JP5572995B2 - 冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明は、冷却装置に関し、より詳細には、電子膨張弁の開度を調節して、収容装置に配設した蒸発器に対する冷媒の供給制御を行うことにより該収容装置の収容庫を所望の温度状態とする冷却装置に関するものである。
例えば、商品を冷却した状態で陳列販売するオープンショーケースでは、その内部に蒸発器及び電子膨張弁が設けられ、またその外部に圧縮機及び凝縮器が設けられており、これら蒸発器、圧縮機、凝縮器及び電子膨張弁を順次接続することにより構成される冷凍サイクルに冷媒を循環させることによってオープンショーケースの収容庫を所望の温度状態に維持するようにしている。
具体的には、蒸発器の出口部における冷媒の出口温度と、蒸発器の入口部における冷媒の入口温度とを検出し、出口温度から入口温度を減算して該蒸発器における過熱度を算出し、算出した過熱度と予め決められた設定過熱度との偏差に基づいて電子膨張弁の開度を調節して蒸発器に対して冷媒の供給制御を行っている。また、かかる冷媒の供給制御の他に、収容庫の内部温度を検出し、検出した内部温度と、予め設定された設定温度との偏差に基づいて電子膨張弁の開度を調節している(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−175442号公報
ところで、上述したような冷却装置が適用されるオープンショーケースにおいては、収容庫の内部に照明機器が設置されているのが一般的である。この照明機器は、収容庫の内部に収容された商品を取り出すことが可能な状態、すなわちオープンショーケースが設置された店舗等が営業時間内であって、利用者が収容庫の内部に収容された商品を取り出すことが可能な状態では点灯しており、上記店舗が営業時間外のように収容庫に収容された商品を取り出すことができない状態では消灯しているものである。照明機器が消灯している場合には、オープンショーケースの前面開口は、ナイトカバーと称するカバー部材により閉塞されているのが一般的である。
このように前面開口がナイトカバーにより閉塞されている場合に、収容庫の内部に該前面開口を介して外気が進入することが抑制されるため、収容庫の内部の冷却負荷は、前面開口が閉塞されていない場合に比して小さくなる。
そのため、ナイトカバーにより前面開口が閉塞されている場合においても、ナイトカバーにより前面開口が閉塞されていないときと同様のレベルで蒸発器により収容庫を冷却しようとすると、蒸発器で液冷媒が十分に蒸発せず、圧縮機が液冷媒を吸引してしまう、いわゆる液バックという現象を発生させてしまう虞れがある。
本発明は、上記実情に鑑みて、収容庫の内部に配設された照明機器の点灯状況に応じて収容庫の冷却負荷を予測して電子膨張弁の開度を調節することにより、圧縮機が液冷媒を吸引してしまうことを抑制することができる冷却装置を提供すること目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る冷却装置は、電子膨張弁の開度を調節して、収容装置に配設した蒸発器に対する冷媒の供給制御を行うことにより該収容装置の収容庫を所望の温度状態とする冷却装置において、前記収容庫の内部に配設された照明機器の点灯を制御する照明制御手段と、前記照明機器が点灯している場合には、前記電子膨張弁の開度を設定された大きさに維持する一方、前記照明制御手段により前記照明機器が消灯された場合には、前記電子膨張弁の開度を前記設定された大きさから予め決められた大きさだけ縮小させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る冷却装置は、上述した請求項1において、前記蒸発器の出口部における冷媒の出口温度から前記蒸発器の入口部における冷媒の入口温度を減算して、該蒸発器における過熱度を算出する過熱度算出手段を備え、前記制御手段は、除霜運転終了後に前記収容庫の内部温度を予め設定された設定温度にまで冷却するプルダウン運転を行う場合において、前記設定温度よりも予め決められた基準温度だけ高い時点において前記過熱度算出手段により算出された過熱度が予め決められた過熱度目標値の上限値を超えていれば、前記電子膨張弁の開度を拡大させる一方、前記時点において前記過熱度算出手段により算出された過熱度が過熱度目標値の下限値以上上限値以下の範囲にある場合には、前記電子膨張弁の開度を維持する制御を行うことを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る冷却装置は、上述した請求項2において、前記制御手段は、前記プルダウン運転を行う場合において、前記過熱度算出手段により算出された過熱度が予め決められた過熱度目標値の下限値未満であれば、前記圧縮機が液冷媒を吸引してしまうと判断して前記電子膨張弁の開度を縮小させることを特徴とする。
