以下図面を用いて、発明を実施するための最良の形態(以下、これを実施の形態とも呼ぶ)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態の概要
2.第1の実施の形態
3.第2の実施の形態
4.変形例
<1.実施の形態の概要>
まず、実施の形態の概要を説明する。因みに、この概要を説明した後、本実施の形態の具体例である第1の実施の形態及び第2の実施の形態の説明に移る。
図1において、1は全体として本実施の形態による情報処理装置を示す。かかる情報処理装置1において選択部2は、コンテンツを構成するテキストの少なくとも一部を選択する。また情報処理装置1において取得部3は、選択部2により選択された、テキストの一部に対する自然言語処理の処理結果を取得する。
さらに情報処理装置1において特定部4は、取得部3により取得された処理結果に基づき、テキストの所定部分を特定する。そして情報処理装置1において表示制御部5は、特定部4により特定された、テキストの所定部分を強調表示するように制御する。
かかる構成により情報処理装置1は、テキストにおいてユーザが関心を示した所望部分や、当該テキストの内容を理解するうえで重要な部分のように、意図する部分を所定部分として的確に特定して強調表示することができる。その結果、情報処理装置1は、使い勝手を向上させることができる。
<2.第1の実施の形態>
[2−1.情報表示システムの構成]
図2において、10は全体として、第1の実施の形態による情報表示システムを示す。かかる情報表示システム10は、上述した情報処理装置1の具体例である例えば、2種類の情報表示端末11及び12が、ネットワーク13を介して情報共有化装置14と通信し得るようになされている。
情報表示端末11及び12は、ネットワーク13を介して情報共有化装置14や、図示しない電子書籍提供装置から、デジタルデータとして配信される小説や雑誌、学習教材等の電子書籍の電子書籍データを取り込んで記憶(すなわち、取得)する。因みに、学習教材としての電子書籍は、教科書や参考書等である。
また情報表示端末11及び12は、ネットワーク13を介して図示しない情報提供装置から、ネットワーク13上でデジタルデータとして公開されているホームページやレポート等も電子書籍の電子書籍データとして取り込んで記憶することができる。
ここで、電子書籍は、1又は複数のページで構成されている。また電子書籍の個々のページは、複数の行に亘るテキストのみが配置されて生成され、又は複数の行に亘るテキストと、表紙や挿絵用の写真画像やイラスト画像等とが配置されて生成されている。
そして電子書籍の電子書籍データは、書籍属性データと、ページ毎のテキストのテキストデータと、表紙や挿絵用の写真画像やイラスト画像等の画像データとから構成されている。
因みに、書籍属性データには、電子書籍を個別に識別可能な書籍識別情報、本や雑誌等のような電子書籍の種類(以下、これを書籍種別とも呼ぶ)、電子書籍のタイトル(以下、これを書籍タイトルとも呼ぶ)、電子書籍の出版社名等が格納されている。
またページ毎のテキストデータは、ページ番号と、平仮名や片仮名、漢字、句点、読点、空白等の複数種類の文字で複数の行に亘って生成されたテキストと、テキスト内での文字の位置を行番号及び列番号で示す文字位置情報等とから構成されている。
なお、ページ毎のテキストデータは、テキストを構成する個々の文字(実際には文字の文字コード)が、当該文字のテキスト内での位置を示す文字位置情報と対応付けられている。
情報表示端末11及び12は、電子書籍データを取得した状態で、電子書籍の表示が指示されると、その電子書籍データに基づき、電子書籍のページ毎のテキストを、適宜、表紙や挿絵の写真画像やイラスト画像等と共に電子書籍画像として表示する。
情報表示端末11及び12は、電子書籍画像を表示すると、ユーザに、当該電子書籍画像のテキストの中で、所望の段落や所望の文節、所望の単語等の所定部分(以下、これを所望部分とも呼ぶ)を選択用に指示させ得るようになされている。
そして情報表示端末11及び12は、電子書籍画像を表示した状態で、ユーザにより当該電子書籍画像のテキストの中で所望部分が指示されると、後述するように、テキストにおいて所望部分を特定して強調表示する。
また情報表示端末11及び12は、このようにテキストの所望部分を強調表示した場合、当該強調表示した所望部分を登録するための所望部分登録データを生成して記憶している。
このようにして情報表示端末11及び12は、表示中の電子書籍画像のテキストにおいて、ユーザに所望部分を選択させて、当該選択された所望部分を、所望部分登録データとして保持しておくことができる。
よって情報表示端末11及び12は、テキストから所望部分が選択された電子書籍画像を再び表示する場合、所望部分登録データに基づき、電子書籍画像のテキスト内で所望部分を再び強調表示して、過去に選択された所望部分を確認させることができる。
さらに情報表示端末11及び12は、ユーザにより所望部分を選択した電子書籍や当該所望部分に関する種々の情報を含む書籍関連データを、ネットワーク13を介して情報共有化装置14に送信する。
情報共有化装置14は、情報表示端末11及び12から送信された書籍関連データを受信すると、その書籍関連データを蓄積する。また情報共有化装置14は、例えば、情報表示端末11及び12から他の情報表示端末11及び12で選択された所望部分に関する情報の提供が要求されると、その書籍関連データに基づき所望部分に関する情報を提供する所望部分情報提供データを生成する。
そして情報共有化装置14は、その所望部分情報提供データを情報表示端末11及び12に送信する。これにより情報共有化装置14は、情報表示端末11及び12において所望部分情報提供データに基づき、他の情報表示端末11及び12で電子書籍のテキストから選択された所望部分を、同一の電子書籍画像のテキスト内で強調表示させる。
このようにして複数の情報表示端末11及び12は、情報共有化装置14を利用して、他の情報表示端末11及び12で選択された所望部分を共有化し、同一の電子書籍画像を表示する場合、その共有化した所望部分を強調表示して見せることができる。
[2−2.一方の情報表示端末の機能回路ブロックによるハードウェア構成]
次いで、図3を用いて、2種類の情報表示端末11及び12のうち一方の情報表示端末11の機能回路ブロックによるハードウェア構成について説明する。
図3に示すように、一方の情報表示端末11は、当該情報表示端末11全体を制御する制御部20を有している。また情報表示端末11には、種々の操作画像や電子書籍画像を表示するための表示部21が設けられている。
さらに情報表示端末11は、表示部21の表示面を覆うように設けられたタッチパネルや、当該情報表示端末11の筐体表面に設けられた操作キーでなる操作部22も有している。
そして操作部22は、操作キーが押下操作や回転操作等のようにキー操作された場合、そのキー操作に応じた操作命令を制御部20に送出する。これにより制御部20は、操作部22から与えられた操作命令に応じた処理を実行する。
ところで、操作部22としてのタッチパネルは、あたかも表示部21の表示面にタッチさせているように、当該タッチパネルの表面に指やスタイラスペン等をタッチさせて種々の命令や指示を入力させるためのものである。
タッチパネルの表面にタッチさせて種々の命令や指示を入力するためのタッチ操作としては、タッチパネルの表面に1本の指の指先や、1本のスタイラスペンのペン先等をほぼ一点にタッチさせて直ちに離すようなタッチ操作がある。
また、かかるタッチ操作としては、タッチパネルの表面に1本の指の指先や、1本のスタイラスペンのペン先等をタッチさせて直ちに、そのタッチ位置から周囲の任意の方向にすばやく動かしながら離すようなタッチ操作もある。
さらに、かかるタッチ操作としては、タッチパネルの表面に1本の指の指先や、1本のスタイラスペンのペン先等をタッチさせたまま、直線や円等の所望の線画を描くように移動させる(すなわち、表面上で指先等を滑らせる)ようなタッチ操作もある。
因みに、以下の説明では、タッチパネルの表面に1本の指の指先や、1本のスタイラスペンのペン先等をほぼ一点にタッチさせて直ちに離すようなタッチ操作を、特にタップ操作とも呼ぶ。
タップ操作は、例えば、表示部21に表示している操作画像や電子書籍画像上で当該操作画像内や電子書籍画像内に配置されたアイコンやボタン等の指示項目を指示するために行われる操作である。
また、以下の説明では、タッチパネルの表面に1本の指の指先や、1本のスタイラスペンのペン先等をタッチさせて直ちに、そのタッチ位置から周囲の任意の方向にすばやく動かしながら離すようなタッチ操作を、特にフリック操作とも呼ぶ。
フリック操作は、例えば、表示部21に表示する電子書籍画像を、あたかも書籍のページをめくるように切り換えるために行われ、また表示部21に1ページ分の電子書籍画像を表示しきれない場合に表示範囲を変更(スクロール)するために行われる操作である。
さらに、以下の説明では、タッチパネルの表面に1本の指の指先や、1本のスタイラスペンのペン先等をタッチさせたまま所望の線画を描くように移動させるようなタッチ操作を、特にスライド操作とも呼ぶ。
このスライド操作は、例えば、表示部21に表示されている電子書籍画像のテキストの中から所望部分を、選択用に指示するために行われる操作である。
なお、以下の説明では、これらタップ操作、フリック操作、スライド操作を特に区別する必要のない場合、まとめて単にタッチ操作とも呼ぶ。
操作部22は、タッチパネルの表面がタッチ操作された場合、タッチ操作の開始から終了までの間、格段的に短い例えば、数[μsec]のような一定時間毎に、指先やペン先等のタッチ位置を、表示部21の表示面の画素位置の座標として検出する。
因みに、操作部22は、この際、タッチ位置を、表示面の垂直方向と平行なx軸、及び当該表示面の水平方向と平行なy軸として示す画素位置の座標(すなわち、2次元座標)として検出する。なお、以下の説明では、表示面の垂直方向を、表示面垂直方向とも呼び、当該表示面の水平方向を、表示面水平方向とも呼ぶ。
また操作部22は、このようにタッチ位置を検出する毎に、当該検出したタッチ位置を示すタッチ位置情報を制御部20に送出する。
制御部20は、操作部22からタッチ位置情報が与えられると、例えば、そのタッチ位置情報が与えられている間の時間を、タッチ操作の開始から終了までのタッチ操作が行われた時間(以下、これをタッチ操作時間とも呼ぶ)として検出する。
また制御部20は、例えば、そのタッチ位置情報が与えられている間の、当該タッチ位置情報が示すタッチ位置の変位量を、タッチ操作の開始から終了までにタッチ位置がどの程度変位したのかを示すタッチ位置変位量として検出する。
そして制御部20は、そのタッチ操作時間と、タッチ位置変位量とに基づきタッチ操作の種類を判別する。すなわち、制御部20は、このとき行われたタッチ操作が、指先等を格段的に短い所定時間内でほぼ一点にタッチさせて離すタップ操作であるか否かを判別する。
また制御部20は、このとき行われたタッチ操作が、指先等を所定時間内に格段的に短い所定距離未満だけ移動させて離すフリック操作や、指先等を所定時間以上移動させ、及び又は所定距離以上移動させて離すスライド操作であるか否かも判別する。
制御部20は、このとき行われたタッチ操作がタップ操作であると判別すると、そのタップ操作によるタッチ位置に基づき、表示部21に表示中の画像内においてタップ操作により指示された指示項目を判別する。
そして制御部20は、そのタップ操作により指示された指示項目(すなわち、このとき判別した指示項目)に予め割り当てられている命令を検出して、当該検出した命令に応じた処理を実行する。
また制御部20は、このとき行われたタッチ操作がフリック操作やスライド操作であると判別すると、後述するように、そのフリック操作やスライド操作に応じた処理を実行する。
このようにして制御部20は、操作部22の操作キーに対するキー操作やタッチパネルに対するタッチ操作に応じて、当該キー操作やタッチ操作に応じた種々の処理を実行する。
実際に制御部20は、キー操作やタップ操作により、所望の電子書籍の取得が要求されると、当該電子書籍の取得を要求する取得要求データを、送信部23からネットワーク13を介して情報共有化装置14や電子書籍提供装置、情報提供装置に送信する。
その結果、制御部20は、情報共有化装置14や電子書籍提供装置、情報提供装置から要求した電子書籍の電子書籍データが送信され受信部24によって受信されると、当該受信された電子書籍データを記憶部25に送出して記憶する。
因みに、制御部20は、例えば、情報提供装置から、ネットワーク13上で公開されているホームページやレポート等を取り込んだ場合には、記憶部25に記憶せずに、そのホームページやレポート等を表示部21に表示する。
この際、制御部20は、ホームページやレポート等を表示した状態で、ユーザに所定操作で当該ホームページ内のテキストやレポート等の気になる一部をスクラップのように選択させることができる。
そして制御部20は、ホームページ内のテキストやレポート等の一部が選択されると、当該選択された一部を電子書籍の電子書籍データとして記憶部25に記憶することもできる。
このようにして制御部20は、外部の情報共有化装置14や電子書籍提供装置、情報提供装置から複数の電子書籍データを取得して記憶部25に蓄積しておくことができる。
また制御部20は、キー操作やタップ操作により、表示対象の電子書籍が選択され、当該電子書籍の表示が要求されると、記憶部25から選択された電子書籍の電子書籍データを読み出して表示制御部26に送出する。
表示制御部26は、この際、電子書籍データに基づき、1ページ分の電子書籍画像データを生成する。そして表示制御部26は、例えば、表示部21の表示面のサイズや解像度に応じて、その電子書籍画像データの少なくとも一部分を表示可能な画像のデータとして表示部21に送出する。
これにより図4に示すように、表示制御部26は、表示部21の表示面全体に渡り、電子書籍画像データに基づく1ページ分のテキストでなる(1ページ分のテキストと共に写真画像やイラスト画像が配置された)電子書籍画像27の少なくとも一部分を表示する。
因みに、表示制御部26は、この際、表示部21の表示面に、電子書籍画像27の少なくとも一部を、当該表示面垂直方向と画像垂直方向を平行にし、かつ表示面水平方向を画像水平方向と平行にして表示している。
なお、以下の説明では、電子書籍画像27(図4)において、表示面垂直方向と平行な画像垂直方向の一端側及び他端側のうち、矢印aで示す一端側を画像上側とも呼び、当該矢印aで示す一端側とは反対の他端側を画像下側とも呼ぶ。
また、以下の説明では、電子書籍画像27(図4)において、表示面水平方向と平行な画像水平方向の一端側及び他端側のうち、矢印bで示す一端側を画像右側とも呼び、当該矢印bで示す一端側とは反対の他端側を画像左側とも呼ぶ。
ところで、電子書籍データが横書きのテキストの表示を意図して生成されている場合、図4に示したように、表示部21の表示面には、電子書籍画像27として、横書きのテキストが、当該テキストの個々の行を画像水平方向と平行にして表示される。
因みに、テキストが横書きの場合、例えば、個々の行において画像左側から同一番目の文字は、画像垂直方向と平行な列として揃えられている。
また電子書籍データが縦書きのテキストの表示を意図して生成されている場合、表示部21の表示面には、電子書籍画像27として、縦書きのテキストが、当該テキストの個々の行を画像垂直方向と平行にして表示される。
因みに、テキストが縦書きの場合、例えば、個々の行において画像上側から同一番目の文字は、画像水平方向と平行な列として揃えられている。
そして、以下の説明では、テキストが横書き及び縦書きの何れであるのかにかかわらず、電子書籍画像27内のテキストにおいて、文頭側を単に前とも呼び、当該文末側を単に後とも呼ぶ。
制御部20は、このように電子書籍画像27が表示された状態で、タッチ操作が行われ、そのタッチ操作がフリック操作であると判別すると、フリック操作によるタッチ位置の変位方向(以下、これをタッチ位置変位方向とも呼ぶ)を検出する。
そして制御部20は、検出したタッチ位置変位方向が、画像右側から画像左側へ変位する方向や、画像左側から画像右側へ変位する方向であると、電子書籍画像27の表示を切り換えるように表示制御部26を制御する。
この際、表示制御部26は、タッチ位置変位方向に応じて、電子書籍データに基づき新たな電子書籍画像データを生成し、当該生成した電子書籍画像データを表示部21に送出する。
これにより表示制御部26は、表示部21に対し、現在表示中の電子書籍画像27を、タッチ位置変位方向に応じて1ページ前又は1ページ後の電子書籍画像に切り換えて表示する。
このようにして表示制御部26は、タッチパネルに対するフリック操作に応じて、表示部21に表示する電子書籍画像27を、あたかも書籍のページを順番にめくるように切り換える。
また制御部20は、検出したタッチ位置変位方向が、画像上側から画像下側へ変位する方向や、画像下側から画像上側へ変位する方向であると、電子書籍画像27の表示範囲を変更するように表示制御部26を制御する。
この際、表示制御部26は、タッチ位置変位方向に応じて、表示部21に送出していた電子書籍画像データにおいて、当該表示部21に対する送出部分を変更する。
これにより表示制御部26は、表示部21に表示していた電子書籍画像27を画像下側や画像上側にスクロールして、当該電子書籍画像27の表示範囲を変更する。
このようにして表示制御部26は、表示部21の表示面全体に渡り、1ページ分の電子書籍画像27全体を表示し得ない場合でも、タッチパネルに対するフリック操作に応じて、当該電子書籍画像27の表示範囲を変更することができる。
[2−2−1.強調表示処理]
次いで、ユーザにより電子書籍のテキスト内で選択された所望部分を登録して強調表示する強調表示処理について説明する。
制御部20は、表示部21に電子書籍画像27を表示した際、タッチパネルの表面に対し、指先等の種々の滑らせ方の何れの手法でスライド操作されても、テキストの所望部分を指示させることができるようにしている。
ここで、図5に示すように、テキストの所望部分を指示するためのスライド操作としては、指先等でテキストの所望部分をほぼ直線状になぞるようにして、その所望部分を指示するようなスライド操作がある。
また図6に示すように、テキストの所望部分を指示するためのスライド操作としては、指先等でテキストの所望部分を波状になぞるようにして、その所望部分を指示するようなスライド操作もある。
さらに図7に示すように、テキストの所望部分を指示するためのスライド操作としては、指先等でテキストの所望部分を括る一対の括弧を描くようにして、その所望部分を指示するようなスライド操作もある。
さらに図8(A)及び(B)に示すように、テキストの所望部分を指示するためのスライド操作としては、指先等でテキストの所望部分を囲む四角形や円形等の所望形状の線を描くようにして、その所望部分を指示するようなスライド操作もある。
ただし、ユーザは、表示部21に電子書籍画像27が表示された際、何れの手法でスライド操作を行っても、そのスライド操作を行うときの情報表示端末11の保持の仕方や利き手等により、テキストの所望部分を的確に指示し得るとは限らない。
例えば、ユーザは、指先等でテキストの所望部分をほぼ直線状になぞるようにスライド操作する際、そのなぞり方が、所望部分を表現する複数の文字の並び方向に対して斜めになり、又は弓形状になって、所望部分から外れた部分までもなぞるような場合がある。
またユーザは、指先等でテキストの所望部分を波状になぞるようにスライド操作する際、その波の高さが途中で変化して所望部分から外れた部分までなぞり、又はそのなぞり方が所望部分から徐々に外れるような場合がある。
その結果、ユーザは、指先等でテキストの所望部分をほぼ直線状や波状になぞるようにスライド操作する際、指先等が所望部分と画像上側や画像下側で隣接する行にまで係り、所望部分以外も指示するような場合がある。
さらにユーザは、指先等でテキストの所望部分をほぼ直線状や波状になぞるようにスライド操作する際、例えば文字が指等の陰になって見えずに、所望部分と共に、当該所望部分よりも前や後の部分までなぞるような場合もある。この場合、ユーザは、テキストの所望部分と共に、当該所望部分以外までも指示することになる。
さらにユーザは、例えば、このように文字が指等の陰になって見えないと、所望部分の先頭から後尾までの間で一部分だけをなぞって、所望部分を実際よりも短く指示するような場合もある。
一方、ユーザは、指先等でテキストの所望部分を括弧で括るようにスライド操作する際、所望部分と共に、当該所望部分の前や後の部分までも含むように括って、所望部分と共に、これ以外も指示するような場合がある。
またユーザは、このようにテキストの所望部分を括弧で括るようにスライド操作する際、所望部分と共に、当該所望部分と画像上側や画像下側で隣接する行までも含むように括って、所望部分と共に、これ以外も指示するような場合がある。
さらにユーザは、指先等でテキストの所望部分を括弧で括るようにスライド操作する際、所望部分の先頭から後尾までの間で一部分だけを括って、その所望部分を実際よりも短く指示するような場合もある。
これに加えてユーザは、指先等でテキストの所望部分を囲むようにスライド操作する際、所望部分と共に、当該所望部分より前や後の部分までも含むように囲み、所望部分と共に、これ以外も指示するような場合がある。
またユーザは、指先等でテキストの所望部分を囲むようにスライド操作する際、所望部分と共に、当該所望部分と画像上側や画像下側で隣接する行までも含むように囲み、所望部分と共に、これ以外も指示するような場合がある。
さらにユーザは、指先等でテキストの所望部分を囲むようにスライド操作する際、所望部分の先頭から後尾までの間で一部分だけを囲み、その所望部分を実際よりも短く指示するような場合もある。
このため制御部20は、電子書籍画像27を表示した状態でテキストの所望部分が指示されると、選択部28を制御して、テキストから所望部分の選択用に指示されたと推定される一部を、その所望部分を特定するための解析対象として選択させる。因みに、以下の説明では、テキストにおいて所望部分の選択用に指示されたと推定される一部を、指示推定部分とも呼ぶ。
実際に制御部20は、電子書籍画像27を表示した状態で、タッチパネルの表面に対して行われたタッチ操作がスライド操作であると判別すると、その判別時点から、予め選定された所定時間内に、再びスライド操作が行われたか否かを検出する。
因みに、以下の説明では、タッチパネルに対して行われたタッチ操作がスライド操作であると判別した時点を、操作判別時点とも呼ぶ。
また操作判別時点に計時を開始する所定時間は、例えば、ユーザがテキストの所望部分を一対の括弧で括って指示するために、スライド操作を連続して2回行う場合に要する時間を想定して、予め適宜選定されている。
そして制御部20は、操作判別時点から所定時間内に再びスライド操作が行われないと、この際、電子書籍画像27においてテキストの所望部分をなぞり、又は囲むようにスライド操作が1回だけ行われたと判断する。
この際、制御部20は、その1回のスライド操作が行われていた間に検出されたタッチ位置を示すタッチ位置情報に基づき、スライド操作の開始から終了まてのタッチ位置の変位の軌跡(以下、これをタッチ軌跡とも呼ぶ)を検出する。
また制御部20は、その検出したタッチ軌跡に基づき、このとき行われたスライド操作の種類(指先等をどのように移動させるスライド操作であるのか)を判別する。
すなわち、制御部20は、タッチ軌跡に基づき、このとき行われたスライド操作が、指先等でテキストの所望部分をほぼ直線状になぞるようなスライド操作であるか否かを判別する。
また制御部20は、タッチ軌跡に基づき、このとき行われたスライド操作が、指先等でテキストの所望部分を波線状になぞるようなスライド操作や、指先等でテキストの所望部分を囲むようなスライド操作であるか否かも判別する。
そして制御部20は、このとき行われたスライド操作の種類の判別結果を、当該スライド操作の間(すなわち、スライド操作の開始から終了まで)に検出された全てのタッチ位置を示すタッチ位置情報と共に選択部28に送出する。
これに加えて制御部20は、この際、記憶部25から読み出していた電子書籍データから、書籍属性データを取り出す。また制御部20は、表示制御部26に、このとき表示用の電子書籍画像データの生成に用いている1ページ分のテキストデータのページ番号を問い合わせる。
これにより制御部20は、電子書籍データから、これに含まれるページ毎のテキストデータのうち、表示制御部26から通知されたページ番号のテキストデータ(1ページ分のテキストデータであり、以下、これを表示使用テキストデータとも呼ぶ)も取り出す。
さらに制御部20は、表示制御部26から、現在表示されている文字(すなわち、表示範囲内の文字)毎の表示領域を表示部21の表示面の画素位置の座標で示す表示領域情報を取得する。
すなわち、制御部20は、このとき1ページ分のテキスト全体が表示されていると、表示制御部26から、当該テキスト全体の文字毎の表示領域情報を取得する。
また制御部20は、このとき1ページ分のテキストの一部分のみが表示されていると、表示制御部26から、当該テキストの一部分の文字毎の表示領域情報を取得する。これにより制御部20は、表示使用テキストデータにおいて、表示範囲内の個々の文字に、当該文字の表示領域情報を対応付ける。
そして制御部20は、表示範囲内の文字に表示領域情報を対応付けた1ページ分のテキストの表示使用テキストデータ(以下、これを領域対応テキストデータとも呼ぶ)、及び書籍属性データも選択部28に送出する。
一方、制御部20は、操作判別時点から所定時間内に再びタッチ操作が行われてスライド操作であると判別する(再びスライド操作が行われる)と、このとき行われたスライド操作がテキストの所望部分を括弧で括るようなスライド操作であると判別する。
そして制御部20は、このとき行われたスライド操作の種類の判別結果を、2回のスライド操作それぞれが行われていた間(すなわち、スライド操作各々の開始から終了まで)に検出された全てのタッチ位置を示すタッチ位置情報と共に選択部28に送出する。
また制御部20は、このときも上述と同様に、書籍属性データを用意すると共に、領域対応テキストデータを生成して、その領域対応テキストデータ、及び書籍属性データも選択部28に送出する。
選択部28は、制御部20からスライド操作の種類の判別結果、タッチ位置情報、領域対応テキストデータ、及び書籍属性データが与えられると、表示中のテキストにおいて指示された指示範囲を検出するための範囲検出処理を実行する。
因みに、以下には、例えば、上述の図4に示したように、表示部21の表示面に電子書籍画像27のテキストとして、横書きの文を表示した場合を例にして説明する。
この際、図9に示すように、選択部28は、テキストの所望部分を直線状になぞるようにスライド操作されていると、タッチ位置情報に基づき、スライド操作の開始時点のタッチ位置SP1及び終了時点のタッチ位置SEP1を特定する。
因みに、以下の説明では、スライド操作の開始時点のタッチ位置SP1を、操作開始タッチ位置SP1とも呼び、そのスライド操作の終了時点のタッチ位置EP1を、操作終了タッチ位置EP1とも呼ぶ。
そして選択部28は、その特定した操作開始タッチ位置SP1、及び操作終了タッチ位置EP1が、画像水平方向と平行な1本の直線(以下、これを水平直線と呼ぶ)上に位置するか否かを判別する。
その結果、選択部28は、操作開始タッチ位置SP1、及び操作終了タッチ位置EP1が、1本の水平直線上に位置しないと、これらを、四角形の1本の対角線の一端及び他端である2つの頂点とする。
そして選択部28は、操作開始タッチ位置SP1を通る画像垂直方向と平行な直線と、操作終了タッチ位置EP1を通る画像水平方向と平行な直線との交点CP1を検出する。
また選択部28は、操作開始タッチ位置SP1を通る画像水平方向と平行な直線と、操作終了タッチ位置EP1を通る画像垂直方向と平行な直線との交点CP2も検出する。
さらに選択部28は、これら検出した2つの交点CP1及びCP2を、四角形の残りの2つの頂点とする。これにより選択部28は、電子書籍画像27の表示範囲において、操作開始タッチ位置SP1、操作終了タッチ位置EP1、及び2つの交点CP1及びCP2を4つの頂点とする四角形の範囲を指示範囲DA1として検出する。
これに対し図10に示すように、選択部28は、操作開始タッチ位置SP2と、操作終了タッチ位置EP2とが、1本の水平直線上に位置すると、当該水平直線に表示位置がかかる文字の表示領域の上端及び下端を検出する。
また選択部28は、操作開始タッチ位置SP2を通る画像垂直方向と平行な直線と、検出した上端及び下端を通る画像水平方向と平行な直線との2つの交点CP3及びCP4を検出する。
さらに選択部28は、操作終了タッチ位置EP2を通る画像垂直方向と平行な直線と、検出した上端及び下端を通る画像水平方向と平行な直線との2つの交点CP5及びCP6も検出する。
そして選択部28は、これら検出した4つの交点CP3乃至CP6を、四角形の4つの頂点とする。これにより選択部28は、電子書籍画像27の表示範囲において、検出した4つの交点CP3乃至CP6を4つの頂点とする四角形の範囲を指示範囲DA2として検出する。
また図11に示すように、選択部28は、テキストの所望部分を波線状になぞるようにスライド操作されていると、タッチ位置情報に基づき、スライド操作の操作開始タッチ位置SP3及び操作終了タッチ位置SEP3を特定する。
また選択部28は、タッチ位置情報に基づき、複数のタッチ位置のうち、表示中のテキストの文頭側の行に最も近い(この場合は、最も画像上側の)タッチ位置HP1も特定する。
さらに選択部28は、タッチ位置情報に基づき、複数のタッチ位置のうち、電子書籍画像27内の文末側の行に最も近い(この場合は最も画像下側の)タッチ位置FP1も特定する。
因みに、以下の説明では、表示中のテキストの文頭側の行に最も近いタッチ位置HP1を、文頭側タッチ位置HP1とも呼び、当該表示中のテキストの文末側の行に最も近いタッチ位置FP1を、文末側タッチ位置FP1とも呼ぶ。
そして選択部28は、操作開始タッチ位置SP3を通る画像垂直方向と平行な直線と、文頭側タッチ位置HP1を通る画像水平方向と平行な直線との交点CP7を検出する。
また選択部28は、操作開始タッチ位置SP3を通る画像垂直方向と平行な直線と、文末側タッチ位置FP1を通る画像水平方向と平行な直線との交点CP8も検出する。
さらに選択部28は、操作終了タッチ位置EP3を通る画像垂直方向と平行な直線と、文頭側タッチ位置HP1を通る画像水平方向と平行な直線との交点CP9も検出する。
さらに選択部28は、操作終了タッチ位置EP3を通る画像垂直方向と平行な直線と、文末側タッチ位置FP1を通る画像水平方向と平行な直線との交点CP10も検出する。
そして選択部28は、これら検出した4つの交点CP7乃至CP10を、四角形の4つの頂点とする。これにより選択部28は、電子書籍画像27の表示範囲において、検出した4つの交点CP7乃至CP10を4つの頂点とする四角形の範囲を指示範囲DA3として検出する。
さらに図12に示すように、選択部28は、テキストの所望部分を一対の括弧で括るように2回スライド操作されていると、1回目のスライド操作で得られたタッチ位置情報に基づき、当該1回目のスライド操作の操作開始タッチ位置SP4を特定する。
また選択部28は、1回目のスライド操作で得られたタッチ位置情報に基づき、当該1回目のスライド操作の操作終了タッチ位置EP4も特定する。
さらに選択部28は、2回目のスライド操作で得られたタッチ位置情報に基づき、当該2回目のスライド操作の操作開始タッチ位置SP5及び操作終了タッチ位置EP5も特定する。
さらに選択部28は、1回目のスライド操作の操作開始タッチ位置SP4及び操作終了タッチ位置EP4のうち、表示中のテキストの文頭側に位置する一方(この場合は、画像左上側に位置する操作開始タッチ位置EP4)を検出する。
さらにまた選択部28は、2回目のスライド操作の操作開始タッチ位置SP5及び操作終了タッチ位置EP5のうち、表示中のテキストの文末側に位置する一方(この場合は、画像右下側に位置する操作終了タッチ位置EP5)も検出する。
そして選択部28は、文頭側として検出した操作開始タッチ位置SP4と、文末側として検出した操作終了タッチ位置EP5とを、四角形の1本の対角線の一端及び他端である2つの頂点とする。
また選択部28は、文頭側として検出した操作開始タッチ位置SP4を通る画像垂直方向と平行な直線と、文末側として検出した操作終了タッチ位置EP5を通る画像水平方向と平行な直線との交点CP11を検出する。
さらに選択部28は、文頭側として検出した操作開始タッチ位置SP4を通る画像水平方向と平行な直線と、文末側として検出した操作終了タッチ位置EP5を通る画像垂直方向と平行な直線との交点CP12も検出する。
さらに選択部28は、これら検出した2つの交点CP11及びCP12を、四角形の残りの2つの頂点とする。これにより選択部28は、電子書籍画像27の表示範囲において、文頭側の操作開始タッチ位置SP4、文末側の操作終了タッチ位置EP5、及び2つの交点CP11及びCP12を4つの頂点とする四角形の範囲を指示範囲DA4として検出する。
さらに図13(A)及び(B)に示すように、選択部28は、テキストの所望部分を囲むようにスライド操作されていると、タッチ位置情報に基づき、操作開始タッチ位置SP6、SP7、及び操作終了タッチ位置EP6、EP7を特定する。
また選択部28は、例えば、操作開始タッチ位置SPSP6、SP7から操作終了タッチ位置EP6、EP7までのタッチ軌跡を検出する。これにより選択部28は、電子書籍画像27の表示範囲において、タッチ軌跡で囲まれる範囲を指示範囲DA5、DA6として検出する。
選択部28は、スライド操作の種類に応じて指示範囲DA1乃至DA6を検出すると、続いて、その指示範囲DA1乃至DA6をもとに、表示中の電子書籍画像27内のテキストから指示推定部分を選択する選択処理を実行する。
ただし、かかる選択処理の選択手法としては、例えば、3種類の第1乃至第3の選択手法がある。因みに、第1の選択手法は、例えば、ユーザがテキストの所望部分を、当該所望部分より前や後の部分までも含むように指示するような傾向にある場合、その指示範囲DA1乃至DA6をあたかも狭めるようにして指示推定部分を選択するために有効な手法である。
また第2の選択手法は、例えば、ユーザがテキストの所望部分の先頭から後尾までの間で一部分だけを指示するような傾向にある場合、その指示範囲DA1乃至DA6をあたかも広げるようにして指示推定部分を選択するために有効な手法である。
さらに第3の選択手法は、例えば、ユーザがテキストの所望部分を広めに指示し、また狭めて指示するように、指示の仕方がばらつくような傾向にある場合、そのばらつきを考慮して指示範囲DA1乃至DA6から指示推定部分を選択するのに有効な手法である。
このため制御部20は、例えば、事前にユーザに対し、テキストから指示推定部分を選択するために第1乃至第3の選択手法のうち何れの選択手法で選択処理を実行するのかを選択させて設定している。
よって、以下には、選択手法の設定内容に応じて、選択部28が実行する第1乃至第3の選択手法による選択処理について順番に説明する。
まず、第1の選択手法による選択処理について説明する。選択部28は、第1の選択手法で選択処理を実行するように設定されていると、先に検出した指示範囲DA1乃至DA6と、領域対応テキストデータとに基づき、当該指示範囲DA1乃至DA6内の文字を検出する。
この際、選択部28は、例えば、指示範囲DA1乃至DA6に表示領域が完全に入っている文字(以下、これを範囲内文字とも呼ぶ)を、当該指示範囲DA1乃至DA6内の文字として検出する。
また選択部28は、例えば、指示範囲DA1乃至DA6の縁に表示領域がかかっている文字(以下、これを縁部文字とも呼ぶ)も、当該指示範囲DA1乃至DA6内の文字として検出する。
すなわち、図14(A)及び(B)に示すように、選択部28は、範囲内文字が存在しても、縁部文字が存在しないと、その範囲内文字のみを指示範囲DA1内の文字として検出する。
また選択部28は、範囲内文字が存在し、縁部文字も存在すると、これら範囲内文字及び縁部文字の両方を指示範囲DA6内の文字として検出する。
そして選択部28は、指示範囲DA1乃至DA6内の文字の並びの中で、最も文頭寄りの1行(この場合は最も画像上寄りの1行)と、最も文末寄りの1行(この場合は最も画像下寄りの1行)とを検出する。
因みに、選択部28(図14(A))は、指示範囲DA1内の文字が、1行だけであると、その1行を、最も文頭寄りの1行と、最も文末寄りの1行との両方として検出する。
また選択部28は、指示範囲DA1乃至DA6内の文字の並びの中で、最大文字数の行の最も先頭寄りの1列(この場合は最も画像左寄りの1列)と、最大文字数の行の最も後尾寄りの1列(この場合は最も画像右寄りの1列)とを検出する。
さらに選択部28(図14(A)及び(B))は、最も文頭寄りの1行L1、L3と、最大文字数の行の最も先頭寄りの1列C1、C3との交点に位置する1文字を、テキスト内で指示推定部分の先頭の文字を探索し始める基点BP1、BP3として検出する。
因みに、以下の説明では、テキスト内で指示推定部分の先頭の文字を探索し始める基点BP1、BP3を、先頭側基点文字BP1、BP3とも呼ぶ。
さらに選択部28(図14(A)及び(B))は、最も文末寄りの1行L2、L4と、最大文字数の行の最も後尾寄りの1列C2、C4との交点に位置する1文字を、テキスト内で指示推定部分の後尾の文字を探索し始める基点BP2、BP4として検出する。
因みに、以下の説明では、テキスト内で指示推定部分の後尾の文字を探索し始める基点BP2、BP4を、後尾側基点文字BP2、BP4とも呼ぶ。
これにより選択部28(図14(A)及び(B))は、表示範囲内のテキストにおいて先頭側基点文字BP1、BP3から後尾側基点文字BP2、BP4までの範囲を、指示推定部分の先頭及び後尾の文字を探索するための探索範囲SE1、SE2とする。
ここで、上述のようにユーザは、表示範囲のテキストにおいて、所望の単語を所望部分として指示する場合もあるが、2つ以上の単語を含む所望の段落や文節等も所望部分として指示する場合がある。
このため選択部28は、領域対応テキストデータを用いて、当該探索範囲SE1、SE2内で、種々の文字の中から句点、読点、空白等の文の区切りを表す文字を探索する。因みに、以下の説明では、句点、読点、空白等の文の区切りを表す文字を、区切文字とも呼ぶ。
実際に選択部28は、探索範囲SE1、SE2において先頭側基点文字BP1、BP3から後尾側基点文字BP2、BP4へ1文字ずつ順番に種類を判別しながら区切文字を探索する。
その結果、選択部28は、先頭側基点文字BP1、BP3から後尾側基点文字BP2、BP4までの間で1つの区切文字を検出すると、その検出時点に先頭側基点文字BP1、BP3から後尾側基点文字BP2、BP4へ向かう区切文字の探索を終了する。
そして選択部28は、探索範囲SE1、SE2において後尾側基点文字BP2、BP4から先頭側基点文字BP1、BP3へ同様に1文字ずつ順番に種類を判別しながら区切文字を探索する。
すなわち、選択部28は、先頭側基点文字BP1、BP3から後尾側基点文字BP2、BP4までの間で1つの区切文字を検出すると、今度は後尾側基点文字BP2、BP4から先頭側基点文字BP1、BP3へ向かうように区切文字を探索する。
その結果、選択部28は、後尾側基点文字BP2、BP4から先頭側基点文字BP1、BP3までの間で1つの区切文字を検出すると、その検出時点に後尾側基点文字BP2、BP4から先頭側基点文字BP1、BP3へ向かう区切文字の探索を終了する。
このようにして選択部28は、探索範囲SE1、SE2内で区切文字を検出すると、先頭側基点文字BP1、BP3からの探索で検出した区切文字の表示位置と、後尾側基点文字BP2、BP4からの探索で検出した区切文字の表示位置とを比較する。
因みに、以下の説明では、先頭側基点文字BP1、BP3からの探索で検出した1つの区切文字を、先頭側区切文字とも呼び、後尾側基点文字BP2、BP4からの探索で検出した1つの区切文字を、後尾側区切文字とも呼ぶ。
その結果、選択部28は、先頭側区切文字の表示位置と、後尾側区切文字の表示位置とが異なる(すなわち、先頭側区切文字が後尾側区切文字よりも文頭寄りである)と、先頭側区切文字から後尾側区切文字までの範囲の文字列を指示推定部分とする。
すなわち、選択部28は、表示範囲のテキストから、先頭側区切文字及び後尾側区切文字を指示推定部分の先頭及び後尾の文字として検出して、当該先頭区切文字から後尾側区切文字までの範囲の例えば、段落や文節等を指示推定部分として選択する。
ところで、選択部28は、先頭側区切文字の表示位置と、後尾側区切文字の表示位置とが一致して、これらが同一位置の同一の区切文字であると、先頭側基点文字BP1、BP3から後尾側基点文字BP2、BP4までの範囲の文字列を指示推定部分とする。
