW/cm2)
L時(ライト);温度60℃、湿度39%、設定時間4時間
D時(結露) ;温度60℃、湿度90%以上、設定時間4時間
L時及びD時の合計時間 8時間
を1サイクルとして、合計15サイクル(120時間)を1単位の試験時間として、合計10単位、1200時間の照射を行った。
(外観評価)
4:測定開始前の状態に比べて変化なし。
3:着色が僅かに見られる。
2:黄変が認められ、供試体の一部分にフィルム(表面被覆層、可撓性太陽電池モジュ ール層、可撓性保護フィルム層)の浮き、剥がれが一部見られる。
1:黄変が認められ、供試体の全面にフィルムの浮き、剥がれが認められる。
(4)耐はためき性
横手長さ140cm、傾斜縦幅100cmの、南面して30度に傾斜している曝露枠台の、横手上辺部と横手下辺部との間に、横幅30cm縦長さ60cmの供試体を配置し、この供試体の横上辺部と横下辺部の2偶部を、長さ20cmのゴムバンドにより前記曝露枠台の横手上辺部と下辺部とに結びつけて固定し、供試体が風を受けたとき、供試体がゴムバンドの伸縮により変位してはためくことができるようにした。上記のはためき可能な供試体を、屋外環境下(実施地:埼玉県草加市、実施期間:2009年6月〜12月)にて、5000時間放置した後の発電出力保持率(%)を計測し、及び、外観(汚れ、フィルム剥がれ、浮き、その他)を下記のように4段階に評価した。
(外観評価)
4:測定開始前の状態に比べて変化なし。
3:汚れの付着が僅かに見られる。
2:汚れの付着が認められ、供試体の一部分にフィルム(表面被覆層、可撓性太陽電池 モジュール層、可撓性保護フィルム層)の浮き、剥がれが一部見られる。
1:汚れの付着が認められ、供試体の全面にフィルムの浮き、剥がれが認められる。
(5)防湿性(水蒸気透過率)
JIS Z0208に準拠して、フィルム厚さ50μm、温度40℃、相対湿度90%RHにおいて、フィルムの水蒸気透過率(g/m2,day)を測定した。
シート状基体のシート状基材層用可撓・防水性シートの繊維布帛として、ガラス繊維糸条(繊維太さ:150tex)を経糸、緯糸に使用した平織物(目付け:380g/m2、密度:経糸29本/25.4mm、緯糸32本/25.4mm)を使用した。
前記可撓・防水性樹脂フィルムは、下記ポリ塩化ビニル樹脂組成物をカレンダー成形法により混練、圧延し、厚さ0.16mmのフィルムを作製したものであった。このフィルムを前記繊維布帛の表面上に165℃で2分間熱圧着して、前記可撓性シート状基材層を作製した。この基材層の目付けは840g/m2であった。
塩化ビニル樹脂 100質量部
フタル酸エステル系可塑剤 50質量部
リン酸エステル系可塑剤 15質量部
エポキシ系化合物 3質量部
Ba−Ca系安定剤 1質量部
芳香族イソシアネート化合物 5質量部
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤 0.1質量部
顔料(酸化チタン) 5質量部
メタクリル酸エステル系樹脂(メタクリル酸メチル樹脂とアクリル酸ブチル樹脂の共重合体) 18質量部
フッ素系樹脂(フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合体樹脂)
2質量部
希釈溶剤(メチルエチルケトン) 80質量部
次に、接着層の表面に、下記バリヤー層用組成物(アクリル系樹脂10質量%とフッ素系樹脂90質量%との混合物)の溶液をコーティングして、厚さが約10μmのバリヤー層を形成して、アンカー層を構成した。
メタクリル酸エステル系樹脂(メタクリル酸メチル樹脂と
アクリル酸ブチル樹脂の共重合体) 2質量部
フッ素系樹脂(フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン
共重合体樹脂) 18質量部
希釈溶剤(メチルエチルケトン) 80質量部
フッ素系樹脂(フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン
共重合体樹脂) 15質量部
メタクリル酸エステル系樹脂(メタクリル酸メチル樹脂と
アクリル酸ブチル樹脂の共重合体) 4質量部
エポキシ系樹脂(ウレタン変性エポキシ樹脂) 0.4質量部
シリコン系樹脂(シランカップリング剤) 0.6質量部
希釈溶剤(メチルエチルケトン) 80質量部