本発明によれば、補正手段が、収容庫の内部に配設された照明機器の点灯を制御する照明制御手段によりにより照明機器が消灯された場合には、電子膨張弁の開度を予め決められた大きさだけ縮小させる補正制御を行うので、収容庫の内部の冷却負荷が低下している場合にも蒸発器で液冷媒を十分に蒸発させることができ、圧縮機が液冷媒を吸引してしまう、いわゆる液バックという現象を発生させてしまう虞れがない。従って、収容庫の内部に配設された照明機器の点灯状況に応じて収容庫の冷却負荷を予測して電子膨張弁の開度を調節することにより、圧縮機が液冷媒を吸引してしまうことを抑制することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態である冷却装置の構成を概念的に示す概念図である。 図2は、蒸発器における過熱度と、状態判断部が判断する運転状態と、弁開度設定部が設定する電子膨張弁の開度との関係の一例を示す図表である。 図3は、図1に示した弁開度調節手段が実施する膨張弁開度制御処理の内容を示すフローチャートである。 図4は、プルダウン運転時における運転状態判断制御処理の内容を示すフローチャートである。 図5は、通常運転時における運転状態判断制御処理の内容を示すフローチャートである。 図6は、図3に示した弁開度補正制御処理の内容を示すフローチャートである。
以下、添付図面を適宜参照しながら本発明に係る冷却装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態である冷却装置の構成を概念的に示す概念図である。ここで例示する冷却装置は、収容庫10の内部に収納した商品を冷却した状態で陳列販売するオープンショーケース(収容装置)11に適用するもので、複数のオープンショーケース11にそれぞれ蒸発器12及び電子膨張弁13を個別に備える一方、オープンショーケース11の外部に冷凍機を構成する凝縮器14及び圧縮機15をそれぞれ1つずつ備えている。
電子膨張弁13は、凝縮器14から吐出された液冷媒を断熱膨張して蒸発器12に供給するためのものである。本実施の形態では、蒸発器12の出口部における冷媒温度(以下、出口温度ともいう)と、蒸発器12の入口部における冷媒温度(以下、入口温度ともいう)との差として定義される過熱度に基づき開度を変更し、通過する冷媒の流量を調節することのできるものを適用している。より具体的には、電子膨張弁13は、過熱度が大きい場合には開度を拡大させる一方、過熱度が小さい場合には開度を縮小させるものである。
圧縮機15は、蒸発器12から吐出された低温低圧のガス冷媒を圧縮して高温高圧のガス冷媒として凝縮器14に与えるものである。本実施の形態では、圧力値設定指令が与えられた場合にこの圧力値設定指令に応じて吸入圧力を変更することのできるインバータ圧縮機を適用している。
この冷却装置では、凝縮器14及び圧縮機15に対してそれぞれのオープンショーケース11に設けた蒸発器12及び電子膨張弁13を並列に接続して冷凍サイクルが構成してある。すなわち、圧縮機15から吐出された高温高圧のガス冷媒が凝縮器14において放熱して高温高圧の液冷媒となる。この高温高圧の液冷媒は、各オープンショーケース11の電子膨張弁13に分岐供給され、断熱膨張されて低温低圧の気液2相冷媒となって蒸発器12に供給される。蒸発器12に供給された低温低圧の気液2相冷媒は、送風ファン16によって供給された収容庫10の内部雰囲気を熱交換し、吸熱して低温低圧のガス冷媒となることにより収容庫10の冷却を行う。蒸発器12を経た低温低圧のガス冷媒は、オープンショーケース11の外部において合流し、圧縮機15に吸入される。