すなわち、選択部28は、表示範囲のテキストから、先頭側基点文字BP1、BP3及び後尾側基点文字BP2、BP4を指示推定部分の先頭及び後尾の文字として検出する。
そして選択部28は、表示範囲のテキストから、先頭側基点文字BP1、BP3から後尾側基点文字BP2、BP4までの範囲の例えば、1つの単語や段落内の所定部分等を指示推定部分として選択する。
また選択部28は、先頭側基点文字BP1、BP3から後尾側基点文字BP2、BP4までの探索でも先頭側区切文字を検出しないと、この際も先頭側基点文字BP1、BP3から後尾側基点文字BP2、BP4までの範囲の文字列を指示推定部分とする。
すなわち、選択部28は、この際も表示範囲のテキストから、先頭側基点文字BP1、BP3及び後尾側基点文字BP2、BP4を指示推定部分の先頭及び後尾の文字として検出する。
そして選択部28は、表示範囲のテキストから、先頭側基点文字BP1、BP3から後尾側基点文字BP2、BP4までの範囲の例えば、1つの単語や段落内の所定部分等を指示推定部分として選択する。
このようにして選択部28は、ユーザによりテキストの所望部分が、その前や後の部分を含むように指示される傾向にあっても、表示範囲のテキストから、ユーザにより指示されたと推定される部分を指示推定部分としてほぼ的確に選択することができる。
次いで、第2の選択手法による選択処理について説明する。選択部28は、第2の選択手法で選択処理を実行するように設定されていると、この場合も上述の第1の選択手法と同様に指示範囲DA1乃至DA6内の文字を検出する。
また選択部28は、上述の第1の選択手法と同様に指示範囲DA1乃至DA6内の文字の並びの中で、最も文頭寄りの1行、最も文末寄りの1行、最大文字数の行の最も先頭寄りの1列、及び最大文字数の行の最も後尾寄りの1列を検出する。
さらに選択部28は、上述の第1の選択手法と同様に、その検出結果をもとに、先頭側基点文字BP1、BP3、後尾側基点文字BP2、BP4も検出する。
この際、選択部28は、表示範囲のテキストにおいて先頭側基点文字BP1、BP3から表示範囲の先頭の文字までを指示推定部分の先頭の文字を探索するための探索範囲(以下、これを文頭側探索範囲とも呼ぶ)SE3、SE5とする。
また選択部28は、表示範囲のテキストにおいて後尾側基点文字BP2、BP4から表示範囲の後尾の文字までを、指示推定部分の後尾の文字を探索するための探索範囲(以下、これを文末側探索範囲とも呼ぶ)SE4、SE6とする。
そして選択部28は、領域対応テキストデータを用いて、文頭側探索範囲SE3、SEにおいて先頭側基点文字BP1、BP3から表示範囲の先頭の文字へ1文字ずつ順番に種類を判別しながら区切文字を探索する。
その結果、選択部28は、先頭側基点文字BP1、BP3から表示範囲の先頭の文字までの間で1つの区切文字を検出すると、その検出時点に先頭側基点文字BP1、BP3から表示範囲の先頭の文字へ向かう区切文字の探索を終了する。
そして選択部28は、領域対応テキストデータを用いて、文末側探索範囲SE4、SE6において後尾側基点文字BP2、BP4から表示範囲の後尾の文字へ同様に1文字ずつ順番に種類を判別しなから区切文字を探索する。
その結果、選択部28は、後尾側基点文字BP2、BP4から表示範囲の後尾の文字までの間で1つの区切文字を検出すると、その検出時点に後尾側基点文字BP2、BP4から表示範囲の後尾の文字へ向かう区切文字の探索を終了する。
因みに、以下の説明でも、先頭側基点文字BP1、BP3からの探索で検出した区切文字を、先頭側区切文字とも呼び、後尾側基点文字BP2、BP4からの探索で検出した区切文字を、後尾側区切文字とも呼ぶ。
このようにして選択部28は、先頭側区切文字及び後尾側区切文字を検出すると、当該先頭側区切文字から後尾側区切文字までの範囲の文字列を指示推定部分とする。
すなわち、選択部28は、表示範囲のテキストから、先頭側区切文字及び後尾側区切文字を指示推定部分の先頭及び後尾の文字として検出して、当該先頭側区切文字から後尾側区切文字までの範囲の例えば、段落や文節等を指示推定部分として選択する。
ところで、制御部20は、事前の設定でユーザにより第2の選択手法が選択された際、表示範囲内で先頭側区切文字や後尾側区切文字を検出し得ない場合に、探索範囲を変更するか否かを選択させて設定している。
また制御部20は、探索範囲を変更する場合、先頭側基点文字BP1、BP3から後尾側基点文字BP2、BP4までを探索範囲とするか、又は探索範囲の終端を表示範囲の先頭及び後尾の文字から1ページの先頭及び後尾の文字へと変更するかを選択させている。
ただし、制御部20は、表示範囲内で先頭側区切文字及び後尾側区切文字の両方を検出し得ないと、探索範囲の変更を、指示推定部分の先頭及び後尾の文字の両方の検索に適用するようにしている。
また制御部20は、表示範囲内で後尾側区切文字を検出し得ても、先頭側区切文字を検出し得ないと、このような探索範囲の変更を、指示推定部分の先頭の文字の検索にのみ適用するようにしている。
さらに制御部20は、表示範囲内で先頭側区切文字を検出し得ても、後尾側区切文字を検出し得ないと、このような探索範囲の変更を、指示推定部分の後尾の文字の検索にのみ適用するようにしている。
このため選択部28は、文頭側探索範囲SE3、SE5において先頭側区切文字を検出しないと、事前の設定内容に応じて、探索範囲を変更するか否かを判別する。
その結果、選択部28は、文頭側探索範囲SE3、SE5内で先頭側区切文字を検出し得なくても探索範囲を変更しないように設定していると、表示範囲の先頭の文字を指示推定部分の先頭の文字とする。
また選択部28は、文頭側探索範囲SE3、SE5内で先頭側区切文字を検出し得ない場合に文頭側探索範囲SE3、SE5の終端を変更するように設定していると、表示範囲の先頭の文字が、当該表示範囲を含む1ページの先頭の文字であるか否かを判別する。
その結果、選択部28は、現在の表示範囲の先頭の文字が1ページの先頭の文字である(すなわち、現在、1ページの先頭の文字から所定範囲が表示範囲である)と、当該表示範囲の先頭の文字を指示推定部分の先頭の文字とする。
これに対し選択部28は、現在の表示範囲の先頭の文字が1ページの先頭の文字とは異なる(すなわち、現在、1ページの先頭の文字を除く所定範囲が表示範囲である)と、文頭側探索範囲SE3、SE5の終端を、1ページの先頭の文字へ変更する。
この際、選択部28は、領域対応テキストデータを用いて、新たな文頭側探索範囲において表示範囲の先頭の文字に文頭側で隣接する文字から1ページの先頭の文字へ1文字ずつ順番に種類を判別しながら先頭側区切文字を探索する。因みに、以下の説明では、表示範囲の先頭の文字に文頭側で隣接する文字を、表示範囲直前文字とも呼ぶ。
その結果、選択部28は、表示範囲直前文字から1ページの先頭の文字までの間で1つの先頭側区切文字を検出すると、その検出時点に当該表示範囲直前文字から1ページの先頭の文字へ向かう先頭側区切文字の探索を終了する。
そして選択部28は、その表示範囲直前文字から1ページの先頭の文字までの間(すなわち、新たな文頭側探索範囲)で検出した1つの先頭側区切文字を指示推定文字の先頭の文字とする。
これに対し選択部28は、表示範囲直前文字から1ページの先頭の文字までの(すなわち、新たな文頭側探索範囲内での)探索でも先頭側区切文字を検出しないと、1ページの先頭の文字を指示推定文字の先頭の文字とする。
また選択部28は、文末側探索範囲SE4、SE6において後尾側区切文字を検出しない場合も、事前の設定内容に応じて、探索範囲を変更するか否かを判別する。
その結果、選択部28は、文末側探索範囲SE4、SE6内で後尾側区切文字を検出し得なくても探索範囲を変更しないように設定していると、表示範囲の後尾の文字を指示推定部分の後尾の文字とする。
また選択部28は、文末側探索範囲SE4、SE6内で後尾側区切文字を検出し得ない場合に文末側探索範囲SE4、SE6の終端を変更するように設定していると、表示範囲の後尾の文字が、当該表示範囲を含む1ページの後尾の文字であるか否かを判別する。
その結果、選択部28は、現在の表示範囲の後尾の文字が1ページの後尾の文字である(すなわち、現在、1ページの後尾の文字から文頭側の所定範囲が表示範囲である)と、当該表示範囲の後尾の文字を指示推定部分の後尾の文字とする。
これに対し選択部28は、現在の表示範囲の後尾の文字が1ページの後尾の文字とは異なる(すなわち、現在、1ページの後尾の文字を除く所定範囲が表示範囲である)と、文末側探索範囲SE4、SE6の終端を、1ページの後尾の文字へと変更する。
この際、選択部28は、領域対応テキストデータを用いて、新たな文末側探索範囲において表示範囲の後尾の文字に文末側で隣接する文字から1ページの後尾の文字へ1文字ずつ順番に種類を判別しながら後尾側区切文字を探索する。因みに、以下の説明では、表示範囲の後尾の文字に文末側で隣接する文字を、表示範囲直後文字とも呼ぶ。
その結果、選択部28は、表示範囲直後文字から1ページの後尾の文字までの間で1つの後尾側区切文字を検出すると、その検出時点に当該表示範囲直後文字から1ページの後尾の文字へ向かう後尾側区切文字の探索を終了する。
そして選択部28は、その表示範囲直後文字から1ページの後尾の文字までの間(すなわち、新たな文末側探索範囲内)で検出した1つの後尾側区切文字を指示推定文字の後尾の文字とする。
これに対し選択部28は、表示範囲直後文字から1ページの後尾の文字までの(すなわち、新たな文末側探索範囲内での)探索でも後尾側区切文字を検出しないと、1ページの後尾の文字を指示推定文字の後尾の文字とする。
このようにして選択部28は、表示範囲や1ページのテキストから、先頭側区切文字や、表示範囲の先頭の文字、1ページの先頭の文字を適宜、指示推定部分の先頭の文字として検出する。
また選択部28は、表示範囲や1ページのテキストから、後尾側区切文字や、表示範囲の後尾の文字、1ページの後尾の文字を適宜、指示推定部分の後尾の文字として検出する。そして選択部28は、表示範囲や1ページのテキストから、その検出した先頭の文字から後尾の文字までの範囲の例えば、段落や文節等を指示推定部分として選択する。
また選択部28は、文頭側探索範囲SE3、SE5内で先頭側区切文字を検出し得ない場合に先頭側基点文字BP1、BP3から後尾側基点文字BP2、BP4までを探索範囲とするように設定していると、上述の第1の選択手法と同様に先頭側区切文字を探索する。
すなわち、選択部28は、領域対応テキストデータを用いて、探索範囲において先頭側基点文字BP1、BP3から後尾側基点文字BP2、BP4へ1文字ずつ順番に種類を判別しながら先頭側区切文字を探索する。
その結果、選択部28は、先頭側基点文字BP1、BP3から後尾側基点文字BP2、BP4までの間で1つの先頭側区切文字を検出すると、その検出時点に先頭側区切文字の探索を終了する。
そして選択部28は、上述のように後尾側基点文字BP2、BP4から表示範囲又は1ページの後尾の文字へ1文字ずつ順番に種類を判別しながら後尾側区切文字を探索する。
この際、選択部28は、上述のように後尾側基点文字BP2、BP4から表示範囲又は1ページの後尾の文字までの間で指示推定部分の後尾の文字を検出すると、先頭側区切文字を指示推定部分の先頭の文字とする。
これに対し選択部28は、先頭側基点文字BP1、BP3から後尾側基点文字BP2、BP4までの(すなわち、探索範囲内での)探索でも先頭側区切文字を検出しないと、その検出時点に先頭側区切文字の探索を終了する。
そして選択部28は、この際、後尾側基点文字BP2、BP4から表示範囲又は1ページの後尾の文字までの間で指示推定部分の後尾の文字を検出すると、先頭側基点文字BP1、BP3を指示推定部分の先頭の文字とする。
また選択部28は、文末側探索範囲SE4、SE6内で後尾側区切文字を検出し得ない場合に先頭側基点文字BP1、BP3から後尾側基点文字BP2、BP4までを探索範囲とするように設定していると、上述の第1の選択手法と同様に後尾側区切文字を探索する。
すなわち、選択部28は、領域対応テキストデータを用いて、探索範囲において後尾側基点文字BP2、BP4から先頭側基点文字BP1、BP3へ1文字ずつ順番に種類を判別しながら後尾側区切文字を探索する。
その結果、選択部28は、後尾側基点文字BP2、BP4から先頭側基点文字BP1、BP3までの間で1つの後尾側区切文字を検出すると、その検出時点に後尾側区切文字の探索を終了する。
この際、選択部28は、上述のように先頭側基点文字BP1、BP3から表示範囲又は1ページの先頭の文字までの間で指示推定部分の先頭の文字を検出していると、後尾側区切文字を指示推定部分の後尾の文字とする。
これに対し選択部28は、この際、先頭側基点文字BP1、BP3から後尾側基点文字BP2、BP4までの間で先頭側区切文字を検出していると、上述の第1の選択手法と同様に先頭側区切文字の表示位置と、後尾側区切文字の表示位置とを比較する。
その結果、選択部28は、先頭側区切文字の表示位置と、後尾側区切文字の表示位置とが異なる(すなわち、先頭側区切文字が後尾側区切文字よりも文頭寄りである)と、先頭側区切文字から後尾側区切文字までの範囲の文字列を指示推定部分とする。
すなわち、選択部28は、表示範囲のテキストから、先頭側区切文字及び後尾側区切文字を指示推定部分の先頭及び後尾の文字として検出して、当該先頭側区切文字から後尾側区切文字までの範囲の例えば、段落や文節等を指示推定部分として選択する。
これに対し選択部28は、先頭側区切文字の表示位置と、後尾側区切文字の表示位置とが一致して、これらが同一位置の同一の区切文字であると、先頭側基点文字BP1、BP3から後尾側基点文字BP2、BP4までの範囲の文字列を指示推定部分とする。
すなわち、選択部28は、表示範囲のテキストから、先頭側基点文字BP1、BP3及び後尾側基点文字BP2、BP4を指示推定部分の先頭及び後尾の文字として検出する。
そして選択部28は、表示範囲のテキストから、先頭側基点文字BP1、BP3から後尾側基点文字BP2、BP4までの範囲の例えば、1つの単語や段落内の所定部分等を指示推定部分として選択する。
また選択部28は、後尾側基点文字BP2、BP4から先頭側基点文字BP1、BP3までの(すなわち、探索範囲内での)探索でも後尾側区切文字を検出しないと、後尾側基点文字BP2、BP4を指示推定部分の後尾の文字とする。
すなわち選択部28は、表示範囲や1ページのテキストから先頭側区切文字や、表示範囲の先頭の文字、1ページの先頭の文字を適宜、指示推定部分の先頭の文字として検出すると共に、後尾側基点文字BP2、BP4を指示推定部分の後尾の文字として検出する。
そして選択部28は、表示範囲や1ページのテキストから、その検出した先頭の文字から後尾の文字までの範囲の例えば、段落や文節等を指示推定部分として選択する。
このようにして選択部28は、ユーザによりテキストの所望部分の一部分だけが指示される傾向にあっても、表示範囲や1ページのテキストから、ユーザにより指示されたと推定される部分を指示推定部分としてほぼ的確に選択することができる。
続いて、第3の選択手法による選択処理について説明する。選択部28は、第3の選択手法で選択処理を実行するように設定されていると、この場合も上述の第1の選択手法と同様に指示範囲DA1乃至DA6内の文字を検出する。
また選択部28は、上述の第1の選択手法と同様に指示範囲DA1乃至DA6内の文字の並びの中で、最も文頭寄りの1行、最も文末寄りの1行、最大文字数の行の最も先頭寄りの1列、及び最大文字数の行の最も後尾寄りの1列を検出する。
さらに選択部28は、上述の第1の選択手法と同様に、その検出結果をもとに、先頭側基点文字BP1、BP3、後尾側基点文字BP2、BP4も検出する。
そして選択部28は、まず、基本的には上述の第1の選択手法と同様に処理する。すなわち、選択部28は、表示範囲内のテキストにおいて先頭側基点文字BP1、BP3から後尾側基点文字BP2、BP4までの範囲を探索範囲SE1、SE2として、その探索範囲SE1、SE2において先頭側区切文字を探索する。
この際、選択部28は、先頭側基点文字BP1、BP3から後尾側基点文字BP2、BP4までの探索でも先頭側区切文字を検出しないと、先頭側基点文字BP1、BP3から後尾側基点文字BP2、BP4までの範囲の文字列を指示推定部分とする。
すなわち、選択部28は、表示範囲のテキストから、先頭側基点文字BP1、BP3及び後尾側基点文字BP2、BP4を指示推定部分の先頭及び後尾の文字として検出する。
そして選択部28は、表示範囲のテキストから、先頭側基点文字BP1、BP3から後尾側基点文字BP2、BP4までの範囲の例えば、1つの単語や段落内の所定部分等を指示推定部分として選択する。
また選択部28は、先頭側基点文字BP1、BP3から後尾側基点文字BP2、BP4までの間で1つの先頭側区切文字を検出すると、その検出時点に先頭側区切文字の探索を終了して、引き続き探索範囲SE1、SE2において後尾側区切文字を探索する。
そして選択部28は、後尾側基点文字BP2、BP4から先頭側基点文字BP1、BP3までの間で1つの区切文字を検出すると、その検出時点に後尾側区切文字の探索を終了して、先頭側区切文字の表示位置と、後尾側区切文字の表示位置とを比較する。
その結果、選択部28は、先頭側区切文字の表示位置と、後尾側区切文字の表示位置とが異なると、先頭側区切文字から後尾側区切文字までの範囲の文字列を指示推定部分とする。
すなわち、選択部28は、表示範囲のテキストから、先頭側区切文字及び後尾側区切文字を指示推定部分の先頭及び後尾の文字として検出して、当該先頭区切文字から後尾側区切文字までの範囲の例えば、段落や文節等を指示推定部分として選択する。
ただし、選択部28は、先頭側区切文字の表示位置と、後尾側区切文字の表示位置とが一致して、これらが同一位置の同一の区切文字であると、引き続き基本的には上述の第2の選択手法と同様の処理を実行する。
すなわち、選択部28は、表示範囲のテキストにおいて先頭側基点文字BP1、BP3から表示範囲の先頭の文字までを文頭側探索範囲SE3、SE5とし、後尾側基点文字BP2、BP4から表示範囲の後尾の文字までを文末側探索範囲SE4、SE6とする。
これにより選択部28は、文頭側探索範囲SE3、SE5において先頭側区切文字を探索して、当該先頭側区切文字を検出すると、先頭側区切文字の探索を終了して、文末側探索範囲SE4、SE6において後尾側区切文字を探索する。
そして選択部28は、後尾側区切文字を検出すると、その検出時点に後尾側区切文字の探索を終了して、先頭側区切文字から後尾側区切文字までの範囲の文字列を指示推定部分とする。
すなわち、選択部28は、表示範囲のテキストから、先頭側区切文字及び後尾側区切文字を指示推定部分の先頭及び後尾の文字として検出して、当該先頭側区切文字から後尾側区切文字までの範囲の例えば、段落や文節等を指示推定部分として選択する。
ところで、制御部20は、事前の設定でユーザにより第3の選択手法が選択された際、表示範囲内で先頭側区切文字や後尾側区切文字を検出し得ない場合に、探索範囲を変更するか否かを選択させて設定している。
ただし、制御部20は、探索範囲を変更が選択されると、自動的に、探索範囲の終端を表示範囲の先頭及び後尾の文字から1ページの先頭及び後尾の文字へと変更するようにのみ設定する。
なお、制御部20は、表示範囲内で先頭側区切文字及び後尾側区切文字の両方を検出し得ないと、かかる探索範囲の変更を、指示推定部分の先頭及び後尾の文字の両方の検索に適用する。
また制御部20は、表示範囲内で後尾側区切文字を検出し得ても、先頭側区切文字を検出し得ないと、かかる探索範囲の変更を、指示推定部分の先頭の文字の検索にのみ適用する。
さらに制御部20は、表示範囲内で先頭側区切文字を検出し得ても、後尾側区切文字を検出し得ないと、かかる探索範囲の変更を、指示推定部分の後尾の文字の検索にのみ適用する。
このため選択部28は、文頭側探索範囲SE3、SE5において先頭側区切文字を検出しないと、事前の設定内容に応じて、文頭側探索範囲SE3、SE5を変更するか否かを判別し、上述の第2の選択手法と同様に処理する。
ただし、選択部28は、文頭側探索範囲SE3、SE5を変更する場合、文頭側探索範囲SE3、SE5の終端を変更するだけで、探索範囲SE1、SE2を再び利用するような処理は行わない。
また選択部28は、文末側探索範囲SE4、SE6において後尾側区切文字を検出しない場合も、事前の設定内容に応じて、探索範囲を変更するか否かを判別し、上述の第2の選択手法と同様に処理する。
ただし、選択部28は、文末側探索範囲SE4、SE6を変更する場合も、文末側探索範囲SE4、SE6の終端を変更するだけで、探索範囲SE1、SE2を再び利用するような処理は行わない。
よって選択部28は、表示範囲や1ページのテキストから、先頭側区切文字や、表示範囲の先頭の文字、1ページの先頭の文字を適宜、指示推定部分の先頭の文字として検出する。
また選択部28は、表示範囲や1ページのテキストから、後尾側区切文字や、表示範囲の先頭の文字、1ページの後尾の文字を適宜、指示推定部分の後尾の文字として検出する。
そして選択部28は、表示範囲や1ページのテキストから、その検出した先頭の文字から後尾の文字までの範囲の例えば、段落や文節等を指示推定部分として選択する。
このようにして選択部28は、ユーザによるテキストの所望部分の指示の仕方がばらつくような傾向にあっても、表示範囲や1ページのテキストから、ユーザにより指示されたと推定される部分を指示推定部分としてほぼ的確に選択することができる。
選択部28は、このように選択処理を実行して、表示範囲のテキスト又は1ページのテキストから指示推定部分を選択すると、領域対応テキストデータからページ番号を取り出す。
また選択部28は、領域対応テキストデータから指示推定部分(すなわち、指示推定部分を表現する複数の文字)、及び当該指示推定部分に対応する(すなわち、指示推定部分を表現する複数の文字の)文字位置情報も取り出す。
さらに選択部28は、そのページ番号、指示推定部分及び文字位置情報を格納して指示推定部分を示す指示推定部分データを生成する。そして選択部28は、その指示推定部分データを、書籍属性データと共に取得部29に送出する。
取得部29は、選択部28から指示推定部分データ及び書籍属性データが与えられると、その指示推定部分データを自然言語処理ブロック30に送出して、当該自然言語処理ブロック30に指示推定部分データを自然言語処理するように要求する。
因みに、取得部29は、例えば、自然言語処理ブロック30に指示推定部分データの解析を要求して、解析結果を得るまでの間、書籍属性データを一時的に保持している。
図16に示すように、自然言語処理ブロック30は、形態素解析部30A、構文解析部30B、辞書記憶部30Cを有している。辞書記憶部30Cには、名詞や動詞、助詞、副詞等のような種々の品詞の複数の形態素に、当該形態素の読みや、品詞等を対応付けて生成された形態素辞書データが予め記憶されている。
因みに、形態素は、言語として意味を持つ最小単位であり、単独で単語を構成するものや、他の形態素との組み合わせにより単語を構成するもの、単独及び他の形態素との組み合わせの何れでも単語を構成しないものがある。
また辞書記憶部30Cには、名詞や動詞のような品詞の特定の単語を示すと共に、当該単語の意味を上位概念で階層的に示す意味辞書データも予め記憶されている。
ここで、意味辞書データは、例えば、特定の単語が名詞の「ラーメン」や「うどん」である場合、その単語の意味として「料理:麺」という上位概念の階層的な2つの意味を示している。
また意味辞書データは、例えば、特定の単語が動詞の「食う」である場合、その単語の意味として「動作:食事」という上位概念の階層的な2つの意味を示している。
自然言語処理ブロック30において形態素解析部30Aは、取得部29から与えられた指示推定部分データを取り込み、その取り込みに応じて辞書記憶部30Cから形態素辞書データ及び意味辞書データを読み出す。
形態素解析部30Aは、形態素辞書データに基づき、指示推定部分データに基づく指示推定部分(すなわち、文字列)を形態素解析する。これにより形態素解析部30Aは、指示推定部分を複数の形態素に区切るようにして、これら複数の形態素それぞれの品詞を特定する。
また形態素解析部30Aは、これら複数の形態素及び当該形態素の品詞と、意味辞書データとに基づき、当該複数の形態素の中から、名詞や動詞のような品詞の特定の単語を構成する1又は複数の形態素を判別する。さらに形態素解析部30Aは、その判別した1又は複数の形態素で構成される単語の意味を特定する。
そして形態素解析部30Aは、指示推定部分の解析結果(複数の形態素及び品詞と、これら複数の形態素の中で判別した単語を構成する1又は複数の形態素及び当該1又は複数の形態素で構成される単語の意味と)を示す形態素解析結果データを生成する。また形態素解析部30Aは、その形態素解析結果データを指示推定部分データと共に構文解析部30Bに送出する。
構文解析部30Bは、形態素解析部30Aから形態素解析結果データ及び指示推定部分データが与えられると、その形態素解析結果データに基づき、指示推定部分データに基づく指示推定部分を構文解析する。
これにより構文解析部30Bは、指示推定部分において、当該指示推定部分に含まれる形態素の文法的な役割を特定すると共に、当該形態素と形態素との係り受け等を特定する。
そして構文解析部30Bは、指示推定部分の解析結果(指示推定部分に含まれる形態素の文法的な役割と、形態素と形態素との係り受け等と)を示す構文解析結果データを生成する。
また構文解析部30Bは、その構文解析結果データを形態素解析結果データと共に、指示推定部分の自然言語処理結果を示す推定部分解析結果データとして、当該推定部分解析結果データを指示推定部分データと共に取得部29に返送する。
取得部29は、自然言語処理ブロック30から推定部分解析結果データ及び指示推定部分データが与えられると、当該推定部分解析結果データ及び指示推定部分データを、一時的に保持していた書籍属性データと共に特定部33に送出する。
特定部33は、取得部29から推定部分解析結果データ、指示推定部分データ及び書籍属性データが与えられると、推定部分解析結果データに基づき、指示推定部分データに基づく指示推定部分において、ユーザの選択した所望部分を特定する特定処理を実行する。
この際、図17に示すように、特定部33は、指示推定部分EA1に含まれる形態素や単語の係り受け等に基づき、当該指示推定部分EA1において段落や文節等の所望部分WA1を特定する。
そして特定部33は、指示推定部分EA1の一部分を所望部分WA1として特定したときには、指示推定部分データからページ番号を取り出す。
また特定部33は、指示推定部分データから所望部分WA1(すなわち、所望部分WA1を表現する複数の文字の文字コード)、及び当該所望部分WA1に対応する(すなわち、所望部分WA1を表現する複数の文字の)文字位置情報も取り出す。
さらに特定部33は、そのページ番号、所望部分WA1及び文字位置情報を格納した当該所望部分WA1を示す所望部分データを生成する。そして特定部33は、その所望部分データを、書籍属性データと共に登録部34に送出する。
これに加え特定部33は、この際、書籍属性データから書籍識別情報を取り出すと共に、指示推定部分データからページ番号と、所望部分WA1の先頭の文字の位置を示す文字位置情報(以下、これを先頭文字位置情報とも呼ぶ)も取り出す。
また特定部33は、推定部分解析結果データから、所望部分WA1の形態素解析及び構文解析の解析結果 を示す情報を全て取り出す。
さらに特定部33は、書籍識別情報、ページ番号及び先頭文字位置情報と、所望部分WA1の形態素解析及び構文解析の解析結果を示す情報とを格納して所望部分WA1の解析結果を示す所望部分解析結果データを生成する。そして特定部33は、その所望部分解析結果データを検出部35に送出する。
ところで、特定部33は、指示推定部分EA1全体を所望部分WA1として特定したときには、指示推定部分データを、そのまま所望部分データとして、その所望部分データを、書籍属性データと共に登録部34に送出する。
また特定部33は、このときも書籍属性データから書籍識別情報を取り出すと共に、指示推定部分データからページ番号と、先頭文字位置情報を取り出す。
そして特定部33は、推定部分解析結果データに書籍識別情報、ページ番号及び先頭文字位置情報を付加して、所望部分WA1の解析結果を示す所望部分解析結果データを生成し、当該生成した所望部分解析結果データを検出部35に送出する。
検出部35は、特定部33から所望部分解析結果データが与えられると、所望部分解析結果データに基づき、所望部分WA1から、当該所望部分WA1の内容を理解するのに重要なキーワードを検出するキーワード検出処理を実行する。
ここで、検出部35は、例えば、予め種々の文章を用いた学習によって検出された、文章の内容の理解に寄与しない助詞や副詞の所定の品詞の形態素の、その品詞のリスト(以下、これを品詞リストとも呼ぶ)を保持している。
また検出部35は、例えば、予め種々の文章を用いた学習によって検出された、文章の内容の理解に寄与しない所定の意味を有する単語の、その意味のリスト(以下、これを意味リストとも呼ぶ)も保持している。
よって検出部35は、所望部分WA1に含まれる複数の形態素の中から、品詞リストに登録されている品詞の形態素を、所望部分WA1の内容を理解するのに重要ではないものとしてキーワードの候補から除外する。
また検出部35は、所望部分WA1に含まれる複数の単語の中から、意味リストに登録されている意味を有する単語を構成する1又は複数の形態素も、所望部分WA1の内容を理解するのに重要ではいなものとしてキーワードの候補から除外する。
さらに検出部35は、所望部分WA1に含まれる複数の形態素の文法的な役割及び係り受け等に基づき、当該所望部分WA1の複数の形態素の中から、所望部分WA1の文脈上、当該所望部分WA1の内容を理解するのに重要ではない形態素を特定する。そして検出部35は、その特定した形態素もキーワードの候補から除外する。
このようにして検出部35は、所望部分WA1の複数の形態素の中で除外せずに残った、1又は複数の形態素で構成される名詞や動詞のような単語を、所望部分WA1の内容を理解するのに重要なキーワードとして検出する。
ところで、検出部35は、キーワードを検出すると、その検出結果を集計して、キーワード毎(すなわち、それぞれ異なるキーワード)の検出個数を求める。
すなわち、検出部35は、検出したキーワードが、このとき検出した他のキーワードの何れとも異なると、当該キーワードの検出個数を1個とする。
また検出部35は、同一のキーワードを2個以上検出していると、これらをまとめて当該キーワードの検出個数を、その2個以上の個数とする。
さらに検出部35は、所望部分WA1内でのキーワード(すなわち、1又は複数の形態素で構成される単語)の文法的な役割に基づき、キーワード毎の検出個数を適宜、重み付けする。例えば、検出部35は、所望部分WA1においてキーワードが段落の主語になっていると、その検出個数を1増加させるように重み付けする。
このようにして検出部35は、キーワード毎に適宜、重み付けした検出個数を当該キーワードに、そのキーワードが所望部分WA1の内容を理解するのにどの程度重要であるのかを示すスコアとして付与する。
検出部35は、キーワードにスコアを付与すると、所望部分解析結果データから、検出したキーワード(すなわち、キーワードとして検出した単語(1又は複数の形態素で構成される単語を表現する複数の文字))を重複しないように取り出す。
また検出部35は、所望部分解析結果データから、キーワードの意味を表現する文字列(以下、これを意味語とも呼ぶ)を取り出すと共に、書籍識別情報、ページ番号及び先頭文字位置情報も取り出す。
さらに検出部35は、キーワード毎の当該キーワード、意味語、及びスコアと、書籍識別情報、ページ番号及び先頭文字位置情報とを格納してキーワードの検出結果を示すキーワード検出データを生成する。そして検出部35は、そのキーワード検出データを登録部34及びタグ生成部36に送出する。
タグ生成部36は、検出部35からキーワード検出データが与えられると、キーワードの意味を表現する意味語を用いて、所望部分WA1の内容を表現する単語(以下、これをタグとも呼ぶ)を自動的に生成するタグ生成処理を実行する。
この際、タグ生成部36は、例えば、キーワード検出データからキーワード毎の意味語を取り出す。またタグ生成部36は、キーワード毎の意味を上位概念で階層的に示す意味語を、それぞれ1つの意味を表現する単語に分解する。
ただし、キーワードの2つの意味は、上位概念で表されているため、少なくとも一方の意味が他のキーワードの少なくとも一方の意味と同じ場合がある。
このためタグ生成部36は、キーワードの2つの意味を表現する意味語を2つの単語に分解して、同一の単語を2個以上得た場合、その同一の単語を1つにして、重複しないようにする。
そしてタグ生成部36は、例えば、予め種々の文章を用いた学習によって検出された、文章の内容を表し難い、所定の意味を表現する単語のリスト(以下、これを単語リストとも呼ぶ)を保持している。
よってタグ生成部36は、キーワードの個々の意味を表現する単語の中から、単語リストに登録されている単語と同一の単語を、所望部分WA1の内容を表現し難いものとしてタグの候補から除外する。
これによりタグ生成部36は、キーワードの個々の意味を表現する単語の中で除外せずに残った1又は複数の単語を、所望部分WA1の内容を表現するタグとする。
このようにしてタグ生成部36は、タグを生成すると、キーワード検出データから、そのタグが表現する意味のキーワードに付与されているスコアを取り出す。
またタグ生成部36は、タグ毎に、当該タグが表現する意味の1又は複数のキーワードに付与されているスコアを集計する。そしてタグ生成部36は、タグ毎に集計したスコアを当該タグに、そのタグが所望部分WA1の内容をどの程度的確に表現しているのか示すスコアとして付与する。
因みに、タグ生成部36は、1つのキーワードの2つの意味を表現する2つの単語については、当該1つのキーワードのスコアを、これら2つの単語それぞれのスコアとしている。
タグ生成部36は、このようにしてタグを生成し、そのタグにスコアを付与すると、キーワード検出データから書籍識別情報、ページ番号及び先頭文字位置情報も取り出す。
またタグ生成部36は、その生成したタグ毎の当該タグ及びスコアと、書籍識別情報、ページ番号及び先頭文字位置情報とを格納してタグの生成結果を示すタグ生成データを生成する。そしてタグ生成部36は、そのタグ生成データを登録部34に送出する。
ところで、記憶部25には、所望部分が選択された電子書籍と、その所望部分を登録するための書籍登録データベースが構築されている。そして記憶部25において書籍登録データベース内には、実際に電子書籍を登録するためのデータテーブルと、所望部分を登録するためのデータテーブルとが生成されている。
因みに、以下の説明では、電子書籍を登録するためのデータテーブルを書籍登録テーブルとも呼び、所望部分を登録するためのデータテーブルを、所望部分登録テーブルとも呼ぶ。
また記憶部25には、所望部分から検出されたキーワードを登録するためのキーワード登録データベースも構築されている。そして記憶部25においてキーワード登録データベース内には、実際にキーワードを登録するためのデータテーブルと、キーワードを、これが検出された所望部分と関連付けるためのデータテーブルとが生成されている。
因みに、以下の説明では、キーワードを登録するためのデータテーブルを、キーワード登録テーブルとも呼び、キーワードと所望部分とを関連付けるためのデータテーブルを、キーワード関連付テーブルとも呼ぶ。
さらに記憶部25には、所望部分用に生成されたタグを登録するためのタグ登録データベースも構築されている。そして記憶部25においてタグ登録データベース内には、実際にタグを登録するためのデータテーブルと、タグを、当該タグが内容を示す所望部分と関連付けるためのデータテーブルとが生成されている。
因みに、以下の説明では、タグを登録するためのデータテーブルを、タグ登録テーブルとも呼び、タグと所望部分とを関連付けるためのデータテーブルを、タグ関連付テーブルとも呼ぶ。
ここで、図18に示すように、書籍登録データベース内の書籍登録テーブルDT1には、情報登録欄として、書籍識別情報を登録するための書籍識別情報登録欄37、電子書籍の種類を登録するための書籍種別登録欄38が設けられている。
また書籍登録テーブルDT1には、情報登録欄として、書籍タイトルを登録するためのタイトル登録欄39、電子書籍の出版社名を登録するための出版社名登録欄40も設けられている。
よって登録部34は、特定部33から所望部分データ及び書籍属性データが与えられると、当該書籍属性データから書籍識別情報を取り出す。そして登録部34は、その書籍識別情報に基づき、記憶部25の書籍登録テーブルDT1に、このとき所望部分が選択された電子書籍をすでに登録しているか否かを判別する。
その結果、登録部34は、記憶部25の書籍登録テーブルDT1に、このとき所望部分が選択された電子書籍をまだ登録していないことを検出すると、書籍属性データを書籍登録データとして記憶部25に送出する。
これにより登録部34は、その書籍登録データに格納されている書籍識別情報、書籍種別、書籍タイトル及び出版社名を互いに関連付けるようにして、書籍登録テーブルDT1の対応する情報登録欄内に記憶する。
このようにして登録部34は、書籍登録データベースの書籍登録テーブルDT1に、このとき所望部分が選択された電子書籍を示す書籍登録データを記憶するようにして、当該所望部分が選択された電子書籍を登録する。
ただし、登録部34は、記憶部25の書籍登録テーブルDT1に、このとき所望部分が選択された電子書籍をすでに登録していることを検出すると、書籍登録テーブルDT1に当該電子書籍を登録しない。
そして登録部34は、電子書籍の登録が完了し、又はすでに登録が完了していることを検出すると、引き続き、所望部分データが示す所望部分を個別に識別可能な識別情報(以下、これを所望部分識別情報とも呼ぶ)を発行する。
さらに登録部34は、その所望部分データからページ番号と、所望部分の先頭の文字の位置を示す先頭文字位置情報と、当該所望部分を取り出すと共に、所望部分データに格納されている文字位置情報に基づき所望部分の文字数を検出する。
さらに登録部34は、書籍属性データから書籍識別情報を取り出す。さらにまた登録部34は、その所望部分識別情報、書籍識別情報、ページ番号、先頭文字位置情報、文字数、所望部分(すなわち、所望部分を表現する複数の文字)を格納して所望部分登録用の所望部分登録データを生成する。そして登録部34は、その所望部分登録データを記憶部25に送出する。
ここで、図19に示すように、書籍登録データベース内の所望部分登録テーブルDT2には、情報登録欄として、所望部分識別情報を登録するための所望部分識別情報登録欄41、書籍識別情報を登録するための書籍識別情報登録欄42が設けられている。
また所望部分登録テーブルDT2には、情報登録欄として、所望部分が存在するページのページ番号を登録するためのページ番号登録欄43、所望部分の先頭の文字が位置する行の行番号を登録するための行番号登録欄44も設けられている。
さらに所望部分登録テーブルDT2には、情報登録欄として、所望部分の先頭の文字が位置する列の列番号を登録するための列番号登録欄45、所望部分の文字数を登録するための文字数登録欄46も設けられている。
さらにまた所望部分登録テーブルDT2には、情報登録欄として、所望部分そのものを文字列として登録するための所望部分登録欄47も設けられている。
従って登録部34は、所望部分登録データに格納していた所望部分識別情報、書籍識別情報、ページ番号、行番号、列番号、文字数、所望部分を互いに関連付けるようにして、所望部分登録テーブルDT2の対応する情報登録欄内に記憶する。
このようにして登録部34は、書籍登録データベースの所望部分登録テーブルDT2に、このとき選択された所望部分を示す所望部分登録データを記憶するようにして、当該所望部分を登録する。
一方、登録部34は、検出部35からキーワード検出データが与えられると、そのキーワード検出データに格納されているキーワードを個別に識別可能な識別情報(以下、これをキーワード識別情報とも呼ぶ)を発行する。
また登録部34は、キーワード検出データからキーワード(すなわち、キーワードを表現する複数の文字)と、当該キーワードの形態素属性情報、そのキーワードのスコアを取り出す。
さらに登録部34は、そのキーワード識別情報、キーワード、形態素属性情報、スコアを格納してキーワード登録用のキーワード登録データを生成する。そして登録部34は、そのキーワード登録データを記憶部25に送出する。
ここで、図20に示すように、キーワード登録データベース内のキーワード登録テーブルDT3には、情報登録欄として、キーワード識別情報を登録するためのキーワード識別情報登録欄48が設けられている。