更に、トップ層の表面にコロナ放電処理を施して、接着性の向上を図った。
この可撓性保護フィルムとして、厚さ50μmのトリフルオロクロロエチレン樹脂フィルムを使用した。このフィルムの水蒸気透過率は、0.1g/m2/dayであった。
ポリエステル系樹脂 100質量部
イソシアネート化合物(ヘキサメチレンジイソシアネート) 7質量部
エポキシ樹脂(ウレタン変性エポキシ樹脂) 1質量部
カップリング剤化合物(エポキシ系シランカップリング剤) 2質量部
紫外線吸収剤(ベンゾトリアゾール系) 2.5質量部
希釈溶剤(酢酸エチル) 140質量部
試験結果を表1に示す。
実施例1と同様にして、可撓性膜状太陽電池積層体を製造し、試験に供した。但し、可撓性保護フィルムとして、厚さ50μm、水蒸気透過率が4.5g/m2/dayのエチレン−テトラフルオロエチレン共重合体樹脂フィルムを用いて形成した。
試験結果を表1に示す。
実施例1と同様にして、可撓性膜状太陽電池積層体を製造し、試験に供した。但し、シート状基体である可撓・防水性シートの表面にアンカー層の接着層、及びトップ層の2層の表面被覆層を形成した。
試験結果を表1に示す。
実施例1と同様にして、可撓性膜状太陽電池積層体を製造し、試験に供した。但し、シート状基体用繊維布帛として、ポリエステル繊維糸状(繊維太さ:84dtex)を経糸、緯糸に使用した基布平織物(目付け:160g/m2、密度:経糸40本/25.4mm、緯糸50本/25.4mm)を使用した。また、前記繊維布帛上に、下記可撓・防水性樹脂フィルムを貼着した。この可撓・防水性樹脂フィルムとして、前記ポリ塩化ビニル樹脂組成物をカレンダー成形法により混練、圧延し、厚さ0.15mmのフィルムを作製し、このフィルムを前記繊維布帛の表面上に165℃で2分間熱圧着し、可撓性シート状基材層を形成した。このシート状基材層の目付けは500g/m2であった。
試験結果を表1に示す。
実施例1と同様にして、可撓性膜状太陽電池積層体を製造し、試験に供した。但し、架橋性接着層用樹脂に下記の組成物を用いた。
ヒドロキシル基を含有するフッ素系樹脂
(テトラフルオロエチレン−ビニル共重合体樹脂) 100質量部
イソシアネート化合物(ヘキサメチレンジイソシアネート) 15質量部
カップリング剤化合物(エポキシ系シランカップリング剤) 2質量部
紫外線吸収剤(ベンゾトリアゾール系) 2.5質量部
希釈溶剤(トルエン) 20質量部
試験結果を表1に示す
実施例1と同様にして、可撓性膜状太陽電池積層体を製造し、試験に供した。但し、シート状基体のシート状基材層は、実施例1と同一のガラス繊維平織基布の表面上にカレンダー成形法により可撓・防水性樹脂フィルムとして、下記エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂組成物をカレンダー成形法により下記組成の組成物を混練、圧延して形成されたエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂組成物フィルム(厚さ0.16mm)を積層し、130℃で2分間加圧、圧着し、可撓・防水性シートを作製した。このシートの目付けは720g/m2であった。
エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂 100質量部
安定剤(フェノール系化合物) 0.5質量部
顔料(酸化チタン) 5質量部
試験結果を表1に示す。
実施例1と同様にして、可撓性膜状太陽電池積層体を製造し、試験に供した。但し、シート状基体である可撓・防水性シートの表面に施すアンカー層を省略した。
試験結果を表1に示す。
実施例1と同様にして、可撓性膜状太陽電池積層体を製造し、試験に供した。但し、シート状基体である可撓・防水性シートの表面に施すトップ層を省略した。
試験結果を表1に示す。
実施例1と同様にして、可撓性膜状太陽電池積層体を製造し、試験に供した。但し、可撓性太陽電池モジュールの側面部及び上面周縁部並びに前記太陽電池モジュールの側面部下端を取り囲む、シート状基体の周囲部に、可撓性保護フィルムを形成することを省略した。
試験結果を表1に示す。
実施例1と同様にして、可撓性膜状太陽電池積層体を製造し、試験に供した。但し、可撓性保護フィルムを厚さ50μm、水蒸気透過率が11g/m2/dayであるポリエステル樹脂フィルムを用いて形成した。
試験結果を表1に示す。