個々のオープンショーケース11において蒸発器12の入口部及び出口部に接続した冷媒供給管路17にはそれぞれ入口部冷媒温度センサ20及び出口部冷媒温度センサ21が設けてある。また、図には明示しないが、収容庫10の内部には内部温度センサが設けてある。入口部冷媒温度センサ20及び出口部冷媒温度センサ21は、それぞれの冷媒供給管路17を通過する冷媒の温度を検出するものである。内部温度センサは、収容庫10の内部温度を検出するものである。本実施の形態では、内部温度センサとして、収容庫10の前方側上部に開口した冷気吹出口(図示せず)の近傍に配設され、該冷気吹出口から吹き出される空気の温度を収容庫10の内部温度として検出するものを適用している。
また、個々のオープンショーケース11の収容庫10の内部には照明機器22が配設してある。照明機器22は、点灯することにより収容庫10の内部を照明する機器である。かかる照明機器22は、点灯及び消灯が収容庫10の前面開口を開閉するナイトカバーNCによる該前面開口の開閉に関連しており、より詳細には、照明機器22が消灯する場合には、ナイトカバーNCにより前面開口が閉塞される一方、照明機器22が点灯する場合には、ナイトカバーNCにより前面開口が開放される。
このような冷却装置による冷却運転のサイクルは、プルダウン運転(急冷運転)、通常運転及び除霜運転から構成される。
プルダウン運転は、除霜運転により上昇した収容庫10の内部温度を設定温度まで急速に冷却するための運転である。通常運転は、プルダウン運転により収容庫10の内部温度が設定温度に達した後、収容庫10の内部温度を通常運転の目標温度範囲内に維持する運転である。除霜運転は、弁開度を零、すなわち全閉にして蒸発器12に対する冷媒の供給を停止して、該蒸発器12に近傍に配設されたヒータ(図示せず)を駆動させることにより蒸発器12に付着した霜を除去する運転である。尚、この除霜運転は、一定時間が経過する毎に(例えば6時間おきの場合には、3時、9時、15時、21時というように)、強制的に通常運転から除霜運転に切り換えられるように設定されており、所定時間経過後、あるいは蒸発器12付近の温度が所定温度に達した後に終了する。
上記冷却装置は、その制御系として弁開度調節手段30を備えている。図1からも明らかなように、本実施の形態では、それぞれのオープンショーケース11に個別の弁開度調節手段30が設けてある。
弁開度調節手段30は、入口部冷媒温度センサ20及び出口部冷媒温度センサ21の検出した冷媒温度に基づいて電子膨張弁13の開度調節を行うもので、設定記憶部31、過熱度算出部(過熱度算出手段)32、照明制御部(照明制御手段)33、状態判断部34及び弁開度設定部(制御手段)35を備えている。
設定記憶部31は、蒸発器12における冷媒の過熱度目標値、並びにプルダウン運転の終了基準となる設定温度値を予め設定し、かつこれらを記憶するものである。本実施の形態では、過熱度目標値として、その上限値(例えば5℃)と下限値(例えば2℃)とがそれぞれ設定してある。
過熱度算出部32は、出口部冷媒温度センサ21の検出した出口温度から入口部冷媒温度センサ20の検出した冷媒温度(以下、入口温度ともいう)を減算して、蒸発器12における過熱度を算出するものである。
照明制御部33は、照明機器22の点灯を制御するものである。より詳細には、予め決められた点灯時刻に達したら照明機器22を点灯し、かつ予め決められた消灯時刻に達したら照明機器22を消灯するものである。
状態判断部34は、プルダウン運転時、あるいは通常運転時において、過熱度算出部32で算出された過熱度と、設定記憶部31に記憶される過熱度目標値とを比較して、オープンショーケース11の運転状態を判断するものである。より詳細には、状態判断部34は、算出された過熱度が過熱度目標値の下限値(例えば2℃)を下回る場合には、圧縮機15が液冷媒を吸引してしまう、いわゆる液バックが発生してしまうと判断し、算出された過熱度が過熱度目標値の上限値(例えば5℃)を上回る場合には、過熱度が過大であると判断するものである。また、状態判断部34は、算出された過熱度が過熱度目標値の範囲内(例えば2℃以上5℃以下の範囲内)であれば、過熱度が適正であると判断するものである。
このような状態判断部34によるオープンショーケース11の運転状態の判断のタイミングであるが、通常運転時には常時行われる。また、プルダウン運転時においては、算出された過熱度が過熱度目標値の下限値を下回るか否かの判断は常時行われるが、算出された過熱度が過熱度目標値の範囲内であるか否かについては、内部温度センサにより検出された内部温度(冷気吹出口から吹き出される空気の温度)が、設定記憶部31に記憶される設定温度値に基準温度値(例えば2℃)を加算した温度(設定温度+2℃:以下、判定温度ともいう)に到達した時点で行われる。