またキーワード登録テーブルDT3には、情報登録欄として、キーワードそのものを文字列として登録するためのキーワード登録欄49、キーワードの品詞を登録するための品詞登録欄50も設けられている。
さらにキーワード登録テーブルDT3には、情報登録欄として、キーワードの意味(実際には、その意味を表現する意味語)を登録するための意味登録欄51、キーワードのスコアを登録するためのキーワードスコア登録欄52も設けられている。
従って登録部34は、キーワード登録データに格納しているキーワード識別情報、キーワード、品詞、意味語、スコアを当該キーワード毎に関連付けるようにして、キーワード登録テーブルDT3の対応する情報登録欄内に記憶する。
このようにして登録部34は、キーワード登録データベースのキーワード登録テーブルDT3に、このとき所望部分から検出されたキーワードを示すキーワード登録データを記憶するようにして、そのキーワードを登録する。
また登録部34は、タグ生成部36からタグ生成データが与えられると、そのタグ生成データに格納されているタグを個別に識別可能な識別情報(以下、これをタグ識別情報とも呼ぶ)を発行する。さらに登録部34は、タグ生成データからタグ(すなわち、タグを表現する複数の文字)を取り出す。
さらにまた登録部34は、そのタグ識別情報、タグ、当該タグがタグ生成部36により自動的に生成されたことを示す生成種別情報を格納してタグ登録用のタグ登録データを生成する。そして登録部34は、そのタグ登録データを記憶部25に送出する。
ここで、図21に示すように、タグ登録データベース内のタグ登録テーブルDT4には、情報登録欄として、タグ識別情報を登録するためのタグ識別情報登録欄53が設けられている。
またタグ登録テーブルDT4には、情報登録欄として、生成種別情報を登録するための生成種別登録欄54、タグそのものを文字列として登録するためのタグ登録欄55も設けられている。
従って登録部34は、タグ登録データに格納しているタグ識別情報、生成種別情報、タグを当該タグ毎に関連付けるようにして、タグ登録テーブルDT4の対応する情報登録欄内に記憶する。
このようにして登録部34は、タグ登録データベースのタグ登録テーブルDT4に、このとき所望部分への付加用に自動的に生成されたタグを示すタグ登録データを記憶するようにして、そのタグを登録する。
ところで、所望部分に付加するタグは、タグ生成部36が自動的に生成するものだけではなく、予め「勉強」、「小ネタ」、「メモ」、「プレゼンネタ」等のように、ユーザにより任意に選定させて所望部分に付加するように設定可能なタグもある。
このため制御部20は、ユーザにより所望部分が選択されたときや、所望部分が選択された電子書籍画像を再び表示したとき、ユーザにより所定操作で所望部分と、これに付加する1又は複数のタグとが選定されると、タグ生成データを生成する。そして制御部20は、そのタグ生成データを登録部34に送出する。
すなわち、制御部20は、この際、タグを付加する所望部分が選択されている電子書籍の書籍属性データやテキストデータから、書籍識別情報、ページ番号、当該所望部分の先頭の文字の位置を示す先頭文字位置情報を取り出す。
また制御部20は、この際、タグに、予め選定された所定の値を示すスコアを自動的に付与する。そして制御部20は、そのタグ(すなわち、タグを表現する1又は複数の単語)、当該タグのスコア、書籍識別情報、ページ番号及び先頭文字位置情報を格納したタグ生成データを生成し登録部34に送出する。
登録部34は、制御部20からタグ生成データが与えられたときには、上述と同様にタグ生成データに格納されているタグを個別に識別可能なタグ識別情報を発行する。また登録部34は、タグ生成データからタグを取り出す。
さらに登録部34は、そのタグ識別情報、タグ、当該タグがユーザにより選定されて所望部分に付加するように設定されたことを示す生成種別情報を格納したタグ登録データを生成する。そして登録部34は、そのタグ登録データを記憶部25に送出する。
これにより登録部34は、タグ登録データに格納しているタグ識別情報、生成種別情報、タグを当該タグ毎に関連付けるようにして、タグ登録テーブルDT4の対応する情報登録欄内に記憶する。
このようにして登録部34は、タグ登録データベースのタグ登録テーブルDT4に、所望部分への付加用としてユーザにより選定されたタグを示すタグ登録データを記憶するようにして、そのタグを登録する。
ところで、登録部34は、キーワード登録テーブルDT3にキーワードを登録したとき、キーワード検出データから書籍識別情報、ページ番号及び先頭文字位置情報を取り出す。
また登録部34は、その書籍識別情報、ページ番号及び先頭文字位置情報を、このとき登録したキーワードのキーワード識別情報と共に格納し、キーワードと所望部分との関連付けを要求するキーワード関連付要求データを生成する。そして登録部34は、そのキーワード関連付要求データを関連付部60に送出する。
関連付部60は、登録部34からキーワード関連付要求データが与えられると、そのキーワード関連付要求データから書籍識別情報、ページ番号及び先頭文字位置情報を取り出す。
また関連付部60は、その書籍識別情報、ページ番号及び先頭文字位置情報に基づき、記憶部25の所望部分登録テーブルDT2内で、このとき登録部34によって登録されたキーワードに対応する所望部分の所望部分識別情報を検索する。
さらに関連付部60は、キーワード関連付要求データからキーワード識別情報を取り出し、当該キーワード識別情報を、検索した所望部分識別情報と共に格納したキーワード関連付用のキーワード関連付データを生成する。そして関連付部60は、そのキーワード関連付データを記憶部25に送出する。
ここで、図22に示すように、キーワード登録データベース内のキーワード関連付テーブルDT5には、情報登録欄として、所望部分識別情報を登録するための所望部分識別情報登録欄61が設けられている。
またキーワード関連付テーブルDT5には、情報登録欄として、キーワード識別情報を登録するためのキーワード識別情報登録欄62も設けられている。
従って関連付部60は、キーワード関連付データに格納している所望部分識別情報とキーワード識別情報とをキーワード毎に関連付けるようにして、キーワード関連付テーブルDT5の対応する情報登録欄内に記憶する。
このようにして関連付部60は、キーワード登録データベースのキーワード関連付テーブルDT5を利用して、所望部分と、当該所望部分から検出されたキーワードとを関連付ける。
また登録部34は、タグ登録テーブルDT4にタグを登録したとき、タグ生成データから書籍識別情報、ページ番号及び先頭文字位置情報を取り出す。また登録部34は、タグ生成データからタグ毎のスコアも取り出す。
さらに登録部34は、タグ生成データから取り出した書籍識別情報、ページ番号、先頭文字位置情報、タグ毎のスコアを、このとき発行したタグ毎のタグ識別情報と共に格納し、タグと所望部分との関連付けを要求するタグ関連付要求データを生成する。そして登録部34は、そのタグ関連付要求データを関連付部60に送出する。
関連付部60は、登録部34からタグ関連付要求データが与えられると、そのタグ関連付要求データから書籍識別情報、ページ番号及び先頭文字位置情報を取り出す。
また関連付部60は、その書籍識別情報、ページ番号及び先頭文字位置情報に基づき、記憶部25の所望部分登録テーブルDT2内で、このとき登録部34によって登録されたタグに対応する所望部分の所望部分識別情報を検索する。
さらに関連付部60は、タグ関連付要求データからタグ識別情報及びスコアを取り出し、当該タグ識別情報及びスコアを、検索した所望部分識別情報と共に格納したタグ関連付用のタグ関連付データを生成する。そして関連付部60は、そのタグ関連付データを記憶部25に送出する。
ここで、図23に示すように、タグ登録データベース内のタグ関連付テーブルDT6には、情報登録欄として、所望部分識別情報を登録するための所望部分識別情報登録欄63、タグ識別情報を登録するためのタグ識別情報登録欄64が設けられている。
またタグ関連付テーブルDT6には、情報登録欄として、タグのスコアを登録するためのタグスコア登録欄65も設けられている。
従って関連付部60は、タグ関連付データに格納している所望部分識別情報と、タグ識別情報と、スコアとをタグ毎に関連付けるようにして、タグ関連付テーブルDT6の対応する情報登録欄内に記憶する。
このようにして関連付部60は、タグ登録データベースのタグ関連付テーブルDT6を利用して、所望部分と、当該所望部分に付加するタグ(すなわち、自動生成されたタグ、及びユーザにより選定されたタグ)とを関連付ける。
ところで、関連付部60は、例えば、所望部分とタグとの関連付けが完了すると、その関連付けに使用した所望部分識別情報を格納して、当該所望部分の検索を要求する所望部分検索要求データを生成する。そして関連付部60は、その所望部分検索要求データを検索部66に送出する。
検索部66は、関連付部60から所望部分検索要求データが与えられると、その所望部分検索要求データから所望部分識別情報を取り出す。また検索部66は、記憶部25から、書籍登録テーブルDT1内の、その所望部分識別情報に関連付けられた行番号、列番号、文字数を検索して読み出す。
因みに、所望部分識別情報に関連付けられている行番号、列番号、文字数は、当該所望部分識別情報で識別される所望部分のテキスト内での位置を示す情報である。
さらに検索部66は、テキスト内での所望部分の位置を示す所望部分位置情報(すなわち、行番号、列番号及び文字数)を所望部分識別情報と共に格納して所望部分を通知する所望部分通知データを生成する。そして検索部66は、その所望部分通知データを制御部20に送出する。
制御部20は、検索部66から所望部分通知データが与えられると、その所望部分通知データから所望部分位置情報及び所望部分識別情報を取り出す。
また制御部20は、その所望部分位置情報及び所望部分識別情報を格納して所望部分を強調表示するように制御する強調表示制御データを生成し、当該生成した強調表示制御データを表示制御部26に送出する。
表示制御部26は、制御部20から強調表示制御データが与えられると、その強調表示制御データに基づき、このとき表示用に生成していた電子書籍画像データを加工して表示部21に送出する。
これにより図24に示すように、表示制御部26は、表示部21に表示していた電子書籍画像27において、強調表示制御データに基づいて指定された所望部分を強調表示してユーザに見せることができる。
このようにして制御部20は、ユーザにより電子書籍画像27上で所望部分が選択されると、その都度、各回路部を制御して上述の一連の処理を実行させる。
これにより制御部20は、選択された所望部分を特定させて、記憶部25内の種々のデータベースに当該所望部分に関する各種情報を登録させると共に、その電子書籍画像27において所望部分を強調表示して見せることができる。
ここで、表示制御部26は、表示部21に表示した電子書籍画像27において所望部分を強調表示すると、その電子書籍画像27の表示を終了させ、また表示部21に表示する電子書籍画像を切り換えるまでは、当該強調表示を維持する。
よって図25に示すように、表示制御部26は、表示部21に1つの電子書籍画像27を表示している間に、当該電子書籍画像27上で順次所望部分が選択されると、その都度、それまでの強調表示はそのままに、追加で選択された所望部分を新たに強調表示する。
これにより制御部20は、表示部21に電子書籍画像27を表示している間は、紙製の書籍のページ内でマーカを使用して所望部分を順次マーキングするような場合と同様の感覚で、当該電子書籍画像27内で所望部分を選択させて強調表示することができる。
また制御部20は、表示部21に表示する電子書籍画像27を切り換えるときや、新たに選択された電子書籍を表示するとき、書籍属性データから書籍識別情報を取り出す。
さらに制御部20は、このとき表示する1ページ分のテキストデータからページ番号も取り出す。そして制御部20は、その書籍識別情報及びページ番号を格納して所望部分の検索を要求する所望部分検索要求データを生成し検索部66に送出する。
この際、検索部66は、制御部20から所望部分検索要求データが与えられると、その所望部分検索要求データから書籍識別情報及びページ番号を取り出す。
また検索部66は、その書籍識別情報及びページ番号に基づき記憶部25の所望部分登録テーブルDT2内で、当該書籍識別情報及びページ番号に対応する所望部分位置情報を探索する。
その結果、検索部66は、記憶部25の所望部分登録テーブルDT2内に、書籍識別情報及びページ番号に対応する所望部分位置情報が登録されていないと、その旨を制御部20に通知する。
この際、制御部20は、検索部66からの通知に応じて、このとき表示する電子書籍画像のテキスト内では所望部分が何ら選択されていないことを検出する。そして制御部20は、その検出結果に応じて、このときは表示制御部26を、所望部分を強調表示するようには制御しない。
これに対し検索部66は、記憶部25の所望部分登録テーブルDT2内で書籍識別情報及びページ番号に関連付けられている所望部分位置情報を検索すると、当該記憶部25から、その所望部分位置情報を読み出す。
そして検索部66は、その所望部分位置情報を所望部分識別情報と共に格納して所望部分を通知する所望部分通知データを生成し、当該生成した所望部分通知データを制御部20に送出する。
この際、制御部20は、検索部66から所望部分通知データが与えられると、上述と同様に、その所望部分通知データに基づいて強調表示制御データを生成して表示制御部26に送出する。
これにより表示制御部26は、制御部20から与えられた強調表示制御データに基づき電子書籍画像データを加工して表示部21に送出し、かくして表示部21に表示する電子書籍画像27において1又は複数の所望部分を強調表示する。
このようにして制御部20は、表示部21に表示する電子書籍画像27を切り換え、また新たに電子書籍を表示するとき、表示部21に新たに表示する電子書籍画像27内ですでに所望部分が選択されていると、その所望部分を強調表示して見せることができる。
また制御部20は、所望部分の強調表示の手法を複数種類用意しており、ユーザに強調表示の種類を任意に選択させて設定し得るようにしている。
これにより制御部20は、表示部21がカラー表示に対応している場合、図24及び図25に示したように、所望部分に任意の色を任意の形状で重ねるようにして当該所望部分を強調表示することができる。
また制御部20は、表示部21がカラー表示に対応している場合、所望部分に任意の色及び線種(直線や波線等)の下線を引くようにして当該所望部分を強調表示することもできる。
さらに制御部20は、表示部21がカラー表示に対応している場合、所望部分を任意の色及び形状の(直線や曲線で形成される)枠で囲むようにして当該所望部分を強調表示することもできる。
さらに制御部20は、表示部21がカラー表示に対応している場合、所望部分の文字を、他の部分の文字の色とは異なる任意の色で表示するようにして当該所望部分を強調表示することもできる。
さらに制御部20は、表示部21がカラー表示に対応している場合、所望部分の個々の文字の上や下、先頭及び後尾の文字の脇等に任意の色及び形状(丸や星、四角等)のマークを表示するようにして当該所望部分を強調表示することもできる。
さらに制御部20は、表示部21がカラー表示に対応している場合、所望部分の文字の色、フォントやサイズ、スタイル等の少なくとも1つを周期的に変化させるようにして当該所望部分を強調表示することもできる。
さらに制御部20は、表示部21がモノクロ表示に対応している場合、所望部分に任意の線種(直線や波線等)の下線を引くようにして当該所望部分を強調表示することもできる。
さらに制御部20は、表示部21がモノクロ表示に対応している場合、所望部分を任意の形状の(直線や曲線で形成される)枠で囲むようして当該所望部分を強調表示することもできる。
さらに制御部20は、表示部21がモノクロ表示に対応している場合、所望部分の個々の文字の上や下、また先頭及び後尾の文字の脇等に任意の形状(丸や星、四角等)のマークを表示するようにして当該所望部分を強調表示することもできる。
さらに制御部20は、表示部21がモノクロ表示に対応している場合、所望部分の文字のフォントやサイズ、スタイル等の少なくとも1つを周期的に変化させるようにして当該所望部分を強調表示することもできる。
さらに制御部20は、表示部21がカラー表示及びモノクロ表示の何れに対応している場合でも、所望部分の文字のフォントやサイズ、スタイル等の少なくとも1つを他の文字とは異なるようにして当該所望部分を強調表示すること等もできる。
ところで、関連付部60は、キーワードと所望部分との関連付けが完了した後、そのキーワードをもとに生成されたタグと所望部分との関連付けも完了すると、所望部分の関連情報の検索を要求する関連情報検索要求データを生成する。
この際、関連付部60は、キーワードと所望部分との関連付けに使用したキーワード識別情報及び所望部分識別情報を格納して関連情報検索要求データを生成する。そして関連付部60は、その関連情報検索要求データを検索部66に送出する。
検索部66は、関連付部60から関連情報検索要求データが与えられると、その関連情報検索要求データからキーワード識別情報を取り出す。また検索部66は、記憶部25から、キーワード登録テーブルDT3内の、そのキーワード識別情報で識別されるキーワードを検索して読み出す。
さらに検索部66は、そのキーワードを検索キーとして格納すると共に、検索件数の予め選定された上限を指定する上限指定情報も格納し、ネットワーク13上の検索装置(図示せず)に所望部分の関連情報を検索するように依頼する検索依頼データを生成する。
そして検索部66は、その検索依頼データを送信部23に送出する。これにより送信部23は、検索部66から与えられた検索依頼データを、ネットワーク13を介して検索装置に送信する。
この際、検索装置は、情報表示端末11から送信された検索依頼データを受信して、当該受信した検索依頼データからキーワードを取り出す。そして検索装置は、そのキーワードを検索キーとして、例えば、ネットワーク13上で公開されているホームページ等の閲覧可能な種々の情報の中から、指定された上限の検索件数以内で所望部分に関連する(検索キーを含むテキストを有する)関連情報を検索する。
因みに、検索装置で検索される関連情報は、上述のようにネットワーク13上で一般に公開されている情報である。このため、以下の説明では、検索装置で検索された関連情報を、公開関連情報とも呼ぶ。
さらに検索装置は、検索した公開関連情報毎に当該公開関連情報のタイトル(以下、これを関連情報タイトルとも呼ぶ)と、その公開関連情報にアクセスするためのネットワークアドレスとを対応付けて格納した検索結果データを生成する。そして検索装置は、その検索結果データを、ネットワーク13を介して情報表示端末11に返信する。
よって受信部24は、この際、検索装置から返信された検索結果データを受信し、当該受信した検索結果データを検索部66に送出する。
検索部66は、受信部24から検索結果データが与えられると、当該検索結果データから、検索装置により検索された公開関連情報毎の関連情報タイトル及びネットワークアドレスを取り出す。
また検索部66は、関連情報検索要求データから所望部分識別情報を取り出す。さらに検索部66は、記憶部25から、タグ関連付テーブルDT6内で、その所望部分識別情報に関連付けられたタグ識別情報を検索して読み出す。
さらに検索部66は、検索装置により検索された公開関連情報毎の関連情報タイトル及びネットワークアドレスを、検索したタグ識別情報と共に格納して公開関連情報を登録するための関連情報登録データを生成する。そして検索部66は、その関連情報登録データを関連付部60に送出する。
ここで、記憶部25には、予め関連情報登録データベースが構築されている。また関連情報登録データベース内には、所望部分のタグと当該所望部分の関連情報とを関連付けるためのデータテーブル(以下、これを情報関連付テーブルと呼ぶ)が生成されている。
よって関連付部60は、検索部66から与えられた関連情報登録データを記憶部25に送出する。これにより関連付部60は、記憶部25において、関連情報登録データに格納されている公開関連情報毎の関連情報タイトル及びネットワークアドレスと、タグ識別情報とを関連付けるようにして、情報関連付テーブルに記憶する。
このようにして関連付部60は、関連情報登録データベースの情報関連付テーブルを利用して、所望部分に関連する公開関連情報を、当該所望部分のタグと関連付けて登録する。
また検索部66は、上述のように公開関連情報を示す関連情報登録データを生成して関連付部60に送出すると、引き続き、記憶部25にすでに記憶されている電子書籍の中で所望部分に関連する関連情報としての電子書籍を探索する。因みに、以下の説明では、所望部分に関連する関連情報としての電子書籍を、関連電子書籍とも呼ぶ。
この際、検索部66は、記憶部25から読み出していたキーワードに基づき、記憶部25のキーワード登録テーブルDT3内で、当該キーワードと同一のキーワードを他にも登録しているか否かを検出する。
因みに、検索部66が記憶部25から読み出していたキーワードは、このとき検出部35により所望部分から検出され登録部34によりキーワード登録テーブルDT3に新たに登録されたものである。このため、以下の説明では、検索部66が記憶部25から読み出していたキーワードを、適宜、新規登録キーワードとも呼ぶ。
その結果、検索部66は、キーワード登録テーブルDT3内で、すでに登録されているキーワードの中から、新規登録キーワードと同一のキーワードを検索すると、記憶部25から当該検索したキーワードのキーワード識別情報を読み出す。
因みに、以下の説明では、すでに登録されているキーワードの中から新規登録キーワードで検索した、当該新規登録キーワードと同一のキーワードを、適宜、同一キーワードとも呼ぶ。また、以下の説明では、同一キーワードのキーワード識別情報を、適宜、登録済キーワード識別情報とも呼ぶ。
また検索部66は、記憶部25から、キーワード関連付テーブルDT5内で、その登録済キーワード識別情報に関連付けられた所望部分識別情報(以下、これを適宜、登録済所望部分識別情報とも呼ぶ)を検索して読み出す。
さらにまた検索部66は、記憶部25から、所望部分登録テーブルDT2内で、その登録済所望部分識別情報に関連付けられた書籍識別情報(以下、これを適宜、検索書籍識別情報とも呼ぶ)を検索して読み出す。
これに加え検索部66は、この際、関連情報検索要求データから取り出していた所望部分識別情報に基づき、記憶部25から、所望部分登録テーブルDT2内で、その所望部分識別情報に関連付けられた書籍識別情報も検索して読み出す。
因みに、検索部66が関連情報検索要求データから取り出していた所望部分識別情報は、このとき登録部34により所望部分登録テーブルDT2に新たに登録されたものである。このため、以下の説明では、検索部66が関連情報検索要求データから取り出していた所望部分識別情報を、適宜、新規登録所望部分識別情報とも呼ぶ。
また新規登録所望部分識別情報に関連付けられている書籍識別情報は、このとき表示されているテキストから、新規登録所望部分識別情報で識別される所望部分が選択された電子書籍(以下、これを適宜、表示中電子書籍とも呼ぶ)の書籍識別情報である。このため、以下の説明では、新規登録所望部分識別情報に関連付けられている書籍識別情報を、適宜、表示中書籍識別情報とも呼ぶ。
そして検索部66は、記憶部25から読み出した、これら検索書籍識別情報と、表示中書籍識別情報とを比較する。これにより検索部66は、その比較結果に基づき、表示中電子書籍とは異なり、かつテキストに新規登録キーワードと同一の同一キーワードを含む他の電子書籍を検索書籍識別情報として検索したか否かを判別する。
すなわち、検索部66は、表示中電子書籍とは異なるものの、テキストに新規登録キーワードと同一の同一キーワードを含むことで、このとき新規登録キーワードが検出された所望部分と関連する関連電子書籍を検索したか否かを判別する。
検索部66は、このとき関連電子書籍を検索していると、記憶部25から、所望部分登録テーブルDT2内で当該関連電子書籍の検索書籍識別情報の検索に使用した登録済所望部分識別情報に関連付けられたページ番号及び所望部分位置情報を読み出す。
また検索部66は、関連電子書籍の検索書籍識別情報に基づき記憶部25から、書籍登録テーブルDT1内で、その検索書籍識別情報と関連付けられた書籍タイトルも読み出す。
さらに検索部66は、関連電子書籍の検索書籍識別情報の検索に使用した登録済所望部分識別情報に基づき記憶部25から、タグ関連付テーブルDT6内で、その登録済所望部分識別情報に関連付けられたタグ識別情報も検索して読み出す。
そして検索部66は、記憶部25から読み出した書籍タイトル、タグ識別情報、検索書籍識別情報、ページ番号及び所望部分位置情報を格納して関連電子書籍を示す関連情報登録データを生成し、当該生成した関連情報登録データを関連付部60に送出する。
このようにして検索部66は、記憶部25に記憶している電子書籍の中から、表示中電子書籍の新規登録キーワードが検出された所望部分に関連する関連電子書籍を検索する。
関連付部60は、この際、検索部66から与えられた関連情報登録データを記憶部25に送出する。これにより関連付部60は、記憶部25において、タグ識別情報と、関連情報登録データに格納されている関連電子書籍毎の書籍タイトル、検索書籍識別情報、ページ番号及び所望部分位置情報とを関連付けるようにして情報関連付テーブルに記憶する。
このようにして関連付部60は、関連情報登録データベースの情報関連付テーブルを利用して、このとき選択された所望部分に関連する関連電子書籍を、当該所望部分のタグと関連付けて登録する。
さらに制御部20は、ユーザにより所望部分と共に、その所望部分に付加するタグが任意に選択されたとき、当該所望部分に関連する関連情報として、任意にコメント(以下、これを関連コメントとも呼ぶ)を入力させることができる。
このため制御部20は、ユーザにより所望部分と共にタグが任意に選択されたとき、そのユーザにより所定操作で関連コメントが入力されると、当該関連コメントも格納したタグ生成データを生成する。そして制御部20は、そのタグ生成データを関連付部60に送出する。
この際、登録部34は、上述と同様にタグ生成データに基づきタグ登録データを生成して記憶部25に送出することにより、タグ登録テーブルDT4に、所望部分への付加用としてユーザにより選定されたタグを登録する。
また登録部34は、ユーザによって関連コメントが入力されていると、タグ生成データから、書籍識別情報、ページ番号、先頭文字位置情報、タグ毎のスコア及び関連コメントを取り出す。
さらに登録部34は、タグ生成データから取り出した書籍識別情報、ページ情報、先頭文字位置情報、タグ毎のスコア及び関連コメントを、このとき発行したタグ毎のタグ識別情報と共に格納したタグ関連付要求データを生成する。そして登録部34は、そのタグ関連付要求データを関連付部60に送出する。
関連付部60は、登録部34からタグ関連付要求データが与えられると、上述と同様に、そのタグ関連付要求データに基づき、タグ関連付テーブルDT6を利用して、所望部分と、当該所望部分に付加するタグとを関連付ける。
また関連付部60は、この際、タグ関連付要求データからタグ毎の関連コメントを取り出す。さらに関連付部60は、そのタグ毎の関連コメントを、このときタグ関連付要求データから取り出していたタグ識別情報と共に格納して関連コメントを示す関連情報登録データを生成する。
そして関連付部60は、その関連情報登録データを記憶部25に送出する。これにより関連付部60は、記憶部25において、関連情報登録データに格納しているタグ毎の関連コメントと、タグ識別情報とを関連付けるようにして、情報関連付テーブルに記憶する。
このようにして関連付部60は、関連情報登録データベースの情報関連付テーブルを利用して、このとき選択された所望部分に関連する関連コメントを、当該所望部分のタグと関連付けて登録する。
ところで、制御部20は、このようにして所望部分に関連する関連情報が当該所望部分のタグと関連付けられると、表示部21に表示している電子書籍画像27上での例えば、タップ操作に応じて、その関連情報を表示することができる。
実際、制御部20は、上述のように所望部分通知データに基づき表示制御部26に所望部分の強調表示を指示する。よって表示制御部26は、その強調表示の指示に応じて、表示部21に表示中の電子書籍画像27において所望部分を強調表示する。
ただし、表示制御部26は、表示部21に表示中の電子書籍画像27において所望部分を強調表示している間、当該所望部分の表示領域を表示部21の表示面の画素位置の座標で示す所望部分表示領域情報を生成している。
そして表示制御部26は、その所望部分の所望部分表示領域情報を、当該所望部分の所望部分識別情報と共に制御部20に送出している。
制御部20は、所望部分を強調表示している間、表示制御部26から与えられている当該所望部分の所望部分表示領域情報と所望部分識別情報とを対応付けて保持している。
そして制御部20は、表示部21に表示中の電子書籍画像27において所望部分を強調表示しているとき、タッチパネルの表面がタップ操作されると、タップ操作によるタッチ位置を、所望部分表示領域情報が示す所望部分の表示領域と比較する。
その結果、制御部20は、所望部分の表示領域内がタップ操作されたことを検出すると、当該タップ操作により所望部分が指示されたと判断する。
この際、制御部20は、タップ操作された表示領域を示す所望部分表示領域情報をもとに、当該所望部分表示領域情報に対応付けている所望部分識別情報を検出する。
また制御部20は、タップ操作に応じて検出した所望部分識別情報(すなわち、指示された所望部分の所望部分識別情報)を格納し当該所望部分のタグを要求するタグ要求データを生成する。そして制御部20は、そのタグ要求データを検索部66に送出する。
検索部66は、制御部20からタグ要求データが与えられると、そのタグ要求データから所望部分識別情報を取り出す。また検索部66は、記憶部25から、タグ関連付テーブルDT6内で、その所望部分識別情報に関連付けられたタグ識別情報及びスコアを検索して読み出す。
さらに検索部66は、記憶部25から読み出したタグ識別情報に基づき、当該記憶部25から、タグ登録テーブルDT4内で、そのタグ識別情報に関連付けられたタグを読み出す。
そして検索部66は、タグ毎の当該タグ、スコア及びタグ識別情報と、タグ要求データから取り出した所望部分識別情報とを格納したタグ提供データを生成し、当該生成したタグ提供データを制御部20に返送する。
制御部20は、検索部66からタグ提供データが与えられると、そのタグ提供データから所望部分識別情報と、タグ毎の当該タグ、スコア及びタグ識別情報とを取り出す。
また制御部20は、その所望部分識別情報をもとに、当該所望部分識別情報で識別される所望部分(すなわち、このとき指示された所望部分)の表示領域を示す所望部分表示領域情報を特定する。
そして制御部20は、指示された所望部分に付加されているタグと、そのタグ識別情報とを、当該所望部分の表示領域を示す所望部分表示領域情報と共に格納し、タグを、指示された所望部分に対応付けて表示するように制御するタグ表示制御データを生成する。
ここで、制御部20は、指示された所望部分にタグが1つだけ付加されていると、当該1つのタグをタグ識別情報及び所望部分表示領域情報と共に格納したタグ表示制御データを生成する。
ただし、制御部20は、所望部分に複数のタグが付加されている場合、例えば、全てのタグの表示、予め選定された所定のスコア以上のタグの表示、最も高いスコアの1つのタグの表示等のように、ユーザにタグの表示の仕方を予め任意に選定させて設定している。
このため制御部20は、指示された所望部分に複数のタグが付加されていると、事前設定に応じて表示すべきタグを選定する。そして制御部20は、その選定したタグをタグ識別情報及び所望部分表示領域情報と共に格納したタグ表示制御データを生成する。
このようにして制御部20は、タグ表示制御データを生成すると、当該生成したタグ表示制御データを表示制御部26に送出する。
表示制御部26は、制御部20からタグ表示制御データが与えられると、そのタグ表示制御データに基づき、このとき表示用に生成していた電子書籍画像データを、タグを追加で表示するように加工して表示部21に送出する。
これにより図26に示すように、表示制御部26は、表示部21に表示していた電子書籍画像27上に、このときユーザにより指示された所望部分に付加されているタグTGを当該所望部分と対応付けて表示する。
このようにして制御部20は、表示部21に表示している電子書籍画像27を介して所望部分(すなわち、強調表示した所望部分)と共に、当該所望部分の内容を表現するタグTGをユーザに見せることができる。
表示制御部26は、表示部21に表示中の電子書籍画像27上にタグTGを表示している間、当該表示しているタグTGの表示領域を表示部21の表示面の画素位置の座標で示すタグ表示領域情報を生成している。そして表示制御部26は、タグTGのタグ表示領域情報を、当該タグTGのタグ識別情報と共に制御部20に送出している。
また制御部20は、タグTGを表示している間、表示制御部26から与えられている当該タグTGのタグ表示領域情報とタグ識別情報とを対応付けて保持している。
このため制御部20は、表示部21に表示した電子書籍画像27上にタグTGを表示しているとき、タッチパネルの表面がタップ操作されると、タップ操作によるタッチ位置を、タグ表示領域情報が示すタグTGの表示領域とも比較する。
その結果、制御部20は、タグTGの表示領域内がタップ操作されたことを検出すると、当該タップ操作によりタグTGが指示されたと判断する。
この際、制御部20は、タップ操作された表示領域を示すタグ表示領域情報をもとに、そのタグ表示領域情報に対応付けているタグ識別情報を検出する。
また制御部20は、タップ操作に応じて検出したタグ識別情報(すなわち、指示されたタグTGのタグ識別情報)を格納し関連情報を要求する関連情報要求データを生成する。そして制御部20は、その関連情報要求データを検索部66に送出する。
検索部66は、制御部20から関連情報要求データが与えられると、その関連情報要求データからタグ識別情報を取り出す。この際、検索部66は、指示されたタグTGに公開関連情報が関連付けられていると、記憶部25から、情報関連付テーブル内で、そのタグ識別情報に関連付けられた公開関連情報毎の関連情報タイトル及びネットワークアドレスを検索して読み出す。
また検索部66は、指示されたタグTGに関連電子書籍が関連付けられていると、記憶部25から、情報関連付テーブル内で、そのタグ識別情報に関連付けられた関連電子書籍毎の書籍タイトル、書籍識別情報、ページ番号及び所望部分位置情報も検索して読み出す。
さらに検索部66は、指示されたタグTGに関連コメントが関連付けられていると、記憶部25から、情報関連付テーブル内で、そのタグ識別情報に関連付けられた関連コメントも検索して読み出す。
さらに検索部66は、検索に用いたタグ識別情報と、公開関連情報毎の関連情報タイトル及びネットワークアドレスや、関連電子書籍毎の書籍タイトル、書籍識別情報、ページ番号及び所望部分位置情報、関連コメントを格納した関連情報提供データを生成する。そして検索部66は、その関連情報提供データを制御部20に返送する。
この際、制御部20は、関連情報提供データからタグ識別情報と共に、公開関連情報毎の関連情報タイトル及びネットワークアドレスや、関連電子書籍毎の書籍タイトル、書籍識別情報、ページ番号及び所望部分位置情報、また関連コメントを取り出す。
また制御部20は、そのタグ識別情報をもとに、当該タグ識別情報で識別されるタグTG(すなわち、このとき指示されたタグTG)の表示領域を示すタグ表示領域情報を特定する。
そして制御部20は、関連情報タイトルや書籍タイトル、関連コメントと、特定したタグ表示領域情報とを格納し、当該関連情報タイトルや書籍タイトル、関連コメントをタグTGに対応付けて表示するように制御する関連情報表示制御データを生成する。そして制御部20は、その関連情報表示制御データを表示制御部26に送出する。
表示制御部26は、制御部20から関連情報表示制御データが与えられると、その関連情報表示制御データに基づき、このとき表示用に生成していた電子書籍画像データを、関連情報を追加で表示するように加工して表示部21に送出する。
これにより図27に示すように、表示制御部26は、表示部21に表示中の電子書籍画像27上に、公開関連情報毎の関連情報タイトルや、関連電子書籍毎の書籍タイトル、また関連コメントを、ユーザにより指示されたタグTGと対応付けて表示する。
このようにして制御部20は、表示部21に表示している電子書籍画像27を介して所望部分(すなわち、強調表示した所望部分)と共に、当該所望部分の内容を表現するタグTGと、その所望部分に関連する種々の関連情報をユーザに通知することができる。
すなわち、制御部20は、表示部21に表示中の電子書籍画像27内で所望部分を強調表示している場合、その所望部分に関連する公開関連情報が存在すると、当該電子書籍画像27上の関連情報タイトルにより、公開関連情報の存在を通知することができる。
また制御部20は、表示部21に表示中の電子書籍画像27内で所望部分を強調表示している場合、その所望部分に関連する関連電子書籍が存在すると、当該電子書籍画像27上の書籍タイトルで、どのような関連電子書籍が存在するのかを通知することができる。
さらに制御部20は、表示部21に表示中の電子書籍画像27内で所望部分を強調表示している場合、その所望部分に関連する関連コメントが存在すると、当該電子書籍画像27上で当該関連コメントを見せることができる。
表示制御部26は、表示中の電子書籍画像27上に公開関連情報毎の関連情報タイトルを表示していると、その間、関連情報タイトル毎に当該関連情報タイトルの表示領域を表示部21の表示面の画素位置の座標で示すタイトル表示領域情報を生成している。そして表示制御部26は、そのタイトル表示領域情報を、対応する関連情報タイトルと共に制御部20に送出している。
また表示制御部26は、表示中の電子書籍画像27上に関連電子書籍毎の書籍タイトルを表示していると、その間、当該書籍タイトル毎に当該書籍タイトルの表示領域を表示部21の表示面の画素位置の座標で示すタイトル表示領域情報も生成している。そして表示制御部26は、そのタイトル表示領域情報を、対応する書籍タイトルと共に制御部20に送出している。
制御部20は、関連情報タイトルを表示している間、表示制御部26からタイトル表示領域情報と共に与えられている関連情報タイトルと、関連情報提供データとに基づき、当該関連情報タイトルに対応するネットワークアドレスとを特定する。
そして制御部20は、関連情報タイトルを表示している間、表示制御部26から与えられている当該関連情報タイトルのタイトル表示領域情報を、その関連情報タイトルによって特定したネットワークアドレスと対応付けて保持している。
また制御部20は、書籍タイトルを表示している間、表示制御部26からタイトル表示領域情報と共に与えられている書籍タイトルと、関連情報提供データとに基づき、当該書籍タイトルに対応する書籍識別情報、ページ番号及び所望部分位置情報を特定する。
また制御部20は、書籍タイトルを表示している間、表示制御部26から与えられている当該書籍タイトルのタイトル表示領域情報を、その書籍タイトルによって特定した書籍識別情報、ページ番号及び所望部分位置情報と対応付けて保持している。
このため制御部20は、表示部21に表示した電子書籍画像27上に関連情報タイトルや書籍タイトルを表示しているとき、タッチパネルの表面がタップ操作されると、タップ操作によるタッチ位置を、タイトル表示領域情報が示す表示領域と比較する。
その結果、制御部20は、関連情報タイトルの表示領域内がタップ操作されたことを検出すると、当該タップ操作により関連情報タイトルが指示されたと判断する。
この際、制御部20は、タップ操作された表示領域を示すタイトル表示領域情報をもとに、当該タイトル表示領域情報に対応付けているネットワークアドレスを検出する。
そして制御部20は、指示された関連情報タイトルの公開関連情報を要求する情報要求データを生成し、当該生成した情報要求データを、その検出したネットワークアドレスと共に送信部23に送出する。
送信部23は、制御部20から与えられたネットワークアドレスに従い、当該制御部20から与えられた情報要求データを、ネットワーク13を介して、このとき指示された関連情報タイトルの公開関連情報を公開している情報提供装置(図示せず)に送信する。
その結果、受信部24は、情報提供装置から情報要求データの受信に応じて公開関連情報がネットワーク13を介して送信されると、その公開関連情報を受信して制御部20に送出する。
制御部20は、受信部24から公開関連情報が与えられると、その公開関連情報を表示制御部26に送出する。そして表示制御部26は、制御部20から公開関連情報が与えられると、その公開関連情報を、この際に生成していた電子書籍画像データに換えて表示部21に送出する。