1a 可撓性接着性樹脂層
2 可撓性太陽電池モジュール
3 可撓性保護フィルム
4 可撓性シート状基体
2a モジュール2の下面部
2b モジュール2の側面部
2c モジュール2の上面周縁部
3a 保護フィルム3の、モジュール2の側面部2bに接合する部分
3b 保護フィルム3の、モジュール2の上面周縁部2cに接合する部分
3c 保護フィルム3の、基体4に接合する部分
4a 可撓性シート状基材層
4b 表面被覆層
4c 基体4の、モジュール側面部の下端を囲む周囲部
5 アンカー層
5a バリヤー層
5b 接着層
6 トップ層
8a,8b 架橋性接着剤層
9 エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体樹脂フィルム
Claims (6)
- 可撓性シート状基体4とその一面上に、互に間隔をおいて配置された複数の可撓性太陽電池モジュール2とを含む積層体であって、
(1)前記可撓性シート状基体4が、可撓性シート状基材層4aと、その上面上に接合している表面被覆層4bとを含み、
(2)前記表面被覆層4bにおいて、メタクリル酸エステル系樹脂及びフッ素系樹脂を含むアンカー層5が、前記可撓性シート状基材層4aに接合し、フッ素系樹脂を主成分として含むトップ層6が、前記アンカー層上に接合しており、
(3)前記トップ層6が、フッ素系樹脂75質量%、メタクリル酸エステル系樹脂20質量%、エポキシ系樹脂2質量%及びシリコーン系樹脂3質量%からなり、それによって、前記可撓性シート状基体4の防湿性及び耐久性を向上させており、
(4)前記可撓性太陽電池モジュール2の下面部2aが、前記可撓性シート状基体に、架橋性接合剤層8aを介して接着され、かつ、前記可撓性太陽電池モジュール側面部2b、及び、この側面部2bの上端に連続する前記可撓性太陽電池モジュール上表面の周縁部2c、並びに前記可撓性太陽電池モジュール側面部2bの下端を取り囲む、前記可撓性シート状基体上面の、周囲部4cに、フッ素系樹脂を主成分として含む可撓性保護フィルム3が、架橋性接着剤層8bを介して接着されていて、それによって、可撓性太陽電池モジュール2の吸湿吸水防止耐久性を向上させている、
ことを特徴とする可撓性膜状太陽電池積層体。 - 前記アンカー層5がメタクリル酸エステル系樹脂100〜80質量%及びフッ素系樹脂0〜20質量%からなる、接着層と、フッ素系樹脂100〜80質量%及びメタクリル酸エステル系樹脂0〜20質量%からなるバリヤー層とからなる、請求項1に記載の可撓性膜状太陽電池積層体。
- 前記アンカー層5及びトップ層6用フッ素系樹脂が、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合体樹脂である、請求項1又は2に記載の可撓性膜状太陽電池積層体。
- 前記架橋性接着剤層8a及び8bが、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂及びヒドロキシル基を含むフッ素系樹脂から選ばれた1種以上からなる樹脂成分と、エポキシ樹脂、イソシアネート化合物及びカップリング剤から選ばれた1種以上からなる架橋剤とを含む架橋性接着剤の架橋硬化物を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の可撓性膜状太陽電池積層体。
- 前記可撓性太陽電池モジュール2の最外表面が、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体樹脂フィルムにより形成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の可撓性膜状太陽電池積層体。
- 前記可撓性保護フィルム3が、0.025〜0.10mmの厚さを有し5g/m2/day以下の水蒸気透過率(JIS Z0208−1976条件Bにより測定)を有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の可撓性膜状太陽電池積層体。
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JP2011258759A (ja) | 2011-12-22 |
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