弁開度設定部35は、状態判断部34の判断結果に応じて、電子膨張弁13の開度を設定するものである。より詳細には、弁開度設定部35は、電子膨張弁13の開度を拡大させる場合には予め決められた大きさ(例えば10パルス程度)だけ拡大させ、電子膨張弁13の開度を縮小させる場合には予め決められた大きさ(例えば10パルス程度)だけ縮小させるものである。
また、弁開度設定部35は、プルダウン運転時、あるいは通常運転時において、照明制御部33の制御結果に応じて、電子膨張弁13の開度の補正設定を行うものである。より詳細には、弁開度設定部35は、照明制御部33からの指令により照明機器22が消灯している場合には、状態判断部34の判断結果に応じて設定した開度に、予め決められた大きさの分だけ縮小させる補正設定を行うものである。尚、照明機器22が点灯している場合には、弁開度設定部35は、上記補正設定を行わずに、状態判断部34の判断結果に応じて電子膨張弁13の開度を設定するものである。図2は、蒸発器12における過熱度と、状態判断部34が判断する運転状態と、弁開度設定部35が設定する電子膨張弁13の開度との関係の一例を示したものである。
図3は、図1に示した弁開度調節手段30が実施する膨張弁開度制御処理の内容を示すフローチャートである。以下、この図3を参照しながら、冷却装置の動作について説明する。
図3に示す膨張弁開度制御処理において弁開度調節手段30は、入口部冷媒温度センサ20及び出口部冷媒温度センサ21を通じて冷媒の温度を検出し(ステップS101)、過熱度算出部32を通じて、検出した出口温度から入口温度を減算して蒸発器12における過熱度を算出する(ステップS102)。
蒸発器12における過熱度を算出した弁開度調節手段30は、状態判断部34を通じて運転状態判断制御処理を実施する(ステップS110)。
図4及び図5は、それぞれ図3に示した運転状態判断制御処理の内容を示すフローチャートであり、図4は、プルダウン運転時における運転状態判断制御処理の内容であり、図5は、通常運転時における運転状態判断制御処理の内容を示すものである。尚、図5においても図4と同一の処理内容については同一の番号を付してある。
図4に示すように、プルダウン運転時に蒸発器12における過熱度を算出した弁開度調節手段30は、該過熱度が設定記憶部31に記憶された過熱度目標値の下限値(例えば2℃)を下回っているか否かを判断する(ステップS111)。
算出した過熱度が過熱度目標値の下限値を下回っている場合(ステップS111:Yes)、弁開度調節手段30は、状態判断部34を通じて、圧縮機15が液冷媒を吸引してしまう、すなわち液バックが発生してしまうと判断し(ステップS112)、その後に手順をリターンさせる。
算出した過熱度が過熱度目標値の下限値を下回っていない場合(ステップS111:No)、すなわち算出した過熱度が過熱度目標値の下限値以上である場合、弁開度調節手段30は、内部温度センサを通じて収容庫10の内部温度を検出する(ステップS113)。
内部温度を検出した弁開度調節手段30は、かかる内部温度が設定記憶部31に記憶された設定温度値に所定温度値(例えば2℃)を加算した判定温度(設定温度+2℃)に達したか否かを判断する(ステップS114)。
内部温度が判定温度に達していない場合(ステップS114:No)、弁開度調節手段30は、後述する処理を実施することなく、手順をリターンさせる。
一方、内部温度が判定温度に達している場合(ステップS114:Yes)、弁開度調節手段30は、算出した過熱度が設定記憶部31に記憶された過熱度目標値の上限値(例えば5℃)を超えているか否かを判断する(ステップS115)。
算出した過熱度が過熱度目標値の上限値を超えている場合(ステップS115:Yes)、弁開度調節手段30は、状態判断部34を通じて過熱度が過大である判断し、その後に手順をリターンさせる。算出した過熱度が過熱度目標値の上限値以下であった場合(ステップ115:No)、つまり、算出した過熱度が過熱度目標値の下限値以上で上限値以下の場合、弁開度調節手段30は、状態判断部34を通じて過熱度が適正であると判断し(ステップS117)、その後に手順をリターンさせる。