これにより表示制御部26は、表示部21に、それまで表示していた電子書籍画像27に換えて公開関連情報を表示する。このようにして制御部20は、表示部21に表示していた電子書籍画像27上で関連情報タイトルが指示されると、その電子書籍画像27に換えて、当該電子書籍画像27内の所望部分に関連する公開関連情報を表示してユーザに見せることができる。
因みに、制御部20は、表示部21に公開関連情報を表示した状態で、ユーザにより所定操作が行われると、これに応じて表示制御部26を制御して、表示部21に公開関連情報に換えて、表示切換前に表示していた電子書籍画像27を再び表示させる。
また制御部20は、タップ操作によるタッチ位置と、タイトル表示領域情報が示す表示領域とを比較した結果、書籍タイトルの表示領域内がタップ操作されたことを検出すると、当該タップ操作により書籍タイトルが指示されたと判断する。
この際、制御部20は、タップ操作された表示領域を示すタイトル表示領域情報をもとに、当該タイトル表示領域情報に対応付けている書籍識別情報、ページ番号及び所望部分位置情報を検出する。
そして制御部20は、その検出した書籍識別情報に基づき記憶部25から、このとき指示された書籍タイトルの関連電子書籍の電子書籍データを読み出す。また制御部20は、その電子書籍データを、このとき検出したページ番号及び所望部分位置情報と共に表示制御部26に送出する。
すなわち、制御部20は、関連電子書籍の電子書籍データを、同一キーワードが検出された所望部分を含むテキストのページと、そのテキスト内での当該所望部分の位置とを指示するページ番号及び所望部分位置情報と共に表示制御部26に送出する。
因みに、以下の説明では、関連電子書籍において、同一キーワードが検出された所望部分を含む1ページ分のテキストを関連ページとも呼び、当該同一キーワードが検出された所望部分を関連所望部分とも呼ぶ。
表示制御部26は、制御部20から電子書籍データと共にページ番号及び所望部分位置情報が与えられると、その電子書籍データに基づき、そのページ番号で指示されたページの電子書籍画像データを生成する。
また表示制御部26は、その電子書籍画像データを、その所望部分位置情報で指示された所望部分を強調表示するように加工して表示部21に送出する。
これにより表示制御部26は、表示部21に、それまで表示していた電子書籍画像27に換えて、関連電子書籍の関連ページにおいて、少なくとも関連所望部分を含む一部分を、関連電子書籍画像として表示する。
また表示制御部26は、この際、表示部21に表示した関連電子書籍画像において、関連所望部分を強調表示する。因みに、表示制御部26は、この際、関連電子書籍画像において、関連所望部分の他にも所望部分が存在すると、当該他の所望部分を強調表示するものの、関連所望部分を他の所望部分とは異なる表示状態とするように強調表示する。
このようにして制御部20は、表示部21に表示中の電子書籍画像27上で所望部分に対応する書籍タイトルが指示されると、その電子書籍画像27に換えて、当該所望部分に関連する関連電子書籍の関連所望部分を含む関連電子書籍画像を表示して見せることができる。
そして制御部20は、この際、電子書籍画像27上の所望部分に関連する関連電子書籍画像において関連所望部分を強調表示することで、その関連電子書籍画像において当該所望部分の内容に実際に関連している関連所望部分を確認させることができる。
因みに、制御部20は、表示部21に関連電子書籍画像を表示した状態で、ユーザにより所定操作が行われると、この際も表示制御部26を制御して、表示部21に関連電子書籍画像に換えて、表示切換前に表示していた電子書籍画像27を再び表示させる。
ところで、制御部20は、上述のように表示部21に表示した電子書籍画像27において所望部分の表示領域内が1回タップ操作されると、これに応じて表示制御部26を制御して当該所望部分に対応させてタグTGを表示する。
よって制御部20は、表示部21に表示した電子書籍画像27において選択された所望部分が複数存在すると、これら複数の所望部分それぞれにタグTGを対応させて表示して、所望部分毎のタグTGを同時に見せることができる。
また制御部20は、上述のように表示部21に表示した電子書籍画像27においてタグTGの表示領域内が1回タップ操作されると、これに応じて表示制御部26を制御して当該タグTGに対応させて関連情報タイトルや書籍タイトル等を表示する。
よって制御部20は、表示部21に表示した電子書籍画像27において選択された所望部分が複数存在すると、複数の所望部分のタグTGそれぞれに関連情報タイトル等を対応させて表示して、タグTG毎の関連情報タイトル等を同時に見せることもできる。
そして制御部20は、電子書籍画像27上にタグTGを表示した場合、例えば、タグTGが連続した2回のタップ操作で指示されると、これに応じて表示制御部26を制御する。これにより制御部20は。このとき、電子書籍画像27上から、2回のタップ操作で指示されたタグTGを消す。
また制御部20は、電子書籍画像27上にタグTGと、当該タグTGに対応する関連情報タイトル等とを表示した場合、例えば、タグTGが連続した2回のタップ操作で指示されると、これに応じて表示制御部26を制御する。
これにより制御部20は。このとき、電子書籍画像27上から、2回のタップ操作で指示されたタグTGと、当該タグTGに対応する関連情報タイトル等とを一括して消す。
さらに制御部20は、電子書籍画像27上に複数のタグTGを表示した場合、例えば、タグTGの表示領域以外で2回連続してタップ操作されると、これに応じて表示制御部26を制御する。これにより制御部20は。このとき、電子書籍画像27上から、全てのタグTGを一括して消す。
さらに制御部20は、電子書籍画像27上に複数のタグTGと当該複数のタグTGそれぞれに対応させた関連情報タイトル等とを表示した場合、例えば、タグTGや関連情報タイトル等の表示領域以外で2回連続してタップ操作されると、表示制御部26を制御する。これにより制御部20は、このとき、電子書籍画像27上から、全てのタグTGと全ての関連情報タイトル等とを一括して消す。
このようにして制御部20は、電子書籍画像27上にタグTGや関連情報タイトル等を表示するものの、これらを簡易な操作で個々に、また一括して消すことができる。
よって制御部20は、電子書籍画像27内のテキストを読む場合や、写真画像、イラスト画像を見る場合にタグTGや関連情報タイトル等が邪魔になることを容易に回避することができる。
[2−2−2.索引生成処理]
次いで、電子書籍に対しユーザ個人の索引を生成する索引生成処理について説明する。制御部20は、上述のように電子書籍の表示の要求に応じて表示部21に電子書籍画像27を表示した場合、ユーザによる所望部分の選択に応じて、当該電子書籍に対するユーザ個人の索引を階層的に生成することができる。
実際に制御部20は、例えば、キー操作やタップ操作により、索引生成対象の電子書籍が選択され、索引の生成が要求されると、索引生成処理を実行する。この際、制御部20は、記憶部25から、その選択された電子書籍の電子書籍データを読み出して表示制御部26に送出する。
また表示制御部26は、電子書籍データに基づき、1ページ分の電子書籍画像データを生成する。そして表示制御部26は、例えば、表示部21の表示面のサイズや解像度に応じて、その電子書籍画像データの少なくとも一部分を表示可能な画像のデータとして表示部21に送出する。
これにより表示制御部26は、図4について上述した場合と同様に、表示部21の表示面全体に渡り、電子書籍画像データに基づく1ページ分のテキストでなる電子書籍画像27の少なくとも一部分を表示する。
この状態で制御部20は、電子書籍画像27上でユーザによりスライド操作で所望部分が指示されると、上述と同様に当該スライド操作の種類の判別結果と、そのスライド操作の間に検出された全てのタッチ位置を示すタッチ位置情報とを選択部28に送出する。
また制御部20は、この際も領域対応テキストデータを生成し、当該生成した領域対応テキストデータを書籍属性データと共に選択部28に送出する。
選択部28は、上述した場合と同様に選択処理を実行して、表示範囲のテキスト又は1ページのテキストから指示推定部分を選択する。そして選択部28は、その指示推定部分を示す指示推定部分データを生成し、当該生成した指示推定部分データを、書籍属性データと共に取得部29に送出する。
ここで、制御部20は、この際、所望部分の指示に応じて、索引生成対象として選択されていた電子書籍の書籍属性データから書籍識別情報を取り出す。
また制御部20は、その書籍識別情報を、索引生成対象の電子書籍の全ページ分のテキストデータに付加する。そして制御部20は、書籍識別情報を付加した全ページ分のテキストデータ(以下、これを全テキストデータとも呼ぶ)を取得部29に送出している。
そして取得部29は、制御部20から全テキストデータが与えられると、その全テキストデータを自然言語処理ブロック30に送出して、当該自然言語処理ブロック30に全テキストデータを自然言語処理するように要求する。
これにより自然言語処理ブロック30において形態素解析部30Aは、上述と同様に、全テキストデータに基づく全ページ分のテキスト(以下、これを書籍全文とも呼ぶ)を形態素解析して、その解析結果を示す形態素解析結果データを生成する。そして形態素解析部30Aは、その形態素解析結果データを全テキストデータと共に構文解析部30Bに送出する。
また構文解析部30Bは、上述と同様に、その形態素解析結果データに基づき、全テキストデータに基づく書籍全文を構文解析して、その解析結果を示す構文解析結果データを生成する。
そして構文解析部30Bは、その形態素解析結果データ及び構文解析結果データを書籍全文に対する自然言語処理の処理結果を示す全文解析結果データとして、当該全文解析結果データを全テキストデータと共に取得部29に返送する。
取得部29は、自然言語処理ブロック30から全文解析結果データ及び全テキストデータが与えられると、これらを一時的に保持すると共に、検索部66に送出する。
そして取得部29は、選択部28から指示推定部分データ及び書籍属性データが与えられると、その指示推定部分データに基づき、一時的に保持していた全文解析結果データから、指示推定部分の形態素解析及び構文解析の解析結果を示す情報を特定する。
また取得部29は、その全文解析結果データから、その特定した指示推定部分の形態素解析及び構文解析の解析結果を示す情報を推定部分解析結果データとして切り出す。これにより取得部29は、その推定部分解析結果データを、指示推定部分データ及び書籍属性データと共に特定部33に送出する。
よって特定部33は、上述と同様に、取得部29から与えられた推定部分解析結果データに基づき、当該取得部29から与えられた指示推定部分データに基づく指示推定部分において、ユーザにより選択された所望部分を特定する。
そして特定部33は、指示推定部分データに基づき、特定した所望部分を示す所望部分データを生成し、当該生成した所望部分データを、書籍属性データと共に登録部34に送出する。
また特定部33は、書籍属性データ及び推定部分解析結果データに基づき、所望部分の解析結果を示す所望部分解析結果データを生成し、当該生成した所望部分解析結果データを検出部35に送出する。
ここで、登録部34は、この際、特定部33から所望部分データ及び書籍属性データが与えられると、上述と同様に記憶部25において書籍登録データベース内の書籍登録テーブルDT1に、このとき所望部分が選択された電子書籍を適宜登録する。
これに加え登録部34は、この際、上述と同様に記憶部25において書籍登録データベース内の所望部分登録テーブルDT2に、このとき電子書籍から選択された所望部分も登録する。
そして登録部34は、その登録が完了すると、所望部分データに、所望部分用に発行した所望部分識別情報と、当該所望部分が選択された電子書籍の書籍識別情報及び書籍タイトルとを付加して、このとき登録した所望部分を示す登録所望部分データを生成する。そして登録部34は、その登録所望部分データを索引生成部67に送出する。
一方、検出部35は、特定部33から所望部分解析結果データが与えられると、その所望部分解析結果データに基づき、上述のキーワード検出処理の場合と同様の手法で、所望部分から、当該所望部分の内容を理解するのに重要な単語を検出する。
また検出部35は、所望部分から、当該所望部分の内容を理解するのに重要な単語を検出すると、当該検出した単語(以下、これを検出単語とも呼ぶ)の意味も検出する。
そして検出部35は、所望部分解析結果データから、検出単語を(1又は複数の形態素で構成される単語を表現する複数の文字)を重複しないように取り出すと共に、当該検出単語の意味を表現する意味語も重複しないように取り出す。
ここで、検出部35は、所望部分解析結果データから、書籍識別情報、書籍全文内で所望部分が存在するページのページ番号、及び当該所望部分の先頭の文字の位置を示す先頭文字位置情報を取り出す。
そして検出部35は、その書籍識別情報、ページ番号及び先頭文字位置情報を格納して所望部分の所望部分識別情報の検索を要求する識別情報検索要求データを生成し、当該生成した識別情報検索要求データを検索部66に送出する。
これにより検索部66は、この際、検出部35から与えられた識別情報検索要求データに基づき、記憶部25から、検索の要求された所望部分識別情報を検索して読み出す。
そして検索部66は、その検索した所望部分識別情報を、識別情報検索要求データ内の書籍識別情報、ページ番号及び先頭文字位置情報と共に格納して、その検索した所望部分識別情報を通知する識別情報通知データを生成して検出部35に返送する。
よって検出部35は、この際、検索部66から識別情報通知データが与えられると、当該識別情報通知データに格納された書籍識別情報、ページ番号及び先頭文字位置情報に基づき、このとき検索を要求した所望部分識別情報が得られたか確認する。
その結果、検出部35は、識別情報通知データに、このとき検索を要求した所望部分識別情報が格納されていると、当該識別情報通知データから、その所望部分識別情報を取り出す。
また検出部35は、この際、所望部分解析結果データから重複しないように取り出した検出単語毎に、当該検出単語を所望部分識別情報と共に格納して検出単語の検出結果を示す単語検出データを生成する。そして検出部35は、その単語検出データを検索部66に送出する。
また検出部35は、この際、所望部分解析結果データから重複しないように取り出した意味語毎に、当該意味語を所望部分識別情報と共に格納して意味語の検出結果を示す意味語検出データを生成する。そして検出部35は、その意味語検出データを検索部66に送出する。
検索部66は、取得部29から全文解析結果データ及び全テキストデータが与えられると、これらを一時的に保持する。また検索部66は、検出部35から単語検出データが与えられると、当該単語検出データから検出単語及び所望部分識別情報を取り出す。
そして検索部66は、その検出単語に基づき、全テキストデータに基づく書籍全文から、当該検出単語と同一の構成の(すなわち、同一の文字列で構成された)単語を全て検索して、当該検索した単語の書籍全文内での位置を検出する。
この際、検索部66は、検出部35により所望部分から検出された検出単語自体も検索して、書籍全文内での位置を検出する。因みに、以下の説明では、検出単語と同一の構成の単語を、同一構成単語とも呼ぶ。また、以下の説明では、同一構成単語の書籍全文内での位置を、同一構成単語位置とも呼ぶ。
実際、検索部66は、同一構成単語の書籍全文内での同一構成単語位置を、当該同一構成単語が存在するページのページ番号、その同一構成単語の先頭の文字の位置を示す先頭文字位置情報(行番号及び列番号)、及び同一構成単語の文字数として検出する。
また検索部66は、検出部35から意味語検出データが与えられると、当該意味語検出データから意味語及び所望部分識別情報を取り出す。
さらに検索部66は、その意味語と、全文解析結果データに基づいて得られる種々の単語に対応する意味語とに基づき、書籍全文から、検出単語と構成は異なるものの、当該検出単語と同一の意味の単語を全て検索する。
すなわち、検索部66は、書籍全文から同一構成単語は除き、検出単語の意味を表現する意味語と一致する意味語が対応付けられている(すなわち、検出単語と同一の意味を有する)単語を全て検索する。そして検索部66は、その検索した単語の書籍全文内での位置を検出する。
因みに、以下の説明では、検出単語と構成は異なるものの、当該検出単語と同一の意味を有する単語を、同一意味単語とも呼ぶ。また、以下の説明では、同一意味単語の書籍全文内での位置を、同一意味単語位置とも呼ぶ。
実際、検索部66は、同一意味単語の書籍全文内での同一意味単語位置も、当該同一意味単語が存在するページのページ番号、その同一意味単語の先頭の文字の位置を示す先頭文字位置情報(行番号及び列番号)、及び同一意味単語の文字数として検出する。
このようにして検索部66は、検出部35により所望部分から重複しないように検出された検出単語毎に、当該検出単語に基づき書籍全文から同一構成単語を検索して、当該同一構成単語の同一構成単語位置を検出する。
また検索部66は、検出部35により所望部分をもとに重複しないように検出された意味語毎に、当該意味語に基づき書籍全文から同一意味単語を検索して、当該同一意味単語の同一意味単語位置を検出する。
そして検索部66は、検出単語毎に、当該検出単語と、その検出単語で検索した同一構成単語の同一構成単語位置を示す同一構成単語位置情報と、所望部分識別情報とを格納して同一構成単語の検索結果を示す同一構成単語検索データを生成する。
また検索部66は、意味語毎に、当該意味語と、その意味語で検索した同一意味単語の同一意味単語位置を示す同一意味単語位置情報と、所望部分識別情報とを格納して同一意味単語の検索結果を示す同一意味単語検索データを生成する。
そして検索部66は、検出単語毎に生成した同一構成単語検索データ及び同一意味単語検索データを索引生成部67に送出する。
このようにして制御部20は、表示部21に表示した電子書籍画像27上で所望部分が指示される毎に、選択部28、取得部29、特定部33、検出部35、登録部34及び検索部66に同様の処理を実行させる。
索引生成部67は、索引生成処理の間、登録部34から登録所望部分データが与えられる毎に、その登録所望部分データを一時的に保持する。
また索引生成部67は、索引生成処理の間、検索部66から検出単語毎の同一構成単語検索データ及び同一意味単語検索データが与えられる毎に、当該検出単語毎の同一構成単語検索データ及び同一意味単語検索データも一時的に保持する。
そして制御部20は、ユーザの所定操作に応じて、索引生成対象の電子書籍からの所望部分の選択が終了したことを検出すると、その旨を索引生成部67に通知する。
索引生成部67は、制御部20から所望部分の選択の終了が通知されると、これに応じて、その時点までに一時的に保持していた登録所望部分データそれぞれから所望部分、所望部分識別情報、書籍識別情報及び書籍タイトルを取り出す。
そして索引生成部67は、その所望部分を、対応する所望部分識別情報と共に、書籍全文の先頭から後尾に亘って出現する順番で並べて示す所望部分リストを生成する。
また索引生成部67は、その所望部分リストに書籍識別情報及び書籍タイトルを付加することにより、索引生成対象の電子書籍と、その電子書籍から選択された所望部分とを示す索引を、階層構造の索引のうち最上位の階層となる第1階層索引として生成する。
これに加え索引生成部67は、これまで一時的に保持していた同一構成単語検索データ及び同一意味単語検索データから所望部分識別情報を取り出す。
また索引生成部67は、その所望部分識別情報に基づき、同一構成単語検索データ及び同一意味単語検索データを、所望部分毎に分類する。
そして索引生成部67は、例えば、1つの所望部分でまとめた同一構成単語検索データ及び同一意味単語検索データから検出単語及び意味語を取り出し、これら検出単語及び意味語各々を個別に識別可能な識別情報を発行する。
因みに、以下の説明では、検出単語を個別に識別可能な識別情報を、検出単語識別情報とも呼び、意味語を個別に識別可能な識別情報を意味語識別情報とも呼ぶ。
また索引生成部67は、その所望部分から検出された検出単語を、対応する検出単語識別情報と共に並べて示すと共に、その検出単語に続けて、当該所望部分をもとに検出された意味語も、対応する意味語識別情報と共に並べて示す検出語リストを生成する。
そして索引生成部67は、検出語リストに所望部分識別情報を付加して、当該所望部分識別情報により、その検出語リストを第1階層索引内の対応する所望部分と関連付ける。
これにより索引生成部67は、所望部分から検出された検出単語と、当該所望部分をもとに検出された意味語と、その所望部分とを示す索引を、階層構造の索引のうち第1階層索引よりも1階層下位の第2階層索引として生成する。
因みに、索引生成部67は、この際、第1階層索引内の所望部分毎に、上述と同様に処理して、それぞれ当該所望部分と関連付けた同様構成の第2階層索引を生成する。
引き続き、索引生成部67は、例えば、1つの所望部分でまとめた同一構成単語検索データのうち、1つの同一構成単語検索データから同一構成単語毎の同一構成単語位置情報を取り出す。
また索引生成部67は、その同一構成単語位置情報を、書籍全文の先頭側の同一構成単語位置から後尾側の同一構成単語位置へと順番に並べるようにして示す同一構成単語位置リストを生成する。
さらに索引生成部67は、同一構成単語位置リストに、同一構成単語の検索に用いられた検出単語と、当該検出単語の検出単語識別情報とを付加して、検出単語識別情報により、その同一構成単語位置リストを第2階層索引内の対応する検出単語と関連付ける。
これにより索引生成部67は、所望部分から検出された検出単語と、その検出単語で検索された同一構成単語の書籍全文内での同一構成単語位置とを示す索引を、階層構造の索引のうち第2階層索引よりもさらに1階層下位の第3階層索引として生成する。
因みに、索引生成部67は、この際、第2階層索引内の検出単語毎に、上述と同様に処理して、それぞれ当該検出単語と関連付けた同様構成の第3階層索引を生成する。
また索引生成部67は、例えば、1つの所望部分でまとめた同一意味単語検索データのうち、1つの同一意味単語検索データから同一意味単語毎の同一意味単語位置情報を取り出す。
さらに索引生成部67は、その同一意味単語位置情報を、書籍全文の先頭側の同一意味単語位置から後尾側の同一意味単語位置へと順番に並べるようにして示す同一意味単語位置リストを生成する。
さらにまた索引生成部67は、同一意味単語位置リストに、同一意味単語の検索に用いられた意味語と、当該意味語の意味語識別情報とを付加して、意味語識別情報により、その同一意味単語位置リストを第2階層索引内の対応する意味語と関連付ける。
これにより索引生成部67は、所望部分をもとに検出された意味語と、その意味語で検索された同一意味単語の書籍全文内での同一意味単語位置とを示す索引も、階層構造の索引のうち第2階層索引よりもさらに1階層下位の第3階層索引として生成する。
因みに、索引生成部67は、この際、第2階層索引内の意味語毎に、上述と同様に処理して、それぞれ当該意味語と関連付けた同様構成の第3階層索引を生成する。
このようにして索引生成部67は、第1乃至第3階層索引を生成すると、当該生成した第1乃至第3階層索引を第1乃至第3階層索引データとして記憶部25に送出する。これにより索引生成部67は、記憶部25に、その第1乃至第3階層索引データを記憶する。
また索引生成部67は、第1乃至第3階層索引の生成及び記憶が完了すると、その旨を制御部20に通知する。これにより制御部20は、各回路部と共に実行した索引生成処理を終了し、この後、第1乃至第3階層索引を利用可能にする。
制御部20は、例えば、ユーザにより所定操作で、ユーザ個人の索引を生成した電子書籍が表示対象として選択され、当該索引の表示が要求されると、その電子書籍の書籍識別情報を格納し第1階層索引を要求する第1階層索引要求データを生成する。そして制御部20は、その第1階層索引要求データを検索部66に送出する。
検索部66は、制御部20から第1階層索引要求データが与えられると、その第1階層索引要求データに格納されている書籍識別情報に基づき、記憶部25から当該書籍識別情報を含む第1階層索引データを読み出して制御部20に返送する。
制御部20は、検索部66から第1階層索引データが与えられると、その第1階層索引データから書籍タイトル、所望部分リストを取り出す。
また制御部20は、その書籍タイトル及び所望部分リストに基づき、第1階層索引画像データを生成する。そして制御部20は、その第1階層索引画像データを表示制御部26に送出する。
表示制御部26は、制御部20から第1階層索引画像データが与えられると、その第1階層索引画像データを表示部21に送出する。これにより表示制御部26は、表示部21に第1階層索引画像データに基づき図28に示すような第1階層索引画像70を表示する。
この際、第1階層索引画像70には、例えば、画像上側に書籍タイトルが表示され、当該書籍タイトルの下側に、複数の所望部分が、所望部分リスト内の並び通りに画像垂直方向に沿って並べられて表示されている。
これにより制御部20は、その第1階層索引画像70により、表示対象に選択された電子書籍において、すでに選択されている所望部分を通知し確認させることができる。
ところで、表示制御部26は、この際、表示部21に表示中の第1階層索引画像70において所望部分の表示領域を表示部21の表示面の画素位置の座標で示す所望部分表示領域情報を生成している。
そして表示制御部26は、その所望部分の所望部分表示領域情報を、当該所望部分の所望部分識別情報と共に制御部20に送出している。
制御部20は、第1階層索引画像70の表示中には、表示制御部26から与えられている所望部分の所望部分表示領域情報と所望部分識別情報とを対応付けて保持している。
そして制御部20は、第1階層索引画像70の表示中に、タッチパネルの表面がタップ操作されると、タップ操作によるタッチ位置を、所望部分表示領域情報が示す所望部分の表示領域と比較する。
その結果、制御部20は、所望部分の表示領域内がタップ操作されたことを検出すると、当該タップ操作により所望部分が指示されたと判断する。
この際、制御部20は、タップ操作された表示領域を示す所望部分表示領域情報をもとに、当該所望部分表示領域情報に対応付けている所望部分識別情報を検出する。
また制御部20は、タップ操作に応じて検出した所望部分識別情報(すなわち、指示された所望部分の所望部分識別情報)を格納し第2階層索引データを要求する第2階層索引要求データを生成する。そして制御部20は、その第2階層索引要求データを検索部66に送出する。
検索部66は、制御部20から第2階層索引要求データが与えられると、その第2階層索引要求データに格納されている所望部分識別情報に基づき、記憶部25から当該所望部分識別情報を含む第2階層索引データを読み出して制御部20に返送する。
制御部20は、検索部66から第2階層索引データが与えられると、その第2階層索引データから検出語リストを取り出す。また制御部20は、その検出語リストに基づき、第2階層索引画像データを生成する。そして制御部20は、その第2階層索引画像データを表示制御部26に送出する。
表示制御部26は、制御部20から第2階層索引画像データが与えられると、その第2階層索引画像データを表示部21に送出する。これにより表示制御部26は、表示部21に第2階層索引画像データに基づき図29に示すような第2階層索引画像71を表示する。
この際、第2階層索引画像71には、例えば、対応する所望部分から検出された1又は複数の検出単語と、当該所望部分をもとに検出された意味語とが、検出語リスト内の並び通りに画像垂直方向に沿って順次並べられて表示されている。
これにより制御部20は、その第2階層索引画像71により、このとき指示された所望部分に基づき検出していた検出単語と当該検出単語の意味とを通知し確認させることができる。
ところで、表示制御部26は、この際、表示部21に表示中の第2階層索引画像71において検出単語の表示領域を表示部21の表示面の画素位置の座標で示す単語表示領域情報を生成している。そして表示制御部26は、その検出単語の単語表示領域情報を、当該検出単語の検出単語識別情報と共に制御部20に送出している。
また表示制御部26は、この際、表示部21に表示中の第2階層索引画像71において意味語の表示領域を表示部21の表示面の画素位置の座標で示す意味語表示領域情報も生成している。そして表示制御部26は、その意味語の意味語表示領域情報を、当該意味語の意味語識別情報と共に制御部20に送出している。
制御部20は、第2階層索引画像71の表示中には、表示制御部26から与えられている検出単語の単語表示領域情報と検出単語識別情報とを対応付けて保持している。
また制御部20は、第2階層索引画像71の表示中には、表示制御部26から与えられている意味語の意味語表示領域情報と意味語識別情報とを対応付けて保持している。
そして制御部20は、第2階層索引画像71の表示中に、タッチパネルの表面がタップ操作されると、タップ操作によるタッチ位置を、単語表示領域情報が示す検出単語の表示領域と比較する。また制御部20は、この際、タップ操作によるタッチ位置を、意味語表示領域情報が示す意味語の表示領域とも比較する。
その結果、制御部20は、例えば、検出単語の表示領域内がタップ操作されたことを検出すると、当該タップ操作により検出単語が指示されたと判断する。
この際、制御部20は、タップ操作された表示領域を示す単語表示領域情報をもとに、当該単語表示領域情報に対応付けている検出単語識別情報を検出する。
また制御部20は、タップ操作に応じて検出した検出単語識別情報(すなわち、指示された検出単語の検出単語識別情報)と、第2階層索引データに基づいて得た所望部分識別情報とを格納し第3階層索引データを要求する第3階層索引要求データを生成する。そして制御部20は、その第3階層索引要求データを検索部66に送出する。
検索部66は、制御部20から第3階層索引要求データが与えられると、その第3階層索引要求データに格納された検出単語識別情報及び所望部分識別情報に基づき、記憶部25から当該検出単語識別情報及び所望部分識別情報を含む第3階層索引データを読み出す。そして検索部66は、その第3階層索引データを制御部20に返送する。
制御部20は、検索部66から第3階層索引データが与えられると、その第3階層索引データから検出単語及び同一構成単語位置リストを取り出す。
また制御部20は、その検出単語及び同一構成単語位置リストに基づき、第3階層索引画像データを生成する。そして制御部20は、その第3階層索引画像データを表示制御部26に送出する。
表示制御部26は、制御部20から第3階層索引画像データが与えられると、その第3階層索引画像データを表示部21に送出する。これにより表示制御部26は、表示部21に第3階層索引画像データに基づき図30に示すような第3階層索引画像72を表示する。
この際、第3階層索引画像72には、例えば、画像上側に、このときユーザにより指示された検出単語が表示されている。また第3階層索引画像72には、例えば、検出単語の下側に、検出単語で検索された同一構成単語の書籍全文内での同一構成単語位置を示すページ番号、及び先頭文字位置情報が、同一構成単語位置リスト内の並び通りに画像垂直方向に沿って並べて表示されている。
これにより制御部20は、その第3階層索引画像72により、このとき指示された検出単語で検索していた同一構成単語の電子書籍内での同一構成単語位置を通知し確認させることができる。
ところで、表示制御部26は、この際、表示部21に表示中の第3階層索引画像72において同一構成単語の同一構成単語位置を示すページ番号及び先頭文字位置情報の表示領域を表示部21の表示面の画素位置の座標で示す位置表示領域情報を生成している。
そして表示制御部26は、同一構成単語の位置表示領域情報を、当該同一構成単語の同一構成単語位置情報と共に制御部20に送出している。
制御部20は、第3階層索引画像72の表示中には、表示制御部26から与えられている同一構成単語の位置表示領域情報と、同一構成単語位置情報とを対応付けて保持している。
そして制御部20は、第3階層索引画像72の表示中に、タッチパネルの表面がタップ操作されると、タップ操作によるタッチ位置を、位置表示領域情報が示す同一構成単語の同一構成単語位置の表示領域と比較する。
その結果、制御部20は、例えば、同一構成単語の同一構成単語位置の表示領域内がタップ操作されたことを検出すると、当該タップ操作により同一構成単語の同一構成単語位置が当該同一構成単語の表示用に指示されたと判断する。
この際、制御部20は、記憶部25から、このとき表示対象として選択されている電子書籍の電子書籍データを読み出して表示制御部26に送出する。
また制御部20は、この際、表示の指示された同一構成単語位置の同一構成単語の同一構成単語位置情報に基づき当該同一構成単語を強調表示するように制御する強調表示制御データを生成し、当該生成した強調表示制御データも表示制御部26に送出する。
表示制御部26は、制御部20から電子書籍データ及び強調表示制御データが与えられると、その電子書籍データに基づき、このとき指示された同一構成単語の同一構成単語位置を含むページの電子書籍画像データを生成する。
また表示制御部26は、その電子書籍画像データを、強調表示制御データに基づいて加工して表示部21に送出する。これにより表示制御部26は、表示部21に電子書籍画像データに基づき電子書籍画像を、指示された同一構成単語位置の同一構成単語が表示範囲に入るように表示すると共に、その同一構成単語を強調表示する。
このようにして制御部20は、ユーザ個人の索引に基づき、電子書籍においてあたかも、ユーザによりすでに選択されていた所望部分と関連する部分を含む電子書籍画像にジャンプするようにして、当該電子書籍画像を表示することができる。
ところで、制御部20は、第2階層索引画像71上で意味語が指示された場合も同様に、その意味語に対応する第3階層索引画像を表示する。
また制御部20は、その第3階層索引画像上で同一意味単語の同一意味単語位置が指示されると、その同一意味単語が位置するページの電子書籍画像を表示すると共に、その電子書籍画像においてテキストに含まれる当該同一意味単語を強調表示する。
これにより制御部20は、電子書籍の表示が要求されたとき、あたかも紙製の小説等でまず先頭のページ側の目次を見せるように、第1乃至第3階層索引画像70乃至72を表示して見せることができる。
また制御部20は、電子書籍に対しユーザ個人の索引を生成していると、当該電子書籍が少なくとも1度は索引の生成時に読まれた可能性が高いため、第1乃至第3階層索引画像70乃至72を利用して所望のページにジャンプして読み始めさせることもできる。
さらに制御部20は、このように第1乃至第3階層索引画像70乃至72を利用して電子書籍の所望のページにジャンプし得ることにより、その機能を活用させて、書籍全文内で、当該所望部分と関連する段落や文節等の箇所を容易に探させることもできる。因みに、以下の説明では、書籍全文内で、所望部分と関連する段落や文節等の箇所を、関連箇所とも呼ぶ。
さらにまた制御部20は、ユーザ個人の索引を生成した電子書籍の電子書籍画像を表示する場合も、上述と同様に、その電子書籍画像のテキスト内で所望部分が選択されていると、当該所望部分を強調表示する。
このため制御部20は、ユーザ個人の索引を生成した電子書籍の電子書籍画像を表示して、例えば、ユーザが所望部分まで読み進んだときに、電子書籍内で当該所望部分に関連する関連箇所を読むように要望されても、これに容易に対処することができる。
ところで、電子書籍において同一構成単語を含む関連箇所は、所望部分から検出された検出単語と同一の構成の当該同一構成単語を含んで表現されている。
このため、電子書籍において同一構成単語を含む関連箇所は、当該同一構成単語の検索に利用された所望部分との関連性が強いと考えられる。
これに対し電子書籍において同一意味単語を含む関連箇所は、所望部分から検出された検出単語の意味と同一の意味を有するものの、その検出単語とは構成が異なる当該同一意味単語を含んで表現されている。
このため電子書籍において同一意味単語を含む関連箇所は、当該同一意味単語の検出に利用された所望部分との関連性が、その所望部分と、当該所望部分をもとに検出された同一構成単語を含む関連箇所との関連性よりも弱いと考えられる。
よって制御部20は、同一構成単語や同一意味単語を強調表示する場合、当該同一構成単語と、同一意味単語とを互いに異なる表示状態で強調表示している。
これにより制御部20は、所望部分と、同一構成単語を含む関連箇所との関連性の程度と、当該所望部分と、同一意味単語を含む関連箇所との関連性の程度とが異なることを通知することができる。
また制御部20は、上述したように同一構成単語と同一意味単語とを互いに異なる表示状態で強調表示するだけではなく、当該同一構成単語と同一意味単語とを所望部分とも異なる表示状態で強調表示している。
このため制御部20は、表示部21に表示した電子書籍画像においてテキスト内の所望部分に含まれる同一構成単語や同一意味単語を強調表示する場合、当該所望部分内で、どの単語が同一構成単語や同一意味単語であるのかを容易に認識させることができる。
これに加え制御部20は、ユーザにより所定操作で、ユーザ個人の索引を生成した電子書籍が表示対象として選択されても、索引の表示が要求されずに当該電子書籍の表示が要求されると、この際には第1階層索引画像70を表示しない。そして制御部20は、その表示対象として選択された電子書籍の電子書籍画像を表示部21に表示する。
ただし、制御部20は、ユーザ個人の索引を生成した電子書籍の電子書籍画像を表示した状態で、ユーザにより所定操作で索引の表示が要求されると、上述と同様に処理して、その電子書籍画像に換えて第1階層索引画像70を表示する。
また制御部20は、第1階層索引画像70を表示すると、その後は上述と同様にユーザの操作に応じて第2及び第3階層索引画像71及び72を順次表示すると共に、最終的に同一構成単語や同一意味単語を含むページの電子書籍画像を表示する。
さらに制御部20は、表示部21に第1乃至第3階層索引画像70乃至72を表示した場合、ユーザの所定操作に応じて、表示部21に対する表示を1つ前(すなわち、第1乃至第3階層索引画像70乃至72を表示する直前の表示状態)に戻す。
ただし、制御部20は、例えば、電子書籍の表示の要求に応じて、電子書籍画像を表示せずに第1階層索引画像70を表示した状態で表示状態を戻すときだけ、例えば、当該電子書籍の1ページ目の電子書籍画像を表示する。
よって制御部20は、第1乃至第3階層索引画像70乃至72を表示した場合でも、その表示を適宜1つ前に戻すようにして、所望部分や検出単語、意味語の指示をやり直させることができる。
因みに、制御部20は、索引生成処理を実行した場合も、索引生成処理を実行していない状態で所望部分が選択された場合と同様に、所望部分の選択に応じてキーワードの検出やタグの生成、これらの登録及び関連情報の検索等を実行している。
[2−2−3.リンク生成処理]
次いで、電子書籍の書籍全文において所望部分に関連する関連箇所のリンクを生成するリンク生成処理について説明する。
制御部20は、上述のように電子書籍の表示の要求に応じて表示部21に電子書籍画像27を表示した場合、ユーザによる所望部分の選択に応じて、当該電子書籍内で当該所望部分と関連する関連箇所のリンクを生成することもできる。
実際に制御部20は、例えば、キー操作やタップ操作により、リンク生成対象の電子書籍が選択され、リンクの生成が要求されると、リンク生成処理を実行する。この際、制御部20は、上述した索引生成処理の場合と同様に表示制御部26を介して表示部21に電子書籍画像27の少なくとも一部分を表示する。
そして制御部20は、電子書籍画像27上で所望部分が指示されると、上述と同様に領域対応テキストデータを生成して、当該生成した領域対応テキストデータを書籍属性データと共に選択部28に送出する。
また制御部20は、リンク生成対象の電子書籍に対応する全テキストデータも生成し、当該生成した全テキストデータを取得部29に送出する。
これにより選択部28は、上述した索引生成時と同様の処理を実行して、表示範囲のテキスト又は1ページのテキストから指示推定部分を選択し、当該指示推定部分を示す指示推定部分データを生成する。そして選択部28は、その指示推定部分データを、書籍属性データと共に取得部29に送出する。
また取得部29も、上述した索引生成時と同様の処理を実行して、全テキストデータを自然言語処理ブロック30に送出して、当該全テキストデータを自然言語処理するように要求する。
これにより自然言語処理ブロック30は、上述した索引生成時と同様の処理を実行して、全テキストデータを解析して、当該解析結果を示す全文解析結果データを生成すると共に、当該生成した全文解析結果データを全テキストデータと共に取得部29に返送する。
よって取得部29は、自然言語処理ブロック30から与えられた全文解析結果データ及び全テキストデータを一時的に保持すると共に、検索部66に送出する。
また取得部29は、選択部28から指示推定部分データ及び書籍属性データが与えられると、一時的に保持していた全文解析結果データから、指示推定部分の形態素解析及び構文解析の解析結果を示す情報を特定して推定部分解析結果データを切り出す。そして取得部29は、その推定部分解析結果データを、指示推定部分データ及び書籍属性データと共に特定部33に送出する。
この際、特定部33も、上述した索引生成時と同様の処理を実行して、推定部分解析結果データに基づき、指示推定部分データに基づく指示推定部分において、ユーザにより選択された所望部分を特定する。
また特定部33は、指示推定部分データに基づき、所望部分を示す所望部分データを生成し、当該生成した所望部分データを、書籍属性データと共に登録部34に送出する。
そして特定部33は、この際、書籍属性データ及び推定部分解析結果データに基づき、所望部分の解析結果を示す所望部分解析結果データを生成し、当該生成した所望部分解析結果データを検出部35に送出する。
ここで、登録部34は、特定部33から所望部分データ及び書籍属性データが与えられると、上述した索引生成時と同様の処理を実行して、記憶部25において書籍登録テーブルDT1に、このとき所望部分が選択された電子書籍を適宜登録する。
また登録部34は、この際、記憶部25において書籍登録データベース内の所望部分登録テーブルDT2に、このとき電子書籍から選択された所望部分も登録する。
一方、検出部35は、特定部33から所望部分解析結果データが与えられると、上述した索引生成時と同様の処理を実行して、所望部分解析結果データに基づき、所望部分から検出単語を検出すると、その検出単語の意味も検出する。
また検出部35は、所望部分解析結果データから、検出単語を重複しないように取り出すと共に、当該検出単語の意味を表現する意味語も重複しないように取り出す。さらに検出部35は、検索部66を介して、検出単語の検出に用いた所望部分を識別する所望部分識別情報を取得する。
ただし、検出部35は、この際、所望部分解析結果データから重複しないように取り出した検出単語毎に、当該検出単語を、書籍識別情報及び所望部分識別情報と共に格納して検出単語の検出結果を示す単語検出データを生成する。そして検出部35は、その単語検出データを検索部66に送出する。
また検出部35は、この際、所望部分解析結果データから重複しないように取り出した意味語毎に、当該意味語を、書籍識別情報及び所望部分識別情報と共に格納して意味語の検出結果を示す意味語検出データを生成する。そして検出部35は、その意味語検出データを検索部66に送出する。
検索部66は、この際、上述した索引生成時と同様の処理を実行して、取得部29から与えられた全文解析結果データ及び全テキストデータを一時的に保持する。
また検索部66は、検出部35から単語検出データが与えられると、当該単語検出データ及び全テキストデータに基づき、書籍全文から検出単語と同一の構成の同一構成単語を全て検索して、当該同一構成単語の書籍全文内での同一構成単語位置を検出する。
さらに検索部66は、検出部35から意味語検出データが与えられると、当該意味語検出データ、全文解析結果データ及び全テキストデータに基づき、書籍全文から意味語と同一の意味語が対応付けられた同一意味単語を全て検索する。そして検索部66は、その検索した同一意味単語の書籍全文内での同一意味単語位置を検出する。
このようにして検索部66は、検出部35により所望部分から重複しないように検出された検出単語毎に、当該検出単語に基づき書籍全文から同一構成単語を検索して、当該同一構成単語の同一構成単語位置を検出する。
また検索部66は、検出部35により所望部分をもとに重複しないように検出された意味語毎に、当該意味語に基づき書籍全文から同一意味単語を検索して、当該同一意味単語の同一意味単語位置を検出する。
ただし、検索部66は、この際、単語検出データ及び意味語検出データから所望部分の所望部分識別情報と、書籍識別情報とを取り出している。
よって検索部66は、検索した同一構成単語毎に、同一構成単語及び同一構成単語位置情報を、所望部分識別情報及び書籍識別情報と共に格納して同一構成単語の登録を要求する同一構成単語登録要求データを生成する。
そして検索部66は、その同一構成単語登録要求データを登録部34に送出する。因みに、検索部66は、1つの所望部分をもとに書籍全文から検索した全ての同一構成単語のうち、最後に検索した同一構成単語の同一構成単語登録要求データには、当該同一構成単語の検索が完了したことを示す検索完了情報を付加している。
また検索部66は、検索した同一意味単語毎に、同一意味単語及び同一意味単語位置情報を、所望部分識別情報、書籍識別情報、及び対応する検出単語の意味を表現する意味語と共に格納して同一意味単語の登録を要求する同一意味単語登録要求データを生成する。
そして検索部66は、その同一意味単語登録要求データも登録部34に送出する。因みに、検索部66は、1つの所望部分をもとに書籍全文から検索した全ての同一意味単語のうち、最後に検索した同一意味単語の同一意味単語登録要求データには、当該同一意味単語の検索が完了したことを示す検索完了情報を付加している。
この際、登録部34は、検索部66から同一構成単語登録要求データが与えられる毎に、当該同一構成単語登録要求データから書籍識別情報、同一構成単語位置情報(ページ番号、行番号、列番号、文字数)、同一構成単語、所望部分識別情報を取り出す。
また登録部34は、その同一構成単語を個別に識別可能な同一構成単語識別情報を発行する。因みに、この際、検索部66により書籍全文の複数箇所から構成が全く同じ同一構成単語が検索されても、当該検索された複数の同一構成単語は、それぞれ書籍全文内での同一構成単語位置が異なる。
このため登録部34は、これら複数の同一構成単語をそれぞれ異なる単語として識別可能なように、当該複数の同一構成単語それぞれに対し固有の同一構成単語識別情報を発行する。
登録部34は、同一構成単語識別情報を発行すると、その同一構成単語識別情報を、書籍識別情報、ページ番号、行番号、列番号、文字数、同一構成単語と共に格納して当該同一構成単語を登録するための同一構成単語登録データを生成する。そして登録部34は、その同一構成単語登録データを記憶部25に送出する。
ここで、上述の書籍登録データベース内には、所望部分登録テーブルDT2と同様構成で、同一構成単語を登録するためのデータテーブル(以下、これを同一構成単語登録テーブルとも呼ぶ)が生成されている。
そして同一構成単語登録テーブルには、情報登録欄として、同一構成単語識別情報を登録するための同一構成単語識別情報登録欄、書籍識別情報を登録するための書籍識別情報登録欄が設けられている。
また同一構成単語登録テーブルには、情報登録欄として、同一構成単語が存在するページのページ番号を登録するためのページ番号登録欄、同一構成単語の先頭の文字が位置する行の行番号を登録するための行番号登録欄も設けられている。
さらに同一構成単語登録テーブルには、情報登録欄として、同一構成単語の先頭の文字が位置する列の列番号を登録するための列番号登録欄、同一構成単語の文字数を登録するための文字数登録欄も設けられている。
さらにまた同一構成単語登録テーブルには、情報登録欄として、同一構成単語そのものを文字列として登録するための同一構成単語登録欄も設けられている。
従って登録部34は、同一構成単語登録データに格納していた同一構成単語識別情報、書籍識別情報、ページ番号、行番号、列番号、文字数、同一構成単語を互いに関連付けるようにして、同一構成単語登録テーブルの対応する情報登録欄内に記憶する。
このようにして登録部34は、検索部66から同一構成単語の登録が要求される毎に、書籍登録データベースの同一構成単語登録テーブルに、このとき検索された同一構成単語を示す同一構成単語登録データを記憶するようにして、その同一構成単語を登録する。
また登録部34は、同一構成単語を登録する毎に、当該同一構成単語の同一構成単語識別情報及び同一構成単語位置情報を、書籍識別情報及び所望部分識別情報と共に格納して同一構成単語の登録の完了を示す同一構成単語登録完了データを生成する。
そして登録部34は、その同一構成単語登録完了データをリンク生成部75に送出する。ただし、登録部34は、1つの所望部分をもとに最後に検索された同一構成単語の同一構成単語登録完了データには、検索完了情報を付加している。
これに加え登録部34は、検索部66から同一意味単語登録要求データが与えられる毎に、当該同一意味単語登録要求データから書籍識別情報、同一意味単語位置情報(ページ番号、行番号、列番号、文字数)、同一意味単語、所望部分識別情報、意味語を取り出す。
また登録部34は、その同一意味単語を個別に識別可能な同一意味単語識別情報を発行する。因みに、この際、検索部66により書籍全文の複数箇所から構成が全く同じ同一意味単語が検索されても、当該検索された複数の同一意味単語は、書籍全文内での同一意味単語位置がそれぞれ異なる。
このため登録部34は、これら複数の同一意味単語をそれぞれ異なる単語として識別可能なように、当該複数の同一意味単語それぞれに対し固有の同一意味単語識別情報を発行する。
登録部34は、このようにして同一意味単語識別情報を発行すると、その同一意味単語識別情報を、書籍識別情報、ページ番号、行番号、列番号、文字数、同一意味単語と共に格納して当該同一意味単語を登録するための同一意味単語登録データを生成する。そして登録部34は、その同一意味単語登録データを記憶部25に送出する。
ここで、上述の書籍登録データベース内には、所望部分登録テーブルDT2と同様構成で、同一意味単語を登録するためのデータテーブル(以下、これを同一意味単語登録テーブルとも呼ぶ)も生成されている。
そして同一意味単語登録テーブルには、情報登録欄として、同一意味単語識別情報を登録するための同一意味単語識別情報登録欄、書籍識別情報を登録するための書籍識別情報登録欄が設けられている。
また同一意味単語登録テーブルには、情報登録欄として、同一意味単語が存在するページのページ番号を登録するためのページ番号登録欄、同一意味単語の先頭の文字が位置する行の行番号を登録するための行番号登録欄も設けられている。
さらに同一意味単語登録テーブルには、情報登録欄として、同一意味単語の先頭の文字が位置する列の列番号を登録するための列番号登録欄、同一意味単語の文字数を登録するための文字数登録欄も設けられている。
さらにまた同一意味単語登録テーブルには、情報登録欄として、同一意味単語そのものを文字列として登録するための同一意味単語登録欄も設けられている。
従って登録部34は、同一意味単語登録データに格納していた同一意味単語識別情報、書籍識別情報、ページ番号、行番号、列番号、文字数、同一意味単語を互いに関連付けるようにして、同一意味単語登録テーブルの対応する情報登録欄内に記憶する。
このようにして登録部34は、検索部66から同一意味単語の登録が要求される毎に、書籍登録データベースの同一意味単語登録テーブルに、このとき検索された同一意味単語を示す同一意味単語登録データを記憶するようにして、その同一意味単語を登録する。
また登録部34は、同一意味単語を登録する毎に、当該同一意味単語の同一意味単語識別情報及び同一意味単語位置情報を、意味語、書籍識別情報及び所望部分識別情報と共に格納して同一意味単語の登録の完了を示す同一意味単語登録完了データを生成する。
そして登録部34は、その同一意味単語登録完了データをリンク生成部75に送出する。ただし、登録部34は、1つの所望部分をもとに最後に検索された同一意味単語の同一意味単語登録完了データには、検索完了情報を付加している。
このようにして制御部20は、表示部21に表示した電子書籍画像上で所望部分が指示される毎に、選択部28、取得部29、特定部33、検出部35、登録部34及び検索部66に同様の処理を実行させる。
リンク生成部75は、リンク生成処理の間、登録部34から同一構成単語登録完了データが与えられると、その都度、当該同一構成単語登録完了データを一時的に保持する。
またリンク生成部75は、リンク生成処理の間、登録部34から同一意味単語登録完了データが与えられると、その都度、当該同一意味単語登録完了データも一時的に保持する。
そしてリンク生成部75は、登録部34から検索完了情報の付加された同一構成単語登録完了データが与えられて一時的に保持すると、当該同一構成単語登録完了データから書籍識別情報及び所望部分識別情報を取り出す。
またリンク生成部75は、その所望部分識別情報に基づき、当該所望部分識別情報で識別される1つの所望部分をもとに検索された全ての同一構成単語の同一構成単語登録完了データを検出する。
さらにリンク生成部75は、その検出した同一構成単語登録完了データからそれぞれ同一構成単語を取り出して、当該取り出した同一構成単語を比較する。
その結果、リンク生成部75は、何れの同一構成単語も同じものである(すなわち、対応する所望部分から検出単語が1つだけ検出されている)と、その検出した同一構成単語登録完了データをこれ以上は分類しない。
これに対しリンク生成部75は、異なる同一構成単語が存在する(すなわち、対応する所望部分から2つ以上の検出単語が検出されている)と、検出した同一構成単語登録完了データを、同一構成単語毎に分類する。
このようにしてリンク生成部75は、1つの所望部分をもとに検索された同一構成単語の同一構成単語登録完了データを、構成の等しい同一構成単語毎にまとめる。
そしてリンク生成部75は、構成の等しい同一構成単語それぞれの同一構成単語登録完了データから同一構成単語識別情報及び同一構成単語位置情報を取り出す。
またリンク生成部75は、同一構成単語の同一構成単語位置情報を、当該同一構成単語の同一構成単語識別情報と対応付けて書籍全文の先頭側の同一構成単語位置から後尾側の同一構成単語位置へと順番に並べるようにして示す同一構成単語位置リストを生成する。
さらにリンク生成部75は、その同一構成単語位置リストに、同一構成単語の生成に利用された電子書籍及び所望部分の書籍識別情報及び所望部分識別情報を付加する。
これによりリンク生成部75は、同一構成単語位置リストに従い書籍全文内で同一構成単語を順次リンクさせる同一構成単語リンクリストを生成する。
そしてリンク生成部75は、1つの所望部分をもとに2種類以上の同一構成単語が検索されていると、同一構成単語毎に同様に処理して同一構成単語リンクリストを生成する。
またリンク生成部75は、電子書籍において所望部分が2つ以上選択されると、これら所望部分それぞれをもとに検索された同一構成単語についても、所望部分及び検出単語毎に同様に処理して同一構成単語リンクリストを生成する。
このようにしてリンク生成部75は、同一構成単語リンクリストを生成すると、その同一構成単語リンクリストを登録部34に送出することにより、当該登録部34を介して記憶部25に当該同一構成単語リンクリストを記憶させる。
一方、リンク生成部75は、登録部34から検索完了情報の付加された同一意味単語登録完了データが与えられて一時的に保持すると、当該同一意味単語登録完了データからも書籍識別情報及び所望部分識別情報を取り出す。
またリンク生成部75は、その所望部分識別情報に基づき、当該所望部分識別情報で識別される1つの所望部分をもとに検索された全ての同一意味単語の同一意味単語登録完了データを検出する。
さらにリンク生成部75は、その検出した同一意味単語登録完了データからそれぞれ意味語を取り出して、当該取り出した意味語を比較する。
その結果、リンク生成部75は、何れの意味語も同一である(すなわち、対応する所望部分をもとに意味語が1つだけ検出されている)と、その検出した同一意味単語登録完了データをこれ以上は分類しない。
これに対しリンク生成部75は、異なる意味語が存在する(すなわち、対応する所望部分をもとに2つ以上の意味語が検出されている)と、検出した同一意味単語登録完了データを、意味語で分類する。
このようにしてリンク生成部75は、1つの所望部分をもとに検索された同一意味単語の同一意味単語登録完了データを、意味語(すなわち、同一意味単語の意味)毎にまとめる。
そしてリンク生成部75は、意味の等しい同一意味単語それぞれの同一意味単語登録完了データから同一意味単語識別情報及び同一意味単語位置情報を取り出す。
またリンク生成部75は、同一意味単語の同一意味単語位置情報を、当該同一意味単語の同一意味単語識別情報と対応付けて書籍全文の先頭側の同一意味単語位置から後尾側の同一意味単語位置へと順番に並べるようにして示す同一意味単語位置リストを生成する。
さらにリンク生成部75は、その同一意味単語位置リストに、同一意味単語の生成に利用された電子書籍及び所望部分の書籍識別情報及び所望部分識別情報を付加する。
これによりリンク生成部75は、同一意味単語位置リストに従い書籍全文内で同一意味単語を順次リンクさせる同一意味単語リンクリストを生成する。
そしてリンク生成部75は、1つの所望部分をもとに2種類以上の同一意味単語が検索されていると、同一意味単語毎に同様に処理して同一意味単語リンクリストを生成する。
またリンク生成部75は、電子書籍において所望部分が2つ以上選択されると、これら所望部分それぞれをもとに検索された同一意味単語についても、当該所望部分及び同一意味単語毎に同様に処理して同一意味単語リンクリストを生成する。
このようにしてリンク生成部75は、同一意味単語リンクリストを生成すると、その同一意味単語リンクリストを登録部34に送出することにより、当該登録部34を介して記憶部25に当該同一意味単語リンクリストを記憶させる。
因みに、以下の説明では、同一構成単語リンクリスト及び同一意味単語リンクリストを特に区別する必要のない場合、これらをまとめて、単にリンクリストとも呼ぶ。
そしてリンク生成部75は、記憶部25に同一構成単語リンクリストや同一意味単語リンクリストを記憶すると、その都度、リンクリストの生成が完了したことを制御部20に通知する。
制御部20は、例えば、電子書籍の電子書籍画像の表示中に、リンク生成部75からリンクリストの生成の完了が通知されると、当該電子書籍の書籍識別情報を格納してリンクリストの検索を要求するリスト検索要求データを生成する。そして制御部20は、そのリスト検索要求データを検索部66に送出する。
検索部66は、制御部20からリスト検索要求データが与えられると、当該リスト検索要求データに格納された書籍識別情報に基づき、記憶部25内で当該書籍識別情報を有する同一構成単語リンクリスト及び同一意味単語リンクリストを探索する。
その結果、検索部66は、記憶部25内で同一構成単語リンクリスト及び同一意味単語リンクリストを検索すると、当該記憶部25から、その検索した同一構成単語リンクリスト及び同一意味単語リンクリストを読み出して制御部20に送出する。
ここで、制御部20は、検索部66から同一構成単語リンクリスト及び同一意味単語リンクリストが与えられると、表示中の電子書籍画像のページ番号に基づき、同一構成単語リンクリストに当該ページ番号を含む同一構成単語位置情報が登録されているか判別する。
その結果、制御部20は、同一構成単語リンクリスト内で、そのページ番号を含む1又は複数の同一構成単語位置情報を検出すると、当該同一構成単語リンクリストから、検出した同一構成単語位置情報を対応する同一構成単語識別情報と共に取り出す。
そして制御部20は、その同一構成単語位置情報及び同一構成単語識別情報に基づき、対応する同一構成単語を強調表示するように制御する強調表示制御データを生成し、当該生成した強調表示制御データを表示制御部26に送出する。
また制御部20は、表示中の電子書籍画像のページ番号に基づき、同一意味単語リンクリストに当該ページ番号を含む同一意味単語位置情報が登録されているかも判別する。
その結果、制御部20は、同一意味単語リンクリスト内で、そのページ番号を含む1又は複数の同一意味単語位置情報を検出すると、当該同一意味単語リンクリストから、検出した同一意味単語位置情報を対応する同一意味単語識別情報と共に取り出す。
そして制御部20は、その同一意味単語位置情報及び同一意味単語識別情報に基づき、対応する同一意味単語を強調表示するように制御する強調表示制御データを生成し、当該生成した強調表示制御データを表示制御部26に送出する。
表示制御部26は、制御部20から強調表示制御データが与えられると、その強調表示制御データに基づき、このとき表示用に生成していた電子書籍画像データを加工して表示部21に送出する。
これにより表示制御部26は、表示部21に表示していた電子書籍画像において、強調表示制御データに基づいて指定された1又は複数の同一構成単語を強調表示する。また表示制御部26は、表示部21に表示していた電子書籍画像において、強調表示制御データに基づいて指定された1又は複数の同一意味単語も強調表示する。
このようにして制御部20は、表示部21に表示する電子書籍画像のテキストに同一構成単語や同一意味単語が含まれていると、その同一構成単語や同一意味単語を強調表示してユーザに見せることができる。
因みに、制御部20は、この状態でユーザのフリック操作に応じて表示部21に表示する電子書籍画像を切り換えると、同様に処理する。
これにより制御部20は、表示部21に新たに表示した電子書籍画像のテキストにも同一構成単語や同一意味単語が含まれていると、その同一構成単語や同一意味単語を強調表示する。
ところで、表示制御部26は、表示部21に表示中の電子書籍画像において1又は複数の同一構成単語を強調表示していると、同一構成単語毎に当該同一構成単語の表示領域を表示部21の表示面の画素位置の座標で示す単語表示領域情報を生成している。
そして表示制御部26は、同一構成単語毎の単語表示領域情報を、当該同一構成単語の同一構成単語識別情報と共に制御部20に送出している。
また表示制御部26は、表示部21に表示中の電子書籍画像において1又は複数の同一意味単語を強調表示していると、同一意味単語毎に当該同一意味単語の表示領域を表示部21の表示面の画素位置の座標で示す単語表示領域情報も生成している。
そして表示制御部26は、同一意味単語毎の単語表示領域情報を、当該同一意味単語の同一意味単語識別情報と共に制御部20に送出している。
よって制御部20は、同一構成単語を強調表示している間は、表示制御部26から与えられている同一構成単語の単語表示領域情報と同一構成単語識別情報とを対応付けて保持している。
また制御部20は、同一意味単語を強調表示している間は、表示制御部26から与えられている同一意味単語の単語表示領域情報と同一意味単語識別情報とを対応付けて保持している。
そして制御部20は、同一構成単語を強調表示している場合、例えば、タッチパネルの表面が指先等を画像左側から画像右側に向けて移動させるようにフリック操作されると、当該フリック操作のタッチ位置を、単語表示領域情報が示す表示領域と比較する。
また制御部20は、同一意味単語を強調表示していると、例えば、タッチパネルの表面が指先等で右方向にフリック操作されたとき、当該フリック操作のタッチ位置を、単語表示領域情報が示す表示領域と比較する。
その結果、制御部20は、例えば、同一構成単語の表示領域に指先等が係るように右方向にフリック操作されたことを検出すると、当該フリック操作により、当該表示領域の同一構成単語が指示されたと判断する。
また制御部20は、この際、そのフリック操作により、書籍全文の種々の同一構成単語位置の同一構成単語のうち、指示された同一構成単語よりも前で、かつ当該同一構成単語に最も近い同一構成単語を表示するように指示されたとも判断する。
そして制御部20は、フリック操作された表示領域を示す単語表示領域情報をもとに、当該単語表示領域情報に対応付けている同一構成単語識別情報を検出する。
また制御部20は、検出した同一構成単語識別情報に基づき、同一構成単語リンクリスト内で同一構成単語位置情報の並びに従い、指示された同一構成単語の同一構成単語位置情報よりも1つ前に登録されている同一構成単語位置情報を検出する。
これにより制御部20は、同一構成単語リンクリストから、その検出した同一構成単語位置情報を、対応する同一構成単語識別情報と共に取り出す。そして制御部20は、同一構成単語位置情報に含まれるページ番号を、表示中の電子書籍画像のページ番号と比較する。
その結果、制御部20は、同一構成単語位置情報に含まれるページ番号が表示中の電子書籍画像よりも前のページを示すと、そのページ番号により、新たに表示する電子書籍画像のページを指示し、表示の切り換えを制御する表示切換制御データを生成する。
また制御部20は、その同一構成単語位置情報及び同一構成単語識別情報に基づき、指示された同一構成単語を強調表示するように制御する強調表示制御データを生成する。そして制御部20は、その表示切換制御データ及び強調表示制御データを表示制御部26に送出する。
表示制御部26は、制御部20から表示切換制御データ及び強調表示制御データが与えられると、その表示切換制御データ及び電子書籍データに基づき、指示されたページの電子書籍画像データを生成する。
また表示制御部26は、この際、強調表示制御データに基づき、このとき生成した電子書籍画像データを加工して表示部21に送出する。これにより表示制御部26は、表示部21にそれまで表示していた電子書籍画像に換えて、指示されたページの電子書籍画像を、例えば、当該指示された同一構成単語が極力、表示面の中央に位置するように表示すると共に、当該同一構成単語を強調表示する。
因みに、制御部20は、電子書籍画像の表示を切り換えるときには、同一構成単語リンクリストに基づき、新たに表示する電子書籍画像のテキストに、指示された同一構成単語以外にも同一構成単語が含まれているか否かを判別する。
その結果、制御部20は、新たに表示する電子書籍画像のテキストに、指示された同一構成単語以外にも同一構成単語が含まれていることを検出すると、上述と同様に、その指示された同一構成単語以外の同一構成単語も強調表示する。
また制御部20は、同一構成単語位置情報に含まれるページ番号を、表示中の電子書籍画像のページ番号と比較した結果、当該ページ番号が、表示中の電子書籍画像のページを示していると、このときは表示切換制御データを生成しない。
ただし、制御部20は、その同一構成単語位置情報に基づき、指示された同一構成単語を極力、表示面の中央に位置させるように表示範囲を制御する表示範囲制御データを生成する。そして制御部20は、その表示範囲制御データを表示制御部26に送出する。
表示制御部26は、制御部20から表示範囲制御データが与えられると、その表示範囲制御データに応じて、表示部21に対する電子書籍画像データの送出部分を変更する。
これにより表示制御部26は、表示部21に表示する電子書籍画像は換えずに、指示された同一構成単語が極力、表示面の中央に位置するように当該電子書籍画像の表示範囲を変更する。
ところで、制御部20は、例えば、上述のように右方向にフリック操作されたとき、同一意味単語の表示領域に指先等が係るように右方向にフリック操作されたことを検出すると、当該フリック操作により、当該表示領域の同一意味単語が指示されたと判断する。
この際、制御部20は、そのフリック操作により、書籍全文の種々の同一意味単語位置の同一意味単語のうち、指示された同一意味単語よりも前で、かつ当該同一意味単語に最も近い同一意味単語を表示するように指示されたとも判断する。
そして制御部20は、フリック操作された表示領域を示す単語表示領域情報をもとに、当該単語表示領域情報に対応付けている同一意味単語識別情報を検出する。
これにより制御部20は、この際には、同一意味単語リンクリストを用いて、上述した同一構成単語リンクリストを用いた場合と同様に処理する。
よって制御部20は、表示中の電子書籍画像を適宜前のページの電子書籍画像に切り換えて表示し、又は表示中の電子書籍画像の表示範囲を変更して、電子書籍画像のテキストに含まれる、指示された同一意味単語を強調表示する。
このようにして制御部20は、表示中の電子書籍画像のテキストに含まれる同一構成単語が右方向のフリック操作で指示される毎に、適宜、電子書籍画像の表示を切り換えて、当該指示された同一構成単語よりも前に位置する同一構成単語を見せることができる。
また制御部20は、表示中の電子書籍画像のテキストに含まれる同一意味単語が右方向のフリック操作で指示されたときには、適宜、電子書籍画像の表示を切り換えて、当該指示された同一意味単語よりも前に位置する同一意味単語を見せることができる。
これに加え制御部20は、同一構成単語を強調表示している場合、例えば、タッチパネルの表面が指先等を画像右側から画像左側に向けて移動させるようにフリック操作されても、当該フリック操作のタッチ位置を、単語表示領域情報が示す表示領域と比較する。
また制御部20は、同一意味単語を強調表示していると、例えば、タッチパネルの表面が指先等で左方向にフリック操作されたとき、当該フリック操作のタッチ位置を、単語表示領域情報が示す表示領域と比較する。
その結果、制御部20は、例えば、同一構成単語の表示領域に指先等が係るように左方向にフリック操作されたことを検出すると、当該フリック操作により、当該表示領域の同一構成単語が指示されたと判断する。
また制御部20は、この際、そのフリック操作により、書籍全文の種々の同一構成単語位置の同一構成単語のうち、指示された同一構成単語よりも後で、かつ当該同一構成単語に最も近い同一構成単語を表示するように指示されたとも判断する。
そして制御部20は、フリック操作された表示領域を示す単語表示領域情報をもとに、当該単語表示領域情報に対応付けている同一構成単語識別情報を検出する。
また制御部20は、検出した同一構成単語識別情報に基づき、同一構成単語リンクリスト内で同一構成単語位置情報の並びに従い、指示された同一構成単語の同一構成単語位置情報よりも1つ後に登録されている同一構成単語位置情報を検出する。
これにより制御部20は、同一構成単語リンクリストから、その検出した同一構成単語位置情報を、対応する同一構成単語識別情報と共に取り出す。そして制御部20は、同一構成単語位置情報に含まれるページ番号を、表示中の電子書籍画像のページ番号と比較する。
この際、制御部20は、同一構成単語位置情報に含まれるページ番号が表示中の電子書籍画像よりも後のページを示すと、そのページ番号により、新たに表示する電子書籍画像のページを指示し、表示の切り換えを制御する表示切換制御データを生成する。
また制御部20は、その同一構成単語位置情報及び同一構成単語識別情報に基づき、指示された同一構成単語を強調表示するように制御する強調表示制御データも生成する。そして制御部20は、その表示切換制御データ及び強調表示制御データを表示制御部26に送出する。
表示制御部26は、制御部20から表示切換制御データ及び強調表示制御データが与えられると、その表示切換制御データ及び電子書籍データに基づき、指示されたページの電子書籍画像データを生成する。
また表示制御部26は、この際、強調表示制御データに基づき、このとき生成した電子書籍画像データを加工して表示部21に送出する。これにより表示制御部26は、表示部21にそれまで表示していた電子書籍画像に換えて、指示されたページの電子書籍画像を、例えば、当該指示された同一構成単語が極力、表示面の中央に位置するように表示すると共に、当該同一構成単語を強調表示する。
因みに、制御部20は、このように電子書籍画像の表示を切り換えるときにも、同一構成単語リンクリストに基づき、新たに表示する電子書籍画像のテキストに、指示された同一構成単語以外にも同一構成単語が含まれているか否かを判別する。
その結果、制御部20は、新たに表示する電子書籍画像のテキストに、指示された同一構成単語以外にも同一構成単語が含まれていることを検出すると、上述と同様に、その指示された同一構成単語以外の同一構成単語も強調表示する。
また制御部20は、同一構成単語位置情報に含まれるページ番号を、表示中の電子書籍画像のページ番号と比較した結果、当該ページ番号が、表示中の電子書籍画像のページを示していると、このときは表示切換制御データを生成しない。
ただし、制御部20は、その同一構成単語位置情報に基づき、指示された同一構成単語を極力、表示面の中央に位置させるように表示範囲を制御する表示範囲制御データを生成する。そして制御部20は、その表示範囲制御データを表示制御部26に送出する。
表示制御部26は、制御部20から表示範囲制御データが与えられると、その表示範囲制御データに応じて、表示部21に対する電子書籍画像データの送出部分を変更する。
これにより表示制御部26は、表示部21に表示する電子書籍画像は換えずに、指示された同一構成単語が極力、表示面の中央に位置するように当該電子書籍画像の表示範囲を変更する。
ところで、制御部20は、例えば、上述のように左方向にフリック操作されたとき、同一意味単語の表示領域に指先等が係るように左方向にフリック操作されたことを検出すると、当該フリック操作により、当該表示領域の同一意味単語が指示されたと判断する。
この際、制御部20は、そのフリック操作により、書籍全文の種々の同一意味単語位置の同一意味単語のうち、指示された同一意味単語よりも後で、かつ当該同一意味単語に最も近い同一意味単語を表示するように指示されたとも判断する。
そして制御部20は、フリック操作された表示領域を示す単語表示領域情報をもとに、当該単語表示領域情報に対応付けている同一意味単語識別情報を検出する。
これにより制御部20は、この際には、同一意味単語リンクリストを用いて、上述した同一構成単語リンクリストを用いた場合と同様に処理する。
よって制御部20は、表示中の電子書籍画像を適宜後のページの電子書籍画像に切り換えて表示し、又は表示中の電子書籍画像の表示範囲を変更して、電子書籍画像のテキストに含まれる、指示された同一意味単語を強調表示する。
このようにして制御部20は、表示中の電子書籍画像のテキストに含まれる同一構成単語が左方向のフリック操作で指示される毎に、適宜、電子書籍画像の表示を切り換えて、当該指示された同一構成単語よりも後に位置する同一構成単語を見せることができる。
また制御部20は、表示中の電子書籍画像のテキストに含まれる同一意味単語が左方向のフリック操作で指示されたときには、適宜、電子書籍画像の表示を切り換えて、当該指示された同一意味単語よりも後に位置する同一意味単語を見せることができる。
従って制御部20は、電子書籍に対しリンクを生成した場合、そのリンク機能を活用させて所望部分と関連のある段落や文節等の関連箇所を容易に探させることができる。
因みに、制御部20は、リンクリストに基づいて同一構成単語や同一意味単語を強調表示する場合も、上述した索引を利用する場合と同様に、当該同一構成単語と、同一意味単語とを互いに異なる表示状態で強調表示している。
これにより制御部20は、所望部分と、同一構成単語を含む関連箇所との関連性の程度と、当該所望部分と、同一意味単語を含む関連箇所との関連性の程度とが異なることを通知することができる。
また制御部20は、リンク生成処理を実行した場合も、そのリンク生成処理を実行していない状態で所望部分が選択された場合と同様に、所望部分の選択に応じてキーワードの検出やタグの生成、これらの登録及び関連情報の検索等を実行している。
よって制御部20は、リンクを生成した電子書籍の電子書籍画像を表示する場合も、上述と同様に、その電子書籍画像のテキストの中で所望部分が選択されていると、当該所望部分を強調表示する。
このため制御部20は、上述したように同一構成単語と同一意味単語とを互いに異なる表示状態で強調表示するものの、当該同一構成単語と同一意味単語とを所望部分とも異なる表示状態で強調表示している。
従って制御部20は、表示部21に表示した電子書籍画像のテキストに所望部分が含まれ、その所望部分内の同一構成単語や同一意味単語を強調表示する場合、当該所望部分内で同一構成単語や同一意味単語がとの部分であるのかを容易に認識させることができる。
また制御部20は、リンクを生成した電子書籍の電子書籍画像を表示して、例えば、ユーザが所望部分まで読み進んだときに、電子書籍内で当該所望部分に関連する関連箇所を読むように要望されても、これに容易に対処することができる。
ところで、制御部20は、表示中の電子書籍画像において同一構成単語を強調表示していると、ユーザに所定操作で同一構成単語を指示させ、かつ同一構成単語リンクリストから当該同一構成単語を消去するように指示させることができる。
実際に制御部20は、ユーザにより所定操作で、表示中の電子書籍画像において同一構成単語を同一構成単語リンクリストから消去するように指示されると、その指示された同一構成単語の強調表示を中止する。
また制御部20は、同一構成単語リンクリスト内で、指示された同一構成単語の同一構成単語位置情報と同一構成単語識別情報とを検出して消去する。これにより制御部20は、このときユーザにより指示された同一構成単語の検索を無効にして、この後、その同一構成単語を強調表示しないようにすることができる。
また制御部20は、表示中の電子書籍画像において同一意味単語を強調表示している場合も、ユーザに所定操作で同一意味単語を指示させ、かつ同一意味単語リンクリストから当該同一意味単語を消去するように指示させることができる。
そして制御部20は、ユーザにより所定操作で、表示中の電子書籍画像において同一意味単語を同一意味単語リンクリストから消去するように指示されると、その指示された同一意味単語の強調表示を中止する。
また制御部20は、同一意味単語リンクリスト内で、指示された同一意味単語の同一意味単語位置情報と同一意味単語識別情報とを検出して消去する。これにより制御部20は、このときユーザにより指示された同一意味単語の検索を無効にして、この後、その同一意味単語を強調表示しないようにすることができる。
従って、制御部20は、電子書籍画像において、ユーザにとっては、所望部分とそれほど関連していないと判断された関連箇所に含まれる同一構成単語や同一意味単語が、当該関連箇所の検索のために無駄に強調表示されることを回避することができる。
また制御部20は、電子書籍画像において強調表示する同一構成単語や同一意味単語が多すぎて、テキスト自体が読みづらくなることを回避することができる。
さらに制御部20は、リンクリストが生成された電子書籍の電子書籍画像を表示し、当該リンクリストの生成時に選択された所望部分を強調表示している場合、ユーザに所定操作で当該所望部分を指示させ、その選択を解除するように指示させることもできる。
実際に制御部20は、ユーザにより所定操作で、表示中の電子書籍画像において所望部分の選択を解除するように指示されると、当該所望部分の強調表示を中止する。
また制御部20は、この際、指示された所望部分の所望部分識別情報を格納して当該所望部分の登録を消去するように要求する消去要求データを登録部34に送出する。
よって登録部34は、この際、制御部20から与えられた消去要求データから所望部分識別情報を取り出す。そして登録部34は、その所望部分識別情報に基づき、記憶部25において所望部分登録テーブルDT2内の当該所望部分識別情報に対応する所望部分登録データを検出して消去する。
これにより制御部20は、このときユーザにより指示された所望部分の選択を解除して、この後も強調表示しないようにする。
また登録部34は、この際、消去要求データから取り出した所望部分識別情報に基づき、記憶部25において当該所望部分識別情報を含む同一構成単語リンクリスト及び同一意味単語リンクリストも検出して消去する。
これにより制御部20は、このときユーザにより指示された所望部分に基づいて検索されていた同一構成単語及び同一意味単語の検索を無効にして、この後、これら同一構成単語及び同一意味単語を強調表示しないようにする。
従って、制御部20は、電子書籍画像において、ユーザにより、1度選択した所望部分を選択したままにしておく必要がないと判断された場合、その選択を解除して、この後、当該所望部分を無駄に強調表示しないようにすることができる。
また制御部20は、所望部分の選択の解除に応じて、その所望部分に関連する関連箇所を検索する必要がなくなったのに、当該所望部分に関連する関連箇所を検索するための同一構成単語及び同一意味単語を無駄に強調表示することを回避することもできる。
[2−2−4.分類処理]
次いで、種々の電子書籍において選択された所望部分を分類する分類処理について説明する。まず、電子書籍においてユーザにより選択された所望部分は、当該電子書籍の書籍全文の中でも、ユーザが特に関心を示した部分であると言える。
このため、制御部20は、所望部分を、例えば、これが選択された電子書籍のジャンルで分類するのではなく、ユーザがどのようなことに関心を持っているのかという観点で分類することで、その分類結果を、後の所望部分の検索に利用し易くしている。
そして制御部20は、このような所望部分の分類を実現するために、その所望部分から検出されたキーワードの意味を利用している。また制御部20は、その分類結果を、後の所望部分の検索に利用し易くするために、当該所望部分を階層的に分類している。