このようにプルダウン運転時においては、過熱度を算出した場合、算出した過熱度が過熱度目標値の下限値を下回っているか否かの判断、すなわち液バックが発生してしまうか否かの判断を常時行い、内部温度が判定温度(設定温度+2℃)に達した場合にのみ、算出した過熱度が過熱度目標値の上限値を超えているか否か、あるいは過熱度が過熱度目標値の目標範囲内にあるか否か、すなわち過熱度が適正であるか否かの判断を行っている。これによれば、プルダウン運転時において、液バックの発生を未然に防止することが可能になるとともに、内部温度が判定温度に達した場合にのみ過熱度がは適正であるか否かを判断するので、収容庫10の内部温度が冷却されてプルダウン運転が安定した時点での判断が可能になり、判断の信頼性を向上させることができる。
図5に示すように、通常運転時に蒸発器12における過熱度を算出した弁開度調節手段30は、該過熱度が設定記憶部31に記憶された過熱度目標値の下限値(例えば2℃)を下回っているか否かを判断する(ステップS111)。
算出した過熱度が過熱度目標値の下限値を下回っている場合(ステップS111:Yes)、弁開度調節手段30は、状態判断部34を通じて、圧縮機15が液冷媒を吸引してしまう、すなわち液バックが発生してしまうと判断し(ステップS112)、その後に手順をリターンさせる。
算出した過熱度が設定記憶部31に記憶された過熱度目標値の上限値(例えば5℃)を超えている場合(ステップS111:No,ステップS118:Yes)、弁開度調節手段30は、状態判断部34を通じて過熱度が過大である判断し、その後に手順をリターンさせる。
算出した過熱度が過熱度目標値の下限値以上で上限値以下の場合(ステップS111:No,ステップS118:No)、弁開度調節手段30は、状態判断部34を通じて過熱度が適正であると判断し(ステップS120)、その後に手順をリターンさせる。
このように通常運転時においては、内部温度の検出結果に関係なく、過熱度を算出した場合、算出した過熱度が過熱度目標値の範囲内であるか否かの比較を常時行うことにより、過熱度が適正であるか否か、並びに液バックが発生してしまうか否かの判断を行っている。
図4及び図5に示すように運転状態判断制御処理を実施した弁開度調節手段30は、図3に示すように弁開度補正制御処理を実施する(ステップS130)。
図6は、図3に示した弁開度補正制御処理の内容を示すフローチャートである。この図6に示す弁開度補正制御処理において弁開度調節手段30は、上述した運転状態判断制御処理において液バックが発生してしまうと判断した場合(ステップS131:Yes)、弁開度設定部35を通じて電子膨張弁13の開度を縮小、すなわち予め決められた大きさだけ減じた開度に設定する(ステップS132)。
上述した運転状態判断制御処理において過熱度が過大であると判断した場合(ステップS131:No,ステップS133:Yes)、弁開度調節手段30は、弁開度設定部35を通じて電子膨張弁13の開度を拡大、すなわち予め決められた大きさだけ加えた開度に設定する(ステップS134)。
その一方、上述した運転状態判断制御処理において過熱度が適正であると判断した場合(ステップS131:No,ステップS133:No)、弁開度調節手段30は、弁開度設定部35を通じて電子膨張弁13の開度を維持する設定を行う(ステップS135)。
このようにして弁開度設定部35を通じて電子膨張弁13の開度を設定した弁開度調節手段30は、照明制御部33が照明機器22を消灯させているか否かを判断する(ステップS136)。
照明機器22を消灯させていない場合(ステップS136:No)、すなわち照明制御部33が照明機器22を点灯させている場合、弁開度調節手段30は、上記ステップS132,ステップS134又はステップS135で設定した開度の指令信号を電子膨張弁13に与え、その後に手順をリターンさせる。ステップS132で設定した開度の指令信号を電子膨張弁13に与えることにより、蒸発器12に対する冷媒の供給が減少され、蒸発器12における過熱度が上昇するように推移することになる。また、ステップS134で設定した開度の指令信号を電子膨張弁13に与えることにより、蒸発器12に対する冷媒の供給が増大され、過熱度が下降するように推移することになる。
一方、照明機器22を消灯させている場合(ステップS136:Yes)、弁開度調節手段30は、弁開度設定部35を通じて、上記ステップS132、ステップS134及びステップS135で設定した開度に、予め決められた大きさの分だけ縮小させる補正設定を行い(ステップS137)、その後に手順をリターンさせることにより、弁開度補正制御処理を終了するとともに、膨張弁開度制御処理を終了する。