実際に制御部20は、ユーザの所定操作により、所望部分を分類するように要求されると、これに応じて各回路部と共に分類処理を実行する。この際、制御部20は、例えば、所望部分を階層的に分類するための階層的なフォルダのうら最も上位の1又は複数の第1階層フォルダのフォルダ名を、ユーザに任意に選定させる。
この際、制御部20は、例えば、表示部21を介して、所望部分に含まれるような所定の単語に対する上位概念の階層的な意味(例えば、「かつおぶし」という単語と、その上位概念の階層的な「料理」、「食物」という意味と)を例示する。
これにより制御部20は、電子書籍をすでに読んでいるユーザに、第1階層フォルダのフォルダ名を、所望部分を分類するうえで適当と考えられる上位概念の意味を表現する「料理」や「歴史、歴史上の人物」のような1以上の単語として選定させる。
このようにして制御部20は、ユーザにより1又は複数の第1階層フォルダの名称が選定されると、第1階層フォルダ毎に、その選定されたフォルダ名を示すフォルダ名データを生成して分類部77に送出する。
ところで、電子書籍は、ユーザにより取得用に指示された時点では、書籍全文が所望部分であるとも言える。特にホームページ内のテキストやレポート等からスクラップのように切り出して取得された電子書籍は、ホームページ内のテキストやレポート等からユーザにより興味が持たれて切り出すように指示された一部であるため、所望部分そのものであると言える。
このため選択部28は、このとき制御部20の制御のもと、記憶部25に記憶している電子書籍データと、書籍登録テーブルDT1内の書籍登録データとに基づき、記憶部25内に書籍登録テーブルDT1には未登録の電子書籍が存在するか否かを判別する。
すなわち、選択部28は、このとき記憶部25内に、取得後にテキストの一部が所望部分として一度も選択されていない電子書籍が存在するか否かを判別する。
その結果、選択部28は、書籍登録テーブルDT1に未登録の電子書籍が存在すると、その電子書籍の全テキストデータを解析対象として選択する。そして選択部28は、記憶部25から、未登録の電子書籍の書籍属性データ及び全テキストデータを読み出して取得部29に送出する。
取得部29は、選択部28から書籍属性データ及び全テキストデータが与えられると、その書籍属性データを一時的に保持すると共に、全テキストデータを自然言語処理ブロック30に送出して自然言語処理するように要求する。
この際、自然言語処理ブロック30は、上述と同様に全テキストデータに基づく書籍全文を形態素解析及び構文解析し、その結果得られた全文解析結果データを、全テキストデータと共に取得部29に返送する。
そして取得部29は、自然言語処理ブロック30から全文解析結果データ及び全テキストデータが与えられると、一時的に保持していた書籍属性データと共に検出部35に送出する。
検出部35は、取得部29から全文解析結果データ及び全テキストデータが書籍属性データと共に与えられると、所望部分からキーワードを検出する場合と同様に、全文解析結果データに基づき、全文テキストデータに基づく書籍全文からキーワードを検出する。
また検出部35は、全文解析結果データに基づき、その検出したキーワードの意味も検出する。そして検出部35は、その検出したキーワード毎に、全テキストデータから、当該キーワードを検出したページのページ番号を取り出す。
また検出部35は、検出したキーワード毎に、全テキストデータから、そのキーワード(すなわち、キーワードを表現する複数の文字の文字コード)、及び当該キーワードに対応する(すなわち、キーワードを表現する複数の文字の)文字位置情報も取り出す。
さらに検出部35は、キーワード毎に、当該キーワードのスコアを1とする。さらにまた検出部35は、キーワード毎に、全テキストデータから当該キーワードの意味を表現する意味語を取り出す。
これにより検出部35は、キーワード毎に、ページ番号、キーワード、文字位置情報、意味語、スコアを格納して当該キーワードを示すキーワードデータを生成する。そして検出部35は、そのキーワードデータを、書籍属性データと共に登録部34に送出する。
この際、登録部34は、検出部35からキーワードデータが書籍属性データと共に与えられると、上述と同様に、その書籍属性データに基づき書籍登録データを生成して、キーワードが検出された電子書籍を書籍登録テーブルDT1に登録する。
また登録部34は、上述の所望部分を登録する場合と同様に、キーワード識別情報を発行して、当該キーワード識別情報、キーワードデータ及び書籍属性データに基づき、所望部分登録データと同様の構成のキーワード登録データを生成する。
これにより登録部34は、そのキーワード登録データを記憶部25に送出して、キーワードを所望部分のように所望部分登録テーブルDT2に登録する。
また登録部34は、このとき、そのキーワード識別情報を再び用いて、当該キーワード識別情報と、キーワードデータとに基づき、上述と同様構成のキーワード登録データを生成する。そして登録部34は、そのキーワード登録データを記憶部25に送出して、キーワード登録テーブルDT3にキーワードを登録する。
因みに、登録部34は、この際、所望部分登録テーブルDT2へのキーワードの登録と、キーワード登録テーブルDT3へのキーワードの登録とを同一のキーワード識別情報を用いていることにより、関連付部60を利用した上述のような関連付けは行わない。
このようにして制御部20は、所望部分の選択されていない電子書籍については、当該電子書籍の書籍全文から、その内容を理解するうえで重要なキーワードを自動的に特定する。そして制御部20は、そのキーワードを所望部分として扱って、ユーザにより選択された所望部分と共に分類し得るようにしている。
また所望部分の関連情報として入力された関連コメントは、ユーザにより所望部分につぃて興味のある事項を表すように記述されたものであるため、電子書籍ではないものの、ユーザが関心を示す所望部分であると言える。
よって選択部28は、この際、制御部20の制御のもとに、記憶部25に所望部分の関連情報としてユーザにより入力された関連コメントが記憶されているか否かも判別する。その結果、選択部28は、記憶部25に、関連コメントが記憶されていると、その関連コメントを解析対象として選択する。
そして選択部28は、記憶部25から、その関連コメントと、これに関連付けられているタグ識別情報とを読み出すと共に、当該読み出した関連コメントにタグ識別情報を付加して取得部29に送出する。
この際、取得部29は、選択部28から関連コメントが与えられると、その関連コメントを自然言語処理ブロック30に送出して自然言語処理するように依頼する。
その結果、取得部29は、自然言語処理ブロック30から、上述の指示推定部分データや全テキストデータの場合と同様に、その関連コメントが解析され、当該関連コメントとコメント解析結果データとが与えられると、これらを検出部35に送出する。
検出部35は、取得部29から関連コメント及びコメント解析結果データが与えられると、上述と同様に、そのコメント解析結果データに基づき、関連コメントからキーワードを検出すると共に、当該検出したキーワードの意味を重複しないように検出する。そして検出部35は、その検出した意味語を、関連コメントに付加されていたタグ識別情報と共に分類部77に送出する。
このようにして選択部28は、この際、記憶部25に記憶されている関連コメントも所望部分として扱って、ユーザにより選択された所望部分と共に分類し得るようにしている。
ところで、以下には、分類部77が実際に所望部分を分類する処理について説明する。ただし、以下には、上述のように分類対象として用意されたキーワード及び関連コメントも、ユーザにより選択された所望部分と共に分類する場合について説明する。
分類部77は、制御部20から1又は複数のフォルダ名データが与えられると、そのフォルダ名データ毎に当該フォルダ名データが示すフォルダ名を付加した第1階層フォルダを生成する。
そして分類部77は、何れか1つの第1階層フォルダのフォルダ名に基づき曖昧検索の手法で、記憶部25のキーワード登録テーブルDT3内で当該フォルダ名と一致する単語を含む意味語や、その名称と類似する単語を含む意味語を、重複を無視して探索する。
その結果、分類部77は、キーワード登録テーブルDT3内でフォルダ名に対応する意味語を検索すると、記憶部25から当該検索した意味語を読み出すと共に、その意味語に対応するキーワード識別情報を読み出す。
また分類部77は、記憶部25から読み出したキーワード識別情報に基づき、当該記憶部25のキーワード関連付テーブルDT5内で、そのキーワード識別情報に対応する所望部分識別情報を探索する。
その結果、記憶部25のキーワード関連付テーブルDT5内で、キーワード識別情報が関連付けられた所望部分識別情報を検索すると、記憶部25から、その検索した所望部分識別情報を読み出す。
すなわち、分類部77は、その検索した所望部分識別情報を、このとき検索に使用したフォルダ名の第1階層フォルダに分類する所望部分を示している情報として、記憶部25から読み出す。
また分類部77は、記憶部25のキーワード関連付テーブルDT5内で所望部分識別情報を検索し得ないキーワード識別情報(すなわち、所望部分登録テーブルDT2に登録されたキーワードのキーワード識別情報)が存在するか否かを判別する。
その結果、分類部77は、キーワード関連付テーブルDT5内で所望部分識別情報を検索し得ないキーワード識別情報が存在すると、これを、このとき検索に使用したフォルダ名の第1階層フォルダに分類するキーワードを示している情報として検出する。
さらに分類部77は、この際、フォルダ名に基づき曖昧検索の手法で、タグ識別情報が付加された意味語についても、当該フォルダ名と一致する単語を含む意味語や、その名称と類似する単語を含む意味語を、重複を無視して探索する。
その結果、分類部77は、タグ識別情報が付加された意味語の中からフォルダ名に対応する意味語を検索すると、その意味語に付加されているタグ識別情報を重複しないように検出する。
そして分類部77は、その検出したタグ識別情報を、このとき検索に使用したフォルダ名の第1階層フォルダに分類する関連コメントを示している情報として検出する。
ここで、分類部77は、検索した所望部分識別情報の個数、検出したキーワード識別情報の個数、検出したタグ識別情報の個数を集計して、第1階層フォルダに対する所望部分、キーワード及び関連コメントの分類数を算出する。
また分類部77は、その分類数が、予め選定された所定数以上であるか否かを判別する。その結果、分類部77は、集計した分類数が所定数よりも少ないと、第1階層フォルダよりも1階層下位の1つの第2階層フォルダを、当該第1階層フォルダに関連付けるようにして生成する。
また分類部77は、検索した所望部分識別情報に基づき、記憶部25から、所望部分登録テーブルDT2内の当該所望部分識別情報を含む所望部分登録データを検索して読み出す。
さらに分類部77は、検出したキーワード識別情報に基づき、記憶部25から、所望部分登録テーブルDT2内の当該キーワード識別情報を含むキーワード登録データを検索して読み出す。
そして分類部77は、その第2階層フォルダに、この際に検索した全ての所望部分登録データを格納する。また分類部77は、第2階層フォルダに、この際に検索した全てのキーワード登録データも格納する。
さらに分類部77は、第2階層フォルダに、このとき検出したタグ識別情報も格納すると共に、この際に得ていた分類数を示す分類数情報も格納する。
このようにして分類部77は、このとき検索に使用したフォルダ名の第1階層フォルダに対する所望部分、キーワード及び関連コメントの分類を完了する。
これに対し分類部77は、分類数が所定数以上であると、この際、フォルダ名で検索した意味語それぞれから、1つの意味を表現する単語を重複しないように分離する。
また分類部77は、第1階層フォルダよりも1階層下位で、その単語(意味語から重複しないように分離した単語)の個数と同数の第2階層フォルダを、それぞれ第1階層フォルダに関連付けるようにして生成する。さらに分類部77は、その第2階層フォルダに、意味語から重複しないように分離した単語をフォルダ名として付加する。
ここで、例えば、所望部分等を分類するためのフォルダについては、ユーザにより予め第1階層フォルダからどの程度下位のフォルダまでを生成するのかが選定され設定されている。
例えば、分類部77は、この際、フォルダを第2階層フォルダよりも1階層下位の第3階層フォルダまで生成するように設定されていると、上述した第1階層フォルダの場合と同様に、何れか1つの第2階層フォルダのフォルダ名に基づき意味語を探索する。
その結果、分類部77は、キーワード登録テーブルDT3内でフォルダ名に対応する意味語を検索すると、記憶部25から当該検索した意味語を読み出すと共に、その意味語に対応するキーワード識別情報を読み出す。
また分類部77は、記憶部25から読み出したキーワード識別情報に基づき、キーワード関連付テーブルDT5内で所望部分識別情報を探索する。その結果、そのキーワード識別情報が関連付けられた所望部分識別情報を検索すると、記憶部25から、当該検索した所望部分識別情報を読み出す。
また分類部77は、所望部分識別情報を検索し得ないキーワード識別情報が存在すると、これを、第2階層フォルダに分類するキーワードを示している情報として検出する。
さらに分類部77は、タグ識別情報が付加された意味語の中から、フォルダ名に対応する意味語を検索すると、当該検索した意味語に付加されているタグ識別情報を、第2階層フォルダに分類する関連コメントを示している情報として重複しないように検出する。
このようして分類部77は、上述と同様に意味語の探索結果に基づき、このとき検索に使用したフォルダ名の第2階層フォルダに分類する所望部分やキーワード、関連コメントを検出する。
そして分類部77は、この際も、検索した所望部分識別情報の個数、検出したキーワード識別情報の個数、検出したタグ識別情報の個数を集計して、第2階層フォルダに対する所望部分、キーワード及び関連コメントの分類数を算出する。
ただし、分類部77は、このとき、集計した分類数を所定数とは比較せずに、第2階層フォルダよりも1階層下位の1つの第3階層フォルダを、当該第2階層フォルダに関連付けるようにして生成する。
そして分類部77は、検索した所望部分識別情報に基づき、記憶部25から、所望部分登録テーブルDT2内の当該所望部分識別情報を含む所望部分登録データを検索して読み出す。
また分類部77は、検出したキーワード識別情報に基づき、記憶部25から、所望部分登録テーブルDT2内の当該キーワード識別情報を含むキーワード登録データを検索して読み出す。
これにより分類部77は、その第3階層フォルダに、この際に検索した全ての所望部分登録データを格納すると共に、この際に検索した全てのキーワード登録データも格納する。
また分類部77は、第3階層フォルダに、このとき検出したタグ識別情報を格納すると共に、この際に得ていた分類数を示す分類数情報も格納する。
これにより分類部77は、このとき検索に使用したフォルダ名の第2階層フォルダに対する所望部分、キーワード及び関連コメントの分類を完了する。
また分類部77は、残りの第2階層フォルダそれぞれについても同様に処理して、当該第2階層フォルダに、所望部分やキーワード、関連コメントを分類する。
さらに分類部77は、1つの第1階層フォルダに対する上述の一連の処理が終了すると、残りの第1階層フォルダについても上述と同様に処理して、所望部分やキーワード、関連コメントを分類する。
このようにして分類部77は、所望部分、キーワード及び関連コメントを、対応するキーワードの意味を利用して分類する。このため分類部77は、例えば、所望部分からキーワードが1つだけ検出されていると、当該所望部分を何れか1つの第1階層フォルダに分類する。
ただし、分類部77は、例えば、所望部分から複数のキーワードが検出されていると、これらキーワードの意味に応じて、当該所望部分を複数の第1階層フォルダに重複して分類する。
すなわち、図31に示すように、分類部77は、所望部分を、これが選択された電子書籍の種類には何らとらわれず、内容の関連するものをまとめるように分類することができる。
また分類部77は、電子書籍から所望部分のように検出されたキーワードについては、当該キーワードの意味に応じて、電子書籍にはとらわれずに、意味の一致又は類似するものをまとめるように分類することができる。
さらに分類部77は、所望部分に付加された関連コメントについても、所望部分の場合と同様に、電子書籍にはとらわれずに、内容の関連するものをまとめるように分類することができる。
そして分類部77は、このようにして所望部分、キーワード及び関連コメントを分類すると、当該所望部分、キーワード及び関連コメントの分類用に自動的に生成した第2階層フォルダについて、第3階層フォルダを関連付けているか否かを判別する。
その結果、分類部77は、第2階層フォルダに1つの第3階層フォルダを関連付けていると、当該第3階層フォルダに格納した分類数情報を、当該第2階層フォルダにも格納する。
また分類部77は、第2階層フォルダに2以上の第3階層フォルダを関連付けていると、これら第3階層フォルダにそれぞれ格納した分類数情報が示す分類数を集計して、その集計した分類数を示す分類数情報を当該第2階層フォルダに格納する。
このようにして分類部77は、第2階層フォルダに対する分類数情報の格納が終了すると、引き続き第1階層フォルダに関連付けている第2階層フォルダの分類数を検出する。
その結果、分類部77は、第1階層フォルダに1つの第2階層フォルダを関連付けていると、当該第2階層フォルダに格納した分類数情報を、当該第1階層フォルダにも格納する。
また分類部77は、第1階層フォルダに2以上の第2階層フォルダを関連付けていると、これら第2階層フォルダにそれぞれ格納した分類数情報が示す分類数を集計して、その集計した分類数を示す分類数情報を当該第1階層フォルダに格納する。
これにより分類部77は、個々の第1乃至第3階層フォルダに分類した所望部分やキーワード、関連コメントの分類数を検出し得るようにする。
そして分類部77は、第1乃至第3階層フォルダを適宜生成して所望部分、キーワード及び関連コメントの分類をすると、このとき生成した第1乃至第3階層フォルダを記憶部25に記憶する。これにより分類部77は、所望部分、キーワード及び関連コメントの分類を全て終了して、その終了を制御部20に通知する。
制御部20は、分類部77から所望部分、キーワード及び関連コメントの分類の終了が通知されると、例えば、表示部21を介してユーザに分類の終了と、この後、その分類結果を、所望部分、キーワード及び関連コメントの検索に利用可能なことを通知する。
因みに、制御部20は、上述のような分類処理を、ユーザによって要求される毎に実行する。これにより制御部20は、例えば、第1階層フォルダを新たに追加又は削除し、また第2及び第3階層フォルダを適宜自動的に追加するようにして所望部分、キーワード及び関連コメントを分類し直すことができる。
ところで、制御部20は、ユーザにより所定操作で、所望部分、キーワード及び関連コメントの分類結果の表示が要求されると、これに応じて記憶部25から全ての第1乃至第3階層フォルダを読み出す。
因みに、以下の説明では、所望部分、キーワード及び関連コメントを、特に区別する必要のない場合、これらをまとめて、単に分類情報とも呼ぶ。
そして制御部20は、その第1乃至第3階層フォルダに基づき、分類情報の分類結果を、上位階層の分類結果から順次下層の分類結果へと辿るようにして提示可能な分類結果データを生成する。
実際に制御部20は、第1階層フォルダそれぞれから分類数情報を取り出す。また制御部20は、その分類数情報に基づき、第1階層フォルダ全体の分類情報の分類数(分類情報の重複した分類も含む総数)に対する、第1階層フォルダ毎の分類情報の分類数の割合を算出する。
そして制御部20は、その算出結果に基づき、分類情報の第1階層での分類結果として、当該個々の第1階層フォルダに対する分類情報の分類数の割合を例えば円グラフで示す第1階層分類結果データを生成して表示制御部26に送出する。
表示制御部26は、この際、制御部20から与えられた第1階層分類結果データを表示部21に送出する。これにより表示制御部26は、表示部21に第1階層分類結果データに基づき、図32に示すような第1階層分類結果画像80を表示する。
第1階層分類結果画像80には、第1階層フォルダ全体の分類情報の分類数に対する、第1階層フォルダ毎の分類情報の分類数の割合を示す円グラフが表示されている。また第1階層分類結果画像80には、第1階層フォルダのフォルダ名が、円グラフの個々の領域に対応させて表示されている。
これにより制御部20は、その第1階層分類結果画像80を介して、個々の第1階層フォルダに対する分類情報の分類結果を提示することができる。
ただし、制御部20は、第1階層分類結果画像80において、上位概念の意味を示すようなフォルダ名が付加された第1階層フォルダ毎の分類結果を、具体的な分類数としてではなく、第1階層フォルダ全体の分類情報の分類数に対する割合として示している。
このため制御部20は、ユーザに第1階層分類結果画像80を介して、どのような事項にどれだけ関心を示しているのかを容易に認識及び確認させることができる。
この状態で制御部20は、例えば、ユーザにより第1階層分類結果画像80で円グラフの分割領域として何れかの第1階層フォルダが指示されると、当該指示された第1階層フォルダに関連付けられている全ての第2階層フォルダを検出する。
その結果、制御部20は、この際、指示された第1階層フォルダに複数の第2階層フォルダが関連付けられていると、これら第2階層フォルダそれぞれから分類数情報を取り出す。
そして制御部20は、その分類数情報に基づき、第1階層フォルダの場合と同様に、第2階層フォルダ全体の分類情報の分類数(分類情報の重複した分類も含む総数)に対する、第2階層フォルダ毎の分類情報の分類数の割合を算出する。
そして制御部20は、その算出結果に基づき、分類情報の第2階層での分類結果として、当該個々の第2階層フォルダに対する分類情報の分類数の割合を例えば円グラフで示す第2階層分類結果データを生成して表示制御部26に送出する。
これにより制御部20は、表示制御部26を介して表示部21に、第1階層分類結果画像80と同様構成の第2階層分類結果画像(図示せず)を表示して、個々の第2階層フォルダに対する分類情報の分類結果を提示する。
そして制御部20は、この際には、ユーザに第2階層分類結果画像を介して、どのような事項にどれだけ関心を示しているのかを、さらに詳細に認識及び確認させることができる。
また制御部20は、この際も、ユーザに第2階層分類結果画像で円グラフの分割領域として何れかの第2階層フォルダを指示させることができる。
ところで、制御部20は、ユーザにより指示された第1階層フォルダ(又は第2階層フォルダ)に第2階層フォルダ(又は第3階層フォルダ)が1個だけ関連付けられていると、これから分類情報に関するデータを取り出す。
すなわち、制御部20は、ユーザにより指示された第1階層フォルダ(又は第2階層フォルダ)よりも1階層下位が最下位階層であると、その最下位階層(第2階層フォルダ又は第3階層フォルダ)から所望部分登録データやキーワード登録データ等を取り出す。
そして制御部20は、その所望部分登録データやキーワード登録データ等に基づき、最下位階層(第2階層フォルダ又は第3階層フォルダ)に分類された分類情報(所望部分やキーワード、関連コメント)を選択させるための分類情報選択画像データを生成する。そして制御部20は、その分類情報選択画像データを表示制御部26に送出する。
この際、表示制御部26は、制御部20から与えられた分類情報選択画像データを表示部21に送出することにより、当該表示部21に例えば、図30について上述した第3階層索引画像とほぼ同様構成の分類情報選択画像(図示せず)を表示する。
この際、分類情報選択画像には、対応する第2階層フォルダ(又は第3階層フォルダ)に分類された所望部分やキーワードを含む電子書籍の書籍タイトルが表示されている。
また分類情報選択画像には、対応する第2階層フォルダ(又は第3階層フォルダ)に分類された所望部分やキーワードの書籍全文内での位置を示すページ番号や先頭の文字の行番号及び列番号等も表示されている。
さらに分類情報選択画像には、対応する第2階層フォルダ(又は第3階層フォルダ)に関連コメントが分類されている場合、例えば、その関連コメントが分類されていることを示す「コメント1」や「コメント2」のような文字列が表示されている。
そして制御部20は、分類情報選択画像上で何れかの所望部分が、対応する書籍タイトル等の情報として指示されると、当該指示された所望部分に対応する所望部分登録データに基づき、記憶部25から当該所望部分を含む電子書籍データを読み出す。
そして制御部20は、その所望部分登録データと共に電子書籍データを表示制御部26に送出する。これにより表示制御部26は、この際、その所望部分登録データ及び電子書籍データに基づき、指示された所望部分を含むページの電子書籍画像を表示部21に表示すると共に、その所望部分を強調表示する。
また制御部20は、分類情報選択画像上で何れかのキーワードが、対応する書籍タイトル等の情報として指示されると、当該指示されたキーワードに対応するキーワード登録データに基づき、記憶部25から当該キーワードを含む電子書籍データを読み出す。
そして制御部20は、そのキーワード登録データと共に電子書籍データを表示制御部26に送出する。これにより表示制御部26は、この際、そのキーワード登録データ及び電子書籍データに基づき、指示されたキーワードを含むページの電子書籍画像を表示部21に表示すると共に、そのキーワードを強調表示する。
さらに制御部20は、分類情報選択画像上で何れかの関連コメントが、対応する「コメント1」のような文字列として指示されると、当該指示された関連コメントに対応するタグ識別情報を格納したコメント検索要求データを生成して検索部66に送出する。
その結果、制御部20は、検索部66から指示された関連コメントが検索されて与えられると、その関連コメントを表示制御部26に送出する。これにより表示制御部26は、この際、その関連コメントを表示部21に表示する。
このようにして制御部20は、分類情報の分類結果を提示するだけでなく、その分類結果を利用して分類情報を検索して表示し、ユーザに提示することができる。
[2−2−5.紹介享受処理]
次いで、制御部20が、情報共有化装置14を利用して、ユーザに嗜好の類似する他のユーザの紹介を受ける紹介享受処理について説明する。
制御部20は、例えば、情報共有化装置14を利用して他のユーザの情報表示端末11及び12と電子書籍に関する種々の情報を共有化するために、予め情報共有化装置14にユーザ登録している。
この状態で制御部20は、例えば、ユーザにより電子書籍の表示が要求されたとき、所望部分を選択する毎に、書籍関連データを情報共有化装置14に提供するようにも要求されると、所望部分の選択が終了する毎に、検索部66に書籍関連データの検索を要求する。
すなわち、制御部20は、この際、電子書籍画像のテキスト内で指示された1つの所望部分の選択が終了する毎に、検索部66に、当該所望部分の選択に用いられた電子書籍や、その所望部分に関する書籍関連データの検索を要求する。
ここで、書籍関連データは、所望部分の選択に応じて生成した書籍登録データや所望部分登録データ、キーワード登録データ、タグ登録データ、関連コメント等を含む情報である。
そして制御部20は、検索部66から電子書籍の書籍関連データが検索されて与えられると、当該電子書籍の書籍関連データを、ユーザ登録に使用したユーザ登録情報と共に送信部23に送出する。これにより送信部23は、制御部20から与えられた書籍関連データ及びユーザ登録情報を、ネットワーク13を介して情報共有化装置14に送信する。
ここで、図33に示すように、情報共有化装置14は、複数の情報表示端末11及び12から同様に送信された書籍関連データ及びユーザ登録情報を受信する毎に、当該書籍関連データをユーザ登録情報と関連付けて蓄積している。
また制御部20は、ユーザにより所定操作で、情報共有化装置14から、自身と好みの似ている他のユーザの紹介を受けるように要求されると、ユーザ登録に使用した登録情報を格納し他のユーザの紹介を要求する紹介要求データを生成して送信部23に送出する。これにより送信部23は、制御部20から与えられた紹介要求データを、ネットワーク13を介して情報共有化装置14に送信する。
情報共有化装置14は、情報表示端末11から送信された紹介要求データを受信すると、当該受信した紹介要求データからユーザ登録情報を取り出すと共に、そのユーザ登録情報に関連付けている書籍関連データを特定する。
また情報共有化装置14は、その特定した書籍関連データと、その時点までに蓄積していた他の複数の書籍関連データとを用いて協調フィルタリング処理を実行する。
これにより情報共有化装置14は、このとき紹介を要求したユーザ(以下、これを適宜、紹介要求ユーザとも呼ぶ)と、同一の電子書籍を取得している他のユーザを特定する。
また情報共有化装置14は、その特定した他のユーザから、紹介要求ユーザと同一の事項や類似する事項に関心を示し(すなわち、嗜好が類似していて)、かつ紹介要求ユーザとは異なる電子書籍を取得している他のユーザを絞り込む。
そして情報共有化装置14は、その絞り込んだ他のユーザを示すユーザ紹介データを生成し、当該生成したユーザ紹介データを、ネットワーク13を介して紹介要求ユーザの情報表示端末11に返送する。
この際、紹介要求ユーザの情報表示端末11において受信部24は、情報共有化装置14から送信されたユーザ紹介データを受信して制御部20に送出する。
そして制御部20は、そのユーザ紹介データを表示制御部26に送出する。これにより表示制御部26は、そのユーザ紹介データを表示部21に送出して、当該表示部21にユーザ紹介データに基づき、紹介ユーザ一覧画像を表示する。
この際、紹介ユーザ一覧画像には、紹介要求ユーザに対し情報共有化装置14から紹介された複数の他のユーザに関する情報(氏名やニックネーム等)が表示されている。
よって制御部20は、その紹介ユーザ一覧画像を介して紹介要求ユーザに、情報共有化装置14から紹介された複数の他のユーザを提示することができる。
そして制御部20は、この際、紹介要求ユーザにより紹介ユーザ一覧画像上で、何れかの他のユーザが対応する情報として選択されると、当該紹介要求ユーザのユーザ登録情報を格納し当該選択された他のユーザを示す他ユーザ通知データを生成する。
そして制御部20は、その他ユーザ通知データを送信部23に送出する。これにより送信部23は、その他ユーザ通知データを、ネットワーク13を介して情報共有化装置14に送信する。
情報共有化装置14は、情報表示端末11から送信された他ユーザ通知データを受信すると、その他ユーザ通知データが示す他のユーザと紹介要求ユーザとを特定する。
そして情報共有化装置14は、その特定した他ユーザと紹介要求ユーザとの書籍関連データに基づき、当該他のユーザが取得している電子書籍の中で、紹介要求ユーザが取得していない1又は複数の電子書籍を紹介する書籍紹介データを生成する。そして情報共有化装置14は、その書籍紹介データを、ネットワーク13を介して情報表示端末11に返送する。
よって紹介要求ユーザの情報表示端末11において受信部24は、この際、情報共有化装置14から返信された書籍紹介データを受信して制御部20に送出する。
制御部20は、受信部24から書籍紹介データが与えられると、これを表示制御部26にする。これにより表示制御部26は、その書籍紹介データを表示部21に送出して、当該表示部21に書籍紹介データに基づき書籍紹介画像(図示せず)を表示する。
この際、書籍紹介画像には、情報共有化装置14の紹介する電子書籍毎に、当該電子書籍の書籍タイトルや出版社、書籍種別、書籍識別情報等が表示されている。
よって制御部20は、その書籍紹介画像を介して紹介要求ユーザに、情報共有化装置14から紹介された1又は複数の電子書籍を通知することができる。
また制御部20は、ユーザにより書籍紹介画像上で所望の電子書籍が、その書籍タイトル等の情報として選択されると、その書籍紹介画像から、当該選択された電子書籍の書籍タイトルや出版社、書籍種別、書籍識別情報等の書籍属性データを取得する。
そして制御部20は、その書籍属性データを格納し、その選択された電子書籍の取得を要求する取得要求データを生成して送信部23に送出する。そして送信部23は、その取得要求データを、ネットワーク13を介して情報共有化装置14又は電子書籍提供装置に送信する。
その結果、受信部24は、情報共有化装置14又は電子書籍提供装置から、要求した電子書籍の電子書籍データがネットワーク13を介して送信されると、これを受信して制御部20に送出する。
この際、制御部20は、受信部24から電子書籍データが与えられると、その電子書籍データを記憶部25に送出して記憶する。このようにして制御部20は、その書籍紹介画像を利用して、新たに電子書籍を取得することもできる。
因みに、制御部20は、例えば、ユーザにより電子書籍の表示が要求されたとき、電子書籍の表示の終了に応じて書籍関連データを情報共有化装置14に提供するように要求させることもできる。
この場合、制御部20は、電子書籍の表示の終了に応じて、検索部66に、当該電子書籍の表示の間に選択された所望部分毎の書籍関連データをまとめて検索するように要求する。
そして制御部20は、その電子書籍の表示の間に選択された全ての所望部分に関する書籍関連データを送信部23を介して情報共有化装置14に送信する。このようにして制御部20は、所望部分に関する書籍関連データをある程度まとめて情報共有化装置14に送信して蓄積させることもできる。
[2−2−6.情報共有処理]
次いで、制御部20が、情報共有化装置14を利用して、他のユーザの情報表示端末11及び12と、電子書籍に関する種々の情報を共有化する情報共有化処理について説明する。
制御部20は、ユーザにより所望部分を選択した電子書籍において他のユーザが選択した所望部分に関する情報の取得が要求されると、その電子書籍の書籍識別情報をユーザ登録情報と共に格納し所望部分に関する情報を要求する所望部分情報要求データを生成する。因みに、以下の説明では、所望部分に関する情報を所望部分情報とも呼ぶ。
そして制御部20は、その所望部分情報要求データを送信部23に送出する。これにより送信部23は、その所望部分情報要求データを、ネットワーク13を介して情報共有化装置14に送信する。
この際、情報共有化装置14は、所望部分情報要求データを受信すると、その所望部分情報要求データに格納されている書籍識別情報及びユーザ登録情報を取り出す。
また情報共有化装置14は、その書籍識別情報及びユーザ登録情報に基づき、他のユーザの書籍関連データを特定すると共に、当該特定した書籍関連データの中からさらに、その書籍識別情報で識別される電子書籍の1又は複数の書籍関連データを特定する。
そして情報共有化装置14は、その最終的に特定した1又は複数の書籍関連データを、ネットワーク13を介して情報表示端末11に返送する。
この際、情報表示端末11において受信部24は、情報共有化装置14から送信された1又は複数の書籍関連データを受信して制御部20に送出する。制御部20は、受信部24から1又は複数の書籍関連データが与えられると、何れかの書籍関連データから所望部分登録データ及び書籍識別情報を取り出す。
また制御部20は、その所望部分登録データから1又は複数の所望部分の何れかの書籍全文内での位置を示すページ番号及び所望部分位置情報を取り出す。さらに制御部20は、その所望部分位置情報に基づき所望部分を強調表示するように制御する強調表示制御データを生成する。
そして制御部20は、その書籍識別情報に基づき、記憶部25から、対応する電子書籍データを読み出すと共に、当該読み出した電子書籍データを、そのページ番号及び強調表示制御データと共に表示制御部26に送出する。
表示制御部26は、制御部20から電子書籍データがページ番号及び強調表示制御データと共に与えられると、電子書籍データに基づき、そのページ番号が示すページの電子書籍画像データを生成する。また表示制御部26は、その電子書籍画像データを強調表示制御データに基づき加工して表示部21に送出する。
これにより表示制御部26は、表示部21に、その電子書籍画像データに基づく電子書籍画像を表示すると共に、その電子書籍画像のテキストの中で、他のユーザにより選択された所望部分を強調表示する。
このようにして制御部20は、ユーザに、電子書籍画像を介して他のユーザによって選択された所望部分を提示することができる。また制御部20は、この際、電子書籍画像上で所望部分が指示されると、上述と同様に電子書籍画像上にタグを表示する。
さらに制御部20は、電子書籍画像上でタグが指示されると、そのタグに付加されている関連コメント(すなわち、他のユーザにより入力された関連コメント)等も表示する。
さらにまた制御部20は、電子書籍画像の表示の切り換え(ページの切り換え)に応じて、他のユーザにより選択された他の所望部分も同様に強調表示し、またタグや関連コメントを表示することができる。
このようにして制御部20は、ユーザに対し、当該ユーザが所望部分を選択した電子書籍において他のユーザがどのように所望部分を選択しているのかを教えることができる。
特に、制御部20は、この際、情報共有化装置14が、各国で翻訳されている同一の電子書籍に関する書籍関連データを蓄積して、これらを同一書籍のものであると識別し得ると、海外の読者の視点等を知らせることもできる。
因みに、制御部20は、他の情報表示端末11及び12と通信して、選択された所望部分を相互に反映させる処理を、情報共有化装置14を介さずに、他の情報表示端末11及び12と直接通信して実行することもできる。
ところで、制御部20は、電子書籍画像における所望部分の選択を、互いに同一の電子書籍を取得している自己の情報表示端末11と、他の1又は複数の情報表示端末11及び12とにおいて相互に通信して反映させることもできる。
この場合、制御部20は、ユーザの所定操作に応じて、この際に通信相手となる他の1又は複数の情報表示端末11及び12のアドレスを設定する。
また制御部20は、記憶部25から、通信相手の情報表示端末11及び12が表示する電子書籍と同一の電子書籍の電子書籍データを読み出して表示制御部26に送出する。
これにより表示制御部26は、その電子書籍データに基づいて電子書籍画像データを生成し、当該生成した電子書籍画像データを表示部21に送出することにより、その表示部21に電子書籍画像を表示する。
この状態で制御部20は、電子書籍画像上で所望部分が指示されると、上述と同様に各回路部と共に指示推定部分の検出から所望部分の特定及び登録、キーワードの検出やタグの生成、これの登録及び関連付け等の一連の処理を実行する。
制御部20は、このような一連の処理が完了すると、検索部66を介して、このとき選択された所望部分に関する書籍関連データを検索して取り込む。そして制御部20は、その書籍関連データを送信部23に送出する。
この際、送信部23は、制御部20から与えられた書籍関連データに、先に設定された他の情報表示端末11及び12のアドレスを付加する。そして送信部23は、そのアドレスを付加した書籍関連データをユーザ登録情報と共に、ネットワーク13を介して情報共有化装置14に送信する。
この際、情報共有化装置14は、情報表示端末11から送信された書籍関連データ及びユーザ登録情報を受信すると共に、その書籍関連データを、これに付加されているアドレスに従い他の情報表示端末11及び12に送信する。
これにより制御部20は、他の情報表示端末11及び12に書籍関連データにより、ユーザによって選択された所望部分と共に、その所望部分に関する他のキーワードやタグ等を通知することができる。
一方、受信部24は、他の情報表示端末11及び12から他のユーザによる所望部分の選択に応じて書籍関連データが情報共有化装置14を介して送信されると、これを受信して制御部20に送出する。
制御部20は、受信部24から書籍関連データが与えられると、その書籍関連データに基づき、現在、表示部21に表示中の電子書籍画像のページと、他のユーザにより所望部分が選択された電子書籍画像のページとが一致するか否かを判別する。
その結果、制御部20は、現在、表示部21に表示中の電子書籍画像のページが、他のユーザにより所望部分が選択された電子書籍画像のページと一致していると、書籍関連データに基づき当該所望部分を強調表示するための強調表示制御データを生成する。そして制御部20は、その強調表示制御データを表示制御部26に送出する。
これにより表示制御部26は、その強調表示制御データに基づき、現在、表示部21に表示中の電子書籍画像において、他のユーザにより選択された所望部分を強調表示する。
また制御部20は、この際、電子書籍画像上で、他のユーザにより選択された所望部分が指示されると、上述と同様に電子書籍画像上にタグを表示する。
さらに制御部20は、電子書籍画像上でタグが指示されると、そのタグに付加されている関連コメント(すなわち、他のユーザにより入力された関連コメント)等も表示する。
因みに、制御部20は、現在、表示部21に表示中の電子書籍画像のページと、他のユーザにより所望部分が選択された電子書籍画像のページとが異なっても、表示する電子書籍画像を切り換えたときに同様の判断処理を実行する。
これにより制御部20は、他のユーザにより所望部分が選択された電子書籍画像と同一の電子書籍画像を表示部21に表示したときには、その所望部分を強調表示する。
このようにして図34に示すように、制御部20は、自己の情報表示端末12と、他の1又は複数の情報表示端末11及び12とにおいて、同一の電子書籍の電子書籍画像における所望部分の選択を、ほぼリアルタイムで反映させることができる。
そして制御部20は、例えば、このような所望部分を相互に反映させる機能を、学習教材である電子書籍の表示の際に活用させることで、互いの勉強の仕方や注目している視点の違い等を教え合うことができ、当該機能を十分に発揮させることができる。
ところで、制御部20は、上述のように情報共有化装置14や他の情報表示端末11及び12から書籍関連データを取得すると、その書籍関連データを記憶部25に記憶している。
このため制御部20は、記憶部25に書籍関連データを記憶した後、電子書籍画像を表示する際に、その電子書籍画像のテキストにおいて他のユーザにより所望部分が選択されていると、その書籍関連データに基づき当該所望部分を強調表示することができる。
ただし、制御部20は、1つの電子書籍画像のテキストの中にユーザと他のユーザとがそれぞれ選択した所望部分が存在する場合に、これらを単に強調表示すると、その所望部分を誰が選択したのかが判別し難くなる可能性がある。
このため、制御部20は、電子書籍画像を表示した状態で、ユーザにより所定操作で強調表示メニュー画像の表示が要求されると、記憶部25から予め記憶している強調表示メニュー画像データを読み出して表示制御部26に送出する。
そして表示制御部26は、制御部20から与えられた強調表示メュー画像データを、このとき生成していた電子書籍画像データと合成して表示部21に送出する。これにより図35に示すように、表示制御部26は、表示部21において電子書籍画像81の一部に強調表示メニュー画像82を重畳して表示する。
この場合、強調表示メニュー画像82には、所望部分を当該所望部分の属性に基づいて分類して、その分類に応じて所望部分の強調表示の表示状態を変更するように指示するための種々のボタンが配置されている。
すなわち、強調表示メニュー画像82には、自動的に生成したタグで当該タグが付加された所望部分を分類して、タグ毎に強調表示の表示状態を変更するための自動生成タグ利用変更ボタン83が設けられている。
また強調表示メニュー画像82には、ユーザによって選定されたタグで当該タグが付加された所望部分を分類して、そのタグ毎に強調表示の表示状態を変更するためのユーザ選定タグ利用変更ボタン84も設けられている。
さらに強調表示メニュー画像82には、所望部分を選択した人物で当該所望部分を分類して、人物毎に強調表示の表示状態を変更するための人物利用変更ボタン85も設けられている。
さらに強調表示メニュー画像82には、所望部分を重要度で分類して、その重要度に応じて強調表示の表示状態を変更するための重要度利用変更ボタン86も設けられている。
よって制御部20は、ユーザによりタップ操作で、強調表示メニュー画像82内の人物利用変更ボタン85が指示されると、このとき表示対象の電子書籍の書籍全文に亘り所望部分を、これを選択した人物で分類する。そして制御部20は、その人物毎に所望部分の強調表示の表示状態を変更するように設定する。
これにより制御部20は、表示中の電子書籍画像81内に、ユーザにより選択された所望部分と、他のユーザによって選択された所望部分とが混在しても、これらを容易に区別させることができる。
また制御部20は、ユーザによりタップ操作で、強調表示メニュー画像82内の自動生成タグ利用変更ボタン83が指示されると、このとき表示対象の電子書籍の書籍全文に亘り所望部分を、自動的に生成されたタグが示す意味で分類する。そして制御部20は、そのタグが示す意味毎に所望部分の強調表示の表示状態を変更するように設定する。
これにより制御部20は、表示中の電子書籍画像81内に、異なるタグが付加された所望部分が混在する場合、その所望部分を容易に区別させることができる。
さらに制御部20は、ユーザによりタップ操作で、強調表示メニュー画像82内のユーザ選定タグ利用変更ボタン84が指示されると、このとき表示対象の電子書籍の書籍全文に亘り所望部分を、ユーザにより選定されたタグの種類(勉強や小ネタ等)で分類する。そして制御部20は、そのタグの種類毎に所望部分の強調表示の表示状態を変更するように設定する。
ただし、制御部20は、ユーザによってタグが選定されていない所望部分については、その所望部分を、ユーザによって選定されたタグが付加されている何れの所望部分の強調表示とも異なる表示状態で強調表示する。
これにより制御部20は、表示中の電子書籍画像81内に、ユーザにより任意に選定された異なる種類のタグが付加された所望部分が混在する場合、その所望部分を容易に区別させることができる。
さらに制御部20は、ユーザによりタップ操作で、強調表示メニュー画像82内の重要度利用変更ボタン86が指示されると、所望部分に含まれるキーワードと一致するキーワードの書籍全文内での出現頻度を検出する。
また制御部20は、この際、所望部分に含まれるキーワードで検索された関連書籍の数も検出する。さらに制御部20は、所望部分に含まれるキーワードの数も検出する。
さらにまた制御部20は、これら所望部分毎の検出結果に基づき、当該所望部分毎に重要度(すなわち、ユーザが電子書籍を読み解くうえで、どの程度重要であるかを示す指標となる値)を算出する。
そして制御部20は、所望部分を、その重要度で分類して、当該重要度毎に所望部分の強調表示の表示状態を変更するように設定する。
これにより制御部20は、表示中の電子書籍画像81内に複数の所望部分が混在する場合、ユーザが電子書籍を読み解くうえで、所望部分それぞれが、どの程度重要であるのかを容易に判別させることができる。
因みに、制御部20は、ユーザにより重要度利用変更ボタン86が指示された場合、記憶部25から予め記憶している、重要度と強調表示の表示状態との関係を示す関係通知画像データを読み出して表示制御部26に送出する。
そして表示制御部26は、制御部20から関係通知画像データが与えられると、電子書籍画像データに強調表示メニュー画像データと共に関係通知画像データも合成して表示部21に送出する。
これにより図36に示すように、表示制御部26は、表示部21において電子書籍画像81の一部に強調表示メニュー画像82を重畳すると共に、当該電子書籍画像81の他の一部に関係通知画像87を重畳して表示する。
よって制御部20は、この際、関係通知画像87により、何れの所望部分の重要度が高く、また何れの所望部分の重要度が低いのかを的確に認識させることができる。
ここで、制御部20は、例えば、所望部分の重要度に応じて強調表示の表示状態を変更した状態で、ユーザにより所望部分をもとにテスト問題を生成するように要求されると、検索部66を介して所望部分毎に当該所望部分に含まれるキーワードのスコアを検出する。
また制御部20は、所望部分毎に、予め選定された所定数以上のスコアが付与されたキーワードを特定する。因みに、以下の説明では、その特定したキーワードを、特定キーワードとも呼ぶ。
そして制御部20は、個々の所望部分において特定キーワードを、その特定キーワードを答えさせるようなテスト問題であることを示す特定の文字列で隠蔽するための隠蔽データを生成する。
また制御部20は、所望部分の重要度を、予め選定された所定値と比較する。その結果、制御部20は、重要度が所定値以上である(重要度が高い)所望部分を検出すると、例えば、記憶部25に予め記憶された単語辞書データに基づき、当該検出した所望部分の特定キーワードの少なくとも一部と類似する1個以上の単語を選定する。
また制御部20は、その特定キーワードの少なくとも一部を、選定した単語に置き換えた文字列を生成する。さらに制御部20は、特定キーワードと、当該特定キーワードの少なくとも一部を他の単語に置き換えた1又は複数の文字列とを選択肢として示す選択肢提示画像データを生成する。
このようにして制御部20は、テスト問題用に隠蔽データや選択肢提示画像データを生成すると、これらをテキスト内での配置位置や、電子書籍画像上での表示位置を示す位置情報と共に表示制御部26に送出する。
そして表示制御部26は、制御部20からテスト問題用の隠蔽データや選択肢提示画像データが位置情報と共に与えられると、その隠蔽データや選択肢提示画像データ、位置情報に基づき、電子書籍画像データを加工して表示部21に送出する。
これにより表示制御部26は、表示部21に、図37に示すようなテスト問題用に加工した電子書籍画像90を表示すると共に、当該電子書籍画像90上の所定位置に選択肢提示画像91を重畳して表示する。
ここで、テスト問題用に加工された電子書籍画像90は、例えば、所望部分において特定キーワードを答えさせるために、その特定キーワードが「問1??」と言うようなテスト問題であることを示す文字列92で隠蔽されている。
またテスト問題用に加工された電子書籍画像90には、例えば、重要度の高い所望部分の近傍に、複数の選択肢の中から、当該所望部分の特定キーワードを選択させて答えさせるための選択肢提示画像91が重畳されて表示されている。
このようにして制御部20は、電子書籍画像90を利用して自動的にテスト問題を生成してユーザに提示し、そのテスト問題を解かせることができる。特に制御部20は、このようなテスト問題を自動的に生成して提示するテスト問題自動生成機能を、例えば、学習教材教である電子書籍を表示する際に実行すると、その機能を十分に発揮することができる。
ところで、制御部20は、例えば、テキストに所望部分を含む電子書籍画像を表示した場合、ユーザにより広告の表示が許可されていると、検索部66を介して記憶部25から当該所望部分に含まれるキーワードを検索して読み出す。
そして制御部20は、そのキーワードを格納し広告を要求する広告要求データを生成して送信部23に送出する。この際、送信部23は、制御部20から与えられた広告要求データを、ネットワーク13を介して広告提供装置(図示せず)に送信する。
ここで、広告提供装置は、複数種類の広告画像データを、それそれ広告の内容を表すようなキーワードと関連付けて記憶している。よって広告提供装置は、情報表示端末11から送信された広告要求データを受信すると、その広告要求データに格納されたキーワードに基づき、複数の広告画像データの中から当該キーワードに対応する広告画像データを選定する。そして広告提供装置は、その選定した広告画像データを、ネットワーク13を介して情報表示端末11に返送する。
この際、情報表示端末11において受信部24は、広告提供装置から送信された広告画像データを受信して制御部20に送出する。そして制御部20は、受信部24から広告画像データが与えられると、その広告画像データを表示制御部26に送出する。
これにより表示制御部26は、制御部20から与えられた広告画像データを電子書籍画像データと合成して表示部21に送出し、かくして表示部21において電子書籍画像の一部に、その広告画像データに基づく広告画像を重畳して表示する。
このようにして制御部20は、広告提供装置と連携して、電子書籍画像上の広告画像によりユーザに対し所望部分に関連する広告を提示することができる。
[2−3.他方の情報表示端末の機能回路ブロックによるハードウェア構成]
次いで、図3との対応部分に同一符号を付した図38を用いて、2種類の情報表示端末11及び12のうち他方の情報表示端末12の機能回路ブロックによるハードウェア構成について説明する。
情報表示端末12は、自然言語処理ブロックが設けられておらず、その分、取得部100の構成が異なることを除いて、上述の一方の情報表示端末11と同様に構成されている。
この場合、取得部100は、選択部28から解析対象の指示推定部分データが書籍属性データと共に与えられると、これらを一時的に保持する。また取得部100は、このとき解析対象の指示推定部分データを格納し、当該指示推定部分データの解析を情報共有化装置14に要求する解析要求データを生成して送信部23に送出する。
よって送信部23は、取得部100から与えられた解析要求データを、ネットワーク13を介して情報共有化装置14に送信する。この際、情報共有化装置14は、情報表示端末12から送信された解析要求データを受信すると、その解析要求データに格納された指示推定部分データを、上述した自然言語処理ブロック30と同様に、自然言語処理して解析する。
そして情報共有化装置14は、その指示推定部分データの解析結果を示す推定部分解析結果データを、ネットワーク13を介して情報表示端末12に返送する。よって受信部24は、この際、情報共有化装置14から送信された推定部分解析結果データを受信して、当該受信した推定部分解析結果データを取得部100に送出する。
取得部100は、受信部24から推定部分解析結果データが与えられると、当該推定部分解析結果データを、一時的に保持していた指示推定部分データ及び書籍属性データと共に特定部33に送出する。
このようにして取得部100は、解析対象の指示推定部分データや全テキストデータの解析を情報共有化装置14に依頼するように処理することを除いて、基本的には上述した情報表示端末11の取得部29と同様の処理を実行している。
[2−4.情報共有化装置の機能回路ブロックによるハードウェア構成]
次いで、図39を用いて、情報共有化装置14の機能回路ブロックによるハードウェア構成について説明する。
図39に示すように、情報共有化装置14は、当該情報共有化装置14全体を制御する制御部110を有している。また情報共有化装置14は、記憶部111を有し、当該記憶部111には、例えば、複数の電子書籍の電子書籍データが記憶されている。
因みに、制御部110は、ユーザ登録を要求するユーザの氏名やニックネーム、当該ユーザが使用する情報表示端末11及び12のアドレス等のようなユーザ登録情報を記憶部111に送出して記憶することで、当該ユーザをユーザ登録する。これにより制御部110は、ユーザ登録したユーザに情報共有化装置14を利用可能にしている。
この状態で、受信部112は、情報表示端末11及び12からネットワーク13を介して取得要求データが送信されると、その取得要求データを受信して制御部110に送出する。
制御部110は、受信部112から取得要求データが与えられると、記憶部111から、ユーザにより要求された電子書籍の電子書籍データを読み出すと共に、当該読み出した電子書籍データを送信部113に送出する。
送信部113は、制御部110から与えられた電子書籍データを、ネットワーク13を介して、電子書籍の取得を要求した情報表示端末11及び12に送信する。これにより制御部110は、情報表示端末11及び12に対して電子書籍データを提供することができる。
また受信部112は、情報表示端末11及び12からネットワーク13を介して書籍関連データ及びユーザ登録情報が送信されると、その書籍関連データ及びユーザ登録情報を受信して制御部110に送出する。
この際、制御部110は、受信部112から与えられた書籍関連データ及びユーザ登録情報を記憶部111に送出することにより、当該記憶部111に書籍関連データとユーザ登録情報とを関連付けて記憶する。
このようにして制御部110は、複数のユーザそれぞれにより電子書籍のテキスト内で選択された所望部分に関する情報や当該電子書籍に関する種々の情報を書籍関連データとしてユーザ毎に管理可能な状態で蓄積する。
さらに受信部112は、情報表示端末11及び12からネットワーク13を介して紹介要求データが送信されると、その紹介要求データを受信して制御部110を介してフィルタリング処理部114に送出する。
フィルタリング処理部114は、受信部112から紹介要求データが与えられると、当該紹介要求データからユーザ登録情報を取り出す。そしてフィルタリング処理部114は、記憶部111から、そのユーザ登録情報に関連付けられた(すなわち、紹介要求ユーザの)書籍関連データを読み出す。
またフィルタリング処理部114は、記憶部111から、そのユーザ登録情報が示す紹介要求ユーザとは異なる他のユーザの書籍関連データも読み出す。そしてフィルタリング処理部114は、紹介要求ユーザの書籍関連データと、他のユーザの書籍関連データとを用いて協調フィルタリング処理を実行する。
これによりフィルタリング処理部114は、紹介要求ユーザと同一の電子書籍を取得している他のユーザを特定する。またフィルタリング処理部114は、その特定した他のユーザから、紹介要求ユーザと嗜好が類似していて、かつ紹介要求ユーザとは異なる電子書籍を取得している他のユーザを絞り込む。
そしてフィルタリング処理部114は、その絞り込んだ他のユーザを示すユーザ紹介データを生成して、当該生成したユーザ紹介データを送信部113に送出する。よって送信部113は、そのユーザ紹介データを、ネットワーク13を介して紹介要求ユーザの情報表示端末11及び12に送信する。これによりフィルタリング処理部114は、紹介要求ユーザに、嗜好の類似している他のユーザを紹介することができる。
また受信部112は、情報表示端末11及び12からネットワーク13を介して他ユーザ通知データが送信されると、その他ユーザ通知データを受信して制御部110を介してフィルタリング処理部114に送出する。
フィルタリング処理部114は、受信部112から他ユーザ通知データが与えられると、当該他ユーザ通知データが示す他のユーザと紹介要求ユーザとを特定する。またフィルタリング処理部114は、記憶部111から、その特定した他のユーザと、紹介要求ユーザとの書籍関連データを読み出す。
そしてフィルタリング処理部114は、その特定した他ユーザと紹介要求ユーザとの書籍関連データに基づき、当該他のユーザが取得している電子書籍の中で、紹介要求ユーザが取得していない1又は複数の電子書籍を紹介する書籍紹介データを生成する。
そしてフィルタリング処理部114は、その書籍紹介データを送信部113に送出する。これにより送信部113は、その書籍紹介データを、ネットワーク13を介して紹介要求ユーザの情報表示端末11及び12に送信する。
これによりフィルタリング処理部114は、紹介要求ユーザに、当該紹介要求ユーザは取得していないものの、嗜好の類似している他のユーザが取得している電子書籍を紹介することができる。
さらに受信部112は、情報表示端末11及び12からネットワーク13を介して所望部分情報要求データが送信されると、その所望部分情報要求データを受信して制御部110に送出する。
制御部110は、受信部112から所望部分情報要求データが与えられると、当該所望部分情報要求データに格納された書籍識別情報及びユーザ登録情報を取り出す。
また制御部110は、その書籍識別情報及びユーザ登録情報に基づき、記憶部111から、他のユーザの書籍関連データの中から、その書籍識別情報で識別される電子書籍の1又は複数の書籍関連データを検索して読み出す。そして制御部110は、その1又は複数の書籍関連データを送信部113に送出する。
送信部113は、制御部110から与えられた1又は複数の書籍関連データを、ネットワーク13を介して情報表示端末11及び12に送信する。これにより制御部110は、ユーザに、自身が所望部分を選択した電子書籍から他のユーザがどのように所望部分を選択しているのかを知らせることができる。
ところで、制御部110は、受信部112により書籍関連データが受信されたとき、上述のように当該書籍関連データを記憶部111に記憶して蓄積するものの、その書籍関連データにアドレスが付加されていると、当該書籍関連データを送信部113にも送出する。
そして送信部113は、この際、制御部110から与えられた書籍関連データを、これに付加されているアドレスに従いネットワーク13を介して、当該アドレスが示す情報表示端末11及び12に送信する。
これにより制御部20は、複数の情報表示端末11及び12間で、互いのユーザにより所望部分か選択されたときに、その所望部分の選択を反映させて共有化させることができる。
[2−5.強調表示処理手順]
次いで、図40乃至図45を用いて、情報表示端末11及び12の制御部20が、電子書籍のテキスト内での所望部分の選択に応じて当該所望部分を強調表示する強調表示処理手順RT1について説明する。
制御部20は、例えば、電子書籍の表示要求に応じて表示部21に電子書籍画像を表示すると、各回路部と共に、図40に示す強調表示処理手順RT1を開始する。
制御部20は、強調表示処理手順RT1を開始すると、ステップSP1において表示部21に表示中の電子書籍画像のテキスト内で所望部分が指示されたか否かを判別する。
このステップSP1において否定結果が得られると、このことは、例えば、ユーザにより電子書籍画像のテキストが読まれている途中であることを表している。このステップSP1において制御部20は、かかる否定結果を得ると、ステップSP2に移る。
そしてステップSP2において制御部20は、電子書籍の表示を終了するか否かを判別する。このステップSP2において否定結果が得られると、このことは、例えば、まだユーザにより電子書籍画像のテキストが読まれている途中であることを表している。ステップSP2において制御部20は、かかる否定結果を得ると、ステップSP1に戻る。
これにより制御部20は、電子書籍画像を表示している間、ステップSP1及びステップSP2の処理を循環的に繰り返し実行する。そして制御部20は、表示中の電子書籍画像においてテキスト内の所望部分が指示されること、また電子書籍の表示を終了するように要求されることを待ち受ける。
ところで、ステップSP1において肯定結果が得られると、このことは、表示中の電子書籍のテキストを読んでいるユーザが、関心を示した所望部分をスライド操作で指示したことを表している。
ステップSP1において制御部20は、かかる肯定結果を得ると、電子書籍データに基づき領域対応テキストデータを生成し、当該生成した領域対応テキストデータをスライド操作の種類の判別結果、及びタッチ位置情報と共に選択部28に送出する。
よってステップSP3において選択部28は、スライド操作の種類の判別結果とタッチ位置情報とに基づき、領域対応テキストデータが示す電子書籍のテキストから、ユーザにより指示された指示推定部分を選択する指示推定部分選択処理を実行する。
これにより選択部28は、テキストから指示推定部分を選択して、その選択結果を示す指示推定部分データを生成すると共に、当該生成した指示推定部分データを取得部29に送出する。
次いで、ステップSP4において取得部29は、自然言語処理ブロック30又は情報共有化装置14を利用して、指示推定部分データの自然言語処理による解析結果を、推定部分解析結果データとして取得して特定部33に送出する。
続いて、ステップSP5において特定部33は、推定部分解析結果データに基づいて得られる指示推定部分の解析結果に基づき、当該指示推定部分において所望部分を特定する。
また特定部33は、その特定した所望部分を示す所望部分データを生成すると共に、推定部分解析結果データに基づき所望部分の解析結果を示す所望部分解析結果データを生成する。
そして特定部33は、その所望部分データを登録部34に送出すると共に、当該所望部分データを所望部分解析結果データと共に検出部35に送出する。
これによりステップSP6において登録部34は、所望部分データに基づき、記憶部25の所望部分登録テーブルDT2に、このときユーザにより選択された所望部分を登録する。
またステップSP7において検出部35は、所望部分解析結果データに基づいて得られる所望部分の解析結果に基づき、所望部分データに基づく所望部分からキーワードを検出するキーワード検出処理を実行する。これにより検出部35は、所望部分から検出したキーワードの検出結果を示すキーワード検出データをタグ生成部36に送出する。
さらにステップSP8においてタグ生成部36は、キーワード検出データに基づき、所望部分のタグを生成するタグ生成処理を実行する。これによりタグ生成部36は、所望部分のタグを生成する。
そしてステップSP9において制御部20は、所望部分の指示に応じた当該所望部分の特定、キーワードの検出、タグの生成の終了に応じて、表示中の電子書籍画像においてテキスト内の、このとき選択された所望部分を強調表示して、次のステップSP2に移る。
このようにして制御部20は、ユーザにより電子書籍画像においてテキスト内の所望部分が指示されると、その都度、各回路部と共にステップSP3乃至ステップSP9の処理を順次実行する。
そしてステップSP2において肯定結果が得られると、このことはユーザにより電子書籍の表示の終了が要求されたことを表している。ステップSP2において制御部20は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP10に移って、この強調表示処理手順RT1を終了する。
ところで、上述の強調表示処理手順RT1においてステップSP1からステップSP3に移ると、選択部28は、図41乃至図43に示す指示推定部分選択処理サブルーチンSRT1を開始する。
選択部28は、指示推定部分選択処理サブルーチンSRT1を開始すると、ステップSP101において、所望部分が指示されたときのスライド操作の種類とタッチ位置とに基づき、電子書籍画像のテキスト内で指示範囲を検出し、次のステップSP102に移る。
ステップSP102において選択部28は、現在、指示推定部分の選択手法が第1の選択手法に設定されているか否かを判別する。このステップSP102において肯定結果が得られると、このことは、ユーザがテキスト内で所望部分を実際よりも広めに指示する傾向にあることを表している。ステップSP102において選択部28は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP103に移る。
ステップSP103において選択部28は、指示範囲内の文字列において最も上の1行と最も左の1列との交点に位置する先頭側基点文字を検出する。また選択部28は、指示範囲の文字列において最も下の1行と最も右の1列との交点に位置する後尾側基点文字も検出して、次のステップSP104に移る。
そしてステップSP104において選択部28は、電子書籍画像のテキストにおいて先頭側基点文字から後尾側基点文字までを探索範囲に設定して、次のステップSP105に移る。
ステップSP105において選択部28は、先頭側基点文字から文末へ向かい文字の種類を順次判別しながら区切文字を探索して、次のステップSP106に移る。
ステップSP106において選択部28は、探索範囲内で区切文字を検出したか否かを判別する。この際、選択部28は、探索範囲内で区切文字を検出しており、肯定結果を得ると、次のステップSP107に移る。
ステップSP107において選択部28は、後尾側基点文字から文頭へ向かい文字の種類を順次判別しながら区切文字を探索するようにして、当該区切文字を検出すると、次のステップSP108に移る。
ステップSP108において選択部28は、先頭側基点文字からの探索と、後尾側基点文字からの探索とで検出した区切文字が異なるか否かを判別する。このステップSP108において肯定結果が得られると、このことは、例えば、探索範囲に少なくとも1つの段落又は文章が含まれていることを表している。ステップSP108において選択部28は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP109に移る。
ステップSP109において選択部28は、テキストから、探索範囲内で検出した一方の区切文字から他方の区切文字までの文字列を指示推定部分として選択して、次のステップSP110に移る。これによりステップSP110において選択部28は、この指示推定部分選択処理サブルーチンSRT1を終了する。
ところで、ステップSP106において選択部28は、探索範囲内で区切文字を検出し得ずに否定結果を得ると、ステップSP111に移る。
またステップSP108において否定結果が得られると、このことは、例えば、探索範囲内に文章や段落の切れ目となる区切文字が1個だけ含まれていることを表している。ステップSP108において選択部28は、かかる否定結果を得ると、この場合もステップSP111に移る。
ステップSP111において選択部28は、テキストから、先頭側基点文字から後尾側基点文字までの文字列を指示推定部分として選択して、次のステップSP110に移る。これによりステップSP110において選択部28は、この指示推定部分選択処理サブルーチンSRT1を終了する。
ところで、ステップSP102において否定結果が得られると、このことは、ユーザがテキスト内で所望部分を実際よりも狭く指示する傾向にある、又は指示の仕方がばらつく傾向にあることを表している。ステップSP102において選択部28は、かかる否定結果を得ると、ステップSP112に移る。
ステップSP112において選択部28は、現在、指示推定部分の選択手法が第2の選択手法に設定されているか否かを判別する。このステップSP112において肯定結果が得られると、このことは、ユーザがテキスト内で所望部分を実際よりも狭く指示する傾向にあることを表している。ステップSP112において選択部28は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP113に移る。
ステップSP113において選択部28は、指示範囲内の文字列において最も上の1行と最も左の1列との交点に位置する先頭側基点文字を検出する。また選択部28は、指示範囲の文字列において最も下の1行と最も右の1列との交点に位置する後尾側基点文字も検出して、次のステップSP114に移る。
そしてステップSP114において選択部28は、電子書籍画像のテキストにおいて先頭側基点文字から表示範囲の先頭の文字までを文頭側探索範囲に設定する。また選択部28は、電子書籍画像のテキストにおいて後尾側基点文字から表示範囲の後尾の文字までを文末側探索範囲に設定して、次のステップSP115に移る。
ステップSP115において選択部28は、先頭側基点文字から表示範囲の先頭の文字へ向かい文字の種類を順次判別しながら区切文字を探索して、次のステップSP116に移る。
ステップSP116において選択部28は、文頭側探索範囲内で区切文字を検出したか否かを判別する。この際、選択部28は、文頭側探索範囲内で区切文字を検出しており、肯定結果を得ると、次のステップSP117に移る。
ステップSP117において選択部28は、後尾側基点文字から表示範囲の後尾の文字へ向かい文字の種類を順次判別しながら区切文字を探索して、次のステップSP118に移る。
ステップSP118において選択部28は、文末側探索範囲内で区切文字を検出したか否かを判別する。この際、選択部28は、文末側探索範囲内で区切文字を検出しており、肯定結果を得ると、次のステップSP119に移る。
ステップSP119において選択部28は、テキストから、文頭側探索範囲内で検出した区切文字から文末側探索範囲内で検出した区切文字までの文字列を指示推定部分として選択して、ステップSP110に移る。これによりステップSP110において選択部28は、この指示推定部分選択処理サブルーチンSRT1を終了する。
ところで、ステップSP116において選択部28は、文頭側探索範囲内で区切文字を検出し得ずに否定結果を得ると、ステップSP120に移る。
またステップSP118において選択部28は、文末側探索範囲内で区切文字を検出し得ずに否定結果を得ると、この場合もステップSP120に移る。
ステップSP120において選択部28は、第2の選択手法の詳細設定に応じて、テキストから所定範囲の文字列を指示推定部分として選択して、ステップSP110に移る。これによりステップSP110において選択部28は、この指示推定部分選択処理サブルーチンSRT1を終了する。
ところで、ステップSP112において否定結果が得られると、このことは、テキスト内での所望部分に対するユーザの指示の仕方がばらつく傾向にあり、これを考慮して第3の選択手法に設定していることを表している。ステップSP112において選択部28は、かかる否定結果を得ると、ステップSP121に移る。
ステップSP121において選択部28は、指示範囲内の文字列において最も上の1行と最も左の1列との交点に位置する先頭側基点文字を検出する。また選択部28は、指示範囲の文字列において最も下の1行と最も右の1列との交点に位置する後尾側基点文字も検出して、次のステップSP122に移る。
そしてステップSP122において選択部28は、電子書籍画像のテキストにおいて先頭側基点文字から後尾側基点文字までを探索範囲に設定して、次のステップSP123に移る。
ステップSP123において選択部28は、先頭側基点文字から文末側へ向かい文字の種類を順次判別しながら区切文字を探索して、次のステップSP124に移る。
ステップSP124において選択部28は、探索範囲内で区切文字を検出したか否かを判別する。この際、選択部28は、探索範囲内で区切文字を検出しており、肯定結果を得ると、次のステップSP125に移る。
ステップSP125において選択部28は、後尾側基点文字から文頭側へ向かい文字の種類を順次判別しながら区切文字を探索するようにして検出し、次のステップSP126に移る。
ステップSP126において選択部28は、先頭側基点文字からの探索と、後尾側基点文字からの探索とで検出した区切文字が異なるか否かを判別する。このステップSP126において肯定結果が得られると、このことは、例えば、探索範囲に少なくとも1つの段落又は文章が含まれていることを表している。ステップSP126において選択部28は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP127に移る。
ステップSP127において選択部28は、テキストから、探索範囲内で検出した一方の区切文字から他方の区切文字までの文字列を指示推定部分として選択して、次のステップSP110に移る。これによりステップSP110において選択部28は、この指示推定部分選択処理サブルーチンSRT1を終了する。
ところで、ステップSP124において選択部28は、探索範囲内で区切文字を検出し得ずに否定結果を得ると、ステップSP128に移る。この際、ステップSP128において選択部28は、テキストから、先頭側基点文字から後尾側基点文字までの文字列を指示推定部分として選択して、次のステップSP110に移る。これによりステップSP110において選択部28は、この指示推定部分選択処理サブルーチンSRT1を終了する。
またステップSP126において否定結果が得られると、このことは、例えば、探索範囲内に文章や段落の切れ目となる区切文字が1個だけ含まれていることを表している。ステップSP126において選択部28は、かかる否定結果を得ると、ステップSP129に移る。
ステップSP129において選択部28は、第3の選択手法の詳細設定に応じて、テキストから所定範囲の文字列を指示推定部分として選択して、ステップSP110に移る。これによりステップSP110において選択部28は、この指示推定部分選択処理サブルーチンSRT1を終了する。
また上述の強調表示処理手順RT1においてステップSP6からステップSP7に移ると、検出部35は、図44に示すキーワード検出処理サブルーチンSRT2を開始する。
検出部35は、かかるキーワード検出処理サブルーチンSRT2を開始すると、ステップSP201において所望部分の解析結果に基づき、当該所望部分からキーワードを検出して、次のステップSP202に移る。
ステップSP202において検出部35は、所望部分の解析結果に基づき、キーワードの意味を検出して、次のステップSP203に移る。
ステップSP203において検出部35は、所望部分内でのキーワードの出現頻度及び係り受けに基づき、当該キーワードにスコアを付与する。
そしてステップSP204において登録部34は、記憶部25のキーワード登録テーブルDT3に、検出部35によって検出されたキーワード、意味、及びスコアを登録する。
またステップSP205において関連付部60は、記憶部25のキーワード関連付テーブルDT5を利用して、登録部34によって登録されたキーワードを所望部分と関連付ける。これにより検出部35は、次のステップSP206に移り、キーワード検出処理サブルーチンSRT2を終了する。
さらに上述の強調表示処理手順RT1においてステップSP7からステップSP8に移ると、タグ生成部36は、図45に示すタグ生成処理サブルーチンSRT3を開始する。
タグ生成部36は、かかるタグ生成処理サブルーチンSRT3を開始すると、ステップSP301において、検出部35により検出されたキーワードの意味を分解して、次のステップSP302に移る。
ステップSP302においてタグ生成部36は、分解した意味に基づき、所望部分のタグを自動的に生成して、次のステップSP303に移る。
ステップSP303においてタグ生成部36は、タグとして採用した意味を有するキーワードの個数に基づき、当該タグにスコアを付与する。
そしてステップSP304において登録部34は、記憶部25のタグ登録テーブルDT4に、タグ生成部36によって生成されたタグを登録する。
またステップSP305において関連付部60は、記憶部25のタグ関連付テーブルDT6を利用して、登録部34によって登録されたタグを所望部分と関連付けると共に、タグのスコアを、当該タグと関連付けて登録する。これによりタグ生成部36は、次のステップSP306に移り、タグ生成処理サブルーチンSRT3を終了する。
[2−6.情報紹介処理手順]
次いで、図40との対応部分に同一符号を付した図46及び図47を用いて、複数の情報表示端末11及び12と、情報共有化装置14とが実行する情報紹介処理手順について説明する。
この際、複数の情報表示端末11及び12の制御部20は、例えば、ユーザにより電子書籍の表示の要求と共に、所望部分の選択毎の書籍関連データの送信が要求されると、各回路部と共に、図46に示すデータ提供処理手順RT2を開始する。
この際、複数の情報表示端末11及び12の制御部20は、かかるデータ提供処理手順RT2を開始すると、ステップSP1及びステップSP2の処理を実行するようにして、表示中の電子書籍画像のテキスト内で所望部分が指示されることを待ち受ける。
そして制御部20は、表示中の電子書籍画像のテキスト内で所望部分が指示されると、ステップSP3乃至ステップSP9の処理を順次実行して、次のステップSP21に移る。
そしてステップSP21において制御部20は、検索部66を介して、このとき選択された所望部分に関する書籍関連データを検索する。また制御部20は、その検索した書籍関連データをユーザ登録情報と共に送信部23からネットワーク13を介して情報共有化装置14に送信して、次のステップSP2に移る。
このようにして制御部20は、例えば、表示中の電子書籍画像のテキスト内で所望部分が指示される毎に、その所望部分に関する書籍関連データを情報共有化装置14に送信する。
そして制御部20は、例えば、電子書籍の表示の終了が要求されると、ステップSP22に移り、かかるデータ提供処理手順RT2を終了する。
一方、情報共有化装置14の制御部110は、この際、図46及び図47に示すユーザ紹介処理手順RT3を開始している。そして情報共有化装置14の制御部110は、かかるユーザ紹介処理手順RT3を開始すると、ステップSP31において、情報表示端末11及び12から書籍関連データが送信され、これを受信したか否かを判別する。
その結果、ステップSP31において情報共有化装置14の制御部110は、情報表示端末11及び12から書籍関連データが送信されていないために否定結果を得ると、ステップSP32に移る。
またステップSP32において情報共有化装置14の制御部110は、情報表示端末11及び12から紹介要求データが送信され、これを受信したか否かを判別する。その結果、ステップSP32において情報共有化装置14の制御部110は、情報表示端末11及び12から紹介要求データが送信されていないために否定結果を得ると、ステップSP33に移る。
さらにステップSP33において情報共有化装置14の制御部110は、情報表示端末11及び12から他ユーザ通知データが送信され、これを受信したか否かを判別する。その結果、ステップSP33において情報共有化装置14の制御部110は、情報表示端末11及び12から他ユーザ通知データが送信されていないために否定結果を得ると、ステップSP31に戻る。
これにより情報共有化装置14の制御部110は、この後、書籍関連データや紹介要求データ、他ユーザ通知データを受信するまでの間、ステップSP31乃至ステップSP33の処理を循環的に繰り返し実行する。
このようにして情報共有化装置14の制御部110は、情報表示端末11及び12から送信される書籍関連データ、紹介要求データ及び他ユーザ通知データの受信を待ち受ける。