以上説明したように、本発明の実施の形態である冷却装置によれば、弁開度調節手段30の弁開度設定部35が、照明制御部33により照明機器22が消灯された場合には、過熱度算出部32で算出された過熱度と設定記憶部31に記憶された過熱度目標値との比較により設定した電子膨張弁13の開度を予め決められた大きさだけ縮小させる補正設定を行うので、照明機器22が消灯され、かつナイトカバーNCにより前面開口が閉塞されて収容庫10の内部の冷却負荷が低下している場合にも蒸発器12で液冷媒を十分に蒸発させることができ、圧縮機15が液冷媒を吸引してしまう、いわゆる液バックという現象を発生させてしまう虞れがない。従って、収容庫10の内部に配設された照明機器22の点灯状況に応じて収容庫10の冷却負荷を予測して電子膨張弁13の開度を調節することにより、圧縮機15が液冷媒を吸引してしまうことを抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
上述した実施の形態においては、上記ステップS132、ステップS134及びステップS135で設定した電子膨張弁13の開度は、照明機器22が点灯され、かつ前面開口が開成された状態での大きさによるものであったが、本発明においては、上記ステップS132、ステップS134及びステップS135で設定した電子膨張弁13の開度は、照明機器22が消灯され、かつ前面開口がナイトカバーNCにより閉塞された状態における大きさであっても構わない。この場合、上記ステップS136のように照明機器22が消灯しているか否かの判断を行うのではなく、照明機器22が点灯しているか否かの判断を行うことになる。その結果、照明機器22が点灯している場合には、制御手段(弁開度設定部35)は、上記設定した開度を予め決められた大きさだけ拡大させる補正設定を行えばよい。このように補正設定を行うことによっても、圧縮機15が液冷媒を吸引してしまうことを抑制することができる。しかも収容庫10の内部における冷却負荷の増大に伴って蒸発器12における過熱度が過大になる虞れがなく、収容庫10の冷却速度の低下を抑制することができる。
以上のように、本発明に係る冷却装置は、オープンショーケースの収容庫の冷却に有用である。
10 収容庫
11 オープンショーケース
12 蒸発器
13 電子膨張弁
14 凝縮器
15 圧縮機
20 入口部冷媒温度センサ
21 出口部冷媒温度センサ
22 照明機器
30 弁開度調節手段
31 設定記憶部
32 過熱度算出部
33 照明制御部
34 状態判断部
35 弁開度設定部
NC ナイトカバー

Claims (3)

  1. 電子膨張弁の開度を調節して、収容装置に配設した蒸発器に対する冷媒の供給制御を行うことにより該収容装置の収容庫を所望の温度状態とする冷却装置において、
    前記収容庫の内部に配設された照明機器の点灯を制御する照明制御手段と、
    前記照明機器が点灯している場合には、前記電子膨張弁の開度を設定された大きさに維持する一方、前記照明制御手段により前記照明機器が消灯された場合には、前記電子膨張弁の開度を前記設定された大きさから予め決められた大きさだけ縮小させる制御手段と
    を備えたことを特徴とする冷却装置。
  2. 前記蒸発器の出口部における冷媒の出口温度から前記蒸発器の入口部における冷媒の入口温度を減算して、該蒸発器における過熱度を算出する過熱度算出手段を備え、
    前記制御手段は、除霜運転終了後に前記収容庫の内部温度を予め設定された設定温度にまで冷却するプルダウン運転を行う場合において、前記設定温度よりも予め決められた基準温度だけ高い時点において前記過熱度算出手段により算出された過熱度が予め決められた過熱度目標値の上限値を超えていれば、前記電子膨張弁の開度を拡大させる一方、前記時点において前記過熱度算出手段により算出された過熱度が過熱度目標値の下限値以上上限値以下の範囲にある場合には、前記電子膨張弁の開度を維持する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
  3. 前記制御手段は、前記プルダウン運転を行う場合において、前記過熱度算出手段により算出された過熱度が予め決められた過熱度目標値の下限値未満であれば、前記圧縮機が液冷媒を吸引してしまうと判断して前記電子膨張弁の開度を縮小させることを特徴とする請求項2に記載の冷却装置。
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