そしてステップSP31において情報共有化装置14の制御部110は、情報表示端末11及び12から送信された書籍関連データ及びユーザ登録情報を受信部112によって受信して、肯定結果を得ると、次のステップSP34に移る。
そしてステップSP34において情報共有化装置14の制御部110は、記憶部111に、このとき受信した書籍関連データとユーザ登録情報とを関連付けて記憶して、次のステップSP32に移る。
このようにして情報共有化装置14の制御部110は、情報表示端末11及び12から書籍関連データ及びユーザ登録情報が送信される毎に、これらを受信して記憶部111に記憶することで、書籍関連データをユーザ毎に管理可能な状態で蓄積する。
ところで、情報表示端末11及び12の制御部20は、ユーザにより、自身と好みの似ている他のユーザの紹介を受けるように要求されると、図46及び図47に示す情報享受処理手順RT4を開始する。
情報表示端末11及び12の制御部20は、情報享受処理手順RT4をを開始すると、ステップSP41において紹介要求データを生成して送信部23からネットワーク13を介して情報共有化装置14に送信する。
この際、情報共有化装置14の制御部110は、紹介要求データの受信を待ち受けており、ステップSP32において、その紹介要求データの受信により肯定結果を得ると、ステップSP35に移る。
ステップSP35において情報共有化装置14のフィルタリング処理部114は、紹介要求ユーザと他のユーザとの書籍関連データを用いて協調フィルタリング処理を実行して、次のステップSP36に移る。
ステップSP36において情報共有化装置14のフィルタリング処理部114は、その協調フィルタリング処理の結果に基づき、紹介要求ユーザに紹介する他のユーザを示すユーザ紹介データを生成する。そして情報共有化装置14のフィルタリング処理部114は、そのユーザ紹介データを送信部113からネットワーク13を介して情報表示端末11及び12に返送する。
この際、ステップSP42において情報表示端末11及び12の受信部24は、情報共有化装置14から送信されたユーザ紹介データを受信して制御部20に送出する。
よってステップSP43において情報表示端末11及び12の制御部20は、表示制御部26を介して表示部21に、そのユーザ紹介データに基づきユーザ紹介一覧画像を表示して、次のステップSP44に移る。
ステップSP44において情報表示端末11及び12の制御部20は、ユーザ紹介一覧画像上で紹介要求ユーザにより、何れかのユーザが選択されたか否かを判別する。その結果、ステップSP44において情報表示端末11及び12の制御部20は、ユーザ紹介一覧画像上で他のユーザが選択されたことで肯定結果を得ると、次のステップSP45に移る。
ステップSP45において情報表示端末11及び12の制御部20は、紹介要求ユーザにより選択された他のユーザを示す他ユーザ通知データを、送信部23からネットワーク13を介して情報共有化装置14に送信する。
この際、ステップSP33において情報共有化装置14の制御部110は、情報表示端末11及び12から送信された他ユーザ通知データを受信することで肯定結果を得ると、次のステップSP37に移る。
ステップSP37において情報共有化装置14のフィルタリング処理部114は、他ユーザ通知データに基づき、紹介要求ユーザと嗜好の類似している他のユーザが取得している電子書籍の中から1又は複数の電子書籍を紹介する書籍紹介データを生成する。
そして情報共有化装置14のフィルタリング処理部114は、その書籍紹介データを送信部113からネットワーク13を介して情報表示端末11及び12に送信してステップSP31に戻る。
この際、ステップSP46において情報表示端末11及び12の制御部20は、情報共有化装置14から送信された書籍紹介データを受信部24で受信して、次のステップSP47に移る。
ステップSP47において情報表示端末11及び12の制御部20は、表示制御部26を介して表示部21に、その書籍紹介データに基づき書籍紹介画像を表示して、次のステップSP48に移る。これによりステップSP48において情報表示端末11及び12の制御部20は、かかる紹介享受処理手順RT4を終了する。
このようにして情報共有化装置14の制御部110は、情報表示端末11及び12から送信された書籍関連データを蓄積しながら、情報表示端末11及び12から送信されたユーザ紹介データを受信すると、紹介要求ユーザに嗜好の類似している他のユーザを紹介する。
また情報共有化装置14の制御部110は、他のユーザの紹介をきっかけとして情報表示端末11及び12から送信された書籍紹介データを受信したときには、紹介要求ユーザに嗜好の類似している他のユーザが取得している電子書籍を紹介することができる。
[2−7.情報共有処理手順]
次いで、図40との対応部分に同一符号を付した図48を用いて、複数の情報表示端末11及び12において互いのユーザが選択した所望部分を相互に反映させる情報共有処理手順RT5及びRT6について説明する。
ただし、以下には、情報表示端末11及び12が、情報共有化装置14を介さずに直接通信して、情報を共有化する場合について説明する。
この際、一方の情報表示端末11及び12の制御部20は、ユーザにより電子書籍の表示の要求と共に、他の情報表示端末11及び12と情報を共有するように要求されると、図48に示す情報共有処理手順RT5を開始する。
一方の情報表示端末11及び12の制御部20は、かかる情報共有処理手順RT5を開始すると、ステップSP1において表示中の電子書籍画像のテキスト内で所望部分が指示されたか否かを判別する。
このステップSP1において否定結果が得られると、このことは、例えば、ユーザにより電子書籍画像のテキストが読まれている途中であることを表している。ステップSP1において一方の情報表示端末11及び12の制御部20は、かかる否定結果を得ると、ステップSP51に移る。
ステップSP51において一方の情報表示端末11及び12の制御部20は、他方の情報表示端末11及び12から、同一の電子書籍の所望部分の選択に応じて送信される書籍関連データを受信したか否かを判別する。
このステップSP51において否定結果が得られると、このことは、例えば、他方の情報表示端末11及び12でも、ユーザにより表示中の電子書籍画像のテキストが読まれている途中であることを表している。ステップSP51において一方の情報表示端末11及び12の制御部20は、かかる否定結果を得ると、ステップSP2に移る。
そしてステップSP2において一方の情報表示端末11及び12の制御部20は、電子書籍の表示を終了するか否かを判別する。このステップSP2において否定結果が得られると、このことも、例えば、ユーザにより表示中の電子書籍画像のテキストが読まれている途中であることを表している。よってステップSP2において一方の情報表示端末11及び12の制御部20は、かかる否定結果を得ると、ステップSP1に戻る。
これにより一方の情報表示端末11及び12の制御部20は、この後、ステップSP1、ステップSP51、ステップSP2において肯定結果を得るまでの間、当該ステップSP1、ステップSP51及びステップSP2の処理を循環的に繰り返し実行する。
このようにして一方の情報表示端末11及び12の制御部20は、電子書籍画像のテキスト内で所望部分が指示され、また他方の情報表示端末11及び12から送信された書籍関連データを受信し、さらには電子書籍の表示の終了が要求されることを待ち受ける。
そしてステップSP1において一方の情報表示端末11及び12の制御部20は、表示中の電子書籍画像のテキスト内で所望部分が指示されたことで肯定結果を得ると、ステップSP3乃至ステップSP9の処理を順次実行して、次のステップSP52に移る。
ステップSP52において一方の情報表示端末11及び12の制御部20は、検索部66を介して、このとき選択された所望部分に関する書籍関連データを検索する。そして一方の情報表示端末11及び12の制御部20は、その書籍関連データを送信部23から他方の情報表示端末11及び12に送信して、次のステップSP51に移る。
この際、他方の情報表示端末11及び12の制御部20も、ユーザにより電子書籍の表示の要求と共に、一方の情報表示端末11及び12と情報を共有するように要求されたことに応じて、図48に示す情報共有処理手順RT6を開始している。
そして他方の情報表示端末11及び12の制御部20も、かかる情報共有処理手順RT6を開始すると、ステップSP1において表示中の電子書籍画像のテキスト内で所望部分が指示されたか否かを判別する。
このステップSP1において否定結果が得られると、このことは、例えば、ユーザにより電子書籍画像のテキストが読まれている途中であることを表している。ステップSP1において他方の情報表示端末11及び12の制御部20は、かかる否定結果を得ると、ステップSP61に移る。
ステップSP61において他方の情報表示端末11及び12の制御部20は、一方の情報表示端末11及び12から、同一の電子書籍の所望部分の選択に応じて送信される書籍関連データを受信したか否かを判別する。
このステップSP61において否定結果が得られると、このことは、例えば、一方の情報表示端末11及び12でも、ユーザにより表示中の電子書籍画像のテキストが読まれている途中であることを表している。ステップSP61において他方の情報表示端末11及び12の制御部20は、かかる否定結果を得ると、ステップSP2に移る。
そしてステップSP2において他方の情報表示端末11及び12の制御部20は、電子書籍の表示を終了するか否かを判別する。このステップSP2において否定結果が得られると、このことも、例えば、ユーザにより表示中の電子書籍画像のテキストが読まれている途中であることを表している。よってステップSP2において他方の情報表示端末11及び12の制御部20は、かかる否定結果を得ると、ステップSP1に戻る。
これにより他方の情報表示端末11及び12の制御部20は、この後、ステップSP1、ステップSP61、ステップSP2において肯定結果を得るまでの間、当該ステップSP1、ステップSP61及びステップSP2の処理を循環的に繰り返し実行する。
このようにして他方の情報表示端末11及び12の制御部20は、電子書籍画像のテキスト内で所望部分が指示され、また一方の情報表示端末11及び12から送信された書籍関連データを受信し、さらには電子書籍の表示の終了が要求されることを待ち受ける。
そしてステップSP61において他方の情報表示端末11及び12の制御部20は、一方の情報表示端末11及び12から送信された書籍関連データが受信部24で受信されたことで肯定結果を得ると、次のステップSP63に移る。
ステップSP63において他方の情報表示端末11及び12の制御部20は、その書籍関連データを記憶部25に記憶して、次のステップSP64に移る。
ステップSP64において他方の情報表示端末11及び12の制御部20は、一方の情報表示端末11及び12において選択された所望部分を強調表示するか否かを判別する。
このステップSP64において肯定結果が得られると、このことは、一方及び他方の情報表示端末11及び12の双方において、現在、同一の電子書籍の同一のページが表示されていることを表している。
ステップSP64において他方の情報表示端末11及び12の制御部20は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP65に移る。
ステップSP65において他方の情報表示端末11及び12の制御部20は、このとき取得した書籍関連データに基づき、表示中の電子書籍画像のテキスト内で、一方の情報表示端末11及び12で選択された所望部分を強調表示して、次のステップSP2に移る。
ただし、ステップSP64において否定結果が得られると、このことは、一方及び他方の情報表示端末11及び12の双方において、現在、同一の電子書籍の異なるページが表示されていることを表している。
ステップSP64において他方の情報表示端末11及び12の制御部20は、かかる否定結果を得ると、ステップSP2に移る。
そしてステップSP2において他方の情報表示端末11及び12の制御部20は、再び否定結果を得ると、ステップSP1に戻る。
そしてステップSP1において他方の情報表示端末11及び12の制御部20は、表示中の電子書籍画像のテキスト内で所望部分が指示されたことで肯定結果を得ると、ステップSP3乃至ステップSP9の処理を順次実行して、次のステップSP62に移る。
ステップSP62において他方の情報表示端末11及び12の制御部20は、検索部66を介して、このとき選択された所望部分に関する書籍関連データを検索する。そして他方の情報表示端末11及び12の制御部20は、その書籍関連データを送信部23から一方の情報表示端末11及び12に送信して、次のステップSP61に移る。
この際、ステップSP51において一方の情報表示端末11及び12の制御部20は、他方の情報表示端末11及び12から送信された書籍関連データが受信部24で受信されたことで肯定結果を得ると、次のステップSP53に移る。
ステップSP53において一方の情報表示端末11及び12の制御部20は、その書籍関連データを記憶部25に記憶して、次のステップSP54に移る。
ステップSP54において一方の情報表示端末11及び12の制御部20は、他方の情報表示端末11及び12において選択された所望部分を強調表示するか否かを判別する。
このステップSP54において肯定結果が得られると、このことは、一方及び他方の情報表示端末11及び12の双方において、現在、同一の電子書籍の同一のページが表示されていることを表している。
ステップSP54において一方の情報表示端末11及び12の制御部20は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP55に移る。
ステップSP55において一方の情報表示端末11及び12の制御部20は、このとき取得した書籍関連データに基づき、表示中の電子書籍画像のテキスト内で、他方の情報表示端末11及び12で選択された所望部分を強調表示して、次のステップSP2に移る。
ただし、ステップSP54において否定結果が得られると、このことは、一方及び他方の情報表示端末11及び12の双方において、現在、同一の電子書籍の異なるページが表示されていることを表している。
ステップSP54において一方の情報表示端末11及び12の制御部20は、かかる否定結果を得ると、ステップSP2に移る。
そしてステップSP2において一方の情報表示端末11及び12の制御部20は、再び否定結果を得ると、ステップSP1に戻る。
このようにして一方及び他方の情報表示端末11及び12の制御部20は、ステップSP1乃至SP9並びにステップSP51乃至ステップSP55の処理、及びステップSP1乃至ステップSP9並びにステップSP61乃至ステップSP65の処理を繰り返し実行する。
これにより一方及び他方の情報表示端末11及び12の制御部20は、同一の電子書籍の電子書籍画像を表示した状態で、互いに所望部分が選択される毎に、その選択された所望部分に関する書籍関連データを送信して共有することができる。
そしてステップSP2において肯定結果が得られると、このことはユーザにより電子書籍の表示の終了が要求されたことを表している。ステップSP2において一方の情報表示端末11及び12の制御部20は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP56に移って、この情報共有処理手順RT5を終了する。
また他方の情報表示端末11及び12の制御部20も、ステップSP2において、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP66に移って、この情報共有処理手順RT6を終了する。
[2−8.第1の実施の形態の動作及び効果]
以上の構成において、情報表示端末11及び12は、表示部21に電子書籍の電子書籍画像を表示した際、当該電子書籍画像のテキスト内で所望部分が指示されると、その指示位置に基づき、当該テキスト内で指示推定部分を選択する。
また情報表示端末11及び12は、その指示推定部分を自然言語処理し、得られた処理結果(すなわち、解析結果)に基づき当該指示推定部分において所望部分を特定する。そして情報表示端末11及び12は、表示中の電子書籍画像のテキスト内で、その特定した所望部分を強調表示する。
従って情報表示端末11及び12は、表示中の電子書籍画像においてテキスト内の所望部分が大まかに指示されても、その所望部分を的確に特定して強調表示することができる。
以上の構成によれば、情報表示端末11及び12において、電子書籍のテキスト内で所望部分が指示されると、その指示位置に基づいて指示推定部分を選択して自然言語処理し、その処理結果に基づき当該指示推定部分において所望部分を特定して、表示中のテキスト内で、その特定した所望部分を強調表示するようにした。これにより情報表示端末11及び12は、テキスト内の所望部分が大まかに指示されても、その所望部分を的確に特定して強調表示することができる。よって情報表示端末11及び12は、使い勝手を格段的に向上させることができる。
また情報表示端末11及び12は、書籍全文内の複数の所望部分を、その属性に応じた表示状態で強調表示するようにした。従って情報表示端末11及び12は、所望部分を強調表示した際、その所望部分がどのような種類のものかを容易に認識させることができる。
さらに情報表示端末11及び12は、電子書籍のテキスト内で指示された所望部分を特定すると、当該所望部分から、その内容を理解するのに重要なキーワードを検出する。
そして情報表示端末11及び12は、電子書籍の書籍全文の中で、そのキーワードと一致する単語を検索して強調表示するようにした。
従って情報表示端末11及び12は、電子書籍の書籍全文内で強調表示する単語により、当該書籍全文内で所望部分と関連する関連箇所を容易にかつ的確に提示することができる。
特に情報表示端末11及び12は、ユーザにより書籍全文内で所望部分と関連する関連箇所を探すように考えられた場合、書籍全文内で関連箇所をわざわざ探させることなく、所望部分を指示させるだけで、関連箇所を容易に特定して提示することができる。
さらに情報表示端末11及び12は、電子書籍の書籍全文内でキーワードと一致する単語を、当該キーワードと同一の構成の同一構成単語と、そのキーワードと意味が同一の同一意味単語として検索する。そして情報表示端末11及び12は、電子書籍の書籍全文の中で、その同一構成単語及び同一意味単語を互いに異なる表示状態で強調表示するようにした。
従って情報表示端末11及び12は、電子書籍の書籍全文内で、所望部分と関連する関連箇所を、これに含まれる同一構成単語と同一意味単語に応じて、当該所望部分とどの程度関連しているのかを容易に認識させることができる。
<3.第2の実施の形態>
[3−1.情報表示システムの構成]
図49において、200は全体として、第2の実施の形態による情報表示システムを示す。情報表示システム200は、上述した情報処理装置1の具体例である通信端末構成の複数の情報表示端末201が、インターネットやLAN(Local Area Network)等のネットワーク202を介して、サーバ構成の情報共有化装置203と通信し得るようになされている。
[3−2.情報表示端末のハードウェア回路ブロックによるハードウェア構成]
次いで、図50を用いて情報表示端末201のハードウェア回路ブロックによるハードウェア回路構成について説明する。
情報表示端末201は、当該情報表示端末201の筐体表面やリモートコントローラに設けられた種々の操作キー210がユーザによって操作されると、操作キー210でこれを認識し、操作に応じた操作入力信号を入力処理部211に送出する。
入力処理部211は、供給される操作入力信号に対して所定の処理を施すことにより、当該操作入力信号を操作コマンドに変換しバス212を介して中央処理ユニット(CPU:Central Processing Unit)213に送出する。
また情報表示端末201は、ディスプレイ214の表示面にタッチパネル215が設けられている。そしてタッチパネル215は、その表面がタッチ操作(すなわち、タップ操作やフリック操作、スライド操作)されると、これに応じてタッチ操作によるタッチ位置を検出しバス212を介して中央処理ユニット213に通知する。
中央処理ユニット213は、ROM(Read Only Memory)216又はハードディスクドライブ217に予め記憶された基本プログラムやアプリケーションプログラム等の各種プログラムを、バス212を介してRAM(Random Access Memory)218に読み出す。
そして中央処理ユニット213は、RAM218上で展開した各種プログラムに従って全体を制御すると共に、所定の演算処理や、入力処理部211から与えられる操作コマンド、及びタッチパネル215の表面のタッチ位置に応じた各種処理を実行する。
これにより中央処理ユニット213は、通信処理部219及びネットワークインタフェース220を順次介してネットワーク202に接続し、当該ネットワーク202上の情報共有化装置203や電子書籍提供装置等にアクセスすることができる。
そして中央処理ユニット213は、ユーザにより操作キー210やタッチパネル215を介して電子書籍の電子書籍データの取得が要求されると、これに応じて情報共有化装置203や電子書籍提供装置等にアクセスし電子書籍データを要求する。
その結果、中央処理ユニット213は、情報共有化装置203や電子書籍提供装置等から電子書籍データがネットワーク202を介して送信されると、当該電子書籍データをネットワークインタフェース220及び通信処理部219で受信して取り込む。そして中央処理ユニット213は、かかる電子書籍データをハードディスクドライブ217に送出して記憶する。
また中央処理ユニット213は、ユーザにより操作キー210やタッチパネル215を介して電子書籍の表示が要求されると、これに応じてハードディスクドライブ217から電子書籍データを読み出す。そして中央処理ユニット213は、その電子書籍データを表示処理部221に送出することによりディスプレイ214に電子書籍データに基づく電子書籍を表示する。
ところで、情報表示端末201は、上述したように基本的には中央処理ユニット213がROM216又はハードディスクドライブ217に記憶された各種プログラムに従って各種処理を実行すると共に、各ハードウェアを制御している。
このため、情報表示端末201では、図3及び図38について上述した機能回路ブロックによるハードウェア構成の情報表示端末11及び12の機能に応じて、ROM216又はハードディスクドライブ217に記憶させる各種プログラムを適宜選定する。
すなわち、情報表示端末201では、各種プログラムを、上述した強調表示処理手順RT1や、データ提供処理手順RT2、紹介享受処理手順RT4、情報共有処理手順RT5及びRT6を実行させるための情報処理プログラムのように適宜選定する。
これにより情報表示端末201では、中央処理ユニット213を、上述した制御部20、選択部28、取得部29及び100、自然言語処理ブロック30、特定部33、登録部34、検出部35、タグ生成部36と同様に機能させることができる。
また情報表示端末201では、中央処理ユニット213を、上述した関連付部60、検索部66、索引生成部67、リンク生成部75、分類部77と同様に機能させることもできる。
さらに情報表示端末201では、操作キー210、入力処理部211及びタッチパネル215を、上述した操作部22と同様に機能させることができると共に、ハードディスクドライブ217を、上述した記憶部25と同様に機能させることができる。
さらに情報表示端末201では、通信処理部219及びネットワークインタフェース220を、上述した送信部23及び受信部24と同様に機能させることができる。
さらに情報表示端末201では、表示処理部221を、上述した表示制御部26と同様に機能させ、かつディスプレイ214を、上述した表示部21と同様に機能させることができる。
従って情報表示端末201は、情報表示端末11及び12の機能に応じて、ROM216又はハードディスクドライブ217に記憶させる各種プログラムを適宜選定することにより、当該情報表示端末11及び12と同様に、上述した強調表示処理手順RT1や、データ提供処理手順RT2、紹介享受処理手順RT4、情報共有処理手順RT5及びRT6を実行することができる。よって情報表示端末201は、上述した第1の実施の形態による情報表示端末11及び12と同様の効果を得ることができる。
因みに、情報表示端末201では、ROM216又はハードディスクドライブ217に情報処理プログラムを予め記憶していても良い。また情報表示端末201では、情報処理プログラムが格納されたプログラム格納媒体を利用して当該情報処理プログラムをインストールするようにしても良い。
さらに情報表示端末201では、ローカルエリアネットワークやインターネット、デジタル衛星放送等の有線及び無線通信媒体を利用して外部から情報処理プログラムをインストールするようにしても良い。
また情報処理プログラムを情報表示端末201にインストールして実行可能な状態にするためのコンピュータ読取可能な記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスクのようなパッケージメディアで実現しても良い。
さらに情報処理プログラムを情報表示端末201にインストールして実行可能な状態にするためのコンピュータ読取可能な記憶媒体としては、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)のようなパッケージメディアで実現しても良い。
さらに情報処理プログラムを情報表示端末201にインストールして実行可能な状態にするためのコンピュータ読取可能な記憶媒体としては、DVD(Digital Versatile Disc)等のパッケージメディアで実現しても良い。
さらに、かかるコンピュータ読取可能な記憶媒体としては、パッケージメディアのみならず、各種プログラムが一時的もしくは永続的に記憶される半導体メモリや磁気ディスク等で実現しても良い。
また、これらコンピュータ読取可能な記憶媒体に情報処理プログラムを記憶する手段としては、ローカルエリアネットワークやインターネット、デジタル衛星放送等の有線及び無線通信媒体を利用しても良い。
さらにコンピュータ読取可能な記憶媒体には、ルータやモデム等の各種通信インタフェースを介して情報処理プログラムを記憶するようにしても良い。
[3−3.情報共有化装置のハードウェア回路ブロックによるハードウェア構成]
次いで、図51を用いて情報共有化装置203のハードウェア回路ブロックによるハードウェア回路構成について説明する。
情報共有化装置203において中央処理ユニット230は、ROM231又はハードディスクドライブ232に予め記憶されている基本プログラムやアプリケーションプログラム等の各種プログラムを、バス233を介してRAM234に読み出す。そして中央処理ユニット230は、RAM234上で展開した各種プログラムに従って全体を制御すると共に各種処理を実行する。
これにより中央処理ユニット230は、ハードディスクドライブ232に、電子書籍データを記憶する。そして中央処理ユニット230は、情報表示端末201から電子書籍データが要求されると、これに応じてハードディスクドライブ232から電子書籍データを読み出す。
これにより中央処理ユニット230は、その読み出した電子書籍データを通信処理部235及びネットワークインタフェース236を順次介してネットワーク202経由で情報表示端末201に送信する。
ところで、情報共有化装置203は、上述したように基本的には中央処理ユニット230がROM231又はハードディスクドライブ232に記憶された各種プログラムに従って各種処理を実行すると共に、各ハードウェアを制御している。
このため情報共有化装置203では、図39について上述した機能回路ブロックによるハードウェア構成の情報共有化装置14の機能に応じて、ROM231又はハードディスクドライブ232に記憶させる各種プログラムを適宜選定する。
すなわち、情報共有化装置203では、ROM231又はハードディスクドライブ232に記憶させる各種プログラムを、上述したユーザ紹介処理手順RT3を実行させるための情報処理プログラムのように適宜選定する。
これにより情報共有化装置203では、中央処理ユニット230を、上述した制御部110及びフィルタリング処理部114と同様に機能させることができる。また情報共有化装置203では、ハードディスクドライブ232を、上述した記憶部111と同様に機能させることができる。
さらに情報共有化装置203では、通信処理部235及びネットワークインタフェース236を、上述した送信部113及び受信部112と同様に機能させることができる。
従って情報共有化装置203は、情報共有化装置14の機能に応じて、ROM231又はハードディスクドライブ232に記憶させる各種プログラムを適宜選定することにより、当該情報共有化装置14と同様に、上述したユーザ紹介処理手順RT3を実行することができる。よって情報共有化装置203は、上述した第1の実施の形態による情報共有化装置14と同様の効果を得ることができる。
因みに、情報共有化装置203では、ROM231又はハードディスクドライブ232に情報処理プログラムを予め記憶していても良い。また情報共有化装置203では、情報処理プログラムが格納されたプログラム格納媒体を利用して当該情報処理プログラムをインストールするようにしても良い。
さらに情報共有化装置203では、ローカルエリアネットワークやインターネット、デジタル衛星放送等の有線及び無線通信媒体を利用して外部から情報処理プログラムをインストールするようにしても良い。
また情報処理プログラムを情報共有化装置203にインストールして実行可能な状態にするためのコンピュータ読取可能な記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスクやCD−ROM、DVD等のようなパッケージメディアで実現しても良い。
さらに、かかるコンピュータ読取可能な記憶媒体としては、パッケージメディアのみならず、各種プログラムが一時的もしくは永続的に記憶される半導体メモリや磁気ディスク等で実現しても良い。
また、これらコンピュータ読取可能な記憶媒体に情報処理プログラムを記憶する手段としては、ローカルエリアネットワークやインターネット、デジタル衛星放送等の有線及び無線通信媒体を利用しても良い。
さらにコンピュータ読取可能な記憶媒体には、ルータやモデム等の各種通信インタフェースを介して情報処理プログラムを記憶するようにしても良い。
<4.変形例>
[4−1 変形例1]
なお上述した第1及び第2の実施の形態においては、電子書籍の本文(テキスト)から所望部分を選択し、また同一構成単語や同一意味単語等を検索するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、電子書籍の本文以外に、その電子書籍内の写真画像やイラスト画像等に含まれる文字を抽出して、当該抽出した文字から所望部分を選択し、また同一構成単語や同一意味単語等を検索するようにしても良い。
[4−2 変形例2]
また上述した第1及び第2の実施の形態においては、所望部分が指示された際、テキスト内から区切文字を利用して指示推定部分を選択するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、所望部分が指示された際、探索範囲を自然言語処理し、その処理結果に基づき指示推定部分を選択するようにしても良い。かかる構成によっても上述の場合と同様に指示推定部分を的確に選択することができる。
[4−3 変形例3]
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、タッチパネルを介してテキスト内の所望部分を指示させるようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、ジョイスティック及びマウス等のポインティングデバイスや、キーボードを介してテキスト上でカーソルを移動させるようにして所望部分を指示させるようにしても良い。
[4−4 変形例4]
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、所望部分の重要度や当該所望部分を指示した人物等で当該所望部分の強調表示の表示状態を変更するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、所望部分の指示された日時を指示履歴として保持しておき、その指示履歴に基づき、指示された時期に応じて所望部分の強調表示の表示状態を変更するようにしても良い。
[4−5 変形例5]
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、テキスト内で指示された所望部分を特定すると、当該所望部分から検出したキーワードに基づき、検索装置を利用してホームページのような関連情報を検索するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、テキスト内で指示された所望部分を特定すると、当該所望部分から検出したキーワードに基づき、検索装置を利用して、ユーザが未だ取得していない電子書籍の中から関連する電子書籍を検索するようにしても良い。
また本発明は、この際、単に電子書籍を検索するだけではなく、その検索した電子書籍の書籍全文内で所望部分に関連する部分までも検索して提示するようにしても良い。
[4−6 変形例6]
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、所望部分のタグに当該所望部分の関連情報として、ユーザにより入力された関連コメントを関連付けるようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、所望部分のタグに当該所望部分の関連情報として動画像を関連付けて、タグが指示されたとき当該動画像を再生するようにしても良い。
因みに、タグと関連付ける動画像については、情報表示端末11及び12の記憶部25に記憶しておくこともできるが、ネットワーク13を介して提供してストリーミング再生することもできる。
[4−7 変形例7]
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、所望部分に含まれるキーワードに基づき書籍全文から同一構成単語及び同一意味単語を検索して、これらの索引やリンクリストを生成するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、同一構成単語や同一意味単語を含む段落や文節等の索引やリンクリストを生成することもできる。
すなわち、本発明は、所望部分に含まれるキーワードに基づき書籍全文から同一構成単語を検索すると、書籍全文に対する自然言語処理の処理結果や区切文字等に基づき、当該書籍全文内で、その検索した同一構成単語を含む段落や文節等を特定する。
また本発明は、所望部分に含まれるキーワードに基づき書籍全文から同一意味単語を検索すると、書籍全文に対する自然言語処理の処理結果や区切文字等に基づき、当該書籍全文内で、その検索した同一意味単語を含む段落や文節等を関連箇所として特定する。
そして本発明は、索引生成部67により、その特定された、同一構成単語を含む関連箇所の索引を生成すると共に、同一意味単語を含む関連箇所の索引を生成する。
また本発明は、リンク生成部75により、その特定された、同一構成単語を含む関連箇所のリンクリストを生成すると共に、同一意味単語を含む関連箇所のリンクリストを生成する。
そのうえで本発明は、その索引を利用して、同一構成単語や同一意味単語、又は関連箇所そのものが指示されると、当該関連箇所を含むテキストを表示すると共に、その関連箇所を強調表示する。
また本発明は、テキスト上で同一構成単語や同一意味単語、又は関連箇所そのものが指示された場合、そのリンクリストを利用して、当該関連箇所を含むテキストを表示すると共に、その関連箇所を強調表示する。
かかる構成によれば、本発明は、索引やリンクリストを利用した場合、書籍全文において所望部分と関連する関連箇所を、単に単語ではなく段落や文節等として提示することができる。
よって本発明は、書籍全文において所望部分との関連箇所を、わざわざ同一構成単語や同一意味単語を含むある程度の範囲を読ませて確認させなくても、容易に認識させることができる。
ところで、上述した第1及び第2の実施の形態においては、同一構成単語や同一意味単語を、キーワードと構成が同一か、また意味が同一かの属性に応じて異なる表示状態で強調表示した。
このため、本発明は、関連箇所についても、その属性(すなわち、同一構成単語と同一意味単語との何れを含むのか)に応じて異なる表示状態で強調表示することができる。これにより本発明は、関連箇所について、所望部分との関連の程度を容易に判別させることができる。
また本発明は、索引やリンクリストに基づいて、関連箇所を含むテキストを表示したときに当該関連箇所を強調表示するだけでなく、ユーザ操作に応じて、表示する電子書籍画像を切り換えたとき、索引やリンクリストに基づき、表示切換後の電子書籍画像のテキストに関連箇所が含まれるか否かを自動的に判別する。
そして本発明は、表示切換後の電子書籍画像のテキストに関連箇所が含まれていると、
その関連箇所を強調表示するようにしても良い。
[4−8 変形例8]
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、本発明の情報処理装置を、図1乃至図51について上述した情報表示端末11、12、201に適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、情報処理装置を、コンピュータや携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistance)、携帯型ゲーム機器等の情報処理装置に適用することができる。
[4−9 変形例9]
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、コンテンツを構成するテキストの少なくとも一部を選択する選択部として、図1乃至図51について上述した選択部2、28及び中央処理ユニット213を適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、コンテンツを構成するテキストの少なくとも一部を選択するハードウェア回路構成の選択回路や、マイクロプロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)等のように、この他種々の構成の選択部を広く適用することができる。
[4−10 変形例10]
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、選択部により選択された、テキストの一部に対する自然言語処理の処理結果を取得する取得部として、図1乃至図51について上述した取得部3、29、100及び中央処理ユニット213を適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、選択部により選択された、テキストの一部に対する自然言語処理の処理結果を取得するハードウェア回路構成の取得回路や、マイクロプロセッサ、DSP等のように、この他種々の構成の取得部を広く適用することができる。
[4−11 変形例11]
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、取得部により取得された処理結果に基づき、テキストの所定部分を特定する特定部として、図1乃至図51について上述した特定部4、33及び中央処理ユニット213を適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、取得部により取得された処理結果に基づき、テキストの所定部分を特定するハードウェア回路構成の特定回路や、マイクロプロセッサ、DSP等のように、この他種々の構成の特定部を広く適用することができる。
[4−12 変形例12]
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、特定部により特定された、テキストの所定部分を強調表示するように制御する表示制御部として、図1乃至図51について上述した表示制御部5、26及び表示処理部221を適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、特定部により特定された、テキストの所定部分を強調表示するように制御するハードウェア回路構成の表示制御回路や、マイクロプロセッサ、DSP等のように、この他種々の構成の表示制御部を広く適用することができる。